JP2006064490A - ロータリエンコーダ付き密封装置 - Google Patents

ロータリエンコーダ付き密封装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ロータリエンコーダ付き密封装置の取付スペースを、軸方向に対して縮小する。
【解決手段】ハウジング11と、このハウジング11に取り付けられてシールリップ122の内周部がハウジング11の内周に挿通されたクランクシャフト2の外周面に摺動可能に密接される密封装置本体12と、クランクシャフト2に取り付けられてこのクランクシャフト2と一体的に回転され着磁層132に円周方向所定ピッチで着磁されたパルサーリング13と、ハウジング11に取り付けられてパルサーリング13の着磁層132の回転を検出する磁気センサ14とを備え、この磁気センサ14の検出面14aが、密封装置本体12のハウジング11への取付部に形成された切欠121fから露出して、パルサーリング13の着磁層132と対向されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、回転体の外周を密封する密封装置において、回転検出のためのロータリエンコーダを備えたものに関する。
エンジンのクランクシャフトを軸封する手段として設けられる密封装置において、クランクシャフトの回転速度や回転角を検出するためのロータリエンコーダが併設されるものとしては、従来、例えば特許文献1に開示されたものが知られている。
特開2004−93554
すなわちこの密封装置は、非回転のハウジングの内周に支持されたポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等の合成樹脂製のシールリップが、クランクシャフトの後端部の外周面に摺接されるものであって、クランクシャフトの後端には、外周のスリーブに円周方向所定ピッチで多極着磁されたパルスホイールが取り付けられており、更に前記ハウジングには、前記パルスホイールの着磁スリーブに外周側から対向された磁気センサが、前記密封装置と軸方向に隣接して取り付けられている。磁気センサは、パルスホイールと共に磁気ロータリエンコーダを構成するものであって、パルスホイールがクランクシャフトと一体的に回転するのに伴い、磁気センサに作用する磁界の極性が交互に変化するので、この磁界の変化と対応する波形のパルスを発生し、クランクシャフトの回転を検出するものである。
しかしながら、特許文献1に記載された従来のロータリエンコーダ付き密封装置によれば、密封装置本体と磁気センサが位置的に独立しており、かつ密封装置本体とパルスホイールが軸方向に並んだ位置関係にあるため、取付スペースが大きくなる問題があった。
本発明は、以上のような点に鑑みてなされたものであって、その技術的課題は、ロータリエンコーダ付き密封装置の取付スペースを、軸方向に対して縮小することにある。
上述した技術的課題を有効に解決するための手段として、請求項1の発明に係るロータリエンコーダ付き密封装置は、静止側部材と、この静止側部材に取り付けられてシールリップの内周部が前記静止側部材の内周に挿通された回転軸の外周面に摺動可能に密接される密封装置本体と、前記回転軸に取り付けられてこの回転軸と一体的に回転され円周方向所定ピッチで着磁されたパルサーリングと、前記静止側部材に取り付けられて前記パルサーリングの回転を検出する磁気センサとを備え、この磁気センサの検出面が、前記密封装置本体の前記静止側部材への取付部に形成された切欠又は窓部から露出して、前記パルサーリングの着磁部と対向されたものである。
請求項2の発明に係るロータリエンコーダ付き密封装置は、静止側部材と、この静止側部材に取り付けられてシールリップの内周部が前記静止側部材の内周に挿通された回転軸の外周面に摺動可能に密接される密封装置本体と、前記回転軸に取り付けられてこの回転軸と一体的に回転され円周方向所定ピッチで着磁されたパルサーリングと、前記静止側部材に取り付けられて前記パルサーリングの回転を検出する磁気センサとを備え、前記密封装置本体の前記静止側部材への取付部が非磁性体からなり、前記磁気センサの検出面が、前記密封装置本体の取付部を介して、その内周側に位置する前記パルサーリングの着磁部と対向されたものである。
