JP2005528954A - 高効率電動歯ブラシ - Google Patents
高効率電動歯ブラシ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005528954A JP2005528954A JP2004510656A JP2004510656A JP2005528954A JP 2005528954 A JP2005528954 A JP 2005528954A JP 2004510656 A JP2004510656 A JP 2004510656A JP 2004510656 A JP2004510656 A JP 2004510656A JP 2005528954 A JP2005528954 A JP 2005528954A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- toothbrush
- brush head
- movable
- bristles
- hair
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61C—DENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
- A61C17/00—Devices for cleaning, polishing, rinsing or drying teeth, teeth cavities or prostheses; Saliva removers; Dental appliances for receiving spittle
- A61C17/16—Power-driven cleaning or polishing devices
- A61C17/22—Power-driven cleaning or polishing devices with brushes, cushions, cups, or the like
- A61C17/222—Brush body details, e.g. the shape thereof or connection to handle
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61C—DENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
- A61C17/00—Devices for cleaning, polishing, rinsing or drying teeth, teeth cavities or prostheses; Saliva removers; Dental appliances for receiving spittle
- A61C17/16—Power-driven cleaning or polishing devices
- A61C17/22—Power-driven cleaning or polishing devices with brushes, cushions, cups, or the like
- A61C17/32—Power-driven cleaning or polishing devices with brushes, cushions, cups, or the like reciprocating or oscillating
- A61C17/34—Power-driven cleaning or polishing devices with brushes, cushions, cups, or the like reciprocating or oscillating driven by electric motor
- A61C17/349—Power-driven cleaning or polishing devices with brushes, cushions, cups, or the like reciprocating or oscillating driven by electric motor with multiple brush bodies
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61C—DENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
- A61C17/00—Devices for cleaning, polishing, rinsing or drying teeth, teeth cavities or prostheses; Saliva removers; Dental appliances for receiving spittle
- A61C17/16—Power-driven cleaning or polishing devices
- A61C17/22—Power-driven cleaning or polishing devices with brushes, cushions, cups, or the like
- A61C17/32—Power-driven cleaning or polishing devices with brushes, cushions, cups, or the like reciprocating or oscillating
- A61C17/34—Power-driven cleaning or polishing devices with brushes, cushions, cups, or the like reciprocating or oscillating driven by electric motor
- A61C17/3409—Power-driven cleaning or polishing devices with brushes, cushions, cups, or the like reciprocating or oscillating driven by electric motor characterized by the movement of the brush body
- A61C17/3445—Translation along the axis of the toothbrush handle
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Dentistry (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Brushes (AREA)
Abstract
特定のアセンブリ、毛構成、及び駆動機構を有する電動歯ブラシが開示される。そのアセンブリ、毛構成、及び駆動機構は、ブラシの動作が非常に効率的であり、現在既知の歯ブラシよりもより経済的であるようなものである。具体的には、本体と、ヘッドと、それらの間に延在するネックとを具備する電動歯ブラシが開示される。ヘッドは、幾つかの静止毛及び可動毛の独特で好ましい配置の1つを利用する。静止毛は、可動毛キャリアの上に設けられる可動毛の集合体を少なくとも部分的に包囲する。モータ及び駆動トレインは、可動毛の集合体に運動を付与する。また、単純で改良されたアセンブリを有する歯ブラシも開示される。歯ブラシは、歯ブラシのブラシヘッド上で係合する可動毛キャリア及びそれに固定される固定ブラシヘッド先端部と単一体のハウジングとを組み合わせて利用する独特のアセンブリを包含する。単一のハウジングにより、歯ブラシの構成要素数が低減し、製造コストが低下する。ブラシヘッド先端部は、別の先端部と交換してもよく、消費者が、必要であれば特定のブラッシング構成を得るために個々にブラシを調整することを可能にする。
Description
本発明は電動歯ブラシに関し、より詳細には、電力消費要件が低減された高効率電動歯ブラシに関する。
電動歯ブラシの洗浄効果について、数多くの検討、調査及び比較がなされてきたが、電動歯ブラシの実際の電力消費又はエネルギー効率に関する研究はほとんどなされていなかった。
1998年、コトミン(Kotomin)らは、「ポリマーブラシラビングの実験的な研究に対するマクロモデル的アプローチ(Macromodel Approach to Experimental Study of Polymer Brushes Rubbing)」(Wear 222(1998),pp.21−28)において、様々なポリマーブラシにかかる摩擦現象及び作用に対するマクロモデル的なアプローチを報告した。有益ではあるが、その文献のほとんどは、ブラッシングの技巧並びに毛の剛性及び振動数が電力又はエネルギー要件に与える効果の理論面を扱っている。
特許文献においては、知られている限り、電動歯ブラシの電力需要に関して報告されてきた開発は、歯ブラシに過度の負荷がかかると警告を発する負荷センサーモニターに関するもののみである。例えば、米国特許第5,784,742号を参照のこと。更に、他の特許は、音波歯ブラシについての洗浄及び歯茎マッサージの有効性が、かかるブラシにより利用されるトルク及び電力レベルによって変わることを記載している。例えば、米国特許第5,934,908号を参照のこと。
満足いくものではあるが、公開された文献又は特許はいずれも、電動歯ブラシの電力消費を実際に低減し、そのエネルギー効率を増大させるための新たなアプローチを対象にはしていない。
満足いくものではあるが、公開された文献又は特許はいずれも、電動歯ブラシの電力消費を実際に低減し、そのエネルギー効率を増大させるための新たなアプローチを対象にはしていない。
歯ブラシは、従来から、歯ブラシのヘッド又は端部に固定されるか、さもなければ取り付けられる1以上の毛の群を利用してきた。機械的又は電気的に動力を供給される可動毛セットを利用する歯ブラシも既知である。典型的には、電動モータと駆動機構が歯ブラシ本体内に保持され、可動毛セットに連結される。モータ及び駆動機構が始動すると、毛セットは様々な異なる種類の運動を行うことができる。
各種の歯ブラシは幾つかの利点を付与し、特定の特性を呈し、そのうちの幾つかは、他の種類が付与しないものである。従って、静止毛の特性及び態様と、可動又は動力毛の特性及び態様とを組み合わせることが望ましい。
可動又は動力毛セットを静止毛セットと組み合わせて利用する歯ブラシは、従来技術において既知であるが、洗浄効果及び製造可能性の更なる改良も達成可能であると考えられている。従って、活発な洗浄効果を付与し、経済的で、大量生産によく適した1以上の可動及び動力毛セットと1以上の静止毛セットを併せて有する歯ブラシに対する要望がある。
現在既知である電動歯ブラシは比較的複雑であり、冗長で複雑なアセンブリを必要とする。理解されるように、これらの特性は、歯ブラシにかかる費用を増大させ、製品の販売価格の上昇に反映される。従って、比較的安価にアセンブリ及び製造された電動歯ブラシを提供することが望ましい。
ブラシの幾つかの構成要素を、他の歯ブラシからの同様の構成要素又は別個に販売されている構成要素と取り替えるか、又は交換してもよいモジュール式電動歯ブラシも既知である。例えば、ヘッド全体及び少なくともネックの一部を歯ブラシ本体又はそのハウジングから取り外し、別のヘッド及びネックアセンブリと交換することができる、交換可能なヘッド及びネックアセンブリを有する歯ブラシが既知である。かかるモジュール式システムにはかなりの利点があるが、歯ブラシヘッド及びネックアセンブリ全体は比較的高価である。更に、前のアセンブリから毛だけが磨耗しているとき、ヘッド及びネックアセンブリ全体を新たなアセンブリと交換することが不必要な場合も多い。従って、消費者の特定の要望に応じることができる歯ブラシの代替的なモジュール式設計が必要とされている。
第一の態様において、本発明は低エネルギー消費の電動歯ブラシを提供し、この電動歯ブラシは、ブラシヘッドと、ハンドルと、ブラシヘッド及びハンドル間に延在するネックとを有するハウジングアセンブリを具備する。ハウジングは、中空の内部空洞を包含する。低エネルギー消費の電動歯ブラシはまた、ブラシヘッド上に配置された可動毛キャリアを具備する。歯ブラシはまたモータを包含し、このモータは、動力回転シャフトと、このシャフトに固定された駆動ギアと、モータに電気的に接続され、ハウジングの中空内部空洞内に位置する電源とを備える。歯ブラシは、ハウジングの空洞内に支持され、特定の様式及び特定のギア比で構成され、モータの駆動ギアと係合するクラウンギアを更に包含する。クラウンギアはまた、2つのカム部材を包含する。歯ブラシは、クラウンギアのカム部材及び可動毛キャリアと係合する駆動シャフトを更に具備する。歯ブラシはまた、可動毛キャリア上に保持された第一の毛集合体と、ブラシヘッド上に保持された第二の毛集合体とを包含する。モータが作動すると、クラウンギアが回転し、駆動シャフト及びブラシヘッド上に配置された可動毛キャリアに往復運動を付与する。
別の態様において、本発明は、ハンドルと、ブラシヘッドとを有し、中空の内側領域が内部に画定されたハウジングを具備する電動歯ブラシを提供する。歯ブラシはまた、ブラシヘッド上に位置する可動毛キャリアを包含する。歯ブラシは、毛キャリア上に支持され、保持された第一の毛集合体を更に包含する。歯ブラシは、毛キャリア近傍に、ブラシヘッド上に支持され、保持された第二の毛集合体を更に包含する。歯ブラシはまた電動モータを具備し、この電動モータは、モータと選択可能に電気連通する回転シャフト及び電源を備え、ハウジングの中空内側領域内に位置する。歯ブラシはまた、モータのシャフトに固着された第一駆動ギアを包含する。歯ブラシは、第一ギアと係合し、その回転軸が第一ギアの回転軸に対して垂直であるように配向された第二ギアを更に包含する。第二ギアは、第二ギアの中心から半径方向外側に位置するオフセット部材を包含する。歯ブラシはまた駆動シャフトを包含し、この駆動シャフトは、毛キャリアとオフセット部材との間に延在して、毛キャリアをオフセット部材と連結し、それにより、第二ギアが回転すると、毛キャリアに往復運動が付与される。毛キャリアがストロークサイクルを完了する度に、モータのシャフトは数回、例えば1〜3回回転する。作動中、モータは約1500rpm〜約3500rpmの速度で作動する。
更に別の態様において、本発明は、ハンドルと、ブラシヘッドと、ハンドル及びブラシヘッド間に延在するネックとを有するハウジングを具備する電動歯ブラシを提供する。ハウジングは中空内部空洞を画定する。電動歯ブラシはまた、ブラシヘッド上に運動可能に配置された毛キャリアを具備する。歯ブラシは、毛キャリアに連結され、それと共に運動可能である可動式駆動シャフトを更に包含する。駆動シャフトは、ハウジング内に画定された中空内部空洞の少なくとも一部分内に延在する。歯ブラシはまた、キャリア上に配置され、それと共に運動可能である第一の毛セットを具備する。歯ブラシは、ハウジングの中空内部空洞内に配置されたモータ及び電源を包含し、モータは動力出力シャフトを更に備える。電動歯ブラシはギアリングアセンブリを更に具備し、このギアリングアセンブリは、中空内部空洞に配置され、モータのシャフト及び駆動シャフトと係合し、それにより、モータが作動すると、駆動シャフト及び毛キャリアに往復運動が付与される。歯ブラシはまた、ブラシヘッド上に配置された第二の固定毛集合体を具備する。モータは以下の電流引き込み特性を呈する:(i)負荷なしで約0.3アンペア、及び(ii)典型的なブラッシング負荷下で約0.4アンペア〜約0.6アンペア。モータは、約1500rpm〜約3500rpmの速度で作動する。
更なる態様において、本発明は、ブラシヘッドと、ハンドルと、ブラシヘッド及びハンドル間に延在するネックとを包含するハウジングアセンブリを具備する低エネルギー消費の電動歯ブラシを提供する。ハウジングは、中空内部空洞を画定する。電動歯ブラシは、ブラシヘッド上に配置された可動毛キャリアを更に具備する。歯ブラシはまたモータを具備し、このモータは、動力回転シャフトと、このシャフトに固着された駆動ギアと、単一の(AA)バッテリの形状をなす電源とを備える。電源は、モータと電気的連通をなし、中空内部空洞内に配置される。電源は、約0.9ボルト〜約2.5ボルトの電圧源を付与する。歯ブラシはまた、中空内部空洞内に回転可能に支持され、モータの駆動ギアと係合するクラウンギアを具備する。クラウンギアは、クラウンギアの回転軸から半径方向外側に配置されたオフセット部材を包含する。電動歯ブラシは、第一端部と第二対向端部とを有する駆動シャフトを更に具備する。第一端部はクラウンギアのオフセット部材と係合し、第二端部は可動毛キャリアと係合する。歯ブラシはまた、可動毛キャリア上に保持された第一の複数の毛と、ブラシヘッド上に保持された第二の複数の固定毛とを具備する。モータが作動すると、クラウンギアが回転され、それにより駆動シャフト及びブラシヘッド上に配置された可動毛キャリアに往復運動を付与する。歯ブラシは、1ポンド(454g)の負荷をブラシヘッド上の第一毛集合体及び第二毛集合体に印加するときの総実行時間として少なくとも100分を呈する。
更に別の態様において、本発明は、ブラシヘッドとハンドルとを有するハウジングを具備する電動歯ブラシを提供する。ハウジングは、内部中空空洞を画定する。電動歯ブラシはまた、ブラシヘッド上に配置された可動毛キャリアを具備する。電動歯ブラシはまた、中空空洞内に配置された単一の(AA)バッテリの形状をなす電源を具備する。バッテリは、約0.9ボルト〜約2.5ボルトの電圧源を付与する。歯ブラシはまた、電源と選択的に電気接触するモータを具備する。モータは、中空内部空洞内に配置される。電動歯ブラシはまた、駆動トレインを具備し、この駆動トレインは、中空空洞内に配置され、モータ及び可動毛キャリアと係合し、それにより、モータが作動すると、毛キャリアは往復運動を行う。
本発明は、様々な構成要素及び構成要素の配置、並びに様々な技法、方法、又は手順及び工程の構成にて具体化してもよい。参照図面は、好ましい実施形態を図示する目的だけであり、寸法には従っておらず、本発明を限定するものと解すべきではない。
本発明は、以下の説明に以下の添付図面を参照することで、よりよく理解されると考えられている。
本発明は、以下の説明に以下の添付図面を参照することで、よりよく理解されると考えられている。
本発明は、静止毛と動力可動毛との組み合わせを利用する歯ブラシから著しい洗浄効果が生じるという発見に基づいている。好ましくは、可動毛は、動力を供給されると往復運動し、最も好ましくは、可動毛は歯ブラシの長手方向軸にほぼ平行な方向に往復運動する。可動毛はまた長手方向軸にほぼ垂直な方向に往復運動してもよいことが考慮される。往復運動は、可動毛ホルダの好ましいタイプの運動であるが、本発明は可動毛ホルダの他の種類の運動も包含する。本明細書に記載される好ましい実施形態の全てにおいて、様々な可動毛は全て動力式であるか、又は単一の可動構成要素により担持される。これは、本明細書において更に詳細に記載される。本発明はまた、特に動力可動毛セットと共に利用されるときの静止毛の特定パターン又は構成の発見に基づいている。更に、往復運動し、少なくとも部分的に静止毛アレイによって包囲される可動毛ホルダを特徴とする本発明の歯ブラシは、特に大量生産によく適している。即ち、本明細書に記載される様々な好ましい実施形態のブラシは、それらの顕著な単純性及び新規な構造の結果として、比較的安価に製造される。これら及び他の態様は、本明細書に記載される。
本発明はまた、一体型ネック及びブラシヘッドアセンブリを組み込んだ電動歯ブラシ用の単一体又はハウジングの独特な設計に基づいている。単一体又はハウジングは、歯ブラシのアセンブリを大いに単純化し、ブラシにかかる製造コストを低減する。本発明はまた、歯ブラシと共に使用される毛セットの広範なアレイを可能とするブラシヘッドの新規なモジュール式設計を提供する。
更に、本明細書に記載されるように、幾つかの好ましい実施形態は、ブラシヘッド上に配置されるエラストマー先端部又は外方に延在する可撓性部材を包含する。ブラシヘッドの静止部分及び運動部分はまた、毛と共にエラストマー先端部を包含してもよい。静止部分及び運動部分はそれぞれ、毛と、エラストマー先端部とを包含することができ、これらはブラッシング中にユーザーの歯茎をやさしくマッサージするのに使用される。エラストマー先端部は、ブラシヘッドの静止部分及び運動部分の周辺か、又はその静止部分及び運動部分上の毛の間に配置され得る。
図1を参照すると、本発明による好ましい実施形態の歯ブラシ10が図示されている。歯ブラシ10は、本体30と、ヘッド20と、本体30及びヘッド20の間に延在するネック40とを具備する。ヘッド20は最遠位端部22を画定する。ヘッド20及びネック40は、一般に、図1に軸Lとして図示される長手方向軸に沿って延在する。ヘッド20に沿って配置されるのは、複数の静止毛60と、内部に配置された毛50の集合体であり、毛50は本明細書に記載されるように運動可能である。毛50は、可動毛ホルダ上に支持され、それにより保持される。可動式毛ホルダは、以下に述べるように多種多様な運動を行ってもよい。
様々な好ましい実施形態について記載する前に、可動毛が行い得る様々な種類の運動を定義するのが有益である。本明細書で使用するとき、用語「角運動」とは、あらゆる角変位を指す。「線状運動」とは、まっすぐ若しくは実質的にまっすぐな線又は方向に沿った運動である。「第一線状運動」とは、以下で説明する。「曲線状運動」とは、完全に線状でもなければ完全に角をなしてもいないが、その2つの組み合わせ(例えば、曲線)である運動である。これらの運動は、一定又は周期的であり得る。一定運動は、方向又は経路を変えない(つまり、一方向性)運動を指す。周期運動は、方向又は経路を反転させる運動を指す。実質的に円形である一定の角運動(つまり、360度以上にわたって延びる運動)は、回転運動と称される。周期的な角運動は、360度未満にわたって延びる運動であり、振動運動と称される。曲線状運動も一定(つまり、一方向性)又は周期的(つまり、方向を反転させる)であり得る。周期的な線状運動は、「往復運動」と称される。上述の運動はまた、毛ホルダの1以上の軸に沿って生じ得る。
更に、用語「静止」毛及び用語「可動」毛を定義するのが有用である。静止毛という用語は、毛、特定的には毛の基部が歯ブラシに対して動かないように、歯ブラシのブラシヘッド若しくは本体、又は歯ブラシの他の構成要素に固定されるか、又は静止している毛を指す。言い換えれば、静止毛は、それらの基部又は取り付け点が歯ブラシに対して動かないように、歯ブラシに固定される毛を指す。毛若しくは毛群の先端部、又はその基部から離れた領域は、毛の屈曲の結果として動くこともあることが認識される。しかしながら、静止毛の基部はブラシに対して動かない。可動毛という用語は、毛の基部が歯ブラシに対して、好ましくはブラシの長手方向軸に対して動く毛を指す。一般には、この構成は、取り付け要素、即ち、ブラシに対して運動可能な毛キャリア又はホルダに対して毛の基部を固着するか、又は支持することにより達成される。言い換えると、可動毛は、好ましくは、ブラシの長手方向軸に対して運動可能な毛である。
図2〜図5及び図13は、静止毛及び可動毛の配置に関する様々な好ましい実施形態の構成を図示している。図2は、図1に示す歯ブラシ10及びそのヘッド20の詳細図である。図2から分かるように、静止毛60は、一般に、可動毛50の集合体の周囲全体に延在する。可動毛50は、可動毛ホルダ52上に配置され、位置する。毛ホルダ52は、好ましくは、図2に位置A及び位置Bとして示す2つの位置の間で運動可能である。好ましくは、毛ホルダ52は、毛ホルダ52がブラシヘッド20の最遠位端部22に近接している位置Aと、図2に点線で示す位置Bの間で前後に運動してもよい。最も好ましくは、毛ホルダ52が位置A及び位置B間で往復運動する際のその運動方向は、図1に軸Lとして示されるヘッド20及びネック(図2では図示せず)の長手方向軸にほぼ平行である。
