JP2006037885A - 二重管エキゾーストマニホールド - Google Patents

二重管エキゾーストマニホールド Download PDF

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Abstract

【課題】 排気ガスの円滑な流れを確保し、無理な応力が内管全体に発生することを抑制し得る二重管エキゾーストマニホールドを提供する。
【解決手段】 二重管エキゾーストマニホールド10は、外管20と、当該外管の内周面との間に空間部23を隔てて配置される内管30とを有する。内管は、主管50(第1内管)と、当該主管の途上に合流する枝管60、70(第2内管)とを含んでいる。主管および枝管は、主管に形成した開口部51、52の端部51a、52aと、枝管の端部60a、70aとの間に隙間Sを形成しつつ、外管20内に配置されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、二重管エキゾーストマニホールドに関する。
車両のエキゾーストマニホールドには、断熱効果や防音効果を高めるために、外管内に内管を同軸的に配置した二重管構造としたものがある。この種の二重管エキゾーストマニホールドは、内管と外管との熱膨張差を吸収する機能を内管側に持たせるために、複数の内管を軸線方向に沿って伸縮可能に接続したものがある(特許文献1参照)。
特許文献1の二重管エキゾーストマニホールドにあっては、一方の内管は、その端部に軸線方向に沿うスリットが形成され、いわゆる「モナカ状」をなす接続端部(以下、「モナカ状接続端部」という)が形成されている。他方の内管は、モナカ状接続端部の中に一端部が挿入されるパイプ部材から構成されている。そして、パイプ部材の一端部をモナカ状接続端部によって外側から挟み込み、スリットの縁から径方向外方に向けて突出する固定片同士を溶接により一体化する。これにより、パイプ部材とモナカ状接続端部とを、密着させた状態であってもスライド可能な構造とし、熱膨張による軸線方向の伸縮運動を許容しつつ内管同士を接続している。
しかしながら、上記の接続構造では、軸線方向の伸縮運動を許容するためには、パイプ部材およびモナカ状接続端部に直線部位を設けて、パイプ部材およびモナカ状接続端部を同軸直線上に位置させなければならない。エキゾーストマニホールドは、エンジン周りという限られた空間内に、他の部品と干渉することなく配置しなければならない部品の1つである。このため、複数の内管に直線部位を設けると、湾曲部位における曲げ半径が小さく(曲率が大きく)ならざるを得ない。内管の曲げ半径が小さくなる結果、排気ガスの円滑な流れが阻害される虞があり、また、内管の曲げ加工も難しくなる。
さらに、内管は、一般的に、3次元的な複雑な曲がり形状を有し、軸線方向に沿う伸縮だけでなく、横方向(軸線方向に対して直交する方向)への伸縮に対しても動きが制約される。このため、軸線方向の伸縮運動を許容するだけでは、無理な応力が内管に発生し、変形などの不具合を招くという問題がある。
特開2002−106339号公報
本発明の目的は、排気ガスの円滑な流れを確保し、無理な応力が内管全体に発生することを抑制し得る二重管エキゾーストマニホールドを提供することにある。
上記目的を達成する請求項1に記載に発明は、外管と、当該外管の内周面との間に空間部を隔てて配置される内管とを有する二重管エキゾーストマニホールドにおいて、
前記内管は、第1内管と、当該第1内管の途上に合流する第2内管とを含み、
前記第1と第2の内管を、前記第1内管に形成した開口部の端部と、前記第2内管の端部との間に隙間を形成しつつ、前記外管内に配置したことを特徴とする二重管エキゾーストマニホールドである。
第1内管に形成した開口部の端部と第2内管の端部との間に隙間を形成してあるので、排気ガスの熱によって第1内管の開口部の端部や第2内管の端部が熱膨張しても、第1内管と第2内管との接触を防止することができる。
