JP2005340515A - スプレーコート装置及びこれを用いたスプレーコート方法 - Google Patents

スプレーコート装置及びこれを用いたスプレーコート方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005340515A
JP2005340515A JP2004157888A JP2004157888A JP2005340515A JP 2005340515 A JP2005340515 A JP 2005340515A JP 2004157888 A JP2004157888 A JP 2004157888A JP 2004157888 A JP2004157888 A JP 2004157888A JP 2005340515 A JP2005340515 A JP 2005340515A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating
workpiece
air supply
exhaust
spray
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004157888A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4335746B2 (ja
Inventor
Junko Takahashi
淳子 高橋
Masaharu Okudera
正晴 奥寺
Munemitsu Abe
宗光 阿部
Eiji Shinohara
英司 篠原
Minoru Sasaki
佐々木  実
Kazuhiro Hane
一博 羽根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alps Electric Co Ltd filed Critical Alps Electric Co Ltd
Priority to JP2004157888A priority Critical patent/JP4335746B2/ja
Publication of JP2005340515A publication Critical patent/JP2005340515A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4335746B2 publication Critical patent/JP4335746B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Details Or Accessories Of Spraying Plant Or Apparatus (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

【課題】 ワークが表面に凹凸を有するものであっても、ワークの表面に均一な厚みの塗膜を形成でき、しかもワークの凹凸形状が変化しても対応可能なスプレーコート装置の提供。
【解決手段】 塗布チャンバ1内にワーク支持台3を有し、ワーク支持台3上に載置されたワーク2に塗布液を噴霧してワーク2の表面に塗膜を成膜する装置であって、塗布チャンバ1内にワーク2に塗布液を噴霧する塗布用ノズル5が設けられ、ワーク支持台3の周囲に複数の給排気口25aが設けられ、これら複数の給排気口25aはそれぞれ独立して、その位置が移動可能で且つ給排気口の向く方向が変更可能な構成とされ、それぞれ独立して給排気量が調節可能な構成とされたスプレーコート装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、シリコン基板などのワークに塗布液を噴霧して塗膜を形成するために用いられるスプレーコート装置及びこれを用いたスプレーコート方法に関する。
従来の塗布装置としては、塗布チャンバ内に配置された回転台と、この回転台に着脱自在に固定されたワークの表面に塗布液(液状の塗布材)を滴下する塗布ノズルが備えられたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この塗布装置を用いてワークに塗布液をスピンコートするには、上記回転台に固定されたワークに上記塗布ノズルから塗布液を滴下したのち、上記回転台を高速回転してワークの表面に塗膜を形成している。
しかしこのような塗布装置を用いて表面に凹凸を有するワークにスピンコートを行うと、液状の塗布材ではワークの凹凸形状で塗料の液だれが生じてしまい、均一な塗膜を成膜するのが困難であった。
