JP2849996B2 - 薬剤散布装置 - Google Patents
薬剤散布装置Info
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、茶樹における枝等
に付着するカイガラムシを防除するために茶樹中に薬剤
を散布し、或いは病害の防除のために茶葉の表面に薬剤
を散布するようにした薬剤散布装置に関するものであ
る。
に付着するカイガラムシを防除するために茶樹中に薬剤
を散布し、或いは病害の防除のために茶葉の表面に薬剤
を散布するようにした薬剤散布装置に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】茶樹中に薬剤を散布するようにした薬剤
散布装置としては特開平７−３１３５０号公報に記載さ
れたものが知られている。この薬剤散布装置は、把部を
備えた略円弧状基板の下面に多数のノズルを突設し、各
ノズルに薬剤を供給するようにしてなるものである。当
該略円弧状基板は平板を略円弧状に湾曲させてなるもの
であり、当該略円弧状基板における前後方向の断面は平
板状である。この薬剤散布装置は専ら略円弧状基板を茶
樹の上面に当接させ、各ノズルを茶樹中に没入させた状
態で茶樹中に薬剤を散布し、茶樹における枝等に付着す
るカイガラムシを防除するようにしたものである。な
お、特許請求の範囲を含む本明細書において「前後」と
は茶樹に対する薬剤散布装置の進行方向についての前方
又は後方をいう。
散布装置としては特開平７−３１３５０号公報に記載さ
れたものが知られている。この薬剤散布装置は、把部を
備えた略円弧状基板の下面に多数のノズルを突設し、各
ノズルに薬剤を供給するようにしてなるものである。当
該略円弧状基板は平板を略円弧状に湾曲させてなるもの
であり、当該略円弧状基板における前後方向の断面は平
板状である。この薬剤散布装置は専ら略円弧状基板を茶
樹の上面に当接させ、各ノズルを茶樹中に没入させた状
態で茶樹中に薬剤を散布し、茶樹における枝等に付着す
るカイガラムシを防除するようにしたものである。な
お、特許請求の範囲を含む本明細書において「前後」と
は茶樹に対する薬剤散布装置の進行方向についての前方
又は後方をいう。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の薬剤散布装
置は茶樹における枝等に付着するカイガラムシを効率良
く防除し得る優れたものである。しかしながら、本発明
者は、上記従来の薬剤散布装置には次のような問題があ
ることに気付いた。 （イ）上記従来の薬剤散布装置の略円弧状基板における
前後方向の断面は平板状であるため、当該略円弧状基板
を茶樹の上方に持上げてノズルを茶樹の上方に位置させ
た状態で茶葉の表面に薬剤を散布すると、ノズルより噴
出された薬剤は茶樹の上面と略円弧状基板との間の隙間
から吹き出してしまう。従って、茶葉の表面に薬剤を散
布する葉面散布の効率が悪くなるだけでなく、茶樹の上
面と略円弧状基板との間の隙間から吹き出す薬剤が作業
者の健康に悪影響を及ぼすおそれがある。即ち、上記従
来の薬剤散布装置は葉面散布には使用し難いものであ
る。 （ロ）上記従来の薬剤散布装置の略円弧状基板における
前後方向の断面は平板状であるため、当該略円弧状基板
を茶樹の上面に当接させた状態で薬剤散布装置を前進さ
せる際に当該略円弧状基板の前縁が茶樹に引っ掛かり、
薬剤散布装置を円滑に前進させることができないという
問題もある。 （ハ）上記従来の薬剤散布装置における略円弧状基板の
下面に突出しているノズルは当該略円弧状基板に固定さ
れており、当該略円弧状基板から下方への突出具合を調
節することができない。因みに、茶樹中に薬剤を散布す
る作業を円滑に行なうためには、基板に対するノズルの
下方への突出具合を茶樹に応じて適宜調節することが必
要である。本発明は、従来の薬剤散布装置における上述
の如き問題を解決し、茶樹中に薬剤を散布する作業のみ
ならず、茶葉の表面に薬剤を散布する葉面散布作業にも
使用し得る薬剤散布装置を提供しようとしてなされたも
のである。
置は茶樹における枝等に付着するカイガラムシを効率良
く防除し得る優れたものである。しかしながら、本発明