第1内管と第2内管との接触を防止するに際して、軸線方向の伸縮運動を許容するための直線部位を第1内管と第2内管との合流部に設ける必要がない。したがって、限られた空間内に配置しなければならない二重管エキゾーストマニホールドにとって、第1内管および第2内管の設計自由度が高まり、湾曲部位における曲げ半径を大きく(曲率を小さく)することができる。内管の曲げ半径が大きくなる結果、排気ガスの円滑な流れを確保でき、また、内管の曲げ加工も容易なものとなる。
第1内管と第2内管とが接触しないことから、第1内管および第2内管が3次元的な複雑な曲がり形状を有する場合であっても、第1内管および第2内管のそれぞれは、軸線方向および当該軸線方向に対して直交する方向の両方向への比較的自由な伸縮運動が許容される。したがって、無理な応力が内管全体に発生することを抑制でき、変形の発生を防止できる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1(A)は、第1の実施形態に係る二重管エキゾーストマニホールド10を示す斜視図、図1(B)は、図1(A)の内管30のみを示す斜視図、図2は、図1(A)の要部を示す断面図である。
図1(A)および図2を参照して、二重管エキゾーストマニホールド10は、外管20と、当該外管20の内周面との間に空間部23を隔てて配置される複数個の内管30とを有する。外管20は、いわゆる「モナカ状」をなす2分割された部材を突き合わせることにより形成されている。外管20の一端は、シリングーヘッッドに取り付けられるフランジ部41に溶接により固定され、他端は、触媒装置側に取り付けられるフランジ部42に溶接により固定されている。外管20内に設けられるそれぞれの内管30は、上流側端部がフランジ部41に溶接により固定されている。それぞれの内管30の下流側端部は、溶接されることなく自由端とされ、伸縮自由な構造となっている。
本実施形態における内管30は、主管50(第1内管に相当する)と、当該主管50の途上に合流する2つの枝管60、70(第2内管に相当する)とを含んでいる。主管50には、各枝管60、70との合流部81、82に、開口部51、52を形成してある。そして、これら主管50および枝管60、70は、主管50に形成した開口部51の端部51aと枝管60の端部60aとの間に隙間Sを形成し、同様に、主管50に形成した開口部52の端部52aと枝管70の端部70aとの間に隙間Sを形成しつつ、外管20内に配置されている。合流部81の近傍を断面で示す図2を参照して、開口部51の端部51aと枝管60の端部60aとの間には、隙間S(CL1、CL2)が形成されている。
枝管60、70の端部60a、70aが主管50の開口部51、52内に若干差し込まれ、開口部51、52の端部51a、52aは、枝管60、70の端部60a、70aを覆うようにオーバーラップしている。オーバーラップ量OLは、熱膨張量にほぼ等しい2mm〜4mmである。
内管30の内部空間は、隙間Sを介して、空間部23に連通している。二重管エキゾーストマニホールド10は、隙間Sに連通する空間部23を区画するために、リング状突起53a、53b、54a、54b、61、71を有している。なお、本明細書において、「区画」とは、リング状突起53a、53b、54a、54b、61、71が外管20内周面に圧接し、隙間Sに連通する空間部23が他の空間部23から完全に遮断される形態のほか、リング状突起53a、53b、54a、54b、61、71が外管20内周面に近接して両者の間隔が極小化され、隙間Sに連通する空間部23が他の空間部23から完全には遮断されない形態をも含む意である。図2には、リング状突起53a、53b、54a、54b、61、71が外管20内周面に近接して両者の間隔が極小化された状態が示されている。
リング状突起は内管30および/または外管20に形成することができるが、図示例では、リング状突起53a、53b、54a、54b、61、71を主管50および枝管60、70のそれぞれに形成してある。具体的には、主管50には、合流部81の上流側、合流部81の下流側、合流部82の上流側、および合流部82の下流側のそれぞれにリング状突起53a、53b、54a、54bが形成されている。枝管60には、合流部81に近接してリング状突起61が形成され、枝管70にも、合流部82に近接してリング状突起71が形成されている。
各リング状突起53a、53b、54a、54b、61、71は、内管30の周方向に沿って形成された断面半円弧状あるいは断面三角形状の環状突部あるいはビード状突部である。
