JP2006001424A - 電動パワーステアリング装置及びその組立方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 部品点数の増大を招来することなく、センサーコイルの内径より大きいキーロックカラーを組み付けることができ、ひいては、ウォームホイールの組付けの容易化を図ること。
【解決手段】 ステアリングシャフト(入力軸3と出力軸6)の中間に、小径のセンサーコイル13を挿通し、その両端側に、コイル13より大径のウォームホイール15と、コイル13より大径のキーロックカラー4を取付けている。このような場合に、キーロックカラー4を固定してセンサーコイル13を挿通したステアリングシャフト(入力軸3と出力軸6)に、ウォームホイール15を、後から組み付けるようにしている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、盗難防止装置を備えた電動パワーステアリング装置及びその組立方法に関する。
車両の電動パワーステアリング装置として、補助操舵トルクとなる電動モータの回転出力を歯車装置により減速して操舵機構の出力軸に伝達し、ステアリングホイールに印加された操舵力を補助して、車輪の操舵を行うように構成したものが知られている。このような電動パワーステアリング装置においては、ハウジング内に設けた減速機構を用いて、電動モータの回転を減速しつつ、出力軸に動力を伝達している。
このような電動パワーステアリング装置では、ステアリングホイールから操舵力を受ける入力軸と、車輪に操舵力を伝達する出力軸との間がトーションバーにより連結してある。このトーションバーに係る捩れトルクを検出して、補助操舵力の出力制御に必要な操舵トルクを調整している。
入力軸は、通常、コラム部材がセンサーハウジングに固定され、更にセンサー機構のセンサーコイルが組み付けられた後、センサーハウジング側からコラム部材内へと挿通されて、組み付けられている。
一方、車両の盗難等を防止するため、車両には、盗難防止装置が設けてあり、運転者がキーを抜くと、入力軸がコラム部材に対して固定され、ステアリングホイールが非回転状態に維持されるようになっている。
このような盗難防止装置では、入力軸の外周面に、複数の孔を有するキーロックカラーが圧入等により固定してあり、運転者がキーを抜くと、コラム部材側から径方向に出退動するシャフトがキーロックカラーの孔に進入して係合し、これにより、入力軸やステアリングホイールを非回転に維持することができるようになっている。
ところで、同じトルクを支えるにしても、小径部で押さえるよりも、大径部で抑えたほうが弱い力で抑えられることは自明であり、キーロックカラーを大径とした方がキーロックカラー自身の強度が弱くてよくなる。出退動するキーボルトに係る力自体が弱くなるため、キーロックカラーの穴に係合するキーボルトも強度が弱くてよく、その力を受ける部分(キーボルトがおさまるハウジング、ハウジングからの力を受けるコラム部の穴など)も強度を弱くできる。
また、スリップリングを使用する場合、シャフト径とキーロックカラー内径により、スリップトルクが決まってくるが、大径にするとスリップトルクが径寸法に鈍になり、製品をあるスリップトルク域に入れる場合に、加工精度を必要としなくなり、製造コストを下げることができる。
しかし、センサ部が有る場合、今までは、センサコイル内径に制限されて、キーロックカラーを大径にはできなかった。
キーロックカラーを、センサコイル内径よりも大径にする方法としては、後述する特許文献1乃至3などがある。
このように、キーロックカラーを大径にしようとする場合、キーロックカラーの外径は、センサーハウジングに装着するセンサーコイルの内径よりも大きくなり、しかも、出力軸には、センサーコイルの内径よりも大きい減速機構のウォームホイールが嵌合してある。
すなわち、入力軸と出力軸は、その両端部側に、センサーコイルの内径よりも大きい、車両前方側のウォームホイールと車両後方側のキーロックカラーとを備えている。