図3は、好ましい実施形態の歯ブラシ100のブラシヘッド120に沿った毛の好ましい別の配置を図示している。この実施形態において、複数の静止毛160は、実質的に可動毛150の集合体の周辺又は周囲に延在する。可動毛150は、可動毛ホルダ152に沿って支持され、保持される。毛ホルダ152は、図3に示す2つの位置A及びBの間で運動可能である。この好ましい構成において、ブラシヘッド120に沿った領域125はいかなる毛、即ち、静止毛も可動毛も包含しない。図2に関して先に記載したように、毛ホルダ152、及び可動毛150は、好ましくは、位置A及び位置B間で往復運動してもよい。図3から分かるように、位置Aは、ブラシヘッド120の最遠位端部122に近接している。
図4は、本発明による歯ブラシ200の別の好ましい実施形態の歯ブラシヘッド220を図示している。この実施形態において、静止毛260の集合体は、可動毛250の集合体を中心としてブラシヘッド220の相対する領域に位置する。可動毛250は、可動毛ホルダ252に沿って支持され、保持される。可動毛ホルダ252は、図4に示す位置Aと位置Bの間で運動可能である。いかなる毛も包含しない2つの領域が、静止毛260の集合体間に画定されることが分かる。これらの領域は、図4では領域227及び229として示されている。図2に関して先に示したように、毛ホルダ252、及び可動毛250は、好ましくは、位置A及び位置B間で往復運動してもよい。位置Aは、ブラシヘッド220の最遠位端部222に近接している。
図5は、本発明による歯ブラシ300の更に別の好ましい実施形態の歯ブラシヘッド320を図示している。この実施形態において、静止毛360の集合体は、可動毛ホルダ352上に支持され、保持された可動毛350の集合体の周囲の一部にしか延在していない。毛ホルダ352は、図5に位置Aと位置Bとして示す2つの位置の間で運動可能である。領域329、327及び325は、可動毛350の集合体の周辺に画定されることが分かる。これらの領域は、いかなる毛も包含せず、特に、いかなる静止毛360も包含しない。図2に関して先に記したように、毛ホルダ352、及び可動毛350は、好ましくは、位置A及び位置B間で往復運動してもよい。位置Aは、ブラシヘッド320の最遠位端部322に近接している。
図13は、本発明による歯ブラシ900の別の好ましい実施形態の歯ブラシヘッド920を図示している。この実施形態において、静止毛960の集合体は、可動毛950の集合体を中心としてブラシヘッド220の相対する領域に位置する。具体的には、静止毛960は、ブラシヘッド920の両側部に沿って位置する。領域925及び927は、好ましくは、図13に示されるように、静止毛群間に画定される。可動毛950は、可動毛ホルダ952に沿って支持され、保持される。可動毛ホルダ952は、図13に示す位置Aと位置Bの間で運動可能である。図2に関して先に記したように、毛ホルダ952、及び可動毛950は、好ましくは、位置A及び位置B間で往復運動してもよい。位置Aは、ブラシヘッド920の最遠位端部922に近接している。
好ましい毛構成は、一般にはブラシヘッドの中央領域又は内部に位置する可動毛と、中間に配置される可動毛を少なくとも部分的に包囲する静止毛とに基づいていることが分かる。これは、本明細書において更に詳細に説明される。
幾つかの用途のためには、静止毛は、可動毛の集合体の周囲又は周辺の100%を包囲するのが好ましい。他の用途では、静止毛は、可動毛の周囲の約75%〜約100%を包囲するか、又はそれに沿って延在するのが好ましい。更に他の用途では、静止毛は、可動毛の周囲の約50%〜約75%に沿って延在するのが好ましい。更なる用途では、静止毛は、可動毛の周囲の約25%〜約50%に沿って延在するのが好ましい。他の用途では、静止毛は、可動毛の周囲の25%未満に延在するのが好ましいこともある。分かるように、静止毛は、好ましくは、可動毛の集合体の外周の少なくとも一部に沿って延在する。幾つかの実施形態には、静止毛が、可動毛のセットの周囲に連続して延在する必要はない。即ち、本発明は、静止毛が可動毛の集合体の外周に沿って、又はその周りに断続的に延在する毛構成を取り囲む。
用語「完全に取り巻いている(又は、取り巻く)」、「実質的に取り巻いている(又は、取り巻く)」、「部分的に取り巻いている(又は、取り巻く)」及び「部分的に包囲している(又は、包囲する)」とは、本明細書において、静止毛の特定構成及び静止毛の可動毛に対する相対的な配置を示すために使用される。用語「完全に取り巻いている」とは、静止毛が、可動毛の周囲を完全に取り巻くか、又はその周囲全体に位置する構成を指す。静止毛が可動毛の周囲又はその一部を取り巻くか、又はそれに沿って延在するものとして記載されるとき、個々の毛又は毛群の間に、ごく僅かな、又は比較的小さな空間が存在してもよいことが理解される。これらの空間は、典型的な毛の直径のおよそ1〜10個分程度でしかない。用語「実質的に取り巻いている」とは、静止毛が可動毛の周囲の少なくとも80%に沿って延在する構成を指す。具体的には、「実質的に取り巻く」とは、静止毛が可動毛の周囲の80%以上、90%以上、又は95%以上に沿って延在する構成を包含する。用語「部分的に取り巻いている」とは、静止毛が可動毛の周囲の一部に沿って延在し、好ましくは、その周囲に沿った範囲の80%未満である部分に沿って延在する構成を指す。用語「部分的に包囲している」とは、静止毛が可動毛を部分的に包囲し、完全に又は全体的には包囲していない構成を指す。
分かるように、可動毛ホルダは、多種多様な運動を行ってもよい。例えば、可動毛ホルダは、角運動、線状運動、又は曲線状運動を行ってもよい。毛ホルダの動きは、一定でも周期的でもよい。一般に、可動毛ホルダの好ましい運動は、周期的な線状運動か、又は往復運動である。
可動毛ホルダは、様々な形態及び形状をなしてもよい。可動毛ホルダの好ましい形状は、参照図面、例えば図2〜図5に一般に示すような楕円形である。可動毛ホルダは伸長形状であり、より好ましくは楕円形であり、最も好ましくはある一定範囲の長さ対幅寸法比に従った比率を有することが一般には好ましい。最も好ましくは、可動毛ホルダは楕円形状であり、その長さ(楕円形状の長軸に沿って測定される)対幅(楕円形状の短軸に沿って測定される)は約4:1〜約1.2:1である。可動毛ホルダの幅(繰り返すが、楕円形状の短軸に沿って測定される)は、ブラシヘッドに沿った位置ではブラシヘッドの幅に近づく。毛ホルダが楕円形状であり、且つ往復運動を行う本発明の実施形態の場合、ホルダは、楕円形状の長軸に対してほぼ平行に動きが生じるように配向される。好ましくは、可動毛ホルダの幅は、ブラシヘッド幅の約50%〜約90%であり、最も好ましくは約60%〜約80%である。
ここで、図6を参照して、歯ブラシ400のヘッド420の別の好ましい実施形態を説明する。ヘッド420は、ヘッド420に沿って画定されたスロットに滑動可能に取り付けられる内側毛ホルダ452を包含する。内側毛ホルダ452は、複数の可動毛450を支持し、保持する。内側毛ホルダ452は、ヘッド420の長手方向軸とほぼ同じ長手方向に往復運動するように駆動される。内側毛ホルダ452及び毛450は、好ましくは、図6に点線で示す静止毛アレイによって少なくとも部分的に包囲される。歯ブラシ400は、電動モータ(図示せず)と、駆動機構とを包含し、その駆動シャフトは、図6ではシャフト460として図示されている。シャフト460と係合するカム470は、シャフト460と内側毛ホルダ452とを動作可能に相互接続する。任意には、シャフト460は、シャフト支持体465により支持され得る。シャフト支持体465は、シャフト460を受容するC又はU字形部分(図示せず)を包含してもよい。シャフト460を支持体に保持する他の手段は、当該技術分野において既知である。カム470は、適当な偏心構成を有し、シャフト460上に配置されるか又は成形され、シャフト460にしっかりと固定された成形要素又はビーズを具備し得る。1つの構成において、カム470は、一対の鋭角をなす表面472及び473を備えた円筒形状であり、これらの表面は同じ方向に同じ傾斜角度で傾斜しているが、カム470の両端に配置されている。換言すれば、角をなす表面472及び473は、カム470の円筒を斜め方向にスライスした結果、生じる表面である。内側毛ホルダ452の振動数及びストロークを変更するために、傾斜方向及び傾斜角度を必要に応じて変えることができる。毛ホルダ452の下側453に固定されるか、又はそこから延在する第一カムフォロア454及び第二カムフォロア456が設けられる。カム470を跨ぐ及び/又は捉えるカムフォロア454及び456間にカム470が配置されるように、カムフォロア454及び456は、互いにオフセットされるか、又は離間している。カム470の角をなす表面472及び473は、カムフォロア454及び456の自由端部と滑動可能に係合する。シャフト460が回転すると、カム470の第一鋭角表面472は、第一カムフォロア454の表面と接触して、カムフォロアを駆動し、従って、内側毛ホルダ452は、ヘッド420の長手方向軸の方向とほぼ同じ方向に端部422から離れる。内側毛ホルダ452は、長手方向に延在するスロットにより案内される。シャフト460が回転し続けると、カム470と第一カムフォロア454との係合が解除される。次いで、カム470の第二鋭角第二表面473が第二カムフォロア456の表面と接触し、第二カムフォロア456を駆動し、従って、内側毛ホルダ452は、ヘッド420の端部422の方へ戻る。
ここで、図7及び図8を参照して、電動歯ブラシ500と共に使用するのに適した歯ブラシヘッド520の別の実施形態について記載する。ヘッド520は、ヘッド520に画定されたスロット(図示せず)に滑動可能に取り付けられる内側毛ホルダ552を包含する。内側毛ホルダ552は、複数の毛550を支持し、保持する。内側毛ホルダ552は、ヘッド520の長手方向軸とほぼ同じ長手方向に往復運動するように駆動される。歯ブラシ500は、モータ(図示せず)と、回転駆動シャフト560を包含する駆動機構とを包含する。ヘッド520は、ネック540から延在し、最遠位端部522を有する。シャフト560上に包含されるカム570は、シャフト560と内側毛ホルダ552とを動作可能に相互接続する。任意には、シャフト560は、シャフト支持体565により支持され得る。シャフト支持体565は、シャフト560を受容するC又はU字形部分(図示せず)を包含してもよい。シャフト560を支持体に保持する他の手段は、当該技術分野において既知である。カム570は、シャフト560における複数の屈曲部572及び573の形状で設けられる。それら屈曲部は、それぞれが1以上の隣接弓形部分を有するという点において、事実上は正弦波形又は曲線状である。屈曲部はそれぞれ頂点を有し、それら頂点はシャフト560の相対する側に配置される。半球形状のカムフォロア554は、内側毛ホルダ552の底面553から垂下し、カム570の頂点間に配置される。シャフト560が回転すると、カム570の表面576は、カムフォロア554の第一表面555と接触して、カムフォロア554を駆動し、従って、内側毛ホルダ552は、ヘッド520の長手方向軸とほぼ同じ長手方向に端部522から離れる。シャフト560が回転し続けると、カム表面576と第一カムフォロア表面555との係合が解除される。図8に示すように、カム表面576は、次いで、カムフォロア554の第二表面556と接触し、カムフォロア554を駆動し、従って、内側毛ホルダ552は端部522の方へ戻る。毛ホルダ552の運動は、頂点572及び頂点573間の間隔及び/又は頂点572及び頂点573の振幅、形状若しくは高さ、カム表面576の長さ及び傾斜、並びにカムフォロア554の表面555及び556の傾斜を変更することにより変えることができる。
図9を参照して、ここで、電動歯ブラシ600の歯ブラシヘッド620の別の実施形態を記載する。ヘッド620は、ヘッド620に画定されたスロット(図示せず)に滑動可能に取り付けられる内側毛ホルダ652を包含する。ヘッド620は遠位端部622を包含する。内側毛ホルダ652は、複数の毛650を支持し、保持する。内側毛ホルダ652は、ヘッド620の長手方向軸とほぼ同じ長手方向に往復運動するように駆動される。歯ブラシ600は、モータ(図示せず)と、回転駆動シャフト660を包含する駆動機構とを包含する。シャフト660上に包含されるカム670は、シャフト660と内側毛ホルダ652とを動作可能に相互接続する。任意には、シャフト660はシャフト支持体665により支持され得る。シャフト支持体665は、シャフト660を受容するC又はU字形部分(図示せず)を包含してもよい。シャフト660を支持体に保持する他の手段は、当該技術分野において既知である。カム670は、シャフト660上に配置されるか又は成形され、シャフト660にしっかりと固定された円筒形状の構成要素674の形状で設けられる。
図10に示すように、カム670はスパイラル又はヘリカル溝672を包含し、この溝は円筒形状の構成要素674の外側表面に沿って画定される。スパイラル又はヘリカル溝672は、好ましくは、構成要素674の周辺に延在し、例えば、シャフト660の長手方向軸と一致してもよい構成要素674の長手方向軸の周りに螺旋形状をなす。カム670によってカムフォロア654(図9及び図10に示す)に付与される運動のストローク及び頻度は、溝672の形状及び寸法を変更することにより変えることができる。例えば、構成要素674に画定された溝672は、シャフト660の1回転につき、内側毛ホルダ652の完全な1ストローク(即ち、ヘッド622の端部から離れ、それに向かって戻る1サイクル)を付与する。
図11は、8字形状をなすヘリカル溝772を有する代替カム770を図示している。これは、シャフト760の1回転につき、2分の1ストローク(即ち、ブラシヘッドの端部に向かうか、又はそこから離れるかのいずれかの並進運動)しか付与しない。カムフォロア754は、溝772に配置され、可動毛ホルダに係合する。
図9及び図10に戻ると、カムフォロア654は、内側毛ホルダ652の底面653から垂下する。カムフォロア654は、溝672内に滑動可能に受容される。シャフト660が回転すると、スパイラル溝672の第一表面675、例えば、その側壁が、カムフォロア654の第一表面と接触し、カムフォロア654を駆動し、従って、内側毛ホルダ652は、ヘッド620の長手方向軸とほぼ同じ長手方向に、ブラシヘッド620の端部622から離れる。シャフト660が回転し続けると、カムフォロア654はスパイラル溝672の頂点に達し、スパイラル溝672の第一表面675とカムフォロア654との係合が解除される。次いで、溝672の第二表面676、例えば、溝672の反対側の側壁が、カムフォロア654と接触し、カムフォロア674を駆動し、従って、内側毛ホルダ652は、ブラシヘッド620の端部622に向かって戻る。
本明細書に記載された様々な往復運動を行う毛ホルダはまた、回転するシャフトを備える駆動機構を利用してもよい。更に、他のモータ、及び往復運動するか、又は回転するシャフト構成を代用できることが理解される。例えば、米国特許第5,226,206号、同第5,524,312号、同第5,383,242号、同第5,465,444号、同第5,504,959号、同第5,836,030号、同第4,845,795号、同第5,404,608号、同第5,359,747号及び同第5,617,601号(これら文献の実質部分を参照として本明細書に組み込まれる)は、好適であり得る他のモータ及び往復運動するシャフト構成を開示している。更に、図9の電動歯ブラシは、交換可能なヘッドを備えてもよい。本発明に適合し得る好適な構成が、米国特許出願第09/850,662号(2001年5月7日出願)に開示されており、この文献の実質部分を参照として本明細書に組み込まれる。同様に、米国特許出願第10/114,780号(2002年4月3日出願)及び同第10/128,018号(2002年4月22日出願)(これら両文献を参照として本明細書に組み込まれる)に開示された駆動機構も、本発明と共に用いられるものと考えられる。
往復運動する駆動シャフトを使用する別の好ましい実施形態の歯ブラシが、図12に図示されている。図12は電動歯ブラシ800を図示しており、この電動歯ブラシ800は、歯ブラシヘッド820と、本体又はハンドル830と、それらの間に延在する伸長ネック840とを具備する。駆動トレインは、モータからの運動を内側毛ホルダ852に伝達する様々なシャフト及びギアを包含しており、米国特許第6,178,579号(この文献の実質部分を参照として本明細書に組み込まれる)に記載されるものと同様である。ハンドル830は中空であり、モータ802と、モータに動力を付与するバッテリ(図示せず)とを包含する。充電式電源をバッテリの代わりに使用することができる。ヘッド820は、そこを通って延在する長手方向軸を有する。長手方向軸は、シャフト860の長手方向軸とほぼ同じ長手方向に延在する。内側毛ホルダ852はヘッド820に沿って配置され、端部822はヘッド820の最遠位点にある。内側毛ホルダ852は、好ましくは、楕円形状であるが、他の形状も利用できる。更に、内側毛ホルダ852はヘッド820の端部822に近接して配置されるが、ホルダ852は端部822から離れたところに配置することもでき、静止毛のような他の機構は内側毛ホルダ852の周囲の少なくとも一部に配置され得ることが理解される。この実施形態において、内側毛ホルダ852は往復運動だけを行い、振動もしないし、いかなる他の回転運動又は振動運動も行わない。
第一ギア804は、モータ802に動作可能に接続され、モータ802により動力を供給される。第二ギア806は、第一ギア804に動作可能に接続される。第二ギア806の回転軸は、第一ギア804の歯が第二ギア806の歯と噛合うように、第一ギア804の回転軸に対してほぼ垂直であり、従って、第一ギア804が回転すると、第二ギア806を回転させる。
第一腕部808は、ピン810又は他の締結具を介して、偏心的且つ旋回可能に第二ギア806に接続される。偏心的な接続により、第二ギア806の回転運動は第一腕部808の往復運動に変換される。第二腕部812は、ピン814又は他の締結具を介して、旋回可能に第一腕部808に接続される。シャフト860は、例えば、圧入により第二腕部812に固定される。シャフト860は、少なくとも部分的にネック840内に収容される。シャフト860はまた、第三腕部816と係合する。第三腕部816は、ピン818又は他の締結具を介して、その末端部で内側毛ホルダ852に接続される。第三腕部816の末端部は、内側毛ホルダ852の外周に近接してピンで留められるように、シャフト860の長手方向軸からオフセットされる。このオフセット配置は、第三腕部816の往復運動を内側毛ホルダ852の往復運動に変換し、その際、内側毛ホルダ852は、シャフト860の長手方向軸にほぼ平行な軸を中心として往復運動する。
簡略化のために、毛が延在するヘッドの長手方向軸と実質的に垂直な方向に延在する毛のタフト又は群を備えた本発明の様々なブラシヘッドの実施形態を図示してきたが、静止毛又は可動毛の運動を補足するか、又は更に強化するために、これらの毛を異なる配置にしてもよいことが考慮される。毛の一部又は全部は、毛ホルダの上面と鋭角を形成する方向に延在してもよいし、前又は後ろ方向に延在してもよい。別の実施形態において、毛の一部は、ヘッドから別の方向に外方に離れるように延在し、更に毛ホルダの上面に対して鋭角を形成してもよい。また、米国特許第330,286号及び同第434,563号(これら文献の実質部分を参照として本明細書に組み込まれる)に記載されるようなエラストマー先端部又はマッサージ毛若しくは様々な高さの毛を使用してもよい。使用に適する他の好ましい毛の配置としては、米国特許第6,006,394号、同第4,081,876号、同第5,046,213号、同第5,335,389号、同第5,392,483号、同第5,446,940号、同第4,894,880号及びPCT国際公開特許WO99/23910(これら文献の実質部分を参照として本明細書に組み込まれる)に全体的又は部分的に記載された配置が挙げられる。
本発明の電動歯ブラシは、毛又はエラストマー先端部の種類、寸法、組み合わせ、角度及び配置のあらゆる組み合わせで設けることができる。毛のタフトの高さを変えてもよい。本明細書において、「タフト」とは、共通の点でブラシに固定された1以上の毛のセットを意味する。1つの実施形態において、複数の背の高いタフト及び複数のより短いタフトがブラシヘッドに沿って配置される。背の高いタフトとより短いタフトの長さの差は、1つの実施形態においては約0.5mm〜約2.5mm、別の実施形態においては約1mm〜約2mmである。背の高い毛のタフト及び短い毛のタフトは、異なる特性を備え得る。例えば、背の高い毛のタフトは、ユーザーの歯茎をやさしく洗浄し、マッサージするために比較的柔らかいが、より短い毛タフトは、歯間洗浄するために幾らか硬くてもよい(又はその逆)。この構成により、より長い(及び典型的にはより柔らかい)毛は、ユーザーの歯茎に対して押圧され、屈曲されて偏向され、その後、より短い(及び典型的にはより硬い)毛がユーザーの歯及び歯茎に接触する。従って、例えば、柔らかい毛にはより大きな力が印加されるが、一方、より硬い(及びおそらくはあまり快適ではない)毛にはより小さな力が印加され得る。
特に好ましい実施形態において、本発明は、可動毛、即ち、可動毛キャリアにより支持され、それに固定された毛の総毛長は、可動毛キャリア及びそれに固定された毛の少なくとも一部を取り巻くか、又はそれに沿って延在する静止毛の長さよりも短い毛構成を提供する。この好ましい毛構成の更なる変形は、可動毛の遠位先端部が、ヘッドの外側表面から延在するより長い静止毛とほぼ同じ高さであるように、ヘッドの外側表面より僅かに高くなった可動毛キャリアを特徴とする。一般に、比較的長さが短い可動毛を利用することにより、(往復運動を行うときの)可動毛キャリアの距離又はストロークは、より長い毛を使用する場合よりも小さい。一般には、ストロークがより短くなると、電力要件が低減される。これは、バッテリ要求が低減され、結果として生じる歯ブラシの製造可能性及び市販可能性を更に促進し得るので有利である。更に、可動毛に比較的長さが短い毛を利用し、静止毛により長い毛を利用することにより、静止毛が、より大きな比率のブラッシング負荷を担う。一般には、これは、歯ブラシのモータ及び駆動機構への電力要求を更に低減する。
毛の剛性はまた、本明細書に記載される好ましい歯ブラシのブラッシング効果、電力要件、及び歯ブラシ全体の性能に影響を及ぼすことが分かったパラメータである。このパラメータは、毛の長さ又は高さに関して考慮するのが特に重要である。例えば、幾つかの用途の場合、ブラシヘッド構成要素の移動量を低減するべく、可動ブラシヘッド構成要素上に比較的硬く短い毛を利用するのが好ましい。
毛は、集合的に、次の式により数値的に特徴付けることができる毛の剛性を有する。
D=毛の直径(インチ)
E=濡れたときの毛材料の弾性係数
例えば、ナイロンの場合、これは定数3,172MPa(460,000psi)である。
X=ブラシヘッド全体の平均毛長さ(インチ)
N=ブラシヘッド上の毛の総数
本発明のブラシの毛の剛性は、上記式により決定されるように、好ましくは約0.2〜約0.8の範囲である。しかしながら、本発明の電動歯ブラシは、この好ましい範囲外の剛性値を有する毛を利用してもよい。
(個々の毛についての初期剛性算出)
一般に、剛性は毛の数を増加させることにより増大し得ることが上記式から分かる。この式を個々の毛タフトに適用することは、タフト内の毛の数、即ち、タフト密度を増減することにより個々の毛タフトの剛性を調整し得ることを示唆している。この技術は、独特且つ選択的に調製されたブラッシング特性を有するブラシヘッドの毛構成を容易に提供するために使用することができる。
