JP2006009277A - 地下室構築用山留め構造 - Google Patents

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【課題】 地下室の構築に使用する山留め用部材のコストが低減でき、最初から掘削壁面を平坦に造れて掘削後の補充作業を不要にし、腹起こしや切張りの取り外し作業等を不要にする地下室構築用山留め構造を提供する。
【解決手段】 所定間隔で隣接して地中へ圧入されて環状に配置された複数の山留め用H型鋼11と、該隣接する山留め用H型鋼11の各フランジ11a,11bの間に介在する平板状鋼板12とを備えることを特徴とする地下室構築用山留め構造10を構成する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、地下室の構築に際して行われる山留めの構造に関するものである。
一般に、大規模なビルでは勿論のこと、これに比較して小規模な住宅でも、地下室を構築するために地盤を掘削する場合には、掘削した地盤の壁面が崩れないように従来から山留めという作業が行われている。
山留めは、地盤を掘削していった場合に、掘削現場周囲の土砂が崩れ落ちてこないようにするために、予め敷地内にH型鋼等を隣接して環状に多数埋め込み、地盤の掘削状況に伴って横矢板を入れて補強する方法や、最初に敷地内にシートパイルを隣接して環状に多数埋め込み、これにより補強する方法が採用されている。例えば、住宅用地下室の構築のために地盤を2.5m程度掘削する場合、山留めするためにシートパイル等を5m〜6m位の深さまで地盤に打ち込む必要がある。
また、掘削壁面にかかる土圧を支えるために、掘削壁面自体に沿わして鋼材を配し、その鋼材を骨として掘削壁面間に垂直に別の鋼材を配し、掘削壁面が崩れ落ちないように補強する腹起こしや切張りという作業も行われている。これによれば、上記シートパイル等の打ち込みの深さを浅くすることも可能となる。
かかる山留めを行う構造としては、例えば、特許文献1に記載されたようなものもある。これによると、シートパイルは、背面部と側片部とで構成されており、土圧に耐え得るように折り曲げられた形状に形成されており、山留め構造は、そのシートパイルを隣接して多数埋め込むことにより構築する。
特開2003−96775号公報。
しかしながら、このような従来のものにあっては、横矢板を用いるもの、又は、シートパイルを用いるものの何れにおいても、地下室周囲を囲うための多数の部材について、コストが高くなるという問題があった。また、シートパイルで地下室周囲を囲むと、掘削作業中に隣接するシートパイル間の凹部の残土が掘削し難いから、作業効率が悪いという問題もあった。さらに、腹起こしや切張りは、根切りが終了した後にコンクリートを打設して耐圧盤を造り、耐圧盤を形成するコンクリートが固まった後に取り外す必要があり、この点でも作業効率が悪いという問題もあった。
そこで、この発明は、地下室の構築に使用する山留め用部材のコストが低減でき、最初から掘削壁面を平坦に作れて掘削後の無駄な補充作業を不要にし、腹起こしや切張りの取り外し作業等を不要にする地下室構築用山留め構造を提供することを課題としている。
かかる課題を達成するために、請求項1に記載の発明は、所定間隔で隣接して地中へ圧入されて環状に配置された複数の山留め用H型鋼と、該隣接する山留め用H型鋼の各フランジの間に介在する平板状鋼板とを備えた地下室構築用山留め構造としたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構造に加え、前記山留め用H型鋼の上端には凸部が設けられ、前記各山留め用H型鋼の上側に跨り、且つ、フランジとウェブによって形成された凹部に前記凸部が挿入されるように水平方向に沿って複数の補強用H型鋼を環状に配設し、前記各補強用H型鋼の側縁部同士を固定したことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の構造に加え、前記山留め用H型鋼には、前記平板状鋼板の圧入時に、該平板状鋼板の側縁部を案内するガイド部が設けられたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