JP2005527184A - 昆虫防除装置 - Google Patents

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Abstract

本発明は、昆虫防除装置(1;7;10)に関する。この昆虫防除装置は、ほぼ果実の形をしており、開放スペース(4)を備え、そして、内部に複数の表面(3)を有する三次元構造(3)を有する。これらの表面は、構造(3)の外から来る昆虫と直接接触することができる。

Description

本発明は、昆虫を防除する装置、特に、飛ぶ昆虫を防除する、ほぼ果実の形をした装置に関する。この装置は、特定の昆虫、特に飛ぶ昆虫を標的に防除するのに適している。
作物保護で役割を果たすミバエその他の双翅目昆虫は、伝統的に、殺虫剤を作物に適用することによって、すなわち、これらの昆虫が活動中のときに作物保護製品を噴霧することによって防除している。産卵後、幼虫は、一般的に収穫後の短時間で消費される収穫作物(たとえば、果実)で直接に発育し、特に、果実内にいる幼虫を防除するのはかなり難しいので、短い収穫期間で適切な非常に強力な殺虫剤を使用するのは非常に限られている。したがって、これらの昆虫(厳密な意味ではミバエ)を成虫段階で防除するのに使用する方法は、限られている。
この情況においては、果実で雌が産卵しないように急速接触作用によって成虫のミバエを殺す殺虫剤を使用した場合にのみ防除が成功する。この目的で使用されるのは主としてピレスロイドであるが、この伝統的な方法でピレスロイドを使用しても種々の性質(たとえば、耐性の現われや行動についての相対広域の作用スペクトル)のために制限を受ける。特に、これらの方法は、収穫作物に殺虫剤が残留するという望ましくない事態を避けるために、特別な予防措置を採らなければならないという点でも不利である。
別の方法としては、その効果が摂取されて発揮される殺虫剤(すなわち胃で作用する殺虫剤)を、標的の昆虫が常食とする砂糖、糖蜜その他の物質と混ぜ合わせて使用する方法がある。これらの混合物は、次いで、保護しようとしている作物の下方のかなりの地面に散布する。この過程で、病害虫が、常食物と同時に殺虫剤も摂取する。ここで再び、殺虫剤が作物に残る可能性があり、また、散布があまりにも行き当たりばったりなので、欠点がある。
したがって、病害虫(たとえば、ミバエ)を防除する他の方法も浮かび上がってきた。これらの方法は、栽培地の全部を殺虫剤で処理しないという前提に基づいている。適切な誘引剤を使用して昆虫病害虫をトラップに引き寄せ、撲滅する誘引手段がその次の方法として用いられた。この目的で使用される誘引剤とは、熟成した果実から発する芳香のある物質、フェロモンその他の合成誘因剤であり、これらの誘因剤を特殊な形状のトラップに置き、これらのトラップは、ハエがトラップから逃れられないようにし、トラップ内で殺す。これは、トラップ内に、動物が触れたときに中でおぼれさせる液体を入れるか、または、比較的高い蒸気圧またはすぐれた接触作用を有する殺虫剤によって達成される。これら両方の性質とも、トラップ内で動物を殺し、したがって、保護しようとしている作物の雌のミバエの数を減少させる。その結果として、収穫作物で産卵および損傷が低減される。
残念なことには、これらのトラップは、充分な防除レベルを得るのにほどほどにしか適していないという特性を有する。まず、液体トラップを使用したとき、それをすえ付け、維持するのに比較的長い時間がかかり、比較的に大きいトラップの本体は使用が複雑であること、および比較的大面積の作物にトラップを用いる場合に、その必要な保管にスペースを必要とするという事実がある。さらに、液体トラップは、死んだハエが溜まることにより、しばらくして(捕獲)容量がなくなるという性質を有する。温度が高くなるにつれて、トラップ内の液体が蒸発し、周期的に継ぎ足さなければならないという事実により、液体トラップの使用がさらに難しくなる。
これが、病害虫を撲滅するが、同時にトラップ内に死んだ病害虫が溜まらないようにする装置が非常に有用となる理由である。米国特許第4,992,268号が、パパイヤを模倣する球体の使用を開示している。この目的のために、球体は、色といい、寸法といい、パパイヤにそっくりである。さらに、球体は、雌のミバエを引き寄せるフェロモンを含有している。球体は、接着剤または殺虫剤を備えていてもよい。
米国特許第1,645,715号が、複数の放射状に延びる翼と、翼上に装着するようになっている餌支持要素とを含む支持構造からなる球状の昆虫トラップを開示している。作動状態において、この支持構造は、球状の開いたマッシュ・ケースによって囲まれている。
本発明の目的は、装置それ自体による容量制限に関わりなく、多数の昆虫、特に飛ぶ昆虫を防除できる昆虫防除装置を提供することにある。
したがって、本発明の一態様においては、ほぼ果実の形をしており、開放スペース(4)と複数の表面(3)とを有する三次元構造(2)を有し、これらの表面が、構造(2)の外からきた昆虫に直接接触することができる、昆虫、特に、ミバエのような飛ぶ昆虫を防除する装置(1;7;10;15)が提供される。
本発明のさらに別の態様は、昆虫、好ましくは飛ぶ昆虫、特にミバエを防除するための上記した装置の使用法にある。
本発明のさらに別の態様においては、上記した装置の1つまたはそれ以上を保護しようとしている作物に適用する、昆虫、好ましくは飛ぶ昆虫、特にミバエを防除する方法が提供される。
本発明のさらになお別の態様では、上記したような昆虫、飛ぶ昆虫を防除する装置(1;7;10)の使用法であり、装置(1;7;10)が、第1のスペクトル範囲で優先的に光を放射する第1の領域を含み、この第1の領域が、異なったスペクトル範囲内で光を放射する第2のより小さい領域によって部分的に中断されている使用法と、昆虫、上述したようにミバエを防除する装置(1;7;10)の使用法であって、この装置(1;7;10)が、吊り下げたときに、ほぼ垂直である第2の全領域とは対照的に、ほぼ水平であるより大きい第1の全領域有する使用法と、上述したような昆虫、サシバエおよび/またはイエバエを防除する装置(1;7;10)の使用法であり、装置(1;7;10)が、それを吊り下げたときに、ほぼ水平である第1の全領域とは対照的に、ほぼ垂直であるより大きい第2の全領域を有する使用法が提供される。
本発明による昆虫を防除する装置、特に飛ぶ昆虫を防除する装置は、少なくともほぼ果実の形をしている。すなわち、或る角度、好ましくは、任意の角度から見たときにほぼ果実のシルエットを有する。この装置は、複数の表面を有する開いた三次元構造からなり、三次元構造の外からきた飛ぶ昆虫が前記表面と直接接触することができる。
特に、昆虫が細いオリフィスを通ってトラップ内へはい込まなければならない上記のトラップと対照的に、直接的な接触ということは、昆虫が三次元支持構造の開放スペースに飛び込むことができ、この三次元支持構造内の表面に舞い降りる可能性があるということを意味する。
