JP2005334806A - ガス精製装置、発電システム及び発電方法 - Google Patents

ガス精製装置、発電システム及び発電方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 精製ガスの供給ガス圧の変動幅を小さくし、供給塔の液封を保ち、メタン濃度の変動の少ないガス精製装置及び発電システムを提供する。
【解決手段】 原料消化ガス1中に含まれる酸性ガスを除去して精製ガス9を得るガス精製装置200において、又はガス精製装置200を用いた燃料電池発電システム100において、第1に精製ガス9の出口配管8に入口配管104に戻すバイパス配管105を設け、精製ガス9の供給ガス圧を検知して、原料ガス1を吸収塔7に送風するガスブロワ2の出力を制御する、第2に吸収塔7に溜められた吸収液4の液位を検出して、バイパス返流路114に自動開閉弁116を設けて返流流量を調整する、第3に燃料電池103の起動時には、再生塔40内のDEA水溶液44を常温に保持し、燃料電池103の発電に伴って生じる排熱を利用してDEA水溶液44を加熱し、精製消化ガス9のメタン濃度をほぼ一定に制御する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、ガス精製装置、発電システム及び発電方法に関し、特に吸収装置と再生装置を使用し、塩基性の吸収液を循環使用して消化ガス等に含まれる炭酸ガス等の酸性ガスを除去するガス精製装置、そのガス精製装置を用いた発電システム及び発電方法に関する。
図11に従来のガス精製製装置210を示す。原料ガス1を吸収塔7へ導入し、吸収液をスプレーノズル5から流下させ、原料ガス1と充填材で構成する対向流部6で気液接触させ炭酸ガスを吸収させる。炭酸ガスを吸収した吸収液は吸収塔7の底部に位置する液溜3に貯留し、液溜3に溜めた吸収液4は、ポンプ10により吸収液熱交換器11と出口配管14を経由して再生塔22の上部へ液送される。この吸収液熱交換器11は温水12を温水配管15に通すことにより吸収液を加熱するように構成されている。再生ガス31を、ガスブロワ32を挿入した配管33を介して再生塔22へ導入し、吸収液をスプレーノズル16から流下させ、再生ガス31と充填材で構成する対向流部19で気液接触させ炭酸ガスを放出させる。液溜21に溜めた吸収液を、ポンプ24により液配管23、25、27、及び熱交換器26を経由して吸収塔7の上部へ液送し、循環させて再使用するように構成されている。この熱交換器26は冷却水28を冷却水配管29、30に通すことにより吸収液を冷却するように構成されている。
このようなガス精製装置210は、吸収液の再生処理を行うが、これは吸熱反応であり化学平衡論的に吸収液の温度が高いほど再生効率が向上するため、温水12若しくは水蒸気を吸収液熱交換器11に供給し、吸収液温度を上昇させている。例えば、吸収液熱交換器11の出口配管14の吸収液温度は通常70℃から120℃に調整されている。
一方、原料ガス1の精製処理は、発熱反応であり吸収液温度が低いほど吸収効率が向上するため、吸収塔7へ液送する吸収液は熱交換器26に供給される冷却水28により冷却される。例えば、熱交換器26の出口配管27の吸収液温度は通常30℃から40℃に調整されている。
ガス精製装置210は、上述したように吸収液を吸収塔7と再生塔22との間で循環させるために2台のポンプ10、24が必要であり、吸収塔7と再生塔22の双方に溜める吸収液の液位制御に複雑なコントロールを要していた。
そこで、発明者達は、吸収液を循環させる揚水装置の台数を減少でき、吸収液の液位制御の安定性に優れたガス精製装置、及びそのガス精製装置を用いた発電システムを提案した(特許文献1参照)。
上記提案発明によれば、ガス精製装置(図1参照)は、吸収塔では、塩基性の吸収液S1を流下させて、流下する吸収液S1に対して原料ガスM1を流し、吸収液S1に酸性ガスを吸収させ、吸収塔7から流出する吸収液を水頭差により再生塔40に流入させ、再生塔40では、吸収塔7から流入する吸収液を溜め、溜められた吸収液44に再生ガス31を吹き込み、酸性ガスを吸収した吸収液を再生し、再生塔40から吸収塔7へポンプ24などで液送して、吸収液を循環させる。
このように構成すると、吸収塔7から流出する吸収液4を、水頭差60により再生塔40へ自然流入させることができるので、吸収液の揚水装置の個数を減少させ、吸収液の液位制御の安定性に優れたガス精製装置を提供することが可能となる。
特開1003−327981号公報(段落0021〜0095、図10〜図15)
しかしながら、第1に、上記提案発明だけでなく図11の従来例においても、ガス精製装置とガス消費設備としての燃料電池とを組み合わせた発電システムにおいて、燃料電池のガス消費量はその運転状態に応じて頻繁に増減する場合があり、消化ガス供給ブロワの出力を一定として運転を行い、消化ガス精製装置と燃料電池とを直結した場合、その運転状態に応じて燃料電池への精製ガスの圧力が変動することがある。更に燃料電池が急に運転停止に至った場合、供給ブロワの停止に至るまでに精製ガスの圧力が急増することがある。
第2に、上記提案発明は、吸収塔から再生塔への返流に自然流下方式を採用する。また、装置の構成上、吸収塔に吸収液による液封がなければ、吸収塔に導入された消化ガスは再生塔へと流れていき、そのまま再生塔の排気系統を通って外部へと流出してしまう。図11の従来の方式では吸収塔と再生塔の間に手動弁(図示しない)を設けて、吸収塔に液封が確保できるよう調整していた。しかしながら、提案発明の方式では、精製ガスの圧力変動や再生塔の液位変動などの影響により、吸収塔側と再生塔側の圧力バランスが崩れてしまい、長時間運転時などに液封が保てなる場合や液面が上昇しすぎる場合が生じ得る。
