JP2006004601A - 光ディスク装置およびプログラム - Google Patents

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Abstract


【課題】 特殊な記録パターンを用いることなく、また、特別のノウハウが無くても使用する光ディスクに最適なパラメータを短時間で設定することができる光ディスク装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 基準ストラテジあるいは基準ストラテジに対して、少なくとも一つの設定パラメータを複数の種類のマークおよびスペースの組み合わせにおいて変化させたライトストラテジで記録されたマーク長およびスペース長を計測する手段と、計測されたマーク長およびスペース長と理論長にに基づいて、ライトストラテジが変化させたことによる各マークおよびスペースのデビエーション値を算出する手段と、算出されたデビエーション値と、各マークおよびスペースの存在確率からすべてのマークおよびスペース固有の伸縮量を算出する手段と、伸縮量等に基づいてジッタ値を算出する手段とを有することにより、光ディスク固有の伸縮量を短時間で算出することができる光ディスク装置を提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、CDやDVD等の光情報記録媒体に情報を記録し、再生する光ディスク装置およびプログラムに関する。
近年、情報通信技術の発達により、インターネット等が目覚しい勢いで普及したことにより、ネットワークを介して多くの情報がさかんにやり取りされている。こうした状況の中、近年、情報記録装置の分野において、CD−Rなどの追記型光ディスクやCD−RWなどの書き換え型光ディスクが記録媒体として注目を浴びている。また、最近では、レーザ光源としての半導体レーザの短波長化、高い開口数(Numerical Aperture)を有する高NA対物レンズによるスポット径の小径化、及び薄型基板の採用などにより、DVD−R、DVD−RW、DVD−RAMなどの大容量の光ディスクが情報記録装置において用いられている。
CD−R等への情報の記録は、PC(PC:Personal Computer)等から与えられた記録情報をEFM(EFM:Eight to Fourteen Modulation)信号に変換して行われるが、使用する光ディスクを構成する色素記録層等の組成の違いから、記録媒体の蓄熱や冷却速度の不足に起因するマークの形成不良等の問題が生じる。そのために、EFM信号をそのまま記録しようとしても、所望のランドやスペースを形成することはできない。
そこで、基準となる記録波形に対して、使用する個々の光ディスク固有の記録パラメータ(以下、これをライトストラテジという。)を定めて良好な記録品質を維持する方式が採用されている。
このライトストラテジは、上記のように、光ディスクの色素、相変化材料、色素の膜厚あるいは溝の形状等ばかりでなく、記録速度とも密接な関係があることが知られている。一般に、代表的なライトストラテジは、ピット(マーク)とランド(スペース)の比率を可変する方法、記録パルスの先端部に付加パルスを加える方法、ピットとランドの組み合わせにより、パルスの立上りあるいは立下り位置を変える方法、記録パルスをマルチパルス化する方法等がある。
ピットとランドの比率を可変する方法は、低速記録時にピットの長さを短くすることにより、強い記録パワーで短いパルスを光ディスクに照射して、生成されるピットの先端および終端の形状を良くする作用がある。
記録パルスの先端部に付加パルスを加える方法は、レーザの照射が熱に変換されにくいピットの先端部に対して、付加的に記録パワーを与えることにより、形成されるピット先端部の形状を良くする作用がある。
ピットとランドの組み合わせにより、パルスの立ち上がりあるいは立下り位置を変える方法は、例えば、ひとつ前のピットの熱がランドを伝わって次のピットに影響を与えることから、前のランドの長さに応じて、ランドの終端位置を変えたり、記録ピットの熱が前方に伝わるために、その記録ピットの長さに応じて、ピットの先端位置を変えたり、記録ピットの熱が後方に伝わるために、その記録ピットの長さに応じて、ピットの終端位置を変えたり、ひとつ後ろのピットの熱が、後のランドを伝わって影響を及ぼすために、後ろのランドの長さに従って、ランドの先端位置を変えることにより、形成されるピットおよびランドの長さのばらつきを均一化できる作用がある。
記録パルスをマルチパルス化する方法は、CD−RW等の相変化型ディスクあるいはDVDに用いられる方法である。相変化型ディスクに連続したパルスで情報の記録を行うと、自身の熱の作用によって記録したピットの先端部分を消去してしまうため、ピット間に冷却期間を設けたマルチパルスが用いられるのである。
このようなライトストラテジは、上述のように、使用する光ディスクを構成する色素記録層等の組成の違いや記録速度の違いにより、使用する光ディスクごとに最適化されて用いられるが、このライトストラテジの最適化を行うドライブメーカは、このために大変な時間と工数を要しているのが現状である。
