JP2005340812A - コイル構造及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 よりコンパクトで平坦な、且つ、より効率的な磁性素子を実現でき、優れた出力密度と、優れた効率と、電磁適合性及び電磁雑音放射に関する優れた特性とを有するコイル構造を提供する。
【解決手段】 本発明に係るコイル構造は、第1及び第2のC字型コアを備えているコイル構造において、各C字型コアは、長く延在する基部と、基部の各端部にある当該基部よりも短い二つの脚部とを有し、各基部には巻線が装着され、巻線の各端部は、コアの脚部に電気的に接触しており、コアは、両方のコアの脚部が相互に対向するように、相互に相対的に配置されているものである。
【選択図】 図3

Description

本発明は、コイル構造及びその製造方法に関する。特に、本発明は、高周波用途におけるチョークとして、例えば蓄積用チョークとして、又は、高周波変成器として、利用することができるコイル構造に関する。本発明に係るコイル構造の考えられる一つの具体的な用途は、スイッチング電源装置における用途である。
スイッチング電源装置における電力変圧器として利用することができるコイル構造は、例えば米国特許公報第5,543,773号(特許文献1)に記載されている。この文献に開示されているコイル構造は、台形のコアに装着され、同一の巻線平面において交差するように巻き付けられた第1及び第2の巻線を使用している。このような構造の目的は、漏れ磁束密度及びそれに伴うコイル構造の損失を最低限に抑制することであり、より一般的には、巻線の電力損失を最低限に抑制することである。この目的のために、比較的複雑な交差された巻回方法が意図される。
例えば、スイッチング電源装置技術の分野等におけるパワーエレクトロニクスの急速な開発により、誘導性素子の重要性が著しく高まっている。半導体デバイスにおいて非常に大きな成果を挙げた集積密度増大の傾向は、磁性素子においても要請されている。磁性素子の場合、特に動作周波数を高めることによって小型化を実現することができる(電力用途用の高周波コイルは、現在、100kHz乃至数MHzの範囲内において製造されている。)。高い動作周波数と高効率とを求める要請は、表皮効果又は近接効果の可能な限り小さい影響しか受けない巻線構造、即ち、コイル構造へと行き着く(IEEE会議録ICIT03:R.ウェガー(R.Weger)、「電流制御インダクタンスを備える共振コンバータ(Resonant Converter with Current Controlled Inductances)」、2003年、スロヴェニア マリボル市(Maribor,Slovenia)(非特許文献1)も参照)。
従来の磁性素子は、磁束を案内するコア(高周波用途の場合、典型的にはフェライト材料)と、一つ又は複数の巻線を支持するコイル本体とにより構成されている。通常、巻線の窓部が可能な限り充填されるようにコアを小さく選択することが試みられている。しかし、その結果として生ずる多層の巻線は、表皮効果又は近接効果によって著しい損失を引き起こす。
米国特許公報第5,543,773号 IEEE会議録ICIT03:R.ウェガー(R.Weger)、「電流制御インダクタンスを備える共振コンバータ(Resonant Converter with Current Controlled Inductances)」、2003年、スロヴェニア マリボル市(Maribor,Slovenia)
誘導性素子をよりコンパクトに、特に、より平坦に且つより容易に製造可能に構成しようとする公知の取り組みは、いわゆるプレーナ技術において追求されている。しかし、この技術は内在的に、磁界が素子の近隣領域を著しく超えて作用する巻線形状を前提としている。この不都合な特性は、特に、比透磁率が低い磁性素子(例えば蓄積用コイル)の場合に顕在化して、隣接する回路部品への好ましくない誘導作用につながるとともに、追加のエネルギー損失につながる。本発明の課題は、高周波チョークとして、特に蓄積用コイルとして適しているとともに、例えばスイッチング電源装置において用いられる高周波変成器に使用するためにも適しているコイル構造を提供することである。本発明に係るコイル構造は、従来の技術の上述した欠点を回避するのが望ましい。特に本発明は、よりコンパクトで平坦な、それと同時に、より効率的な磁性素子につながるのが望ましい。このコイル構造は、優れた出力密度と、優れた効率と、電磁適合性(EMV)及び電磁雑音放射(Electromagnetic Noise Emission)に関する優れた特性を有しているのが望ましい。