このようなことから、特許文献1乃至3では、電動パワーステアリング装置を組み立てる際には、入力軸を車両の前方側と後方側とに二分割している。この後方側の入力軸に、キーロックカラーを固定する一方、ウォームホイールを装着(嵌合)した出力軸と、前方側の入力軸とを合体し、センサーハウジング内に挿通して、サブアッセンブリー体を組み立てている。
その後、このサブアッセンブリー体の前方側の入力軸に、キーロックカラーを固定した後方側の入力軸を合体して、その組立を完成している。
特開2000−85596号公報 特開2000−318626号公報 特開2003−72566号公報
しかしながら、上記特許文献1乃至3のように、盗難防止装置のキーロックカラーを装着するために、電動パワーステアリング装置の入力軸を、二分割することは、部品点数の増大を招来すると共に、分割品の合体作業が煩雑であり、ひいては、製造コストの高騰を招くといったことがある。
なお、このような問題に対して、単純にセンサーコイルの内径を大きくすれば良いとも考えられるが、コイルを新設計するとなると、相当の手間がかかり、製造コストの高騰を招くといったことがある一方、センサーコイルの内径は、標準化が進んでおり、これに対応して、ステアリングシャフトの径等も制限されているといった背景がある。
本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであって、部品点数の増大を招来することなく、センサーコイルの内径より大きいキーロックカラーを組み付けることができ、ひいては、ウォームホイールの組付けの容易化を図ることができ、また、キーロックカラーの径寸法を自由に設定することもできる、電動パワーステアリング装置及びその組立方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の請求項1に係る電動パワーステアリング装置は、ステアリングホイールに印加された操舵トルクに対応して、電動モータから補助操舵トルクを発生して、減速機により減速して操舵機構の出力軸に伝達し、
センサー機構の車両前方側に、前記減速機の従動ギヤを備えると共に、前記センサー機構の車両後方側に、盗難防止装置のキーロックカラーを備え、
前記従動ギヤ及び前記キーロックカラーの外径が前記センサー機構のセンサーコイル内径より大きい電動パワーステリング装置において、
前記キーロックカラーを固定して前記センサーコイルを挿通したステアリングシャフトに、前記従動ギヤが後から組み付けてあることを特徴とする。
請求項2に係る電動パワーステアリング装置は、「α」は、ハウジングの車両後方端と、キーロックカラーの車両前方端との間の距離であり、「β」は、ハウジングの車両前方端と、出力軸の治具用凹溝の車両前方側面との間の距離であって、
「α>β」に設定してあることを特徴とする。
請求項3に係る電動パワーステアリング装置は、前記ステアリングシャフトは、前記従動ギヤを取り付ける際に使用する治具を装着する治具装着部を有していることを特徴とする。
請求項4に係る電動パワーステアリング装置は、前記治具装着部は、前記ステアリングシャフトに形成してある、出力軸固定用ネジであることを特徴とする。
請求項5に係る電動パワーステアリング装置は、前記治具装着部は、前記ステアリングシャフトに形成してあって、径寸法を変化させた径・変化部であることを特徴とする。
請求項6に係る電動パワーステアリング装置は、前記治具装着部は、前記ステアリングシャフトに形成してある、部分的平面部であることを特徴とする。
請求項7に係る電動パワーステアリング装置の組立方法は、ステアリングホイールに印加された操舵トルクに対応して、電動モータから補助操舵トルクを発生して、減速機により減速して操舵機構の出力軸に伝達し、
センサー機構の車両前方側に、前記減速機の従動ギヤを備えると共に、前記センサー機構の車両後方側に、盗難防止装置のキーロックカラーを備え、
前記従動ギヤ及び前記キーロックカラーの外径が前記センサー機構のセンサーコイル内径より大きい電動パワーステリング装置を組み立てる組立方法において、
前記キーロックカラーを固定して前記センサーコイルを挿通したステアリングシャフトに、前記従動ギヤを、後から組み付けることを特徴とする。