第3に、上記提案発明だけでなく図11の従来の運転方法においても、再生塔に起動用ヒータを具備し、燃料電池を起動する前に再生塔内の吸収液を所定の温度まで加熱しておき、燃料電池の起動初期の段階から吸収液の吸収性能を高くする運転制御を実施していた。このため、特に、吸収液としてジエタノールアミン水溶液を用いる場合、燃料電池起動時で燃料消費が少ない段階においてガス精製装置の見かけ上の精製性能が良くなり、起動時における精製メタン濃度が計画値よりも高くなっていた。
本発明は、第1に、燃料電池などのガス消費設備のガス消費量の変動にともなう精製ガスの供給ガス圧の変動幅を小さくし、ガス精製装置及びガス消費設備の安定した運転やガス消費設備の安定した起動を可能とする、第2に、精製ガスの供給ガス圧変動や再生塔の液位変動などの影響により、吸収塔側と再生塔側の圧力バランスが崩れた場合でも、吸収塔の液封を保つことができる、第3に、燃料電池起動時及び起動後において、メタン濃度の変動が少なく、安定した発熱量をもった精製ガスを供給できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明によるガス精製装置は、例えば図1及び図4に示すように、原料ガス1中に含まれる酸性ガスを除去して精製ガス9を得るガス精製装置200において、流下する塩基性の吸収液S1に対して原料ガスM1を流すことにより、吸収液に酸性ガスを吸収させ、酸性ガスを吸収した吸収液を流出させる吸収塔7と、吸収塔7から流出する吸収液を溜め、溜められた吸収液44に再生ガス31を吹き込むことにより、酸性ガスを吸収した吸収液を再生する再生塔40と、吸収塔7と再生塔40との間で吸収液を循環させる循環経路23,24,25,42と、精製ガス9の吸収塔7からガス消費設備103への出口配管8と、原料ガス1を吸収塔7に送風するガスブロワ2を途中に挿入した入口配管104と、精製ガス9のガス消費設備103への供給圧力を検知するガス圧検知手段107と、ガス圧検知手段107の出力信号に基きガスブロワ2の出力を制御する供給ガス圧制御手段108とを備える。
このように構成すると、燃料電池などのガス消費設備103のガス消費量の変動にともなう精製ガス9の供給ガス圧の変動幅を小さくでき、ガス精製装置200及びガス消費設備103の安定した運転やガス消費設備103の安定した起動が可能となる。また、精製ガス9の供給圧力は吸収塔7内の吸収液の液位に影響するので、吸収塔7内の吸収液の液位の安定した制御が可能となる。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載のガス精製装置において、例えば図4に示すように、出口配管8から分岐して取り出した精製ガスを入口配管104に戻すバイパス配管105と、バイパス配管105の途中に開閉弁106を設け、ガス圧検知手段107が精製ガス9のガス消費設備103への供給圧力の急増を検知した場合に、供給ガス圧制御手段108は開閉弁106を開く。
このように構成すると、燃料電池103などのガス消費設備の停止時等に生じ得る、精製ガス供給圧力の急激な増加を抑制でき、ガス配管系に使用する機器の劣化を防止できる。
また、請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載のガス精製装置において、例えば図1に示すように、循環経路は、吸収塔7から流出する吸収液を、水頭差により再生塔40に流入させる水頭差流路46を有する。
ここにおいて、水頭差には水溶液の液位差に限られず、液体間の液位差を含むものとするこのように構成すると、吸収工程を経た吸収液を再生塔へ自然流下させ、吸収液を循環させる揚水装置の台数を減少させて、簡易で且つ高効率のガス精製装置を提供できる。
上記目的を達成するために、請求項4に係る発明によるガス精製装置は、例えば図1及び図6に示すように、原料ガス1中に含まれる酸性ガスを除去して精製ガス9を得るガス精製装置200において、流下する塩基性の吸収液S1に対して原料ガスM1を流すことにより、吸収液S1に酸性ガスを吸収させ、酸性ガスを吸収した吸収液を流出させる吸収塔7と、吸収塔7から流入する吸収液を溜め、溜められた吸収液44に再生ガス31を吹き込むことにより、酸性ガスを吸収した吸収液を再生する再生塔40と、吸収塔7と再生塔40との間で吸収液を循環させる循環経路23,24,25,42とを備え、循環経路42に、吸収塔7に溜められた吸収液4の液位を検出する液位検出器111と、吸収塔7から再生塔40へ流下する返流路42にバイパス返流路114を設け、バイパス返流路114に、液位検出器111の信号に基いて返流流量を調整する自動開閉弁116を設ける。
このように構成すると、精製ガスの供給ガス圧変動や再生塔の液位変動などの影響により、吸収塔側と再生塔側の圧力バランスが崩れた場合でも、吸収液の返流流量を調整することにより吸収塔の液封を保つことができる。また、自動開閉弁116の取り付け位置をバイパス返流路114としたことにより、頻繁な開/閉を防止する事ができ自動開閉弁116の寿命を延ばすことができる。
また、請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のガス精製装置において、例えば図1に示すように、循環経路23,24,25,42は、再生塔40で再生された吸収液44をそのまま吸収塔7に供給する。
ここで、吸収液44をそのままとは、再生塔40と吸収塔7との間に例えば水冷熱交換器のような積極的に温度を変動させる装置を設置せずに、吸収液44を再生塔40から吸収塔7へ直接的に液送する態様をいう。吸収液温度が大気温度より高い場合には、循環経路23,24,25,42の中で液送される吸収液44が液配管内で自然放熱するような態様をいう。
このように構成すると、循環経路23,24,25,42に吸収液44を冷却する冷却源を追加する必要がなく、システム構成を簡易化できる。
