JP2006043103A - 洗濯機 - Google Patents

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Keiko Yasui
圭子 安井
Takemi Oketa
岳見 桶田
Yasusuke Horiki
泰佑 堀木
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Abstract

【課題】洗剤なしで通常汚れの衣類の洗浄を行う。
【解決手段】電解槽14で水を電気分解することで得られるアルカリ水に微細気泡混入手段で生成した微細気泡を混入し洗浄用水として洗濯槽2に供給することで、アルカリ水の汚れ膨潤効果と微細気泡の汚れ付着および剥離効果を得ることができ、洗剤の使用なしで通常汚れの衣類の洗濯を行うことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電解槽と微細気泡混入手段を備えアルカリ水に微細気泡を混入して衣類の洗浄を行う洗濯機に関するものである。
一般に、洗濯機では洗剤を用いて衣類の洗浄を行っている。洗剤の使用量を減らすことで環境負荷を低減することを目的として、従来水道水中の硬度成分を除去し軟水を洗浄用水に用いるもの(例えば、特許文献1参照)、電気分解で生成した次亜塩素酸を用いて衣類を漂白するもの(例えば、特許文献2参照)、オゾン発生装置によりオゾンを発生させたオゾン水により衣類を殺菌漂白するもの(例えば、特許文献3参照)、電気分解で得られるアルカリ水を洗浄に用いるもの(例えば、特許文献4参照)、微細気泡を混入し気泡により洗浄力を高めるもの(例えば、特許文献5参照)があった。
特開2002−28647号公報 特開平5−123488号公報 実開平1−62787号公報 特開平7−185187号公報 特開平7−178279号公報
しかしながら、水道水中の硬度成分を除去した軟水を洗浄用水として用いた場合、洗剤の使用量を低減することは可能であるが、洗剤なしで通常の汚れを洗浄することはできなかった。また、次亜塩素酸やオゾンを用いた方法では、次亜塩素酸やオゾンによる酸化で衣類を漂白し軽い汚れを洗浄することは可能であるが、皮脂などの通常の汚れを洗剤なしで洗浄することはできなかった。また、電気分解で得られるアルカリ水を洗浄に用いることで、アルカリ水の油汚れに対する乳化分散、膨潤作用を利用して、洗剤の使用を行わずに汚れを洗浄することが可能である。しかしながら、アルカリ水により膨張・乳化された汚れを衣類から引き剥がすためには強い攪拌力が必要とされ、衣類の布いたみが生じるという課題があった。
また、汚れを衣類から引き剥がす攪拌力および洗剤の溶解や浸透を補助する目的で微細気泡を混入する方法では、洗剤の使用量および布いたみを低減することが可能であるが、洗剤の使用なしで汚れの洗浄を行うことはできないという課題があった。また、微細気泡を混入した水は、気泡により水の表面張力が高まるため、洗剤の使用なしでは衣類への水の浸透力が低下するという課題もあった。さらに微細気泡混入手段として加圧ポンプなどを用いるため装置が大型化するという課題もあった。
また、洗剤なしで通常汚れの洗浄を行う場合、アルカリ水による汚れの乳化分散や次亜塩素酸やオゾンによる酸化漂白をそれぞれ単独で行うより、双方の洗浄能力を用いたほうが洗浄能力は高まるが、双方を備えることで装置が大型化するという課題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、機械的な攪拌力を弱めて衣類の布いたみを防止するとともに、洗剤の使用なしで通常汚れの衣類の洗濯が行えるようにすることを目的としたものである。
前記従来の課題を解決するために、本発明の洗濯機は、電解槽と、微細気泡混入手段とを備え、前記電解槽で水を電気分解することで得られるアルカリ水に微細気泡を混入した水を洗浄用水として洗濯槽に供給するものである。
本発明の洗濯機は、アルカリ水の、油汚れに対する乳化分散、膨潤作用を利用して、洗剤の使用なしで通常汚れの衣類の洗濯を行うことができる。また洗浄用水に、微細気泡を混入することで、衣類から汚れを引き剥がすための機械的な攪拌力を弱めることができ、布いたみを低減した洗濯を行うことができる。