この三次元支持構造は、特に少なくとも部分的に、1つまたはそれ以上の要素、たとえば、ディスク様の要素、リーフ様の要素または翼様の要素で構成される。これらの要素は、好ましくは、平らであり、好ましくは、互いに或る角度で配置される。たとえば、これらの要素は、互いに対して直角である。特に、この構造は、外側に位置した装置の縁によって決定される。好ましくは、これらの縁は、少なくとも曲線の一部を描く。また、円の部分(円弧)を描いてもよい。このようにすることで、或る距離から、三次元の中実体として知覚される開放構造を創り出すことが可能となる。この構造は、好ましくは、たとえどこから見ても三次元体と思えるように設計される。別の具体例において、構造は、或る角度から見たときにのみ、この目的に適っている。
特に安定性の理由で、好ましくは中実体として、構造の少なくとも1つの要素が連続表面を有すると有利である。たとえば、これにより、装置を吊り下げたとき、空気の動きによって過度に揺れるのを防ぐ。
また、地面に置かれたときに、装置が特定の安定した向きを採るように、装置の重心を配置してもよい。これによれば、装置が、たとえば、アタッチメントから落ちた場合でも、装置が機能状態のままに止まるという利点がある。特に、昆虫は、装置を「風で落ちた果実」として知覚する可能性がある。特に装置の長手軸線に対して三分の一下方の部分に重心を配置すると好ましいと考えられる。たとえば、装置は、重力線に沿って装置を方向付けする小さい重量を持つとよい。この装置は、また、基部を備えてもよい。
一具体例によれば、三次元構造は、たとえば、昆虫が、好ましくは最長ほぼ2メートルの距離から見たときに、固体として知覚するような方法で設計される。この偽装により、昆虫が装置により近くに来たときに、誘引剤の形の第2の引き寄せる手段が昆虫に対して付加的な効果を発揮する。誘引剤それ自体は、揮発性のものであっても、恒久的に存在してもよい。誘引は、さらに、或る特定の果実を模倣するために三次元構造の特別な設計によって行われ得る。これをさらに支援するために、この構造は、着色してもよく、そうすれば、特定の昆虫、特に或る種のミバエ種の昆虫を引き寄せる。特に赤の色合いは、或る種のミバエ種に効果があることが証明されている。さらに、誘引は、人間の目には見えない電磁スペクトル(たとえば、蛍光)の一部を反射することによって行われ得る。着色は、塗料、たとえば、アクリル塗料で行うことができる。テキスタイル色で良い結果が得られている。これらの誘引手段は、特に組み合わせて選ばれ、防除しようとしている単一の昆虫種または昆虫個体群に適合するようにされる。特に防除しようとしている或る特定の昆虫個体群に関する、色、材料および誘引剤の有利な選択および有利な殺虫剤は、以下に言及する。
こうして、昆虫は、特に、種々の刺激によって誘引される。すなわち、
1.昆虫に食品の存在を知らせる香りのよい物質によって。
2.フェロモンによって。
3.当該昆虫種の雌が産卵のために好むいくぶん抽象的な果実をまねた形状を有する装置それ自体によって。
4.特に昆虫にとって特に魅力的である(光学的/視覚による引き寄せ力)装置の適切な色によって。
上述の刺激のうち2つまたはそれ以上の刺激の組み合わせを利用する装置で、それらの効果を強化できる装置は、特に効果的であり、好ましい。
開放式の三次元構造は、好ましくは、モジュールの形態の平らな要素からなると好ましい。こうすれば、昆虫に対して大きい滞留面積が創り出される。これは、特に、地面に面
する構造表面を含む。これらの表面は、昆虫が直接に、すなわち、途中で引き留められたり、妨げられたりすることなく、装置に入り、再び出ることもできるように配置されると好ましい。
昆虫の接近を助けるために、互いに平行にまたは上下に重なった配置された構造の表面は、好ましくは、少なくとも1センチメートル、特に2センチメートル以上離れているとよい。本発明のさらなる発展によれば、このような表面の縁は、3センチメートルまたはそれ以上最短距離を有する。なおさらなる発展によれば、表面間のこの距離は、装置内への昆虫の侵入数を増減することができる。
特に、三次元構造の表面は、半開状態の幾何図形的配置を形成し、装置が少なくとも優先的にこのような配置から組み立てられることが好ましい。これらの幾何図形的配置は互いに分離されうる。こうすると、昆虫は装置から出なければならず、そのために後で装置の別の側から構造内に再侵入することが出来るようになる。
シルエットがほぼ果実に似ている装置の形態より、開放形の三次元構造の外縁に沿った仮想包絡面が、ほぼ三次元の果実の形状を有する。このことから、包絡面は、それぞれの果実に類似する構造を取りまく偽りの全表面を構成する領域となる。あるいは、包絡面は、平らな二次元の連結によって決定される。そして、三次元構造は、多面体、平面によって区切られたボデーを形成する。たとえば、これは、部分的に、ピラミッド、八面体またはプリズムであってもよい。別の具体例によれば、包絡面は、また、外縁で結合され、それをたどる偽りの湾曲した二次元連結、たとえばシリンダ断面、円錐面、球体または球形セグメント、または、樽形状のボデーまたは楕円体で決定され得る。
さらに別の具体例では、三次元構造は、仮想包絡面の全表面積より大きい全表面積を有する。このようにして、昆虫を防除するより大きい活性表面を提供することが可能になる。全表面の優先的な部分が、互いに1つが他の上に配置された複数の表面によって提供されると好ましい。好ましくは、構造の全表面のサイズは、仮想包絡面のサイズを少なくとも2倍、好ましくは3倍または4倍大きい。特に、装置は、仮想包絡面の全表面に関して、ほぼ水平方向および/または垂直方向に配置された表面のより大きい全表面を有する。
或る具体例によれば、三次元構造は、互いに対して移動可能である少なくとも2つの表面を有する。この配置によれば、たとえば、装置の状態を変えられることができる。好ましくは、それによって、装置は、少なくとも部分的に、1度またはそれ以上、任意のやり方で曲げたり、折り込んだり、折り返したり、回転させたり、動かしたりすることができる。また、互いに向かっておよび/または互いから離れるように2の表面を移動させることも可能になる。たとえば、第1、第2の要素を互いに挿入したり、互いに絡み合わせたり、互いに回転させたり、および/または、互いに変位させたりすることができる。また、装置に1つまたはそれ以上のヒンジを設け、たとえば1つのヒンジ軸線またはヒンジ点まわりの回転運動を行えるようにしてもよい。好ましくは、装置は錠止してもよい。これは、機械的なクランプ止め、ラッチ係合等で行うことができる。したがって、装置は所望形状に安定させることができ、たとえば、より耐候性を持つようにすることができる。寸法安定性は、接合領域によって、たとえば、接着により、特に、のり付け(gluing)によっても達成できる。
可搬式または部分的に可搬式の装置のさらなる利点は、スペースをとらないやり方で包装、保管および/または輸送が可能であるという点にある。装置は、使用状態のときよりも輸送状態で体積が小さくなると好ましい。たとえば、装置は、付加的な複雑な工程を必要とすることなく、引き出して別体にしたり、直立させたりなどして輸送状態から使用状態に直ちに変えられる。
さらなる具体例では、三次元構造は、ディスク様の要素から構成される。好ましくは、これらディスク様の要素は、互いに挿入することによって結合することができ、特に、少なくとも部分的に丸くなった形状、特に楕円形その他の球面形状になる。