上記目的を達成するために、請求項6に係る発明による発電システムは、例えば図4に示すように、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のガス精製装置200と、ガス精製装置200で精製された精製ガス9を燃料とし、燃料と酸化剤との電気化学的反応により発電する燃料電池103とを備える。
このように構成すると、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のガス精製装置で精製された精製ガス9をを利用した発電が可能となる。また、燃料電池103はガス精製装置で精製されたガスを脱炭酸処理を施す手間が省け、高効率の燃料電池発電ができる。さらに、燃料電池103で発生した排熱で吸収液44を加熱する熱交換器を備えれば、排熱を回収し有効利用することができる。
上記目的を達成するために、請求項7に係る発明による発電システムは、例えば図1、図4及び図8に示すように、原料ガス1中に含まれる酸性ガスを除去して精製ガス9を得るガス精製装置200と、ガス精製装置200で精製された精製ガス9を燃料とし、燃料と酸化剤との電気化学的反応により発電する燃料電池103とを備える発電システム100であって、ガス精製装置200は、流下する塩基性の吸収液S1としてのジエタノールアミン(以下、DEAという。)水溶液に対して原料ガスM1を流すことにより、吸収液S1に酸性ガスを吸収させ、酸性ガスを吸収した吸収液を流出させる吸収塔7と、吸収塔7から流入する吸収液を溜め、溜められた吸収液44に再生ガス31を吹き込むことにより、酸性ガスを吸収した吸収液を再生する再生塔40と、吸収塔7と再生塔40との間で吸収液を循環させる循環経路23,24,25,42と、燃料電池103の起動時には、再生塔40内の吸収液44を常温に保持し、燃料電池103の発電に伴って生じる排熱を利用して吸収液44の加熱を行ない、精製ガス9のメタン濃度をほぼ一定に制御するメタン濃度制御手段とを備える。
このように構成すると、起動用の電気ヒータを省略することができ、ガス精製装置を小型化でき、運転コストを低減化ができる。また、燃料電池起動時において、メタン濃度の変動が少なく、安定した発熱量をもった消化ガスを供給できる。また、燃料電池起動後は燃料電池の排熱を利用して再生塔の温度を維持でき、エネルギー消費が少なく、運転コストも低減できる。
また、請求項8に係る発明は、請求項6又は請求項7に記載の発電システムにおいて、前記燃料電池が固体高分子型燃料電池である。
このように構成すると、固体高分子型燃料電池は、室温から100℃近くまでの比較的低い温度で作動し、また、高い出力密度が得られるので、起動性に優れ、小型化が可能である。また、幅広い応用が期待される。
上記目的を達成するために、請求項9に係る発明による発電方法は、例えば図3及び図9に示すように、原料ガス1中に含まれる酸性ガスを除去して精製ガス9を得るガス精製工程と、前記ガス精製工程で精製された精製ガス9を燃料とし、燃料と酸化剤との電気化学的反応により燃料電池103にて発電する発電工程とを備える発電方法において、ガス精製工程は、吸収液としてDEA水溶液を用い、流下する塩基性の吸収液S1に対して原料ガスM1を流し、吸収液S1に酸性ガスを吸収させる吸収工程と、酸性ガスを吸収した吸収液に再生ガス31を吹き込み、吸収液を再生する再生工程と、吸収工程と再生工程との間で、吸収液を循環させる循環工程とを備え、発電工程は、燃料電池103の起動時には、再生塔40内の吸収液44を常温に保持し(ステップS301)、燃料電池103の発電に伴って生じる排熱を利用して吸収液44の加熱を行ない(ステップS302、ステップS303)、精製ガス9のメタン濃度をほぼ一定に制御する(ステップS304)工程を備える。
このように構成すると、起動用の電気ヒータを省略することができ、ガス精製装置を小型化でき、運転コストを低減化できる。また、燃料電池起動時において、メタン濃度の変動が少なく、安定した発熱量をもった消化ガスを供給できる。また、燃料電池起動後は燃料電池の排熱を利用して再生塔の温度を維持でき、エネルギー消費が少なく、運転コストも低減できる。
以上のように本発明によれば、第1に、燃料電池などのガス消費設備のガス消費量の変動にともなう精製ガスの供給ガス圧の変動幅を小さくでき、ガス精製装置及びガス消費設備の安定した運転やガス消費設備の安定した起動が可能になる。
第2に、精製ガスの供給ガス圧変動や再生塔の液位変動などの影響により、吸収塔側と再生塔側の圧力バランスが崩れた場合でも、吸収塔の液封を保つことができる。
第3に、燃料電池起動時及び起動後において、メタン濃度の変動が少なく、安定した発熱量をもった精製ガスを供給できるようになる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、各図において互いに同一あるいは相当する部材には同一符号または類似符号を付し、重複した説明は省略する。以下の実施の形態では、精製対象の被処理ガスに消化ガスを用い、循環経路に水頭差流路を用い、発電は精製ガスを燃料とする燃料電池を用いる例について説明する。
図1にガス精製装置200の主要部の構成例を示す。図1を参照して、本発明による第1の実施の形態であるガス精製装置としての消化ガス精製装置200を説明する。図1には主要部として、吸収塔7、再生塔40、循環経路23,24,25,42を示す。
消化ガス精製装置200は、消化ガス源から酸性ガスとしての炭酸ガス等を含む消化ガスの供給を受ける。消化ガスとは、バイオマスや有機性廃棄物等の発酵によって得られるメタンガス等を主成分とするガスである。バイオマスとは、藻類、稲がら、砂糖きび粕、アルコール発酵粕等であり、有機性廃棄物とは、食品製造廃液、畜産排水や下水処理等で発生する余剰汚泥等である。