の構造に加え、前記山留め用H型鋼は、前記ガイド部をウェブの両面に備えていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか一つに記載の構造に加え、前記複数の山留め用H型鋼の横側に前記山留め用H型鋼の位置を整列させるガイドH型鋼が配設され、前記ガイドH型鋼のフランジに前記山留め用H型鋼の圧入時に前記山留め用H型鋼を案内する山留めHガイド部材が設けられたことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、複数の山留め用H型鋼を所定間隔で隣接して地中へ圧入して環状に配置する工程と、該隣接する山留め用H型鋼の各フランジの間に介在して平板状鋼板を地中に圧入する工程とを備える地下室構築用山留め工法としたことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、山留め用H型鋼のフランジに平板状鋼板の一方の側縁部を溶接して組立体を構成する工程と、複数の前記組立体を順次所定間隔で隣接して地中へ圧入して環状に配置し、任意の前記組立体における前記平板状鋼板の他方の側縁部を、隣接する任意の前記山留め用H型鋼のフランジに沿うように地中に圧入する工程とを備える地下室構築用山留め工法としたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、隣接して地中に圧入された複数の山留め用H型鋼の各フランジの間には、平板状鋼板が圧入して介在されるので、従来のように横矢板やシートパイルを使用しなくても済むようになるため、部材にかけるコストが低減できる。また、シートパイルの場合と比較して掘削壁面が平らになって根伐りが楽にでき、土離れが良いので、掘削作業が楽であるし、平板状鋼板を地下室の外側仮枠として利用することもできる。さらに、平板状鋼板は、折り曲げ形状の軽量シートパイルと比べても軽量であり、又、山留め用H型鋼と組み合わせた構造は、軽量シートパイルに比較して止水性が良好であり、重量シートパイルと同等の止水性及び強度を発揮する。また、平板状鋼板は、横矢板を入れていく方法に比較しても、根伐りしながら入れる等、後入れすることも簡単にでき、一枚の板であるから上から落とし込むこともできる。
請求項2に記載の発明によれば、山留め用H型鋼の上端に凸部が設けられ、この凸部に跨って、フランジとウェブによって形成された凹部に前記凸部が挿入されるように水平方向に沿って複数の補強用H型鋼を配設し、この補強用H型鋼の側縁部同士を固定して土圧が支えられるから、対向する補強用H型鋼の対面土圧が隣接して溶接される補強用H型鋼によって打ち消され、従来のように腹起こしや切張りを行わないでも済むようになるため、余分な部材や余分な作業を行わないで済み、コストもかからなくて済む。また、補強用H型鋼で山留め用H型鋼の配置を固定して土圧が支えられると、山留め用H型鋼の打ち込みが浅くても土圧に耐えられるため、小規模な掘削現場では、コストが従来の作業コストに比べて低減できる。さらに、山留め用H型鋼の上端に設けられた凸部に補強用H型鋼の凹部が跨る構成となるから、山留め用H型鋼のウェブ上に設けられる凸部をガイド部よりも外周側に設けられるようにして、補強用H型鋼の配設位置を平板状鋼板の圧入位置よりも外周側にずらすことができるようにし、平板状鋼板が地中の石等によって途中から圧入できないために上端が不揃いになって補強用H型鋼の配設ができないという事態を回避して、補強用H型鋼を山留め用H型鋼のウェブ上に容易に配設でき、山留め用H型鋼が土圧で倒れないように補強し易くすることができる。
請求項3に記載の発明によれば、山留め用H型鋼は、該平板状鋼板の側縁部を案内するガイド部が設けられているので、平板状鋼板を山留め用H型鋼のフランジに沿って圧入することができる。
請求項4に記載の発明によれば、山留め用H型鋼は、平板状鋼板の圧入時に、該平板状鋼板の側縁部を案内するガイド部がウェブの両面に設けられているので、平板状鋼板を山留め用H型鋼のフランジに沿って圧入することが、より確実にできる。
