JP2005342665A - 薬剤散布装置および薬剤散布方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数のタバコの幹列に同時に薬剤を散布可能とし、かつ幹や葉の品質を確保した薬剤散布装置および薬剤散布方法を提供すること。
【解決手段】 2本の棒状体2,2を略V字形でかつその近接端は間隔を置くように配設し、略コの字形に成形した2つの棒状体吊持具3,3のそれぞれの一端31,31を棒状体2,2の側面に接続し、棒状体吊持具3,3の他端32,32は先端に薬剤散布ノズル8を備えたアーム4の側面に接続させて薬剤散布ノズル案内体10を構成し、自走式移動車両6に取り付けた第一棹部材71及び第二棹部材72,72から鉛直方向に伸びる第一支軸7b及び第二支軸5を介して、少なくとも1以上の薬剤散布ノズル案内体10を水平面内で回動できるように取り付けた構成とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自走式移動車両に搭載された薬剤散布装置、および該装置を使用した薬剤散布方法に関するものであり、特に心止めされたタバコの幹の頂部にわき芽抑制剤を効果的に散布するとともに複数のタバコの幹列に同時にわき芽抑制剤を散布可能とした薬剤散布装置、および該装置を使用した薬剤散布方法に関する。
例えば、タバコの栽培においては、開花期以降にタバコ葉へ十分な養分が提供されるように幹の上部を切断する、いわゆる心止め作業が行われている。かかる作業によりタバコの収穫量と品質の確保を図ることが可能となる。
上記のような心止め作業を行った場合、葉の着生部からのわき芽の発生が多くなり、葉タバコへの十分な養分供給が阻害されるという問題がある。このため、この発生するわき芽を除去する必要がある。このわき芽除去は、人手で摘み取るか、わき芽抑制剤を散布することにより行われる。このわき芽抑制剤は、従来は浸透移行型であったのが、接触型のわき芽抑制剤散布に移行している。
接触型わき芽抑制剤の効果を有効に発揮させるには、わき芽の発生する葉の着生部にわき芽抑制剤を滴下することを要する。そのためには、幹の上部に薬剤を散布することで幹に沿って薬剤を流下させ、順次下部の葉着生部に薬剤を滴下させることによって行われる。
ところで、わき芽抑制剤の散布方法はこれまで様々な方法で行われてきている。作業者が一株一株のタバコの幹に直接わき芽抑制剤を散布する方法は従来から一般に行われてきた方法である。しかし、一般に心止め期における幹の高さが薬剤を散布する作業者の背丈程度になることから、見上げた姿勢で一株一株人力で散布作業を行うことは労力が増大し、作業効率が低いため、長時間の作業を行うと散布精度が低下するという問題があった。
上記する問題に対して特許文献1では、幹との接触によって作物の存在を感知する接触型センサーと、該センサーからの信号によって薬剤を自動散布する散布口などを移動車両に搭載した薬剤散布装置に関する発明が開示されている。詳しくは、幹に追従して左右に水平移動可能な散布口を有する保持体を備えた装置であり、接触型センサーに幹が触れると薬剤が散布される構成としたものであって、移動車両が畦を走行することで順次次の幹への薬剤散布を行うものである。保持体には、移動車両の進行方向に向かって拡開して、散布口を幹直上に導くための案内体と、幹上部のタバコ葉を保護するための護葉筒体が備えてある。
かかる薬剤散布装置では、幹に直接センサーが触れた段階で薬剤が確実に散布されることから、無駄がなくかつ効率的な薬剤散布を実現できる。また、幹頂部位置のみだれに対しても、案内体で散布口を幹直上まで導くことができるため、幹の成育状況に関わらず薬剤を散布することができる。
特許文献1に記載の薬剤散布装置を改良した装置として、保持体をリンク機構またはパンタグラフ方式により水平移動可能とした薬剤散布装置が特許文献2に開示されている。
かかる薬剤散布装置では、特許文献1に開示の薬剤散布装置が具備する効果に加えて、よりみだれの程度が大きな幹列にも対応することができる。
また、特許文献3には、凸部を放射状に備えた2基の回転体を該凸部が平面的に重なるように構成した幹の把持機構によって幹を把持させ、薬剤噴射弁から薬剤を幹へ散布する薬剤散布装置に関する発明が開示されている。かかる薬剤散布装置を移動車両に搭載した構成とすることで、作業者の労力は軽減される。
上記薬剤散布装置では、幹を直接把持した時に接触子により該幹を感知して薬剤を散布するため、薬剤の無駄をなくして散布精度を向上させることができる。
