JP2006022037A - 皮膚外用剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ポリオキシエチレン基付加型の非イオン界面活性剤を実質的に含有しない、保湿性、安全性に優れた水中油乳化剤形に好適な皮膚外用剤を提供する。
【解決手段】 炭素数が8以上20以下の分岐アシル基でアシル化された、HLB値が8以上20以下の分岐アシル化ポリグリセリンを1以上50重量%以下含有する皮膚外用剤において、構成するポリグリセリンの平均重合度が10以上15以下のポリグリセリンをアシル化したものを使用した、水中油乳化剤形の皮膚外用剤。
【選択図】 なし

Description

本発明は皮膚外用剤に関し、保湿性、安全性に優れた皮膚外用剤に好適な皮膚外用剤に関する。
皮膚外用剤で使用される剤形としては、大きくは、可溶化製剤、乳化製剤、オイルゲル製剤、粉体製剤の4つに分けられる。この内、乳化製剤は、油性成分と水性成分とをともに含有することが出来るため、皮膚に対して油性有効成分も、水性有効成分も投与できるメリットが存し、これを生かしてスキンケアの分野では多用されるに至っている。中でも、水中油乳化剤形は、油性成分を含むにもかかわらず、外相が水相であるため、使用時にベタツキなどを感じにくく、使いやすい製剤であると言われている。従来、この様な乳化剤形、取り分け、水中油乳化剤形の化粧料を製剤化するためには、親油性非イオン界面活性剤と、親水性非イオン界面活性剤とを組み合わせて製剤化することが汎用されていた。又、該親水性非イオン界面活性剤としては、脂肪酸、高級アルコール乃至は多価アルコールの脂肪酸エステルにポリオキシエチレン基が付加した形態のものが使用されるのが通常であった。近年前記ポリオキシエチレン基における経時安定性と、時として、その分解によって生じるアルデヒドの安全性が問題視されるようになり、ポリオキシエチレン基付加非イオン界面活性剤に代替する非イオン界面活性剤の開発が望まれるようになってきている。
この様な事情を背景に、ポリオキシエチレン基を有しない親水性の非イオン界面活性剤として、ポリグリセリンの脂肪酸エステルが登場してきた。かかる、ポリグリセリンの脂肪酸エステルに於いては、ポリオキシエチレン基付加型の非イオン界面活性剤とは異なり、液晶状態を形成しやすい為、単独で乳化系には使用しにくい実状があり、ポリオキシエチレン基付加型の非イオン界面活性剤を全てを置換するには至っていない。
ポリグリセリンの分岐脂肪酸を皮膚外用剤で使用することは既に知られているが(例えば、特許文献1、2を参照)、かかる皮膚外用剤は非水ゲル製剤であったり、ポリグリセリンの平均重合度が8以下であり、ポリオキシエチレン基を有する非イオン界面活性剤との併用であったりしており、重合度10以上のポリグリセリンの分岐脂肪酸エステルを水中油乳化剤形の皮膚外用剤で、親水性界面活性剤として、ポリオキシエチレン基を有する非イオン界面活性剤フリーの状態で使用することは全く知られていない。更に、ポリグリセリンの脂肪酸エステルを含有する、水中油乳化剤形のものについては、ポリグリセリンの直鎖脂肪酸エステルを用いて水中油乳化剤形を作ることは知られていたが、ポリグリセリンの分岐脂肪酸エステルを用いたものは全く知られていなかった。(特許文献3を参照)
特開平09−176006号公報 特許3316499号公報 特開平9−48705号公報
本発明は、この様な状況下為されたものであり、ポリオキシエチレン基を有する非イオン界面活性剤によらない、水中油乳化剤形を提供することを課題とする。
本発明者らは、この様な状況に鑑みて、ポリオキシエチレン基を有する非イオン界面活性剤によらない、水中油乳化剤形を求めて鋭意研究努力を重ねた結果、炭素数が8以上20以下の分岐アシル基でアシル化された、HLB値が8以上20以下のアシル化ポリグリセリンを含有するO/W型の皮膚外用剤において、前記アシル化ポリグリセリンの平均重合度が10〜15であるものが、その様な特性を有していることを見出し、発明を完成させるに至った。即ち、本発明は以下に示すとおりである。
(1)炭素数が8以上20以下の分岐アシル基でアシル化された、HLB値が8以上20以下のアシル化ポリグリセリンを含有するO/W型の皮膚外用剤において、前記アシル化ポリグリセリンの平均重合度が10〜15であることを特徴とする、皮膚外用剤。
(2)前記アシル基がイソステアロイル基又はオクチルドデシル基であることを特徴とする(1)記載の皮膚外用剤。
(3)1,2−ペンタンジオールを0.1〜10%含有する前記(1)又は(2)記載の皮膚外用剤。
(4)アシル化ポリグリセリンが1〜50重量%含有する(1)〜(3)何れか1項に記載の皮膚外用剤。
(5)ポリオキシエチレン基付加型の非イオン界面活性剤を実質的に含有しないことを特徴とする、(1)〜(4)何れか1項に記載の皮膚外用剤。
(6)液状であることを特徴とする(1)〜(4)いずれかの1項に記載の皮膚外用剤。
(7)乳液状であることを特徴とする(1)〜(4)いずれかの1項に記載の皮膚外用剤。
(8)クリーム状であることを特徴とする(1)〜(4)いずれかの1項に記載の皮膚外用剤。