請求項1の発明に係るロータリエンコーダ付き密封装置によれば、静止側部材に取り付けられた磁気センサの検出面が、前記静止側部材への密封装置本体の取付部である取付環に形成された切欠又は窓部を介してパルサーリングの着磁部と対向されるため、密封装置本体と磁気センサとを軸方向に並んだ位置関係とする必要がなく、磁気センサ、パルサーリングの着磁部及び密封装置本体を、径方向に並んだ位置関係にすることができ、取付スペースを軸方向に対して縮小することができる。
請求項2の発明に係るロータリエンコーダ付き密封装置によれば、静止側部材に取り付けられた磁気センサの検出面が、静止側部材への密封装置本体の取付部である取付環を介してパルサーリングの着磁部と対向され、取付環を非磁性体としてパルサーリングの着磁部からの磁束を透過させることで磁気センサによる磁気検出を確保しているため、密封装置本体と磁気センサとを軸方向に並んだ位置関係とする必要がなく、磁気センサ、パルサーリングの着磁部及び密封装置本体を、径方向に並んだ位置関係にすることができ、取付スペースを軸方向に対して縮小することができる。
以下、本発明に係るロータリエンコーダ付き密封装置の好ましい実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。まず図1は、第一の形態によるロータリエンコーダ付き密封装置を、軸心を通る平面で切断して示す半断面図、図2は、図1におけるパルサーリングの斜視図である。
まず図1において、参照符号1は本発明に係るロータリエンコーダ付き密封装置(以下、単に密封装置という)、参照符号2はエンジンブロック2の後部から突出したクランクシャフトの後部を示している。クランクシャフト2は、請求項1に記載された回転軸に相当するものであって、図の右側において、エンジンのクランクケースのジャーナル部(不図示)の内周を貫通しており、すなわち図の右側が、密封対象のエンジンオイルが存在するクランク室Aであり、図の左側は大気側、すなわちエンジン外部空間Bとなっている。
第一の形態による密封装置1は、自動車用エンジンの不図示のシリンダブロックに取り付けられる非回転のハウジング11と、このハウジング11に取り付けられてシールリップ122の内周部がハウジング11の内周に挿通されたクランクシャフト2の外周面に摺動可能に密接される密封装置本体12と、クランクシャフト2に取り付けられてこのクランクシャフト2と一体的に回転されるパルサーリング13と、ハウジング11に取り付けられてパルサーリング13の回転を検出する磁気センサ14とを備える。なお、ハウジング11は請求項1又は2に記載された静止側部材に相当するものである。
密封装置本体12は、ハウジング11の内周面11aに圧入嵌着される取付環121と、この取付環121に一体成形されたシールリップ122及び外周シール部123と、シールリップ122の先端外周部に取り付けられたエキステンションスプリング124とからなる。
取付環121は、鋼板等の金属板を打ち抜きプレス加工することによって製作されたものであって、ハウジング11の内周面11aに圧入嵌合される外周円筒部121aと、この外周円筒部121aからクランク室A側へ向けて小径になるようにテーパ状に形成されたガスケット支持部121bと、そこから内周側へ延びる径方向部121cと、その内周からクランク室Aと反対側へ延びる円錐筒部121dと、更にその端部から内周側へ延びる内周フランジ部121eからなる。取付環121の外周円筒部121aは、請求項1に記載された静止側部材への取付部に相当するものである。
シールリップ122及び外周シール部123は、ゴム状弾性材料からなるものであって、このうちシールリップ122は、取付環121における内周フランジ部121eに一体的に加硫接着された基部122bから、先端部122aがクランク室A側を向くように延びている。また、外周シール部123は、取付環121のクランク室A側の面を覆うように一体的に成形された弾性層125を介してシールリップ122の基部122bと連続しており、取付環121におけるガスケット支持部121bの外周に一体的に成形されてハウジング11の内周面11aとの間に所定のつぶし代をもって介在されている。
パルサーリング13は、クランクシャフト2の後部端面2aに不図示の複数の取付ボルトを介して取り付けられたホルダ131と、このホルダ131に一体的に設けられた円筒状の着磁層132とからなる。
