JP2005348840A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】始動条件を達成し易くするという機能を達成可能な装置を設けるとともに、従来にない斬新な機能を付加することで、この装置を設けることによりコスト増に見合った効果を奏することができる遊技機の提供を目的とする。
【解決手段】遊技盤1の遊技領域3に、シーソー動作する流下方向変換部材12を備える流下方向変換装置6を設け、普図表示器10を用いた普通図柄変動表示ゲームの始動条件となる普図始動センサ15を流下方向変換部材12内の遊技球通路121に臨ませて設け、第1,第2球排出口121a,121bで両端開口となる遊技球通路121に球導入口121cより入った遊技球は、第1球排出口121a側が下降する第1状態と第2球排出口121b側が下降する第2状態とに流下方向変換部材12が変換される事に伴い、遊技球通路121内を往復して、普図始動センサ15に複数回検出される可能性が生ずる。
【選択図】図1

Description

本発明は、遊技領域を流下する遊技球の流下方向を変換可能な流下方向変換手段を備えた遊技機に関するものである。
一般に、遊技媒体として遊技球を用いた遊技機としては、例えばパチンコ機が代表的なものとして挙げられる。従来のパチンコ機は、遊技盤の表面をガイドレールで囲むことで遊技領域を形成し、この遊技領域に釘を植設したり風車を配設したりして、遊技領域を流下する遊技球の動きに変化を与えるようにしていた。
このようなパチンコ機として、例えば、遊技領域内に設けた始動口に遊技球が入賞することにより変動表示装置(いわゆる特別図柄表示装置)に複数の識別情報を変動表示させ(いわゆる変動表示ゲームを行い)、その識別情報の停止表示態様(停止組合せ態様)が特別表示態様(いわゆる大当たり図柄)である場合に、特別遊技(大当たり遊技)を行うものがある。
また、この種のパチンコ機では、停止表示態様が特別表示態様のうち、予め定められた特殊表示態様(いわゆるラッキーナンバー)となった場合には、所定期間(例えば、次の大当たり発生までの期間)特別表示態様の発生確率を変更(例えば、発生確率が高くなるように変更)したり、始動口に設けた電気的作動装置(例えば、左右一対の可動部材が始動口への球入賞を困難にする状態から、両可動部材の両端が離隔するように開いて始動口への球入賞を容易にする状態に変換作動する比較的小型の変動入賞装置)の作動確率を向上させたりして、遊技者に有利な遊技展開を期せるような制御を行うものもある。
ところで、上述したようなパチンコ機での遊技を行うに際して、遊技者にとっては、特別遊技の発生の基となる変動表示ゲームが実行されることが大きな関心事であり、変動表示ゲームの開始条件(始動条件)となる始動口への球入賞が発生しないと、変動表示ゲームがなかなか実行されないため、遊技者の興趣が薄れてしまい、遊技を中断して他の遊技機へ移動したりするため、そのようなパチンコ機の稼働率は低いものとなり、遊技店にとっても望ましい状況ではない。
そのため、始動口へ遊技球がある程度の頻度で入賞するように、遊技店側では、始動口の上流側へ向けて遊技球が流下し易くなるような釘調整を行っているものの、釘と遊技球は点で接触するため、釘調整に比較的熟練した者が釘調整を行っても、意図した通りの釘調整を確実に実現することは困難で、始動口への入賞頻度が高すぎたり、逆に、始動口への入賞頻度が低くなり過ぎたりして、始動口への入賞率を適切な範囲に調整することは困難であった。
そこで、始動口への入賞率をある程度調整できるように、始動口に対して安定的に遊技球を誘導するための流下経路変換部材を遊技盤に配設した遊技機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−269543号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されたような遊技機では、流下経路変換部材が作動することで、遊技領域を流下する遊技球の流下方向を始動口に向かわせ、始動口への入賞可能性を一時的に高くすることから、流下経路変換部材の作動状態が始動口への入賞率向上に直結しているため、遊技者の関心が流下経路変換部材の動作に移ってしまい、始動口への入賞に対する期待感を効果的に高め得るとはいえない点もあった。
また、特許文献1に記載された遊技機のように、流下経路変換部材を遊技機に設ける場合、その分だけ製造コストが高くなるが、単に1個の遊技球を始動口で1個の入賞球として検出させ易くするという機能を付加するためだけに、流下経路変換部材を設けたのでは、コストに見合った効果を奏するとはいい難かった。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、始動条件を達成し易くするという機能を達成可能な装置を設けるとともに、従来にない斬新な機能を付加することで、この装置を設けることによりコスト増に見合った効果を奏することができる遊技機を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に係る発明は、遊技領域を流下する遊技球の流下方向を変換可能な流下方向変換手段を備えた遊技機において、前記流下方向変換手段は、前記遊技領域を流下する遊技球を受け入れて流下方向を変換するとともに球排出口より遊技領域へ排出する流下方向変換部材と、前記流下方向変換部材を駆動する駆動手段と、前記流下方向変換部材に受け入れられた遊技球を検出可能な検出手段と、を備え、前記駆動手段によって前記流下方向変換部材を揺動動作させることで、該流下方向変換部材に受け入れられた同一遊技球を、前記検出手段によって複数回検出可能に構成したことを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、上記請求項1に記載の遊技機において、前記流下方向変換部材は、受け入れた遊技球が前記検出手段によって検出可能な第1状態と、受け入れた遊技球が前記検出手段によって検出されることなく、前記球排出口から排出される第2状態と、に変換可能に構成され、前記流下方向変換部材を前記第1状態と第2状態とに繰り返し変換する揺動動作により、受け入れた遊技球が前記検出手段によって検出された後に流下方向を変えられて、再び前記検出手段に検出され得るようにしたことを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、上記請求項2に記載の遊技機において、前記流下方向変換部材は、遊技球を通過させ得る遊技球通路が内部に有する略筒状に形成し、その略中央部背面より後方へ延出する回動軸を設けることで、一側方端部の上動と他側方端部の下動が同時に生ずるシーソー動作を行うものとし、前記流下方向変換部材の一側方寄りの上面に、前記遊技領域を流下する遊技球を遊技球通路内に導入するための球導入口を形成するとともに、該球導入口よりも他側方寄りに前記検出手段を配設し、前記流下方向変換部材のシーソー動作により、前記球導入口側の端部を上昇させた第1状態と、前記球導入口側の端部を下降させた第2状態を、各々生ぜしめるようにしたことを特徴とする。
また、請求項4に係る発明は、上記請求項3に記載の遊技機において、前記流下方向変換部材が内部に有する遊技球通路の両端を開放することによって、各々球排出口を形成したことを特徴とする。
また、請求項5に係る発明は、上記請求項3に記載の遊技機において、前記流下方向変換部材の球導入口側の遊技球通路端部に球排出口を形成し、他側の遊技球通路端部を閉鎖したことを特徴とする。
また、請求項6に係る発明は、上記請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の遊技機において、前記流下方向変換手段の動作制御を行うとともに、遊技を統括的に制御する遊技制御手段を備え、前記遊技制御手段は、当該遊技機の電源投入後、前記流下方向変換手段の前記駆動手段を制御して、一定周期で揺動動作を繰り返させることを特徴とする。
また、請求項7に係る発明は、上記請求項3又は請求項4に記載の遊技機において、複数の特別図柄をそれぞれ複数の変動表示領域で変動表示する変動表示ゲームを行う特別図柄変動表示装置と、前記変動表示ゲームの制御を行うとともに、遊技を統括的に制御する遊技制御手段と、前記遊技制御手段からの制御指令に基づき、前記特別図柄変動表示装置の表示制御を行う表示制御手段と、を備え、前記遊技制御手段は、前記変動表示ゲームの停止表示態様が特別表示態様となった場合に、所定の遊技価値を付与可能な特別遊技状態を制御可能である一方、該特別遊技状態の終了後、所定条件の成立に基づいて前記特別遊技状態とは異なる遊技価値を付与可能な特定遊技状態を制御可能に構成され、遊技状態が通常状態の場合には、前記流下方向変換部材を第1状態に維持して前記検出手段によって検出された遊技球をそのまま遊技領域へ排出させるように、前記駆動手段を制御し、遊技状態が特定遊技状態に変化した場合には、前記流下方向変換部材を第1状態と第2状態とに繰り返し変換させるように、前記駆動手段を制御することを特徴とする。
