JP2006051103A - 生体内組織閉鎖具および生体内組織閉鎖装置 - Google Patents

生体内組織閉鎖具および生体内組織閉鎖装置 Download PDF

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政克 川浦
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Abstract

【課題】生体内組織膜に形成された傷穴を容易かつ確実に閉じることができて、完全に止血することができるとともに、安全性の高い生体内組織閉鎖具および生体内組織閉鎖装置を提供すること。
【解決手段】本発明の生体内組織閉鎖具11は、生体内組織膜に当接する当接面211を有する第一閉鎖部材2と、第一閉鎖部材2の当接面211側に連結可能な第二閉鎖部材3とを備える。第一閉鎖部材2に第二閉鎖部材3を連結し、第一閉鎖部材2と第二閉鎖部材3との間で傷穴900の周辺部の生体内組織膜を挟むことにより傷穴900を閉鎖する。第一閉鎖部材2の突出部22は、第二閉鎖部材3の凹部32に嵌入するときに第二閉鎖部材3の傘部34を押し広げて拡径させる。
【選択図】図4

Description

本発明は、生体内組織閉鎖具および生体内組織閉鎖装置に関するものである。
従来、血管や他の生体内組織中にカテーテル等の診断或いは治療用装置を挿入してなされる低侵襲手術が広く行なわれている。例えば、心臓の冠状動脈の狭窄の治療においては、その治療処置を行なうために血管内へカテーテル等の器具を挿入することが必要になる。
このようなカテーテルの血管内への挿入は、通常、大腿部を切開して形成した穿刺孔を介して行なわれる。従って、治療処置が終了した後に、穿刺孔の止血を行なう必要があるが、大腿動脈からの出血時の血圧(出血血圧)は高いため、医療従事者が長時間の間、手指で押さえ続ける(用手圧迫)等の過酷な作業が必要となる。
近年、このような止血作業を容易かつ確実に行なうために、傷穴から挿入して血管に形成された穴を縫合する縫合装置が開発されている。例えば、装置の端部に籠状に膨らむことのできる部材を設け、縫合の際にこの部材を血管内へ挿入して籠状に膨らませ、その後に縫合用の針を刺し、籠状に膨らんでいる部材を閉じて針をキャッチし、装置の端部を引き抜くものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、このような構成の縫合装置は、針のキャッチにおける信頼性が低い問題があった。また、縫合用の糸を一旦通した後、その糸の入れ替え作業を行なう必要があるため、縫合に手間と時間がかかるという問題もあった。
一方、生体内組織閉鎖装置として、すでに特許文献2に記載の装置は、硬質のシール部とコラーゲンスポンジとが糸によって連結されている(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2に記載の装置の操作方法は、まず、本体部の先端を血管の傷穴から挿入して、シール部を展開する。次いで、本体部をゆっくり引き抜きながら、シール部を傷穴およびその周辺組織に当接させる。さらにシール部で傷穴を引っ掛けながら本体部を引くと、本体部の先端からコラーゲンスポンジが傷穴の上の組織中に展開される。そして、本体部を体外に抜去して、シール部とコラーゲンスポンジとに連結した糸を引いて、予め設置されている結び目を進め、シール部とコラーゲンスポンジとを引き寄せて止血を行う。最後に、糸を切断して終了する。
しかしながら、このような構成の生体内組織閉鎖装置では、傷穴と同程度の径である本体部からコラーゲンスポンジを傷穴へ向って推進されるので、コラーゲンスポンジを血管内へ挿入させてしまうという問題がある。
また、本体部の先端内でコラーゲンスポンジが膨張して本体部から出ない場合があり、また、シール部とコラーゲンスポンジとを糸で締め込むとき、結び目の推進不良が生じることがあり、また、締込み後の糸の切断等の操作が煩雑であるという問題がある。
さらに、糸の締込みを行うので、止血不良である場合に、再操作およびコラーゲン等の抜去が不可能である。
