JP2005336136A - 毛髪化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】アミノ変性シリコーンによる毛髪に対する優れたヘアコンディショニング効果を、長期間、もしくは多数の洗髪回数後にわたっても持続することができる、改良されたヘアリンス・ヘアコンディショナー・ヘアトリートメントなどの毛髪化粧料を提供する。
【解決手段】少なくともアミノ変性シリコーンを含有する第1剤と、少なくともペンタエリスリトールと脂肪酸とのテトラエステルを含有する第2剤との、少なくとも二剤式以上で構成されたものであり、第1剤、第2剤の順序で処理することを特徴とする、毛髪化粧料を提供する。
【選択図】 なし

Description

本願発明は、毛髪に優れたコンディショニング効果を与え、かつその効果が長期間にわたって持続するヘアリンス・ヘアコンディショナー・ヘアトリートメントなどの毛髪化粧料に関するものである。
特開2001−163733号公報 特開2003−95879号公報 特表2001−516702号公報
従来から、シャンプー後の毛髪に付着させ、滑らかさや櫛通りの良さなどのコンディショニング効果を与えるために、高級アルコール、カチオン界面活性剤、シリコーンオイルなどを主成分とするヘアリンス・ヘアコンディショナー・ヘアトリートメントのような毛髪化粧料が用いられている。しかし、これらの毛髪化粧料の多くは、洗髪の際にほとんどが毛髪から落ちてしまうため、洗髪ごとに再度毛髪に付着させなければならず、効果が長期間にわたって持続できないという問題を有していた。特に、アミノ変性シリコーンを配合した毛髪化粧料については、特許文献1や2など、多くの特許文献に開示されているが、そのいずれもがアミノ変性シリコーンによるヘアコンディションニング効果に着目するものの、その効果を長期間、特に多くの洗髪回数を重ねても持続させるという観点からの改良がなされていないのが現状である。
また、特許文献3にあっては、その請求項8において、ペンタエリストールエステル油類とシリコーン化合物とを含むヘア・コンディショニング組成物が開示されている。ところが、この特許文献3にあっても、両物質のそれぞれのヘアコンディションニング効果に着目し、両物質を一剤に配合するに止まるものであり、アミノ変性シリコーンによるヘアコンディションニング効果を長期間、特に多くの洗髪回数を重ねても持続させるという観点からの発明を提案するものではなかった。
本願発明は、アミノ変性シリコーンによる毛髪に対する優れたヘアコンディショニング効果を、長期間、もしくは多数の洗髪回数後にわたっても持続することができる、改良されたヘアリンス・ヘアコンディショナー・ヘアトリートメントなどの毛髪化粧料を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、本願の請求項1に記載の発明は、少なくともアミノ変性シリコーンを含有する第1剤と、少なくともペンタエリスリトールと脂肪酸とのテトラエステルを含有する第2剤との、少なくとも二剤式の毛髪化粧料であって、第1剤、第2剤の順序で処理することを特徴とする毛髪化粧料を提供する。
また、本願の請求項2に記載の発明は、上記脂肪酸が2−エチルヘキサン酸である請求項1記載の毛髪化粧料を提供する。
本願発明者は、アミノ変性シリコーンによるコンディショニング効果を長期間、多数の洗髪回数にわたって持続させるべく鋭意研究したところ、アミノ変性シリコーンと、ペンタエリスリトールと脂肪酸とのテトラエステルとを一液にして一剤式で付与するのではなく、先に、アミノ変性シリコーンを頭髪全体に充分に付着させた後、その次に、ペンタエリスリトールと脂肪酸とのテトラエステルを頭髪に付与することによって、コンディショニング効果を長期間若しくは多数の洗髪回数にわたって発揮させることができることを知見して、本願発明を完成させたものである。即ち、両物質を別個に処方した二剤式とし、それらをアミノ変性シリコーンを付与した後に、ペンタエリスリトールと脂肪酸とのテトラエステルを付与した場合にのみ、当該テトラエステルがアミノ変性シリコーンの毛髪への吸着を促し、長期若しくは多数の洗髪回数にわたって、アミノ変性シリコーンのコンディショニング効果を有するという、際立って優れた効果を有することを知見し、発明を完成させさたものである。
本願発明は、アミノ変性シリコーンによる毛髪に対する優れたヘアコンディショニング効果を、長期間、もしくは多数の洗髪回数後にわたっても持続することができる毛髪化粧料を提供することができたものである。
本願発明による長期間、多数洗髪回数にわたるコンディショニング作用の持続効果の発生のメカニズムは必ずしも明らかではないが、第1剤の処理によって毛髪に付着したアミノ変性シリコーンを、第2剤の処理によって上記テトラエステルが覆った際において、上記テトラエステルが極性油分であることより、アミノ変性シリコーンと上記テトラエステルとが斥け合い、これにより、アミノ変性シリコーンを毛髪に対してより深く潜り込ませることができ、ヘアコンディショニング効果が長期間若しくは多数の洗髪回数にわたって持続するものと思われる。
以下、本願発明の実施の形態の一例をとりあげて説明する。本例は、二種の毛髪化粧料を組み合わせた二剤式とされている。なお、本願発明はこれに限定されるものではなく、効果を損なわない範囲で他の成分と組み合わせた三剤式以上としても良い。