また、請求項8に係る発明は、上記請求項3〜請求項5の何れか1項に記載の遊技機において、前記駆動手段の制御を行うとともに、遊技を統括的に制御する遊技制御手段を備え、前記検出手段は、前記球導入口から遊技球通路内に受け入れられた遊技球を最初に検出可能な第1検出手段と、該第1検出手段によって検出された遊技球を検出可能な第2検出手段と、を併設して構成し、前記遊技制御手段は、前記第1検出手段と前記第2検出手段による遊技球の検出順に基づき、前記駆動手段を制御して遊技球通路の傾動状態を変化させる傾動状態変換動作を行い、第1及び第2検出手段による遊技球の検出数が所定数に達するまで傾動状態変換動作を繰り返し実行することを特徴とする。
また、請求項9に係る発明は、上記請求項3〜請求項5の何れか1項に記載の遊技機において、前記流下方向変換手段の動作制御を行うとともに、遊技を統括的に制御する遊技制御手段を備え、前記遊技制御手段は、前記検出手段によって検出された遊技球の検出数を所定の上限値まで検出記憶数として記憶可能に構成し、前記検出記憶数が前記所定の上限値に達した場合は、該記憶が消化されて所定の制限解除数になるまで、前記流下方向変換部材を第2状態に維持するように駆動手段を制御することを特徴とする。
また、請求項10に係る発明は、上記請求項2〜請求項5の何れか1項に記載の遊技機において、前記流下方向変換手段の動作制御を行うとともに、遊技を統括的に制御する遊技制御手段と、前記流下方向変換部材の上方に配置され、当該流下方向変換部材に受け入れられる可能性の高い遊技球を検出可能な球導入検出手段と、を備え、前記遊技制御手段は、前記球導入検出手段によって遊技球が検出されたタイミングが、前記流下方向変換部材が第1状態あるいは第2状態から第1状態への変換途中である第1変換状態の場合に、前記流下方向変換部材を第1状態に所定時間維持した後に第2状態へと変換する第1変換動作、および/または、前記球導入検出手段によって遊技球が検出されたタイミングが、前記流下方向変換部材が第2状態あるいは第1状態から第2状態への変換途中である第2変換状態の場合に、前記流下方向変換部材を直ちに第1状態へと変換する第2変換動作、を行わせるように駆動手段を制御することを特徴とする。
また、請求項11に係る発明は、上記請求項1〜請求項10の何れか1項に記載の遊技機において、前記流下方向変換手段の動作制御を行うとともに、遊技を統括的に制御する遊技制御手段と、前記検出手段によって遊技球が検出されることに基づき、複数の図柄を変動表示する変動表示手段と、を備え、前記遊技制御手段は、前記検出手段によって検出された遊技球の検出数を所定の上限値に達するまで記憶可能であり、該記憶に基づいて前記変動表示手段に図柄を変動表示させることを特徴とする。
また、請求項12に係る発明は、上記請求項11に記載の遊技機において、前記変動表示手段は、複数の普通図柄を変動表示する普通図柄変動表示装置であることを特徴とする。
請求項1に係る遊技機によれば、駆動手段により流下方向変換部材を揺動動作させることで、流下方向変換部材内に受け入れた遊技球の流下方向に変化を与えるのみでなく、流下方向変換部材に受け入れられた遊技球が1つだけであっても、その遊技球が検出手段によって複数回検出可能となるので、揺動動作する流下方向変換部材に受け入れられた遊技球の流下状況と相俟って、今までにない斬新な効果を奏することができる。
また、請求項2に係る遊技機によれば、前記流下方向変換部材は、受け入れた遊技球が前記検出手段によって検出可能な第1状態と、受け入れた遊技球が前記検出手段によって検出されることなく、前記球排出口から排出される第2状態と、に変換可能に構成され、前記流下方向変換部材を前記第1状態と第2状態とに繰り返し変換する揺動動作により、受け入れた遊技球が前記検出手段によって検出された後に流下方向を変えられて、再び前記検出手段に検出され得るようにしたので、流下方向変換部材が第1状態と第2状態とに変換される揺動動作に伴い、遊技球が検出手段により複数回に亘って検出される可能性が生じ、遊技者にとって興趣の高いものとなる。
また、請求項3に係る遊技機によれば、前記流下方向変換部材は、遊技球を通過させ得る遊技球通路が内部に有する略筒状に形成し、その略中央部背面より後方へ延出する回動軸を設けることで、一側方端部の上動と他側方端部の下動が同時に生ずるシーソー動作を行うものとし、前記流下方向変換部材の一側方寄りの上面に、前記遊技領域を流下する遊技球を遊技球通路内に導入するための球導入口を形成するとともに、該球導入口よりも他側方寄りに前記検出手段を配設し、前記流下方向変換部材のシーソー動作により、前記球導入口側の端部を上昇させた第1状態と、前記球導入口側の端部を下降させた第2状態と、各々生ぜしめるようにしたので、流下方向変換部材のシーソー動作に伴い、球導入口より遊技球通路内に受け入れられた遊技球が、そのまま球排出口から遊技領域へ排出されることなく、遊技球通路内を往復動作して検出手段により複数回に亘って検出される可能性が生じ、遊技者によって興趣の高いものとなる。
また、請求項4に係る遊技機によれば、前記流下方向変換部材が内部に有する遊技球通路の両端を開放することによって、各々球排出口を形成したので、流下方向変換部材のシーソー動作に伴い、球導入口より遊技球通路内に受け入れられた遊技球が、そのまま一方端の球排出口から遊技領域へ排出されるか、検出手段により一度検出された後に他側方端部の球排出口から遊技領域へ排出されるか、或いは遊技球通路内を往復動作して検出手段により複数回に亘って検出されるか、遊技者は期待感を持って遊技球の動きを楽しむことができる。
また、請求項5に係る遊技機によれば、前記流下方向変換部材の球導入口側の遊技球通路端部に球排出口を形成し、他側の遊技球通路端部を閉鎖したので、球導入口より遊技球通路内に受け入れられて検出手段により一度検出された遊技球は、流下方向変換部材のシーソー動作に伴い、球排出口側へ流下する際に検出手段により再び検出されることとなり、検出回数を容易に増やすことが可能となる。
また、請求項6に係る遊技機によれば、前記流下方向変換手段の動作制御を行うとともに、遊技を統括的に制御する遊技制御手段を備え、前記遊技制御手段は、当該遊技機の電源投入後、前記流下方向変換手段の前記駆動手段を制御して、一定周期で揺動動作を繰り返させるので、遊技球の流下方向の変化、及び検出手段による遊技球の検出態様に偶発性を持たせ、それらが極端に遊技者に有利な状態となることを防ぎ、遊技店の不利益を抑制しつつ遊技者の興趣を高めることができる。
また、請求項7に係る遊技機によれば、複数の特別図柄をそれぞれ複数の変動表示領域で変動表示する変動表示ゲームを行う特別図柄変動表示装置と、前記変動表示ゲームの制御を行うとともに、遊技を統括的に制御する遊技制御手段と、前記遊技制御手段からの制御指令に基づき、前記特別図柄変動表示装置の表示制御を行う表示制御手段と、を備え、前記遊技制御手段は、前記変動表示ゲームの停止表示態様が特別表示態様となった場合に、所定の遊技価値を付与可能な特別遊技状態を制御可能である一方、該特別遊技状態の終了後、所定条件の成立に基づいて前記特別遊技状態とは異なる遊技価値を付与可能な特定遊技状態を制御可能に構成され、遊技状態が通常状態の場合には、前記流下方向変換部材を第1状態に維持して前記検出手段によって検出された遊技球をそのまま遊技領域へ排出させるように、前記駆動手段を制御し、遊技状態が特定遊技状態に変化した場合には、前記流下方向変換部材を第1状態と第2状態とに繰り返し変換させるように、前記駆動手段を制御するので、通常状態では遊技球が1つ導入されても検出手段によって1回しか検出されないが、特定遊技状態では導入された1つの遊技球が検出手段によって複数回検出可能となり、遊技状態に応じた特典を遊技者に付与することができる。