パルサーリング13のホルダ131は、磁性体金属板を有底円筒状に打ち抜きプレス成形して製作されたものであって、図2にも示されるように、円盤部131aと、その外周から密封装置本体12における取付環121の外周円筒部121aと円錐筒部121dの間の環状空間C内へ延在された円筒部131bからなる。なお、図2の参照符号131cは、取付ボルトを挿通するためのボルト挿通孔で、パルサーリング13を固定する取付ボルトは、例えばフライホイール(不図示)をクランクシャフト2の端面2aに取り付けるためのボルトを共用することができる。
一方、パルサーリング13の着磁層132は、請求項1又は2に記載された着磁部に相当するものであって、前記円筒部131bの外周面に一体的に設けられ、例えばフェライト粉末等の磁性粉末を混合した合成樹脂又はゴム材、あるいは強磁性体金属からなり、円周方向所定ピッチでS極とN極が交互に着磁された円筒状の多極磁石である。また、この着磁層132の円周方向1箇所に、着磁ピッチの異なる部分などを設けることによって、これを、例えばエンジンのピストンの上死点等、特定のポジションを検出するためのクランク角計測原点(不図示)とすることができる。
磁気センサ14は、パルサーリング13の着磁層132の外周における円周方向1箇所に配置され、ハウジング11に設けられたセンサ取付部11bに非回転状態に固定されている。また、請求項1に記載の取付部に相当する取付環121の外周円筒部121aの円周方向1箇所には、切欠121fが形成されており、前記磁気センサ14の検出面14aは、この切欠121fから外周円筒部121aの内周側へ露出して、パルサーリング13の着磁層132の外周面と半径方向に近接対向されている。
以上の構成を備える密封装置1は、図1に示されるように、密封装置本体12が、その取付環121の外周円筒部121aにおいてハウジング11の内周面11aに圧入嵌合されると共に、外周シール部123において適当なつぶし代をもって密嵌され、密封装置本体12のシールリップ122の先端部内周に形成されたシールエッジ122aが、クランクシャフト2の外周面と密接摺動することによって、クランク室A側のエンジンオイル等がエンジン外部空間Bへ漏洩するのを阻止するものである。
また、パルサーリング13が、クランクシャフト2と一体的に回転することによって、磁気センサ14の検出面14aの内周側を、着磁層132に着磁されたN極とS極が回転方向へ交互に通過するので、磁気センサ14は、磁界の変化に対応する波形のパルス信号を発生する。したがって、この出力信号から、クランクシャフト2の回転速度や回転角を検出し、各種の制御に供することができる。
そして、この構成によれば、ハウジング11に取り付けられた磁気センサ14の検出面14aが、ハウジング11の内周面11aに圧入された密封装置本体12の取付環121の切欠121fを介して、取付環121の外周円筒部121aと円錐筒部121dの間の環状空間C内に位置するパルサーリング13の着磁層132の外周面と対向されるため、磁気センサ14、パルサーリング13の着磁層132及び密封装置本体12が、径方向に並んだ位置関係となり、取付スペースを軸方向に対して縮小することができる。
次に図3は、第二の形態によるロータリエンコーダ付き密封装置を、軸心を通る平面で切断して示す半断面図である。この図3においても、右側が、密封対象のエンジンオイルが存在するクランク室Aであり、左側が大気側、すなわちエンジン外部空間Bである。
この第二の形態においては、密封装置本体12における外周シール部123が、取付環121における外周円筒部121aの外周面を覆うように成形されている。すなわちこの第二の形態では、取付環121の外周円筒部121a及び外周シール部123が、請求項1に記載された静止側部材への取付部に相当するものであって、密封装置本体12は、外周シール部123を介してハウジング11の内周面11aに圧入嵌着され、ハウジング11のセンサ取付部11bに固定された磁気センサ14の検出面14aは、前記外周円筒部121a及び外周シール部123に跨って厚さ方向(径方向)に形成された切欠12aからその内周へ露出して、パルサーリング13の着磁層132の外周面と半径方向に近接対向されている。その他の部分は、基本的に図1と同様に構成されている。
