JP2006010048A - スプライン継手 - Google Patents

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Abstract

【課題】 被膜のように摩耗したりはく離したりすることなしに、より長期間に亘って安定して、ガタ音を低減することができると共に、摺動抵抗を低減することもできるスプライン継手を提供する。
【解決手段】 スプライン継手1の、雄スプライン軸2と雌スプライン軸3との噛み合い部に、緩衝材粒子Bを含む潤滑剤組成物を充てんし、この緩衝材粒子Bによって、両スプライン軸2、3の噛み合いによる衝撃を干渉して、ガタ音を低減する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、軸方向に伸縮可能で、かつ軸を中心とする回転方向に動力伝達可能に連結される雄スプライン軸と雌スプライン軸とを備え、例えば自動車のステアリング軸等に使用されるスプライン継手に関するものである。
スプライン継手は、雄スプライン軸の外周と雌スプライン軸の内周とにそれぞれ、両スプライン軸の軸方向への摺動を許容しつつ、回転方向に噛み合わせて動力を伝達するためのスプライン部を形成し、それぞれのスプライン部を互いに噛み合わせて構成される。
かかるスプライン継手においては、両スプライン軸の噛み合い時の衝撃により発生するガタ音を低減したり、摺動抵抗を低減したりするために、両スプライン軸のスプライン部のうち少なくとも一方の、他方への当接面を、例えば摩擦係数の小さい樹脂の被膜や、固体潤滑剤の膜等で被覆することが行われる。
例えば、特許文献1には、雄スプライン軸の外周に形成したスプライン部の表面に、ポリフェニレンサルファイド、ポリブチレンテレフタレート等の樹脂の被膜を被覆すること、上記被膜中に、炭酸カルシウム等の充てん材と、固体潤滑剤とを含有させることが記載されている。
特開2001−336543号公報(請求項1〜3、第0005欄〜第0010欄)
しかし、両スプライン軸は軸方向に摺動することから、スプライン継手を長期間に亘って使用すると、被膜が摩耗して厚みが小さくなったり、部分的にはく離したりすることがあり、その場合にはガタ音が大きくなったり、摺動時に引っかかりを生じたりするおそれがある。そして、例えば自動車のステアリング軸、特に電動パワーステアリング装置のステアリング軸に用いるスプライン軸おいて、自動車の操舵時にガタ音や引っ掛かりが生じると、運転者が違和感を覚えるという問題がある。
本発明の目的は、被膜のように摩耗したりはく離したりすることなしに、より長期間に亘って安定して、ガタ音を低減することができると共に、摺動抵抗を低減することもできるスプライン継手を提供することにある。
本発明のスプライン継手は、軸方向に伸縮可能で、かつ軸を中心とする回転方向に動力伝達可能に連結される雄スプライン軸と雌スプライン軸とを備えるスプライン継手であって、上記雄スプライン軸と雌スプライン軸との噛み合い部に、緩衝材粒子を含む潤滑剤組成物が充てんされることを特徴とするものである。
緩衝材粒子の平均粒径は、雄スプライン軸と雌スプライン軸の噛み合い部に設定されるクリアランスの80〜120%であるのが好ましい。
また、緩衝材粒子としては、熱硬化性ウレタン樹脂の硬化物からなる球状の粒子が好ましい。
本発明によれば、潤滑剤組成物中に含有させた緩衝材粒子が、雄スプライン軸と雌スプライン軸との噛み合い部に介在して、両者の噛み合いによる衝撃を緩衝するため、ガタ音を低減することができる。また、緩衝材粒子は、両スプライン軸を軸方向に摺動させる際にマイクロベアリングのように機能するため、潤滑剤組成物を充てんしていることと相まって、摺動抵抗を低減させることもできる。しかも、緩衝材粒子は、一定量の潤滑剤組成物を、雄スプライン軸と雌スプライン軸との噛み合い部に充てんしておくだけで、ガタ音を低減したり摺動抵抗を低減したりするのに必要な量を、常時、噛み合い部に供給することができる上、潤滑切れが発生しても同じ潤滑剤組成物を補給するだけで、再び、適量を噛み合い部に供給することができるため、一度、摩耗したりはく離したりすれば機能を失う被膜と違って、より長期間に亘って、ガタ音を低減し、かつ摺動抵抗を低減する機能を維持することができる。
したがって、本発明のスプライン継手によれば、上記緩衝材粒子の機能によって、被膜に比べてより長期間に亘って安定して、ガタ音を低減し、かつ摺動抵抗を低減することが可能となる。
