JP2006054536A - 画像処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム - Google Patents

画像処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 フォーカスの調整をより精度良く、かつ容易に行うことができるようにする。
【解決手段】 マニュアルフォーカスが設定されている場合、ユーザは、フォーカスを行うために、フォーカスリングを操作する。フォーカスリングが操作された場合、LCDに表示されている撮像されている画像の一部分が拡大される。そして、絞りが開放、または、開放に近い状態にされる。フォーカスリングが操作されている間は、画像の拡大表示が維持され、絞りの開放の状態が維持される。ユーザは、拡大された画像を参照し、被写界深度が浅い状態で、フォーカスを調整することができる。本発明は、撮像素子を有するカメラに適用することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、画像処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関し、特に、映像や画像を撮像するとき、ピントをより容易に、かつより精度良く合わせる際に適用して好適な画像処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関する。
画像や映像を撮像する装置が普及しているが、近年は、特に、撮像された画像や映像(以下、画像と映像を区別する必要がない場合、単に画像と記載する)をデジタルデータとして扱う装置が普及しつつある。そのような装置には、例えば、液晶モニタなど、撮像されている画像を表示するモニタが備えられている。ユーザは、その液晶モニタに表示されている画像を撮像したいとき、シャッターボタンを操作すれば、その画像を所定の記録媒体に記録させることができるように構成されている。
そのような装置において、被写体に対するフォーカスは、オートフォーカスなどと称され、ユーザの手を煩わすことなくピント合わすことができる技術が採用されている。よりユーザの嗜好などを反映させるために、そのようなオートフォーカスではなく、ユーザ自信がフォーカスを調整し、ピントを合わせることができる機能(マニュアルフォーカスなどと称されている)を備えている装置もある。
マニュアルフォーカス時にユーザが、ピント合わせを容易に行えるようにするために、モニタに表示される画像(撮像されている画像)の一部を拡大表示できる機能を有している装置も提案されている。ユーザは、例えば、設けられている拡大スイッチなどの所定のボタンを操作すると、モニタ上の画像の一部が拡大され、その拡大された画像を参照しながら、ピントを合わせる。そのようにすることにより、撮像時に、ピント状態を精度良く確認できるようにすることが提案されている。(例えば、特許文献1参照)
また、ピント状態を確認するときに、画像が拡大されることにより、例えば、警告表示などのオンスクリーンディスプレイ(OSD)の表示が見えづらくなることを回避するための提案もされている。(例えば、特許文献2参照)
また、ピント状態を確認するときに行われる画像の拡大表示の際の処理と、通常のときに行われる画像の表示の際の処理とで、撮像素子の駆動モードやフレームレートを変更することで、マニュアルフォーカス時のピントを合わせやすくすることも提案されている。(例えば、特許文献3参照)
特開平11−298791号公報 特開2002−77675号公報 特開2004−158906号公報
上記したような画像や映像を撮像する装置は、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、電子カメラなどと称されている。ここでは、電子カメラと記述する。電子カメラは、絞りやシャッタスピードを設定し、AE(Auto Exposure:自動露出)で制御すると設定されている場合、絞りは、実行する絞り値まで絞り込み、シャッタスピードは、実行値と近い値に設定し、実際に撮像されるときの状態と近い表示が、モニタ上でされるように各種の制御を行うように構成されている。
このような制御が行われることにより、被写界深度や手ぶれのしやすさなどを、モニタに表示されている画像を参照するとにより、ユーザは把握することができるという利点があった。しかしながら、絞りが絞り込まれている状態だと、被写界深度が深くなるため、上記したように、マニュアルフォーカスでピントを合わせるときに、モニタに表示されている画像の一部が拡大表示されても、フォーカス位置(ピントが正確に合っている位置)がわかりづらい(把握しづらい)といった課題があった。
そのために、マニュアルフォーカスでピントを合わせた画像を、プリントアウトしたときなど、ユーザが意図した位置にピントが合っていないといった不都合が発生しているときがあった。マニュアルフォーカスでピントを合わせる際、ユーザがピントを合わせたい位置に、本当にピントが合っているか否かを、撮影時に確認することは困難であるといった課題があった。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、マニュアルフォーカス時においても、ユーザが所望としている位置にピントが合っているか否かを、撮像時に確認でき、容易にピントを合わせられるようにすることを目的とする。