この第二の形態も、第一の形態と同様、密封装置本体12は、そのシールリップ122がクランクシャフト2の外周面と密接摺動することによって、クランク室A側のエンジンオイル等がエンジン外部空間Bへ漏洩するのを阻止するものである。そして、ハウジング11に取り付けられた磁気センサ14の検出面14aが、ハウジング11の内周面11aに圧入された密封装置本体12の取付環121及び外周シール部123の切欠12aを介して、取付環121の外周円筒部121aと円錐筒部121dの間の環状空間C内に位置するパルサーリング13の着磁層132の外周面と対向されるため、先の第一の形態と同様、磁気センサ14、パルサーリング13の着磁層132及び密封装置本体12が、径方向に並んだ位置関係となり、取付スペースを軸方向に対して縮小することができる。
次に図4は、第三の形態によるロータリエンコーダ付き密封装置を、軸心を通る平面で切断して示す半断面図である。この図4においても、右側が、密封対象のエンジンオイルが存在するクランク室Aであり、左側が大気側、すなわちエンジン外部空間Bである。
この第三の形態においては、密封装置本体12における取付環121が、アルミニウム等の非磁性体の金属板を打ち抜きプレス加工することによって製作されたものであって、先の図1と同様の断面形状に形成され、すなわちハウジング11の内周面11aに圧入嵌合される外周円筒部121aと、この外周円筒部121aからクランク室A側へ向けて小径になるようにテーパ状に形成されたガスケット支持部121bと、そこから内周側へ延びる径方向部121cと、その内周からクランク室Aと反対側へ延びる円錐筒部121dと、更にその端部から内周側へ延びる内周フランジ部121eからなる。
取付環121の外周円筒部121aは、請求項2に記載された静止側部材への取付部に相当するもので、パルサーリング13の着磁層132の外周における円周方向1箇所においてハウジング11のセンサ取付部11bに非回転状態に固定された磁気センサ14は、その検出面14aが、前記取付環121の外周円筒部121aの外周側に位置している。一方、パルサーリング13の着磁層132は、前記取付環121の外周円筒部121aと円錐筒部121dの間の環状空間C内へ挿入されたホルダ131の円筒部131bの外周面に形成されているため、前記磁気センサ14の検出面14aは、非磁性体からなる取付環121の外周円筒部121aを介して、パルサーリング13の着磁層132の外周面と半径方向に対向されている。その他の部分は、基本的に図1と同様に構成されている。
以上の構成を備える密封装置1は、先に説明した第一の形態と同様、密封装置本体12が、その取付環121の外周円筒部121aにおいてハウジング11の内周面11aに圧入嵌合されると共に、外周シール部123において適当なつぶし代をもって密嵌され、密封装置本体12のシールリップ122の先端部内周のシールエッジ122aが、クランクシャフト2の外周面と密接摺動することによって、クランク室A側のエンジンオイル等がエンジン外部空間Bへ漏洩するのを阻止するものである。
そして、この構成によれば、ハウジング11に取り付けられた磁気センサ14の検出面14aが、取付環121の外周円筒部121aを介して、パルサーリング13の着磁層132と半径方向に対向されているが、前記外周円筒部121aは非磁性体からなる(透磁性を有する)ものであって、パルサーリング13の着磁層132からの磁束を透過させるため、この外周円筒部121aの内周を、パルサーリング13の着磁層132に着磁されたN極とS極が回転方向へ交互に通過することによって、磁気センサ14に作用する磁界が変化する。したがって、磁気センサ14は、この磁界変化に対応する波形のパルス信号を出力するので、クランクシャフト2の回転速度や回転角を検出し、各種の制御に供することができる。
またこのため、密封装置本体12の取付環121と磁気センサ14とを軸方向に並んだ位置関係とする必要がなく、磁気センサ14、パルサーリング13の着磁層132及び密封装置本体12を、径方向に並んだ位置関係にすることができ、取付スペースを軸方向に対して縮小することができる。
次に図5は、第四の形態によるロータリエンコーダ付き密封装置を、軸心を通る平面で切断して示す半断面図である。この図5においても、右側が、密封対象のエンジンオイルが存在するクランク室Aであり、左側が大気側、すなわちエンジン外部空間Bである。