アシル基の炭素数が8以上20以下の分岐アシル基と、平均重合度が10以上15以下のポリグリセリンからなるポリグリセリン分岐脂肪酸エステルを含有させることによって、ポリオキシエチレン基を有する非イオン界面活性剤によらないO/Wエマルション型皮膚外用剤を提供することが可能となった。
以下、本発明を詳細に説明する。本発明の皮膚外用剤においては、必須成分として、炭素数が8以上20以下の分岐アシル基でアシル化された、HLB値が8以上20以下のアシル化ポリグリセリンを含有するが、該アシル化グリセリンを構成するポリグリセリンとしては、平均重合度が10から15のポリグリセリンをアシル化したものを好ましく使用する。このようなアシル化ポリグリセリンを構成するポリグリセリンとしては、具体的には、デカグリセリン、ウンデカグリセリン、ドデカグリセリン、トリデカグリセリン、テトラデカグリセリン、ペンタデカグリセリンを好ましく例示することができる。中でも、デカグリセリンが特に好ましい。これは、製剤化した場合に、この様なアシル化ポリグリセリンを用いると、ベタツキなど従来のアシル化ポリグリセリンを用いた水中油乳化剤形の使用性の問題点が解決されるからである。
一方、本発明の皮膚外用剤の必須成分としての、炭素数が8以上20以下の分岐アシル基でアシル化された、HLB値が8以上20以下のアシル化ポリグリセリンに係わるアシル基は炭素数が8〜20で、飽和もしくは不飽和の分岐脂肪酸である。この具体例として、2−エチルヘキシル基、イソミリスチル基、イソオレイル基、イソステアロイル基、オクチルドデシル基等が好ましく挙げられる。
本発明の皮膚外用剤の必須成分である、アシル化ポリグリセリンのHLBは、HLB値が8以上20以下であり、より好ましくは10以上18以下である。この様なHLBを有するための条件としては、アシル基の炭素数が14〜20が好ましい。
この様な本発明の皮膚外用剤の必須成分である分岐アシル化ポリグリセリンの好ましい具体例としては、モノイソステアリン酸デカグリセリル、モノイソステアリン酸ドデカグリセリル、モノイソステアリン酸テトラデカグリセリル、2−エチルヘキシルデカグリセリン、2−エチルヘキシルドデカグリセリル、2−エチルヘキシルテトラデカグリセリン、イソミリスチルデカグリセリル、イソミリスチルドデカグリセリル、イソミリスチルテトラデカグリセリル、イソオレイルデカグリセリル、イソオレイルドデカグリセリル、イソオレイルテトラデカグリセリル、オクチルドデシルドデカグリセリル、オクチルドデシルトリデカグリセリル、オクチルドデシルテトラデカグリセリル、オクチルドデシルペンタデカグリセリルが挙げられ、中でも特に好ましいものとしてはモノイソスレアリン酸デカグリセリル、オクチルドデシルドデカグリセリル、オクチルドデシルトリデカグリセリル、オクチルドデシルテトラデカグリセリル、オクチルドデシルペンタデカグリセリルが挙げられる。
本発明の皮膚外用剤においては、上記のアシル化ポリグリセリンを唯1種含有することも出来るし、二種以上含有することも出来る。好ましい含有形態は1種である。
本発明の皮膚外用剤に於ける、前記分岐アシル化ポリグリセリンの好ましい含有量は、総量で皮膚外用剤全量に対して、1〜10重量%であり、より好ましくは1〜5重量%である。これは1%未満では安定な皮膚外用剤が維持できない場合、保湿効果の持続性が悪くなる場合が存するからである。10%を超えて配合すると、皮膚に塗布した時にベタツキがあり、皮膚外用剤として好ましくない場合が存するからである。
尚、通常皮膚外用剤に保湿効果を目的に使用されるグリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ソルビトール等の多価アルコールでは保湿効果が不十分である場合が存するので、油性成分を0.1〜20%の範囲において使用することにより保湿効果を補完することが好ましい。
本発明の皮膚外用剤は、水中油乳化剤形であることを特徴とする。また、ポリオキシエチレン基付加型の非イオン界面活性剤を実質的に含有しない水中油乳化剤形であることを特徴とする。
本発明の皮膚外用剤は、通常の処理がなされ製品とされる。例えば、乳化処理され得られた生成物は、脱気処理、濾過処理、冷却処理などを施され、貯蔵され、さらには容器に充填される。本発明において用いられる油相成分としては、固形油分、半固形油分、流動油分及び界面活性剤などが挙げられる。また本発明の油相成分としては、界面活性剤、香料、防腐剤、色剤、保湿剤、及び薬剤からなる群から選ばれたものをさらに含有していてもよい。代表的な本発明の油相成分としては、例えば、脂肪酸類、高級アルコール、脂肪酸エステル、油脂類、ロウ類、及び界面活性剤などが挙げられる。