請求項8に係る電動パワーステアリング装置の組立方法は、「α」は、ハウジングの車両後方端と、キーロックカラーの車両前方端との間の距離であり、「β」は、ハウジングの車両前方端と、出力軸の治具用凹溝の車両前方側面との間の距離であって、
「α>β」に設定してあることを特徴とする。
請求項9に係る電動パワーステアリング装置の組立方法は、前記ステアリングシャフトは、前記従動ギヤを取り付ける際に使用する治具を装着する治具装着部を有していることを特徴とする。
請求項10に係る電動パワーステアリング装置の組立方法は、前記治具装着部は、前記ステアリングシャフトに形成してある、出力軸固定用ネジであることを特徴とする。
請求項11に係る電動パワーステアリング装置の組立方法は、前記治具装着部は、前記ステアリングシャフトに形成してあって、径寸法を変化させた径・変化部であることを特徴とする。
請求項12に係る電動パワーステアリング装置の組立方法は、前記治具装着部は、前記ステアリングシャフトに形成してある、部分的平面部であることを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、キーロックカラーを固定してセンサーコイルを挿通したステアリングシャフトに、従動ギヤを、後から組み付けるようにしていることから、部品点数の増大を招来することなく、センサーコイルの内径より大きいキーロックカラーを組み付けることができ、ひいては、ウォームホイールの組付けの容易化を図ることができ、また、キーロックカラーの径寸法を自由に設定することもできる。
また、このように、従動ギヤを後付けとしていることから、コラプス構造のステアリングシャフト(入力軸)にも、本発明の組立方法を適用することができる。
さらに、従動ギヤとステアリングシャフトとの嵌合部については、制約がない場合が殆どであるため、電動パワーステアリング装置のメーカーが自由に設計できる部分であり、設計の標準化についても可能になる等の効果も期待することができる。
以下、本発明の実施の形態に係る電動パワーステアリング装置及びその組立方法を図面を参照しつつ説明する。
(第1実施の形態)
図1(a)は、本発明の第1実施の形態に係る電動パワーステアリング装置の縦断面図であり、(b)は、第1実施の形態の参考例に係る電動パワーステアリング装置の部分的な縦断面図である。
先ず、本実施の形態に係り、組立が完成した電動パワーステアリング装置について説明し、その後、当該電動パワーステアリング装置の組立方法について説明する。
図1(a)に示すコラムアシスト式電動パワーステアリング装置では、ノンコラプス構造のステアリングコラム1に、軸受2を介して、ステアリングシャフトの入力軸3が回転自在に支持してある。
この入力軸3の中間部には、盗難防止装置のキーロックカラー4がスリップリング5を介して圧入してある。運転者がキーを抜くと、ステアリングコラム1の孔1aから径方向に出退動するシャフト(図示略)がキーロックカラー4の孔4aに進入して係合し、これにより、入力軸3やステアリングホイール(図示略)を非回転に維持することができるようになっている。
また、スリップリング5は、キーロックカラー4に一定以上のトルクがかかると、入力軸3に対する相対回転を許容するものである。
入力軸3の車両前方側には、後述するトーションバー7を介して、出力軸6が連結してある。この出力軸6は、ハウジング8やカバー9を挿通して、その車両前方側には、自在継手(図示略)等を介してステアリングギヤ(図示略)が連結してある。なお、出力軸6は、カバー9の軸受9a,9bにより回転自在に支持してある。
入力軸3の車両前方側には、トーションバー7の基端が圧入固定してあり、このトーションバー7は、中空に形成した出力軸6の内部を延在して、その先端が出力軸6の端部に固定ピン10により固定してある。
出力軸6の車両後方側には、トルクセンサー機構の検出用溝11が形成してあり、これらの検出用溝11の径方向外方には、トルクセンサー機構のスリーブ12が配置してある。このスリーブ12は、その車両後方側端部が入力軸3の車両前方側端部に加締め等により固定してある。スリーブ12の径方向外方には、センサーコイル13や基板等が設けてある。
出力軸6には、電動モータ(図示略)の駆動軸であるウォーム14に噛合したウォームホイール15が嵌合して取付けてある。このウォームホイール15は、後述するように、出力軸6の大径部6aに圧入・嵌合して、相対回転不能に固定するように構成してある。