第1の発明は、筐体と、前記筐体内部に配設した洗濯槽と、前記洗濯槽に水を供給する給水路と、前記給水路に少なくとも一対の電極を有し内部を隔膜で分離形成した電解槽と、微細気泡混入手段とを備え、前記電解槽で水を電気分解することで得られるアルカリ水に微細気泡を混入した水を洗浄用水として前記洗濯槽に供給することにより、アルカリ水の、油汚れに対する乳化分散、膨潤作用を利用して、洗剤の使用なしで通常汚れの衣類の洗濯を行うことができる。また洗浄用水に、微細気泡を混入することで、衣類から汚れを引き剥がすための機械的な攪拌力を弱めることができ、布いたみを低減した洗濯を行うことができる。
第2の発明は、電解槽で水を電気分解することで得られるアルカリ水を洗浄用水として洗濯槽に供給し被洗浄物を浸漬した後、洗浄用水に微細気泡を混入することにより、衣類はあらかじめアルカリ水が浸漬しているため、微細気泡による表面張力上昇の影響を受けずに洗浄を行うことができる。
第3の発明は、洗濯槽に洗浄用水を供給する噴出部を設け、前記噴出部より前記洗濯槽内の被洗浄物にシャワー状に洗浄用水を噴出する構成としたことにより、被洗浄物にむらなく洗浄用水を塗布することができ、洗浄能力を高めることができる。
第4の発明は、給水路に流量調節手段を設け、電解槽に供給する水量を調節できる構成としたことにより、電気分解で得られるアルカリ水および酸性水のpHを調整することができ洗浄能力の高い、pHの高いアルカリ水を洗浄用水として供給することができる。
第5の発明は、洗濯槽に供給する洗浄用水のpHを切換える切換え手段を設け、電気分解で得られるアルカリ性の軟水と酸性水を洗浄用水として用いるようにしたことにより、1つの電解槽でアルカリ水による汚れの乳化分散や次亜塩素酸やオゾンによる酸化漂白を行うことができ、装置を小型化することができる。
第6の発明は、電極は少なくとも陽極を二酸化鉛電極とし、電気分解により前記二酸化鉛電極表面で酸素とともに発生するオゾン溶解した酸性水を洗浄用水に用いるにより、オゾンによる殺菌漂白作用を得ることができる。酸化力が高く殺菌効果の高いオゾンを用いることで洗浄能力を高めることができると共に、電気分解によりオゾンを発生させるため、放電装置等のオゾン発生装置が不要となり、発生後速やかに溶解させることでオゾンの溶解効率を高めることができる。
第7の発明は、電極の極性を反転することで、洗濯槽に供給する洗浄用水のpHを切り替える構成としたことにより、洗浄用水の切換えを電極の極性反転で行うことができるため、装置を小型化することができる。
第8の発明は、隔膜は陽イオン交換膜としたことにより、電気分解により生成するアルカリ水の生成効率を高めることができ、洗浄能力を高めることができる。
第9の発明は、洗濯槽の水を循環する循環手段を設け、洗浄用水の循環流路に微細気泡混入手段を設けたことにより、洗濯槽の水を循環しながら微細気泡を混入するため、洗濯運転中にも微細気泡を混入することが可能となり、さらに洗浄力を高めることができるとともに洗浄時間を短縮することができる。
第10の発明は、微細気泡混入手段を、両面に貴金属電極を形成した固体高分子電解質膜を有するガス発生用電解槽で構成したことにより、ガス発生用電解槽の電極間距離を縮めることで電気分解による気泡の発生量を増やすことができ、簡易で小型の構成で微細気泡を発生させることができる。
第11の発明は、微細気泡混入手段を、多孔質チタン基材に貴金属をメッキないしは焼結した多孔体貴金属電極を固体高分子電解質膜の両面に圧着した構成としたことにより、簡易で小型の構成で微細気泡を発生させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における洗濯機の構成を示すものである。図1において、洗濯機は筐体1の内部に洗濯槽2と筐体1の上面に開閉自在な蓋部3を設け、洗濯槽2の底部にはモータ4により駆動する撹拌翼5を設けている。原水6は電磁弁7を介して給水路8に供給され、給水路8に設けた内部を隔膜11で分離形成し電極12および電極13を備えた電解槽14で、電極12および電極13に直流電源15より直流を印加することで電気分解を行う。
