JP2006046935A - 測距光学装置、測距方法、測距システム、車載用撮像装置および車載用運転支援装置 - Google Patents

測距光学装置、測距方法、測距システム、車載用撮像装置および車載用運転支援装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006046935A
JP2006046935A JP2004224115A JP2004224115A JP2006046935A JP 2006046935 A JP2006046935 A JP 2006046935A JP 2004224115 A JP2004224115 A JP 2004224115A JP 2004224115 A JP2004224115 A JP 2004224115A JP 2006046935 A JP2006046935 A JP 2006046935A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
imaging
distance
optical system
distance measuring
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004224115A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006046935A5 (ja
Inventor
Yoshiharu Yamamoto
義春 山本
Tomonobu Yoshikawa
智延 吉川
Daizaburo Matsuki
大三郎 松木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2004224115A priority Critical patent/JP2006046935A/ja
Priority to US11/192,406 priority patent/US7283211B2/en
Publication of JP2006046935A publication Critical patent/JP2006046935A/ja
Publication of JP2006046935A5 publication Critical patent/JP2006046935A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C3/00Measuring distances in line of sight; Optical rangefinders
    • G01C3/02Details
    • G01C3/06Use of electric means to obtain final indication
    • G01C3/08Use of electric radiation detectors

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Measurement Of Optical Distance (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)

