JP2006064202A - 熱交換器のヘッダタンクとチューブとの接合構造 - Google Patents

熱交換器のヘッダタンクとチューブとの接合構造 Download PDF

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宏起 吉岡
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Abstract

【課題】チューブ穴のロウ詰まりを極力少なくして、熱交換性能の低下を抑えることができる熱交換器のヘッダタンクとチューブとの接合構造を提供する。
【解決手段】長手方向に延設された複数の流通路11を形成する隔壁12と、この隔壁12に形成されてチューブ挿入穴13から挿入されたチューブ5の端部51と一接点で当接する端面12aとを備えたヘッダタンク4において、チューブ挿入穴13に挿入されたチューブ5の端部51が、端面12aと少なくとも一点で当接し、その他の部分が端面12aから離間する接合構造とした。
【選択図】 図1

Description

この発明は、例えば車両等に用いられる熱交換器のヘッダタンクとチューブとの接合構造に関し、特に多穴構造のヘッダタンクに対して複数のチューブを接合する場合に有効な技術に関する。
従来、CO2を冷媒とする熱交換器では、高耐圧性能を満たすために多穴構造のヘッダタンクが使われることが多い。多穴構造のヘッダタンクとは、押出し材により形成したヘッダタンク内部に、流体を通すための複数の流通路を隔壁を介して設けたものである。このようなヘッダタンクにおいては、ヘッダタンクを構成する多穴管壁に切削面を形成して、そこにチューブ端部を突き当ててチューブを位置決めしていた(特許文献1参照)。
また、上記のような構造でヘッダタンクとチューブとを接合したときに冷媒がスムーズに流れるようにするため、チューブ端部を斜めにカットして、チューブ穴の開口端を広げるようにしたものが知られている。
特表2001−525051号公報
通常、ヘッダタンクとチューブとを組み立てる際には、それぞれの接触面にロウ材を供給し、炉中ロウ付けすることで一体化している。このとき、従来構造では、余剰ロウ材によってチューブ穴、さらにはチューブとヘッダタンク間でロウ詰まりが発生し、熱交換性能が低下するおそれがあった。
本発明の目的は、余剰ロウ材によるロウ詰まりを少なくして、熱交換性能の低下を抑えることができる熱交換器のヘッダタンクとチューブとの接合構造を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、内部に冷媒が流通する複数のチューブ穴が形成された複数本のチューブと、隣接する前記チューブ間に配置されたフィンと、前記チューブの端部に接合されて前記複数本のチューブに冷媒を分配・合流させるヘッダタンクとを備え、前記ヘッダタンクと前記チューブ端部とをロウ付け接合してなる熱交換器において、前記ヘッダタンクは、前記チューブを挿入するチューブ挿入穴と、前記ヘッダタンクの長手方向に延設されてタンク内部に複数の流通路を形成する隔壁と、前記隔壁に形成されて前記チューブ挿入穴から挿入された前記チューブの端部と当接する位置決め部とを備え、前記チューブ挿入穴に挿入された前記チューブの端部は、少なくとも一つの前記位置決め部と一接点で当接し、その他の部分は前記位置決め部から離間していることを特徴とする熱交換器のヘッダタンクとチューブとの接合構造である。
請求項2の発明は、請求項1において、前記チューブの端部は少なくも一辺の傾斜部を有し、前記傾斜部は一つの前記位置決め部と一接点で当接することを特徴とするものである。
請求項3の発明は、請求項1又は2において、前記チューブの端部は幅方向に亘って傾斜する一辺の傾斜部を有し、冷却風の上流側では前記傾斜部と前記位置決め部との隙間が大きく、下流側では前記傾斜部と前記位置決め部との隙間が小さくなるように形成されていることを特徴とするものである。
請求項4の発明は、請求項1において、前記チューブの端部は少なくとも1つの凸部を有し、前記凸部で前記位置決め部と当接することを特徴とするものである。
請求項5の発明は、内部に冷媒が流通する複数のチューブ穴が形成された複数本のチューブと、隣接する前記チューブ間に配置されたフィンと、前記チューブの端部に接合されて前記複数本のチューブに冷媒を分配・合流させるヘッダタンクとを備え、前記ヘッダタンクと前記チューブの端部とをロウ付け接合してなる熱交換器において、前記ヘッダタンクは、前記チューブを挿入するチューブ挿入穴と、前記ヘッダタンクの長手方向に延設されてタンク内部に複数の流通路を形成する隔壁と、前記隔壁に形成されて前記チューブ挿入穴から挿入された前記チューブの端部と当接する位置決め部とを備え、前記チューブの端部は、前記ヘッダタンクの前記位置決め部と対向する部分において、複数のチューブ穴が長穴により連通していることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5において、前記チューブの端部は、すべてのチューブ穴が共通の長穴により連通していることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、ロウ付け時に余剰ロウ材が発生しても、余剰ロウ材によるロウ詰まりは、チューブの端部が位置決め部と当接する一接点に限られ、その他部分には余剰ロウ材が流入することがないため、余剰ロウ材によるロウ詰まりを極力少なくすることができる。
請求項2の発明によれば、チューブの端部に形成する傾斜部は直線的で簡単な形状であるため、加工が容易となり、生産性を向上させることができる。
請求項3の発明によれば、冷却風の入口側となる側の流通路により多くの冷媒を流すことができるため、冷媒を効率良く冷却風に当てることができ、これによって熱交換の効率を向上させることができる。
請求項4の発明によれば、チューブの端部がそれぞれ流通路内に均等に挿入されるため、各流通路における流通抵抗ををほぼ同じとすることができる。
請求項5の発明によれば、チューブの端部と隔壁の端面とをそれぞれの接合面で当接させることができるため、チューブをさらに安定して位置決めすることができる。
請求項6の発明によれば、すべてのチューブ穴が長穴の内部で連通した構造であるため、隔壁の位置や幅にかかわらず共通のチューブとして使用することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を示す実施例について説明する。なお、各実施例において、同等部分には同一符号を付して説明する。
図6は、本実施例に係わる熱交換器の全体構成を示す外観斜視図である。熱交換器1は、大別すると、内部を流れる冷媒と冷却風9との間で熱交換を行う熱交換器コア2と、この熱交換器コア2に対して冷媒を分配・合流させるためのヘッダタンク3及び4とから構成されている。
熱交換器コア2は、冷媒が流通する複数本の扁平のチューブ5と、隣接するチューブ5の間に配置されたフィン6とで構成されている。熱交換器コア2の長手方向の一端にはヘッダタンク3が配置され、各チューブ5の一端と連通している。また熱交換器コア2の長手方向の他端にはヘッダタンク4が配置され、各チューブ5の他端と連通している。なお、図6には図示していないが、チューブ5の内部には冷媒が流通する複数のチューブ穴がチューブ5の長手方向に沿って形成されている。
ヘッダタンク3、4は、互いに等しい間隔となるように並列に対向配置されている。また、ヘッダタンク3の一方の端部には、冷媒を供給するための入口配管7が接続されている。この入口配管7から供給された冷媒は、ヘッダタンク3から所定のチューブ5に分配されてヘッダタンク4に流入する。そして、冷媒はヘッダタンク4から、さらに所定のチューブ5を流通してヘッダタンク3に戻され、ここで合流して出口配管8から外部に取り出される。この間、熱交換器コア2の各チューブ5およびフィン6の間を、熱交換媒体となる冷却風9が通過することにより、各チューブ5を流通する冷媒と冷却風9との間で熱交換が行われる。なお、冷媒の流通経路には種々の組み合わせがあり、上記流通経路の説明はその一例である。
次に、実施例1に係わるヘッダタンク3、4の構造について説明する。図1(a)〜(c)は、実施例1に係わるヘッダタンクの接合構造を示す部分断面図であり、図6のA−A線断面に相当する。以下、ヘッダタンク4側の接合構造を例として説明するが、ヘッダタンク3についても構造は同じである。
図1(a)に示すヘッダタンク4は、タンク内部に4本の流通路11が隔壁12を介して同一平面上に並ぶ多穴構造体として形成されている。このヘッダタンク4の上面には、チューブ5の端部51を挿入・接合するためのチューブ挿入穴13が長手方向に一致の間隔で列設されている。ヘッダタンク4の隔壁12は、チューブ挿入穴13が形成されていない箇所では、隣接する流通路11間を隔離しており、またチューブ挿入穴13が形成されている箇所では、隣接する流通路11間を連通するとともに、チューブ5の位置決め部となる端面12aが形成されている。この端面12aは、タンク内において、すべて同一高さとなるように形成されている。
本実施例におけるチューブ5の端部51は、中央部51aを基点とする2辺の傾斜部51b、51cによりV字形状となるように形成されている。そして、チューブ5をチューブ挿入穴13に挿入したときに、端部51の中央部51aがタンクの中央に形成された隔壁12の端面12aと一接点で当接することによりチューブ5が位置決めされるように構成されている。このとき、傾斜部51b、51cと、タンクの左右に形成された隔壁12の端面12aとの間には隙間が形成されている。
そして、ロウ付けの際には、チューブ5の端部51の外周及びチューブ挿入穴13の内周にそれぞれロウ材が供給され、炉中ロウ付けにより一体化される。
上記のような接合構造において、外部から流通路11に供給された冷媒は、流通路11から隔壁12の端面12aと傾斜部51b、51cとの間の隙間を通ってチューブ5の図示しないチューブ穴へ流入して反対側から排出される。そして、チューブ5から排出された冷媒は、図示しない同一構成のヘッダタンク3に形成された隔壁12の端面12aと傾斜部51b、51cとの間の隙間を通って流通路11へ流れ込み、ここで合流して外部へ取り出されるか、或いは流通路11内でターンして次の流路となるチューブ5へ流入する。
本実施例の接合構造によれば、ロウ付け時に余剰ロウ材が発生しても、余剰ロウ材によるロウ詰まりは、チューブ5の端部51が隔壁12の端面12aと一接点で当接する中央部51aのチューブ穴(図示せず)に限られ、V字形状となる傾斜部51b、51cに沿って形成されたチューブ穴には余剰ロウ材が流入することがないため、余剰ロウ材によるロウ詰まりを極力少なくすることができる。
とくに、本実施例において、チューブ5の端部51に形成する傾斜部は直線的で簡単な形状であり、加工が容易なため、生産性を向上させることができる。
次に、チューブの端部形状を逆V字形状とした実施例について説明する。
図1(b)に示すチューブ5Aの端部51は、中央部51aを基点とする2辺の傾斜部51b、51cにより逆V字形状となるように形成されている。そして、チューブ5Aをチューブ挿入穴13に挿入したときに、傾斜部51b、51cと、タンクの左右に形成された隔壁12の端面12aとがそれぞれ一接点で当接することによりチューブ5Bが位置決めされるように構成されている。このとき、中央部51a、及び傾斜部51b、51cのほとんどの部分と、隔壁12の端面12aとの間には隙間が形成されている。
本実施例の接合構造によれば、ロウ付け時の余剰ロウ材によるロウ詰まりは、傾斜部51b、51cと隔壁12の端面12aとが一接点で当接する部分のチューブ穴に限られ、中央部51a、及び逆V字形状となる傾斜部51b、51cに沿って形成されたチューブ穴には余剰ロウ材が流入することがないため、余剰ロウ材によるロウ詰まりを極力少なくすることができる。
とくに、本実施例においては、チューブ5Aの端部51に形成した傾斜部51b、51cを、ヘッダタンク4の左右に設けた2カ所の隔壁12とそれぞれ一接点で当接させるようにした構造であるため、チューブ5Aを安定して位置決めすることができる。
次に、チューブの端部に一辺の傾斜部を設けた実施例について説明する。
図1(c)に示すチューブ5Bの端部51は、一方向に傾斜した傾斜部51dをもち、この傾斜部51dが冷却風9の流入方向から見て上流側では隔壁12の端面12aとの隙間が大きく、下流側では隙間が小さくなるように形成されている。そして、チューブ5Bをチューブ挿入穴13に挿入したときに、傾斜部51dの一部と、タンクの右側に形成された隔壁12の端面12aとが一接点で当接することによりチューブ5Cが位置決めされるように構成されている。このとき、傾斜部51dと、タンクの左及び中央に形成された隔壁12の端面12aとの間には隙間が形成されている。
本実施例の接合構造によれば、ロウ付け時の余剰ロウ材によるロウ詰まりは、傾斜部51dにおいて、隔壁12の端面12aと当接する部分のチューブ穴に限られ、傾斜部51dの他のほとんどのチューブ穴には余剰ロウ材が流入することがないため、余剰ロウ材によるロウ詰まりを極力少なくすることができる。
とくに、本実施例においては、冷却風9の上流側では傾斜部51dと隔壁12の端面12aとの隙間が大きく、下流側では隙間が小さくなるように形成されているため、冷却風9の入口側となる左側の流通路11により多くの冷媒を流すことができる。これによれば、冷媒を効率良く冷却風9に当てることができるため、熱交換の効率を向上させることができる。
次に、チューブの端部に凸部を形成した実施例について説明する。図2(a)、(b)は、実施例2に係わるヘッダタンクの接合構造を示す部分断面図であり、図6のA−A線断面に相当する。
図2(a)に示すチューブ5Cは、端部51の中央に凸部52が形成されている。そして、チューブ5Cをチューブ挿入穴13に挿入したときに、端部51に形成した凸部52と、タンクの中央に形成された隔壁12の端面12aとが一接点で当接することによりチューブ5Cが位置決めされるように構成されている。このとき、チューブ5Cの端部51と隔壁12の端面12aとの間には、幅方向に等間隔の隙間が形成されている。
そして、ロウ付けの際には、チューブ5Cの端部51の外周及びチューブ挿入穴13の内周にそれぞれロウ材が供給され、炉中ロウ付けにより一体化される。
上記のような接合構造において、外部から流通路11に供給された冷媒は、流通路11から隔壁12の端面12aと凸部52との間の隙間を通ってチューブ5Cの図示しないチューブ穴へ流入して反対側から排出される。そして、チューブ5Cから排出された冷媒は、図示しない同一構成のヘッダタンク3に形成された隔壁12の端面12aと凸部52との間の隙間を通って流通路11へ流れ込み、ここで合流して外部へ取り出されるか、或いは流通路11内でターンして次の流路となるチューブ5Cへ流入する。
本実施例の接合構造によれば、ロウ付け時に余剰ロウ材が発生しても、チューブ5Cの端部51と、隔壁12の端面12aとの間には幅方向に亘って等間隔の隙間があるため、チューブ穴に余剰ロウ材が流入することがなく、余剰ロウ材によるロウ詰まりを防止することができる。
とくに、本実施例によれば、チューブ5Cの端部51がそれぞれ流通路11内に均等に挿入されるため、各流通路11における流通抵抗ををほぼ同じとすることができる。
次に、チューブの端部に凸部を2箇所形成した実施例について説明する。
図2(b)に示すチューブ5Dは、端部51において、ヘッダタンク4の左右の隔壁12と対向する位置に凸部53、54が形成されている。そして、チューブ5Cをチューブ挿入穴13に挿入したときに、端部51に形成した凸部53、54と、タンクの左右に形成された隔壁12の端面12aとがそれぞれ一接点で当接することによりチューブ5Dが位置決めされるように構成されている。このとき、チューブ5Dの端部51と隔壁12の端面12aとの間には、幅方向に等間隔の隙間が形成されている。
本実施例の接合構造によれば、ロウ付け時に余剰ロウ材が発生しても、チューブ5Dの端部51と、隔壁12の端面12aとの間には幅方向に亘って等間隔の隙間があるため、チューブ穴に余剰ロウ材が流入することがなく、余剰ロウ材によるロウ詰まりを防止することができる。また、図2(a)の接合構造と同じく、各流通路11における流通抵抗ををほぼ同じとすることができる。
とくに、本実施例においては、ヘッダタンク4の左右の隔壁12と対向する位置に凸部53、54を形成した構造であるため、チューブ5Dを安定して位置決めすることができる。
なお、図2(a)、(b)では、凸部を中央又は左右に形成した例について示したが、凸部を各隔壁毎に形成したものであってもよい。また、凸部の配置は流路数に応じて適宜に変更することができる。
次に、チューブの端部に長穴を形成した実施例について説明する。図3は、実施例3に係わるヘッダタンクの接合構造を示す部分断面図であり、図6のA−A線断面に相当する。
図3に示すように、本実施例のチューブ5Eでは、端部51が直線状に形成され、チューブ5Eをチューブ挿入穴13に挿入したときに、端部51が隔壁12の端面12aと当接する構成となっている。
ここで、チューブ5Eの端部51の形状を図4(a)、(b)により説明する。図4(a)はチューブ5Eの部分側面図、(b)はチューブ5Eをチューブ穴55の方向から見たときの正面図である。
チューブ5Eの端部51は、隔壁12の端面12aと当接する部分に長穴56〜58がそれぞれ形成されている。この長穴56〜58は、チューブ5の端部51をくり抜くように形成され、複数のチューブ穴55が同じ長穴の内部で連通している。これによって、チューブ5Eの端部51と隔壁12の端面12aとを当接させたときに、チューブ穴55の開口端55aと隔壁12の端面12aとの間に隙間が形成されることになる。
また、チューブ5Eをチューブ挿入穴13に挿入したときに、チューブ5Eの端部51と隔壁12の端面12aとが当接することによりチューブ5Eが位置決めされるように構成されている。
そして、ロウ付けの際には、チューブ5Eの端部51の外周及びチューブ挿入穴13の内周にそれぞれロウ材が供給され、炉中ロウ付けにより一体化される。
上記のような接合構造において、外部から流通路11に供給された冷媒は、流通路11から隔壁12の端面12aと長穴56〜58との間の隙間を通ってチューブ5Eの図示しないチューブ穴へ流入して反対側から排出される。そして、チューブ5Eから排出された冷媒は、図示しない同一構成のヘッダタンク3に形成された隔壁12の端面12aと長穴56〜58との間の隙間を通って流通路11へ流れ込み、ここで合流して外部へ取り出されるか、或いは流通路11内でターンして次の流路となるチューブ5Eへ流入する。
本実施例の接合構造によれば、ロウ付け時に余剰ロウ材が発生しても、チューブ5Eの端部51と、隔壁12の端面12aとの間には長穴56〜58により形成された隙間があるため、チューブ穴に余剰ロウ材が流入することがなく、余剰ロウ材によるロウ詰まりを防止することができる。
とくに、本実施例においては、チューブ5Eの端部51と隔壁12の端面12aとをそれぞれの接合面で当接させる構造であるため、チューブ5Eをさらに安定して位置決めすることができる。
次に、チューブの端部において、すべてのチューブ穴に共通の長穴を形成した実施例について説明する。本実施例におけるヘッダタンク4の構成は図3と同じとする。
図5(a)はチューブ5Fの部分側面図、(b)はチューブ5Fをチューブ穴55の方向から見たときの正面図である。
チューブ5Fの端部51には幅方向に亘って長穴59が形成されている。この長穴59は、チューブ5の端部51をくり抜くように形成され、すべてのチューブ穴55が長穴59の内部で連通している。これによって、チューブ5Fの端部51と隔壁12の端面12aとを当接させたときに、チューブ穴55の開口端55aと隔壁12の端面12aとの間に隙間が形成されることになる。
また、チューブ5Fをチューブ挿入穴13に挿入したときに、チューブ5Fの端部51と隔壁12の端面12aとが当接することによりチューブ5Fが位置決めされるように構成されている。
本実施例の接合構造によれば、ロウ付け時に余剰ロウ材が発生しても、チューブ5Fの端部51と、隔壁12の端面12aとの間には長穴59により形成された隙間があるため、チューブ穴に余剰ロウ材が流入することがなく、余剰ロウ材によるロウ詰まりを防止することができる。また、図4の接合構造と同じく、チューブ5Fをさらに安定して位置決めすることができる。
とくに、本実施例においては、すべてのチューブ穴55が長穴59の内部で連通した構造であるため、同一幅のヘッダタンクであれば、隔壁12の位置やその幅にかかわらず共通のチューブとして使用することができる。
以上説明したように、本発明に係わる熱交換器のヘッダタンクとチューブとの接合構造によれば、ロウ付け時の余剰ロウ材によるチューブ穴のロウ詰まりを極力少なくすることができるため、熱交換器における熱交換性能の低下を抑えることができる。
(a)〜(c)は実施例1におけるヘッダタンク側の接続構造を示す部分断面図。 (a)、(b)は実施例2におけるヘッダタンク側の接続構造を示す部分断面図。 実施例3におけるヘッダタンク側の接続構造を示す部分断面図。 (a)、(b)は実施例3におけるチューブの端部形状を示す説明図。 (a)、(b)は実施例3におけるチューブの他の端部形状を示す説明図。 実施例に係わる熱交換器の全体構成を示す外観斜視図。
符号の説明
1…熱交換器
2…熱交換器コア
3、4…ヘッダタンク
5(A〜F)…チューブ
6…フィン
7…入口配管
8…出口配管
9…冷却風
11…流通路
12…隔壁
12a…端面(隔壁)
13…チューブ挿入穴
51…端部(チューブ)
51a…中央部
51b、51c、51d…傾斜部
52〜54…凸部
55…チューブ穴
55a…開口端
56〜59…長穴

Claims (6)

  1. 内部に冷媒が流通する複数のチューブ穴(55)が形成された複数本のチューブ(5)と、隣接する前記チューブ(5)間に配置されたフィン(6)と、前記チューブ(5)の端部(51)に接合されて前記複数本のチューブ(5)に冷媒を分配・合流させるヘッダタンク(3、4)とを備えた熱交換器(1)において、
    前記ヘッダタンク(3、4)は、前記チューブ(5)を挿入するチューブ挿入穴(13)と、前記ヘッダタンク(3、4)の長手方向に延設されてタンク内部に複数の流通路(11)を形成する隔壁(12)と、前記隔壁(12)に形成されて前記チューブ挿入穴(13)から挿入された前記チューブ(5)の端部(51)と当接する位置決め部(12a)とを備え、
    前記チューブ挿入穴(13)に挿入された前記チューブ(5)の端部(51)は、少なくとも一つの前記位置決め部(12a)と一接点で当接し、その他の部分は前記位置決め部(12a)から離間していることを特徴とする熱交換器のヘッダタンクとチューブとの接合構造。
  2. 前記チューブ(5)の端部(51)は少なくも一辺の傾斜部(51b、51c)を有し、前記傾斜部(51b、51c)は一つの前記位置決め部(12a)と一接点で当接することを特徴とする請求項1に記載の熱交換器のヘッダタンクとチューブとの接合構造。
  3. 前記チューブ(5)の端部(51)は幅方向に亘って傾斜する一辺の傾斜部(51b)を有し、冷却風の上流側では前記傾斜部(51b)と前記位置決め部(12a)との隙間が大きく、下流側では前記傾斜部(51b)と前記位置決め部(12a)との隙間が小さくなるように形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の熱交換器のヘッダタンクとチューブとの接合構造。
  4. 前記チューブ(5)の端部(51)は少なくとも1つの凸部(52)を有し、前記凸部(52)が一つの前記位置決め部(12a)と当接することを特徴とする請求項1に記載の熱交換器のヘッダタンクとチューブとの接合構造。
  5. 内部に冷媒が流通する複数のチューブ穴(55)が形成された複数本のチューブ(5)と、隣接する前記チューブ(5)間に配置されたフィン(6)と、前記チューブ(5)の端部(51)に接合されて前記複数本のチューブ(5)に冷媒を分配・合流させるヘッダタンク(3、4)とを備え、前記ヘッダタンク(3、4)と前記チューブ(5)の端部(51)とをロウ付け接合してなる熱交換器(1)において、
    前記ヘッダタンク(3、4)は、前記チューブ(5)を挿入するチューブ挿入穴(13)と、前記ヘッダタンク(3、4)の長手方向に延設されてタンク内部に複数の流通路(11)を形成する隔壁(12)と、前記隔壁(12)に形成されて前記チューブ挿入穴(13)から挿入された前記チューブ(5)の端部(51)と当接する位置決め部(12a)とを備え、
    前記チューブ(5)の端部(51)は、前記ヘッダタンク(3、4)の前記位置決め部(12a)と対向する部分において、複数のチューブ穴(55)が長穴(56、57、58)により連通していることを特徴とする熱交換器のヘッダタンクとチューブとの接合構造。
  6. 前記チューブ(5)の端部(51)は、すべてのチューブ穴(55)が共通の長穴(59)により連通していることを特徴とする請求項5に記載の熱交換器のヘッダタンクとチューブとの接合構造。
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JP2004244094A Pending JP2006064202A (ja) 2004-08-24 2004-08-24 熱交換器のヘッダタンクとチューブとの接合構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009097838A (ja) * 2007-10-19 2009-05-07 T Rad Co Ltd 熱交換器の製造方法および熱交換器

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JP2009097838A (ja) * 2007-10-19 2009-05-07 T Rad Co Ltd 熱交換器の製造方法および熱交換器

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