JP2006010336A - レゾルバ異常検出装置及びそれを用いた車両用伝達比可変操舵装置 - Google Patents

レゾルバ異常検出装置及びそれを用いた車両用伝達比可変操舵装置 Download PDF

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Abstract

【課題】回転体の回転速度に応じて正常時のオフセット値が変化する場合であっても、適切なレゾルバの異常判定を行うことができるレゾルバ異常検出装置及びそれを用いた車両用伝達比可変操舵装置を提供する。
【解決手段】レゾルバ3から出力される振幅変調信号のうち複数のサンプリング値a1〜a4,b1〜b4を合計してオフセット値Ofsを算出する。一方、回転体4の回転速度Vに基づきレゾルバ3の異常判定用閾値Thを決定する。ここで、異常判定用閾値Thの絶対値は、回転体の回転速度Vが大きくなるにつれて大きくなる関係としている。そして、算出されたオフセット値Ofsが、決定された異常判定用閾値Thを超えている場合に、レゾルバ3が異常状態であると判定する。
【選択図】図10

Description

本発明は、レゾルバ異常検出装置及びそれを用いた車両用伝達比可変操舵装置に関するものである。
従来、レゾルバ異常検出装置は、レゾルバから出力される回転体の回転角度に応じた振幅変調信号のうちの複数のサンプリング値の合計とゼロ値との差であるオフセット値が一定の閾値を超えた場合に、レゾルバが異常であると判定していた(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−343253号公報
ところで、レゾルバが正常時であっても、回転体が低速回転時に生じるオフセット値よりも高速回転時に生じるオフセット値が大きいことが分かった。しかし、従来のレゾルバ異常検出装置によれば一定の閾値に基づき判定しているので、その閾値を例えばレゾルバが正常時に高速回転時に異常と判定しない閾値とした場合には次の問題が生じる。すなわち、低速回転時のオフセット値に対しては閾値が非常に高い値となっている。そのため、低速回転時には、より適切なレゾルバの異常判定を行うことができない。一方、閾値を例えばレゾルバが正常時に低速回転時に異常と判定しない閾値とした場合には次の問題が生じる。すなわち、高速回転時のオフセット値に対しては閾値が非常に低い値となっている。そのため、高速回転時には、レゾルバが正常であるにも関わらず異常と誤判定するおそれがある。
本発明は、このような事情に鑑みて為されたものであり、回転体の回転速度に応じて正常時のオフセット値が変化する場合であっても、適切なレゾルバの異常判定を行うことができるレゾルバ異常検出装置及びそれを用いた車両用伝達比可変操舵装置を提供することを目的とする。
(1)本発明のレゾルバ異常検出装置
本発明のレゾルバ異常検出装置は、回転体の回転角度に応じた振幅変調信号を出力するレゾルバの異常を検出するレゾルバ異常検出装置において、前記振幅変調信号のうち複数のサンプリング値を入力するサンプリング値入力手段と、前記複数のサンプリング値に基づきゼロ値との差であるオフセット値を算出するオフセット値算出手段と、前記回転体の回転速度を入力する回転速度入力手段と、前記回転速度に応じて前記レゾルバの異常判定用閾値が変化する回転速度−異常判定用閾値関係を記憶した回転速度−異常判定用閾値関係記憶手段と、前記回転速度と前記回転速度−異常判定用閾値関係とに基づき前記異常判定用閾値を決定する異常判定用閾値決定手段と、前記オフセット値が前記異常判定用閾値決定手段により決定された前記異常判定用閾値を超えた場合に前記レゾルバが異常状態であると判定する異常判定手段と、を備えたことを特徴とする。
ここで、複数のサンプリング値は、例えば、レゾルバの出力信号である振幅変調信号のうちの各周期の振幅最大値と振幅最小値の2箇所としてもよいし、それ以上の箇所数、例えば4箇所としてもよい。ここで、レゾルバの出力信号が理想的な正弦波とした場合に、各周期のサンプリング値の合計がほぼゼロ値となるような時点における出力値をサンプリング値とする。具体的には、一周期におけるサンプリング値を例えば4箇所とした場合には、一周期を0.2msecとすると、周期開始時点から0.025msec、0.075msec、0.125msec、0.175msecの時点における出力値をサンプリング値とする等である。この場合、前者2点は同一の正の値となり、後者2点が前者2点の値の符号を反転させた値となる。
また、オフセット値算出手段により算出されたオフセット値が、複数のサンプリング値の合計の場合には、異常判定用閾値は正側の異常判定用閾値と負側の異常判定用閾値とを有することになる。また、オフセット値算出手段により算出されたオフセット値が、複数のサンプリング値の合計の絶対値である場合には、異常判定用閾値は正側の異常判定用閾値のみとなる。また、回転速度−異常判定用閾値関係は、回転速度と異常判定用閾値との関係式としてもよいし、回転速度と異常判定用閾値との関係を示すマップとしてもよい。
(2)本発明の車両用伝達比可変操舵装置
