JP3585366B2 - 低圧配電線電源供給切替装置 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、低圧配電線における主配電線から分岐配電線への電源供給を切替える低圧配電線電源供給切替装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来より、ビルや工場では、電動機や熱源器等動力用幹線として２００Ｖ三相三線式配電線が使用されている。そして、照明やＯＡ機器や小型機器等負荷への１００Ｖ電源供給として、又負荷の重要度や使用状況に応じて切替える場合、図２に示す回路例の如く、主配電線１から１００Ｖ単相二線式分岐配電線Ａと分岐配電線Ｂとを形成している。つまり、主配電線１に開閉器２を備え、開閉器２の電源側及び負荷側から各々２００／１００Ｖ変圧器３，４を介し、開閉器電源側を重要若しくは優先的負荷へ電源供給する分岐配電線Ａとし、開閉器負荷側を比較的重要でない負荷へ電源供給する分岐配電線Ｂとして、開閉器２の入り切りで、主配電線１の負荷と共に分岐配電線Ｂの負荷への電源供給断続を行う。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、変圧器は、温度上昇や効率の制約上、一次巻線・二次巻線共太い電線を巻回する必要があり、又鉄心を介在し絶縁処理を施して、大きな形状で重量も重く強固なフレームを添えて据付けるため、低圧配電機器にしては大型機器になってしまう。
更に、特に分岐配電線Ｂ側の変圧器は、開閉器の入り切り頻度が多く、励磁突流による異常電圧を防止するために、鉄心飽和に余裕を持たせようとすると鉄心断面が大きくなり、寸法・重量が増加し、さらには、別途保護装置を備える必要もある。
【０００４】
又、１００／２００Ｖ単相三線式を採用すれば、単にケーブル分岐で済むが、配電設備の施設替えも容易でないし、別途１００Ｖ単相二線式配電線を遠方から引き回すとしても配線処理等が厄介である。
そこで、本発明は、主配電線とする２００Ｖ三相三線式配電線から分岐配電線Ａと分岐配電線Ｂとする１００Ｖ単相二線式配電線を分岐し、且つ分岐配電線Ａと分岐配電線Ｂの負荷重要度等に応じて切替可能とする簡易的な装置を提供するものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
そこで上記課題を解決するために、本発明は、２００Ｖ三相三線式配電線中に開閉器を接続し、この開閉器の電源側の任意の単相から変圧器を介して１００Ｖ単相二線式配電線を分岐し、さらにこの配電線を２系統に分岐してその一方を前記開閉器の電源側配電線とし他方を前記開閉器の負荷側配電線とするとともに、前記開閉器の負荷側の任意の単相に電圧駆動リレーの駆動コイルを接続し、前記電圧駆動リレーの１対のメイク接点を前記負荷側配電線に挿入接続したものである。
【０００６】
【発明の実施の形態】
以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。
図１は、本発明の実施形態の構成を示す。図において、２００Ｖ三相三線式配電線（主配電線）１に開閉器２が備えられ、その開閉器２の電源側の任意の単相から２００／１００Ｖ変圧器３を介して１００Ｖ分岐配電線Ａが分岐され、この分岐配電線Ａには突然電源供給を断たれると不都合を生じるＯＡ機器等各種機器が接続され、開閉器２の入り切り状態にかかわらず常に電源供給される。
【０００７】
一方、分岐配電線Ａから分岐配電線Ｂを形成し、分岐配電線Ｂは、開閉器２の負荷側主配電線１の単相に設置された２００Ｖ電圧駆動リレー５と連動する１対のメイク接点６を備え、２００Ｖ印加で閉じ無電圧で開放して負荷への電源供給断続を行う。なお、図中のＲｙはリレー５の駆動コイルであり、負荷側主配電線１の単相に接続されている。
【０００８】
そして、分岐配電線Ｂには付加的な機器が接続され、主配電線１に接続されている負荷と共に、必要に応じて開閉器の入り切りで容易に電源供給断続が可能である。
例えば、夏場の電力ピーク時に必要最低限の負荷への電源供給を確保しつつ、しかも小まめな各機器毎のスイッチ操作が不要となり、２００Ｖ主配電線１に設けた開開器２の１回の操作でピークカット可能な一連の機器の電源供給断が可能である。
【０００９】
ここで、分岐配電線Ａに備えた変圧器３は分岐配電線Ｂの負荷も分担し容量が増加するが、前述の電線や鉄心の断面積余裕に加え、基本的な大きさは略決まり、容量増加に応じて若干寸法重量が増加するに留まり、台数を減らせばその分機材等減少がはかれる。
このようにして、本発明の実施形態では、主配電線とする２００Ｖ三相三線式配電線１から１００Ｖ単相二線式配電線を分岐し、照明やＯＡ機器や小型機器等の電源を得られると共に、負荷の重要度等に応じて切替可能として、大掛かりな機器である変圧器台数を減らした簡易的な装置を提供出来る。