そこで凹凸を有するワークに塗布材を塗布する装置として、吹付室内にワークを載置した状態で搬送する搬送機構とワークに塗布液を噴霧するスプレーノズルとを設け、かつこのスプレーノズルの位置をワークの形状に合わせて固定した装置が考えられている(例えば、特許文献2参照)。
しかしこのような塗布装置では、ワークの形状が変わると使用できないという問題があった。
従来の塗布装置のその他の例としては、ワークの凹凸形状に応じてスプレーノズルとワークとの角度や距離を変更できるようにした装置が知られている(例えば、特許文献3参照)。
しかしながらこの装置では、複雑な形状のワークに塗布材を塗布する場合、スプレーノズルの位置制御が複雑になり、微小な凹凸形状に均一に塗布を行うことができなかった。また、塗布チャンバ内でスプレーノズルの角度を変更すると、ノズルから噴射した塗布材がチャンバ内壁で跳ね返ってワークに付着することがあり、均一な塗布が行えないという問題があった。
特開平5−259050号公報 特開平5−184987号公報 特開平6−039339号公報
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、ワークが表面に凹凸を有するものであっても、ワークの表面に均一な厚みの塗膜を形成でき、しかもワークの凹凸形状が変化しても対応可能なスプレーコート装置を提供することにある。
また、ワークが表面に凹凸を有するものであっても、ワークの表面に均一な厚みの塗膜を形成できるスプレーコート方法の提供を目的とする。
本発明のスプレーコート装置は、塗布チャンバ内にワーク支持台を有し、該ワーク支持台上に載置されたワークに塗布液を噴霧して前記ワークの表面に塗膜を成膜するスプレーコート装置であって、
前記塗布チャンバ内に前記ワークに塗布液を噴霧する塗布用ノズルが設けられ、前記ワーク支持台の周囲に複数の排気口が設けられ、
前記複数の排気口はそれぞれ独立して、その位置が移動可能で且つ排気口の向く方向が変更可能な構成とされ、それぞれ独立して排気量が調節可能な構成とされたことを特徴とする。
また、上記構成の本発明のスプレーコート装置において、前記ワーク支持台の周囲に複数の給気口が設けられ、前記複数の給気口はそれぞれ独立して、その位置が移動可能で且つ給気口の向く方向が変更可能な構成とされ、それぞれ独立して給気量が調節可能な構成とされたことを特徴とする。
また、上記のいずれかの構成の本発明のスプレーコート装置において、前記塗布チャンバ内の雰囲気を減圧する減圧手段が設けられていることが好ましい。
本発明のスプレーコート方法は、上記の塗布チャンバ内にワーク支持台と塗布用ノズルと複数の排気口が設けられた上記構成の本発明のスプレーコート装置を用い、前記塗布用ノズルから前記塗布液を噴霧して前記ワークの表面に塗膜を形成する際に、前記複数の排気口からそれぞれ排出する排気量を個別に調節することを特徴とする。
また、本発明のスプレーコート方法は、上記の塗布チャンバ内にワーク支持台と塗布用ノズルと複数の給気口が設けられたスプレーコート装置を用い、前記塗布用ノズルから前記塗布液を噴霧して前記ワークの表面に塗膜を形成する際に、前記複数の給気口からそれぞれ供給する給気量を制御することを特徴とする。
また、本発明のスプレーコート方法は、上記の塗布チャンバ内にワーク支持台と塗布用ノズルと複数の排気口と複数の給気口が設けられた上記構成の本発明のスプレーコート装置を用い、前記塗布用ノズルから前記塗布液を噴霧して前記ワークの表面に塗膜を形成する際に、前記複数の排気口からそれぞれ排出する排気量を個別に調節するとともに前記複数の給気口からそれぞれ供給する給気量を制御することを特徴とする。
また、本発明の立体回路基板の製造方法は、上記のいずれかの構成の本発明のスプレーコート方法を用いる立体回路基板の製造方法であって、
前記塗布液としてレジストとその溶剤からなる塗布液を用い、前記ワーク支持台に載置されたワークとして表面に凹凸を有するワークを用いることを特徴とする。
上記の構成の本発明の立体回路基板の製造方法において、前記ワークの表面に塗膜を形成する工程の後に、フォトリソグラフィー技術により配線パターンを形成する工程を備えることを特徴とする。
本発明のスプレーコート装置は、前記塗布チャンバ内に前記ワークに塗布液を噴霧する塗布用ノズルが設けられ、前記ワーク支持台の周囲に複数の排気口が設けられ、前記複数の排気口はそれぞれ独立して、その位置が移動可能で且つ排気口の向く方向が変更可能な構成とされ、それぞれ独立して排気量が調節可能な構成とされたものであるので、複数の排気口は全て単独に制御することができ、かつ排気の量も単独に制御することができるため、表面に凹凸を有するような形状が複雑なワークへの塗膜の形成にも対応することができ、ワークの表面に均一な厚みの塗膜を形成することができる。