また、市場には、ドライブメーカが把握しきれないほどの大量の種類におよぶ光ディスクが流通していることから、市場に流通しているすべての光ディスクについて予め適切なライトストラテジを用意することは不可能である。
このような問題に対して、光ディスクのテストエリアにおいて、複数のトラックにライトストラテジを変化させた複数の情報を記録し、再生ジッタが最小となるライトストラテジを選択する方法(例えば、特許文献1参照。)や特殊な記録パターンにより情報を記録した後に、マークとスペースとの組み合わせによるジッタ値あるいはデビエーション値が最も小さくなる組み合わせを求める方法(例えば、特許文献2参照。)が提案されている。
特開2000−30254号公報 特開2003−30837号公報
しかしながら、前者の方法では、最終的に選択されるライトストラテジが、設定したライトストラテジの中で最良のライトストラテジであるにすぎず、必ずしも、使用する光ディスクに最適なライトストラテジとは言えない。また、テストに要する記録領域だけトラックを使用してしまうという問題がある。
また、後者の方法では、特殊な記録パターンを使用する関係上、特定のマークあるいはスペースを変化させたときの他のマークあるいはスペースへの影響が十分考慮されないために、一度の記録再生テストにより、使用する光ディスクに最適なライトストラテジを設定することは極めて困難であるという問題がある。
そこで、本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、特殊な記録パターンを用いることなく、また、特別なノウハウがなくとも、使用する光ディスクに最適なパラメータを短時間で設定することができる光ディスク装置およびプログラムを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は以下の事項を提案している。
請求項1に係る発明は、光情報記録媒体にマークおよびスペースを形成して情報の記録あるいは再生を行う光ディスク装置であって、該再生信号のジッタ値を測定するジッタ値測定手段と、該光情報記録媒体に基準ストラテジあるいは基準ストラテジに対して、少なくとも一つの設定パラメータを複数の種類のマークおよびスペースの組み合わせにおいて変化させたライトストラテジで記録されたマーク長およびスペース長を計測する計測手段と、該計測結果を記憶する計測値記憶手段と、各マークおよびスペースの理論長を記憶する理論長記憶手段と、前記計測値記憶手段に記憶されたマーク長およびスペース長と前記理論長記憶手段に記憶されたマーク長およびスペース長に基づいて、前記ライトストラテジを変化させたことによる各マークおよびスペースのデビエーション値を算出するデビエーション値算出手段と、該算出されたデビエーション値と、各マークおよびスペースの存在確率からすべてのマークおよびスペース固有の伸縮量を算出する伸縮量算出手段と、該算出されたすべてのマークおよびスペース固有の伸縮量と存在確率とに基づいて、すべてのマークおよびスペースのデビエーション値が所定の範囲になるように、基準ライトストラテジに対する補正値を算出する補正値算出手段と、該補正値算出手段による補正値から求められたデビエーション値および前記ジッタ値測定手段により測定された補正前の再生ジッタ値、サンプル数から前記ライトストラテジ設定手段により設定されたライトストラテジで情報を記録したときのジッタ値を算出するジッタ値算出手段とを有することを特徴とする光ディスク装置を提案している。
請求項4に係る発明は、光情報記録媒体にマークおよびスペースを形成して情報の記録あるいは再生を行うためのプログラムであって、該光情報記録媒体に基準ストラテジあるいは基準ストラテジに対して、少なくとも一つの設定パラメータを複数の種類のマークおよびスペースの組み合わせにおいて変化させたライトストラテジで記録されたマーク長およびスペース長を計測するステップと、該計測結果を記憶するステップと、該記録された信号のジッタ値を測定するステップと、各マークおよびスペースの理論長を記憶し、前記計測されたマーク長およびスペース長と該理論長に基づいて、前記ライトストラテジを変化させたことによる各マークおよびスペースのデビエーション値を算出するステップと、該算出されたデビエーション値と、各マークおよびスペースの存在確率からすべてのマークおよびスペース固有の伸縮量を算出するステップと、該算出されたすべてのマークおよびスペース固有の伸縮量と存在確率とに基づいて、すべてのマークおよびスペースのデビエーション値が所定の範囲になるように、基準ライトストラテジに対する補正値を算出するステップと、該補正値から求められたデビエーション値および補正前の再生ジッタ値、サンプル数からライトストラテジで情報を記録したときのジッタ値を算出するステップとを実行するためのプログラムを提案している。