また、糸が取り付けられた閉鎖要素を血管内に配置し、この糸を通してリングを滑らせ、リングが血管の外側で糸をロックすることで血管の傷穴を閉鎖する装置が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特許文献3に開示された装置は、リング(ロッキング部材)を糸に何らかの方法で固定するものであるが、固定の方法が具体的に示されておらず、皮下組織内での固定作業が困難である点と、リングの外径は傷穴に入り得る寸法である必要があるため、小型にならざるを得ず、血管に形成された穴から血管内にリングが落下する可能性があるなどの問題がある。また、閉鎖作業終了後に糸を皮下組織内で切断する操作が必要な点も煩雑である。
特表平8−504618号公報 特許第2562007号公報 特許第3133059号公報
本発明の目的は、生体内組織膜に形成された傷穴を容易かつ確実に閉じることができて、完全に止血することができるとともに、安全性の高い生体内組織閉鎖具および生体内組織閉鎖装置を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(11)の本発明により達成される。
(1) 生体内組織膜を貫通する傷穴を閉じる生体内組織閉鎖具であって、
前記生体内組織膜に当接する当接面を有する第一閉鎖部材と、
前記第一閉鎖部材の前記当接面側に連結可能な第二閉鎖部材とを備え、
前記第一閉鎖部材に前記第二閉鎖部材を連結し、前記第一閉鎖部材と前記第二閉鎖部材との間で前記傷穴の周辺部の前記生体内組織膜を挟むことにより前記傷穴を閉鎖し、
前記第二閉鎖部材は、前記第一閉鎖部材に連結するときに拡径するように構成されていることを特徴とする生体内組織閉鎖具。
(2) 前記第一閉鎖部材は、前記当接面が形成された本体部と、該本体部の当接面側に突出する突出部とを有し、
前記第二閉鎖部材は、前記突出部が嵌入可能な凹部を有し、
前記第二閉鎖部材の凹部に前記第一閉鎖部材の突出部が嵌入することにより、前記第一閉鎖部材と前記第二閉鎖部材とが連結する上記(1)に記載の生体内組織閉鎖具。
(3) 前記第一閉鎖部材の突出部は、前記第二閉鎖部材の凹部に嵌入するときに前記第二閉鎖部材を押し広げて拡径させるテーパ面を有する上記(2)に記載の生体内組織閉鎖具。
(4) 前記第二閉鎖部材は、前記第一閉鎖部材の突出部が前記凹部に嵌入したときに押し広げられて傘状に開く傘部を有する上記(3)に記載の生体内組織閉鎖具。
(5) 前記傘部には、前記傘部が開いたときに広がる複数のスリットが形成されている上記(4)に記載の生体内組織閉鎖具。
(6) 前記第一閉鎖部材および前記第二閉鎖部材は、生体吸収性材料で構成されている上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の生体内組織閉鎖具。
(7) 上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の生体内組織閉鎖具を生体内へ配置するための生体内組織閉鎖装置であって、
前記第一閉鎖部材に前記第二閉鎖部材を連結させる操作を行う操作手段を備え、
前記操作手段は、前記第一閉鎖部材を牽引する線状体と、前記第二閉鎖部材を押圧する棒状体とを有し、前記線状体を介して前記第一閉鎖部材を牽引しつつ前記棒状体を介して前記第二閉鎖部材を押圧することにより、前記第一閉鎖部材に前記第二閉鎖部材を連結させることを特徴とする生体内組織閉鎖装置。
(8) 前記棒状体の先端部に着脱自在に装着された筒状体を有し、使用前の状態で前記筒状体内に前記第一閉鎖部材および前記第二閉鎖部材が保持される上記(7)に記載の生体内組織閉鎖装置。
(9) 前記傷穴を挿通して留置された管体の内腔に挿入して使用される上記(7)または(8)に記載の生体内組織閉鎖装置。
(10) 前記管体の内腔に挿入したときの挿入深さを示す指標を有する上記(9)に記載の生体内組織閉鎖装置。
