JP2005536485A - 置換イミダゾトリアジン類 - Google Patents

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Abstract

本発明は、新規置換イミダゾトリアジン類、それらの製造方法、並びに、癌および神経変性障害、特にパーキンソン病および統合失調症の処置および/または予防用の医薬を製造するためのそれらの使用に関する。

Description

発明の詳細な説明
本発明は、新規置換イミダゾトリアジン類、それらの製造方法、並びに、癌および神経変性障害、特にパーキンソン病および統合失調症の処置および/または予防用の医薬を製造するためのそれらの使用に関する。
環状ヌクレオチドのcGMPおよびcAMPは、最も重要な細胞内メッセンジャー物質に属する。ホスホジエステラーゼ(PDE)類は、cGMPおよびcAMPの濃度の調節において重大な役割を果たす。現在までに、11種のホスホジエステラーゼアイソザイム群が知られている(PDE1−7:Beavo et al. Mol. Pharmacol. 1994, 399-405; PDE 8 - 10: Soderling and Beavo Curr. Opin. Cell Biol. 2000, 12, 174-179; PDE 11: Fawcett et al. Proc. Natl. Acad. Sci. U. S. A. 2000, 97, 3702-3707)。
PDE10Aは、cAMPとcGMPの両方を加水分解する(Fujishige J. Biol. Chem. 1999, 274, 18438-18445)。転写されたPDE10Aは、特に脳の被殻および尾状核領域、並びに甲状腺および精巣組織で同定された。正常組織と比較して、PDE10AmRNAは、例えば***、肝臓、結腸および肺の腫瘍組織などの、ある種の腫瘍組織においてさらに強く発現される。
パーキンソン病は、黒質のドーパミン作動性ニューロンの消失を特徴とする、慢性的に進行する神経変性障害である。かくして引き起こされるドーパミン作動性神経伝達の広範囲の障害は、運動を制御している錐体外路系の深刻な機能不全をもたらす。パーキンソン病の初期徴候および症状の主な特徴は、静止時の震え(resting tremor)、運動の低速化、筋肉の硬直および不安定な姿勢である。
現在のパーキンソン病の薬物療法は、全く対症的な性質のものであり、L−ドーパによる置換治療が最も繁用される治療形態である。予防的または回復的な治療は、いずれも現在のところ利用不可能である(Mendis et al., Can. J. Neurol. Sci. 1999, 26, 89-103)。
特発性パーキンソン病は、パーキンソン症と呼称される神経疾患の比較的幅広い分類に属する、慢性の進行性の神経障害である。それは、4つの主要症状、即ち、運動緩徐、静止時の震え、筋肉の硬直並びに姿勢および運動の障害、のうちの少なくとも2つの発症により臨床的に定義される。病理学的には、特発型のパーキンソン病は、特に脳の黒質領域における色素神経細胞(pigmented nerve cell)の消失を特徴とする。特発性パーキンソン病は、全パーキンソン症疾患の約75%を占める。他の25%の症例は、非定型パーキンソン症と呼称され、多系統萎縮症(multiple system atrophy)、線条体黒質系の変性または血管性パーキンソン症などの症候群が含まれる。
統合失調症は、感情鈍麻および社会的引きこもり(social seclusion)、微妙な認知の欠陥および病識の欠如などの精神病の「陰性症状」を特徴とする慢性精神病である。統合失調症および関連する***情動障害の病因および厳密な病態生理は、今日でも依然として詳しくわかっていない(Kurachi, Psychiatry Clin. Neurosci. 2003, 57, 3-15; Lewis and Levitt, Ann. Rev. Neurosci. 2002, 25, 409-432)。統合失調症個体の脳の死後調査では、脳の様々な領域で異常な細胞分布が見られ、神経画像処理研究では、統合失調症患者に脳の活動パターンの変化が見られた(Goff et al., Med. Clin. N. Am. 2001, 85, 663-689)。cGMPが精神病の病因に関与し得るという指摘がある。このように、Gattaz および共同研究者たち(Gattaz et al., Br. J. Psychiatry 1983, 142, 288 291)は、統合失調症患者の脳脊髄液中のcGMPレベルが変化していると報告した。さらに、古典的な抗精神病薬であるハロペリドールの投与は、脳脊髄液のcGMP含有量を増加させることが示された(Gattaz et al., Biol. Psychiatry 1984, 19, 1229-35)。
統合失調症の神経解剖学的基礎の詳細は未だ医学研究の対象であるが、なかんずく、大脳基底核がこれらの疾患に重要な役割を果たすことを示すのは可能であった(例えば、Shenton et al., Schizophr. Res. 2001, 49, 1- 52)。
4−アミノ−2,5−ジフェニル−7−メチルチオ−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン類の合成は、Synthesis 1989, 843-847 から知られる。
US3,941,785において、2−アミノ−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン類は、喘息、気管支炎、慢性心不全および皮膚病の処置用の、鎮痙作用を有するPDE阻害因子として記載されている。
EP−A1250923は、例えばパーキンソン病などの中枢神経系の疾患を処置するための、例えばパパベリンなどの選択的PDE10阻害因子の使用を記載している。
本発明は、式
Figure 2005536485
式中、
は、水素またはC−C−アルキルを示し、
は、水素、ホルミル、C−C−アルキル、(C−C−アルキル)カルボニル、C−C−アルキルスルホニル、C−C−シクロアルキルカルボニルまたは(3員ないし8員複素環)カルボニルを示し、ここで、アルキルカルボニルは、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、カルボキシル、C−C−アルコキシ、C−C10−アリール、C−C−アルキルアミノおよび3個までのC−C−アルキル置換基により置換されている3員ないし8員の複素環からなる群から相互に独立して選択される3個までの置換基により置換されていてもよい、または、
およびRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、ハロゲン、ヒドロキシル、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C10−アリール、アミノおよびC−C−アルキルアミノからなる群から相互に独立して選択される3個までの置換基により置換されていてもよい5員ないし8員のヘテロ環を示し、
は、C−C−アルキルまたはC−C−シクロアルキルを示し、
は、メチルを示し、
Aは、酸素原子またはNHを示し、そして、
は、ハロゲン、ホルミル、カルボキシル、カルバモイル、シアノ、ヒドロキシル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、1,3−ジオキサプロパン−1,3−ジイル、C−C−アルキルチオおよび−NR(式中、RおよびRは、相互に独立して、水素、C−C−アルキルまたは(C−C−アルキル)カルボニルを表す)からなる群から相互に独立して選択される3個までの置換基により置換されていてもよいC−C10−アリールを示す、
の化合物、およびそれらの塩、溶媒和物または塩の溶媒和物に関する。
本発明による化合物は、それらの構造に依存して、立体異性体(エナンチオマー、ジアステレオマー)で存在できる。従って、本発明は、エナンチオマーまたはジアステレオマーおよびそれらの各々の混合物に関する。そのようなエナンチオマーおよび/またはジアステレオマーの混合物から、既知のやり方で、立体異性的に均一な成分を単離できる。
本発明に関して好ましいは、化合物(I)の生理的に許容し得る塩である。
化合物(I)の生理的に許容し得る塩には、無機酸、カルボン酸およびスルホン酸の酸付加塩、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ナフタレンジスルホン酸、酢酸、プロピオン酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸、クエン酸、フマル酸、マレイン酸および安息香酸の塩が含まれる。
化合物(I)の生理的に許容し得る塩には、例えば、そして好ましくは、アルカリ金属塩(例えば、ナトリウムおよびカリウム塩)、アルカリ土類金属塩(例えば、カルシウムおよびマグネシウム塩)およびアンモニアまたは1個ないし16個のC原子を有する有機アミン類(例えば、そして好ましくは、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、エチルジイソプロピルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジシクロヘキシルアミン、ジメチルアミノエタノール、プロカイン、ジベンジルアミン、N−メチルモルホリン、デヒドロアビエチルアミン、アルギニン、リジン、エチレンジアミンおよびメチルピペリジンなど)から誘導されるアンモニウム塩などの、常套の塩基の塩も含まれる。
本発明に関して、溶媒和物は、固体または液体状態で溶媒分子との配位により錯体を形成する化合物の形態として示される。水和物は、配位が水と起こる、溶媒和物の特別な形態である。
本発明に関して、置換基は、断りのない限り、以下の意味を有する:
−C −アルコキシは、1個ないし6個、好ましくは1個ないし4個、特に好ましくは1個ないし3個の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルコキシ基を表す。非限定的な例には、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、tert−ブトキシ、n−ペントキシおよびn−ヘキソキシが含まれる。
−C −アルキルアミノは、1個ないし6個、好ましくは1個ないし4個、特に好ましくは1個ないし3個の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルキルアミノ基を表す。非限定的な例には、メチルアミノ、エチルアミノ、n−プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、tert−ブチルアミノ、n−ペンチルアミノおよびn−ヘキシルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジ−n−プロピルアミノ、ジイソプロピルアミノ、ジ−t−ブチルアミノ、ジ−n−ペンチルアミノ、ジ−n−ヘキシルアミノ、エチルメチルアミノ、イソプロピルメチルアミノ、n−ブチルエチルアミノ、n−ヘキシル−i−ペンチルアミノが含まれる。
−C −アルキルは、1個ないし6個、好ましくは1個ないし4個、特に好ましくは1個ないし3個の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルキル基を表す。非限定的な例には、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、tert−ブチル、n−ペンチルおよびn−ヘキシルが含まれる。
(C −C −アルキル)カルボニルは、1個ないし6個、好ましくは1個ないし4個、特に好ましくは1個ないし3個の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルキルカルボニル基を表す。非限定的な例には、アセチル、エチルカルボニル、プロピルカルボニル、イソプロピルカルボニル、ブチルカルボニル、イソブチルカルボニル、ペンチルカルボニルおよびヘキシルカルボニルが含まれる。
(3員ないし8員のシクロアルキル)カルボニルは、カルボニル基を介して結合している単環式シクロアルキルを表す。非限定的な例には、シクロプロピルカルボニル、シクロブチルカルボニル、シクロペンチルカルボニル、シクロヘキシルカルボニルおよびシクロヘプチル−カルボニルが含まれる。
(3員ないし8員の複素環)カルボニルは、カルボニル基を介して結合している複素環を表す。非限定的な例には、テトラヒドロフラン−2−イルカルボニル、ピロリジン−2−イルカルボニル、ピロリジン−3−イルカルボニル、ピロリニルカルボニル、ピペリジニル−カルボニル、モルホリニルカルボニルおよびペルヒドロアゼピニルカルボニルが含まれる。
−C −アルキルスルホニルは、1個ないし6個、好ましくは1個ないし4個、特に好ましくは1個ないし3個の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルキルスルホニル基を表す。非限定的な例には、メチルスルホニル、エチルスルホニル、n−プロピルスルホニル、イソプロピルスルホニル、tert−ブチルスルホニル、n−ペンチルスルホニルおよびn−ヘキシルスルホニルが含まれる。