また、請求項8に係る遊技機によれば、前記駆動手段の制御を行うとともに、遊技を統括的に制御する遊技制御手段を備え、前記検出手段は、前記球導入口から遊技球通路内に受け入れられた遊技球を最初に検出可能な第1検出手段と、該第1検出手段によって検出された遊技球を検出可能な第2検出手段と、を併設して構成し、前記遊技制御手段は、前記第1検出手段と前記第2検出手段による遊技球の検出順に基づき、前記駆動手段を制御して遊技球通路の傾動状態を変化させる傾動状態変換動作を行い、第1及び第2検出手段による遊技球の検出数が所定数に達するまで傾動状態変換動作を繰り返し実行するので、一旦第1検出手段によって遊技球が検出されると、その後、検出数が所定数に達するまで検出手段による遊技球の検出が行われる可能性が高まり、遊技球通路内における遊技球の流下状況を遊技者に見せつつ効果的に検出数を所定数に増やすことができる。
また、請求項9に係る遊技機によれば、前記流下方向変換手段の動作制御を行うとともに、遊技を統括的に制御する遊技制御手段を備え、前記遊技制御手段は、前記検出手段によって検出された遊技球の検出数を所定の上限値まで検出記憶数として記憶可能に構成し、前記検出記憶数が前記所定の上限値に達した場合は、該記憶が消化されて所定の制限解除数になるまで、前記流下方向変換部材を第2状態に維持するように駆動手段を制御するので、記憶数を増やす必要がない場合は、球導入口から流下方向変換部材に受け入れた遊技球をそのまま球排出口へ流下させて遊技領域へ排出する動作のみを行わせることができる。
また、請求項10に係る遊技機によれば、前記流下方向変換手段の動作制御を行うとともに、遊技を統括的に制御する遊技制御手段と、前記流下方向変換部材の上方に配置され、当該流下方向変換部材に受け入れられる可能性の高い遊技球を検出可能な球導入検出手段と、を備え、前記遊技制御手段は、前記球導入検出手段によって遊技球が検出されたタイミングが、前記流下方向変換部材が第1状態あるいは第2状態から第1状態への変換途中である第1変換状態の場合に、前記流下方向変換部材を第1状態に所定時間維持した後に第2状態へと変換する第1変換動作、および/または、前記球導入検出手段によって遊技球が検出されたタイミングが、前記流下方向変換部材が第2状態あるいは第1状態から第2状態への変換途中である第2変換状態の場合に、前記流下方向変換部材を直ちに第1状態へと変換する第2変換動作、を行わせるように駆動手段を制御するので、第1変換動作および/または第2変換動作に伴って、検出手段により遊技球が複数回に亘って検出される可能性を高くし、遊技者の興趣を効果的に高めることができる。
また、請求項11に係る遊技機によれば、前記流下方向変換手段の動作制御を行うとともに、遊技を統括的に制御する遊技制御手段と、前記検出手段によって遊技球が検出されることに基づき、複数の図柄を変動表示する変動表示手段と、を備え、前記遊技制御手段は、前記検出手段によって検出された遊技球の検出数を所定の上限値に達するまで記憶可能であり、該記憶に基づいて前記変動表示手段に図柄を変動表示させるので、図柄の始動条件となる記憶を容易に増加させることができる。
また、請求項12に係る遊技機によれば、前記変動表示手段は、複数の普通図柄を変動表示する普通図柄変動表示装置であるので、普通図柄の変動表示回数を効果的に増加させることができる。
次に、本発明に係る遊技機の実施形態を添付図面に基づき詳細に説明する。
遊技媒体としての遊技球を弾発する弾球遊技を行える遊技機(所謂パチンコ機)は、図1に示す遊技盤1を備える。この遊技盤1は弾球遊技の主体となるもので、区画部材たるガイドレール2で囲まれた遊技領域3に各種の入賞口や遊技装置を設けると共に、非遊技領域などには各種ランプやLED等からなる装飾表示器を設けたものである。
図示を省略したロータリーソレノイド等の電気的駆動源によって弾発された遊技球は上記ガイドレール2に沿って遊技領域3内へ到達すると、遊技釘や風車等に当たりつつ流下して行き、遊技領域3内に設けた入賞領域たる各種入賞口4…の何れかに入賞すると、例えば、各入賞口4…(例えば、第1入賞口〜第N入賞口)毎に設けた入賞口センサ(図示省略)によって当該入賞球が検出され、この検出信号に基づいて賞球が遊技者に与えられ、入賞口4…等の入賞領域に入賞しなかった球は、遊技領域3の下端部に形成したアウト口5から遊技領域3の外へ導出される。なお、各入賞口4…毎に入賞口センサを設けずに、各入賞口4…への入賞球を遊技盤1の裏面側に設けた入賞球集合樋で一箇所に集合させ、遊技球を1個宛て流下させる入賞球回収路に入賞センサを1つ設けるものとし、この1つの入賞センサによって入賞球を一括して検出する構成としても良い。
なお、入賞口4…等への入賞に対して遊技者に付与するのは賞球に限定されるものではない。例えば、封入球式の遊技機(遊技者が実際の球を取り扱うことなく、機内に封入された球を循環させて弾球遊技を行えるようにした遊技機)においては、仮想的な球数データを追加するような形態で遊技価値を付与するようにしても良い。また、遊技者への付与対象となる遊技価値も、パチンコ球やメダル等の遊技媒体に限らず、種々の景品等を遊技者に与えるようにしても良い。
また、遊技領域3には、該遊技領域3を流下する遊技球の流下方向を変換可能な流下方向変換手段たる流下方向変換装置6、内部に特図始動口7aを有する普通電動役物である普通変動入賞装置7、上記特図始動入賞口7aに遊技球が入賞することで行われる特別図柄変動表示ゲームに用いる変動表示装置8、大入賞口を開閉可能な開閉扉9aを備える比較的大型の変動入賞装置である特別変動入賞装置9等を配設してある。更に、図示を省略したが、障害釘や風車なども遊技領域3に適宜配置し、遊技球の流下経路が複雑で予測不可能なようにしてある。
上記普通変動入賞装置7は、例えば、ソレノイド等の電気的駆動源とリンク機構を介して接続された左右一対の可動部材7b,7bを備え、電気的駆動源の作動・停止に応じて、これら可動部材7b,7bが直立して特図始動口7aへ遊技球を受け入れ難い閉状態と、可動部材7b,7bの上端を互いに離隔させるように開いて特図始動口7aへ遊技球を受け入れ易い開状態とに変換する。なお、本例で示す普通変動入賞装置7は、閉状態においても遊技球を受け入れ可能なものとしたが、閉状態においては遊技球を一切受け入れない構造のものとしても良い。また、特図始動口7aは、普通変動入賞装置7のように遊技球の受け入れ状態が変化する入賞具と一体に設けないで、通常の入賞口として独立させて設けても良い。
上記変動表示装置8は、遊技盤1の略中央に設けた大型の遊技装置(特別図柄変動表示装置)であり、画像表示部(複数の特別図柄をそれぞれ複数の変動表示領域で変動表示可能な液晶表示器等により構成)8aを備え、複数の特別図柄をそれぞれ複数の変動表示領域で変動表示する特別図柄変動表示ゲームを行う。なお、特別図柄変動表示ゲームの停止表示態様が特別表示態様となった場合には、所定の遊技価値を付与可能な特別遊技状態とし、上記特別変動入賞装置9を用いた特別遊技が行われる。このような遊技制御は、遊技機制御部(後に詳述)により実行される。
上記特別図柄変動表示ゲームとは、例えば、特図始動口7aへの球入賞を始動条件として行うもので、例えば、3桁の数字や各種記号等を高速で変換表示した後に、所定の順序で停止表示させてゆき、3桁の停止表示態様が予め定めた特別表示態様(例えば、「0,0,0」「2,2,2」「3,3,3」「7,7,7」等、3桁の数字や記号が全て一致するぞろ目の停止態様)になると、特別遊技への遊技移行条件が達成されるものである。
なお、特別遊技への移行条件が達成される特別表示態様の中でも特に定めた特賞結果態様(例えば、奇数のぞろ目である「1,1,1」「3,3,3」「5,5,5」「7,7,7」「9,9,9」)になった場合には、特別遊技とは異なる遊技価値を付与するべく、特別遊技状態の終了後に、特別図柄変動表示ゲームで特別表示態様が発生する確率を通常の第1確率から、特別表示態様が発生する確率が第1確率よりも高い第2確率へ変更する(所謂、確変モードに変更する)ことで、次の特別遊技移行条件を達成し易くする。また、特別図柄変動表示ゲーム実行中に特図始動口7aへの入賞球が検出された場合、これを所定数(例えば、4個)まで遊技機制御部で記憶すると共に、変動表示装置8の特図始動記憶表示器8bにて可視表示し、特別図柄変動表示ゲームの終了後にこの始動記憶に基づいて、次の特別図柄変動表示ゲームを実行できるようにする。
上記のようにして特別図柄変動表示ゲームの停止表示態様が特別表示態様となることで行われる特別遊技においては特別変動入賞装置9を用い、例えば、開閉扉9aが大入賞口を開放している第2状態変換時間が所定時間(例えば30秒)に達するサイクル終了第1条件と、第2状態へ変換してから大入賞口への入賞球数が所定個数(例えば、10個)に達するサイクル終了第2条件のうち、何れかの条件が達成されると、これを以てサイクル遊技の終了となり、所定時間幅のウェイトタイム経過後に再びサイクル遊技を行う。また、特別遊技におけるサイクル更新は所定回数(例えば、15回)までとし、最初のサイクル遊技から数えて16回目のサイクル遊技が実行されると、この16回目のサイクル遊技の終了を以て特別遊技を終了させるものとした。