この第四の形態は、密封装置本体12が、合成樹脂からなるシールリップ122を備えるものであるほかは、基本的には図1と同様に構成されている。詳しくは、密封装置本体12は、ハウジング11の内周面11aに圧入嵌着される取付環121と、この取付環121に外周部が密接状態に固定されたシールリップ122と、取付環121に一体成形された外周シール部123とからなる。
取付環121は、鋼板等の金属板を打ち抜きプレス加工することによって製作されたものであって、ハウジング11の内周面11aに圧入嵌合される外周円筒部121aと、この外周円筒部121aからクランク室A側へ向けて小径になるようにテーパ状に形成されたガスケット支持部121bと、そこから内周側へ延びる径方向部121cからなる。取付環121の外周円筒部121aは、請求項1に記載された静止側部材への取付部に相当するものである。
シールリップ122は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等の摩擦係数が低く耐摩耗性に優れた合成樹脂でディスクシート状に成形されたものであって、外周部が取付環121における径方向部121cの内側に密接状態に固定され、内周部がクランク室Aと反対側へ延伸した状態でクランクシャフト2の外周面に摺動可能に密接されている。また、外周シール部123は、取付環121におけるガスケット支持部121bの外周にゴム状弾性材料によって一体的に成形され、ハウジング11の内周面11aとの間に所定のつぶし代をもって介在されている。
磁気センサ14は、先に説明した図1と同様、パルサーリング13の着磁層132の外周における円周方向1箇所で、ハウジング11に設けられたセンサ取付部11bに非回転状態に固定されている。そして、密封装置本体12における取付環121の外周円筒部121aの円周方向1箇所には、切欠121fが形成されており、磁気センサ14の検出面14aは、この切欠121fから外周円筒部121aの内周側へ露出して、パルサーリング13の着磁層132の外周面と半径方向に近接対向されている。
パルサーリング13の構造や取付形態なども、先に説明した図1とほぼ同様である。
したがって、この第四の形態による密封装置1も、密封装置本体12のシールリップ122の円筒状の内周部122bが、クランクシャフト2の外周面と密接摺動することによって、クランク室A側のエンジンオイル等がエンジン外部空間Bへ漏洩するのを阻止するものである。また、パルサーリング13が、クランクシャフト2と一体的に回転することによって、磁気センサ14の検出面14aの内周側を、着磁層132に着磁されたN極とS極が回転方向へ交互に通過するので、磁気センサ14は、磁界の変化に対応する波形のパルス信号を発生する。したがって、この出力信号から、クランクシャフト2の回転速度や回転角を検出し、各種の制御に供することができる。
そして、この構成によれば、先に説明した図1と同様、ハウジング11に取り付けられた磁気センサ14の検出面14aが、ハウジング11の内周面11aに圧入された密封装置本体12の取付環121の切欠121fを介して、取付環121の外周円筒部121aの内周空間C’に位置するパルサーリング13の着磁層132の外周面と対向されるため、磁気センサ14、パルサーリング13の着磁層132及び密封装置本体12が、径方向に並んだ位置関係となり、取付スペースを軸方向に対して縮小することができる。
次に図6は、第五の形態によるロータリエンコーダ付き密封装置を、軸心を通る平面で切断して示す半断面図、図7は、第六の形態によるロータリエンコーダ付き密封装置を、軸心を通る平面で切断して示す半断面図である。これら図6あるいは図7においても、右側が、密封対象のエンジンオイルが存在するクランク室Aであり、左側が大気側、すなわちエンジン外部空間Bである。
このうち、図6に示される第五の形態は、図5と同様の合成樹脂製シールリップ122を有する密封装置本体12における外周シール部123を、先に説明した図3と同様に、取付環121の外周円筒部121aの外周面を覆うように成形し、すなわち、密封装置本体12が、外周シール部123を介してハウジング11の内周面11aに圧入嵌着されるものとし、ハウジング11のセンサ取付部11bに固定された磁気センサ14の検出面14aが、前記外周円筒部121a及び外周シール部123に跨って厚さ方向(径方向)に形成された切欠12aからその内周側へ露出して、パルサーリング13の着磁層132の外周面と半径方向に近接対向されたものである。