Abstract

【課題】 撮像光学系を用いた簡易な構成にも関わらず、移動体において高速に測距を行い、逐次測距結果を出力することが可能な測距光学装置を提供する。
【解決手段】 対象となる物体までの距離を測定する測距光学装置であって、撮像光学系と、撮像素子と、撮像光学系を光軸に対して略垂直方向に移動させる駆動部と、撮像素子が撮像するタイミングを指定する周期的なタイミング信号を出力する撮像素子制御部と、撮像光学系が往復運動するように駆動部を制御する駆動制御部とを備える。タイミング信号は、撮像光学系が光軸に対して略垂直方向に離れた二つの位置のそれぞれ近傍にある場合に出力される周期を持ち、さらに、二つの位置にある場合における夫々の映像信号を用いて、撮像光学系からの物体までの距離を演算する画像処理演算部を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、撮像光学系と撮像素子を用いて撮像物体の測距をするための測距光学装置、およびその測距光学装置を用いた測距方法、並びにその測距光学装置により測定された距離に応じて操作者が認識すべき情報を生成して呈示する測距システムに関する。また、本発明は、上記測距光学装置を備える車載用撮像装置および上記測距システムを備える車載用運転支援装置に関する。
撮像物体の測距を行うための測距光学装置として、いわゆる三角測距方式に基づいたものが知られている。例えば、特許文献1に記載された三角測距方式では、例えば発光ダイオードからの光を、投光レンズを介して、距離を測定したい測定対象にスポット投光し、その反射光を受光レンズを介して位置検出素子により受光する。位置検出素子により検出された受光位置に基づき、測定対象までの距離を知ることができる。
また、特許文献2は、撮像部を持つ三次元画像生成装置を提案している。特許文献2に記載された三次元画像生成装置は、撮像部と、撮像部を光軸に対して垂直な方向に移動させる移動機構を備えており、三次元画像を撮像する毎に、撮像部を移動させて複数画像を撮像し、それらの画像から視差を演算して三次元画像を生成している。
特開平8−233571号公報 特開昭60−216206号公報
しかしながら、特許文献1に記載された三角測距方式では、投光するための光源や光学系、受光するための光学系や位置検出素子等、測距のための種々の要素が必要である。
一方、自動車の後方確認のために、車載用撮像装置が搭載される場合があるが、そのような場合でも、自動車と後方の物体との間の距離を測定して、映像による観察だけでなく、より正確に距離を知ることも必要である。そのために特許文献1に記載の三角測距方式を採用しようとすると、撮像するための撮像光学系に加え、測距のための光学系も必要で、全体のサイズが大きくなりコンパクト化の障害になる。
また、特許文献2に記載された三次元画像生成装置は、撮像部が静止状態にある場合の三次元画像の生成を意図しており、車載用撮像装置に搭載される測距光学装置などのように、移動体において高速に測距を行い、逐次測距結果を出力するような使用方法は意図されていない。
本発明の目的は、かかる点に鑑み、撮像光学系を用いた簡易な構成にも関わらず、移動体において高速に測距を行い、逐次測距結果を出力することが可能な測距光学装置を提供することである。また、本発明の別の目的は、上記測距光学装置を用いた測距方法を提供することである。また、本発明の別の目的は、上記測距光学装置を用いた測距システムを提供することである。
上記目的の一つは、以下の測距光学装置により達成される。対象となる物体までの距離を測定する測距光学装置であって、物体の像を形成する撮像光学系と、撮像光学系により形成された物体の像を撮像し、電気的な映像信号に変換して出力する撮像素子と、少なくとも撮像光学系を光軸に対して略垂直方向に移動させる駆動部と、撮像素子が撮像するタイミングを指定するための周期的なタイミング信号を出力する撮像素子制御部と、撮像光学系が光軸に対して略垂直方向に離れた二つの位置の間で所定の周期で往復運動するように駆動部を制御する駆動制御部とを備え、タイミング信号は、駆動部により駆動される撮像光学系が光軸に対して略垂直方向に離れた二つの位置のそれぞれ近傍にある場合に出力される周期を持ち、さらに、撮像素子から出力される映像信号が入力され、撮像光学系が光軸に対して略垂直方向に離れた二つの位置にある場合における夫々の映像信号を用いて、撮像光学系からの物体までの距離を演算する画像処理演算部を備えることを特徴とする。
好ましくは、駆動部は、撮像光学系を光軸に対して一方の側のみに移動させる。このとき、撮像光学系の最短撮像距離における結像倍率をm、最短撮像物体から測距分解能距離離れた物体の結像倍率をm’、撮像素子の画素ピッチをP、撮像光学系を光軸に対して略垂直方向に片側に移動させる光軸からの距離をδ1としたとき、δ1≧P/|m−m’|であることが望ましい。
好ましくは、駆動部は、撮像光学系を光軸に対して両側に移動させる。このとき、撮像光学系の最短撮像距離における結像倍率をm、最短撮像物体から測距分解能距離離れた物体の結像倍率をm’、撮像素子の画素ピッチをP、撮像光学系を光軸に対して略垂直方向に両側に移動する光軸からの距離をδ2としたとき、
δ2≧P/(2|m−m’|)であることが望ましい。
また、駆動部は、撮像光学系とともに撮像素子を光軸に対して略垂直方向に移動させてもよい。また、駆動部は、撮像光学系のみを光軸に対して略垂直方向に移動させてもよい。
上記目的の一つは、以下の測距方法により達成される。対象となる物体までの距離を測定する測距方法であって、物体の像を形成する撮像光学系と、撮像光学系により形成された物体の像を撮像し、電気的な映像信号に変換して出力する撮像素子と、少なくとも撮像光学系を光軸に対して略垂直方向に移動させる駆動部とを用い、撮像光学系を光軸に対して略垂直方向に離れた二つの位置の間で所定の周期で往復運動させるとともに、撮像素子により撮像された撮像光学系が光軸に対して略垂直方向に離れた二つの位置にある場合における夫々の映像信号を用いて、撮像光学系から物体までの距離を演算する。
上記目的の一つは、以下の測距システムにより達成される。対象となる物体までの距離を測定し、測定された距離に応じて操作者が認識すべき情報を生成して呈示する測距システムであって、物体までの距離を測定する測距光学装置と、測距光学装置により測定された距離に応じて、操作者が認識すべき情報を生成し、生成された情報を操作者へ呈示する呈示手段とを備え、測距光学装置は、物体の像を形成する撮像光学系と、撮像光学系により形成された物体の像を撮像し、電気的な映像信号に変換して出力する撮像素子と、少なくとも撮像光学系を光軸に対して略垂直方向に移動させる駆動部と、撮像素子が撮像するタイミングを指定するための周期的なタイミング信号を出力する撮像素子制御部と、撮像光学系が光軸に対して略垂直方向に離れた二つの位置の間で所定の周期で往復運動するように駆動部を制御する駆動制御部とを備え、タイミング信号は、駆動部により駆動される撮像光学系が光軸に対して略垂直方向に離れた二つの位置のそれぞれ近傍にある場合に出力される周期を持ち、さらに、撮像素子から出力される映像信号が入力され、撮像光学系が光軸に対して略垂直方向に離れた二つの位置にある場合における夫々の映像信号を用いて、撮像光学系からの物体までの距離を演算する画像処理演算部を含む。
