JP2006024927A - 半導体装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置および半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】HEMT性能を向上させる。
【解決手段】
本発明は、ヘテロ構造上で、若干のHEMTトランジスタを製造する方法と同様に、MOCVDを用いてSiN層をいささかも除去することなく、表面に接点を蒸着させることにより、構造の冷却および反応器からの試料の取り出しに先立ち、高温で成長が起こる反応器内で、最上部AlGaN層上の表面を薄いSiN層で覆うことにより、より高性能(出力)を伴い、有機金属気相成長法により成長させられた、HEMT、MOSHFET、MISHFET素子、またはMESFET素子のような、III族−N電界効果素子を製造するための新規な方法を解説している。本発明は素子も解説している。
【選択図】図1

Description

本発明は、III族−窒化物電界効果素子(device)、および、広いバンドギャップ層上のオーム接触蒸着と同様に、上面の不動態化によって表面の安定性を改良する方法に関する。
GaN電界効果素子は、圧電素子であり、すなわち、自発分極および圧電分極により、材料内部で帯電分離するものである。
これは、例えば、AlGaNおよびGaNなどの異なる材料組成間の界面において、構造内の表面帯電層の作成が可能になるという、非常に大きな利点がある。これらの表面帯電層は、界面の反対側に、バルク材と比較して高移動値を有する二次元電子ガス(2DEG)を形成することにより、AlGaN/GaN接合内で補償される。構造内に非常に高移動度のチャンネルを生成するのに必要かつ有益ならば、強力なHEMT素子のデモンストレーションを許容することになるが、これは、ウルツ鉱材料内部で分離帯電するという欠点を有しており、また、構造上面の表面帯電層の原因ともなり、閃亜鉛鉱型構造材料と比較して、表面エネルギー準位の重要性が増すことになる。素子稼動中には、表面エネルギー準位が重要な役割を果たすので、表面エネルギー準位の存在は、これらの素子に対して理論的に予測される高性能の実現に、重大な問題を呈示する。熱運動も直流電流低下の部分的原因ではあるが、dc性能の低下や、高ドレイン‐ソース電圧での電流低下や、DCからRFへの分散現象が、表面エネルギー準位のフィリングおよびエンプティイングに直接関連していることは、多くの著者が指摘するところとなっている。
最上部III−N構造上のこうした表面エネルギー準位の効果を最小にするために、原則的にエクスシチュー法(ex−situ method)を用いて、トランジスタ処理中に、例えば、SiN、SiOによって、ドレインおよびソース間の表面を不動態化することが、複数の著者により提案されている。これらの方法は、成長条件により調整されたひずみ効果として、上面での酸化物層または絶縁層の成長条件、さらに、ヘテロ構造自体のひずみ状態に強く依存しており、また、二次元電子ガス特性にも影響を与える。また、これらは、この上面になされた前処理ステップに応じて、表面の化学的または機械的状態に強く依存している。
特許文献1は、薄いAlGaN層を有するAlGaN/GaN HEMTについて説明している。ソースおよびドレイン接点はAlGaN層に接触しているが、AlGaN層の一部分は接点に覆われていない。AlGaN層のこの覆われていない部分は、絶縁層で覆われており、さらに、この絶縁層上にはゲート接点が含まれている。1つの実施例では、HEMTおよび絶縁層は、有機金属化学蒸着を用いて作成されている。他の実施例では、絶縁層は、HEMT活性層の上面へスパッタされている。
特許文献2は、ソースおよびドレイン接点の間のチャンネル領域の上方にある素子の、露出したAlGaNまたはGaN表面上の誘電体不動態化層を用いた、GaNベースのFETを説明している。この誘電体層はSiNで形成されている。この層は、望ましくない周波数依存電流、および低下した降伏電圧を制御する。
特許文献3は、高電子移動度トランジスタを解説している。このトランジスタは、二次元電子ガスを発生させる、GaN/AlGaNヘテロ接合から成っている。この構造は、低圧有機金属化学蒸着を用いて、ベースとなる平面サファイアに蒸着される。
電界効果GaNベーストランジスタの開発における他の問題は、III族−窒化物表面上のオーム接触形成である。オーム接触形成は、例えば、表面組成などの異なるファクターに依存するが、非常に重要なものは、長く過小評価されてきた上面の酸化度である。この問題を克服するために、異なる洗浄技術および金属化技術が提案されてきた。最上層に良好なオーム接触が形成されないと、素子の性能は、すぐさま大幅に低下してしまう。多くの場合には、dc条件下で測定される最大電流は、チャンネル内のキャリヤー密度および移動度など、材料についての考察から推論される、最大の電流密度値をかなり下回ることが観測されている。
さらには、多くの場合、ウエハーの、および、あるウエハーから別のウエハーにわたる、素子性能の一様性および再現性が問題となる。選ばれたHEMT素子で記録的な性能が示されたとしても、結果の一様性および再現性は、依然として解決困難な問題として残っている。一様性および再現性におけるより良好な結果は、材料の品質および素子処理の改良により得られるはずだと信じられているが、克服すべき抜本的な問題は、表面特性の正確な制御である。
最後に、以下に、AlGaN/GaN HEMT素子のような圧電素子が、頻繁に遭遇する他の問題をあげておく。二次元電子ガス内の電流密度を増加させるには、2つの可能性が存在する:すなわち、AlGaN層の厚みを増すか、または、この上面内のAl含有量を増加させるかのいずれかである。これらの2つの可能性は、GaN層上に仮像的に成長している最上部AlGaN内のひずみを増加させることにより、チャンネル内のキャリヤー密度の増加を導く。しかしながら、AlGaN層内に高いひずみが存在すると、この上面には急速にクラックが誘発される。AlGaN内でのこれらのクラックは非常に不利益なものであり、これらのクラックにより、AlGaN/GaN界面における2DEGが破壊されてしまう;第2に、これらのクラックは処理を複雑にする。したがって、最上部AlGaN内でのクラックの発現を、たとえ非常に高いひずみ層であっても防止する可能性を見出すことに注目するのは重要である。これらのクラックの大部分は、構造の冷却中に生じると考えられていることに留意すべきである。また、Si基板上でIII−N素子を成長させるときにも、熱膨張係数における相違がSiCまたはサファイア基板におけるものより大きいので、III−N素子のクラックの発現を軽減する効果的方法がさらに強く望まれている。
米国特許出願公開第2003/0020092A1号公報 国際特許出願公開第01/13436 A1号公報 米国特許第5,192,987号明細書
本発明の目的は、空気露出や、異なる処理ステップにおけるあらゆる損傷により、表面汚染される前に、信頼し得る処理と同様に、チャンネル内の電子密度を増加させ、高性能素子を得るよう、GaN電界効果素子の表面を安定させることである。
さらなる目的は、オーム接触抵抗を減少させることである。
本発明のさらなる目的は、冷却中に、ひずみにより誘発される変化を抑制し、上面の力学的性質を損なうことなく、ヘテロ構造内でより高いひずみを可能にすることにより、二次元電子ガスを増加させ、それによって、直接、HEMT性能を向上させることである。