−C −アルキルチオは、1個ないし6個、好ましくは1個ないし4個、特に好ましくは1個ないし3個の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルキルチオ基を表す。非限定的な例には、メチルチオ、エチルチオ、n−プロピルチオ、イソプロピルチオ、tert−ブチルチオ、n−ペンチルチオおよびn−ヘキシルチオが含まれる。
−C 10 −アリールは、6個ないし10個の炭素原子を有する芳香族基を表す。非限定的な例には、フェニルおよびナフチルが含まれる。
ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素を表す。フッ素、塩素および臭素が好ましく、特に好ましくはフッ素および塩素である。
3員ないし8員の複素環は、原則として4個なしい8個、好ましくは5個ないし8個の環原子を有し、N、O、S、SO、SOからなる群から3個まで、好ましくは2個までのヘテロ原子またはヘテロ基を有する、単環式または多環式、好ましくは単環式または二環式の非芳香族性の基を表す。複素環の基は、飽和または部分不飽和であり得る。非限定的な例には、テトラヒドロフラン−2−イル、ピロリジン−2−イル、ピロリジン−3−イル、ピロリニル、ピペリジニル、モルホリニル、ペルヒドロアゼピニルなどの、O、NおよびSからなる群から2個までのヘテロ環原子を有する5員ないし8員の単環式飽和複素環の基が含まれる。
5員ないし8員のヘテロ環は、5個ないし8個の環原子を有し、N、O、S、SO、SOからなる群から3個まで、好ましくは2個までのヘテロ原子またはヘテロ基を有し、少なくとも1個のヘテロ原子またはヘテロ基が窒素原子である、単環式または多環式のヘテロ環の基を表す。5員ないし7員の複素環が好ましい。単環式または二環式複素環が好ましい。単環式複素環が特に好ましい。ヘテロ原子として、O、NおよびSが好ましい。複素環の基は、飽和または部分不飽和であり得る。飽和複素環の基が好ましい。O、NおよびSからなる群から2個までのヘテロ原子を有する5員ないし7員の単環式飽和複素環が特に好ましい。非限定的な例には、ピロリニル、ピペリジニル、モルホリニル、ペルヒドロアゼピニルが含まれる。
−C −シクロアルキルは、例えば、シクロプロピルおよびシクロブチルなどの単環式シクロアルキルを表す。
本発明による化合物中の基が置換されていることもあるならば、断りのない限り、3個までの同一かまたは異なる置換基による置換が好ましい。
本発明による化合物は、A=NHについて下記に例示する通り、互変体としても存在できる:
Figure 2005536485
本発明のさらなる実施態様は、式中、
が、水素を示し、
が、水素、(C−C−シクロアルキル)カルボニル、(4員ないし6員複素環)カルボニルまたは(C−C−アルキル)カルボニルを示し、ここで、アルキルカルボニルは、ヒドロキシルまたはアミノにより一置換されていてもよく、
が、C−C−アルキルを示し、
が、メチルを示し、
Aが、酸素原子またはNHを示し、そして、
が、ハロゲン、C−C−アルキルおよびC−C−アルコキシからなる群から相互に独立して選択される3個までの置換基により置換されていてもよいフェニルを示す、
式(I)の化合物、およびそれらの塩、溶媒和物または塩の溶媒和物に関する。
本発明のさらなる実施態様は、式中、
が、水素、(C−C−シクロアルキル)カルボニル、(4員ないし6員複素環)カルボニルまたは(C−C−アルキル)カルボニルを示し、ここで、アルキルカルボニルは、ヒドロキシルまたはアミノにより一置換されていてもよく、そして、
、R、R、RおよびAが、上述の意味を有する、
式(I)の化合物、およびそれらの塩、溶媒和物または塩の溶媒和物に関する。
本発明のさらなる実施態様は、式中、
が、C−C−アルキルを示し、そして、
、R、R、RおよびAが、上述の意味を有する、
式(I)の化合物、およびそれらの塩、溶媒和物または塩の溶媒和物に関する。
本発明のさらなる実施態様は、式中、
が、1個ないし3個の(C−C)−アルコキシ基により置換されていてもよいフェニルを示し、そして、
、R、R、RおよびAが、上述の意味を有する、
式(I)の化合物、およびそれらの塩、溶媒和物または塩の溶媒和物に関する。
本発明のさらなる実施態様は、式中、
が、3,4,5−トリメトキシフェニルを表し、そして、
、R、R、RおよびAが、上述の意味を有する、
式(I)の化合物に関する。
本発明はさらに、本発明による化合物の製造方法に関する。その方法は、
[A]式(II)
Figure 2005536485
式中、R、R、RおよびRは、上記の意味を有する、
の化合物を、式(III)
Figure 2005536485
式中、RおよびAは、上記の意味を有する、
の化合物と反応させるか、または、
[B]式(Ia)
Figure 2005536485
式中、R、R、RおよびAは、上記の意味を有する、
の化合物を、式(IV)
Figure 2005536485
式中、Rは、上記の意味を有し、そして、
は、ハロゲン、好ましくは臭素もしくは塩素、またはヒドロキシルを表す、
の化合物と反応させ、式(Ib)
Figure 2005536485
式中、R、R、R、RおよびAは、上記の意味を有する、
の化合物を得るか、または、
[C]式
Figure 2005536485
式中、R、R、RおよびAは、上記の意味を有する、
の化合物を、式(VI)
Figure 2005536485
式中、RおよびRは、上記の意味を有する、
の化合物と反応させ、
そして、生じる化合物(I)を、場合により適する(i)溶媒および/または(ii)塩基もしくは酸とさらに反応させ、それらの溶媒和物、塩または塩の溶媒和物を得ることによる。
方法[A]による反応は、一般に、不活性溶媒中、適するならば塩基および補助試薬の存在下、好ましくは20ないし120℃の温度範囲で、常圧で、または無溶媒の融解状態で実行できる。
補助試薬は、例えば、フッ化カリウムまたはジメチルアミノピリジンまたは/およびクラウンエーテル類、好ましくは、15−クラウン−5、18−クラウン−8または12−クラウン−4である。
方法[B]による反応は、Xがハロゲンを表すならば、一般に、常圧で、不活性溶媒中、適するならば塩基の存在下、好ましくは0℃ないし50℃の温度範囲で実行できる。
がヒドロキシルを表すならば、この反応は、一般に、常圧で、不活性溶媒中、適するならば塩基の存在下、常套の縮合剤の存在下、好ましくは20℃ないし50℃の温度範囲で実行できる。
縮合剤は、例えば、N,N'−ジエチル−、N,N,'−ジプロピル−、N,N'−ジイソプロピル−、N,N'−ジシクロヘキシルカルボジイミド、N−(3−ジメチルアミノイソプロピル)−N'−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC)、N−シクロヘキシル−カルボジイミド−N'−プロピルオキシメチルポリスチレン(PSカルボジイミド)などのカルボジイミド類、カルボニルジイミダゾールなどのカルボニル化合物、または2−エチル−5−フェニル−1,2−オキサゾリウム3−スルフェートもしくは2−tert−ブチル−5−メチルイソオキサゾリウムパークロレートなどの1,2−オキサゾリウム化合物、2−エトキシ−1−エトキシカルボニル−1,2−ジヒドロキノリンなどのアシルアミノ化合物、無水プロパンホスホン酸、またはクロロ蟻酸イソブチル、またはビス−(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)ホスホリルクロリド、またはベンゾトリアゾリルオキシトリ(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート、またはO−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N',N'−テトラ−メチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HBTU)、2−(2−オキソ−1−(2H)ピリジル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(TPTU)またはO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N',N'−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU)、または1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)、またはベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(BOP)、またはこれらの化合物の混合物である。
N−(3−ジメチルアミノイソプロピル)−N'−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC)と1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)の組合せ、およびベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(BOP)とトリエチルアミンの組合せが、特に好ましい。
方法[A]および[B]のための不活性溶媒は、例えば、塩化メチレン、トリクロロメタン、テトラクロロメタン、トリクロロエタン、テトラクロロエタン、1,2−ジクロロエタンもしくはトリクロロエチレンなどのハロゲン化炭化水素類、ジエチルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタンもしくはジエチレングリコールジメチルエーテルなどのエーテル類、ベンゼン、キシレン、トルエン、ヘキサン、シクロヘキサンもしくは石油留分などの炭化水素類、またはニトロメタンなどのニトロアルカン類、酢酸エチルなどのカルボン酸エステル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなどのn−アルキル化カルボキサミド類、またはアセトン、2−ブタノンなどのケトン類、またはジメチルスルホキシドなどのアルキルスルホキシド類、アセトニトリルなどのアルキルニトリル類、またはピリジンなどのヘテロ芳香族である。方法[A]には、ピリジン、グリコールジメチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンまたはジメチルスルホキシドが好ましく、方法[B]には、Xがハロゲンを表すならば、テトラヒドロフランまたは塩化メチレンが、そして、Xがヒドロキシルを表すならば、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミドまたは塩化メチレンが好ましい。
方法[A]および[B]のための塩基は、例えば、水酸化ナトリウムもしくは水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸化物、炭酸セシウム、炭酸ナトリウムもしくは炭酸カリウムなどのアルカリ金属炭酸塩、ナトリウムメトキシドもしくはカリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドもしくはカリウムエトキシドもしくはカリウムtert−ブトキシドなどのアルカリ金属アルコキシド類、ナトリウムアミド、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド、リチウムジイソプロピルアミドなどのアミド類、ブチルリチウムもしくはフェニルリチウムなどの有機金属化合物、水素化ナトリウムなどのアルカリ金属水素化物、トリエチルアミンもしくはジイソプロピルエチルアミンなどのアルキルアミン類、N−メチルモルホリン、N−メチルピペリジン、4−ジメチルアミノピリジンまたはDBUである。方法[A]には、水素化ナトリウム、トリエチルアミン、カリウムtert−ブトキシドまたはDBUが好ましく、方法[B]には、Xがハロゲンを表すならば、トリエチルアミンが好ましい。
方法[C]による反応は、一般に、不活性溶媒中、適するならば塩基の存在下、触媒の存在下、好ましくは50ないし150℃の温度範囲で、常圧で実行する。
不活性溶媒は、例えば、ベンゼン、キシレン、トルエンなどの炭化水素である;トルエンが好ましい。
塩基は、例えば、カリウムtert−ブトキシドなどのアルカリ金属アルコキシド類、または炭酸セシウム、炭酸ナトリウムもしくは炭酸カリウムなどのアルカリ金属炭酸塩である。
触媒は、例えば、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)またはテトラキス−トリフェニルホスフィンパラジウム(0)および適するホスフィン配位子などの、予め形成されているか、または適するパラジウム源からその場で生成させて用いることができるパラジウム錯体である。ホスフィン配位子としての2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフタレン(BINAP)が特に好ましい。