まず、上記二種のうち一方のものであり、第1剤として用いる、アミノ変性シリコーンを含有する毛髪化粧料について説明する。
このアミノ変性シリコーンは、毛髪の表面に付着することにより、つやを与えたり、毛髪同士がからみにくくなる効果を発揮するものである。このアミノ変性シリコーンは、アミノ基を有するシリコーン化合物であり、例えばアミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体やアミノエチルアミノプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体などが挙げられる。
このアミノ変性シリコーンは、上記に例示したものなどをそれぞれ単独で用いることが出来るし、また、二種以上のものを混合して用いることもできる。このアミノ変性シリコーンの配合量は、この一方の毛髪化粧料の全量中0.01〜30重量%とする。より好ましくは0.1〜15重量%とする。なお、配合量が0.01重量%未満では優れた効果が付与できず、30重量%を超えても効果のそれ以上の向上は期待できない。
次に、上記二種のうち他方のものであり、第2剤として用いる、ペンタエリスリトールと脂肪酸とのテトラエステル(以下単にテトラエステルと表記する)を含有する毛髪化粧料について説明する。この他方の毛髪化粧料に用いられるテトラエステルは下記一般式で表されるものである。
Figure 2005336136
テトラエステルを生成するのに用いられる、上記一般式に記載した脂肪酸R〜Rの具体例としては、カプリル酸、2−エチルヘキサン酸、ノナン酸、イソノナン酸、カプリン酸、ミリスチン酸、イソステアリン酸などが挙げられる。
このテトラエステルは、上記に例示した脂肪酸から生成したものなどをそれぞれ単独で用いることが出来るし、また、二種以上のものを混合して用いることもできる。このテトラエステルの配合量は、この他方の毛髪化粧料の全量中0.1〜50重量%とする。より好ましくは1〜30重量%とする。なお、配合量が0.1重量%未満では優れた効果が付与できず、50重量%を超えても効果のそれ以上の向上は期待できない。
このテトラエステルは極性油分であり、第1剤の処理によって毛髪に付着したアミノ変性シリコーンを含有する内側の薄膜を、第2剤の処理によってテトラエステルを含有する外側の薄膜が覆った際において、内側の薄膜中のアミノ変性シリコーンと、外側の薄膜中の上記テトラエステルとが斥け合い、これにより、内側の薄膜中のアミノ変性シリコーンを毛髪に対してより深く潜り込ませることができるという効果を発揮する。
このように、上記の二種の毛髪化粧料を第1剤、第2剤として用いることにより、長期間にわたって持続する優れたコンディショニング効果を発揮できる。
なお、非極性油分を第2剤に用いた場合は、この第2剤がアミノ変性シリコーンとなじみやすく、上記のように両者が斥け合うことがないため、アミノ変性シリコーンを毛髪に対してより深く潜り込ませることができず、毛髪から容易に脱落してしまう。
本願発明において用いられる各毛髪化粧料の剤型は任意であり、ローション、乳液、クリーム、ジェルなどのいずれでも良い。
また、本発明の各毛髪化粧料には効果を損なわない範囲で高級アルコール類や、カチオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、非イオン界面活性剤や両性界面活性剤などの界面活性剤、多価アルコール、保湿剤、着色剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、増粘剤、防腐剤、香料、油脂類、シリコーンオイル類、水など種々のものを配合することができる。下記に配合する物質の具体例を示す。
高級アルコール類の例:ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール。
界面活性剤(アニオン界面活性剤)の例:ラウリル硫酸Na、アルキル(12,13)硫酸Na、POEラウリルエーテル硫酸Na、POEラウリルエーテル酢酸Na、POEトリデシルエーテル酢酸Na、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸Na、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸TEA、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸K、ラウロイルグルタミン酸K、ラウロイルグルタミン酸Na、ミリストイルグルタミン酸Na、ステアロイルグルタミン酸二Na、ヤシ油脂肪酸メチルアラニンNa、ラウロイルメチルアラニンTEA、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンNa、テトラデセンスルホン酸Na、スルホコハク酸ラウリル二Na、POEラウリルエーテルリン酸Na、ステアロイル乳酸Na、ヤシ油脂肪酸サルコシンNa。
保湿剤の例:ヒアルロン酸Na、コンドロイチン硫酸Na、ピロリドンカルボン酸Na、尿素、乳酸Na、カルボキシメチルキチンNa、キトサン、グルコース、デキストリン、プルラン、トレハロース、加水分解コラーゲン、加水分解エラスチン、加水分解ケラチン、ヒドロキシプロリン。