本明細書に記載される好ましい実施形態の歯ブラシの別の態様は、特に、毛のサイズ及び材料と組み合わせた毛又はタフト密度に関する。本発明で使用する毛は、当該技術分野で周知のあらゆる材料から作成することができる。本発明における好適な毛材料としては、デュポンタイネックス(Dupont Tynex)(612及びSTP社製のスチロン(Stylon()612などのポリエステル及びナイロンが挙げられる。好適なタイプのナイロンとしては、ナイロン6/6、ナイロン10/10、及びナイロン12/12が挙げられるが、これらに限定されない。毛の断面は、好ましくは、円形であるが、矩形、六角形及び三室形状を含むがこれらに限定されない他の断面形状であってもよい。更に、毛の直径及び長さは、当業者に既知の通常の寸法内で変更可能である。好ましい実施形態において、毛は、直径0.1mm〜0.25mm及び長さ7mm〜15mm、好ましくは9mm〜12mmの、円形断面を有するものであり、タフトはそれぞれ約10〜約50本の毛を含む。本発明のブラシのヘッド部分における毛の総数は、好ましくは約1,200〜約5,000、更により好ましくは約1,600〜約3,500である。かかる実施形態において、各タフトは、直径が約1mm〜約2mmのほぼ円形である。ブラシヘッド上で異なる直径又はスパンを有する毛及び/又は毛タフトを共に利用することも考慮される。
溶融、ステープリング及び射出成形などの当該技術分野で既知のあらゆる方法を用いて、毛タフトをブラシヘッドに締結することができる。本発明において好ましい方法は、ステープリング及び溶融である。各タフトは基部と自由端部とを有し、タフトの自由端部は、歯を洗浄するのに使用される作用表面を形成する。本明細書で使用するとき、タフトの「基部」とは、それがブラシヘッド又は可動毛ホルダの面と接するタフトの部分である。タフトをヘッド又はホルダに固定するために、タフトの一部が基部の下を通ってブラシヘッド又はホルダに延在することが理解される。このようにタフトの部分を収容するための予め成形されたタフト孔を具備することが、ヘッドには好ましい。タフト孔は、方形及び矩形を含むあらゆる断面のものであってもよいが、好ましくは、円形である。それらの深さ及び直径は、タフトを挿入するのに適するように、当業者により選択される。共通のタフト孔に挿入された毛は、共通する点で締結され、同じタフトの一部になると考えられる。
ブラシヘッドの長さは、歯ブラシの長手方向軸に沿って、一般には、ブラシヘッドの遠位端部から、ハンドルに最も近いそれらの基部の点でハンドルに最も近いタフト又はタフト列にちょうど接触するヘッド上の位置まで測定される。一般に、このブラシヘッドの長さは、約15mm〜約35mm、好ましくは約20mm〜約30mmの範囲である。
可動毛ホルダ上の毛又はタフトの密度は、静止毛の群又は領域の毛密度よりも高いのが最も好ましい。
可動毛ホルダ上の毛又はタフトの密度は、静止毛の群又は領域の毛密度よりも高いのが最も好ましい。
本発明はまた、静止毛の幾つかの特に好ましい構成を提供する。好ましい構成は、ブラシヘッドの指定領域に特定数の列を使用する。これらの好ましい構成は、ブラシヘッドの内部に配置される毛、特に、可動毛ホルダ上に支持され、毛の負荷及び磨耗を低減することが分かった。図14は、歯ブラシ1000のブラシヘッド1020上に配置された静止毛群の好ましい構成を図示する。この特定構成において、少なくとも1つの毛列がブラシヘッドの内側領域、即ち可動ブラシヘッドが配置される位置を取り巻くか、又は実質的に取り巻く。具体的に、静止毛1060の様々な好ましい構成は、ブラシヘッドの様々な領域をセクタとして称し、それら各セクタにおける静止毛の好ましい配置を説明することにより便宜的に記載されてもよい。図14はブラシヘッド1020を図示しており、このブラシヘッド1020は、セクタD、E、F及びGにより包囲される中央に配置されたセクタC(その中に可動毛キャリアがある)を有する。セクタD及びEは、ブラシヘッドの相対する横側部に沿って画定される。具体的には、セクタDは、ブラシヘッドの第一側部1031とセクタCとの間に位置する。セクタEは、ブラシヘッドの第二側部1033とセクタCとの間に位置する。セクタFは、ブラシヘッド1020の第一側部1031と第二側部1033の間、及びブラシヘッド1020の最遠位先端部又は端部1022とセクタCの間に位置する。セクタGは、ブラシヘッド1020の第一側部1031と第二側部1033の間、及びセクタCとネック1040の間に画定される。静止毛が配置されてもよい各セクタは、以下のような一定数の静止毛列を含んでもよい。各セクタが含むのが好ましい列の数を扱う前に、静止毛の「列」が何を意味するかを定義するのが有益である。毛の列は、本明細書において、一般には、線に沿って又はある方向に延在する毛のアレイ又は群として定義される。セクタDの列は、好ましくは、側部1031とほぼ平行な方向に延在する。同様に、セクタEの列は、好ましくは、側部1033とほぼ平行な方向に延在する。セクタFの列は、以下のように幾つかの様式にて延在してもよい。セクタFの列は、側部がブラシヘッド1020の遠位端部1022に近づくと、側部1031及び1033の曲率にほぼ追従する円弧又は他の曲線に沿って延在してもよい。あるいは、セクタFの列は、ブラシヘッド1020及びネック1040の長手方向軸にほぼ垂直な方向に延在してもよい。この後者の好ましい列構成が図14に示されている。セクタGの列は、円弧又は他の曲線に沿って延在してもよく、例えば、セクタCの外周に追従する線に沿って延在してもよい。あるいは、セクタGの列は、ブラシヘッド1020及びネック1040の長手方向軸にほぼ垂直な方向に延在してもよい。この後者の好ましいセクタGの列構成が図14に示されており、かかる列は、好ましくはセクタFの列と平行である。
セクタD、E、F及びGの静止毛列の好ましい数は、0〜4又はそれ以上の範囲である。しかしながら、幾つかの好ましい列の組み合わせが、本発明によれば特に好ましい。これらの特に好ましい組み合わせを表1に示す。
図15は、表1に記した好ましい静止毛構成の1つ(毛構成識別子a)を図示している。具体的には、図15は、複数の静止毛1160を所定の列数及び列の組み合わせで配置した歯ブラシ1100のブラシヘッド1120を示している。図15に示す列は、特にセクタF及びGにおいてはほぼ直線状又は線状であるが、ブラシヘッド1120の外周の形状又は曲率を追従してもよく、例えば側部1131及び1133の一部に沿って延在してもよいことが分かる。
各タフトのセクタ内では、隣り合うタフトの基部間の間隔は1.3mm未満、好ましくは0.6mm〜1.2mm、より好ましくは0.8mm〜1.1mmである。本明細書で述べるように、タフトの基部間の間隔は、毛支持面に沿ってタフトの中心間に描いた直線に沿って、タフト縁部からタフト縁部までを測定する。本明細書で述べるように、タフトの自由端部間の距離は、より短いタフトの自由端部から、毛支持表面に平行に、タフトの中心間に描いた直線に沿って、タフト縁部からタフト縁部までを測定する。特記しない限り、タフト間の間隔は隣り合うタフト間の間隔を指す。「隣り合うタフト」とは、最も近くにあるタフトを意味する。
隣接する群の隣り合うタフトの基部間の間隔、即ち、群間の間隙幅を測定した間隔は、約1.3mm〜約5mm、好ましくは約1.5mm〜約3.5mm、より好ましくは約1.7mm〜約3mmの範囲である。個々のタフト対全体にある種の変形があり得るが、全ての対は、各対の部材が異なる群に属する場合、それらの基部で少なくとも1.3mm離れている。
隣接する群のタフト間の間隔を比較的大きくすることにより、タフト群は、互いに独立して作用することができる。即ち、ある群からのタフトは、隣接する群からのタフトを実質的に妨害しない。これにより、群の縁部にあるタフトは、特に隣接歯間間隙及び他の隙間により良好に達することができる。さもなければ、群内のタフト間の間隔を比較的小さくすることにより、ブラシヘッド上のタフトの比較的高い全体密度が維持される。これは、特に、個々の歯表面上での毛の適用範囲を良好にする。
毛及びタフトの更なる態様及びパラメータは、参照として本明細書に組み込まれる米国特許第6,314,605号に記載される。
毛及びタフトの更なる態様及びパラメータは、参照として本明細書に組み込まれる米国特許第6,314,605号に記載される。
本発明の別の実施形態が図16及び図17に示され、この実施形態は1以上のエラストマー先端部を利用する。本明細書に記載される電動歯ブラシヘッドが図示されている。ハンドル、モータなどを包含するブラシの残部は、前述の実施形態のいずれかについて記載したものと同じである。図16に示すように、ヘッド1216は、長手方向軸Lと、円形又は運動部分又はブラシヘッド1220と、静止部分又は領域1222とを包含する。ヘッド1216は、伸長本体部分の第一端部1228に隣接して配置される。静止部分1222は、運動部分1220の相対する側部上に配置される。運動部分1220は、ブラシヘッド1216の中心に配置される。円形部分1220は、ブラシヘッドの長手方向軸Lにほぼ垂直な軸を中心として、回転するか、旋回するか、振動するか又は往復運動する。円形部分1220は360度回転してもよいし、又は部分的に回転若しくは振動してもよいし、又は前後に往復運動してもよい。
運動部分1220は、毛1224と、エラストマー先端部1225とを包含する。静止部分1222は、毛1226と、エラストマー先端部1227とを包含する。ユーザーが歯を磨くと同時に、エラストマー先端部1225及び1227は歯茎をマッサージする。エラストマー先端部1225及び1227は、ゴム、可撓性プラスチック又は同様の材料から作成することができる。エラストマー先端部は、好ましくは、エラストマー材料から形成される。エラストマー先端部1225及び1227は、長手方向軸Lに沿って測定されるとき、ヘッド1216から本質的には垂直に延在する。好ましい実施形態において、エラストマー先端部1225及び1227は、円形部分1220及び静止部分1222の周囲に配置されるが、エラストマー先端部は運動部分1220及び静止部分1222の毛の間のあらゆるところに配置され得ることを理解すべきである。エラストマー先端部1225及び1227の長さは、毛1224及び1226の長さとほぼ同じである。エラストマー先端部1225及び1227は、毛1224及び1226より僅かに上に、僅かに下に、又はそれと同じ高さに延在してもよい。
図18及び図19に示すようなエラストマー先端部を有する電動歯ブラシの更なる好ましい実施形態において、ヘッド1386は、長手方向軸Lと、円形又は運動部分又はブラシヘッド1306と、ブラシヘッドの静止部分1302と、第一端部1304と、第二端部1300とを包含する。第一端部1304は、伸長本体の第一端部1382に隣接して位置する。第二端部1300は第一端部1304の反対側に位置する。運動部分1306は、好ましくは、ブラシヘッド1386の第二端部1300に位置する。静止部分1302は、好ましくは運動部分1306に隣接するブラシヘッド1386の第一端部1304に位置する。しかしながら、運動部分1306及び静止部分1302は、異なる配向で配置され得ることを理解すべきである。運動部分1306は、ブラシヘッド1386の長手方向軸Lにほぼ垂直な軸を中心として回転するか、旋回するか、振動するか、又は往復運動することができる。
運動部分1306は、毛1310と、エラストマー先端部1311とを包含する。静止部分1302は、毛1312と、エラストマー先端部1313とを包含する。ユーザーが歯を磨く間に、エラストマー先端部1311及び1313は歯茎をマッサージする。エラストマー先端部1311及び1313は、ゴム、可撓性プラスチック又は同様の材料から作成することができる。エラストマー先端部は、好ましくは、エラストマー材料から形成される。エラストマー先端部1311及び1313は、長手方向軸Lに沿って測定されるとき、ヘッド1386から本質的には垂直に延在する。好ましい実施形態において、エラストマー先端部1311及び1313は、運動部分1306及び静止部分1302の周囲に位置するが、エラストマー先端部は運動部分1306及び静止部分1302の毛の間のあらゆるところに位置し得ることを理解すべきである。エラストマー先端部1311及び1313の長さは、毛1310及び1312の長さとほぼ同じである。エラストマー先端部1311及び1313は、毛1310及び1312より僅かに上に、僅かに下に、又は同じ高さに延在してもよい。
本発明はまた、一体型ネック及びブラシヘッドアセンブリを包含する電動歯ブラシ用の単一体又はハウジングの独特な設計に基づいている。単一体又はハウジングは、歯ブラシのアセンブリを大いに単純化し、ブラシにかかる製造コストを低下させる。本発明はまた、歯ブラシと共に使用される毛セットの広範なアレイを可能とするブラシヘッドの新規なモジュール式設計を提供する。
図20を参照すると、好ましい実施形態の歯ブラシ1400が図示されている。歯ブラシ1400は、本体1480と、ヘッド1420と、本体1480及びヘッド1420の間に延在し、本体1480及びヘッド1420と一体的に形成された中間部分又はネック1440とを具備する。ヘッド1420に運動可能に保持されているのは、本明細書中により詳細に記載される可動毛キャリア上に支持される毛1450の集合体である。また、ブラシヘッド1420上に更に配置されるのは、静止毛1460の集合体である。好ましくは、静止毛1460は、ヘッド1420の周囲に延在する。静止毛1460は、本明細書により詳細に記載され、図示されたヘッド1420か、又は遠位に位置するブラシヘッド先端部のいずれかの上に支持され、保持される。
図21は、図20に示す好ましい実施形態の歯ブラシ1400の部分分解図である。図21は、歯ブラシ1400で利用される構成要素の好ましいアセンブリ及び構成を図示している。具体的には、歯ブラシ1400は、本体1480の端部にスナップ係合するか、さもなければ解放可能に固定される、端部キャップ又は基部1482を更に具備する。端部キャップ又は基部1482は、様々な異なる形状及び構成で設けられてもよい。本体1480はまた、好ましくは、歯ブラシ1400の本体1480内に配置されるモータ、バッテリ、及び駆動トレイン又は機構(図示せず)の動作を制御するためのスイッチ又は他の起動アセンブリ1486を保持するように適合された領域を包含する。このスイッチ領域は、図21では領域1484として図示される。スイッチ又はアクチュエータ1486は、領域1484にて受容され、保持される。本体1480は、中空の内部空洞又はチャンバを提供し、その中にはモータ及び駆動機構が配置される。作動すると、駆動機構は、好ましくは、駆動シャフトを歯ブラシ1400の長手方向軸にほぼ平行な方向に往復運動させる。図21の歯ブラシ1400のブラシヘッド1420を参照すると、ブラシヘッドが(図20に示されているような)毛1450及び1460を持たずに示されていることが分かる。これは、歯ブラシ1400のアセンブリをより明瞭に図示するためである。ブラシヘッド1420の1つの面が、静止毛1460用の複数の取り付け位置又は開口1424を画定するほぼ平坦な表面1422を包含するように構成されていることが分かる。好ましくは、この平坦な領域1422及びその複数の開口1424は、図21に示すように、ブラシヘッド1420の外周の周りに延在する。最も好ましくは、この平坦な領域22は、図21に示すように、U字形に延在する。ブラシヘッド1420の内側領域又は中間領域に沿って画定されるのは、一般には、2つの内側に向いている表面1426及び1427間に延在する受容表面1425である。表面1425、1426及び1427により画定されたチャネルは、一般には、以下のように構成要素1452及び1430を受容するような大きさに設定される。
好ましい実施形態の歯ブラシ1400はまた可動毛キャリア1452を具備し、この可動毛キャリア1452はブラシに取り付けられ、アセンブリされると、好ましくは、表面1425、1426及び1427により画定されたチャネル内にブラシヘッド1420に沿って保持される。可動毛キャリア1452は、図21に示すように、複数の開口1454を画定する。毛キャリア1452はまた開口1453を画定し、この開口1453は、歯ブラシ1400の本体1480及びネック1440に配置される駆動機構(図示せず)との係合用ピン又は他の部材を受容するような大きさに設定され、適合される。本発明は、可動毛キャリア1452と駆動シャフトとの他の係合としては、スナップタイプの係合を含むが、これに限定されない。
歯ブラシ1400はブラシヘッド先端部1430を更に具備し、このブラシヘッド先端部1430はまた、ヘッド1420上に可動毛キャリア1452をアセンブリした後、ヘッド1420に沿って受容され、固定されてもよい。固定ブラシ先端部1430はまた、図20に示すように、複数の毛1460を保持するように適合された複数の開口1434を画定する。
図22〜図24は、好ましい実施形態の歯ブラシ1400のブラシヘッド1420と、可動毛キャリア1452及びブラシヘッド先端部1430との一連のアセンブリを図示する。具体的には、図22は、好ましい実施形態の歯ブラシ1400のブラシヘッド1420及びネック1440を図示する。ブラシヘッド1420は、可動毛キャリア1452を受容するように配向される。具体的には、毛キャリア1452は、好ましくは、ブラシヘッド1420における表面1425、1426及び1427により画定されたチャネル内に滑動可能に係合する。ブラシヘッド1420は、ヘッド1420及びネック1440の一部内に画定された通路1428を包含する。通路1428は、ブラシヘッド1420と、本体1480及びネック1440の内部との間にアクセスを設ける。この通路1428は、駆動機構のシャフト又は他の構成要素を包含し、保持するように適合される。駆動シャフト(図示せず)の遠位端部は、好ましくは、キャリア1452の開口1453での取り付けなどによって、可動毛キャリア1452へ固定される。従って、毛キャリア1452は、開口1453が通路1428に近接するように、ヘッド1420上に画定されたチャネル内に配向される。前述のように、毛キャリア1452と駆動シャフトの遠位端部との間には、スナップ嵌合による接続を利用してもよい。
図23は、好ましい実施形態のブラシ1400のヘッド1420内に滑動可能に係合した可動毛キャリア1452を図示する。ヘッド1420内に可動毛キャリア1452を係合した後、ブラシヘッド先端部1430は、ブラシヘッド1420の遠位端部に沿って固定されてもよい。ブラシヘッド先端部1430はまた、好ましくはヘッド1420内に、具体的には表面1425、1426、及び1427により画定されたチャネル内に滑動可能に係合される。1以上の保持溝又はチャネルは、好ましくは、先端部1430か、又は表面1425、1426、及び1427により画定されたチャネルの外側表面に沿って画定され、その中には、反対側表面上に画定された外方に延在する突出部がヘッド1420内に先端部1430を固定するように存在する。チャネル構成の広範なアレイを、本発明に従って利用してもよい。チャネル及び相当するチャネル構成要素は、可動毛キャリアをブラシヘッドに保持するのを補助するように使用されるが、他の保持アセンブリ又は構成を利用してもよいことが考慮される。前述のように、本発明の歯ブラシは、可動毛キャリアについて、特定の運動又は運動方向に限定されない。
図24は、ブラシヘッド1420の遠位端部に沿って先端部1430を最終的にアセンブリしたところを図示している。これらの図で述べた様々な構成要素が毛1450及び1460を包含することが理解される。歯ブラシ1400の主要な構成要素の、具体的にはブラシヘッド1420に沿ったアセンブリをより明瞭に図示するために、これらの図から毛を省略した。更に、ブラシヘッドの先端部が様々な形状及び構成で形成されてもよいことが理解される。幾つかの例では、弓形又はU字形のブラシヘッド先端部を提供することが好ましいこともある。あるいは、先端部は、ブラシヘッドの比較的多くの部分を構成するように形成されることもある。
本発明では、前述の図に示す先端部1430と同様の解放可能に取り外しできるブラシヘッド先端部を特徴とするアセンブリを包含することが理解される。取り外し可能な先端部により、ユーザーは必要であれば選択的にブラシを調整して、カスタマイズすることができる。例えば、1以上のエラストマー先端部、マッサージ部材、様々な毛構成又は他の歯科用具を包含する先端部を、本発明の歯ブラシに取り付けることができる。例えば、漂白剤を歯に塗布するために特定的に設計される先端部を用いてもよい。他の例としては、歯石制御又は除去用に設計された先端部、歯茎のマッサージ又は他の治療処置用に設計された先端部などが挙げられる。エラストマー先端部又は「クッション」先端部を、本発明の歯ブラシに付与する及び/又は本発明の歯ブラシと共に使用してもよいことも考慮される。かかるエラストマー先端部は、熱可塑性エラストマーから全体的に又は部分的に形成される。エラストマー先端部は、エラストマーから形成される1以上の他の領域又は構成要素を利用する歯ブラシに組み込まれるのに特に好ましい。例えば、本発明は、エラストマー先端部を備え、且つハンドルに沿ったグリップ領域に、又はブラシヘッドに沿った「バンパー」又はクッション領域として、1以上のエラストマーを利用する本明細書に記載の歯ブラシを包含する。かかるエラストマーは、ブラシを形成するときに共射出成形されてもよいし、又はブラシ上にコーティングされてもよい。
ブラシヘッド先端部の解放可能な態様は、ブラシヘッドの下側に沿って解放部材を組み込むことによって付与されてもよく、この解放部材が押圧されるか、別の方法で係合すると、ブラシヘッドの先端部が取り外され、別の先端部がその位置に置かれる。解放可能な態様は、先端部をブラシヘッドから選択的に解放するためのツール又は他の構成要素を使用することにより達成することができるということが更に想起される。かかるツールは、歯ブラシと共に販売されるか、さもなければ商品化され得る。別の方法として又は加えて、かかるツールは、本発明の歯ブラシと共に使用されるキットとして1以上の先端部と共に販売されるか、さもなければ商品化され得る。より具体的には、かかるキットは、1以上の以下の構成要素を包含し、従って、以下の構成要素のいずれかの組み合わせを組み込んでもよい:(i)1以上の交換可能なブラシヘッド先端部、(ii)1以上の歯ブラシ、(iii)全ての構成要素を保管するためのパッケージ又は他のハウジング、(iv)先端部を交換するか、又は代用するか、又は別の方法で変更する際に、有用であり得る1以上のツール、及び(v)1以上の先端部及び歯ブラシと共に使用される1以上の歯磨き剤又は他の組成物。かかるキットは、歯ブラシと共に使用するバッテリと、使用していないときに歯ブラシを保持しておくための台又は他の「スタンド」と、歯ブラシの外観を変更するのに使用される交換可能なハンドル要素と、歯ブラシ、そのスタンド及び/又はキットハウジング上に置かれてもよい装飾ステッカー又は他のタイプのラベルとを包含してもよいことが更に想起される。
毛構成の広範なアレイは、本発明の歯ブラシ、及び具体的には、取り外し可能か、又は別個に形成されたブラシヘッド先端部を利用する実施形態と共に利用されてもよい。例えば、可動毛と同じ高さ又は長さを有する静止毛が利用されてもよい。参照図面に示すか、本明細書に記載するか、又は表1に示した静止毛及び可動毛の前述の構成のいずれを利用してもよい。具体的には、図25及び図26は、ブラシヘッド1420の遠位端部の先端部1430上に配置された静止毛1460の集合体と、可動毛キャリア1452(点線で示されたキャリア1452)上に配置された可動毛1450の集合体とを供える好ましい実施形態のブラシ1400のブラシヘッド1420及びネック1440を図示している。好ましくは、図25に寸法Cとして示す歯ブラシヘッド1420に沿った可動毛1450の高さは、約3mm〜約14mm、好ましくは約7mm〜約11mmの範囲である。一般には、毛の高さは、外側に向いた表面、即ち典型的には、その基部又は取り付け構成要素の表面から毛の端部又は先端部までを測定したときの毛の範囲である。前述の毛の取り付け構成要素の外側に向いた表面は、本明細書においては、一般に、ブラシに面する表面と称される。図25には示していないが、ブラシヘッド1420上に直接支持され、保持された複数の静止毛は、好ましくは、可動毛1450の周囲に配置されることが理解される。かかる静止毛は、明瞭にするために、これらの図(又は図27〜図30)には示していないことが理解される。静止毛(可動毛1450の周囲に配置される毛及び先端部1430上に配置される毛)の好ましい高さはまた、約3mm〜約14mm、好ましくは約7mm〜約11mmの範囲である。
