JP2006029113A - 冷却水流量制御弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】 第1、第2スプール弁5、6の開弁状態または閉弁状態に関わらず、また、ラジエータ流圧力またはバイパス流圧力に関わらず、アクチュエータ3の駆動負荷を最小限に抑えることを課題とする。
【解決手段】 冷却水流量制御弁2の第1スプール弁5の軸線方向に貫通する第1圧力調整通路61を形成することにより、第1スプール弁5の軸線方向の両端側の圧力(P1=P2)が図示上下同一の水圧となり均一化される。また、冷却水流量制御弁2の第2スプール弁6の軸線方向に貫通する第2圧力調整通路62を形成することにより、第2スプール弁6の軸線方向の両端側の圧力(P3=P4)が図示左右同一の水圧となり均一化される。したがって、第1、第2スプール弁5、6がその軸線方向に移動する際の圧力負荷をキャンセルすることができるので、アクチュエータ3の駆動負荷が小さくなる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ラジエータで冷却した冷却水をエンジンに循環させるようにした水冷式のエンジン冷却装置に用いられる冷却水流量制御弁に関するもので、特にエンジンを冷却する冷却水をラジエータを通過するラジエータ流量とラジエータを迂回してバイパス通路を通過するバイパス流量とをエンジンの運転状態に応じて調節して冷却水温度を最適化するための冷却水流量制御弁に係わる。
[従来の技術]
従来より、自動車等の車両に搭載されるエンジンを冷却する装置として、ラジエータを用い、ラジエータで冷却した冷却水をエンジンに循環させるようにした水冷式のエンジン冷却装置が知られている。このエンジン冷却装置には、冷却水の温度を制御するためのサーモスタットが用いられており、冷却水の温度が所定の冷却水温以下の場合、サーモスタットを作動させることで、エンジンを冷却した冷却水を、ラジエータを迂回するバイパス通路に流してウォータポンプに戻し、再度エンジンに循環させるようにしている。
ここで、近年、エンジンに対する要求として、高出力と低燃費という相反する要求が高まっており、エンジン冷却装置においてもこのようなエンジンの要求を満足するエンジン冷却装置が望まれている。すなわち、高出力を実現するためには、ラジエータで冷却される冷却水温を低くし、エンジンの冷却効率を高め、エンジン各部の部材の温度を熱負荷に対する耐久限界温度以下に保つ必要がある。また、低燃費を実現するためには、冷却水温を高くしてエンジンの燃焼室の燃焼効率を向上させる必要がある。つまり、高出力走行である高速走行等の高速高負荷時、急登坂走行等の低速高負荷時、低燃費走行である低速低負荷時または通常時、低燃費で、且つ低排出ガスを目的としたアイドリングストップ後のエンジン始動時等のエンジンの運転状態に応じて、冷却水温を制御することが可能なエンジン冷却装置が望まれている。
そこで、エンジンの運転状態に応じて冷却水温を制御することが可能な流量制御弁を用いた水冷式のエンジン冷却装置が提案されている。これは、冷却水循環回路の、ラジエータ側通路とバイパス側通路との合流部に、エンジンの運転状態に対応してラジエータ流量とバイパス流量とを精密に制御することが可能な流量制御弁を装着し、サーモスタットを使用する場合に比べて冷却水温の制御を精密に行うことで、低燃費化を図ることができる。しかし、エンジン冷却装置に組み込まれる流量制御弁においては、エンジンの運転状態が通常時であろうと高負荷時であろうと、アクチュエータによって流量制御用弁体を駆動する際にウォータポンプから非常に高い水圧が流量制御用弁体に加わるため、流量制御用弁体を作動させるためのアクチュエータの駆動軸には非常に大きな推進力または駆動トルクが必要であり、アクチュエータの体格が大型化したり、アクチュエータの出力軸と流量制御用弁体の弁軸との間にアクチュエータの出力軸の回転速度を所定の減速比となるように減速する減速機構(例えば歯車減速機構)が必要となったりして、コストアップとなるという問題が生じている。
そこで、アクチュエータに要求される駆動トルクを小さくしてアクチュエータの小型化を図ることを目的として、ラジエータ流圧力とバイパス流圧力との圧力差により流量制御用バルブに作用する駆動負荷をキャンセルして、アクチュエータの駆動負荷を減らすようにした流量制御弁が提案されている(例えば、特許文献1参照)。これは、エンジンを冷却してラジエータを経由してウォータポンプに戻るラジエータ流量を制御するための第1の弁体および第1の弁座と、エンジンを冷却してラジエータを迂回するバイパス通路を経由してウォータポンプに戻るバイパス流量を制御するための第2の弁体および第2の弁座とを備え、これらの2つの第1、第2の弁体を1つの流量制御用バルブとしてアクチュエータにより一体的に駆動するように構成されている。
[従来の技術の不具合]
ところが、特許文献1に記載の流量制御弁において、実際の運用に当たっては、第1の弁体のみが開いている高負荷時や、ラジエータ側通路の通路径とバイパス側通路の通路径との違いによる通水抵抗の違いが発生する場合には、ラジエータ流圧力とバイパス流圧力とが大幅に異なってしまう可能性が高く、ラジエータ流圧力とバイパス流圧力との圧力差により流量制御用バルブに作用する駆動負荷をキャンセルしきれず、アクチュエータの駆動負荷を減少させる効果を十分に発揮することができなかった。
特開2003−286843号公報(第1−9頁、図1−図11)
本発明の目的は、ラジエータ流量制御用弁体またはバイパス流量制御用弁体が軸線方向(移動方向)に移動する際の圧力負荷を無くすことで、ラジエータ流量制御用弁体またはバイパス流量制御用弁体の開弁状態または閉弁状態に関わらず、また、ラジエータ流圧力またはバイパス流圧力に関わらず、アクチュエータの駆動負荷を最小限に抑えることのできる冷却水流量制御弁を提供することにある。また、アクチュエータの体格の小型化および減速機の削減を図ることのできる冷却水流量制御弁を提供することにある。
請求項1に記載の発明によれば、アクチュエータの駆動力を直接的または間接的に受けて軸線方向にラジエータ流量制御用弁体が移動することで、ハウジングに設けられた第1冷却水流路の流路開口面積が変更されるので、ラジエータ循環経路中を循環する冷却水の流量(ラジエータ流量)がエンジンの運転状態に対応して制御される。また、アクチュエータの駆動力を間接的または直接的に受けて軸線方向にバイパス流量制御用弁体が移動することで、ハウジングに設けられた第2冷却水流路の流路開口面積が変更されるので、バイパス循環経路中を循環する冷却水の流量(バイパス流量)がエンジンの運転状態に対応して制御される。したがって、エンジンの運転状態に対応してラジエータ流量とバイパス流量とを精密に制御することが可能となり、エンジンを循環する冷却水の温度がエンジンの運転状態に対応した最適な冷却水温となる。
そして、ラジエータ流量制御用弁体またはバイパス流量制御用弁体の移動方向の両側を同一の圧力とする圧力調整通路を設けたことにより、ラジエータ流量制御用弁体またはバイパス流量制御用弁体が軸線方向(移動方向)に移動する際(開弁時または閉弁時)の圧力負荷を無くすことができる。これによって、ラジエータ流量制御用弁体またはバイパス流量制御用弁体の開弁状態または閉弁状態に関わらず、また、ラジエータ流圧力またはバイパス流圧力に関わらず、アクチュエータの駆動負荷を最小限に抑えることができる。したがって、アクチュエータの体格を小型化することができ、更に減速機を削減することができるので、コストダウンとなる。
請求項2に記載の発明によれば、上記の圧力調整通路として、ラジエータ流量制御用弁体の軸線方向の両端面を連通し、且つラジエータ流量制御用弁体をその軸線方向に貫通する第1連通路を採用することにより、ラジエータ流量制御用弁体の軸線方向の両側の圧力(水圧)を均一化することが可能となるので、ラジエータ流量制御用弁体が軸線方向(移動方向)に移動する際(開弁時または閉弁時)の圧力負荷を確実に無くすことができる。また、請求項3に記載の発明によれば、上記の圧力調整通路として、バイパス流量制御用弁体の軸線方向の両端面を連通し、且つバイパス流量制御用弁体をその軸線方向に貫通する第2連通路を採用することにより、バイパス流量制御用弁体の軸線方向の両側の圧力(水圧)を均一化することが可能となるので、バイパス流量制御用弁体が軸線方向(移動方向)に移動する際(開弁時または閉弁時)の圧力負荷を確実に無くすことができる。また、請求項4に記載の発明によれば、アクチュエータのシャフトの軸方向に対して同一の方向となるように、ラジエータ流量制御用弁体の軸線方向(移動方向)を規定するようにしても良い。また、アクチュエータのシャフトの軸方向に対して略直交する方向となるように、バイパス流量制御用弁体の軸線方向(移動方向)を規定するようにしても良い。
請求項5に記載の発明によれば、ラジエータ流量制御用弁体に、アクチュエータ回転角に対して所定のバイパス流量特性が得られるように、バイパス流量制御用弁体をその軸線方向に駆動するためのプロフィールを設けている。そして、弁体付勢手段によってバイパス流量制御用弁体を、ラジエータ流量制御用弁体のプロフィールに当接するように付勢している。これによって、アクチュエータの駆動力を受けてラジエータ流量制御用弁体が軸線方向に移動すると、そのラジエータ流量制御用弁体の軸線方向への移動に連動してバイパス流量制御用弁体が軸線方向に移動することになる。そして、ラジエータ流量制御用弁体のプロフィールを変更するのみで、アクチュエータ回転角に対するバイパス流量特性を自由に変更することができる。したがって、搭載するエンジン冷却システムや車種の要求によらず、ハウジングやバイパス流量制御用弁体等の主要部品の共通化を図ることができるので、開発工数の低減化を図ることができる。
請求項6に記載の発明によれば、ラジエータを通りラジエータ側通路からミキシング室内に流入した冷却水とバイパス通路を通りバイパス側通路からミキシング室内に流入した冷却水とを冷却水流量制御弁の内部で効率良く混ぜ合わすことができる。すなわち、ラジエータで放熱した低温の冷却水とラジエータを迂回した高温の冷却水とを、ミキシング室内およびポンプ側通路内で効率良く混ぜ合わすことができるので、エンジンを循環する冷却水の温度がエンジンの運転状態に対応した最適な冷却水温となる。
請求項7および請求項8に記載の発明によれば、アクチュエータの駆動力を間接的または直接的に受けて軸線方向にヒータ流量制御用弁体が移動することで、ハウジングに設けられた第3冷却水流路の流路開口面積が変更されるので、ヒータ循環経路中を循環する冷却水の流量(ヒータ流量)がエンジンの運転状態に対応して制御される。また、請求項8に記載の発明によれば、ヒータ流量制御用弁体の移動方向の両側を同一の圧力とする圧力調整通路を設けたことにより、ヒータ流量制御用弁体が軸線方向(移動方向)に移動する際(開弁時または閉弁時)の圧力負荷を無くすことができる。
請求項9に記載の発明によれば、上記の圧力調整通路として、ヒータ流量制御用弁体の軸線方向の両端面を連通し、且つヒータ流量制御用弁体をその軸線方向に貫通する第3連通路を採用することにより、ヒータ流量制御用弁体の軸線方向の両側の圧力(水圧)を均一化することが可能となるので、ヒータ流量制御用弁体が軸線方向(移動方向)に移動する際(開弁時または閉弁時)の圧力負荷を確実に無くすことができる。また、請求項10に記載の発明によれば、アクチュエータのシャフトの軸方向に対して同一の方向となるように、ラジエータ流量制御用弁体の軸線方向(移動方向)を規定するようにしても良い。また、アクチュエータのシャフトの軸方向に対して略直交する方向となるように、ヒータ流量制御用弁体の軸線方向(移動方向)を規定するようにしても良い。
請求項11に記載の発明によれば、ラジエータ流量制御用弁体に、アクチュエータ回転角に対して所定のヒータ流量特性が得られるように、ヒータ流量制御用弁体をその軸線方向に駆動するためのプロフィールを設けている。そして、弁体付勢手段によってヒータ流量制御用弁体を、ラジエータ流量制御用弁体のプロフィールに当接するように付勢している。これによって、アクチュエータの駆動力を受けてラジエータ流量制御用弁体が軸線方向に移動すると、そのラジエータ流量制御用弁体の軸線方向への移動に連動してヒータ流量制御用弁体が軸線方向に移動することになる。そして、ラジエータ流量制御用弁体のプロフィールを変更するのみで、アクチュエータ回転角に対するヒータ流量特性を自由に変更することができる。したがって、搭載するエンジン冷却システムや車種の要求によらず、ハウジングやバイパス流量制御用弁体等の主要部品の共通化を図ることができるので、開発工数の低減化を図ることができる。
請求項12に記載の発明によれば、温水式ヒータを通りヒータ側通路からミキシング室内に流入した冷却水とラジエータを通りラジエータ側通路からミキシング室内に流入した冷却水とバイパス通路を通りバイパス側通路からミキシング室内に流入した冷却水とを冷却水流量制御弁の内部で効率良く混ぜ合わすことができる。すなわち、温水式ヒータで放熱した低温の冷却水とラジエータで放熱した低温の冷却水とラジエータを迂回した高温の冷却水とを、ミキシング室内およびポンプ側通路内で効率良く混ぜ合わすことができるので、エンジンを循環する冷却水の温度がエンジンの運転状態に対応した最適な冷却水温となる。
本発明を実施するための最良の形態は、ラジエータ流量制御用弁体またはバイパス流量制御用弁体の開弁状態または閉弁状態に関わらず、また、ラジエータ流圧力またはバイパス流圧力に関わらず、アクチュエータの駆動負荷を最小限に抑えるという目的を、ラジエータ流量制御用弁体またはバイパス流量制御用弁体の移動方向の両側を同一の圧力とする圧力調整通路を設けることにより、ラジエータ流量制御用弁体またはバイパス流量制御用弁体が軸線方向に移動する際の圧力負荷を無くすことで実現した。
[実施例1の構成]
図1ないし図4は本発明の実施例1を示したもので、図1(a)は水冷式のエンジン冷却装置を示した図で、図1(b)はアクチュエータ回転角に対するラジエータ流量特性およびバイパス流量特性を示したグラフである。
本実施例の冷却水流量制御装置は、エンジン1を冷却(水冷)する冷却水回路を有する水冷式のエンジン冷却装置と、このエンジン冷却装置の冷却水回路中に介装された冷却水流量制御弁2と、エンジン1の運転状態に基づいて冷却水流量制御弁2のバルブ開度を電子制御するエンジン制御ユニット(以下ECUと呼ぶ:図示せず)とを備えた冷却水流量コントロールシステムである。ここで、本実施例の冷却水流量制御弁2は、ECUにより電子制御されるアクチュエータ3と、冷却水回路の合流管を形成するバルブハウジング4と、ラジエータ流量を制御するラジエータ流量制御用弁体(以下第1スプール弁と呼ぶ)5と、バイパス流量を制御するバイパス流量制御用弁体(以下第2スプール弁と呼ぶ)6とを備えている。
ここで、ECUには、制御処理、演算処理を行うCPU、各種プログラム、データを保存するメモリ(ROM、RAM)、入力回路、出力回路、電源回路等の機能を含んで構成される周知の構造のマイクロコンピュータが内蔵されている。なお、各種センサからのセンサ信号は、A/D変換器でA/D変換された後に、マイクロコンピュータに入力されるように構成されている。そして、マイクロコンピュータには、クランク角度センサ、アクセル開度センサ、吸入空気量センサ(エアフロメータ等)、吸気温センサ、吸気圧センサ、スロットル開度センサ、エンジン側冷却水温センサ、ラジエータ側冷却水温センサ、バイパス側冷却水温センサおよびウォータポンプ側冷却水温センサ等が接続されている。また、ECUには、エンジンを始動させるエンジン始動装置としてのスタータを通電するスタータ通電回路が接続されている。
そして、ECUは、エンジンキーをキーシリンダ内に差し込んでST位置まで回すと、図示しないスタータスイッチがオン(ST・ON)して、スタータ通電回路のスタータリレーをオン(ON)する。これにより、エンジン1がクランキングされて始動する。また、ECUは、エンジン1の始動後にエンジンキーをIG位置まで戻して、図示しないイグニッションスイッチがオン(IG・ON)すると、メモリ内に格納された制御プログラムに基づいて、例えば冷却水流量制御弁2等の各制御部品のアクチュエータを電子制御するように構成されている。なお、ECUは、イグニッションスイッチがオフ(IG・OFF)されると、メモリ内に格納された制御プログラムに基づく上記の制御が強制的に終了されるように構成されている。
水冷式のエンジン冷却装置は、エンジン1に冷却水を強制的に循環させてエンジン1を冷却(水冷)する冷却水回路を有している。その冷却水回路は、ウォータポンプ8より吐出された冷却水を、エンジン1→ラジエータ9→冷却水流量制御弁2→ウォータポンプ8の順に循環させるラジエータ循環経路と、ウォータポンプ8より吐出された冷却水を、エンジン1→バイパス通路11→冷却水流量制御弁2→ウォータポンプ8の順に循環させるバイパス循環経路とを有している。ここで、冷却水としては、例えばエチレングリコールを主成分とした不凍液、あるいは不凍液や防錆剤等を混合したロングライフクーラント(LLC)などが用いられる。
ウォータポンプ8は、エンジン1の出力軸(例えばクランクシャフト)近傍に設置され、エンジン1の流入口に一体的に取り付けられている。このウォータポンプ8は、エンジン1のクランクシャフトにベルト等の伝動手段を介して回転駆動されることによってエンジン1に冷却水を強制的に循環させるエンジン補機である。なお、このウォータポンプ8の代わりに、電動モータによって回転駆動される電動式ウォータポンプを用いても良い。そして、エンジン1は、自動車等の車両のエンジンルーム内に配設されており、シリンダヘッドとシリンダブロックに形成されたウォータジャケット12内に冷却水が強制的に循環されてエンジン1の各部が効率良く作動する最適な冷却水温となるように冷却される水冷式のエンジンである。
ラジエータ9は、車両のエンジンルーム内の走行風を受け易い場所に設置されている。このラジエータ9は、アッパータンクとロアタンクとの間に、内部を冷却水が流れる複数のチューブを列設したコア部を有している。そして、ラジエータ9は、冷却水と車両の走行風および冷却ファン(図示せず)の冷却風によりチューブの外側を通過する空気とチューブの内部を流れる冷却水とを熱交換させて、エンジン1のウォータジャケット12を通過する間にエンジン1の排熱を吸収して冷却水温が高くなった冷却水を冷却(空冷)する熱交換器(放熱器)である。
なお、ラジエータ9は、エンジン1の流出口より流出する高温の冷却水が流れる冷却水通路13の下流端に液密的に連通するラジエータ通路14、15間に介装されている。このラジエータ通路15の下流端は、冷却水流量制御弁2の上流端に液密的に連通するように設けられている。そして、バイパス通路11は、エンジン1の流出口より流出した高温の冷却水をラジエータ9から迂回(バイパス)させる冷却水通路であって、冷却水通路13の下流端とラジエータ通路14の上流端との接続部(分岐部)から分岐して、冷却水流量制御弁2の上流端に液密的に連通するように設けられている。
次に、本実施例の冷却水流量制御弁2の構造を図1ないし図4に基づいて簡単に説明する。ここで、図2は始動時バルブ位置を示した図で、図3(a)は通常時バルブ位置を示した図で、図3(b)は高負荷時バルブ位置を示した図である。この冷却水流量制御弁2は、ラジエータ循環経路中を強制的に循環する冷却水の流量(以下ラジエータ流量と言う)とバイパス循環経路中を強制的に循環する冷却水の流量(以下バイパス流量と言う)とをエンジンの運転状態に応じて精密に制御し、サーモスタットを使用する場合に比べて冷却水の温度制御を精密に行い燃費向上を図ることが可能な内燃機関用流量制御弁(流量制御バルブ)である。
アクチュエータ3は、エンジン1の運転状態に応じて駆動トルクを発生する駆動源であって、第1、第2スプール弁5、6をその軸線方向(例えば開弁方向または閉弁方向)に駆動するステッピングモータ等の駆動モータよりなり、モータバルブハウジングに回転自在に軸支されたロータシャフト(回転軸)21を有している。このロータシャフト21は、一端部がバルブハウジング4内に差し込まれて、バルブハウジング4との間にオイルシール(シャフトシール)22が装着されている。また、ロータシャフト21の先端側外周には、図示上下方向(軸線方向)に移動可能な第1スプール弁5の内周ねじ部(雌ねじ孔57)に螺合するリードねじ部23が形成されている。そのリードねじ部23の外周には、図4(c)に示したように、図示上下方向に貫通する切欠き部24が形成されている。なお、アクチュエータ3として、ステッピングモータ等の駆動モータの代わりに、ブラシレスDCモータ、ブラシ付きの直流(DC)モータや、三相誘導電動機等の交流(AC)モータを用いても良い。また、シャフトを軸方向に往復移動させるソレノイドアクチュエータを用いても良い。
バルブハウジング4は、アルミニウムダイカストにより製造されて、ラジエータ通路15を形成する冷却水配管とバイパス通路11を形成する冷却水配管とウォータポンプ通路16を形成する冷却水配管との接続部(合流部)に設置されており、このバルブハウジング4内部には、冷却水通路が形成されている。そして、バルブハウジング4は、第1スプール弁5を摺動自在に保持する円筒状の第1側壁部、この第1側壁部の外壁部より図示左方向に延長された円管状のウォータポンプ側配管継ぎ手、第1側壁部の外壁部より図示右方向に延長されて、第2スプール弁6を摺動自在に保持する円筒状の第2側壁部、およびこの第2側壁部の外壁部より図示上方向に延長された円管状のバイパス側配管継ぎ手等が一体的に形成されている。
また、このバルブハウジング4の第1側壁部の図示下端側(開口側)に設けられる嵌合部には、円筒状のバルブケース25がスクリュー等を用いて締め付け固定されている。そして、バルブハウジング4の嵌合部とバルブケース25の被嵌合部との間には、冷却水の洩れを防止するためのOリング(シール材)が装着されている。なお、バルブハウジング4には、内部に冷却水通路を有する円管状のラジエータ側配管継ぎ手が一体的に形成されている。そして、バルブハウジング4の第1側壁部の内部には、ラジエータ9で放熱した低温の冷却水とラジエータ9を迂回した高温の冷却水とを合流させて混ぜ合わせるミキシング室27が形成されている。
また、バルブハウジング4の第1側壁部の図示上端側と区画壁と第1スプール弁5の軸線方向の一端面(図示上端面)とで囲まれた空間は、第1スプール弁5の軸線方向の移動に伴って内容積が変化する第1容積可変空間31とされている。また、バルブハウジング4の第2側壁部の図示右端側とプラグと第2スプール弁6の軸線方向の一端面(図示右端面)とで囲まれた空間は、第2スプール弁6の軸線方向の移動に伴って内容積が変化する第2容積可変空間32とされている。また、ミキシング室27よりも図示下端側の第1側壁部は、図示上端側の第1側壁部の内径よりも径大化されており、その内部およびバルブケース25の内部には、ラジエータ9からミキシング室27内に冷却水を流入させるためのラジエータ側通路(第1入口ポート)34が形成されている。
また、バルブハウジング4の第2側壁部およびバイパス側配管継ぎ手の内部には、バイパス通路11からミキシング室27内に冷却水を流入させるためのバイパス側通路(第2入口ポート)35が形成されている。また、バルブハウジング4のウォータポンプ側配管継ぎ手の内部には、ミキシング室27からウォータポンプ通路16を経由してウォータポンプ8側に冷却水を流出させるためのポンプ側通路(出口ポート)37が形成されている。なお、バルブハウジング4の第1側壁部(ミキシング室27)は、これらの3つのラジエータ側通路34、バイパス側通路35およびウォータポンプ側通路37を断面略T字状に接続している。
ここで、バルブハウジング4の第1側壁部には、ミキシング室27とラジエータ側通路34とを区画するための略円筒状の第1枠状壁(第1区画壁)が一体的に設けられている。その第1枠状壁の内周面は、第1スプール弁5の第1シール部が摺動する第1摺動部(第1弁座)となっている。また、バルブハウジング4の第2側壁部には、ミキシング室27とバイパス側通路35とを区画するための略円筒状の第2枠状壁(第2区画壁)が一体的に設けられている。その第2枠状壁の内周面は、第2スプール弁6の第2シール部が摺動する第2摺動部(第2弁座)となっている。そして、第1摺動部の図示下方側に隣設する第1側壁部および第2摺動部の図示左方側に隣設する第2側壁部の各内壁面には、第1、第2スプール弁5、6をその軸線方向に案内するための凸状の第1、第2ガイド4a、4bが一体的に形成されている。
そして、第1摺動部の図示下方側に隣設する第1側壁部の内周は、開口部となっており、その開口部は、第1スプール弁5の第1弁孔を形成する第1冷却水通過口(第1冷却水流路)41を構成している。この第1冷却水流路41は、図4(b)に示したように、隣設する2つの第1ガイド4aと第1スプール弁5の外周とバルブハウジング4の第1側壁部の内周とに囲まれた空間であって、第1スプール弁5の開弁時に、ミキシング室27を介してラジエータ側通路34とウォータポンプ側通路37とを連通するように設けられている。また、第2摺動部の図示左方側に隣設する第2側壁部の内周は、開口部となっており、その開口部は、第2スプール弁6の第2弁孔を形成する第2冷却水通過口(第2冷却水流路)42を構成している。この第2冷却水流路42は、隣設する2つの第2ガイド4bと第2スプール弁6の外周とバルブハウジング4の第2側壁部の内周とに囲まれた空間であって、第2スプール弁6の開弁時に、ミキシング室27を介してバイパス側通路35とウォータポンプ側通路37とを連通するように設けられている。
第1スプール弁5は、システムフェール時のオーバーヒートを避けるため、リターンスプリング44等の弁体付勢手段によって開弁方向に付勢されている。この第1スプール弁5は、バルブハウジング4の区画壁に固定された回転止めピン(係止部)51によって回転方向の作動が規制されており、アクチュエータ3のロータシャフト21のリードねじ部23の回転によって、ロータシャフト21の軸方向と同一方向の軸線方向(図示上下方向)に往復移動する。そして、第1スプール弁5は、アクチュエータ3のロータシャフト21の駆動トルクを受けて軸線方向への推進力が与えられることで、第1冷却水流路41の流路開口面積を変更してラジエータ流量を制御するラジエータ流量制御バルブである。
この第1スプール弁5は、バルブハウジング4の2つの第1摺動部に摺動自在に支持される2つのランド部(凸状部、シール部、最外径部)、これらのランド部を連結する円筒状部、およびこの円筒状部の半径方向の一方側(第2スプール弁6側)に設けられる略円弧状の側壁部等を有している。2つのランド部の外周には、バルブハウジング4の2つの第1摺動部に液密的に密着するリングシール47が嵌め込まれるリング溝がそれぞれ形成されている。これらのランド部のうちの軸線方向の一端側(図示上端側)に位置する一方側のランド部は、リングシール47を伴ってミキシング室27と第1容積可変空間31とを液密的に区画するように設けられている。つまり、一方側のランド部の一端面は、バルブハウジング4の第1容積可変空間31に臨むように設置されている。なお、一方側のランド部は、バルブハウジング4の第1摺動部(図示上側部)の内周に摺動自在に支持されている。
また、2つのランド部のうちの軸線方向の他端側(図示下端側)に位置する他方側のランド部は、リングシール47を伴ってミキシング室27とラジエータ側通路34または第1冷却水流路41とを液密的に区画するように設けられている。つまり、他方側のランド部の他端面は、バルブハウジング4のラジエータ側通路34または第1冷却水流路41に臨むように設置されている。なお、他方側のランド部は、バルブハウジング4の第1摺動部(図示下側部)および複数の第1ガイド4aの内周に摺動自在に支持されている。このように、2つのランド部と2つの第1摺動部との位置関係(軸線方向の寸法)を所定の条件に設定することにより、アクチュエータ回転角に対して所定のラジエータ流量特性(図1(b)の実線参照)を得ることができる。
円筒状部の外周には、2つのランド部間に位置する凹状部が周方向に部分的に設けられており、その凹状部は、ミキシング室27の一部を構成している。また、円筒状部の内周には、ロータシャフト21のリードねじ部23に螺合する内周ねじ部が形成されている。したがって、ロータシャフト21のリードねじ部23と第1スプール弁5の円筒状部の内周ねじ部とが、ロータシャフト21の回転運動を軸線方向の直線運動に変換する運動方向変換手段を構成する。そして、第1スプール弁5の側壁部には、回転止めピン51が差し込まれたピン挿入部よりも外径の大きい肉厚部(最外径部)が形成されており、その肉厚部の外側面には、第2スプール弁6を第1スプール弁5に連動させるためのプロフィール52が形成されている。このプロフィール52は、凹部と凸部とで構成されており、アクチュエータ回転角に対して所定のバイパス流量特性(図1(b)の破線参照)が得られるような凹凸形状とされている。
なお、本実施例のプロフィール52は、第2スプール弁6をその軸線方向(つまり第1スプール弁5の軸線方向に対して直交する方向)に駆動するためのカムフェイスを構成する部分で、第1スプール弁5の軸線方向と同一の方向に位置する凹部(平坦部分)、第1スプール弁5の軸線方向に対して所定の傾きを持ち、次第に外径が増加する傾斜部分、第1スプール弁5の軸線方向に対して所定の傾きを持ち、次第に外径が減少する傾斜部分、第1スプール弁5の軸線方向と同一の方向に位置する凹部(平坦部分)等により構成されている。また、2つの傾斜部分は、凸部を構成するもので、通常時の始動時寄りの時に第2スプール弁6の頭部(ボール55)が当接する傾斜部分の方が、通常時から高負荷時に第2スプール弁6の頭部(ボール55)が当接する傾斜部分よりも傾斜角度が急角度となっている。
ここで、図4(c)に示したように、第1スプール弁5の円筒状部の内周(雌ねじ孔57)と上述したアクチュエータ3のロータシャフト21のリードねじ部23の外周に形成された切欠き部24との間には、第1スプール弁5の軸線方向の両端面、つまり2つのランド部の両端面を連通し、且つ第1スプール弁5をその軸線方向に貫通する第1圧力調整通路61が形成されている。その第1圧力調整通路61は、第1容積可変空間31と冷却水通路(本例ではラジエータ側通路34または第1冷却水流路41)とを連通し、第1スプール弁5の軸線方向の両端側の圧力を均一化するための均圧通路(第1連通路、圧力調整孔)である。
第2スプール弁6は、セットスプリング45等の弁体付勢手段によって第1スプール弁5の側壁部に形成されたプロフィール52にボール55を介して常時当接するように付勢されており、第1スプール弁5の軸線方向への移動によって、ロータシャフト21の軸方向に対して直交する軸線方向(図示左右方向)に往復移動する。そして、第2スプール弁6は、プロフィール52の凸凹形状に沿って位置が変化するボール55を介して、アクチュエータ3のロータシャフト21の駆動トルクを間接的に受けて、軸線方向への推進力が与えられることで、第2冷却水流路42の流路開口面積を変更してバイパス流量を制御するバイパス流量制御バルブである。
この第2スプール弁6は、バルブハウジング4の2つの第2摺動部に摺動自在に支持される2つのランド部、およびこれらのランド部を連結する円筒状部等を有している。2つのランド部のうちの軸線方向の一端側(図示右端側)に位置する一方側のランド部は、バイパス側通路35と第2容積可変空間32とを液密的に区画するように設けられている。つまり、一方側のランド部の一端面は、バルブハウジング4の第2容積可変空間32に臨むように設置されている。なお、一方側のランド部は、バルブハウジング4の第2摺動部(図示右側部)の内周に摺動自在に支持されている。また、第2容積可変空間32の開口側は、気密プラグ58によって気密的に閉塞されている。
また、2つのランド部のうちの軸線方向の他端側(図示左端側)に位置する他方側のランド部は、バイパス側通路35とミキシング室27または第2冷却水流路42とを液密的に区画するように設けられている。つまり、他方側のランド部の他端面は、バルブハウジング4のミキシング室27または第2冷却水流路42に臨むように設置されている。そして、他方側のランド部の他端面の中央部からは、第2スプール弁6の軸線方向の外方側(第1スプール弁5側)に突出する凸状部が延長されており、この凸状部の先端面には、ボール55を保持する保持溝64が形成されている。なお、他方側のランド部は、バルブハウジング4の第2摺動部(図示左側部)および複数の第2ガイド4bの内周に摺動自在に支持されている。このように、2つのランド部と2つの第2摺動部との位置関係(軸線方向の寸法)を所定の条件に設定し、第1スプール弁5のプロフィール52を所定の凹凸形状に設定することにより、アクチュエータ回転角に対して所定のバイパス流量特性(図1(b)の破線参照)を得ることができる。
円筒状部の外周には、2つのランド部間に位置する凹状部が周方向に部分的に設けられており、その凹状部は、バイパス側通路35の一部を構成している。また、円筒状部の内部には、図2および図4(a)に示したように、第2スプール弁6の軸線方向の両端面、つまり2つのランド部の両端面を連通し、且つ第2スプール弁6をその軸線方向に貫通する第2圧力調整通路62が形成されている。その第2圧力調整通路62は、第2容積可変空間32と冷却水通路(本例ではミキシング室27または第2冷却水流路42)とを連通し、第2スプール弁6の軸線方向の両端側の圧力を均一化するための均圧通路(第2連通路、圧力調整孔)である。また、本実施例では、第2スプール弁6に保持溝64を有する凸状部が設けられているため、第2圧力調整通路62を図示左側でL字状に屈曲させている。
[実施例1の作用]
次に、本実施例の水冷式のエンジン冷却装置の作用を図1ないし図4に基づいて簡単に説明する。
本実施例の水冷式のエンジン冷却装置は、図1(b)に示したように、エンジン1の運転状態に応じて第1、第2スプール弁5、6のバルブ開度(弁開度)を変更するようにECUによって冷却水流量制御弁2のアクチュエータ3を電子制御している。そして、第1スプール弁5は、アクチュエータ3のロータシャフト21の回転運動を直線運動に変換するリードねじ部23を介して、ロータシャフト21の駆動トルクを直接的に受けて第1スプール弁5の軸線方向(開弁方向または閉弁方向)に移動することで、第1冷却水流路41の流路開口面積が増加または減少する。これにより、ラジエータ循環経路中を循環する冷却水の流量(ラジエータ流量)がエンジン1の運転状態に対応して制御される。
一方、第2スプール弁6は、上記の第1スプール弁5、およびこの第1スプール弁5に一体的に設けられたプロフィール52に乗り上げるボール55を介して、ロータシャフト21の駆動トルクを間接的に受けて第2スプール弁6の軸線方向(開弁方向または閉弁方向)に移動することで、第2冷却水流路42の流路開口面積が増加または減少する。これにより、バイパス循環経路中を循環する冷却水の流量(バイパス流量)がエンジン1の運転状態に対応して制御される。したがって、エンジン1の運転状態に対応してラジエータ流量とバイパス流量とを精密に制御することが可能となり、エンジン1のウォータジャケット12を循環する冷却水の温度がエンジン1の運転状態に対応した最適な冷却水温となる。
ここで、本実施例の第1、第2スプール弁5、6は、エンジン1の運転状態に対応して下記のように制御される。先ず、エンジン1の始動時には、アクチュエータ3がエンジン1の運転状態に応じて第1、第2スプール弁5、6をその軸線方向に駆動する。このとき、図2に示したように、第1スプール弁5の2つのランド部のうちの一方側のランド部がバルブハウジング4の第1摺動部(図示上側部)の内周に摺接しており、また、他方側のランド部がバルブハウジング4の第1摺動部(図示下側部:第1弁座)の内周に摺接しているので、第1冷却水流路41とミキシング室27およびウォータポンプ側通路37との連通状態が遮断されている。
一方、図2に示したように、第2スプール弁6の2つのランド部のうちの一方側のランド部がバルブハウジング4の第2摺動部(図示右側部)の内周に摺接しており、また、他方側のランド部がバルブハウジング4の第2摺動部(図示左側部:第2弁座)の内周に摺接しているので、バイパス側通路35と第2冷却水流路42およびミキシング室27との連通状態が遮断されている。これにより、エンジン1の始動時には、図1(b)に示したように、第1、第2スプール弁5、6が共に開弁せず、ラジエータ循環経路中を強制的に循環するラジエータ流量、およびバイパス循環経路中を強制的に循環するバイパス流量は共に0(ゼロ)となる。
次に、エンジン1の通常時、特にエンジン側冷却水温センサによって検出したエンジン冷却水温が所定値(例えば60〜78℃程度)以下の時には、アクチュエータ3が始動時バルブ位置よりも更に軸線方向の図示下方側に第1スプール弁5を駆動する。このとき、図3(a)に示したように、第1スプール弁5の2つのランド部のうちの一方側のランド部がバルブハウジング4の第1摺動部(図示上側部)の内周に摺接しており、また、他方側のランド部がバルブハウジング4の第1摺動部(図示下側部:第1弁座)の内周に摺接しているので、第1冷却水流路41とミキシング室27およびウォータポンプ側通路37との連通状態が遮断されている。
一方、図3(a)に示したように、第2スプール弁6は、ボール55が第1スプール弁5の側壁部の肉厚部の外側面に一体的に設けられたプロフィール52に乗り上げるため、第2スプール弁6の2つのランド部のうちの他方側のランド部がバルブハウジング4の第2摺動部(図示左側部:第2弁座)より離座して、バイパス側通路35と第2冷却水流路42およびミキシング室27とが連通状態となる。これにより、エンジン1の通常時、特にエンジン側冷却水温センサによって検出したエンジン冷却水温が所定値(例えば60〜78℃程度)以下の時には、図1(b)に示したように、第1スプール弁5が閉弁状態を継続し、第2スプール弁6が開弁するため、ラジエータ循環経路中を強制的に循環するラジエータ流量は0(ゼロ)のままだが、バイパス循環経路中を強制的に循環するバイパス流量は第2スプール弁6のリフト量に応じた流量となる。
したがって、第2スプール弁6のみが軸線方向(開弁方向)に移動して開弁することで、ウォータポンプ8より吐出された冷却水が、図1(a)および図3(a)に示したように、エンジン1のウォータジャケット12→冷却水通路13→バイパス通路11→バイパス側通路35→第2冷却水流路42→ミキシング室27→ウォータポンプ側通路37→ウォータポンプ通路16を経由してウォータポンプ8に戻されるため、エンジン1のウォータジャケット12を循環する冷却水の温度が所定値付近まで高くなっていく。
次に、エンジン1の通常時、特にエンジン側冷却水温センサによって検出したエンジン冷却水温が所定値(例えば60〜78℃程度)よりも高温の時には、アクチュエータ3が上記の通常時バルブ位置よりも更に軸線方向の図示下方側に第1スプール弁5を駆動する。このとき、第1スプール弁5の2つのランド部のうちの他方側のランド部がバルブハウジング4の第1摺動部(図示下側部:第1弁座)より離座して、第1冷却水流路41とミキシング室27およびウォータポンプ側通路37とが連通状態となる。
一方、第2スプール弁6は、ボール55がプロフィール52の最大外径部分を乗り越えるため、第2スプール弁6はセットスプリング45の付勢力により軸線方向(閉弁方向)に移動し始める。これにより、エンジン1の通常時、特にエンジン側冷却水温センサによって検出したエンジン冷却水温が所定値(例えば60〜78℃程度)よりも高温の時には、図1(b)に示したように、第1スプール弁5が開弁し始め、第2スプール弁6が閉弁方向に移動し始めるため、ラジエータ循環経路中を強制的に循環するラジエータ流量は第1リフト量に応じた流量となり、また、バイパス循環経路中を強制的に循環するバイパス流量は第2スプール弁6のリフト量に応じた流量となる。
したがって、第1スプール弁5は軸線方向(開弁方向)に移動して開弁し、第2スプール弁6は軸線方向(閉弁方向)に移動する未だ開弁状態を継続することで、ウォータポンプ8より吐出された冷却水が、図1(a)に示したように、エンジン1のウォータジャケット12→冷却水通路13→ラジエータ通路14→ラジエータ9→ラジエータ通路15→ラジエータ側通路34→第1冷却水流路41→ミキシング室27→ウォータポンプ側通路37→ウォータポンプ通路16を経由してウォータポンプ8に戻される。また、ウォータポンプ8より吐出された冷却水は、エンジン1のウォータジャケット12→冷却水通路13→バイパス通路11→バイパス側通路35→第2冷却水流路42→ミキシング室27→ウォータポンプ側通路37→ウォータポンプ通路16を経由してウォータポンプ8に戻されるため、エンジン1のウォータジャケット12を循環する冷却水の温度が所定値付近に保たれる。
次に、エンジン1の高負荷時には、アクチュエータ3が上記の通常時バルブ位置よりも更に軸線方向の図示下方側に第1スプール弁5を駆動する。このとき、第1スプール弁5は、図3(b)に示したように、その軸線方向(開弁方向)に更に移動して第1冷却水流路41の開口面積も上記の通常時バルブ位置よりも更に広くなる。一方、第2スプール弁6は、ボール55がプロフィール52の最小外径部分に押し付けられるため、第2スプール弁6の2つのランド部がバルブハウジング4の第2摺動部の内周に摺接して着座するので、バイパス側通路35と第2冷却水流路42およびミキシング室27との連通状態が遮断される。これにより、エンジン1の高負荷時には、図1(b)に示したように、第1スプール弁5のみが開弁を継続し、第2スプール弁6が閉弁するため、バイパス循環経路中を強制的に循環するバイパス流量は0(ゼロ)に戻るが、ラジエータ循環経路中を強制的に循環するラジエータ流量は第1スプール弁5のリフト量に応じた流量となる。
したがって、第1スプール弁5は軸線方向(開弁方向)に移動して開弁し、第2スプール弁6は軸線方向(閉弁方向)に移動して閉弁することで、ウォータポンプ8より吐出された冷却水が、図1(a)および図3(b)に示したように、エンジン1のウォータジャケット12→冷却水通路13→ラジエータ通路14→ラジエータ9→ラジエータ通路15→ラジエータ側通路34→第1冷却水流路41→ミキシング室27→ウォータポンプ側通路37→ウォータポンプ通路16を経由してウォータポンプ8に戻されるため、エンジン1のウォータジャケット12を循環する冷却水が冷やされて冷却水の温度が所定値付近に保たれる。なお、図1(b)に示したように、エンジン1の高負荷時であっても、第2スプール弁6を完全に閉弁せず、第2冷却水流路42の開口面積を上記の通常時バルブ位置よりも狭くするだけでも良い。
[実施例1の効果]
以上のように、本実施例のエンジン冷却装置においては、冷却水流量制御弁2のアクチュエータ3のロータシャフト21の駆動トルクを直接的に受けて、図示上下方向の軸線方向に駆動制御される第1スプール弁5の円筒状部の内周とアクチュエータ3のロータシャフト21のリードねじ部23の外周に形成された切欠き部24との間に、第1スプール弁5の軸線方向の両端面、つまり2つのランド部の両端面を連通し、且つ第1スプール弁5の軸線方向に貫通する第1圧力調整通路61を形成している。これによって、第1スプール弁5の図示上側の第1容積可変空間31と第1スプール弁5の図示下側の冷却水通路(本例ではラジエータ側通路34または第1冷却水流路41)とが連通するため、第1スプール弁5の軸線方向の両端側の圧力(P1=P2)が図示上下同一の水圧となり均一化される。したがって、第1スプール弁5がその軸線方向(図示上下方向)に移動する際の圧力負荷をキャンセルすることができる。
一方、冷却水流量制御弁2のアクチュエータ3のロータシャフト21の駆動トルクを間接的に受けて、図示左右方向の軸線方向に駆動制御される第2スプール弁6の円筒状部の内部には、第2スプール弁6の軸線方向の両端面、つまり2つのランド部の両端面を連通し、且つ第2スプール弁6の軸線方向に貫通する第2圧力調整通路62を形成している。これによって、第2スプール弁6の図示右側の第2容積可変空間32と第2スプール弁6の図示左側の冷却水通路(本例ではミキシング室27または第2冷却水流路42)とが連通するため、第2スプール弁6の軸線方向の両端側の圧力(P3=P4)が図示左右同一の水圧となり均一化される。したがって、第2スプール弁6がその軸線方向(図示左右方向)に移動する際の圧力負荷をキャンセルすることができる。
これによって、冷却水流量制御弁2の第1、第2スプール弁5、6の開弁状態または閉弁状態に関わらず、また、ラジエータ流圧力またはバイパス流圧力に関わらず、冷却水流量制御弁2のアクチュエータ3の駆動負荷を最小限に抑えることができる。したがって、アクチュエータ3の体格を小型化することができ、更にアクチュエータ3のロータシャフト21の回転速度を所定の減速比となるように減速する減速機を削減することができるので、コストダウンとなる。また、第1、第2スプール弁5、6は、プロフィール52の形状を変更するのみで、図1(b)に示したアクチュエータ回転角に対する流量特性を自由に変更することができるので、搭載するシステムや車種の要求によらず、主要部品を共通化することができ、開発工数の低減化も図ることができる。
図5は本発明の実施例2を示したもので、図5(a)は冷却水流量制御弁の主要構造を示した図で、図5(b)は冷却水流量制御弁の主要構造を示した図で、図5(c)は冷却水流量制御弁の全体構造を示した図である。
本実施例では、冷却水流量制御弁2のアクチュエータ3のロータシャフト21のリードねじ部23を図示上下方向に貫通する切欠き部24を設ける代わりに、図5(a)、(b)に示したように、第1スプール弁5の円筒状部の内周(雌ねじ孔57)の一箇所または複数箇所を半径方向に広げて、つまり第1スプール弁5の円筒状部を略馬蹄形状に拡管して、第1スプール弁5をその軸線方向に貫通する1つまたは複数の第1圧力調整通路61を形成している。
また、本実施例では、冷却水流量制御弁2のアクチュエータ3のロータシャフト21のリードねじ部23を図示上下方向に貫通する切欠き部24を設ける代わりに、図5(c)に示したように、リードねじ部23および第1スプール弁5の円筒状部の雌ねじ孔57以外の部分(例えば回転止めピン51が差し込まれるピン穴部68)を利用して、第1スプール弁5をその軸線方向に貫通する第1圧力調整通路61を形成している。この場合には、第1スプール弁5をその軸線方向に貫通する第1圧力調整通路61の大きさの自由度がリードねじ部23の切欠き部24を用いる場合に比べて高く、例えば冷却水の粘性が高い場合には、第1圧力調整通路61の通路断面積を大きくとることで、第1容積可変空間31と冷却水通路(本例ではラジエータ側通路34または第1冷却水流路41)との間を冷却水がスムーズに流れ易くなる。
図6は本発明の実施例3を示したもので、図6(a)は冷却水流量制御弁の全体構造を示した図で、図6(b)は冷却水流量制御弁の全体構造を示した図である。
本実施例では、冷却水流量制御弁2のアクチュエータ3のロータシャフト21のリードねじ部23を図示上下方向に貫通する切欠き部24を設ける代わりに、図6(a)に示したように、リードねじ部23および第1スプール弁5の円筒状部の雌ねじ孔57以外の部分、例えば2つのランド部を連結する単独の円柱状連結部69を利用して、第1スプール弁5をその軸線方向に貫通する第1圧力調整通路61を形成している。この場合には、第1スプール弁5をその軸線方向に貫通する第1圧力調整通路61の大きさの自由度がリードねじ部23の切欠き部24を用いる場合に比べて高く、例えば冷却水の粘性が高い場合には、第1圧力調整通路61の通路断面積を大きくとることで、第1容積可変空間31と冷却水通路(本例ではラジエータ側通路34または第1冷却水流路41)との間を冷却水がスムーズに流れ易くなる。
また、上記の実施例1、2においては、ボール55が第1スプール弁5の側壁部の肉厚部の外側面に一体的に設けられたプロフィール52に乗り上げることで、第2スプール弁6をその軸線方向(開弁方向または閉弁方向)に移動させるようにしているが、第1スプール弁5のプロフィール52により第2スプール弁6をその軸線方向に移動させる際に必ずしもボール55を介する必要はなく、コロ等の滑り易い物体を介したり、図6(b)に示したように、第1スプール弁5のプロフィール52により、半球面形状の頭部70を有する第2スプール弁6を直接的にその軸線方向に移動させる構造としても良い。このように、第2スプール弁6をその軸線方向にスムーズに移動させることが可能な構造を確保することができれば、ボール55やコロ等の滑り易い物体は不要となる。これにより、部品点数や組付工数を減少できるので、コストダウンを図ることができる。
図7は本発明の実施例4を示したもので、冷却水流量制御弁の全体構造を示した図である。
本実施例では、第1スプール弁5の2つのランド部のうちの軸線方向の他端側(図示下端側)に位置する他方側のランド部の他端面に、整流機能を有する羽根部71を一体的に設けている。これにより、バルブハウジング4のラジエータ側通路34または第1冷却水流路41が整流形状となるので、ラジエータ9側より冷却水流量制御弁2の内部に流入する冷却水の通水抵抗を低減することができる。したがって、例えば同一の吐出能力を持つウォータポンプ8を使用する場合においては、第1スプール弁5のバルブ全開流量を増やすことができ、ラジエータ9の冷却性能を最大限に引き出すことができる。
図8および図9は本発明の実施例5を示したもので、図8(a)は冷却水流量制御弁を示した図で、図8(b)は冷却水流量制御弁を示した図で、図9(a)は水冷式のエンジン冷却装置を示した図で、図9(b)はアクチュエータ回転角に対するラジエータ流量特性、バイパス流量特性およびヒータ流量特性を示したグラフである。
本実施例のエンジン冷却装置の冷却水回路は、ウォータポンプ8より吐出された冷却水を、エンジン1→ラジエータ9→冷却水流量制御弁2→ウォータポンプ8の順に循環させるラジエータ循環経路と、ウォータポンプ8より吐出された冷却水を、エンジン1→バイパス通路11→冷却水流量制御弁2→ウォータポンプ8の順に循環させるバイパス循環経路と、ウォータポンプ8より吐出された冷却水を、エンジン1→エアコン用ヒータコア(温水式ヒータ)10→冷却水流量制御弁2→ウォータポンプ8の順に循環させるヒータ循環経路とを有している。
温水式ヒータ10は、自動車等の車両の車室内を空調するエアコン用空調ダクト内に設置されている。この温水式ヒータ10は、一対のタンク間に、内部を冷却水が流れる複数のチューブを列設したコア部を有している。そして、温水式ヒータ10は、冷却水と送風機(図示せず)の回転により発生する空調風によりチューブの外側を通過する空気とチューブの内部を流れる冷却水とを熱交換させて、エバポレータを通過した空気を再加熱すると共に、エンジン1の排熱を吸収して冷却水温が高くなった冷却水を冷却(空冷)する熱交換器(放熱器)である。なお、温水式ヒータ10は、エンジン1の流出口より流出する高温の冷却水が流れるヒータ通路17、18間に介装されている。なお、ヒータ通路18の下流端は、冷却水流量制御弁2の上流端に液密的に連通するように設けられている。
本実施例の冷却水流量制御弁2は、上記の実施例1〜4の基本構成に加えて、ヒータ流量を制御するヒータ流量制御用弁体(以下第3スプール弁と呼ぶ)7を備えている。この第3スプール弁7は、第2スプール弁6と略同様な構成で、セットスプリング46等の弁体付勢手段によって第1スプール弁5の側壁部に形成されたプロフィール53にボール56を介して常時当接するように付勢されており、第1スプール弁5の軸線方向への移動によって、ロータシャフト21の軸方向に対して直交する軸線方向(図示左右方向)に往復移動する。そして、第3スプール弁7は、プロフィール53の凸凹形状に沿って位置が変化するボール56を介して、アクチュエータ3のロータシャフト21の駆動トルクを間接的に受けて、軸線方向への推進力が与えられることで、第3冷却水流路43の流路開口面積を変更してヒータ流量を制御するヒータ流量制御バルブである。なお、第3冷却水流路43は、第3スプール弁7の開弁時に、ヒータ側通路36と第3冷却水流路43、ミキシング室27およびウォータポンプ側通路37とを連通するように設けられている。
この第3スプール弁7は、バルブハウジング4の2つの第3摺動部に摺動自在に支持される2つのランド部、およびこれらのランド部を連結する円筒状部等を有している。2つのランド部のうちの軸線方向の一端側(図示右端側)に位置する一方側のランド部は、ヒータ側通路36と第3容積可変空間33とを液密的に区画するように設けられている。つまり、一方側のランド部の一端面は、バルブハウジング4の第3容積可変空間33に臨むように設置されている。なお、一方側のランド部は、バルブハウジング4の第3摺動部(図示右側部)の内周に摺動自在に支持されている。また、第3容積可変空間33の開口側は、気密プラグ59によって気密的に閉塞されている。また、第3摺動部の図示左方側に隣設する第3側壁部の各内壁面には、第3スプール弁7をその軸線方向に案内するための凸状の第3ガイド4cが一体的に形成されている。
また、2つのランド部のうちの軸線方向の他端側(図示左端側)に位置する他方側のランド部は、ヒータ側通路36とミキシング室27または第3冷却水流路43とを液密的に区画するように設けられている。つまり、他方側のランド部の他端面は、バルブハウジング4のミキシング室27または第3冷却水流路43に臨むように設置されている。そして、他方側のランド部の他端面の中央部からは、第3スプール弁7の軸線方向の外方側(第1スプール弁5側)に突出する凸状部が延長されており、この凸状部の先端面には、ボール56を保持する保持溝65が形成されている。なお、他方側のランド部は、バルブハウジング4の第3摺動部(図示左側部)および複数の第2ガイド4bの内周に摺動自在に支持されている。このように、2つのランド部と2つの第3摺動部との位置関係(軸線方向の寸法)を所定の条件に設定し、第1スプール弁5のプロフィール53を所定の凹凸形状に設定することにより、アクチュエータ回転角に対して所定のヒータ流量特性(図9(b)の一点鎖線参照)を得ることができる。
円筒状部の外周には、2つのランド部間に位置する凹状部が周方向に部分的に設けられており、その凹状部は、ヒータ側通路36の一部を構成している。また、円筒状部の内部には、図8(a)、(b)に示したように、第3スプール弁7の軸線方向の両端面、つまり2つのランド部の両端面を連通し、且つ第3スプール弁7をその軸線方向に貫通する第3圧力調整通路63が形成されている。その第3圧力調整通路63は、第3容積可変空間33と冷却水通路(本例ではミキシング室27または第3冷却水流路43)とを連通し、第3スプール弁7の軸線方向の両端側の圧力を均一化するための均圧通路(第3連通路、圧力調整孔)である。また、本実施例では、第3スプール弁7に保持溝65を有する凸状部が設けられているため、第3圧力調整通路63を図示左側でL字状に屈曲させている。なお、第3スプール弁7は、図8(a)に示したように、第2スプール弁6と同軸上に設けても良い。また、図8(b)に示したように、第2、第3スプール弁6、7をバルブハウジング4の円周上に設けても良い。また、流量制御用弁体を更に追加する場合にも、同様に複数の流量制御用弁体を同軸上やバルブハウジング4の円周上のいずれかに追加しても良い。
以上のように、本実施例の冷却水流量制御装置においては、アクチュエータ3の駆動負荷を大きく増大させることなく、ラジエータ9、バイパス通路11に加え、温水式ヒータ10への流量も制御できるため、独立したヒータバルブを用いる場合に比較し小型化することができる。また、ラジエータ9、バイパス通路11とは異なる作動をさせることができるため、例えば図9(b)に示したヒータ優先時のようにラジエータ9、バイパス通路11が閉じている時に、ヒータ通路17、18のみを開けることにより、急速に温水式ヒータ10を暖めたい場合に、エンジン熱をヒータ暖気用に集中させることができる。また、複数の流量制御用弁体は、バルブハウジング4に対し、円周上の如何様にも組み合わせて設置できるので、システムに合わせ最適な配置の設計とすることができる。
(a)は水冷式のエンジン冷却装置を示した概略構成図で、(b)はアクチュエータ回転角に対するラジエータ流量特性およびバイパス流量特性を示したグラフである(実施例1)。 始動時バルブ位置を示した縦断面図である(実施例1)。 (a)は通常時バルブ位置を示した縦断面図で、(b)は高負荷時バルブ位置を示した縦断面図である(実施例1)。 (a)は図2のA−A断面図で、(b)は図2のB−B断面図で、(c)は図2のC−C断面図である(実施例1)。 (a)は冷却水流量制御弁の主要構造を示した横断面図で、(b)は冷却水流量制御弁の主要構造を示した横断面図で、(c)は冷却水流量制御弁の全体構造を示した縦断面図である(実施例2)。 (a)は冷却水流量制御弁の全体構造を示した縦断面図で、(b)は冷却水流量制御弁の全体構造を示した縦断面図である(実施例3)。 冷却水流量制御弁の全体構造を示した縦断面図である(実施例4)。 (a)は冷却水流量制御弁の全体構造を示した縦断面図で、(b)は冷却水流量制御弁の主要構造を示した横断面図である(実施例5)。 (a)は水冷式のエンジン冷却装置を示した概略構成図で、(b)はアクチュエータ回転角に対するラジエータ流量特性、バイパス流量特性およびヒータ流量特性を示したグラフである(実施例5)。