なお、後述するように、出力軸6のウォームホイール15の車両後方側であって、センサーコイル13の車両前方側には、大径に形成することにより、段差S(径・変化部)が設けてある。
従って、運転者がステアリングホイール(図示略)を操舵することにより発生した操舵力は、入力軸3,トーションバー7,出力軸6及びラックアンドピニオン式ステアリング装置を介して、図示しない転舵輪に伝達される。また、電動モータの回転力は、そのウォーム14及びウォームホイール15を介して出力軸6に伝達されるようになっており、電動モータの回転力及び回転方向を適宜制御することにより、出力軸6に適切な操舵補助トルクを付与できるようになっている。
次に、以上のように構成したノンコラプス構造の電動パワーステアリング装置を組み立てる際には、先ず、ステアリングシャフトの入力軸3に、スリップリング5を介して、キーロックカラー4が圧入等により組み付けられる。
キーロックカラー4付きのステアリングシャフト(入力軸3と出力軸6)は、図示した矢印方向に、ハウジング8内に挿入され、このハウジング8に一体的なセンサー機構のセンサーコイル13の内径を挿通される。
その後、ステアリングシャフトの出力軸6の大径部6aに、ウォームホイール15が圧入して嵌合され、相対回転不能に固定される。
最後に、ステアリングコラム1とカバー9がハウジング8の両側に結合されて、電動パワーステアリング装置が完成する。
以上から、本実施の形態では、ステアリングシャフト(入力軸3と出力軸6)の中間に、小径のセンサーコイル13を挿通し、その両端側に、コイル13より大径のウォームホイール15と、コイル13より大径のキーロックカラー4を取付けている。このような場合に、キーロックカラー4を固定してセンサーコイル13を挿通したステアリングシャフト(入力軸3と出力軸6)に、ウォームホイール15を、後から組み付けるようにしていることから、部品点数の増大を招来することなく、センサーコイル13の内径より大きいキーロックカラー4を組み付けることができ、ひいては、ウォームホイール15の組付けの容易化を図ることができ、また、キーロックカラー4の径寸法を自由に設定することもできる。
また、本実施の形態では、出力軸6のウォームホイール15の車両後方側であって、センサーコイル13の車両前方側には、大径に形成することにより、段差S(径・変化部)が設けてある。また、この段差Sの後方側には、治具用凹溝17が形成してある。
この段差S(治具用凹溝17)は、ウォームホイール15を出力軸6に組み付ける際に発生する軸方向荷重(出力軸6に、ウォームホイール15を組み付けるのは、軸方向圧入となるため)を受けることができ、出力軸6につながるセンサー機構に余分な荷重が伝わらないようにすることができる。なお、この段差S(治具用凹溝17)に代えて、出力軸固定用ネジを使って、圧入時の軸方向荷重を受けてもよく、センサーコイル13の車両前方側に形成した部分的平面部によって、圧入時の軸方向荷重を受けてもよい。
次に、図1(b)に示す参考例では、ステアリングシャフトの入力軸3が中空に形成してあり、上記のように、ウォームホイール15を後付けしていることから、キーロックカラー4を用いずに、中空の入力軸3を大径に形成して、この大径部に、ロック用の孔3aを形成し、これにより、キーロックカラーを一体的に構成してもよい。
次に、図2は、本発明の第1実施の形態に係る電動パワーステアリング装置の縦断面図であって、ウォームホイールを固定する工程を示すと共に、治具を装着した状態を示す図である。
図1に示すように、符号「α」は、ハウジング8の車両後方端と、キーロックカラー4の車両前方端との間の距離であり、符号「β」は、ハウジング8の車両前方端と、出力軸6の治具用凹溝17の車両前方側面との間の距離であって、「α>β」に設定してある。
その結果、「α−β」分は、ウォームホイール15の圧入時に入力軸3の荷重を受ける治具Gを取付ける際の隙間となる。
即ち、図2に示すように、ウォームホイール15の圧入時、入力軸3と出力軸4は、ハウジング8に対して、「α」が零になるように、車両前方側に移動する。