様々な長さを有する静止毛を、具体的には、傾斜したブラッシング表面を付与するような方法で配置させることも考慮される。これは、図27〜図33に示されている。本明細書で使用するとき、用語「ブラシッング表面」とは、ブラッシング中にユーザーの歯又は歯茎と接触する毛の遠位端部又はエラストマー先端部を指す。
具体的には、図27及び図28は、本発明による別の好ましい実施形態の歯ブラシ1500の歯ブラシヘッド1520及びネック1540を図示している。ブラシヘッド1520は、複数の可動毛1550を有する可動毛キャリア1552(点線で示されるキャリア1552)を包含し、この複数の可動毛1550は、可動毛キャリア1552に支持されるか、又は保持される。ブラシヘッド1520はまた、静止毛又は固定毛1560の集合体を有する先端部1530を包含し、この静止毛又は固定毛1560の集合体は、先端部1530上に支持されるか、又は保持される。複数の固定毛1560は、好ましくは可動毛1550を包囲するか、又は少なくとも部分的に包囲することが理解される。明瞭にするために、ブラシヘッド1520上に直接支持された毛の部分は、図27には示されていない。先端部1530は、好ましくは、異なる長さを有し、傾斜したブラッシング表面を付与するように配置された固定毛1560を包含する。例えば、図27に具体的に示されるように、傾斜したブラッシング表面を付与するとき、ネック1540及びヘッド1520の長手方向軸に対する傾斜表面の角度である角度Aは、約5度〜約85度、好ましくは約20度〜約70度の範囲であってもよい。最も好ましくは、長い方の毛は、ヘッド1520の遠位端部に隣接して配置される。図27に寸法Dとして示す可動毛1550の高さは、約3mm〜約14mm、好ましくは約7mm〜約11mmの範囲である。静止毛1560の高さは、約3mm〜約18mm、好ましくは約7mm〜約11mmの範囲である。静止毛1560、具体的にはヘッド1520の遠位端部に配置された毛の最大高さは、約18mmである。その寸法は、図27に寸法Eとして示される。
図29及び図30は、毛構成に関する更に別の好ましい構成を図示する。これらの図は、ネック1640と、歯ブラシヘッド1620と、可動毛1650を有する可動毛キャリア1652(点線で示す)と、歯ブラシヘッド先端部1630と、歯ブラシヘッド1620の端部に配置された先端部1630上に位置する静止毛1660の集合体とを有する好ましい実施形態の歯ブラシ1600を図示している。この実施形態において、先端部1630上の静止毛1660の集合体は、傾斜したブラッシング表面を付与するように配置される。図29に寸法Fとして示す可動毛1650の高さは、約3mm〜約14mm、好ましくは約7mm〜約11mmの範囲である。静止毛1660の高さは、約3mm〜約18mm、好ましくは約7mm〜約11mmの範囲である。静止毛1660、具体的にはヘッド1620の遠位端部に配置された毛の最大高さは、約18mmである。その寸法は、図29に寸法Gとして示される。図29及び図30に図示された実施形態と図27及び図28に示された実施形態との相違点は、主に、ブラシヘッド先端部1630上に配置された静止毛1660が、図27の毛150のように先端部230の一端から他端まで線状にその高さを変えないという点である。換言すると、図27の毛150の遠位端部により画定された結果として生じる表面は一般にはまっすぐであるが、図29の毛1660の遠位端部により画定された結果として生じる表面は一般には弓形である。
また、図31〜図33に示すように、歯ブラシヘッド先端部において、ブラシヘッドの幅全体にわたって傾斜が変化し、毛の高さが変わる様々な毛の構成を利用することが考慮される。具体的には、図31は、ブラシヘッド1720と、複数の静止毛1760とを有する好ましい実施形態の歯ブラシ1700を図示している。毛1760は、ブラシヘッド1720及びネック(図31では図示せず)の長手方向軸と同じ方向の線に沿って見たときに、角をなす谷部を形成する傾斜したブラッシング表面を付与する。好ましくは、毛1760の遠位端部により形成された谷部の各側部は対称的であり、ブラシヘッド1720及びネック(図示せず)の長手方向軸に垂直な垂直線に対して角度Bを形成するように延在する。角度Bは、約10°〜約80°、好ましくは約30°〜約60°の範囲であってもよい。
図32は、ブラシヘッド1820と、そこから延在する複数の静止毛1860とを有する別の好ましい実施形態の歯ブラシ1800を図示している。毛1860の遠位端部により付与された曲線状又は弓形のブラッシング表面は、図32に示すように凹形領域又は表面の形状であってもよい。
図33は、ブラシヘッド1920と、そこから延在する複数の静止毛1960とを有する別の好ましい実施形態の歯ブラシ1900を図示している。毛1960は、示すように不規則なブラッシング表面を付与してもよい。
図34は、別の好ましい実施形態の歯ブラシ2000の一部を図示している。この歯ブラシは、ブラシヘッド2020と、ネック又は中間部分2040と、可動毛キャリア2052(点線で示す)と、ブラシヘッド先端部2030(点線で示す)と、複数の毛2050及び複数のエラストマー先端部2060とを具備する。毛2050は、本明細書に記載されるように、可動毛、静止毛、又はその両方を包含してもよい。ユーザーが歯を磨くと同時に、エラストマー先端部2060が歯茎をマッサージする。エラストマー先端部は、ゴム、可撓性プラスチック又は同様の材料から形成することができる。エラストマー先端部は、好ましくは、エラストマー材料から形成される。エラストマー先端部は、歯ブラシ600の長手方向軸に沿って測定されるとき、歯ブラシヘッド2020から本質的には垂直に延在する。好ましい実施形態の歯ブラシ2000において、エラストマー先端部2060は、歯ブラシヘッド2020の遠位端部に近接して、最も好ましくは本明細書に記載されるようにブラシヘッド先端部2030に沿って配置される。しかしながら、エラストマー先端部は可動毛及び静止毛の間のあらゆるところに配置され得ることを理解すべきである。エラストマー先端部2060の高さは、毛2050とほぼ同じ高さである。エラストマー先端部2060は、毛2050より僅かに上に、僅かに下に、又はそれと同じ高さに延在してもよい。
図35は、歯ブラシヘッド2120と、可動毛キャリア2152(点線で示す)と、ネック又は中間部分2140とを具備する別の好ましい実施形態の歯ブラシ2100を図示している。歯ブラシ700は、複数の毛2150と、ブラシヘッド先端部2130(部分的に点線で示す)上に配置された第二の毛セット2160とを包含する。この好ましい実施形態において、毛2150はタフトの群をなして配置され、各タフトは、様々な長さ又は高さの毛を含有する。様々な高さの毛は、毛の遠位端部がブラシヘッド2120のほぼ平坦な表面又はブラシに面する表面に対して傾斜した表面を形成するように、各タフト内に配置される。好ましくは、この傾斜した表面は、ブラシヘッド2120の平坦な表面に対して角度Hを形成する。角度Hは、約10°〜約90°、好ましくは約20°〜約45°の範囲である。
ブラシヘッド先端部2130上に配置された第二の毛セット2160はまた、好ましくは群又はタフトをなして配置される。毛2160の好ましい高さは、毛2150の最大の毛の高さにほぼ等しい。図35は、本発明の歯ブラシの特に好ましい特性を図示しており、ブラシヘッド先端部2130の構成に関する。ブラシヘッド先端部2130は、その平坦なブラシに面する表面が一般にはキャリア2152のブラシに面する表面よりも上に延在するような、比較的厚さの大きい領域2132を備える。毛2150と毛2160の領域のブラシに面する表面の高さの差は、図35においては寸法Pとして図示されている。好ましくは、Pは約1mm〜約5mmである。
図36は、ヘッド2220と、可動毛キャリア2252(点線で示す)と、ネック2240とを具備する好ましい実施形態の歯ブラシ2200の別の図である。ブラシヘッド2220上に配置されるのは、上方に延在する複数の毛2250である。歯ブラシ2200はまた、ブラシの遠位端部に配置され、ブラシヘッド2220とキャリア2252の平坦なブラシに面する表面よりも上に延在する領域2232を有するブラシヘッド先端部2230(部分的に点線で示す)を包含する。複数の毛2250は、それらの最も外側の先端部が、図36に示すように平面的に見たときに、好ましくは、図36にIとして示す共通の半径を有する弓形のブラッシング表面を画定するように構成されるのが好ましい。ブラシヘッド先端部2230は、立ち上がった領域2232を包含し、この領域2232は、好ましくはブラシヘッド2220及びキャリア2252の平坦なブラシに面する表面に対して傾斜した表面を画定するように形成される。この傾斜の角度は、図36では角度Nとして示されている。角度Nは、約10°〜約80°の範囲であり、15°〜45°が好ましい。毛2260の高さは、毛2250の高さのいずれよりも大きくても、又は小さくてもよい。図36に示す毛の構成は、代表的なものである。
図37は、本発明による別の好ましい実施形態の歯ブラシ2300を図示している。歯ブラシ2300は、ブラシヘッド2320と、可動毛キャリア2352(点線で示す)と、ネック2340とを具備する。歯ブラシ2300は、複数の毛2350と、ブラシヘッド先端部2330(部分的に点線で示す)上に配置された別の毛2360のセットとを包含する。ブラシヘッド先端部は、ブラシヘッド2320及びキャリア2352のブラシに面する表面よりも上に延在する立ち上がった領域2332を包含する。ブラシヘッド先端部2330の立ち上がった領域2332の最も外側の表面は、好ましくは、図37に示すように角度Kで傾斜している。角度Kは、約10°〜約80°の範囲であってもよく、15°〜45°が好ましい。毛2350はまた、それらの最も外側又は遠位端部が、好ましくは、図37に示すように共通の半径Jを有する凹形のブラッシング表面を画定するように、特定的に構成される。毛2360の高さは、毛950の高さのいずれよりも高くても、又は低くてもよい。しかしながら、幾つかの用途において、それらの遠位端部が一般にはブラシヘッド先端部2330の立ち上がった領域2332の傾斜表面と平行である平面内に延在するように、毛2360を配置するのが好ましいこともある。この角度Mは、好ましくは角度Kに対応し、従って約10°〜約80°の範囲にあってもよく、約15°〜45°が好ましい。
図38は、別の好ましい実施形態の歯ブラシ2400であり、この歯ブラシ2400は、ブラシヘッド2420と、可動毛キャリア2452(点線で示す)と、ブラシヘッド先端部2430(これも点線で示す)と、ネック2440とを有する。歯ブラシ2400は、複数の毛2450と、ブラシヘッド先端部2430上に配置された第二の毛2460のセットと、複数のエラストマー先端部2454とを包含する。毛2450及び2460並びにエラストマー先端部2454の配置、高さ、及び構成は、他の好ましい実施形態のいずれかについて本明細書に記載される通りであってもよい。
図39は、別の好ましい実施形態の歯ブラシ2500を図示しており、この歯ブラシ2500は、ブラシヘッド2520と、可動毛キャリア2552(点線で示す)と、ネック2540とを有する。歯ブラシ2500は、好ましくは、互いに相対する角度で配置された、複数の毛2550及び複数のエラストマー先端部2554とを包含する。即ち、エラストマー先端部2554は、好ましくは、図39に示すように角度Oで延在する。毛2550の集合体は、好ましくは、反対方向ではあるが、同様の角度で延在する。歯ブラシ2500はまた、ブラシヘッド先端部2530(部分的に点線で示す)から延在する複数の毛2560を含む。ブラシヘッド先端部はまた、ブラシヘッド2520の平坦なブラシに面する表面よりも上に延在する領域2532を包含する。この立ち上がった領域2532は、図39に示す半径Qのような共通の半径により画定されてもよい弓形の外側表面を更に付与してもよい。毛2550及び2560並びにエラストマー先端部2554の配置、高さ、及び構成は、他の好ましい実施形態のいずれかについて本明細書に記載される通りであってもよい。
図40は、更に別の好ましい実施形態の歯ブラシ2600を図示しており、この歯ブラシ2600は、ブラシヘッド2620と、可動毛キャリア2652(点線で示す)と、ネック2640とを有する。歯ブラシ2600はブラシヘッド先端部2630(これも点線で示す)を包含し、このブラシヘッド先端部2630は、そこから延在する複数の毛2660を有する。別の毛2650のセットは、ブラシヘッド2620上、具体的には、可動毛キャリア2652上に設けられる。この好ましい実施形態において、毛2660の高さは、毛2650の高さよりもかなり大きい。本明細書で先に記載されたように、毛2650及び2660は、群又はタフトとして配置されてもよく、特定のタフト内の毛の長さは異なっていてもよい。
図41は、更に別の好ましい実施形態の歯ブラシ2700を図示しており、この歯ブラシ2700は、ブラシヘッド2720と、ネック2740と、可動毛キャリア2752(部分的に点線で示す)と、毛キャリア2752から延在する複数の毛2750と、ブラシヘッド先端部2730(点線で示す)から延在する別の毛2760のセットとを包含する。この好ましい実施形態において、毛キャリア2752は、その平坦なブラシに面する表面が、一般には、ブラシヘッド2720のブラシヘッド先端部2730及びその他の部分のブラシに面する表面よりも高くなっているか、又はブラッシング中、ユーザーに対してより近くに配置されるような、比較的大きい厚さを有する。ブラシヘッド2720及びブラシヘッド先端部2730の隣接領域を通過して延在する毛キャリア2752の高くなった部分は、図41では2745として示されている。毛2750及び2760の遠位端部又はブラッシング表面が一般に共通の平面に沿って延在する毛の構成に関して、結果として毛2750の長さがより短くなることにより、それらの毛の剛性が増大する。厚さが増大した領域2745の高さの範囲は、図41では寸法Rとして示されている。Rは、約1mm〜約5mmの範囲であってもよい。
図42は、ブラシヘッド2820と、ネック2840とを有する別の好ましい実施形態の歯ブラシ2800を図示している。複数の毛2850はブラシヘッド上に設けられ、好ましくは、ヘッド2820に対して運動可能である毛ホルダ2852(部分的に点線で示す)から延在する。歯ブラシ2800はまた、ブラシヘッド先端部2830(部分的に点線で示す)から延在する別の複数の毛2860を包含する。この好ましい実施形態において、毛キャリア2852のブラシに面する表面は、好ましくは傾斜しており、より好ましくは弓形であり、最も好ましくは図42に示すように凸形である。この表面が凸形の場合、それは更に図42に示すように、半径Sにより画定される。毛キャリア2852の上方に向いたブラシに面する表面はまた、ブラシヘッド2820の比較的平坦なブラシに面する表面よりも、好ましくは図42に示す寸法T分だけ高い。寸法Tは、約1mm〜約5mmの範囲であってもよい。ブラシヘッド2820の隣接する領域を通過して延在する毛キャリア2852の高くなった部分は、2845として示されている。ブラシヘッド先端部2830のブラシに面する表面は、好ましくは弓形であり、より好ましくは凹形である。ブラシヘッド2820の隣接する領域を通過して延在する毛キャリア2830の高くなった部分は、2832として示されている。毛2850及び2860の配置、高さ、及び構成は、他の好ましい実施形態のいずれかについて本明細書で記載される通りであってもよい。
図43は、別の好ましい実施形態の歯ブラシ2900を図示しており、この歯ブラシ2900は、ブラシヘッド2920と、可動毛キャリア2952(部分的に点線で示す)と、ブラシヘッド先端部2930(点線で示す)と、ネック2940とを有する。毛2950の集合体は、毛キャリア2952から延在する。また別の毛2960の集合体は、ブラシヘッド先端部2930から延在する。毛2950は、好ましくは、可動毛キャリア2952上に配置され、保持される。毛キャリア2952は、上方に向いたブラシに面する表面を付与し、この表面は図43では凹形として示されている。好ましくは、この凹形表面は、共通の半径Uにより画定される。ブラシヘッド2920の隣接する領域を通過して延在する毛キャリア2952の高くなった部分は、領域2945として示されている。毛2950及び2960の配置、高さ、及び構成は、他の好ましい実施形態のいずれかについて本明細書で記載される通りであってもよい。
図44は、本発明による更に別の好ましい実施形態の歯ブラシ3000を図示している。歯ブラシ3000は、ブラシヘッド3020と、ネック3040とを具備する。歯ブラシ3000は、ブラシヘッド3020上に運動可能に配置される毛キャリア3052(部分的に点線で示す)から延在する複数の毛3050を包含する。歯ブラシ3000はまた、ブラシヘッド先端部3030(部分的に点線で示す)から延在する別の毛3060のセットを包含する。毛キャリア3052の最も外側の表面は、それが図44に示すように、立ち上がった領域3045に沿って画定された1以上の傾斜した表面を有するように設けられてもよい。これらの傾斜は、毛3050の遠位端部がこれと同じ傾斜、又は別の若しくは異なった傾斜を反映するようになされてもよい。同様に、毛3060の最も外側の端部はまた、ブラシヘッド端部3030の立ち上がった領域3032の傾斜した表面を反映してもよい。好ましくは、毛キャリア3052は、少なくとも傾斜したブラシに面する表面を有する領域を付与する。その傾斜は、好ましくは、図44に示すように角度Vに沿って延在する。角度Vは、好ましくは約10°〜約60°、より好ましくは約20°〜約30°である。同様に、ブラシヘッド先端部3030は、好ましくは、角度Wに沿って延在する傾斜したブラシに面する表面を付与する。角度Wは、好ましくは約10°〜約45°の範囲である。
図45は、ブラシヘッド3120と、ネック3140とを有する別の好ましい実施形態の歯ブラシ3100を図示している。歯ブラシ3100は、ブラシヘッド先端部3130(部分的に点線で示す)から延在する複数のエラストマー先端部3162を包含する。歯ブラシ3100はまた、可動毛キャリア3152から延在する複数の毛3150を具備する。毛キャリア3152は、ブラシヘッド3120の隣接する領域に対して立ち上がった領域3145を包含する。同様に、ブラシヘッド先端部3130は、ブラシヘッド3120の隣接する領域に対して立ち上がった領域3132を包含する。毛キャリア3152とブラシヘッド先端部3130の外方に向いたブラシに面する表面のいずれか、又は両方は、平坦であるか、傾斜しているか、弓形であるか、凸形であるか、又は凹形であってもよい。更に、毛3150及びエラストマー先端部3162の配置、高さ、及び構成は、他の好ましい実施形態のいずれかについて本明細書に記載される通りであってもよい。
別の好ましい毛構成は、図36及び図45に示す構成と同様である、即ち、隣接する毛よりも「上に」延在するか、又はそれよりも高さが高い内側毛群を有するが、階段状又はプラトー構成を特徴とする。この構成において、毛の高さの変化は、図36及び図45に示すように漸次的でも変化するものでもないが、その代わりに段階的である。つまり、真中に配置された背の高い毛の周囲に配置された短い方の毛からの高さの変化はかなり急激である。これら2つの毛群間の高さの差は、約0.5mm〜約3mm、より好ましくは約0.75mm〜約1.5mmである。
本明細書中に図示され、記載される様々な毛キャリアを参照すると、本明細書中で一般にブラシに面する表面と称されるキャリアの外方に面する表面のプロファイル又は構成は、様々な形態及び形状であってもよいことが分かる。1つの特に好ましい形状は凹形である(その側部から毛キャリアを見るときであって、その側部は一般に歯ブラシの長手方向軸と同じ方向に沿って延在する)。凹形は、ブラッシング中に使用され得る歯磨き剤又は研磨材料の保持を促進する。同様に、凸形表面は、ブラシヘッドに沿った毛の領域における歯磨き剤の消散を促進する。最も好ましくは、本発明による毛キャリアは、平坦でないブラシに面する表面を利用する。
ブラシヘッドの設計における別の目的とする態様は、毛キャリア、ブラシヘッド先端部、及びブラシヘッドに沿った毛の選択、配置、及び構成である。一般に、毛又は毛タフトの剛性は、1以上の毛の長さが減少するにつれて増大する。従って、毛の剛性の変化は、対象の毛の長さを変えることにより達成され得る。この特性は、平面でないブラシに面する表面を有する毛キャリアを提供するときに考慮するのが重要である。毛の剛性は、毛キャリアから延在する毛の長さ又は高さが様々であるので、毛キャリアに沿った様々な位置において異なることが理解される。あるいは、高さが等しい毛の剛性は、一般には同じである。本発明は、毛キャリアの形状及び構成、並びに毛の長さ、材料及び構成の様々な組み合わせの広範なアレイを包含する。これら好ましい構成の多くが参照図面に例示されている。更に、幾つかの実施形態において、ブラシヘッド先端部上に配置される毛又は毛タフトの対応する直径よりも大きい可動毛キャリア上の毛の直径及び/又は毛タフトの直径を利用するのが好ましい。更に他の実施形態においては、先端部上の対応する毛/タフトよりも小さいキャリア上の毛/タフトの直径を利用するのが望ましいこともある。
図46及び図47は、本発明による好ましい実施形態の歯ブラシ3200の好ましいブラシヘッド3220をより詳細に図示している。歯ブラシ3200は、ブラシヘッド3220と、それと一体成形され、そこから延在するネック3240とを具備する。歯ブラシ3200は、複数の孔又は開口3254を画定する可動毛キャリア3245を更に具備し、これらの孔又は開口3254は、毛又は毛タフト(図示せず)を受容し、保持するように適合される。毛キャリア3245は、外方に向いたブラシに面する表面3252を付与する。反対側を向いた面に沿って画定されるのは、下面3253である。受容開口3254はまた、下面3253に沿って画定され、可動駆動シャフト3205の遠位端部3206を受容し、それと係合するように大きさを設定され、適合される。理解されるように、駆動シャフト3205は、ネック3240内で往復運動し、同様の種類の往復運動を毛キャリア3245に付与する。歯ブラシ3200はまた、外方を向いたブラシに面する表面3232と、毛又は毛タフト(図示せず)を受容し、保持するように適合された1以上の開口3234とを画定するブラシヘッド先端部3230を具備する。ブラシヘッド3220はまた、ヘッド3220の領域3222に画定された開口3224のような、ヘッド3220のブラッシング面に沿って配置された1以上の開口を画定してもよい。
毛キャリア3245をシャフト3205と係合させるための図47に示すアセンブリ、即ち、開口3254に受容される切欠き付きの遠位端部3206、を使用するのが一般には好ましいが、可動毛キャリアを駆動シャフトと係合させる他のアセンブリを利用してもよい。例えば、本発明は、駆動シャフトをキャリアに固着するピン又は他の締結具を使用する係合アセンブリを包含する。あるいは、スナップ嵌合による接続、解放可能な係合アセンブリ、及び解放できないアセンブリなどの他のアセンブリを使用してもよい。係合アセンブリの構成要素に用いられる材料は、好適な強度及び耐久特性を有するポリマー材料、金属材料、又は他のあらゆる材料であってもよい。
