JP2006049731A

JP2006049731A - 変圧器

Info

Publication number: JP2006049731A
Application number: JP2004231785A
Authority: JP
Inventors: Yoshiji Handa; 義嗣伴田
Original assignee: Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd
Current assignee: Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd
Priority date: 2004-08-09
Filing date: 2004-08-09
Publication date: 2006-02-16

Abstract

【課題】
配電設備における設備の簡素化を目的とする。
【解決手段】
単相変圧器に配線用端子（０）を設けて主座用単相変圧器とし、別の単相変圧器に必要電圧タップ端子（Ｖ２）を設けてＴ座用単相変圧器とし、前記双方の変圧器の一次巻線をスコット配線し、単相及びスコット変圧器兼用可能とした。
また、単相変圧器の一次巻線より中性線を引き出し、引き出し端子（０）を設けたことを特徴とする主座用単相変圧器、及び単相変圧器の一次巻線より一次巻線の定格電圧ｘ√３／２の位置から引き出し、引き出し（Ｖ２）端子を設けたことを特徴とするＴ座用単相変圧器を提供する。
【選択図】図３

Description

本発明は単相変圧器の結線構造に係り、その改良に関するものである。

受配電設備において、環境にやさしい電力、分散形電力の自由化により今までの商用電力一本の単純系統からの複数の電力供給によるシステムが必要となってきている。通常商用電源から単相変圧器等を使用し電源を確保しているが、これとは別に分散電源、非常用の自家発電設備等から電源を確保する際、スコット変圧器を設けて電源を確保することが多くスコット変圧器を必要とする。また、従来の単相変圧器は配線用端子が無いためスコット結線を組むことは出来なかった。

さらに、特許文献１（特開平６−３１０３５０号公報）のように、三相変圧器とスコット変圧器とを組合わせて、すなわち三相変圧器の鉄心にスコット変圧器として結線しているものもある。

特開平６−３１０３５０号公報

しかしながら、前記特許文献１の異容量負荷三相単相スコット結線変圧器は、鉄心に一次巻線および二次巻線を巻装してなる三相変圧器と、主座変圧器の鉄心に主座一次巻線および主座二次巻線を巻装するとともにＴ座変圧器の鉄心にＴ座一次巻線およびＴ座二次巻線を巻装してなるスコット結線変圧器とからなり、前記三相変圧器の一次巻線とスコット結線変圧器の一次巻線を三相並列に接続し、三相変圧器の二次巻線から三相出力を、スコット結線変圧器の二次巻線から二相の単相出力を得るようにしたもので、
単相変圧器の一次巻線より中性線を引き出したもの等をスコット結線して、単相変圧器としてもスコット変圧器としても使用できることについては開示されていない。

本発明は、以上の点について鑑みてなされたもので、受配電設備の場合、配線や保守点検が大変となるため、より簡素な設備とすることを目的とする。

本発明は、上記目的を達成するため、単相変圧器に配線用端子（０）を設けて主座用単相変圧器とし、また別の単相変圧器に必要電圧タップ端子（Ｖ２）を設けてＴ座用単相変圧器とし、これらをスコット配線し、単相及びスコット変圧器兼用可能としたことを特徴とする。

また、単相変圧器の一次巻線より中性線を引き出し、引き出し端子（０）を設けた主座用単相変圧器を提供する。

さらに、単相変圧器の一次巻線より一次巻線の定格電圧ｘ√３／２の位置から引き出し、引き出し（Ｖ２）端子を設けたＴ座用単相変圧器を提供する。

本発明においては、スコット変圧器が不要となり設備を簡素化し、また、これに伴なう配線が不要となるため安くできる。

以下、図面を用いて発明の実施例を説明する。

図１は、従来の単相変圧器にはなかった端子を一次巻線より中性線を引き出し、引き出し（０）端子を設けた本発明の主座用単相変圧器を示す。

図１において、１はモールドコイル、２は巻鉄心、４は当板、５は下締金具、６は上締金具、７及び８はコイル支えゴムである。モールドコイル１の中に巻鉄心２が挿入され、コイル支えゴム７，８を介して上締金具７及び下締金具８でモールドコイル１及び巻鉄心２を固定している。当板４は巻鉄心２の保護と締め付けの役目をしている。

図２は、単相巻鉄心の一次巻線の定格電圧×√３／２の位置から引き出し、引き出し（Ｖ２）端子を設けた本発明のＴ座用単相変圧器である。

図２において、図１と同じものは同符号を付した。図２の端子９において、端子Ｖ２は単相巻鉄心の一次巻線の定格電圧×√３／２の位置から引き出している。

図１及び図２の変圧器は単相変圧器としても使用可能である。

そして、本発明の引き出し（０）端子、引き出し（Ｖ２）端子を用いてスコット結線を組むことにより、スコット変圧器としても使用することができる。

図３に、図１に示した主座用単相変圧器１８と図２に示したＴ座用単相変圧器１９とをスコット結線した変圧器を用いた分散電源の配線例を示す。

図３に示したシステムにより、風力発電やＣＧＳ（コージェネレーションシステム）等を用いた分散形の電源よりスコット変圧器として給電することができこれが停止した場合、単相変圧器に配線を切り換え商用電源１２から給電することができる。

分散電源１０のＣＧＳ（コージェネレーションシステム）１１が稼動している場合は、ＣＢ２（１４）が開いていることを条件にＣＢ1（１３）が投入されスコット結線となり負荷に給電される。また、分散電源１０の給電が停止した場合不足電圧継電器（ＵＶ）１５が確認し、ＣＢ１（１３）が開き、ＣＢ2（１４）が自動投入される。これにより配線が単相変圧器に切り換わり、商用電源1から給電される。ＬＢＳ（高圧交流負荷開閉器）１７は変圧器の一次側に使用する開閉器である。また、ＤＳ（断路器）１６は商用電源１２との接続を開閉するものである。

実施例1とは逆に通常は商用電源１２から単相変圧器として負荷に給電しているが、商用電源１２からの給電が停止した場合、スコット結線に切り換えることにより非常用電源から給電される。その配線例を図４に示す。通常商用電源１２から単相変圧器として、負荷に給電される。この時、ＣＢ１（１３）が開いていることを条件にＣＢ２（１４）が投入されている。また、商用電源１２からの給電が停止場合、不足電圧継電器（ＵＶ）１５が確認しＣＢ２（１４）が開き、ＣＢ１（１３）が自動投入され、スコット結線となり、非常用電源より負荷に給電される。

本発明に関して産業上の利用可能性は有望である。

本発明の主座用単相変圧器の正面図である。本発明のＴ座用単相変圧器の正面図である。本発明の分散電源配線図である。本発明の非常用電源配線図である。

符号の説明

１‥モールドコイル、２‥巻鉄心、３‥端子、１２‥商用電源、１０‥分散電源、
１８‥主座用単相変圧器結線図、１９‥Ｔ座用単相変圧器結線図、２０‥非常用電源

Claims

単相変圧器に配線用端子（０）を設けて主座用単相変圧器とし、別の単相変圧器に必要電圧タップ端子（Ｖ２）を設けてＴ座用単相変圧器とし、前記双方の変圧器をスコット配線し、単相及びスコット変圧器兼用可能としたことを特徴とする変圧器。
単相変圧器の一次巻線より中性線を引き出し、引き出し端子（０）を設けたことを特徴とする主座用単相変圧器。
単相変圧器の一次巻線より一次巻線の定格電圧ｘ√３／２の位置から引き出し、引き出し（Ｖ２）端子を設けたことを特徴とするＴ座用単相変圧器。