これらの発明によれば、基準ライトストラテジあるいは基準ストラテジに対して、少なくとも一つの設定パラメータを複数の種類のマークおよびスペースの組み合わせにおいて変化させたライトストラテジで記録されたマーク長およびスペース長の理論長に対するデビエーションと各マークおよびスペースの存在確率からすべてのマークおよびスペース固有の伸縮量を算出するため、2回の記録動作により、同じライトストラテジで記録した場合の各光情報記録媒体固有の伸縮量を短時間に把握することができる。また、求めたデビエーション値およびジッタ値測定手段により測定された補正前の再生ジッタ値、サンプル数からジッタ値を算出するため、このジッタ値を用いることにより、特別なノウハウがなくても最適なライトストラテジを設定することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載された光ディスク装置について、前記伸縮量算出手段により算出された各マークおよびスペースの伸長量、短縮量のそれぞれの和と所定の基準値とから記録パワーが最適であるか否かを判断する記録パワー判断手段をさらに有することを特徴とする光ディスク装置を提案している。
請求項5に係る発明は、請求項4に記載されたプログラムについて、前記伸縮量を算出するステップにおいて算出された各マークおよびスペースの伸長量、短縮量のそれぞれの和と所定の基準値とから記録パワーが最適であるか否かを判断するステップをさらに有することを特徴とするプログラムを提案している。
これらの発明によれば、記録パワー判断手段の作動により、伸縮量算出手段において算出された各マークおよびスペースの伸長量、短縮量のそれぞれの和と所定の基準値とから記録パワーが最適であるか否かを判断することができるため、この判断結果により、記録パワーが最適でないときは、ライトストラテジの設定処理を中止することにより、無駄な処理時間を削減することができる。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載された光ディスク装置について、前記伸縮量算出手段により算出された各マークおよびスペースの伸長量あるいは短縮量の平均値と標準偏差の比と所定の基準値とに基づいて、前記ジッタ値算出手段によるジッタ値の算出処理を行うか否かを判断する算出処理判断部をさらに有することを特徴とする光ディスク装置を提案している。
請求項6に記載された発明は、請求項4に記載されたプログラムについて、前記伸縮量を算出するステップにおいて算出された各マークおよびスペースの伸長量あるいは短縮量の平均値と標準偏差の比と所定の基準値とに基づいて、前記ジッタ値の算出ステップを実行するか否かを判断するステップをさらに有することを特徴とするプログラムを提案している。
これらの発明によれば、算出処理判断部の作動により、伸縮量算出手段において算出された各マークおよびスペースの伸長量あるいは短縮量の平均値と標準偏差の比に基づいて、ジッタ値算出手段によるジッタ値の算出処理を行うか否かを判断することができる。すなわち、上記算出される比が所定の基準値を超える場合には、引き続き行われる処理により求められるライトストラテジは経験上、不適であると考えられるため、かかる場合には、その後の処理を中止することにより、無駄な処理時間を削減することができる。
本発明によれば、特殊な記録パターンを用いることなく、他のマークおよびスペースの影響をも考慮した最適なライトストラテジを設定することができるという効果がある。
また、各マークおよびスペースの存在確率を利用することにより、少ない情報の記録再生動作により、最適なライトストラテジを設定することができるという効果がある。
さらに、ライトストラテジの設定処理の過程で得られた値を用いて、処理を続行すべきか否かを判断することができるため、無駄な処理時間を削減できるという効果がある。
また、算出するジッタ値に基づいて、最適なライトストラテジを設定できるため、特別なノウハウがなくても最適なライトストラテジを導き出すことができるという効果がある。
以下、本発明の実施例に係る光ディスク装置について図1から図16を参照して詳細に説明する。
本発明の実施例に係る光ディスク装置は、図1に示すように、光ディスク1と、光ピックアップ2と、ヘッドアンプ3と、データデコーダ4と、記録長検出部5と、ROM6と、RAM7と、デビエーション算出部8と、パラメータ調整部9と、記録パルス列補正部10と、制御部11と、ジッタ算出部12と、コントローラ13と、データエンコーダ14と、レーザ駆動部15とから構成されている。
光ディスク1は、半導体レーザにより情報の記録、再生、消去を行える光情報記録媒体であり、例えば、CD−R、CD−RW、DVD−R、DVD±RW、DVD−RAM等がある。
光ピックアップ2は、図示しないレーザダイオード等のレーザ光源や、コリメータレンズ、フォーカスアクチュエータあるいはトラッキングアクチュエータとによって駆動される対物レンズ、偏光ビームスプリッタ、シリンドリカルレンズ等の光学部品、及びA,B,C,Dの4つの領域に分割され、光を電気信号に変換する4分割あるいは2分割のフォトディテクタ(PD)あるいは記録再生時のレーザ出力をモニタするフロントモニタダイオード等を備えている。