好ましくは、操作者が認識すべき情報は、測距光学装置により測定された距離と予め定められた距離の値とを比較した結果に関する情報である。
好ましくは、呈示手段は、情報を映像として表示する表示装置、情報を光信号として伝達する発光装置及び照明装置、情報を音声信号として伝達するスピーカ、操作者が操作する操作部材への振動を伝達することにより情報を触覚情報として伝達する振動発生装置、の内のいずれかを含む。
好ましくは、呈示手段は、情報を映像として表示する表示装置を含み、当該表示装置は、撮像素子が撮像した映像信号を可視映像として表示可能である。
好ましくは、さらに、呈示手段は、情報を映像として表示する表示装置と、撮像素子から得られる映像信号に対して、撮像光学系が光軸に対して略垂直方向に移動している期間の映像信号を、撮像光学系が移動する前の映像信号で置き換える処理を行う画像処理装置とを含んでいてもよい。
好ましくは、さらに、呈示手段は、情報を映像として表示する表示装置と、撮像素子から得られる映像信号に対して、撮像光学系が光軸に対して略垂直方向に移動している期間の映像信号を、撮像光学系が移動する前の映像信号から動き予測を行った映像信号で置き換える処理を行う画像処理装置とを含んでいてもよい。
一例として、画像処理装置は、撮像距離の小さな物体の表示画像を視認性の高い色の線枠で囲んで表示してもよい。他の例として、画像処理装置は、撮像距離の小さな物体の表示画像を視認性の高い色で色変換して表示してもよい。
本発明によれば、撮像光学系を用いた簡易な構成にも関わらず、移動体において高速に測距を行い、逐次測距結果を出力することが可能な測距光学装置を提供することができる。また、本発明によれば、この測距光学装置を用いた測距システム、およびこの測距光学装置を備える測距システムを提供することができる。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、同一構成要素には同一の参照符号を付して説明する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1における測距光学装置の概略構成を示す断面図である。光軸1上に、撮像光学系2と撮像素子3が筐体4により一体化されて、撮像光学装置5を構成している。筐体4の側部には永久磁石6、7が配置され、夫々の永久磁石6、7に対向してコイル8、9が配置されている。コイル8、9に駆動電流を流して磁界を発生させれば、永久磁石6、7の磁界との相互作用により、撮像光学装置5が、光軸1に対して略垂直方向に移動する。撮像光学装置5が移動する前後の位置における撮像素子3から得られる夫々の映像信号を、適当な画像処理装置で画像演算することで、物体距離を測距できる。
図2は、図1の測距光学装置による測距の原理を示す図である。図1と同様に、光軸1上に、撮像光学装置を構成する撮像光学系2と撮像素子3が配置されている。物体側には、撮像光学系2から測距分解能距離内の撮像距離Sの位置に、高さhの物体10が位置している。撮像素子3は、撮像光学系2からその焦点距離S0離れた位置に配置されている。
撮像光学系2によって、物体10が撮像素子3上に結像する像11は、高さが|mh|となる。mは結像倍率で、S0/Sである。次に、撮像光学系2と撮像素子3からなる撮像光学装置が、光軸1に対して垂直方向に距離δ移動した状態を、破線により描画された光軸1a、および撮像光学系2aで示す。なお、撮像素子3については、図が煩雑になることを避けるために、移動した状態の図示を省略する。このときの像11aの高さ(像11aの頂部の光軸1aからの距離)は、|m(h+δ)|となる。撮像光学装置の移動前後の像高さの差Δhは、
Δh=|m(h+δ)|−|mh|
=|m|δ
=|S0/S|δとなる。従って、
|S|=|S0|δ/Δhである。S0は、ほぼ撮像光学系2の焦点距離に等しい既知の値である。δも、予め決められた既知の値である。従って、撮像素子3上における像高さの差Δhを求めれば、撮像光学系2から物体10までの距離を求めることが出来、測距が可能である。Δhを求めるための、撮像光学装置の移動前後の撮像素子3から得られる映像信号に対する画像演算には、周知のどのような画像処理技術を用いてもよい。
上記の構成は、撮像光学装置5を光軸1に対して略垂直方向に移動させる際、光軸1の片側のみに移動させて、撮像光学装置5が光軸1上にある場合と、光軸1から離れた位置における撮像素子3から得られる各映像信号から物体距離を測距する例である。この場合、片側のみの移動であるので、撮像光学装置5の移動に必要な空間が少なくて済み、測距光学装置が小型になる。
図3は、上記構成の測距光学装置を用いて、物体10までの距離を求める測距方法を示す。まず、撮像光学系2を含む撮像光学装置5を、光軸1に対して略垂直方向に距離δ移動させる(ステップS1)。それにより、撮像素子3から撮像光学系2の移動の前後における夫々の映像信号を得る(ステップS2)。次に、得られた撮像光学系2の移動の前後における夫々の映像信号を用いて、画像演算により物体10の像の高さの変化量Δhを求める(ステップS3)。最後に、撮像光学系2と撮像素子3の間の距離S0と、距離δと、変化量Δhとに基づき、物体10の撮像光学系2からの距離を求める(ステップS4)。
図4は、本実施の形態の測距光学装置による測距を実用的に十分な精度で行うための条件について説明するための図である。図2と同様に、光軸1上に、撮像光学装置を構成する撮像光学系2と撮像素子3が配置されている。物体側の最短撮像距離にある位置(最短撮像位置)に、近距離物体12が位置している。この最短撮像位置から測距分解能距離離れた位置に、遠距離物体13が位置している。ここで、最短撮像距離とは、測距光学装置に最も近接した撮像可能な位置までの距離として定義され、測距光学装置の各要素の設定条件により決まる。また、測距分解能距離は、最短撮像位置との間の距離を識別可能な最小距離として定義される。
撮像素子3は、近距離物体12の焦点位置に配置されている。従って遠距離物体13の結像位置は撮像素子3から物体側よりにあるため、撮像素子3上に許容範囲内のボケ量の像が形成される。この状態における、撮像光学装置の最短撮像距離における結像倍率をm、最短撮像位置から測距分解能距離離れた物体の撮像素子3上での結像倍率をm’とする。また近距離物体12と遠距離物体13の夫々の最大物体高さからの主光線が重なって撮像光学系2の入射瞳に入るように、近距離物体12の物体高さをa、遠距離物体13の物体高さをbと仮定する。撮像素子3上に形成される夫々の物体に対する像14の高さは、|ma|と|m’b|となると共に、|ma|=|m’b|である。
