JP2006066309A - 固体高分子形燃料電池用触媒の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】カーボンの細孔の深くまで陽イオン交換樹脂の溶液を浸透することによって薄い陽イオン交換樹脂の被膜をカーボンの表面に均一に形成し、陽イオン交換樹脂のプロトン伝導経路とカーボンの表面との接面に選択的に担持された触媒金属を微細化および高分散化することによって、触媒金属の電気化学的な反応に対する活性を飛躍的に向上させ、燃料電池を高出力化する。
【解決手段】固体高分子形燃料電池用触媒の製造方法において、粘度が40mPa・s以下の陽イオン交換樹脂の溶液にカーボンを分散したのちに、その分散物から溶媒を除去し、つづいてその陽イオン交換樹脂の固定イオンに触媒金属の陽イオンを吸着させたのちに、その陽イオンを化学的に還元することを特徴とする。
【選択図】図11

Description

本発明は、固体高分子電解質を用いた固体高分子形燃料電池用触媒の製造方法に関するものである。
固体高分子形燃料電池(PEFC)の単セルは、膜/電極接合体を一対のセパレータで挟持した構造である。その膜/電極接合体は、陽イオン交換膜の一方の面にアノ−ドを、もう一方の面にカソ−ドを接合したものでる。そのセパレータにはガス流路が加工されており、たとえば、アノ−ドに燃料として水素、カソ−ドに酸化剤として酸素を供給することによって、電力が得られる。そのアノ−ドおよびカソ−ドでは、つぎのような電気化学反応が進行する。
アノ−ド:2H→4H+4e・・・・・・・・(1)
カソ−ド:O+4H+4e→2HO・・・・・(2)
上述の電気化学反応は、水素あるいは酸素とプロトン(H)とが伝達される領域と、触媒との界面(以下、この界面を反応界面と呼ぶことにする)で進行する。その触媒は、電子伝導性の部材に接触しているので、電子(e)はその部材を通って集電される。
従来のPEFCの電極は、たとえば、触媒としての白金が担持されたカーボンと陽イオン交換樹脂の溶液との混合物を調製したのちに、この混合物を高分子シートに塗布・乾燥したものを陽イオン交換膜に転写することによって製作される。あるいは、従来の電極は、触媒金属を担持したカーボン粉末と陽イオン交換樹脂の溶液との混合物を陽イオン交換膜あるいは導電性多孔質体に塗布することによって製作される。
その従来の電極では、反応界面を形成できない触媒金属が存在するので、触媒金属の利用率が著しく低い。すなわち、その利用率は10%程度であることが、非特許文献で報告されている。したがって、従来の電極は白金の利用率が低いので、電気化学反応を円滑に進行させるためには多量の触媒金属が必要になることが課題であった。たとえば、その触媒金属の使用量は、電極単位面積あたり約0.5mg/cmになる。
この課題を克服するために、電極の白金利用率を飛躍的に向上する方法が特許文献1に開示されている。その方法は、陽イオン交換樹脂のプロトン伝導経路とカーボンの表面との接面に触媒金属を選択的に担持することである。言い換えると、この電極では、水素あるいは酸素とプロトン(H)とが伝達される領域に選択的に触媒金属を担持することができるので、反応界面を形成できない触媒金属が著しく低減する。したがって、この電極は従来の電極よりも触媒金属の利用率が飛躍的に高いので、触媒金属の使用量を低減できることが知られている。この電極に備わる触媒は、超少量白金担持触媒とよばれている。
しかしながら、その触媒に含まれる触媒金属の粒子径が不揃いであることと、その粒子の分布が不均一であることとによって、この触媒金属の電気化学反応に対する活性が低いものであったので、その活性を向上する方法が研究されている。
この超少量白金担持触媒の製造方法において、陽イオン交換樹脂溶液とカーボンの分散物を作製する場合、特許文献2では、粒子の分散性がよく、適度な粘度をもった、パーフルオロカーボンスルホン酸樹脂をアルコールに溶解したものを用いることが開示されているが、粘度の値についての記載はなかった。
また、特許文献3には、従来の固体高分子形燃料電池陽電極の製造方法において、パーフルオロカーボンスルホン酸樹脂と白金族触媒とカーボンからなる組成物をプロトン導電性膜状面に塗布する場合、この組成物の粘度範囲は1〜10ポイズが適していることが記載され、粘度の調節は(1)粒子サイズの選択、(2)触媒活性粒子と結合剤の組成を利用する、(3)水の含有量の調整、(4)粘度調製剤の使用などによって行うことが開示されている。
特開2000−012040号公報 特開2001−319660号公報 特開2003−077492号公報 J.Electroanal.Chem.,251,275(1988)
超少量白金担持触媒の製作工程は、カーボンと陽イオン交換樹脂の溶液とを含む分散物を調製したのちに、その分散物から溶媒を取り除くことによってカーボンと陽イオン交換樹脂とを含む混合物を作製し、つづいて、その混合物中の陽イオン交換樹脂の固定イオンに触媒金属の陽イオンを吸着させたのちに、その陽イオンを化学的に還元することによって、陽イオン交換樹脂のプロトン伝導経路とカーボンの表面との接面に触媒金属を選択的に担持するという特殊なものである。
その金属触媒の粒子径は、そのカーボンの表面を被覆する陽イオン交換樹脂の被膜の厚みに依存することが明らかになった。すなわち、その被膜が厚い場合はその粒子径が大きくなり、逆に、その被膜が薄い場合はその粒子径が小さくなる。
さらに、その金属触媒の分散状態は、そのカーボンの表面と陽イオン交換樹脂の被膜との接面の分布状態に依存する。たとえば、その樹脂がカーボンの一部に偏在する場合は、触媒金属が担持される接面も偏在するので、触媒金属の粒子の分散状態は低くなる。したがって、金属触媒の粒子を微細化することと、その粒子を高分散化することとを両立するためには、薄くて均一な陽イオン交換樹脂の被膜を形成しなければならないことが、研究の結果として明らかになった。