さらに、特許文献4では、薬剤タンクとポンプとコントローラにより制御された電磁弁とを介して薬剤散布ノズルに薬剤を移送する薬剤散布システムを載置した移動車両からなる薬剤散布装置が開示されている。この装置は、移動車両の移動距離を走行駆動エンジンの出力軸に連動した回転体から検知することにより、予め記憶させておいた走行距離または走行時間と移動車両の移動距離が一致した時点で自動的に薬剤が散布されることとなる。なお、薬剤散布は、移動車両から伸びたホースの先端に取り付けられた散布ノズルを作業者が直接手に持って幹直上まで噴孔を導くことにより行われる。
上記薬剤散布装置によれば、幹および葉に損傷を与える危険性は極めて低くなる。また、移動車両が一定距離走行する毎に自動的に薬剤が散布されるため、作業者は薬剤散布に際して幹毎にノズルの噴孔レバーをひくといった手間が省け、労力の軽減につながる。
特許文献5では、平面視円盤状の弁板が薬剤散布時の噴射圧力によって動くことにより該弁板を嵌め込んでいた弁座部と弁板の間に円筒状の隙間を形成させ、かかる隙間から円筒の薬剤膜を幹頂部に噴射させる薬剤散布装置が開示されている。
上記薬剤散布装置によれば、薬剤の噴射時の圧力が変動しても円筒状の薬剤膜の膜厚が変動するだけで下方(幹頂部)に向かって先細りする薬剤の円筒形状は実質上変化せず、かつ薬剤の噴射方向も一定に保つことができるため、常に幹の全周にもれなく薬剤を提供することができる。
特許文献6では、平面視円盤状の噴口板の周縁部に複数の噴口を配設して、噴口の開口方向を噴口板の前方位置で集束するように該噴口板を傾斜させた薬剤散布装置が開示されている。
上記薬剤散布装置によれば、複数の噴口から噴出される薬剤を噴口板の前方位置で集束させることから薬剤の散布方向が明確となり、対象幹に薬剤を集中散布することができる。
特公平5−45302号公報 特公平6−2247号公報 特開平9−322693号公報 特許第3068019号公報 実用新案登録第2540569号公報 特公平3−54533号公報
前記した従来の薬剤散布装置にあっては、次のような問題点がある。
特許文献1に開示の薬剤散布装置によれば、保持体によって散布口を幹直上まで導き、該幹を検知して自動的に薬剤を散布するために作業者の労力の軽減と散布精度の向上を実現できるものの、タバコ葉を保護するために設けた護葉筒体が長尺ローラーにて構成されていることから葉に接触する面積が大きく、したがって葉を損傷させる危険性がある。また、幹頂部位置のみだれに応じて水平方向へ移動する保持体の左右への移動範囲に限界があることに加えて、幹列のみだれに応じて保持体(および散布口)が高低することとなり、かかる保持体の高低が薬剤散布精度の低下につながるといった問題がある。さらに、本装置は重量が重く、速度を高めて作業ができないという不都合もある。
特許文献2に開示の薬剤散布装置によれば、特許文献1の効果に加えて、保持体の水平方向への伸張から幹頂部位置のみだれに対応できる範囲が広がることとなる一方、パンタグラフ方式を取り入れたリンク機構とすることで構造を複雑なものとし、したがってかかるリンク機構を備えた移動車両の製作コストも高価となるといった問題がある。なお、本装置においても、構成が複雑となって重量が重く、速度を高めて作業ができないという不都合がある。
特許文献3に開示の薬剤散布装置によれば、幹把持機構によって確実に幹を把持しながら該幹を薬剤噴射弁まで導くことができるため、薬剤を無駄なく、確実に幹頂部に散布することが可能となる。しかし、幹を強制的に誘導することから幹を斜めに引っ張るなどして損傷させる危険性が高いばかりでなく、幹の上部に着生している葉も損傷させる危険性があるなど品質面での問題がある。
特許文献4に開示の薬剤散布装置によれば、移動車両が一定距離(または一定時間)走行する毎に自動的に薬剤が散布されるとともに、薬剤散布は作業者が直接薬剤散布ノズルを幹直上まで導いて行うことから、幹を損傷させる危険性は極めて低く、また幹毎にノズルの噴孔レバーをひくといった手間が省けることとなる。しかし、一株一株の幹に直接散布ノズルを人手で案内することから労力の軽減は大きく期待できず、また少なくとも移動車両を操作する作業者と薬剤を散布する作業者が必要となるなど作業の省力化を図ることができない。
特許文献5または6に開示の薬剤散布装置(薬剤散布ノズル)によれば、対象の幹に集中的に薬剤を散布することができる。しかし、これらの薬剤散布ノズルの噴射形状は、下方に向かって集束するため、自走式移動車両に搭載して連続しての薬剤散布は、幹頂部を一点で捉える必要性があることから、確実に薬剤を幹頂部に散布することが難しい。また、集束した薬液が幹を外れて葉に当たった場合、より飛散し易いため、タバコ葉の品質を損なう可能性が高い。