特に、装置の寸法は、ほぼそれが模倣する果実のサイズに一致させる。寸法は、地域、大陸に応じて異なる。模倣する代表的な果実としては、サクランボ、オリーブ、メロン、リンゴ、イチジク、オレンジ、レモン、バナナ、キーウィなどがある。代表的な寸法(高さ、長さ、直径)は、その土地の収穫果実で決まる。たとえば、リンゴを模倣するときには、装置の直径は、好ましくは8〜14センチメートル、特に10〜12センチメートルである。
輸送経費を抑えるためには、装置は、また、中実体と比較して極めて軽い。適切な装置の重量は、好ましくは、15グラム〜250グラムである。
さらなる具体例によれば、本発明の昆虫防除装置は、互いに対向する第1の要素(たとえば、リーフ)と第2の要素とを有する。第1の要素は第2の要素より小さくなっている。このことにより、三次元構造、特にその包絡面を異なった地域における異なった寸法とすることができる。こうすることで、三次元構造が、その長手軸線に沿った種々の寸法を持つことができる。これにより、円形、楕円形または少なくとも部分的に凸面形状の外形を得ることができる。さらに、昆虫が目標とし得る間隙が、第1、第2のリーフ様要素間に設けられる。使用状態にある装置が、昆虫が舞い降りるおよび/または滞留する領域として役立つ大きい表面を有するように三次元構造を設計すると好ましい。滞留領域は、昆虫が装置上空を飛行している鳥から見えないように配置すると好ましい。すなわち、装置を上から見たときに、間隙内にいる間、昆虫が隠されるということである。
さらなる具体例では、好ましくは、装置が使用状態にある場合、装置の大部分の表面領域が装置の下半分に配置され、特に、装置のほぼ下3分の一を構成している領域に全表面領域の大きな部分がある。
或る好ましい具体例においては、三次元構造は、ほぼ平らな表面を有する。このことは、製造過程を簡単にすると共に、他方でユーザによる場合によってありうる装置の組み立てをも簡単にする。別の好ましい具体例においては、三次元構造を構成している要素の少なくともいくつかは、ドーム状である。このドームは、装置を置いたときに、その半径の中心が地面に向くように配置すると好ましい。別の好ましい具体例において、三次元構造を構成している要素の少なくともいくつかは、平らでないが、少なくとも部分的に三次元表面外形を有する表面を有する。この表面外形は、波形、傾斜した形状、高低差のある形状、湾曲形状、角のある形状またはこれらの形状の混ざった形状を採り得る。また、表面は、昆虫が反対側に到達できる孔を備えていてもよい。好ましくは、表面外形は、表面に沿ったボート様の反復性形状を創り出す。これは、少なくともほぼ昆虫の高さに対応し、たとえば、ほぼ1センチメートルである。
装置から何らかのゴミ、死んだ昆虫などを排除するために、装置は、少なくとも或る程度の傾斜面および/または傾斜領域を有すると好ましい。風および/または雨の影響を利用して、それから加えられる清掃作用を三次元構造の縁に向かって作用させることができる。
さらなる具体例によれば、この昆虫防除装置は、三次元構造の基本的表面積を有する単一の要素を含む。このことは、たとえば、要素の打ち抜き加工、切断、射出成形その他の成形プロセスの形での製造プロセスの簡略化を可能する。こうして、1つまたはそれ以上
の要素から作った三次元構造は、出荷後に組み立てるだけでよいような状態に前もって製作しておくと好ましい。
本発明のさらなる発展によれば、装置は、基本的に、生物分解性材料を含む。これは、たとえば、澱粉、砂糖または他のセルロースから得ることができる。また、装置を主としてボール紙で作ることも可能である。さらに、生物分解可能な人工材料を使用してもよく、また、装置を、異なった、特に生物分解可能な、人工材料で作ってもよい。
材料は、特に、予測可能な期間後、たとえば3ヵ月以上の期間後に、装置が少なくとも部分的に分解するように選ばれる。材料の使用寿命もまた結実サイクル、植生サイクル、気候サイクルにほぼ適合するように選ぶことができる。さらに、或る特定数の昆虫世代を防除できるように使用寿命を調整することも可能である。
別の具体例では、装置は、少なくとも部分的に、発泡体、特に、押しつぶされても当初の形状に戻ることのできる発泡体からなる。特に、発泡体の内部に1つまたはそれ以上の組成物を格納できるように連続気泡発泡体が使用される。たとえば、発泡体は、PU発泡体の形を採る。
使用された材料(単数または複数)が、特に湿度の高い地域で、かびだらけになるのを防ぐために、装置、特に材料は、適切な防除因子、特に殺菌剤を含む。これにより、カビの発生を防止することができる。他の適切な化学物質またはコーティングも使用し得る。
色に関しては、色を模倣する果実の所望の特徴に一致するように、使用材料を予め設計しておくと好ましい。材料は、別の色、特に暗色、好ましくは黒色の個別の領域を含むことも可能である。これは、たとえば、使用される材料の成分の1つに不溶性顔料を適当に混合させることによって達成できる。
さらに、装置が、模倣する果実にも見いだされるような色の混合色を示すと有利であることも証明されている。これは、装置が、たとえば、黄色、緑色、オレンジ色、赤色または茶色という異なった色を含み得ることを意味する。色は、領域に応じて、互いに異なっていてもよい。たとえば、地面に向いている領域と空に向いている領域とでは、色が異なっていてもよい。色は、また、たとえば、紫外線成分を放出してもよい。
さらなる好ましい具体例によれば、昆虫防除装置は、殺虫剤を含む。一般的に、殺虫剤または殺虫剤の混合物は、三次元構造の1つまたはそれ以上の表面上および/またはその中に含まれる。好ましくは、殺虫剤は、三次元構造の表面上の着色剤内に存在し、それと一緒に塗布される。別の具体例では、殺虫剤は単独で表面に塗布されている。殺虫剤は、また、或る領域にのみ、特に小さい領域にのみ存在してもよい。たとえば、殺虫剤は、噴霧してもよいし、浸漬によって施してもよい。また、ガス透過性コーティングを備えていてもよい。1つまたはそれ以上の殺虫剤を使用してもよい。殺虫剤は、無色であってもよいし、着色してあってもよい。好ましくは、殺虫剤は、表面から放出される所望の放出物に適合するように着色される。同様に、或る領域が異なった殺虫剤を備えていてもよいし、または、他の個別の領域に殺虫剤がなくてもよい。装置が使用されるとき、殺虫剤は、また固体の状態で存在しうるが、その後に蒸発するかまたは蒸発性粒子の形で昆虫に吸収されてもよい。たとえば、米国特許第4,237,113号および米国特許第5,720,968号(全体的に、使用される異なった活性成分およびポリマーに関して、そして、好ましくはポリマーに活性成分を含ませ、解放する原理および種々の昆虫を防除するための用途に関して言及している)が、ポリマー内に存在し、時間の経過に従って解放される殺虫剤を開示している。