ところが、そのカーボンの表面には数nmから数十nmの大きさの細孔が存在するので、従来の陽イオン交換樹脂の溶液とカーボンとを混合する方法では、その細孔に樹脂を深く浸透することが困難であった。この浸透が不十分であったので、薄くて均一な陽イオン交換樹脂の被膜がカーボンの表面に形成することができなかった。したがって、触媒金属の粒子の微細化と高分散化とが不十分であったので、超少量白金担持触媒の電気化学的な反応に対する活性、およびその電極を備える燃料電池の出力は低いものであった。
本発明の目的は、カーボンの細孔の深くまで陽イオン交換樹脂の溶液を浸透することによって薄い陽イオン交換樹脂の被膜をカーボンの表面に均一に形成することと、その形成によって陽イオン交換樹脂のプロトン伝導経路とカーボンの表面との接面に選択的に担持された触媒金属を微細化および高分散化することであり、その微細化および高分散化によって、触媒金属の電気化学的な反応に対する活性を飛躍的に向上させることと、その触媒金属が含まれる電極を備える燃料電池を高出力化することとである。
請求項1の発明は、固体高分子形燃料電池用触媒の製造方法において、粘度が40mPa・s以下の陽イオン交換樹脂の溶液にカーボンを分散したのちに、その分散物から溶媒を除去し、つづいてその陽イオン交換樹脂の固定イオンに触媒金属の陽イオンを吸着させたのちに、その陽イオンを化学的に還元することを特徴とする。
粘度が40mPa・s以下の陽イオン交換樹脂の溶液とカーボンとを混合した分散物では、そのカーボンの細孔の奥深くまで十分に陽イオン交換樹脂の溶液が浸透するので、そのカーボンの表面には均一で薄い被膜が形成される。この被膜の形成によって、陽イオン交換樹脂のプロトン伝導経路とカーボンの表面との接面が飛躍的に増大するので、その接面に選択的に担持される触媒金属が微細化および高分散化される。この微細化および高分散化によって、その触媒金属の電気化学的な反応に対する活性が飛躍的に高くなるので、その触媒金属が含まれる電極を備える燃料電池の出力は著しく向上する。
さらに、その粘度の調整は、その溶液に溶媒を加えることによって希釈する方法を用いることができる。
本発明の燃料電池用触媒は、粘度が40mPa・s以下の陽イオン交換樹脂の溶液にカーボンを分散したのちに、その分散物から溶媒を除去し、つづいてその陽イオン交換樹脂の固定イオンに触媒金属の陽イオンを吸着させたのちに、その陽イオンを化学的に還元することことによって製作される。
この製造方法の具体的に手順は、つぎのとおりである。まず、陽イオン交換樹脂の溶液の粘度を調整する。つぎに、その溶液とカーボンとを含む分散物を調製する。つづいて、その分散物から溶媒を取り除くことによって、陽イオン交換樹脂とカーボンとを含む固体の混合物を製作する。その混合物は、シート状、塊状あるいは粉末状で得られる。
一方で、触媒金属になる元素が含まれる化合物を水またはアルコールを含む水に溶解した溶液を調製する。そのあと、その触媒金属の陽イオンを含む溶液に、陽イオン交換樹脂とカーボンとを含む固体の混合物を浸漬したのちに、脱イオン水で洗浄する。
最後に、その混合物を乾燥したのちに、水素雰囲気でその陽イオンを還元することによって、カーボンの表面と陽イオン交換樹脂のプロトン伝導経路との接面に選択的に触媒金属を担持した燃料電池用触媒が得られる。
つまり、この製法を工程別に表記すれば、粘度が40mPa・s以下の陽イオン交換樹脂の溶液とカーボンとを含む分散物を調製する第1の工程と、その分散物を乾燥することによって陽イオン交換樹脂とカーボンとを含む混合物を調製する第2の工程と、その混合物中の陽イオン交換樹脂の固定イオンに触媒金属の陽イオンを吸着させる第3の工程と、その陽イオンを化学的に還元する第4の工程との4つの工程になる。
つぎに、本発明の燃料電池用触媒の製造方法を製作フロー図の図1を用いて説明する。第1の工程では、粘度を40mPa・s以下に調整した陽イオン交換樹脂の溶液とカーボンとを含む分散物を調製する。陽イオン交換樹脂溶液の粘度は、陽イオン交換樹脂溶液と水やアルコールなどの溶媒とを混合することによって調整される。なお、陽イオン交換樹脂溶液の粘度の測定は、回転粘度計(東機産業株式会社製、TV−10形)を用い、25℃でおこなった。
この溶液に含まれる陽イオン交換樹脂は、プロトン伝導性を有する樹脂、たとえばパーフルオロカーボンスルホン酸型あるいはスチレン−ジビニルベンゼンスルホン酸型陽イオン交換樹脂を用いることができる。さらに、パーフルオロカーボンカルボン酸型あるいはスチレン−ジビニルベンゼンカルボン酸型陽イオン交換樹脂を使用することができるが、化学的な安定性が高く、かつプロトン伝導性が高いパーフルオロカーボンスルホン酸型樹脂を用いることが最も好ましい。
その溶媒には、水とアルコールとが任意の割合で混合したものを用いることができる。
そのカーボンには、粉末状、顆粒状あるいは繊維状などの形態のものを用いることができ、さらにそれらの混合物をも用いてもよい。そのカーボンには、電子伝導性が高く、かつ表面積が大きいカーボンブラック、たとえば、アセチレンブラックあるいはファーネスブラックなどのカーボン材料を用いることが好ましい。
この分散物は、たとえば、粘度を調整した陽イオン交換樹脂の溶液にカーボンを加えたのちに混合することによって調製されるが、その混合には、とくに限定された方法はなく陽イオン交換樹脂の溶液とカーボンとが混ざり合うことができれば、どのような方法を用いてもかまわない。この混合の過程において、その混合物に超音波を照射すること、あるいは減圧状態で混合することによって、さらに効果的にカーボンと陽イオン交換樹脂の溶液とを混ぜることができる。
第2の工程では、陽イオン交換樹脂とカーボンとを含む固体の混合物を調製する。その混合物は、第1の工程で調製した分散物から溶媒を取り除くことによってつくられる。その混合物は、シート状、塊状あるいは粉末状で得られる。その混合物がシート状である場合には、陽イオン交換樹脂の溶液とカーボンとを含む分散物を高分子シートあるいは金属箔などの基材に塗布したのちに乾燥することによって得られる。その混合体が塊状である場合には、この溶液とカーボンとを含む分散物を容器などに入れた状態で乾燥することによって得られる。さらに、その混合物が粉末状である場合には、この溶液とカーボンとを含む分散物を噴霧乾燥する方法、あるいはシート状や塊状の混合物を粉砕することによって得られる。