ヘッドアンプ3は、光ディスク1からの反射光を検出し、検出した反射光より反射光量を演算して、4分割PDの各領域への反射光量の総和を示すRF信号を生成するとともに、光ピックアップ2の照射レーザの焦点ずれを検出した信号であるフォーカスエラー信号(FE)を非点収差法によって生成し、さらに光ピックアップ2の照射レーザのトラックずれを検出した信号であるトラッキングエラー信号(TE)をプッシュプル法によって生成する。また、本実施例においては、生成したRF信号のジッタ値を測定する機能およびRF信号からアシンメトリを検出する機能をも有している。
データデコーダ4は、ヘッドアンプ3において生成されたRF信号からEFM信号を生成し、さらにこれを所望の形式の信号に変換してコントローラ13に出力する。
記録長検出部5は、データデコーダ4からEFM信号を入力し、図示しない時間計測回路により、入力したEFM信号のパルス幅を測定する。ROM6は、書き換え不能の記憶装置であり、光ディスク装置全体を制御するための制御プログラムや基準ライトストラテジ、各マークおよびスペースの理論長あるいは各マークおよびスペースの組合せにおける存在確率等が記憶されている。
RAM7は書き換え可能な記憶装置であり、光ディスクごとの補正量、記録長検出部5から入力した記録長の測定結果、記録長の測定値と各マークおよびスペースの理論長とのデビエーション値、各マークおよびスペース固有の伸縮量、測定したジッタ値、記録パワーとマーク、スペースの伸縮量、サンプル数あるいは各ライトストラテジ(補正値)と算出したジッタ値との関係等が一時的に記憶される。
デビエーション算出部8は、RAM7内に記憶された記録長の測定値と各マークおよびスペースの理論長とのデビエーション値、さらに、すでにデビエーション値を算出した結果同士を対比してデビエーションの差分値を算出する。
パラメータ調整部9は、RAM7に記憶されたすべてのマークおよびスペース固有の伸縮量とROM6に記憶された存在確率に基づいて、すべてのマークおよびスペースのデビエーション値が所定の範囲になるように、基準ライトストラテジに対する補正値を算出する。
記録パルス列補正部10は、制御部11からRAM7内に格納された補正値を入力し、これに基づいて記録パルス列を使用する光ディスクに最適な記録パルス列に補正する。
制御部11は、光ディスク装置全体を制御プログラムにしたがって光ディスクに対する情報の記録および再生動作に関する制御を行う。また、本実施例においては、例えば、RAM7からジッタ値の最も良いライトストラテジを読み込んで、その補正値を記録パルス列補正部10に出力する。
コントローラ13は、記録信号をデータエンコーダ14に供給し、また、データデコーダ4から記録信号の読み出す装置であり、データエンコーダ14は、コントローラ13からの記録信号をEFM信号等に変換して記録パルス列補正部10に出力する。レーザ駆動部15は、入力した記録パルスに応じたレーザダイオード駆動用のパルス信号を生成して、これを光ピックアップ2内の図示しない半導体レーザに供給する。
次に、図2から図4を用いて、各マークおよびスペース固有の伸縮量を算定する方法について説明する。
本実施例においては、各マークおよびスペースの組合せによる存在確率を利用して、他のスペースあるいはマークの長さが変化したときの影響度を求め、これを利用して各マークおよびスペース固有の伸縮量を算定している。
これを図4を用いて説明すると、本来、EFM信号のマークとスペースは、マーク長の総和とスペース長の総和が等しくなるように構成されている。したがって、例えば、あるスペースの長さが長くなると、マークとスペースの分布バランスが崩れてしまい、これを補正するために、変化した特定のスペースを含め、全体的にスペースの長さが短くなる。この現象は、実際の再生波形(RF信号)においては、スライスレベルが変化した状態で現われることになる。
具体的に、EFM信号のうち、3TスペースをΔT(3T)だけ伸ばした場合の他のスペース、すなわち、4Tから11Tのスペース長の変化をみてみると、図4(a)のようになる。なお、図4(a)は、縦軸に理論長に対するデビエーションを、横軸に3Tから11Tを割り当てたものであり、各線は、3Tスペースのデビエーションが0の場合、14.4ns、28.8ns、43.2nsのデビエーションをそれぞれ加えた場合におけるそれぞれのデビエーションの変化を示している。
いま、EFM信号における3Tスペースの存在確率を33%とすれば、4Tから11Tスペースの変化量との間には、数1の関係が成り立つ。
Figure 2006004601
これから、4Tから11Tスペースの変化量は、3Tスペースの変化量の約半分になることがわかる。このことは、図4(a)に示す実測結果によっても裏付けられており、図4(b)に示すように、存在確率の低い6Tスペースを同様に変化させた場合には、他のマークあるいはスペースの長さに与える影響度合いは極めて小さいことがわかる。
よって、各マークおよびスペースの組合せによる存在確率を利用すれば、特定のマークあるいはスペースの長さが変化した場合の他のマークあるいはスペースの長さに関する影響度を把握することが可能となる。