(11) 前記指標には、前記第一閉鎖部材が前記管体の先端開口から出て、かつ前記第二閉鎖部材が前記管体内にとどまるような挿入深さを示す指標が含まれる上記(10)に記載の生体内組織閉鎖装置。
本発明によれば、安全性が高く、生体内組織膜に形成された傷穴に対し、止血作業を容易にかつ確実に行なうことができる。すなわち、傷穴を容易にかつ確実に閉じる(閉鎖する)ことができ、完全に止血することができる。
以下、本発明の生体内組織閉鎖具および生体内組織閉鎖装置を添付図面に示す好適実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の生体内組織閉鎖具および生体内組織閉鎖装置の実施形態を示す分解斜視図、図2は、図1に示す生体内組織閉鎖具および生体内組織閉鎖装置の縦断面図、図3〜図6は、それぞれ、図1に示す生体内組織閉鎖具および生体内組織閉鎖装置の作用(動作)を説明するための断面図である。
なお、説明の都合上、図1〜図6において、図中の左下側を「先端」、右上側を「基端」として説明する。
これらの図に示す生体内組織閉鎖装置1は、例えば、血管等の生体管腔、生体内部器官、生体内部組織等の生体内組織膜に形成され、経皮的に貫通した傷穴(生体内組織膜を貫通する傷穴)900を閉じる(閉鎖する)装置である。
図1に示すように、生体内組織閉鎖装置1は、生体内組織膜に当接する当接面211を有する第一閉鎖部材2と該第一閉鎖部材2の当接面211側に連結可能な第二閉鎖部材3とからなる生体内組織閉鎖具11と、第一閉鎖部材2に第二閉鎖部材3を連結させる操作を行うための操作手段4と、円筒状のインサーター(筒状体)5とを備えている。なお、図1中の破線の円の内側は、生体内組織閉鎖具11の第一閉鎖部材2と第二閉鎖部材3とが連結した状態を示す図である。
この生体内組織閉鎖装置1では、第一閉鎖部材2に第二閉鎖部材3を連結し、第一閉鎖部材2と第二閉鎖部材3との間で傷穴900の周辺部の生体内組織膜を挟むことにより、傷穴900を閉鎖するものである(図6参照)。すなわち、この生体内組織閉鎖装置1では、最終的に傷穴900を閉鎖した状態で留置される部材は、第一閉鎖部材2および第二閉鎖部材3、すなわち生体内組織閉鎖具11である。
また、生体内組織閉鎖装置1は、傷穴900を挿通して留置されたシース(管体)9の内腔に、第一閉鎖部材2、第二閉鎖部材3および操作手段4を挿入して使用される。
シース9は、略円筒状の管体であり、その基端部にハブ91を有している。このシース9としては、例えば、カテーテルを用いた治療(PCI)や診断(CAG)の処置後に留置されているシース(イントロデューサシース)を用いてもよく、また、この生体内組織閉鎖装置1専用のものであってもよい。
第一閉鎖部材2は、生体内組織膜の内面に当接するほぼ平らな当接面211が形成された本体部21と、この本体部21の当接面211側に突出する突出部22とで構成されている。
本体部21は、ほぼ舟形あるいは足形をなしている。突出部22は、山形ないしは半ラグビーボール形のヘッド部221と、細くくびれた首部222とで構成されており、全体としてほぼキノコ形をなしている。ヘッド部221と本体部21とが首部222により連結されている。また、ヘッド部221には、操作手段4の糸42を挿通する糸挿通孔23が形成されている。
第二閉鎖部材3は、ほぼ砲弾形あるいはドングリ形の全体形状をなしている。すなわち、第二閉鎖部材3は、ほぼ円柱状の部材であり、その基端部では外径が基端方向に向かって漸減している。
第二閉鎖部材3の中心部には、第二閉鎖部材3の先端面31に開口する凹部(中空部)32が形成されている。また、先端面31から第二閉鎖部材3の軸方向の途中の位置まで、スリット(切れ込み)33が形成されている。スリット33は、周方向に沿って好ましくはほぼ等間隔で複数個所(図示の構成では90°間隔で4箇所)に形成されている。これら複数のスリット33が形成された第二閉鎖部材3の先端側の部分は、傘部(傘骨部)34を構成する。
図1中の破線の円内に示すように、第二閉鎖部材3の凹部32に第一閉鎖部材2の突出部22が嵌入(嵌合)することにより、第一閉鎖部材2と第二閉鎖部材3とが連結(固定)される。このとき、傘部34は、突出部22によって内側から押し広げられ、スリット33が広がって傘状(傘骨状)に開き、径が拡大する。