第3の工程では、触媒金属の陽イオンを含む溶液に、陽イオン交換樹脂とカーボンとを含む固体の混合物を浸漬する。その浸漬によって、触媒金属の陽イオンが混合物中の陽イオン交換樹脂の固定イオンに吸着する。言い換えると、この吸着は、その陽イオン交換樹脂の対イオンと触媒金属の陽イオンとのイオン交換反応によるものである。この溶液は、触媒金属になる元素を含む化合物を水またはアルコールを含む水に溶解することによって調製される。
その化合物には、白金族金属を含む陽イオン、あるいは白金族金属の錯イオンを用いることができる。たとえば、その錯イオンとして、[Pt(NH2+や[Pt(NH4+などとあらわすことができる白金のアンミン錯イオン、または[Ru(NH3+が好ましい。さらに、アンミン錯体イオンの他にも、硝酸基あるいはニトロソ基を配位した白金族金属の錯イオンを用いることができる。この工程で、イオン交換させる陽イオンを二種類以上用いることによって、その固体の混合物に二種類以上の触媒金属の陽イオンを吸着させることができる。
その触媒金属の陽イオンは、陽イオン交換樹脂が被覆されずに露出しているカーボン表面には吸着し難く、陽イオン交換樹脂の対イオンとのイオン交換反応により陽イオン交換樹脂のプロトン伝導経路に優先的に吸着するものが好ましい。そのような吸着特性を持つ触媒金属となる陽イオンとして、上述した白金族金属を含む陽イオン、あるいは白金族金属の錯イオンを用いることができる。
さらに、この工程では、陽イオンを吸着させた混合物を脱イオン水で洗浄する。この洗浄によって、混合物に含まれる陽イオン交換樹脂に吸着した陽イオン以外は、取り除かれる。その取り除かれる陽イオンには、たとえばカーボンに吸着したものなどが含まれる。
第4の工程では、混合体に含まれる陽イオン交換樹脂に吸着した陽イオンを化学的に還元する。この工程は、量産に適した還元剤を用いる化学的な還元方法を用いることが好ましく、とくに、水素ガスまたは水素を含むガスによって気相還元する方法またはヒドラジンを含む不活性ガスによって気相還元する方法が好ましい。ここで、水素ガスを含むガスとは、水素ガスと窒素やヘリウム、アルゴンなどの不活性ガスとの混合ガスであることが好ましく、水素ガスを10vol%以上含むことが好ましい。
この第4の工程において、カーボンは白金族金属の陽イオンの還元反応に対して触媒としての活性があるので、200℃以下の温度でも、陽イオン交換樹脂に含まれるその陽イオンを還元することができる。たとえば、パーフルオロカーボンスルホン酸型陽イオン交換樹脂膜中に吸着した白金アンミン錯イオン[Pt(NH2+の水素による還元温度は約300℃で(境哲男、大阪工業技術試験所季報、36,10(1985))あるが、交換基を修飾したカーボン粒子(Denka black,Vulcan XC−72,Black Peal 2000等)の表面に吸着した[Pt(NH2+のそれは、180℃であることが報告されている(J.Chem.Soc.Faraday Trans.,91,4451(1995))。
この活性によって、カーボンの表面近傍の陽イオンが優先的に触媒金属まで還元されるので、そのカーボンの表面に触媒金属が生成する。その触媒金属の表面は、陽イオンの還元反応に対して触媒としての活性があるので、陽イオン交換樹脂中の陽イオンがその表面で次々に触媒金属まで還元される。この工程では、還元剤の種類、還元剤濃度、還元圧力、還元時間、還元温度を適宜調整することによって、カーボンの表面に生成する触媒金属の粒径や表面性状を制御することができる。
上述の第1の工程から第4の工程の一例をつぎに説明する。まず、陽イオン交換樹脂溶液としてナフィオン溶液(アルドリッチ社製、5質量%溶液)に、溶媒を加えたのちに、振とう台で12時間以上攪拌することによって粘度が低い溶液を調整する。その溶媒には、メタノール、エタノール、プロパノールあるいはブタノールなど炭素数が4以下のアルコール、水あるいはそれらの混合物を用いることができる。
その溶媒を加える量に応じて陽イオン交換樹脂の溶液の粘度を制御することができる。たとえば、溶媒として2−プロノールで2.5質量%に希釈した陽イオン交換樹の溶液の粘度は、40mPa・s以下になる。その溶液に、カーボンとしてVulcan XC−72(キャボット社製)を添加したのちに、羽式攪拌器で十分に攪拌することよって分散物を調製する。
つぎに、塗工機を用いて、その分散物を高分子シート(ダイキン工業株式会社製、FEPシート、25μm厚)に塗布したのちに、室温で乾燥することによってシート状の混合物が形成される。つづいて、触媒金属の陽イオンを含む化合物として[Pt(NH]Clの水溶液を調製したのちに、その溶液に混合物を浸漬することによって、陽イオン交換樹脂の対イオン(H)と[Pt(NH2+とのイオン交換反応により、触媒金属の陽イオンを陽イオン交換樹脂の固定イオンに吸着させる。そのあと、その陽イオンを吸着
した混合物を水洗することによって、余剰の[Pt(NH2+を除去したのちに、乾燥させる。
最後に、その前駆体を180℃の水素ガス雰囲気中で還元することによって、陽イオン交換樹脂のプロトン伝導経路とカーボンの表面との接面に、触媒金属である白金を選択的に形成した本発明の燃料電池用触媒を備える電極を製作することができる。
上述の陽イオン交換樹脂のプロトン伝導経路とカーボンの表面との接面に触媒金属が選択的に担持された燃料電池用触媒を備える電極の内部構造の模式図を図2に示す。図2において、21は燃料電池用電極、22はカーボン、23は陽イオン交換樹脂、24は細孔、25は陽イオン交換膜である。
その燃料電池用電極21は、カーボン22と陽イオン交換樹脂23とを含有する。その陽イオン交換樹脂23には、プロトンを伝導することができる樹脂、たとえばパーフルオロスルホン酸樹脂あるいはスチレン−ジビニルベンゼンスルホン酸樹脂などを用いることができる。
図2に示すように、カーボン22と陽イオン交換樹脂23とが混ざり合うことによって、カーボン22と陽イオン交換樹脂23とが三次元的に分布する。カーボン22の表面には、図示していないが触媒金属の微細粒子が担持されている。さらに、そのカーボン22と陽イオン交換樹脂23との混合物には、複数の細孔24が形成される。