化合物(III)、(IV)および(VI)は、知られているか、または、対応する出発物質から既知方法と同様に合成できる。
化合物(V)は、対応する出発物質を使用して、方法[A]と同様に製造できる。
化合物(Ia)の製造のために、式(VII)
Figure 2005536485
式中、R、R、RおよびAは、上記の意味を有する、
の化合物を、適するならばパラジウム/活性炭などの触媒の存在下、還元剤と反応させることができる。
この反応は、一般に、不活性溶媒中、好ましくは20ないし150℃の温度範囲で、常圧ないし3バールで実行する。
還元剤は、例えば、水素、二塩化スズ、または三塩化チタンである;水素または二塩化スズが好ましい。
不活性溶媒は、例えば、ジエチルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサン、テトラヒドロフランまたはジエチレングリコールジメチルエーテルなどのエーテル類、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノールまたはtert−ブタノールなどのアルコール類、ベンゼン、キシレン、トルエン、ヘキサン、シクロヘキサンまたは石油留分などの炭化水素類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなどのアミド類、アセトニトリルなどのアルキルニトリル類、ピリジンなどのヘテロ芳香族類である;メタノール、エタノール、イソプロパノールまたは(二塩化スズを使用する場合)ジメチルホルムアミドが好ましい。
化合物(VII)は、対応する出発物質を使用して、方法[A]と同様に製造できる。
化合物(II)の製造のために、式(VIII)
Figure 2005536485
式中、R、R、RおよびRは、上記の意味を有する、
の化合物を、塩素化剤、好ましくはオキシ塩化リン、五塩化リン、塩化スルフリルおよび/または塩化チオニルの存在下、1,2,4−トリアゾールと反応させることができる。
反応は、一般に、不活性溶媒中、適するならば塩基の存在下、好ましくは−20℃ないし20℃の温度範囲で、常圧で実行する(例えば、Knutsen et al., J. Chem. Soc., Perkin Trans 1, 1985, 621-630; A. Kraszewski, J. Stawinski, Tetrahedron Lett. 1980, 21, 2935 参照)。
この反応のために、方法[A]および[B]で言及されたタイプの不活性溶媒を使用できる;ピリジン、トリクロロメタン、ジエチルフェニルアミン、ジオキサンまたはアセトニトリルが好ましい。
塩基として、方法[A]および[B]のために推奨されるものを使用できる;トリエチルアミン、ピリジンまたはジエチルフェニルアミンが好ましい。
化合物(VIII)の製造のために、式(IX)
Figure 2005536485
式中、R、R、RおよびRは、上記の意味を有する、
の化合物を、適する脱水剤(例えば、ルイス酸)、好ましくはオキシ塩化リン、五酸化リン、リン酸またはメチルスルホニルクロリドと反応させることができる。
この反応は、一般に、不活性溶媒中、好ましくは40ないし80℃の温度範囲で、常圧で実行する(例えば、Charles et al. J. Chem. Soc., Perkin Trans 1, 1980, 1139 参照)。
適する不活性溶媒は、方法[A]および[B]について言及したものである;1,2−ジクロロエタンが好ましい。
化合物(IX)の製造のために、式(X)
Figure 2005536485
式中、R、RおよびRは、上記の意味を有する、
の化合物、またはそれらの塩、例えば塩酸塩を、式(XI)
Figure 2005536485
式中、Rは、上記の意味を有し、そして、
は、ハロゲン、好ましくは臭素もしくは塩素、またはヒドロキシルを表す、
の化合物と反応させることができる。
がハロゲンを表すならば、この反応は、一般に、不活性溶媒中、適するならば塩基の存在下、好ましくは0℃ないし50℃の温度範囲で、常圧で実行できる。
適する不活性溶媒は、方法[A]および[B]について言及したものである;テトラヒドロフランまたは塩化メチレンが好ましい。
適する塩基は、方法[A]および[B]に推奨されるものであり、好ましくは、トリエチルアミンである。
がヒドロキシルを表すならば、反応は、一般に、不活性溶媒中、適するならば塩基の存在下、常套の縮合剤の存在下、好ましくは20℃ないし50℃の温度範囲で、常圧で実行できる。
適する不活性溶媒は、方法[A]および[B]について言及したものである;テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミドまたは塩化メチレンが好ましい。
適する還元剤は、方法[B]に推奨されたもの、またはこれらの混合物である。
適する塩基は、方法[A]および[B]について言及したものである。
N−(3−ジメチルアミノイソプロピル)−N'−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC)と1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)の組合せ、ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(BOP)とトリエチルアミンの組合せが、特に好ましい。
化合物(XI)は、知られているか、または、知られている方法に従って対応する出発物質から合成できる。
化合物(X)の製造のために、式(IXa)
Figure 2005536485
式中、R、RおよびRは、上記の意味を有する、
の化合物を、酸と反応させることができる。
この反応は、一般に、不活性溶媒中、好ましくは20℃ないし100℃の温度範囲で、常圧で実行できる。
不活性溶媒として、(VII)の還元に適するものを使用できる;メタノールまたはエタノールが好ましい。
酸は、例えば、トリフルオロ酢酸、硫酸、塩酸、臭化水素酸および酢酸、またはそれらの混合物であり、適するならば水を添加する;塩酸または臭化水素/水が特に好ましい。
さらなる方法では、化合物(IX)の製造のために、式(XII)
Figure 2005536485
式中、RおよびRは、上記の意味を有する、
の化合物、またはそれらの塩、例えば塩酸塩または臭化水素酸塩を、第1工程でヒドラジンと反応させることができ、そこから生じる反応生成物を、第2工程で、式(XIII)
Figure 2005536485
式中、RおよびRは、上記の意味を有し、
は、C−C−アルキル、好ましくはメチルまたはエチルを表す、
の化合物と反応させることができる。
第1工程の反応は、一般に、不活性溶媒中、好ましくは−10℃ないし50℃の温度範囲で、常圧で実行できる(例えば、K. M. Doyle, F. Kurzer, Synthesis 1974, 583 参照)。
第2工程の反応は、一般に、不活性溶媒中、好ましくは20ないし80℃の温度範囲で、常圧で実行できる。
第1および第2工程の反応のための不活性溶媒は、例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノールまたはtert−ブタノールなどのアルコール類、ジメチルホルムアミドなどのアミド類、ジメチルスルホキシドなどのアルキルスルホキシド類である;メタノールまたはエタノールが好ましい。
化合物(IXa)は、化合物(XII)および化合物(XIII)(式中、Rは、メチルを表す)を使用して、化合物(IX)と同じ条件下で製造できる。
化合物(XII)の製造のために、式(XIV)
Figure 2005536485
式中、RおよびRは、上述の意味を有し、そして、
は、シアノまたはメトキシカルボニルを表す、
の化合物を、Yがシアノを表すならば、臭化または塩化アンモニウムおよび気体状アンモニアと、140℃ないし150℃で、オートクレーブ中、または、リチウムビス(トリメチルシリル)アミンおよび塩化水素とジエチルエーテル中で反応させることができる(R.T. Boere, et al., J. Organomet. Chem. 1987, 331, 161-167)。あるいは、Yがメトキシカルボニルを表すならば、トリメチルアルミニウムと、炭化水素中、例えばヘキサン中、および塩化アンモニウムと、反応させることができる。
がメトキシカルボニルを表すならば、反応は、一般に、不活性溶媒中、好ましくは最初は−20℃で、続いて20℃ないし80℃の温度範囲で、常圧で実行できる(例えば、R.S. Garigipati, Tetrahedron Lett. 1990, 31, 1969-1972 参照)。
不活性溶媒として、方法[A]および[B]に適するもの、好ましくはトルエンを使用できる。
化合物(XIV)は、知られているか、または対応する出発物質から、既知方法と同様に合成できる。
化合物(XII)の代わりに、式(XV)
Figure 2005536485
式中、RおよびRは、上記の意味を有する,
の化合物を用いることも可能であり、それは、K. M. Doyle, F. Kurzer, Synthesis 1974, 583 に従って製造できる。
化合物(XV)は、知られているか、または、対応する出発物質から、既知方法と同様に合成できる。
化合物(XIII)の製造のために、式(XVI)
Figure 2005536485
式中、RおよびRは、上記の意味を有する、
の化合物を、式(XVII)
Figure 2005536485
式中、Rは、上記の意味を有し、
は、ハロゲン、好ましくは塩素または臭素を表す、
の化合物と反応させることができる。
この反応は、一般に、不活性溶媒中、適するならば塩基の存在下、そしてジメチルアミノピリジンなどの触媒の存在下、好ましくは20ないし80℃の温度範囲で、常圧で実行する(例えば、Charles, J. Chem. Soc., Perkin Trans. 1, 1980, 1139 参照)。
適する不活性溶媒は、方法[A]および[B]について言及したもの、好ましくはテトラヒドロフランまたはジエチルエーテルである。
適する塩基は、方法[A]および[B]においてと同様に推奨されるもの、好ましくはピリジン、水素化ナトリウム、カリウムtert−ブトキシド、リチウムジイソプロピルアミド、ピペリジンまたはトリエチルアミンである。
化合物(XVII)は、知られているか、または、対応する出発物質から、既知方法と同様に合成できる。
化合物(XVI)の製造のために、式(XVIII)
Figure 2005536485
式中、Rは上記の意味を有する、
の化合物を、式(XIX)
Figure 2005536485
は上記の意味を有し、そして、
は、ハロゲン、好ましくは塩素または臭素である、
の化合物と反応させることができる。
反応は、一般に、不活性溶媒中、適するならば塩基の存在下、適するならばトリメチルシリルクロリドの存在下、好ましくは−10ないし50℃の温度範囲で、常圧で実行する。
適する不活性溶媒は、[A]および[B]について言及したもの、好ましくは塩化メチレンである。
適する塩基には、方法[A]および[B]に推奨されるもの、好ましくはトリエチルアミン、水性溶液中の水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムが含まれる。
化合物(XVIII)および(XIX)は、知られているか、または、対応する出発物質から、既知方法と同様に合成できる。
中間体、化合物(I)の合成のために、適するならば、WO99/24433およびEP−A1092719に記載の方法も使用する。
官能基は、場合により、適する保護基を使用して合成中に保護される。保護基は、後に再度除去できる(例えば、T. W. Greene, P. Wuts, "Protective Groups in Organic Synthesis", 2nd ed., Wiley; New York, 1991 参照)。
上記の方法は、以下の反応スキームにより例示的に図解説明できる:
スキーム1:
Figure 2005536485
スキーム2:
Figure 2005536485
本発明による化合物は、ヒトおよび動物の医薬として使用するのに適する。
本発明による化合物は、予見不可能な価値ある薬理作用のスペクトルを示す。それらは、PDE10A阻害因子として卓越している。
この度初めて、PDE10A阻害因子とパーキンソン病を結びつける動物モデルにおいて、選択的なPDE10Aの阻害を示すことができた。
それらの薬理特性のために、本発明による化合物は、単独で、または、パーキンソン病、特に特発性パーキンソン病、および癌、特に腫瘍の処置および/または予防用、および統合失調症の処置用の他の医薬と組み合わせて使用できる。