使用され得る殺虫剤としては、クロルピリホス、クロルピリホスメチル、ジアジノン、ジクロルボス、ジメトエート、フェニトロチオン、マラチオン、メタミドホス、パラチオン、ホスホカルブ(phosphocarb)、ピリミホス、ピリミホスエチル、ピリミホスメチル、トリアゾホス、アクリナスリン(acrinathrin)、アレトリン、アルファメトリン(alphametrin)、5−ベンジル−3−フリルメチル(E)−(1R)−シス−2,2−ジメチル−3−(2−オキソチオラン−3−イリデンメチル)シクロプロパンカルボキシレート、ベータ−シフルトリン(beta-cyfluthrin)、ベータ−シペルメトリン(beta-cypermethrin)、ビオアレトリン(bioallethrin)、ビオアレトリン((S)−シクロペンチル異性体)、ビオレスメトリン、ビオフェントリン(bifenthrin)、(RS)−1−シアノ−1−(6−フェノキシ−2−ピリジル)メチル(1RS)−トランス−3−(4−tert−ブチルフェニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート(NCI85193)、シクロプロトリン(cycloprothrin)、シフルトリン(cyfluthrin)、シハロトリン(cyhalothrin)、シチトリン(cythithrin)、シペルメトリン、シフェノトリン(cyphenothrin)、デルタメトリン、エンペントリン(empenthrin)、エスフェンヴァレレート(esfenvalerate)、フェンフルトリン(fenfluthrin)、フェンプロパトリン、フェンバレート、フルシトリネート(flucythrinate)、フルメトリン(flumethrin)、フルバリネート(fluvalinate)(D異性体)、イミプロトリン(imiprothrin)(S−41311)、ラムダ−シハロトリン(lambda-cyhalothrin)、ペルメスリン(permethrin)、フェトスリン(pheothrin)((R)異性体)、プラレトリン(prallethrin)、ピレトリン(天然物)、レスメトリン、テフルトリン(tefluthrin)、テトラメトリン、シータ−シペルメトリン(theta-cypermethrin)(TD−2344)、トラロメトリン(tralomethrin)、トランスフルトリン(transfluthrin)およびゼータ−シペルメトリン(F−56701)、アバメクチン(abamectin)、アセトアミプリド(acetamiprid)、ジアクロデン(diacloden)(チアメトキサム(thiamethoxam))、フィプロニル(fipronil)、イミダクロピリド(imidacloprid)、アイバメクチン、スピノザード(spinosad)、チアクロプリド(thiacloprid)がある。
上述の成分は、活性物質として知られており、その多くが、CDS Tomlin (Editor), ThePesticide Manuel, 12th edition, The British Crop Protection Council, Farnham, UK, 2000に記載されている。
フィプロニル、デルタメトリンおよび/またはイミドアクロピリドの使用が好ましい。
装置は、さらに、非常に効果的な殺虫剤をより少ない量で使用するのを可能にする。ひとたび殺虫剤と触れた昆虫は、好ましくは、48時間以内、特に好ましくは24時間以内、特に12時間以内に死ぬと考えられる。装置が大きな表面積を有するので、たとえば、装置の表面を覆っての2、3ミリグラムで分布させるのに充分である。たとえば、殺虫剤は、表面積1平方センチメートルあたり0.01〜10mg、好ましくは、0.1〜5mgの使用濃度/比率で使用され得る。
使用できるさらに別の殺虫剤としては、たとえば、WO−A−00/62617に開示されている殺虫剤がある。これは、特にチチュウカイ・ミバエを防除するための殺虫剤であり、たとえば、雄個体群にも殺虫効果を発揮することができる。同様に、雌の個体群の殺虫を行う薬品を使用してもよい。今までに述べた刊行物および以下に述べる刊行物は、それぞれ、全体として、使用される薬品、その構造および公開および本発明の目的のための特殊な使用法に関して言及している。
さらに、殺菌剤の存在に加えてまたはそれとは独立して、1つまたはそれ以上の他の生物活性化学物質または他の生物学的材料が装置に存在してもよい。好ましくは、装置は、また、誘引剤、特に、或る特定の昆虫を引き寄せるように設計された誘引剤を含む。適切
な化学物質、殺虫剤、生物学的材料、装置への取込み、放出および適用についての例は、以下の文書に見いだし得る。これらの文書の内容は、その全体を本発明の目的のための参照資料としてここに援用する。
適切な誘引剤は、以下のものに開示されている。たとえば、マレーシア・ミバエを防除することについては米国特許第4,877,607号に、EPA0340972に、チチュウカイ・ミバエを防除するためには米国特許第4,152,422号に、ミバエを防除するための、特に防除のために適切なバクテリア、殺虫剤および誘引剤の使用に関してはWO85/01638に、特にイエバエ、オリーブ・ミバエ、チェリー・ミバエ、チチュウカイ・ミバエの防除のための米国特許第5,359,808号に開示されている誘引剤が特に時間とともに徐々に放出されることと共に誘引剤、殺虫剤およびそれらの用途については米国特許第4,820,513号に、パパイア・ミバエを防除するためには米国特許第4,992,268号に、メキシコ・ミバエを防除するための、特に、植物毒性を使用する場合に誘引剤および殺虫剤のシステムを使用して防除を行うことはWO97/14305に、種々のミバエ種を防除するための誘引剤、殺虫剤およびそれらの用途に関してはGB955681、GB955680およびGB2089212に開示されている。たとえば、米国特許第4,992,268号に開示されているようなフェロモンも誘引剤として使用し得る。適切なフェロモンは、また、Pherolist(http://www.nysaes.cornell.edu/fst/faculty/acree/pheronet)にも開示されている。
適切な誘引剤のさらなる例としては、好ましくはCeratitis captita, Dacus oleae, Rhagoletis pomonella, Rhagoletis cerasiおよびBactrocera種を引き寄せるための、炭酸塩、重炭酸塩または酢酸塩(Sigma Aldrich Chemie GmbH, Steinheim, Germany)のようなアンモニウム塩;好ましくはCeratitis captitaを引き寄せるためのTrimedlure および Capilure(Oecos, Kimpton, Hertfordshiere, UK);好ましくはDacus oleaeを引き寄せるためのオリーブ・ミバエ・フェロモン(Vioryl, Athens, Greece);好ましくはRhagoletis pomonellaを引き寄せるためのブチルヘキサノエートおよびアルファ−ファルネセン(Bedoukian Research Inc., Danbury, CT, USA);好ましくはBactrocera種を引き寄せるためのメチル・オイゲノールおよびCue-Lureがある。
適切な誘引剤調合物も、ドイツ特許出願10218428.3に開示されている。