この電極21では、カーボン22、陽イオン交換樹脂23の親水性領域および細孔24が、それぞれ電子の伝導経路、プロトンの伝導経路および反応物と水との移動経路を形成する。これらの3つ経路が、電極21に三次元的に形成されるので、反応界面が増大する。その電極21は、陽イオン交換膜25に接合される。
前述した電極21の触媒金属は、陽イオン交換樹脂のプロトン伝導経路とカーボンの表面との接面に選択的に担持されている。そのカーボンの表面近傍を模式的に図3に示す。図3において、31はカーボン、32は陽イオン交換樹脂、33は陽イオン交換樹脂の親水性領域、34は陽イオン交換樹脂の疎水性領域、35は触媒金属である。なお、図3のカーボン31は、図2のカーボン22の一部を拡大したものに対応する。
このカーボン31の表面は、陽イオン交換樹脂32によって被覆されている。その陽イオン交換樹脂32は、親水性領域33と疎水性領域34とから構成される。その親水性領域33は、プロトン伝導経路になる。そのプロトン伝導経路とカーボン31の表面との接面に触媒金属35が選択的に担持されている。
ところで、パーフルオロスルホン酸樹脂などの陽イオン交換樹脂は、H.L.Yeagerなど(J.Electrochem.Soc.,128,1880,(1981))および小久見など(J.Electrochem.Soc.,132,2601(1985))の報告に記載されているように、主鎖が集合した疎水性領域と側鎖が集合した親水性領域とにミクロ相分離した構造であることが知られている。
その疎水性領域は、ポリテトラフルオロエチレンに類似の構造であるので、反応物および水の透過は著しく少ない。一方、その親水性領域では、側鎖の先端に結合しているイオン交換基がクラスターを形成しており、そのクラスターに水が取り込まれることによって、対イオンが移動可能な状態になる。つまり、水、プロトンおよび反応物(水素または酸素)は、親水性領域を移動することができるので、親水性領域はプロトン伝導経路になる。
したがって、本発明の製法によって陽イオン交換樹脂32のプロトン伝導経路(親水性領域33)とカーボン31の表面との接面に担持された触媒金属35は反応界面を形成することができるので、この電極の電気化学的な反応に対する活性が高なる。逆に、陽イオン交換樹脂32の疎水性領域34とカーボン31の表面に存在する触媒金属は反応物およびプロトンが供給されないので、電気化学的な反応に対して不活性である。
本発明の燃料電池用触媒を備える図2に示した電極21が、陽イオン交換膜の少なくとも一方の面に配置されることによって、燃料電池は構成される。その燃料電池の断面を模式的に図4に示す。図4において、21は電極、40は固体高分子形燃料電池、41は陽イオン交換膜、42は導電性多孔質体、43はガス供給路、44はセパレータ、45はシール材である。
その電極21が、陽イオン交換膜41のそれぞれの面に接触するように配置される。この電極21の他方の面には、撥水性を付与した導電性多孔質体42の一面が接触するように配置される。さらに、その導電性多孔質体42の他面にはガス供給路43を備えるセパレータ44が接触するように配置される。
図4に示すように固体高分子形燃料電池40は、一対の電極21と、一対の導電性多孔質体42と、一対のセパレータ44とで陽イオン交換膜41を挟持することによって構成される。そのセパレータ間には、ガスケットやOリングなどのシール材45を配することによって、反応ガスの気密が保たれる。
上述の固体高分子形燃料電池40の陽イオン交換膜41には、たとえば、パーフルオロカーボンスルホン酸樹脂、スチレン-ビニルベンゼンスルホン酸樹脂、パーフルオロカーボンカルボン酸樹脂、スチレン-ビニルベンゼンカルボン酸樹脂などのプロトン伝導性の陽イオン交換樹脂を主成分とする膜を用いることができる。その膜には、化学的な安定性とプロトン伝導性とが高いパーフルオロカーボンスルホン酸樹脂からなるものを用いることが好ましい。たとえば、その陽イオン交換膜として、デュポン社製のナフィオン膜を用いることができる。
そして電極21が、この陽イオン交換膜41に接合される。その接合は、加熱圧着することによりおこなうことができる。その加熱温度は、陽イオン交換樹脂のガラス転移温度の近傍であることが好ましく、たとえばナフィオン膜の場合では125℃から135℃であることが好ましい。しかしながら、水の凍結がはじまる0℃以上であれば、加圧することによって、本発明の製造方法で製作した電極と陽イオン交換膜とを接合することができる。その接合には、平プレス機あるいはロールプレス機を用いることができる。
この接合によって、膜/電極接合体(MEA)が得られる。そのMEAを反応ガス用流路が加工されたセパレータで挟持することによって、固体高分子形燃料電池40が構成される。この燃料電池40の導電性多孔質体42には、カーボンペーパーあるいはカーボンフェルトなど電子伝導性があり、かつ多孔性の導電性多孔質体を使用することができる。
本発明の燃料電池用触媒の製造方法によってもたらされる効果について説明する。この製造方法では、まず、陽イオン交換樹脂溶液をアルコールなどの溶媒で希釈する。この希釈によって、その溶液の粘度は40mPa・s以下に低下する。つぎに、その低粘度化した溶液とカーボン粉末とを混合することによって分散物を調製する。そのカーボン粉末の一次粒子の直径は20nmから50nmである。その一次粒子は、凝集することによって二次粒子を形成する。その二次粒子と二次粒子との間には、多くの細孔が形成されている。
粘度が40mPa・s以下の溶液は、その細孔の奥深くまで浸透することができる。陽イオン交換樹脂溶液の粘度と、得られる陽イオン交換樹脂溶液とカーボンとの分散物の関係を、模式的に図5〜図8に示す。図5〜図8において、51はカーボンの二次粒子、52は細孔、53は低粘度の陽イオン交換樹脂溶液、54は高粘度の陽イオン交換樹脂溶液、55は空孔、71は均一な陽イオン交換樹脂の被膜、81は不均一な陽イオン交換樹脂の被膜である。