図48は、本発明による好ましい実施形態の歯ブラシ3300の部分分解図である。好ましい実施形態の歯ブラシ3300は、本体又はハウジング3312と、端部キャップ3320とを具備する。本体3312は、本質的には、ネック3316、端部3318、及びネック3316から延在するブラシヘッド3314を含む主要部分を有する単一体である。好ましくは、ブラシヘッド3314、ネック3316、及び本体3312は、一般には連続しており、互いに一体成形されている。本体3312並びにネック3316及びヘッド3314の一部は、駆動機構を収容する中空内側領域を画定する。本体3312の主要部分はまた、その外側表面に沿って陥凹領域又は1以上の開口を画定し、これは、本明細書中においてより詳細に記載される電動歯ブラシの駆動機構を作動するための電気スイッチ(図示せず)を受容する。保護カバー3313は、好ましくは、この陥凹領域内に適合する。端部キャップ3320は、閉鎖端部3322と、反対側の開放端部3324とを包含する。開放端部3324は、ハウジング3312の端部3318と係合し、一般には、端部3318を封止するような大きさに設定されている。ハウジング構成要素の端部3318及び3324の境界部には、Oリング又は他の封止部材3319を使用してもよい。
好ましい実施形態の歯ブラシは、駆動シャフト3352を有する駆動モータ3350を更に具備する。モータ3350は、当業者に既知のモータと同様のDCモータであり、様々なスイッチ回路と、バッテリ又は他の電源(図示せず)とを包含する。これらの構成要素は、本体3312内に画定された中空内側領域内に、任意には端部キャップ3320内に収容され、保持される。駆動ギア3354は、駆動シャフト3352に係合する。下部モータ取り付け台3330が提供される。また、下部モータ取り付け台3330と共に、一般には、ハウジング3312及びキャップ3320の内部にてモータ3350を支え、保持し、固定する上部モータ取り付け台3340が提供される。下部モータ取り付け台3330は、内部駆動シャフト3332及び外部駆動シャフト3334をそれぞれ包含する。下部モータ取り付け台3330はまた、本明細書中でより詳細に記載される駆動ギア用の取り付け台又は軸3358を受容するための基部又は開口3336を包含する。上部モータ取り付け台3340は、内部駆動シャフト支持体3342と、駆動シャフトハウジング3344とを包含し、これは、好ましくは、下部モータ取り付け台3330の内部取り付け台3342及び任意には外部取り付け台3334と係合する。上部モータ取り付け台3340は複数の係合脚部3346を更に包含し、これら係合脚部3346は、好ましくは、2つのアセンブリ間に配置されたモータ3350を保持するために下部モータ取り付け台3330と係合する。上部モータ取り付け台及び下部モータ取り付け台を用いる代わりに、単一体の取り付け台又は保持構造体を用いることができることが理解される。
駆動ギア3354は、クラウンギア3356と係合する。クラウンギア3356は、その中心3357で軸又は旋回部材3358により回転可能に支持される。クラウンギア3356は、オフセット係合部材3355を包含し、このオフセット係合部材3355には、駆動シャフト3360のピニオン端部3362が取り付けられる。駆動シャフト3360は前述のピニオン端部3362を包含し、このピニオン端部3362はオフセット部材3355と係合するための受容開口又は他の係合部材を包含する。駆動シャフト3360は遠位端部3364を更に包含し、この遠位端部3364は、本明細書中でより詳細に記載される可動毛ホルダと係合し、それにより可動毛ホルダを駆動するために使用される。駆動シャフト3360は、ハウジング3312の内部中空空洞内に、好ましくは、ネック3316の少なくとも一部を通って延在する。駆動シャフト3360の遠位端部3364は、下記に述べる毛キャリア3370と係合する。端部3364は、ブラシヘッド3314の開口を通ってアクセス可能である。
好ましい実施形態の歯ブラシ3300は可動毛キャリア3370を更に包含し、この可動毛キャリア3370は、好ましい実施形態の歯ブラシ3300にアセンブリされると、ブラシヘッド3314に沿って往復運動する。好ましくは、可動毛キャリア3370は、ブラシヘッド3314に沿って画定されたチャネル3311内で、最も好ましくは、歯ブラシ3300の長手方向軸と平行な方向に往復運動する。毛キャリア3370の下側に沿って配置されるのは、リッジ付き部材3372である。このリッジ付き部材3372は、チャネル3311内で運動するが、そのチャネル3311により保持されるように構成される。毛キャリア3370は複数の開口3374を画定し、これら開口内には、複数の毛又は毛タフト(図示せず)が配置される。毛ホルダ3370は第一端部3375を包含し、この第一端部3375は、ブラシヘッド3314とアセンブリされると、好ましくは、本体又はハウジング3312のネック3316とブラシヘッド3314との間に画定された領域又は縁部3315に隣接して配置される。可動毛キャリア3370の反対端部は端部3376であり、好ましくは、図48に示すように曲線状である。
好ましい実施形態の歯ブラシ3300は、毛又は毛タフト(図示せず)を保持するための複数の開口3384を画定する固定毛キャリア先端部3380と、可動毛キャリア3370の端部3376と係合するか、又はその端部3376に隣接して配置される第一端部3385と、先端部3380の下側に沿って配置されたリッジ付き部材3382とを更に具備する。「固定」とは、キャリア先端部3380が、一旦ブラシヘッド3314とアセンブリされ、係合されると、一般にブラシヘッド3314に固定されて、毛キャリア3370と共に運動しないことを意味する。好ましくは、リッジ付き部材3382は、毛キャリア3370のリッジ付き部材3372と同様の様式及び構成で大きさを設定される。リッジ付き部材3372及び3382の両方は、好ましくは、ブラシヘッド3314内に画定されたチャネル3311内に保持される。
1以上のねじ付き締結具3390及び3392を使用して、本体3312を端部キャップ3320に固着してもよい。共にハウジングをアセンブリするのに他の技法又は構成要素を利用してもよいことが理解される。
好ましい実施形態の歯ブラシ3300が作動すると、バッテリなどの電源とモータ3350との間で電気回路が完成される。モータの電源及び電気的な作動特性についての詳細が本明細書に記載される。駆動ギア3354の回転により、クラウンギア3356が回転する。好ましくは、クラウンギア3356の回転軸は、駆動ギア3354の回転軸に対して垂直であるか、又は横断方向である。クラウンギア3356の回転により、本体3312、ネック3316、及び任意にはヘッド3314内に画定された中空内側領域内に延在する駆動シャフト3360に往復運動が付与される。駆動シャフトの遠位端部3364は、可動毛キャリア3370と係合し、それにより、キャリア3370に対応する往復運動を付与する。
図49は、本発明による別の好ましい実施形態の歯ブラシ3400を図示している。歯ブラシ3400は、本体部分3412と、ネック部分3416と、端部キャップ3420とを包含する。本体部分3412は、第一端部3418と、反対端部3404とを画定し、この反対端部3404は、好ましくは、ねじ部材又はねじ付き領域を包含する。端部キャップ3420は、閉鎖端部3422と、反対側の開放端部3424とを画定する。開放端部3424は、本体部分3412の端部3418と解放可能に係合するように大きさに設定され、構成されている。Oリング又は他の封止部材3419が、好ましくは、端部3424と3418との境界部で使用される。ネック3416は、端部3417と、ブラシヘッド3414とを包含し、このブラシヘッド3414は、端部3417と反対側のネック3416の端部で一体成形されるのが好ましい。端部3417は、好ましくは、本体部材3412の端部3404に画定されたねじ部材と解放可能に係合するための手段を包含する。ブラシヘッド3414は、好ましくは、第一チャネル部材3411と、開口3403とを包含し、この開口3403は、ブラシヘッド3414及びネック領域3416内に延在する中空領域にアクセスしている。任意の第二チャネル3402は、ブラシヘッド3414に沿って画定されてもよく、更に本明細書中でより詳細に記載される可動毛キャリア用の案内装置となる。案内壁3415は、好ましくは、ブラシヘッド3414に沿って画定され、ブラシヘッド表面の周囲の一部に延在してもよい。
好ましい実施形態の歯ブラシ3400は、動力駆動シャフト3452を備えるモータ3450を更に包含する。電気スイッチ回路及び電源は図示されていないが、好ましくは、本体3412及び端部キャップ3420内に画定された中空領域内に保持される。下部モータ取り付け台3430及び上部モータ取り付け台3440は、好ましくは、本体3412及び端部キャップ3420内に画定された内部中空領域内で、モータ3450を支えて、保持する。内部中空領域は、ネック3416内、任意には、ブラシヘッド3414の一部内に延在する。下部モータ取り付け台3430は、本明細書中により詳細に記載される駆動ギア用の旋回部材又は軸部材3458を受容するための基部又は開口3436を包含する。下部モータ取り付け台3430は、示すように、内部駆動支持体3432と、外部駆動支持体3434とを包含する。上部モータ取り付け台3440は駆動支持体3442を包含し、この駆動支持体3442は、好ましくは、下部モータ取り付け台3430の内部駆動支持体3432及び/又は外部駆動支持体3434と係合する。好ましくは、モータ取り付け台3440と係合する駆動ハウジング3444も設けられる。複数の係合脚部3446は、好ましくは、下部取り付け台3430と係合する上部モータ取り付け台3440から形成される。図48に関して先に述べたように、単一体のモータ取り付け構成要素を利用してもよいことが理解される。
モータ3450の駆動シャフト3452に固定される駆動ギア3454は、好ましくは、クラウンギア3456と係合する。クラウンギアは、軸又は旋回部材3458により回転可能に支持され、この軸又は旋回部材3458は、次いで、下部モータ取り付け台3430の基部3436に受容される。クラウンギア3456は、中心に位置する案内部材3457と、オフセット部材3455とを包含する。オフセット部材3455は、駆動シャフト要素3461のピニオン端部3462と係合する。駆動シャフト要素3461は、ピニオン部材3462の反対側に画定された端部3463を包含する。また、別の駆動シャフト部材3466も設けられており、この駆動シャフト部材3466は、端部3465と、反対端部3464とを包含する。端部3465は、好ましくは、駆動シャフト要素3461の端部3463と係合する。駆動シャフト要素3466の反対端部3464は、好ましくは、本明細書中により詳細に記載される可動毛キャリアと係合する。駆動シャフト要素3466及び3461は、好ましくは、本体3412及びネック3416の内部中空領域内に存在する。取り外し可能な保護カバー3413は、好ましくは、本体3412内に画定された陥凹領域又は1以上の開口に沿って取り付けられる。カバー3413は、スイッチ用保護ハウジング又はカバーとしての役割を果たし、スイッチの位置は、カバー3413内で変更されてもよい。
好ましい実施形態の歯ブラシ3400はまた、可動毛キャリア3470と、固定毛キャリア先端部又は端部3480とを具備する。可動毛キャリア3470は、複数の毛及び毛タフト(図示せず)を受容し、保持するための複数の開口3474を画定する。毛キャリア3470は、第一端部3475と、反対側の第二端部3472とを包含する。端部3475は、ブラシヘッド3414に沿って画定されるチャネル3411内に適合するように成形され、大きさを設定されるのが好ましく、また好ましくは、案内壁3415と同様の構成を有する。可動毛キャリア3470はまた、その下側に沿ってリッジ付き部材3476を包含し、このリッジ付き部材3476は、ブラシヘッド3414に沿って画定されたチャネル3411と係合するように大きさを設定される。駆動シャフト要素3466の遠位端部3464は、毛キャリア3470と係合する。好ましくは、端部3464は、ブラシヘッド3414内に画定された開口3403を通してアクセス可能である。
毛キャリア先端部3480は、毛又は毛タフト(図示せず)を受容し、保持するように適合された複数の開口3484を包含する。毛キャリア先端部3480はまた、可動毛キャリア3470の端部3472及びブラシヘッド3414の案内壁3415の一部に面するように適合された第一端部3485を包含する。毛キャリア先端部3480はまた、反対端部3482を包含し、その下側に沿ってリッジ付き部材183を更に包含してもよく、このリッジ付き部材183は、ブラシヘッド3414内に画定されたチャネル3411と係合して、その内部に存在する。リッジ付き部材3483は、好ましくは、毛キャリア3470のリッジ付き部材3476と同様の様式で構成される。アセンブリされると、毛キャリア先端部3480は、ブラシヘッド3414の遠位端部に固定される。
好ましい実施形態の歯ブラシ3400は、前述の好ましい実施形態の歯ブラシ3300と同様の様式で作動する。モータ3450と電源との間の電気回路の完成又は閉鎖により、駆動シャフト3452及び駆動ギア3454が回転する。かかる回転により、クラウンギア3456が回転し、駆動シャフト部材又は構成要素3461及び3466に往復運動が付与される。駆動シャフト要素3466及び毛キャリア3470間の係合により、並進運動又は往復運動がキャリア3470に付与される。
本発明の歯ブラシ、特に好ましい実施形態の歯ブラシ3300及び3400は、かなり少ない電力量を利用して作動することが分かった。驚くべきことに、これらの電動歯ブラシは、他の市販されている歯ブラシに匹敵するブラッシング効果及び性能をもたらす。これらの劇的な利益は、以下の要因の1以上の組み合わせから生じるものと考えられている:(1)本発明の歯ブラシの作動中、可動毛キャリアに対して並進運動又は往復運動を使用すること、(2)毛キャリアの運動の程度又は度合い、即ち、その「ストローク」の選択、(3)特定タイプのモータを歯ブラシに利用すること、(4)モータに採用された作動速度、(5)本発明の歯ブラシの駆動機構で使用されるモータ駆動ギアとクラウンギアとのギア比、(6)駆動機構で使用される構成要素の特定アセンブリと、比較的少ない構成要素の数、(7)可動毛と共に静止毛を使用すること、及び(8)ブラシヘッドに沿って採用された特定の毛構成。
複数の毛に運動を付与するために並進運動プレートを使用するという本発明のアプローチは、現在既知の電動歯ブラシアセンブリと比較して、エネルギー消費並びに動作電流及び電圧要件を低減するという点において著しい向上をもたらすことが分かった。例えば、(i)譲受人の比較的エネルギー効率的で極めて普及している、振動スピンヘッドを使用したクレストスピンブラシ(Crest Spin Brush)と、(ii)本発明による並進運動するか、又は往復運動する毛キャリアとの比較試験は、以下のことを示す。
本発明による高効率な駆動機構の別の態様は、毛キャリア3370及び3470のような可動毛キャリアのストローク長に関する。往復運動する毛キャリアの運動の好ましいパラメータは以下の通りである。好ましくは、往復運動するキャリアのストローク長は、少なくとも約0.5mm、より好ましくは少なくとも約1.0mm、より好ましくは少なくとも約1.25mm、最も好ましくは少なくとも約1.5mmであり;約5mm未満、より好ましくは3.5mm未満、より好ましくは2.5mm未満、最も好ましくは1.7mm未満である。本発明の駆動機構は、これら様々な好ましい値よりも大きいか、又は小さいストローク長を利用してもよいことが理解される。いかなる理論にも束縛されることを望まないが、過剰量の電力、即ち、バッテリ電力は、ストローク長が過度に長いときに消費されると考えられている。また、ストローク長が短すぎると、ブラッシング効果は大幅に低減される。前述のように、毛キャリアの運動方向は、歯ブラシの長手方向軸と平行である。
本明細書中に記載される好ましい実施形態の歯ブラシで使用されるモータは、好ましくは、駆動機構に高効率電源を付与するのに特に適合される。標準のモータは、使用する巻線の数を減らし、電圧要件を約1.5ボルトに低下させることにより改善されてもよい。典型的な標準のモータは、以下のような一般的な電流引き込み特性を呈する:負荷がない場合、約1.06アンペアの引き込みが必要とされ、負荷がある場合、少なくとも1.0アンペアの引き込みが必要とされる。本明細書に記載される電動歯ブラシの実施形態で使用される好ましい実施形態のモータは、負荷がない場合には、0.3アンペア未満を、負荷下ではおよそ0.4アンペア〜約0.6アンペアを引き込む。言及される「負荷」とは、通常のブラッシング中、本明細書に記載される好ましい実施形態の歯ブラシを作動するときに、モータにかかる典型的な動作負荷である。
本明細書に記載される好ましい実施形態の歯ブラシで使用されるモータの好ましい作動速度は、約1500rpm〜約3500rpmの範囲であり、最も好ましくは約2500rpmである。2500のrpmは、本明細書で記載される好ましい実施形態の駆動機構を利用する際に往復運動する毛キャリアで測定すると、1分あたり約1250ストロークサイクルを付与する。これら作動速度は、駆動機構と係合するモータに対して与えられているが、ブラッシング負荷は、毛キャリアにはかからない。モータに負荷をかけると、モータの作動速度は約30%〜約35%低下し得ることが理解される。これらの値は推測値であり、作動速度の低下の度合いは多数の要因によって変化する。
このモータの作動速度と毛キャリアのストローク速度との関係は、モータの駆動シャフトに係合する駆動ギア(例えば、図48の駆動ギア3354又は図49の駆動ギア3454)と、オフセット部材にて駆動シャフトが係合するクラウンギア(例えば、図48のクラウンギア3356又は図49のクラウンギア3456)との好ましいギア比を示す。好ましい比は、約1:1〜約3:1、最も好ましくは約2:1である。故に、この最も好ましい比で、モータ駆動シャフトが2回転する毎に、クラウンギアは1回転する。既述した好ましいギア比2:1は、毛キャリアで測定される運動の範囲と速度との望ましい組み合わせを付与し、それにより、許容可能なレベルの電力消費と共に優れたブラッシング特性が得られることが分かった。
本明細書に記載される好ましい実施形態の駆動機構に既述のクラウンギアを使用するのが特に望ましく、その理由は、参照図面に示されるタイプの駆動構成要素及びその配向が、比較的少ない構成要素しか必要とせず、結果として全体的な駆動機構の大きさが小さくなるため、比較的小さなハウジングの利用が可能となるからである。本明細書に記載される駆動機構で使用される好ましいクラウンギアは、約8本又は10本〜約40本のギア歯を利用する。最も好ましくは、クラウンギアは、約20本のギア歯を有する。これは、クラウンギアの所与のサイズ及び用途にしては比較的少ない歯数である。この結果として、ブラウンギア(brown gear)のギア歯のプロファイルが比較的高くなる。従って、本発明の好ましいクラウンギアは、ギア歯の高さよりも上に延在しなければならないオフセット部材を利用する。これは、十分な間隙をクラウンギアのギア歯に与えるために必要である。クラウンギアは、オフセット部材と係合する駆動シャフトが毛キャリアと整列するような高さを有する軸によって回転可能に支持される。この構成要素の特定の配置及び組み合わせにより、駆動機構が利用する構成要素の数が顕著に少なくなる。構成要素の数が少ないと、運動の伝達効率が高くなり、アセンブリや製造がより容易になる。
図50を参照すると、好ましい実施形態の駆動機構の一部が示されている。動力駆動シャフト3552と、このシャフト3552に固定された駆動ギア3554とを備えるモータ3550は、クラウンギア3556と係合する。クラウンギア3556は、その中心3557で軸3558により回転可能に支持される。外方に延在するオフセット部材3555は、クラウンギア3556の外側表面3551に沿って設けられる。部材3555は、クラウンギア3556の中心3557から半径方向外側に配置される。駆動シャフト3560は、その端部3562でオフセット部材3555と係合する。駆動シャフト3552及びギア3554が回転すると、クラウンギア3556は軸3558を中心として回転する。次いで、その運動が駆動シャフト3560に往復運動を付与する。
図51は、図50に示す好ましい実施形態の駆動機構の一部の側部正面図である。図51は、好ましい実施形態の駆動機構の形体と、往復運動する駆動シャフトがクラウンギアに対して高く配向された形体を図示している。具体的には、クラウンギア3556のギア歯は、高さGとして示すプロファイル又は全高を有することが分かる。オフセット部材3555は、間隔Sがシャフト3560とギア歯の間で維持されるように、駆動シャフト3560と係合する。最も好ましくは、間隔Sはまた、オフセット部材3555と、ブラシヘッド上に配置された毛キャリアとの間の整列を維持するのに必要な間隔である。最も好ましくは、駆動シャフト3560は、それら構成要素間に延在し、それらと係合する唯一の駆動構成要素である。
前述のように、特に、本明細書に記載される駆動機構の好ましい実施形態の歯ブラシの別の態様は、比較的少ない数の構成要素が利用されるということである。これは、図48及び図49の分解図から容易に明らかである。この設計計画により、駆動構成要素間の相互接続及び係合の数が低減され、それにより、駆動構成要素のより直接的なアセンブリが達成される。このアプローチは、アセンブリを著しく簡略化し、全体的な製造コストを低減し、より商業的に価値ある消費者製品に至る。
更に、複数の可動毛と静止毛を併用することは、往復運動する毛キャリア上にかかる負荷全体を低減するのを補助する。図52〜図54は、この機構をより詳細に示す。図52は、ブラシヘッド3614と、ネック3616と、可動毛キャリア3670と、端部構成要素3680とを具備する好ましい実施形態の歯ブラシ3600の部分を図示している。可動毛キャリア3670は、本明細書に可動毛として示されている複数の毛3650を支持し、保持する。これらは、明瞭にするために点線で示されている。端部構成要素3680は、本明細書に固定毛として示されている複数の毛3662を支持し、保持する。更に、ブラシヘッド3614は、これもまた本明細書に固定毛として示され、好ましくは可動毛キャリア3670及びその上に配置された毛3650の周辺に沿って配置される複数の毛3660を支持し、保持する。固定毛3662及び3660も、点線で示されている。
図52に示す毛構成は、複数の固定毛、即ち、毛3660及び3662は、可動毛キャリア3670上に保持された可動毛3650を本質的に包囲するか、又は部分的に包囲するという点において重要である。この構成は、ブラッシング及び歯ブラシ3600の作動中、毛3650及び可動毛キャリア3670にさもなければ印加される負荷を低減することが分かった。この特性は、毛3650及びキャリア3670上にさもなければ印加されるブラッシング負荷の一部を固定毛3660及び3662が受けることに起因するものと考えられている。固定毛3660及び3662と、可動毛3650との間のブラッシング負荷の配分は、(i)固定毛及び可動毛の相対的な高さ、(ii)固定毛及び可動毛を形成する材料、(iii)固定毛及び可動毛の遠位端部から生じるブラッシング表面のプロファイル、(iv)固定毛及び可動毛の各密度(又は単位面積あたりの毛)、並びに(v)固定毛及び可動毛の配置を含むが、これらに限定されない多数の要因により決定される。これら要因の1以上を調節することにより、ブラッシング中に可動毛キャリアに印加される負荷は、例えば、固定毛の相対的な高さを高くするか、又は可動毛の高さを低くすることによって低減され得る。可動毛キャリアに印加される負荷はまた、可動キャリアの周囲に配置された固定毛の密度を高めることにより低減され得る。負荷はまた、可動毛と比較して固定毛の剛性度が高い特定の材料を選択することにより低減され得る。