特発性パーキンソン病は、パーキンソン症と呼称される神経疾患の比較的幅広い分類に属する、慢性の進行性の神経障害である。それは、4つの主要症状、即ち、運動緩徐、静止時の震え、筋肉の硬直並びに姿勢および運動の障害、のうちの少なくとも2つの発症により臨床的に定義される。病理学的には、特発型のパーキンソン病は、特に脳の黒質領域における色素神経細胞の消失を特徴とする。特発性パーキンソン病は、全パーキンソン症疾患の約75%を占める。他の25%の症例は、非定型パーキンソン病と呼称され、多系統萎縮症、線条体黒質系の変性または血管性パーキンソン症などの症候群が含まれる。
本発明に関して、腫瘍の定義には、良性と悪性の両方の腫瘍が含まれ、従って、例えば、良性新形成、異形成、過形成および転移形成を伴う新形成も含まれる。さらなる腫瘍の例は、癌腫、肉腫、癌肉腫、造血器官の腫瘍、神経組織、例えば脳の腫瘍、または皮膚細胞の腫瘍である。腫瘍形成では、制御されない、または不適切に制御された細胞***が起こる。腫瘍は、局所的に限定され得るが、周辺組織に浸潤し、リンパ系により、または血流により、新しい場所に取り込まれ得る。従って、原発性腫瘍および二次腫瘍がある。原発性腫瘍は、それらが発見された器官で元々形成されたものである。二次腫瘍は、転移形成により他の器官に取り込まれ、新しい場所に広がったものである。
基底核の機能異常は、精神病、統合失調症および関連する***情動障害に関連するのみならず、鬱病(Kapur, Biol. Psychiatr. 1992, 32, 1-17; Lafer, et al., Psychiatr. Clin. North. Am. 1997, 20, 855-896)および不安障害(Jetty, et al., Psychiatr. Clin. North. Am. 2001, 24, 75-97)などの他の神経精神医学的変化にも役割を果たす。
さらに、本発明による化合物は、認知症、卒中、頭蓋大脳外傷、アルツハイマー病、前頭葉変性を伴う認知症、レビー小体型認知症、血管性認知症、注意欠陥症候群、注意および集中障害、情動障害、精神病、神経症、躁病または躁鬱病、ピック症、疼痛および癲癇などの、cGMPレベルおよび/またはcAMPレベルに影響を与えることにより処置できるさらなる疾患の処置に適する。
本発明による化合物のインビトロの作用は、以下の生物学的アッセイを使用して示すことができる。
インビトロ酵素阻害試験:
PDE10Aの阻害
PDE10A(WO01/29199、図1A)を、全長でSf9昆虫細胞(Invitrogen, Carlsbad, CA)に、Life Technologies (Gaithersburg, MD)のBac-to-Bac(商標)バキュロウイルス発現システムを利用して、組換え的に発現させる。感染の48時間後、細胞を回収し、溶解緩衝液(50mMトリスHCl、pH7.4、50mM NaCl、1mM MgCl、1.5mM EDTA、10%グリセロール、プラス Protease Inhibitor Cocktail Set III [CalBiochem, La Jolla, CA USA] 20μl)20ml(培養液1lにつき)に懸濁する。細胞を4℃で1分間超音波処理し、続いて10000rpmで30分間、4℃で遠心分離する。上清(PDE10A調製物)を回収し、−20℃で保存する。
試験物質のインビトロでのPDE10Aに対する作用を測定するために、それらを100%DMSOに溶解し、連続的に希釈する。典型的に、200μMないし1.6μMの希釈連続物を調製する(試験において生じる最終濃度:4μMないし0.032μM)。各場合で希釈物質溶液2μlを、マイクロタイタープレート(Isoplate; Wallac Inc., Atlanta, GA)の孔に導入する。その後、上記のPDE10A調製物の希釈物50μlを添加する。PDE10A調製物の希釈物は、後のインキュベーションの間に、70%より少ない基質が反応するように選択する(典型的な希釈:1:10000;希釈緩衝液:50mMトリス/HCl pH7.5、8.3mM MgCl、1.7mM EDTA、0.2%BSA)。基質である[5',8−H]アデノシン3',5'−環状ホスフェート(1μCi/μl;Amersham Pharmacia Biotech., Piscataway, NJ)を、アッセイ緩衝液(50mMトリス/HCl pH7.5、8.3mM MgCl、1.7mM EDTA)で1:2000に、0.0005μCi/μlの濃度まで希釈する。酵素反応は、最後に、希釈基質50μl(0.025μCi)の添加により開始する。試験バッチを60分間20℃でインキュベートし、Yttrium Scintillation Proximity Beads (Amersham Pharmacia Biotech., Piscataway, NJ.)18mg/mlを含有する懸濁液25μlの添加により、反応を停止する。フィルムを使用してマイクロタイタープレートを密封し、60分間20℃で静置する。その後、プレートを孔1つにつき30秒間 Microbeta シンチレーションカウンター(Wallac Inc., Atlanta, GA)で測定する。基質濃度対阻害のパーセンテージをグラフ上でプロットし、IC50値を判定する。
本発明による化合物のPDE10A阻害作用は、以下の実施例により示し得る:
Figure 2005536485
PDE1−5、7−9および11の阻害
組換えPDE1C(GenBank/EMBL 受託番号: NM_005020、Loughney et al. J. Biol. Chem. 1996 271, 796-806)、PDE2A(GenBank/EMBL 受託番号: NM_002599、Rosman et al. Gene 1997 191, 89-95)、PDE3B(GenBank/EMBL 受託番号: NM_000922, Miki et al. Genomics 1996 36, 476-485)、PDE4B(GenBank/EMBL 受託番号: NM_002600, Obernolte et al. Gene. 1993 129, 239-247)、PDE5A(GenBank/EMBL 受託番号: NM_001083, Loughney et al. Gene 1998 216, 139-147)、PDE7B(GenBank/EMBL 受託番号: NM_018945, Hetman et al. Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 2000 97, 472-476)、PDE8A(GenBank/EMBL 受託番号: AF_056490, Fisher et al. Biochem. Biophys. Res. Commun. 1998 246, 570-577)、PDE9A(GenBank/EMBL 受託番号: NM_002606, Fisher et al. J. Biol. Chem. 1998 273, 15559 15564)、PDE11A(GenBank/EMBL 受託番号: NM_016953, Fawcett et al. Proc. Natl. Acad. Sci 2000 97, 3702-3707) を、pFASTBAC バキュロウイルス発現系 (GibcoBRL)を利用してSf9細胞に発現させた。
組換えPDE3B、PDE4B、PDE7B、PDE8AおよびPDE11Aに対する試験物質のインビトロでの作用は、PDE10Aについて上記した試験プロトコールに従って測定する。組換えPDE1C、PDE2A、PDE5AおよびPDE9Aの対応する作用の測定のために、プロトコールを以下の通りに適合させる:PDE1Cの場合、カルモジュリン(10−7M)およびCaCl(3mM)を反応バッチにさらに添加する。PDE2Aを試験中にcGMP(1μM)の添加により刺激し、BSA濃度0.01%を使用して試験する。PDE5AおよびPDE9Aのために、[8−H]cGMP(Amersham Pharmacia Biotech., Piscataway, NJ)を基質として用いる。
本発明による化合物のパーキンソン病の処置に対する適合性は、以下の動物モデルで示すことができる:
ラットのハロペリドールカタレプシー
神経遮断薬のハロペリドールは、ドーパミンD2受容体の高親和性アンタゴニストである。ヒトおよび動物において、比較的高用量のハロペリドールの投与は、ドーパミン作動性神経伝達の一過性遮断を引き起こす。この遮断は、所定の姿勢が正常よりも長く保持される、錐体外路の運動機能の障害である「カタレプシー」をもたらす。神経遮断薬により誘導される動物のカタレプシーは、一般的にパーキンソン病患者の運動低下および硬直のモデルとみなされている(Elliott et al., J Neural Transm [P-D Sect] 1990;2:79-89)。動物が所定の***を変えるために必要とする時間は、カタレプシーの程度の指標として使用される(Sanberg et al., Behav. Neurosci. 1988;102:748-59)。
カタレプシー実験では、オスのラットを、媒体または様々な用量の試験すべき化合物のいずれかを投与されるグループにランダムに分ける。各ラットは、ハロペリドール1.5mg/kgの腹腔内注射を受ける。ハロペリドール投与の120分後に、動物のカタレプシー的行動を記録する。試験すべき化合物を、カタレプシー試験の前に、行動試験の時に最大血漿濃度に達するような間隔でラットに投与する。
カタレプシー的行動の測定のために、動物の両前足を9x5.5x5.5cm高さx幅x深さの木製ブロックに置く。動物が両足を木製ブロックから退けるのに要する時間を、カタレプシーの期間として記録する。180秒後、動物をブロックから退ける。
ラットの6−ヒドロキシドーパミン(6−OH−DA)損傷
ドーパミン作動性の黒質線条体および線条体淡蒼球系の神経伝達の変性は、パーキンソン病の主な徴候である。パーキンソン病の症候群は、神経毒6−OH−DAをラットに脳内注射する動物モデルで、おおかた模擬実験できる。
上記の実験のために、オスのラット(Harlan Winkelmann, Germany; 実験開始時の体重:180−200g)を、制御された条件下(大気湿度、温度)、12時間の明暗サイクルで飼育した。実験中ではない場合、動物は水および食物に自由に接近できる。
手術の日に、パージリン(Sigma, St. Louis, MO, USA;50mg/kg i.p.)およびデスメチルイミプラミン塩酸塩(Sigma;25mg/kg i.p.)を、6−ヒドロキシドーパミンの代謝を抑制するため、あるいは、6−ヒドロキシドーパミンのノルアドレナリン作動性構造への取込みを防止するために、損傷を与える30分前に動物に投与する。ナトリウムペントバルビタール(50mg/kg i.p.)を利用して麻酔を開始した後、実験動物を定位的な枠に固定する。黒質線条体の神経伝達への損傷は、0.01%強度アスコルビン酸−塩水溶液4μlに溶解した6−OH−DA臭化水素酸塩(Sigma, St. Louis, MO, USA)8μgの一側性の単回注射を利用して実行する。この溶液をゆっくりと注射する(1μl/分)。Koenig および Klippel による注射の座標は、2.4mm前側、1.49mm外側、2.7mm腹側である。注射後、神経毒の拡散を促進するために、注射針をその場にさらに5分間残した。
手術後、動物を温かいプレートの上に置き、監視下で目覚めた後、任意に食物と水を摂ることのできるケージに再度移した。
薬物グループでは、手術の1日後から手術の28日後の実験終了まで、動物を物質で処置する。
このような6−OHDA−損傷動物を、媒体または様々な用量の調査すべき化合物のいずれかを受容する様々な処置グループに分ける。比較のために、偽損傷動物(6−OHDAの代わりに、0.9%強度塩化ナトリウム水溶液を注射する)を、さらに含める。
その損傷に起因する運動機能不全は、各文献に記載されている通り、以下の試験を使用して定量する:
a)階段試験(前足協調試験):
Barneoud et al: Effects of complete and partial lesions of the dopaminergic mesotelencephalic system on skilled forelimb use in the rat. Neuroscience 1995, 67, 837 - 848.
b)加速ロータロッド試験(平衡試験):
Spooren et al.: Effects of the prototypical mGlu5 receptor antagonist 2-methyl-6-(phenylethynyl)-pyridine on rotarod, locomotor activity and rotational responses in unilateral 6-OHDA-lesioned rats. Eur. J. Pharmacol. 2000, 406, 403 - 410.
c)前足牽引力測定:
Dunnet et al.: A laterised grip strength test to evaluate unilateral nigrostriatal lesions in rats. Neurosci. Lett. 1998, 246, 1 - 4.