その低粘度の溶液とカーボンとの分散物の状態を模式的に図5に示す。この細孔52は、図2の細孔24に対応する。カーボンの二次粒子51の間には細孔52が形成されている。その細孔52は、溶液53で満たされている。つまり、この模式図では、細孔52と溶液53とが同じ領域を占めるように図示されている。
一方、粘度が40mPa・sより高い溶液とカーボンとの分散物の状態を模式的に図6に示す。カーボンの二次粒子51に形成された細孔52の入口近傍では、粘度が高い陽イオン交換樹脂の溶液54が存在する。その溶液54が細孔52の奥まで完全に到達しないので、その細孔52には空孔55が残される。
陽イオン交換樹脂の溶液とカーボンとの混合物から溶媒が除去されることによって、陽イオン交換樹脂の被膜がカーボンの表面に形成される。粘度が40mPa・s以下の溶液とカーボンとの分散物から得られる陽イオン交換樹脂とカーボンとの混合物の状態を模式的に図7に示す。その溶液は細孔52の奥深くまで浸透するので、カーボンの二次粒子51の表面に均一で薄い陽イオン交換樹脂の被膜71が形成される。
粘度が40mPa・sより高い溶液は細孔52の奥深くまで浸透しないので、カーボンの二次粒子51の表面には陽イオン交換樹脂の被膜が形成されない部分が残される。さらに、陽イオン交換樹脂が偏在するので、細孔52の入口近傍の部分には厚い被膜が局所的に形成される。
その陽イオン交換樹脂とカーボンとの混合物の状態を模式的に図8に示す。この場合、カーボンの二次粒子51の表面には、陽イオン交換樹脂の被膜81が形成された部分と、その被膜が形成されない部分とが存在する。さらに、その陽イオン交換樹脂の被膜81は、被膜71よりも分厚くて不均一な状態になる。
触媒金属は陽イオン交換樹脂のプロトン伝導経路とカーボンの表面との接面に選択的に担持されるので、この被膜が形成されない部分には触媒金属が担持されない。さらに、本発明の製法では、触媒金属の担持量は、陽イオン交換樹脂に吸着した触媒金属の陽イオンの量に依存する。たとえば、陽イオン交換樹脂の被膜の厚みが増大するにともなって、接面に析出する触媒金属が増加する。さらに、その触媒金属の粒子径は、その増大にともなって大きくなる。
つまり、図8に示すように高分子電解質の被膜が不均一である場合には、触媒金属の粒子の偏在と、その粒子径の増大とが引き起こされる。逆に、図7に示すように、薄くて均一な高分子電解質の被膜がカーボンの表面に形成される場合には、その触媒金属の粒子径を小さくすることと、その粒子の分布を高分散にすることとができる。
言い換えると、粘度が低い陽イオン交換樹脂の溶液を用いる場合には、カーボンの表面に均一な樹脂の被膜が形成されるので、微細で均一な粒子径の触媒金属を高分散に担持することができる。その触媒金属は重量あたりの表面積が大きくなるので、電気化学的な反応に対する触媒活性が向上する。
[実施例1〜3および比較例1〜3]
[実施例1]
実施例1の燃料電池用電極の作製手順を以下に示す。まず、陽イオン交換樹脂溶液であるナフィオン溶液(アルドリッチ社製、5質量%溶液)50gに2−プロノール200gを加えたのちに、振とう台で12時間以上攪拌することによって、ポリマー含有量1.0質量%の陽イオン交換樹脂溶液を調製した。得られた陽イオン交換樹脂溶液の粘度は17mPa・sであった。
つぎに、その溶液160gにカーボンであるVulcan XC−72(キャボット社製)を2.4g添加したのちに、羽式攪拌器を用いて超音波を照射しながら1時間攪拌することによって分散物を調製した。その分散物が入った容器を50℃の恒温水槽に設置したのちに、その分散物を羽式攪拌器で攪拌した。このとき、分散物の溶媒が蒸発するので、その分散物は濃縮される。この濃縮によって、分散物の重量に対する固形分重量(カーボンと陽イオン交換樹脂の固形分との重量の和)を14質量%に調整した。
つづいて、隙間が200μmのアプリケータを用いて、その分散物をチタン箔(厚さ50μm)に塗布したのちに、室温で乾燥することによって、陽イオン交換樹脂とカーボンとからなるシート状の混合物を作製した。そのシート状の混合物の厚みは約20μm(チタン箔の厚みを除く)であった。
一方で、50mol/l濃度の[Pt(NH]Cl水溶液を調製した。その水溶液に前述のシート状の混合物を6時間以上浸漬することによって、その混合物に含まれる陽イオン交換樹脂のプロトン伝導経路に白金アンミン錯体の陽イオン[Pt(NH2+を吸着させた。その混合物を脱イオン水で充分洗浄したのちに、乾燥した。
その混合物を還元器に設置したのちに、1気圧の水素を充填した。その還元器を180℃に昇温した状態で12時間保持することによって、陽イオン交換樹脂のプロトン伝導経路とカーボンの表面との接面に選択的に触媒金属が担持された燃料電池用触媒を備える実施例1の電極を得た。そのあと、還元器を室温にクールダウンしたのち、その電極を取り出した。
最後に、その電極を0.5mol/lの硫酸に1時間浸漬することによって水素還元で還元されなかった[Pt(NH2+を溶出したのちに、その電極を脱イオン水で十分に洗浄した。この電極には、触媒金属としての白金が、0.045mg/cm担持されていた。その電極を5cm×5cmの大きさに裁断したものを燃料電池に適用した。
実施例1の燃料電池用電極を備える燃料電池の作製手順を以下に示す。まず、陽イオン交換膜(デュポン社製、ナフィオン115膜、膜厚約120μm)を0.5mol/lの硫酸で1時間煮沸したのちに、その膜に脱イオン水で5回の洗浄および1時間煮沸を施した。つぎに、その膜のそれぞれの面に、実施例1の燃料電池用電極を配したのちに加熱圧着(135℃、50kg/cm)することによって、その膜と電極とを一体に接合した。その接合体からチタン箔を剥がし取ることによって、実施例1の燃料電池用電極を備える膜/電極接合体を得た。
最後に、その膜/電極接合体のそれぞれの面に、撥水性を付与した導電性多孔質体のカーボンペーパーを配したのちに一対のセパレータで挟持することによって、実施例1の燃料電池用電極を備える実施例1の固体高分子形燃料電池を製作した。
[実施例2]