なお、特別変動入賞装置9を用いて行う特別遊技の内容は、上述した例に限定されるものではなく、遊技者の獲得利益を高めるという特別遊技の趣旨に沿うように、適宜設定すれば良い。また、特別変動入賞装置9には、普通図柄変動表示ゲームを行うための普図表示器10(例えば、左右一対の第1発光部10a,第2発光部10bを備え、第1発光部10aと第2発光部10bを交互に点灯させ、最終的に点灯表示状態となったのが第1発光部10aであれば「当たり」、第2発光部10bであれば「外れ」とするゲームを行う)と、普通図柄変動表示ゲームの開始条件の達成を所定数(たとえは、4個)まで記憶表示可能な普図始動記憶表示器9b…を、一体的に設けた。
ここで、普通図柄変動表示ゲームの開始条件達成に関わる流下方向変換装置6の詳細につき、図2〜図6に基づき説明する。
上記流下方向変換装置6の概略構成は、遊技盤1の盤面に取り付けられる取付ベース部材11の前面側に、遊技領域3を流下する遊技球を受け入れて流下方向を変換すると共に球排出口(後に詳述)より遊技領域3へ排出する流下方向変換部材12を揺動可能に設け、この流下方向変換部材12を駆動手段たる第1モータ13および第2モータ14によって駆動するものである。
上記流下方向変換部材12は、遊技球を通過させ得る遊技球通路を内部に有する略筒状(本実施形態においては、底面壁および上面壁、前面壁および背面壁が各々平行に対峙する四角筒状とし、遊技球が通過可能な内空部である遊技球通路121を備える。)に形成し、その背面壁の略中央部から後方へ延出する回動軸122を設けることで、回動軸122を軸心として、一側方端部の上動と他側方端部の下動が同時に生ずるシーソー動作(両端が一定の振れ幅で上下動する動作)を行うものとした。
また、上記流下方向変換部材12の遊技球通路121の両端は、各々第1球排出口121a(例えば、遊技盤1に向って右側)と第2球排出口121b(例えば、遊技盤1に向って左側)を設けて両端開放とし、第1球排出口121a寄りの上面には、遊技領域3を流下する遊技球を遊技球通路121内に導入するための球導入口121cを形成し、且つ、球導入口121cの形成位置よりも第2球排出口121b側の背面壁適所に、流下方向変換部材に受け入れられた遊技球を検出可能な検出手段としての普図始動センサ15を設けた。
なお、流下方向変換部材12をシーソー動作するための駆動方式は特に限定されるものではなく、流下方向変換部材12の回動軸122をモータ軸に直接もしくは減速機構を介して接続することで正逆回転できるようにしても良いが、本実施形態においては、第1モータ13および第2モータ14の正・逆回転をリンク機構16によって揺動部材161のシーソー動作に変換し、揺動部材161のシーソー動作を流下方向変換部材12のシーソー動作として伝達するものとした。
上記リンク機構16と接続するために、流下方向変換部材12には、第1球排出口121a側の背面壁適所から後方へ延出させた第1作動軸123aと、第2球排出口121b側の背面適所から後方へ延出させた第2作動軸123bを設け、回動軸122と第1,第2作動軸123a,123bが仮想平面上で平行に配置されるようにし、取付ベース部材11に開設した軸孔111,第1作動部材誘導孔112a,第2作動部材誘導孔112bを介して取付ベース部材11を挿通し、該取付ベース部材11の裏面側において上記揺動部材161と連結する。これにより、上述した揺動部材161の状態がそのまま流下方向変換部材12の状態となり、第1状態と第2状態への変換動作が実現される。
また、取付ベース部材11には、流下方向変換部材12の背面壁から後方へ突出する配線誘導軸123cを取付ベース部材11の裏面側へ誘導するためのセンサ配線誘導孔113も設けてある。この配線誘導軸123cは内部が中空な筒状に形成し、この内部に普図始動センサ15の配線15aを挿通させることで、取付ベース部材11の裏面側へ普図始動センサ15の配線15aを導出できるようになっている。このように構成することで、流下方向変換部材12が揺動動作を行っても、普図始動センサ15の配線15aが他の部材に絡まったり、断線したりすることを効果的に防止することができる。
例えば、揺動部材161がほぼ水平にある状態(図5(a)参照)から、第1モータ13が正転することでモータ軸13aに接続された第1作用片162aがA1方向へ回動すると共に第2モータ14が逆転することでモータ軸14aに接続された第2作用片162bがB1方向へ回動すると、第1作用片162aの作動孔に遊嵌された第1受動軸163aが上方へ押し上げられると共に、第2作用片162bの作動孔に遊嵌された第2受動軸163bが下方へ押し下げられ、第1,第2受動軸163a,163bが背面に突設された揺動部材161は、第1受動軸163aの配設側から第2受動軸163bの配設側へ下り傾斜する第1状態となる(図5(b)参照)。この第1状態における流下方向変換部材12は、球導入口121cを設けた側の端部を上昇させた状態である。
また、この第1状態においては、揺動部材161の端部がモータ初期位置検出センサ17に検出された状態となる。すなわち、この第1状態における第1,第2モータ13,14の停止位置を基準として、第1モータ13の逆転時間(もしくは角度)および第2モータ14の正転時間(もしくは角度)を適宜に設定すれば、揺動部材161がほぼ水平な状態へ戻すこともできるし、この水平状態を越えて逆方向へ揺動させることもできる。
すなわち、第1モータ13が逆転することでモータ軸13aに接続された第1作用片162aがA2方向へ回動すると共に第2モータ14が正転することでモータ軸14aに接続された第2作用片162bがB2方向へ回動すると、第1作用片162aの作動孔に遊嵌された第1受動軸163aが下方へ押し下げられると共に、第2作用片162bの作動孔に遊嵌された第2受動軸163bが上方へ押し上げられ、第1,第2受動軸163a,163bが背面に突設された揺動部材161は、第2受動軸163bの配設側から第1受動軸163aの配設側へ下り傾斜する第2状態となる(図5(c)参照)。この第2状態における流下方向変換部材12は、球導入口121cを設けた側の端部を下降させた状態である。
上記のように構成した流下方向変換装置6において、流下方向変換部材12の遊技球通路121がほぼ水平方向にある場合(図6(a)参照)、球導入口121cより遊技球通路121内に受け入れられた遊技球は、その流下勢等の偶発性により、普図始動センサ15に検出されて第2球排出口121bから遊技領域3へ排出されたり、普図始動センサ15に検出されることなく第1球排出口121aから遊技領域3へ排出されたりする。
また、流下方向変換部材12の第2球排出口121bが下向きとなる(球導入口121cを設けた側の端部を上昇させた)第1状態においては、球導入口121cより遊技球通路121内に受け入れられた遊技球の流下方向が普図始動センサ15に検出されて第2球排出口121bから遊技領域3へ排出される方向へ変換され(図6(b)参照)、一方、流下方向変換部材12の第1球排出口121aが下向きとなる(球導入口121cを設けた側の端部を下降させた)第2状態においては、球導入口121cより遊技球通路121内に受け入れられた遊技球の流下方向が普図始動センサ15に検出されることなく第1球排出口121aから遊技領域3へ排出される方向へ変換される(図6(c)参照)。
更に、流下方向変換部材12のシーソー動作により、流下方向変換部材12が第1状態と第2状態とに交互に変換する動作状態にあれば、流下方向変換部材12が第1状態もしくは第1状態へ到達しつつある第1傾動状態である間に、普図始動センサ15によって検出された遊技球は第2球排出口121bへ向って流下してゆく(図6(d1)参照)。しかし、この遊技球が第2球排出口121bより排出される前に、流下方向変換部材12が第2状態となる逆方向への揺動動作が開始され、水平状態を越えて、流下方向変換部材12が第2状態へ達しつつある第2傾動状態もしくは第2状態へ変換されると、遊技球はその流下方向を変えて普図始動センサ15によって検出されて第1球排出口121aへ向って流下して行く(図6(d2)参照)。
なお、普図始動センサ15によって2回検出された遊技球が第1球排出口121aより排出される前に、流下方向変換部材12が第1状態となる逆方向への揺動動作が開始され、水平状態を越えて、流下方向変換部材12が第1状態へ達しつつある第1傾動状態もしくは第1状態へ変換されると、遊技球はその流下方向を再び変えて普図始動センサ15によって検出されて第2球排出口121aへ向って流下して行く。このように、流下方向変換部材12にシーソー動作を継続的に行わせると、流下方向変換部材12の遊技球通路121へ受け入れられた1個の遊技球が、普図始動センサ15に2回以上検出される可能性が生ずるのである。