請求項5に記載の発明によれば、ガイドH型鋼が配設されるから、複数の山留め用H型鋼の圧入位置を整列し易くすることができ、又、山留め用H型鋼が土圧によって傾斜しないように補強することもできる。また、地下室の構成が小規模で山留め用H型鋼のスパンが小さい等の場合は、補強用H型鋼を配設することなくガイドH型鋼のみによって、山留め用H型鋼が土圧により傾斜しないように補強することもできる。さらに、山留めHガイド部材が設けられるから、山留め用H型鋼の地中への圧入が案内されて地盤に対して垂直に圧入し易くすることができる。
請求項6に記載の発明によれば、隣接する複数の山留め用H型鋼の間には、平板状鋼板が圧入して配設される工程があるので、従来のように横矢板やシートパイルを使用しなくても済むようになるため、部材にかけるコストが低減できる。その他請求項1に記載の発明によるのと同様の効果が得られる。
請求項7に記載の発明によれば、山留め用H型鋼に形成されたウェブ及びフランジで囲まれた2つの凹部のうちの一方には、平板状鋼板の一方の側縁部が溶接されて組立体が構成され、他方の凹部には、他の組立体の平板状鋼板の他方の側縁部が沿うように配されて地中に圧入されるので、H型鋼の凹部と平板状鋼板との圧入時の嵌合位置合わせが、より楽になる。また、このように組立体を構成して圧入すると、平板状鋼板の部分が座屈し難くなるので、圧入座屈対策として有効である。
以下、この発明の実施の形態について説明する。
[発明の実施の形態1]
図1乃至図8には、この発明の実施の形態1を示す。
まず構成を説明すると、図1、図2で示すように、地下室構築用山留め構造10は、山留めの柱とする複数の山留め用H型鋼11と、山留め用H型鋼11の間に介在させる複数の平板状鋼板12と、これらを補強する複数の補強用H型鋼13と、複数の山留め用H型鋼11の圧入位置を整列させると共に、山留め用H型鋼11が土圧によって傾斜しないように補強するガイドH型鋼5とを備えている。
山留め用H型鋼11は、フランジ11a,11bとウェブ11cで形成された凹部を相互に向き合う方向に配設されて、所定間隔で隣接して地中に圧入される鋼材であり、図6で示すように、ウェブ11cの両方の側面にガイド部16が設けられ、図2で示すように、ウェブ11cの上端に凸部17が設けられる。
ガイド部16は、平板状鋼板12の側縁部12a,12bをフランジ11bに沿うようにして案内し、平板状鋼板12を地中に圧入するためのものであり、図6で示すように、ウェブ11cの側面に断面L字型に形成されており、ウェブ11cの一方の面上で垂直に設けられた断面L字型の第1の板材16c、ウェブ11cの他方の面上で垂直に設けられた断面L字型の第2の板材16d、第1の板材16cに接続された断面L字型の第3の板材16a、第2の板材16dに接続された断面L字型の第4の板材16bにより主に構成されている。また、図5及び図8に示すように、第4の板材16bには、補強用H型鋼13を山留め用H型鋼11に固定するための固定ボルト20(図2,図4参照)を挿通するために、固定ボルト装着穴19(図2,図5参照)が形成されている。
凸部17は、掘削壁面にかかる土圧が山留め用H型鋼11に伝達され、その山留め用H型鋼11に伝達された土圧を補強用H型鋼13に受け持たせるために、補強用H型鋼13を山留め用H型鋼11の上端に沿って水平方向に配設させるための部材である。凸部17は、補強用H型鋼13の凹部に挿入し易くするために、ウェブ11cと略連続する山留め用H型鋼11の上端に設けられ、補強用H型鋼13のフランジ13a,13bとウェブ13cとで形成する凹部に嵌め合わせるために、その凹部よりも小さい凸形状に平板で形成されている。
平板状鋼板12は、隣接する山留め用H型鋼11の各フランジ11bとガイド部16との間に挿入して地中に圧入されて土圧を支える鋼板であり、両方の側縁部12a,12bが断面コ字型に曲げられて形成され、地中に圧入された場合に折れ曲がり難くなるように所定の強度を持たせられている。平板状鋼板12は、山留め用H型鋼11が隣接して地中に圧入された後に、平板状鋼板12の一方の側縁部12aが、山留め用H型鋼11に設けられた第4の板材16b、第2の板材16dと、ウェブ11c、フランジ11bによって囲まれる空間に入り込むようにしつつ、フランジ11bに沿わせるようにして、又、平板状鋼板12の他方の側縁部12bが、山留め用H型鋼11に設けられた第3の板材16a、第1の板材16cと、ウェブ11c、フランジ11bによって囲まれる空間に入り込むようにしつつ、フランジ11bに沿わせるようにして、地中に圧入される。