実施例2の燃料電池用電極の作製手順を以下に示す。まず、陽イオン交換樹脂溶液であるナフィオン溶液(アルドリッチ社製、5質量%溶液)100gに2−プロノール185gを加えたのちに、振とう台で12時間以上攪拌することによって、ポリマー含有量1.75質量%の陽イオン交換樹脂溶液を調製した。得られた陽イオン交換樹脂溶液の粘度は28mPa・sであった。
つぎに、その溶液160gにカーボンであるVulcan XC−72(キャボット社製)を4.2g添加したのちに、羽式攪拌器を用いて超音波を照射しながら1時間攪拌することによって分散物を調製した。このあと実施例1と同様にして、大きさが5cm×5cmであり、本発明の燃料電池用触媒を備える実施例2の電極を得た。この電極には、触媒金属としての白金が、0.043mg/cm担持されていた。最後に、この電極を用いて実施例2の固体高分子形燃料電池を製作した。
[実施例3]
実施例3の燃料電池用電極の作製手順を以下に示す。まず、陽イオン交換樹脂溶液としてナフィオン溶液(アルドリッチ社製、5質量%溶液)150gに2−プロノール150gを加えたのちに、振とう台で12時間以上攪拌することによって、ポリマー含有量2.5質量%の陽イオン交換樹脂溶液を調製した。得られた陽イオン交換樹脂溶液の粘度は40mPa・sであった。
つぎに、その溶液160gにカーボンであるVulcan XC−72(キャボット社製)を6.0g添加したのちに、羽式攪拌器を用いて超音波を照射しながら1時間攪拌することによって分散物を調製した。このあと実施例1と同様にして、大きさが5cm×5cmであり、本発明の燃料電池用触媒を備える実施例3の電極を得た。この電極には、触媒金属としての白金が、0.046mg/cm担持されていた。最後に、この電極を用いて実施例3の固体高分子形燃料電池を製作した。
[比較例1]
比較例1の燃料電池用電極の作製手順を以下に示す。まず、陽イオン交換樹脂溶液としてナフィオン溶液(アルドリッチ社製、5質量%溶液)150gに2−プロノール100gを加えたのちに、振とう台で12時間以上攪拌することによって、ポリマー含有量3.0質量%の陽イオン交換樹脂溶液を調製した。得られた陽イオン交換樹脂溶液の粘度は50mPa・sであった。
つぎに、その溶液160gにカーボンであるVulcan XC−72(キャボット社製)を7.2g添加したのちに、羽式攪拌器を用いて超音波を照射しながら1時間攪拌することによって分散物を調製した。このあと実施例1と同様にして、大きさが5cm×5cmであり、本発明の燃料電池用触媒を備える比較例1の電極を得た。この電極には、触媒金属としての白金が、0.045mg/cm担持されていた。最後に、この電極を用いて比較例1の固体高分子形燃料電池を製作した。
[比較例2]
比較例2の燃料電池用電極の作製手順を以下に示す。まず、陽イオン交換樹脂溶液としてナフィオン溶液(アルドリッチ社製、5質量%溶液)150gに2−プロノール50gを加えたのちに、振とう台で12時間以上攪拌することによって、ポリマー含有量3.75質量%の陽イオン交換樹脂溶液を調製した。得られた陽イオン交換樹脂溶液の粘度は65mPa・sであった。
つぎに、その溶液160gにカーボンであるVulcan XC−72(キャボット社製)を9.0g添加したのちに、羽式攪拌器を用いて超音波を照射しながら1時間攪拌することによって分散物を調製した。このあと実施例1と同様にして、大きさが5cm×5cmであり、本発明の燃料電池用触媒を備える比較例2の電極を得た。この電極には、触媒金属としての白金が、0.047mg/cm担持されていた。最後に、この電極を用いて比較例2の固体高分子形燃料電池を製作した。
[比較例3]
比較例3の燃料電池用電極の作製手順を以下に示す。まず、陽イオン交換樹脂溶液としてナフィオン溶液(アルドリッチ社製、5質量%溶液)200gに2-プロノール22gを加えたのちに、振とう台で12時間以上攪拌することによって、ポリマー含有量4.5質量%の陽イオン交換樹脂溶液を調製した。得られた陽イオン交換樹脂溶液の粘度は82mPa・sであった。
つぎに、その溶液160gにカーボンであるVulcan XC−72(キャボット社製)を10.8g添加したのちに、羽式攪拌器を用いて超音波を照射しながら1時間攪拌することによって分散物を調製した。このあと実施例1と同様にして、大きさが5cm×5cmであり、本発明の燃料電池用触媒を備える比較例3の電極を得た。この電極には、触媒金属としての白金が、0.042mg/cm担持されていた。最後に、この電極を用いて比較例3の固体高分子形燃料電池を製作した。
セル温度が80℃、アノードガスが純水素、アノード利用率が80%、アノード加湿温度が80℃、カソードガスが酸素、カソード利用率が40%、カソード加湿温度が80℃の条件で、実施例1〜3および比較例1〜3の燃料電池の電圧―電流特性をそれぞれ測定した。
これらの電池に備わる触媒の質量活性と電極製作に用いた陽イオン交換樹脂溶液の濃度との関係を図9に示す。この質量活性は、セル電圧が0.8Vにおける電流密度を電極に担持されている触媒の質量で割った値である。この質量活性の値が大きいものは、その触媒の活性が高いこと示す。この図9から、その溶液の濃度が低下するにともなって、その質量活性が向上することと、さらに、2.5質量%以下の濃度の溶液を用いて製作した電極に含まれる触媒の質量活性は著しく向上することがわかる。
陽イオン交換樹脂溶液の粘度と濃度との関係を図10に示す。その濃度が低下するにともなって、その粘度が低下することがわかる。たとえば、この図には、濃度が2.5質量%の溶液は、その粘度が40mPa・sであることが示されている。図9に示されるように、2.5質量%濃度以下の溶液を用いた場合には、その電極に含まれる触媒の質量活性が著しく向上する。言い換えると、粘度が40mPa・s以下の溶液を用いた場合には、その電極に含まれる触媒の質量活性が著しく向上する。