次に、撮像光学装置がδ1だけ、光軸1に対して片側のみに略垂直方向に移動した状態について考える。移動後の光軸1a上における撮像光学系を2aとして示す。移動後の撮像素子3上に形成される夫々の物体に対する像12a、13aの高さは、|m(a+δ1)|と|m’(b+δ1)|となる。像の高さの差Δが撮像素子3の画素ピッチPより大であれば、物体間距離を識別できる。この関係を(1)式に示す。
P≦|m(a+δ1)|−|m’(b+δ1)| ・・・(1)
(1)式を展開し整理すると(2)式が得られる。
δ1≧P/|m−m’| ・・・(2)
測距が必要な最短撮像距離と測距分解能距離、撮像光学系2の焦点距離、及び撮像素子3の画素ピッチPが設定されれば、(2)式により、測距光学装置を光軸1に対して略垂直方向に移動させるべき移動量δ1を求めることができる。
図5は、本実施の形態の測距光学装置のブロック図である。測距光学装置15は、撮像光学系2と、撮像素子3と、駆動部151と、駆動制御部152と、撮像素子制御部153と、画像処理演算部154とを含む。
駆動部151は、コイル8,9であり、撮像光学系2を光軸に対して略垂直な方向に移動させる。駆動制御部152は、駆動部151に駆動電流を供給するドライバである。駆動制御部152は、後述するように、撮像光学系が光軸に対して略垂直方向に離れた二つの位置の間で所定の周期で往復運動するように駆動電流を発生させ駆動部151に供給する。
撮像素子制御部153は、撮像素子3の撮像タイミングを制御するタイマーである。撮像素子制御部153からのタイミング信号が、撮像素子3に入力されると、撮像素子3は後述するように機械的あるいは電子シャッタを用いて撮像を行う。また、撮像素子制御部153と駆動制御部152とは、接続され相互のパルスが関連付けられている。
画像処理演算部154は、撮像素子3から出力された映像信号を用いて、撮像光学系から対象となる物体までの距離を演算する。また、画像処理演算部154は、駆動制御部152と接続されており、駆動制御部152から駆動電流を流し始めるタイミングで出力される開始制御信号が入力される。
図6は、本実施の形態の測距光学装置における撮像のタイミング信号と駆動電流との間の関係を示すタイミングチャートである。図6(a)は、駆動制御部152によって生成される駆動部151のコイル8、9に駆動電流を流し始める開始制御信号1000を示す。図6(b)は、駆動制御部152が駆動部151に与える駆動電流1001を示す。図6(c)は、撮像素子の撮像のタイミング信号を示す。いずれのタイミングチャートも、横軸は時間経過を示し、縦軸は電流値あるいは電圧値を示す。また、図7は、本実施の形態の測距光学装置におけるコイル8、9の駆動電流により駆動される撮像光学系の移動を示すタイミングチャートであり、横軸が時間経過、縦軸が位置の変化を示す。
図7において、(イ)で示される部分と(ロ)で示される部分とは、いずれも撮像光学系の速度がゼロになり、移動による撮像のぶれが極小になる位置である。本実施の形態は、タイミング信号により撮像素子3を制御し、(イ)で示される部分での撮像画像(撮影光学系が移動後の映像信号)、(ロ)で示される部分で移動前の撮像画像(撮影光学系が移動前の映像信号)を機械的あるいは電子シャッタを用いて取得する。このように、(イ)で示される部分と(ロ)で示される部分とで映像信号を取得することにより、映像のぶれのない期間の撮像をすることができる。
ただし、駆動される撮像光学系は、慣性により駆動電流の変化に対してある時間遅れて移動するので、駆動電流の変化は位置の変化よりも進んだ位相状態になっている。そこで、撮像光学系が移動する前の映像信号を取り出すためのタイミング信号は、撮像素子3の駆動電流発生の開始制御信号1000から位置の変化の遅れの位相分1002だけ遅延させる必要がある。このタイミング信号を、制御信号1003で示す。制御信号1003を基準として、撮像光学系が移動した後の映像信号を取り出すためのタイミング信号は、制御信号1003の半周期後に設定する。このタイミング信号2を、制御信号1004で示す。制御信号1003と制御信号1004とは、一定周期のタイミング信号を構成する。
なお、撮像素子3としてCCDを用いた場合、撮像方式がNTSCのプログレッシブ方式であれば15分の1秒間隔で駆動電流の開始制御信号を発生させ、30分の1秒毎に移動前の映像信号と移動後の映像信号を取り出す。撮像方式がインターレース方式であれば、30分の1秒間隔で駆動電流の開始制御信号を発生させ、60分の1秒毎に移動前のフィールド毎の映像信号と移動後のフィールド毎の映像信号を取り出し、走査線の補間により移動前と移動後のフレーム単位の映像信号を作り出すことができる。
以上のように、本実施の形態の測距光学装置によれば、撮像光学系を光軸に対して略垂直方向に離れた二つの位置の間で高速に往復運動させ、それぞれの位置にある場合における夫々の映像信号を用いて、撮像光学系からの物体までの距離を演算するので、高速に測距を行い、逐次測距結果を出力することが可能である。また、本実施の形態の測距光学装置によれば、略垂直方向に離れた二つの位置における夫々の映像信号を用いて、撮像光学系からの物体までの距離を演算するので、ぶれの小さい映像信号を用いて距離を演算することができ、高精度である。
(実施の形態2)
実施の形態2における測距光学装置の概略構成は、図1に示したものと同様である。ただし、撮像光学装置を光軸1に対して略垂直方向に移動させる際、光軸1の両側に移動させる点が、実施の形態1とは相違する。光軸1の両側に移動させることにより、撮像光学装置が上側に移動した時と下側に移動した時の撮像素子3から得られる各映像信号から物体距離を測距することができる。両側に移動するので、撮像光学装置をばね性の構造体により支持して簡素な構成とすることができ、低コスト化を実現できる。
図8および図9は、本実施の形態における測距光学装置による測距を実用的に十分な精度で行うための条件について説明するための図である。図8は、図4と実質的に同一である。図4を参照した説明と同様、この状態における、撮像光学装置の最短撮像距離における結像倍率をm、近距離物体12から測距分解能距離離れた遠距離物体13の撮像素子3上での結像倍率をm’とする。また近距離物体12と遠距離物体13の夫々の最大物体高さからの主光線が重なって撮像光学系2の入射瞳に入るように近距離物体12の物体高さをa、遠距離物体13の物体高さをbと仮定する。撮像素子3上に形成される夫々の物体に対する像の高さは|ma|と|m’b|となると共に、|ma|=|m’b|である。
次に、撮像光学装置がδ2だけ、光軸1に対して両側に略垂直方向に移動した状態について考える。図8では光軸1に対してδ2だけ下側に移動し、図9では光軸1に対してδ2だけ上側に移動している。移動後の各光軸1a、1b上に夫々移動した、撮像光学系を2a、2bとして示す。
図8に示される、下側に移動後の撮像素子3上に形成される夫々の物体に対する像12a、13aの高さは、|m(a+δ2)|と|m’(b+δ2)|となる。また、図9に示される、上側に移動後の夫々の物体に対する像12b、13bの高さ(像頂部の光軸1bからの距離)は、|m(a−δ2)|と|m’(b−δ2)|となる。光軸1に対して略垂直方向に上側と下側に移動したときの像の高さの差が、撮像素子3の画素ピッチPより大であれば、物体間の距離を識別可能である。この関係を(3)式に示す。