本発明の車両用伝達比可変操舵装置は、ステアリングホイールの操舵角と転舵輪の転舵角との間の回転伝達比を可変にする伝達比可変用電動機と、前記伝達比可変用電動機の固定子に対する回転子の相対回転角度に応じた振幅変調信号を出力するレゾルバと、前記振幅変調信号に基づき前記回転子の相対回転角度を算出する回転角度算出手段と、前記振幅変調信号に基づき前記レゾルバの異常を検出するレゾルバ異常検出手段と、前記伝達比可変用電動機の前記固定子と前記回転子との相対回転を拘束して前記回転伝達比を固定したロック状態にするロック装置と、前記操舵角、前記相対回転角度及び前記レゾルバ異常検出手段の出力信号に基づき、前記伝達比可変用電動機及び前記ロック装置を制御する制御手段と、を備える。
そして、本発明の車両用伝達比可変操舵装置の特徴的な事項は、前記レゾルバ異常検出手段が、前記振幅変調信号のうち複数のサンプリング値を入力するサンプリング値入力手段と、前記複数のサンプリング値に基づきゼロ値との差であるオフセット値を算出するオフセット値算出手段と、前記回転子の回転速度を入力する回転速度入力手段と、前記回転速度に応じて前記レゾルバの異常判定用閾値が変化する回転速度−異常判定用閾値関係を記憶した回転速度−異常判定用閾値関係記憶手段と、前記回転速度と前記回転速度−異常判定用閾値関係とに基づき前記異常判定用閾値を決定する異常判定用閾値決定手段と、前記オフセット値が前記異常判定用閾値決定手段により決定された前記異常判定用閾値を超えた場合に前記レゾルバが異常状態であると判定する異常判定手段と、を備えることである。さらに、前記制御手段が、前記異常判定手段により前記レゾルバが異常状態であると判定された場合に、前記回転伝達比を小さくする伝達比低減制御、又は、前記ロック装置を駆動して前記ロック状態にするロック制御を行うこととしている。
ここで、伝達比低減制御は、例えば、回転伝達比の上限値を決定しておき、制御手段が指令する回転伝達比の指令値が上限値を超えた場合に上限値とするようにしてもよい。また、伝達比低減制御は、制御手段が指令する回転伝達比を所定割合に低減するようにしてもよい。
(1)本発明のレゾルバ異常検出装置の効果
本発明のレゾルバ異常検出装置によれば、回転速度−異常判定用閾値関係記憶手段に記憶された回転速度−異常判定用閾値関係は、回転体の回転速度に応じてレゾルバの異常判定用閾値を変化させている。このように、回転体の回転速度に応じて異常判定用閾値を変化させているので、回転体の回転速度に応じて適切なレゾルバの異常判定を行うことができる。つまり、回転体の回転速度が低速の場合であっても、適切な異常判定用閾値に基づき判定することができ、高速の場合であっても誤判定を生じることなく判定することができる。
(2)本発明の車両用伝達比可変操舵装置の効果
本発明の車両用伝達比可変操舵装置によれば、上述した本発明のレゾルバ異常検出装置による同一の効果を奏することができる。そして、レゾルバの異常判定を適切に行うことができることにより、結果として、操舵フィーリングを向上させることができる。例えば、伝達比可変用電動機の回転速度が高速の場合における誤判定の防止に伴い、適切に伝達比可変用電動機を駆動させることができることにより操舵フィーリングを向上できる。
次に、実施形態を挙げ、本発明をより詳しく説明する。
(1)本発明のレゾルバ異常検出装置の実施形態
本発明のレゾルバ異常検出装置は、上述したように、サンプリング値入力手段と、オフセット値算出手段と、回転速度入力手段と、回転速度−異常判定用閾値関係記憶手段と、異常判定用閾値決定手段と、異常判定手段とを備える。
ここで、前記回転速度−異常判定用閾値関係は、前記回転速度が大きくなるにつれて前記異常判定用閾値の絶対値が大きくなるようにするとよい。レゾルバの出力信号である振幅変調信号は、回転体の回転速度が大きいほどオフセット値が大きくなる。ここで、回転体の回転速度が大きくなると、振幅変調信号の振幅変調周期が短くなり、その結果、振幅変調信号の振幅変調傾きの変化が大きくなる。振幅変調傾きの変化が大きくなると、振幅変調信号の一周期における複数のサンプリング値のバラツキが大きくなり、オフセット値が大きくなる。つまり、回転速度が大きくなるにつれて異常判定用閾値の絶対値を大きくすることにより、より適切なレゾルバの異常判定を行うことができる。なお、回転速度に対する異常判定用閾値は、一次式的に増加するようにしてもよいし、高次式的に増加するようにしてもよい。また、回転速度に対する異常判定用閾値は、段階的に増加するようにしてもよい。
また、前記回転速度−異常判定用閾値関係は、前記回転速度と複数の前記異常判定用閾値との関係からなり、前記異常判定手段は、複数の前記異常判定用閾値に応じて前記レゾルバの複数の前記異常状態を判定するようにしてもよい。複数の異常判定用閾値を用いることにより、レゾルバの異常状態をより詳細に判定することができる。例えば、異常判定用閾値を注意段階の異常判定用閾値と警告段階の異常判定用閾値の2種類などとすることができる。この場合、警告段階の異常判定用閾値は、注意段階の異常判定用閾値より高い値とする。そして、オフセット値が注意段階の異常判定用閾値を超えた場合と警告段階の異常判定用閾値を超えた場合とのそれぞれに応じて、レゾルバを用いる電動機などの制御をそれぞれ異なるようにすることができる。