また、塗布用ノズルから塗布液を噴霧してワークに塗布液をスプレーコートする際に、上記複数の排気口から強制排気して塗布チャンバ内を減圧することで、空気抵抗が減り、ワークへの霧状の塗布液(塗布液ミスト)の付きまわり性を向上できる。
また、ワークの形状に応じて複数の排気口の位置及び排気口の向く方向を塗布液の噴霧前或いは噴霧中に調整し、また、塗布用ノズルから塗布液を噴霧してワークに塗布液をスプレーコートする際には各排気口からの排気量を調整し、塗布液ミストの流れを制御することでワークの表面に厚みが均一な塗膜を形成できる。
また、前記ワーク支持台の周囲に複数の給気口が設けられ、前記複数の給気口はそれぞれ独立して、その位置が移動可能で且つ給気口の向く方向が変更可能な構成とされ、それぞれ独立して給気量が調節可能な構成とされたものにあっては、給気の量も単独に制御することができる。
また、ワークの形状に応じて複数の給気口の位置及び給気口の向く方向を塗布液の噴霧前或いは噴霧中に調整し、また、塗布用ノズルから塗布液を噴霧してワークに塗布液をスプレーコートする際には各給気口からの給気量を調整し、塗布液ミストの流れを制御することでワークの表面に厚みが均一な塗膜を形成できる。
例えば、表面に凹凸を有し、かつこの凸部の一方の側に斜面を有する形状のワークに塗膜を形成するには、上記ワークの斜面の近傍に配置された給気口から緩く給気を行い、斜面の近傍以外の部分に配置された排気口からは強制排気を行う(特に、ワークの斜面が形成されている側と反対側(他方の側)に配置されている排気口中心に強制的に排気を行う)ことで、塗布用ノズルから噴霧された塗布液ミストの流れをワークの上記斜面が形成された側と反対側に向かう流れとすることができ、この塗布液ミストの流れによって上記斜面への塗布液ミストのつきまわりが良くなり、斜面を有するワークの表面にも厚みが均一の塗布膜を形成することができる。
従って、本発明のスプレーコート装置によれば、ワークが表面に凹凸を有するものであっても、表面に均一な厚みの塗膜を形成でき、しかもワークの凹凸形状が変化しても対応可能である。
また、本発明のスプレーコート方法によれば、上記のいずれかの構成の本発明のスプレーコート装置を用い、前記塗布用ノズルから前記塗布液を噴霧して前記ワークの表面に塗膜を形成する際に、前記複数の排気口からそれぞれ排出する排気量を個別に調節するか、あるいは前記複数の給気口からそれぞれ供給する給気量を制御するか、あるいは前記複数の排気口からそれぞれ排出する排気量を個別に調節するとともに前記複数の給気口からそれぞれ供給する給気量を制御することにより、塗布液ミストの流れを制御することができ、ワークが表面に凹凸を有するものであっても表面に厚みが均一な塗膜を形成できる。
次に図面を用いて本発明の実施の形態を詳細に説明する。
なお、本発明は以下に説明する実施の形態に限定されるものではないことは勿論であるとともに、以下の図面においては各構成部分の縮尺について図面に表記することが容易となるように構成部分毎に縮尺を変えて記載している。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態のスプレーコート装置の概略構成を示す図である。
本実施形態のスプレーコート装置は、塗布チャンバ1内に、ワーク2を載置するワーク支持台3と、ワーク支持台3上に載置されたワーク2に溶剤蒸気とともに塗布液を霧状に噴霧する二流体ノズルからなる塗布用ノズル5が設けられ、ワーク支持台3の周囲に複数の給排気手段11が設けられ、さらにこの塗布チャンバ1にこの塗布チャンバ1内を雰囲気を減圧する減圧手段(図示略)が設けられた概略構成のものである。
ワーク支持台3の下面には、モータ(図示略)の回転軸3aが取り付けられており、上記モータを駆動すると回転軸3aによりワーク支持台3も回転駆動するようになっている。ワーク支持台3には、ワーク支持台3に載置されたワーク2を加熱するための加熱手段が備えられていてもよい。
このワーク支持台3の上面にワーク2が載置される。ワーク支持台3は、吸引によりワーク2を保持できるようになっている。
ワーク2は、シリコン基板、プリント基板、プラスチック基板、Cu基板、金属層付き基板、プリント配線基板などの基板や、また、この種の基板で表面に凹凸を有するものや、さらにこの凸部に斜面2aを有する形状のものが用いられる。