本発明の画像処理装置は、フォーカスを調整する調整手段と、調整手段によりフォーカスが調整されているとき、絞りを制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
前記制御手段は、絞りを開放側に制御するようにすることができる。
撮像素子により撮像された画像を表示する表示部材をさらに備え、調整手段によりフォーカスが調整されているとき、表示部材に表示される画像の一部分が拡大された表示に切り換えられるようにすることができる。
本発明の画像処理方法は、フォーカスを調整する調整ステップと、調整ステップの処理でフォーカスが調整されているとき、絞りを制御する制御ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の記録媒体のプログラムは、フォーカスを調整する調整ステップと、調整ステップの処理でフォーカスが調整されているとき、絞りを制御する制御ステップとを含むことを特徴とする。
本発明のプログラムは、撮像素子を備える画像処理装置のプログラムであって、フォーカスを調整する調整ステップと、調整ステップの処理でフォーカスが調整されているとき、絞りを制御する制御ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の画像処理装置および方法、並びにプログラムにおいては、ユーザによりフォーカスが調整されているときには、絞りが開放、または、開放に近い状態にされる。また、そのような絞りが制御されている状態のときには、撮像素子により撮像されている画像が、拡大された状態で、ユーザ側に提示される。
本発明によれば、撮像時に所望の位置にピントを容易に合わせることが可能となる。
本発明によれば、ユーザがマニュアルフォーカスで、所望の位置にピントを合わせるとき、容易にピントを合わせることが可能となる。また、より正確にピントを合わせることが可能となる。
以下に本発明の最良の形態を説明するが、開示される発明と実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。明細書中には記載されているが、発明に対応するものとして、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が発明に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明以外の発明には対応しないものであることを意味するものでもない。
さらに、この記載は、明細書に記載されている発明の全てを意味するものではない。換言すれば、この記載は、明細書に記載されている発明であって、この出願では請求されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により出現し、追加されたりする発明の存在を否定するものではない。
本発明の画像処理装置は、例えば、図2に示した画像処理装置10である。本発明の画像処理装置は、フォーカスを調整する調整手段(例えば、図2のフォーカスリング12)と、調整手段によりフォーカスが調整されているとき、絞りを制御する制御手段(例えば、図2の絞り制御モータ47)とを少なくとも備える。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[外観の構成]
図1は、本発明を適用した画像処理装置の一実施の形態の外観の構成を示す図である。図1に示した画像処理装置10は、電子カメラ、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラなどと称される装置である。画像処理装置10は、動画や静止画を撮影し、所定の記録媒体に記録する機能を有する。ここでは、静止画像を撮影し、記録するとして以下の説明を続けるが、本発明は、映像を扱う装置や映像を扱うときに適用することが可能である。
画像処理装置10は、レンズなどを含む撮像部11を備える。撮像部11の部分には、フォーカスリング12やストロボ13が備えられている。フォーカスリング12は、マニュアルフォーカスを行うときに操作される部材である。マニュアルフォーカスとは、ユーザにより、ピント合わせの処理(フォーカシング)が行われる状態である。マニュアルフォーカスのときには、ユーザによりフォーカスリング12が操作されることにより、撮像部11内のレンズ(不図示)などが駆動されるように構成されている。
マニュアルフォーカスに対し、画像処理装置10側で、ユーザの手を煩わすことなくフォーカシングの処理が行われる状態をオートフォーカスと称す。オートフォーカスの状態と、マニュアルフォーカスの状態との切り換えは、スイッチ14を操作することにより行える構成とされている。
画像処理装置10の本体部分には、LCD(Liquid Crystal Display)15が備えられている。撮像部11により撮像されている画像は、LCD15に表示されるように構成されている。ユーザは、LCD15に表示されている画像を、所定の記録媒体(不図示)に記録させたいとき、シャッターボタン16を操作する。また、LCD15には、記録媒体に記録された画像も、ユーザの指示があったときに表示される。
画像処理装置10は、マイク17も備え、このマイク17により音声が集音され、記録媒体に記録されるように構成されている。また、画像処理装置10は、スピーカ18も備え、このスピーカ18から、例えば、記録媒体に記録されている映像が再生された際、その映像に付随する音が出力される構成とされている。
