JP2006057874A - 吸収式冷凍機 - Google Patents

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Abstract

【課題】不凝縮ガスを安価にして効率良く排出できるようにする。
【解決手段】吸収器4に、第1のガス排出管25を介してガス分離器26を接続し、そのガス分離器26に第2のガス排出管27を介してガス貯蔵室28を接続するとともに、ガス貯蔵室28に、2個のパラジウムセル29,29から成るガス排出装置30を接続する。
吸収液ポンプ12とガス分離器26の上部とを第7の配管31を介して接続するとともにガス分離器26の下部と吸収器4とを液戻し管32を介して接続し、ガス分離器26により抽気して分離した不凝縮ガス中の水素ガスをパラジウムセル29により透過して大気中に放出するように構成する。第2のガス排出配管27と吸収液ポンプ12とを加圧用配管34を介して接続分離可能に接続し、吸収液ポンプ12を利用してガス貯蔵室28内の圧力を加圧する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ハロゲン化塩の溶液を吸収液とし、再生器と凝縮器と吸収器と蒸発器と、蒸発器から冷水などの冷凍用媒体を取出す冷凍用媒体取出し管とを備え、更に、機内の不凝縮ガスを抽気して分離し、その分離された不凝縮ガスを機外に排出するように構成した吸収式冷凍機に関する。
ハロゲン化塩の溶液を吸収液とする吸収式冷凍機では、吸収液と機器を構成する缶体の鉄とが化学反応して不凝縮ガスである水素ガスを発生する。この水素ガスは、吸収式冷凍機内で最も低圧部位である吸収器内に集まって滞留し、吸収器の伝熱管の吸収液膜の近傍を覆い、冷媒蒸気が吸収液に吸収されるのを阻害して吸収式冷凍機の冷凍能力を低下させる問題があった。
そこで、このような水素ガスを排出するために、従来、吸収式冷凍機にガス抽気装置を介してガス貯室を接続し、そのガス貯室に連結管を介して不凝縮ガス排出装置を接続して構成されたものがあった。
不凝縮ガス排出装置は、気密ケーシング内に、パラジウム製またはパラジウム合金製の水素放出管と、その水素放出管を加熱する電気ヒータ等の加熱手段とを設けて構成されている。
これは、パラジウムは、加熱されて温度が高くなると、水素分圧の高い方から低い方へ水素ガスを透過させる性質を有していることを利用している。また、この透過性能は、分圧の圧力差に比例して大きくなることが知られている。
水素放出管の内部が閉空間に形成され、その右半分が気密ケーシングから突出され、気密ケーシング内に集められた水素が水素分圧により閉空間内に侵入され、その侵入した水素が気密ケーシング外において大気中に拡散されるように構成されている(特許文献1参照)。
特開2001−263876号公報
しかしながら、ガス貯室の圧力は、吸収器内の圧力と吸収液の液ヘッドで決定され、ガス貯室の高さを余り高くできないことから、通常の場合、10〜12kPaで、最も高くても、13.3kPa程度である。このため、水素ガスの排出効率をさらに高めようとするには、別途、外部から真空ポンプによって吸引することが考えられるが、この場合、水素ガスの排出効率を高くしようとすると真空ポンプの台数が多くなるなどイニシャルコストが増大するとともに真空ポンプの駆動のためにランニングコストが増大する欠点があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、請求項1に係る発明は、不凝縮ガスを安価にして効率良く排出できるようにすることを目的とし、請求項2に係る発明は、加圧に吸収液ポンプを利用し、不凝縮ガスを安価にして効率良く排出できるようにすることを目的とし、請求項3に係る発明は、加圧に再生器内の高圧の吸収液蒸気を利用し、不凝縮ガスを安価にして効率良く排出できるようにすることを目的とし、請求項4に係る発明は、不凝縮ガスを連続的に排出できるようにすることを目的とする。