ワーク支持台3の上方に二流体ノズルからなる塗布用ノズル5が配置されている。この塗布用ノズル5に塗布液供給源(図示略)から塗布液4が供給される塗布液供給管5aが接続され、また、この塗布液供給管5aに塗布液の流量をコントロールするレギュレータ(図示略)とエアオペレーションバルブ5bが設けられている。上記塗布液供給源は、塗布液4が収容された容器が備えられており、この容器内はN加圧系によって加圧されている。
また、塗布用ノズル5に溶剤供給源(図示略)から溶剤蒸気9が供給される溶剤供給管8aが接続され、また、この溶剤供給管8aに溶剤蒸気の流量をコントロールするレギュレータ(図示略)とエアオペレーションバルブ8bが設けられている。上記溶剤供給源には、溶剤が収容された容器が備えられており、この容器内はN加圧系によって加圧され、溶剤の飽和蒸気圧に保たれており、それにより容器内で溶剤蒸気が発生している。
オペレーションバルブ5bを開にすると、上記塗布液供給源の容器内の塗布液が上記レギュレータ、バルブ5bを経由して塗布用ノズル5内に注入される。一方、エアオペレーションバルブ8bを開にすると、上記溶剤供給源において発生した溶剤蒸気9が上記レギュレータ、エアオペレーションバルブ8bを経由して塗布用ノズル5内に注入される。
このように塗布用ノズル5に溶剤蒸気9と塗布液4が供給されると、このノズル5の噴射口から溶剤蒸気とともに霧状の塗布液(塗布液ミスト)4aがワーク支持台3に向けて噴霧される。
塗布液4としては、ワーク支持台3上に載置するワーク2及びこのワーク2に施す処理によって異なるが、レジストとレジストシンナー(溶剤)を含んでおり、レジストとしてはネガレジスト、ポジレジスト、ソルダレジストなどが用いられる。
溶剤9としては、塗布液4に含まれている溶剤が用いられ、例えば、キシレン、乳酸エチル、3メチルメトキシプロピオネ―ト(MMP)、エチルエトキシプロピオネート(EEP)、アセトン、n−ブチルアセテート(NBA)、エチルセロソルブアセテート(ECA)、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGNEA)などレジストシンナーとして使用される溶剤が用いられる。
塗布用ノズル5から噴射される塗布液の量としては、30〜200g/時間程度とされる。
また、図2に示すようにワーク支持台3の周囲に複数の給排気手段11が設けられている。
給排気手段11は、図3に示すように上下に昇降可能な第一ステージ21上に左右に移動可能な第二ステージ22が設けられ、第二ステージ22上に第一ジョイント23を介して蛇腹状の第一給排気管24が接続され、さらにこの第一給排気管24と蛇腹状の第二給排気管25とが第二ジョイント26を介して接続されている。第一ステージ21内と第二ステージ22内にはそれぞれ給排気用通路(図示略)が形成されており、これら給排気用通路は連通している。
第一給排気管24と第二ステージ22の給排気用通路とは第一ジョイント23を介して連通しており、第一給排気管24と第二給排気管25とは第二ジョイント26を介して連通している。第一ステージ21の給排気用通路は、給排気ライン(図示略)に接続されている。第二給排気管25の先端が給排気口25aとされている。
これら複数の給排気手段11は、複数の第二給排気25が塗布チャンバ1内のワーク支持台3の周囲に配置されることで、複数の給排気口25aがワーク支持台3の周囲で開口している。
各給排気手段11は、第一と第二給排気管24、25をそれぞれ伸縮することにより給排気口25aの高さを変更可能であり、また、第一と第二ジョイント23、36をそれぞれ回転することにより給排気口25aの向きを変更可能であり、また、第一ステージ21、第二ステージ22により給排気口25aの位置を変更できるようになっている。
また、各給排気手段11の給排気量は、上記給排気ラインに備えられたファン(図示略)の回転数又はダンパ(図示略)の開閉により制御することができる。
従って、ワーク支持台3の周囲に配置された複数の排気口25aはそれぞれ独立して、その位置が移動可能で且つ給排気口の向く方向が変更可能な構成とされ、それぞれ独立して給排気量が調節可能な構成とされている。
複数の給排気手段11から排気される排気量の合計は、塗布用ノズル5から供給される空気の量以上とされ、例えば、塗布ノズル5からの空気の供給量が40リットル/分(40SLM)の場合、排気量の合計は40リットル/分以上とされる。
次に、図1乃至図3に示すスプレーコート装置を用いてワーク2の表面に塗膜を形成するスプレーコート方法について説明する。
まず、上記減圧手段により塗布チャンバ1内の雰囲気を減圧する。
ついで、塗布チャンバ1内のワーク支持台3の上面にワーク2を載置し、吸引によりワーク支持台3に保持する。ここでのワーク2としては、図1と図2に示すような表面に凹凸を有し、かつ凸部の一方の側(図面では右側)に斜面2aを有するものが用いられる。また、ワーク2に溶剤ミストを噴霧する前には、ワーク2の形状に応じてワーク支持台3の周囲の複数の排気口25aの位置や高さや向きを予め調整しておく。