上述したリング状突起53a、53b、54a、54b、61、71により、外管20と内管30との間に所定の空間部23を形成することもできるが、リング状突起53a、53b、54a、54b、61、71の他に、空間部23を生じさせるための突起部55a、55b、56a、56b、62、72を有してもよい。空間部23を確実に形成して、断熱効果や防音効果を高めることができるからである。また、突起部55a、55b、56a、56b、62、72によって外管20に対して内管30を支持する構成とすることにより、外管20に対して内管30を支持するためのメタルメッシュや支持金具などの部材を用いる必要がなくなる。
突起部は内管30および/または外管20に形成することができるが、図示例では、突起部55a、55b、56a、56b、62、72を主管50および枝管60、70のそれぞれに形成してある。具体的には、主管50には、リング状突起53aの上流側、リング状突起53bの下流側、リング状突起54aの上流側、およびリング状突起54bの下流側のそれぞれに突起部55a、55b、56a、56bが形成されている。枝管60には、リング状突起61の上流側に突起部62が形成され、枝管70にも、リング状突起71の上流側に突起部72が形成されている。
各突起部55a、55b、56a、56b、62、72は、外管20と点接触するように形成された円錐状あるいは断面半円弧状のエンボス状の凸部であり、内管30の周方向に沿って複数点在するように設けられている。突起部55a、55b、56a、56b、62、72は、内管30を外管20内で確実に支持するために、合流部81、82に対応する位置のみでなく、所定のスパン毎に形成してもよい。円錐状あるいは断面半円弧状の突起部55a、55b、56a、56b、62、72は、外管20と先端のみが接するので、内管30と外管20との接触面積が小さく、熱伝導も少ない。このため、所定の許容熱伝導量の範囲内であれば、突起部55a、55b、56a、56b、62、72を多数形成することができる。この結果、内管30の肉厚を薄肉化しても内管30の支持は、剛性の高いものとなる。
主管50の開口部51、52の端部51a、52aが枝管60、70の流路断面に突出せず、枝管60、70の端部60a、70aが主管50の流路断面に突出しないことが望ましい。排気ガスの円滑な流れを確保するためである。
主管50の開口部51、52の端部51a、52aおよび/または枝管60、70の端部60a、70aは、ベルマウス形状を有していることが望ましい。主管50と枝管60、70との合流部81、82において、排気ガスをより円滑に流すことができるからである。
次に、図3および図4を参照して、二重管エキゾーストマニホールド10の加工および組み立て手順について説明する。図3(A)は、外管20を構成する2分割された外管構成部材21、22を示す断面図、図3(B)は、外管20内に配置される内管30の1つである枝管60を示す断面図である。図4(A)〜(C)は、二重管エキゾーストマニホールド10の組み立て手順の説明に供する図である。
図3(A)に示すように、外管20については、ブランク材をプレス成形することによって、「モナカ状」をなす2分割された外管構成部材21、22を形成する。
図3(B)に示すように、枝管60については、パイプ粗材を成形型内で液圧成形することによって、全体の湾曲形状を成形するとともに、突起部62および図示しないリング状突起61を形成する。液圧成形によって内管30を成形することによって、リング状突起53a、53b、54a、54b、61、71や突起部55a、55b、56a、56b、62、72を所望の形状を有するように、所望の位置に自由に成形することができる。また、内管30の薄肉化を容易に図ることができ、内管30の熱容量の低減を通して、排気ガスの昇温特性を高めることができる。
図4(A)(B)に示すように、一方の外管構成部材21に対して枝管60の位置を合わせた後、スポット溶接によって、枝管60を一方の外管構成部材21に固定する。図4(B)は、図4(A)の軸方向からみた状態を示している。主管50および枝管70についても同様に、スポット溶接によって一方の外管構成部材21に固定する。