本発明による化合物の統合失調症の処置に対する適合性は、以下の動物モデルで示すことができる:
ラットのカタレプシー試験
基底核の機能に対する試験物質の作用は、「ラットのカタレプシー試験」(Sanberg et al., Behav. Neurosci. 1988, 102, 748-759)を使用して動物モデルで調査できる。カタレプシーは、高まった筋肉の緊張を伴って、ある***に留まることである。正常な動物が普通ではない***にされると、それは数秒の内に体の姿勢を変えるが、カタレプシーの動物は、比較的長時間その強要された姿勢のままである。強要された***を正すまでに経過する時間を、カタレプシーの強度の測定として使用できる。十分な高用量では、抗精神病薬のハロペリドールも、カタレプシー行動を誘導する(例えば、Chartoff et al., J. Pharmacol. Exp. Therap. 291, 531-537)。EP−A1250923には、選択的PDE10阻害因子のパパベリンがハロペリドールカタレプシーの増強を誘導することが記載されている。
選択的PDE10阻害因子の作用は、上述の動物モデルで調査する。低用量のハロペリドール(0.3mg/kgs.c.)は、カタレプシー試験の30分前に単独で与えるか、または、化合物と共に投与する。カタレプシー的行動を測定するために、ラットの両前足を高さ9cm、幅5.5cmx深さ5.5cmの木製ブロックに置く。動物が再度ブロックから前足を下ろすまでに経過する時間を、カタレプシーの期間として記録する。全ラットは、遅くとも60秒後に木製ブロックから下ろす。各処置グループ(各場合で動物10匹)で得られるデータを、分散分析(ANOVA)を利用して統計的に分析する。
この新しい活性化合物は、既知のやり方で、不活性、非毒性、医薬的に適する媒体または溶媒を使用して、錠剤、被覆錠剤、丸剤、顆粒剤、エアゾル剤、シロップ剤、乳剤、懸濁剤および液剤などの常套の製剤に変換できる。ここで、治療的に活性な化合物は、各場合で全混合物の重量の約0.5ないし90%の濃度で、即ち、指示された用量範囲を達成するのに十分な量で、存在すべきである。
製剤は、例えば、活性化合物を溶媒および/または媒体を使用して、適するならば乳化剤および/または分散剤を使用して、増量することにより製造する。例えば、水を希釈剤として使用するとき、場合により有機溶媒を補助溶媒として使用できる。
投与は、常套のやり方で、好ましくは経口、経皮または非経腸で、特に、経舌(perlingually)または静脈内で実行する。しかしながら、口または鼻を介する吸入、例えばスプレーを利用して、または皮膚を介して局所的に実行することもできる。
一般に、約0.001ないし10、経口投与の場合、好ましくは約0.005ないし3mg/kg体重の量を投与するのが、効果的な結果を達成するのに有利であると明らかにされた。
これにも関わらず、体重または投与経路のタイプ、医薬に対する個体の挙動、その製剤の様式、投与を行う時間または間隔に応じて、上述の量から逸脱することが場合により必要であり得る。従って、上述の最小量より少ない量で処理するのが適切な場合があり、一方上述の上限を超えなければならない場合もある。比較的大量に投与する場合、1日かけて数個の個々の用量に分割することが推奨され得る。
断りのない限り、全ての量的データは重量パーセントに関する。液体/液体溶液の溶媒比、希釈比および濃度のデータは、各場合で容積に関する。「w/v」の記述は「重量/容積」を意味する。例えば、「10%w/v」:物質10gを含有する溶液または懸濁液100mlである。
略号:
Figure 2005536485
Figure 2005536485
HPLCおよびLC−MSの方法:
方法1(HPLC)
器具:DAD 検出を有する HP 1100;カラム:Kromasil RP-18, 60 mm x 2 mm, 3.5 μm;溶離剤:A=5ml HClO/l HO、B=アセトニトリル;勾配:0分2%B、0.5分2%B、4.5分90%B、6.5分90%B;流速:0.75ml/分;温度:30℃;検出UV210nm
方法2(LC−MS)
器具:Micromass Quattro LCZ, HP1100;カラム:Symmetry C18, 50 mm x 2.1 mm, 3.5 μm;溶離剤A:水+0.05%蟻酸、溶離剤B:アセトニトリル+0.05%蟻酸;勾配:0.0分90%A→4.0分10%A→6.0分10%A;オーブン:40℃;流速:0.5ml/分;UV検出:210nm
方法3(LC−MS)
器具:Micromass Platform LCZ, HP1100;カラム:Symmetry C18, 50 mm x 2.1 mm, 3.5 μm;溶離剤A:水+0.05%蟻酸、溶離剤B:アセトニトリル+0.05%蟻酸;勾配:0.0分90%A→4.0分10%A→6.0分10%A;オーブン:40℃;流速:0.5ml/分;UV検出:210nm
出発化合物
実施例1A
4−ニトロベンゼンカルボキシイミドアミド塩酸塩
Figure 2005536485
塩化アンモニウム21.40g(400mmol)を、温度計、コンデンサー、滴下漏斗およびメカニカルスターラーを有する三口フラスコ中、アルゴン雰囲気下、無水トルエン200mlに懸濁し、0℃に冷却する。トリメチルアルミニウム(2Mヘキサン溶液200ml)400mmolを滴下して添加し、混合物を20℃で、気体の放出が観察されなくなるまで撹拌する(約2時間)。続いて4−ニトロベンゾニトリル19.75g(133mmol)を混合物に添加し、反応混合物を終夜80℃で撹拌する。
0℃に冷却後、混合物をメタノール250mlで滴下して処理し、20℃で激しく撹拌する。反応混合物を濾過し、残渣をメタノールでよく洗浄する。濾液を濃縮し、残渣をジクロロメタン/メタノール10/1を使用して懸濁する。塩化アンモニウムからなる不溶性固体を吸引濾過し、濾液を再度濃縮し、生成物を固体として得る。
総収量:19.53g(理論値の73%)
MS(DCI):m/z=183(M+NH−HCl)
実施例2A
3−ニトロベンゼンカルボキシイミドアミド塩酸塩
Figure 2005536485
塩化アンモニウム7.22g(135mmol)を、実施例1Aと同様に、トリメチルアルミニウム(2Mヘキサン溶液67.5ml)135mmolおよび3−ニトロベンゾニトリル10g(67.51mmol)と反応させる。
総収量:9.7g(理論値の71%)
HPLC(方法1):R=1.57分
MS(ESIpos):m/z=166(M+H−HCl)
実施例3A
4−ブロモベンゼンカルボキシイミドアミド臭化水素酸塩
Figure 2005536485
4−ブロモベンゾニトリル(36.4g、0.2mol)、臭化アンモニウム(39.2g、0.4mol)およびアンモニア気体(34.0g、2mol)を、自己圧下、オートクレーブ中、9時間140−150℃で加熱する。オートクレーブの内容物を濃縮し、エタノールと撹拌することにより抽出する。残渣を濾取し、エタノールと撹拌することにより再度抽出する。抽出物を合わせ、約100mlに濃縮する。沈殿した固体を吸引濾過し、エタノールで洗浄し、乾燥させる。
収量21.4g(理論値の38%)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 7.75 (d, 2H), 7.87 (d, 2H) 9.10 (s, 3H).
実施例4A
エチル3−(アセチルアミノ)−2−オキソブタノエート
Figure 2005536485
N−アセチルアラニン(4.92g、37.5mmol)、ピリジン9.10mlおよびDMAP150mgを、THF200mlに溶解し、溶液を沸騰させる。沸騰加熱状態で、エチル塩化オキサリル8.6ml(10.5g、75mmol)を滴下して添加し;添加が完了した後、混合物をさらに3時間、沸騰加熱状態で撹拌する。冷却後、反応混合物を氷水600mlに添加し、酢酸エチル(4x150ml)で抽出し、合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液200mlで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮する。得られた物質を遅滞なくエタノールに溶解し、さらに反応させる。
実施例5A
N−{1−[3−(4−ニトロフェニル)−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−6−イル]エチル}アセトアミド
Figure 2005536485
ヒドラジン水和物7.30g(7.09ml、145.82mmol)を、エタノール250ml中の実施例1A由来の4−ニトロベンゼンカルボキシイミドアミド塩酸塩24.50g(121.5mmol)に滴下して添加する。混合物を1時間20℃で撹拌する。この時間の後、エタノール中の実施例4A由来のエチル3−(アセチルアミノ)−2−オキソブタノエート34.12g(182.28mmol)を添加し、反応混合物を4時間70−80℃の浴温度で、続いて12時間20℃で撹拌する。混合物を濃縮し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(溶離剤:酢酸エチル、続いてジクロロメタン/メタノール30:1)で精製する。
収量:14.80g(理論値の40%)
HPLC(方法1):R=3.11分
MS(ESIpos):m/z=304(M+H)
1H-NMR (400 MHz, MeOH-d4): δ = 1.49 (d, 3H), 1.99 (s, 3H), 5.23 (q, 1H), 8.26 (d, 2H), 8.41 (d, 2H)、2つのNHは、見いだせない。
実施例6A
N−{1−[3−(3−ニトロフェニル)−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−6−イル]エチル}アセトアミド
Figure 2005536485
ヒドラジン水和物2.89g(2.81ml、57.73mmol)を、エタノール200ml中の実施例2A由来の3−ニトロベンゼンカルボキシイミドアミド塩酸塩9.70g(48.11mmol)に滴下して添加する。混合物を1時間20℃で撹拌する。この時間の後、実施例4A由来のエチル3−(アセチルアミノ)−2−オキソブタノエート13.51g(72.17mmol)をエタノールに添加し、反応混合物を4時間70−80℃の浴温度で、続いて12時間20℃で撹拌する。混合物を濃縮し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(溶離剤:酢酸エチル、続いてジクロロメタン/メタノール30:1)により精製する。
収量:1.93g(理論値の13%)
HPLC(方法1):R=3.07分
MS(ESIpos):m/z=304(M+H)
1H-NMR (300 MHz, MeOH-d4): δ = 1.49 (d, 3H), 1.99 (s, 3H), 5.21 (q, 1H), 7.81 (t, 1H), 8.42 (d, 1H), 8.52 (d, 1H), 8.93 (s, 1H) 両方のNHは、見いだせない。
実施例7A
N−{1−[3−(4−ブロモフェニル)−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−6−イル]エチル}アセトアミド
Figure 2005536485
ヒドラジン水和物(3.60g、27.5mmol)3.50mlを、エタノール150ml中の実施例3A由来の4−ブロモベンゼン−カルボキシイミドアミド臭化水素酸塩(11.8g)に添加し、混合物を1時間撹拌する。この時間の後、エタノール76ml中の実施例4A由来のエチル3−(アセチルアミノ)−2−オキソブタノエート(16.8g)を滴下して添加し、反応混合物を3時間80℃の浴温度で、続いて終夜20℃で撹拌する。混合物を濃縮し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(溶離剤:ジクロロメタン/メタノール95:5)により精製する。
収量:4.58g(理論値の15%)
MS(ESI):m/z=337(M+H)
1H-NMR (200 MHz, CDCl3): δ = 1.54 (d, 3H), 2.07 (s, 3H), 5.26-5.41 (m, 1H), 7.51 (br. s, 1H), 7.66 (d, 2H), 8.12 (d, 2H).
実施例8A
5,7−ジメチル−2−(4−ニトロフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−4(3H)−オン
Figure 2005536485
1,2−ジクロロエタン150ml中の実施例5A由来のN−{1−[3−(4−ニトロフェニル)−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−6−イル]エチル}アセトアミド13.76g(8.13mmol)の溶液を、塩化ホスホリル20.87g(12.69ml、136.11mmol)で、氷浴で冷却しながら処理する。混合物を4時間65℃で撹拌する。冷却後、水性炭酸水素ナトリウム溶液を使用してそれを加水分解する。有機相の溶媒を真空で除去し、残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより精製する(溶離剤勾配:ジクロロメタン/メタノール200:1−100:1−50:1)。
収量:10.6g(理論値の82%)
MS(ESI):m/z=286(M+H)
1H-NMR (300 MHz, MeOH-d4): δ = 2.61 (s, 3H), 2.66 (s, 3H), 8.22 (d, 2H), 8.42 (d, 2H).
実施例9A
5,7−ジメチル−2−(3−ニトロフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−4−(3H)オン
Figure 2005536485
1,2−ジクロロエタン中の実施例6A由来のN−{1−[3−(3−ニトロフェニル)−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−6−イル]エチル}アセトアミド1.93g(6.36mmol)の溶液を、塩化ホスホリル2.93g(1.78ml、19.09mmol)で処理する。混合物を3時間95℃で撹拌する。冷却後、水性炭酸水素ナトリウム溶液2滴を使用してそれを加水分解する。溶媒を真空で除去し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(溶離剤勾配:ジクロロメタン/メタノール100:1−50:1−30:1−20:1)により精製する。
収量:1.46g(理論値の80%)
HPLC(方法1):R=3.47分
MS(ESI):m/z=286(M+H)
実施例10A
2−(4−ブロモフェニル)−5,7−ジメチルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−4−(3H)オン
Figure 2005536485
1,2−ジクロロエタン340ml中の実施例7A由来のN−{1−[3−(4−ブロモフェニル)−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−6−イル]エチル}10.0g(29.66mmol)の溶液を、塩化ホスホリル13.64g(8.30ml、88.98mmol)で処理する。混合物を還流下で15時間沸騰させる。冷却後、溶媒を除去する。残渣をジエチルエーテルで撹拌し、吸引濾過する。結晶物を飽和水性炭酸水素ナトリウム溶液150mlで1時間撹拌し、続いて水100mlで希釈する。30分後、固体を吸引濾過し、水でよく洗浄し、石油エーテルで再洗浄する。
収量:9.30g(理論値の98%)
MS(ESI):m/z=319(M+H)
HPLC(方法1):R=3.79分
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 2.63 (s, 3H), 2.75 (s, 3H), 7.82 (d, 2H), 7.97 (d, 2H), 12.43 (br. s, 1H).