画像処理装置10には、十字キー19が備えられており、ユーザは、この十字キー19を操作することにより、画像処理装置10に対して指示を出すことができるように構成されている。この十字キー19は、上下左右に可動する構成とされている。
画像処理装置10には、外部端子20も備えられている。この外部端子20は、例えば、USB(Universal Serial Bus)であり、パーソナルコンピュータなどと接続される際に用いられる。そして、外部端子20とパーソナルコンピュータが接続された場合、画像処理装置10と接続先のパーソナルコンピュータとの間で、データの授受を行ったりすることができるように構成されている。
[画像処理装置の内部構成例]
図2は、図1に示した画像処理装置10の内部構成例を示す図である。画像処理装置10は、MPU(Micro Processing Unit)41を備える。MPU41は、画像処理装置10内の各部を制御する制御部としての機能を有する。マイク17により集音された音のデータは、VIDEOアンプ42に供給され、所定の処理、例えば、符号化などの処理が施され、MPU41に供給される。
MPU41は、ユーザからの指示があったとき、供給された音のデータを、メモリースティック43(商標)に記録する。ここでは、記録媒体としてメモリースティック43を用いる場合を例に挙げて説明するが、他の記録媒体が用いられるようにしても良い。また、記録媒体としては、画像処理装置10に対して内蔵されているものでも良いし、着脱自在のものでも良い。
メモリースティック43に記録された音のデータは、ユーザの指示があったとき、MPU41により読み出され、VIDEOアンプ44に供給される。VIDEOアンプ44に供給された音のデータは、所定の処理、例えば、復号などの処理が施され、スピーカ18に供給される。
画像(映像)は、撮像部11を構成するCCD(Charge Coupled Device)45により撮像される。ここでは、CCD45を例に挙げて説明するが、他の撮像素子、例えば、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)センサなどの撮像素子を用いることも可能である。撮像された画像のデータ(蓄積された電荷)は、信号処理回路46の制御のもと読み出される。信号処理回路46は、例えば、色分離やゲイン調整などの処理を実行し、その処理が施されたデータをMPU41に供給する。MPU41は、ユーザの指示があった場合、メモリースティック43に供給された画像データを記録させる。
撮像部11には、絞り(光量)を制御する絞り制御モータ47、ズーム(拡大、縮小)を制御するズームモータ48、フォーカス(ピント)を制御するフォーカスモータ49、露光時間を制御するシャッター50も含まれる。これらの各部は、ドライバ51に制御され、ドライバ51は、MPU41からの指示に基づき、各部を制御する。
撮像部11の上部には、図1に示したようにストロボ13が備えられ、このストロボ13は、コントローラ52により制御されている。撮像している画像に対する光量が少ない場合などに、ストロボ13が発光されるようにコントローラ52は、ストロボ13を制御する。
メモリースティック43に記録された画像データや、CCD45により撮像されている画像の画像データは、MPU41の制御のもと、RGBドライバ53に供給される。RGBドライバ53は、供給された画像データを処理し、LCD15に画像(映像)を表示させる。
MPU41には、外部端子20も接続され、外部端子20を介して接続された他の装置からのデータも供給される。また、接続された他の装置に対してデータを供給する場合もある。また、MPU41には、十字キー19からのデータも供給される。十字キー19は、ユーザからの指示を受け付ける操作部としての機能を有する。MPU41は、十字キー19が操作された場合、その操作内容を解読し、その解読結果に対応する処理を実行する。
フォーカスリング12は、ポテンショメータ54に接続されている。フォーカスリング12が操作された場合、その操作方向やその操作量などのデータは、ポテンショメータ54を介してMPU41に供給される構成とされている。
[被写界深度について]
次に、上記した画像処理装置10における処理について説明する前に、画像処理装置10における処理を説明するうえで必要となる被写界深度について説明を加える。ただし、被写界深度について、一般的なことなので、ここでは簡便に説明する。
図3は、絞りと被写界深度の関係を説明するための図である。図3の図中右側には焦点深度を、図中左側には被写界深度(物体深度)を、それぞれ示している。図3において、被写体面は、撮像対象となっている被写体が位置する所に対応し、フィルム面は、CCD45の撮像素子が位置する所に対応する。
焦点深度とは、所定の被写体にピントを合わせたとき、その焦点面(図3の場合、フィルム面)の前後で鮮明な像がえられる範囲のことである。すなわち、焦点深度内であれば、フィルム面がどの位置に位置していても、像が鮮明であるとして許容される範囲内にあることを意味している。
被写界深度とは、カメラのレンズで焦点を合わせた被写体面の前後(前方深度、後方深度)で、写真画像として鮮明に撮影することができる範囲のことである。すなわち、被写界深度の範囲内であれば、被写体がどの位置に位置していても、像が鮮明に、フィルム面に映し出されるとして許容される範囲内であることを意味している。