者は、上記従来の薬剤散布装置には次のような問題があ
ることに気付いた。 （イ）上記従来の薬剤散布装置の略円弧状基板における
前後方向の断面は平板状であるため、当該略円弧状基板
を茶樹の上方に持上げてノズルを茶樹の上方に位置させ
た状態で茶葉の表面に薬剤を散布すると、ノズルより噴
出された薬剤は茶樹の上面と略円弧状基板との間の隙間
から吹き出してしまう。従って、茶葉の表面に薬剤を散
布する葉面散布の効率が悪くなるだけでなく、茶樹の上
面と略円弧状基板との間の隙間から吹き出す薬剤が作業
者の健康に悪影響を及ぼすおそれがある。即ち、上記従
来の薬剤散布装置は葉面散布には使用し難いものであ
る。 （ロ）上記従来の薬剤散布装置の略円弧状基板における
前後方向の断面は平板状であるため、当該略円弧状基板
を茶樹の上面に当接させた状態で薬剤散布装置を前進さ
せる際に当該略円弧状基板の前縁が茶樹に引っ掛かり、
薬剤散布装置を円滑に前進させることができないという
問題もある。 （ハ）上記従来の薬剤散布装置における略円弧状基板の
下面に突出しているノズルは当該略円弧状基板に固定さ
れており、当該略円弧状基板から下方への突出具合を調
節することができない。因みに、茶樹中に薬剤を散布す
る作業を円滑に行なうためには、基板に対するノズルの
下方への突出具合を茶樹に応じて適宜調節することが必
要である。本発明は、従来の薬剤散布装置における上述
の如き問題を解決し、茶樹中に薬剤を散布する作業のみ
ならず、茶葉の表面に薬剤を散布する葉面散布作業にも
使用し得る薬剤散布装置を提供しようとしてなされたも
のである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は下記の薬剤散布装置を提供する。
に、本発明は下記の薬剤散布装置を提供する。
【０００５】（１）茶樹の形状に対応して略円弧状に湾
曲した支持枠の内側には下方に薬液を噴出するノズルを
配設し、該支持枠は前後方向の断面において水平天板部
と該水平天板部の両縁より下方に向かって相互間の間隔
が徐々に広くなるように傾斜した前後一対の側板部とよ
りなり、各側板部には茶樹の形状に対応して略円弧状に
湾曲し且つ前後方向の断面において水平な前後一対の第
一補助板を着脱自在且つ上下方向に位置調節自在に取り
付け、各第一補助板における支持枠から離れた側の側縁
を上方に折曲させたことを特徴とする薬剤散布装置（請
求項１）。
曲した支持枠の内側には下方に薬液を噴出するノズルを
配設し、該支持枠は前後方向の断面において水平天板部
と該水平天板部の両縁より下方に向かって相互間の間隔
が徐々に広くなるように傾斜した前後一対の側板部とよ
りなり、各側板部には茶樹の形状に対応して略円弧状に
湾曲し且つ前後方向の断面において水平な前後一対の第
一補助板を着脱自在且つ上下方向に位置調節自在に取り
付け、各第一補助板における支持枠から離れた側の側縁
を上方に折曲させたことを特徴とする薬剤散布装置（請
求項１）。
【０００６】（２）茶樹の形状に対応して略円弧状に湾
曲した支持枠の内側には下方に薬液を噴出するノズルを
配設し、該支持枠は前後方向の断面において水平天板部
と該水平天板部の両縁より下方に向かって相互間の間隔
が徐々に広くなるように傾斜した前後一対の側板部とよ
りなり、各側板部には茶樹の形状に対応して略円弧状に
湾曲し且つ各側板部と平行な第二補助板を着脱自在に取
り付け、各第二補助板の下縁はノズルの下端よりも低く
なるようにし、更に各第二補助板の下縁には茶樹の形状
に対応して略円弧状に湾曲し且つ前後方向の断面におい
て水平な前後一対の第三補助板を着脱自在に取り付け、
各第三補助板における支持枠から離れた側の側縁を上方
に折曲させたことを特徴とする薬剤散布装置（請求項
２）。
曲した支持枠の内側には下方に薬液を噴出するノズルを
配設し、該支持枠は前後方向の断面において水平天板部
と該水平天板部の両縁より下方に向かって相互間の間隔
が徐々に広くなるように傾斜した前後一対の側板部とよ
りなり、各側板部には茶樹の形状に対応して略円弧状に
湾曲し且つ各側板部と平行な第二補助板を着脱自在に取
り付け、各第二補助板の下縁はノズルの下端よりも低く