δ2≧P/(2|m−m’|) ・・・(3)
測距が必要な最短撮像距離と測距分解能距離、撮像光学系2の焦点距離、及び撮像素子3の画素ピッチPが設定されれば、(3)式により、測距光学装置を光軸に対して略垂直方向に移動させるべき移動量δ2を求めることができる。
図10は、本実施の形態の測距光学装置における撮像のタイミング信号と駆動電流との間の関係を示すタイミングチャートである。なお、実施の形態2にかかる測距光学装置は、実施の形態1にかかる測距光学装置と等しい制御ブロックを持つので、ブロック図の説明は省略し、以下の説明では、実施の形態1と同一の符号を用いて説明する。
図10(a)は、駆動制御部152によって生成される駆動部151のコイル8、9に駆動電流を流し始める開始制御信号1020を示す。図10(b)は、駆動制御部152が駆動部151に与える駆動電流1021を示す。図10(c)は、撮像素子の撮像のタイミング信号を示す。いずれのタイミングチャートも、横軸は時間経過を示し、縦軸は電流値あるいは電圧値を示す。また、図11は、本実施の形態の測距光学装置におけるコイル8、9の駆動電流により駆動される撮像光学系の移動を示すタイミングチャートであり、横軸が時間経過、縦軸が位置の変化を示す。
図11において、(イ)で示される部分と(ロ)で示される部分とは、いずれも撮像光学系の速度がゼロになり、移動による撮像のぶれが極小になる位置である。本実施の形態は、タイミング信号により撮像素子3を制御し、(イ)で示される部分での撮像画像(撮影光学系が移動後の映像信号)、(ロ)で示される部分で移動前の撮像画像(撮影光学系が移動前の映像信号)を機械的あるいは電子シャッタを用いて取得する。このように、(イ)で示される部分と(ロ)で示される部分とで映像信号を取得することにより、映像のぶれのない期間の撮像をすることができる。
ただし、駆動される撮像光学系は、慣性により駆動電流の変化に対してある時間遅れて移動するので、駆動電流の変化は位置の変化よりも進んだ位相状態になっている。そこで、撮像光学系が移動する前の映像信号を取り出すためのタイミング信号は、撮像素子3の駆動電流発生の開始制御信号1020から位置の変化の遅れの位相分1022と移動後の位置までの所要時間の位相分1023とだけ遅延させる必要がある。このタイミング信号を、制御信号1024で示す。制御信号1024を基準として、撮像光学系が移動し次の映像信号を取り出すためのタイミング信号は、制御信号1024の半周期後に設定する。このタイミング信号2を、制御信号1025で示す。制御信号1024と制御信号1025とは、一定周期のタイミング信号を構成する。
なお、撮像素子3としてCCDを用いた場合、撮像方式がNTSCのプログレッシブ方式であれば15分の1秒間隔で駆動電流の開始制御信号を発生させ、30分の1秒毎に移動前の映像信号と移動後の映像信号を取り出す。撮像方式がインターレース方式であれば、30分の1秒間隔で駆動電流の開始制御信号を発生させ、60分の1秒毎に移動前のフィールド毎の映像信号と移動後のフィールド毎の映像信号を取り出し、走査線の補間により移動前と移動後のフレーム単位の映像信号を作り出すことができる。
以上のように、本実施の形態の測距光学装置によれば、撮像光学系を光軸に対して略垂直方向に離れた二つの位置の間で高速に往復運動させ、それぞれの位置にある場合における夫々の映像信号を用いて、撮像光学系からの物体までの距離を演算するので、高速に測距を行い、逐次測距結果を出力することが可能である。また、本実施の形態の測距光学装置によれば、略垂直方向に離れた二つの位置における夫々の映像信号を用いて、撮像光学系からの物体までの距離を演算するので、ぶれの小さい映像信号を用いて距離を演算することができ、高精度である。
また、本実施の形態の測距光学装置は、撮像光学系の移動が光軸について対称であるため、撮像光学系の移動のための構成を小さく簡素にすることができ、実施の形態1にかかる測距離装置よりも装置をコンパクトにすることができる。
(実施の形態3)
図12は、実施の形態3における測距光学装置の概略構成を示す構成図である。光軸1上に、撮像光学系2と撮像素子3が配置されている。この実施の形態では、撮像光学系2と撮像素子3が別個に組み込まれている点が、図1に示した実施の形態1の場合と相違する。従って、図1に示した筐体4が設けられていない。撮像光学系2の側部に永久磁石6、7が設けられ、夫々の永久磁石6、7に対向してコイル8、9が配置されている。コイル8と9に駆動電流を流して磁界を発生させ、永久磁石6、7の磁界との相互作用により、撮像光学系2を光軸1に対して略垂直方向に移動させる点も、実施の形態1の場合と同様である。撮像光学系2が移動する前後の位置における撮像素子3から得られる夫々の映像信号を画像演算することで、物体距離を求めることができる。
この実施の形態においては、駆動される部分が撮像光学系2のみであるため、磁界による相互作用が小さくて済み、駆動電力が小さい、永久磁石6、7やコイル8、9の磁界が小さくても良いなど、低コスト化に有利である。なお、撮像素子3上に形成される像の高さの変化には、撮像光学系2が移動する量が重畳されるが、予めこの量を見込んで、夫々の映像信号を適当な画像処理装置で画像演算することで、物体距離の測距の精度を確保できる。
実施の形態1と同様、撮像光学装置を光軸1に対して略垂直方向に移動させる際、光軸1の片側のみに移動させて、撮像光学装置が光軸1上にある場合と移動した後の位置における撮像素子3から得られる各映像信号から物体距離を測距する構成とすることができる。その場合、片側のみの移動であるので、撮像光学装置の移動に必要な空間が少なくて済み、測距光学装置の小型化を実現できる。
また実施の形態2と同様、撮像光学装置を光軸1に対して略垂直方向に移動させる際、光軸1の両側に移動させて、撮像光学装置が移動する前後の撮像素子3から得られる各映像信号から物体距離を測距することができる。両側に移動するので、撮像光学装置をばね性の構造体で支持することにより簡素な構成とすることができ、低コスト化を実現できる。
(実施の形態4)
実施の形態4における測距システムを、図13に示す。このシステムは、上述のいずれかの実施の形態に示した構成を有する測距光学装置15を用いて構成され、更に、画像処理装置16と、表示装置17とを備える。
画像処理装置16は、映像信号記憶部162と映像信号切換部161とを有する。映像信号記憶部162と映像信号切換部161とに、撮像素子3から映像信号が入力される。映像信号記憶部162には、撮像光学系2が移動する前の映像信号が記憶されて、映像信号切換部161に供給される。更に、映像信号切換部161には、駆動制御部152が撮像光学系2を移動の開始を示す信号が入力される。映像信号切換部161は、駆動制御部152からの信号を受けたときには、撮像素子3から得られる映像信号を、映像信号記憶部162から供給される映像信号に切換えて出力する。