図3の上側に示した被写界深度と下側に示した被写界深度とを比較する。図3の上側の図と下側の図において、フィルム面、レンズ、被写体面は、同一の位置に示している。下側の図は、アイリスで絞り込んだ状態(実質的に、小さいレンズに交換したような状態)を示している。図3を参照してわかるように、図3の下側に示した絞り込んだ状態の方が、図3の上側に示した絞り込まない状態より、被写界深度の範囲が広く(被写界深度が深く)なることがわかる。
すなわち、アイリスなどを用いて絞り込んだ場合、被写界深度が深くなり、ピントが合っている範囲が広範囲になることがわかる。このことは、絞り込まれた状態では、被写界深度の範囲内に存在する一部分に特にピントを合わせることは難しいことを意味している。
ところで、図3の下側に示したような状態、すなわち、絞り込まれている状態で、ユーザがマニュアルフォーカスで、被写体の所望の部分にピントを合わせようとした場合、被写界深度が深い状態のために、換言すれば、ピントが合っているとして許容される範囲が広いために、所望の部分にピントを合わせづらいといった問題が発生する可能性があった。
仮に、ユーザが所望とする部分にピントが合っていない状態で撮像されてしまった場合、その画像をプリントアウトしたときなど、そのプリントアウトされた画像のうち、ピントを合わせたかった部分にピントがあっておらず、ぼけてしまっているといったようなことが発生する可能性があった。
本実施の形態においては、このような問題が発生しないために、マニュアルフォーカスが実行されるときには、以下のような処理が画像処理装置10において実行される。
[マニュアルフォーカス時の処理]
図4は、マニュアルフォーカス時に画像処理装置10で行われる処理について説明するためのフローチャートである。ステップS11において、画像処理装置10のMPU41は、マニュアルフォーカスに設定されているか否かを判断する。上記したように、ユーザは、スイッチ14(図1)を操作することにより、マニュアルフォーカスとオートフォーカスを切り換えることができる。
MPU41は、スイッチ14がマニュアルフォーカスの方に設定されているか否かを判断することにより(スイッチ14が操作されると、その操作内容を示すデータが、MPU41に供給されるので、その供給されたデータを解析することにより)、ステップS11における判断処理を実行する。
ステップS11において、マニュアルフォーカスに設定されたと判断されるまで、ステップS11の処理が繰り返され、マニュアルフォーカスに設定されたと判断された場合、ステップS12に処理が進められる。ステップS12において、フォーカスリング12(図2)が操作されたか否かが判断される。フォーカスリング12が操作されると、その操作内容を示すデータが、MPU41にポテンショメータ54を介して供給される。
MPU14は、その供給されたデータを解析することにより、フォーカスリング12が操作されたか否かを判断する。また、供給されたデータを解析することにより、操作された方向や操作量を判断し、その判断結果に応じて、例えば、ズームモータ48(図2)などを制御する。
ステップS12において、フォーカスリング12が操作されたと判断された場合、ステップS13に処理が進められる。ステップS13において、その時点でLCD15に表示されている画像を、拡大して表示するための処理が実行される。CCD45により撮像されている画像の一部分に対応する画像データが、信号処理回路46により抽出され、その抽出された部分の画像がLCD15の画枠内に表示されるように加工される。
例えば、図5の上側に示したような人物画が、LCD15に表示されている状態のときに、フォーカスリング12が操作され、その結果、ステップS13における画像拡大の処理が実行された場合、図5の下側に示したような人物画がLCD15に表示されるように画像が加工される。図5には、人物と背景が表示されている状態の画像から、その人物の部分が中心として拡大された状態の画像に表示が切り換えられる例を示した。
拡大される部分は、拡大される前の画像(例えば、図5の上側の画像)の中心部分でも良いし、隅の部分などでも良い。また、拡大される部分は、ユーザが指示できる機能を設けることも可能である。
また、ここでは、フォーカスリング12が操作されると画像の拡大処理が行われるとしたが、ユーザがそのような拡大の処理が実行されるか否かを予め設定できるような機能を設けても良い。そのような機能が設けられた場合、ユーザにより予め拡大の処理が実行されると設定されている場合のみ、ステップS13の処理が実行され、設定されていなければ、ステップS13の処理が省略され、ステップS14の処理に進められるようにすればよい。
また、ステップS13における画像拡大の処理は、フォーカスリング12が操作されたときのタイミングで行われるのではなく、ユーザが指示したタイミングで行われるようにしても良い。ユーザの指示したタイミングで画像の拡大処理が実行されるようにした場合、例えば、十字キー19(または、専用のボタンを設けても良い)が操作されることによりその指示が出されるような仕組みを設けても良い。
どのようなタイミングでステップS13における画像拡大の処理が行われようにしても良いが、画像拡大の処理が行われることにより、ユーザが撮影しようとしている画像の一部がLCD15に拡大されて表示されると、ユーザは、その拡大された画像を参照しながら、ピント(焦点)を合わせることができるので、所望の位置にピントを合わせやすくなると考えられる。