有機物のメタン発酵によって得られる消化ガスは、有機物の種類やメタン発酵条件によって異なるが、一般に主成分としてメタンが50〜70%、二酸化炭素が30〜50%、水素が0〜2%、窒素が0〜2%含まれ、また、微量成分として硫化水素及び塩化水素が数十〜数百ppmの範囲において含まれている。一方、例えば水素製造工程に供給する精製ガス9としては、硫化水素や炭酸ガス等の酸性ガスの濃度を低くすることが要求される。特に炭酸ガスは所定の濃度以下とすることが要求される。
消化ガス精製装置200は、ガスブロワ2を挿入配置する原料ガス配管で消化ガス源と接続された吸収装置としての吸収塔7を備える。吸収塔7は円筒状の容器として構成された塔であり、地上に円筒の中心軸を鉛直方向にして設置されている。円筒状の容器の上下方向中央部には気液接触層6が設けられ、その上方の空間には、塩基性の吸収液S1を気液接触層6の上部に散布するスプレーノズル5が設置され、吸収液S1は気液接触層6を流下して、気液接触層6の下部から上昇する原料ガスとしての原料消化ガスM1と接触する。また吸収塔7の円筒状容器の底部は、塩基性吸収液4を溜める液溜としてのタンク3となっている。
なお吸収装置は、図示のようなスプレーノズル5と気液接触層6を備える吸収塔7に限らず、タンク3内の底部に設けられた不図示のガス吹き込みノズルを備えるものであってもよい。この場合は、ノズルから原料ガス1を吸収液4に吹き込むことにより、原料ガス1が吸収液4内を泡状に上昇する間に、酸性ガスが吸収液4に吸収される。
消化ガス精製装置200は、吸収塔7に隣接して低位置に設置された再生塔40を備える。再生塔40は、円筒状の容器として構成されたタンクであり、地上に円筒の中心軸を鉛直方向にして設置されており、円筒状のタンクに吸収液44を溜めて、その上方には、再生ガス31と炭酸ガスを収容する空間48を有する。また再生塔40の円筒状タンクの下部から再生ガス31を噴射する再生ガス噴射管61が設置され、バブル状の再生ガス62を噴出させている。
ここで吸収液は、吸収塔7内を流下する液S1を酸性ガス吸収前の吸収液と呼び、液溜のタンク3に溜まった液を便宜上、酸性ガスを吸収した吸収液と呼ぶ、この呼び方によれば、スプレーノズル5で散布される液は酸性ガス吸収前の吸収液であり、液溜のタンク3中の液は酸性ガスを吸収した吸収液ということになる。再生塔40に溜める液は酸性ガスを吸収した吸収液と炭酸ガス吸収率を回復した吸収液との混合吸収液である。これらを区別する必要のないときは、総称して吸収液と呼ぶ。
図中では、吸収液4は、液溜のタンク3に溜まった液を示している。気液接触層6上部の、未だ酸性ガスを吸収する前の吸収液S1は、タンク3内の吸収液よりも酸性ガスの吸収能力が高く、再生塔40に溜まっている吸収液44と同程度の濃度である。
再生塔40についても同様であり、図中では、吸収液44とは、再生塔40に溜まった液を示しているが、配管42を自然流下して吸収塔7から再生塔40に供給される液は、未だ再生される前の酸性ガスを吸収した吸収液であり、再生塔40中の吸収液44は再生処理中又は再生処理後の吸収液で、スプレーノズル5で散布される吸収液と同程度の濃度ということになる。
吸収塔7の液溜のタンク3と再生塔40の水頭差流路46は、液配管42で構成されている。液配管42には、吸収塔7側の液溜のタンク3に溜まった吸収液4の液面と再生塔40内の吸収液の液面の水頭差60により、吸収液4が自然流下する。従って、液配管42の系統にはポンプによる液送機構が不要である。
再生塔40と吸収塔7のスプレーノズル5とは、液配管23と液配管25との間に挿入配置されたポンプ24で構成される循環経路で接続されている。ポンプ24は不図示の電動機で駆動される。該電動機は例えばインバータから供給される周波数の調節された電源により駆動される。インバータは、制御装置からの信号に基いて周波数を調節する。周波数の調節により、ポンプ24の回転速度を調節し、液配管23と液配管25を流れる吸収液の流量(循環量)を調節する。
液配管25に不図示の液流量検出器を挿入配置し、吸収塔7と再生塔40との間の吸収液循環量を検出して再生塔40の出力側のポンプ24を制御してもよい。
また、吸収塔7の気液接触層6上方の部分には、精製ガスの出口配管8が接続されており、気液接触層6上方の空間から精製ガス9を送出するように構成されている。精製ガスとしてのメタン濃縮ガス9は、消化ガス源と吸収塔7との間の原料ガス1の入口配管に挿入配置したガスブロワ2による吹き込み圧力により吸収塔7から送出される。
さらに吸収塔7頂部のガス配管8に、不図示の酸性ガス濃度検出器を設置してメタン濃縮度を検出する。但し、酸性ガス濃度検出器の設置位置は、ここに限らず濃度検出に適した位置であれば、吸収塔7の気液接触層6上方の空間であってもよい。但し、出口配管8に設ければ、滞留部分と違って均一化された濃度を検出できる利点がある。
吸収塔7の気液接触層6に充填材を装填してもよく、充填材の材料の種類としては、十分な耐食性及び耐熱性、そして高い接触効率を有するものであれば何でもよい。構造としては、吸収液S1を流下させながら、上昇する原料ガスM1と向流接触させやすい構造であればよく、例えば、金属又は合成樹脂製の繊維を充填材充填構造とすることができる。
再生塔40中に配置された再生ガス噴射管61から細かい気泡状の再生ガス62を吹き込み、吹き込まれた再生ガス62は微細な気泡状態で吸収液44中を上昇し、さらに吸収液面から再生塔40の上方空間48に滞留し、その後、頂部出口配管17から再生ガスと酸性ガスとの混合ガス18として排出される。
さらに再生塔40底部に鉛直方向に設置された隔壁50は、再生ガス噴射管61から放出される再生ガス62の気泡と吸収液44を分離して循環経路23内への気泡混入を防止する。また、水頭差流路46も再生ガスの気泡が混入しないように、先端部を吸収液面方向に配向するように設置している。
