JP4702623B2 - 減速機、電動パワーステアリング装置およびウォーム - Google Patents
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Description
一方、ギヤの噛み合い領域に供給すべき潤滑剤を溜めるための凹部を、特許文献2のようにギヤの歯面に設けたり、特許文献3のようにギヤの側面に設けたりする技術が開示されている。
本発明の目的は、長期にわたって、騒音の発生を低減できる減速機、電動パワーステアリング装置およびウォームを提供することである。
さらにまた、上記減速機に用いるウォームにおいて、歯底面を備え、少なくとも噛み合い領域において歯底面のウォーム軸方向の中央部に、ウォームホイールの歯先面とウォームの歯底面との間の隙間から潤滑剤を逃がすための逃がし溝(64)が螺旋状に延びて設けられていることを特徴とするウォームであれば好ましい(請求項3)。この場合、潤滑剤の劣化が長期に抑えられるので、ウォームホイールとの噛み合いに際して、バックラッシュに起因する音を長期にわたって低減できる。
図1は、本発明の一実施の形態にかかる減速機が適用された一実施形態の電動パワーステアリング装置の概略構成を示す模式図である。図1を参照して、本電動パワーステアリング装置1では、ステアリングホイール等の操舵部材2を取り付けている第1の操舵軸3と、ピニオン軸4に連結される第2の操舵軸5とが、トーションバー6を介して同軸的に連結されている。ピニオン軸4の端部近傍に形成されたピニオン歯4aに、車両の左右方向に延びる転蛇軸としてのラックバー7のラック歯7aが噛み合っており、ピニオン軸4およびラックバー7からなるラックアンドピニオン機構によって操舵機構が構成されている。
第1および第2の操舵軸3、5を支持するハウジング11は、例えばアルミニウム合金からなり、車体(図示せず)に取り付けられている。ハウジング11は、互いに嵌め合わされるセンサハウジング12と筒状のギヤハウジング13により構成されている。具体的には、ギヤハウジング13の上端13aがセンサハウジング12の外周の環状段部12aに嵌め合わされている。ギヤハウジング13はウォームギヤ機構からなる減速機14を収容し、センサハウジング12はトルクセンサ15および制御基板16等を収容している。
第1の転がり軸受22の外輪24は、センサハウジング12下端の筒状突起12b内に設けられた軸受保持孔25に嵌め入れられて保持されている。また外輪24の上端面は環状の段部26に当接しており、外輪24は、センサハウジング12に対する軸方向上方への移動が規制されている。
第2の転がり軸受23の外輪28は、ギヤハウジング13の軸受保持孔29に嵌め入れられている。外輪28の下端面は、環状の段部30に当接し、外輪28は、ギヤハウジング13に対する軸方向下方への移動が規制されている。
トーションバー6は第1および第2の操舵軸3、5を貫通している。トーションバー6の上端6aは、連結ピン34により第1の操舵軸3と一体回転可能に連結され、下端6bは、連結ピン35により第2の操舵軸5と一体回転可能に連結されている。第2の操舵軸5の下端は、図示しない中間軸を介して、ピニオン軸4に連結されている。
第1の操舵軸3の上部は、例えば針状ころ軸受からなる第3の転がり軸受38を介してセンサハウジング12に回転自在に支持されている。第1の操舵軸3の下部の縮径部39と第2の操舵軸5の上部の孔40とは、第1および第2の操舵軸3、5の相対回転を所定の範囲に規制するように、回転方向に所定の遊びを設けて嵌め合わされている。
上記の潤滑剤は、潤滑剤と、緩衝材粒子とを含むものである。このうち緩衝材粒子は、平均粒径D1が50μm<D1≦300μmである必要がある。
緩衝材粒子の形状は球状、粒状、薄片状、棒状等の種々の形状が選択できるが、潤滑剤組成物の流動性などを考慮すると球状または粒状が好ましく、とくに球状が好ましい。
ヤング率が0.1MPa未満のものは軟らかすぎるため、ウォームとウォームホイールとの噛み合い領域Aに介在して衝撃を吸収し、それによって歯打ち音を減少させることで減速機の騒音を低減する効果が十分に得られないおそれがある。またヤング率が104MPaを超える場合には電動パワーステアリング装置の操舵トルクが上昇したり、摺動音を発生して却って減速機の騒音が大きくなったりするおそれがある。
また操舵トルクの上昇や摺動音の発生をより確実に防止すること考慮すると、上記の範囲内でもとくに102MPa以下であるのが好ましい。
緩衝材粒子のその他の特性についてはとくに限定されないが、当該緩衝材粒子を形成する緩衝材の引張り強さは1〜50MPaであるのが好ましい。