請求項1に係る発明は、上述のような目的を達成するために、
ハロゲン化塩の溶液を吸収液とし、冷媒を含んだ吸収液を加熱して冷媒を再生する再生器と、
前記再生器で再生・蒸発した冷媒を供給して凝縮液化する凝縮器と、
前記再生器から冷媒蒸発後の吸収液を供給する吸収器と、
前記吸収器に接続されて前記凝縮器で凝縮液化した冷媒を供給して前記吸収器による冷媒吸収により冷媒を蒸発する蒸発器と、
前記蒸発器に付設されて前記蒸発器での蒸発潜熱により冷却した冷凍用媒体を取出す冷凍用媒体取出し管と、
機内の不凝縮ガスを抽気して分離するガス分離器と、
前記ガス分離器で分離された不凝縮ガスを機外に排出するガス排出装置と、
を備えた吸収式冷凍機において、
前記ガス排出装置がパラジウムセルを有するものであり、かつ、
前記ガス排出装置に接続されるとともに前記ガス分離器で分離された不凝縮ガスを貯蔵するガス貯蔵室と、
前記ガス貯蔵室内の圧力を加圧する加圧機構とを備えて構成する。
(作用・効果)
請求項1に係る発明の吸収式冷凍機の構成によれば、ガス分離器で分離された不凝縮ガスをガス貯蔵室内に貯蔵し、そのガス貯蔵室内の圧力を加圧し、パラジウムセルでの差圧を拡大することができる。
したがって、加熱手段や多数の真空ポンプを用いたりしなくても、パラジウムセルでの差圧を拡大して不凝縮ガスを安価にして効率良く排出できる。
請求項2に係る発明は、前述のような目的を達成するために、
請求項1に記載の吸収式冷凍機において、
吸収器と再生器とに接続されて冷媒を吸収した吸収液を吸収液ポンプによって前記再生器に戻す吸収液戻し管と、
ガス分離器とガス貯蔵室とを接続するガス排出管とを備え、
加圧機構を、前記吸収液ポンプよりも下流側で前記吸収液戻し管と前記ガス排出管とを接続分離可能に接続し、て前記吸収液ポンプにより前記ガス貯蔵室内の圧力を加圧するように構成する。
(作用・効果)
請求項2に係る発明の吸収式冷凍機の構成によれば、吸収液ポンプを利用して、ガス貯蔵室内の圧力を加圧することができる。
したがって、例えば、ガス貯蔵室内の容積を圧縮するようにピストンを設けるなどといった特別な加圧機構を設けずに済み、不凝縮ガスを安価にして効率良く排出できる。
請求項3に係る発明は、前述のような目的を達成するために、
請求項1に記載の吸収式冷凍機において、
再生器で加熱された冷媒蒸発後の吸収液を吸収器に供給する吸収液供給管と、
ガス分離器とガス貯蔵室とを接続するガス排出管とを備え、
加圧機構を、
前記吸収液供給管と前記ガス排出管とを接続分離可能に接続し、前記再生器で加熱された冷媒蒸発後の吸収液により前記ガス貯蔵室内の圧力を加圧するように構成する。
(作用・効果)
請求項3に係る発明の吸収式冷凍機の構成によれば、再生器で加熱された冷媒蒸発後の高圧の吸収液蒸気を利用して、ガス貯蔵室内の圧力を加圧することができる。
したがって、例えば、ガス貯蔵室内の容積を圧縮するようにピストンを設けるなどといった特別な加圧機構を設けずに済み、不凝縮ガスを安価にして効率良く排出できる。
請求項4に係る発明は、前述のような目的を達成するために、
請求項1,2,3のいずれかに記載の吸収式冷凍機において、
ガス貯蔵室を複数個備えて構成する。
(作用・効果)
請求項4に係る発明の吸収式冷凍機の構成によれば、少なくともひとつのガス貯蔵室に不凝縮ガスを貯めながら、別のガス貯蔵室から不凝縮ガスを排出することができる。
したがって、吸収式冷凍機を運転しながら、不凝縮ガスを連続的に排出でき、実用上極めて便利である。