緩衝材粒子の平均粒径は、当該緩衝材粒子を雄スプライン軸と雌スプライン軸との噛み合い部にできるだけ均一に充てんして、ガタ音をさらに良好に低減すると共に、摺動抵抗をより良好に低減することを考慮すると、雄スプライン軸と雌スプライン軸の噛み合い部に設定されるクリアランスの80〜120%とするのが好ましい。
また、緩衝材粒子として、熱硬化性ウレタン樹脂の硬化物からなる球状の粒子を用いる場合には、当該硬化物が緩衝材として適度な硬さと柔軟性とを兼ね備えているため、ガタ音をさらに良好に低減することができる。また、上記粒子は球状に形成されるため、潤滑剤組成物の流動性を向上して、摺動抵抗をより良好に低減することもできる。
図1は、本発明の一実施形態にかかるスプライン継手の要部である、雄スプライン軸のスプライン部と雌スプライン軸のスプライン部とを連結して、両者の隙間に潤滑剤組成物を充てんした状態を示す拡大断面図である。また、図2は、上記例のスプライン継手のうち、雄スプライン軸のスプライン部を示す斜視図である。また、図3は、上記雄スプライン軸と連結される雌スプライン軸のスプライン部を一部切り欠いて示す斜視図である。さらに、図4は、上記両スプライン軸のスプライン部を連結した状態を示す断面図である。
上記各図を参照して、この例のスプライン継手1は、それ自体は従来同様に構成される。すなわち、図1、図2および図4を参照して、スプライン継手1は、雄スプライン軸2と雌スプライン軸3とを備えており、このうち雄スプライン軸2の、雌スプライン軸3と連結される端部の外周面には、当該外周面から径方向外方に向けて、多数のキー21が、雄スプライン軸2の軸方向と平行で、かつ周方向に等間隔に突設されて、雄スプライン部22が構成されている。
また、図1、図3および図4を参照して、雌スプライン軸3は、雄スプライン軸2と連結される端部30が、雄スプライン部22が挿入される筒状に形成されていると共に、筒の内周面には、当該内周面から径方向外方に向けて、上記雄スプライン部22のキー21と噛み合わされる多数のキー溝31が、雌スプライン軸3の軸方向と平行で、かつ周方向に等間隔に凹入されて、雌スプライン部32が構成されている。
そして、図1および図4を参照して、上記雄スプライン部22を構成するキー21を、雌スプライン部32を構成するキー溝31に噛み合わせながら、雄スプライン部22を雌スプライン部32に挿入することで、両スプライン軸2、3が、軸方向に伸縮可能で、かつ軸を中心とする回転方向に動力伝達可能に連結される。
図1を参照して、雄スプライン部22のキー21と、雌スプライン部32のキー溝31との噛み合い部には、クリアランスCが設定されている。詳しくは、キー21の両側面21aと、それと対向するキー溝31の両側面31aとの間、キー21の頂面21bと、それと対向するキー溝31の底面31bとの間、および雄スプライン軸2の外周面に相当する、隣り合うキー21間の底面21cと、それと対向する、隣り合うキー溝31間の凸条33の頂面31cとの間にそれぞれ、クリアランスCが設定されている。そして、上記クリアランスCによって、雄スプライン部22と雌スプライン部32とを連結する際に、両スプライン部22、32の間に形成される隙間Dに、多数の緩衝材粒子Bを含む潤滑剤組成物が充てんされる。
潤滑剤組成物に含まれる緩衝材粒子Bは、その平均粒径が、雄スプライン部22のキー21と、雌スプライン部32のキー溝31との噛み合い部に設定されるクリアランスCの80〜120%であるのが好ましい。
緩衝材粒子Bの平均粒径がクリアランスCの80%未満では、全体の粒径が小さすぎるため、当該緩衝材粒子Bによる、雄スプライン軸2と雌スプライン軸3との噛み合い部に介在して、両者の噛み合いによる衝撃を緩衝することによってガタ音を低減する効果が十分に得られないおそれがある。また、緩衝材粒子Bの平均粒径がクリアランスCの120%を超える場合には、全体の粒径が大きすぎて、隙間D内に入れない成分の割合が増加することから、必要な量の緩衝材粒子Bを隙間D内に充てんできないことが原因となって、却って、ガタ音を低減する効果が十分に得られないおそれがある。また、このいずれの場合においても、例えば外力が加わる等した際に、両スプライン軸2、3の軸線を一致させた状態を維持することが難しく、軸線にずれを生じやすくなる。そして、軸線がずれたままで摺動されると、キー21とキー溝31とがカジリ等を生じて破損するおそれもある。
また、粒径の大きい緩衝材粒子Bが隙間D内に無理に充てんされると、当該緩衝材粒子Bは、隙間Dを構成するキー21の外面とキー溝31の内面との間で押しつぶされた状態となって、両スプライン軸2、3を軸方向に摺動させる際にマイクロベアリングのように機能することができないだけでなく、逆に摺動を妨げる働きをするため、却って摺動抵抗が上昇するおそれもある。