出力軸6の治具用凹溝17の車両前方側面も、この移動分「α」だけ車両前方側に移動すると、「α>β」であることから、ハウジング8の車両前方端から露出することができる。
従って、図2に示すように、「α−β」分の隙間に、上記の治具Gを装着することができる。
以上から、ウォームホイール15の圧入時には、図2に示すように、治具用凹溝17に、上記の治具Gを装着し、この状態で、ウォームホイール15に、車両後方向きの荷重(F)が掛けられる。
その結果、ウォームホイール15は、出力軸6の大径部6aに圧入・嵌合して、相対回転不能に固定される。
次に、図3は、本発明の第1実施の形態の変形例に係る電動パワーステアリング装置の縦断面図である。
本変形例では、図3に示すように、ハウジング8と、カバー9とは、第1実施の形態に対して、車両後方側で分割するように構成してある。その結果、ウォームギヤ14とウォームホイール15は、車両前方側のカバー9内に収納されている。また、車両後方側の軸受8aは、ハウジング8と出力軸6の間に介装されている。さらに、ステアリングシャフトの出力軸6に、ウォームホイール15が嵌合され、軸受9aを介してナット16を締付けることで、相対回転不能に固定されている。
(第2実施の形態)
図4は、本発明の第2実施の形態に係る電動パワーステアリング装置の縦断面図である。
本実施の形態では、図面から明らかなように、その基本的構造が上記の第1実施の形態と同様であり、異なる点についてのみ説明する。
本実施の形態では、コラプス構造のステアリングコラムは、車両後方側のアッパーコラム21と、これにコラプス可能に嵌合した車両前方側のロアーコラム22とからなり、二次衝突時には、アッパーコラム21は、ロアーコラム22に対してコラプスして、車両前方に移動できるようになっている。
入力軸は、車両後方側の中空のアッパーシャフト31と、これに摺動可能に嵌合した車両前方側の中実のロアーシャフト32とからなり、二次衝突時には、アッパーシャフト31は、ロアーシャフト32に対して車両前方に移動できるようになっている。
中空のアッパーシャフト31の中間の大径部には、盗難防止装置のキーロックカラー4が溶接してある。運転者がキーを抜くと、アッパーコラム21の孔21aから径方向に出退動するシャフト(図示略)がキーロックカラー4の孔4aに進入して係合し、これにより、入力軸(31,32)やステアリングホイール(図示略)を非回転に維持することができるようになっている。
なお、出力軸6は、ハウジング8側の軸受8aと、カバー9側の軸受9aとにより回転自在に支持してある。
本実施の形態では、出力軸6に、セレーション部6bを形成して、ウォームホイール15をセレーション嵌合するように構成している。
電動パワーステアリング装置を組み立てる際には、先ず、アッパーシャフト31に、キーロックカラー4が溶接等により組み付けられる。
キーロックカラー4付きのステアリングシャフト(入力軸31,32と出力軸6)は、図示した矢印方向に、ハウジング8内に挿入され、このハウジング8に一体的なセンサー機構のセンサーコイル13の内径を挿通される。
その後、ステアリングシャフトの出力軸6のセレーション部6bに、ウォームホイール15がセレーション嵌合され、軸受9aを介してナット16を締付けることで、相対回転不能に固定される。
最後に、ステアリングコラム(21,22)とカバー9がハウジング8の両側に結合されて、電動パワーステアリング装置が完成する。
以上から、本実施の形態では、ステアリングシャフト(入力軸31,32と出力軸6)の中間に、小径のセンサーコイル13を挿通し、その両端側に、コイル13より大径のウォームホイール15と、コイル13より大径のキーロックカラー4を取付けている。このような場合に、キーロックカラー4を固定してセンサーコイル13を挿通したステアリングシャフト(入力軸31,32と出力軸6)に、ウォームホイール15を、後から組み付けるようにしていることから、部品点数の増大を招来することなく、センサーコイル13の内径より大きいキーロックカラー4を組み付けることができ、ひいては、ウォームホイール15の組付けの容易化を図ることができ、また、キーロックカラー4の径寸法を自由に設定することもできる。