上記のような課題を解決するために、本発明の薬剤散布装置は、タバコの幹にわき芽抑制剤を散布するための薬剤散布ノズルを該タバコの幹の植生位置に追従するように案内する薬剤散布ノズル案内体と、該薬剤散布ノズル案内体を垂下する棹部材と、該棹部材を取付けた自走式移動車両と、からなる薬剤散布装置において、少なくとも1以上の前記薬剤散布ノズル案内体が、タバコの幹の植生位置に追従するように前記棹部材に取り付けられた鉛直方向に伸びる支軸に対して水平方向に回動できるように前記自走式移動車両に装着されていることを特徴とする。
上記する薬剤散布装置によれば、自走式移動車両の走行に応じて、タバコの幹の植生位置に追従するように薬剤散布ノズル案内体は鉛直方向に伸びる支軸に対して水平方向に回動しながら、薬剤を幹頂部に確実に散布することができる。
また、本発明の薬剤散布装置の前記薬剤散布ノズル案内体は、2本の棒状体と、該棒状体を吊持するための略コの字形に成形した2つの棒状体吊持具と、一端に前記薬剤散布ノズルを取り付けたアームと、からなり、2本の前記棒状体は、近接端と拡開端を備えた略V字形でかつ該近接端に間隔を置くように配設され、2つの前記棒状体吊持具のそれぞれの一端は2本の前記棒状体の側面にそれぞれ接続され、前記アームは前記棒状体の直上において前記近接端から前記拡開端へ向かう方向に延伸するように配置されるとともに前記薬剤散布ノズルは前記近接端の直上に配置され、2つの前記棒状体吊持具の他端は該アームに接続されたことを特徴とする。
ここで、「略コの字形」とは、コの字形やコの字形の隅角部を直線状や曲線状に切り欠いた形状のほか、C字形などを含む意味である。2つの略コの字形の棒状体吊持具をアームを挟持するように該アームの側面に溶接することにより、棒状体吊持具で囲まれた空間は横に膨らんだ形状となる。かかる形状とすることにより、棒状体吊持具で囲まれた空間を幹が移動する際に棒状体吊持具がタバコ葉と干渉するのを防止することができる。
また、「略V字形」とは、V字形の他、近接端から拡開端に向かって多段階的に広がった形状、さらには近接端から拡開端に向かって滑らかな曲線形をなして広がる形状などを含む意味である。
アームは、2本の棒状体の中間部直上に配置されるのが好ましい。略V字形に配設された2本の棒状体の拡開端から幹を導入し、近接端直上の薬剤散布ノズルを幹直上に導くことによって薬剤を幹頂部に確実に散布することができる。相対する棒状体の間には余裕をもった間隔が確保されており、また近接端まで漸近させることで薬剤散布ノズルを幹直上に確実に導く作用と、アームを支軸に対して水平方向に回動させて薬剤散布ノズルを幹に漸近させる連動した作用により、幹を強制的に誘導する等の場合に生じ得る幹への損傷といった問題を解消することができる。なお、棒状体は鋼製材料やプラスチック製材料などからなる丸棒を使用し、軽量であることが好ましい。また、近接端における間隔は、幹を通過可能とするためのものであることから、幹幅に余裕代を加味した程度に設定しておくのがよい。
また、前記薬剤散布装置は、前記支軸と前記アームとの接続部を中心に、前記薬剤散布ノズル案内体を鉛直面内で角度調整可能に構成し、略V字形をなす2本の前記棒状体の拡開端が近接端に比して下方へ傾斜できるようにしたことを特徴とする。
アームは支軸と中空金具を介してピンにて回動自在に連結させるものであり、鉛直方向に伸びた支軸から水平方向へ突設するように伸びたアームの取り付け角度の角度調整を可能としており、該アームの角度調整に伴って略V字形をなす2本の棒状体の角度調整をも可能としている。ここで、「支軸」とは、後述するように棹部材から突設した丸棒体と接続する第一支軸と、アームと回動自在に連結された中空金具と接続して中空状の上記する第一支軸に嵌装される第二支軸を意味する。ここでは、2本の棒状体からなる略V字形の拡開端を近接端に比して下方へ傾斜させた状態でアームと支軸を固定させることにより、薬剤散布ノズル案内体を支軸を介して自走式移動車両に装着させる。かかる傾斜は、中空金具の天端から拡開端側へ伸びたプレートのボルト孔に螺合させたボルトを下方に締め込むことでボルト下端に接しているアーム天端は下方へ押圧され、棒状体の拡開端側はこれに連動して下方へ押し込まれることによってなされる。