次いで、図4(C)に示すように、一体となった一方の外管構成部材21、主管50、および枝管60、70に対して他方の外管構成部材22の位置を合わせて被せた後、外管構成部材21、22同士の合わせ面を溶接する。
最後に、外管20および内管30(主管50、枝管60、70)の一端を、フランジ部41に溶接により固定し、外管20の他端を、フランジ部42に溶接により固定する。
このように、外管20および内管30を個別に成形するため、加工を容易に行うことができる。外管20と内管30とを溶接作業で接合するため、組み立てを容易に行なうことができる。さらに、複数の内管30同士を溶接により接合しないため、この観点からも組み立て性が大幅に改善される。したがって、二重管エキゾーストマニホールド10を、加工精度が高く、かつ、安価に製作することが可能となる。
次に、本実施形態の作用を説明する。
第1の実施形態の二重管エキゾーストマニホールド10にあっては、主管50は、複数の突起部55a、55b、56a、56bによって外管20に対して位置決めされた状態で外管20内に支持され、枝管60は、複数の突起部62によって外管20に対して位置決めされた状態で外管20内に支持され、枝管70も同様に、複数の突起部72によって外管20に対して位置決めされた状態で外管20内に支持されている。このため、主管50の開口部51、52の端部51a、52aと、枝管60、70の端部60a、70aとの相対的な位置関係は固定されている。また、両者の間には、隙間S(CL1、CL2)が形成されている。
エンジンから吐出された高温の排気ガスが内管30内を流通すると、内管30は、軸線方向および径方向に熱膨張する。突起部55a、55b、56a、56b、62、72が径方向外方にある程度熱膨出するので、この突起部55a、55b、56a、56b、62、72自体が内管30の軸線方向位置ズレに対し摺動抵抗を発揮する支持点となり、これにより軸線方向の伸びをある程度制限できる。但し、主管50の開口部51、52の端部51a、52aや枝管60、70の端部60a、70aは、自由端であり、軸線方向の伸びが制限されていない。
しかしながら、主管50および枝管60、70を、主管50に形成した開口部51、52の端部51a、52aと、枝管60、70の端部60a、70aとの間に隙間Sを形成しつつ外管20内に配置してあるので、排気ガスの熱によって主管50の開口部51、52の端部51a、52aや枝管60、70の端部60a、70aが熱膨張しても、主管50と枝管60との接触および主管50と枝管70との接触を防止することができる。
このように主管50と枝管60、70との接触を防止するに際して、前述した特許文献1記載の技術のように、軸線方向の伸縮運動を許容するための直線部位を合流部81、82に設ける必要がない。つまり、主管50および枝管60、70は隙間Sを介して相対的に差し込まれる形態であるので、曲がり形状の部分であっても、主管50と枝管60、70とを接続できる。したがって、限られた空間内に配置しなければならない二重管エキゾーストマニホールド10にとって、主管50および枝管60、70の設計自由度が高まり、湾曲部位における曲げ半径を大きく(曲率を小さく)することができる。内管30の曲げ半径が大きくなる結果、排気ガスの円滑な流れを確保でき、また、内管30の曲げ加工も容易なものとなる。
主管50と枝管60、70とが接触しないことから、主管50および枝管60、70が3次元的な複雑な曲がり形状を有する場合であっても、主管50および枝管60、70のそれぞれは、軸線方向および当該軸線方向に対して直交する方向の両方向への比較的自由な伸縮運動が許容される。したがって、無理な応力が内管30全体に発生することを抑制でき、変形などの不具合を招くことがない。