図53は、別の好ましい実施形態の歯ブラシ3700を図示しており、この歯ブラシ3700は、ブラシヘッド3714と、ネック3716と、可動毛キャリア3770と、キャリア3770上に支持され、保持された複数の可動毛3750と、ブラシヘッド3714上に配置された第一の複数の固定毛3760と、ブラシヘッド3714の端部上に配置された第二の複数の固定毛3762とを具備する。この歯ブラシの実施形態3700は、3760及び3762のような多数の固定毛が可動毛3750の周囲に配置されるか、又は実質的に配置される毛構成を利用する。固定毛3762の群は主にブラシヘッド3714の端部に沿って配置されることが分かる。また、他の固定毛3760群は、一般に、可動毛キャリア3770の残りの周囲に延在する。この配置は、優れたブラッシング効果をもたらし、毛3750、及び毛キャリア3770にさもなければ印加されるブラッシング負荷を著しく低減することが分かった。
図54は、別の好ましい実施形態の歯ブラシ3800を図示しており、この歯ブラシ3800は、ブラシヘッド3814と、ネック3816と、可動毛キャリア3870と、キャリア3870上に支持され、保持された複数の可動毛3850と、一般には毛キャリア3870の周囲に延在する複数の固定毛3860とを具備する。この実施形態において、固定毛3860は、毛キャリア3870の外周の少なくとも大部分に延在する。好ましくは、毛3860は、可動毛キャリア3870及びその上に配置された可動毛3850の周囲に連続して延在するか、又は実質的に延在する。固定毛3860が、ブラシヘッド3814の遠位端部の反対側にある可動毛キャリアに隣接する領域に配置されることは必要ではない。この領域は、図54では領域3864として示されている。この特定の毛の配置は、優れたブラッシング性能を付与し、毛3850、及び毛キャリア3870にさもなければ印加されるブラッシング負荷を著しく低減することが分かった。
図53及び図54はまた、図48の先端部3380などの毛キャリア先端部の領域などにおいて、それらの遠位端部に沿って様々な毛密度を用いるブラシヘッドを図示している。これらの領域は、点線で示されている。図53の点線領域は、単位面積あたり6つの毛タフトを包含するが、図52では、単位面積あたり5つの毛タフトを包含する。
本発明が提供する別の重要な態様は、電動歯ブラシモータにより駆動されるギアと、1以上の可動毛キャリアに動力を供給する駆動シャフトとを具備する独特の係合アセンブリである。この係合アセンブリは、ギアの回転運動を駆動シャフトの往復運動へと効果的に変換する。このアセンブリは、顕著に静かで円滑な方法で作動し、上述の変換を行う。
この好ましい係合アセンブリは、図55〜図60に図示されている。図55は、駆動シャフト4100と、ギア4200とを具備する好ましい実施形態のアセンブリ4000を図示している。駆動シャフト4100は、シャフト部分4110と、部分的に包囲された伸長端部4120を有する遠位端部を包含し、この伸長端部4120は、独特な表面のセットを付与してギア4200のカム表面と係合する。より詳細には、図55は、部分的に包囲された伸長端部4120の中央領域内に画定された楕円形開口4125を図示している。部分的に包囲された端部4120は、開口4125を画定する端部カバー4122を包含する。端部カバー4122の周囲に配置されるのは端部壁4126である。カバー4122及び壁4126は、共に、駆動ギア4200の幾つかの構成要素を受容する部分的な包囲(図55には図示せず)を形成する。
図55はまた、アセンブリ4000の好ましいギア4200も図示している。ギア4200は、図12に示すギア806、図48に示すギア3356、図49に示すギア3456、並びに図50及び図51に示すギア3556と同様である。即ち、ギア4200の取り付け及び機能は、それら既述のギアの取り付け及び機能と同様である。しかしながら、ギア4200は、独特なカム表面の集合体を利用する。具体的には、ギア4200は、その周囲に配置された複数のギア歯4210を包含する。電動モータに固着されるような駆動ギアは、好ましくはギア4200、具体的にはギア歯4210と係合するか、さもなければそれに連結される。円形の中央基部4220は、ギア4200の外側面に沿って、ギア歯4210の相対する領域の間に延在する。基部4220上に配置され、そこから外方に延在しているのは第一カム4230であり、この第一カム4230は、カム4230の周囲に延在する円形のカム表面4232を備える。第一カム4230から延在しているのは第二カム4240である。第二カム4240は、第二カム4240の周囲に延在する円形のカム表面4242を備える。第二カム4240の中心は、基部4220の中心及びギア4200の中心と一致することが理解される。従って、ギア4200が、例えば、図55に示す回転軸Aを中心として回転すると、第二カム4240及び基部4220は、同じ軸、即ち、軸Aを中心として回転する。第一カム4230の中心は、図55では軸Bとして示され、軸Aから離間しているが、好ましくは軸Aと平行である。
図56は、ギア4200の上面図である。図56は、第一カム4230及び第二カム4240の互いに対する配置と、ギア4200の回転中心Aとを図示している。やはり、図56では中心Bとして示されている円形の第一カムの中心は、中心(又は回転軸)Aから離間していることが分かる。
図57は、ギア4200の側部正面図である。図57は、ギア歯4210と、基部4220と、第一カム4230及びそのカム表面4232と、第二カム4240及びそのカム表面4242の構成及び配置を更に図示している。
図58は、アセンブリ4000の部分断面側面図であり、駆動シャフト4100の伸長端部4120がギア4200と係合しているところを図示する。具体的には、第二カム4240が端部4120に画定された開口4125内に配置されているのが分かる。また、第一カム4230は、端部4120によって包囲され、端部4120内に受容される。好ましくは、第二カム4240のカム表面4242は、開口4125を画定する伸長端部4120の表面の一部分と係合し、接触する。また、好ましくは、第一カム4230のカム表面4232は、内側の一部、具体的には、伸長端部4120の内側に沿って画定された内側壁4122の一部と係合し、接触する。
図59は、下側、即ち、ギア4200の基部4220に面する駆動シャフト4100の伸長端部4120の側を図示している。図59は、ギア4200及び駆動シャフト4100が係合してアセンブリ4000を形成するときに、第一カム4230のカム表面4232が係合する内部壁4122を更に図示している。図59はまた、開口4125の配向を図示している。図59は、以下のような2つの寸法S及びTを更に図示している。
寸法Sは、開口4125の最小スパン又は入口寸法である。第二カム4240は開口4125内に受容されるので、カム4240の直径は、寸法Sよりも僅かに小さくなければならない。あるいは、寸法Sは、カム4240の直径よりも僅かに大きくなければならない。
寸法Tは、楕円形の内部壁4122の最小スパン又は入口寸法である。第一カム4230は、一般に内部壁4122によって境界を画定された領域内に受容されるので、カム4230の直径は、寸法Tよりも僅かに小さくなければならない。あるいは、寸法Tは、カム4230の直径よりも僅かに大きくなければならない。
図59はまた、端部4120内の開口4125の好ましい配向を図示している。分かるように、軸Dとして示されている楕円形の開口4125の長軸は、軸Cとして示されている駆動シャフト4100のシャフト部分4110の長手方向軸と、好ましくは平行であり、最も好ましくはそれと同一の広がりを持つ。
図59は、開口4125が好ましくは楕円形状であり、内部壁4122により画定された楕円形の内側領域に対して直角に配向されることを更に図示している。即ち、楕円形の開口4125の長軸は、好ましくは、内部壁4122により画定された楕円形の内側領域の長軸に対して垂直である。
図60は、アセンブリ4000の上部平面図であり、駆動シャフト4100及びギア4200の配置、配向、及び構成を更に図示している。ギア4200が矢印Eの方向などに軸Aを中心として回転すると、第一カム4230の中心は、一般には円形路Gに沿って軸Aを中心として回転される。円形路Gは、ギア4200が回転すると、第一カム4230は軸Aを中心として変位することにより生じる。円形路Gの半径は、図55に示す中心点A及びB間のオフセット量又は空隙に対応することが理解される。
ギア4200が回転すると、それにより、第一カム4230が円形路Gに沿って軸Aを中心として変位し、第一カム4230のカム表面4232の一部が内部壁4122の様々な領域と係合する。この結果、端部4120は、ギア4200の中心点及び軸Aに対して線状に前後に並進する。換言すると、これは、第二カム4240を開口4125内で線状に前後に並進させる効果を有する。しかしながら、ギア4200は本質的にはその回転点、即ち、軸Aで固定されるので、前後に並進されるのは端部4120、及び駆動シャフト4100であることが理解される。矢印Eの方向にギア4200が回転すると、それにより、図60に示す矢印Fの方向に駆動シャフト4100が往復運動する。
好ましい実施形態のアセンブリ4000は、ギア4200の回転運動を駆動シャフト4100の100%又は実質的に100%の往復運動へと効果的に変換する。即ち、駆動シャフト4100の長手方向軸Cに沿った方向以外の方向への運動は、全くないか、又は過度に少ない度合いでしかない。この特性は、高い作動速度においてアセンブリの振動が最小化されるか、又は少なくとも許容可能なレベルに維持されるという点で有利である。
その高い動作効率特性に加えて、本明細書に記載される好ましい実施形態の歯ブラシはまた、比較的高いブラッシング力も付与する。これは、本明細書に記載される好ましい実施形態の歯ブラシが、重負荷を印加されても、それらのブラシヘッドに動力による比較的一定の往復ストローク運動を付与するということを示す。例えば、本発明による歯ブラシは、それらのブラシヘッド及び往復運動する毛キャリアに印加された30lbs(13.6kg)もの高い負荷下で作動し得る。
本明細書に記載される好ましい実施形態の駆動機構の比較的高い効率及び低い電力消費の例は、バッテリ使用に関する。匹敵する現在入手可能な電動歯ブラシのほとんど全ては、それらの作動に2つのAAバッテリを必要とする。本明細書に記載される好ましい電動歯ブラシは、AAバッテリを1つしか必要としない。本発明の歯ブラシが、匹敵する市販のブラシと同じか、又は実質的に同じである、それらのブラシヘッド力及び電力特性(即ち、毛端部で測定される)を付与するが、それら同ブラシのおよそ2分の1の電力又はバッテリ要件しか必要としないということは注目に値する驚くべきことである。本発明の歯ブラシが、1つの(AA)バッテリのみを利用することに何ら限定されるものではないことが理解される。本発明の歯ブラシは、広範なバッテリ、バッテリ構成、及び電源を利用してもよい。本発明の歯ブラシ及びその低エネルギー消費特性を理解し易くするために、並びにそれらを更に説明するために、(AA)バッテリについて述べる。一般に、本発明の歯ブラシは、好ましくは約0.5ボルト〜約2.5ボルトの電圧源から作動する。より好ましくは、本発明の歯ブラシは、1.5ボルトの電源から作動する。最も好ましくは、かかる電源は充電式である。勿論、本発明の歯ブラシは、使い捨てバッテリを利用してもよい。この「低エネルギー消費」特性は、市販の可能性の見地から特に魅力ある本発明の歯ブラシの態様である。
本発明の歯ブラシの低エネルギー消費特性の指示は、歯ブラシの総実行時間に図示されている。固定具と1ポンド(454g)の錘をハウジング内に含む試験装置をアセンブリした。試験される歯ブラシを、その毛が上方に向いた状態で固定具に固定する。次いで、1ポンド(454g)の錘をブラシのブラッシング表面、即ち、上方を向いた毛の遠位端部上に置く。錘の表面は、典型的な歯の表面に対応する。次いで、歯ブラシを起動し、歯ブラシの作動が停止するまでの総経過時間を測定する。好ましくは、本発明の歯ブラシは、一般に少なくとも約100分、より好ましくは少なくとも120分、より好ましくは少なくとも140分、より好ましくは少なくとも160分、より好ましくは少なくとも180分作動する。本発明の歯ブラシは、最大210〜220分もの間、更にはそれよりも長く、記載した条件下で作動し得ることが考慮される。前述の試験条件は、単一の(AA)バッテリを利用する。一般に、これら総実行時間は、少なくとも約0.9ボルト〜約2.5ボルトの電源を使用し、記載したストローク長及び速度を有する往復運動毛キャリアを使用することにより測定される。
前述のように、本明細書に記載される好ましい実施形態の歯ブラシの更なる利点は、それらの比較的単純なアセンブリである。この結果、製造コストが低下する。更に、本明細書に記載される好ましい実施形態の駆動アセンブリは、その単純で簡単な設計により、信頼性が向上することが考慮される。また、これらの駆動アセンブリにおいて比較的少ない数の構成要素を使用することで、更にそれら構成要素の相互接続での失敗の可能性が低減される。
ピン留めされた係合アセンブリが利用される場合、可動毛キャリアが、図47に図示された開口3254と同様の、その下側からアクセス可能な開口を画定することが最も好ましい。かかる開口は、(図47に示すように)毛キャリアの厚さの一部だけを通って延在してもよいし、キャリアの他の上面まで、その厚さ全体を貫通して延在してもよい。駆動シャフト、及び具体的には図47に示す端部3206のような遠位端部は、その遠位端部からピン若しくはピン様延長部を有するか、又は別個のピン構成要素と係合すべく適合するように形成される。ピン(別個の構成要素か、又はシャフトの一部として形成される)は、毛キャリアに画定された開口内に適合される。複数のピン係合アセンブリ、ラッチ機構、ねじ付き締結具、及び接着剤又は音波溶接で共に固着されるアセンブリを包含するが、これらに限定されない他の係合アセンブリが、本発明と共に使用するために考慮される。
本明細書に記載される様々なブラシヘッド先端部は、他のブラシヘッド先端部と容易に交換可能であり、好ましくは、それらと取り替え可能であってもよいことが考えられる。従って、ユーザーは、様々なタイプ及び構成の集まりの中から特定のブラシヘッド先端部を選択することができる。選択すると、ユーザーは、所望の歯ブラシにその先端部を容易に取り付けることができる。更に、それぞれが様々なタイプのブラシヘッド先端部を含むいわゆるバラエティパック又はサンプルパックが、電動歯ブラシとは別個に、又は電動歯ブラシと共に提供され得ることが想定される。同様に、本明細書に記載される可動毛キャリアが、駆動機構への接続のために容易に解放可能な係合機構を利用する場合、同様の毛キャリアの集合体又は集まりが電動歯ブラシとは別個に、又は電動歯ブラシと共に奨励され得る。
本明細書に記載されるあらゆる好ましい実施形態の歯ブラシの特性及び態様は、本明細書に記載される他の好ましい実施形態の1以上の特性及び態様と組み合わせてもよいことが理解される。
本発明は、以下の公開特許出願又は発行特許の1以上からの機構、態様、構成要素、材料及び特性を利用してもよい:PCT国際公開特許WO01/29128、米国特許第6,000,083号、米国意匠特許第432,312号、同第433,814号、米国特許第6,178,579号、同第6,189,693号、同第6,311,837号、米国公開特許出願第2002/0032941号、米国特許第6,360,395号及び同第6,371,294号(これらの全てを参照として本明細書に組み込まれる)。
本明細書に示されるか、又は記載される特定の材料以外に、様々な好ましい実施形態の歯ブラシ及びそれらの構成要素は、電動歯ブラシを製造するために典型的に利用される従来の材料から形成されてもよい。一般に、ハンドル、ネック、ブラシヘッド及び他の構造部品又は構成要素は、ポリプロピレンから形成される。例えば、ABSのブレンド及びセルコン(Celcon)(商標)、アセタール(Acetal)(商標)及び/又はデルリン(Delrin)(商標)の1以上のようなこれら一部又は構成要素用のポリマーブレンドを使用してもよい。自己潤滑材料の広範なアレイは、駆動トレイン構成要素を形成するのに特に好ましい。
本発明を、特定の好ましい実施形態を参照して記載してきた。この明細書を読んで理解すれば、他者にも変形及び変更が浮かぶであろう。静止毛及び可動毛の幾つかの配置を示し、記載してきたが、本発明は様々な他の構成を包含する。全てのそのような変形及び変更は、添付の請求項又はそれに等しい範囲内にある限りにおいて、含まれることが意図される。
Claims (10)
- 本体と、
前記本体から延在するネックと、
前記ネックに取り付けられ、第一側部と、前記第一側部の反対側にある第二側部と、毛を供える可動毛ホルダと、前記可動毛ホルダを実質的に取り巻く複数の静止毛とを有するヘッドと、
前記本体内に配置され、前記可動毛ホルダを運動させるために前記可動毛ホルダに動作可能に接続されたモータとを有する電動歯ブラシ。 - 前記可動毛ホルダは往復運動するか、回転するか、又は振動する請求項1に記載の電動歯ブラシ。
- 前記静止毛は、前記可動毛ホルダを完全に取り巻く請求項1又は2に記載の電動歯ブラシ。
- 前記静止毛の一部は、複数列で配置されるタフトにグループ分けされ、前記複数列は、前記ヘッドの第一側部及び第二側部の一部分に沿って配置された少なくとも1つの列を含む請求項1〜3のいずれか一項に記載の電動歯ブラシ。
- 前記ヘッドの前記第一側部及び第二側部の一部分に沿って配置される前記列は、前記可動毛ホルダの長手方向にも延在する請求項4に記載の電動歯ブラシ。
- 前記複数の静止毛の一部の自由端部は、傾斜したブラッシング表面を形成する請求項1〜5のいずれか一項に記載の電動歯ブラシ。
- 前記可動毛ホルダの前記毛の一部の自由端部は、傾斜したブラッシング表面を形成する請求項1〜6のいずれか一項に記載の電動歯ブラシ。
- 前記傾斜したブラッシング表面を形成する前記可動毛ホルダの前記毛は、複数のタフトにグループ分けされ、共に前記傾斜した表面を形成する請求項1〜7のいずれか一項に記載の電動歯ブラシ。
- 前記可動毛キャリアの前記毛の一部の前記自由端部は、弓形の表面を形成する請求項1〜8のいずれか一項に記載の電動歯ブラシ。
- 前記弓形の表面を形成する前記可動毛ホルダの前記毛は、複数のタフトにグループ分けされ、共に前記弓形表面を形成し、前記可動毛ホルダは長手方向軸を有し、前記弓形表面は、前記可動毛ホルダの前記長手方向軸に沿って延在する谷部を有する請求項9に記載の電動歯ブラシ。
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US38784102P | 2002-06-11 | 2002-06-11 | |
US41055602P | 2002-09-13 | 2002-09-13 | |
US41086502P | 2002-09-13 | 2002-09-13 | |
US10/274,700 US20030226223A1 (en) | 2002-06-11 | 2002-10-21 | High efficiency electric toothbrush |
PCT/US2003/018368 WO2003103531A1 (en) | 2002-06-11 | 2003-06-10 | High efficiency electric toothbrush |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005528954A true JP2005528954A (ja) | 2005-09-29 |
Family
ID=29716277
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004510656A Pending JP2005528954A (ja) | 2002-06-11 | 2003-06-10 | 高効率電動歯ブラシ |
Country Status (8)
Country | Link |
---|---|
US (3) | US20030226223A1 (ja) |
EP (1) | EP1511441A1 (ja) |
JP (1) | JP2005528954A (ja) |
CN (1) | CN1658807A (ja) |
AU (1) | AU2003239242A1 (ja) |
CA (1) | CA2487886A1 (ja) |
MX (1) | MXPA04012388A (ja) |
WO (1) | WO2003103531A1 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011512972A (ja) * | 2008-03-06 | 2011-04-28 | ユニリーバー・ナームローゼ・ベンノートシヤープ | 振動発生装置 |
JP2012506751A (ja) * | 2008-11-05 | 2012-03-22 | ブラウン ゲーエムベーハー | 電気歯ブラシ、及び電気歯ブラシ用ブラシヘッド |
JP2012179291A (ja) * | 2011-03-02 | 2012-09-20 | Toray Monofilament Co Ltd | ブラシ用毛材およびブラシ |
JP2013085654A (ja) * | 2011-10-17 | 2013-05-13 | Takeshi Suzuki | 歯ブラシ |
JP2019063916A (ja) * | 2017-09-29 | 2019-04-25 | 株式会社安川電機 | 操作ユニットおよびロボット |
JP2022509328A (ja) * | 2018-12-17 | 2022-01-20 | 深▲せん▼市大匠凱科技有限公司 | タテ磨き型電動歯ブラシ |
Families Citing this family (78)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ES2338237T3 (es) * | 1999-10-19 | 2010-05-05 | Trisa Holding Ag | Aparato para el cuidado de la boca con un cabezal de tratamiento interdental oscilante. |
US6574820B1 (en) | 1999-10-22 | 2003-06-10 | The Gillette Company | Brush head for toothbrush |
US20030084525A1 (en) | 2001-11-07 | 2003-05-08 | The Procter & Gamble Company | Complex motion toothbrush |
US7640614B2 (en) | 2001-11-06 | 2010-01-05 | The Procter & Gamble Company | Multi motion toothbrush |
US20030084526A1 (en) * | 2001-11-06 | 2003-05-08 | The Procter & Gamble Co. | Multi-motion toothbrush |
US20030163882A1 (en) | 2002-03-04 | 2003-09-04 | The Procter & Gamble Company | Electric toothbrushes |
US20030196283A1 (en) * | 2002-04-23 | 2003-10-23 | Eyal Eliav | Powered toothbrush |
US20030226223A1 (en) | 2002-06-11 | 2003-12-11 | The Procter & Gamble Co. | High efficiency electric toothbrush |
US8806695B2 (en) | 2002-08-09 | 2014-08-19 | Colgate-Palmolive Company | Oral care implement having flexibly supported cleaning elements extending in opposite directions |