消化ガス精製装置200は、さらに再生塔40から吸収塔7に供給する液の流量を制御する不図示の制御装置を備えることができ、制御装置は、ポンプ24を制御して循環経路23に流れる吸収液の流量をコントロールする。制御装置は、例えば、酸性ガス濃度検出器からの濃度信号、液流量検出器からの流量信号、液温度検出器からの温度信号を受信して、制御信号をインバータに送信することにより液流量をコントロールする。
図2に第1の実施の形態によるガス精製装置の変形例201の主要部の構成例を示す。この変形例201では、図1における再生塔40の上下中間位置に充填材68を装填したものである。充填材68の材料の種類としては、十分な耐食性及び耐熱性、そして高い接触効率を有するものであれば何でもよい。
構造としては、再生ガス噴射管61から噴射する微細気泡の浮上を制限する繊維構造であって、微細気泡と吸収液44との気液接触時間を増大させる通路を提供し、複数の微細気泡が結合し粒度を増大しようとする気泡を分断して吸収液44中を浮上する再生ガス62の微細気泡を維持する充填材構造であればよく、例えば、金属又は合成樹脂製の繊維を充填材充填構造とすることができる。充填材の繊維により浮上通路が狭くなり、再生ガス62の吸収液44液面に達するまでの到達時間を延長させる。
再生塔40中に配置された再生ガス噴射管61から細かい気泡状の再生ガス62を吹き込み、吹き込まれた再生ガス62は微細な気泡状態で吸収液44中を上昇し、充填材68を通過し、充填材上方の吸収液中に放出される。ガスはさらに吸収液面から再生塔40の上方空間48に滞留し、その後、頂部出口配管17から再生ガスと酸性ガスとの混合ガス18として排出される。
また、再生ガス噴射管から放出した複数の再生ガス62の微細気泡は、吸収液を浮上中に相互に結合して徐々に粒度が大きくなり、吸収液44と再生ガス62との気液接触が低下するが、図2に示した充填材68により気泡を分断し、気泡の粒度増大を阻止すると共に、吸収液44の液面に達するまで微細気泡状態を維持するため、良好な気液接触状態を形成することができる。充填材68は、金属若しくは合成樹脂の繊維を再生ガスの気泡が通過する程度の密度で織り込んで円筒状に構成し、再生塔の容器内壁に密着するように装填する。
再度図1に戻り、第1の実施の形態について説明する。小規模の燃料電池に適用する消化ガス精製装置について、本願発明者は、吸収液の吸収能力及び再生能力を試験研究した結果、吸収液温度を40℃から55℃の範囲に設定し循環使用させることで吸収塔7及び再生塔40がバランス良く、それぞれ吸収作用と再生作用を行うことを見出した。
吸収液が40℃以下の場合には、気液平衡の温度依存性から炭酸ガス吸収能力が高いが、40℃以下の液温では再生塔40内の再生反応が十分に進行しないため、再生処理中の吸収液44中の炭酸ガス分圧が高く、このまま吸収塔7へ吸収液44を循環させると酸性ガス吸収前の吸収液としての良好な炭酸ガス等の吸収反応が期待できず、吸収塔7の炭酸ガス吸収性能が低下する。
これに対して、吸収液温度を上昇させると再生能力は向上するが、炭酸ガス等の吸収能力が低下し液温が55℃を超える吸収液では吸収塔7内の吸収反応が十分に進行しないため、炭酸ガス吸収性能が著しく低下し、燃料電池が要求する燃料としてのメタン濃縮度を満たすことが困難となる。また、再生塔40の再生温度を上昇させると、システム全体の所要熱量の増大を招くため、エネルギー効率の点からも好ましくない。そこで、循環使用する吸収液温度を40℃から55℃の範囲に制御して、吸収液の炭酸ガス等の吸収と吸収液の再生を両立させることが望ましい。
再生塔40から吸収塔7へ液送される処理液は、大気温度との差から循環経路内で自然冷却されるが、略40℃以上の吸収液を吸収塔7へ供給する。ここで、吸収液温度は、例えば再生塔40側では大気温度より高い約55℃の吸収液温度に設定し、液配管23、ポンプ24、液配管25で構成される循環経路を流れる間に自然冷却されるが、吸収塔7のスプレーノズル5から散布される吸収液の温度は約45℃で供給される。従って、吸収塔7と再生塔40の双方の吸収液温度は40℃から55℃の温度範囲に制御され、吸収作用と再生作用を行うことができる。
図3に本実施の形態におけるガス精製工程のフロー例を示す。流下する塩基性の吸収液S1に対して原料ガスM1を流し、吸収液S1に酸性ガスを吸収させる吸収工程(ステップS001)と、酸性ガスを吸収した吸収液に再生ガス31を吹き込み、吸収液を再生する再生工程(ステップS003)と、吸収工程と再生工程との間で、吸収液を循環させる循環工程(ステップS002及びステップS004)とを備える。ガス精製工程でこれらの工程(ステップS001〜ステップS004)が繰り返される。
図4に消化ガス精製装置200を用いた発電システム100の構成例を示す。図4を参照して、発電システムを説明する。発電システム100は、ガス精製装置200と、ガス精製装置200に原料ガスとしての消化ガス1を供給する原料ガス供給装置としてのメタン発酵処理設備102と、ガス精製装置200で精製されたメタン濃縮ガス9を燃料とし、燃料と酸化剤との電気化学的反応により発電する燃料電池103とを備える。
このように構成すると、酸性ガスを除去されたガスを燃料電池103に供給することができ、ガス精製装置で精製されたガスを燃料とし、燃料と酸化剤との電気化学的反応により発電する燃料電池103を備えるので、ガスを利用した発電が可能となり、燃料電池103で発生した排熱で吸収液を加熱する熱交換器109を備えるので、排熱を回収し有効利用することができる。燃料電池103はガス精製装置200で精製されたガスを脱炭酸処理する手間が省け、高効率の燃料電池発電ができる。排熱は別の熱利用にも供される。
