JP2006062527A - 車両の操舵装置 - Google Patents

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寿充 歳田
Shoichi Matsubara
正一 松原
Yuichi Kashimura
祐一 鹿志村
Takashi Matsumura
隆史 松村
Ichiro Osaka
一朗 大坂
Takafumi Miyatake
孝文 宮武
Akio Nagasaka
晃朗 長坂
Naoto Miura
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Abstract

【課題】 運転者の降車時に簡単かつ確実に車両の盗難を防止するようにする。
【解決手段】 操舵ハンドル11の回動操作は、車両の運転時には、ステアリングコラム12、上部ステアリングシャフト13および下部ステアリングシャフト14を介して操舵輪に伝達される。シフトレバーがパーキングレンジに切り換えられたり、運転者が降車するときには、断続機構30が上部ステアリングシャフト13と下部ステアリングシャフト14とを切り離して、操舵ハンドル11の回動操作による操舵輪の操舵を禁止する。運転者が再度運転を開始するための操舵ハンドル11を把持すると、個人認証センサ15および個人認証回路41が運転者を認証して、断続機構30を自動的に接続状態に切り換えて、操舵ハンドル11の回動操作による操舵輪の操舵を許容する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、運転者の降車時に操舵ハンドルが操舵操作されても、同操舵操作が操舵輪に伝達されないようにして車両の盗難を防止する車両の操舵装置に関する。
従来、この種の装置としては、下記特許文献1に示されているように、操舵ハンドルの操作を操舵輪に選択的に伝達する断続機構を操舵軸に介装して、キーの回転操作によって断続機構を切断状態および接続状態に切り換えるようにし、車両の盗難を防止するようにすることは知られている。また、下記特許文献1には、キーの代わりに電子ボックスが設けられて、秘密コードを含む磁気または電気光学テープにより前記断続機構を接続状態にすることも紹介されている。
特開平8−268226号公報
しかし、上記従来技術の前者の例においては、運転者がキーをキーシリンダに挿入したまま、またはキーを車室内に放置したまま、運転者が降車した場合には、車両の盗難を免れ得ない。また、後者の例においても、秘密コードを含む磁気または電気光学テープを車室内に放置したまま、運転者が降車した場合には、車両の盗難を免れ得ない。さらに、後者の例においては、断続機構を接続状態に切り換えるためには、車両の運転操作とは別の特別な操作を行う必要があり、運転者にとって面倒である。
本発明は、上記問題に対処するためになされたもので、その目的は、運転者の降車時にも簡単かつ確実に車両の盗難を防止できるようにした車両の操舵装置を提供する。
上記目的を達成するために、本発明の特徴は、操舵ハンドルの操舵操作を操舵輪に伝達する伝達機構を備え、同伝達機構を介して伝達される操舵ハンドルの操舵操作に応じて操舵輪を操舵する車両の操舵装置において、伝達機構内に介装され、接続状態にて操舵ハンドルから操舵輪までの操舵操作の伝達を許容し、切断状態にて操舵ハンドルから操舵輪までの操舵操作の伝達を禁止する断続機構と、断続機構を切断状態に設定制御する切断制御手段と、特定の運転者を生体特徴情報(いわゆるバイオメトリクス)によって認証する個人認証手段と、断続機構が切断状態に設定されている状態で、個人認証手段によって特定の運転者が認証されたとき、断続機構を接続状態に設定制御する接続制御手段とを備えたことにある。
この場合、切断制御手段は、例えば、シフトレバーがパーキングレンジに切り換えられたこと、運転者が所持する携帯無線送信機からの指示など、運転者の降車時の操作を条件に、断続機構を切断状態に設定制御するようにするとよい。また、車両停止後に運転者が運転席から離れたこと、車両停止後の運転席ドアの開閉、運転者が車両を離れたことの検出により、運転者の降車が検出されたことを条件に、切断制御手段が断続機構を切断状態に設定制御するようにしてもよい。