かかる緩衝材粒子としては、ゴム弾性を有する種々の、ゴムまたは軟質樹脂からなるものがいずれも使用可能である。
このうち軟質樹脂としては、例えばポリオレフィン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹脂、ポリイミド系樹脂、フッ素樹脂、熱可塑性または硬化性(架橋性)のウレタン樹脂等を挙げることができる。また例えばオレフィン系、ウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、フッ素系などの耐封性の熱可塑性エラストマーを用いることもできる。
ただし耐熱性、耐久性などを考慮すると、硬化性のウレタン樹脂の硬化物にて形成した球状の緩衝材粒子を使用するのが好ましい。またかかる緩衝材粒子は、硬化性のウレタン樹脂の硬化度(架橋度)を調整することによってヤング率、引張り強さ、および硬さを任意に設定できるという利点もある。
緩衝材粒子の配合割合が20重量部未満では、ウォームとウォームホイールとの噛み合い領域Aに介在して衝撃を吸収し、それによって歯打ち音を減少させることで減速機の騒音を低減する効果が不十分になるおそれがある。また300重量部を超える場合には、電動パワーステアリング装置の操舵トルクが上昇したり、摺動音を発生して却って減速機の騒音が大きくなったりするおそれがある。
上記緩衝材粒子を分散させる潤滑剤としては、液状の潤滑油と半固体状のグリースのいずれを用いても良い。
一方のグリースとしては、緩衝材粒子を添加した潤滑剤組成物としてのちょう度が、NLGI(National Lubricating Grease Institute)番号で表してNo.2〜No.000、とくにNo.2〜No.00となるものを用いるのが好ましい。
潤滑基油としては合成炭化水素油(例えばポリαオレフイン油)が好ましいが、シリコーン油、フッ素油、エステル油、エーテル油等の合成油や鉱油などを用いることもできる。潤滑基油の動粘度は5〜200mm2/s(40℃)、とくに20〜100mm2/s(40℃)であるのが好ましい。
さらにグリースには、やはり必要に応じて固体潤滑剤(二硫化モリブデン、グラファイト、PTFE等)、リン系や硫黄系の極圧添加剤、トリブチルフェノール、メチルフェノール等の酸化防止剤、防錆剤、金属不活性剤、粘度指数向上剤、油性剤などを添加してもよい。
図3および図4を参照して、ウォーム20は、軸59と、軸59の周面から外方に突出した螺旋状のウォーム歯60とを備えている。ウォーム歯60によって、軸59の周面に、軸方向に一定幅を有する螺旋状の歯底面62が区画されている。噛み合い領域Aにて、ウォーム20のウォーム歯60と、ウォームホイール21の複数の歯61とは噛み合っている。ウォーム20が所定方向に回転すると、ウォームホイール21が対応する方向(例えば図3において白抜き矢符で示す時計回り方向)に回転する。
ウォーム20の歯底面62のうち噛み合い領域Aに相当する領域には、螺旋状に連続して延びる潤滑剤用の逃がし溝64が設けられている。上述のように隙間Cが比較的小さい場合でも、噛み合い領域Aで歯61の歯先面63とウォーム20の歯底面62との間に介在する潤滑剤が逃がし溝64に逃げるため、潤滑剤の緩衝材粒子は粉砕されない。
上記実施形態では逃がし溝64の断面形状はU字状であるとして説明したが、逃がし溝64の断面形状は矩形でもあってもよいし、三角形であってもよい。
本発明は、以上の実施の形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
Claims (3)
- 噛み合い領域で互いに噛み合うウォームおよびウォームホイールを備え、少なくとも上記噛み合い領域に緩衝材粒子が添加された潤滑剤が充填されている減速機において、
少なくとも噛み合い領域において、ウォームの歯底面のウォーム軸方向の中央部に、ウォームホイールの歯先面とウォームの歯底面との間の隙間から潤滑剤を逃がすための逃がし溝が螺旋状に延びて設けられていることを特徴とする減速機。 - 電動モータの動力を請求項1記載の減速機を介して操舵機構に伝達することを特徴とする電動パワーステアリング装置。
- 請求項1記載の減速機に用いるウォームにおいて、歯底面を備え、少なくとも噛み合い領域において歯底面のウォーム軸方向の中央部に、ウォームホイールの歯先面とウォームの歯底面との間の隙間から潤滑剤を逃がすための逃がし溝が螺旋状に延びて設けられていることを特徴とするウォーム。
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