なお、ウォームホイール15は、出力軸6にセレーション嵌合してあり、その組み付けの際には、軸方向荷重が発生しないことから、出力軸6に、第1実施形態のような段差S(径・変化部)を設ける必要がない。
また、出力軸6のセレーション部6bの車両後方側には、Oリング40が設けてある。これにより、出力軸6とウォームホイール15との間に、Oリング40を挟持して、出力軸6とウォームホイール15との間のガタ付きを防止するようにしている。
(第3実施の形態)
図5は、本発明の第3実施の形態に係る電動パワーステアリング装置の縦断面図である。
本実施の形態では、図面から明らかなように、その基本的構造が上記の第1実施の形態と同様であり、異なる点についてのみ説明する。
本実施の形態では、出力軸6の大径部6aに、トルクリミッターとして機能するスリップリング50を介して、ウォームホイール15が嵌合してある。
このスリップリング50により、電動モータ(図示略)からウォームホイール15を経て、補助操舵トルクが伝達される際に、ウォームホイール15と出力軸6とは、相対的に回転しないが、車輪が縁石等に衝突する等してステアリングギヤ側から衝撃荷重を受けた場合、ウォームホイール15と出力軸6との相対的な回転が許容されることから、ウォームホイール15の保護を図ることができる。
電動パワーステアリング装置を組み立てる際には、先ず、ステアリングシャフトの入力軸3に、キーロックカラー4が溶接等により組み付けられる。キーロックカラー4付きのステアリングシャフト(入力軸3と出力軸6)は、ハウジング8内に挿入され、このハウジング8に一体的なセンサー機構のセンサーコイル13の内径を挿通される。
その後、ステアリングシャフトの出力軸6の大径部6aに、スリップリング50を介して、ウォームホイール15が圧入して嵌合され、相対回転不能に固定される。最後に、ステアリングコラム1とカバー9がハウジング8の両側に結合されて、電動パワーステアリング装置が完成する。
以上から、本実施の形態では、ステアリングシャフト(入力軸3と出力軸6)の中間に、小径のセンサーコイル13を挿通し、その両端側に、コイル13より大径のウォームホイール15と、コイル13より大径のキーロックカラー4を取付けている。このような場合に、キーロックカラー4を固定してセンサーコイル13を挿通したステアリングシャフト(入力軸3と出力軸6)に、ウォームホイール15を、後から組み付けるようにしていることから、部品点数の増大を招来することなく、センサーコイル13の内径より大きいキーロックカラー4を組み付けることができ、ひいては、ウォームホイール15の組付けの容易化を図ることができ、また、キーロックカラー4の径寸法を自由に設定することもできる。
また、本実施の形態では、出力軸6のウォームホイール15の車両後方側であって、センサーコイル13の車両前方側には、大径に形成することにより、段差S(径・変化部)が設けてある。この段差Sは、ウォームホイール15を出力軸6に組み付ける際に発生する軸方向荷重(出力軸6に、ウォームホイール15を組み付けるのは、軸方向圧入となるため)を受けることができ、出力軸6につながるセンサー機構に余分な荷重が伝わらないようにすることができる。なお、この段差Sに代えて、出力軸固定用ネジを使って、圧入時の軸方向荷重を受けてもよく、センサーコイル13の車両前方側に形成した部分的平面部によって、圧入時の軸方向荷重を受けてもよい。
(第4実施の形態)
図6(a)は、本発明の第4実施の形態に係る電動パワーステアリング装置の縦断面図であり、(b)は、(a)のb−b線に沿った断面図である。
本実施の形態では、図面から明らかなように、その基本的構造が上記の第1又は第2実施の形態と同様であり、異なる点についてのみ説明する。
本実施の形態では、コラプス構造のステアリングコラムは、車両後方側のアッパーコラム21と、これにコラプス可能に嵌合した車両前方側のロアーコラム22とからなり、二次衝突時には、アッパーコラム21は、ロアーコラム22に対してコラプスして、車両前方に移動できるようになっている。