この課題は、請求項1の構成要件を備えるコイル構造によって解決され、また、請求項11に記載の方法によって解決される。
本発明は、長く延在する基部と、前記基部の各端部にある前記基部よりも短い二つの脚部とをそれぞれ有する二つのC字型コアを備えているコイル構造を意図している。巻付け可能なコアの基部の長さは、少なくとも、基部直径の5倍であるのが望ましい。各基部には巻線が装着され、巻線の各端部は、コアの脚部に電気的に接触している。両方のC字型コアは、各々の脚部が相互に向かい合い、定義された相互間隔をおいて対向するように、相互に相対的に配置されている。脚部は、基部の長さに対して相対的に短い。脚部は、基部から僅かにしか突出しておらず、巻線のワイヤ直径の1倍乃至2倍であるのが好ましい。このコイル構造を変圧器として使用する場合、各コアをスペーサを使用せずに直接結合する(例えば接着する)ことによって、C字型コアの間の間隙を零まで低減させることができる。
本発明により、高周波用途におけるチョークとしても変圧器としても格別に適したコイル構造が提供される。例えば、このコイル構造をスイッチング電源装置の蓄積用コイルとして使用することができる。本発明に係るコイル構造により、出力密度、効率及び電磁誘導に関して優れた特性を実現することができる。これに加えて、本発明に係るコイル構造は、非常にコンパクトで平坦なので、配線板への表面実装(SMD技術)にコイル構造が格別に適しているという利点が得られる。
本発明の有利な実施の形態においては、巻線を収容しているフェライトコアの部分は、電気絶縁性の被覆を備えているか、又は、絶縁性のテープが巻き付けられており、それによって、別個のコイル支持体を必要としない。コイルの電圧負荷が低い特殊な場合においては、コアと巻線との間のそのような絶縁を省略することができる。コイル支持体の省略と簡素な構成とによって、このコイル構造は、従来の技術に比較してコスト上の長所を保証する。
巻線は、各コアに単層で装着され、基部の長さ全体に亘って均等に配分されるのが好ましく、それによって、格別に優れたコイルの磁気特性が得られ、表皮効果又は近接効果による損失が最低限に抑制される。
巻線ワイヤの直径は、表皮浸透深さの3倍を超えない方がよい。表皮浸透深さは、動作周波数と導電率との関数である。銅線については、現実的な動作温度(およそ25℃乃至65℃の範囲内)のとき、動作周波数をfとして表皮効果の浸透深さδを次のようにして近似的に計算する。
δ[mm]≒2.2/(f[kHz])1/2
これよりも大きいワイヤ断面積を電流負荷が必要とするときは、2本若しくはそれ以上の線材を平行に巻くことができ(二線巻線、三線巻線、...)、又は、銅箔を用いることもできる。
C字型コアの脚部は、基部に装着される巻線ワイヤの直径よりも僅かしか長くないのが好ましく、特に、巻線層の直径(ワイヤ直径)よりも僅かしか長くないのが好ましい。このことは、C字型コアのそれぞれの基部を比較的近くに位置させることができ、そのようにして、コイル構造のスペースが最善に利用されるという利点があり、この場合、相互に対向する短い脚部によって二つの間隙が形成される。蓄積用チョークとして適用する場合、設計上の二つの間隙の形成は大きな利点である。なぜなら、磁気的に直列に位置する二つの間隙の磁気的な漏れ磁束は、これと等価な単一間隙の漏れ磁束よりも大幅に低いからである。これに加えて、使用する巻線形状は、外部の漂遊磁束を最低限に抑制することに貢献する。一面では、これはコイル長さがコイル直径よりも著しく大きい棒型コイルである。このような棒型コイルは、元来、比較的小さい外部の漂遊磁束しか生成しない。他面では、反対の磁気極性を有する両方の棒型コイルが空間的に密接して並んでいるので、その遠方磁界は、相互に打ち消し合うことになる。
C字型コアの脚部は、基部に装着された巻線の太さよりも(少なくとも)僅かに長い。このことは、磁気回路を間隙なく閉じることができるようにするために必要である(二つのコア半体の対向する脚部は相互に接触する)。間隙が設けられる場合には、脚部を巻線直径よりもほぼ間隙幅だけ長くして、間隙近傍の強力な磁界を、巻線の縁部の巻回から遠くに保つことが推奨される。