このように拡開端を下方へ傾斜させることにより、拡開端から近接端へ幹が移動する際に該幹上部に着生している葉を下方から上方へ徐々に持ち上げることができる。例えば、2枚の葉が2本の棒状体にそれぞれ徐々に持ち上げられることにより、かかる2枚の葉はその中心に立設している幹を包囲する漏斗を形成することとなる。このように葉を漏斗のような状態にすることで、幹直上から散布された薬剤は葉の表面に滞留することがなく、葉の表面に注がれた薬剤も葉の傾斜に沿って幹に提供されることとなり、散布した薬剤を効果的に幹下方へ流下させることができる。さらに、幹上部に着生した葉に薬剤が滞留することでタバコ葉の品質を損なうという問題を解消することができる。
また、前記薬剤散布ノズルは、中空の長尺体から構成され、その延長にわたって複数列で各列に複数の噴孔を該長尺体の側面に刻設しており、前記噴孔を下方に配して前記長尺体を前記アームの先端に備えることもできる。尤も、アームの先端に装着する薬剤散布ノズルは、上記する長尺体からなる薬剤散布ノズルに拘束されるものではなく、シャワー状に散布する薬剤散布ノズルや、噴射形状が下方に向かって集束する上記特許文献記載の薬剤散布ノズルなども使用することができる。
自走式移動車両にて薬剤を高速で連続散布する場合、噴射形状が集束する従来型の薬剤散布ノズルでは、幹頂部に確実に薬剤を散布することが難しいことや、幹を外れて葉に散布された場合、集束した薬液が他のタバコ葉に飛散する問題があった。そこで、自走式移動車両の走行方向に一定の長さを備えた長尺体からなる薬剤散布ノズル、シャワー状に薬液を散布する薬剤散布ノズルを使用することにより、自走式移動車両の走行方向に一定幅で連続した薬剤散布が可能となり、自走式移動車両の速度を高めて、確実にタバコ幹頂部に薬剤を散布することができる。
長尺体の下方には、その延長にわたって例えば2列で各列に複数の噴孔を刻設しておく。なお、薬剤の噴射圧は葉への飛散を防ぐため、比較的低圧に調整しておくことが望ましい。
また、シャワー状に噴射する平面視円盤状の噴孔板に複数の噴孔を刻設した薬剤散布ノズルを使用することも可能である。この場合、噴射形状が円筒状に垂下するので、自走式移動車両に搭載して連続散布を行うことが可能であるが、長尺体からなる薬剤散布ノズルと比較して1株に対する散布時間が短くなるため、散布精度が低下することが懸念される。そこで、アームの先端において、自走式移動車両の走行方向に上記する円盤状の薬剤散布ノズルを複数装着した構成とすることにより、長尺体からなる薬剤散布ノズルと同様、1株に対する散布時間を長くとることが可能となる。
さらに、前記棹部材は、自走式移動車両の前面において、例えば畦間を渡すように架け渡された第一棹部材と、該第一棹部材の端部において回動可能に取り付けられた第二棹部材からなることを特徴とする。
棹部材を第一棹部材と第二棹部材とから構成し、該第一棹部材と第二棹部材の接続部を例えば蝶番構造として回動自在な構成とすることにより、第二棹部材を蝶番構造を中心に上方へ折り畳むことができる。したがって、自走式移動車両の運搬時に棹部材が側方へはみ出すことによって障害物と接触するなどの事故を防止することができるほか、薬剤散布作業時における自走式移動車両の旋回や畦間移動時に棹部材が障害物と接触すること、棹部材が作業者を巻き込む事故などを防止することができる。なお、第二棹部材の折り畳みは、第二棹部材に取り付けたワイヤーを介して、自走式移動車両の運転席から操作可能に構成しておくのが好ましい。
第一棹部材や第二棹部材は棒状の部材を使用するのがよい。各棹部材からその軸方向に垂直でかつ水平面内に突設させた丸棒体に、中空状の棒体である第一支軸を該第一支軸の長手方向が鉛直方向となるように接続し、円柱状の棒体である第二支軸を第一支軸に摺動可能に嵌装させる。この第二支軸の下端には中空金具を取付け、該中空金具にアームを嵌装させる。かかる構成とすることにより、薬剤散布ノズル案内体は第一支軸または第二支軸に対して水平面内で回動することができる。よって、幹頂部位置がみだれている場合であっても薬剤散布ノズル案内体は上記するように水平面内で回動しながら幹に追従できるため、幹を損傷させることなく薬剤の散布を行うことができる。
円柱状に成形した第二支軸を第一支軸内で摺動可能とすることにより、幹高に応じて棒状体および薬剤散布ノズルのレベルを予め調整することができる。また、薬剤散布ノズル案内体を水平面内で回動できる構成とすることにより、幹列内における幹頂部位置のみだれにも柔軟に追従しながら薬剤散布ノズルを幹直上に配置することができる。
また、本発明の薬剤散布方法は、前記する薬剤散布装置を使用した薬剤散布方法である。
薬剤散布ノズルがタバコ幹の頂上部に案内されることにより、自走式移動車両の移動に伴って連続的に薬剤を散布することが可能となり、さらには複数の幹列への同時薬剤散布が可能となる。また、幹の植生位置に追従する薬剤散布ノズル案内体と同調する薬剤散布ノズルが幹直上に位置したときに幹をセンサーで検知することにより薬剤を散布し、自走式移動車両が次のタバコ幹に移動したら上記作業を繰り返していく薬剤散布方法も可能である。