また、前記レゾルバは、車両の操舵力を補助する電動パワーステアリング装置のアシスト電動機、又は、ステアリングホイールの操舵角と転舵輪の転舵角との間の回転伝達比を可変にする車両用伝達比可変操舵装置の伝達比可変用電動機の回転角度の検出に用いられるレゾルバとすることができる。本発明のレゾルバ異常検出装置を電動パワーステアリング装置又は車両用伝達比可変操舵装置に用いることにより、電動パワーステアリング装置又は車両用伝達比可変操舵装置を適切に駆動することができる。結果として、操舵性を良好とすることができる。
(2)本発明の車両用伝達比可変操舵装置の実施形態
本発明の車両用伝達比可変操舵装置は、上述したように、伝達比可変用電動機と、レゾルバと、回転角度算出手段と、レゾルバ異常検出手段と、ロック装置と、制御手段とを備える。ここで、前記レゾルバ異常検出手段の回転速度−異常判定用閾値関係記憶手段に記憶される回転速度−異常判定用閾値関係は、前記回転速度と第1異常判定用閾値及び第2異常判定用閾値との関係からなるとし、前記制御手段は、前記異常判定手段により前記オフセット値が前記第1異常判定用閾値を超えた第1異常状態と判定された場合に前記伝達比低減制御を行い、前記異常判定手段により前記オフセット値が前記第2異常判定用閾値を超えた第2異常状態と判定された場合に前記ロック制御を行うようにしてもよい。なお、第1異常判定用閾値の絶対値は、第2異常判定用閾値の絶対値よりも小さな値とする。
つまり、オフセット値が第1異常判定用閾値を超えた場合には回転伝達比を低減し、さらにオフセット値が第1異常判定用閾値より大きな第2異常判定用閾値を超えた場合にロック状態としている。このように、2つの異常判定用閾値を用いて段階的に制御することにより、伝達比可変用電動機を出来るだけ長く機能させ続けることができると共に、急激にロック状態となることを避けることができる。つまり、操舵フィーリングを良好にすることができる。
次に、本発明のレゾルバ異常検出装置を車両用伝達比可変操舵装置に適用した場合を例に挙げて、図面を参照しながら本発明をより具体的に説明する。
(1)車両用伝達比可変操舵装置(E−VGR装置)の全体構成
車両用伝達比可変操舵装置(以下、「E−VGR装置」という。)の全体構成について、図1を参照して説明する。図1は、E−VGR装置の全体構成の斜視部分断面図を示す。図1に示すように、E−VGR装置は、ステアリングホイール側から順に、スパイラルケーブル1と、ロック装置2と、レゾルバ3と、伝達比可変用電動機4と、減速機5と、電子制御ユニット(以下、「ECU」という。)(図4に示す)6とから構成される。このE−VGR装置は、ステアリングホイールの操舵角と転舵輪(図示せず)の転舵角との間の回転伝達比(以下、「ギヤ比」という。)を可変にする装置である。
スパイラルケーブル1は、ECU6から伝達比可変用電動機4に電力の供給を可能とするケーブルであり、ECU6からレゾルバ3に励磁信号の供給及びレゾルバ3からECU6に検出信号の出力を可能とするケーブルである。このスパイラルケーブル1は、ステアリングホイールが操舵されることにより伝達比可変用電動機4のモータステータ41及びレゾルバ3のレゾルバステータ31(図2に示す)が回転した場合であっても、確実に伝達比可変用電動機4のモータステータ41及びレゾルバ3のレゾルバステータ31と電気的に接続することができるようにされている。
ロック装置2は、ステアリングホイールに連結されているステアリングシャフト(図示せず)と伝達比可変用電動機4のモータロータ42とを機械的に連結する機構を有している。すなわち、ロック装置2は、伝達比可変用電動機4のモータステータ41とモータロータ42との相対回転を拘束してギヤ比を固定したロック状態とギヤ比を可変可能なロック解除状態とを切り替えることができる装置である。なお、通常、ロック装置2はロック解除状態にしている。
伝達比可変用電動機4はインナーロータ型ブラシレスDCモータからなり、この伝達比可変用電動機4の駆動によりステアリングホイールの操舵角と転舵輪の転舵角とのギヤ比を可変にしている。この伝達比可変用電動機4は、モータステータ(固定子)41がステアリングシャフト側に連結され、モータロータ(回転子)42が転舵輪側に連結されている。なお、伝達比可変用電動機4の詳細は後述する。レゾルバ3は、励磁信号が入力された場合に、伝達比可変用電動機4のモータステータ41に対するモータロータ42の相対回転角度に応じた振幅変調信号(検出信号)を出力する。つまり、伝達比可変用電動機4のモータステータ41に対するモータロータ42の相対回転角度を検出するための信号を出力する。なお、レゾルバ3の詳細は後述する。減速機5は、伝達比可変用電動機4のモータロータ42の回転を減速して転舵輪に伝達している。
ECU6は、図1には図示しないが、レゾルバ3の検出信号に基づき伝達比可変用電動機4のモータロータ42の相対回転角度を算出している。さらに、ステアリングホイールの操舵角及び伝達比可変用電動機4のモータロータ42の相対回転角度等に基づき、伝達比可変用電動機4を制御している。また、ECU6は、レゾルバ3の検出信号に基づき、レゾルバ3の異常状態を検出している。さらに、レゾルバ3の異常状態に応じて、ロック装置2をロック状態とロック解除状態との切り替え制御を行っている。なお、ECU6の詳細は後述する。