測距時には撮像光学系2が光軸に対して垂直方向に移動するので、その間の撮像画像は、撮像光学系2が光軸上に位置しているときの撮像画像と異なる。そこで、この測距システムでは、測距時に撮像光学系2が光軸に対して垂直方向に移動している期間は、映像信号記憶部162からの映像信号を用いることにより、撮像光学系2が光軸上に静止しているのと同等な映像を得ることができる。
画像処理装置16を、撮像光学系2が移動する前の映像信号により測距時の映像信号を置き換えるのではなく、撮像光学系が移動する前の映像信号から動き予測を行った映像信号で置き換える構成とすることもできる。それにより、撮像光学系が光軸上に静止しているのと同等な映像を得ることができる。更に、物体が動いている場合でも、連続して撮像光学系により撮像しているのと同等な映像信号を得ることができる。また、画像処理演算部154から出力される距離情報を、映像信号に重畳して表示してもよい。
(実施の形態5)
実施の形態5における測距システムについて、図14および図15を参照して説明する。図14は、測距システムの表示装置17における表示窓21を示し、測距光学装置によって撮像された2つの物体の画像22と23が表示されている。画像22の撮像距離は小さく、画像23の撮像距離は大きい。表示窓21上に表示された画像では、撮像時に測距した距離情報に基づき、撮像距離の小さな画像22が、視認性の高い赤色や黄色に着色された線枠24によって囲まれ、注意を促すことができる。
本実施の形態の測距システムは、図15に示すように、上述のいずれかの実施の形態に示した構成を有する測距光学装置15を用いて構成され、更に、画像処理装置25を備える。
画像処理装置26は、距離判断部261、線枠映像信号発生部262、および映像信号重畳部263を有する。映像信号重畳部263に、撮像素子3から映像信号が入力される。距離判断部261には、画像処理演算部154により得られた測距の結果が入力される。距離判断部261は、測距の結果の信号に基づき、撮像距離の大きさが所定の値より小さいか否かを判定し、その結果を線枠映像信号発生部262に供給する。線枠映像信号発生部262は、撮像距離の大きさが所定の値より小さい場合に、当該物体の画像を囲む線枠映像信号を発生して、映像信号重畳部263に供給する。映像信号重畳部263は、線枠映像信号を撮像素子3からの映像信号に重畳して図14のような映像信号を表示装置17に向けて出力する。
線枠映像信号発生部262に代えて、撮像距離の小さな画像を、視認性の高い赤色や黄色に色変換して出力する塗りつぶし信号発生部を設けてもよい。それにより、図16に示すように、線枠映像信号を重畳する代わりに、撮像距離の小さな画像22aは、視認性の高い赤色や黄色に色変換されて表示され、注意を促すことができる。
あるいは、図17に示すように構成してもよい。この測距システムの表示窓21には、測距光学装置によって撮像された2つの物体の画像22と23が、そのまま表示されている。画像処理・演算部により撮像時に測距した距離情報に基づき、例えば、画像22の撮像距離が所定の値よりも小さいことが検出されると、発音体29によって警報音を発生することで注意を促すことができる。
(実施の形態6)
図18は、上記いずれかの実施の形態の測距光学装置を用いて車載用撮像装置30を構成し、自動車31に搭載した構成を示す。本発明の測距光学装置は測距と共に撮像も可能であるので、自動車31の後方に搭載することで、後退時において後方をモニタして後方視界を確保すると同時に、後方の障害物までの測距を行うことができる。
さらに上記いずれかの実施の形態の測距システムを用いて、車載用運転支援装置を構成することができる。車載用運転支援装置は、自動車の前方あるいは後方に測距光学装置を設け、測距光学装置からの映像信号を表示する測距システムの他の部分を、運転席近傍に配置して構成される。車載用運転支援装置により、前方あるいは後方の状況を表示するとともに、測距情報に基づいて、障害物までの距離が小であるときに適切な警告を明示することができる。それにより、障害物と自動車との接触事故を回避するための情報を、運転者に適切に提供することができる。
なお、上記いずれかの実施の形態の測距システムにおいて、画像処理演算部154から出力される距離情報は、映像信号の一部として重畳されて用いられる例と、警告音として発生されて用いられる例を示したがこれに限られない。例えば、車載用運転支援装置等に適用した例では、運転者の視界にある位置に発光ダイオード等を設け点灯させたり、車内の照明装置を制御して点灯させたりしてもよい。また、車載用運転支援装置等に適用した例では、警告音の換わりに音声ガイダンスを発音体から発生させてもよい。あるいは、車載用運転支援装置等に適用した例では、ステアリングホイール等の運転者が接触している部分に振動を伝達し注意を促してもよい。
本発明の測距システムは、車載用撮像装置や車載用運転支援装置等に好適である。
実施の形態1における測距光学装置の概略構成を示す断面図 同測距光学装置による測距の原理を示す説明図 同測距光学装置を用いた測距方法を示す流れ図 実施の形態1における測距光学装置による測距の条件を示す説明図 実施の形態1における測距光学装置のブロック図 実施の形態1の測距光学装置における撮像のタイミング信号と駆動電流との間の関係を示すタイミングチャート 実施の形態1の測距光学装置における駆動電流により駆動される撮像光学系の移動を示すタイミングチャート 実施の形態2における測距光学装置による測距の条件を示す説明図 同測距の条件を示す説明図 実施の形態2の測距光学装置における撮像のタイミング信号と駆動電流との間の関係を示すタイミングチャート 実施の形態2の測距光学装置における駆動電流により駆動される撮像光学系の移動を示すタイミングチャート 実施の形態3における測距光学装置の概略構成を示す断面図 実施の形態4における測距システムの構成を示すブロック図 実施の形態5における測距システムの表示状態を示す説明図 実施の形態5における測距システムの構成を示すブロック図 実施の形態5における測距システムの表示状態の変形例を示す説明図 実施の形態5における測距システムの表示状態の他の変形例を示す説明図 実施の形態6における車載用撮像装置を示す説明図
符号の説明
1、1a 光軸
2、2a 撮像光学系
3 撮像素子
4 筐体
5 撮像光学装置
6、7 永久磁石
8、9 コイル
10 物体
11、11a 像
12 近距離物体
12a 像
13 遠距離物体
13a 像
14 像
15 測距光学装置
151 駆動部
152 駆動制御部
153 撮像素子制御部
154 画像処理演算部
16 画像処理装置
161 映像信号切換部
162 映像信号記憶部
17 表示装置
21 表示窓
22、23 画像
24 線枠
26 画像処理装置
261 距離判断部
262 線枠映像信号発生部
263 映像信号重畳部
29 発音体
30 車載用撮像装置
31 自動車