これに対し、平均粒径が前記の範囲内にある緩衝材粒子Bは、隙間D内に、ほぼ均一に充てんされる。しかも、かかる緩衝材粒子Bは、上記の範囲を外れる、ガタ音を低減する効果の低い粒径の小さい成分や、逆に、摺動を妨げて摺動抵抗を上昇させるおそれのある粒径の大きい成分を全く含有しないか、あるいはごく少量しか含有しないため、ガタ音をさらに良好に低減すると共に、摺動抵抗をより良好に低減することができる。そして、摺動抵抗が低減されることから、摺動時の引張感を緩和することができる。
さらに、平均粒径が前記の範囲内にある緩衝材粒子Bが、隙間D内にほぼ均一に充てんされた状態では、例えば外力が加わる等しても、両スプライン軸2、3の軸線がずれるのを防止して、軸線が一致した状態を維持することができる。そのため、摺動された際に、キー21とキー溝31とがカジリ等を生じて破損するのを防止することもできる。
なお、軸線のずれ等を防止しつつ、ガタ音をより一層、良好に低減することを考慮すると、緩衝材粒子Bの平均粒径は、上記の範囲内でも特に、クリアランスCの90%以上であるのが好ましく、95%以上であるのがさらに好ましい。また、ガタ音をより一層、良好に低減すると共に、摺動抵抗をより一層、良好に低減することを考慮すると、緩衝材粒子Bの平均粒径は、上記の範囲内でも特に、クリアランスCの110%以下であるのが好ましく、105%以下であるのがさらに好ましい。また、緩衝材粒子Bの、具体的な平均粒径の範囲については特に限定されないが、クリアランスCとの間で上記の割合を維持することを考慮すると、5〜200μmであるのが好ましく、10〜50μmであるのがさらに好ましい。
緩衝材粒子Bの形状は、潤滑剤組成物の流動性を向上して隙間D内に充てんされやすくすることと、隙間Dに充てんされた状態で、マイクロベアリングのように機能させて、両スプライン軸2、3の摺動抵抗を低減することとを考慮すると、球状、粒状、円柱状、樽状等であるのが好ましく、特に球状が好ましい。
また、緩衝材粒子Bは、弾性率を規定するヤング率が0.1〜1000MPaであるのが好ましい。ヤング率が0.1MPa未満では、緩衝材粒子Bが軟らかすぎるため、例え隙間D内に、図1の状態でほぼ均一に充てんされていたとしても、雄スプライン軸2と雌スプライン軸3との噛み合いによる衝撃を緩衝してガタ音を低減する効果が十分に得られないおそれがある。また、外力が加わる等した際に、両スプライン軸2、3の軸線がずれるのを防止して、軸線が一致した状態を維持する効果が十分に得られず、軸線がずれた状態で摺動されて、キー21とキー溝31とがカジリ等を生じて破損するおそれもある。一方、ヤング率が1000MPaを超える場合には、緩衝材粒子Bが硬すぎるため、却って、ガタ音を低減する効果が不十分になるおそれがある。
なお、緩衝材粒子Bを硬くして、軸線のずれ等を防止しつつ、ガタ音をより一層、良好に低減することを考慮すると、当該緩衝材粒子Bのヤング率は、上記の範囲内でも特に、10MPa以上であるのが好ましく、20MPa以上であるのがさらに好ましい。また、緩衝材粒子Bを軟らかくして、ガタ音をより一層、良好に低減することを考慮すると、当該緩衝材粒子Bのヤング率は、100MPa以下であるのが好ましく、70MPa以下であるのがさらに好ましい。
緩衝材粒子Bのその他の特性については特に限定されないが、当該緩衝材粒子Bを形成する緩衝材の引張強さは1〜50MPaであるのが好ましい。また、緩衝材の硬さは、ショアーD硬さで表して10以上で、かつロックウェル硬さ(Rスケール)で表して110以下であるのが好ましい。
緩衝材粒子Bとしては、ゴム弾性を有する種々の、ゴムまたは軟質樹脂からなるものがいずれも使用可能である。このうち軟質樹脂としては、例えばポリオレフィン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹脂、ポリイミド系樹脂、フッ素樹脂、熱可塑性または熱硬化性のウレタン樹脂等を挙げることができる。また、例えばオレフィン系、ウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、フッ素系などの耐油性の熱可塑性エラストマーを用いることもできる。一方、ゴムとしては、例えばエチレン−プロピレン共重合ゴム(EPM)、エチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴム(EPDM)、シリコーンゴム、ウレタンゴム(U)等をあげることができる。