ここで、一つの幹列の端から端まで連続的に薬剤を散布させながら自走式移動車両を走行させることにより、一定速度の連続散布を実現することができる。なお、上記する長尺体からなる薬剤散布ノズルをその長手方向を幹列方向に配して使用することにより、一株の幹に対する散布時間を長く取ることができるため、散布精度をさらに高めることができる。
さらに、第一棹部材及び第二棹部材に複数の薬剤散布ノズル案内体を垂下させた構成とすることで、複数の幹列への同時薬剤散布を実現することができる。
本発明の薬剤散布装置および薬剤散布方法は、上記した課題を解決するための手段により、次のような効果を得ることができる。
すなわち、タバコの幹列に沿って一定速度で一定量の薬剤を確実に連続散布することができる。また、幹頂部位置のみだれなど幹列内における幹の立設程度の不均一性に対しても柔軟に対応しながら、幹および幹上部の葉を傷めることなく幹頂部に薬剤を散布することができる。また、幹上部の葉を漏斗のように利用することによって、散布した薬剤を葉に滞留させることなく効果的に幹の下方へ流下させることができる。さらに、一人の作業者のみで、複数の幹列に同時に薬剤を散布することができるため、作業効率を格段に向上させることができる。
以下、本発明について図面を参照した実施の形態により詳細に説明する。図1は、本発明による薬剤散布装置の一実施形態を正面図として示しており、図2は、その平面図を、図3は、その側面図をそれぞれ示している。図4は、薬剤散布ノズル案内体の一実施形態を斜視図として示しており、図5はその平面図を回動態様とともに、図6(a)はその側面図を回動態様とともにそれぞれ示している。図6(b)は薬剤散布ノズル案内体の他の回動態様を側面図で示している。図7は薬剤散布ノズル案内体の他の実施形態の側面図を回動態様とともに示している。図8は、長尺体からなる薬剤散布ノズルの一形態を下方からの平面図として示しており、図9は、その側面図を示している。図10は、第二棹部材の回動態様を正面から説明している。さらに、図11は、薬剤散布ノズル案内体の拡開端を近接端に比して下方へ傾斜させて使用した場合の作用を時系列的に説明している。
本発明の薬剤散布装置として、本例では自走式移動車両6にて3畦の処理を同時に行う構成を説明する。なお、必要に応じて、1畦のみの処理を行うことはもちろん、4畦以上の同時処理を行うことも可能である。例えば、第一棹部材及び第二棹部材の延長を長く設けるなどして4畦以上の同時処理が可能となる。また、薬剤散布の対象をタバコ株の幹として説明する。
薬剤散布装置1は、例えば正面視が門形の自走式移動車両6と、その前面に薬剤散布ノズル案内体10を備えて構成される。移動車両は自走式移動車両6とすることで作業効率を向上させることができる。なお、その走行手段はキャタピラ式であってもタイヤ式であってもよい。門形は水平方向に伸びる棒状部材62とその端部で接続された鉛直方向に伸びる棒状部材61,61から構成されるものであるが、自走式移動車両6の形態はかかる構成に拘束されるものではなく、薬剤散布に必要な薬剤タンクやポンプを具備または搭載可能で、かつ一定速度で走行できるものであれば適宜の構成でよい。なお、自走式移動車両6が畦間を走行可能であれば、複数の幹列間隔のばらつきに対しては薬剤散布ノズル案内体10の第一棹部材71や第二棹部材72への取り付け位置を微調整することで容易に対応することができる。
薬剤散布ノズル案内体10は、以下のような構成からなる。2本の棒状体2,2は、図5に示すように、略V字形で、その近接する端部には間隔を置くように配設する。したがって、一方は大きく開いた拡開端21ができ、他方は前記間隔を置いてなる近接端22ができる。なお、棒状体2,2を略V字形に配設した形状としては、V字形の他、近接端22から拡開端21に向かって多段階的に広がった形状、さらには近接端22から拡開端21に向かって滑らかな曲線形をなして広がる形状など適宜の形状を選定できる。
さらに、図4に示すように、この棒状体2,2の側面に略コの字形の棒状体吊持具3,3を立設させた状態でそれぞれの一端31,31(略コの字形の下端部)に棒状体2,2を溶接にて接続する。一方、棒状体吊持具3,3のそれぞれの他端32,32(略コの字形の上端部)はアーム4の両側面に溶接にて接続される。また、図示しないが、上記する2つの棒状体吊持具3,3の他端32,32を予め接合させて一体化させた棒状体吊持具を、アーム4の天端位置に天秤状に係止させた状態でこの係止部分を溶接することもできる。