したがって、第二閉鎖部材3は、シース9の内腔内に配置されて目的部位に到達するまでは小さな寸法になっており、目的部位においてシース9の先端から押し出され、第一閉鎖部材2と連結することによって径が拡大し、皮下組織を圧迫して固定される。そのため、配置後に位置ズレを起こしたり、血管内に落下したりすることはない。
第一閉鎖部材2および第二閉鎖部材3は、それぞれ、生体吸収性材料で構成されるのが好ましい。これにより、第一閉鎖部材2および第二閉鎖部材3が所定期間後に生体に吸収され、最終的に生体内に残らないので、人体への影響をなくすことができる。
用いられる生体吸収性材料としては、例えば、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリジオキサノン等の単体、あるいはこれらの複合体が挙げられる。
操作手段4は、横断面形状がほぼ円形の棒状体であるプッシャー41と、糸42と、糸留めキャップ(糸保持部材)43とで構成されている。
プッシャー41の中心部には、糸42を挿通する糸挿通孔(中空部)411が全長に渡り形成されている。また、プッシャー41の基端付近の外周面には、シース9の内腔に挿入したときの挿入深さを示す指標(目印)412が設けられている。
糸留めキャップ43は、先細りテーパー形状の先端部431を有している。この先端部431をプッシャー41の糸挿通孔411の基端開口に挿入し嵌合させることにより、糸42を挟んで留めることができる。
このような生体内組織閉鎖装置1は、使用する際には図2のように組み立てた状態とされる。以下、この組立状態について説明する。
図2に示すように、組立状態では、プッシャー41の先端側にインサーター5が接続される。プッシャー41の外径とインサーター5の内径とは、ほぼ同じになっているので、プッシャー41の先端部をインサーター5の基端開口内に嵌合させることにより、プッシャー41の先端側にインサーター5を着脱自在に固定することができる。
このインサーター5内に、第一閉鎖部材2および第二閉鎖部材3が先端側からこの順に並んで保持される。このとき、第一閉鎖部材2は、本体部21の長手方向をインサーター5の軸方向に向けた姿勢とされる。また、第二閉鎖部材3の外径は、インサーター5の内径とほぼ同じかそれより小さくなっており、インサーター5内にほぼ同心的に保持される。
第一閉鎖部材2は、インサーター5内に完全に収納されていてもよいが、図示のように第一閉鎖部材2の一部がインサーター5の先端開口から露出(突出)していてもよい。これにより、シース9内に挿入するとき、より容易に挿入することができる。
糸42は、プッシャー41の糸挿通孔411と、第二閉鎖部材3の糸挿通孔35および凹部32と、第一閉鎖部材2の糸挿通孔23とに挿通されている。なお、糸挿通孔35は、第二閉鎖部材3の頂部(基端部)から凹部32へ貫通するように形成されている。
糸42の両端部は、プッシャー41の糸挿通孔411の基端開口から外へ出ている。すなわち、糸42は、第一閉鎖部材2の糸挿通孔23を通って折り返すように配設されている。糸42の両端部付近は、糸挿通孔411の基端開口に挿入・嵌合された糸留めキャップ43によって、固定されている。
このような組立状態では、糸42の張力により、第一閉鎖部材2および第二閉鎖部材3は、インサーター5内から離脱するのが防止され、インサーター5内に保持される。
次に、生体内組織閉鎖装置1を用いて行なう止血作業の手順(生体内組織閉鎖装置1の作用)について説明する。
カテーテルを用いた治療(PCI)や診断(CAG)の処置後には、穿刺部にシース9が留置されている。このシース9の先端部は、傷穴900を通って血管内に挿入されている。このシース9の内径は、プッシャー41の外径とほぼ同じかまたはやや大きくされている。