例えば、図5の下側に示した拡大された画像の例においては、人物の目の部分にピントが合っている場合を示している。このような状態の表示のときに、例えば、ユーザが人物の鼻や口にピントを合わせたいと所望した場合、図5の上側の表示より、図5の下側に示した拡大された画像の方が、ピントを合わせやすいと考えられる。
なお、画像拡大の処理は、上記したように、ピントを合わせやすくなるという利点があると考えられるが、この処理を省略することは可能である。
このように、ステップS13において画像の拡大の処理が行われると、ステップS14において、絞りの開放が行われる。この絞りの開放は、絞り制御モータ47を制御することにより行われる。[被写界深度について]のところで説明したように、絞りを開放、すなわち、図3の上側に示したような状態にすることにより、被写界深度が浅くなる。被写界深度が浅くなるということは、ピントが合っていると許容される範囲が狭くなることになる。
ピントが合っていると許容される範囲が狭くなることにより、その狭い範囲でピントを合わせれば良く、ユーザはピントをより容易に所望の部分に合わせることが可能となる。また、精度良くピントを合わせることが可能となる。
ステップS15において、フォーカスリング12が操作され続けているか否かが判断される。ステップS15において、フォーカスリング12が操作され続けていると判断された場合、ステップS13に戻り、それ以降の処理が繰り返される。すなわち、フォーカスリング12が操作されている間は、画像が拡大表示された状態が維持され、絞りが開放された状態が維持されるように制御が行われる。
このように、マニュアルフォーカスでフォーカスが調整されるとき、画像が拡大された状態が維持され、絞りが開放された状態が維持されることにより、ユーザは、フォーカスの調整を容易に行うことが可能となる。
一方、ステップS15において、フォーカスリング12は操作され続けていないと判断された場合、ステップS16に処理が進められ、シャッターボタン16が操作されたか否かが判断される。ステップS16において、シャッターボタン16が操作されたと判断された場合、ステップS17に処理が進められる。ステップS17において、一定時間が経過したか否かが判断される。フォーカスリング12が操作されずに、また、シャッターボタン16も操作されていない状態が継続された場合、ステップS18に処理が進められ、絞りが、実絞りに戻される。
実絞りとは、ステップS14において絞りが開放される前の状態の絞りのことであり、撮影するのに適した絞りとして、その時点で設定されている絞りのことである。また実絞りの値は、絞りが開放される前の時点で、例えば、MPU41のメモリ(不図示)に記憶され、その記憶されている値が用いられる。
ステップS18において、絞りが実絞りに戻されると、ステップS11に戻り、それ以降の処理が繰り返される。ステップS18の処理には、ステップS16において、シャッターボタン16が操作されたと判断されたときにも来る。ステップS16からステップS18に処理が進められた場合、絞りが開放状態から実絞りの状態に戻され、実絞りの状態で、撮影が行われ、その後、ステップS11に処理が戻される。
上記した実施の形態においては、ステップS14において、絞りが開放されるとして説明した。しかしながら、絞りを開放することにより、被写体がしろとび(被写体が真っ白くなってしまう現象)してしまうことがある。しろとびしてしまうような場合には、絞りを開放状態にするのではなく、しろとびしない範囲内で、できる限り開放状態に近い絞り値に制御されるようにする。
CCD45などの撮像素子を用いた場合、その撮像素子に蓄積された電荷を読み出すタイミングを変えることができる。このタイミングを、ここではシャッター速度と称する。絞りとシャッター速度は関係があり、例えば、絞りが開放された場合、光が多く入射されることになるため、シャッター速度が早くされ、絞りが絞り込まれた場合、入射される光が少なくなるため、シャッター速度は遅くされる。すなわち、露出が一定になるように、シャッター速度と絞りは制御される。
そこで、ステップS14において絞りが開放されるとき、シャッター速度も考慮して、絞りの開放が行われるようにしても良い。シャッター速度が変えられる範囲内で、絞りができるだけ開放に近い状態になるような絞り値が設定されるようにしても良い。
このように、本実施の形態においては、マニュアルフォーカスのときに、画像が拡大表示され、絞りが開放された状態(開放された状態に近い状態)にされるようにしたので、ユーザは、フォーカスの調整をより容易に行うことが可能となる。また、フォーカスリング12が操作されているとき、絞りが開放された状態とされ、フォーカスリング12が操作されていないときには、実絞りの状態とされるので、絞りの状態により変化する被写界深度の確認を行うことが可能となる。
[記録媒体について]
上述した一連の処理は、それぞれの機能を有するハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。