特に特定の活性成分、誘引剤、殺虫剤、他の薬品、色、材料組成、材料の劣化挙動、使用される材料および剤の作用モード、色および寸法、特に本装置において単独でも組み合わせでも使用することもできる特定の昆虫、用途および作用のメカニズムに関して、本発明のさらなる有利な特徴および具体例は、以下に述べる文書およびそこで引用されている参考資料に見いだされる。これらは、各々、本開示の目的のために言及されており、以下の通りである。すなわち、「Pursuit of effective pesticide-treated spheres for controlling apple maggot」 in Fruit Notes, Vol. 65, 2000, pages 45 to 49; 「Post-alighting responses of Mexican fruit flies (Dipt., Tephritidae) to different insecticides in paint on attractive spheres」by Prokopy et. al., in JAE 124 (2000), pages 139 to 244; 「Effects of sugar/flour spheres coated with paint and insecticide on alighting female Ceratitis capitata (Diptera: Tephritidae) flies」 of Xing Ping Hu et al., in Florida Entomologist, September 1998 (Vol. 81, No.3), page 318以降; 「Apple maggot fly (Diptera: Tephritidae) response to perforated red spheres」by Alan Reynolds et al., in Florida Entomologist, June 1996 (Vol. 79, No.2), page 173以降; 「Mortality of Rhagoletis Species encountering pesticide-treated spheres (Diptera: Tephritidae)」by Oscar Liburd et. al., in Journal of Horticultural Entomology 1999 (Vol. 92, No.5), page 1151 to page 1156; 「Performance of various trap types for monitoring populations of cherry fruit fly (Diptera: Tephritidae) species」by Oscar Liburd et. al., in Journal of Environmental Entomology, 2001 (Vol. 30, No.1), page 82 to page 88; 「Role of visual and olfactory stimuli in host finding of adult cabbage root flies, Delia radicum」by Tuttle et. al., in Entomologia Experimentalis et Applicata 1988, Vol. 47, page 37 to page 44; 「Local enhancement of arrivals of Ceratitis capitata females on fruit mimics」 in Entomologia Experimentalis et Applicata 2000, Vol. 97, page 211 to page 217; 「Development of a dry plastic insect trap with food-based synthetic attractant for the Mediterranean and Mexican Fruit flies (Diptera: Tephritidae)」by Robert Heath et. al., in Journal of Economic Entomology, 1995, Vol. 88, No.5, pages 1307 to 1315; 「Effects of pheromone release rate and time of day on catches of male and female papaya fruit flies (Diptera: Tephritidae) on fruit model traps baited with pheromone」by Landolt et. al., in Journal of Economic Entomology 1990, Vol. 83, No.5, page 2040 to page 2043である。
装置によって防除され得る好ましい標的昆虫としては、ハサミムシ類の目からは、Forficula種、Forficula オーリクラリアがある。アザミウマ類の目からは、たとえば、Frankliniella種、Frankliniella fusca、Frankliniella occidentalis、Frankliniella tritici、Kakothrips種、Hercinothrips種、Scirtothrips種、Scirtothrips citri、Scirtothrips aurantii、Taeniothrips種、Thrips種、Thrips oryzae、Thrips palmi、Thurps tabaci、Plutella xylostella、Cydia pomonella、Agrotis種、Heliothis種、Helicoverpa種、Prodenia種、Spodoptera種、Chilo種、Lobesia種、Leptinotarsa種、Diabrotica種、Anthonomus種、Diprion種、Vespa種がある。双翅類の目からは、たとえば、Drosophila種、Drosophila melanogaster、Chrysomyxa種、Hypoderma種、Tannia種、Bibio種、Bibio hortulanus、Oscinella種、Oscinella frit、Phorbia種、Pegomyia種、Anastrepha種、Ceratitis種、Dacus種、Rhagoletis種、Bactrocera種、Toxotrypana種、Tipula種、Tipula paludosa、Tipula oleracea、Dermatobia種、Dermatobia hominis、Cordylobia種、Cordylobia anthropophaga、Gasterophilus種、Hypoderma種、Cuterebra種、Cochliomyia種、Wohlfahrtia種、Stomoxys種、Calliphora種、Calliphora erythrocephala、Gastrophilus種、Hyppobosca種、Lucilia種、Lucilia sericata、Musca種、Musca domestica、Fannia種、Fannia canicularis、Oestrus種、Tabnus種がある。
本発明による装置の好ましい用途は、Rhagolecis pomonellaの防除に関する。この防除のために提供される装置は、赤い色を備えるのが好ましい。この装置は、三次元リンゴの形の構造を有し、装置の直径は、ほぼ10〜12センチメートルであり、表面積は、250〜600平方センチメートルである。図1に示す装置が好ましい。特に、少なくとも装置の大部分は、テキスタイル色を含浸させた紙粘土(papier-mache)で覆われており、好ましくは、1平方センチメートルあたり0.1〜10mgである。紙粘土は、好ましくは、殺菌剤を含む。テキスタイル色も、好ましくは、誘引剤を含む。たとえば、フィプロニル(fipronil)、デルタメトリンおよび/またはイミドアクロピリド(imidacloprid)のような殺虫剤を、上記の使用濃度/比率のうちの1つで、好ましくは、表面積の1平方センチメートル当り0.1〜5mg、特に好ましくは、0.8〜1.8mgの活性物質量で使用し得る。
装置に対して蒸気透過性色または含浸を使用すると有利であることがさらに証明されている。この場合、誘引剤および/または殺虫剤は、ガスの形で使用状態において放出される。
さらなる具体例によれば、昆虫防除装置は、忌避剤を含む。忌避剤の目的は、装置と接触してはならない動物を忌避することにある。たとえば、忌避剤は、鳥獣類が地面に落下した昆虫防除装置を食べようとする意図を阻止する。
特に誘引剤、また他の化学物質も、たとえば前もって作る方法で装置に導入することができる。好ましくは、1つまたはそれ以上の容器を予め決まった部位または位置で装置に挿入し、これらの容器から物質を放出させてもよい。この目的のためには、カプセルを使用してもよい。そのためには、装置に適切なオリフィス、くぼみまたは通路を設ける。
特に人間のための保護手段が以下の具体例では設けてある。三次元構造は、装置を吊り下げる手段と、保護カバー(殺虫剤および/または誘引剤を覆う)とを備える。この保護カバーは、取り外し可能であり、装置を吊り下げ手段で保持しているときに、三次元構造と直接接触するのを防ぐことができる。装置がすでに化学物質を含んでいる場合、または、たとえば、人間のにおいによって汚染されるのを防ぐために装置を人間と直接接触しないようにしている場合、保護カバーは、このような接触を防ぐ助けとなる。保護カバーの内部では、装置との接触はない。たとえば、装置を吊り下げる手段は、テープ、ひもまたは別の留め手段(たとえば、クリップ、フック、スプリングフック等)である。
上記の解決策とは別に、さらに別の具体例は、昆虫防除するキットの構成要素であって、このキットは昆虫を捕獲する接着剤を含む昆虫防除装置で達成された。好ましくは、接着剤は、装置に除去自在に塗布することができるとよい。たとえば、着脱可能な接着ストリップによって、または、他の留め手段によって適用した接着剤の形を採り得る。テストの結果、接着剤上に主として捕獲された昆虫に言及すれば、たとえば、1つまたはそれ以上の殺虫剤、1つまたはそれ以上の誘引剤、防除しようとしている種について特に有利である装置の特殊な形状および/または1つまたはそれ以上の色をキットから使用することができる。好ましくは、キットには、或る特定の識別手段、たとえば、全体像の形をして識別手段を加える。その結果、まず、昆虫を識別でき、次に、適切な防除手段を分類に対する一定の優先的な関連によって割当てることができる。たとえば、一具体例では、混合装置における殺虫剤、誘引剤および/または多数の装置で使用される1つまたはそれ以上の薬剤の色を自動的に準備することができる。この自動的な準備により、まず、正しくない成分の混合を防ぐことができ、次に、人間にとって健康上有害であるかもしれない1つまたはそれ以上の物質と接触することを防ぐ助けとなる。1つの発展型として、異なった色、たとえば、赤色、黄色および/または緑色さえ混ぜて使用できることがある。
上記利点とは独立して同様に認識され得るさらに別の解決策としては、キッとの一構成要素としての昆虫防除装置があり、このキットは、異なった果実の形状を模倣する異なった三次元構造を作ることができる種々の要素を有する。特に、これらの要素は、上記のような構造となるように設計することができる。
この昆虫防除装置は、飛ぶ昆虫に対して使用されると好ましい。この装置は、好ましくは、主として第1のスペクトル範囲内で光を放射する第1の領域を有する。この第1領域は、異なったスペクトル範囲内で光を放射する第2のより小さい領域によって部分的に中断されている。これらの第2のより小さい領域は、好ましくは、暗色であり、特に黒い点状の領域または非常に小さい領域であり、これらの領域は、好ましくは、既に存在する昆虫を模倣することを意図している。さらに別の具体例では、これらの小さい領域は、模倣する果実で同様に性質が知られているように、より小さい領域は、色のブラシである。
昆虫防除装置の好ましい用途は、ミバエの防除である。この用途のための好ましい具体例においては、装置は、吊り下げられた状態において、ほぼ垂直である第2の全領域とは対照的に、ほぼ水平であるより大きい第1の全領域を有する。
昆虫防除装置の付加的な用途は、サシバエおよび/またはイエバエに対する使用である。この用途のための好ましい具体例においては、装置は、吊り下げられた状態において、ほぼ水平である第2の全領域とは対照的に、ほぼ垂直であるより大きい第1の全領域を有する。
昆虫防除装置は、好ましくは、大農場、大型作物/植栽場、倉庫、居住用建物、公知の繁殖場その他の場所で使用される。
本発明による装置は、好ましくは、農業上重要な作物、好ましくは果実に、たとえば、大果樹園で使用される。本発明による装置を使用する特に優先的なものとしては、Coffea(コーヒー)、Capsicum annuum(コショウ)、Citrus、Prunus(石果)、Ficus carica(イチジク)、Malus domestica(リンゴ)、Psidium guajava(グアバ)、Theobroma cacao(ココア)、Syzygium jambos(フトモモ)、Terminalia catappa(熱帯アーモンド)、Prunus dulcis(アーモンド)、Persea americana(アボガド)、Mangifera indica(マンゴー)、Coffea Arabica(アラビア・コーヒー)、Carica papaya(パパイア・フルーツ)、Citrus aurantium(サワーオレンジ)、Citrus limon(レモン)、Citrus sinensis(オレンジ)、Diospyros(マラバル・ナッツ)、Eriobotrya japonica(日本セイヨウカリン)、Fortunella(キンカン)、Musa paradisiaca(バナナ)、Prunus armeniaca(アプリコット)、Prunus domesitca(プラム)、Prunus persica(桃)、Spondias purpurea、Vitis vinifera(ブドウ)、Citrus