符号の説明
1 エンジン
2 冷却水流量制御弁
3 アクチュエータ
4 バルブハウジング
5 第1スプール弁(ラジエータ流量制御用弁体)
6 第2スプール弁(バイパス流量制御用弁体)
7 第3スプール弁(ヒータ流量制御用弁体)
8 ウォータポンプ
9 ラジエータ
10 温水式ヒータ
11 バイパス通路
12 エンジンのウォータジャケット
21 アクチュエータのロータシャフト(シャフト)
23 リードねじ部
27 ミキシング室
31 第1容積可変空間
32 第2容積可変空間
33 第3容積可変空間
34 ラジエータ側通路
35 バイパス側通路
36 ヒータ側通路
37 ウォータポンプ側通路
41 第1冷却水流路
42 第2冷却水流路
43 第3冷却水流路
44 リターンスプリング(ラジエータ流量制御用弁体の弁体付勢手段)
45 セットスプリング(バイパス流量制御用弁体の弁体付勢手段)
46 セットスプリング(ヒータ流量制御用弁体の弁体付勢手段)
51 回転止めピン
52 プロフィール(バイパス流量制御用弁体の駆動用プロフィール)
53 プロフィール(ヒータ流量制御用弁体の駆動用プロフィール)
55 ボール(第2スプール弁の頭部)
56 ボール(第3スプール弁の頭部)
61 第1圧力調整通路(ラジエータ流量制御用弁体の第1連通路)
62 第2圧力調整通路(バイパス流量制御用弁体の第2連通路)
63 第3圧力調整通路(ヒータ流量制御用弁体の第3連通路)

Claims (12)

  1. (a)エンジンを冷却した冷却水がラジエータを経由してウォータポンプに戻るラジエータ循環経路の途中に設けられた第1冷却水流路、および前記エンジンを冷却した冷却水が前記ラジエータを迂回するバイパス通路を経由して前記ウォータポンプに戻るバイパス循環経路の途中に設けられた第2冷却水流路を有するハウジングと、
    (b)前記エンジンの運転状態に応じて駆動力を発生するアクチュエータと、
    (c)前記ハウジング内に摺動自在に収容されて、前記アクチュエータの駆動力を直接的または間接的に受けて軸線方向に移動することで前記第1冷却水流路の流路開口面積を変更するラジエータ流量制御用弁体と、
    (d)前記ハウジング内に摺動自在に収容されて、前記アクチュエータの駆動力を間接的または直接的に受けて軸線方向に移動することで前記第2冷却水流路の流路開口面積を変更するバイパス流量制御用弁体と、
    (e)前記ラジエータ流量制御用弁体または前記バイパス流量制御用弁体の移動方向の両側を同一の圧力とする圧力調整通路と
    を備えた冷却水流量制御弁。
  2. 請求項1に記載の冷却水流量制御弁において、
    前記圧力調整通路は、前記ラジエータ流量制御用弁体の軸線方向の両端面を連通し、且つ前記ラジエータ流量制御用弁体をその軸線方向に貫通する第1連通路であることを特徴とする冷却水流量制御弁。
  3. 請求項1または請求項2に記載の冷却水流量制御弁において、
    前記圧力調整通路は、前記バイパス流量制御用弁体の軸線方向の両端面を連通し、且つ前記バイパス流量制御用弁体をその軸線方向に貫通する第2連通路であることを特徴とする冷却水流量制御弁。
  4. 請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1つに記載の冷却水流量制御弁において、
    前記アクチュエータは、前記ラジエータ流量制御用弁体の中心軸線を中心にして回転するシャフトを有し、
    前記ラジエータ流量制御用弁体の軸線方向は、前記シャフトの軸方向に対して同一の方向となるように設定されており、
    前記バイパス流量制御用弁体の軸線方向は、前記シャフトの軸方向に対して略直交する方向となるように設定されていることを特徴とする冷却水流量制御弁。
  5. 請求項4に記載の冷却水流量制御弁において、
    前記ラジエータ流量制御用弁体は、前記アクチュエータ回転角に対して所定のバイパス流量特性が得られるように、前記バイパス流量制御用弁体をその軸線方向に駆動するためのプロフィールを有し、
    前記バイパス流量制御用弁体は、前記プロフィールに当接するように弁体付勢手段によって付勢されていることを特徴とする冷却水流量制御弁。
  6. 請求項1ないし請求項5のうちのいずれか1つに記載の冷却水流量制御弁において、
    前記ハウジングは、前記ラジエータで放熱した低温の冷却水と前記ラジエータを迂回した高温の冷却水とを合流させて混ぜ合わせるミキシング室、前記ラジエータから前記ミキシング室内に冷却水を流入させるためのラジエータ側通路、前記バイパス通路から前記ミキシング室内に冷却水を流入させるためのバイパス側通路、および前記ミキシング室から前記ウォータポンプ側に冷却水を流出させるためのポンプ側通路を有していることを特徴とする冷却水流量制御弁。
  7. 請求項1ないし請求項6のうちのいずれか1つに記載の冷却水流量制御弁において、
    前記ハウジングは、前記エンジンを冷却した冷却水が温水式ヒータを経由して前記ウォータポンプに戻るヒータ循環経路の途中に設けられた第3冷却水流路を有していることを特徴とする冷却水流量制御弁。
  8. 請求項7に記載の冷却水流量制御弁において、
    前記ハウジング内に摺動自在に収容されて、前記アクチュエータの駆動力を間接的または直接的に受けて軸線方向に移動することで前記第3冷却水流路の流路開口面積を変更するヒータ流量制御用弁体と、
    前記ヒータ流量制御用弁体の移動方向の両側を同一の圧力とする圧力調整通路と
    を備えたことを特徴とする冷却水流量制御弁。
  9. 請求項8に記載の冷却水流量制御弁において、
    前記圧力調整通路は、前記ヒータ流量制御用弁体の軸線方向の両端面を連通し、且つ前記ヒータ流量制御用弁体をその軸線方向に貫通する第3連通路であることを特徴とする冷却水流量制御弁。
  10. 請求項8または請求項9に記載の冷却水流量制御弁において、
    前記アクチュエータは、前記ラジエータ流量制御用弁体の中心軸線を中心にして回転するシャフトを有し、
    前記ラジエータ流量制御用弁体の軸線方向は、前記シャフトの軸方向に対して同一の方向となるように設定されており、前記ヒータ流量制御用弁体の軸線方向は、前記シャフトの軸方向に対して略直交する方向となるように設定されていることを特徴とする冷却水流量制御弁。
  11. 請求項8ないし請求項10のうちのいずれか1つに記載の冷却水流量制御弁において、 前記ラジエータ流量制御用弁体は、前記アクチュエータ回転角に対して所定のヒータ流量特性が得られるように、前記ヒータ流量制御用弁体をその軸線方向に駆動するためのプロフィールを有し、
    前記ヒータ流量制御用弁体は、前記プロフィールに当接するように弁体付勢手段によって付勢されていることを特徴とする冷却水流量制御弁。
  12. 請求項1ないし請求項11のうちのいずれか1つに記載の冷却水流量制御弁において、 前記ハウジングは、温水式ヒータで放熱した低温の冷却水と前記ラジエータで放熱した低温の冷却水と前記ラジエータを迂回した高温の冷却水とを合流させて混ぜ合わせるミキシング室、前記温水式ヒータから前記ミキシング室内に冷却水を流入させるためのヒータ側通路、前記ラジエータから前記ミキシング室内に冷却水を流入させるためのラジエータ側通路、および前記バイパス通路から前記ミキシング室内に冷却水を流入させるためのバイパス側通路を有していることを特徴とする冷却水流量制御弁。
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