DE10245086A1 (de) * | 2002-09-27 | 2004-04-08 | Trisa Holding Ag | Verfahren zur Herstellung einer Zahnbürste |
TW547036U (en) * | 2002-10-11 | 2003-08-11 | Ming-Shiung Li | Composite toothbrush |
US7636976B2 (en) * | 2002-12-30 | 2009-12-29 | The Procter & Gamble Company | Power toothbrush |
US7934284B2 (en) | 2003-02-11 | 2011-05-03 | Braun Gmbh | Toothbrushes |
US7302726B2 (en) | 2003-05-23 | 2007-12-04 | Braun Gmbh | Toothbrushes |
WO2004112536A1 (ja) * | 2003-06-20 | 2004-12-29 | Sunstar Inc. | 電動歯ブラシ |
US7322066B2 (en) * | 2003-07-16 | 2008-01-29 | Church & Dwight Co., Inc. | Electric toothbrushes having movable, intermittently movable, and fixed bristles |
US20050053896A1 (en) * | 2003-09-09 | 2005-03-10 | The Procter & Gamble Company | Illuminated electric toothbrushes emitting high luminous intensity toothbrush |
US20050050659A1 (en) | 2003-09-09 | 2005-03-10 | The Procter & Gamble Company | Electric toothbrush comprising an electrically powered element |
US20050053895A1 (en) | 2003-09-09 | 2005-03-10 | The Procter & Gamble Company Attention: Chief Patent Counsel | Illuminated electric toothbrushes emitting high luminous intensity toothbrush |
CA2494755C (en) * | 2003-12-10 | 2009-05-12 | The Procter & Gamble Company | Modular electric toothbrushes |
CN100577121C (zh) | 2003-12-19 | 2010-01-06 | 宝洁公司 | 电动牙刷 |
US7398575B2 (en) | 2004-02-17 | 2008-07-15 | Church & Dwight Co., Inc. | Electric toothbrush having a flexible drive shaft |
US7861348B2 (en) | 2004-12-08 | 2011-01-04 | The Procter & Gamble Company | Electric toothbrushes |
US20060179590A1 (en) * | 2005-02-16 | 2006-08-17 | Spooner Gregory C | Replaceable reciprocating work head and an electric tool assembly comprising a reciprocating work head |
US7784138B2 (en) * | 2005-02-16 | 2010-08-31 | Hayco Manufacturing Limited | Device for converting a rotating motion into a reciprocating motion and an electric tool assembly having such a device |
US7694419B2 (en) | 2005-04-27 | 2010-04-13 | The Gillette Company | Battery-operated appliances |
US20070143938A1 (en) * | 2005-12-22 | 2007-06-28 | Mcdougall Gregory J | Electric toothbrush |
WO2007073152A1 (en) * | 2005-12-22 | 2007-06-28 | Mdz Beheer B.V. | Brush, such as for cleaning or sampling body tissue |
US7784144B2 (en) * | 2006-07-27 | 2010-08-31 | Greg Renault | Electric toothbrush head replacement system and method |
US7761946B2 (en) * | 2007-01-19 | 2010-07-27 | Colgate-Palmolive Company | Toothbrush with powered head |
US8032967B2 (en) * | 2007-02-09 | 2011-10-11 | Colgate-Palmolive Company | Powered toothbrush with two-sided moving head |
US20080282656A1 (en) * | 2007-05-16 | 2008-11-20 | Sage Environmental Consulting, Inc. | Rotating filament separator |
US20090113648A1 (en) * | 2007-11-07 | 2009-05-07 | Vaynberg Victoria | Brush with an internal compartment |
US9015893B2 (en) * | 2007-11-07 | 2015-04-28 | Eugene VAYNBERG | Brush with internal compartment |
WO2009128477A1 (ja) * | 2008-04-15 | 2009-10-22 | パナソニック電工株式会社 | 電子歯ブラシ |
US8914960B2 (en) | 2008-10-15 | 2014-12-23 | Nina Nichols, Llc | Tooth brush head removal device |
RU2412672C2 (ru) | 2009-05-04 | 2011-02-27 | Общество с ограниченной ответственностью "Наука Техника Медицина" | Механическая зубная щетка и механизм ее привода (варианты) |
US20130067670A1 (en) * | 2009-10-01 | 2013-03-21 | Michael Liangco | FlexibleToothbrush |
US20110078867A1 (en) * | 2009-10-01 | 2011-04-07 | Michael Liangco | Flexible toothbrush |
PL2335644T3 (pl) * | 2009-12-15 | 2014-02-28 | Braun Gmbh | Sekcja do czyszczenia jamy ustnej |
EP2512365B1 (en) * | 2009-12-15 | 2018-11-21 | Braun GmbH | Brush section for an electric toothbrush |
USD675830S1 (en) | 2009-12-18 | 2013-02-12 | Colgate-Palmolive Company | Toothbrush |
US8863345B2 (en) * | 2009-12-18 | 2014-10-21 | Colgate-Palmolive Company | Oral care implement having a closed-loop arrangement of cleaning elements |
USD654695S1 (en) | 2009-12-18 | 2012-02-28 | Colgate-Palmolive Company | Toothbrush |
USD654270S1 (en) | 2009-12-18 | 2012-02-21 | Colgate-Palmolive Company | Toothbrush handle |
USD654696S1 (en) | 2009-12-18 | 2012-02-28 | Colgate-Palmolive Company | Toothbrush handle with tissue cleaner |
EP2566367B1 (en) * | 2010-05-07 | 2017-06-21 | The Gillette Company LLC | Toothbrush |
US8434184B2 (en) | 2010-08-13 | 2013-05-07 | Braun Gmbh | Fracture resistant brush head |
US20130180062A1 (en) * | 2010-08-31 | 2013-07-18 | Church & Dwight Co., Inc. | Skin sensing activated device |
US8448287B2 (en) * | 2010-10-22 | 2013-05-28 | Mcneil-Ppc, Inc. | Replaceable toothbrush head |
CN202056272U (zh) * | 2011-03-17 | 2011-11-30 | 信利仪器(汕尾)有限公司 | 一种直线往复式驱动结构及清洁工具 |
CA142574S (en) * | 2011-03-31 | 2012-04-26 | Obschestvo S Ogranichennoj Otvetstvennostju Evrocosmed Stupino | Toothbrush |
US9516936B2 (en) | 2011-04-08 | 2016-12-13 | Colgate-Palmolive Company | Oral kit including visible sticker panel |
US8522384B2 (en) | 2011-04-19 | 2013-09-03 | Conair Corporation | Toothbrush with fluid jet assembly |
WO2012151259A1 (en) * | 2011-05-02 | 2012-11-08 | Water Pik, Inc. | Mechanically-driven, sonic toothbrush |
US8919558B2 (en) | 2011-10-05 | 2014-12-30 | Colgate-Palmolive Company | Packaged oral care implement and package |
JP2012086022A (ja) * | 2011-10-28 | 2012-05-10 | Procter & Gamble Co | センサー反応型電動歯ブラシ及びその使用法 |
JP2013106871A (ja) * | 2011-11-24 | 2013-06-06 | Nakanishi:Kk | 歯科用ハンドピース |
US11612467B1 (en) * | 2012-08-28 | 2023-03-28 | Alphonso William Brown | Alternate eliminator tooth |
AU2014232399C1 (en) | 2013-03-15 | 2017-11-02 | Water Pik, Inc. | Mechanically driven, sonic toothbrush and water flosser |
US9468511B2 (en) | 2013-03-15 | 2016-10-18 | Water Pik, Inc. | Electronic toothbrush with vibration dampening |
US9801448B1 (en) * | 2014-01-06 | 2017-10-31 | Rafael Jakubow | Mono-directional sonic movement lotion, cream and shaving cream for men application apparatus and method |
EP2926764B1 (en) * | 2014-04-04 | 2018-10-31 | Lauri Latikka | Brush head for electric toothbrush |
CN106572898B (zh) * | 2014-08-21 | 2019-08-16 | 皇家飞利浦有限公司 | 具有用于个人护理用具的共振结构的附件和方法 |
CN205568226U (zh) | 2015-07-08 | 2016-09-14 | 洁碧有限公司 | 刷牙装置 |
CN105231651A (zh) * | 2015-10-19 | 2016-01-13 | 常州市武进亚太机电配件有限公司 | 警报型培养皿刷 |
US10382820B2 (en) * | 2016-04-01 | 2019-08-13 | Huawei Technologies Co., Ltd. | Apparatus and method for bandwidth allocation as a function of a sensed characteristic of a user |
US10561480B2 (en) | 2016-05-09 | 2020-02-18 | Water Pik, Inc. | Load sensing for oral devices |
USD845636S1 (en) | 2016-12-15 | 2019-04-16 | Water Pik, Inc. | Toothbrush handle |
USD844997S1 (en) | 2016-12-15 | 2019-04-09 | Water Pik, Inc. | Toothbrush handle |
CA3046811C (en) | 2016-12-15 | 2021-10-26 | Water Pik, Inc. | Brushing device with illumination features |
CL2017001662A1 (es) | 2017-06-22 | 2017-12-22 | Cavagnaro Carlos Javier Gacitúa | Cepillo de dientes eléctrico que provee un movimiento axial, conseguido a través de múltiples plataformas portapenachos de cerdas o filamentos de nylon, las que rotan con un movimiento de vaivén axial, y están insertas dentro de una carcasa protectora que conforma el cabezal, de tal modo que su extremo o punta del cepillo no provoque golpeteos traumáticos que puedan causar daños a los tejidos blandos de la cavidad oral del usuario |
CN108670472A (zh) * | 2018-06-02 | 2018-10-19 | 芜湖合愉电子科技有限公司 | 一种喷水式超声波电动牙刷 |
CN111067652B (zh) * | 2018-10-22 | 2024-06-25 | 上海天封科技有限公司 | 电动牙刷偏杆声波机及其工作方法 |
CN112190357A (zh) * | 2020-10-31 | 2021-01-08 | 爱马斯克(深圳)科技有限公司 | 电动牙刷 |
US11344111B1 (en) * | 2021-03-23 | 2022-05-31 | Tim Johnes | Powered brushing assembly |
EP4302724A1 (en) * | 2022-07-04 | 2024-01-10 | Koninklijke Philips N.V. | Cleaning section for an oral cleaning device |
USD1025611S1 (en) | 2022-09-14 | 2024-05-07 | Ranir, Llc | Toothbrush |
Family Cites Families (103)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2002A (en) * | 1841-03-12 | Tor and planter for plowing | ||
CA96826A (en) | 1905-07-05 | 1906-01-02 | Norman R. Smith | Rotary engine |
US3015833A (en) * | 1959-03-09 | 1962-01-09 | Gilet William | Motor driven tooth brush |
US3142852A (en) | 1962-05-31 | 1964-08-04 | Gen Electric | Automatic toothbrush |
FR1357566A (fr) | 1962-05-31 | 1964-04-03 | Thomson Houston Comp Francaise | Poignée motorisée pour entraîner une brosse à dents |
US3300664A (en) * | 1964-04-02 | 1967-01-24 | Gen Electric | Toothbrush power handle assembly |
DE1244709B (de) | 1964-04-02 | 1967-07-20 | Gen Electric | Elektrische Zahnbuerste |
FR1414679A (fr) | 1964-11-27 | 1965-10-15 | Brosses à dents mécaniques | |
US3562566A (en) * | 1967-02-16 | 1971-02-09 | Westinghouse Electric Corp | Power operated toothbrush producing either oscillatory or reciprocatory motions |
US3489936A (en) * | 1967-06-14 | 1970-01-13 | Gen Electric | Toothbrush with motion selector button |
DE2016984C3 (de) | 1969-05-14 | 1979-12-20 | Sunbeam Corp., Chicago, Ill. (V.St.A.) | Elektrisch betreibbares Hautbehandlungsgerät |
US3524088A (en) | 1969-05-19 | 1970-08-11 | Gen Electric | Drive mechanism for selective output motions |
US3699952A (en) * | 1971-02-03 | 1972-10-24 | Sunbeam Corp | Skin treating appliance |
US3775800A (en) * | 1971-12-20 | 1973-12-04 | M Veneziani | Rotary brush |
CA985975A (en) | 1974-05-07 | 1976-03-23 | Robert S. Waters | Skin treating appliance |
US4156620A (en) * | 1974-07-18 | 1979-05-29 | Clemens George S | Apparatus and method for cleaning teeth |
GB1570388A (en) | 1975-11-21 | 1980-07-02 | Unilever Ltd | Toothbrushes |
FR2368854A7 (fr) | 1976-10-19 | 1978-05-19 | Seb Sa | Appareil pour le brossage des dents |
JPS5927576B2 (ja) * | 1977-05-06 | 1984-07-06 | 松下電工株式会社 | 美顔器 |
CA1082408A (en) | 1977-05-27 | 1980-07-29 | George S. Clemens | Apparatus and method for cleaning teeth |
GB1583558A (en) | 1977-08-02 | 1981-01-28 | Clemens G S | Apparatus and method for cleaning teeth |
JPS5438851A (en) | 1977-09-01 | 1979-03-24 | Toshio Moriyama | Electric tooth brush |
DE3152090T1 (de) | 1980-06-19 | 1982-08-12 | F Hunter | Electrically driven toothbrush |
US4376301A (en) | 1980-12-10 | 1983-03-08 | Chevron Research Company | Seismic streamer locator |
CA1191003A (en) | 1983-09-26 | 1985-07-30 | John B. Fattaleh | Personal health care device |
US4827550A (en) * | 1985-06-10 | 1989-05-09 | Dental Research Corporation | Removable head mechanism for automatic cleaning device |
US4845795A (en) * | 1985-06-10 | 1989-07-11 | Dental Research Corporation | Automatic cleaning device |
JPS62196463A (ja) * | 1986-02-21 | 1987-08-29 | Matsushita Electric Works Ltd | 伝動装置 |