補強用H型鋼13は、山留め用H型鋼11が土圧によって倒壊しないように山留め用H型鋼11を補強する鋼材であり、山留め用H型鋼11の凸部17に載せられる。補強用H型鋼13には、図2,図4で示すように、山留め用H型鋼11と固定するための固定ボルト20を締結するための断面L字型の固定金具21が装着されている。この固定金具21には挿通穴が形成され、この挿通穴に固定ボルト20の基端部に形成されたねじ部が螺合されている。固定ボルト20の先端部は断面L字型に形成され、その断面L字型の先端部分が山留め用H型鋼11の第4の板材16bに形成された固定ボルト装着穴19に係合している。また、固定ボルト20には、ナット24が螺合されており、このナット24を締めて行くに従って固定ボルト20が上昇し、固定ボルト20の先端部が固定ボルト装着穴19の上縁部を引っ掛けて係合力を強めることにより、補強用H型鋼13が山留め用H型鋼11に仮留めされるようになっている。また、補強用H型鋼13の両端部同士は、相互に溶接されて固定される。
ガイドH型鋼5は、複数の山留め用H型鋼11の横側に設けられ、複数の山留め用H型鋼11の圧入位置を整列させると共に、土圧で傾斜しないように補強する鋼材である。すなわち、ガイドH型鋼5は、山留め用H型鋼11が圧入される予定位置の周囲の地面上に配設される。ガイドH型鋼5は、図3に示すように、フランジ5aを山留めHガイド部材3によって挟持されている。山留めHガイド部材3は、ガイド定木6及びガイドH引掛棒7とによって主に構成されている。
ガイド定木6は、断面L字型の鋼材であり、山留め用H型鋼11の地中への圧入を案内する機能を発揮させるためにT字型の溝6aが形成されている。また、ガイドH引掛棒7は、断面L字型の鋼材であり、ガイド定木6と溶接され、ガイド定木6をガイドH型鋼5に固定するために、ガイド定木6と一体となってガイドH型鋼5のフランジ5aに引っ掛けられている。ガイド定木6及びガイドH引掛棒7は、ガイドH型鋼5のフランジ5aに沿ってスライドさせることができるようになっており、山留め用H型鋼11同士の圧入間隔は調節することができるようにされている。
このように構成すれば、ガイド定木6のT字型の溝6aによって、山留め用H型鋼11の圧入方向を地面と垂直方向に調節することができ、又、山留め用H型鋼11が土圧によって傾斜しないように補強することもできる。また、ガイドH引掛棒7によって、ガイド定木6をガイドH型鋼5に固定することができる。
次ぎに、地下室構築用山留め構造10の構築方法を述べる。
まず、ガイド定木6及びガイドH引掛棒7により、ガイドH型鋼5のフランジ5aを挟持させ、複数の山留め用H型鋼11同士の間隔を所定間隔に調節するために、ガイド定木6及びガイドH引掛棒7を、山留め用H型鋼11のフランジ11aに沿ってスライドさせる。そして、ガイドH型鋼5を、山留め用H型鋼11と平板状鋼板12とを圧入する予定位置の周囲を囲むようにして地面上に配設する。
複数の山留め用H型鋼11は、フランジ11aの部分をガイド定木6のT字型の溝6aに挿入されながら、所定間隔で隣接して地中に圧入されて環状に配設される。この時、フランジ11a,11bとウェブ11cで囲まれた凹部が相互に向き合うように配設され、ガイド部16が内周側に来るように配設される。そして、複数の各平板状鋼板12、特に平板状鋼板12の側縁部12a,12bが、隣接する各山留め用H型鋼11のフランジ11a,11bに沿うようにして、地中に圧入される。その後、複数の補強用H型鋼13が、フランジ13a,13bとウェブ13cとで形成される凹部を下向きにして、山留め用H型鋼11の凸部17の上に載置され、四角形の環状に配設される。
