JP2005352421A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 交番磁界を発生する電磁誘導部を画像形成装置本体1に備えた画像形成装置であって、画像形成装置本体1に設けられた電子部材39、41の周囲の一部又は全部に磁界遮蔽部材50を設ける。
【選択図】 図1
Description
このような電磁誘導加熱方式の定着部を用いた画像形成装置は、少ないエネルギー消費で短い立ち上げ時間にて、定着ベルトの表面温度(定着温度)を所望の温度まで昇温できるものとして知られている。
図1及び図2にて、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
まず、図1にて、画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
図1において、1は画像形成装置としてのレーザープリンタの装置本体、3は画像情報に基いた露光光Lを感光体ドラム18上に照射する露光部、4は装置本体1に着脱自在に設置される作像部としてのプロセスカートリッジ、7は感光体ドラム18上に形成されたトナー像を記録媒体Pに転写する転写部、10は出力画像が載置される排紙トレイ、11、12は転写紙等の記録媒体Pが収納された給紙部、13は記録媒体Pを転写部7に搬送するレジストローラ、15は手差し給紙部、18は像担持体としての感光体ドラム(感光体)、19はプロセスカートリッジ4に収容された現像部、20は記録媒体P上の未定着画像を定着する定着部、39は制御部や電子基板等の電子部材、41は現像部19に設置された磁気センサ、50は電子部材39及び磁気センサ41を覆う磁界遮蔽部材を示す。
まず、露光部3から、画像情報に基づいたレーザ光等の露光光Lが、プロセスカートリッジ4の感光体ドラム18上に向けて発せられる。感光体ドラム18は図中の反時計方向に回転しており、所定の電子写真プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程)を経て、感光体ドラム18上に画像情報に対応したトナー像が形成される。
その後、感光体ドラム18上に形成されたトナー像は、転写部7で、レジストローラ13により搬送された記録媒体P上に転写される。
まず、画像形成装置本体1の複数の給紙部11、12、15のうち、1つの給紙部が自動又は手動で選択される(例えば、最上段の給紙部11が選択されたものとする。)。そして、給紙部11に収納された記録媒体Pの最上方の1枚が、搬送経路Kの位置に向けて搬送される。その後、記録媒体Pは、搬送経路Kを通過してレジストローラ13の位置に達する。そして、レジストローラ13の位置に達した記録媒体Pは、感光体ドラム18上に形成されたトナー像と位置合わせをするためにタイミングを合わせて、転写部7に向けて搬送される。
こうして、一連の画像形成プロセスが完了する。
図2に示すように、定着部20は、主として、定着補助ローラ21、定着ベルト22、加熱ローラ23、電磁誘導部24、加圧ローラ30、サーモスタット37、オイル塗布ローラ34、ガイド板35、分離板36等で構成される。
なお、定着ベルト22の発熱層として、フッ素系樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、PEEK樹脂、PES樹脂、PPS樹脂等の樹脂層とニッケル等の金属層との複数層構造体を用いることもできる。
ここで、コイル部25は、加熱ローラ23に巻装された定着ベルト22の外周部を覆うように、細線を束ねたリッツ線を巻回して幅方向(図2の紙面垂直方向である。)に延設したものである。コイルガイド27は、耐熱性の高い樹脂材料等からなり、コイル部25を保持する。コア26は、フェライト等の強磁性体からなり、センターコア26aやサイドコア26bが設けられている。コア26は、幅方向に延設されたコイル部25に対向するように設置されている。
定着ベルト22と加圧ローラ30との当接部の出口側には、記録媒体Pの搬送を案内するとともに記録媒体Pが定着ベルト22から分離するのを促進する分離板36が配設されている。
なお、図示は省略するが、定着ベルト22の外周面にはサーミスタが当接されている。そして、サーミスタによって、定着ベルト22上の表面温度(定着温度)が検知されて、電磁誘導部24による加熱量が調整される。
定着補助ローラ21の回転駆動によって、定着ベルト22は図2中の矢印方向に周回するとともに、加熱ローラ23も反時計方向に回転して、加圧ローラ30も矢印方向に回転する。定着ベルト22は、電磁誘導部24との対向位置で加熱される。
詳しくは、先に説明した作像プロセスを経てトナー像Tを担持した記録媒体Pが、ガイド板35に案内されながら定着ベルト22と加圧ローラ30との間に送入される(矢印Yの搬送方向の移動である。)。そして、定着ベルト22から受ける熱と加圧ローラ30から受ける圧力とによってトナー像Tが記録媒体Pに定着されて、記録媒体Pは定着ベルト22と加圧ローラ30との間から送出される。
このような一連の動作が連続的に繰り返されて、画像形成プロセスにおける定着工程が完了する。
トナーTは、重合トナーであって次のように製造される。まず、有機溶媒中に変性ポリエステル系樹脂からなるプレポリマー、そのプレポリマーと伸張又は架橋する化合物、トナー組成分を溶解又は分散させる。その後、溶解又は分散させたものを水系媒体中で架橋反応及び/又は伸張反応させて、そこから得られる分散液から溶媒を除去して重合トナーを得る。
また、重合トナーは、その重量平均粒径が3.0〜7.0μmであって、粒径分布が1.00≦Dv/Dn≦1.20(Dvは重量平均粒径であり、Dnは個数平均粒径である。)であって、その円形度が0.90〜0.96となるように形成されている。
このようなトナーTを用いることで、高画質で定着性の良好な出力画像を得ることができる。
図3及び図4にて、この発明の実施の形態2について詳細に説明する。
図3は実施の形態2における画像形成装置の要部を示す断面図である。本実施の形態2の画像形成装置は、タンデム型のカラー画像形成装置である点と、定着部材として定着ローラ31を用いている点とが、前記実施の形態1のものとは相違する。
転写ベルト8は、矢印方向から搬送される記録媒体Pを、各感光体ドラム18Y、18M、18C、18BKとの対向位置に順次搬送する。このとき、バイアスローラ9に印加される転写バイアスによって、記録媒体P上に各色のトナー像が重ねて転写される。こうして、記録媒体P上にフルカラーのトナー像が形成される。その後、フルカラーのトナー像が形成された記録媒体Pは、転写ベルト8から分離されて、定着部20に向けて搬送されることになる。