また、個人認証手段は、例えば、操舵ハンドル、シフトレバー、アームレストおよびドアノブのうちの少なくともいずれか一箇所に設けるようにするとよい。また、個人認証手段としては、指の静脈パターン、指紋、虹彩、音声などの生体特徴情報により、特定の運転者を個人認証可能なものであれば、どのような認証手段でもよい。
上記のように構成した本発明によれば、切断制御手段を作動させて断続機構を切断状態に設定すれば、操舵ハンドルの操舵操作は操舵輪には伝達されず、個人認証手段によって特定の運転者が認証されたときに始めて操舵ハンドルの操舵操作が操舵輪に伝達されるので、車両の盗難を確実に免れ得る。また、運転者が車両に戻って運転を再開する場合には、運転者が個人認証手段によって自動的に認識されれば、接続制御手段が断続機構を接続状態に設定制御するので、操舵ハンドルの操舵操作によって操舵輪を操舵することが可能となり、運転者が面倒な盗難防止の解除操作をする必要もなくなる。
また、本発明の他の特徴は、伝達機構内には断続機構により切断された両側部分の相対的な位置ずれを検出する位置センサが設けられ、接続制御手段は、位置センサによって検出される両側部分の相対的な位置ずれがない状態で断続機構を接続状態に設定制御するようにしたことにある。これによれば、たとえ切断機構の切断状態にて操舵ハンドルが回動操作されていても、断続機構により切断された伝達機構の両側部分が接続される際には、両側部分の位置ずれが必ずなくなるので、運転者は常に違和感なく操舵ハンドルを回動操作できるようになる。
また、本発明の他の特徴は、前記本発明の構成に、さらに、車両の自動運転時に断続機構を切断状態に設定制御する自動運転切断制御手段を備えたことにある。この車両の自動運転は、例えば車両の駐車時に行われるものである。これによれば、車両の自動運転時には、運転者が操舵ハンドルに触れても、操舵輪は自動運転に依存して操舵されるので、自動運転の支障を来たさなくなる。
以下、本発明の一実施形態について図面を用いて説明する。図1は、本発明に係る車両の操舵装置の操舵機構10を概略的に示している。この操舵機構10は、操舵ハンドル11、ステアリングコラム12、上部ステアリングシャフト13および下部ステアリングシャフト14を備えている。これらのステアリングコラム12、上部ステアリングシャフト13および下部ステアリングシャフト14は、本発明の伝達機構を構成するもので、操舵ハンドル11の回転を伝達する。下部ステアリングシャフト14は、図示しないピニオンギヤ、ラックバー、タイロッド、ナックルアームなどを介して操舵輪に機械的に連結されており、その軸線回りの回転に応じて操舵輪が操舵されるようになっている。
操舵ハンドル11は、運転者によって回動操作される円形に構成されており、運転者が操舵ハンドル11を把持する位置に、個人認証センサ15が設けられている。個人認証センサ15は、例えば、人間の生体特徴情報である指の静脈パターンを検出して、運転者を個人認証するために用いられる。また、静脈パターンを検出するセンサに代えて、人間の生体特徴情報である指紋を検出するセンサを用いるようにしてもよい。
ステアリングコラム12は、その上端にて操舵ハンドル11に軸線周りに一体回転するように接続されており、その下端部を車体に固定されたコラムチューブ16に軸線周りに相対回転可能に侵入させている。上部ステアリングシャフト13は、その上端部をコラムチューブ16の下端面から軸線周りに相対回転可能かつ軸線方向に変位可能に侵入させている。上部ステアリングシャフト13の上端部は、コラムチューブ16内にてステアリングコラム12の下端部に軸線方向に変位可能かつ軸線回りに一体回転するように連結されている。
上部ステアリングシャフト13の上部外周面上には、リング17が軸線周りに回転可能かつ軸線方向に変位不能に組み付けられている。このリング17には、上部ステアリングシャフト13の軸線方向に延設された駆動ロッド18の一端部が固着されている。この駆動ロッド18にはラック歯18aが設けられており、同ラック歯18aにはピニオンギヤ21が噛み合っている。ピニオンギヤ21は、車体に固定された電動モータ22によって回転駆動される。これにより、電動モータ22を回転させると、上部ステアリングシャフト13がその軸線方向に変位する。