実施例11A
5,7−ジメチル−2−(4−ニトロフェニル)−4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン
Figure 2005536485
塩化ホスホリル2.53g(1.54ml、16.51mmol)を、乾燥ピリジン10ml中の実施例8A由来の5,7−ジメチル−2−(4−ニトロフェニル)イミダゾ−[5,1f][1,2,4]トリアジン−4−(3H)オン1.57g(5.50mmol)の溶液に、アルゴン下、0℃で滴下して添加し、混合物を30分間20℃で撹拌する。続いて、1,2,4−トリアゾール3.42g(49.53mmol)を添加し、混合物を終夜RTで撹拌する。反応混合物を濃縮し、残渣を水性炭酸塩水素ナトリウム溶液で処理し、ジクロロメタンを使用して混合物を抽出する。有機相を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空で除去する。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(溶離剤:ジクロロメタン/メタノール100:1)により精製する。
収量:1.06g(理論値の57%)
MS(ESI):m/z=337(M+H)
実施例12A
5,7−ジメチル−2−(3−ニトロフェニル)−4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン
Figure 2005536485
塩化ホスホリル2.35g(15.35mmol)を、乾燥ピリジン50ml中の実施例9A由来の5,7−ジメチル−2−(3−ニトロフェニル)イミダゾ−[5,1−f][1,2,4]トリアジン−4−(3H)オン1.46g(5.12mmol)の溶液に、アルゴン下、0℃で滴下して添加し、混合物を30分間RTで撹拌する。続いて、1,2,4トリアゾール3.18g(46.06mmol)を添加し、混合物を3時間20℃で撹拌する。反応混合物を濃縮し、水性炭酸水素ナトリウム溶液で残渣を処理し、混合物をジクロロメタンで抽出する。有機相を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空で除去する。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(溶離剤:ジクロロメタン/メタノール100:1)により精製する。
収量:0.736g(理論値の43%)
MS(ESI):m/z=337(M+H)
HPLC(方法1):R=3.96分
1H-NMR (200 MHz, CDCl3): δ = 2.86 (s, 3H), 2.92 (s, 3H), 7.73 (t, 1H), 8.30 (s, 1H), 8.40 (d, 1H), 8.73 (d, 1H), 9.21 (s, 1H), 9.43 (s, 1H).
実施例13A
2−(4−ブロモフェニル)−5,7−ジメチル−4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン
Figure 2005536485
塩化ホスホリル11.53g(7.0ml、75.20mmol)を、アルゴン下で、乾燥ピリジン250ml中の実施例10A由来の2−(4−ブロモフェニル)−5,7−ジメチルイミダゾ−[5,1−f][1,2,4]トリアジン−4−(3H)オン8.00g(25.07mmol)の溶液に、0℃で滴下して添加し、混合物を30分間RTで撹拌する。続いて、1,2,4−トリアゾール15.58g(225.59mmol)を添加し、混合物を終夜20℃で撹拌する。反応混合物を濃縮し、残渣を水性炭酸水素ナトリウム溶液で処理し、混合物をジクロロメタンで抽出する。有機相を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空で除去する。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(溶離剤:ジクロロメタン/メタノール100:1)により精製する。
収量:7.98g(理論値の86%)
MS(DCI/NH):m/z=370(M+H)
1H-NMR (200 MHz, MeOH-d4): δ = 2.89 (s, 3H), 2.96 (s, 3H), 7.82 (d, 2H), 8.46
(d, 2H), 8.52 (s, 1H), 9.83 (s, 1H).
実施例14A
5,7−ジメチル−2−(4−ニトロフェニル)−4−(3,4,5−トリメトキシフェノキシ)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン
Figure 2005536485
テトラヒドロフラン50ml中のカリウムtert−ブトキシド40mg(0.33mmol)および3,4,5−トリメトキシフェノール60mg(0.33mmol)の溶液を、30分間撹拌する。実施例11A由来の5,7−ジメチル−2−(4−ニトロフェニル)−4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)イミダゾ−[5,1−f][1,2,4]トリアジン70mg(0.22mmol)をそれに添加し、混合物を3時間70℃で加熱する。冷却後、溶媒を除去し、残渣をクロマトグラフィー(溶離剤勾配:ジクロロメタン/メタノール200:1−100:1)により精製する。
収量:76mg(理論値の75%)
MS(ESI):m/z=452(M+H)
HPLC(方法1):R=4.29分
1H-NMR (300 MHz, CDCl3): δ = 2.75 (s, 3H), 2.79 (s, 3H), 3.88 (s, 6H), 3.92 (s, 3H), 6.59 (s, 2H), 8.25 (d, 2H), 8.33 (d, 2H).
実施例15A
5,7−ジメチル−2−(3−ニトロフェニル)−4−(3,4,5−トリメトキシフェノキシ)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン
Figure 2005536485
テトラヒドロフラン20ml中のカリウムtert−ブトキシド175.17mg(1.04mmol)および3,4,5−トリメトキシフェノール287.53mg(1.56mmol)の溶液を、30分間撹拌する。実施例12A由来の5,7−ジメチル−2−(3−ニトロフェニル)−4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン350mg(1.04mmol)をそれに添加し、混合物を2時間70℃に加熱する。冷却後、溶媒を除去し、残渣をジクロロメタンおよび1N水酸化ナトリウム溶液に溶かして抽出する。有機相を分離し、乾燥させ、粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(溶離剤:ジクロロメタン/メタノール100:1)により精製する。
収量:403mg(理論値の86%)
MS(ESI):m/z=452(M+H)
HPLC(方法1):R=4.29分
1H-NMR (300 MHz, CDCl3): δ = 2.76 (s, 3H), 2.80 (s, 3H), 3.90 (s, 6H), 3.93 (s, 3H), 6.63 (s, 2H), 7.59 (t, 1H), 8.28 (d, 1H), 8.47 (d, 1H), 9.00 (s, 1H).
実施例16A
2−(4−ブロモフェニル)−5,7−ジメチル−4−(3,4,5−トリメトキシフェノキシ)イミダゾ[5,1f][1,2,4]−トリアジン
Figure 2005536485
テトラヒドロフラン100ml中のカリウムtert−ブトキシド1.82g(16.21mmol)および3,4,5−トリメトキシフェノール2.99g(16.21mmol)の溶液を、30分間撹拌する。実施例13A由来の2−(4−ブロモフェニル)−5,7−ジメチル−4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン4.0g(10.80mmol)をそれに添加し、混合物を3時間70℃に加熱する。冷却後、溶媒を除去し、残渣をジクロロメタンおよび1N水酸化ナトリウム溶液で溶かして抽出する。有機相を分離し、乾燥させ、粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(溶離剤:ジクロロメタン/メタノール200:1−100:1)により精製する。
収量:5.20g(理論値の99%)
MS(ESI):m/z=485(M+H)
HPLC(方法1):R=4.59分
1H-NMR (300 MHz, CDCl3): δ = 2.73 (s, 3H), 2.75 (s, 3H), 3.87 (s, 6H), 3.91 (s, 3H), 6.59 (s, 2H), 7.53 (d, 2H), 8.02 (d, 2H).
実施例17A
5,7−ジメチル−2−(4−ニトロフェニル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン
Figure 2005536485
DMF中の実施例11A由来の5,7−ジメチル−2−(4−ニトロフェニル)−4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン130mg(0.39mmol)の溶液を、3,4,5−トリメトキシアニリン111mg(0.58mmol)および炭酸カリウム80mg(0.58mmol)で処理する。反応混合物を終夜90℃で撹拌する。冷却後、溶媒を回転エバポレーター上で除去し、残渣をトルエンでもう2回処理し、溶媒を真空で再度除去する。少量のメタノールと撹拌することにより生成物を抽出し、吸引濾過する。
収量:128mg(理論値の74%)
MS(ESI):m/z=451(M+H)
HPLC(方法1):R=4.31分
1H-NMR (300 MHz, CDCl3): δ = 2.74 (s, 3H), 2.80 (s, 3H), 3.90 (s, 3H), 3.94 (s, 6H), 6.59 (s, 2H), 7.07 (s, 2H), 7.13 (br. s, 1H), 8.29 (d, 2H), 8.52 (d, 2H).
実施例18A
5,7−ジメチル−2−(3−ニトロフェニル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン
Figure 2005536485
DMF中の実施例12A由来の5,7−ジメチル−2−(3−ニトロフェニル)−4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン350mg(1.04mmol)の溶液を、3,4,5−トリメトキシアニリン290mg(1.56mmol)および炭酸カリウム220mg(1.56mmol)で処理する。反応混合物を終夜90℃で撹拌する。冷却後、溶媒を回転エバポレーターで除去し、残渣をトルエンでもう2回処理し、溶媒を真空で除去する。少量のメタノールと撹拌することにより生成物を抽出し、吸引濾過する。
収量:342mg(理論値の73%)
MS(ESI):m/z=451(M+H)
HPLC(方法1):R=4.36分
1H-NMR (300 MHz, CDCl3): δ = 2.76 (s, 3H), 2.82 (s, 3H), 3.90 (s, 3H), 3.97 (s, 6H), 7.08 (s, 2H), 7.16 (br. s, 1H), 7.63 (t, 1H), 8.32 (d, 1H), 8.68 (d, 1H), 9.14 (s, 1H).
実施例19A
N−[2−(4−ブロモフェニル)−5,7−ジメチルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イル]−N−(3,4,5−トリ−メトキシフェニル)アミン
Figure 2005536485
DMF中の実施例13A由来の2−(4−ブロモフェニル)−5,7−ジメチル−4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン4.0g(10.80mmol)の溶液を、3,4,5−トリメトキシアニリン2.97g(16.21mmol)および炭酸カリウム2.24g(16.21mmol)で処理する。反応混合物を終夜90℃で撹拌する。冷却後、溶媒を回転エバポレーター上で除去し、残渣をトルエンでもう2回処理し、トルエンを再度除去する。少量のメタノールと撹拌することにより生成物を抽出し、吸引濾過する。
収量:3.60g(理論値の69%)
MS(ESI):m/z=484(M+H)
HPLC(方法1):R=4.61分
1H-NMR (300 MHz, CDCl3): δ = 2.71 (s, 3H), 2.78 (s, 3H), 3.89 (s, 3H), 3.93 (s, 6H), 7.06 (br. s, 1H), 7.09 (s, 2H), 7.56 (d, 2H), 8.22 (d, 2H).
実施例20A
N−2−tert−ブトキシカルボニル−N−1−(4−{5,7−ジメチル−4−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル}フェニル)グリシンアミド
Figure 2005536485
ジクロロメタン中のBOC−グリシン46mg(0.26mmol)の溶液を、HOBt35mg(0.26mmol)および4−メチルモルホリン72mg(0.71mmol)で処理する。混合物を−20℃に冷却し、EDC50mg(0.26mmol)で処理する。それを30分間RTに温めながら撹拌する。続いて、実施例3由来のN−[2−(4−アミノフェニル)−5,7−ジメチルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イル]−N−(3,4,5−トリ−メトキシフェニル)アミン100mg(0.24mmol)を、それに−20℃で添加する。混合物を24時間20℃で撹拌する。反応を完了させるために、実施例3の化合物を除く出発物質の全量を、再度それに添加し、混合物をさらに24時間撹拌する。溶媒を真空で除去し、HPLCを利用して残渣を精製する。
収量:41mg(理論値の30%)
MS(ESI):m/z=578(M+H)
製造実施例
実施例1
4−[5,7−ジメチル−4−(3,4,5−トリメトキシフェノキシ)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル]−アニリン
Figure 2005536485
実施例14A由来の5,7−ジメチル−2−(4−ニトロフェニル)−4−(3,4,5−トリメトキシフェノキシ)−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン70mg(0.17mmol)を、アルゴン下でメタノールに溶解する。混合物をパラジウム/炭素(10%強度)20mgで処理する。それを5時間水素圧3バールで水素化する。反応混合物から触媒を濾過し、濾液を減圧下で濃縮する。残渣をクロマトグラフィー(溶離剤:ジクロロメタン/メタノール80:1)により精製する。
収量:65mg(理論値の93%)
MS(ESI):m/z=422(M+H)
HPLC(方法1):R=3.79分
1H-NMR (300 MHz, MeOH-d4): δ = 2.66 (s, 3H), 2.67 (s, 3H), 3.83 (s, 3H), 3.85 (s, 6H), 6.63 (d, 2H), 6.73 (s, 2H), 7.86 (d, 2H).