紫外線吸収剤の例:パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸エチル、パラジメチルパラアミノ安息香酸オクチル、パラメトキシケイ皮酸2−エトキシエチル、パラメトキシケイ皮酸オクチル、ヒドロキシメトキシベンゾフェノン、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸Na、酸化亜鉛。
酸化防止剤の例:dl-α-トコフェロール、ブチルヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロキシトルエン、没食子酸プロピル、没食子酸オクチル、エリソルビン酸、エリソルビン酸Na、パルミチン酸アスコルビル、ステアリン酸アスコルビル、テトラ2ーヘキシルデカン酸アスコルビル、リン酸LーアスコルビルMg、無水亜硫酸Na、Lーシステイン、N−アセチルーLシステイン。
増粘剤の例:ポリアクリル酸Na、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール、ポリエチレングリコール・ポリプロピレングリコールブロック共重合体、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、キサンタンガム、デキストラン、グアーガム、クインスシード、ローカストビーンガム、カラギーナン、ラポナイト、ベントナイト。
油脂類の例:ホホバ油、マカデミアナッツ油、ヒマワリ油、アボガド油、オリーブ油、コメヌカ油、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、カプリル酸セチル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸セチル、パルミチン酸セチル、リシノレイン酸セチル、ミリスチン酸2−エチルヘキシル、パルミチン酸イソステアリル、ステアリン酸2−エチルヘキシル、ステアリン酸2−ヘキシルデシル、イソステアリン酸イソプロピル、2−エチルヘキサン酸セチル、2−エチルヘキサン酸セトステアリル、ジオクタン酸エチレングリコール、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジ(カプリル・カプリン酸)プロピレングリコール、ジカプリン酸プロピレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、トリカプリル酸グリセリル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリ2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、乳酸セチル、クエン酸トリエチル、リンゴ酸ジイソステアリル、コハク酸2−エチルヘキシル、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソブチル、セバシン酸ジエチル、ステアリン酸コレステリル、イソステアリン酸コレステリル、イソステアリン酸フィトステリル。
シリコーンオイル類の例:メチルポリシロキサン、高重合メチルポリシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)メチルポリシロキサン共重合体、ポリオキシプロピレン・メチルポリシロキサン共重合体。
次に、本願発明に係る毛髪化粧料(ヘアリンス剤)の試作品を製造して試験を行ったので、これについて説明する。なお、本願発明の組成は下記の試作品のものに限定されるものではない。
この試作品の組成は、第1剤が表1に示すものであり、第2剤が表2に示すものであって、それぞれ、下記の調製法により製造した。また、第1剤及び第2剤の比較例も製造し、これらを下記試験方法により試験して比較した。なお表1、表2に示した配合比率は重量%を示している。
Figure 2005336136
Figure 2005336136
第1剤の調製法:80℃まで加熱して溶解したA〜Dから選択した混合物に80℃まで加熱したEを加え、攪拌して乳化させた後、室温まで冷却する。
第2剤の調製法:80℃まで加熱して溶解したF〜Kから選択した混合物に80℃まで加熱したLを加え、攪拌して乳化させた後、室温まで冷却する。
試験方法:長さ40cmで重さ8gの毛束を10%ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム水溶液で洗浄した後、水洗し、市販のブリーチ剤を用いて36℃で30分間ブリーチ処理を行い、水洗後乾燥してテスト毛束とした。
このテスト毛束に対して第1剤を10g塗布し、さらにその後、第1剤を塗布した状態の毛髪に第2剤10gを塗布した後、水洗し、ドライヤーで乾燥させた。
処理直後の評価:毛髪化粧料での処理後、各毛束について10人のパネラーによって比較評価した結果を表3に示す。
評価基準は第1剤として比較例1−1を用い、第2剤として比較例2−2を用いた場合と比較して、非常に良好を[2点]にし、良好を[1点]、同程度を[0点]、やや悪いを[−1点]、悪いを[−2点]にし、その結果を10人の平均値で示している。