用途上、特別に大きな間隙が必要とされるときは、短いI字型コアの挿入によって、二つの部分間隙を4つの部分間隙に倍加することができる。挿入されるI字型コアの長さは可能な限り短い方がよい反面、その結果として生じる間隙距離よりもはるかに長いのがよい。但し、少なくとも間隙距離の3倍であるのがよい。設計上、両方のコア半体の対向する脚部の間には、二つの同じ間隙ができる。スペーサによって、コア半体を固定する前に、これらの間隙をそれぞれ所望の距離に離間させることができる。スペーサは、それぞれのコア半体の間に恒久的に接着することができ、又は、それぞれのコア半体の間に一時的にのみ挟み込まれていてもよい。後者の場合、スペーサを取り外した後は、エポキシ樹脂によってそれぞれのコア半体を追加的に固定することが推奨される。コア半体は、はんだ付けプロセスの前に、例えば機械的なクリップで挟み付けることができる。
脚部は、巻線と接触するために、それぞれ少なくとも一つの導電性表面を有している。本発明の一つの実施の形態においては、脚部は長方形の断面を有している。この実施の形態では、脚部の相互に隣接する二つの面が、巻線と接触するために、導電性の接触フィルムを備えているのが好ましい。基部は円形の断面を有していてもよいが、脚部は、接触のことを考慮して長方形であるのが好ましい。脚部表面と導電性フィルムとの間には絶縁部がそれぞれ設けられる。コア半体の接触面は、条導体と直接はんだ付けすることができる。
一つのコア半体が2本以上の巻線を支持している場合、例えば二線巻線の場合、巻線端部を別々に接続するために、接触面をセグメント化することもできる。
C字型コアは、脚部が基部の外側端部の部位において、基部に対して実質的に垂直に延在しているように構成されるのが好ましい。
本発明に係るコイル構造により、次のような利点を得ることができる。
非常に平坦且つコンパクトな形状でコイルを製造することができ、それにより、優れた空間利用が実現される。実際にこのコイル構造は、蓄積用チョーク(直列インダクタ)としても変圧器としても適している。本発明に係るコイル構造の構成に基づいて、このコイル構造は、小型化されたSMDチョークコイル又はSMDインダクタとして具体化するのにも適しており、kW領域のパワーインダクタとして具現化するのにも適している。
単層のコイル形状は、表皮効果に基づく巻線での損失を最低限に抑制する。長く延在する平坦なC字型形状により、脚部における磁気的な死容積の割合が最低限に抑制され、従って、鉄損が低減される。間隙を二つの部分間隙に空間的に分割したことは、間隙近傍の外部の回転磁場を低減させる。これに加えて、部分間隙は巻線の外部に局限されているので、漂遊磁界誘導による巻線での損失が最低限に保たれる。コイル構造の形状、及び、二つの部分間隙への間隙の分割は、最低限に抑制された磁気的な漂遊磁束を保証し、それによって、優れた電磁適合性を保証する。
上述したように、例えば、短いI字型コアをコイル構造の両方のC字型コアの脚部の間に挿入することを通じて、両方の脚部の間の二重間隙を多重間隙に拡張することによって、電磁放射をより低減することができる。
さらに、本発明に係るコイル構造では、コアの基部の長さが直径に比較して大きく、その結果として、外部の漂遊磁界の迅速な低減が生じる。
最後に、さらに別の利点は、非常に簡単でコンパクト、且つ、材料を節約するコイル構造の構成と、簡単な取扱性及びその結果として生じる有利なコストである。コイル構造が占めている空間は、最適に充填される。コイル本体のためにスペースが費やされることがない。巻線によって利用可能でない脚部のコア領域は、接触のために利用される。本発明に係るコイル構造は、非常に平坦な磁性素子を実現し得る。
このように本発明は、特殊な幾何学形状に基づき、エネルギー効率、エネルギー密度及びEMVに関して、従来の技術に基づく構成部品よりも優れた特性を有する磁気構成部品を提供する。このことは、これまでの通例とは大きく異なる長く延在するコア形状によって達成される。有利な実施の形態においては、コアの基部の巻付け可能な長さは、少なくとも基部直径の5倍であるのが望ましい。脚部は、基部から僅かにしか突出しておらず、ワイヤ直径の1倍乃至2倍であるのが望ましい。巻線は単層であり、ワイヤ直径は、表皮浸透深さの3倍以下である。
本発明は、各基部に巻線を装着し、巻線の各端部をコアの脚部に電気的に接触させ、両方のコアの脚部が相互に間隔をおきながら対向するように、各コアを互いに並べて配置する、このような種類のコイル構造の製造方法も意図している。