(2)伝達比可変用電動機4の詳細構成
伝達比可変用電動機4の詳細構成について、図2を参照して説明する。図2は、伝達比可変用電動機4及びレゾルバ3を含む軸方向断面図を示す。図2に示すように、伝達比可変用電動機4は、ハウジング7の内周側に固定されたモータステータ41と、モータステータ41の内周側に対向して配設されモータステータ41に対して相対回転可能なモータロータ42とから構成される。モータステータ41は、略円筒形状からなる珪素鋼板が積層されたモータステータコア411と、モータステータコア411に巻回された3相のモータ巻線412とを有する。このモータ巻線412は、上述したスパイラルケーブル1を介してECU6に接続されている。モータロータ42は、磁性体からなるロータシャフト(ロータコア)421と、ロータシャフト421の外周面に固定された複数の永久磁石422とを有する。このように構成される伝達比可変用電動機4は、ECU6から各相のモータ巻線412に電流が供給されることにより、モータロータ42を回転させることができる。
(3)レゾルバ3の詳細構成
次に、レゾルバ3の詳細構成について、図2〜図4を参照して説明する。図2は、上述したように、伝達比可変用電動機4及びレゾルバ3を含む軸方向断面図を示す。図3は、図2のA−A断面図、すなわち、レゾルバ3の径方向断面図を示す。図4は、E−VGR装置のブロック図を示す。図2及び図3に示すように、レゾルバ3は、ハウジング7の内周側に固定されたレゾルバステータ31と、レゾルバステータ31の内周側に対向して配設されロータシャフト421の外周側に固定されたレゾルバロータ32とを有する。すなわち、レゾルバステータ31はモータステータ41に固定的に配設され、レゾルバロータ32はモータロータ42に固定的に配設されている。
レゾルバステータ31は、レゾルバステータコア311と、レゾルバステータコア311に巻回されたレゾルバ巻線312とを有する。レゾルバステータコア311は、略円筒形状からなる珪素鋼板が積層されている。具体的には、レゾルバステータコア311は、環状のヨーク311aと、ヨーク311aから径方向内周側に向かって等間隔に配設された略T字状の径方向断面形状からなる磁極311bとから構成される。
レゾルバ巻線312は、レゾルバステータコア311の磁極311bに巻回されている。このレゾルバ巻線312は、図4に示すように、励磁巻線312aと、SIN検出用巻線312bと、COS検出用巻線312cとからなる。そして、このレゾルバ巻線312は、上述したスパイラルケーブル1を介してECU6に接続されている。具体的には、励磁巻線312aは、ECU6から交流の励磁電圧からなる励磁信号が印加される。SIN検出用巻線312b及びCOS検出用巻線312cは、励磁巻線312aに励磁電圧が印加されることにより誘起された誘起電圧である検出信号をECU6に出力している。
レゾルバロータ32は、略円筒形状からなる珪素鋼板が積層されている。このレゾルバロータ32の外周面は、図3に示すように、径方向外側に向かって等間隔に形成される略円弧状の突部32aと、これら突部32aの間に形成される谷部32bとから構成される。つまり、レゾルバロータ32の突部32aと谷部32bとにより、レゾルバロータ32の外周面側とレゾルバステータコア311の磁極311bの内周面側との距離であるギャップをレゾルバロータ32の回転角度によって異なるようにしている。
(4)レゾルバ3の検出信号の概略説明
ここで、上述したレゾルバ3の検出信号について図5及び図6を参照して説明する。図5及び図6は、レゾルバ3の検出信号を示す図である。図5に示すレゾルバ3の検出信号は、モータロータ42の回転速度が小さい場合であり、図6に示すレゾルバ3の検出信号はモータロータ42の回転速度が大きい場合である。具体的には、図6の場合のモータロータ42の回転速度は、図5の場合のモータロータ42の回転速度の約3倍としている。なお、SIN検出用巻線312bにより出力される検出信号とCOS検出用巻線312cにより出力される検出信号は、それぞれ位相が異なるのみであるので、何れも図5及び図6に示すような検出信号となる。また、図5及び図6は、伝達比可変用電動機4が回転している場合におけるレゾルバ3の検出信号である。また、図5及び図6は、便宜上、振幅最大値の絶対値を1としている。
ここで、伝達比可変用電動機4が回転している場合について説明する前に、伝達比可変用電動機4が回転していない場合のレゾルバ3の検出信号について説明する。伝達比可変用電動機4が回転していない場合は、モータステータ41に対してモータロータ42が相対角度が一定となる。そうすると、レゾルバステータ31に対してレゾルバロータ32も相対角度が一定となる。そして、さらにレゾルバステータコア311の磁極311bの内周面側にレゾルバロータ32の突部32aが位置している場合には、磁極311bとレゾルバロータ32とのギャップが小さくなり、磁気抵抗が小さくなる。従って、この場合に励磁巻線312aに励磁信号が入力されると、SIN検出用巻線312b及びCOS検出用巻線312cの検出信号は、大きな一定振幅の波形となる。なお、SIN検出用巻線312b及びCOS検出用巻線312cの検出信号の周期は、励磁信号の周期と同一である。