図3に示すように、このシース9の基端側に、図2に示す組立状態の生体内組織閉鎖装置1をあてがった状態とし、プッシャー41を先端方向へ前進させる。すると、第一閉鎖部材2、第二閉鎖部材3およびプッシャー41は、シース9内に挿入されていく。このとき、インサーター5は、シース9の基端に当接することにより、シース9の基端側にとどまり、第一閉鎖部材2、第二閉鎖部材3およびプッシャー41をシース9内へ案内する。本実施形態では、インサーター5を設けたことにより、第一閉鎖部材2および第二閉鎖部材3をシース9内に極めて円滑かつ容易に挿入することができる。
さらにプッシャー41を前進させると、第一閉鎖部材2および第二閉鎖部材3は、プッシャー41に押圧されてシース9内を前進する。そして、図4に示すように、第一閉鎖部材2がシース9の先端開口から出た位置で、プッシャー41を停止させる。これにより、第一閉鎖部材2は、血管内で自由になるので、本体部21の長手方向が血管の長手方向に概ね一致するような姿勢に展開する。
本実施形態では、プッシャー41に付された指標412がインサーター5の基端に一致したときに、第一閉鎖部材2がシース9の先端開口から出て、かつ第二閉鎖部材3がシース9内にとどまるような状態となる。よって、指標412を目印としてプッシャー41の挿入深さを調整することにより、容易に図4に示す状態を得ることができる。なお、プッシャー41には、図4に示す挿入深さ以外の挿入深さを示す指標がさらに設けられていてもよい。
図4に示す状態から、糸留めキャップ43を取り外し、糸42を基端方向へ引っ張って張力を加えながら、シース9を含む全体を手応えが感じられるまで基端方向へ引っ張る。第一閉鎖部材2の当接面211が傷穴900の周囲の血管壁内面に当接すると、手応えが感じられるので、ここでシース9を基端方向へ引っ張るのを止めることにより、第一閉鎖部材2を傷穴900の位置に容易に位置決めすることができる。
上記のようにして第一閉鎖部材2を傷穴900に位置決めしたら、糸42に張力を加えたまま、インサーター5およびシース9を穿刺部位から抜去する。これにより、図5に示す状態となる。
図5に示す状態から、糸42に基端方向への張力を加えつつ、プッシャー41を先端方向へ押圧する。すると、第一閉鎖部材2の突出部22が糸42に牽引されて第二閉鎖部材3の凹部32内に嵌入(嵌合)して、図6に示すように、第一閉鎖部材2と第二閉鎖部材3とが連結、固定される。
これにより、第一閉鎖部材2の当接面211と第二閉鎖部材3の先端面31との間に傷穴900の周辺の血管壁が挟み込まれ、傷穴900が閉鎖される。その後、プッシャー41および糸42をそれぞれ抜去し、止血作業が完了する。
突出部22のヘッド部221の外周面は、第二閉鎖部材3の傘部34を押し広げて拡径させるテーパ面24として機能する。すなわち、ヘッド部221が凹部32に嵌入するとき、テーパ面24が傘部34の内面に摺動し、傘部34を内側から押し広げて拡径させる。傘部34が拡径して先端面31が広がることにより、傷穴900の周囲の血管壁をより広い面積で挟むことができるので、より確実な止血が可能となる。
傘部34には、ヘッド部221に係合する爪341が内周側に向かって突出形成されている。凹部32内に突出部22(ヘッド部221)が一旦嵌入すると、爪341がヘッド部221に係合することにより、第一閉鎖部材2と第二閉鎖部材3とは確実に連結され、再度分離することはない。よって、第一閉鎖部材2と第二閉鎖部材3が傷穴900から離脱するのを確実に防止することができ、安全性が高い。
以上説明したように、この生体内組織閉鎖装置1によれば、安全性が高く、血管壁等の生体内組織膜に形成された傷穴900に対し、止血作業を容易にかつ確実に行なうことができる。すなわち、傷穴900を容易にかつ確実に閉じる(閉鎖する)ことができ、完全に止血することができる。また、皮下組織内などの深部に配置する際には、径が小さく、挿入し易い。
以上、本発明の生体内組織閉鎖具および生体内組織閉鎖装置を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。