なお、棒状体吊持具3,3とアーム4との接続は、溶接以外の方法、例えばボルトを利用して固定する等の適宜な方法により行うこともできる。
アーム4は、立設した棒状体吊持具3,3との接続部分(棒状体吊持具3,3の他端32,32にて挟持された部分)から近接端22の直上付近までの長さを少なくとも備えた部材である。アーム4の一端(進行方向後部)には薬剤散布ノズル8を取り付けておくとともに、該薬剤散布ノズル8が近接端22の直上となるように構成し、自走式移動車両6の走行に応じて幹に追従しながら薬剤散布ノズル案内体10が水平面内を回動し、それに応じて回動する薬剤散布ノズル8が幹直上に到達すると薬剤が散布される構成となっている。なお、近接端22における棒状体2,2の間隔は、幹が通過できる間隔とし、例えば幹径の2倍程度が好ましい。
薬剤散布ノズル案内体10の幹に追随する棒状体2,2の先端を外側に広げることで、より広範囲の幹列に対応することができる。拡開端21の先端部の間隔は、回動した場合に植生している幹列に対応できる間隔が望ましい。さらに、棒状体2,2の拡開端21の間隔は畦間隔に、棒状体2,2の長さは植生している幹間隔に応じて適宜設定することが好ましい。また、近接端22の端部は平行となっており、この平行部直上に薬剤散布ノズル8を配置する。
薬剤散布ノズル8は回動自在でもよく、適宜な方法で回動範囲を限定することによっても対応することは可能である。しかし、限定しすぎると幹列のみだれによっては幹を移動させることになるので狭い範囲での回動は好ましくない。
さらに、第二支軸5と薬剤散布ノズル8の平面的な位置関係は、少なくとも両者が平面的に一致しないような位置関係となるように構成する。好ましくは、略V字形に配設された棒状体2,2の拡開端21側に第二支軸5が平面配置された構成とすることにより、薬剤散布ノズル案内体10が幹列に効果的に追従することが可能となる。
アーム4を上方から支持する第二支軸5の下端には中空金具5aを備え、該中空金具5aにアーム4を嵌装させる。なお、アーム4の側面にはその軸方向に複数のピン孔を刻設しておき、中空金具5aに刻設したピン孔と位置決め後にピン5bを差し込んで両者を係止させる。かかる接続部はピン5bにて連結していることから、アーム4はピン5bを中心に回動自在である。
また、中空金具5aの天端からはプレート5a1を自走式移動車両6の進行方向に突設させておき、該プレート5a1に刻設したボルト孔にボルト5a2を上から締め込み可能に螺合させておく。アーム4の後方(薬剤散布ノズル8取り付け端側)を上方へ傾斜させる際には、図6(a)に示すようにボルト5a2を締め込むことによってアーム4はピン5bを支点としてX方向に傾斜し、仮想線で示すようにその傾斜角を例えば30度程度まで調整することができる。アーム4を傾斜させることにより、2本の棒状体2,2から形成される略V字形の拡開端21を下方へ傾斜させることができる。
なお、アーム4を傾斜させることで薬剤散布ノズル8の散布角度が変化する。それを回避するために、図6(a)に示すように、アーム4の先端方向へ係止位置を変えるとともにアーム4に対する取り付け角度を矢印Y方向に調整できる調整具4aを取り付け、その先端に薬剤散布ノズル8を取り付けることが好ましい。アーム4の傾斜角度に合わせて、調整具4aの取り付け角度を適宜調整することにより、散布方向aを常時垂直方向に維持することができる。
なお、ボルト5a2の締め込みによりアーム4を傾斜させる態様は1つの例であって、他の態様であってもよい。例えば、図7に示すように、アーム4の適所に長ボルト4bの一端を回動自在に取り付け、他端を第二支軸5または中空金具5aに揺動できるようにして取り付けたナット5dに螺合させるような形態でもよい。ナット5dを適宜回転することにより、任意の角度にアーム4を傾斜させ、かつその位置で固定することができる。なお、かかる実施形態においても、アーム4の傾斜角度に合わせて、調整具4aの係止位置や取り付け角度を適宜調整するのがよい。
このように棒状体2,2を傾斜させることで、自走式移動車両6の走行に伴って棒状体2,2間を拡開端21から近接端22へ幹Tが移動してきた際に、幹上部に着生している葉U,Uは図11のように棒状体2,2の平面的かつ縦断的な傾斜に応じて徐々に上方へ持ち上げられ、薬剤散布ノズル8直下では葉U,Uが幹Tを中心に漏斗のようになる。したがって、葉U,Uには薬剤が滞留することもなく、幹Tの下方へ薬剤を効果的に流下させることができる。