それぞれのコアの間隔は、コアが支持体に固定される前に両方のコアの間に挿入されるスペーサを用いて設定するのが好ましい。脚部を固定した後、スペーサを再び取り外すことができる。コアの両方の脚部は、配線板にはんだ付けされるのが好ましい。
特に、コイル構造が大型でコアの間隔が狭い場合、二つのコアの相互に対向する脚部を、例えばエポキシ樹脂を一滴塗布することによって、追加的に固定するのが好ましい。
次に、図面を参照しながら有利な実施の形態を用いて本発明を詳細に説明する。
本発明に係るコイル構造は、それぞれがコイル半体を形成する二つの同種類のC字型コア又はC字型コアの使用に基づくものである。C字型コアは、フェライト材料により製作されるのが好ましい。図1は、長く延在する基部12と、その基部12の各端部にある、基部から直立する比較的短い二つの脚部14,16とを有するC字型コア10の斜視図を示している。本発明に係るコイル構造のC字型コアは、巻線直径よりも少しだけ基部12から突出する比較的短い脚部14,16を備えるように構成されるのが好ましい。即ち、C字型コア10は、I字型コアに近づく方向に退化している。C字型コア10の図示した構造は、本発明に係るコイル構造を構成するための所要スペースを最低限に抑制することにつながる。
基部12は、例えば絶縁性のプラスチックテープやエポキシ被覆といった絶縁性材料により被覆されているのが好ましい。このことは、追加の絶縁やコイル支持体を用いることなく、巻線をコア10に直接装着することを可能にする。図示した実施の形態では、コア10は、長方形の断面を有している。コア10のエッジは、材料の損傷や破損を防止するために、平滑化又は面取りされているのが好ましい。
図1には、C字型コアと並んで、絶縁性のスペーサ(絶縁片)18と導電性の接触フィルム20とが示されている。接触フィルム20は、例えば銅箔から裁断されたものとするとよい。導電性の接触フィルムは接触面としての役目を果たし、C字型コア10の脚部14,16に取り付けられ、例えば図2に示すように接着される。導電性の接触フィルム20は、巻線直径よりも少しだけ厚い絶縁片18の上に載置されているのが好ましい。接触フィルム20は、図示した実施の形態では、脚部14又は16の相互に垂直な少なくとも二つの隣接する面を被覆しており、図2に示すように巻線端部と接触する役目を果たすとともに、図7を参照して説明するように、支持体にコイル構造を取り付ける役目を果たす。接触フィルム20は、スペーサ18とともにC字型コア10に接着することができる。C字型コアが2本以上の巻線を支持している場合、例えば二線巻線の場合又は三線巻線の場合には、巻線端部を別々に接続するために、図5に示すように、接触フィルム20をセグメント化することもできる。
図2に示すように、C字型コア10の基部12は、1本又は複数本の巻線を支持しているが、単層の巻線22が設けられているのが好ましい。巻線22のワイヤは、C字型コア10の基部12の長さ全体に亘って均等に配分されている。巻線ワイヤ22の端部は、例えばはんだ付けによって、コアの脚部14又は16の上にある導電性の接触フィルム20と結合されている。
例えば100kHz以下の低周波用途向けのコイル構造は、第2の巻線層を有していてもよい。前述したように、二線巻線又はその他の複線巻線を設けることも可能である。
図3は、本発明に係るコイル構造を構成するために、各脚部14,16が相互に向き合い、相互に間隔をおいて対向するように互いに相対的に配置されている、巻き付けられた二つのC字型コア10,10’を示している。この間隔が間隙32の幅を規定する。巻き付けられた両方のC字型コアは、チョークコイルや変圧器(間隙なし)といった磁性素子を製作するために利用することができる。
図4は、図3に類似する図面を示しているが、間隙32にスペーサ24が挿入されている。このスペーサ24によって、C字型コアを固定する前に、間隙32を所望の距離に合わせて調整することができる。スペーサ24は、C字型コアの間に恒久的に接着されるか、又は、C字型コアの間に一時的にのみ挟み込まれていてよい。図6は、図3及び図4と類似する図面を示しているが、巻き付けられたC字型コア10,10’の間に、スペーサ36によってC字型コア10,10’から分離されたI字型コア34がそれぞれ挿入されている。I字型コア34を挿入することにより、C字型コア10,10’の間の二つの部分間隙を四つの部分間隙に倍加することができる。I字型コア34の長さは可能な限り短い方がよい反面、その結果として生じる間隙距離よりは明らかに長い方がよく、少なくとも間隙距離の3倍であるのがよい。