また、隙間Sに連通する空間部23を区画するためのリング状突起53a、53b、54a、54b、61、71を主管50および枝管60、70のそれぞれに形成したので、内管30から外管20への排気ガスの漏れ量を抑制することができる。ここで、リング状突起53a、53b、54a、54b、61、71が外管20内周面に圧接する形態の場合には、隙間Sに連通する空間部23が他の空間部23から完全に遮断されることによって、内管30から外管20への排気ガスの漏れ量が抑制される。一方、リング状突起53a、53b、54a、54b、61、71が外管20内周面に近接して両者の間隔が極小化される形態の場合には、合流部81、82の隙間Sから呼吸作用で漏れ出た排気ガスは、リング状突起53a、53b、54a、54b、61、71による通気抵抗の増加に伴う流れ抑制効果によって、内管30から外管20への排気ガスの漏れ量が抑制される。後者の形態の場合には、隙間Sからリング状突起53a、53b、54a、54b、61、71に至る外管20内の空間がシール構造を構成している。また、リング状突起53a、53b、54a、54b、61、71は軸線方向に伸縮可能な形状であることから、このリング状突起53a、53b、54a、54b、61、71自体により軸線方向の伸びを吸収することができ、これによっても、主管50や枝管60、70に異常な応力の発生を抑制できる。
また、外管20との間に空間部23を生じさせる突起部55a、55b、56a、56b、62、72を主管50および枝管60、70のそれぞれに形成したので、外管20に対する主管50の位置決め精度および外管20に対する枝管60、70の位置決め精度を向上でき、主管50の開口部51、52の端部51a、52aと枝管60、70の端部60a、70aとの相対的な位置関係を固定できる。したがって、隙間Sによって主管50と枝管60、70との接触を防止する、という機能を確実に発揮させることができる。
また、主管50の開口部51、52の端部51a、52aが枝管60、70の流路断面に突出せず、枝管60、70の端部60a、70aが主管50の流路断面に突出しないため、排気ガスの円滑な流れが確保される。
また、主管50の開口部51、52の端部51a、52a、および枝管60、70の端部60a、70aは、ベルマウス形状を有しているため、主管50と枝管60、70との合流部81、82において、排気ガスをより円滑に流すことができる。さらに、排気ガスの圧力変動に伴う呼吸作用による隙間Sから外管20内への排気ガスの漏れ量を低減することができる。リング状突起53a、53b、54a、54b、61、71によって内管30から外管20への排気ガスの漏れ量を抑制する効果とあいまって、排気ガスの流れへの影響および外管20側への高温ガスの流出を一層低減でき、外管20の熱劣化を抑制することができる。
(第2の実施形態)
図5は、第2の実施形態に係る二重管エキゾーストマニホールド10の要部を示す断面図である。なお、図5には、図2と同様に、主管50と、一方の枝管60とが示されている。
第2の実施形態は、枝管60、70(第2内管に相当する)の端部60a、70aが主管50(第1内管に相当する)に形成した開口部51、52を覆うようにオーバーラップしており、この点で、開口部51、52の端部51a、52aが枝管60、70の端部60a、70aを覆うようにオーバーラップしている第1の実施形態と相違する。
第2の実施形態に係る二重管エキゾーストマニホールド10は、第1の実施形態と同様に、内管30は、主管50と、当該主管50の途上に合流する枝管60、70とを含んでいる。主管50には、枝管60、70との合流部81、82に、開口部51、52を形成してある。そして、これら主管50および枝管60、70は、開口部51、52の端部51a、52aと枝管60、70の端部60a、70aとの間に隙間Sを形成しつつ、外管20内に配置されている。図示するように、開口部51の端部51aと枝管60の端部60aとの間には、隙間S(CL3、CL4)が形成されている。
主管50の開口部51、52が枝管60、70の端部60a、70a内に若干差し込まれ、枝管60、70の端部60a、70aは、開口部51、52の端部51a、52aを覆うようにオーバーラップしている。オーバーラップ量OLは、熱膨張量にほぼ等しい2mm〜4mmである。
このオーバーラップの形態においても、主管50の開口部51、52の端部51a、52aが枝管60、70の流路断面に突出せず、枝管60、70の端部60a、70aが主管50の流路断面に突出しないことが望ましい。具体的には、開口部51、52の開口径を、枝管60、70の内径よりも大きい寸法に設定し、排気ガスの円滑な流れを確保している。