ついで、モータを駆動して回転軸3aを回転することによりワーク支持台3をワーク2とともに回転する。
ついで、オペレーションバルブ5b、8bを開にし、塗布ノズル5の噴射口から溶剤蒸気とともに塗布液ミスト4aを回転するワーク2に向けて噴霧する。これとともに、ワーク2の斜面2の近傍に配置された給排気口25aから緩く給気を行い、斜面2aの近傍以外の部分に配置された給排気口25aからは強制排気を行う(特に、ワーク2の斜面2aが形成されている側と反対側に配置されている給排気口25aを中心に強制的に排気を行う)。
このようにすると、図4に示すように塗布用ノズル5から噴霧された塗布液ミスト4aの流れをワーク2の斜面2aが形成された側と反対側に向かう流れとすることができ、この塗布液ミスト4aの流れによって斜面2aへの塗布液ミスト4aのつきまわりが良くなり、ワーク2の表面に塗膜を形成する。なお、図4は塗布チャンバ1内で、塗布用ノズル5より下側を示した模式図である。
なお、塗布用ノズル5から塗布液ミスト4aの噴霧中に複数の給排気口25aの位置や高さや向きを調整するようにしてもよい。
ついで、オペレーションバルブ5b、8bを閉にして塗布用ノズル5からの溶剤蒸気と塗布液ミスト4aの噴霧を止め、複数の給排気口25aからの強制排気をかけて塗布チャンバ1内の溶剤濃度を小さくすることにより上記塗膜の乾燥を促進すると、表面に厚みが均一な塗膜が形成されたワーク2が得られる。
本実施形態のスプレーコート装置によれば、上記構成としたことにより、複数の給排気口25aは全て単独に制御することができ、かつ給排気の量も単独に制御することができるため、表面に凹凸を有するような形状が複雑なワーク2への塗膜の形成にも対応することができ、ワークの表面に均一な厚みの塗膜を形成することができ、しかもワークの凹凸形状が変化しても対応可能である。
なお、上記実施形態のスプレーコート装置においては、塗布用ノズル5が二流体ノズルから構成されている場合について説明したが、塗布用ノズルとして塗布液を噴霧するノズル又は超音波霧化ノズルを用いたものであってもよく、また、このような塗布用ノズルと別個に溶剤を噴霧する溶剤用ノズルを設けるようにしたものであってもよい。
また、上記実施形態においてはワーク支持台3の周囲に配置された給排気口25aが給気口と排気口を兼ねる場合について説明したが、図5に示すように給排気口25a内に排気口25bと給気口25bを別個に設けたものであってもよい。
また、上記実施形態においてはワーク支持台3の周囲に給気と排気を兼ねる手段が複数設けられた場合について説明したが、ワーク支持台3の周囲に複数の排気口を設けるようにしたものであってもよく、また、ワーク支持台3の周囲に複数の給排気口25aを設けるようにしたものであってもよく、ワーク支持台3の周囲に複数の排気口を設け、さらにこれら排気口とは別個に複数の給気口を設けるようにしたものであってもよい。
また、上記実施形態のスプレーコート方法は立体回路基板の製造方法に適用することも可能で、その場合には、塗布液4としてレジストとその溶剤からなる塗布液を用い、ワーク支持台3に載置するワーク2として表面に凹凸や斜面を有するワークが用いられる。
また、この立体回路基板の製造方法においては、ワークの表面に塗膜を形成する工程の後に、フォトリソグラフィー技術により配線パターンを形成する工程が備えられることで立体回路基板が得られる。
本発明の第1の実施形態のスプレーコート装置の概略構成を示す図。 図1のスプレーコート装置の塗布チャンバ内に設けられたワーク支持台と複数の給排気口を塗布用ノズル側から見たときの平面図。 図1のスプレーコート装置に備えられた給排気手段の概略構成を示す図。 本発明の実施形態のスプレーコート方法の説明図。 図1のスプレーコート装置の塗布チャンバ内に設けられたワーク支持台の周囲に配置される給排気口の他の例を示す図。
符号の説明
1・・・塗布チャンバ、2・・・ワーク、2a・・・斜面、3・・・ワーク支持台、4・・・塗布液、4a・・・霧状の塗布液(塗布液ミスト)、5・・・塗布用ノズル、5a・・・塗布液供給管、5b・・・エアオペレーションバルブ、8a・・・溶剤供給管、8b・・・エアオペレーションバルブ、9・・・溶剤蒸気、11・・・給排気手段、21・・・第一ステージ、22・・・第二ステージ、23・・・第一ジョイント、24・・・第一給排気管、25・・・第二給排気管、26・・・第二ジョイント、25a・・・給排気口、25b・・・排気口、25c・・・給気口。