実施例2
N−{4−[5,7−ジメチル−4−(3,4,5−トリメトキシフェノキシ)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル]−フェニル}アセトアミド
Figure 2005536485
ジクロロメタン中の酢酸10mg(0.09mmol)の溶液を、HOBt10mg(0.09mmol)および4−メチルモルホリン20mg(0.21mmol)で処理する。混合物を−20℃に冷却し、EDC20mg(0.09mmol)で処理する。それを30分間撹拌する。続いて、実施例1由来の4−[5,7−ジメチル−4−(3,4,5−トリ−メトキシフェノキシ)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル]アニリン30mg(0.07mmol)をそれに−20℃で添加し、混合物を5時間20℃で撹拌する。次いで溶液を水性1N硫酸水素カリウム溶液および飽和水性炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄する。有機相を乾燥させ、減圧下で濃縮する。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(溶離剤:ジクロロメタン/メタノール100:1−80:1−60:1)により精製する。
収量:15mg(理論値の45%)
MS(ESI):m/z=464(M+H)
HPLC(方法1):R=3.84分
1H-NMR (400 MHz, MeOH-d4): δ = 2.13 (s, 3H), 2.69 (s, 3H), 2.72 (s, 3H), 3.84 (s, 3H), 3.85 (s, 6H), 6.75 (s, 2H), 7.59 (d, 2H), 8.07 (d, 2H).
実施例3
N−[2−(4−アミノフェニル)−5,7−ジメチルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イル]−N−(3,4,5−トリ−メトキシフェニル)アミン
Figure 2005536485
実施例17A由来の5,7−ジメチル−2−(4−ニトロフェニル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン620mg(1.38mmol)を、実施例1と同様に、パラジウム/炭素(10%強度)200mgの存在下で水素化する。
収量:290mg(理論値の50%)
MS(ESI):m/z=421(M+H)
HPLC(方法1):R=3.50分
1H-NMR (300 MHz, CDCl3): δ = 2.69 (s, 3 H), 2.76 (s, 3H), 3.88 (s, 3H), 3.94 (s, 6H), 6.71 (d, 2H), 6.99 (s, 1H), 7.14 (s, 2H), 8.17 (d, 2H).
実施例4
N−(4−{5,7−ジメチル−4−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル}フェニル)アセトアミド
Figure 2005536485
酢酸14.28mg(0.24mmol)、HOBt32.14mg(0.24mmol)、4−メチルモルホリン72.17mg(0.71mmol)、EDC45.6mg(0.24mmol)および実施例3由来のN−[2−(4−アミノフェニル)−5,7−ジメチルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イル]−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミン100mg(0.24mmol)を、実施例2と同様に反応させる。後処理をHPLC分離により実行する。
収量:32mg(理論値の29%)
MS(ESI):m/z=463(M+H)
1H-NMR (300 MHz, CDCl3): δ = 2.21 (s, 3H), 2.71 (s, 3H), 2.78 (s, 3H), 3.89 (s, 3H), 3.94 (s, 6H), 7.04 (s, 1H), 7.12 (s, 2H), 7.59 (d, 2H), 8.32 (d, 2H).
実施例5
4−[5,7−ジメチル−4−(3,4,5−トリメトキシフェノキシ)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル]−N,N−ジエチルアニリン
Figure 2005536485
水素化シアノホウ素ナトリウム10mg(0.08mmol)およびアセトアルデヒド10mg(0.17mmol)を、メタノール中の実施例1由来の4−[5,7−ジメチル−4(3,4,5−トリメトキシフェノキシ)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル]アニリン40mg(0.08mmol)の溶液に添加し、混合物を20℃で撹拌する。反応時間の満了後、混合物を2N塩酸で処理する。メタノールを減圧下で除去し、水性残渣をジクロロメタンで洗浄し、水酸化ナトリウムを使用してアルカリ性にし、ジクロロメタンで2回抽出する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、クロマトグラフィー(溶離剤:ジクロロメタン/メタノール80:1−60:1−40:1、プラスNHOH1滴)により精製する。
収量:4mg(理論値の10%)
MS(ESI):m/z=478(M+H)
HPLC(方法1):R=3.69分
1H-NMR (300 MHz, MeOH-d4): δ = 1.11 (t, 6H), 2.66 (s, 3H), 2.68 (s, 3H), 3.36 (q, 4H), 3.83 (s, 3H), 3.85 (s, 6H), 6.61 (d, 2H), 6.69 (s, 2H), 7.88 (d, 2H).
実施例6
3−[5,7−ジメチル−4−(3,4,5−トリメトキシフェノキシ)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル]−アニリン
Figure 2005536485
実施例15A由来の5,7−ジメチル−2−(3−ニトロフェニル)−4−(3,4,5−トリメトキシフェノキシ)−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン400mg(0.89mmol)を、実施例1と同様にパラジウム/炭素(10%強度)120mgの存在下で水素化する。
収量:350mg(理論値の94%)
MS(ESI):m/z=422(M+H)
HPLC(方法1):R=3.69分
1H-NMR (200 MHz, DMSO-d6): δ = 2.61 (s, 3H), 2.65 (s, 3H), 3.71 (s, 3H), 3.79 (s, 6H), 5.26 (br. s, 2H), 6.63-6.72 (d, 1H), 6.84 (s, 2H), 7.08 (t, 1H), 7.15-7.22 (d, 1H), 7.35 (s, 1H).
実施例7
N−[2−(3−アミノフェニル)−5,7−ジメチルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イル]−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミン
Figure 2005536485
実施例18A由来の5,7−ジメチル−2−(3−ニトロフェニル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン340mg(0.76mmol)を、実施例1と同様にパラジウム/炭素(10%強度)110mgの存在下で水素化する。
収量:231mg(理論値の72%)
MS(ESI):m/z=421(M+H)
HPLC(方法1):R=3.51分
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ = 2.54 (s, 3H), 2.69 (s, 3H), 3.68 (s, 3H), 3.82 (s, 6H), 5.21 (s, 2H), 6.68 (d, 1H), 7.11 (t, 1H), 7.34 (s, 2H), 7.42 (d, 1H), 7.48 (s, 1H), 8.66 (s, 1H).
実施例8
5,7−ジメチル−2−[4−(4−モルホリニル)フェニル]−4−(3,4,5−トリメトキシフェノキシ)イミダゾ−[5,1−f][1,2,4]トリアジン
Figure 2005536485
ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)2mg(0.004mmol)および2,2'−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1'−ビナフチル3mg(0.004mmol)を、アルゴン下でシュレンク管に導入する。混合物を少量の無水トルエン中で溶解し、15分間20℃で撹拌する(溶液A)。
ナトリウムtert−ブトキシド28mg(0.29mmol)を、第2のシュレンク管にアルゴン下で導入する。続いて、実施例16A由来の2−(4−ブロモフェニル)−5,7−ジメチル−4−(3,4,5−トリメトキシフェノキシ)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン100mg(0.21mmol)、モルホリン22mg(0.25mmol)および無水トルエン2mlを添加する。溶液Aを同様に添加し、この全部を終夜100℃で撹拌する。冷却後、ガラスフィルターを通して混合物を吸引濾過する。濾液を乾燥するまで減圧下で濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル10:1−4:1−3:2−1:1)により精製する。
収量:65mg(理論値の64%)
MS(ESI):m/z=492(M+H)
HPLC(方法1):R=4.22分
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 2.60 (s, 3H), 2.64 (s, 3H), 3.17-3.24 (m, 4H), 3.68-3.75 (m, 7H, s at 3.72), 3.79 (s, 6H), 6.83 (s, 2H), 7.00 (d, 2H), 7.92 (d, 2H).
実施例9
N−{3−[5,7−ジメチル−4−(3,4,5−トリメトキシフェノキシ)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル]−フェニル}アセトアミド
Figure 2005536485
酢酸14.25mg(0.24mmol)、HOBt32.06mg(0.24mmol)、4−メチルモルホリン72.00mg(0.71mmol)、EDC50.03mg(0.26mmol)および実施例6由来の3−[5,7−ジメチル−4−(3,4,5−トリメトキシフェノキシ)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]−トリアジン−2−イル]アニリン100mg(0.24mmol)を、実施例2と同様に反応させる。
収量:100mg(理論値の91%)
MS(ESI):m/z=464(M+H)
HPLC(方法1):R=3.89分
1H-NMR (300 MHz, CDCl3): δ = 2.19 (s, 3H), 2.79 (s, 3H), 2.84 (s, 3H), 3.88 (s, 6H), 3.92 (s, 3H), 6.59 (s, 2H), 7.37 (t, 1H), 7.80 (d, 1H), 7.89 (d, 1H), 8.09 (s, 1H).
実施例10
N−(3−{5,7−ジメチル−4−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル}フェニル)アセトアミド
Figure 2005536485
酢酸14mg(0.21mmol)、HOBt31mg(0.23mmol)、4−メチルモルホリン63mg(0.62mmol)、EDC44mg(0.23mmol)および実施例7由来の3−[5,7−ジメチル−4−(3,4,5−トリメトキシフェノキシ)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル]−アニリン87mg(0.21mmol)を、実施例2と同様に反応させる。
収量:91mg(理論値の95%)
MS(ESI):m/z=463(M+H)
HPLC(方法1):R=3.92分
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 2.06 (s, 3H), 2.59 (s, 3H), 2.70 (s, 3H), 3.69 (s, 3H); 3.82 (s, 6H), 7.31 (s, 2H), 7.40 (t, 1H), 7.75 (d, 1H), 7.91 (d, 1H), 8.38 (s, 1H), 8.81 (s, 1H), 10.06 (s, 1H).
実施例11
N−(3−{5,7−ジメチル−4−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル}フェニル)メタンスルホンアミド
Figure 2005536485
ジクロロメタン中の実施例7由来の3−[5,7−ジメチル−4−(3,4,5−トリメトキシフェノキシ)−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル]アニリン80mg(0.19mmol)、メタンスルホニルクロリド20mg(0.19mmol)およびトリエチルアミン40mg(0.38mmol)の溶液を、終夜20℃で撹拌する。混合物を水性炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、有機相を乾燥させ、HPLCにより精製する。
収量:19mg(理論値の20%)
MS(ESI):m/z=499(M+H)
HPLC(方法1):R=3.87分
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 2.59 (s, 3H), 2.70 (s, 3H), 2.98 (s, 3H), 3.69 (s, 3H); 3.82 (s, 6H), 7.26 (s, 2H), 7.36 (d, 1H), 7.48 (t, 1H), 7.98 (d, 1H), 8.11 (s, 1H), 8.76 (s, 1H), 9.83 (br. s, 1H).
実施例12
4−{5,7−ジメチル−4−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル}フェニルホルムアミド
Figure 2005536485
イミダゾール16mg(0.24mmol)、トリエチルアミン48mg(0.48mmol)および蟻酸11mg(0.24mmol)をジクロロメタン4mlにアルゴン下で導入し、0℃に冷却し、ジクロロメタン中のオキサリルジクロリド30mg(0.24mmol)の溶液で滴下して処理する。混合物を20℃に温まらせ、続いて実施例3由来のN−[2−(4−アミノフェニル)−5,7−ジメチルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イル]−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミン100mg(0.24mmol)をそれに添加する。それを終夜撹拌し、次いで水性炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄する。有機相を乾燥させ、フラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール100:1)により精製する。
(T. Kitagawa et al., Chem. Pharm. Bull., 42 (9), 1994, 1931-1934 参照。)
収量:56mg(理論値の53%)
MS(ESI):m/z=449(M+H)
HPLC(方法1):R=3.76分
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 2.69 (s, 3H), 2.76 (s, 3H), 3.70 (s, 3H); 3.82 (s, 6H), 7.29 (s, 2H), 7.69 (d, 2H), 8.20 (d, 2H), 8.32 (s, 1H), 8.71 (s, 1H), 10.36 (br. s, 1H).