したがって、図3に示される第二の形態と同様の効果が実現される。
また、図7に示される第六の形態は、図5と同様の合成樹脂製シールリップ122を有する密封装置本体12における取付環121が、先に説明した図4と同様に、アルミニウム等の非磁性体の金属板を打ち抜きプレス加工することによって製作されたものである。そして、ハウジング11のセンサ取付部11bに非回転状態に固定された磁気センサ14は、その検出面14aが、取付環121の外周円筒部121aの外周側に位置しており、すなわち非磁性体からなる前記外周円筒部121aを介して、その内周側に存在するパルサーリング13の着磁層132の外周面と半径方向に対向されている。
したがって、この構成によれば、図4に示される第三の形態と同様の効果が実現される。
なお、図1又は図5に示される切欠121f、あるいは図3又は図6に示される切欠12aは、窓部(例えば円形の穴)としても良い。
本発明に係る第一の形態によるロータリエンコーダ付き密封装置を、軸心を通る平面で切断して示す半断面図である。 図1におけるパルサーリングの斜視図である。 本発明に係る第二の形態によるロータリエンコーダ付き密封装置を、軸心を通る平面で切断して示す半断面図である。 本発明に係る第三の形態によるロータリエンコーダ付き密封装置を、軸心を通る平面で切断して示す半断面図である。 本発明に係る第四の形態によるロータリエンコーダ付き密封装置を、軸心を通る平面で切断して示す半断面図である。 本発明に係る第五の形態によるロータリエンコーダ付き密封装置を、軸心を通る平面で切断して示す半断面図である。 本発明に係る第六の形態によるロータリエンコーダ付き密封装置を、軸心を通る平面で切断して示す半断面図である。
符号の説明
1 密封装置
11 ハウジング(静止側部材)
11a 内周面
11b センサ取付部
12 密封装置本体
12a,121f 切欠
121 取付環
121a 外周円筒部(取付部)
121b ガスケット支持部
121c 径方向部
121d 円錐筒部
121e 内周フランジ部
122 シールリップ
123 外周シール部(取付部)
124 エキステンションスプリング
125 弾性層
13 パルサーリング
131 ホルダ
132 着磁層(着磁部)
14 磁気センサ
14a 検出面
2 クランクシャフト(回転軸)
2a 端面
A クランク室
B エンジン外部空間

Claims (2)

  1. 静止側部材(11)と、この静止側部材(11)に取り付けられてシールリップ(122)の内周部が前記静止側部材(11)の内周に挿通された回転軸(2)の外周面に摺動可能に密接される密封装置本体(12)と、前記回転軸(2)に取り付けられてこの回転軸(2)と一体的に回転され円周方向所定ピッチで着磁されたパルサーリング(13)と、前記静止側部材(11)に取り付けられて前記パルサーリング(13)の回転を検出する磁気センサ(14)とを備え、この磁気センサ(14)の検出面(14a)が、前記密封装置本体(12)の前記静止側部材(11)への取付部に形成された切欠(121f)又は窓部から露出して、前記パルサーリング(13)の着磁部(132)と対向されたことを特徴とするロータリエンコーダ付き密封装置
  2. 静止側部材(11)と、この静止側部材(11)に取り付けられてシールリップ(122)の内周部が前記静止側部材(11)の内周に挿通された回転軸(2)の外周面に摺動可能に密接される密封装置本体(12)と、前記回転軸(2)に取り付けられてこの回転軸(2)と一体的に回転され円周方向所定ピッチで着磁されたパルサーリング(13)と、前記静止側部材(11)に取り付けられて前記パルサーリング(13)の回転を検出する磁気センサ(14)とを備え、前記密封装置本体(12)の前記静止側部材(11)への取付部が非磁性体からなり、前記磁気センサ(14)の検出面(14a)が、前記密封装置本体(12)の取付部を介して、その内周側に位置する前記パルサーリング(13)の着磁部(132)と対向されたことを特徴とするロータリエンコーダ付き密封装置。
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