なお、薬剤散布ノズル案内体10の構成部材を軽量で汎用な鋼材やプラスチック材で製作することにより、装置本体を軽量化できるとともに、製作コストを安価にできる。さらに、幹や葉への損傷を低く抑え、速度を高めた作業を行うことができる。
自走式移動車両6の前面には棒状の第一棹部材71と、その両端に第二棹部材72,72を取り付ける。かかる第一棹部材71、第二棹部材72,72は、薬剤散布ノズル案内体10を第一支軸7b及び第二支軸5を介して垂下するための棹部材である。図1においては、門形を構成する棒状部材62から第一棹部材71を取り付けるための支柱63,63を立設させた構成を示している。支柱63には、その延伸方向に複数のボルト孔を刻設しておき、第一棹部材71及び第二棹部材72,72を幹高に応じて高さ調整した後に該第一棹部材71及び第二棹部材72,72をボルトにて取り付け可能としている。
ここで、第一棹部材71は、自走式移動車両6の門形を構成する棒状部材61,61間に掛け渡され、該第一棹部材71の両端に第二棹部材72,72を回動可能に取り付ける。ここで、図10に示すように、第一棹部材71と第二棹部材72,72の接続部は蝶番構造とし、第二棹部材72の先端から自走式移動車両6の運転席まで配された図示しないワイヤーを運転席から引張操作することにより、上方に回動させて折り畳み可能な構成とする。なお、第一棹部材71、第二棹部材72は、鋼製の角管などにて製作される。
第一棹部材71と第二棹部材72の接続部を蝶番構造とすることにより、かかる接続部で第二棹部材72を第一棹部材71から上方へ折り曲げることができ、その結果、本装置を装着した自走式移動車両6の車幅を狭くすることができる。それにより、自走式移動車両6の運搬時に第二棹部材72が側方へはみ出すことによって障害物と接触するなどの事故を防止することができる。
第一棹部材71、第二棹部材72,72の側面には円形孔を刻設しておき、該円形孔に鋼製の丸棒体7aを嵌装させる。丸棒体7aはかかる円形孔内で回動自在であるため、上記のように第二棹部材72を上方へ折り曲げた際に、第二支軸5も鉛直方向となるように回動する。したがって、薬剤散布ノズル案内体10が側方へはみ出すこともない。
さらに、上記する円形孔を第一棹部材71、第二棹部材72,72の軸方向に複数刻設しておくことで、畦間隔に応じて丸棒体7aの嵌装位置、すなわち薬剤散布ノズル案内体10の取り付け位置を調整することができる。
丸棒体7aの一端はナットを嵌め込んで該丸棒体7aが第一棹部材71または第二棹部材72から脱落するのを防止しておき、丸棒体7aの他端は、第一棹部材71または第二棹部材72の側面から突設させる。この突設端には鋼製の第一支軸7bを、その延伸軸が鉛直方向となるように配し、その側面と丸棒体7aの突設端とを固着させる。
第二支軸5には所定間隔毎に複数のピン孔を刻設しておき、幹Tの高さと棒状体2の高さとの調整をおこないながら第二支軸5のピン孔と第一支軸7bのピン孔を位置決めしてピン5cを差し込むことで、第二支軸5及び薬剤散布ノズル案内体10を棹部材から垂下することができる。
ここで、図6(a)に示すように、第一支軸7bの側面には第二支軸5及び薬剤散布ノズル案内体10が水平面内で回動できるように、ピン5cが水平面内で回動可能に横長のピン穴7cを穿設しておく。第二支軸5はピン5cにて第一支軸7bに垂下されるとともに、ピン5cはピン穴7c内をスライドすることができるため、第二支軸5を支点として薬剤散布ノズル案内体10は水平面内で回動自在となる。図5に示すように、第二支軸5及びピン5cがX方向に回動することによって薬剤散布ノズル案内体10もX方向に回動し、第二支軸5及びピン5cがY方向に回動することによって薬剤散布ノズル案内体10もY方向に回動する。
また、図6(b)に示すように、第二支軸5の端部において第二支軸5の他の部分よりも大径となる支軸係止部51を備えておき、中空金具5aの天井に穿設された穴から第二支軸5を突設させて該支軸係止部51を該天井の内側に配置する。この構成では、図6(a)のように第二支軸5及びピン5cが回動するといった動きではなく、静止した第二支軸5を中心に、中空金具5a及びアーム4(を含む薬剤散布ノズル案内体10)が回動することとなる(図6(b)における矢印X方向の回動)。
図8に示すように、薬剤散布ノズル8は、中空で筒状の長尺体81の両端部を詮体83,83にて塞いで構成する。長尺体81の側面には、例えばその延長にわたって2列で各列に複数の噴孔82を刻設しておく。かかる長尺体81からなる薬剤散布ノズル8は、一定量で一定幅の薬剤を連続散布できるものであればよく、ノズルの長手方向を幹列方向に合わせた状態でアーム4の先端に取り付ける。薬剤散布を一定時間連続させることができるため、幹へ確実に薬剤を散布することが可能となる。