reticulata(マンダリン)、Cydonia oblonga(マルメロ)、Eugenia uniflora(スリナム・サクランボ)、Pyrus communis(西洋ナシ)、Anacrdium occidentale(カシューナッツ)、Annona reticulata(バハマ・ギュウシンリ)、Capsicum frutescens(赤唐辛子)、Carissa、Casimiroa edulis(白メキシコクロテツの実)、Chrysophyllum cainito(カイニット)、Citrus aurantiifolia(ライム)、Citrus limetta(スイート・ライム)、Citrus grandis、Citrus limonia、Citrus nobilis(タンジェリン)、Citrus reticulate x paradisi(温州ミカン)、Citrus paradisi(グレープフルーツ)、Citrus aurantium(ダイダイ)、Citrus deliciosa(タンジェリン)、Ctirullus vulgaris(スイカ)、Coffea liberica(リベリア・コーヒー)、Cyphomandra、Dovyalis caffra(カイアップル)、Eugenia、Garcinia mangostana、Juglans regia(クルミ)、Litchi chinensis(ライチ)、Malpighia glabra(バルバドス・サクランボ)、Manilkara zapota(サポジラ)、Mespilus germanica(セイヨウカリン)、Morus(黒クワ)、Muntingia calabura、Opuntia(ヒラウチワサボテン)、Phoenix dactylifera(ナツメヤシ)、Passiflora coerulea(パッションフルーツ)、Physalis peruviana(シマホオズキ)、Psidium littorale(テリハバンジロウ)、Punica granatum(ザクロ)、Rubus loganobaccus(ローガンベリー)、Spondias cytherea(スイートモンビンプラム)、Syzygium cumini(ジャンボラン)、Syzygium malaccense(マレー半島リンゴ)、Syzygium samarangense(ジャワリンゴ)、Thevetia peruviana、Cyphomandra
betacea(トマトノキ)、Fortunella japonica(マルミキンカン)、Olea europeae(オリーブ)、Rubus idaeus(キイチゴ)、Vaccinium corymbosum(ブルーベリー)、Vaccinium vitis-idaea(クランベリー)、Lycopersicon esculentum(トマト)、Rubus fruticosus(ツゥルー・ブラックベリー)、Fragaria ananassa(イチゴ)、Actinidia chinensis(キーウィ)、Ribes uva-crispa(グズベリー)、Pereskia aculeata(バルバドス・グズベリー)、Ribes nigrurn(クロフサスグリ)、Ribes rubrum(アカスグリ)、Cerasus avium(チェリー)、Ananas comosus(パイナップル)がある。
さらなる具体例では、装置は再使用可能である。すなわち、必要な薬品(たとえば、誘引剤、殺虫剤その他)を補充または交換できる。
さらなる有利な具体例および特徴を以下の図の説明で示すが、これらは、上記の特徴と共に組み合わせて新規な開発を行えるものである。
図1は、三次元構造2を有する第1の昆虫防除装置を示している。この三次元構造は、
ディスク3を有する。ディスク3間には、間隙4が配置してあり、これらの間隙は、たとえば、飛ぶ昆虫が直接接近することができる。吊り下げ手段5が、装置1に取り付けてある。装置1は、ループ6を経て所与の位置に着脱自在に留めることができる。この構造は、垂直方向、水平方向の両方に向いた複数のディスク3を有する。いずれの場合においても、ディスクは、間隙(開放スペース)4を形成し、これらの間隙は、互いから分離しており、昆虫がこれらの間隙に入り、次いで再び立ち去ることができる程度に開いている。第1の装置1の形状は、球状であり、たとえば、リンゴまたはオレンジに似ている。
図2は、図1の第1装置1を上から見た図を示している。この図から、この角度から見たときでも、構造2が三次元形状を保っていることがわかる。間隙内にいる昆虫は、ディスク3によって水平方向および垂直方向に隠されているので、上から見たときに見えない。この点について詳しく示していないが、類似の装置では、たとえば、バーを使用し、このバーに互いに隔たってディスクを留めることができる。これは、特に、垂直方向に連続した間隙を得るために使用することができる。
図3は、第2の昆虫防除装置7を示しており、この装置は、好ましくは、第1の要素8および第2の要素9からなる。これらの要素8、9は、たとえば、螺旋形である。1つの領域において、2つの要素8、9は、互いに連結されており、互いに反対方向へ引き離すことができる。このことは、矢印で示してある。材料を適切な方法で切断したとき、第2の装置7は、また、たった1つの要素からなることもあり得る。第2装置7は、同様に、間隙(開放スペース)を有する。しかしながら、これらの間隙4は、完全に互いから分離していない。むしろ、この実施例では、これらの間隙4は、そのねじ山状の設計によって連結される。この情況において、スクリュウ形の三次元構造2のリードは変わり得る。
図4は、第3の昆虫防除装置10の概略図を示している。第3の装置は、頂部11および底部12を有する。中央要素13が、頂部、底部11、12間に配置されている。中央要素13は、好ましくは、折り畳み可能である。装置10は、吊り下げ手段で引くことによって保護カバー14から取り出すことができる。こうすることによって、装置10を輸送状態から使用状態に変えることを意図している。したがって、装置10は、特に中央要素13との直接的な接触を避けるように、保護カバーから取り出すことができる。中央要素13を折り畳んだとき、輸送状態から使用状態へ移行することによって間隙を創り出すことができる。ここには示さない折り目を設けることにより、ジグザク形状にだけでなく、たとえば、矩形プロフィール、互いにほとんど直角な領域または三次元構造を形成する他の外形に折り畳むことができる。頂部11および底部12は、好ましくは、それらの重量によって中央要素13を安定させる中実要素である。また、2つの要素11、12のうち少なくとも一方が、少なくとも部分的に中空であってもよい。
図5は、昆虫防除装置のためのキット(詳細には図示せず)の第1要素15、第2要素16の例を示している。これらの要素15、16は、スリット17に沿って互いに差し込むことができる。したがって、開放形の三次元構造を作ることができる。これらのスリットの数、配置は、異なった形状の要素を使用するときに広範囲にわたる形状となり得る。図示した互いに変位させるプロセスとは別に、たとえば、栓をしたり、錠止したりすることによって、これらの要素を緩くおよび/または確実に連結する可能性も存在する。また、これらの要素は、接着結合、たとえば、接着面によって、適切な形態にすることもできる。