極性反転手段16により印加電圧の極性が切り替えられるようになっており、アルカリ水洗浄時には電極12を陽極、電極13を陰極として用いている。アルカリ洗浄時には、電極13(陰極)側で生成したアルカリ性の軟水を洗浄用水として供給する。電極12および電極13は、チタンの表面に白金等の貴金属を焼結ないしはメッキにより形成した貴金属電極を用いることができ、隔膜11としては、ポリエチレンテレフタレートなどの織布もしくは不織布等の多孔体、もしくは陽イオン交換膜を用いることができる。
電気分解槽14で生成した洗浄用水は、固体電解質17の両面に貴金属電極18および19を設けたガス発生用電解槽20に供給され、洗浄用水は貴金属電極18および19間に直流電源により直流電圧を印加することで発生した微細気泡が混入され、洗濯槽2に供給される。洗濯槽2内部の水は電磁弁21により排水路22および循環流路23に流路が切り替えられる構成となっており、循環流路23には循環ポンプ24が設けられ、循環流路23はガス発生用電解槽20に接続されている。
以上のように構成された洗濯機について、以下その動作、作用を説明する。まず、原水6は電磁弁7を開くことで電解槽14に供給される。電極12および電極13に直流電源15より電圧を印加し、アルカリ洗浄時には電極12を陽極、電極13を陰極として用いている。電解槽14において、電極12を陽極として電極13間に直流電圧を印加することで、水中の陽イオンは電極13(陰極)に、陰イオンは電極12(陽極)側に移動するとともに水の電気分解が起こり、電極13側(陰極)にはアルカリ水が電極12側(陽極)には酸性水が生成する。
アルカリ水洗浄時には、電極13側(陰極)で生成したアルカリ水を洗浄用水としてガス発生電解槽20に供給し、洗浄用水には貴金属電極18および19間に直流電源により直流電圧を印加することで発生した微細気泡が混入される。一般的に電気分解で生成した気泡の径は数10μm〜数100μmといわれており、微細な気泡が混入された水が洗浄用水として洗濯槽2に供給される。
電気分解で発生する気泡量は流れた電流量に依存し、電流量は電解時間が長く電極間距離が短くなるほど増加する。しかし通常の電気分解で電流量を多く得るために電極間距離を縮めようとしても、電解の時間経過とともに水道水中のカルシウムイオンやマグネシウムイオンなどが電極表面に析出し電極間を閉塞してしまうため電極間距離は数mm程度離す必要があり、洗浄に十分な気泡を得るためには電極面積を増やし、印加電圧を高めなければならなかった。
本発明では貴金属電極18および19間の距離は固体電解質17の厚みとなるため電極間距離が縮まり、電解電流を大きくすることが可能となり発生する気泡の量を増やすことができる。また、固体電解質17はカルシウムイオンやマグネシウムイオンを通さないため電極間のスケール析出が防止され、常に安定して高い電流量を得ることができる。
微細気泡は表面が負に帯電しており表面がプラスに帯電した汚れの表面に電気的に付着し剥離させるとともに、気泡によるローリングアップ効果により衣類と汚れの隙間に入り込み汚れの剥離効果を高めることができる。洗濯槽2内部ではモータ4により撹拌翼5を回転させて、撹拌による機械的な洗浄を行い、被洗浄物の洗浄を行う。洗浄時には洗濯槽2内部の水は電磁弁21を切り替えることで循環流路23に供給され、循環ポンプ24によりガス発生用電解槽20に供給され、洗浄中も微細気泡を混入し続けることで、さらに気泡量を増やすことができ洗浄効果を高めることができる。
アルカリ水が汚れを膨潤させるとともに微細気泡が汚れの表面に付着し汚れを引き剥がすことで、攪拌翼5による機械的洗浄力を補助することができ、洗剤を使用しない場合においても布痛みの少ない洗浄を行うことができる。
また、アルカリ水中では微細気泡の表面は通常の水道水中と比較してさらに負に帯電されるため、アルカリ水中に微細気泡を混入することで、微細気泡の汚れへの付着力を高めることができ、さらに洗浄力を向上させることができる。