Claims (18)

  1. 対象となる物体までの距離を測定する測距光学装置であって、
    前記物体の像を形成する撮像光学系と、
    前記撮像光学系により形成された前記物体の像を撮像し、電気的な映像信号に変換して出力する撮像素子と、
    少なくとも前記撮像光学系を光軸に対して略垂直方向に移動させる駆動部と、
    前記撮像素子が撮像するタイミングを指定するための周期的なタイミング信号を出力する撮像素子制御部と、
    前記撮像光学系が前記光軸に対して略垂直方向に離れた二つの位置の間で所定の周期で往復運動するように前記駆動部を制御する駆動制御部とを備え、
    前記タイミング信号は、前記駆動部により駆動される前記撮像光学系が前記光軸に対して略垂直方向に離れた前記二つの位置のそれぞれ近傍にある場合に出力される周期を持ち、
    さらに、
    前記撮像素子から出力される映像信号が入力され、前記撮像光学系が前記光軸に対して略垂直方向に離れた前記二つの位置にある場合における夫々の前記映像信号を用いて、前記撮像光学系からの前記物体までの距離を演算する画像処理演算部を備えることを特徴とする、測距光学装置。
  2. 前記駆動部は、前記撮像光学系を前記光軸に対して一方の側のみに移動させる、請求項1記載の測距光学装置。
  3. 前記撮像光学系の最短撮像距離における結像倍率をm、最短撮像物体から測距分解能距離離れた物体の結像倍率をm’、前記撮像素子の画素ピッチをP、前記撮像光学系を光軸に対して略垂直方向に片側に移動させる光軸からの距離をδ1としたとき、
    δ1≧P/|m−m’|である、請求項2記載の測距光学装置。
  4. 前記駆動部は、前記撮像光学系を前記光軸に対して両側に移動させる、請求項1記載の測距光学装置。
  5. 前記撮像光学系の最短撮像距離における結像倍率をm、最短撮像物体から測距分解能距離離れた物体の結像倍率をm’、撮像素子の画素ピッチをP、前記撮像光学系を光軸に対して略垂直方向に両側に移動する光軸からの距離をδ2としたとき、
    δ2≧P/(2|m−m’|)である、請求項4記載の測距光学装置。
  6. 前記駆動部は、前記撮像光学系とともに前記撮像素子を前記光軸に対して略垂直方向に移動させる、請求項1記載の測距光学装置。
  7. 前記駆動部は、前記撮像光学系のみを前記光軸に対して略垂直方向に移動させる、請求項1記載の測距光学装置。
  8. 対象となる物体までの距離を測定する測距方法であって、
    前記物体の像を形成する撮像光学系と、
    前記撮像光学系により形成された前記物体の像を撮像し、電気的な映像信号に変換して出力する撮像素子と、
    少なくとも前記撮像光学系を光軸に対して略垂直方向に移動させる駆動部とを用い、
    前記撮像光学系を前記光軸に対して略垂直方向に離れた二つの位置の間で所定の周期で往復運動させるとともに、前記撮像素子により撮像された前記撮像光学系が前記光軸に対して略垂直方向に離れた前記二つの位置にある場合における夫々の前記映像信号を用いて、前記撮像光学系から前記物体までの距離を演算する、測距方法。
  9. 対象となる物体までの距離を測定し、測定された前記距離に応じて操作者が認識すべき情報を生成して呈示する測距システムであって、
    前記物体までの距離を測定する測距光学装置と、
    前記測距光学装置により測定された前記距離に応じて、操作者が認識すべき情報を生成し、生成された情報を操作者へ呈示する呈示手段とを備え、
    前記測距光学装置は、
    前記物体の像を形成する撮像光学系と、
    前記撮像光学系により形成された前記物体の像を撮像し、電気的な映像信号に変換して出力する撮像素子と、
    少なくとも前記撮像光学系を光軸に対して略垂直方向に移動させる駆動部と、
    前記撮像素子が撮像するタイミングを指定するための周期的なタイミング信号を出力する撮像素子制御部と、
    前記撮像光学系が前記光軸に対して略垂直方向に離れた二つの位置の間で所定の周期で往復運動するように前記駆動部を制御する駆動制御部とを備え、
    前記タイミング信号は、前記駆動部により駆動される前記撮像光学系が前記光軸に対して略垂直方向に離れた前記二つの位置のそれぞれ近傍にある場合に出力される周期を持ち、
    さらに、
    前記撮像素子から出力される映像信号が入力され、前記撮像光学系が前記光軸に対して略垂直方向に離れた前記二つの位置にある場合における夫々の前記映像信号を用いて、前記撮像光学系からの前記物体までの距離を演算する画像処理演算部を含む、測距システム。
  10. 前記操作者が認識すべき情報は、前記測距光学装置により測定された前記距離と予め定められた距離の値とを比較した結果に関する情報である、請求項9に記載の測距システム。
  11. 前記呈示手段は、情報を映像として表示する表示装置、情報を光信号として伝達する発光装置及び照明装置、情報を音声信号として伝達する発音体、操作者が操作する操作部材への振動を伝達することにより情報を触覚情報として伝達する振動発生装置、の内のいずれかを含む、請求項9に記載の測距システム。
  12. 前記呈示手段は、情報を映像として表示する表示装置を含み、当該表示装置は、前記撮像素子が撮像した映像信号を可視映像として表示可能である、請求項9に記載の測距システム。
  13. 前記呈示手段は、
    情報を映像として表示する表示装置と、
    前記撮像素子から得られる映像信号に対して、前記撮像光学系が光軸に対して略垂直方向に移動している期間の映像信号を、前記撮像光学系が移動する前の映像信号で置き換える処理を行う画像処理装置とを含む、請求項12に記載の測距システム。
  14. 前記呈示手段は、
    情報を映像として表示する表示装置と、
    前記撮像素子から得られる映像信号に対して、前記撮像光学系が光軸に対して略垂直方向に移動している期間の映像信号を、前記撮像光学系が移動する前の映像信号から動き予測を行った映像信号で置き換える処理を行う画像処理装置とを含む、請求項12に記載の測距システム。
  15. 前記画像処理装置は、撮像距離の小さな物体の表示画像を視認性の高い色の線枠で囲んで表示する、請求項13または14のいずれかに記載の測距システム。
  16. 前記画像処理装置は、撮像距離の小さな物体の表示画像を視認性の高い色で色変換して表示する、請求項13または14のいずれかに記載の測距システム。
  17. 請求項1〜6のいずれか1項記載の測距光学装置を備える、車載用撮像装置。
  18. 請求項8〜15のいずれか1項記載の測距システムを備える、車載用運転支援装置。