なるようにし、更に各第二補助板の下縁には茶樹の形状
に対応して略円弧状に湾曲し且つ前後方向の断面におい
て水平な前後一対の第三補助板を着脱自在に取り付け、
各第三補助板における支持枠から離れた側の側縁を上方
に折曲させたことを特徴とする薬剤散布装置（請求項
２）。
【０００７】
【作用】［請求項１の薬剤散布装置］ 請求項１の薬剤散布装置は、支持枠の各側板部に前後一
対の第一補助板を取り付けており、茶樹における枝等に
付着するカイガラムシを防除するために茶樹中に薬剤を
散布する作業に使用される。支持枠に対し前後一対の第
一補助板を上下方向に位置調節することにより、各第一
補助板に対するノズルの下方への突出具合を茶樹に応じ
て調節する。各第一補助板を茶樹の上面に当接させ、各
ノズルを茶樹中に没入させた状態で薬剤散布装置を茶樹
の畝に沿って移動させることにより茶樹中に薬剤を散布
する。薬剤散布装置を作業者が手で持って使用する場合
には、第一補助板を茶樹の上面に当接させ、薬剤散布装
置の重量を茶樹にかけることにより作業者の負担は軽減
される。各第一補助板における支持枠から離れた側の側
縁を上方に折曲させたため、第一補助板は茶樹の上面に
当接した状態で円滑に進む。第一補助板と支持枠は薬液
の飛散を防止する。図４参照。
対の第一補助板を取り付けており、茶樹における枝等に
付着するカイガラムシを防除するために茶樹中に薬剤を
散布する作業に使用される。支持枠に対し前後一対の第
一補助板を上下方向に位置調節することにより、各第一
補助板に対するノズルの下方への突出具合を茶樹に応じ
て調節する。各第一補助板を茶樹の上面に当接させ、各
ノズルを茶樹中に没入させた状態で薬剤散布装置を茶樹
の畝に沿って移動させることにより茶樹中に薬剤を散布
する。薬剤散布装置を作業者が手で持って使用する場合
には、第一補助板を茶樹の上面に当接させ、薬剤散布装
置の重量を茶樹にかけることにより作業者の負担は軽減
される。各第一補助板における支持枠から離れた側の側
縁を上方に折曲させたため、第一補助板は茶樹の上面に
当接した状態で円滑に進む。第一補助板と支持枠は薬液
の飛散を防止する。図４参照。
【０００８】［請求項２の薬剤散布装置］ 請求項２の薬剤散布装置は各側板部と平行な各第二補助
板の下縁に第三補助板を取り付けたものであり、茶葉の
表面に薬剤を散布する葉面散布作業に使用することがで
きる。請求項２の薬剤散布装置においては各第二補助板
に第三補助板を取り付けているため、薬剤の飛散は一層
効果的に防止される。また、薬剤散布装置を作業者が手
で持って使用する場合には、第三補助板を茶樹の上面に
当接させ、薬剤散布装置の重量を茶樹にかけることによ
り作業者の負担は軽減される。各第三補助板における支
持枠から離れた側の側縁を上方に折曲させたため、第三
補助板は茶樹の上面に当接した状態で円滑に進む。
板の下縁に第三補助板を取り付けたものであり、茶葉の
表面に薬剤を散布する葉面散布作業に使用することがで
きる。請求項２の薬剤散布装置においては各第二補助板
に第三補助板を取り付けているため、薬剤の飛散は一層
効果的に防止される。また、薬剤散布装置を作業者が手
で持って使用する場合には、第三補助板を茶樹の上面に
当接させ、薬剤散布装置の重量を茶樹にかけることによ
り作業者の負担は軽減される。各第三補助板における支
持枠から離れた側の側縁を上方に折曲させたため、第三
補助板は茶樹の上面に当接した状態で円滑に進む。
【０００９】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を添付
図面に従って説明する。符号１に示すものは支持枠であ
る。支持枠１は、図１、図３に示すように、茶樹３の形
状に対応して略円弧状に湾曲しており、略円弧状のアー
ム２に取付杆４を介して固定されている。。支持枠１は
前後方向の断面において水平天板部１ａと該水平天板部
１ａの両縁より下方に向かって相互間の間隔が徐々に広
くなるように傾斜した前後一対の側板部１ｂ、１ｂとよ
りなる。支持枠１の内側には下方に薬液を噴出するノズ
ル５、５・・・を配設する。符号７に示すものはノズル
５、５・・・に薬液を供給する薬液供給管、符号８は該