入力軸は、車両後方側の中空のアッパーシャフト31と、これに摺動可能に嵌合した車両前方側の中実のロアーシャフト32とからなり、二次衝突時には、アッパーシャフト31は、ロアーシャフト32に対して車両前方に移動できるようになっている。
中空のアッパーシャフト31の中間の大径部には、盗難防止装置のキーロックカラー4が圧入してある。運転者がキーを抜くと、アッパーコラム21の孔21aから径方向に出退動するシャフト(図示略)がキーロックカラー4の孔4aに進入して係合し、これにより、入力軸(31,32)やステアリングホイール(図示略)を非回転に維持することができるようになっている。
なお、出力軸6は、ハウジング8側の軸受8aと、カバー9側の軸受9aとにより回転自在に支持してある。
本実施の形態では、出力軸6に、テーパ部6cを形成して、ウォームホイール15をテーパ嵌合するように構成している。このテーパ嵌合により、両者の摩擦力により、出力軸6とウォームホイール15とを相対回転不能にしている。
この場合、図6(b)にも示すように、出力軸6のテーパ部の車両後方側に、一対の部分的平面部60,60が形成してある。この一対の部分的平面部60,60を保持することにより、センサー機構に過大な捩りトルクを負荷することなく、ナット16を締付けることができる。
電動パワーステアリング装置を組み立てる際には、先ず、アッパーシャフト31に、キーロックカラー4が溶接等により組み付けられる。
キーロックカラー4付きのステアリングシャフト(入力軸31,32と出力軸6)は、図示した矢印方向に、ハウジング8内に挿入され、このハウジング8に一体的なセンサー機構のセンサーコイル13の内径を挿通される。
その後、ステアリングシャフトの出力軸6のテーパ部6cに、ウォームホイール15がテーパ嵌合され、軸受9aを介してナット16を締付けることで、相対回転不能に固定される。この際、上記のように、一対の部分的平面部60,60を保持することにより、センサー機構に過大な捩りトルクを負荷することなく、ナット16を締付けることができる。
最後に、ステアリングコラム(21,22)とカバー9がハウジング8の両側に結合されて、電動パワーステアリング装置が完成する。
以上から、本実施の形態では、ステアリングシャフト(入力軸31,32と出力軸6)の中間に、小径のセンサーコイル13を挿通し、その両端側に、コイル13より大径のウォームホイール15と、コイル13より大径のキーロックカラー4を取付けている。このような場合に、キーロックカラー4を固定してセンサーコイル13を挿通したステアリングシャフト(入力軸31,32と出力軸6)に、ウォームホイール15を、後から組み付けるようにしていることから、部品点数の増大を招来することなく、センサーコイル13の内径より大きいキーロックカラー4を組み付けることができ、ひいては、ウォームホイール15の組付けの容易化を図ることができ、また、キーロックカラー4の径寸法を自由に設定することもできる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されず、種々変形可能である。
(a)は、本発明の第1実施の形態に係る電動パワーステアリング装置の縦断面図であり、(b)は、第1実施の形態の参考例に係る電動パワーステアリング装置の部分的な縦断面図である。 本発明の第1実施の形態に係る電動パワーステアリング装置の縦断面図であって、ウォームホイールを固定する工程を示すと共に、治具を装着した状態を示す図である。 本発明の第1実施の形態の変形例に係る電動パワーステアリング装置の縦断面図である。 本発明の第2実施の形態に係る電動パワーステアリング装置の縦断面図である。 本発明の第3実施の形態に係る電動パワーステアリング装置の縦断面図である。 (a)は、本発明の第4実施の形態に係る電動パワーステアリング装置の縦断面図であり、(b)は、(a)のb−b線に沿った断面図である。
符号の説明
1 ステアリングコラム
1a 孔
2 軸受
3 入力軸
4 キーロックカラー
4a 孔
5 スリップリング
6 出力軸
6a 大径部
6b セレーション部
6c テーパ部
7 トーションバー
8 ハウジング
8a 軸受
9 カバー
9a,9b 軸受
10 固定ピン
11 検出用溝
12 スリーブ
13 センサーコイル
14 ウォーム
15 ウォームホイール