上記のようにして、普図始動センサ15が遊技球を検出すると、普図始動条件が達成されて、普図表示器10を用いた普通図柄変動表示ゲームが行われる。また、普通図柄変動表示ゲーム中に普図始動センサ15が遊技球を検出すると、これは所定の最大記憶数(例えば、4個)まで記憶され、この記憶が上記普図始動記憶表示器9bにより遊技者に可視表示され、普通図柄変動表示ゲームの終了後には、この記憶に基づいて次の普通図柄変動表示ゲームが開始されるのである。
この普通図柄変動表示ゲームの停止結果態様が普図特別表示態様となった場合(例えば、第1発光部10aが最終的に点灯表示された場合)に、遊技者に付与する所定の遊技価値として、上記普通変動入賞装置7を開状態に変換する遊技(普通変動遊技)を行わせる。よって、普通図柄変動表示ゲームで当たりになると、普通変動入賞装置7の可動部材7b,7bが開いた開状態となり、特図始動口7aへの球入賞が容易、すなわち特別図柄変動表示ゲームの始動条件が達成され易くなる。
つまり、上述した構成の流下方向変換装置6の動作如何によって、普通図柄変動表示ゲームの発生頻度を調整することができ、これにより普通図柄変動表示ゲームの停止表示結果から普通変動入賞装置7が開状態に変換される普通変動遊技の発生頻度を調整することができ、これにより特図始動口7aへの球入賞による特別図柄変動表示ゲームの発生頻度を調整することができ、延いては、特別図柄変動表示ゲームでの停止結果態様が特別表示態様となって特別遊技が発生する頻度にも影響を及ぼすこととなり、遊技者にとって、流下方向変換部材12の球導入口121cから遊技球通路121へ遊技球が入るかどうか、遊技球通路内121内に受け入れられた遊技球が普図始動センサ15に検出されるかどうかは、大きな関心事となり、流下方向変換装置6を設けることで、効果的に遊技上の興趣を高めることができるのである。
なお、本構成例の流下方向変換装置6においては、流下方向変換部材12がシーソー動作を行うものとしたが、これに限らず、一方端が他端よりも高い状態と一方端が他端よりも低くなる状態とに変換する揺動動作を行えるものであれば良い。例えば、回動軸を一方端寄りに偏在させて他方端を上下動させることで、第1傾動状態と第2傾動状態を経て第1状態および第2状態を生ぜしめるようにしても良いし、或いは、両端の振れ幅に変化を持たせて、傾斜の急な第1,第2状態や傾斜の緩やかな第1,第2状態がランダムもしくは規則的に生ずるようにしても良い。
次に、上記のような流下方向変換装置6を備える遊技機の諸制御を行う遊技機制御部の詳細につき説明する。本実施形態に係る遊技機の遊技機制御部は、例えば、遊技制御装置20,排出制御装置21,表示制御装置22,装飾制御装置23,音制御装置24の装置群からなる。
先ず、遊技制御装置20は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を有する遊技用マイコン20a、入力インターフェース20b、出力インターフェース20c、上記遊技用マイコン20aが改竄されていないか検査するために外部の検査装置と接続するための外部通信端子20dなどを備えている。
上記遊技制御装置20は、流下方向変換装置6におけるモータ初期位置(流下方向変換部材12が第1状態となるように揺動部材161が動作した状態)を検出するモータ初期位置検出センサ17,特図始動口7aへの入賞球を検出する特図始動センサ31,流下方向変換部材12内の遊技球通路121に臨む普図始動センサ15,特別変動入賞装置9内への入賞球を検出するカウントセンサ32,各入賞口4a〜4nに各々設けられて入賞球を検出する各入賞口センサ33a〜33nからの検出信号が入力インターフェース20bを介して入力されると、これらの検出信号に基づいて遊技用マイコン20aが出力インターフェース20cを介して、普通図柄変動表示ゲームを行うための普図表示器10,普通変動遊技を行うための普通変動入賞装置7の駆動源たる普電ソレノイド34,特別遊技を行うための特別変動入賞装置9の駆動源たる大入賞口ソレノイド35,流下方向変換装置6の駆動源たる第1モータ13および第2モータ14,当該遊技機の各種情報(遊技者に払い出した賞球数や遊技結果等の情報)を外部のホールコンピュータ等へ出力するための中継基板である盤用外部情報端子板36,球排出装置を動作させて各種入賞に応じた賞球を排出させる排出制御装置21,特別図柄変動表示ゲームや各種の演出動作の実行制御を行う表示制御装置22等へ信号を送り、種々の条件に応じた遊技が行われるように制御する。
上記表示制御装置22は、遊技制御装置20からの指令(表示制御コマンド)に基づいて、変動表示装置8の画像表示部8aに、特別図柄変動表示ゲームや普通図柄変動表示ゲーム及びゲームの過程で発生するリーチ状態のリーチ演出の表示、各種情報表示、特別遊技状態中の演出表示など、遊技中の演出動作を制御するものである。また、上記表示制御装置22からの指令に基づいて、装飾制御装置23は各種LED23aやランプ23bの点灯制御を行い、音制御装置24はスピーカより適宜な効果音を出力させ、遊技を盛り上げる装飾演出が行われる。
上記構成の遊技機制御部における遊技制御装置20よって制御される流下方向変換装置6の具体的な制御例を図8のタイミングチャートに基づいて説明する。
遊技機の電源投入後、遊技制御装置20は、流下方向変換装置6の第1モータ13を正転、第2モータ14を逆転させることで、揺動部材161がモータ初期位置検出センサ17に検出されるようにしておく。そして、初期位置検出センサ17からの検出出力を受けると、遊技制御装置20は第1,第2モータ13,14を停止させて流下方向変換部材12を所定期間第1状態に保持し、その後に第1モータ13の逆転と第2モータの正転を所定期間行わせることで流下方向変換部材12を第2状態に変換し、第2状態になると第1,第2モータ13,14を所定期間停止させることで、流下方向変換部材12を所定期間第2状態に保持し、以下同様に、第1状態と第2状態を一定周期で繰り返させるシーソー動作を行わせるのである。
すなわち、本実施形態における遊技機においては、遊技機の稼働中、流下方向変換装置6の流下方向変換部材12は一定周期で第1状態と第2状態に変換されるシーソー動作を継続するものである。よって、流下方向変換部材12が第1状態にあるとき、もしくは第1状態に達しつつある第1傾動状態において、球導入口121cから遊技球通路121へ遊技球が受け入れられると、その遊技球は普図始動センサ15に検出される可能性が高くなり、更に好タイミングであれば、普図始動センサ15に検出された遊技球が第2球排出口121bから遊技領域3へ排出される前に流下方向変換部材12が第2傾動状態となって第1球排出口121a側へ流下方向を変えると、再び普図始動センサ15に検出されることとなる。
このように、本実施形態に係る遊技機においては、流下方向変換装置6における流下方向変換部材12のシーソー動作に伴い、球導入口121cより遊技球通路121内に受け入れられた遊技球が、そのまま第1,第2球排出口121a,121bから遊技領域3へ排出されることなく、遊技球通路121内を往復動作して普図始動センサ15により複数回に亘って検出される可能性が生じ、遊技者によって興趣の高いものとなる。
なお、流下方向変換部材12のシーソー動作は、所定の揺動開始条件が達成されることに基づいて開始し、所定の揺動終了条件が達成されることに基づいて終了させるものとし、その間においてのみ、流下方向変換部材12を一定周期で第1状態と第2状態とに変換されるようにしても良い。
例えば、遊技状態が通常状態の場合、遊技制御装置20は、第1,第2モータ13,14を止めて流下方向変換部材12を第1状態に維持させておき、球導入口121cから遊技球通路121内に入り普図始動センサ15によって検出された遊技球をそのまま遊技領域3へ排出させるようにし、遊技状態が上述した特定遊技状態(例えば、特別遊技終了後の確変モードや特別図柄変動表示ゲームを短時間で行う時短モードなど)に変化した場合、遊技制御装置20は、第1,第2モータ13,14の正逆回転を制御することで、流下方向変換部材12を第1状態と第2状態とに繰り返し変換させるシーソー動作を行わせ、特定遊技状態が終了すると、流下方向変換部材12が第1状態に変換したタイミング(モータ初期位置検出センサ17からの検出信号入力タイミング)で第1,第2モータ13,14を停止させる。斯くすれば、通常状態では流下方向変換部材12に遊技球が1つ導入されても普図始動センサ15によって1回しか検出されないが、特定遊技状態では流下方向変換部材12に導入された1つの遊技球が普図始動センサ15によって複数回検出可能となり、遊技状態に応じた特典を遊技者に付与することができる。