Claims (8)

  1. 塗布チャンバ内にワーク支持台を有し、該ワーク支持台上に載置されたワークに塗布液を噴霧して前記ワークの表面に塗膜を成膜するスプレーコート装置であって、
    前記塗布チャンバ内に前記ワークに塗布液を噴霧する塗布用ノズルが設けられ、前記ワーク支持台の周囲に複数の排気口が設けられ、
    前記複数の排気口はそれぞれ独立して、その位置が移動可能で且つ排気口の向く方向が変更可能な構成とされ、それぞれ独立して排気量が調節可能な構成とされたことを特徴とするスプレーコート装置。
  2. 前記ワーク支持台の周囲に複数の給気口が設けられ、前記複数の給気口はそれぞれ独立して、その位置が移動可能で且つ給気口の向く方向が変更可能な構成とされ、それぞれ独立して給気量が調節可能な構成とされたことを特徴とする請求項1記載のスプレーコート装置。
  3. 前記塗布チャンバ内の雰囲気を減圧する減圧手段が設けられたことを特徴とする請求項1に記載のスプレーコート装置。
  4. 前記塗布チャンバ内の雰囲気を減圧する減圧手段が設けられたことを特徴とする請求項2に記載のスプレーコート装置。
  5. 請求項1又は3に記載のスプレーコート装置を用い、前記塗布用ノズルから前記塗布液を噴霧して前記ワークの表面に塗膜を形成する際に、前記複数の排気口からそれぞれ排出する排気量を個別に調節することを特徴とするスプレーコート方法。
  6. 請求項2又は4に記載のスプレーコート装置を用い、前記塗布用ノズルから前記塗布液を噴霧して前記ワークの表面に塗膜を形成する際に、前記複数の給気口からそれぞれ供給する給気量を制御することを特徴とするスプレーコート方法。
  7. 請求項5又は6のいずれか一項に記載のスプレーコート方法を用いる立体回路基板の製造方法であって、
    前記塗布液としてレジストとその溶剤からなる塗布液を用い、前記ワーク支持台に載置されたワークとして表面に凹凸を有するワークを用いることを特徴とする立体回路基板の製造方法。
  8. 前記ワークの表面に塗膜を形成する工程の後に、フォトリソグラフィー技術により配線パターンを形成する工程を備えることを特徴とする請求項7に記載の立体回路基板の製造方法。
JP2004157888A 2004-05-27 2004-05-27 スプレーコート装置及びこれを用いたスプレーコート方法 Expired - Fee Related JP4335746B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004157888A JP4335746B2 (ja) 2004-05-27 2004-05-27 スプレーコート装置及びこれを用いたスプレーコート方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004157888A JP4335746B2 (ja) 2004-05-27 2004-05-27 スプレーコート装置及びこれを用いたスプレーコート方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005340515A true JP2005340515A (ja) 2005-12-08
JP4335746B2 JP4335746B2 (ja) 2009-09-30