JP2004224115A 2004-07-30 2004-07-30 測距光学装置、測距方法、測距システム、車載用撮像装置および車載用運転支援装置 Pending JP2006046935A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004224115A JP2006046935A (ja) 2004-07-30 2004-07-30 測距光学装置、測距方法、測距システム、車載用撮像装置および車載用運転支援装置
US11/192,406 US7283211B2 (en) 2004-07-30 2005-07-29 Distance-measuring optical apparatus, distance-measuring method, distance-measuring system, in-vehicle imager, and in-vehicle driving support apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004224115A JP2006046935A (ja) 2004-07-30 2004-07-30 測距光学装置、測距方法、測距システム、車載用撮像装置および車載用運転支援装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006046935A true JP2006046935A (ja) 2006-02-16
JP2006046935A5 JP2006046935A5 (ja) 2007-09-06

Family

ID=35731761

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004224115A Pending JP2006046935A (ja) 2004-07-30 2004-07-30 測距光学装置、測距方法、測距システム、車載用撮像装置および車載用運転支援装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7283211B2 (ja)
JP (1) JP2006046935A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011180835A (ja) * 2010-03-01 2011-09-15 Honda Motor Co Ltd 対象物の位置を算出するための装置

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20070206175A1 (en) * 2006-03-03 2007-09-06 Rai Barinder S Range finder integrated digital camera
DE102006052779A1 (de) * 2006-11-09 2008-05-15 Bayerische Motoren Werke Ag Verfahren zur Erzeugung eines Gesamtbilds der Umgebung eines Kraftfahrzeugs

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0843082A (ja) * 1994-07-26 1996-02-16 Olympus Optical Co Ltd 車輌間隔検出装置
JP2001012927A (ja) * 1999-06-29 2001-01-19 Fuji Photo Film Co Ltd 視差画像入力装置及び撮像装置
JP2004135034A (ja) * 2002-10-10 2004-04-30 Honda Motor Co Ltd 車両周辺監視装置
JP2004170315A (ja) * 2002-11-21 2004-06-17 Nissan Motor Co Ltd 距離指標検出装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60201276A (ja) * 1984-03-27 1985-10-11 Nissan Motor Co Ltd 距離測定装置
JPH0697162B2 (ja) 1984-04-12 1994-11-30 株式会社東芝 三次元対象物における距離計測方法
JP3471957B2 (ja) 1995-02-28 2003-12-02 キヤノン株式会社 測距装置
JP2001174692A (ja) * 1999-12-17 2001-06-29 Olympus Optical Co Ltd 測距装置
JP3551932B2 (ja) 2001-03-30 2004-08-11 ミノルタ株式会社 測距装置及びそれを用いた撮像装置
US7391460B2 (en) * 2001-11-13 2008-06-24 Olympus Corporation Arrangement of bending optical systems in a picture taking lens unit and an optical finder unit of a camera
US6661500B1 (en) * 2002-03-15 2003-12-09 National Semiconductor Corporation Integrated range finder and imager
KR100459475B1 (ko) * 2002-04-04 2004-12-03 엘지산전 주식회사 차종 판단 시스템 및 그 방법
JP2004212209A (ja) * 2002-12-27 2004-07-29 Olympus Corp 角度検出装置、光信号スイッチシステムおよび情報記録再生システム

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0843082A (ja) * 1994-07-26 1996-02-16 Olympus Optical Co Ltd 車輌間隔検出装置
JP2001012927A (ja) * 1999-06-29 2001-01-19 Fuji Photo Film Co Ltd 視差画像入力装置及び撮像装置
JP2004135034A (ja) * 2002-10-10 2004-04-30 Honda Motor Co Ltd 車両周辺監視装置
JP2004170315A (ja) * 2002-11-21 2004-06-17 Nissan Motor Co Ltd 距離指標検出装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011180835A (ja) * 2010-03-01 2011-09-15 Honda Motor Co Ltd 対象物の位置を算出するための装置

Also Published As

Publication number Publication date
US7283211B2 (en) 2007-10-16
US20060023200A1 (en) 2006-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102499586B1 (ko) 촬상 장치
US8330816B2 (en) Image processing device
US8559675B2 (en) Driving support device, driving support method, and program
CN102476619B (zh) 用于检测机动车周围环境的方法
JP2005290813A (ja) 駐車誘導ロボット
JP2008123215A (ja) 運転支援装置、運転支援方法、及び、プログラム
EP3617765B1 (en) Imaging device and electronic equipment
JP4557302B2 (ja) 車両運転支援装置
KR20110132348A (ko) 주차지원장치
WO2020075525A1 (ja) センサフュージョンシステム、同期制御装置、及び同期制御方法
US11470263B2 (en) Imaging apparatus and flicker correction method
CN111886541B (zh) 成像装置和电子设备
CN110073652B (zh) 成像装置以及控制成像装置的方法
JP2012040883A (ja) 車両周囲画像生成装置
KR20190129684A (ko) 촬상 장치, 촬상 모듈 및 촬상 장치의 제어 방법
CN112272946B (zh) 车辆控制装置
US7283211B2 (en) Distance-measuring optical apparatus, distance-measuring method, distance-measuring system, in-vehicle imager, and in-vehicle driving support apparatus
JP2007293390A (ja) 逆走警報装置
JP2012065225A (ja) 車載用画像処理装置、周辺監視装置、および、車両
JP2005057536A (ja) 映像提示装置
JP2016021712A (ja) 画像処理装置、及び、運転支援システム
JP2008182312A (ja) 撮像画像表示装置
JP2004040523A (ja) 車両周囲監視装置
JP2022184109A (ja) 撮像システム、移動装置、制御方法およびプログラム
JP2010118767A (ja) 画像処理装置及び画像処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070720

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070720

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100402

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100604

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101006