自走式移動車両6には、薬剤タンク64や薬剤タンク64から薬剤散布ノズル8まで薬剤を供給する圧力ポンプなどが載置され、それぞれはホースにて連通された構成とする。薬剤の供給は、幹列の端から端まで自走式移動車両6の走行速度に合わせて連続して散布されるように圧力ポンプを調整する。自走式移動車両6の運転者は、自走式移動車両6が畦に入ったとき、または畦端に到達したときに、手元にある散布停止コックを操作して薬剤の散布の開始や停止を行うことができる。
上記するように、一つの幹列の端から端まで薬剤を散布し続けることにより、薬剤量が多くなってしまうという問題がある。そこで、かかる薬剤散布量を減少させるために、複数の幹位置をセンサーで検知し、該検知信号が送られたコントローラにて幹列内における幹間距離を同定させ、自走式移動車両6の走行に応じて幹が薬剤散布ノズル8直下に到達した時点で薬剤を散布するようなシステムを自走式移動車両6に備えた構成とすることもできる。
本発明の薬剤散布装置及び薬剤散布方法は、タバコ株の栽培のほか、トウモロコシやサトウキビ、ヒマワリなど、薬剤散布作業を必要とする作物栽培に広範に適用可能である。
本発明による薬剤散布装置の一形態を示す正面図。 図1の平面図。 図1の側面図。 薬剤散布ノズル案内体の一形態を示す斜視図。 図4の平面図を回動態様とともに示す図。 (a)は、図4の側面図を回動態様とともに示す図であり、(b)は、薬剤散布ノズル案内体の他の回動態様を示す側面図。 薬剤散布ノズル案内体の他の形態の側面図を回動態様とともに示す図。 長尺体からなる薬剤散布ノズルの一形態を示す下方からの平面図。 図8の側面図。 第二棹部材の回動態様を説明した説明図。 薬剤散布ノズル案内体の作用を説明した説明図。
符号の説明
1…薬剤散布装置、10…薬剤散布ノズル案内体、2…棒状体、3…棒状体吊持具、4…アーム、5…第二支軸、6…自走式移動車両、71…第一棹部材、72…第二棹部材、7a…丸棒体、7b…第一支軸、8…薬剤散布ノズル、81…長尺体、82…噴孔、T…幹、U…葉

Claims (6)

  1. タバコの幹にわき芽抑制剤を散布するための薬剤散布ノズルを該タバコの幹の植生位置に追従するように案内する薬剤散布ノズル案内体と、該薬剤散布ノズル案内体を垂下する棹部材と、該棹部材を取付けた自走式移動車両と、からなる薬剤散布装置において、
    少なくとも1以上の前記薬剤散布ノズル案内体が、タバコの幹の植生位置に追従するように前記棹部材に取り付けられた鉛直方向に伸びる支軸に対して水平方向に回動できるように前記自走式移動車両に装着されていることを特徴とする薬剤散布装置。
  2. 前記薬剤散布ノズル案内体は、2本の棒状体と、該棒状体を垂下するための略コの字形に成形した2つの棒状体吊持具と、一端に前記薬剤散布ノズルを取り付けたアームと、からなり、2本の前記棒状体は、近接端と拡開端を備えた略V字形でかつ該近接端に間隔を置くように配設され、2つの前記棒状体吊持具のそれぞれの一端は2本の前記棒状体の側面にそれぞれ接続され、前記アームは前記棒状体の直上において前記近接端から前記拡開端へ向かう方向に延伸するように配置されるとともに前記薬剤散布ノズルは前記近接端の直上に配置され、2つの前記棒状体吊持具の他端は該アームに接続されたことを特徴とする請求項1に記載の薬剤散布装置。
  3. 前記支軸と前記アームとの接続部を中心に、前記薬剤散布ノズル案内体を鉛直面内で角度調整可能に構成し、略V字形をなす2本の前記棒状体の拡開端が近接端に比して下方へ傾斜できるようにしたことを特徴とする請求項2に記載の薬剤散布装置。
  4. 前記薬剤散布ノズルは、中空の長尺体から構成され、その延長にわたって複数列で各列に複数の噴孔を該長尺体の側面に刻設しており、前記噴孔を下方に配して前記長尺体を前記アームの一端に備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の薬剤散布装置。
  5. 前記棹部材は、第一棹部材と、該第一棹部材の端部において回動可能に取り付けられた第二棹部材と、からなることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の薬剤散布装置。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の薬剤散布装置を使用した薬剤散布方法。
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