Family

ID=35493731

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004157888A Expired - Fee Related JP4335746B2 (ja) 2004-05-27 2004-05-27 スプレーコート装置及びこれを用いたスプレーコート方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4335746B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103367123A (zh) * 2013-06-27 2013-10-23 中国科学院上海微***与信息技术研究所 一种提高稀铋半导体材料热稳定性的方法
CN103456621A (zh) * 2012-05-29 2013-12-18 富士通半导体股份有限公司 半导体器件及其制造方法
CN111176074A (zh) * 2018-11-13 2020-05-19 北京自动化控制设备研究所 一种三维镂空结构雾化喷胶方法
JP2020161714A (ja) * 2019-03-27 2020-10-01 株式会社東京精密 回転塗布装置及び回転塗布方法
JP2020161713A (ja) * 2019-03-27 2020-10-01 株式会社東京精密 回転塗布装置及び回転塗布方法

Citations (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62234565A (ja) * 1986-04-01 1987-10-14 Honda Motor Co Ltd 塗装装置
JPH03151076A (ja) * 1989-11-02 1991-06-27 Fujitsu Ltd 塗布装置
JPH04369827A (ja) * 1991-06-19 1992-12-22 Ryoden Semiconductor Syst Eng Kk 現像処理装置
JPH06296920A (ja) * 1993-04-15 1994-10-25 Matsushita Electric Works Ltd 立体表面への膜形成方法
JPH07231154A (ja) * 1994-02-21 1995-08-29 Matsushita Electric Works Ltd 立体回路の形成方法
JP3035926U (ja) * 1996-09-19 1997-04-08 東北機工株式会社 内圧式イオン発生装置
JPH1071346A (ja) * 1996-08-30 1998-03-17 Hokkai Can Co Ltd 缶胴内面の静電粉体塗装方法
JPH10112585A (ja) * 1996-10-07 1998-04-28 U H T Kk プリント配線体及びその製造方法並びにその製造装置
JP2992760B2 (ja) * 1990-02-15 1999-12-20 ノードソン株式会社 ノズル孔より流出する液体又は溶融体をその周辺よりの気体噴出流により偏向分配する方法
JP2000079366A (ja) * 1998-06-19 2000-03-21 Toshiba Corp 成膜装置及び成膜方法
JP3122819B2 (ja) * 1990-04-11 2001-01-09 ノードソン株式会社 ノズル孔より流出する液体又は溶融体をその周辺よりの気体噴出流により偏向分配する方法
JP2001189266A (ja) * 1999-10-19 2001-07-10 Tokyo Electron Ltd 基板処理装置
JP2003109893A (ja) * 2001-07-26 2003-04-11 Toshiba Corp 液膜形成方法及び固体膜の形成方法
JP2004265992A (ja) * 2003-02-28 2004-09-24 Toto Ltd 複合構造物作製装置
JP2004289015A (ja) * 2003-03-24 2004-10-14 Matsushita Electric Works Ltd 三次元回路基板の製造方法及び三次元回路基板
JP2005305341A (ja) * 2004-04-22 2005-11-04 Fuji Photo Film Co Ltd 成膜装置