油相成分の油分の具体的なものとしては、スクワラン、流動パラフィン、パラフィン、ワセリン、固形パラフィン、マイクロクリスタリン ワックス、セレシンなどの炭化水素類、オリーブ油、ツバキ油、アーモンド油、カカオ脂、ホホバ油、マカデミアナッツ油、アボガド油、硬化パーム油、ココヤシ油、ヒマシ油、ゴマ油、ヒマワリ油、ピーナツ油、月見草油、合成トリグリセライドなどの油脂類、ミツロウ、ラノリン、水添ラノリン、カルナバロウ、キャンデリラロウなどのロウ類、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、イソステアリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、リシノール酸、ラウリン酸、ベヘニン酸などの脂肪酸類、セタノール、イソセチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オクチルドデシルアルコール、オレイルアルコール、コレステロールなどの高級アルコール類、イソオクタン酸セチル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸2−オクチルドデシル、パルミチン酸イソブチル、ヘキサデシルアジピン酸エステル、2−エチルヘキサン酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、16−ヒドロキシパルミチン酸セリル、パルミチン酸セリル、パルミチン酸ミリシル、パルミチン酸セチル、ラウリン酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、モノリシノール酸グリセリル、オレイン酸デシル、セバシン酸ジ−n−ブチル、グリセロールトリ2−エチルヘキサン酸エステル、グリセリントリエステル、ペンタエリスリトールテトラエステル、コレステリルエステルなどの合成エステル類、メチルポリシロキサン、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、シクロメチコンなどのシリコーン油類などが挙げられる。
界面活性剤の具体的なものとしては、イソミリスチルデカグリセリル、イソミリスチルウンデカグリセリル、イソミリスチルドデカグリセリル、イソミリスチルトリデカグリセリル、イソミリスチルテトラデカグリセリル、イソミリスチルペンタデカグリセリル、イソオレイルデカグリセリル、イソオレイルウンデカグリセリル、イソオレイルドデカグリセリル、イソオレイルトリデカグリセリル、イソオレイルテトラデカグリセリル、イソオレイルペンタデカグリセリル、2−ヘプチルウンデシルデカグリセリル、2−ヘプチルウンデシルウンデカグリセリル、2−ヘプチルウンデシルドデカグリセリル、2−ヘプチルウンデシルトリデカグリセリル、2−ヘプチルウンデシルテトラデカグリセリル、2−ヘプチルウンデシルペンタデカグリセリル、エライドデカグリセリル、エライドウンデカグリセリル、エライドドデカグリセリル、エライドトリデカグリセリル、エライドテトラデカグリセリル、エライドペンタデカグリセリル、リシノレイルデカグリセリル、リシノレイルウンデカグリセリル、リシノレイルドデカグリセリル、リシノレイルトリデカグリセリル、リシノレイルテトラデカグリセリル、リシノレイルペンタデカグリセリル、オクチルドデシルデカグリセリル、オクチルドデシルウンデカグリセリル、オクチルドデシルドデカグリセリル、オクチルドデシルトリデカグリセリル、オクチルドデシルテトラデカグリセリル、オクチルドデシルペンタデカグリセリル、脂肪酸石鹸、アルギン酸ナトリウム、レシチン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルコリンなどが挙げられる。これらは本発明の目的及び意図に従うかぎり任意に制限無く使用できる。
油相成分の中には、特に適宜油溶性の香料、保湿剤、油溶性の粘液物質、油溶性の色剤、油溶性の薬剤などが添加されていてもよい。特に保湿剤は、油相成分の中に好ましく配合されていることができる。これらは本発明の目的及び意図に従うかぎり任意に制限無く使用できる。
香料としては、植物より得られる植物性香料や動物の腺嚢などから得られる動物性香料などの天然香料、天然香料から単離されたものやそれをもとに化学合成されたものなどの合成香料、各種の天然香料と合成香料とをブレンドした調合香料などがあげられる。天然香料の具体的なものとしては、ムスク、シベット、カストリウム、アンバーグリスなどの動物性香料、バラ油、ジャスミン油、ネロリ油、ラベンダー油、イランイラン油、チュベローズ油、クラリセージ油、クローブ油、ペパーミント油、ゼラニウム油、パッチュリー油、サンダルウッド油、シナモン油、コリアンダー油、ナツメグ油、ペパー油、レモン油、オレンジ油、ベルガモット油、オポポナックス油、ベチバー油、オリス油、オークモス油などの植物性香料があげられる。合成香料の具体的なものとしては、モノテルペン、セスキテルペンなどの炭化水素類、脂肪族アルコール、モノテルペンアルコール、セスキテルペンアルコール、芳香族アルコールなどのアルコール類、脂肪族アルデヒド、テルペンアルデヒド、芳香族アルデヒドなどのアルデヒド類、脂環式ケトン、テルペンケトン、大環状ケトンなどのケトン類、テルペンエステル、芳香族エステルなどのエステル類、ウンデカラクトンなどのラクトン類、オーランチオールなどのシッフ塩基を持つものなどが挙げられ、例えばl−シトロネロール、ゲラニオール、l−リナロール、d−リナロール、リナリルアセテート、リモネン、ダマスコン、ダマセノン、β−フェニルエチルアルコール、ファルネソール、ノニルアルデヒド、ローズオキサイド、ベンジルアルコール、ベンジルアセテート、ベンジルベンゾエート、ジャスモン、シスジャスモン、ジャスミンラクトン、インドール、フィトール、d−ネロリドール、テルピネオール、ピネン、ネロール、カンフェン、シネオール、ゲラニオールエステル、d−ボルネオール、ラバンジュロール、リナロールエステル、セスキテルペン類、メチルベンゾエート、メチルサリシレート、メチルアンスラニレート、ネロリドール、スクラレオール、オイゲノール、アセチルオイゲノール、β−カリオフィレン、メチル−n−アミルケトン、メチルヘプチルケトン、l−メントール、メントン、イソメントン、1,8−シネオール、メンチルアセテート、メントフラン、ゲラニルフォーメート、ゲラニルチグレート、シトロネリルフォーメート、パッチュリーアルコール、パッチュリオン、パッチュレノン、α−グアイエン、β−プルネッセン、α−またはβ−サンタロール、サンテン、サンテノン、サンテノール、テレサンタロール、サンタロン、α−またはβ−サンタレン、シンナミックアルデヒド、l−フェランドレン、ピネン、α,β−ピネン、n−デシルアルデヒド、サビネン、β−ビネン、エレモール、メチルヘプテノン、α−ベルガモテン、β−ビサボレン、n−ノニルアルコール、ヌートカトン、p−サイメン、デカナール、α,δ−カジネン、クシモール、ベチセリネオール、α,β−ベチボン、ベチベロール、ベチベン、α,β,γ−イロン、エベルニックアシッド、α,β−ツヨン、アトラノリン、クロロアトラノリン、カンファー、ナフタレン、3−メチルシクロペンタデカノン、ムスコピリジン、シベトン、スカトール、カストリン、カストラミン、イソカストラミン、バクダノール、ブラマノール、アンブレイン、ターピネオール、リラール、リリアール、メチルイオノン、イソイースーパー、アセチルセドレン、メチルジヒドロジャスモネート、メチルジャスモネート、シクロペンタデカノリッド、エチレンブラッシレート、ガラクソリッド、アンブロキサンなどが挙げられる。またこれら香料は、エチレンブラシレート、3−メチルシクロペンタデカノン、シクロペンタデカノン、シクロペンタデカノリド、シベトンなどバイオ技術で製造されるものが挙げられる。これらは本発明の目的及び意図に従うかぎり任意に制限無く使用できる。香料としては、上記のようなものを単独で用いることができるし、あるいはそれらの任意のものを選んで組み合わせて用いることもできる。香料は、本発明の皮膚外用剤を使用者に受容可能にしたり、その使い心地を良好にするに充分な量で用いることができる。通常組成物の約0.0001〜約10重量%加えられる。
本発明において用いられる水相成分としては、蒸留水あるいはイオン交換水といった精製水、あるいは精製水に保湿剤またはアルカリを配合したものが挙げられる。水相成分のうちには、さらに界面活性剤、香料、防腐剤、色剤、保湿剤、及び薬剤からなる群から選ばれたものを含有することもできる。さらに水相成分のうちには、特に粘液物質、水混和性有機溶媒、水溶性の成分、例えば、水溶性香料、水溶性色剤、緩衝化剤、薬剤などが配合されることもできる。これらは本発明の目的及び意図に従うかぎり任意に制限無く使用できる。
保湿剤としては、天然保湿因子(NMF=ナチュラル・モイスチュア・ファクター)として知られた親水性吸湿物質あるいはそれらの誘導体が挙げられ、例えば、糖脂質、リン脂質、アミノ酸などが知られているが、このうち特に重要な成分としては、アミノ酸類、ピロリドンカルボン酸(PCA)、乳酸塩、尿素、、アンモニア、グルコサミン、クレアチン、クエン酸塩、有機酸、ペプチド、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどが挙げられる。また保湿剤としては、グリセリン、プロピレングリコール、ソルビット、ポリエチレングリコール(PEG)200、PEG600、PEG1000、PEG1500などのポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジグリセリン、マンニトール、マルチトール、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウムなどのヒアルロン酸類、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、アミノ酸類、糖類、アロエエキス、ニンジンエキス、海藻エキス、ミルクエキス、パール可溶化物などが特に挙げられる。
保湿剤としては、上記のようなものを単独で用いることができるし、あるいはそれらの任意のものを選んで組み合わせて用いることもできる。保湿剤は、本発明の皮膚外用剤に皮膚の保湿、柔軟化をはたす機能を持たせるのに充分な量配合することができ、それにより使用者に優れた使用感を付与する量で用いることができる。通常組成物の約0.0001〜約30重量%加えられることができる。粘液物質としては、植物あるいは微生物から得られる多糖類、動物から得られるタンパク質類、さらに半合成セルロース高分子、半合成デンプン高分子、半合成アルギン酸高分子、ポリビニル系高分子、アルキレンオキサイド系高分子などが挙げられる。
粘液物質の代表的なものとしては、グアーガム、ローカストビンガム、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、トラガントガム、ペクチン、マンナン、デンプン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどのセルロース誘導体、カルボキシメチルデンプン、メチルデンプンなどのデンプン誘導体、アルギン酸プロピレングリコールエステルなどのアルギン酸誘導体、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、カードラン、ゼラチン、クインスシード、アルギン酸ナトリウム、ソアギーナ、カゼイン、アルブミン、コラーゲン、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテル、ポリエチレンオキシドなどが挙げられる。水混和性有機溶媒としては、エタノール、イソプロピルアルコール、エチレングリコール、テトラヒドロフラン、エチレングリコールモノエチルエーテルなどが挙げられる。
色剤としては、有機合成色素、天然色素、無機顔料などが挙げられる。有機合成色素としては、黄色5号(サンセットエローFCF)、赤色505号などのアゾ系染料、赤色230号(エオシンYS)、赤色104号(フロキシンB)、赤色218号(テトラクロルテトラブロモフルオレッセイン)、赤色223号、橙色201号、赤色213号(ローダミンB)などのキサンテン系染料、黄色204号(キリンエローSS)、黄色203号(キリンエローWS)などのキノリン系染料、青色1号などのトリフェニルメタン系染料、緑色201号(アリザニンシアニングリーン)、緑色202号(キニザリングリーンSS)、紫201号などのアンスラキノン系染料、青色2号などのインジゴ系染料、黄色403号などのニトロ系染料、緑色204号などのピレン系染料、緑色401号などのニトロソ系染料が挙げられる。
天然色素としては、ニンジン、オレンジ、パプリカ、トマト、ベニの木、クチナシ、シソ、カブ、ブドウ、ベニバナ、ソバ、黒カシの皮、カカオ豆、西洋アカネ、紫根、ビートなどの植物から得られる色素、きのこ、酵母、ラックカイガラ虫、サボテンのエンジ虫、ナラの木のエンジ虫、ケルメスのエンジ虫、ウニなどから得られる色素、β−カロチン、β−アポ−8−カロチナール、カプサンチン、リロピン、ビキシン、クロシン、カンタキサンチンなどのカロチノイド系色素、シソニン、ラファニン、ニノシアニン、カルサミン、サフロールイエロー、ルチン、クエルセチンなどのフラボノイド系色素、リポフラビンなどのフラビン系色素、ラッカイン酸、カルミン酸、ケルメス酸、アリザリン、シコニン、アルカニン、ニキノクロームなどのキノン系色素、クロロフィルなどのポルフィリン系色素、クルクミンなどのジケトン系色素、ベタニンなどのベタシアニジン系色素が挙げられる。
無機顔料及びその他の機能性顔料としては、マイカ、タルク、カオリン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸、酸化アルミニウム、硫酸バリウムなどの体質顔料、ベンガラ、酸化クロム、黄酸化鉄、群青、紺青、カーボンブラックなどの着色顔料、超微粒子二酸化チタン、酸化亜鉛などの白色顔料、二酸化チタン被覆雲母、魚鱗箔、オキシ塩化ビスマスなどの真珠光沢顔料、窒化ホウ素、高分子樹脂微粒子、合成マイカ、ホトクロミック顔料などが挙げられる。アルカリとしては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属の水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどのアルカリ金属の炭酸塩、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウムなどのアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウムなどのアルカリ土類金属の炭酸塩、トリエタノールアミンなどの脂肪族アミン類、L−アルギニン等の塩基性アミノ酸類、ホウ砂などが挙げられる。これらは本発明の目的及び意図に従うかぎり任意に制限無く使用できる。薬剤としては、血管拡張剤、抗ヒスタミン剤、消炎剤、ビタミン剤、栄養剤、ホルモン剤、制汗剤、抗炎症剤、皮脂抑制剤、皮脂分泌促進剤、代謝改善剤、毛根機能賦活剤、過酸化脂質抑制剤、細胞賦活剤、殺菌剤などが挙げられる。これらは本発明の目的及び意図に従うかぎり任意に制限無く使用できる。
例えば、代表的な薬剤としては、アルブチン、コウジ酸などのメラニン生成抑制剤、γ−オリザノール、バイオ γ−リノレン酸油、グアイアズレン、β−カロチンなどのプロビタミンA、ビタミンAアセテート、ビタミンAパルミテートなどのビタミンA類、ビタミンC、ビタミンC−2−ホスフェート、アスコルビン酸モノステアリル、ビタミンC−2,6−ジパルミテートなどのビタミンC類、硝酸チアミンなどのビタミンB1 類、リボフラビンなどのビタミンB2 類、ビタミンB6 、ビタミンB6 の脂肪酸エステル、ニコチン酸、ニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジルエステル、ピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミンなどのビタミンB6 類、シアノコバラミンなどのビタミンB12類、トコフェロールアセテート、トコフェロールカルシウムスクシネートなどのビタミンE及びその誘導体、コレカルシフェロール、エルゴカルシフェロールなどのビタミンD類、パントテン酸、パントテン酸エチルエーテルなどのパントテン酸類、パントテニルアルコール、ビオチン、センブリエキス、セファランチン、トウガラシチンキ、ショウキョウチンキ、カンタリスチンキ、アロエエキス、カモミラエキス、クロレラエキス、大麦若葉エキス、イチョウ葉エキス、アンズエキス、イブキトラノオ、ウコギ抽出液、黄柏、黄連、甘草エキス、カンフル、高麗ニンジン、シコニン、センブリエキス、桑白皮、たいそうエキス、当帰、トマトオイル、トラウマチン酸、にんにくエキス、ハッカ油、ヒノキチオール、へちまエキス、ムクロジエキス、霊芝エキス、マルメロ粘質物、紅花、ワレモコウ、ローズマリン酸エキス、ミニササニシキエキス、エラブウミヘビ抽出物、カンタリスチンキ、プロテアーゼ、リゾチーム、リパーゼ、ムラミダーゼなどの酵素類、組織呼吸促進因子、アセチルコリン、グルタチオン、エスラジオール、エチニルエスラジオールなどの女性ホルモン、男性ホルモン、脳下垂体ホルモン、プロスタグランジン、ジエチルスチルベストロールなどの卵胞ホルモン、β−グリチルレチン酸、グリチルリチン酸ジカリウムなどのグリチルリチン酸誘導体、アラントインなどのアラントイン類、アズレン、ε−アミノカプロン酸、ヒドロコルチゾン、プレドニゾン、プレドニゾロンなどの副腎皮質ホルモン、マレイン酸クロルフェニラミン、塩酸ジフェンヒドラミン、アセチルサリチル酸、イブプロフェン、オキシフェンブタゾン、フルフェナム酸、インドメタシン、スリンダク、ナプロキセン、ケトプロフェン、プラノプロフェン、ピロキシカム、ε−アミノカプロン酸、イオウ、ウロカニン酸などのウロカニン酸類、3−(3,4−ジヒドロキシフェニル)−L−アラニン、コハク酸、ジイソプロピルアミノジクロロアセテート
チオキソロン、尿素、臭素酸カリ、ミノキシジル、ジンクピリチオン、ピクトンオラミン、クロルヘキシジン類、ハロカルバンなどが挙げられる。また、過酸化脂質抑制剤として知られた、L−シスチン、L−システイン、あるいはそれらの誘導体、スーパーオキサイドディスムターゼ(SOD),タンニン、エンジュ、ルチン、プラルミン、プラトニン、カプサイシン類、黄ゴンエキスなど、細胞賦活剤として知られた、エピコレスタノールあるいはそのリン酸エステル、EGF、リボ核酸、デオキシリボ核酸、L−アルギニン、ローヤルゼリーなどが挙げられる。また、保湿剤として挙げたもの、ビタミン類あるいは生理活性物質として挙げたもの、その他の添加物もそれの有する特定の活性、例えば、生物活性を利用する場合には薬剤として考えられる。
本発明において用いられる水相成分の好ましい代表的具体的例としては、精製水単独、あるいは精製水、1,3−ブチレングリコール、及びPEG1500を含むもの、精製水、グリセリン、トリエタノールアミン、及びジプロピレングリコールを含むもの、精製水、及びプロピレングリコールを含むものが挙げられる。本発明において用いられる油相成分の使用割合は、広い範囲で目的及び得られる最終製品の性状により選択される。より好適には、本発明において用いられる油相成分の使用割合は、例えば、油相成分としてスクワラン、ステアリン酸、ベヘニルアルコール、オクチルドデシルアルコール、アボガド油、メチルポリシロキサン
濃グリセリン、及び1,3−ブチレングリコールを含むものを用いている場合25重量%から45重量%、より好しくは30重量%から40重量%、さらに好しくは33重量%から36重量%で、例えば、油相成分としてスクワラン、ベヘニルアルコール、自己乳化型モノステアリン酸グリセリン、オクチルドデシルアルコール、レシチン、アボガド油、ゴマ油、オリーブ油、及び濃グリセリンを含むものを用いている場合25重量%から50重量%、より好しくは30重量%から45重量%、さらに好しくは34重量%から38重量%で、例えば、油相成分としてステアリン酸、ステアリルアルコール、水添ラノリン、スクワラン、及びオクチルドデシルアルコールを含むものあるいはセタノール、ステアリン酸、ワセリン、スクワラン、及びグリセロールトリ2−エチルヘキサン酸エステルを含むものを用いている場合20重量%から45重量%、より好しくは25重量%から40重量%、さらに好しくは28重量%から33重量%であってよい。本発明においては、O/W型エマルジョンを安定化できるように選択して、使用成分、例えば、脂肪酸類、高級アルコール、脂肪酸エステル、油脂類、ロウ類、及び界面活性剤などに応じて、所要のHLB値を与えるようにする。本発明においては、油相成分と水相成分との使用割合は、O/W型エマルジョンを安定化できる範囲で任意に選択でき、その割合は、使用成分、例えば、脂肪酸類、高級アルコール、脂肪酸エステル、油脂類、ロウ類、及び界面活性剤などに応じて異なるが、おおよそ油相成分が約30〜40重量%の範囲で、水相成分が約60〜70重量%の範囲であることが好ましい。
本発明において用いられる代表的な薬剤の配合割合は、広い範囲で目的及び得られる最終製品の性状により選択され、例えば、天然ビタミンE等の場合0.001重量%から1.00重量%、好しくは0.010重量%から0.50重量%、より好しくは0.15重量%から0.30重量%であるが、これ以上添加することもできる。また、バイオ γ−リノレン酸油等の場合0.05重量%から3.00重量%、好しくは0.10重量%から1.50重量%、より好しくは0.50重量%から1.00重量%であるが、これ以上添加することもできる。さらにまた、グアイアズレンあるいはβ−カロチン等の場合0.00001重量%から1.00重量%、好しくは0.0001重量%から0.2重量%、より好しくは0.0004重量%から0.05重量%であるが、これ以上添加することもできる。本発明においては、その皮膚外用剤中にはさらに紫外線防御剤、紫外線吸収剤などを添加してあってよく、例えば、ケイ皮酸系紫外線吸収剤、安息香酸系紫外線吸収剤、ジベンゾイルメタン系紫外線吸収剤が挙げられる。本発明においては、その生成物中にはさらにEDTAなどのキレート化剤、クエン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウムなどの緩衝剤を添加してあってよい。またパラベンなどの防腐剤などを加えることもできるが、生成物を冷蔵あるいは冷凍保存する場合など、その添加を省くこともできる。冷蔵あるいは冷凍保存された本発明の皮膚外用剤は、優れた使用感を示す場合もある。
本発明の皮膚外用剤としては、化粧液、乳液、クリーム、パック、ゲル、洗浄剤などの形態に製造される。その中でも化粧液、乳液、クリームの形態が好ましい。本発明に係わるアシル化ポリグリセリンの使用量は1〜10重量%、好ましくは1〜5重量%である。
次に本発明を実施例により具体的に説明するが、これは単に本発明をより良く理解するためのものであって本発明を限定することを意図するものでなく、本発明はその思想に従い、種々の態様が当業者にとって容易に導き出すことが可能である。
本発明の皮膚外用剤は、常法に従って製造することができ、たとえば、水相と油相をホモミキサー等の乳化機を用いて乳化することにより得ることができる。
O/W化粧液の製造例
以下の処方に従って、本発明の皮膚外用剤である、O/W化粧液を作成した。即ち、イ、ロの成分を80℃に加温して、イにロを攪拌しながら混合し、45℃まで攪拌冷却する。ハを添加して攪拌冷却し本発明のO/W化粧料とした。
イ)
スクワラン 0.1 重量%
シリコーン油 0.1 重量%
ロ)
1,3ブチレングリコール 10.0 重量%
マルメロエキス 3.0 重量%
1,2−ペンタンジオール 3.0 重量%
イソステアリン酸テトラデカグリセリル 1.2 重量%
精製水 77.9 重量%
ハ)
95%合成無変性アルコール 4.7 重量%
O/W乳液の製造例
以下の処方に従って、本発明の皮膚外用剤である、O/W乳液を作成した。即ち、イ、ロの成分を80℃に加温して、イにロを攪拌しながら混合し、攪拌冷却し本発明のO/W乳液とした。
イ)
スクワラン 3.5 重量%
パルミチン酸セチル 2.0 重量%
ジメチルポリシロキサン 2.0 重量%
ロ)
グリセリン 1.0 重量%
1,3ブチレングリコール 9.0 重量%
水酸化カリウム 0.12 重量%
1,2−ペンタンジオール 3.0 重量%
イソステアリン酸デカグリセリル 3.0 重量%
精製水 76.38 重量%
O/W クリーム(化粧料)
以下の処方に従って、本発明の皮膚外用剤である、O/Wクリームを作成した。即ち、イ、ロの成分を80℃に加温して、イにロを攪拌しながら混合し、攪拌冷却し本発明のO/Wクリームとした。
イ)
スクワラン 13.5 重量%
ワセリン 1.2 重量%
セタノール 1.95 重量%
2−エチルヘキサン酸セチル 1.0 重量%
メチルポリシロキサン 2.0 重量%
ステアリン酸 0.8 重量%
パルミチン酸セチル 0.9 重量%
ロ)
グリセリン 2.0 重量%
1,3ブチレングリコール 8.0 重量%
バチルアルコール 0.5 重量%
水酸化カリウム 0.4 重量%
1.2−ペンタンジオール 3.0 重量%
イソステアリン酸デカグリセリル 3.2 重量%
精製水 61.55 重量%
比較例
<比較例1>
O/W化粧液の製造例
以下に示す処方に従って、実施例1と同様に比較例1のO/W化粧液を作成した。
イ)
スクワラン 0.1 重量%
シリコーン油 0.1 重量%
モノオレイン酸グリセリル 0.2 重量%
ロ)
1,3ブチレングリコール 10.0 重量%
マルメロエキス 3.0 重量%
メチルパラベン 0.4 重量%
モノステアリン酸グリセリル 1.0 重量%
精製水 80.5 重量%
ハ)
95%合成無変性アルコール 4.7 重量%
<比較例2>
O/W乳液の製造例
以下に示す処方に従って、実施例2と同様に比較例2のO/W乳液を作成した。
イ)
スクワラン 3.5 重量%
パルミチン酸セチル 2.0 重量%
ジメチルポリシロキサン 2.0 重量%
モノオレイン酸グリセリル 1.0 重量%
ロ)
グリセリン 1.0 重量%
1,3ブチレングリコール 9.0 重量%
水酸化カリウム 0.12 重量%
メチルパラベン 0.3 重量%
モノステアリン酸ポリエチレングリコール 2.0 重量%
(150E.O)
精製水 79.08 重量%
<比較例3>
O/W クリーム(化粧料)
以下に示す処方に従って、実施例3と同様に比較例3のO/Wクリームを作成した
イ)
スクワラン 13.5 重量%
ワセリン 1.2 重量%
セタノール 1.95 重量%
2−エチルヘキサン酸セチル 1.0 重量%
メチルポリシロキサン 2.0 重量%
ステアリン酸 0.8 重量%
パルミチン酸セチル 0.9 重量%
トリステアリン酸デカグリセリル 1.36 重量%
ロ)
グリセリン 2.0 重量%
1,3ブチレングリコール 8.0 重量%
バチルアルコール 0.5 重量%
水酸化カリウム 0.4 重量%
メチルパラベン 0.2 重量%
モノステアリン酸ポリエチレングリコール 1.84 重量%
(45E.O)
精製水 64.35 重量%
<比較例4>
O/W化粧液の製造例
以下に示す処方に従って、実施例1と同様に比較例4のO/W化粧液を作成した。
イ)
スクワラン 3.5 重量%
パルミチン酸セチル 2.0 重量%
ジメチルポリシロキサン 2.0 重量%
ロ)
グリセリン 1.0 重量%
1,3ブチレングリコール 9.0 重量%
水酸化カリウム 0.12 重量%
1,2−ペンタンジオール 3.0 重量%
ステアリン酸デカグリセリル 3.0 重量%
精製水 76.38 重量%
ハ)
95%合成無変性アルコール 4.7 重量%
<比較例5>
以下に示す処方に従って、実施例2と同様に比較例5のO/W乳液を作成した。
イ)
スクワラン 3.5 重量%
パルミチン酸セチル 2.0 重量%
ジメチルポリシロキサン 2.0 重量%
ロ)
グリセリン 1.0 重量%
1,3ブチレングリコール 9.0 重量%
水酸化カリウム 0.12 重量%
1,2−ペンタンジオール 3.0 重量%
ステアリン酸デカグリセリル 3.0 重量%
精製水 76.38 重量%
<比較例6>
O/W クリーム(化粧料)
以下に示す処方に従って、実施例3と同様に比較例6のO/W乳液を作成した。
イ)
スクワラン 13.5 重量%
ワセリン 1.2 重量%
セタノール 1.95 重量%
2−エチルヘキサン酸セチル 1.0 重量%
メチルポリシロキサン 2.0 重量%
ステアリン酸 0.8 重量%
パルミチン酸セチル 0.9 重量%
ロ)
グリセリン 2.0 重量%
1,3ブチレングリコール 8.0 重量%
バチルアルコール 0.5 重量%
水酸化カリウム 0.4 重量%
1.2−ペンタンジオール 3.0 重量%
ステアリン酸デカグリセリル 3.2 重量%
精製水 61.55 重量%
<試験例1>
本発明の実施例1〜3の製剤と、従来の処方である比較例1〜3、本発明に配合のポリグリセリン分岐脂肪酸エステルをポリグリセリン直鎖脂肪酸エステルに変更して製造した比較例4〜6について安定性を試験した。実施例と比較例の製剤の乳化安定性は、60℃で24時間に於ける製剤から分離してくる水の量で評価した。
結果を表1に示す。実施例1〜3と比較例1〜3との結果より、本発明の化粧液剤形、乳液剤形、クリーム剤形は従来品の剤形と同様に安定性に優れていることが認められた。これより、ポリグリセリン分岐脂肪酸エステルを配合することにより、ポリオキシエチレン基を有する非イオン界面活性剤によらない水中油乳化剤形と適していることが判る。また、実施例1〜3と比較例4〜6との結果より、ポリグリセリン脂肪酸エステルの脂肪酸を直鎖型から分岐型に代えることにより乳化安定性を可能にしたことが判る。
Figure 2006022037
本発明は、使用性、安定性に優れる化粧料に応用できる。

Claims (8)

  1. 炭素数が8以上20以下の分岐アシル基でアシル化された、HLB値が8以上20以下のアシル化ポリグリセリンを含有するO/W型の皮膚外用剤において、前記アシル化ポリグリセリンの平均重合度が10〜15であることを特徴とする、皮膚外用剤。
  2. 前記アシル基がイソステアロイル基又はオクチルドデシル基であることを特徴とする請求項1記載の皮膚外用剤。
  3. 1,2−ペンタンジオールを0.1〜10%含有する前記請求項1又は2記載の皮膚外用剤。
  4. アシル化ポリグリセリンが1〜50重量%含有する請求項1〜3何れか1項に記載の皮膚外用剤。
  5. ポリオキシエチレン基付加型の非イオン界面活性剤を実質的に含有しないことを特徴とする、請求項1〜4何れか1項に記載の皮膚外用剤。
  6. 液状であることを特徴とする請求項1〜4いずれかの1項に記載の皮膚外用剤。
  7. 乳液状であることを特徴とする請求項1〜4いずれかの1項に記載の皮膚外用剤。
  8. クリーム状であることを特徴とする請求項1〜4いずれかの1項に記載の皮膚外用剤。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008255044A (ja) * 2007-04-04 2008-10-23 Pola Chem Ind Inc 乳化剤形の皮膚外用剤
JP2013035785A (ja) * 2011-08-09 2013-02-21 Kose Corp 皮膚用水中油型乳化組成物
JP2016124836A (ja) * 2015-01-06 2016-07-11 株式会社ダイセル 保湿性化粧料用組成物

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