この向上は、その粘度40mPa・s以下の溶液は電極を構成するカーボンの細孔の奥深くまで浸透するので、カーボンの表面に薄くて均一な陽イオン交換樹脂の被膜が形成されることに加えて、その樹脂のプロトン伝導経路とカーボンの表面との接面が増大することに起因する。つまり、均一な被膜の形成および接面の増大によって、接面に選択的に担持された触媒金属の微粒子化およびその微粒子の高分散化とが促進されるので、その触媒の質量活性が向上したものと考えられる。
得られた固体高分子形燃料電池の電圧―電流特性を図11に示す。図11において、曲線Aは実施例1の燃料電池の電圧−電流曲線、曲線Bは比較例3の燃料電池の電圧−電流曲線を示す。
図11から、高粘度の陽イオン交換樹脂溶液を用いて製作した電極を備える比較例3の燃料電池よりも低粘度の陽イオン交換樹脂溶液を用いて製作した電極を備える実施例1の燃料電池の出力特性が、向上したことがわかる。この向上は、図9に示すように低粘度の場合には電極の質量活性が高くなることに起因するものと考えられる。
なお、実施例2および3の燃料電池の電圧―電流特性は、図11のAとほぼ同じであり、比較例2および3の燃料電池の電圧―電流特性は、図11のBとほぼ同じであった。つまり、低粘度の陽イオン交換樹脂溶液を用いて製作した電極の触媒は質量活性が向上するので、燃料電池の出力特性が高くなることが確かめられた。
[実施例4〜7および比較例4、5]
[実施例4]
陽イオン交換樹脂溶液であるナフィオン溶液に加える溶媒を2−プロノールに代えてエタノールを用いたこと以外は実施例1と同様にして、ポリマー含有量1.0質量%の陽イオン交換樹脂溶液を調製した。得られた陽イオン交換樹脂溶液の粘度は15mPa・sであった。
さらに、実施例1と同様にして、実施例4の電極と固体高分子形燃料電池を製作した。この電極には、触媒金属としての白金が、0.043mg/cm担持されていた。
[実施例5]
陽イオン交換樹脂溶液であるナフィオン溶液に加える溶媒を2−プロノールに代えてエタノールを用いたこと以外は実施例2と同様にして、ポリマー含有量1.75質量%の陽イオン交換樹脂溶液を調製した。得られた陽イオン交換樹脂溶液の粘度は25mPa・sであった。
さらに、実施例2と同様にして、実施例5の電極と固体高分子形燃料電池を製作した。この電極には、触媒金属としての白金が、0.044mg/cm担持されていた。
[実施例6]
陽イオン交換樹脂溶液であるナフィオン溶液に加える溶媒を2−プロノールに代えてエタノールを用いたこと以外は実施例3と同様にして、ポリマー含有量2.5質量%の陽イオン交換樹脂溶液を調製した。得られた陽イオン交換樹脂溶液の粘度は36mPa・sであった。
さらに、実施例3と同様にして、実施例6の電極と固体高分子形燃料電池を製作した。この電極には、触媒金属としての白金が、0.042mg/cm担持されていた。
[実施例7]
陽イオン交換樹脂溶液であるナフィオン溶液に加える溶媒を2−プロノールに代えてエタノールを用いた。ナフィオン溶液(アルドリッチ社製、5質量%)110gにエタノール90gを加えて、その後は実施例1と同様にして、ポリマー含有量2.75質量%の陽イオン交換樹脂溶液を調製した。得られた陽イオン交換樹脂溶液の粘度は40mPa・sであった。
さらに、その溶液160gにカーボンであるValcan XC−72を6.6g加え、その後は実施例1と同様にして、実施例7の電極と固体高分子形燃料電池を製作した。この電極には、触媒金属としての白金が、0.045mg/cm担持されていた。
[比較例4]
陽イオン交換樹脂溶液であるナフィオン溶液に加える溶媒を2−プロノールに代えてエタノールを用いたこと以外は比較例2と同様にして、ポリマー含有量3.75質量%の陽イオン交換樹脂溶液を調製した。得られた陽イオン交換樹脂溶液の粘度は60mPa・sであった。
さらに、比較例2と同様にして、比較例4の電極と固体高分子形燃料電池を製作した。この電極には、触媒金属としての白金が、0.046mg/cm担持されていた。
[比較例5]
陽イオン交換樹脂溶液であるナフィオン溶液に加える溶媒を2−プロノールに代えてエタノールを用いたこと以外は比較例3と同様にして、ポリマー含有量4.5質量%の陽イオン交換樹脂溶液を調製した。得られた陽イオン交換樹脂溶液の粘度は79mPa・sであった。
さらに、比較例3と同様にして、比較例5の電極と固体高分子形燃料電池を製作した。この電極には、触媒金属としての白金が、0.044mg/cm担持されていた。
実施例4〜7および比較例4、5の電池に備わる触媒の質量活性と電極製作に用いた陽イオン交換樹脂溶液の濃度との関係を図12に、陽イオン交換樹脂溶液の粘度と濃度との関係を図13に示す。図12から、陽イオン交換樹脂溶液の濃度が低下するにともなって質量活性が向上し、2.75質量%以下の濃度の溶液を用いて製作した電極に含まれる触媒の質量活性は著しく向上することがわかった。また、図13から、陽イオン交換樹脂溶液の濃度が低下するにともなって粘度が低下し、濃度が2.75質量%の溶液は粘度が40mPa・sであることが示されている。図12および図13から、陽イオン交換樹脂溶液の粘度が40mPa・s以下の場合には、電極に含まれる触媒の質量活性が著しく向上することがわかった。
実施例4〜7および比較例4、5の固体高分子形燃料電池の電圧―電流特性を、実施例1と同じ条件で測定した。その結果、実施例4〜7の燃料電池の電圧―電流特性は図11のAとほぼ同じであり、比較例4および5の燃料電池の電圧―電流特性は図11のBとほぼ同じであった。
[実施例8〜11および比較例6、7]
[実施例8]
陽イオン交換樹脂溶液であるナフィオン溶液に加える溶媒を2−プロノールに代えてメタノールを用いたこと以外は実施例1と同様にして、ポリマー含有量1.0質量%の陽イオン交換樹脂溶液を調製した。得られた陽イオン交換樹脂溶液の粘度は13mPa・sであった。
さらに、実施例1と同様にして、実施例8の電極と固体高分子形燃料電池を製作した。この電極には、触媒金属としての白金が、0.045mg/cm担持されていた。
[実施例9]
陽イオン交換樹脂溶液であるナフィオン溶液に加える溶媒を2−プロノールに代えてメタノールを用いたこと以外は実施例2と同様にして、ポリマー含有量1.75質量%の陽イオン交換樹脂溶液を調製した。得られた陽イオン交換樹脂溶液の粘度は23mPa・sであった。