中でも、緩衝材粒子Bとしては、熱硬化性ウレタン樹脂の硬化物からなる球状の粒子を使用するのが好ましい。かかる緩衝材粒子Bは、耐熱性、耐久性等に優れている上、ウレタン樹脂の架橋度等を調整することによってヤング率、引張り強さ、および硬さを任意に設定できるという利点がある。
緩衝材粒子Bは、潤滑剤100重量部に対して20〜300重量部の割合で配合するのが好ましい。緩衝材粒子Bの配合割合が20重量部未満では、当該緩衝材粒子Bが少なすぎるため、両スプライン軸2、3間の噛み合い部分に介在して衝撃を吸収し、それによってガタ音を低減させる効果が不十分になるおそれがある。また、外力が加わる等した際に、両スプライン軸2、3の軸線がずれるのを防止して、軸線が一致した状態を維持する効果が十分に得られず、軸線がずれた状態で摺動されて、キー21とキー溝31とがカジリ等を生じて破損するおそれもある。一方、300重量部を超える場合には、緩衝材粒子Bが多すぎて、潤滑剤組成物の流動性が低下するため、両スプライン軸2、3の摺動抵抗が上昇するおそれがある。
なお緩衝材粒子Bの、潤滑剤100重量部に対する配合割合は、軸線のずれ等を防止しつつ、ガタ音をより一層、良好に低減することを考慮すると、上記の範囲内でも特に、25重量部以上であるのが好ましい。また、摺動抵抗を低減することを考慮すると、100重量部以下であるのが好ましい。
上記緩衝材粒子Bを分散させる潤滑剤としては、液状の潤滑油と半固体状のグリースのうち、特にグリースが好ましい。また、グリースとしては、緩衝材粒子Bを添加した潤滑剤組成物としてのちょう度が、NLGI(National Lubricating Grease Institute)番号で表してNo.2〜No.000、特にNo.2〜No.0となるものを用いるのが好ましい。
この範囲よりちょう度が大きい潤滑剤組成物は流動性が低下するため、両スプライン軸2、3の摺動抵抗が上昇するおそれがある。また、上記の範囲よりちょう度が小さい潤滑剤組成物は、両スプライン軸2、3を摺動させた際に、噛み合い部から押し出されやすく、それに伴って緩衝材粒子Bも、噛み合い部から早期に押し出されてしまうため、当該緩衝材粒子Bによる、軸線のずれ等を防止しつつ、ガタ音を低減する効果が早期に失われてしまうおそれがある。その場合は、先に述べたように同じ潤滑剤組成物を噛み合い部に補給すればよいのであるが、できるだけ補給の手間を省いて、1回の充てんで長期に亘って良好な効果を得ることを考慮すると、潤滑剤組成物のちょう度は上記の範囲内であるのが好ましい。
グリースは、従来同様に潤滑基油に、増ちょう剤を添加して形成される。潤滑基油としては合成炭化水素油(例えばポリαオレフィン油)が好ましいが、シリコーン油、フッ素油、エステル油、エーテル油等の合成油や鉱油などを用いることもできる。潤滑基油はそれぞれ単独で使用できる他、2種以上を併用しても良い。潤滑基油の動粘度は5〜200mm/s(40℃)、特に20〜100mm/s(40℃)であるのが好ましい。また、増ちょう剤としては、従来公知の種々の増ちょう剤(石けん系、非石けん系)が使用できる。
さらにグリースには、必要に応じて固体潤滑剤(二硫化モリブデン、グラファイト、PTFE等)、リン系や硫黄系の極圧添加剤、トリブチルフェノール、メチルフェノール等の酸化防止剤、防錆剤、金属不活性剤、粘度指数向上剤、油性剤などを添加してもよい。
本発明の一実施形態にかかるスプライン継手の要部である、雄スプライン軸のスプライン部と雌スプライン軸のスプライン部とを連結して、両者の隙間に潤滑剤組成物を充てんした状態を示す拡大断面図である。 上記例のスプライン継手のうち、雄スプライン軸のスプライン部を示す斜視図である。 上記雄スプライン軸と連結される雌スプライン軸のスプライン部を一部切り欠いて示す斜視図である。 上記両スプライン軸のスプライン部を連結した状態を示す断面図である。
符号の説明
1 スプライン継手
2 雄スプライン軸
3 雌スプライン軸
B 緩衝材粒子
C クリアランス

Claims (3)

  1. 軸方向に伸縮可能で、かつ軸を中心とする回転方向に動力伝達可能に連結される雄スプライン軸と雌スプライン軸とを備えるスプライン継手であって、上記雄スプライン軸と雌スプライン軸との噛み合い部に、緩衝材粒子を含む潤滑剤組成物が充てんされることを特徴とするスプライン継手。
  2. 緩衝材粒子の平均粒径が、雄スプライン軸と雌スプライン軸の噛み合い部に設定されるクリアランスの80〜120%である請求項1記載のスプライン継手。
  3. 緩衝材粒子が、熱硬化性ウレタン樹脂の硬化物からなる球状の粒子である請求項1記載のスプライン継手。
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