この考え方をベースとして、本実施例における各マークおよびスペース固有の伸縮量を算定する方法を図2および図3を用いて説明すると、制御部11は、ROM6に格納してある基準ライトストラテジを記録パルス列補正部にセットして、記録動作を実行する(ステップ101)。次に、基準ライトストラテジに対して、他のマークおよびスペースに対して影響度の高い、存在確率の高い3Tスペースから5Tスペース前の3Tマークから5Tマークをライトストラテジを設定できる最小分解能の整数倍だけのばしたライトストラテジで記録動作を実行する(ステップ102)。なお、後の処理を考慮すれば、伸張量は、最小分解能であるほうが良いが、最小分解能が極めて小さい値であることを考えれば、誤差の影響を小さくする意味でも最小分解能の整数倍とすることが望ましい。また、ライトストラテジの設定を行うLSIは、所定のクロックをベースに動作していることから、ライトストラテジの変更もアナログ的に連続して変化させることは不可能であり、1クロックを最小の変化量とする離散的な変更を行う。ここでは、この最小の変化量を最小分解能という。
それぞれの記録動作が完了すると、それぞれの記録信号を再生し、記録長検出部5において、すべてのマークおよびスペースの組合せにおける記録長を測定し、測定結果をライトストラテジごとに、RAM7に格納する(ステップ103)。
デビエーション算出部8は、RAM7に格納された基準ストラテジで記録したときの記録長とROM6に格納されたすべてのマークおよびスペースの組合せにおける理論長とのデビエーション(図3(a)参照)および上記の所定のマークおよびスペースを最小分解能の整数倍だけのばしたライトストラテジで記録した場合の記録長とROM6に格納されたすべてのマークおよびスペースの組合せにおける理論長とのデビエーション(図3(b)参照)を算出し(ステップ104)、さらに両者のデビエーション値(図3(c)参照)を算出する(ステップ105)。なお、基準ライトストラテジに対する3Tスペースから5Tスペース前の3Tマークから5Tマークの伸張量が最小分解能の整数倍であるときは、求めたデビエーション値を前記整数値で除算して、最小分解能に対するデビエーション値とする。
ここで、図3(c)に示すような算出したデビエーション値から各マークおよびスペース固有の伸縮量を算出するためには、上記で説明した各マークおよびスペースの組合せによる存在確率を用いて行う。いま、例えば、図3(c)の3TMの横軸に注目すると、3Tマークと3Tスペースの組合わせによる固有の伸縮量は、3Tマークと3Tスペースの組合わせにおけるデビエーション値から、他のマークおよびスペースの変動による影響を除去したものとなるから、3Tマークと3Tスペース、4Tスペース、5Tスペースの組合せにおける固有の伸縮量をそれぞれ、ΔT(3、3)、ΔT(4、3)、ΔT(5、3)、・・・とし、それぞれの組合せの存在確率をR(3、3)、R(4、3)、R(5、3)と、3Tマークと3Tスペースのデビエーション値をAとすると、数2のような関係になる。
Figure 2006004601
一方、図3(c)の太線部分に注目すると、6Tマークあるいは6Tスペースが含まれる組合せにおいては、6Tマークあるいは6Tスペースが変動していないにも関わらず、各組合せにおいて、近い値のデビエーションが存在している。このデビエーションは、3Tスペースから5Tスペース前の3Tマークから5Tマークの長さを変化させたことによる影響が集約されたものである。
したがって、例えば、3Tマークと6Tスペースのデビエーション値をZとすると、Zは、数3のように表され、この式を数2に代入すれば、数4が得られる。数4を図3(c)の数値にしたがって、具体的に記述すると、数5のようになり、各マークおよびスペースの組合せにおける存在確率は明らかであるから、この関係式を用いることにより、各マークおよびスペースの組合せにおける固有の伸縮量を求めることができる(ステップ105)。
Figure 2006004601
Figure 2006004601
Figure 2006004601
ステップ105において、各マークおよびスペースの組合せにおける固有の伸縮量が求まると、通常は、図5に示すように、デビエーションをゼロに近づけるような補正値の算出を行うが、条件によっては、このような処理を中止すべき場合がある。その判断要素の一つが、記録パワーが適正であるか否かの判断であり、もう1つが固有の伸縮量等バラツキが適正であるか否かの判断となる。そこで、図5の処理フローを説明する前に、以後の処理を続行すべきか否かの判断に関して説明する。
まず、記録パワーの判断方法について、図7から図10を用いて説明する。
図7に示すように、例えば、3Tマーク(3TM)と3Tスペース(3TS)との組合せにおいて、3TMパルスを後方の3TS方向にΔTだけ伸ばして情報の記録を行った場合、光ディスク上に生成される3Tマークは、一般に、後方の3TS方向に伸びる。しかし、これ以外にも、3Tマークが前方に伸びたり、次のマークの先端が前方に伸びる等の現象が現われることがある。この現象は、光ディスクの種類(例えば、使用色素や膜厚等)や記録パワー、記録速度に起因するものであることが知られているが、特に、記録パワーによる影響が大きい。