なお、図1で示すように、補強用H型鋼13が山留め用H型鋼11よりも外周側にずれるように配置されるが、これは、地中に大きな石等が埋まっており、平板状鋼板12を地中に圧入することが圧入途中から困難になり、隣接する平板状鋼板12の上端の高さが不揃いになった場合でも、補強用H型鋼13の配設を可能にして山留め用H型鋼11を補強できるようにしたものである。
また、各補強用H型鋼13のフランジ13bの近傍に固定ボルト20が配設され、山留め用H型鋼11と補強用H型鋼13とが固定される。固定ボルト20は、
ネジが切られている基端側が、補強用H型鋼13の固定金具21に形成された挿通穴に挿通されて固定ナット24に螺合され、L字型の先端側が、山留め用H型鋼11の第4の板材16bに形成された固定ボルト装着穴19に引っ掛けられている。そして、固定ナット24を締めて行くに従って固定ボルト20が上昇し、固定ボルト20の先端と固定ボルト装着穴19との係合力が増して、山留め用H型鋼13が仮留めされる。さらに、各補強用H型鋼13の両端部同士が相互に溶接されることによって、地下室構築用山留め構造10の構築が完成する。
このような地下室構築用山留め構造10によって、従来のように横矢板やシートパイルを使用しなくても済むようになるため、部材にかけるコストが低減できるようになり、又、シートパイルの場合では隣接するシートパイル間の凹部の残土が掘削し難いのに比較して山留め用H型鋼のフランジ11bと平板状鋼板12で形成されるラインが平坦であるから掘削壁面が平らになって根伐りが楽にでき、土離れも良いので、掘削作業が楽であるし、平板状鋼板12を地下室の外側仮枠として利用することもできる。さらに、平板状鋼板12は、折り曲げ形状の軽量シートパイルと比べても軽量であり、又、山留め用H型鋼11と組み合わせた構造は、軽量シートパイルに比較して止水性が良好であり、重量シートパイルと同等の止水生を発揮する。
また、対向する補強用H型鋼が支える対面土圧が隣接して溶接される補強用H型鋼によって打ち消され、従来のように腹起こしや切張りを行わないでも済むようになるため、余分な部材や余分な作業を行わないで済み、コストもかからなくて済む。また、補強用H型鋼13で山留め用H型鋼11の配置を固定して土圧が支えられると、山留め用H型鋼11の打ち込みが浅くても土圧に耐えられるため、小規模な掘削現場では、コストが従来の作業コストに比べて低減できる。
[発明の実施の形態2]
図9及び図10は、この発明の実施の形態2を示す。
上記発明の実施の形態1では、各山留め用H型鋼11と各平板状鋼板12とがすべて別体であったのに対して、この発明の実施の形態2の地下室構築用山留め構造30では、一の山留め用H型鋼11と一の平板状鋼板12とが、予め接合され一体にした組立体29が複数設けられている点で異なる。その他は、この発明の実施の形態1の場合と同様である。
すなわち、図9に示すように、組立体29は、山留め用H型鋼11の第3の板材16a,第1の板材16cが設けられていない形状をした山留め用H型鋼31と、平板状鋼板12の側縁部12bが曲げられていない平板状鋼板32とで構成される。また、山留め用H型鋼31のフランジ31bに平板状鋼板32の平坦な側縁部32bが沿わせるような形で溶接等によって接合される。その他の地下室構築用山留め構造30の構造及び構築方法は、この発明の実施の形態1と同様である。
このような地下室構築用山留め構造30によって、山留め用H型鋼31の凹部と平板状鋼板32との圧入時の嵌合位置合わせが、より楽になる。また、このように組立体29を構成して圧入すると、平板状鋼板32の部分が座屈し難くなるので、圧入座屈対策として有効である。
なお、上述の発明の実施の形態1及び2では、平板状鋼板12,32の側縁部12a,12b,32aは上記実施の形態のように曲げられているもので構成したが、これに限らず、土圧があまりかからないような地盤を掘削する場合は、側縁部12a,12b,32aが曲げられていないものを使用してもよい。
また、凸部17は上記実施の形態1及び2では、平板を用いて構成したが、これに限らず、補強用H型鋼13から山留め用H型鋼11,31及び平板状鋼板12,32へと力が伝達できるものであれば、どのような形状のものを使用してもよい。
さらに、地下室構築用山留め構造10,30は上記実施形態のように補強用H型鋼13を用いたもので構成したが、これに限らず、山留め用H型鋼11及び平板状鋼板12、又は組立体29によって土圧を十分に支えられる地盤の場合には、補強用H型鋼13を使用しなくてもよい場合もある。