16 ナット
17 治具用凹溝
21 アッパーコラム
21a 孔
22 ロアーコラム
31 アッパーシャフト
32 ロアーシャフト
40 Oリング
50 スリップリング
60 部分的平面部
S 段差(径・変化部)
G 治具

Claims (12)

  1. ステアリングホイールに印加された操舵トルクに対応して、電動モータから補助操舵トルクを発生して、減速機により減速して操舵機構の出力軸に伝達し、
    センサー機構の車両前方側に、前記減速機の従動ギヤを備えると共に、前記センサー機構の車両後方側に、盗難防止装置のキーロックカラーを備え、
    前記従動ギヤ及び前記キーロックカラーの外径が前記センサー機構のセンサーコイル内径より大きい電動パワーステリング装置において、
    前記キーロックカラーを固定して前記センサーコイルを挿通したステアリングシャフトに、前記従動ギヤが後から組み付けてあることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 「α」は、ハウジングの車両後方端と、キーロックカラーの車両前方端との間の距離であり、「β」は、ハウジングの車両前方端と、出力軸の治具用凹溝の車両前方側面との間の距離であって、
    「α>β」に設定してあることを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 前記ステアリングシャフトは、前記従動ギヤを取り付ける際に使用する治具を装着する治具装着部を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の電動パワーステアリング装置。
  4. 前記治具装着部は、前記ステアリングシャフトに形成してある、出力軸固定用ネジであることを特徴とする請求項3に記載の電動パワーステアリング装置。
  5. 前記治具装着部は、前記ステアリングシャフトに形成してあって、径寸法を変化させた径・変化部であることを特徴とする請求項3に記載の電動パワーステアリング装置。
  6. 前記治具装着部は、前記ステアリングシャフトに形成してある、部分的平面部であることを特徴とする請求項3に記載の電動パワーステアリング装置。
  7. ステアリングホイールに印加された操舵トルクに対応して、電動モータから補助操舵トルクを発生して、減速機により減速して操舵機構の出力軸に伝達し、
    センサー機構の車両前方側に、前記減速機の従動ギヤを備えると共に、前記センサー機構の車両後方側に、盗難防止装置のキーロックカラーを備え、
    前記従動ギヤ及び前記キーロックカラーの外径が前記センサー機構のセンサーコイル内径より大きい電動パワーステリング装置を組み立てる組立方法において、
    前記キーロックカラーを固定して前記センサーコイルを挿通したステアリングシャフトに、前記従動ギヤを、後から組み付けることを特徴とする電動パワーステアリング装置の組立方法。
  8. 「α」は、ハウジングの車両後方端と、キーロックカラーの車両前方端との間の距離であり、「β」は、ハウジングの車両前方端と、出力軸の治具用凹溝の車両前方側面との間の距離であって、
    「α>β」に設定してあることを特徴とする請求項7に記載の電動パワーステアリング装置の組立方法。
  9. 前記ステアリングシャフトは、前記従動ギヤを取り付ける際に使用する治具を装着する治具装着部を有していることを特徴とする請求項7又は8に記載の電動パワーステアリング装置の組立方法。
  10. 前記治具装着部は、前記ステアリングシャフトに形成してある、出力軸固定用ネジであることを特徴とする請求項9に記載の電動パワーステアリング装置の組立方法。
  11. 前記治具装着部は、前記ステアリングシャフトに形成してあって、径寸法を変化させた径・変化部であることを特徴とする請求項9に記載の電動パワーステアリング装置の組立方法。
  12. 前記治具装着部は、前記ステアリングシャフトに形成してある、部分的平面部であることを特徴とする請求項9に記載の電動パワーステアリング装置の組立方法。
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