本願が優先権を主張しているドイツ特許出願10140172.8の内容および添付のアブストラクトをここに参照によって本明細書に加入する。
以下の実施例によって本発明をさらに説明するが、これによって本発明を限定するものではない。
同じ材料からの厚さ2mmの3枚の吸収性ボール紙ディスク(直径約10.5cm)と2枚のボール紙ディスク(直径約9.5cm)を作り、それに適切なスロットを形成し、図1に示す形に組み立てた。この装置に赤いラテックス塗料(0.1重量%のフィプロニル(fipronil)を含有)を二回塗布し、室温で乾燥させた。10.5cm直径の完全に丸くした紙粘土ボールに同じ塗料/フィプロニルの組み合わせを塗装し、同じようにして乾燥させた。
その後、両方の塗装済みの装置に液体のり(fluid glue)をすべての部分に薄いのり層が均一に分布するように吹き付けた。次いで、これらを1立方メートルのケージの中心に吊り下げた。両方のケージのそれぞれに、200匹のCeratistis capitataハエ(孵化後8日、雄約50%、雌50%の混合個体群)を入れた。これらのケージを温室に置き、24時間中の16時間明るく、8時間暗くした照明条件下において拡散光で照射した。その後、各装置によって捕獲された個体数を数えた。その結果を表1に示す。
〔表1〕
1ケージあたりのハエの数 完全球形装置 本発明の装置
200 96 134
完全紙粘土装置および本発明による装置(図1)を、塗料、のりで処理したが、付加的なのり層では覆わず、別々に、1立方メートルのケージ内に吊り下げた。ケージには、実施例1にて説明した同様に、200匹のCeratistis capitata(孵化後約8日、混合個体群)を入れた。
ケージを、3日間、実施例1と同様の温室に置いた。この間、ハエには、10%ブドウ糖水溶液を給餌した。この水溶液は、ポーセレン・ボウルの頂部に置いて中に浸した綿芯で与えた。
その後、各ケージの床面にある死んだハエの数を数えた。その結果を表2に示す。
〔表2〕
1ケージあたりのハエの数 完全球形装置 本発明の装置
200 128 187
Rhagolecis pomonella(アップルマゴット)の防除
直径10.7cm、全表面積450平方センチメートルの紙粘土からなる図1に示す装置に、赤いテキスタイルカラー(1装置につき5〜25mlの染料)を含浸させた。1平方センチメートルにつき0.8〜4mgの染料の塗布に加えて、殺虫剤、フィプロニル(fipronil)を、表面積1平方センチメートルあたり1.3mgの活性物質濃度/比率で塗布した。それに加えて、装置に、有効適用量の誘引剤、ブチルヘキサノエート、アルファファルネセン(alpha−farnesene)およびアンモニウム塩を装填した。
こうして準備した装置を、リンゴ園でテストした。アップルマゴット(Rhagolecis pomonella)を防除する良い結果が得られた。
第1の昆虫防除装置を示している。 第1の昆虫防除装置を上から見た図を示している。 第2の昆虫防除装置を示している。 第3の昆虫防除装置を示している。 昆虫防除装置のための要素を示す。

Claims (18)

  1. その構造の内部に開放スペース(4)と複数の表面(3)とを有する三次元構造(2)を有し、これらの表面が、構造(2)の外からきた昆虫と直接接触することができるほぼ果実の形をした昆虫防除装置(1;7;10)。
  2. 装置(1;7;10)が、少なくとも1つまたはそれ以上のディスク形の要素(3)を有し、そして、ディスク形の要素(3)の外縁に沿った仮想包絡面がほぼ三次元果実の形状を有する、請求項1に記載の昆虫防除装置(1;7;10)。
  3. 三次元構造(2)が、仮想包絡面の表面積より大きな表面積を有する、請求項2に記載の昆虫防除装置(1;7;10)。
  4. 三次元構造(2)が、互いに対して動くことができる2またはそれ以上の要素からなる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の昆虫防除装置(1;7;10)。
  5. 昆虫防除装置(1;7;10)が、互いに対向する第1および第2のリーフを有し、第1のリーフが第2のリーフよりも小さい、請求項1〜4のいずれか1項に記載の昆虫防除装置(1:7:10)。
  6. ほぼ平らな表面を有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の昆虫防除装置(1;7;10)。
  7. 輸送状態で使用状態のときよりも小さい体積を占める、請求項1〜6のいずれか1項に記載の昆虫防除装置(1;7;10)。
  8. 三次元構造(2)が、構造(2)の基本的表面領域を含む単一の要素を含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載の昆虫防除装置(1;7;10)。
  9. 装置(1;7;10)が、生物分解可能な材料からなる、請求項1〜8のいずれか1項に記載の昆虫防除装置(1;7;10)。
  10. 装置(1;7;10)が殺菌剤を含む、請求項9に記載の昆虫防除装置(1;7;10)。
  11. 殺虫剤が、三次元構造(2)の1つまたはそれ以上の表面領域に適用される、請求項1〜10のいずれか1項に記載の昆虫防除装置(1;7;10)。
  12. 装置(1;7;11)が忌避剤を含む、請求項1〜11のいずれか1項に記載の昆虫防除装置(1;7;10)。
  13. 装置(1;7;10)が、吊り下げ手段(5)と保護カバー(14)とを含み、この保護カバー(14)が取り外し自在であり、装置(1;7;10)が吊り下げ手段(5)によって同時に保持されて三次元構造(2)との直接的な接触を防ぐことができる、請求項1〜12のいずれか1項に記載の昆虫防除装置(1;7;10)。
  14. 装置(1;7;10)が、昆虫防除キットの一部である、請求項1に記載の昆虫防除装置(1;7;10)。
  15. キットが、種々の果実の形を模倣する種々の三次元構造(2)を構築することができる種
    々の要素を含む、請求項14に記載の昆虫防除装置(1;7;10)。
  16. 装置(1;7;10)が、主として第1のスペクトル範囲で光を放射する第1の領域を含み、この第1の領域が、異なったスペクトル範囲で光を放射する第2の、より小さい領域によって部分的に中断されている、飛んでいる昆虫に対する請求項1に記載の昆虫防除装置(1;7;10)の使用。
  17. 装置(1;7;10)が、吊り下げられたときに、ほぼ垂直である第2の全領域とは対照的にほぼ水平であるより大きい第1の全領域を有する、ミバエに対する請求項1に記載の昆虫防除装置(1;7;10)の使用。
  18. 装置(1;7;10)が、吊り下げられたときに、ほぼ水平である第1の全領域とは対照的にほぼ垂直であるより大きい第2の全領域を有する、サシバエおよび/またはイエバエに対する請求項1に記載の昆虫防除装置(1;7;10)の使用。
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