薬液供給管７を支持枠１に取り付けるＵバンドである。
薬液供給管７も支持枠１の内側に配設することが望まし
い。支持枠１における各側板部１ｂ、１ｂには茶樹３の
形状に対応して略円弧状に湾曲し且つ前後方向の断面に
おいて水平な前後一対の第一補助板９、９を着脱自在且
つ上下方向に位置調節自在に取り付ける。各第一補助板
９は支持枠１における各側板部１ｂより外方に向けて取
り付けることはいうまでもない。支持枠１における各側
板部１ｂ、１ｂに前後一対の第一補助板９、９を着脱自
在且つ上下方向に位置調節自在に取り付けるに当って
は、一例として図５、図６に示すように、各第一補助板
９には上下方向の長孔１１、１１・・・を形成すると共
に各側板部１ｂには該長孔１１、１１・・・に対応する
ボルト挿通孔１３を形成し、各ボルト１５を第一補助板
９の長孔１１より側板部１ｂのボルト挿通孔１３に挿通
させると共に支持枠１内に突出したボルト１５の先端に
ナット１７を螺合させるようになす。また、各第一補助
板９における支持枠１から離れた側の側縁９ａを上方に
折曲させる。図４参照。
図面に従って説明する。符号１に示すものは支持枠であ
る。支持枠１は、図１、図３に示すように、茶樹３の形
状に対応して略円弧状に湾曲しており、略円弧状のアー
ム２に取付杆４を介して固定されている。。支持枠１は
前後方向の断面において水平天板部１ａと該水平天板部
１ａの両縁より下方に向かって相互間の間隔が徐々に広
くなるように傾斜した前後一対の側板部１ｂ、１ｂとよ
りなる。支持枠１の内側には下方に薬液を噴出するノズ
ル５、５・・・を配設する。符号７に示すものはノズル
５、５・・・に薬液を供給する薬液供給管、符号８は該
薬液供給管７を支持枠１に取り付けるＵバンドである。
薬液供給管７も支持枠１の内側に配設することが望まし
い。支持枠１における各側板部１ｂ、１ｂには茶樹３の
形状に対応して略円弧状に湾曲し且つ前後方向の断面に
おいて水平な前後一対の第一補助板９、９を着脱自在且
つ上下方向に位置調節自在に取り付ける。各第一補助板
９は支持枠１における各側板部１ｂより外方に向けて取
り付けることはいうまでもない。支持枠１における各側
板部１ｂ、１ｂに前後一対の第一補助板９、９を着脱自
在且つ上下方向に位置調節自在に取り付けるに当って
は、一例として図５、図６に示すように、各第一補助板
９には上下方向の長孔１１、１１・・・を形成すると共
に各側板部１ｂには該長孔１１、１１・・・に対応する
ボルト挿通孔１３を形成し、各ボルト１５を第一補助板
９の長孔１１より側板部１ｂのボルト挿通孔１３に挿通
させると共に支持枠１内に突出したボルト１５の先端に
ナット１７を螺合させるようになす。また、各第一補助
板９における支持枠１から離れた側の側縁９ａを上方に
折曲させる。図４参照。
【００１０】図７に示す事例においては、前記支持枠１
の各側板部１ｂには茶樹の形状に対応して略円弧状に湾
曲し且つ各側板部１ｂと平行な第二補助板２１を一例と
してボルト２３とナット２５とにより着脱自在に取り付
け、各第二補助板２１の下縁２１ａはノズル５の下端５
ａよりも低くなるようにしている。
の各側板部１ｂには茶樹の形状に対応して略円弧状に湾
曲し且つ各側板部１ｂと平行な第二補助板２１を一例と
してボルト２３とナット２５とにより着脱自在に取り付
け、各第二補助板２１の下縁２１ａはノズル５の下端５
ａよりも低くなるようにしている。
【００１１】図８に示す事例においては、前記支持枠１
の各側板部１ｂに前記第二補助板２１を一例としてボル
ト２３とナット２５とにより着脱自在に取り付け、各第
二補助板２１の下縁２１ａはノズル５の下端５ａよりも
低くなるようにすると共に、各第二補助板２１の下縁に
は茶樹の形状に対応して略円弧状に湾曲し且つ前後方向
の断面において水平な前後一対の第三補助板３１を一例
としてボルト３３とナット３５とにより着脱自在に取り
付け、各第三補助板３１における支持枠１から離れた側
の側縁３１ａを上方に折曲させている。各第三補助板３
１は各第二補助板２１の下縁より外方に向けて取り付け
ることはいうまでもない。この第三補助板３１は前記第
一補助板９と同様なものであるが、第三補助板３１は必
ずしも第二補助板２１に対し上下方向に位置調節自在と