図6は、汎用のパーソナルコンピュータの内部構成例を示す図である。パーソナルコンピュータのCPU(Central Processing Unit)201は、ROM(Read Only Memory)202に記憶されているプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM(Random Access Memory)203には、CPU201が各種の処理を実行する上において必要なデータやプログラムなどが適宜記憶される。入出力インタフェース205は、キーボードやマウスから構成される入力部206が接続され、入力部206に入力された信号をCPU201に出力する。また、入出力インタフェース205には、ディスプレイやスピーカなどから構成される出力部207も接続されている。
さらに、入出力インタフェース205には、ハードディスクなどから構成される記憶部208、および、インターネットなどのネットワークを介して他の装置とデータの授受を行う通信部209も接続されている。ドライブ210は、磁気ディスク221、光ディスク222、光磁気ディスク223、半導体メモリ224などの記録媒体からデータを読み出したり、データを書き込んだりするときに用いられる。
記録媒体は、図6に示すように、パーソナルコンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク221(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク222(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク223(MD(Mini-Disc)(登録商標)を含む)、若しくは半導体メモリ224などよりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、コンピュータに予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記憶されているROM202や記憶部208が含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、媒体により提供されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に従って、時系列的に行われる処理は勿論、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
本発明を適用した画像処理装置の一実施の形態の外観の構成を示す図である。 画像処理装置の内部構成例を示す図である。 被写界深度について説明するための図である。 画像処理装置の動作について説明するためのフローチャートである。 画像の拡大の処理について説明するための図である。 媒体を説明する図である。
符号の説明
10 画像処理装置, 11 撮像部, 12 フォーカスリング, 13 ストロボ, 14 スイッチ, 15 LCD, 16 シャッターボタン, 17 マイク, 18 スピーカ, 19 十字キー, 20 外部端子, 41 MPU, 42 VIDEOアンプ, 43 メモリースティック, 44 VIDEOアンプ, 45 CCD, 46 信号処理回路, 47 絞り制御モータ, 48 ズームモータ, 49 フォーカスモータ, 50 シャッター, 51 ドライバ, 52 コントローラ, 53 RGBドライバ, 54 ポテンショメータ

Claims (6)

  1. 撮像素子を備える画像処理装置において、
    フォーカスを調整する調整手段と、
    前記調整手段によりフォーカスが調整されているとき、絞りを制御する制御手段と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記制御手段は、前記絞りを開放側に制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記撮像素子により撮像された画像を表示する表示部材を
    さらに備え、
    前記調整手段によりフォーカスが調整されているとき、前記表示部材に表示される前記画像の一部分が拡大された表示に切り換えられる
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 撮像素子を備える画像処理装置の画像処理方法において、
    フォーカスを調整する調整ステップと、
    前記調整ステップの処理でフォーカスが調整されているとき、絞りを制御する制御ステップと
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  5. 撮像素子を備える画像処理装置のプログラムであって、
    フォーカスを調整する調整ステップと、
    前記調整ステップの処理でフォーカスが調整されているとき、絞りを制御する制御ステップと
    を含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。
  6. 撮像素子を備える画像処理装置のプログラムであって、
    フォーカスを調整する調整ステップと、
    前記調整ステップの処理でフォーカスが調整されているとき、絞りを制御する制御ステップと
    を含むことを特徴とするプログラム。
JP2004233010A 2004-08-10 2004-08-10 画像処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム Withdrawn JP2006054536A (ja)

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