次に、第2実施形態に係る遊技機について説明する。本実施形態においては、上述した第1実施形態の遊技機が備える両端開放の流下方向変換部材12に代えて、図9に示すような、片端遮蔽の流下方向変換部材18を用いる。すなわち、流下方向変換部材18の遊技球通路181に対して、球導入口181c側の端部に球排出口181aを形成し、他側の遊技球通路端部に端部遮蔽壁181bを設けて閉鎖したものである(図9(a)参照)。
また、流下方向変換部材18の遊技球通路181内には、第1普図始動センサ19aと第2普図始動センサ19bとを横方向に並設してある。なお、斯かる構成の流下方向変換部材18を備える遊技機においては、第1普図始動センサ19aおよび第2普図始動センサ19bからの検出信号が遊技制御装置20に入力される点で、上述した第1実施形態における遊技機制御部の構成と相違する(図10参照)。
斯く構成した第2実施形態に係る遊技機でも、上述した第1実施形態の遊技機と同様に、遊技機の電源投入後、遊技制御装置20は、流下方向変換装置6の第1モータ13を正転、第2モータ14を逆転させることで、揺動部材161がモータ初期位置検出センサ17に検出されるようにしておく。そして、初期位置検出センサ17からの検出出力を受けると、遊技制御装置20は第1,第2モータ13,14を停止させて流下方向変換部材12を所定期間第1状態に保持し、その後に第1モータ13の逆転と第2モータの正転を所定期間行わせることで流下方向変換部材12を第2状態に変換し、第2状態になると第1,第2モータ13,14を所定期間停止させることで、流下方向変換部材12を所定期間第2状態に保持し、以下同様に、第1状態と第2状態を一定周期で繰り返させるシーソー動作を行わせるのである。
上記のように、第1状態と第2状態とに交互に変換されるシーソー動作を繰り返す流下方向変換部材18が、第1状態もしくは第1状態へ到達しつつある第1傾動状態である間に、球導入口181cより遊技球通路181内に受け入れられた遊技球は、端部遮蔽壁181b側へ流下して行く途中、第1普図始動センサ19aと第2普図始動センサ19bによって検出され、端部遮蔽壁181bへ至る(図9(b)参照)。そして、流下方向変換部材18が第2状態となる逆方向への揺動動作が開始され、水平状態を越えて、流下方向変換部材18が第2状態へ達しつつある第2傾動状態もしくは第2状態へ変換されると、遊技球はその流下方向を変えて第2普図始動センサ19bと第1普図始動センサ19aによって検出され、球排出口181aから遊技領域3へ排出される(図9(c)参照)。
従って、流下方向変換部材18にシーソー動作を継続的に行わせる本実施形態においては、流下方向変換部材18の遊技球通路181へ受け入れられた1個の遊技球が、第1,第2普図始動センサ19a,19bに各々2回以上検出されて、短時間で4回の普図始動条件が達成される可能性が生ずるのである。
なお、流下方向変換部材18に1個の普図始動センサのみを設ける構成としても良く、その場合は、上述した第1実施形態の流下方向変換部材12と異なり、普図始動センサに検出された遊技球は端部遮蔽壁181bに当たって遊技球通路181内に止め置かれるので、普図始動センサによる2回の検出を担保できるという利点がある。
また、本実施形態においても、流下方向変換部材18のシーソー動作は、所定の揺動開始条件が達成されることに基づいて開始し、所定の揺動終了条件が達成されることに基づいて終了させるものとし、その間においてのみ、流下方向変換部材18を一定周期で第1状態と第2状態とに変換されるようにしても良い。或いは、常時は流下方向変換部材12を第1状態に保持しておき、第1,第2普図始動センサ19a,19bによって遊技球が検出されると流下方向変換部材18を第2状態に変換した後に再び第1状態へ戻すような制御とし、流下方向変換部材18の球導入口181cから遊技球通路181へ受け入れられて1個の遊技球で確実に4回の普図始動条件が達成されるような制御としても良い。
次に、第3実施形態に係る遊技機について説明する。本実施形態においては、上述した第2実施形態の遊技機が備える片端遮蔽の流下方向変換部材18を用い、且つ、第1普図始動センサ19aと第2普図始動センサ19bが遊技球を検出する順位に基づいて遊技球の流下方向を判別できる点を、制御に用いたものである。
第3実施形態に係る遊技機の遊技制御装置20によって制御される流下方向変換装置6の具体的な制御例を図11のタイミングチャートに基づいて説明する。本実施形態に係る遊技機における流下方向変換装置6の制御に際しても、上述した第1,第2実施形態と同様に、電源投入に伴って流下方向変換部材18を一定周期で第1状態と第2状態とに変換させるシーソー動作を継続して行わせる。
そして、流下方向変換部材18の球導入口181cから遊技球通路181内に入った遊技球が第1普図始動センサ19aに検出されると、この検出出力(例えば、検出パルスの立ち下がりで判定)に基づいて普図表示器10を用いた普通図柄変動表示ゲームが開始される。この第1普図始動センサ19aに遊技球が検出された時、流下方向変換部材18が第1状態もしくは第1状態に達する途中の段階の第1傾動状態であった場合、第1普図始動センサ19aにより検出された遊技球は更に端部遮蔽壁181b側へと流下し、第2普図始動センサ19bによっても検出されることとなる。なお、第2普図始動センサ19bが遊技球を検出しても、既に普通図柄変動表示ゲームは開始されているので、普図始動記憶1として遊技制御装置20により記憶される。
ここで、第2普図始動センサ19bの検出出力を受けると、遊技制御装置20は、直ちに第1モータ13および第2モータ14を停止し、流下方向変換部材18を第1傾動状態(図11中、A状態)で止め、その後に流下方向変換部材18を逆方向へ揺動させるべく、第1モータ13を逆転、第2モータ14を正転させる第1傾動状態変換動作を行う。これにより、流下方向変換部材18は第1傾動状態から水平状態を過ぎて第2傾動状態となり、遊技球通路181内の遊技球は球排出口181a側に流下方向を変え、第2普図始動センサ19bに検出(普図始動記憶2として遊技制御装置20により記憶)された後、第1普図始動センサ19aに検出(普図始動記憶3として遊技制御装置20により記憶)される。
上記のように、第2普図始動センサ19bに次いで第1普図始動センサ19aが遊技球を検出すると、遊技制御装置20は、直ちに第1モータ13および第2モータ14を停止し、流下方向変換部材18を第2傾動状態(図11中、B状態)で止め、その後に流下方向変換部材18を逆方向へ揺動させるべく、第1モータ13を正転、第2モータ14を逆転させる第2傾動状態変換動作を行う。これにより、流下方向変換部材18は第2傾動状態から水平状態を過ぎて第1傾動状態となり、遊技球通路181内の遊技球は端部遮蔽壁181b側に流下方向を変え、第1普図始動センサ19aに検出(普図始動記憶4として遊技制御装置20により記憶)された後、第2普図始動センサ19bに検出される。
すなわち、本実施形態においては、流下方向変換部材18を適宜なタイミング(第1普図始動センサ19aと第2普図始動センサ19bの並設位置を左右何れかの方向へ通過したタイミング)で揺動方向へ変更する第1傾動状態変換動作および第2傾動状態変換動作を行わせることにより、遊技球通路181内に受け入れられた遊技球を遊技球通路181内で往復動作させ、1個の遊技球が第1,第2普図始動センサ19a,19bに複数回検出されるように制御するのである。
なお、普図始動記憶が予め定めた上限数(例えば、4)になると、それ以上、流下方向変換部材18の揺動制御を続けても意味がないので、例えば、最初の記憶オーバーフローとなる第2普図始動センサ19bの検出出力に基づいて、遊技制御装置20は、直ちに第1モータ13および第2モータ14を停止し、流下方向変換部材18を第1傾動状態(図11中、A状態)で止め、その後に流下方向変換部材18を逆方向へ揺動させるべく、第1モータ13を逆転、第2モータ14を正転させる。
その後、流下方向変換部材18が水平状態を越えて第2傾動状態になると、球排出口181a側へ流下方向を変えた遊技球が第2普図始動センサ19bと第1普図始動センサ19aに検出されることとなるが、これらも記憶オーバーフローとなり、普図始動記憶として加算されることはないし、上述したような流下方向変換部材18に対する第2傾動状態変換動作が行われることもなく、一定周期でのシーソー動作に復帰する。