一方、伝達比可変用電動機4が回転しておらず、かつ、レゾルバステータコア311の磁極311bの内周面側にレゾルバロータ32の谷部32bが位置している場合には、磁極311bとレゾルバロータ32とのギャップが大きくなり、磁気抵抗が大きくなる。従って、この場合に励磁巻線312aに励磁信号が入力されると、SIN検出用巻線312b及びCOS検出用巻線312cの検出信号は、小さな一定振幅の波形となる。
次に、伝達比可変用電動機4が回転している場合には、レゾルバステータ31に対してレゾルバロータ32が相対回転する。そうすると、レゾルバステータコア311の磁極311bの内周面側とレゾルバロータ32の外周面とのギャップは、レゾルバロータ32の突部32aと谷部32bとの移動に伴い変化する。つまり、磁気抵抗が変化する。従って、励磁巻線312aに励磁信号が入力されると、図5及び図6に示すように、検出信号の振幅が変調する。そして、図5及び図6に示す振幅変調信号からなる検出信号の振幅変調周期Ta1、Tb1は、レゾルバロータ32の一の谷部32bから隣接する谷部32bまでの距離分に相当する。
ここで、図6に示す検出信号の振幅変調周期Tb1は、図5に示す検出信号の振幅変調周期Ta1に比べて短くなっている。具体的には、図6に示す検出信号の振幅変調周期Tb1は、図5に示す検出信号の振幅変調周期Ta1の約3分の1となっている。そのため、図6に示す検出信号の振幅変調傾きの変化は、図5に示す検出信号の振幅変調傾きの変化に比べて大きくなっている。これは、伝達比可変用電動機4の回転速度が大きくなることに伴い、レゾルバステータ31に対するレゾルバロータ32の相対回転角度の変化が早くなるためである。なお、図5及び図6の検出信号の周期は、伝達比可変用電動機4が回転している場合も、励磁信号の周期と同一である。
(5)ECU6の詳細構成
次に、ECU6の詳細構成について、図4を参照して説明する。図4は、上述したように、E−VGR装置のブロック図を示す。図4に示すように、ECU6は、回転角度算出部(回転角度算出手段)61と、制御部(制御手段)62と、レゾルバ異常検出部(レゾルバ異常検出手段、レゾルバ異常検出装置)63とから構成される。
(5.1)回転角度算出部61
回転角度算出部61は、レゾルバ3のSIN検出用巻線312b及びCOS検出用巻線312cからスパイラルケーブル1を介して検出信号を入力する。そして、入力された検出信号に基づき、伝達比可変用電動機4のモータステータ41に対するモータロータ42の相対回転角度を算出する。この相対回転角度の算出の詳細は、公知であるので、詳細な説明を省略する。
(5.2)制御部62
制御部62は、ステアリングホイールの操舵角及び回転角度算出部61により算出されたモータステータ41に対するモータロータ42の相対回転角度に基づき、伝達比可変用電動機4を制御する。具体的には、伝達比可変用電動機4のギヤ比を適宜変更するように制御している。さらに、制御部62は、レゾルバ異常検出部63によりレゾルバ3の異常信号が出力された場合に、所定の制御を行う。具体的には、レゾルバ異常検出部63により後述するギヤ比低減制御信号が出力された場合には、制御部62は伝達比可変用電動機4のギヤ比を小さくするギヤ比低減制御(伝達比低減制御)を行う。また、レゾルバ異常検出部63により後述するロック制御信号が出力された場合には、制御部62はロック装置2を駆動してロック解除状態からロック状態に切り替えるロック制御を行う。
ここで、ギヤ比低減制御とは、例えば、ギヤ比の上限値を決定しておき、制御部62が指令するギヤ比の指令値が当該上限値を超えた場合に当該上限値のギヤ比とするようにする。なお、ギヤ比低減制御は、制御部62が指令するギヤ比を所定割合に低減するようにしてもよい。
(5.3)レゾルバ異常検出部63
レゾルバ異常検出部63について図4〜図10を参照して説明する。図5及び図6は、上述したように、レゾルバ3の検出信号を示す図である。なお、図5に示すレゾルバ3の検出信号は、モータロータ42の回転速度が小さい場合(以下、「低速回転時」という。)であり、図6に示すレゾルバ3の検出信号はモータロータ42の回転速度が大きい場合(以下、「高速回転時」という。)である。図7は、図5の検出信号のうちTa2の区間を拡大した図である。図8は、図6の検出信号のうちTb2の区間を拡大した図である。図9は、レゾルバ異常検出部63の動作を示すフローチャートである。図10は、回転速度−異常判定用閾値関係を示す図である。
レゾルバ異常検出部63は、図4に示すように、サンプリング値入力部631と、オフセット値算出部632と、回転速度入力部633と、回転速度−閾値関係記憶部634と、閾値決定部635と、決定閾値記憶部636と、異常判定部637とから構成される。
(5.3.1)サンプリング値入力部631