図7は、配線板30の上に装着された、第1及び第2の巻き付けられたC字型コア10,10’の斜視図である。図7では、C字型コア10,10’を互いに相対的に正しい位置に調整して、そこで保持する役目を果たすスペーサ24及びクリップ26が示されている。
スペーサ24は、各脚部14,16,14’,16’の間隔を調整するために、両方のC字型コア10,10’の間に挿入される。こうして組み立てられた構成がクランプ26によって堅固に統合される。構成全体が配線板30の接触領域(図示せず)に配置され、銅箔等により被覆されたC字型コア10,10’の脚部14,16,14’,16’が、接触領域にはんだ付けされる。次いで、クリップ26及びスペーサ24を取り外すことができ、別のコイル構造を製造するために再度利用することができる。
C字型コア10,10’が比較的大きくて両者の間隙が短いときには、間隙の長さを追加的に固定するために、例えば一滴のエポキシ接着剤等の固定手段を各間隙32に挿入するのが好ましい場合がある。
次に、本発明に係るコイル構造の製造方法について説明するが、当業者に周知であるように、本発明は、ここで行う特別な記載に限定されるものではない。巻間を絶縁するために、C字型コア10,10’を、例えば含浸法を用いてエポキシ樹脂により被覆する。当然ながら、これ以外の絶縁材料を使用することもでき、また、C字型コアの基部12に絶縁性材料からなるテープを巻き付けることも可能である。このとき、脚部14の端面は、被覆せずに残しておくとよい。次いで、絶縁片18及び接触フィルム20を脚部14に接着する(図1参照)。巻線は、基部12に装着される。巻線端部は、接触フィルム20とはんだ付けされる(図2参照)。巻き付けられて接触させられたC字型コア10,10’を、平坦なプレート上に相互に鏡像対称に配置し、クリップ26により挟みつける(図7参照)。C字型コア10,10’の磁束線の経路に間隙を所望するときは、図7に示すように、適当なスペーサ24を脚部14の端面の間に挿入する。そして、クリップ26によって機械的に統合されたコイル構造を配線板30の上に直接配置し、条導体にはんだ付けすることができる。
はんだ付け工程の後、クリップ26及びスペーサ24を取り外し、間隙32をエポキシ樹脂により充填及び固定することができる。
本発明の別の実施の形態においては、コア10,10’がSMD素子(SMD=表面実装装置:Surface Mounted Device)として構成されることが意図され得る。実際には、このSMDコアがピック・アンド・プレース・マシンによってSMD基板の上に載置され、リフロー法によりはんだ付けされる。この技術では、クリップやスペーサを使用せずに、コアを定義された相互間隔で位置決めし、配線板にはんだ付けすることが可能である。
以上の説明、図面及び請求項に開示されている構成要件は、単独でも任意の組み合せの形態でも、本発明を様々な実施の形態において具現化するために有意義であり得る。
本発明に係るコイル構造を製造するためのC字型コアを示す斜視図である。 巻線が装着されたC字型コアを示す平面図である。 本発明に係るコイル構造を製造するための、相互に対向する二つの巻き付けられたC字型コアを示す下面図である。 図3と同様に下から見た図であるが、各C字型コアの間にスペーサが挿入されている。 本発明に係るコイル構造の接触体を示す斜視図である。 図3と同様の図であるが、各C字型コアの間にスペーサ及びI字型コアが挿入されている。 本発明に係るコイル構造を製造するために、スペーサにより分離されて挟みクリップによって統合された、相互に対向する二つのC字型コアを示す分解斜視図である。
符号の説明
10,10’ C字型コア
12 基部
14,16,14’,16’ 脚部
18 絶縁片
20 接触フィルム
22 巻線
24 スペーサ
26 クリップ
28 接触領域
30 配線板
32 間隙
34 I字型コア
36 スペーサ

Claims (13)