なお、本実施形態においては、片端遮蔽の流下方向変換部材18を用いるものとしたが、一対の普図始動センサを設けた両端開放の流下方向変換部材を用いても良い。また、遊技球通路181内の遊技球を第1,第2普図始動センサ19a,19bの配設部位で往復動作させる流下方向変換部材18の制御を終了して通常の制御に戻すタイミングも、最初の記憶オーバーフローが発生したタイミングとせずに、普図始動記憶が上限値になったタイミングとしても良い。
次に、第4実施形態に係る遊技機について説明する。本実施形態においても、上述した第2実施形態および第3実施形態の遊技機と同様に、片端遮蔽で第1普図始動センサ19aと第2普図始動センサ19bを備える流下方向変換部材18を用いる。
第4実施形態に係る遊技機の遊技制御装置20よって制御される流下方向変換装置6の具体的な制御例を図12のタイミングチャートに基づいて説明する。本実施形態に係る遊技機における流下方向変換装置6の制御に際しても、上述した第1,第2実施形態と同様に、電源投入に伴って流下方向変換部材18を一定周期で第1状態と第2状態とに変換させるシーソー動作を継続して行わせる。
しかして、本実施形態においては、流下方向変換部材18内に受け入れられた遊技球が第1,第2普図始動センサ19a,19bに順次検出され、遊技制御装置20の普図始動記憶が上限数4に達すると、その記憶が普通図柄変動表示ゲームの始動条件として消化されて所定の制限解除数(例えば、2)になるまで、流下方向変換部材18を第2状態に維持するように第1,第2モータ13,14を制御する。これにより、普図始動記憶の記憶数を増やす必要がない場合は、球導入口181cから流下方向変換部材18に受け入れた遊技球をそのまま球排出口181aへ流下させて遊技領域3へ排出する動作のみを行わせることができる。
なお、普図始動記憶が上限値に達してから第2状態へ変換するタイミングや変換態様は特に限定されるものではないが、図12に示すタイミングチャートにおいては、普図始動記憶が上限数になった時点で直ちに第2状態への変換制御を行うものとせずに、第1状態から通常の動作で第2状態へ変換させ、この時点から第2状態を保持するものとした。これは、普通図柄変動表示ゲームの実行時間に対して流下方向変換部材18の変換動作周期が比較的短いため、普図始動記憶の消化によって普図始動記憶数が制限解除数になるまでに十分な余裕を持って、流下方向変換部材18を第2状態へ変換できるからである。また、本実施形態においては、片端遮蔽の流下方向変換部材18を用いるものとしたが、一対の普図始動センサを設けた両端開放の流下方向変換部材を用いても良い。
次に、第5実施形態に係る遊技機について説明する。本実施形態においても、上述した第2実施形態〜第4実施形態の遊技機と同様に、片端遮蔽で第1普図始動センサ19aと第2普図始動センサ19bを備える流下方向変換部材18を用いる。これに加えて、流下方向変換部材18における球導入口181cの適宜上方に配置され、流下方向変換部材18に受け入れられる可能性の高い遊技球を検出可能な球導入検出手段としての球導入検出センサ37を設け、この球導入検出センサ37による遊技球の検出タイミングが、流下方向変換部材18が第1状態あるいは第2状態から第1状態への変換途中である第1傾動状態の場合(図13(a)参照)と、流下方向変換部材18が第2状態あるいは第1状態から第2状態への変換途中である第2傾動状態の場合(図13(b)参照)とで、流下方向変換部材18の制御を異ならしめた点に制御の特徴がある。
第5実施形態に係る遊技機の遊技制御装置20よって制御される流下方向変換装置6の具体的な制御例を図14のタイミングチャートに基づいて説明する。なお、本実施形態に係る遊技機における流下方向変換装置6の特別な制御は、特定遊技状態においてのみ行うものとし、特定遊技状態でない場合には、上述した第1〜第4実施形態と同様に、電源投入に伴って流下方向変換部材18を一定周期で第1状態と第2状態とに変換させるシーソー動作(例えば、第2状態から第1状態への変換時間t1、第1状態から第2状態への変換時間t2)を継続して行わせる。
特定遊技状態になって後、球導入検出センサ37が球導入口181cに向って流下してきた遊技球を検出すると、遊技制御装置20は、流下方向変換部材18の制御状態(第1モータ13および第2モータ14の回転状態)を判定する。例えば、球導入検出センサ37によって遊技球が検出されたとき、流下方向変換部材18が第1状態から第2状態への変換途中である第2変換状態(第1モータ13は逆転で第2モータ14は正転)の場合、遊技制御装置20は、第1モータ13を正転に第2モータ14を逆転にして、流下方向変換部材18を直ちに第1状態へと変換する第2変換動作を行う。なお、球導入検出センサ37によって遊技球が検出されたとき、流下方向変換部材18が第2状態であった場合は、速やかに第1モータ13を正転に第2モータ14を逆転に駆動して、流下方向変換部材18を直ちに第1状態へと変換する第2変換動作を行う。
すなわち、第2変換動作を行うことによって、流下方向変換部材18内の遊技球通路181の傾斜が第1傾動状態へと戻され、球導入口181cから入った遊技球が端部遮蔽壁181b側へ流下しやすくなるので、第1,第2普図始動センサ19a,19bに検出され易くなる。よって、普図始動記憶を効果的に増やすことができるのである。
しかも、本実施形態における第2変換動作では、第2変換動作開始までに流下方向変換部材18が第1状態から変換されていた時間と、第2変換動作開始から流下方向変換部材18が第1状態へ変換されるまでの総計時間がt1+t2となるように、第2変換動作における流下方向変換部材18の変換速度を調整したので、流下方向変換部材18が第1状態から第2状態への変換を開始して短時間しか経過していない場合には、流下方向変換部材18がゆっくりと第1状態へ変換されることとなり、流下方向変換部材18が第1状態から第2状態への変換を開始して長い時間が経過していた場合には、流下方向変換部材18が比較的速く第1状態へ変換されることとなる。
一方、球導入検出センサ37によって遊技球が検出されたとき、流下方向変換部材18が第2状態から第1状態への変換途中である第1変換状態(第1モータ13は正転で第2モータ14は逆転)の場合、遊技制御装置20は、そのままの速度を維持して流下方向変換部材18を第1状態とし、このときの第1状態保持時間を通常の第1状態保持時間よりも長い所定時間維持した後に、第1モータ13を逆転に第2モータ14を正転に駆動して、流下方向変換部材18を第2状態へと変換する第1変換動作を行う。なお、球導入検出センサ37によって遊技球が検出されたとき、流下方向変換部材18が第1状態であった場合は、第1状態保持時間を延長することで第1状態を所定期間維持した後に、第1モータ13を逆転に第2モータ14を正転に駆動して、流下方向変換部材18を第2状態へと変換する第1変換動作を行う。
すなわち、第1変換動作を行うことによって、流下方向変換部材18内の遊技球通路181の端部遮蔽壁181b側が下降傾斜となる第1状態が所定期間維持されることから、球導入口181cから入った遊技球が端部遮蔽壁181b側へ流下する前に第2状態への変換が開始されることを防ぎ、球導入口181cから入った遊技球が第1,第2普図始動センサ19a,19bに検出され易くできる。よって、普図始動記憶を効果的に増やすことができるのである。
なお、本実施形態においては、遊技制御装置20が、第1変換動作と第2変換動作を共に実行するものとしたが、これに限らず、第1変換動作もしくは第2変換動作の何れか一方のみを実行するようにしても良い。また、本実施形態においては、片端遮蔽の流下方向変換部材18を用いるものとしたが、一対の普図始動センサを設けた両端開放の流下方向変換部材を用いても良い。
以上本発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本明細書で開示された実施の形態は全て例示であって、開示された技術に限定されるものではないと考えるべきである。すなわち、本発明の技術的な範囲は、上記の実施形態における説明に基づいて制限的に解釈されるものではなく、あくまでも特許請求の範囲の記載に従って解釈すべきであり、特許請求の範囲の記載技術と均等な技術および特許請求の範囲内での全ての変更が含まれる。
例えば、上述した各実施形態においては、普通図柄変動表示ゲームの始動条件となる普図始動センサを検出手段として流下方向変換部材内に設けるものとしたが、これに限らず、特別図柄変動表示ゲームの始動条件となる特図始動センサを検出手段として流下方向変換部材内に設けても良い。