この発明の第1態様では、装置ないしは素子(device)が解説されている。その素子は以下を含んでいる。
基板、
第1活性層、
前記第1活性層上の第2活性層、前記第2活性層は前記第1活性層より高いバンドギャップを有している、
前記第1活性層と前記第2活性層の間の二次元電子ガス層、
前記第2活性層上の不動態化層、
ソース接点およびドレイン接点、前記ソース接点および前記ドレイン接点は、前記不動態化層へ接触している。
本発明の素子では、二次元電子ガス層の電子密度が増加する形で、不動態化層を配置することができる。
本発明の素子では、ゲート接点は、前記第2活性層と電気的に接触しているのが好ましい。
本発明の素子では、前記第1活性層は、好ましくはIII族窒化物半導体材料で形成されており、さらに好ましくはGaNで形成されている。
本発明の素子では、第2活性層は、好ましくはIII族窒化物半導体材料で形成されており、さらに好ましくはAlGaNまたはAlGaInNで形成されている。
本発明の素子では、第1活性層と第2活性層との間に、スペーサ層を配置可能である。
本発明の素子では、前記第2活性層と前記不動態化層の間に、第3層を位置決め可能であり、好ましくは、前記第3層はIII族窒化物材料で形成されている。
さらに言えば、本発明の素子では、素子稼動中に、二次元電子ガス内のキャリヤー密度に対する表面エネルギー準位の効果を減少させ、または排除する形で、前記不動態化層が配置可能である。
本発明の素子では、前記不動態化層は、少なくとも電子供与体元素および窒素を含む材料で形成されているのが好ましく、さらに言えば、窒化珪素で形成されているのが好ましい。
本発明の素子では、不動態化層は、III族窒化物材料、および、SiNまたはAlNから成るグループから選択された材料を含む、多層構造であってもよい。
本発明の素子では、不動態化層の厚さは、1nm〜30nmの間であるのが好ましい。
本発明の素子では、基板は、シリコン、サファイア、SiC、GaN、およびAlNから成るグループから選択された材料で形成されているのが好ましい。
この発明の実施例では、ソース接点、およびドレイン接点は、不動態化層上に蒸着される。
本発明の実施例では、先行する実施例で解説された素子は、前記第2活性層と電気的に接触するゲート接点をさらに含んで開示されている。
他の実施例では、前記不動態化層の一部分は、ソース接点およびドレイン接点によっては覆われていない。ゲート接点は不動態化層に接触可能であるか、または、ゲート接点は第2活性層上に蒸着可能である。
他の実施例では、前の実施例のいずれにおいても解説されたように、第1活性層が、III族窒化物半導体材料で形成されている素子が開示されている。
好適な実施例では、第1活性層はGaNで形成されている。
他の実施例では、前記第2活性層は、III族窒化物材料で形成されている。
好適な実施例では、第2活性層は、AlGaNまたはAlGaInNで形成されている。
第1活性層と第2活性層の間(界面とも呼ばれている)では、表面帯電層を素子内に作成可能である。この表面帯電層は、界面の反対側に二次元電子ガスを形成することにより補償され、それにより、バルク材と比較して高い移動度値がもたらされることになる。これは、素子内に、非常に高い移動度のチャンネルを生成するのに有益である。
他の実施例では、第1活性層と第2活性層の間に、スペーサ層が存在している。スペーサ層は、界面の移動度が増加するような形で選択される。
スペーサ層は、AlMで形成可能であるが、これに限定されない。
他の実施例では、第2活性層は、他の電子ソースを提供するために、Siなどのドナー元素により一部分または全体がドーピングされている。
他の実施例では、第2活性層は第3層で覆われており、第3層は、(これに限定されないが)GaNなどのIII族窒化物材料で形成されている。第3層は、第2活性層と不動態化層との間に存在している。
他の実施例では、素子はさらに、基板と第1活性層との間に、少なくとも1つのバッファ層を含んでいる。このバッファ層は、基板と素子の残余部分との間に、適切な結晶構造遷移を提供する。バッファ層は、基板と第1活性層との間の核生成層であってもよい。特定の実施例では、バッファ層は、AlN、GaN、またはAlGaNから構成されているが、これらに限定されない。
本発明の一実施例では、不動態化層は、素子稼動中に、二次元電子ガス内のキャリヤー密度に対する表面エネルギー準位の効果を、減少させ、または排除する形で配置されている。
本発明の一実施例では、先行する実施例のいずれにおいても解説されたように、前記不動態化層に少なくともドナー材料および窒素を含んでいる素子が、開示されている。
特定の実施例では、不動態化層は窒化珪素で形成されている。
他の実施例では、不動態化層は窒化マグネシウムで形成されている。
さらなる実施例では、不動態化層は、III族窒化物材料、および、SiNまたはAlNを含む多層構造である。
不動態化層は、素子稼動中に、二次元電子ガス内のキャリヤー密度に対する表面エネルギー準位の効果を、減少させるような形で配置されている。
本発明はこれに限定されるわけではないが、こうした効果に対する考え得る説明は、SiN層が、2DEGの表面空乏を排除するAlGaNを伴う帯電中立界面を提供可能であるということであろう。高レベルSiの存在、または、不動態化層における少なくともドナータイプの欠損は、表面帯電効果の補償に有益である。素子稼動中には、表面エネルギー準位が重要な役割を果たすので、表面エネルギー準位の存在は、高性能を実現するための的確な問題を引き起こすことになる。
不動態化層の厚さは、1nm〜100nmの間、1nm〜50nmの間、1nm〜30nmの間、または1nm〜20nmの間である。好ましくは、この厚さは、1nm〜30nmの間である。
不動態化層は、アモルファス構造で特徴付けられる。
さらに、薄い不動態化層により、低抵抗のオーム接触の形成が可能となる。
さらに、不動態化層はSiを含んでおり、このSiは、ドナーとして機能するAlGaN内に拡散可能である。
AlGaN層内へドナータイプを導入することにより、オーム接触の形成が容易となり、その結果、接触抵抗が低減されることになる。
第1活性層、第2活性層、および不動態化層は、各層を空気へさらすことなく、同じ反応装置内で形成される。
不動態化層は、MOVPE(有機金属気相成長法)またはMBE(分子線エピタキシャル成長法)により形成されるのが好ましい。
不動態化層は、700℃〜1300℃の間、700℃〜1250℃の間、700℃〜1100℃の間の温度で形成される。
さらなる実施例では、第2活性層は、酸化層で覆われていない。不動態化層は、第2活性層とじかに接触している。
さらなる実施例では、前の実施例のいずれにおいても解説されたように、基板が、シリコン、サファイア、SiC、GaN、およびAlNから成るグループから選択された材料で形成されている素子が、開示されている。
本発明の他の実施例では、前の実施例のいずれにおいても解説されたように、素子は電界効果トランジスタである。電界効果トランジスタは、HEMT(高電子移動度トランジスタ)、MOSHFET(金属酸化膜半導体ヘテロ構造電界効果トランジスタ)、MESFET(金属半導体電界効果トランジスタ)、MISFET(金属絶縁体半導体電界効果トランジスタ)、またはMISHFET(金属絶縁体半導体ヘテロ構造電界効果トランジスタ)であってもいいが、これらに限定されない。
さらなる実施例では、前の実施例のいずれにおいても解説されたように、従来技術素子と比較して、より高い電流密度、およびより高いパワー性能により特徴付けられる素子が、開示されている。
他の好適な実施例では、ソース接点およびドレイン接点は、Ti、Al、Ni、Mo、Ta、Pt、Pd、V、Nb、Zr、および/またはAuを含む合金で形成されている。接点は、Ti/Al/Ti/Auシーケンス、Ti/Al/Ni/Au、Ti/Al/Mo/Au、または、Ti/Al/Pt/Auで形成されているのが好ましい。
層の1つがAlで作成されているときは、後者は、窒素、AlNを伴う合金を容易に形成し、さらに、シリコンがAlGaN層内でドーパントとして機能することが可能である。これにより、オーム接触形成が容易になる。
本発明の第2態様では、素子の形成方法が解説されており、その方法は以下のステップを含む:
反応チャンバー内に基板を配置するステップ
前記基板上に第1活性層を形成するステップ
前記第1活性層上に第2活性層を形成するステップ、前記第2活性層は、前記第1活性層より高いバンドギャップを有しており、それにより、前記第1活性層と前記第2活性層との間に二次元電子ガス層を形成する、
前記第2活性層上に不動態化層を形成するステップ
ソース接点およびドレイン接点を形成するステップ、前記ソース接点および前記ドレイン接点は前記不動態化層に接触しており、前記不動態化層の一部分は、ソース接点およびドレイン接点によっては覆われていない。
本発明に従う方法は、前記第2活性層との電気接触内にゲート接点を形成するステップをさらに含んでいる。
本発明の方法では、第1活性層を形成するステップ、第2活性層を形成するステップ、不動態化層を形成するステップは、素子を空気(環境)へさらすことなく、反応チャンバー内で実行される。
さらに言えば、前記反応チャンバーは、MOVPE(有機金属気相成長法)反応チャンバーであってもよい。
本発明の方法は、以下のステップをさらに含んでいてもよい:
前記反応チャンバーを冷却するステップ、
前記反応チャンバーから、その蒸着層を伴う前記素子を取り出すステップ、
冷却ステップ、および取り出しステップは、不動態化層の形成ステップの後、かつ、ソースおよびドレイン接点の形成ステップの前に実行される。
本発明の方法では、不動態化層の形成ステップは、700℃〜1300℃の間の温度で実行されるのが好ましい。
本発明の方法では、ソース接点およびドレイン接点の形成ステップは、不動態化層と、ソース接点およびドレイン接点との間に直接の接触があるような形で、実行される。
本発明の方法では、第1活性層はIII族窒化物半導体材料で形成されているのが好ましく、さらに言えばGaNで形成されているのが好ましい。
本発明の方法では、第2活性層は、III族窒化物半導体材料で形成されているのが好ましく、さらに言えば、AlGaNまたはAlGaInNで形成されているのが好ましい。
本発明の方法では、不動態化層は、電子供与体元素および窒素を含んでいるのが好ましく、さらに言えば、前記不動態化層はSiNで作られている。
本発明の第2態様の実施例では、前の実施例のいずれにおいても解説されたように、さらに、前記第2活性層と電気接触するゲート接点を形成するステップを含む方法が開示されている。ゲート接点は、不動態化層の覆われていない部分に形成される。
本発明の第2態様の実施例では、第1活性層を形成し、第2活性層を形成し、不動態化層を形成するステップは、(本発明の目的が「インシチュー」形成とも呼ばれているように)反応チャンバー内で、素子を空気へさらすことなく実行される。
好適な実施例では、反応チャンバーはMOVPE反応チャンバーである。
第2活性層上での酸化物形成は、実質的に回避される。さらに、第2活性層上面からの酸化層除去ステップが回避される。これは改良されたオーム接触形成をもたらすことになる。
従来技術は、第2活性層上面に自然に形成される酸化物が非常に安定しているのを示しており、その結果、事実上の酸化層排除に先立ち、プラズマエッチングの高出力および/または長い持続時間が必要とされている。
本発明の第2態様の他の実施例では、本方法は、さらに、基板と第1活性層との間に、少なくとも1つのバッファ層を形成するステップを含むことができる。
このステップは、反応チャンバー内への基板配置ステップの後に実行される。
バッファ層は、基板と素子の残余部分との間に、適切な結晶構造遷移を提供する。
バッファ層は、基板と第1活性層との間の核生成層であってもよい。
特定の実施例では、バッファ層は、AlN、GaN、AlGaN、またはInN、またはその組合せで形成することができるが、これらに限定されない。
特定の実施例では、バッファ層は、第1活性層の成長温度より低い成長温度で形成される。
本発明の第2態様の他の実施例では、本方法は、さらに以下のステップを含んでいる:
反応チャンバーを冷却するステップ、
前記反応チャンバーから、その蒸着層を伴う素子を取り出すステップ、
ステップは、不動態化層の形成ステップの後、かつ、ソースおよびドレイン接点の形成ステップの前に実行される。
他の実施例では、不動態化層の形成ステップは、700℃〜1300℃の間、700℃〜1250℃の間、または700℃〜1100℃の間の温度で実行される。
第2活性層上に、少なくとも700°Cで蒸着される不動態化層(好ましくはAlGaN)は、第2活性層のクラックの減少をもたらす。クラックは、素子を成長温度から室温まで冷却するときに生じる。したがって、これにより、第2活性層の厚み、および/または第2活性層内のAl含有量が増加される。これにより、チャンネル内でのキャリヤー密度の増加がもたらされる。
ソース接点およびドレイン接点の形成ステップは、不動態化層と、ソース接点およびドレイン接点とが直接接触するように、実行される。これは、不動態化層が、ソースおよびドレイン接点形成前に、エッチングされないことを意味する。
SiNについて述べるなら、SiおよびNから成る化合物を意味することを理解しなければならない。SiNはSiだけでなく、Siなど(これに限定されない)、異なる正規組成率または非正規組成率の他の配合を含むことができる。
Siの配合では、xおよびyは、0<x≦100および0<y≦100である実数として定義可能である。
本発明の第2態様の実施例では、第1活性層の形成ステップは、第1活性層を形成するよう適合された原料ガスを、反応チャンバー内へ流すことを含んでいる。第2活性層の形成ステップは、第2活性層を形成するよう適合された原料ガスを、反応チャンバー内へ流すことを含んでいる。不動態化層の形成ステップは、不動態化層を形成するよう適合された原料ガスを、反応チャンバー内へ流すことを含んでいる。
さらなる実施例では、第1活性層は、III族窒化物半導体材料で形成される。好適な実施例では、第1活性層はGaNで形成されている。他のさらなる実施例では、前記第2活性層は、III族窒化物材料で形成される。好適な実施例では、第2活性層はAlGaNで形成される。
他のさらなる実施例では、前記不動態化層は窒化珪素で形成される。
本方法により形成された異なる層の仕様は、本発明の第1態様で説明されたものと同様である。
本発明は、特定の実施例を、特定の図面を参照することで、説明されているが、本発明はそれに限定されるものではなく、特許請求の範囲によってのみ限定されるものである。説明される図面は概略図に過ぎず、限定を意図するものではない。図面においては、若干の要素のサイズは誇張されており、説明目的のために、正しい尺度で描かれていない場合がある。
本発明は、オーム接触形成のより良好な制御と同様に、表面安定性および均質性に関する問題を克服する素子および方法を説明するものである。
本発明は、オーム接触(ソースおよびドレイン接点)が、(すぐ下の)SiN層の存在により、妨害されない(さらには、逆に改良される)という驚くべき発見に基づいている。
半導体素子には、以下を含むものが提供される:
基板、
第1活性層、
(前記第1活性層上の)第2活性層、前記第2活性層は、前記第1活性層より高いバンドギャップを有している、
前記第1活性層と前記第2活性層との間の二次元電子ガス層、
電子供与体元素および窒素で構成された(前記第2活性層上の)不動態化層、
前記不動態化層上に直接蒸着された、ソース接点およびドレイン接点。
本発明の文脈では、さらに別の方法が指定されている場合を除いては、2つの層の相対的な位置について言及されるとき、「上に」という用語は、「直接、またはすぐ上」(すなわち、中間層がない)ことを意味する場合があり、または、「1つ以上の中間層を伴って、上方に」を意味する場合がある。
特に、半導体素子では、または本発明に従う方法では、前記ソースおよびドレイン接点は、前記不動態化層上に直接(蒸着されて)存在しており、すなわち、(前記ソース接点(または、ソース電極)と前記不動態化層との間にも、さらに、前記ドレイン接点(または、ドレイン電極)と前記不動態化層との間にも)中間層は存在しない。
本発明に従う半導体素子では、前記電子供与体元素は、B、Se、またはC、またはGeでもよいが、好ましくはSiである。
前記電子供与体元素(特にSi)は、前記第2活性層内で拡散し、そこでドナーとして作用する;さらに、ドナータイプの前記第2活性層への導入により、オーム接触の形成を容易にし、その結果、接触抵抗が減少する。
層の1つがAlで作られているとき、後者は、AlGaN層内でドーパントとしてとして作用する、窒素、AlN、および前記電子供与体元素(特にSi)を伴う合金を、容易に形成することができる。これは、オーム接触形成を容易にする。
本発明に従う半導体素子では、前記不動態化層は、CN、BN、GeN、またはSiNを含む(または、で構成される)ことが可能である。好ましくは、前記不動態化層は、BNまたはSiNを含んでいる(または、で構成されている)。さらに好ましくは、前記不動態化層は、SiNを含んでいる(または、で構成されている)。
好ましくは、前記不動態化層は、(およそ)1nm〜(およそ)30nmの間の厚みを有している。
好ましくは、前記第1活性層はIII族窒化物半導体材料を含んで(または、で構成されて)おり、さらに好ましくは、GaNを含んでいる(または、で構成されている)。
好ましくは、前記第2活性層は、III族窒化物半導体材料を含んで(または、で構成されて)おり、さらに好ましくは、AlGaまたはAlGaInNを含んでいる(または、で構成されている)。
本発明の半導体素子は、さらに、前記第2活性層と電気接触しているゲート接点を含むことができる。
本発明の半導体素子は、さらに、前記第1活性層と前記第2活性層との間にスペーサ層を含んでいる。前記スペーサ層は、前記2DEG層における移動度を増加させることが目的である。例えば、前記スペーサ層は、AlNを含んでいる(または、で構成される)ことができる。
本発明の半導体素子は、前記第2活性層と前記不動態化層との間に、さらに第3層を含むことができる。前記第3層は、さらに言えば、電子をチャンネルに供給することが目的である。好ましくは、前記第3層は、III族窒化物材料を含む(または、で構成される)ことができる。
本発明に従う半導体素子では、前記基板は、シリコン、サファイア、SiC、GaN、およびAlNから成るグループから選択された材料を含む(または、で構成される)ことができる。
また、本発明は、以下のステップを含む、半導体素子の作成方法を提供する。
反応チャンバー内に基板を配置するステップ、
前記基板上に第1活性層を蒸着するステップ、
前記第1活性層上に、前記第1活性層より高いバンドギャップを有する第2活性層を蒸着させ、それにより、前記第1活性層と前記第2活性層との間に、二次元電子ガス層を形成するステップ、
前記第2活性層上に、少なくとも電子供与体元素および窒素を含む不動態化層を蒸着させるステップ、
前記不動態化層上に、直接、ソース接点およびドレイン接点を蒸着させるステップ。
本発明の方法では、前記第1、第2活性層、および前記不動態化層を蒸着する前記ステップは、前記反応チャンバー内で、層を空気または環境へさらすことなく実行される。
本発明の方法は、ソースおよびドレイン接点を蒸着するステップの前に、以下のステップをさらに含んでいるのが好ましい:
前記反応チャンバーを冷却するステップ、および、
前記反応チャンバーから、素子(または、構造)を(その蒸着された層と共に)取り出すステップ。
本発明の方法では、前記反応チャンバーは、MOVPEまたはMBE反応チャンバーであってもよい。
本発明に従う方法は、前記第2活性層と電気接触するゲート接点を形成するステップを、さらに含むことができる。
前記ゲート接点は、前記不動態化層に直接(すなわち、中間層なしで)蒸着可能である。
代替的に、前記不動態化層は、チャンネル領域を、換言するなら、ソースおよびドレイン接点の間をエッチング可能である。前記ソースおよびドレイン接点は、前記不動態化層上に直接残っている。したがって、本発明の方法は、前記不動態化層上に、前記ソースおよびドレイン接点を直接蒸着させるステップの後、かつ、ゲート接点の形成ステップ前に、前記ソースおよびドレイン接点と、前記不動態化層との間をエッチングするステップをさらに含んでいてもよい。
本発明の方法では、前記不動態化層を蒸着する前記ステップは、(およそ)700℃〜(およそ)1300℃の間の温度で実行されるのが好ましい。
前記不動態化層は、CN、BN、GeN、またはSiNを含む(または、で構成される)ことができる。好ましくは、前記不動態化層は、BN、またはSiNを含んでいる(または、で構成されている)。さらに好ましくは、前記不動態化層はSiNを含んでいる(または、で構成されている)。
好ましくは、前記不動態化層は、(およそ)1nm〜(およそ)30nmの間の厚みになるよう蒸着される。
本発明の方法では、好ましくは、前記第1活性層は、III族窒化物半導体材料を含んで(または、で構成されて)おり、さらに好ましくは、GaNを含んでいる(または、で構成されている)。
本発明の方法では、好ましくは、前記第2活性層は、III族窒化物半導体材料を含んで(または、で構成されて)おり、さらに好ましくは、AlGaNまたはAlGaInNを含んでいる(または、で構成されている)。
本発明の方法は、前記第1活性層と前記第2活性層との間にスペーサ層を蒸着するステップをさらに含むことができる。前記スペーサ層は、さらに言えば、前記二次元電子ガス層内の移動度を増加させることを目的としている。好ましくは、前記スペーサ層はAlNを含んでいる(または、で構成されている)。
本発明の方法は、前記第2活性層と前記不動態化層との間に、第3層を蒸着するステップをさらに含むことができる。前記第3層は、ドーピング目的、または、チャンネル内のキャリヤー密度を増加させるために用いることができる。好ましくは、前記第3層は、III族窒化物半導体材料を含んで(または、で構成されて)おり、さらに好ましくは、GaNを含んでいる(または、で構成されている)。
本発明の方法は、前記基板と前記第1活性層との間に、バッファ層を蒸着するステップをさらに含むことができる。前記バッファ層は、前記基板と他の層との間に、適切な結晶構造遷移を提供するのを目的としている。好ましくは、前記バッファ層は、III族窒化物半導体材料を含んで(または、で構成されて)おり、さらに好ましくは、AlN、GaN、AlGaN、InGaN、および/またはAlInGaNを含んでいる(または、で構成されている)。
好ましくは、本発明の方法では、前記基板は、シリコン、サファイア、SiC、GaN、およびAlNを含むグループから選択された材料を含んでいる(または、で構成されている)。
本発明に従う方法は、グループIII−N電界効果素子を作成するために用いることができ、さらに言えば、HEMT、MOSHFET、MESFET、MISFET、またはMISHFET素子を作成するために用いることができる。
本発明は、さらに、本発明に従う方法により入手可能な半導体素子を提供する。
図1は、本発明に従うHEMT素子を示している。HEMT素子(10)は以下を含んでいる:
基板(11)、
第1活性層(12)、
前記第1活性層上の第2活性層(13)、前記第2活性層は、前記第1活性層より高いバンドギャップを有している、
前記第1活性層と前記第2活性層との間の二次元電子ガス層、
前記第2活性層上の不動態化層(14)、
ソース接点(15)およびドレイン接点(16)、前記ソース接点および記ドレイン接点は、前記不動態化層に接触している。
素子は、第2活性層と電気接触する、ゲート(17)接点をさらに含むことができる。
本発明では、不動態化層は、構造を冷却し、上面を空気汚染に曝すのに先立ち、MOCVD反応チャンバー内において、高温で、インシチューで第2活性層上に蒸着される。その後、トランジスタの形成、特に接点蒸着は、接点蒸着に先立って不動態化層をいささかも除去することなく、オーム接触に対して顕著に実行される。
こうしたヘテロ構造のMOVPE成長は、トランジスタの性能をより良好なものとし、その後、示された技術により、これらのヘテロ構造上で高電子移動度トランジスタが準備される:以下と比較して、より高い電流密度、より高いパワー性能:(a)いかなる不動態化もされずに作製されたトランジスタ、(b)インシチュー不動態化により、またはドレインとソースとの間でのエクスシチューにより作製されたトランジスタ、(c)オーム接触の下方の不動態化層の、インシチュー不動態化および除去により作製されたトランジスタ。一例をあげると、これは、III族−窒化物素子を開発するために、現在実際に最も広く用いられている、ドレインおよびソース間への不動態化層のエクスシチュー蒸着技術で準備されたトランジスタと比較して、電流密度を倍にすることができる。
インシチュー不動態化により、処理前の表面に対するいささかの汚染も防止され、第2活性層表面で全く酸化が起こらないことになる。
第2に、成長温度付近の高温により、インシチューで不動態化層が蒸着されるので、冷却前に、構造全体として同じ冷却ステップを受けることになる。したがって、成長温度からの冷却は、不動態化層の有無により異なる。不動態化層の存在は、ウエハーをいささかもクラックさせることなく、層内のAl含有量を増加させる。これにより、2DEG濃度の増加が可能となる。
これらの構造の成長、および、この技術によるトランジスタの作製により、以下の特性を有する素子がもたされる:
第1に、素子のオーム接触形成の品質の改良:低接触抵抗、非常に直線的なI−V特性、チャンネル内に存在する総電流能力を示すホール測定により得られた、材料特性に合致したシート抵抗が、接点を通して抽出可能である。MOVPE成長中に完全に制御される、ヘテロ構造におけるひずみの制御と同様に表面エネルギー準位の良好な制御を提供するのみならず、表面を不動態化させることにより、不動態化層の蒸着は、ウエハーの一様性、および、あるウエハーから別のウエハーへの再現性のより良好な制御を伴う、より良好なオーム接触形成を可能とする。換言すれば、オーム接触の一様性および再現性が改良される。
第2に、表面エネルギー準位の不動態化による、DCモードにおけるさらに高い電流密度など、より良好なトランジスタ性能。
第3に、不動態化層が第2活性層上に高温で蒸着されることによる、成長温度から室温までヘテロ構造を冷却するときのクラックの発現の減少。したがって、これにより、第2活性層の厚みを増すことができる。第2活性層がAlGaNであるなら、その厚みを増すことにより、最上層内のAl含有量を増加させ、その結果、チャンネル内のキャリヤー密度を増加させることができる。冷却に先立って、より高い温度で不動態化層が蒸着されるので、クラックの形成が減少し、その結果として、より高いAl含有量、および、より高い電流密度をもたらす。
図2は、本発明に従う、AlGaN/GaNベースのHEMT(20)を表している。HEMTは基板(21)を含んでいる。この基板は、サファイア、Sic、Si、またはGaNであってもよい。
基板は、基板と層との間の結晶パラメータの変化に順応するよう、基板上に核生成層を含むことができる。
基板とHEMTの残部との間に、適切な結晶構造遷移を提供するよう、基板上にバッファ層を含むこともできる。
HEMT(20)は、基板上にGaN(22)層を、さらに、そのGaN層上にAlGaN(23)層を、GaN層が基板とAlGaN層との間に挟まれる形で含んでいる。
GaN層は、通常1000〜3000nmの間の厚み、2000〜3000のnm間の厚みであり、一方、AlGaN層は、10nm〜50nmの間の厚み、または、10nm〜40nmの間の厚みである。
この最上部構造は、二次元電子ガスに対する閉じ込めを増加するよう、n−タイプのドーピングされ、またはドーピングされていない、単一のAlGaN層、または1組の異なる層のドーピングされた、またはドーピングされていない層で作成可能である。
Al含有量は、10%〜100%の間で変化可能である。
GaN層およびAlGaN層は、通常MOCVDにより形成される。
HEMT(20)は、AlGaN層上に、不動態化層(24)をさらに含んでいる。不動態化層は、AlGaN層全体を覆っているか、または部分的にAlGaN層を覆っていてもよい。少なくとも、ソース接点およびドレイン接点が形成される領域は、不動態化層で覆われていなければならない。
不動態化層は、少なくとも電子供与体元素および窒素を含んでいる。特に、不動態化層は、SiNまたはAlN、またはSiNおよびAlNの多層膜を含む組合せで作成可能である。
AlGaN層は、GaN層より高いバンドギャップを有している。
表面帯電層は、AlGaN層とGaN層との間で、素子内に作成可能である。この表面帯電層は、界面の反対側に二次元電子ガスを形成することにより補償され、それにより、バルク材と比較して高い移動度値がもたらされることになる。これは、素子内に、非常に高い電子移動度チャンネルを作成するのに有益である。
HEMTは、さらに、不動態化層上に、ソース接点(25)およびドレイン接点(26)を含んでいる。ソース接点およびドレイン接点は、金属、好ましくは異なる金属の合金で作成されており、それは層として蒸着され、その後アニールされる。金属は、Ti、Al、Ni、Mo、Ta、Pt、Pd、V、Nb、Zr、および/またはAuから成るグループから選択可能である。