上部ステアリングシャフト13の下端部外周面上には、上部ステアリングシャフト13と一体回転するように大歯車23が組み付けられている。この大歯車23には、上端部に内スプラインを備えた回転ロッド24の下端部に固定した小歯車25が噛み合っている。回転ロッド24は、スプライン結合により、車体に固定された電動モータ26の出力軸26aに軸線方向に変位可能かつ軸線周りに相対回転不能に連結されている。これにより、上部ステアリングシャフト13が軸線方向に変位しても、大歯車23と小歯車25との噛み合いが維持されるとともに、電動モータ26の回転により上部ステアリングシャフト13が回転するようになっている。
上部ステアリングシャフト13および下部ステアリングシャフト14は、図2に拡大して示すように、断続機構30により、切断状態と接続状態とが選択的に切り換えられるようになっている。上部ステアリングシャフト13の下端部には、上部に比べて細径に形成された円筒状の勘合部31が形成されている。この勘合部31の外周面上には、径方向に突出した複数の突出部32(本実施形態では2つの突出部32,32)が周方向に沿って形成されている。これらの突出部32には、上部ステアリングシャフト13の軸線方向を軸線方向とする円柱状の勘合穴32aがそれぞれ形成されている。
下部ステアリングシャフト14は、円筒状に形成されており、上部ステアリングシャフト13の下方向への変位時には、その勘合部31が上面から侵入するようになっている。下部ステアリングシャフト14の上端部には、上端面から軸線方向に沿って切り欠いた複数の切り欠き部33(本実施形態では2つの切り欠き部33,33)が周方向に沿って形成されている。これらの切り欠き部33には、下部ステアリングシャフト14の軸線方向を軸線方向とする円柱状のピン34がそれぞれ立設固定されている。そして、上部ステアリングシャフト13の下方向の変位時には、ピン34が勘合穴32aに侵入し、突出部32が切り欠き部33に侵入し、かつ勘合部31が下部ステアリングシャフト14内に侵入して、上部ステアリングシャフト13と下部ステアリングシャフト14が軸線回りに一体回転する。一方、上部ステアリングシャフト13の上方向の変位時には、前述したピン34の勘合穴34aへの侵入、突出部32の切り欠き部33への侵入、および勘合部31の下部ステアリングシャフト14内への侵入が解除され、上部ステアリングシャフト13が軸線回りに回転しても、下部ステアリングシャフト14は軸線回りに回転しない。
また、1つの突出部32の外周面上および下部ステアリングシャフト14の外周面上には、位置センサ35a,35bがそれぞれ固定されている。これらの位置センサ35a,35bは、例えば、それらの一方が発光素子で構成されるとともに、他方が受光素子で構成されており、互いが対向する位置を検出可能としている。そして、これらの位置センサ35a,35bは、操舵ハンドル11、ステアリングコラム12および上部ステアリングシャフト13が基準位置にあり、かつ下部ステアリングシャフト14から操舵輪までの操舵機構が基準位置にあるとき、対向位置に来るように組み付けられている。
次に、上記操舵機構10およびその他の関連部分を電気制御するための電気制御回路装置について説明する。この電気制御回路装置は、図3に示すように、個人認証回路41、エンジン制御ユニット42、シフトレバー制御ユニット43、操舵制御ユニット44およびパーキングアシストスイッチ45を備えている。なお、これらの回路およびユニット41〜45は、CPU、ROM、RAMなどからなるマイクロコンピュータによって構成されており、内臓のプログラム処理によって後述する機能を発揮する。
個人認証回路41は、個人認証センサ15によって検出される人間の生体特徴情報(静脈パターンまたは指紋)を解析し、同解析した生体特徴情報と予め運転者として登録されて記憶されている生体特徴情報とを照合して、運転者の認証を表す認証信号をエンジン制御ユニット42、シフトレバー制御ユニット43、操舵制御ユニット44に出力する。エンジン制御ユニット42は、エンジン装置51の作動を制御するもので、前記認証信号を入力したことを条件にエンジン装置51の始動を許可する。シフトレバー制御ユニット43は、シフトレバー装置52を制御するもので、前記認証信号を入力したことを条件にシフトレバーのロックを解除する。また、このシフトレバー制御ユニット43は、シフトレバーがパーキングレンジに切り換えられたことを検出して、この検出信号を操舵制御ユニット44に供給する。