【００１０】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、２００Ｖ三相三線式配電線中に開閉器を接続し、該開閉器の電源側の任意の単相から変圧器を介して１００Ｖ単相二線式配電線を分岐しさらに配電線を２系統に分岐して一方を該開閉器の電源側配電線とし他方を該開閉器の負荷側配電線とするとともに、該開閉器の負荷側任意の単相に電圧駆動リレーの駆動コイルを接続するとともに該電圧駆動リレーの１対のメイク接点を負荷側配電線に挿入接続したことで、開閉器を閉じるとリレー接点が閉じられて負荷側配電線が通電状態となり、あたかも、開閉器の負荷側に変圧器を接続して１００Ｖ単相二線式配電線を分岐したかのようにして負荷側へ電力を供給することができる。それにより、従来の配電設備に比べて負荷側の変圧器がない分、配電設備が小型化される。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態の構成を示す図である。
【図２】従来例を示す図である。
【符号の説明】
１ ２００Ｖ三相三線式配電線
２ 開閉器
３ ２００／１００Ｖ変圧器
５ ２００Ｖ電圧駆動リレー
６ メイク接点
Ａ １００Ｖ分岐配電線
Ｂ 分岐配電線
Ｒｙ 駆動コイル
【発明の属する技術分野】
本発明は、低圧配電線における主配電線から分岐配電線への電源供給を切替える低圧配電線電源供給切替装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来より、ビルや工場では、電動機や熱源器等動力用幹線として２００Ｖ三相三線式配電線が使用されている。そして、照明やＯＡ機器や小型機器等負荷への１００Ｖ電源供給として、又負荷の重要度や使用状況に応じて切替える場合、図２に示す回路例の如く、主配電線１から１００Ｖ単相二線式分岐配電線Ａと分岐配電線Ｂとを形成している。つまり、主配電線１に開閉器２を備え、開閉器２の電源側及び負荷側から各々２００／１００Ｖ変圧器３，４を介し、開閉器電源側を重要若しくは優先的負荷へ電源供給する分岐配電線Ａとし、開閉器負荷側を比較的重要でない負荷へ電源供給する分岐配電線Ｂとして、開閉器２の入り切りで、主配電線１の負荷と共に分岐配電線Ｂの負荷への電源供給断続を行う。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、変圧器は、温度上昇や効率の制約上、一次巻線・二次巻線共太い電線を巻回する必要があり、又鉄心を介在し絶縁処理を施して、大きな形状で重量も重く強固なフレームを添えて据付けるため、低圧配電機器にしては大型機器になってしまう。
更に、特に分岐配電線Ｂ側の変圧器は、開閉器の入り切り頻度が多く、励磁突流による異常電圧を防止するために、鉄心飽和に余裕を持たせようとすると鉄心断面が大きくなり、寸法・重量が増加し、さらには、別途保護装置を備える必要もある。
【０００４】
又、１００／２００Ｖ単相三線式を採用すれば、単にケーブル分岐で済むが、配電設備の施設替えも容易でないし、別途１００Ｖ単相二線式配電線を遠方から引き回すとしても配線処理等が厄介である。
そこで、本発明は、主配電線とする２００Ｖ三相三線式配電線から分岐配電線Ａと分岐配電線Ｂとする１００Ｖ単相二線式配電線を分岐し、且つ分岐配電線Ａと分岐配電線Ｂの負荷重要度等に応じて切替可能とする簡易的な装置を提供するものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
そこで上記課題を解決するために、本発明は、２００Ｖ三相三線式配電線中に開閉器を接続し、この開閉器の電源側の任意の単相から変圧器を介して１００Ｖ単相二線式配電線を分岐し、さらにこの配電線を２系統に分岐してその一方を前記開閉器の電源側配電線とし他方を前記開閉器の負荷側配電線とするとともに、前記開閉器の負荷側の任意の単相に電圧駆動リレーの駆動コイルを接続し、前記電圧駆動リレーの１対のメイク接点を前記負荷側配電線に挿入接続したものである。
【０００６】
【発明の実施の形態】
以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。
図１は、本発明の実施形態の構成を示す。図において、２００Ｖ三相三線式配電線（主配電線）１に開閉器２が備えられ、その開閉器２の電源側の任意の単相から２００／１００Ｖ変圧器３を介して１００Ｖ分岐配電線Ａが分岐され、この分岐配電線Ａには突然電源供給を断たれると不都合を生じるＯＡ機器等各種機器が接続され、開閉器２の入り切り状態にかかわらず常に電源供給される。
【０００７】
一方、分岐配電線Ａから分岐配電線Ｂを形成し、分岐配電線Ｂは、開閉器２の負荷側主配電線１の単相に設置された２００Ｖ電圧駆動リレー５と連動する１対のメイク接点６を備え、２００Ｖ印加で閉じ無電圧で開放して負荷への電源供給断続を行う。なお、図中のＲｙはリレー５の駆動コイルであり、負荷側主配電線１の単相に接続されている。
【０００８】
そして、分岐配電線Ｂには付加的な機器が接続され、主配電線１に接続されている負荷と共に、必要に応じて開閉器の入り切りで容易に電源供給断続が可能である。