ゲート接点(27)は、Ti、Pt、Cr、Ni、Mo、Co、Au、およびPd、その組合せ、およびその合金から成るグループから選択される材料で形成されているのが好ましい。
HEMTの稼動中に、ドレイン接点は予め決められた電位でバイアスされ、一方、ソース接点はアースされる。その結果、電流は、ソースから、チャンネルおよび2DEG内のドレインへ流れることになる。電流の流れは、ゲート電極に印加されたバイアスおよび電位により制御される。
AlGaN層と、ソース接点およびドレイン接点との間に、それぞれ不動態化層が存在することにより、素子性能が改良されることになる。
図3は、図2におけるHEMT(20)と同様の、AlGaN/AlN/GaNベースのHEMT(30)を表している。
HEMTは、基板(31)、AlGaN層(32)、GaN層(33)、および不動態化層(34)を含む、同様の層を有している。
さらに、HEMTは、ソース電極(35)、ドレイン電極(36)、およびゲート電極(37)を含んでいる。
HEMT(30)は、AlGaN層とGaN層との間に、AlGaN層上に蒸着されたAlN層(38)をさらに含んでいる。このAlN層により、高いバンドギャップ、したがって、AlGaN層内の波動関数の侵入が減少した、より狭い2DEGチャンネルが実現可能となり、その結果拡散が減少し(界面の粗さの効果を減少させ)、それにより移動度が増加する。
図4は、図2におけるHEMT(20)と同様の、GaN/AlGaN/AlN/GaNベースのHEMT(40)を表している。
HEMTは、基板(41)、AlGaN層(42)、GaN層(43)、および不動態化層(44)を含む同様の層を有している。
HEMT(40)は、さらにAlGaN層とGaN層との間に、AlGaN層上に蒸着されたAlN層(48)を含んでいる。
HEMT(40)は、AlGaN層の最上部に、GaN層(49)をさらに含んでいる。
不動態化層はGaN層上に蒸着されている。GaN層は、AlGaN層の酸化を防止することができる。
図5は、図2におけるHEMTと同様の、AlGaN/GaNベースのHEMT(50)を表している。
HEMTは、基板(51)、AlGaN層(52)、およびGaN層(53)を含む同様の層を有している。
さらに、HEMTは、ソース電極(55)、ドレイン電極(56)、およびゲート電極(57)を含んでいる。
ゲート接点は、AlGaN層と直接接触しており、これは、ゲート接点とAlGaN層との間に、いかなる不動態化層(54)も存在しないことを意味する。
図6は、HEMT素子の形成方法を示している。この方法は、以下のステップを含む:
反応チャンバー内に基板を配置するステップ(61)、
前記基板上に第1活性層を形成するステップ(62)、
前記第1活性層上に第2活性層を形成するステップ、前記第2活性層は、前記第1活性層より高いバンドギャップを有し、それにより、前記第1活性層と前記第2活性層との間に二次元電子ガス層を形成する(63)、
前記第2活性層上に不動態化層を形成するステップ(64)、
ソース接点、およびドレイン接点を形成するステップ、前記ソース接点、および前記ドレイン接点は、前記不動態化層と接触しており、前記不動態化層の一部分は、ソース接点、およびドレイン接点によっては覆われていない(65)。
本方法は、前記第2活性層と電気接触しているゲート接点を形成するステップ(66)をさらに含むことができる。ゲート接点は、不動態化層の覆われていない部分に形成される。このステップは任意である。
第1活性層を形成するステップ、第2活性層を形成するステップ、および不動態化層を形成するステップは、連続した処理で、MOCVD反応チャンバー内において実行されるもので、素子を空気にさらさない(また、本発明の目的は「インシチュー」形成と呼ばれている)ことを意味する。第2活性層上への酸化物の形成は、実質的に回避される。さらには、第2活性層の上面から酸化被膜を取り除くステップは、回避される。これにより、改良されたオーム接触の形成がもたらされる。従来技術は、第2活性層上面に自然に形成される酸化物が非常に安定しているのを示しており、その結果、事実上の酸化被膜排除に先立ち、高出力および/または長い持続時間のプラズマエッチングが必要とされる。
こうした構造上のトランジスタ処理は、以下から成っている:
a. プラズマエッチングによる、または植込みによる素子隔離、
b. (エッチングしていない)SiN層上へのオーム接触の蒸着。金属層は、Ti、Al、Ni、Mo、Ta、Pt、Pd、V、Nb、Zr、およびAu、およびその合金から成るグループから選択された、異なる金属層の組合せで作成されている、
c. オーム接触のアニーリング、ゲート接点の蒸着(e−ビームまたは光学ゲート)。このゲートは、Ti、Pt、Cr、Ni、Mo、Co、Au、およびPd、およびその組合せ、およびその合金から成るグループから選択される材料で作成されるのが好ましい。
d. 任意に、ドレインおよびソース(PECVD SiN、またはSiOであってもよい)の間の第2不動態化蒸着ステップ。
e. 先行するいずれかのステップの前または後に実行可能な、整列目的または金属層肥厚のための、他の任意のリソグラフィおよび金属化ステップ。
図7は、本発明に従うAlGaN/GaN HEMT素子の形成方法を表している。
AlGaN/GaN構造は、[0001]のサファイア基板上に有機金属気相成長法(MOVPE)により成長させられたものである。出発化合物は、トリメチルガリウム(TMGa)、トリメチルアルミニウム(TMAl)、アンモニア(NH)、およびシラン(SiH、200ppm水素)である。シラン導入線は、反応器内に導入されるシランの量を、およそ5nmol/分〜およそ1μmol/分まで規制可能となるよう変更される。
成長処理における第1ステップ(71)として、基板は、H内において、1050°C、53.33ミリバール(40トル)でアニールされる。その後、表面の窒化物形成が、800℃で、反応器へNHを導入することにより実行される。その後、基板は、525℃まで冷却され、さらに、薄い核生成層は、反応器へTMGaを導入することにより、533.3ミリバール(400トル)で、120秒間成長させられる(78)。続いて、温度は、1020℃まで増加され、さらに、133.3ミリバール(100トル)の圧力で、GaNが2.6ミクロンの厚さまで成長させられる(72)。その後、成長が30秒間中断され、一方、反応器の圧力は53.33ミリバール(40トル)まで減少される。7〜10秒間AlNスペーサ層を成長させ(77)、続いて、厚さ20〜22nmのAlGa1−xN層が成長させられる(73)。
最後のIII族−N層が、(266.6ミリバール(200トル)より低い)低圧で、さらに高温(通常、950℃〜1200℃の間)で成長させられた後に、III族化合物ソースは止められ、一方、NHを反応器へ流し続け、SiH線を開き、高温でのSiNの成長を可能にする(74)。薄いSiN層(1nm〜30nmの間)の成長後、SiHの流れが止められ、さらに、構造は室温まで冷却され、一方、最上層からの脱着を回避するよう、NHを流し続ける。構造を冷却した後、ウエハーは反応器から取り出される。この表面は、SiN不動態化層により、非常に良好に保護されている。
こうした構造上のトランジスタ処理(ステップ75、76)は、上述した処理と同様である。
例1
AlGaN/GaN HEMT構造は、有機金属気相成長法(MOVPE)を用いて、低圧(133.3ミリバール(100トル))で成長させられる。出発化合物として、トリメチルガリウム(TMGa)、トリメチルアルミニウム(TMAl)、およびアンモニア(NH)が用いられる。
有機金属先駆物質は、キャリアガスとしての水素と共に輸送される;量は、質量流量コントローラ、および、有機金属バブラーが取り付けられたサーモスタットバスの温度を用いて規制される。
アンモニアの流れも質量流量コントローラを用いて規制され、さらに微量の水および酸素はイン‐ラインフィルタにより除去される。
追加的に、GaNおよび(Al、Ga)N層のn−タイプドーピングは、成長中にシラン(SiH)を追加することにより達成される。
全てのガスは、いわゆるクローズ‐カップルドシャワーヘッド経由で、反応器内へ導入される。
高温(1100℃)で基板をガス抜きした後、より低い温度でNHおよびTMGaを用いることにより、薄いGaNバッファ層が蒸着される。
その後、基板温度が1020℃に設定され、2マイクロメータの厚さの半絶縁性GaN層が成長させられる。
2マイクロメータ後、圧力は53.33ミリバール(40T)に下げられ、温度は1050℃まで上げられ、さらにAlの流れは、xが20%〜40%の間に含まれる(包括される)、AlGa1−xNの蒸着のために、反応器へ送られる。AlGaNの標準的な厚さは25nmである。その後、Ill−タイプ元素のソースがベントに送られ、さらに、SiHが、AlGaNの成長と同じ圧力と温度条件で、NHと同時に反応器へ導入される。SiNは、およそ6nm/hの成長率で、NHおよびSiHから成長する。SiN層はまた、0.3u/hの成長率で成長可能である。
その後、トランジスタは、最上部SiN層を全くエッチングすることなく、標準処理を用いて、これらの構造上に作製される。転送長方法(Tramsfer Length Method)は、オーム接触抵抗の減少を示すのみならず、ホール測定値とかなり合致するシート抵抗率値を与える、I−V特性の一様性を大いに改善する。dc特性の著しい改良が観測されている:正にバイアスされたゲート(2V)に対するドレイン‐ソース電流測定値は、素子幅100μm、およびゲート長0.2μmに対して、参考見本の0.5A/mmから、インシチュー不動態化を伴う1.2A/mmまで、電流密度におけるファクター2より大きい増加を示す。RF測定値は、同じ素子形状に対して、40ギガヘルツのf、および80ギガヘルツのfmaxを示す。これは、エクスシチューSiN不動態化で得られる結果と比較して、電流密度において増加している。さらに、DC特性およびRF特性の改善が観測されている。
例2
AlGaN/GaN HEMT構造は、[0001]のサファイア基板上に、MOVPEにより成長させられた。トマススワンクローズ‐カプルドシャワーヘッド反応器は、トリメチルガリウム(TMGa)、トリメチルアルミニウム(TMAl)、アンモニア(NH)、および希釈シラン(SiH、水素において200ppm)の出発化合物で使われている。シラン導入線は、反応器内に導入されたシランの量が、GaNのn‐タイプドーピングのために必要な量(数nmol/分超)から、約1μmol/分まで規制可能となる方法で変更される。
低温での薄いGaN核生成層の蒸着後に、厚さ2.6μmのGaN層が、1020℃、反応器圧133.3ミリバール(100トル)で成長させられる。AlGaNに先立って、2DEG内の移動度を改善するために、薄いAlNスペーサ層が、53.33ミリバール(40トル)で成長させられる。サンプルに応じて、最上部AlGaN層は、高解像度X線回折計測により決定されたように、厚さ22〜24nmであり、Al含有量は30%である。AlGaN層の成長後に、NHの流れが維持される一方で、反応器は10秒間パージされた。その後、シランが導入された。結果として、厚さ3.5〜15nmのSiNが提示される。
トランジスタは、これらのヘテロ構造で処理されている。比較のため、同時に同じ技術を用いて、インシチューでSiN保護層を成長させることなく、同様の構造が処理されている。Clベースのプラズマエッチングによるメサ隔離の後に、不動態化層のなんらのエッチングもなく、Ti/Al/Pt/Au接点がSiN最上層上に蒸着され、続いて高速熱アニーリングがなされた。電子ビームリソグラフが、Ni/Auショットキー接点を、0.2μmの寸法にパターン化するために用いられる。ここで、第2Si不動態化層が、PECVDにより蒸着され、トランジスタを保護する。
SiNキャップされたヘテロ構造上のオーム接触特性を評価するために、図8に示した移動長方法(TLM)が、3つの異なるアニーリング温度に対して実行された。
キャップされていないHEMT構造上で(SiN不動態化層を有することなく)(81は820℃で、82は860℃で、83は900℃で)実行されるTLM測定は、1.49Ωmmの最良のオーム接触抵抗を与える。しかしながら、3つの異なるアニーリング温度のために、シート抵抗を与えるTLM線の傾きは、395〜528Ω/平方の間で異なり、変化する。これらの値は、ホールにより、または非接触シート抵抗率測定値(Ω/平方)により決定された抵抗値よりも、遥かに高い。対照的に、キャップされたSiNエピウェハー(SiN不動態化層を伴う)(84は820℃で、85は860℃で、86は900℃で)上で実行されるTLM測定は、シート抵抗値の別の決定とかなり一致する、単一のシート抵抗値を表示する。さらに、オーム接触抵抗は、同様のオーム接触蒸着スキームのために、0.88Ωmmの値まで減少される。
異なるゲートバイアス電圧に対するDCドレインソース電流−電圧特性は、素子幅100μm、およびゲート長0.2μmで、図9(a)、(b)に与えられている;一方はSiN不動態化層を有さず(キャップされていない、とも呼ばれる)(a)、および、他方はオーム接触とAlGaN層の間にSiN不動態化層を有し(インシチューでキヤップされたとも呼ばれる)、不動態化層は厚さ7nmのSiN層である(b)、同様のHEMT構造が処理される。2Vのゲートバイアス電圧に対して、測定値は、0.5A/mm〜1.2A/mmの電流密度におけるファクター2より大きい改善を示す。
小信号RF測定は、また、トランジスタ上で実行されている。インシチューでのSiN層を有することなく、fおよびfmaxは、それぞれ、24ギガヘルツおよび68ギガヘルツであり、インシチューで不動態化されたものは、fが、40ギガヘルツ、およびfmaxが80ギガヘルツである。
本発明に従うHEMT素子を表す図である。 AlGaN/GaNベースのHEMTを表す図である。 AlGaN/AlN/GaNベースのHEMTを表す図である。 GaN/AlGaN/AlN/GaNベースのHEMTを表す図である。 AlGaN/GaNベースのHEMTを表す図である。 HEMT素子の形成方法を表す図である。 AlGaN/GaNベースのHEMT素子の形成方法を表す図である。 異なる3つの温度での、キャップなし、およびキャップ付きのHEMT構造のための移動長測定値を表す図である。 (a)及び(b)は、異なるゲートバイアス電圧に対する、DCドレイン‐ソース電流−電圧特性を表す図である。
符号の説明
10 HEMT素子、11 基板、12 第1活性層、13 第2活性層、14 不動態化層、15 ソース接点、16 ドレイン接点、17 ゲート、20 HEMT、21 基板、22 GaN層、23 AlGaN層、24 不動態化層、25 ソース接点、26 ドレイン接点、27 ゲート接点、30 HEMT、31 基板、32 AlGaN層、33 GaN層、34 不動態化層、35 ソース電極、36 ドレイン電極、37 ゲート電極、40 HEMT、41 基板、42 AlGaN層、43 GaN層、44 不動態化層、48 AlN層、49 GaN層、50 HEMT、51 基板、52 AlGaN層、53 GaN層、54 不動態化層、55 ソース電極、56 ドレイン電極、57 ゲート電極。

Claims (39)

  1. 基板と、
    第1活性層と、
    前記第1活性層上の第2活性層であって、前記第1活性層より高いバンドギャップを有しているものと、
    前記第1活性層と前記第2活性層との間の二次元電子ガス層と、
    前記第2活性層上の、電子供与体元素および窒素を含む不動態化層と、
    前記不動態化層上に直接的なソース接点およびドレイン接点とを含む半導体装置。
  2. 前記不動態化層がSiNを含む、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記不動態化層がBNを含む、請求項1に記載の半導体装置。
  4. 前記第1活性層がIII族窒化物半導体材料を含む、請求項1〜3のいずれかに1つに記載の半導体装置。
  5. 前記第1活性層がGaNを含む、請求項4に記載の半導体装置。
  6. 前記第2活性層がIII族窒化物半導体材料を含む、請求項1〜5のいずれか1つに記載の半導体装置。
  7. 前記第2活性層が、AlGaN、またはAlInN、またはAlInGaNを含む、請求項6に記載の半導体装置。
  8. 前記第2活性層と電気接触するゲート接点をさらに含む、請求項1〜7のいずれか1つに記載の半導体装置。
  9. 前記第1活性層と前記第2活性層との間に、スペーサ層をさらに含む、請求項1〜8のいずれか1つに記載の半導体装置。
  10. 前記スペーサ層がAlNを含む、請求項9に記載の半導体装置。
  11. 前記第2活性層と前記不動態化層との間に、第3層をさらに含む、請求項1〜10のいずれか1つに記載の半導体装置。
  12. 前記第3層がIII族窒化物材料を含む、請求項11に記載の半導体装置。
  13. 前記不動態化層が、1nm〜30nmの厚さを有している、請求項1〜12のいずれか1つに記載の半導体装置。
  14. 前記基板が、シリコン、サファイア、SiC、GaN、およびAlNから成るグループから選択された材料を含む、請求項1〜13のいずれか1つに記載の半導体装置。
  15. 反応チャンバー内に基板を配置するステップと、
    第1活性層を蒸着させるステップと、
    前記第1活性層上に、前記第1活性層より高いバンドギャップを有する第2活性層を蒸着させ、それにより、前記第1活性層と前記第2活性層との間に、二次元電子ガス層を形成するステップと、
    前記第2活性層上に、少なくとも電子供与体元素および窒素を含む不動態化層を蒸着させるステップと、
    前記不動態化層上に、直接、ソース接点およびドレイン接点を蒸着させるステップとを含む半導体装置の作成方法。
  16. 前記第1および第2活性層、および不動態化層を蒸着するステップが、層を空気または環境へ曝すことなく、前記反応チャンバー内で実行される、請求項15に記載の半導体装置の作成方法。
  17. ソースおよびドレイン接点を蒸着するステップの前に、
    前記反応チャンバーを冷却するステップと、
    前記反応チャンバーから、その蒸着された層を伴う上記装置を取り出すステップとをさらに含む、請求項15または請求項16に記載の半導体装置の作成方法。
  18. 前記反応チャンバーが、MOVPEまたはMBE反応チャンバーである、請求項15〜17のいずれかに1つに記載の半導体装置の作成方法。
  19. 前記第2活性層と電気接触する、ゲート接点を形成するステップをさらに含む、請求項15〜18のいずれか1つに記載の半導体装置の作成方法。
  20. 前記ゲート接点が、前記不動態化層へ直接蒸着される、請求項19に記載の半導体装置の作成方法。
  21. 前記ソースおよびドレイン接点を蒸着するステップの後、かつ、前記ゲート接点を形成するステップの前に、前記ソースおよびドレイン接点の間の、前記不動態化層をエッチングするステップをさらに含む、請求項19に記載の半導体装置の作成方法。
  22. 前記不動態化層を蒸着するステップが、700℃〜1300℃の間の温度で実行される、請求項15〜21のいずれか1つに記載の半導体装置の作成方法。
  23. 前記不動態化層がSiNを含む、請求項15〜22のいずれか1つに記載の半導体装置の作成方法。
  24. 前記第1活性層が、III族窒化物半導体材料を含む、請求項15〜23のいずれか1つに記載の半導体装置の作成方法。
  25. 前記第1活性層がGaNを含む、請求項24に記載の半導体装置の作成方法。
  26. 前記第2活性層が、III族窒化物半導体材料を含む、請求項15〜25のいずれか1つに記載の半導体装置の作成方法。
  27. 前記第2活性層が、AlGaNまたはAlGaInNを含む、請求項26に記載の半導体装置の作成方法。
  28. 前記不動態化層が、1nm〜30nm厚さとなるように蒸着される、請求項15〜27のいずれか1つに記載の半導体装置の作成方法。
  29. 前記二次元電子ガス内の移動度を増加させるために、前記第1活性層と前記第2活性層との間へスペーサ層を蒸着するステップをさらに含む、請求項15〜28のいずれか1つに記載の半導体装置の作成方法。
  30. 前記スペーサ層がAlNを含む、請求項29に記載の半導体装置の作成方法。
  31. ドーピング目的のために、またはチャンネル内のキャリヤー密度を増加させるために、前記第2活性層と前記不動態化層との間へ第3層を蒸着するステップをさらに含む、請求項15〜30のいずれか1つに記載の半導体装置の作成方法。
  32. 前記第3層が、III族窒化物半導体材料を含む、請求項31に記載の半導体装置の作成方法。
  33. 前記第3層がGaNを含む、請求項32に記載の半導体装置の作成方法。
  34. 前記基板と他の層との間に適切な結晶構造遷移を提供するために、前記基板と前記第1活性層との間へバッファ層を蒸着するステップをさらに含む、請求項15〜33のいずれか1つに記載の半導体装置の作成方法。
  35. 前記バッファ層が、III族窒化物半導体材料を含む、請求項34に記載の半導体装置の作成方法。
  36. 前記バッファ層が、AlN、GaN、AlGaNおよび/または、AlInGaNを含む、請求項35に記載の半導体装置の作成方法。
  37. 前記基板が、シリコン、サファイア、SiC、GaN、およびAlNから成るグループから選択された材料を含む、請求項15〜36のいずれか1つに記載の半導体装置の作成方法。
  38. 請求項15〜37のいずれか1つに記載の方法を含む、HEMT、MOSHFET、MESFET、MISFET、またはMISHFET装置の作成方法。
  39. 請求項15〜38のいずれか1つに記載の方法により入手され得る、半導体装置。
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