また、微細気泡混入手段として、固体電解質を用いたガス発生用電解槽20を用いることで、ポンプ等を使用せずとも微細気泡を混入することが可能となり、装置を簡易に構成することができ小型化することができる。
酸性水洗浄時には、極性反転手段16により電極に印加する電圧極性を反転させ電極12を陰極、電極13を陽極とする。電極13(陽極)側には酸性水が生成し、洗濯槽2にはpHが低く、次亜塩素酸および活性酸素を含んだ殺菌能力のある水が供給される。
このように、電気分解で得られるアルカリ水と酸性水を用いることで、1つの電解槽でアルカリ水による汚れの乳化分散や次亜塩素酸やオゾンによる酸化漂白を行うことができ、装置を小型化することができる。
また、洗浄用水のpHを切換える切換え手段を設けることで、酸性水による汚れの酸化分解および酸化漂白作用とアルカリ水による汚れの乳化分散作用を合わせて用いることで、汚れの種類に応じた洗浄を行うことが可能となり洗浄能力を高めることができる。
また、酸性水とアルカリ水の組合せは本実施例により制限されるものではなく、酸性水により汚れを分解した後にアルカリ水洗浄を行うことで分解した汚れを被洗浄物からすみやかに乳化分散させ洗浄を行うことや、アルカリ水により汚れを乳化膨潤させた後に酸性水により汚れの分解洗浄を行うことも適時行うことができる。
また、電極の極性を反転することで、洗濯槽に供給する水のpHを切り替える構成とすることで、洗浄時およびすすぎ時の洗浄用水の切換えを、弁を不要とすることが可能となり、装置をさらに小型化することができる。
隔膜11に陽イオン交換膜を用いることで、陽イオン交換膜は陽イオンのみを選択的に透過するため、隔膜11を介して陰イオンとして水酸化物イオンの移動が阻害されるため、電気分解により生成するアルカリ水の生成効率を高めることができ洗浄能力を高めることができる。
なお、本実施の形態では洗剤を用いずに被洗浄物の汚れを洗浄する方法を用いたが、微細気泡を混入したアルカリ水および酸性水は洗剤の洗浄力を阻害するものではなく、強度の汚れに対しては洗剤を併用することで洗剤の洗浄力を引き出すことができ、洗剤の使用量を低減した洗浄を行うことができる。
(実施の形態2)
図2は、本発明の第2の実施の形態における洗濯機の構成を示すものである。図2において、洗濯機は筐体1の内部に洗濯槽2と筐体1の上面に開閉自在な蓋部3を設け、洗濯槽2の底部にはモータ4により駆動する撹拌翼5を設けている。原水6は電磁弁7および流量調整手段25を介して給水路8に供給され、給水路8に設けた内部を隔膜11で分離形成し、陽極26および陰極27を備えた電解槽28で電気分解を行い、電解槽28で生成した洗浄用水は、固体電解質29の両面に多孔質電極貴金属電極30を締め付け金具31で圧着させたガス発生用電解槽32に供給され、洗浄用水には多孔質貴金属電極30間に直流電源により直流電圧を印加することで発生した微細気泡が混入され、洗濯槽2に供給される。
洗濯槽2内部の水は電磁弁21により排水路22および循環流路23に流路が切り替えられる構成となっており、循環流路23には循環ポンプ24が設けられ、循環流路23はガス発生用電解槽32に接続されている。電解槽28およびガス発生用電解槽32に印加する電圧は制御手段(図示せず)によって、印加のタイミングを制御できる構成となっている。
洗浄用水として噴出する噴出孔33を有した噴出部34から洗濯槽2内部の被洗浄物にシャワー状に噴出し、切換え手段35により噴出部34から洗濯槽2に噴出する洗浄用水のpHを切換える構成となっている。
陽極26はチタン基材の表面に二酸化鉛を含む金属を形成した二酸化鉛電極とし陰極27は、チタン基材の表面に白金等の貴金属を焼結ないしはメッキにより形成した貴金属電極を用いている、隔膜11としては、ポリエチレンテレフタレートなどの織布もしくは不織布等の多孔体、もしくは陽イオン交換膜を用いることができる。
以上のように構成された洗濯機について、以下その動作、作用を説明する。まず、電解槽28において、陽極26および陰極27間に直流電圧を印加することで、水中の陽イオンは陰極27に、陰イオンは陽極26側に移動するとともに水の電気分解が起こり、陰極27側にはアルカリ水が陽極26側には酸性水が生成する。流量調節手段25によって電解槽28に供給する水の流量を調整することにより、一定電圧を印加した電気分解で生成する洗浄用水のpHは変化させることができる。