発電システム100では、燃料電池103からの直流の電力を昇圧器に入力して所定の直流電圧に昇圧し、昇圧された直流電力を直流交流変換器に入力して固定周波数の交流電力に変換し、変換された交流電力は系統電力線を介して電力グリッドに供給され又は負荷に供給される。例えば、昇圧器、直流交流変換器及び燃料電池103はコントローラとしてのマイクロコンピュータを使用して制御される。
精製消化ガスとしてのメタン濃縮ガス9の出口配管8と原料消化ガス1の入口配管104との間にバイパス配管105と自動開閉弁106を設ける。出口配管8にはガス圧検知手段としての圧力センサ107を設けて、精製消化ガス9のガス圧をモニタして、供給ガス圧制御手段108に送信し、供給ガス圧制御手段108は自動開閉弁106及びガスブロワ2を制御する。
燃料電池103のガス消費量が減った場合、供給ガス圧制御手段108は、精製消化ガス9の供給ガス圧を所定の圧力に調整しようとして、ガスブロワ2の出力を下げるように制御するが、それでもなお精製消化ガス9の供給ガス圧が所定の圧力以上になると、バイパス配管105に設置した自動開閉弁106を開けて精製消化ガス9の圧力を逃がし、ガスブロワ2の出力を下げすぎることなく、供給ガス圧を所定の圧力に調整する。
また、燃料電池103のガス消費量が増えた場合、供給ガス圧制御手段108は、精製消化ガス9の供給ガス圧を所定の圧力に調整しようとして、ガスブロワ2の出力を上げるように制御するが、それでもなお精製消化ガス9の供給ガス圧が所定の圧力以下になると、バイパス配管105に設置した自動開閉弁106を閉じて精製消化ガスの圧力を逃がさないようにし、ガスブロワ2の出力を上げすぎることなく、供給ガス圧を所定の圧力範囲に調整する。
また、燃料電池103が急停止した場合にも、供給ガス圧制御手段108は、自動開閉弁106を開けることにより、精製消化ガス9の配管8に圧力がこもらないように調整する。
本実施の形態では、吸収液としてDEA水溶液110を用い、循環経路25に分岐を設けて、DEA水溶液110の一部を熱交換器109に導き、燃料電池103の排熱温水でDEA水溶液110を加熱し、再生塔40に戻し、再生塔40内のDEA水溶液44を昇温させている。この場合、燃料電池103の起動時には再生塔40内のDEA水溶液44は常温であり、燃料電池103に精製消化ガス9が供給されて、排熱量が増加するにつれてDEA水溶液44の温度が上昇し、燃料電池103の運転が安定した状態で、精製消化ガス9の供給量、燃料電池103からの排熱量が安定し、DEA水溶液44の温度が一定になる。これにより、後述するように燃料電池103の起動時から安定運転状態まで精製消化ガス9のメタン濃度がほぼ一定になる。
燃料電池103へ供給するメタン濃縮ガス9中の炭酸ガス濃度が許容範囲となるように、吸収液温度を選択する。即ち、熱交換器109により再生塔40内の再生処理中又は再生処理後の吸収液44の温度を約40℃から55℃の範囲に設定し、気泡状の再生ガス62と気液接触させて炭酸ガス等を放出させ再生処理を施す。
この再生処理中又は再生処理後の吸収液44を循環経路の液配管23を経由して吸収塔7内のスプレーノズル5から散布し、塔内を上昇する原料ガスM1と気液接触させ炭酸ガス等の吸収処理を施し、メタン濃縮ガス9を生成する。約40℃から55℃の範囲に設定された吸収液S1は、燃料電池103の燃料としてのメタン濃度を満足する程度に原料消化ガス1から炭酸ガス等を除去して、燃料電池103に精製消化ガス9を供給ことができる。
図5に本実施の形態における供給ガス圧制御工程のフロー例を示す。ガス圧検知手段107で精製ガス9のガス消費設備としての燃料電池103への供給ガス圧を検知する供給ガス圧検知工程(ステップS101)と、ガス圧検知手段107の出力信号に基きガス消費設備103への供給ガス圧が一定となるように制御する供給ガス圧制御工程(ステップS102、ステップS103)とを備える。供給ガス圧制御工程は、精製ガスのガス消費設備103への供給ガス圧を検知するガス圧検知手段107の出力信号(ガス圧)に基き、吸収塔7に送風するガスブロワ2の出力を制御する(ステップS102)とともに、吸収塔7からガス消費設備103への出口配管8から分岐して取り出した精製ガスを吸収塔7への入口配管104に戻すバイパス配管105の途中に開閉弁106を設け、精製ガスのガス消費設備103への供給ガス圧の急増を検知した場合に、開閉弁106を開いて、精製ガス9の一部を原料ガス1に戻す(ステップS103)。
図6に吸収塔の液位制御系の構成例を示す。吸収塔7の円筒状容器の底部は、液溜としての角柱状のタンク3となっている。吸収塔7の外部には、液溜3の液位を検出する液位検出器としての液位センサー111と、検出された液位検出器111の信号に基いて液位を所定の液位設定値に制御する液位調節器112とを設置する。なお、液位調節器112は前述の吸収液の流量をコントロールする制御装置に組み込んでも良い。
また、原料消化ガス1又は精製消化ガス9の圧力変動や再生塔40の液位変動などの影響により、吸収塔7側と再生塔40側の圧力バランスが崩れてしまい液封を保てなくなる欠点を解消するために、吸収塔7から再生塔40へ返流する配管(返流路)42に手動弁113を設け、さらにバイパス返流管(バイパス返流路)114と、バイパス返流管114に手動弁115及び自動開閉弁としての電磁弁116を設けて、通常は手動弁113、115を開にしておき、液位検出器111により液位H以上を検知したときに、液位調節器112は自動開閉弁116を開とすることによってバイパス返流路114を開き、液位検出器111により液位L以下を検知したときに、液位調節器112は自動開閉弁116を閉とすることによってバイパス返流路114を閉じ、バイパス返流管114を流れる吸収液の流量を調整することにより、常に液封を保つことができる。