また、補強用H型鋼13の端部同士は上記実施形態1及び2では、溶接により固定されたが、これに限らず、補強用H型鋼13の端部同士を固定できるのであれば、ボルトとナットによる固定手段その他の固定手段によって固定する手法をとっても良い。
この発明の実施の形態1に係る地下室構築用山留め構造の平面図である。 同実施の形態に係る地下室構築用山留め構造の断面図である。 同実施の形態に係るガイドH型鋼を示す斜視図である。 同実施の形態に係る図2中のA−A線に沿う断面図である。 同実施の形態に係る山留め用H型鋼を示す正面図である。 同実施の形態に係る山留め用H型鋼を示す平面図である。 同実施の形態に係る山留め用H型鋼を示す背面図である。 同実施の形態に係る図5の部分拡大図である。 この発明の実施の形態2に係る地下室構築用山留め構造の平面図である。 同実施の形態2に係る組立体を示す平面図である。
符号の説明
3 山留めHガイド部材
5 ガイドH型鋼
5a,5b フランジ
6 ガイド定木
7 ガイドH引掛棒
10 地下室構築用山留め構造
11 山留め用H型鋼
11a,11b フランジ
11c ウェブ
12 平板状鋼板
12a,12b 側縁部
13 補強用H型鋼
13a,13b フランジ
13c ウェブ
16a,16b,16c,16d ガイド部
17 凸部
30 地下室構築用山留め構造
29 組立体
31 山留め用H型鋼
31a,31b フランジ
32 平板状鋼板
32a,32b 側縁部

Claims (7)

  1. 所定間隔で隣接して地中へ圧入されて環状に配置された複数の山留め用H型鋼と、該隣接する山留め用H型鋼の各フランジの間に介在する平板状鋼板とを備えることを特徴とする地下室構築用山留め構造。
  2. 前記山留め用H型鋼の上端には凸部が設けられ、前記各山留め用H型鋼の上側に跨り、且つ、フランジとウェブによって形成された凹部に前記凸部が挿入されるように水平方向に沿って複数の補強用H型鋼を環状に配設し、前記各補強用H型鋼の側縁部同士を固定したことを特徴とする請求項1に記載の地下室構築用山留め構造。
  3. 前記山留め用H型鋼には、前記平板状鋼板の圧入時に、該平板状鋼板の側縁部を案内するガイド部が設けられたことを特徴とする請求項1又は2に記載の地下室構築用山留め構造。
  4. 前記山留め用H型鋼は、前記ガイド部をウェブの両面に備えていることを特徴とする請求項3に記載の地下室構築用山留め構造。
  5. 前記複数の山留め用H型鋼の横側に前記山留め用H型鋼の位置を整列させるガイドH型鋼が配設され、前記ガイドH型鋼のフランジに前記山留め用H型鋼の圧入時に前記山留め用H型鋼を案内する山留めHガイド部材が設けられたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載の地下室構築用山留め構造。
  6. 複数の山留め用H型鋼を所定間隔で隣接して地中へ圧入して環状に配置する工程と、該隣接する山留め用H型鋼の各フランジの間に介在して平板状鋼板を地中に圧入する工程とを備えることを特徴とする地下室構築用山留め工法。
  7. 山留め用H型鋼のフランジに平板状鋼板の一方の側縁部を溶接して組立体を構成する工程と、複数の前記組立体を順次所定間隔で隣接して地中へ圧入して環状に配置し、任意の前記組立体における前記平板状鋼板の他方の側縁部を、隣接する任意の前記山留め用H型鋼のフランジに沿うように地中に圧入する工程とを備えることを特徴とする地下室構築用山留め工法。
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KR100882831B1 (ko) * 2008-08-22 2009-02-10 문동춘 가설 흙막이 구조물 및 그 설치방법
JP2010270436A (ja) * 2009-05-19 2010-12-02 Takahashi Kanri:Kk 山留め用の杭圧入装置
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