切換え手段35により、噴出部34から洗濯槽2に噴出する洗浄用水として陰極27側で生成した微細気泡を混入したアルカリ水を洗浄用水として用いた場合、噴出流量調整手段25で水の流量を減少させることで、生成するアルカリ水のpHを上昇させることができ、アルカリの作用により着衣の汚れである皮脂などの汚れを膨潤し乳化分散することで、汚れを洗浄することができる。アルカリ水のpHは高いほど洗浄効果が高まるため、pHの高いアルカリ性の軟水を洗浄用水として噴出部24から洗濯槽2内部の被洗浄物にシャワー状に噴出することで、被洗浄物にむらなく洗浄用水を塗布することができ、洗浄能力を高めることができる。
また、制御手段により電解槽28およびガス発生用電解槽32に電圧を印加するタイミングを制御し、電解槽28で水を電気分解することで得られるアルカリ水を洗浄用水として洗濯槽2に供給し被洗浄物を浸漬した後に、ガス発生用電解槽32に電圧を印加し、洗浄用水に微細気泡を混入することで、衣類はあらかじめアルカリ水が浸漬しているため、微細気泡による表面張力上昇の影響を受けずに洗浄を行うことができる。
洗浄用水には多孔質貴金属電極30間に直流電源により直流電圧を印加することで発生した微細気泡が混入される。一般的に電気分解で生成した気泡の径は数10μm〜数100μmといわれており、微細な気泡が混入された水が洗浄用水として洗濯槽2に供給される。
電気分解で発生する気泡量は流れた電流量に依存し、電流量は電解時間が長く電極間距離が短くなるほど増加する。しかし通常の電気分解で電流量を多く得るために電極間距離を縮めようとしても、電解の時間経過とともに水道水中のカルシウムイオンやマグネシウムイオンなどが電極表面に析出し電極間を閉塞してしまうため電極間距離は数mm程度離す必要があり、十分な気泡を得るためには電極面積を増やし、印加電圧を高めなければならなかった。
本発明では多孔質貴金属電極30間の距離は固体電解質29の厚みとなるため電極間距離が縮まり、電解電流を大きくすることが可能となり発生する気泡の量を増やすことができる。
また、固体電解質はカルシウムイオンやマグネシウムイオンを通さないため電極間のスケール析出が防止され、常に安定して高い電流量を得ることができるとともに、電極を多孔質とすることで、電極面積を増やすことができさらに装置を小型化することができる。アルカリ水が汚れを膨潤させるとともに微細気泡が汚れの表面に付着し汚れを引き剥がすことで、攪拌翼5による機械的洗浄力を補助することができ、洗剤を使用しない場合においても布痛みの少ない洗浄を行うことができる。
噴出部34に設けた噴出孔33の構成および噴出部34の位置は、洗浄用水が被洗浄物にむらなく塗布される構成であれば、とくに制限されることはないが、洗濯槽2の底部に被洗浄物があることより洗濯槽2の上部に噴出部34を設けることが望ましい。
次に、切換え手段35により、噴出部34から洗濯槽2に噴出する洗浄用水として陽極26側で生成したオゾンを溶解したオゾン水を洗浄用水として用いた場合について説明する。陽極26として二酸化鉛電極を用いた場合、陽極26の表面では水の電気分解で生成した酸素がオゾンに酸化される。一般的な貴金属電極を陽極として用いた場合でも、陽極表面反応で発生するガスにオゾンはわずかに含まれているが、陽極として二酸化鉛電極を用いることでオゾンの発生効率を高めることができる。
オゾンは水に対する溶解効率が悪く、気相放電等によりオゾンガスを発生させてから水に溶解する場合には、発生したオゾンガスが水に溶解しきれず放出してしまい、高濃度のオゾン溶解水を得ることが困難であったが、電気分解で直接オゾンを生成溶解することで、電気分解で生成したオゾンは、気泡径が小さく高濃度であるため水への溶解効率が高まり高濃度にオゾンが溶解した水を効率よく生成することができる。