第1実施形態に係る遊技機が備える遊技盤の正面図である。 流下方向変換装置の正面側斜視図である。 流下方向変換装置の分解斜視図である。 流下方向変換装置の概略平面図である。 流下方向変換装置における変換状態の説明図である。 流下方向変換部材における動作状態の説明図である。 第1実施形態に係る遊技機の遊技制御装置と表示制御装置の入出力関連を示すブロック図である。 流下方向変換部材の動作例を示すタイミングチャートである。 第2実施形態に係る遊技機の流下方向変換装置に用いる流下方向変換部材の動作状態説明図である。 第2実施形態に係る遊技機の遊技制御装置と表示制御装置の入出力関連を示すブロック図である。 第3実施形態に係る遊技機の流下方向変換装置に用いる流下方向変換部材の動作例を示すタイミングチャートである。 第4実施形態に係る遊技機の流下方向変換装置に用いる流下方向変換部材の動作例を示すタイミングチャートである。 第5実施形態に係る遊技機の流下方向変換装置に用いる流下方向変換部材の動作状態説明図である。 第5実施形態に係る遊技機の流下方向変換装置に用いる流下方向変換部材の動作例を示すタイミングチャートである。
符号の説明
1 遊技盤
3 遊技領域
6 流下方向変換装置
12 流下方向変換部材
121 遊技球通路
121a 第1球排出口
121b 第2球排出口
13 第1モータ
14 第2モータ
15 普図始動センサ

Claims (12)

  1. 遊技領域を流下する遊技球の流下方向を変換可能な流下方向変換手段を備えた遊技機において、
    前記流下方向変換手段は、
    前記遊技領域を流下する遊技球を受け入れて流下方向を変換するとともに球排出口より遊技領域へ排出する流下方向変換部材と、
    前記流下方向変換部材を駆動する駆動手段と、
    前記流下方向変換部材に受け入れられた遊技球を検出可能な検出手段と、
    を備え、
    前記駆動手段によって前記流下方向変換部材を揺動動作させることで、該流下方向変換部材に受け入れられた同一遊技球を、前記検出手段によって複数回検出可能に構成したことを特徴とする遊技機。
  2. 前記流下方向変換部材は、
    受け入れた遊技球が前記検出手段によって検出可能な第1状態と、受け入れた遊技球が前記検出手段によって検出されることなく、前記球排出口から排出される第2状態と、に変換可能に構成され、
    前記流下方向変換部材を前記第1状態と第2状態とに繰り返し変換する揺動動作により、受け入れた遊技球が前記検出手段によって検出された後に流下方向を変えられて、再び前記検出手段に検出され得るようにしたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記流下方向変換部材は、遊技球を通過させ得る遊技球通路が内部に有する略筒状に形成し、その略中央部背面より後方へ延出する回動軸を設けることで、一側方端部の上動と他側方端部の下動が同時に生ずるシーソー動作を行うものとし、
    前記流下方向変換部材の一側方寄りの上面に、前記遊技領域を流下する遊技球を遊技球通路内に導入するための球導入口を形成するとともに、該球導入口よりも他側方寄りに前記検出手段を配設し、
    前記流下方向変換部材のシーソー動作により、前記球導入口側の端部を上昇させた第1状態と、前記球導入口側の端部を下降させた第2状態を、各々生ぜしめるようにしたことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記流下方向変換部材が内部に有する遊技球通路の両端を開放することによって、各々球排出口を形成したことを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
  5. 前記流下方向変換部材の球導入口側の遊技球通路端部に球排出口を形成し、他側の遊技球通路端部を閉鎖したことを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
  6. 前記流下方向変換手段の動作制御を行うとともに、遊技を統括的に制御する遊技制御手段を備え、
    前記遊技制御手段は、当該遊技機の電源投入後、前記流下方向変換手段の前記駆動手段を制御して、一定周期で揺動動作を繰り返させることを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の遊技機。
  7. 複数の特別図柄をそれぞれ複数の変動表示領域で変動表示する変動表示ゲームを行う特別図柄変動表示装置と、
    前記変動表示ゲームの制御を行うとともに、遊技を統括的に制御する遊技制御手段と、
    前記遊技制御手段からの制御指令に基づき、前記特別図柄変動表示装置の表示制御を行う表示制御手段と、
    を備え、
    前記遊技制御手段は、
    前記変動表示ゲームの停止表示態様が特別表示態様となった場合に、所定の遊技価値を付与可能な特別遊技状態を制御可能である一方、該特別遊技状態の終了後、所定条件の成立に基づいて前記特別遊技状態とは異なる遊技価値を付与可能な特定遊技状態を制御可能に構成され、
    遊技状態が通常状態の場合には、前記流下方向変換部材を第1状態に維持して前記検出手段によって検出された遊技球をそのまま遊技領域へ排出させるように、前記駆動手段を制御し、
    遊技状態が特定遊技状態に変化した場合には、前記流下方向変換部材を第1状態と第2状態とに繰り返し変換させるように、前記駆動手段を制御することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の遊技機。
  8. 前記駆動手段の制御を行うとともに、遊技を統括的に制御する遊技制御手段を備え、
    前記検出手段は、前記球導入口から遊技球通路内に受け入れられた遊技球を最初に検出可能な第1検出手段と、該第1検出手段によって検出された遊技球を検出可能な第2検出手段と、を併設して構成し、
    前記遊技制御手段は、前記第1検出手段と前記第2検出手段による遊技球の検出順に基づき、前記駆動手段を制御して遊技球通路の傾動状態を変化させる傾動状態変換動作を行い、第1及び第2検出手段による遊技球の検出数が所定数に達するまで傾動状態変換動作を繰り返し実行することを特徴とする請求項3〜請求項5の何れか1項に記載の遊技機。
  9. 前記流下方向変換手段の動作制御を行うとともに、遊技を統括的に制御する遊技制御手段を備え、
    前記遊技制御手段は、
    前記検出手段によって検出された遊技球の検出数を所定の上限値まで検出記憶数として記憶可能に構成し、
    前記検出記憶数が前記所定の上限値に達した場合は、該記憶が消化されて所定の制限解除数になるまで、前記流下方向変換部材を第2状態に維持するように駆動手段を制御することを特徴とする請求項3〜請求項5の何れか1項に記載の遊技機。
  10. 前記流下方向変換手段の動作制御を行うとともに、遊技を統括的に制御する遊技制御手段と、
    前記流下方向変換部材の上方に配置され、当該流下方向変換部材に受け入れられる可能性の高い遊技球を検出可能な球導入検出手段と、
    を備え、
    前記遊技制御手段は、
    前記球導入検出手段によって遊技球が検出されたタイミングが、前記流下方向変換部材が第1状態あるいは第2状態から第1状態への変換途中である第1変換状態の場合に、前記流下方向変換部材を第1状態に所定時間維持した後に第2状態へと変換する第1変換動作、
    および/または、
    前記球導入検出手段によって遊技球が検出されたタイミングが、前記流下方向変換部材が第2状態あるいは第1状態から第2状態への変換途中である第2変換状態の場合に、前記流下方向変換部材を直ちに第1状態へと変換する第2変換動作、
    を行わせるように駆動手段を制御することを特徴とする請求項2〜請求項5の何れか1項に記載の遊技機。
  11. 前記流下方向変換手段の動作制御を行うとともに、遊技を統括的に制御する遊技制御手段と、
    前記検出手段によって遊技球が検出されることに基づき、複数の図柄を変動表示する変動表示手段と、
    を備え、
    前記遊技制御手段は、前記検出手段によって検出された遊技球の検出数を所定の上限値に達するまで記憶可能であり、該記憶に基づいて前記変動表示手段に図柄を変動表示させることを特徴とする請求項1〜請求項10の何れか1項に記載の遊技機。
  12. 前記変動表示手段は、複数の普通図柄を変動表示する普通図柄変動表示装置であることを特徴とする請求項11に記載の遊技機。
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