する必要はない。
の各側板部１ｂに前記第二補助板２１を一例としてボル
ト２３とナット２５とにより着脱自在に取り付け、各第
二補助板２１の下縁２１ａはノズル５の下端５ａよりも
低くなるようにすると共に、各第二補助板２１の下縁に
は茶樹の形状に対応して略円弧状に湾曲し且つ前後方向
の断面において水平な前後一対の第三補助板３１を一例
としてボルト３３とナット３５とにより着脱自在に取り
付け、各第三補助板３１における支持枠１から離れた側
の側縁３１ａを上方に折曲させている。各第三補助板３
１は各第二補助板２１の下縁より外方に向けて取り付け
ることはいうまでもない。この第三補助板３１は前記第
一補助板９と同様なものであるが、第三補助板３１は必
ずしも第二補助板２１に対し上下方向に位置調節自在と
する必要はない。
【００１２】図１、図２に示す事例においては、本発明
による薬剤散布装置を台車４１に左右一対取り付けてい
る。この事例においては、台車４１を茶園における畝間
に沿って走行させることにより台車４１の左右両側の茶
樹に薬液を散布するようにしている。なお、本発明によ
る薬剤散布装置は必ずしも台車に取り付けて使用する必
要はなく、作業者が薬剤散布装置を手に持って使用して
も差し支えない。図１における符号５’に示すものは茶
樹３の側部に薬液を噴射するノズルである。
による薬剤散布装置を台車４１に左右一対取り付けてい
る。この事例においては、台車４１を茶園における畝間
に沿って走行させることにより台車４１の左右両側の茶
樹に薬液を散布するようにしている。なお、本発明によ
る薬剤散布装置は必ずしも台車に取り付けて使用する必
要はなく、作業者が薬剤散布装置を手に持って使用して
も差し支えない。図１における符号５’に示すものは茶
樹３の側部に薬液を噴射するノズルである。
【００１３】
【発明の効果】［請求項１の薬剤散布装置］ 請求項１の薬剤散布装置は、支持枠の各側板部に前後一
対の第一補助板を取り付けており、茶樹における枝等に
付着するカイガラムシを防除するために茶樹中に薬剤を
散布する作業に使用することができる。支持枠に対し前
後一対の第一補助板を上下方向に位置調節することによ
り、各第一補助板に対するノズルの下方への突出具合を
茶樹に応じて調節することができる。薬剤散布装置を作
業者が手で持って使用する場合には、第一補助板を茶樹
の上面に当接させ、薬剤散布装置の重量を茶樹にかける
ことにより作業者の負担は軽減される。各第一補助板に
おける支持枠から離れた側の側縁を上方に折曲させたた
め、第一補助板は茶樹の上面に当接した状態で円滑に進
む。第一補助板と支持枠は薬液の飛散を防止する。
対の第一補助板を取り付けており、茶樹における枝等に
付着するカイガラムシを防除するために茶樹中に薬剤を
散布する作業に使用することができる。支持枠に対し前
後一対の第一補助板を上下方向に位置調節することによ
り、各第一補助板に対するノズルの下方への突出具合を
茶樹に応じて調節することができる。薬剤散布装置を作
業者が手で持って使用する場合には、第一補助板を茶樹
の上面に当接させ、薬剤散布装置の重量を茶樹にかける
ことにより作業者の負担は軽減される。各第一補助板に
おける支持枠から離れた側の側縁を上方に折曲させたた
め、第一補助板は茶樹の上面に当接した状態で円滑に進
む。第一補助板と支持枠は薬液の飛散を防止する。
【００１４】［請求項２の薬剤散布装置］ 請求項２の薬剤散布装置は、茶葉の表面に薬剤を散布す
る葉面散布作業に使用することができ、各第二補助板の
下縁に第三補助板を取り付けているため、該作業におけ
る薬剤の飛散は一層効果的に防止される。また、薬剤散
布装置を作業者が手で持って使用する場合には、第三補
助板を茶樹の上面に当接させ、薬剤散布装置の重量を茶
樹にかけることにより作業者の負担は軽減される。各第
三補助板における支持枠から離れた側の側縁を上方に折
曲させたため、第三補助板は茶樹の上面に当接した状態
で円滑に進む。更に、ノズルから噴霧された薬液は支持
枠と各第二補助板と茶樹の表面とにより形成される空間
内に霧状に溜まるため、葉 面散布の効果が一層高まる。
る葉面散布作業に使用することができ、各第二補助板の