オゾンの溶解した酸性水を洗浄用水として用いることで、オゾンによる殺菌漂白作用を得ることができる。酸化力が高く殺菌効果の高いオゾンを用いることで洗浄能力を高めることができると共に、電気分解によりオゾンを発生させるため、放電装置等のオゾン発生装置が不要となり、発生後速やかに溶解させることでオゾンの溶解効率を高めることができる。
このように、給水路に流量調節手段を設け、電解槽に供給する水量を調節できる構成とすることで、電気分解で得られるアルカリ水および酸性水のpHを調整することができ洗浄能力の高い、pHの高いアルカリ水を洗浄用水として供給することができる。
また、洗濯槽に洗浄用水を供給する噴出部を設け、噴出部より洗濯槽内の被洗浄物にシャワー状に洗浄用水を噴出する構成とすることで、被洗浄物にむらなく洗浄用水を塗布することができ、洗浄能力を高めることができるとともに、アルカリ水を洗浄用水として洗濯槽に供給し被洗浄物を浸漬した後に、ガス発生用電解槽32に電圧を印加し洗浄用水に微細気泡を混入することことで、衣類はあらかじめアルカリ水が浸漬しているため、微細気泡による表面張力上昇の影響を受けずに洗浄を行うことができる。
以上のように、本発明にかかる洗濯機は、電解槽で水を電気分解することで得られるアルカリ水に微細気泡を混入した水を洗浄用水として洗濯槽に供給することで、洗剤の使用なしで通常汚れの衣類の洗濯を行うことができる。また、これにより衣類の洗浄のみでなく、食器の洗浄を行う食洗器などにも応用することが可能である。
本発明の実施の形態1における洗濯機の構成図 本発明の実施の形態2における洗濯機の構成図
符号の説明
1 筐体
2 洗濯槽
4 モータ
5 撹拌翼
11 隔膜
12、13 電極
14 電解槽
15 直流電源
16 極性反転手段
17 固体電解質
18、19 貴金属電極
20 直流電源
21 電磁弁
23 循環流路
24 循環ポンプ
25 流量調整手段
26 陽極
27 陰極
33 噴出孔
34 噴出部
35 切換え手段

Claims (11)

  1. 筐体と、前記筐体内部に配設した洗濯槽と、前記洗濯槽に水を供給する給水路と、前記給水路に少なくとも一対の電極を有し内部を隔膜で分離形成した電解槽と、微細気泡混入手段とを備え、前記電解槽で水を電気分解することで得られるアルカリ水に微細気泡を混入した水を洗浄用水として前記洗濯槽に供給することを特徴とした洗濯機。
  2. 電解槽で水を電気分解することで得られるアルカリ水を洗浄用水として洗濯槽に供給し被洗浄物を浸漬した後、洗浄用水に微細気泡を混入することを特徴とした請求項1記載の洗濯機。
  3. 洗濯槽に洗浄用水を供給する噴出部を設け、前記噴出部より前記洗濯槽内の被洗浄物にシャワー状に洗浄用水を噴出する構成とした請求項1または2記載の洗濯機。
  4. 給水路に流量調節手段を設け、電解槽に供給する水量を調節できる構成とした請求項1〜3のいずれか1項に記載の洗濯機。
  5. 洗濯槽に供給する洗浄用水のpHを切換える切換え手段を設け、電気分解で得られるアルカリ性の軟水と酸性水を洗浄用水として用いるようにした請求項1〜4のいずれか1項に記載の洗濯機。
  6. 電極は少なくとも陽極を二酸化鉛電極とし、電気分解により前記二酸化鉛電極表面で酸素とともに発生するオゾン溶解した酸性水を洗浄用水に用いることを特徴とした請求項5記載の洗濯機。
  7. 電極の極性を反転することで、洗濯槽に供給する洗浄用水のpHを切り替える構成とした請求項5または6記載の洗濯機。
  8. 隔膜は陽イオン交換膜とした請求項1〜7のいずれか1に項記載の洗濯機。
  9. 洗濯槽の水を循環する循環手段を設け、洗浄用水の循環流路に微細気泡混入手段を設けた請求項1〜8のいずれか1項に記載の洗濯機。
  10. 微細気泡混入手段は、両面に貴金属電極を形成した固体高分子電解質膜を有するガス発生用電解槽で構成した請求項1〜9のいずれか1項に記載の洗濯機。
  11. 微細気泡混入手段は、多孔質チタン基材に貴金属をメッキないしは焼結した多孔体貴金属電極を固体高分子電解質膜の両面に圧着した構成とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の洗濯機。
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