例えば、夏場の電力ピーク時に必要最低限の負荷への電源供給を確保しつつ、しかも小まめな各機器毎のスイッチ操作が不要となり、２００Ｖ主配電線１に設けた開開器２の１回の操作でピークカット可能な一連の機器の電源供給断が可能である。
【０００９】
ここで、分岐配電線Ａに備えた変圧器３は分岐配電線Ｂの負荷も分担し容量が増加するが、前述の電線や鉄心の断面積余裕に加え、基本的な大きさは略決まり、容量増加に応じて若干寸法重量が増加するに留まり、台数を減らせばその分機材等減少がはかれる。
このようにして、本発明の実施形態では、主配電線とする２００Ｖ三相三線式配電線１から１００Ｖ単相二線式配電線を分岐し、照明やＯＡ機器や小型機器等の電源を得られると共に、負荷の重要度等に応じて切替可能として、大掛かりな機器である変圧器台数を減らした簡易的な装置を提供出来る。
【００１０】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、２００Ｖ三相三線式配電線中に開閉器を接続し、該開閉器の電源側の任意の単相から変圧器を介して１００Ｖ単相二線式配電線を分岐しさらに配電線を２系統に分岐して一方を該開閉器の電源側配電線とし他方を該開閉器の負荷側配電線とするとともに、該開閉器の負荷側任意の単相に電圧駆動リレーの駆動コイルを接続するとともに該電圧駆動リレーの１対のメイク接点を負荷側配電線に挿入接続したことで、開閉器を閉じるとリレー接点が閉じられて負荷側配電線が通電状態となり、あたかも、開閉器の負荷側に変圧器を接続して１００Ｖ単相二線式配電線を分岐したかのようにして負荷側へ電力を供給することができる。それにより、従来の配電設備に比べて負荷側の変圧器がない分、配電設備が小型化される。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態の構成を示す図である。
【図２】従来例を示す図である。
【符号の説明】
１ ２００Ｖ三相三線式配電線
２ 開閉器
３ ２００／１００Ｖ変圧器
５ ２００Ｖ電圧駆動リレー
６ メイク接点
Ａ １００Ｖ分岐配電線
Ｂ 分岐配電線
Ｒｙ 駆動コイル
Claims (1)
- ２００Ｖ三相三線式配電線中に開閉器を接続し、この開閉器の電源側の任意の単相から変圧器を介して１００Ｖ単相二線式配電線を分岐し、さらにこの配電線を２系統に分岐してその一方を前記開閉器の電源側配電線とし他方を前記開閉器の負荷側配電線とするとともに、前記開閉器の負荷側の任意の単相に電圧駆動リレーの駆動コイルを接続し、前記電圧駆動リレーの１対のメイク接点を前記負荷側配電線に挿入接続したことを特徴とする低圧配電線電源供給切替装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08838298A JP3585366B2 (ja) | 1998-04-01 | 1998-04-01 | 低圧配電線電源供給切替装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08838298A JP3585366B2 (ja) | 1998-04-01 | 1998-04-01 | 低圧配電線電源供給切替装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11289660A JPH11289660A (ja) | 1999-10-19 |
| JP3585366B2 true JP3585366B2 (ja) | 2004-11-04 |
Family
ID=13941254
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP08838298A Expired - Fee Related JP3585366B2 (ja) | 1998-04-01 | 1998-04-01 | 低圧配電線電源供給切替装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3585366B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103474985B (zh) * | 2013-06-27 | 2015-05-27 | 国家电网公司 | 一种自适应负荷型配电变压器功能的实现方法 |
| CN105406463B (zh) * | 2015-11-13 | 2018-11-27 | 中国电力科学研究院 | 一种自适应负荷型配电变压器运行经济性的评价方法 |
-
1998
- 1998-04-01 JP JP08838298A patent/JP3585366B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH11289660A (ja) | 1999-10-19 |
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