本発明の生体内組織閉鎖具および生体内組織閉鎖装置の実施形態を示す分解斜視図である。 図1に示す生体内組織閉鎖具および生体内組織閉鎖装置の縦断面図である。 図1に示す生体内組織閉鎖具および生体内組織閉鎖装置の作用(動作)を説明するための断面図である。 図1に示す生体内組織閉鎖具および生体内組織閉鎖装置の作用(動作)を説明するための断面図である。 図1に示す生体内組織閉鎖具および生体内組織閉鎖装置の作用(動作)を説明するための断面図である。 図1に示す生体内組織閉鎖具および生体内組織閉鎖装置の作用(動作)を説明するための断面図である。
符号の説明
1 生体内組織閉鎖装置
11 生体内組織閉鎖具
2 第一閉鎖部材
21 本体部
211 当接面
22 突出部
221 ヘッド部
222 首部
23 糸挿通孔
24 テーパ面
3 第二閉鎖部材
31 先端面
32 凹部
33 スリット
34 傘部
341 爪
35 糸挿通孔
4 操作手段
41 プッシャー
411 糸挿通孔
412 指標
42 糸
43 糸留めキャップ
431 先端部
5 インサーター
9 シース
91 ハブ
900 傷穴

Claims (11)

  1. 生体内組織膜を貫通する傷穴を閉じる生体内組織閉鎖具であって、
    前記生体内組織膜に当接する当接面を有する第一閉鎖部材と、
    前記第一閉鎖部材の前記当接面側に連結可能な第二閉鎖部材とを備え、
    前記第一閉鎖部材に前記第二閉鎖部材を連結し、前記第一閉鎖部材と前記第二閉鎖部材との間で前記傷穴の周辺部の前記生体内組織膜を挟むことにより前記傷穴を閉鎖し、
    前記第二閉鎖部材は、前記第一閉鎖部材に連結するときに拡径するように構成されていることを特徴とする生体内組織閉鎖具。
  2. 前記第一閉鎖部材は、前記当接面が形成された本体部と、該本体部の当接面側に突出する突出部とを有し、
    前記第二閉鎖部材は、前記突出部が嵌入可能な凹部を有し、
    前記第二閉鎖部材の凹部に前記第一閉鎖部材の突出部が嵌入することにより、前記第一閉鎖部材と前記第二閉鎖部材とが連結する請求項1に記載の生体内組織閉鎖具。
  3. 前記第一閉鎖部材の突出部は、前記第二閉鎖部材の凹部に嵌入するときに前記第二閉鎖部材を押し広げて拡径させるテーパ面を有する請求項2に記載の生体内組織閉鎖具。
  4. 前記第二閉鎖部材は、前記第一閉鎖部材の突出部が前記凹部に嵌入したときに押し広げられて傘状に開く傘部を有する請求項3に記載の生体内組織閉鎖具。
  5. 前記傘部には、前記傘部が開いたときに広がる複数のスリットが形成されている請求項4に記載の生体内組織閉鎖具。
  6. 前記第一閉鎖部材および前記第二閉鎖部材は、生体吸収性材料で構成されている請求項1ないし5のいずれかに記載の生体内組織閉鎖具。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の生体内組織閉鎖具を生体内へ配置するための生体内組織閉鎖装置であって、
    前記第一閉鎖部材に前記第二閉鎖部材を連結させる操作を行う操作手段を備え、
    前記操作手段は、前記第一閉鎖部材を牽引する線状体と、前記第二閉鎖部材を押圧する棒状体とを有し、前記線状体を介して前記第一閉鎖部材を牽引しつつ前記棒状体を介して前記第二閉鎖部材を押圧することにより、前記第一閉鎖部材に前記第二閉鎖部材を連結させることを特徴とする生体内組織閉鎖装置。
  8. 前記棒状体の先端部に着脱自在に装着された筒状体を有し、使用前の状態で前記筒状体内に前記第一閉鎖部材および前記第二閉鎖部材が保持される請求項7に記載の生体内組織閉鎖装置。
  9. 前記傷穴を挿通して留置された管体の内腔に挿入して使用される請求項7または8に記載の生体内組織閉鎖装置。
  10. 前記管体の内腔に挿入したときの挿入深さを示す指標を有する請求項9に記載の生体内組織閉鎖装置。
  11. 前記指標には、前記第一閉鎖部材が前記管体の先端開口から出て、かつ前記第二閉鎖部材が前記管体内にとどまるような挿入深さを示す指標が含まれる請求項10に記載の生体内組織閉鎖装置。
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