また、本実施の形態では自動開閉弁116の頻繁な開/閉を防ぐために自動開閉弁116の取り付け位置を返流路の本管42ではなく、バイパス配管114を増設してそこに取り付けるようにした。これにより自動開閉弁116が閉まっている場合でも本管42から所定量の吸収液(DEA水溶液)が再生塔40へ返送される為、レベルHに達する間隔を長くする事ができる。
自動開閉弁を配管42に直接設置しオンオフ制御とした場合、自動開閉弁が閉のときは再生塔40への返流がストップしてしまい、タンク3内の水位はすぐにレベルHに達してしまう。また、自動開閉弁を開とすると、今度はタンク3内の水位は急激に低下しレベルLに達する。バイパス114を設けない場合はこのように自動開閉弁は頻繁なオンオフを繰り返すことになる。バイパス114を設け、そこに自動開閉弁116を設置することにより、常時配管42から再生塔40への返流を実施し、配管42に設けた手動弁113は自動開閉弁が閉となっているときにタンク3内の水位が徐々に上昇するように調整する。また、水位がレベルHに達したときに自動開閉弁116を開とし、タンク3の水位が徐々に下降するように調整することで、水位の上昇、下降のスピードを大幅に抑えることができ、自動開閉弁116の開閉の回数を抑えることができる。なお、自動開閉弁116を電磁弁とした場合、組み合わせる液位センサー111は電極式のセンサーで良い。
図7に本実施の形態における吸収塔7の液位調整工程のフロー例を示す。液位調整工程は、吸収塔7から流出する吸収液を、水頭差により再生塔40に流入させる循環工程(ステップS002)において行なわれ、液位検出器111で吸収塔7に溜められた吸収液の液位を検出し(ステップS201)、液位検出器111が所定の液位高さ以上を検出した場合に自動開閉弁116を開き、液位検出器111が所定の液位高さ以下を検出した場合に自動開閉弁116を閉じ、吸収塔7に溜められた吸収液の液位を一定範囲内に維持する(ステップS202)。
図8に本実施の形態及び従来例における精製ガスのメタン濃度の経時変化例を比較して示す。図8(a)は、本実施の形態における例であり、図8(b)は従来例である。説明の符号については図4を参照されたい。
吸収液としてDEA水溶液110を用いる。燃料電池103に精製ガス9を供給し始めるときには燃料電池103からの排熱がないため、DEA水溶液44の温度が常温であり、吸収には有利となるものの再生には不利な状況にある。しかしながら発明者達は燃料電池103の起動時の燃料消費量変化を検討した結果、燃料電池103起動時の燃料消費量であれば、常温のDEA水溶液であってもその二酸化炭素吸収に対する能力は十分なレベルであることに着目し、且つ燃料電池103が発電運転に移行し、燃料消費量が増加しても、そこに至るまでの運転によってDEA水溶液は十分に再生されるため、その温度が常温に近い状態であっでも二酸化炭素を吸収できることに想到し、実験を行い本発明を案出した。
燃料電池103は起動開始時から次第に燃料消費量が増加し、最高出力運転等の安定運転に到達した後は燃料消費量が一定になる。この燃料消費量の一部は排熱温水として熱交換器を介して再生塔40に供給され、吸収液としてのDEA水溶液44を加熱する。従来は、図8(b)に示すように、燃料電池の起動開始時からDEA水溶液44を加熱し、二酸化炭素吸収能力を増加させていたので、燃料電池103の起動開始時から最高出力運転に到達するまでの間は、精製消化ガス9の実際のメタン濃度は、計画値をかなり上回っていた。
これに対し、本実施の形態では図8(a)に示すように、起動用ヒータを取り外し、燃料電池起動前はDEA水溶液110を常温で循環させ、その二酸化炭素吸収性能を抑えて、燃料電池103が起動し発電運転がはじまり燃料消費量が増加してからは、燃料電池103からの排熱温水を利用してDEA水溶液を44加熱し、次第に温度を上げて、その二酸化炭素吸収能力を次第に向上させることにより、精製消化ガス9中のメタン濃度を計画値近傍となるように維持できる。
典型的には、燃料電池103への精製消化ガス9の供給量の増加に比例して、燃料電池103からの排熱量が増加し、排熱量の増加に比例して再生塔40内のDEA水溶液44の温度が上昇する。そして、燃料電池103の運転が安定した状態で、精製消化ガス9の供給量、燃料電池103からの排熱量が安定し、DEA水溶液44の温度が一定になる。これにより、精製消化ガス9のメタン濃度は、燃料電池103の起動時から安定運転状態を通してほぼ一定に制御される。なお、液温度検出器、酸性ガス濃度検出器を設けて、吸収液の温度及び精製消化ガス9のメタン濃度をモニタし、前述の制御装置で精密制御しても良い。
また、本実施の形態における発電システムは、燃料電池103の起動時には、再生塔40内のDEA水溶液44を常温に保持し、燃料電池103の発電に伴って生じる排熱を利用してDEA水溶液44の加熱を行ない、精製ガス9のメタン濃度をほぼ一定に制御するメタン濃度制御手段を備える。メタン濃度制御手段は、排熱温水を利用してDEA水溶液44の加熱を行なう熱交換器109又は後述する熱交換チューブ54と、排熱温水の供給量や温度、精製ガスのメタン濃度を制御する制御系(液温度検出器、酸性ガス濃度検出器、後述する温度コントローラ53やバルブ55など)が該当する。ただし、再生塔40内のDEA水溶液44を常温から加熱できるように構成されていることが肝要であり、また、制御系は必ずしも必要ではない。