10回洗髪後の評価:毛髪化粧料での上記処理後、各毛束を10%ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム水溶液で洗浄し、水洗し、ドライヤーで乾燥し、これを10回繰り返した後、再度各毛束について10人のパネラーによって比較評価した結果を表3に示す。評価基準は上記処理直後の評価と同様である。
Figure 2005336136
以上の結果から明らかなように、本願発明に係る二剤式の毛髪化粧料は、毛髪に優れたコンディショニング効果を与えることができ、かつ10回洗髪後の毛髪においても良好な効果が得られ、コンディショニング効果が長期間にわたって持続することが確認できた。
また、アミノ変性シリコーン及びテトラエステルを配合した一剤式(表3において、実施例1−2のみを塗布したもの)の毛髪化粧料と、本願発明に係る二剤式の毛髪化粧料とを比較すると、10回洗髪後において、非常に顕著な差が現れた。このことから、アミノ変性シリコーンを含有する第1剤と、テトラエステルを含有する第2剤からなる二剤式の毛髪化粧料の有する、従来にない際立って優れた効果が確認できた。
このような差が現れた理由は明らかではないが、一剤式の場合においては、既に説明したように、第1剤の処理によって毛髪に付着したアミノ変性シリコーンを含有する内側の薄膜を、第2剤の処理によってテトラエステルを含有する外側の薄膜が覆う構造とはならず、1つの層にアミノ変性シリコーンとテトラエステルが混在した状態となるため、各薄膜による、上記の二剤式独自の効果を有しないためであると推定される。
なお、特許文献3に記載された発明においても、アミノ変性シリコーン及びテトラエステルを配合した組成物は開示されているが、本願発明のように、アミノ変性シリコーンを含有する毛髪化粧料と、テトラエステルを含有する毛髪化粧料の二剤式で実施することは開示されておらず、また、それを示唆する表現も記載されていない。
よって、本願発明に係る二剤式の毛髪化粧料は、毛髪に対してアミノ変性シリコーンの吸着を促すことができ、毛髪に優れたヘアコンディショニング効果を与え、かつ、その効果が長期間にわたって持続するという、際立って優れた効果を有するものであって、この効果は従来技術に対する優位性を持つものであることが、上記の試験結果からも裏付けられた。
ここで、本願発明に係る毛髪化粧料は、上記のように、少なくとも、アミノ変性シリコーンを含有する第1剤と、テトラエステルを含有する第2剤とからなるものである。
この第1剤はアミノ変性シリコーンを含有するものであれば良く、他に上記に示した種々のものを効果を損なわない範囲で配合可能であるが、もちろん、テトラエステルを含有するものとしても良い。また、第2剤はテトラエステルを含有するものであれば良く、第1剤と同様に、上記に示した種々のものを効果を損なわない範囲で配合可能であるが、もちろん、アミノ変性シリコーンを含有するものとしても良い。つまり、第1剤と第2剤とが全く同一組成のものとなることもあり得る。
ここで、アミノ変性シリコーンとテトラエステルとの両者を混合したものを第1剤(実施例1−2)あるいは第2剤(実施例2−3)として用いた場合について実験を行なったが、表3(下段)に示すように結果は良好であり、この場合でも、上記の二剤式独自の効果を有することが確認できた。
更には、第1剤と第2剤とが全く同一組成の場合についても実験を行なった。これは上記と同様、第1剤として実施例1−2を用い、第2剤として実施例2−3(実施例1−2と同一組成のもの)を用いた場合であるが、この場合においても良好な結果を得ることができた。つまり、第1剤と第2剤とが同一組成の場合であっても、一方を第1剤、他方を第2剤として用いることにより、毛髪に対してアミノ変性シリコーンの吸着を促すことができ、毛髪に優れたヘアコンディショニング効果を与え、かつ、その効果が長期間にわたって持続するという、優れた効果を有するものとできることが確認できた。
ただ、上記に示したように、第2剤に含有されるテトラエステルによって、第1剤に含有されるアミノ変性シリコーンがコーティングされることによる効果を満足に発揮させるには、第1剤において、テトラエステルよりもアミノ変性シリコーンの方が、第2剤において、アミノ変性シリコーンよりもテトラエステルの方が、それぞれ重量部において含有量を多く配合することがより望ましい。
次に、上記の実施例1−2及び2−3においてアミノ変性シリコーンとテトラエステルの配合量を半分にした実施例1−3及び2−4を用いた実験を行なったが、この場合にあっても良好な結果を得ることができた。なお、試験の要領は上記と同様である。
Figure 2005336136
Figure 2005336136
Figure 2005336136

Claims (2)

  1. 少なくともアミノ変性シリコーンを含有する第1剤と、少なくともペンタエリスリトールと脂肪酸とのテトラエステルを含有する第2剤との、少なくとも二剤式の毛髪化粧料であって、第1剤、第2剤の順序で処理することを特徴とする毛髪化粧料。
  2. 上記脂肪酸が2−エチルヘキサン酸である請求項1記載の毛髪化粧料。
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