操舵制御ユニット44は、切断制御部44aおよび接続制御部44bからなる。切断制御部44aは、シフトレバー制御ユニット43からシフトレバーがパーキングレンジに切り換えられたことを表す信号を入力したとき、および後述するパーキングアシストスイッチ45が投入されたとき、電動モータ22を作動させて断続機構30を切断状態に設定制御する。接続制御部44bは、前記認証信号を入力したことを条件に電動モータ22を作動させて断続機構30を接続状態に設定する。この電動モータ22の作動開始前には、位置センサ35a,35bの一方の発光素子を作動させるとともに他方の受光素子から信号を入力しながら、位置センサ35a,35bが互いに対向する位置に来るまで電動モータ26を作動させて上部ステアリングシャフト13と下部ステアリングシャフト14との位置ずれをなくす。
パーキングアシストスイッチ45は、自動運転による車両の駐車を指示するスイッチである。そして、パーキングアシストスイッチ45の操作時には、駐車用自動運転装置53が作動して自動運転により車両を駐車させる。このパーキングアシストスイッチ45の操作信号は、操舵制御ユニット44にも供給される。また、駐車用自動運転装置53は、駐車完了までは、接続制御部44bの作動を禁止するために作動中信号を接続制御部44bに出力する。
上記のように構成した車両の操舵装置においては、運転者が乗車して操舵ハンドル11を把持すると、個人認証センサ15および個人認証回路41により運転者が認証され、この認証信号はエンジン制御ユニット42、シフトレバー制御ユニット43および操舵制御ユニット44に供給される。これにより、エンジン装置51の始動が許可され、シフトレバー装置52によるシフトレバーのロックが解除され、かつ上部ステアリングシャフト13と下部ステアリングシャフト14とが接続されるので、車両は運転可能となる。このような状態で、運転者が、エンジン装置51を始動させて車両を運転した後、車両を停止させて駐車するためにシフトレバーをパーキングレンジに切り換えると、この切り換えに伴う信号は操舵制御ユニット44の切断制御部44aに供給される。
切断制御部44aは、この供給された信号に応答して、電動モータ22を作動させて駆動ロッド18およびリング17を介して上部ステアリングシャフト13を上方向に所定量だけ変位させる。これにより、断続機構30は切断状態に設定され、上部ステアリングシャフト13と下部ステアリングシャフト14とは切り離される。そして、この状態で運転者が車両から離れた場合、たとえ他人がこの車両を移動させようとしても、操舵ハンドル11の回動操作は操舵輪に伝達されないので、車両を移動させることができない。なお、運転者が車両を離れる際に、エンジン装置51を停止させても、停止させなくても、切断制御部44aは断続機構30を切断状態に設定するので、運転者がエンジン装置51を作動させたまま車両を離れても、車両の盗難を確実に防止することができる。
その後、運転者が車両に戻ってふたたび乗車して操舵ハンドル11を把持すると、前述のような個人認証により、エンジン装置51の始動が許可され、シフトレバー装置52によるシフトレバーのロックが解除され、かつ断続機構30が接続状態に設定されて上部ステアリングシャフト13と下部ステアリングシャフト14とが接続されるので、車両は運転可能となる。この場合、接続制御部44bは電動モータ22を前記切断の場合とは逆方向に回転させて、上部ステアリングシャフト13を下方向へ所定量だけ移動させる。これにより、運転者は操舵ハンドル11を把持するだけで車両が運転可能になるので、運転者が盗難防止に対する面倒な解除操作をしなくても、車両の運転を再開できる。
また、前記断続機構30の接続状態への設定の際には、接続制御部44bは、位置センサ35a,35bとの協働により、上部ステアリングシャフト13と下部ステアリングシャフト14との位置ずれをなくした状態で電動モータ22を作動させる。すなわち、車両の駐車中に、他人が操舵ハンドル11を回動操作した場合には、操舵ハンドル11、ステアリングコラム12および上部ステアリングシャフト13は回動されるが、下部ステアリングシャフト14は回動されないので、両ステアリングシャフト13,14の間に相対的な位置ずれが生じる。この場合、接続制御部44bは、位置センサ35a,35bによる位置ずれの検出に基づいて、前記位置ずれがなくなるように電動モータ26の回転を制御する。そして、この電動モータ26の回転による小歯車25および大歯車23を介した上部ステアリングシャフト13の軸線周りの回転によって前記位置ずれがなくなると、電動モータ22の回転が前記のように制御される。したがって、断続機構30により切断された上部ステアリングシャフト13と下部ステアリングシャフト14とが接続される際には、両ステアリングシャフト13,14の位置ずれが必ずなくなるので、運転者は常に違和感なく操舵ハンドルを回動操作できるようになる。
また、パーキングアシストスイッチ45が投入されると、この投入信号は切断制御部44aに供給され、切断制御部44aは断続機構30を前述のようにして切断状態に設定して、上部ステアリングシャフト13と下部ステアリングシャフト14とを切り離す。一方、駐車用自動運転装置53が作動して自動運転により車両を駐車させる。そして、この駐車用自動運転装置53は作動中信号を接続制御部44bに出力して、自動運転動作中、接続制御部44bの作動を禁止する。したがって、車両の自動運転時には、運転者が操舵ハンドル11に触れても、操舵輪は自動運転に依存して操舵されるので、自動運転の支障を来たさなくなる。
さらに、本発明は上記実施形態に限定されることなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。
例えば、上記実施形態においては、シフトレバーをパーキングレンジに切り換えられたことを条件に断続機構30を切断状態に設定するようにしたが、運転者が車両から降りたときにだけ断続機構30を切断状態に設定するようにしてもよい。例えば、図2に破線で示すように、運転者に携帯送受信機55を携帯させるとともに車両に送受信機56を装備し、携帯送受信機55(運転者)と車両との距離が所定距離以上だけ離れたことを検出できる車両システムにおいては、運転者がシフトレバーをパーキングレンジに投入して車両から降り、かつ運転者が車両から所定距離だけ離れたことを携帯送受信機55および送受信機56により検出したことを条件に、切断制御部44aが断続機構を切断状態に設定するようにしてもよい。
また、携帯送受信機55に操作スイッチを設けるとともに、運転者による操作スイッチの操作を表す信号を送信するようにしてもよい。そして、送受信機56にて前記送信された信号を受信し、この受信に応答して切断制御部44aが断続機構30を切断状態に設定する。なお、この場合には、携帯送受信機56は、単に送信機能を有するだけでよい。これによれば、運転者が車両を降りて、前記操作スイッチを操作することにより、断続機構30が切断状態に設定されるようになる。また、運転席ドアにドア開閉検出スイッチおよび距離センサを設けておき、運転席ドアが開かれかつ閉じられたことがドア開閉検出スイッチにより検出された後、運転者が車両から所定距離以上だけ離れたことを距離センサが検出したことを条件に、切断制御部44aが断続機構30を切断状態に設定するようにしてもよい。さらに、運転席に設けた着座センサによって運転者が運転席から離れたことが検出されたとき、運転席ドアに設けたドア開閉検出スイッチによって運転席ドアの開閉が検出されたときなど、運転者の降車時に、切断制御手段44aによって断続機構30が切断状態に設定制御されるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、静脈パターン検出器または指紋検出器からなる個人認証センサ15を操舵ハンドル11に設けるようにしたが、この個人認証センサ15を、シフトレバー、アームレストおよびドアノブなどに組み付けるようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、個人認証センサ15を静脈パターン検出器または指紋検出器で構成するようにした。しかし、これに代えて、個人認証センサ15として、虹彩を検出する虹彩検出器、または音声を入力して音声を識別する音声識別器を用いるようにしてもよい。ただし、この場合には、運転席の前方に光彩検出器または音声識別器を配置するようにするとよい。
また、上記実施形態においては、上部ステアリングシャフト13を電動モータ22によって軸線方向に変位させて、上部ステアリングシャフト13と下部ステアリングシャフト14との切断および接続を制御するようにした。しかし、これに代えて、図4に示すように、断続機構30を可動片61aおよび固定片61bからなる電磁クラッチ61で構成するようにしてもよい。この場合、可動片61aは、上部ステアリングシャフト13の下端部にその軸線周りに回転不能かつ軸線方向に変位可能に組み付けられており、図示しないスプリングにより上方に付勢されている。固定片61bは上端部に固定されている。そして、この電磁クラッチ61は、非通電状態にて上部ステアリングシャフト13と下部ステアリングシャフト14とを切り離し、通電状態にて上部ステアリングシャフト13と下部ステアリングシャフト14を一体回転するように連結する。
なお、この変形例の場合には、上部ステアリングシャフト13をコラムチューブ16に対して軸線方向に変位不能に組み付けるようにする。また、この変形例においても、電磁クラッチ61の可動片61aおよび固定片61bの外周面上の対向位置には、位置決め用の位置センサ35a,35bが組みつけられている。このように構成した変形例においては、切断制御部44aは電磁クラッチ61を非通電状態に設定し、接続制御部44bが電磁クラッチ61を通電状態に制御する。これによっても、断続機構30は、上記実施形態と同様に切断状態または接続状態に設定制御されるので、上記実施形態と同様な効果が期待される。
さらに、上記実施形態に係る車両の操舵装置は、図5に示すようにも変形可能である。この変形例においては、コラムチューブ16内に内蔵されたテレスコピック機構71の駆動力を利用して、断続機構30を切断状態および接続状態に切り換えるようにしている。断続機構30は、リング72およびレバー73〜75を備えている。リング72は、上部ステアリングシャフト13および下部ステアリングシャフト14の外周面上に軸線周りに回転不能かつ軸線方向に変位可能に組み付けられている。リング72の内周面上には軸線方向に延設された複数の溝72aを有し、同複数の溝72aには、上部ステアリングシャフト13および下部ステアリングシャフト14の外周面上にその軸線方向に延設された線状の複数の凸部13a,14aが軸線方向にそれぞれ変位可能に侵入している。
レバー73は、テレスコピック機構71の作動に連動して、軸線の揺動が図示平面内にて許容された状態で、その上端部が図示左上方側に引っ張りおよび押し出されるように構成されている。レバー73の下端部はレバー74の一端に図示平面内にて回転可能に接続されている。レバー74は、その中央部にてコラムチューブ16(車体)に図示平面内にて回転可能に支持されており、その他端部はレバー75の上端部に図示平面内にて回転可能に接続されている。レバー75の下端部はボールジョイント76によりリング72の上面に連結されている。なお、この変形例においても、上部ステアリングシャフト13と下部ステアリングシャフト14との位置決めのために、大歯車23とリング72の対向面上に位置センサ35a,35bが組みつけられている。また、この変形例では、上部ステアリングシャフト13は軸線方向に変位しないので、電動モータ26は直接的に小歯車25に連結されている。
このように構成した変形例においては、運転者が降車するためにキーを引き抜くと、テレスコピック機構71により操舵ハンドル11が運転位置から斜め下方の収納位置に移動される。このキーの引き抜きが、運転者の降車の検出に相当する。また、これに代えて、シフトレバーがパーキングレンジに切り換えられたとき、テレスコピック機構71が前記のように作動するようにしてもよい。このテレスコピック機構71の作動により、レバー73が図示左上方へ引っ張られ、レバー74の回転により、レバー75は図示右下方へ押される。これにより、リング72が上部ステアリングシャフト13および下部ステアリングシャフト14上をそれらの軸線下方向に変位し、上部ステアリングシャフト13との係合が解除される。したがって、この変形例においても、運転者が降車するとき、断続機構30が切断状態に設定され、車両の盗難が未然に防止される。
そして、運転者が乗車して運転を開始する際には、個人認証センサ15および個人認証回路41による個人認証によりテレスコピック機構71が作動して、同テレスコピック機構71により操舵ハンドル11が運転位置に戻される。このとき、前記と逆にレバー73は図示右下方へ押し出されるので、レバー75は図示左斜め上方に変位する。これにより、リング72が下部ステアリングシャフト14上をそれらの軸線上方向に変位し始めて、最終的には上部ステアリングシャフト13と係合する。したがって、この状態では、断続機構30が接続状態に設定されて上部ステアリングシャフト13と下部ステアリングシャフト14とは機械的に連結されるので、車両の運転が可能である。
なお、運転者の降車中に、操舵ハンドル11が回動操作されてしまった場合には、前記テレスコピック機構71の作動前または作動中に電動モータ26を作動させることにより、上記実施形態の場合と同様に、上部ステアリングシャフト13と下部ステアリングシャフト14とを位置決めする必要がある。このように動作する変形例においては、テレスコピック機構71の駆動力を利用して、断続機構30を駆動するので、断続機構30を駆動するための電動モータなどの駆動源を省略できる。
本発明の一実施形態に係る車両の操舵機構の概略側面図である。 図1の断続機構部の拡大斜視図である。 図1の操舵機構およびその他の関連部分を電気制御するための電気制御回路装置のブロック図である。 上記実施形態の変形例に係る車両の操舵機構の概略側面図である。 上記実施形態の他の変形例に係る車両の操舵機構の概略側面図である。
符号の説明
10…操舵機構、11…操舵ハンドル、12…ステアリングコラム、13…上部ステアリングシャフト、14…下部ステアリングシャフト、15…個人認証センサ、22,26…電動モータ、30…断続機構、35a,35b…位置センサ、41…個人認証回路、42…エンジン制御ユニット、43…シフトレバー制御ユニット、44…操舵制御ユニット、44a…切断制御部、44b…接続制御部、45…パーキングアシストスイッチ、61…電磁クラッチ、71…テレスコピック機構、72…リング、73〜75…レバー。

Claims (7)

  1. 操舵ハンドルの操舵操作を操舵輪に伝達する伝達機構を備え、同伝達機構を介して伝達される操舵ハンドルの操舵操作に応じて操舵輪を操舵する車両の操舵装置において、
    前記伝達機構内に介装され、接続状態にて操舵ハンドルから操舵輪までの操舵操作の伝達を許容し、切断状態にて操舵ハンドルから操舵輪までの操舵操作の伝達を禁止する断続機構と、
    前記断続機構を切断状態に設定制御する切断制御手段と、
    特定の運転者を生体特徴情報によって認証する個人認証手段と、
    前記断続機構が切断状態に設定されている状態で、前記個人認証手段によって特定の運転者が認証されたとき、前記断続機構を接続状態に設定制御する接続制御手段とを備えたことを特徴とする車両の操舵装置。
  2. 前記切断制御手段は、シフトレバーがパーキングレンジに切り換えられたことを条件に、前記断続機構を切断状態に設定制御する請求項1に記載した車両の操舵装置。
  3. 前記切断制御手段は、運転者が所持する携帯無線送信機からの指示を条件に、前記断続機構を切断状態に設定制御する請求項1に記載した車両の操舵装置。
  4. 前記切断制御手段は、運転者の降車が検出されたことを条件に、前記断続機構を切断状態に設定制御する請求項1に記載した車両の操舵装置。
  5. 前記伝達機構内には前記断続機構により切断された両側部分の相対的な位置ずれを検出する位置センサが設けられ、
    前記接続制御手段は、前記位置センサによって検出される両側部分の相対的な位置ずれがない状態で前記断続機構を接続状態に設定制御する請求項1ないし4のうちのいずれか一つに記載した車両の操舵装置。
  6. 前記個人認証手段は、操舵ハンドル、シフトレバー、アームレストおよびドアノブのうちの少なくともいずれ一つに組み付けられている請求項1ないし5のうちのいずれか一つに記載した車両の操舵装置。
  7. 請求項1ないし6のうちのいずれか一つに記載した車両の操舵装置において、さらに、
    車両の自動運転時に前記断続機構を切断状態に設定制御する自動運転切断制御手段を備えたことを特徴とする車両の操舵装置。
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