図7において、パルス長を伸ばす前の3Tマーク長をMark1、パルス長を伸ばした後の3Tマーク長をMark2、パルス長を伸ばす前の3Tスペース長をSpace1、パルス長を伸ばした後の3Tスペース長をSpace2とすると、Mark1とSpace1とを加えたときの長さがMark2とSpace2とを加えたときの長さよりも短いときには、マークが拡大し、Mark1とSpace1とを加えたときの長さがMark2とSpace2とを加えたときの長さよりも長いときには、マーク間の熱干渉が発生していると考えられる。
つまり、図8に示すように、マークの伸び量がスペース縮み量より大きい場合には、Markの成長域であると考えられることから、記録パワー(Write Power)を上げる必要がある。また、マークの伸び量とスペース縮み量が等しい場合には、Markの安定域であると考えられることから、Write Powerを維持する。マークの伸び量がスペース縮み量より小さい場合には、Markの熱干渉域であると考えられることから、Write Powerを下げる必要がある。このようにWrite Powerを操作することにより、それぞれの光ディスクに応じた最適な記録パワーを設定することができる。
図9は、記録パワー(Write Power)と3Tマークおよび3Tスペースの変化量との関係を示したものであるが、記録パワーの変化と3Tマークおよび3Tスペースの変化量とは直線的な関係があり、記録パワーを大きくすると、これに比例して、3Tマークおよび3Tスペースの変化量がマイナス方向に増加する。
一般に、記録信号の品質を決めるファクタとして、記録パワーは重要なものの1つである。したがって、記録パワーをないがしろにして、ライトストラテジの設定を行うことは、記録品質の面において問題がある。また、記録パワーを無視して、ライトストラテジを設定しても、結局、設定されたライトストラテジ自体は使い物にならないため、ライトストラテジの設定処理の迅速化を考慮すれば、記録パワーの値によっては、ライトストラテジの設定処理を中止した方がよい場合がある。
そこで、本実施例に係る光ディスク装置においては、記録パワーが適正であるか否かを判断する手段を設け、この判断結果によっては、以後のライトストラテジの設定処理を中止することとしている。具体的な判断の方法としては、図10に示すように、例えば、3Tマーク(3TM)と3Tスペース(3TS)との組合せにおいて、普通に情報の記録を行った場合、および3TMパルスを後方の3TS方向にΔTだけ伸ばして情報の記録を行った場合における3Tマークと3Tスペースの変化量の和を求める。次に、3Tから5Tまでのマークおよびスペースの変化量の平均値を求め、この平均値で先に求めた3Tマークと3Tスペースの変化量の和を除して値Aを算出する(ステップ401)。
次に、求めたAが予め定められたKよりも大きいか否かを判断する(ステップ402)。判断の結果、大きいと判断した場合(ステップ404)には、現在の記録パワーが図9のマーク成長域にあることから、以後のライトストラテジの設定処理を中断する(ステップ407)。
一方で、求めたAが予め定められたKよりも小さいと判断した場合(ステップ402)、さらに、求めたAが予め定められたLよりも小さいか否かを判断する(ステップ403)。判断の結果、小さいと判断した場合(ステップ405)には、現在の記録パワーが図9の熱干渉域にあることから、以後のライトストラテジの設定処理を中断する(ステップ407)。
また、求めたAが予め定められたLよりも大きいと判断した場合(ステップ403)には、現在の記録パワーが図9の安定域にあることから、そのまま、以後のライトストラテジの設定処理を続行する(ステップ408)。なお、記録パワーを判断するために用いるAを3Tマークと3Tスペースの変化量の和と3Tから5Tまでのマークおよびスペースの変化量の平均値とにより算出したのは、例えば、3TMパルスを後方の3TS方向にΔTだけ伸ばして情報の記録を行った場合に、その影響は、各マークおよびスペースの存在確率を考えると、3Tから5Tまでのマークおよびスペースに顕著に現れると考えられるためある。
次に、ステップ105までで算出された固有の伸縮量のバラツキが適正であるか否かの判断について、図11および図12を用いて説明する。
図11は、特定のライトストラテジに対して、特定のスペースにパルスを付加して記録した場合のデビエーション(同図(a)参照)、特定のライトストラテジで記録した場合のデビエーション(同図(b)参照)および両デビエーションの差分値(同図(c)参照)を示したものである。この差分デビエーションテーブル(同図(c)参照)のうち、存在確率の大きい3Tから5Tまでのマークとスペースの組合せにおける値(図12(a)参照)と各組み合わせの存在確率により、固有の伸縮量を求める(図12(b)参照、なお、ここまでの処理は、図2のステップ101からステップ105と同様であり、実際の処理においては、ステップ105により算出された値を用いる。)。
図12(b)において、3Tから5Tまでのマークとスペースの組合せにおける固有の伸縮量のバラツキが大きいときには、一般に、以後の処理を実行しても最適なライトストラテジが得られない。そこで、図12(b)に示す3Tから5Tまでのマークとスペースの組合せにおける固有の伸縮量の平均値(AVG)および標準偏差(σ)を求め、これらの値と数6とを用いてBを算出する。