実施例13
N−(4−{5,7−ジメチル−4−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル}フェニル)プロパンアミド
Figure 2005536485
プロピオン酸13mg(0.17mmol)、HOBt23mg(0.17mmol)、4−メチルモルホリン47mg(0.46mmol)、EDC33mg(0.17mmol)および実施例3由来のN−[2−(4−アミノフェニル)−5,7−ジメチルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イル]−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミン65mg(0.21mmol)を、実施例2と同様に反応させる。
収量:45mg(理論値の61%)
MS(ESI):m/z=477(M+H)
HPLC(方法1):R=4.10分
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 1.09 (t, 3H), 2.34 (q, 2H), 2.58 (s, 3H), 2.69 (s, 3H), 3.70 (s, 3H), 3.84 (s, 6H), 7.31 (s, 2H), 7.70 (d, 2H), 8.18 (d, 2H), 8.69 (br. s, 1H), 10.0 (br. s, 1H).
実施例14
−(4−{5,7−ジメチル−4−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]−トリアジン−2−イル}フェニル)グリシンアミド
Figure 2005536485
トリフルオロ酢酸740mg(6.49mmol)をジクロロメタン5ml中の実施例20A40mg(0.07mmol)の溶液に滴下して添加し、混合物を6時間20℃で撹拌する。溶媒を除去した後、残渣を高真空下で乾燥させ、HPLCにより精製する。
収量:27mg(理論値の81%)
MS(ESI):m/z=478(M+H)
HPLC(方法1):R=3.58分
1H-NMR (400 MHz, MeOH-d4): δ = 2.74 (s, 3H), 2.80 (s, 3H), 3.84 (s, 3H), 3.91 (s, 2H), 3.92 (s, 6H), 7.30 (s, 2H), 7.71 (d, 2H), 8.31 (d, 2H).
実施例15
N−(4−{5,7−ジメチル−4−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル}フェニル)−2−ヒドロキシアセトアミド
Figure 2005536485
DMF中の実施例3由来のN−[2−(4−アミノフェニル)−5,7−ジメチル−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イル]−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミン50mg(0.12mmol)の溶液を、グリコール酸18mg(0.24mmol)、HATU90mg(0.24mmol)およびEDC46mg(0.24mmol)で処理する。それを終夜20℃で撹拌する。溶媒を減圧下で除去し、残渣をHPLCにより精製する。
収量:25mg(理論値の44%)
MS(ESI):m/z=479(M+H)
HPLC(方法1):R=3.76分
1H-NMR (300 MHz, MeOH-d4): δ = 2.76 (s, 3H), 2.82 (s, 3H), 3.87 (s, 3H), 3.95 (s, 6H), 4.20 (s, 2H), 7.32 (s, 2H), 7.74 (d, 2H), 8.29 (d, 2H).
実施例16
4−({4−[5,7−ジメチル−4−(3,4,5−トリメトキシフェノキシ)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル]−フェニル}アミノ)−4−オキソブタノン酸
Figure 2005536485
実施例3由来のN−[2−(4−アミノフェニル)−5,7−ジメチル−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イル]−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミン100mg(0.24mmol)およびジヒドロ−2,5−フランジオン77mg(0.76mmol)の溶液を、ジクロロメタンに溶解し、還流下で16時間撹拌する。混合物を乾燥するまで濃縮し、溶離剤ジクロロメタン/メタノールを使用してフラッシュクロマトグラフィーにより残渣を精製する。
収量:127mg(定量的)
LC−MS(方法2):R=2.59分
MS(ESI):m/z=522[M+H]
MS(ESI- ):m/z=520[M−H]
1H-NMR (200 MHz, DMSO-d6): δ = 2.46-2.61 (m, 4H, under DMSO signal), 2.62 (s, 3H), 2.66 (s, 3H), 3.72 (s, 3H), 3.79 (s, 6H), 6.86 (s, 2H), 7.68 (d, 2H), 8.00 (d, 2H), 10.22 (s, 1H), 12.23 (br. s, 1H).
実施例17
5,7−ジメチル−2−[4−(1−ピロリジニル)フェニル]−4−(3,4,5−トリメトキシフェノキシ)イミダゾ−[5,1−f][1,2,4]トリアジン
実施例18
5,7−ジメチル−2−[4−(1−ピペリジニル)フェニル]−4−(3,4,5−トリメトキシフェノキシ)イミダゾ−[5,1−f][1,2,4]トリアジン
実施例17および18の化合物の一般的製造方法:
実施例16A由来化合物1eq.を、アミン1.2eq.、ナトリウムtert−ブトキシド1.4eq.、BINAP0.02eq.およびビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム0.02eq.と共にキシレンに懸濁する。混合物を16時間140℃で撹拌する。次いで溶媒を真空で除去し、残渣をトルエンに溶かし、混合物を乾燥するまで真空で再度濃縮する。生成物をHPLCにより精製する。
Figure 2005536485
実施例19
N−{4−[5,7−ジメチル−4−(3,4,5−トリメトキシフェノキシ)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル]−フェニル}プロパンアミド
実施例20
N−{4−[5,7−ジメチル−4−(3,4,5−トリメトキシフェノキシ)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル]−フェニル}シクロプロパンカルボキサミド
実施例21
N−{4−[5,7−ジメチル−4−(3,4,5−トリメトキシフェノキシ)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル]−フェニル}シクロペンタンカルボキサミド
実施例22
N−{4−[5,7−ジメチル−4−(3,4,5−トリメトキシフェノキシ)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル]−フェニル}−2−ヒドロキシプロパンアミド
実施例23
N−{4−[5,7−ジメチル−4−(3,4,5−トリメトキシフェノキシ)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル]−フェニル}テトラヒドロ−2−フランカルボキサミド
実施例24
N−{4−[5,7−ジメチル−4−(3,4,5−トリメトキシフェノキシ)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル]−フェニル}テトラヒドロ−3−フランカルボキサミド
実施例25
N−{4−[5,7−ジメチル−4−(3,4,5−トリメトキシフェノキシ)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル]−フェニル}テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド
実施例26
−(4−{5,7−ジメチル−4−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル}フェニル)−β−アラニンアミド
実施例27
−{4−[5,7−ジメチル−4−(3,4,5−トリメトキシフェノキシ)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル]−フェニル}−N,N−ジメチルグリシンアミド
実施例28
N−{4−[5,7−ジメチル−4−(3,4,5−トリメトキシフェノキシ)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル]−フェニル}−2−(4−メチル−1−ピペラジニル)アセトアミド
実施例19ないし28の化合物の一般的合成方法:
実施例1または3由来の化合物1eq.を、酸1.2eq.、HATU1.2、EDCxHCl1.2eqと共にジクロロメタンに溶解し、16時間RTで撹拌する。溶媒を真空で除去し、残渣をトルエンに溶かし、溶液を乾燥するまで真空で再度濃縮する。生成物をHPLCにより精製する。
精製後、実施例26の化合物をジクロロメタンに溶解し、トリフルオロ酢酸10eq.で処理する。混合物を6時間RTで撹拌し、溶媒を続いて減圧下で除去し、生成物をHPLCにより精製する。
Figure 2005536485
Figure 2005536485
Figure 2005536485
Figure 2005536485
Figure 2005536485

Claims (13)


  1. Figure 2005536485
    式中、
    は、水素またはC−C−アルキルを示し、
    は、水素、ホルミル、C−C−アルキル、(C−C−アルキル)カルボニル、C−C−アルキルスルホニル、(C−C−シクロアルキル)カルボニルまたは(3員ないし8員複素環)カルボニルを示し、ここで、アルキルカルボニルは、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、カルボキシル、C−C−アルコキシ、C−C10−アリール、C−C−アルキルアミノおよび3個までのC−C−アルキル置換基により置換されている3員ないし8員の複素環からなる群から相互に独立して選択される3個までの置換基により置換されていてもよい、または、
    およびRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、ハロゲン、ヒドロキシル、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C10−アリール、アミノおよびC−C−アルキルアミノからなる群から相互に独立して選択される3個までの置換基により置換されていてもよい5員ないし8員のヘテロ環を示し、
    は、C−C−アルキルまたはC−C−シクロアルキルを示し、
    は、メチルを示し、
    Aは、酸素原子またはNHを示し、そして、
    は、ハロゲン、ホルミル、カルボキシル、カルバモイル、シアノ、ヒドロキシル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、1,3−ジオキサプロパン−1,3−ジイル、C−C−アルキルチオおよび−NR(式中、RおよびRは、相互に独立して、水素、C−C−アルキルまたは(C−C−アルキル)カルボニルを表す)からなる群から相互に独立して選択される3個までの置換基により置換されていてもよいC−C10−アリールを示す、
    の化合物、およびそれらの塩、溶媒和物または塩の溶媒和物。
  2. 式中、
    が、水素を示し、
    が、水素、(C−C−シクロアルキル)カルボニル、(4員ないし6員複素環)カルボニルまたは(C−C−アルキル)カルボニルを示し、ここで、アルキルカルボニルは、ヒドロキシルまたはアミノにより一置換されていてもよく、
    が、C−C−アルキルを示し、
    が、メチルを示し、
    Aが、酸素原子またはNHを示し、そして、
    が、ハロゲン、C−C−アルキルおよびC−C−アルコキシからなる群から相互に独立して選択される3個までの置換基により置換されていてもよいフェニルを示す、
    請求項1に記載の式(I)の化合物、およびそれらの塩、溶媒和物または塩の溶媒和物。
  3. 式中、
    が、水素を示し、
    が、水素、(C−C−シクロアルキル)カルボニル、(4員ないし6員複素環)カルボニルまたは(C−C−アルキル)カルボニルを示し、ここで、アルキルカルボニルは、ヒドロキシルまたはアミノにより一置換されていてもよく、
    が、C−C−アルキルを示し、
    が、メチルを示し、
    Aが、酸素原子またはNHを示し、そして、
    が、1個ないし3個の(C−C)−アルコキシ基により置換されていてもよいフェニルを示す、
    請求項1および請求項2に記載の式(I)の化合物、およびそれらの塩、溶媒和物または塩の溶媒和物。
  4. 請求項1に記載の化合物の製造方法であって、
    [A]式
    Figure 2005536485
    式中、R、R、RおよびRは、請求項1に示す意味を有する、
    の化合物を、式
    Figure 2005536485
    式中、RおよびAは、請求項1に示す意味を有する、
    の化合物と反応させるか、または、
    [B]式
    Figure 2005536485
    式中、R、R、RおよびAは、請求項1に示す意味を有する、
    の化合物を、式
    Figure 2005536485
    式中、Rは、上記の意味を有し、そして、
    は、ハロゲン、好ましくは臭素もしくは塩素、またはヒドロキシルを表す、
    の化合物と反応させ、式
    Figure 2005536485
    式中、R、R、R、RおよびAは、請求項1に示す意味を有する、
    の化合物を得るか、または、
    [C]式
    Figure 2005536485
    式中、R、R、RおよびAは、請求項1に示す意味を有する、
    の化合物を、式
    Figure 2005536485
    式中、RおよびRは、請求項1に示す意味を有する、
    の化合物と反応させ、
    そして、場合により、[A]、[B]または[C]から生じる化合物(I)を、適する(i)溶媒および/または(ii)塩基もしくは酸と反応させ、それらの溶媒和物、塩または塩の溶媒和物を得る、
    を特徴とする、方法。
  5. 疾患の処置および/または予防のための、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の化合物。
  6. 少なくとも1つの請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の化合物および少なくとも1つの医薬的に許容できる本質的に非毒性の媒体または賦形剤を含有する医薬。
  7. 神経変性障害の処置および/または予防用の医薬を製造するための、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の化合物の使用。
  8. 癌および精神医学的障害の処置および/または予防用の医薬を製造するための、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の化合物の使用。
  9. 神経変性障害がパーキンソン病である、請求項7に記載の使用。
  10. 精神医学的障害が統合失調症である、請求項8に記載の使用。
  11. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の化合物の有効量を投与することによる、ヒトまたは動物における癌、神経変性障害および精神医学的障害の制御方法。
  12. 神経変性障害がパーキンソン病である、請求項11に記載の方法。
  13. 精神医学的障害が統合失調症である、請求項11に記載の方法。
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