また、排気ガスの円滑な流れを確保するために、主管50の開口部51、52の端部51a、52aは、ベルマウス形状を有している。
リング状突起および突起部については、第1の実施形態のものと同様であるため、図示および説明は省略する。
第2の実施形態の二重管エキゾーストマニホールド10にあっても、第1の実施の形態と同様に、排気ガスの円滑な流れを確保でき、無理な応力が内管30全体に発生することを抑制し得る。
(その他の変形例)
リング状突起53a、53b、54a、54b、61、71は、内管30内を排気ガスが流通して内管30温度が上昇するのに従って、外管20内周面に圧接したり、外管20内周面に近接して両者の間隔を極小化したりする形態でもよい。かかる構成の場合、エンジン始動時には、内管30および外管20は突起部55a、55b、56a、56b、62、72のみの点接触により支持されているので、内管30から外管20への熱伝達は最小限となり、エンジン始動時の排気温度上昇を早めることができ、触媒の機能を迅速に高めることができる。
リング状突起53a、53b、54a、54b、61、71を必要部位に1個ずつ設けた実施形態について図示したが、本発明は、この場合に限定されるものではない。例えば、必要部位に、複数個のリング状突起53a、53b、54a、54b、61、71を軸線方向に隣接させて設けてもよい。突起部55a、55b、56a、56b、62、72についても同様に、軸線方向に隣接させて設けてもよい。
図1(A)は、第1の実施形態に係る二重管エキゾーストマニホールドを示す斜視図、図1(B)は、図1(A)の内管のみを示す斜視図である。 図1(A)の要部を示す断面図である。 図3(A)は、外管を構成する2分割された外管構成部材を示す断面図、図3(B)は、外管内に配置される内管の1つである枝管を示す断面図である。 図4(A)〜(C)は、二重管エキゾーストマニホールドの組み立て手順の説明に供する図である。 第2の実施形態に係る二重管エキゾーストマニホールドの要部を示す断面図である。
符号の説明
10 二重管エキゾーストマニホールド、
20 外管、
21、22 外管構成部材、
23 空間部、
30 内管、
50 主管(第1内管)、
51、52 開口部、
51a、52a 開口部の端部、
53a、53b、54a、54b、61、71 リング状突起、
55a、55b、56a、56b、62、72 突起部、
60、70 枝管(第2内管)、
60a、70a 枝管の端部(第2内管の端部)、
81、82 合流部、
S 隙間(第1内管に形成した開口部の端部と、第2内管の端部との間の隙間)。

Claims (7)

  1. 外管と、当該外管の内周面との間に空間部を隔てて配置される内管とを有する二重管エキゾーストマニホールドにおいて、
    前記内管は、第1内管と、当該第1内管の途上に合流する第2内管とを含み、
    前記第1と第2の内管を、前記第1内管に形成した開口部の端部と、前記第2内管の端部との間に隙間を形成しつつ、前記外管内に配置したことを特徴とする二重管エキゾーストマニホールド。
  2. 前記隙間に連通する前記空間部を区画するためのリング状突起を有することを特徴とする請求項1に記載の二重管エキゾーストマニホールド。
  3. 前記リング状突起を前記第1と第2の内管のそれぞれに形成したことを特徴とする請求項2に記載の二重管エキゾーストマニホールド。
  4. 前記空間部を生じさせる突起部を有することを特徴とする請求項1に記載の二重管エキゾーストマニホールド。
  5. 前記突起部を前記第1と第2の内管のそれぞれに形成したことを特徴とする請求項4に記載の二重管エキゾーストマニホールド。
  6. 前記第1内管の前記開口部の端部が前記第2内管の流路断面に突出せず、前記第2内管の端部が前記第1内管の流路断面に突出しないことを特徴とする請求項1に記載の二重管エキゾーストマニホールド。
  7. 前記第1内管の前記開口部の端部および/または前記第2内管の端部は、ベルマウス形状を有していることを特徴とする請求項1に記載の二重管エキゾーストマニホールド。
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