サンプリング値入力部(サンプリング値入力手段)631は、レゾルバ3のSIN検出用巻線312b及びCOS検出用巻線312cから出力される振幅変調信号である検出信号のうち複数のサンプリング値a1〜a4、b1〜b4を入力する(図9のステップS1)。このサンプリング値a1〜a4、b1〜b4について、図7及び図8を参照して説明する。サンプリング値a1〜a4、b1〜b4は、検出信号の一周期のうちで4箇所としている。ここで、レゾルバ3の励磁巻線312aに入力される励磁信号の周期は、0.2msecとすると、レゾルバ3のSIN検出用巻線312b及びCOS検出用巻線312cの検出信号の周期Ta3,Tb3も同様に0.2msecとなる。そして、サンプリング値a1,b1は、周期開始時点から0.025msecの時点における出力値とする。サンプリング値a2,b2は、周期開始時点から0.075msecの時点における出力値とする。サンプリング値a3,b3は、周期開始時点から0.125msecの時点における出力値とする。サンプリング値a4,b4は、周期開始時点から0.175msecの時点における出力値とする。
ここで、このようなサンプリング値を採用した理由は、レゾルバ3の検出信号が理想的な正弦波とした場合に、各周期毎のサンプリング値の合計がほぼゼロ値となるような時点における出力値をサンプリング値としているからである。ただし、実際のレゾルバ3の検出信号は振幅変調信号であるので、サンプリング値の合計はゼロ値とはならない。
なお、図7に示す低速回転時の所定周期Ta3におけるサンプリング値a1は0.025、a2は0.045、a3は−0.100、a4は−0.094である。また、図8に示す高速回転時の所定周期Tb3におけるサンプリング値b1は0.084、b2は0.148、b3は−0.326、b4は−0.297である。
(5.3.2)オフセット値算出部632
オフセット値算出部(オフセット値算出手段)632は、サンプリング値入力部631に入力されたサンプリング値a1〜a4、b1〜b4に基づき、オフセット値Ofsを算出する(図9のステップS2)。オフセット値Ofsは、一周期内のサンプリング値の合計である。すなわち、図7に示す低速回転時におけるオフセット値Ofsは、a1+a2+a3+a4により算出される。ここで、低速回転時の所定周期Ta3におけるオフセット値Ofsは、−0.124となる。また、図8に示す高速回転時におけるオフセット値Ofsは、b1+b2+b3+b4により算出される。ここで、高速回転時の所定周期Tb3におけるオフセット値Ofsは、−0.391となる。
ここで、図8に示す高速回転時の所定周期Tb3におけるオフセット値Ofsの絶対値が、図7に示す低速回転時の所定周期Ta3におけるオフセット値Ofsの絶対値よりも大きいのは、検出信号の振幅変調傾きの変化が高速回転時の方が大きいからである。なお、高速回転時のオフセット値Ofsの絶対値が低速回転時のオフセット値Ofsの絶対値よりも大きくなる関係は、他の周期においても同様の関係となる。
(5.3.3)回転速度入力部633
回転速度入力部(回転速度入力手段)633は、電動機回転速度検出部8により検出されたモータロータ42のモータステータ41に対する回転速度(以下、「モータロータ42の回転速度」という。)Vを入力する(図9のステップS3)。なお、図4においては、電動機回転速度検出部8は、ECU6の外部に別途配設される構成としたが、ECU6の内部に配設することもできる。この場合は、例えば回転角度算出部61の出力信号に基づきモータロータ42のモータステータ41対する回転速度を算出するようにしてもよい。
(5.3.4)回転速度−閾値関係記憶部634
回転速度−閾値関係記憶部(回転速度−異常判定用閾値関係記憶部)634は、回転速度−閾値関係(回転速度−異常判定用閾値関係)のマップを記憶している。回転速度−閾値関係は、図10に示すように、伝達比可変用電動機4のモータロータ42の回転速度Vに対するレゾルバ3の異常判定用閾値Thの関係である。ここで、閾値Thは、第1閾値Tha1,Tha2と、第2閾値Thb1,Thb2とからなる。具体的には、第1閾値のうち第1正閾値Tha1は、正の値であって、モータロータ42の回転速度Vが大きくなるにつれて大きくなる。第1閾値のうち第1負閾値Tha2は、第1正閾値Tha1の符号を反転させた値である。すなわち、第1負閾値Tha2は、負の値であって、モータロータ42の回転速度Vが大きくなるにつれて小さくなる。つまり、第1閾値Tha1,Tha2の絶対値が、モータロータ42の回転速度Vが大きくなるにつれて、大きくなるようにされている。
また、第2閾値のうちの第2正閾値Thb1は、正の値であって、第1正閾値Tha1をほぼ平行に上方側へ移動させた値である。すなわち、第2正閾値Thb1は、第1正閾値Tha1よりも大きな値であって、モータロータ42の回転速度Vが大きくなるにつれて大きくなる。第2閾値のうち第2負閾値Thb2は、第2正閾値Thb1の符号を反転させた値である。すなわち、第2負閾値Thb2は、負の値であって、第1負閾値Tha2よりも小さな値であって、モータロータ42の回転速度Vが大きくなるにつれて小さくなる。
(5.3.5)閾値決定部635