  1. 第1及び第2のC字型コア(10,10’)を備えているコイル構造において、前記各C字型コア(10,10’)は、長く延在する基部(12)と、前記基部の各端部にある前記基部よりも短い二つの脚部(14,16,14’,16’)とを有し、前記コアの前記脚部は、前記基部に装着された巻線ワイヤの直径よりも僅かしか長くなく、前記巻線ワイヤの直径は、表皮浸透深さの3倍以下であり、前記各基部(12)には、前記巻線ワイヤからなる巻線(22)が単層に装着され、前記巻線(22)の各端部は、前記基部の各端部に配置された接触面(20)に電気的に接触し、前記コア(10,10’)は、両方の前記コア(10,10’)の前記脚部(14,16,14’,16’)が互いに対向するように、互いに相対的に配置されていることを特徴とするコイル構造。
  2. 両方の前記コアの前記脚部の間にそれぞれ間隙(32)が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のコイル構造。
  3. 前記コア(10,10’)の前記基部(12)は、絶縁性材料により被覆されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のコイル構造。
  4. 前記脚部(14,16,14’,16’)は、前記巻線(22)と接触するための少なくとも一つの導電性表面をそれぞれ有していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のコイル構造。
  5. 前記脚部(14,16,14’,16’)の表面の少なくとも一つに導電性の接触フィルム(20)が装着されており、前記脚部の表面と前記接触フィルム(20)との間には絶縁材(18)が設けられていることを特徴とする請求項4に記載のコイル構造。
  6. 前記コア(10,10’)は、実質的に長方形の断面を有していることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のコイル構造。
  7. 前記コアの基部は円形の断面を有しており、前記脚部は長方形の断面を有していることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のコイル構造。
  8. 前記脚部(14,16,14’,16’)は、前記基部(12)に対して実質的に垂直に延在していることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載のコイル構造。
  9. 第1及び第2のC字型コア(10,10’)を備えているコイル構造の製造方法において、前記各C字型コア(10,10’)は、長く延在する基部(12)と、前記基部の各端部にある前記基部よりも短い二つの脚部(14,16,14’,16’)とを有し、前記コアの前記脚部は、前記基部に装着された巻線ワイヤの直径よりも僅かしか長くなく、前記巻線ワイヤの直径は、表皮浸透深さの3倍以下であり、前記各基部(12)には、前記巻線ワイヤからなる巻線(22)を単層に装着し、前記巻線(22)の各端部を、前記基部の各端部に配置された接触面(20)に電気的に接触させ、両方の前記コア(10,10’)の前記脚部(14,16,14’,16’)が互いに対向するように、前記各コア(10,10’)を、互いに並べて配置することを特徴とするコイル構造の製造方法。
  10. 巻き付けられた前記コア(10,10’)の前記基部(12)を相互に平行にアライメントし、スペーサ(24)を前記各コアの間に挿入し、前記コアの前記脚部(14,16,14’,16’)の間に所望の間隔を設定して前記コア(10,10’)を当該位置に保持し、前記コアの前記脚部(14,16,14’,16’)を支持体(30)の上に固定することを特徴とする請求項9に記載のコイル構造の製造方法。
  11. 前記脚部(14,16,14’,16’)を固定した後に前記スペーサ(24)を取り外すことを特徴とする請求項10に記載のコイル構造の製造方法。
  12. 前記コア(10,10’)の前記脚部(14,16,14’,16’)を配線板(30)の上にはんだ付けすることを特徴とする請求項10又は11に記載のコイル構造の製造方法。
  13. 二つの前記コア(10,10’)の相互に対向する前記脚部(14,16,14’,16’)の間に、固定手段、特にエポキシ樹脂を挿入することを特徴とする請求項10,11又は12に記載のコイル構造の製造方法。
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