Figure 2006004601
そして、Bが規定値以上になったときは、ライトストラテジの設定処理が不適であると判断して、以後のジッタ値算出の処理等には進まない。なお、Bの値について、様々な光ディスクにおいて、記録速度等をパラメータとして、値を実測したところ、B=0.35を超えると、ストラテジの設定を中止した方がよいとの結果を得ている。図12(b)の例においては、σ=5.84、AVG=15.3からBは、B=0.382となることから、この場合には、ストラテジの設定を中止した方がよいと判断できる(ステップ107)。
次に、ステップ106において、処理を続行する場合について、図5および図6を用いて、説明する。
本実施例の補正値算出方法は、先程、説明した最小分解能に相当する伸縮に対応する固有の伸縮量を用いて、基準ライトストラテジで情報を記録した場合のストラテジを最小分解能以下に押さえ込むことにより、最適なライトストラテジを設定するものである。
また、各マークおよびスペースの補正値の追い込みは、存在確率が高い順番に処理することを特徴としている。すなわち、存在確率の高いマークおよびスペースの組合せを調整(図6の処理順序を参照。)すると、その影響が他のマークおよびスペースの組合せに大きく作用することから、こうした処理を行うことにより、短時間で、各補正値を収束することができる。
具体的には、図5に示すように、存在確率の最も高い3Tマークと3Tスペースの組合わせについて、基準ストラテジに対するデビエーションの絶対値が固有の伸縮量より大きいか否かを判断する(ステップ301)。判断の結果、基準ストラテジに対するデビエーションの絶対値が固有の伸縮量より大きいときには、デビエーションを補正するとともに、他のマークおよびスペースの組合せについても存在確率に基づいてデビエーション値を調整する(ステップ302)。
一方で、基準ストラテジに対するデビエーションの絶対値が固有の伸縮量より小さいときには、次に存在確率の高い3Tマークと4Tスペースの組合わせについて調整を行う(ステップ303)。なお、3Tマークと4Tスペースの組合わせについて調整についても、3Tマークと3Tスペースの組合わせと同様の処理が行われ(ステップ303、304)、こうした処理が11Tマークと11Tスペースの組合わせについてまで実行される。
図5の処理により、ライトストラテジが決定すると、次に、ジッタ値の算出処理が行われる(ステップ109)。このジッタ値の算出処理の概要について、図13から図15を用いて説明する。
一般に、2つのデータの分布を合成して1つの分布を作成したとき、合成後の標準偏差(σ)は、図13および数7から導き出すことができる。ここで、標準偏差(σ)は、本実施例におけるジッタ値と同義である。
つまり、サンプル数n1、平均R1、標準偏差σ1の分布と、サンプル数n2、平均R2、標準偏差σ2の分布とを合成した分布の標準偏差σは、数7を用いることにより導き出せる。ここで、n=n1+n2、R=(n1*R1+n2*R2)/(n1+n2)である。
Figure 2006004601
例えば、3Tマークの分布は、図14に示すように、各スペース後の3Tマークとして9つの分布から構成されている。したがって、各分布のサンプル数、平均値および標準偏差(ジッタ値)を求め、数7の変数を9個の場合に拡張した演算式を用いて演算を行えば、図13と同様に、合成した分布の標準偏差、すなわち、ジッタ値を求めることができる。
図15は、初期のジッタ値(同図(a)参照)、サンプル数(同図(b)参照)、ストラテジ設定後のデビエーション(同図(c)参照)を示している。したがって、このデータから、9つの分布に対して、平均値を求め、これとサンプル数、初期ジッタ値とを数7に代入することにより、例えば、3Tマークのジッタ値を求めることができる。
図16は、各光ディスクに対して、上記の方法により算出したジッタ値と実測したジッタ値との関係を示したものであるが、この図からも、両者に強い相関関係があることがわかる。また、図16の関係から、設定したライトストラテジを客観的な尺度であるジッタ値として評価できるため、本実施例によれば、特別なノウハウがなくても、個別の光ディスクに対して最適なライトストラテジを設定することができる。
以上、図面を参照して本発明の実施例について詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
光ディスク装置の構成図である。 ライトストラテジの設定処理フローである。 求められるデビエーションの一例を示す図である。 3Tマークあるいは6Tマークの長さを変化させたときの他のマークへの影響度を示す図である。 最適なライトストラテジを求めるための手順を示した図である。 最適なライトストラテジを求めるための調整順序を示した図である。 記録パワーによるマークあるいはスペースへの影響を説明するための図である。 記録パワーとマークあるいはスペースの伸縮量との関係を示す図である。 記録パワーの変化と3Tの変化量との関係を示した図である。 記録パワーが適正であるか否かを判断する処理フローである。 ジッタ算出を行うか否かを判断する処理における具体例を示した図である。 ジッタ算出を行うか否かを判断する処理における具体例を示した図である。ジッタ算出を行うか否かを判断する処理における具体例を示した図である。 複数の分布を合成する場合の概念図である。 3Tマークの分布を例示する図である。 ジッタ算出における具体例を示した図である。 ジッタ算出値と実測値の相関関係を示す図である。