Patent Citations (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62234565A (ja) * 1986-04-01 1987-10-14 Honda Motor Co Ltd 塗装装置
JPH03151076A (ja) * 1989-11-02 1991-06-27 Fujitsu Ltd 塗布装置
JP2992760B2 (ja) * 1990-02-15 1999-12-20 ノードソン株式会社 ノズル孔より流出する液体又は溶融体をその周辺よりの気体噴出流により偏向分配する方法
JP3122819B2 (ja) * 1990-04-11 2001-01-09 ノードソン株式会社 ノズル孔より流出する液体又は溶融体をその周辺よりの気体噴出流により偏向分配する方法
JPH04369827A (ja) * 1991-06-19 1992-12-22 Ryoden Semiconductor Syst Eng Kk 現像処理装置
JPH06296920A (ja) * 1993-04-15 1994-10-25 Matsushita Electric Works Ltd 立体表面への膜形成方法
JPH07231154A (ja) * 1994-02-21 1995-08-29 Matsushita Electric Works Ltd 立体回路の形成方法
JPH1071346A (ja) * 1996-08-30 1998-03-17 Hokkai Can Co Ltd 缶胴内面の静電粉体塗装方法
JP3035926U (ja) * 1996-09-19 1997-04-08 東北機工株式会社 内圧式イオン発生装置
JPH10112585A (ja) * 1996-10-07 1998-04-28 U H T Kk プリント配線体及びその製造方法並びにその製造装置
JP2000079366A (ja) * 1998-06-19 2000-03-21 Toshiba Corp 成膜装置及び成膜方法
JP2001189266A (ja) * 1999-10-19 2001-07-10 Tokyo Electron Ltd 基板処理装置
JP2003109893A (ja) * 2001-07-26 2003-04-11 Toshiba Corp 液膜形成方法及び固体膜の形成方法
JP2004265992A (ja) * 2003-02-28 2004-09-24 Toto Ltd 複合構造物作製装置
JP2004289015A (ja) * 2003-03-24 2004-10-14 Matsushita Electric Works Ltd 三次元回路基板の製造方法及び三次元回路基板
JP2005305341A (ja) * 2004-04-22 2005-11-04 Fuji Photo Film Co Ltd 成膜装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103456621A (zh) * 2012-05-29 2013-12-18 富士通半导体股份有限公司 半导体器件及其制造方法
CN103367123A (zh) * 2013-06-27 2013-10-23 中国科学院上海微***与信息技术研究所 一种提高稀铋半导体材料热稳定性的方法
CN111176074A (zh) * 2018-11-13 2020-05-19 北京自动化控制设备研究所 一种三维镂空结构雾化喷胶方法
JP2020161714A (ja) * 2019-03-27 2020-10-01 株式会社東京精密 回転塗布装置及び回転塗布方法
JP2020161713A (ja) * 2019-03-27 2020-10-01 株式会社東京精密 回転塗布装置及び回転塗布方法
JP7261055B2 (ja) 2019-03-27 2023-04-19 株式会社東京精密 回転塗布装置及び回転塗布方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4335746B2 (ja) 2009-09-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI780254B (zh) 液體材料塗佈裝置及塗佈方法
JP4884180B2 (ja) 基板処理装置および基板処理方法
TWI423303B (zh) Coating apparatus and coating method
TWI415207B (zh) A substrate processing apparatus and a substrate processing method
TWI443722B (zh) 基板處理裝置及基板處理方法
JPH1154430A (ja) フォトレジストコーティング装置及び方法
JP4335746B2 (ja) スプレーコート装置及びこれを用いたスプレーコート方法
JP2001148338A (ja) 膜形成方法及び膜形成装置
JP2009224653A (ja) フォトレジスト塗布装置
JP2007524506A (ja) 非接触式分与方法を使用してコンフォーマルコーティングする方法
JP4602699B2 (ja) スプレーコート装置及びスプレーコート方法
KR100508454B1 (ko) 3차원 형상에 균일한 코팅을 위한 분무코팅 장치 및 방법
US6485568B1 (en) Apparatus for coating substrates with materials, particularly for lacquering si-wafers
JP2005279603A (ja) 塗布装置及び塗布方法
JP2006007163A (ja) スプレーコート装置及びこれを用いたスプレーコート方法
JP2007098348A (ja) 液体塗布装置用マルチノズル及び液体塗布装置
US6916378B2 (en) Rotary dispenser and method for use
TW202034479A (zh) 焊料凸塊形成裝置及流體吐出方法
JPH06246222A (ja) スプレーコーティング方法および装置
CN218223086U (zh) 一种多枪喷涂机器人
JPH0361510B2 (ja)
JP2558490B2 (ja) 現像装置
JP2004050054A (ja) 基板処理装置の洗浄方法および基板処理装置
JPH0394853A (ja) 管内面の粉体塗装装置
JPH10401A (ja) 塗装装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060913

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20060914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090310

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090507

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20090511

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090602

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090625

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120703

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees