JP2006022028A - ハードカプセル用バンドシール剤 - Google Patents

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Takashi Kondo
隆 近藤
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Sansho Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

【課題】従来のゼラチン系バンドシール剤(液)を使用すると、ボディとキャップの継ぎ目では、ゼラチンがもつゲル形成能により膜厚が不用意に大きくなってしまう。また、シールの際には、乾燥済みのゼラチン系ハードカプセルの表面にバンドシール剤が付着し、そのまま乾燥されるため、カプセル本体の一部が過度に乾燥して、その部分でカプセル本体を割れ易くする危険性がある。
【解決手段】ゼラチンよりゲル形成能が低いもしくは、ゲル形成能が無く、造膜性のある植物性多糖類糊料と水とを含み、ゼラチンフリーであることを特徴とするハードカプセル用バンドシール剤。
【選択図】 なし

Description

本発明は、ハードカプセル用バンドシール剤に関するものである。
ハードカプセルに液状やスラリー状の内容物を封入する場合には、内容物の液洩れを防止するために、カプセル本体を構成するボディとキャップの継ぎ目にバンドシールを施していた。また、強臭品の粉末や酸素に不安定な粉末を内容物とする場合には、防臭効果や酸化防止目的にバンドシールを施していた。
そして、ボディとキャップを成形するのに使用する皮膜液がゼラチン系水溶液であったことから、このバンドシール剤としては、これまで皮膜液と同一組成のゼラチン系水溶液を使用するのが普通であった。
しかしながら、バンドシールを施した部分、特にボディとキャップの継ぎ目では、バンドシール剤に含まれるゼラチンがもつゲル形成能により、膜厚が不用意に大きくなってしまい、外観や崩壊性の点から好ましくなかった。
また、シールの際には、乾燥済みのゼラチン系ハードカプセルの表面にバンドシール剤が付着するが、バンドシール剤に含まれる多量の水分がカプセル本体に移行してしまう。従って、カプセル本体の乾燥による水分の減少量は、特にバンドシール部分から離れるに従って大きくなり、その部分でカプセル本体を変形させたり割れ易くする危険性がある。
更に、最近では、牛海綿状脳症(BSE)の影響や宗教上の問題もあり、ゼラチンフリーの代替物でカプセルを構成することが求められているが、バンドシールする場合にはバンドシール剤もゼラチンフリーが好ましいことは言うまでもない。
特開平10−71186号公報
それ故、本発明は、上記の課題を解決する、新規且つ有用なハードカプセル用バンドシール剤を提供することを目的とする。
本発明者は、試行錯誤の末、ゼラチンよりゲル形成能が低いもしくはゲル形成能が無く、造膜性のある植物性多糖類糊料と水とを含む液をハードカプセルのボディとキャップの継ぎ目に施したときに、ハードカプセルのカプセル本体の表面への水分の移行を有意的に抑制しつつ、形成されたバンドシール皮膜が十分なシール性能を発揮し、更に、植物性多糖類糊料は一般にゲル形成能が低いもしくはゲル形成能が無いのでバンドシール皮膜の厚みの不用意な増大を抑制できることを見出し、本発明を完成するに至った。
請求項1の発明は、ハードカプセルのキャップとボディの継ぎ目をシールするのに使用するハードカプセル用バンドシール剤であって、植物性多糖類糊料と水とを含むことを特徴とするハードカプセル用バンドシール剤である。
請求項2の発明は、ハードカプセルのキャップとボディの継ぎ目をシールするのに使用するハードカプセル用バンドシール剤であって、ゼラチンよりゲル形成能が低いもしくは、ゲル形成能が無く、且つ造膜性のある植物性多糖類糊料と水とを含み、ゼラチンフリーであることを特徴とするハードカプセル用バンドシール剤である。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載したハードカプセル用バンドシール剤において、ゲル形成能が低いもしくは、ゲル形成能が無く、且つ造膜性のある植物性多糖類糊料がプルラン、デンプン又はセルロースであることを特徴とするバンドシール剤である。
請求項4の発明は、請求項1から3のいずれかに記載したハードカプセル用バンドシール剤において、植物性多糖類糊料がハードカプセルのキャップとボディを構成する基剤と同一のものであることを特徴とするバンドシール剤である。
本発明のハードカプセル用バンドシール剤によれば、バンドシールによる膜厚の増大を極力抑制できる。
また、本発明のハードカプセル用バンドシール剤によれば、カプセル本体がゼラチン系で構成されていても、ハードカプセルの変形や割れを防止することができる。
以下に、本発明のハードカプセル用バンドシール剤に関する実施の形態を説明する。
バンドシール剤の成分は、植物性多糖類糊料と水とを必須成分とする。
植物性多糖類糊料としては、好ましくは、ゼラチンよりゲル形成能が低いもしくは造膜性があればよく、例えば、デンプン、セルロース、ローカストビーンガム、グアーガム、カラギーナン、アラビアガム等のように、植物体に含まれるものの他、キサンタンガム(Xanthomonas campestrisが産生)やプルラン(黒酵母の一種Aureobasidium Pullulansが産生、FOOD Style 21 1999.11(Vol.3 No.11)に記載)のように微生物が産生するものでもよい。
なお、前記多糖類は併用しても良いが、キサンタンガムとローカストビーンガムのように併用すると相互作用によりゲル化するものは好ましくない。
市場に大量に比較的に安価に出回っている等の入手容易性を考慮すれば、プルラン、デンプン、セルロースが好ましい。プルランは酸素透過性が非常に低いため、カプセル内容物の変質防止の点からも好ましい。
グル形成能面、造膜性能面から言えば、プルランは特に脱塩処理をしたものが好ましく、デンプンは特にタピオカデンプンが好ましく、セルロースは特にメチルセルロースが好ましい。
ハードカプセルのカプセル本体を構成する基剤に多糖類糊料が含まれる場合には、原料調達の利便性を考慮して、それと同一のものを使用すればよい。
植物性多糖類糊料と水との配合量は、植物性多糖類糊料の種類により異なるが、バンドシール剤に対する水分率は、植物性多糖類糊料がデンプンの場合は、30〜80重量%、セルロースの場合は30〜80重量%程度であり、従来のゼラチン系バンドシール剤より有意的に少ない。
本発明のバンドシール付きハードカプセルは、定法により製造したボディとキャップに内容物(通常は液状やスラリー状のもの)を充填し、キャップを接合し、その後、バンドシール剤を施し、乾燥して完成品とする。
図1は、完成品たるバンドシール付きハードカプセル1の一例であり、3はキャップを、5はボディをそれぞれ示す。キャップ3とボディ5とでカプセル本体7が構成されている。9はバンドシールを示し、このバンドシール9はキャップ3とボディ5の継ぎ目に施されている。なお、11は、内容物である油を示す。
(サンプルの作成)
下記処方で、図1に示す形状のバンドシール付きハードカプセルのカプセルを先ず製造した。
ハードカプセル: ゼラチン:85重量%、水:残部からなる
(合計重量:63mg)
カプセル内容物: 大豆油(300mg)
そして、下記処方の水または、水及びエタノールと十分に混合してなるバンドシール剤(液)を用いて、バンドシール機(商品名「HICAPSEAL 40」、シオノギクオリカプス株式会社製)を用いて定法によりバンドシール(2mg、幅:3mm)を施した。その後、室温・送風下で5分間乾燥させた。
Figure 2006022028
本発明品1は、セルロースを配合しているが、セルロースは水単独では溶解し難く、ままこになってしまう。従って、セルロースをエタノールに分散させた後に水に溶解させている。また、また、エタノールを含ませることにより、バンドシールの乾燥効率の向上も期待している。
本発明品1ではエタノールが50重量%含まれている。
なお、上記表中、本発明品1のみにエタノールが含まれている。
(サンプル評価)
以下の通り各サンプルを試験した。
(1)バンドシールの最大厚さ:
各サンプルを図2のように切断し、バンドシールが施された部分の最大膜厚(T)を測定した。
(2)水分率の均一性:
各サンプルのバンドシール部より端側の部分を、図3に示すように2つの部分(小片13,15)に切断し、水分率の差(小片13の水分率(重量%)−小片15の水分率(重量%))を測定した。
(3)割れテスト:
各サンプルをステンレスの台に置き、100gの錘を高さ80mmの位置から自然落下させ、割れ数を測定した。(n=10)
結果は、以下の表の通りであった。
Figure 2006022028
上記の結果より、本発明品は比較品よりバンドシールの最大厚さが薄くなる事がわかった。なお、バンドシールの最大厚さは、図2の(T)を測定している為、ボディとキャップの膜厚も含んでいる。また、カプセルの割れ数の結果から、比較品と比べ、本発明品の方が、カプセルの割れを防止する事ができるといえる。
本発明のバンドシール剤を用いてハードカプセルをシールすると、外観や崩壊性の点から好ましく、また、ゼラチンフリーの点から安全性や宗教上の問題も同時に解決できる。
本発明の実施の形態に係るバンドシール付きハードカプセルの斜視図である。 図1のバンドシール付きハードカプセルのA−A方向の断面図である。 図1のバンドシール付きハードカプセルの1つの切断方法を説明する図である。
符号の説明
1 バンドシール付きハードカプセル
3 キャップ
5 ボディ
7 カプセル本体7
9 バンドシール
11 カプセル内容物(油)
13、15 小片

Claims (4)

  1. ハードカプセルのキャップとボディの継ぎ目をシールするのに使用するハードカプセル用バンドシール剤であって、植物性多糖類糊料と水とを含むことを特徴とするハードカプセル用バンドシール剤。
  2. ハードカプセルのキャップとボディの継ぎ目をシールするのに使用するハードカプセル用バンドシール剤であって、ゼラチンよりゲル形成能が低いもしくは、ゲル形成能が無く、且つ造膜性のある植物性多糖類糊料と水とを含み、ゼラチンフリーであることを特徴とするハードカプセル用バンドシール剤。
  3. 請求項1または2に記載したハードカプセル用バンドシール剤において、ゲル形成能が低いもしくは、ゲル形成能が無く、且つ造膜性のある植物性多糖類糊料がプルラン、デンプン又はセルロースであることを特徴とするバンドシール剤。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載したハードカプセル用バンドシール剤において、植物性多糖類糊料がハードカプセルのキャップとボディを構成する基剤と同一のものであることを特徴とするバンドシール剤。
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WO2021024930A1 (ja) 2019-08-02 2021-02-11 クオリカプス株式会社 タグを含むバンドシールにより封緘された硬質カプセル製剤

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