符号の説明
1・・・光ディスク、2・・・光ピックアップ、3・・・ヘッドアンプ、4・・・データデコーダ、5・・・記録長検出部、6・・・ROM、7・・・RAM、8・・・デビエーション算出部、9・・・パラメータ調整部、10・・・記録パルス列補正部、11・・・制御部、12・・・ジッタ算出部、13・・・コントローラ、14・・・データエンコーダ、15・・・レーザ駆動部

Claims (6)

  1. 光情報記録媒体にマークおよびスペースを形成して情報の記録あるいは再生を行う光ディスク装置であって、
    再生信号のジッタ値を測定するジッタ値測定手段と、
    該光情報記録媒体に基準ストラテジあるいは基準ストラテジに対して、少なくとも一つの設定パラメータを複数の種類のマークおよびスペースの組み合わせにおいて変化させたライトストラテジで記録されたマーク長およびスペース長を計測する計測手段と、
    該計測結果を記憶する計測値記憶手段と、
    各マークおよびスペースの理論長を記憶する理論長記憶手段と、
    前記計測値記憶手段に記憶されたマーク長およびスペース長と前記理論長記憶手段に記憶されたマーク長およびスペース長に基づいて、前記ライトストラテジを変化させたことによる各マークおよびスペースのデビエーション値を算出するデビエーション値算出手段と、
    該算出されたデビエーション値と、各マークおよびスペースの存在確率からすべてのマークおよびスペース固有の伸縮量を算出する伸縮量算出手段と、
    該算出されたすべてのマークおよびスペース固有の伸縮量と存在確率とに基づいて、すべてのマークおよびスペースのデビエーション値が所定の範囲になるように、基準ライトストラテジに対する補正値を算出する補正値算出手段と、
    該補正値算出手段による補正値から求められたデビエーション値および前記ジッタ値測定手段により測定された補正前の再生ジッタ値、サンプル数から前記ライトストラテジ設定手段により設定されたライトストラテジで情報を記録したときのジッタ値を算出するジッタ値算出手段と、
    を有することを特徴とする光ディスク装置。
  2. 前記伸縮量算出手段により算出された各マークおよびスペースの伸長量、短縮量のそれぞれの和と所定の基準値とから記録パワーが最適であるか否かを判断する記録パワー判断手段をさらに有することを特徴とする請求項1に記載された光ディスク装置。
  3. 前記伸縮量算出手段により算出された各マークおよびスペースの伸長量あるいは短縮量の平均値と標準偏差の比と所定の基準値とに基づいて、前記ジッタ値算出手段によるジッタ値の算出処理を行うか否かを判断する算出処理判断部をさらに有することを特徴とする請求項1に記載された光ディスク装置。
  4. 光情報記録媒体にマークおよびスペースを形成して情報の記録あるいは再生を行うためのプログラムであって、
    該光情報記録媒体に基準ストラテジあるいは基準ストラテジに対して、少なくとも一つの設定パラメータを複数の種類のマークおよびスペースの組み合わせにおいて変化させたライトストラテジで記録されたマーク長およびスペース長を計測するステップと、
    該計測結果を記憶するステップと、
    該記録された信号のジッタ値を測定するステップと、
    各マークおよびスペースの理論長を記憶し、前記計測されたマーク長およびスペース長と該理論長に基づいて、前記ライトストラテジを変化させたことによる各マークおよびスペースのデビエーション値を算出するステップと、
    該算出されたデビエーション値と、各マークおよびスペースの存在確率からすべてのマークおよびスペース固有の伸縮量を算出するステップと、
    該算出されたすべてのマークおよびスペース固有の伸縮量と存在確率とに基づいて、すべてのマークおよびスペースのデビエーション値が所定の範囲になるように、基準ライトストラテジに対する補正値を算出するステップと、
    該補正値から求められたデビエーション値および補正前の再生ジッタ値、サンプル数からライトストラテジで情報を記録したときのジッタ値を算出するステップと、
    を実行するためのプログラム。
  5. 前記伸縮量を算出するステップにおいて算出された各マークおよびスペースの伸長量、短縮量のそれぞれの和と所定の基準値とから記録パワーが最適であるか否かを判断するステップをさらに有することを特徴とする請求項4に記載されたプログラム。
  6. 前記伸縮量を算出するステップにおいて算出された各マークおよびスペースの伸長量あるいは短縮量の平均値と標準偏差の比と所定の基準値とに基づいて、前記ジッタ値の算出ステップを実行するか否かを判断するステップをさらに有することを特徴とする請求項4に記載されたプログラム。
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