FR2616306B1 (fr) | 1987-06-15 | 1990-04-20 | Bois Jean | Brosse a dents mecanisee |
DE3830649A1 (de) * | 1988-09-09 | 1990-03-15 | Gimelli & Co Ag | Elektrische zahnbuerste |
US4894880A (en) * | 1989-02-03 | 1990-01-23 | Aznavoorian Martin P | Tooth brush |
US5033150A (en) * | 1990-01-29 | 1991-07-23 | Product Development (S.G.Z.) Ltd. | Motor-driven toothbrush |
USD330286S (en) | 1990-03-29 | 1992-10-20 | Colgate-Palmolive Company | Set of bristles for a toothbrush |
AU647782B2 (en) | 1990-03-29 | 1994-03-31 | Colgate-Palmolive Company, The | Toothbrush |
US5046213A (en) | 1990-03-29 | 1991-09-10 | Colgate-Palmolive Company | Plaque removing toothbrush |
US5335389A (en) | 1990-03-29 | 1994-08-09 | Colgate-Palmolive Company | Plaque removing toothbrush |
BR9205849A (pt) * | 1991-03-27 | 1994-11-08 | Lingner & Fischer Gmbh | Escova de dentes dotada de um trecho flexivelmente articulado na parte superior da mesma |
US5186627A (en) * | 1991-05-01 | 1993-02-16 | Noah Amit | Hand-actuated rotatable toothbrush |
US5120225A (en) * | 1991-05-01 | 1992-06-09 | Noah Amit | Method and apparatus for brushing teeth with cyclically rotating brush strokes |
JPH06509955A (ja) | 1991-08-23 | 1994-11-10 | ザ、ジレット、カンパニー | 口腔に適用する持続性放出マトリックス |
IL99717A0 (en) * | 1991-10-11 | 1992-08-18 | Zvi Davidovitz | Toothbrush |
US5383242A (en) | 1992-01-08 | 1995-01-24 | Bausch & Lomb Incorporated | Electric toothbrush |
AU3886293A (en) * | 1992-04-15 | 1993-11-18 | Wilhelm Maurer | Tooth cleaning device |
DE4225547A1 (de) | 1992-08-01 | 1994-02-03 | Bausch & Lomb | Elektrische Zahnbürste |
US5253382A (en) * | 1992-08-31 | 1993-10-19 | Janos Beny | Power operated toothbrush |
JPH0793892B2 (ja) * | 1992-08-31 | 1995-10-11 | 株式会社精工舎 | 電動歯ブラシ |
US6006394A (en) | 1992-11-02 | 1999-12-28 | Gillette Canada Inc. | Toothbrush |
IT1261901B (it) | 1993-02-26 | 1996-06-03 | Ariete Srl | Spazzolino da denti,antiplacca,motorizzato. |
US5876206A (en) * | 1993-04-15 | 1999-03-02 | Maurer; Andreas | Method for driving a tooth-cleaning element |
SG44880A1 (en) | 1993-05-28 | 1997-12-19 | Philips Electronics Nv | Toothbrush |
US5353460A (en) * | 1993-09-24 | 1994-10-11 | Ohio Health Care Products, Inc. | Power driven toothbrush |
GB2283411B (en) * | 1993-10-08 | 1997-03-26 | Mcdougall Gregory J | A brush for personal hygiene purposes |
US5404608A (en) | 1993-10-19 | 1995-04-11 | Bausch & Lomb Incorporated | Electric toothbrush |
WO2004084674A1 (ja) * | 1994-03-24 | 2004-10-07 | Kazuhiko Yukawa | 電動歯ブラシ |
US5392483A (en) | 1994-07-07 | 1995-02-28 | Chesebrough-Pond's Usa Co., Division Of Conopco, Inc. | Multi-level bristle tuft toothbrush |
ATE207321T1 (de) | 1994-12-01 | 2001-11-15 | Procter & Gamble | Zahnbürste mit verlängerten borsten |
US5524312A (en) | 1995-03-06 | 1996-06-11 | Tan; Kuo-Ching | Electric toothbrush |
US5784742A (en) | 1995-06-23 | 1998-07-28 | Optiva Corporation | Toothbrush with adaptive load sensor |
DE29517610U1 (de) | 1995-11-07 | 1997-03-13 | Wik Elektro-Hausgeräte-Vertriebsgesellschaft mbH & Co Produktions-KG, 45355 Essen | Elektrisch angetriebene Zahnbürste |
US5987688A (en) | 1995-11-09 | 1999-11-23 | Gillette Canada Inc. | Gum-massaging oral brush |
US5836030A (en) * | 1995-12-28 | 1998-11-17 | U.S. Philips Corporation | Dental cleaning device and attachment for such a device |
US5930860A (en) | 1996-03-27 | 1999-08-03 | Shipp; Anthony D. | Prophy bristle toothbrush |
US6314605B1 (en) | 1996-08-02 | 2001-11-13 | The Procter & Gamble Company | Toothbrush |
US5735011A (en) | 1996-11-19 | 1998-04-07 | Asher; Randall S. | Plaque removing toothbrush |
CN1215319A (zh) * | 1996-12-17 | 1999-04-28 | 皇家菲利浦电子有限公司 | 由具有不同长度刷毛的刷体构成的牙刷和用于牙刷的具有不同长度刷毛的刷体 |
CN2274947Y (zh) | 1996-12-31 | 1998-02-25 | 白宗仁 | 电动牙刷 |
US5934908A (en) | 1997-07-09 | 1999-08-10 | L.P.A. Broxo S.A.-Les Produits Associes | High-powered automatic electromechanical toothbrush |
US5842245A (en) * | 1998-05-26 | 1998-12-01 | Pai; Chung-Jen | Electric toothbrush assembly |
AUPP409098A0 (en) * | 1998-06-12 | 1998-07-02 | Leuermann, Walter Bernard | Manually operated toothbrush |
US6371294B1 (en) * | 1998-09-30 | 2002-04-16 | The Procter & Gamble Company | Electric toothbrush |
US6564940B2 (en) | 1998-09-30 | 2003-05-20 | The Procter & Gamble Company | Electric toothbrush |
US6178579B1 (en) | 1998-09-30 | 2001-01-30 | Dr. Johns Products, Ltd. | Electric toothbrush |
US20020017474A1 (en) | 1998-09-30 | 2002-02-14 | Blaustein Lawrence A. | Electric toothbrush |
US6000083A (en) * | 1998-09-30 | 1999-12-14 | Dr. Johns Products, Ltd. | Electric toothbrush |
USD432312S (en) | 1999-01-25 | 2000-10-24 | Dr. Johns Products, Ltd. | Bristle head for a toothbrush |
USD433814S (en) | 1999-01-25 | 2000-11-21 | Dr. Johns Products, Ltd. | Toothbrush |
USD456998S1 (en) | 1999-01-25 | 2002-05-14 | Lawrence A. Blaustein | Head portion of an electric toothbrush |
US6546585B1 (en) | 1999-07-06 | 2003-04-15 | The Procter & Gamble Company | Toothbrush with detachable/replaceable head |
US6148462A (en) * | 1999-07-27 | 2000-11-21 | Zseng; Chun-Lin | Structure of a multifunctional tooth-brush |
DE19940369C2 (de) | 1999-08-25 | 2002-05-29 | Perfect Steam Appliance Ltd | Elektrisch antreibbare Zahnbürste |
AU2001272072A1 (en) * | 2000-02-15 | 2001-08-27 | Smithkline Beecham Gmbh & Co. Kg | Brush part for an electric toothbrush |
USD434563S (en) | 2000-03-07 | 2000-12-05 | Gillette Canada Company | Set of bristles for a brush |
US6311837B1 (en) | 2000-03-28 | 2001-11-06 | The Procter & Gamble Company | Packaging arrangement having recesses for preventing a switch from being placed in a continuously-on position |
USD465088S1 (en) | 2000-10-26 | 2002-11-05 | The Procter & Gamble Company | Toothbrush |
JP2002301631A (ja) * | 2000-12-26 | 2002-10-15 | Inst Of Physical & Chemical Res | 長尺薄肉形材の加工装置と加工設備 |
US6836917B2 (en) | 2001-05-07 | 2005-01-04 | The Procter & Gamble Company | Replaceable head electric toothbrush and connection structure therefor |
US20020178519A1 (en) * | 2001-05-16 | 2002-12-05 | Vincent Zarlengo | Electric tooth flossing and brushing apparatus |
WO2003006101A2 (en) * | 2001-07-10 | 2003-01-23 | Medrad, Inc. | Devices, systems and method for infusion of fluids |
USD459895S1 (en) | 2001-07-12 | 2002-07-09 | The Procter & Gamble Company | Walkie-talkie toothbrush handle |
USD459894S1 (en) | 2001-07-12 | 2002-07-09 | The Procter & Gamble Company | Telephone toothbrush handle |
USD459584S1 (en) | 2001-07-12 | 2002-07-02 | The Procter & Gamble Company | Rocketship toothbrush handle |
US20030033679A1 (en) * | 2001-08-17 | 2003-02-20 | Joseph Fattori | Brush section for an electric toothbrush |
WO2003039395A2 (en) | 2001-11-06 | 2003-05-15 | The Procter & Gamble Company | Multi-motion toothbrush |
US6725490B2 (en) * | 2001-11-06 | 2004-04-27 | The Procter & Gamble Company | Complex motion toothbrush |
USD461642S1 (en) | 2002-01-11 | 2002-08-20 | The Procter & Gamble Company | Electric dolphin toothbrush |
US20030140437A1 (en) * | 2002-01-31 | 2003-07-31 | Eyal Eliav | Powered toothbrush |
RU2004126315A (ru) * | 2002-01-31 | 2005-03-27 | Колгейт-Палмолив Компани (US) | Зубная щетка, обеспечиваемая энергией |
US6892412B2 (en) * | 2002-01-31 | 2005-05-17 | Colgate-Palmolive Company | Powered toothbrush |
US6889401B2 (en) * | 2002-03-26 | 2005-05-10 | Colgate-Palmolive Company | Powered toothbrush with vibrating section |
US20030196283A1 (en) * | 2002-04-23 | 2003-10-23 | Eyal Eliav | Powered toothbrush |
USD476486S1 (en) | 2002-05-30 | 2003-07-01 | The Procter & Gamble Company | Toothbrush |
USD483182S1 (en) | 2002-05-30 | 2003-12-09 | The Procter & Gamble Company | Ice cream cone electric toothbrush |
US20030226223A1 (en) | 2002-06-11 | 2003-12-11 | The Procter & Gamble Co. | High efficiency electric toothbrush |
-
2002
- 2002-10-21 US US10/274,700 patent/US20030226223A1/en not_active Abandoned
-
2003
- 2003-06-10 EP EP03734540A patent/EP1511441A1/en not_active Withdrawn
- 2003-06-10 JP JP2004510656A patent/JP2005528954A/ja active Pending
- 2003-06-10 CN CN038136848A patent/CN1658807A/zh active Pending
- 2003-06-10 CA CA002487886A patent/CA2487886A1/en not_active Abandoned
- 2003-06-10 WO PCT/US2003/018368 patent/WO2003103531A1/en not_active Application Discontinuation
- 2003-06-10 MX MXPA04012388A patent/MXPA04012388A/es not_active Application Discontinuation
- 2003-06-10 AU AU2003239242A patent/AU2003239242A1/en not_active Abandoned
- 2003-12-09 US US10/730,850 patent/US7356866B2/en not_active Expired - Fee Related
-
2008
- 2008-03-25 US US12/079,265 patent/US20080271271A1/en not_active Abandoned
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011512972A (ja) * | 2008-03-06 | 2011-04-28 | ユニリーバー・ナームローゼ・ベンノートシヤープ | 振動発生装置 |
JP2012506751A (ja) * | 2008-11-05 | 2012-03-22 | ブラウン ゲーエムベーハー | 電気歯ブラシ、及び電気歯ブラシ用ブラシヘッド |
JP2012179291A (ja) * | 2011-03-02 | 2012-09-20 | Toray Monofilament Co Ltd | ブラシ用毛材およびブラシ |
JP2013085654A (ja) * | 2011-10-17 | 2013-05-13 | Takeshi Suzuki | 歯ブラシ |
JP2019063916A (ja) * | 2017-09-29 | 2019-04-25 | 株式会社安川電機 | 操作ユニットおよびロボット |
JP2022509328A (ja) * | 2018-12-17 | 2022-01-20 | 深▲せん▼市大匠凱科技有限公司 | タテ磨き型電動歯ブラシ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20030226223A1 (en) | 2003-12-11 |
MXPA04012388A (es) | 2005-02-25 |
EP1511441A1 (en) | 2005-03-09 |
US20080271271A1 (en) | 2008-11-06 |
AU2003239242A1 (en) | 2003-12-22 |
US7356866B2 (en) | 2008-04-15 |
CA2487886A1 (en) | 2003-12-18 |
US20050022323A1 (en) | 2005-02-03 |
CN1658807A (zh) | 2005-08-24 |
WO2003103531A1 (en) | 2003-12-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2005528954A (ja) | 高効率電動歯ブラシ | |
CA2494755C (en) | Modular electric toothbrushes | |
RU2313310C2 (ru) | Зубная щетка с приводом (варианты) | |
KR101197981B1 (ko) | 칫솔 | |
US7703163B2 (en) | Toothbrush with enhanced cleaning effects | |
RU2463017C2 (ru) | Зубная щетка с приводной головкой | |
MXPA05003305A (es) | Cepillo de dientes con potencia. | |
MXPA04010446A (es) | Cepillo de dientes electrico. | |
MXPA04009281A (es) | Cepillo de dientes con potencia con seccion vibradora. | |
JP4679516B2 (ja) | 可動毛、断続可動毛および固定毛を有する電動歯ブラシ | |
US20100263148A1 (en) | Toothbrush with enhanced cleaning effects | |
JP3982580B2 (ja) | 複数動作の歯ブラシ | |
RU2295318C2 (ru) | Модульная электрическая зубная щетка | |
MXPA06006627A (en) | Modular electric toothbrushes | |
RU2296534C2 (ru) | Электрическая зубная щетка и съемная головка электрической зубной щетки |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20060418 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070306 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070807 |