閾値決定部(異常判定用閾値決定手段)635は、回転速度入力部633により入力されたモータロータ42の回転速度Vと、回転速度−閾値関係記憶部634に記憶された回転速度−閾値関係のマップとに基づき、現時点における閾値を決定する。具体的には、まず、モータロータ42の回転速度Vに応じた第1正閾値Tha1及び第1負閾値Tha2を決定する(図9のステップS4)。続いて、モータロータ42の回転速度Vに応じた第2正閾値Thb1及び第2負閾値Thb2を決定する(図9のステップS5)。つまり、モータロータ42の回転速度Vが大きいほど、決定される第1閾値Tha1,Tha2及び第2閾値Thb1,Thb2の絶対値は大きくなる。
(5.3.6)決定閾値記憶部636
決定閾値記憶部636は、閾値決定部635により決定された現時点におけるモータロータ42の回転速度Vに応じた第1閾値Tha1,Tha2及び第2閾値Thb1,Thb2を記憶する。
(5.3.7)異常判定部637
異常判定部(異常判定手段)637は、オフセット値算出部632により算出されたオフセット値Ofsと決定閾値記憶部636に記憶された第1閾値Tha1,Tha2及び第2閾値Thb1,Thb2とに基づき、レゾルバ3が異常状態であるか否かの判定を行う。
具体的には、まず、オフセット値Ofsが第1負閾値Tha2より大きく、かつ、第1正閾値Tha1より小さい第1判定条件に基づき判定する(図9のステップS6)。この第1判定条件を満たす場合(ステップS6:Yes)には、異常判定部637は、レゾルバ3は正常であると判定することになる。その結果、異常判定部637は何も出力することなく次のオフセット値Ofsに対する処理を行う。つまり、第1判定条件を満たす場合には、再び図9のステップS1に戻り処理を繰り返す。
一方、第1判定条件を満たさない場合(ステップS6:No)には、オフセット値Ofsが第2負閾値Thb2より大きく、かつ、第2正閾値Thb1より小さい第2判定条件に基づき判定する(図9のステップS7)。この第2判定条件を満たす場合(ステップS7:Yes)には、異常判定部637は、レゾルバ3が第1段階の異常状態であると判定する。その結果、異常判定部637は、制御部62にギヤ比低減制御信号を出力する(図9のステップS8)。その後は、次のオフセット値Ofsに対する処理を行う。すなわち、異常判定部637がギヤ比低減信号を出力した後には、再び図9のステップS1に戻り処理を繰り返す。
一方、第2判定条件を満たさない場合(ステップS7:No)には、異常判定部637は、レゾルバ3が第2段階の異常状態であると判定する。その結果、異常判定部637は、制御部62にロック制御信号を出力する(図9のステップS9)。その後は、次のオフセット値Ofsに対する処理を行う。すなわち、異常判定部637がロック制御信号を出力した後には、再び図9のステップS1に戻り処理を繰り返す。
つまり、オフセット値Ofsが第1正閾値Tha1及び第1負閾値Tha2を超えた場合には、制御部62にギヤ比低減制御を行うようにさせる。さらに、オフセット値Ofsが第2正閾値Thb1及び第2負閾値Thb2を超えた場合には、制御部62にロック制御を行うようにさせる。そして、決定される第1閾値Tha1,Tha2及び第2閾値Thb1,Thb2の絶対値は、上述したように、モータロータ42の回転速度Vが大きくなるにつれて大きくしているので、低速回転時と高速回転時とのオフセット値Ofsの変化に対応している。つまり、モータロータ42の回転速度Vに応じて適切にレゾルバ3の異常判定を行うことができる。
(6)その他
上記実施例においては、図10に示すように、閾値Thをモータロータ42の回転速度Vに対して一次式の関係となるようにしたが、これに限られるものではない。例えば、高次式の関係となるようにしてもよい。また、閾値Thを第1閾値Tha1,Tha2と第2閾値Thb1,Thb2の2段階としたが、1段階の閾値であってもよいし、さらに多数段階の閾値としてもよい。さらに、第1正閾値Tha1と第1負閾値Tha2、及び、第2正閾値Thb1と第2負閾値Thb2は、それぞれ正負対称としたが、それぞれ異なる関係を有するようにしてもよい。また、オフセット値Ofs及び閾値Thは、絶対値を用いても良い。
車両用伝達比可変操舵装置の全体構成の斜視部分断面図である。 伝達比可変用電動機4及びレゾルバ3を含む軸方向断面図である。 図2のA−A断面図、すなわち、レゾルバ3の径方向断面図である。 車両用伝達比可変操舵装置のブロック図である。 低速回転時のレゾルバ3の検出信号を示す図である。 高速回転時のレゾルバ3の検出信号を示す図である。 図5の検出信号のうちTa2の区間を拡大した図である。 図6の検出信号のうちTb2の区間を拡大した図である。 レゾルバ異常検出部63の動作を示すフローチャートである。 回転速度−異常判定用閾値関係を示す図である。
符号の説明
1:スパイラルケーブル、 2:ロック装置、 3:レゾルバ、 4:伝達比可変用電動機、 5:減速機、 6:電子制御ユニット(ECU)、 7:ハウジング、31:レゾルバステータ、 32:レゾルバロータ、 32a:突部、 32b:谷部、 41:モータステータ、 42:モータロータ、 61:回転角度算出部(回転角度算出手段)、 62:制御部(制御手段)、 63:レゾルバ異常検出部(レゾルバ異常検出手段、レゾルバ異常検出装置)、 311:レゾルバステータコア、 312:レゾルバ巻線、 311a:ヨーク、 311b:磁極、 312a:励磁巻線、 312b:SIN検出用巻線、 312c:COS検出用巻線、 411:モータステータコア、 412:モータ巻線、 421:ロータシャフト、 422:永久磁石、 631:サンプリング値入力部(サンプリング値入力手段)、 632:オフセット値算出部(オフセット値算出手段)、 633:回転速度入力部(回転速度入力手段)、 634:回転速度−閾値関係記憶部(回転速度−異常判定用閾値関係記憶手段)、 635:閾値決定部(異常判定用閾値決定手段)、 636:決定閾値記憶部、 637:異常判定部(異常判定手段)