請求項1に係る発明の吸収式冷凍機の構成によれば、ガス分離器で分離された不凝縮ガスをガス貯蔵室内に貯蔵し、そのガス貯蔵室内の圧力を加圧し、パラジウムセルでの差圧を拡大することができるから、加熱手段や多数の真空ポンプを用いたりしなくても、パラジウムセルでの差圧を拡大して不凝縮ガスを安価にして効率良く排出できる。
次に、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る吸収式冷凍機の実施例1を示す全体概略構成図であり、水を冷媒、リチウム・ブロマイド溶液を吸収液とした作動流体により動作するように構成されており、冷媒を含んだ吸収液を加熱して冷媒を再生する低温再生器1と、再生・蒸発した冷媒を凝縮液化する凝縮器2とが、互いに連通する状態で設けられている。
低温再生器1および凝縮器2の下方に、蒸発器3と吸収器4とが互いに連通する状態で設けられている。
凝縮器2と蒸発器3とが第1の冷媒液配管5を介して接続され、凝縮器2で凝縮液化された冷媒液を蒸発器3に供給するように構成されている。
蒸発器3の上部に冷媒液散布ノズル6が設けられ、その冷媒液散布ノズル6と蒸発器4の下部とが、冷媒液ポンプ7を介装した第2の冷媒液配管8を介して接続されるとともに、冷媒液散布ノズル6の下方に冷凍用媒体取出し管9が設けられ、吸収器4による冷媒吸収により冷媒を蒸発するとともに、その蒸発に伴う蒸発潜熱により水やブラインなどの冷凍用媒体を冷却して取出すように構成されている。
吸収器4から凝縮器2にわたって、クーリングタワー(図示せず)からの冷却水配管10が設けられている。
吸収器4と高温再生器11とが、吸収液ポンプ12を介装した第1の配管13、低温溶液熱交換器14、中間配管15、高温溶液熱交換器16および第2の配管17を介して接続されている。
高温再生器11と低温再生器1とが、第3の配管18、高温溶液熱交換器16および第4の配管19を介して接続されている。
低温再生器1と吸収器4の上部に設けた散布機構としての吸収液散布ノズル20とが、第5の配管21、低温溶液熱交換器14および第6の配管22を介して接続されている。
高温再生器11に、加熱手段としてのバーナ23が設けられ、高温再生器11の上部と凝縮器2とが、低温再生器1内の冷媒を加熱蒸発可能な状態で設けられた蒸気配管24を介して接続されている。すなわち、蒸発配管24内を流れる蒸気が低温再生器1の加熱源となるように構成されている。
上記第1の配管13、中間配管15、第2の配管17から成る、冷媒を吸収した吸収液を吸収器4から高温再生器11に戻すための構成をして吸収液戻し管と称する。
上記第3の配管18、第4の配管19、第5の配管21、第6の配管22から成る、冷媒蒸発後吸収液を高温再生器11から吸収器4に供給するための構成をして吸収液供給管と称する。
上記構成により、高温溶液熱交換器16および低温溶液熱交換器14により、冷媒蒸発後の吸収液により冷媒吸収後の吸収液を加熱できるようになっている。
吸収器4には、第1のガス排出管25を介してガス分離器26が接続され、そのガス分離器26に第2のガス排出管27を介してガス貯蔵室28が接続されるとともに、ガス貯蔵室28に、2個のパラジウムセル29,29から成るガス排出装置30が接続されている。
第1の配管13の吸収液ポンプ12よりも下流側箇所とガス分離器26の上部とが第7の配管31を介して接続されるとともにガス分離器26の下部と吸収器4とが液戻し管32を介して接続され、ガス分離器26により、機内の不凝縮ガスを抽気して分離し、分離後の液を吸収器4に戻すとともに、不凝縮ガス中の水素ガスをパラジウムセル29により透過して大気中に放出するように構成されている。
第2のガス排出配管27と第7の配管31とが、第1の開閉弁33を介装した加圧用配管34を介して接続されるとともに、第2のガス排出配管27の第7の配管34との接続箇所とガス分離器26との間に第2の開閉弁35が介装されている。
ガス貯蔵室28に、その内圧を測定する圧力計36と設定位置での液面レベルを感知するレベルセンサ37とが設けられている。
図2のガス排出制御系を示すブロック図に示すように、圧力計36およびレベルセンサ37がコントローラ38に接続されるとともに、コントローラ38に吸収液ポンプ12と第1および第2の開閉弁33,35が接続され、更に、コントローラ38に操作スイッチ39が接続されている。
コントローラ38には、加圧開始手段40、第1および第2の比較手段41,42、加圧終了手段43、閉弁制御手段44および開弁制御手段45が備えられている。
加圧開始手段40では、操作スイッチ39による加圧開始操作に応答して開き信号を開弁制御手段45に出力して第1の開閉弁33を開くとともに第2の開閉弁35を閉じ、更に、吸収液ポンプ12を駆動するようになっている。
第1の比較手段41では、圧力計36で測定される圧力と上限圧力(例えば、20kPa)とを比較し、測定圧力が上限圧力になったときに閉じ信号を閉弁制御手段44に出力して第1の開閉弁33を閉じるとともに吸収液ポンプ12の駆動を停止するようになっている。
第2の比較手段42では、圧力計36で測定される圧力と下限圧力(例えば、10kPa)とを比較し、測定圧力が下限圧力になったときに開き信号を開弁制御手段45に出力して第1の開閉弁33を開くとともの吸収液ポンプ12を駆動するようになっている。
加圧終了手段43では、レベルセンサ37でガス貯蔵室28内の液面レベルが設定レベルになったことを検出するに伴い、閉じ信号を閉弁制御手段44に出力して第1の開閉弁33を閉じるとともに吸収液ポンプ12の駆動を停止するようになっている。
上記構成により、昼間の運転中に不凝縮ガスをガス貯蔵室28に貯め、夜間などの冷凍需要の無いときに、吸収液ポンプ12を利用してガス貯蔵室28内を上限圧力まで加圧し、パラジウムセル29,29での透過排出効率を高くし、排出に伴って下限圧力まで低下するに伴い再度加圧し、ガス貯蔵室28内での液面レベルが設定レベルになるまでそれらの動作を繰り返し、パラジウムセル29,29に吸収液が接触することによる透過不良発生を回避しながら、水素ガスを効率良く排出することができる。
加圧による排出が終了した後には、第2の開閉弁35を開き、第2のガス排出管27内の吸収液をガス分離器26を通じて吸収器4に戻すようになっている。
次に、パラジウムセルの排出性能について行った実験結果について説明する。
パラジウムセルを上端に設けるとともに加圧用ピストンを設けたタンク内に水素ガスを封入した。タンク内の圧力を測定する圧力計と、パラジウムセルを透過した水素ガスの量を測定するガス量計とを設け、タンク内の圧力を上昇させていきながら、そのタンク内の圧力と排出される水素ガス量とを測定し、タンク内水素圧力(kPa)と瞬間排出速度(kPa・cm3/s/cm2)との相関を求めたところ、図3に示すグラフを得た。
グラフでは12kPaまでしか記していないが、20kPaまでは、9kPaから12kPaまでの変化率とほぼ同じ変化率で瞬間排出速度が1.4まで上昇し、それ以降は余り上昇せず、ほぼ一定の値を示した。これらのことから、前述実施例1のようにガス貯蔵室28内の圧力を10〜20kPaに維持することにより、水素ガスの排出効率を高くできることが明らかである。
図4は、本発明に係る吸収式冷凍機の実施例2を示す全体概略構成図であり、実施例1と異なるところは次の通りである。
すなわち、実施例1における第1の開閉弁33を介装した加圧用配管34を無くし、第2のガス排出管27と第4の配管19とが、第3の開閉弁51を介装した加圧用配管52を介して接続されている。
図示しないが、実施例1の図2のブロック図において、第1の開閉弁33に第3の開閉弁51を置換することにより、実施例2のガス排出制御系が構成される。他の構成は実施例1と同じであり、同一図番を付すことによりその説明は省略する。
この実施例2によれば、高温再生器11で加熱された冷媒蒸発後の高圧の吸収液蒸気を利用して、ガス貯蔵室28内の圧力を加圧することができる。
図5は、本発明に係る吸収式冷凍機の実施例3を示す全体概略構成図であり、実施例1と異なるところは次の通りである。
すなわち、ガス分離器26に、第3のガス排出管27aを介して第1のガス貯蔵室28aが接続されるとともに、第3のガス排出管27aに、第4のガス排出管27bを介して第2のガス貯蔵室28bが接続されている。第1のガス貯蔵室28aに第1のパラジウムセル29aが設けられ、第2のガス貯蔵室28bに第2のパラジウムセル29bが設けられている。第1および第2のパラジウムセル29a,29bをしてガス排出装置と称する。
第7の配管31と第3のガス排出配管27aとが第8の配管34aを介して接続され、第8の配管34aの途中箇所と第4のガス排出配管27bとが第9の配管34bを介して接続されている。
第8の配管34aに第4の開閉弁33aが設けられ、第9の配管34bに第5の開閉弁33bが設けられている。
また、第3のガス排出管27aの第8の配管34aとの接続箇所よりも上流側箇所に第6の開閉弁35aが設けられ、第4のガス排出管27bの第9の配管34bとの接続箇所よりも上流側箇所に第7の開閉弁35bが設けられている。
第1のガス貯蔵室28aに、その内圧を測定する第1の圧力計36aと設定位置での液面レベルを感知する第1のレベルセンサ37aとが設けられ、第2のガス貯蔵室28bに、その内圧を測定する第2の圧力計36bと設定位置での液面レベルを感知する第2のレベルセンサ37bとが設けられている。
図6のガス排出制御系を示すブロック図に示すように、第1および第2の圧力計36a,36b、ならびに、第1および第2のレベルセンサ37a,37bがコントローラ61に接続されるとともに、コントローラ61に吸収液ポンプ12と第4、第5、第6および第7の開閉弁33a,33b,35a,35bが接続され、更に、コントローラ61に操作スイッチ62が接続されている。また、吸収液ポンプ12には運転スイッチ63が接続され、吸収式冷凍機の運転状態では、ガス排出制御系からの運転停止制御に優先して吸収液ポンプ12を駆動するようになっている。
コントローラ61には、第1および第2の加圧開始手段40a,40b、第3、第4、第5および第6の比較手段41a,42a,41b,42b、第1および第2の加圧終了手段43a,43b、第1および第2の閉弁制御手段44a,44b、ならびに、第1および第2開弁制御手段45a,45bが備えられている。
第1の加圧開始手段40aでは、操作スイッチ62による加圧開始操作、または、第2の加圧終了手段43bからの加圧開始信号に応答して開き信号を第1の開弁制御手段45aに出力して第4の開閉弁33aを開くとともに第6の開閉弁35aを閉じ、更に、吸収液ポンプ12を駆動するようになっている。
第3の比較手段41aでは、第1の圧力計36aで測定される圧力と上限圧力(例えば、20kPa)とを比較し、測定圧力が上限圧力になったときに閉じ信号を第1の閉弁制御手段44aに出力して第4の開閉弁33aを閉じるとともに吸収液ポンプ12の駆動を停止(吸収式冷凍機の運転状態では駆動を継続)するようになっている。
第4の比較手段42aでは、第1の圧力計36aで測定される圧力と下限圧力(例えば、10kPa)とを比較し、測定圧力が下限圧力になったときに開き信号を第1の開弁制御手段45aに出力して第4の開閉弁33aを開くとともに吸収液ポンプ12を駆動するようになっている。
第1の加圧終了手段43aでは、第1のレベルセンサ37aで第1のガス貯蔵室28a内の液面レベルが設定レベルになったことを検出するに伴い、第2の加圧開始手段40bに加圧開始信号を出力し、かつ、閉じ信号を第1の閉弁制御手段44aに出力して第4の開閉弁33aを閉じるとともに吸収液ポンプ12の駆動を停止(吸収式冷凍機の運転状態では駆動を継続)するようになっている。
第2の加圧開始手段40bでは、第1の加圧終了手段43aからの加圧開始信号に応答して開き信号を第2の開弁制御手段45aに出力して第5の開閉弁33bを開くとともに第7の開閉弁35bを閉じ、更に、吸収液ポンプ12を駆動するようになっている。
第5の比較手段41bでは、第2の圧力計36bで測定される圧力と上限圧力(例えば、20kPa)とを比較し、測定圧力が上限圧力になったときに閉じ信号を第2の閉弁制御手段44bに出力して第5の開閉弁33bを閉じるとともに吸収液ポンプ12の駆動を停止(吸収式冷凍機の運転状態では駆動を継続)するようになっている。
第6の比較手段42bでは、第2の圧力計36bで測定される圧力と下限圧力(例えば、10kPa)とを比較し、測定圧力が下限圧力になったときに開き信号を第2の開弁制御手段45bに出力して第5の開閉弁33bを開くとともに吸収液ポンプ12を駆動するようになっている。
第2の加圧終了手段43bでは、第2のレベルセンサ37bで第2のガス貯蔵室28b内の液面レベルが設定レベルになったことを検出するに伴い、第1の加圧開始手段40aに加圧開始信号を出力し、かつ、閉じ信号を第2の閉弁制御手段44bに出力して第5の開閉弁33bを閉じるとともに吸収液ポンプ12の駆動を停止(吸収式冷凍機の運転状態では駆動を継続)するようになっている。
上記実施例3の構成によれば、第1または第2のガス貯蔵室28a,28bに対する水素ガスの貯蔵とそこからの排出とを背反的に行い、吸収式冷凍機の運転中であっても、水素ガスを機外に連続的に排出することができる。
加圧による排出が終了した後には、第6または第7の開閉弁35a,35bを開き、第3または第4のガス排出管27a,27b内の吸収液をガス分離器26を通じて吸収器4に戻すようになっている。他の構成は実施例1と同じであり、同一図番を付すことによりその説明は省略する。
本発明としては、上述実施例のように、不凝縮ガスとしての水素ガスを排出するのにパラジウムセル29,29a,29bだけを設けるものに限らず、例えば、パラジウムセル29,29a,29bの機外側に真空ポンプを付設するように構成するものでも良く、それらをしてガス排出装置と総称する。真空ポンプを付設する場合でも、本発明の加圧機構により水素ガスの排出効率を高くできるため、その真空ポンプが小型なもので済んだり、台数を少なくできる利点がある。
また、本発明としては、ガス貯蔵室28,28a,28b内の圧力を加圧するのに、例えば、そのガス貯蔵室28,28a,28b内の容積を増減するようにピストンを設けるなどしても良く、それらの構成や、上述実施例における吸収液ポンプ12を利用する構成、ならびに、高温再生器11からの冷媒蒸発後の高圧の吸収液蒸気を利用する構成などをして加圧機構と総称する。
本発明の吸収式冷凍機の作動流体としては、水を冷媒、リチウム・ブロマイド溶液を吸収液としたものに限らず、例えば、水やアルコールを冷媒とし、ヨウ化リチウム、塩化リチウム、塩化亜鉛などのハロゲン化塩の溶液を吸収液としたものとか、ハロゲン化塩に硝酸リチウムを加えた溶液を吸収液としたものが適用できる。
上述実施例では、低温再生器1と高温再生器11とを設けた吸収式冷凍機を示したが、本発明としては、1個の再生器を設けるタイプの吸収式冷凍機でも良い。
また、再生器の加熱手段としては、ガスバーナやヒーター、更には、エンジンや燃料電池から発生する排熱を利用するなど各種のものを用いることができる。
本発明に係る吸収式冷凍機の実施例1を示す全体概略構成図である。 実施例1のガス排出制御系のブロック図である。 タンク内水素圧力と瞬間排出速度との相関を示すグラフである。 本発明に係る吸収式冷凍機の実施例2を示す全体概略構成図である。 本発明に係る吸収式冷凍機の実施例3を示す全体概略構成図である。 実施例3のガス排出制御系のブロック図である。
符号の説明
1…低温再生器
2…凝縮器
3…蒸発器
4…吸収器
9…冷凍用媒体取出し管
13…第1の配管(吸収液戻し管)
15…中間配管(吸収液戻し管)
17…第2の配管(吸収液戻し管)
18…第3の配管(吸収液供給管)
19…第4の配管(吸収液供給管)
21…第5の配管(吸収液供給管)
22…第6の配管(吸収液供給管)
26…ガス分離器
28…ガス貯蔵室
28a…第1のガス貯蔵室
28b…第2のガス貯蔵室
29…パラジウムセル
29a…第1のパラジウムセル
29b…第2のパラジウムセル
30…ガス排出装置

Claims (4)

  1. ハロゲン化塩の溶液を吸収液とし、冷媒を含んだ吸収液を加熱して冷媒を再生する再生器と、
    前記再生器で再生・蒸発した冷媒を供給して凝縮液化する凝縮器と、
    前記再生器から冷媒蒸発後の吸収液を供給する吸収器と、
    前記吸収器に接続されて前記凝縮器で凝縮液化した冷媒を供給して前記吸収器による冷媒吸収により冷媒を蒸発する蒸発器と、
    前記蒸発器に付設されて前記蒸発器での蒸発潜熱により冷却した冷凍用媒体を取出す冷凍用媒体取出し管と、
    機内の不凝縮ガスを抽気して分離するガス分離器と、
    前記ガス分離器で分離された不凝縮ガスを機外に排出するガス排出装置と、
    を備えた吸収式冷凍機において、
    前記ガス排出装置がパラジウムセルを有するものであり、かつ、
    前記ガス排出装置に接続されるとともに前記ガス分離器で分離された不凝縮ガスを貯蔵するガス貯蔵室と、
    前記ガス貯蔵室内の圧力を加圧する加圧機構と、
    を備えたことを特徴とする吸収式冷凍機。
  2. 請求項1に記載の吸収式冷凍機において、
    吸収器と再生器とに接続されて冷媒を吸収した吸収液を吸収液ポンプによって前記再生器に戻す吸収液戻し管と、
    ガス分離器とガス貯蔵室とを接続するガス排出管とを備え、
    加圧機構が、
    前記吸収液ポンプよりも下流側で前記吸収液戻し管と前記ガス排出管とを接続分離可能に接続し、前記吸収液ポンプにより前記ガス貯蔵室内の圧力を加圧するように構成されたものである吸収式冷凍機。
  3. 請求項1に記載の吸収式冷凍機において、
    再生器で加熱された冷媒蒸発後の吸収液を吸収器に供給する吸収液供給管と、
    ガス分離器とガス貯蔵室とを接続するガス排出管とを備え、
    加圧機構が、
    前記吸収液供給管と前記ガス排出管とを接続分離可能に接続し、前記再生器で加熱された冷媒蒸発後の吸収液により前記ガス貯蔵室内の圧力を加圧するように構成したものである吸収式冷凍機。
  4. 請求項1,2,3のいずれかに記載の吸収式冷凍機において、
    ガス貯蔵室を複数個備えている吸収式冷凍機。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2017063508A1 (zh) * 2015-10-15 2017-04-20 珠海格力电器股份有限公司 抽气装置及溴化锂机组

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