さらに、実施例2と同様にして、実施例9の電極と固体高分子形燃料電池を製作した。この電極には、触媒金属としての白金が、0.044mg/cm担持されていた。
[実施例10]
陽イオン交換樹脂溶液であるナフィオン溶液に加える溶媒を2−プロノールに代えてメタノールを用いたこと以外は実施例3と同様にして、ポリマー含有量2.5質量%の陽イオン交換樹脂溶液を調製した。得られた陽イオン交換樹脂溶液の粘度は34mPa・sであった。
さらに、実施例3と同様にして、実施例10の電極と固体高分子形燃料電池を製作した。この電極には、触媒金属としての白金が、0.042mg/cm担持されていた。
[実施例11]
陽イオン交換樹脂溶液であるナフィオン溶液に加える溶媒を2−プロノールに代えてメタノール用いた。ナフィオン溶液(アルドリッチ社製、5質量%)116gにメタノール84gを加えて、その後は実施例1と同様にして、ポリマー含有量2.9質量%の陽イオン交換樹脂溶液を調製した。得られた陽イオン交換樹脂溶液の粘度は40mPa・sであった。
さらに、その溶液160gにカーボンであるValcan XC−72を6.6g加え、その後は実施例1と同様にして、比較例1と同様にして、実施例11の電極と固体高分子形燃料電池を製作した。この電極には、触媒金属としての白金が、0.043mg/cm担持されていた。
[比較例6]
陽イオン交換樹脂溶液であるナフィオン溶液に加える溶媒を2−プロノールに代えてメタノールを用いたこと以外は比較例2と同様にして、ポリマー含有量3.75質量%の陽イオン交換樹脂溶液を調製した。得られた陽イオン交換樹脂溶液の粘度は57mPa・sであった。
さらに、比較例2と同様にして、比較例6の電極と固体高分子形燃料電池を製作した。この電極には、触媒金属としての白金が、0.042mg/cm担持されていた。
[比較例7]
陽イオン交換樹脂溶液であるナフィオン溶液に加える溶媒を2−プロノールに代えてメタノールを用いたこと以外は比較例3と同様にして、ポリマー含有量4.5質量%の陽イオン交換樹脂溶液を調製した。得られた陽イオン交換樹脂溶液の粘度は73mPa・sであった。
さらに、比較例3と同様にして、比較例7の電極と固体高分子形燃料電池を製作した。この電極には、触媒金属としての白金が、0.044mg/cm担持されていた。
実施例8〜11および比較例6、7の電池に備わる触媒の質量活性と電極製作に用いた陽イオン交換樹脂溶液の濃度との関係を図14に、陽イオン交換樹脂溶液の粘度と濃度との関係を図15に示す。図14から、陽イオン交換樹脂溶液の濃度が低下するにともなって質量活性が向上し、2.90質量%以下の濃度の溶液を用いて製作した電極に含まれる触媒の質量活性は著しく向上することがわかった。また、図15から、陽イオン交換樹脂溶液の濃度が低下するにともなって粘度が低下し、濃度が2.90質量%の溶液は粘度が40mPa・sであることが示されている。図14および図15から、陽イオン交換樹脂溶液の粘度が40mPa・s以下の場合には、電極に含まれる触媒の質量活性が著しく向上することがわかった。
実施例8〜11および比較例6、7の固体高分子形燃料電池の電圧―電流特性を、実施例1と同じ条件で測定した。その結果、実施例8〜11の燃料電池の電圧―電流特性は図11のAとほぼ同じであり、比較例6、7の燃料電池の電圧―電流特性は図11のBとほぼ同じであった。
本発明の燃料電池用触媒の製造方法を示したフロー図。 本発明の燃料電池用触媒を備える電極の断面を模式的に示した図。 陽イオン交換樹脂のプロトン伝導経路とカーボン表面との接面に触媒金属が選択的に担持された触媒の内部構造を模式的に示した図。 本発明の燃料電池用触媒で構成された電極を備えた燃料電池の断面を模式的に示した図。 陽イオン交換樹脂の溶液の粘度が低い場合における、その溶液とカーボンとの混合物の状態を模式的に示す図。 陽イオン交換樹脂の溶液の粘度が高い場合における、その溶液とカーボンとの混合物の状態を模式的に示す図。 低粘度の陽イオン交換樹脂溶液とカーボンとの分散物から形成された陽イオン交換樹脂溶液とカーボンとの混合物の状態を模式的に示す図。 高粘度の陽イオン交換樹脂溶液とカーボンとの分散物から形成された陽イオン交換樹脂溶液とカーボンとの混合物の状態を模式的に示す図。 触媒の質量活性と陽イオン交換樹脂溶液の濃度との関係を示す図。 陽イオン交換樹脂溶液の粘度と濃度との関係を示す図。 実施例3および実施例6の燃料電池の電圧―電流特性を示す図。 実施例4〜7および比較例4、5の、電池に備わる触媒の質量活性と電極製作に用いた陽イオン交換樹脂溶液の濃度との関係を示す図。 実施例4〜7および比較例4、5の、陽イオン交換樹脂溶液の粘度と濃度との関係を示す図。 実施例8〜11および比較例6、7の、触媒の質量活性と電極製作に用いた陽イオン交換樹脂溶液の濃度との関係を示す図。 実施例8〜11および比較例6、7の、陽イオン交換樹脂溶液の粘度と濃度との関係を示す図。
符号の説明
21 本発明の製造方法で作製された燃料電池用電極
22、31 カーボン
23、32 陽イオン交換樹脂
24 細孔
25、41 陽イオン交換膜
33 陽イオン交換樹脂の親水性領域(プロトン伝導経路)
34 陽イオン交換樹脂の疎水性領域
35 触媒金属
40 固体高分子形燃料電池
42 導電性多孔質体
43 ガス供給路
44 セパレータ
45 シール材
51 カーボンの二次粒子
52 細孔
53 低粘度の陽イオン交換樹脂溶液
54 高粘度の陽イオン交換樹脂溶液
55 空孔
71 均一な陽イオン交換樹脂の被膜
81 不均一な陽イオン交換樹脂の被膜

Claims (1)

  1. 粘度が40mPa・s以下の陽イオン交換樹脂の溶液にカーボンを分散したのちに、その分散物から溶媒を除去し、つづいてその陽イオン交換樹脂の固定イオンに触媒金属の陽イオンを吸着させたのちに、その陽イオンを化学的に還元することを特徴とする固体高分子形燃料電池用触媒の製造方法。


































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