下縁に第三補助板を取り付けているため、該作業におけ
る薬剤の飛散は一層効果的に防止される。また、薬剤散
布装置を作業者が手で持って使用する場合には、第三補
助板を茶樹の上面に当接させ、薬剤散布装置の重量を茶
樹にかけることにより作業者の負担は軽減される。各第
三補助板における支持枠から離れた側の側縁を上方に折
曲させたため、第三補助板は茶樹の上面に当接した状態
で円滑に進む。更に、ノズルから噴霧された薬液は支持
枠と各第二補助板と茶樹の表面とにより形成される空間
内に霧状に溜まるため、葉 面散布の効果が一層高まる。
【図１】本発明による薬剤散布装置を台車に取り付けた
状態の一例を示す正面図である。
状態の一例を示す正面図である。
【図２】同上の側面図である。
【図３】本発明による薬剤散布装置の一例を示す斜視図
である。
である。
【図４】同上薬剤散布装置の使用状態を示す側面図であ
る。
る。
【図５】第一補助板の長孔を示す正面図である。
【図６】支持枠と第一補助板とを示す断面図である。
【図７】各側板部に第二補助板を取り付けた状態を示す
側面図である。
側面図である。
【図８】本発明による薬剤散布装置の更に別の一例を示
す側面図である。
す側面図である。
１ 支持枠 １ａ 水平天板部 １ｂ 側板部 ２ アーム ３ 茶樹 ４ 取付杆 ５ ノズル ５ａ 下端 ５’ ノズル ７ 薬液供給管 ８ Ｕバンド ９ 第一補助板 ９ａ 側縁 １０ 霧状の薬液 １１ 長孔 １３ ボルト挿通孔 １５ ボルト １７ ナット ２１ 第二補助板 ２１ａ 下縁 ２３ ボルト ２５ ナット ３１ 第三補助板 ３１ａ 側縁 ３３ ボルト ３５ ナット ４１ 台車
Claims (2)
- 【請求項１】 茶樹の形状に対応して略円弧状に湾曲し
た支持枠の内側には下方に薬液を噴出するノズルを配設
し、該支持枠は前後方向の断面において水平天板部と該
水平天板部の両縁より下方に向かって相互間の間隔が徐
々に広くなるように傾斜した前後一対の側板部とよりな
り、各側板部には茶樹の形状に対応して略円弧状に湾曲
し且つ前後方向の断面において水平な前後一対の第一補
助板を着脱自在且つ上下方向に位置調節自在に取り付
け、各第一補助板における支持枠から離れた側の側縁を
上方に折曲させたことを特徴とする薬剤散布装置。 - 【請求項２】 茶樹の形状に対応して略円弧状に湾曲し
た支持枠の内側には下方に薬液を噴出するノズルを配設
し、該支持枠は前後方向の断面において水平天板部と該
水平天板部の両縁より下方に向かって相互間の間隔が徐
々に広くなるように傾斜した前後一対の側板部とよりな
り、各側板部には茶樹の形状に対応して略円弧状に湾曲
し且つ各側板部と平行な第二補助板を着脱自在に取り付
け、各第二補助板の下縁はノズルの下端よりも低くなる
ようにし、更に各第二補助板の下縁には茶樹の形状に対
応して略円弧状に湾曲し且つ前後方向の断面において水
平な前後一対の第三補助板を着脱自在に取り付け、各第
三補助板における支持枠から離れた側の側縁を上方に折
曲させたことを特徴とする薬剤散布装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8192788A JP2849996B2 (ja) | 1996-07-02 | 1996-07-02 | 薬剤散布装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8192788A JP2849996B2 (ja) | 1996-07-02 | 1996-07-02 | 薬剤散布装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
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1996
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20220105959A (ko) * | 2021-01-21 | 2022-07-28 | 류선호 | 트랙터용 약재 살포장치 |
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