定着ローラ31は、ニッケル等からなる発熱層、シリコーンゴム等からなる弾性層、フッ素化合物等からなる離型層、等で構成される。
図5にて、この発明の実施の形態3について詳細に説明する。
図5は実施の形態3における磁界遮蔽部材50を示す斜視図であって、前記実施の形態1における図4に相当する図である。本実施の形態3の磁界遮蔽部材50は、金属材を格子状に形成したものである点が、前記実施の形態1のものとは相違する。
このように、磁界遮蔽部材50を格子状に形成することで、電子部材43に達する交番磁界を減ずるとともに、電子部材43の周囲温度の上昇を防止することができる。すなわち、磁界遮蔽部材50の格子の隙間によって、磁界遮蔽部材50の内外における対流が妨げられずに、磁界遮蔽部材50内の温度上昇が軽減される。
図6にて、この発明の実施の形態4について詳細に説明する。
図6は実施の形態4における磁界遮蔽部材50を示す断面図である。本実施の形態4の磁界遮蔽部材50は、その表面に冷却手段としてのフィン51が設けられている点が、前記各実施の形態のものとは相違する。
このように、磁界遮蔽部材50にフィン51を設置することで、電子部材40に達する交番磁界を減ずるとともに、電子部材40の周囲温度の上昇を防止することができる。すなわち、磁界遮蔽部材50のフィン51によって、磁界遮蔽部材50の表面からの放熱が促進されて、磁界遮蔽部材50内の温度上昇が軽減される。
4 プロセスカートリッジ(作像部)、 7 転写部、
8 転写ベルト(像担持体)、 9 バイアスローラ、
18、18BK、18Y、18M、18C 感光体ドラム(像担持体)、
19 現像部、 20 定着部、 21 定着補助ローラ、 22 定着ベルト、
23 加熱ローラ、 24 電磁誘導部、 25 コイル部、
26 コア、 28 内部コア、 30 加圧ローラ、 31 定着ローラ、
39 電子部材、 40 制御部、 41 磁気センサ、 42 電子基板、
43 フォトセンサ、 44 電源部、 45 配線、
50 磁界遮蔽部材、 50a、50b 開口、 51 フィン(放熱部材)。
Claims (19)
- 交番磁界を発生する電磁誘導部を画像形成装置本体に備えた画像形成装置であって、
前記画像形成装置本体に設けられた電子部材の周囲の一部又は全部に磁界遮蔽部材を設けたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記磁界遮蔽部材は、前記電磁誘導部に対向する側に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記磁界遮蔽部材は、開口を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記磁界遮蔽部材は、金属材を板状に形成したものであることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記磁界遮蔽部材は、金属材を格子状に形成したものであることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記金属材は、パーマロイ又は方向性ケイ素鋼であることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の画像形成装置。
- 前記磁界遮蔽部材を冷却する冷却手段を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記冷却手段は、前記磁界遮蔽部材の表面に設置された放熱部材であることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
- 前記電磁誘導部は、電磁誘導によって定着部材を加熱するように構成され、
前記定着部材は、トナー像を加熱して当該トナー像を記録媒体上に定着することを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記定着部材は、加熱ローラと定着補助ローラとに張架された定着ベルトであって、
前記加熱ローラは、前記定着ベルトの外周面に対向する前記電磁誘導部に対して当該定着ベルトを介して対向するように配設され、
前記定着補助ローラは、搬送される記録媒体を加圧する加圧ローラに対して前記定着ベルトを介して当接するように配設されたことを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。 - 前記定着部材は、搬送される記録媒体を加圧する加圧ローラに当接する定着ローラであって、
前記電磁誘導部は、前記定着ローラの外周面又は内周面に対向することを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。 - 前記電子部材は、前記画像形成装置本体でおこなわれる画像形成に係わる制御をおこなう制御部であることを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記電子部材は、前記画像形成装置本体でおこなわれる画像形成に係わる電力供給をおこなう電源部であることを特徴とする請求項1〜請求項12のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記電子部材は、電子デバイスが搭載された電子基板であることを特徴とする請求項1〜請求項13のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記電子部材は、通電をおこなうための配線であることを特徴とする請求項1〜請求項14のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記電子部材は、現像部に設置された磁気センサであることを特徴とする請求項1〜請求項15のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記電子部材は、像担持体に対向するフォトセンサであることを特徴とする請求項1〜請求項16のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記像担持体は、感光体、転写部、中間転写部、記録媒体のうち少なくとも1つであることを特徴とする請求項17に記載の画像形成装置。
- 前記電子部材は、転写部又は中間転写部に設置されたことを特徴とする請求項1〜請求項18のいずれかに記載の画像形成装置。
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