Claims (6)

  1. 回転体の回転角度に応じた振幅変調信号を出力するレゾルバの異常を検出するレゾルバ異常検出装置において、
    前記振幅変調信号のうち複数のサンプリング値を入力するサンプリング値入力手段と、
    前記複数のサンプリング値に基づきゼロ値との差であるオフセット値を算出するオフセット値算出手段と、
    前記回転体の回転速度を入力する回転速度入力手段と、
    前記回転速度に応じて前記レゾルバの異常判定用閾値が変化する回転速度−異常判定用閾値関係を記憶した回転速度−異常判定用閾値関係記憶手段と、
    前記回転速度と前記回転速度−異常判定用閾値関係とに基づき前記異常判定用閾値を決定する異常判定用閾値決定手段と、
    前記オフセット値が前記異常判定用閾値決定手段により決定された前記異常判定用閾値を超えた場合に前記レゾルバが異常状態であると判定する異常判定手段と、
    を備えたことを特徴とするレゾルバ異常検出装置。
  2. 前記回転速度−異常判定用閾値関係は、前記回転速度が大きくなるにつれて前記異常判定用閾値の絶対値が大きくなることを特徴とする請求項1記載のレゾルバ異常検出装置。
  3. 前記回転速度−異常判定用閾値関係は、前記回転速度と複数の前記異常判定用閾値との関係からなり、
    前記異常判定手段は、複数の前記異常判定用閾値に応じて前記レゾルバの複数の前記異常状態を判定することを特徴とする請求項1又は2に記載のレゾルバ異常検出装置。
  4. 前記レゾルバは、車両の操舵力を補助する電動パワーステアリング装置のアシスト電動機、又は、ステアリングホイールの操舵角と転舵輪の転舵角との間の回転伝達比を可変にする車両用伝達比可変操舵装置の伝達比可変用電動機の回転角度の検出に用いられるレゾルバであることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のレゾルバ異常検出装置。
  5. ステアリングホイールの操舵角と転舵輪の転舵角との間の回転伝達比を可変にする伝達比可変用電動機と、
    前記伝達比可変用電動機の固定子に対する回転子の相対回転角度に応じた振幅変調信号を出力するレゾルバと、
    前記振幅変調信号に基づき前記回転子の相対回転角度を算出する回転角度算出手段と、
    前記振幅変調信号に基づき前記レゾルバの異常を検出するレゾルバ異常検出手段と、
    前記伝達比可変用電動機の前記固定子と前記回転子との相対回転を拘束して前記回転伝達比を固定したロック状態にするロック装置と、
    前記操舵角、前記相対回転角度及び前記レゾルバ異常検出手段の出力信号に基づき、前記伝達比可変用電動機及び前記ロック装置を制御する制御手段と、
    を備えた車両用伝達比可変操舵装置において、
    前記レゾルバ異常検出手段は、
    前記振幅変調信号のうち複数のサンプリング値を入力するサンプリング値入力手段と、
    前記複数のサンプリング値に基づきゼロ値との差であるオフセット値を算出するオフセット値算出手段と、
    前記回転子の回転速度を入力する回転速度入力手段と、
    前記回転速度に応じて前記レゾルバの異常判定用閾値が変化する回転速度−異常判定用閾値関係を記憶した回転速度−異常判定用閾値関係記憶手段と、
    前記回転速度と前記回転速度−異常判定用閾値関係とに基づき前記異常判定用閾値を決定する異常判定用閾値決定手段と、
    前記オフセット値が前記異常判定用閾値決定手段により決定された前記異常判定用閾値を超えた場合に前記レゾルバが異常状態であると判定する異常判定手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記異常判定手段により前記レゾルバが異常状態であると判定された場合に、前記回転伝達比を小さくする伝達比低減制御、又は、前記ロック装置を駆動して前記ロック状態にするロック制御を行うことを特徴とする車両用伝達比可変操舵装置。
  6. 前記回転速度−異常判定用閾値関係は、前記回転速度と第1異常判定用閾値及び第2異常判定用閾値との関係からなり、
    前記制御手段は、
    前記異常判定手段により前記オフセット値が前記第1異常判定用閾値を超えた第1異常状態と判定された場合に前記伝達比低減制御を行い、
    前記異常判定手段により前記オフセット値が前記第2異常判定用閾値を超えた第2異常状態と判定された場合に前記ロック制御を行うことを特徴とする請求項5記載の車両用伝達比可変操舵装置。
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