図9に本実施の形態における精製ガスのメタン濃度制御工程のフロー例を示す。メタン濃度制御工程は、前記燃料と酸化剤との電気化学的反応により燃料電池にて発電する発電工程において行なわれ、発電工程は、吸収液としてDEA水溶液110を用い、燃料電池103の起動時には、再生塔40内のDEA水溶液44を常温に保持し(ステップS301)、燃料電池103の発電に伴って生じる排熱を利用してDEA水溶液44の加熱を行ない(ステップS302、ステップS303)、精製ガス9のメタン濃度をほぼ一定に制御する(ステップS304)工程を備える。DEA水溶液44の加熱ステップは、燃料電池103起動後に、燃料電池103への精製消化ガス9の供給量の増加に比例して、燃料電池103からの排熱量が増加し、排熱量の増加に比例して再生塔40内のDEA水溶液44の温度が上昇する第1段階(ステップS302)と、燃料電池103の運転が安定した状態で、精製消化ガス9の供給量、燃料電池103からの排熱量が安定し、DEA水溶液44の温度が一定になる第2段階(ステップS303)を備える。
図10に本発明の第2の実施の形態による消化ガス精製装置202の主要部の構成を示す。図1とは、液配管25から吸収塔7の間にラジエータ58と液配管27が付設配置されている点、及び再生塔40内の吸収液44を加熱するために、熱交換器109に代えて再生塔40内に配設された熱交換チューブ54及びコントローラ53を備え、さらにまた、熱交換チューブ54へ供給する燃料電池103からの排熱温水52は、コントローラ53に接続されたバルブ55により流量が制御される点が異なる。
液配管27と液配管25の間には、ラジエータ58が付設配置されている。ラジエータ58は、空冷又は水冷方式を用いることができるが、望ましくは、設備を小型にするため自然空冷若しくはファンによる強制空冷方式を用いるとよい。このラジエータ58により液配管25内の吸収液は所定の温度勾配をもって徐々に冷却される。
温度コントローラ53により、吸収液温度を制御する。温度コントローラ53は、吸収液温度検出器を再生塔40内部に挿入して吸収液44の液温を検出し、検出した液温情報に基づき排熱温水52の流入量をバルブ55で制御して、40℃から55℃の温度範囲で任意に吸収液44の液温をコントロールする。
またポンプ24系統に接続され、ラジエータ58の下流に位置する液配管27に、不図示の温度検出器としての吸収液温度検出器を設置し、上述した温度コントローラ53へ吸収液温度信号を出力し、吸収液の酸性ガス吸収能力が高い温度、例えば、液配管27中の吸収液を40℃から50℃の液温に設定するように構成しても良い。この場合、冷却された吸収液の検出液温に基づき、熱交換チューブ54へ供給する排熱温水52等の流量を制御して、再生塔40内の吸収液温度を50℃より高い液温にコントロールするとよい。なお、温度コントローラ53は前述の制御装置に組み込んでも良い。
第2の実施の形態に対しても、図4〜図9で説明した、発電システムの構成、供給精製消化ガス圧の制御、再生塔の液位レベルの調整、燃料電池起動時の常温DEA水溶液を用いる精製消化ガスのメタン濃度のコントロールを適用できる。
本発明の第1の実施の形態であるガス精製装置の主要部の構成例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態であるガス精製装置の変形例の主要部の構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態におけるガス精製工程のフロー例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態であるガス精製装置を用いた発電システムの構成例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における供給ガス圧制御工程のフロー例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における吸収塔の液位制御系の構成例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における吸収塔の液位調整工程のフロー例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態及び従来例における精製ガスのメタン濃度の経時変化例を比較して示す図である。 本発明の第1の実施の形態における精製ガスのメタン濃度制御工程のフロー例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態であるガス精製装置の主要部の構成例を示す図である。 従来のガス精製装置の構成を示す図である。
符号の説明
1 原料ガス
2 ガスブロワ
3 液溜
4 吸収液
5 スプレーノズル
6 対向流部(気液接触層)
7 吸収塔
8 出口配管
9 精製ガス(メタン濃縮ガス)
10 ポンプ
11 吸収液熱交換器
12 温水
14 出口配管
15 温水配管
16 スプレーノズル
17 頂部出口配管
18 混合ガス
19 対向流部(気液接触層)
21 液溜
22 再生塔
23 液配管
24 ポンプ
25 液配管
26 熱交換器
27 液配管
28 冷却水
29、30 冷却水配管
31 再生ガス
32 ガスブロワ
33 配管
40 再生塔
42 液配管
44 吸収液
46 水頭差流路
48 空間
52 排熱温水
53 温度コントローラ
54 熱交換チューブ
55 バルブ
58 ラジエータ
60 水頭差
61 再生ガス噴射管
62 再生ガス
68 充填材
100 発電システム
102 メタン発酵処理設備
103 燃料電池
104 入口配管
105 バイパス配管
106 自動開閉弁
107 ガス圧検知手段
108 供給ガス圧制御手段
109 熱交換器
110 DEA水溶液
111 液位検出器
112 液位調節器
113 手動弁
114 バイパス返流管
115 手動弁
116 自動開閉弁
200〜202、210 ガス精製装置
M1 原料ガス
S1 吸収液

Claims (9)

  1. 原料ガス中に含まれる酸性ガスを除去して精製ガスを得るガス精製装置において;
    流下する塩基性の吸収液に対して前記原料ガスを流すことにより、前記吸収液に前記酸性ガスを吸収させ、前記酸性ガスを吸収した吸収液を流出させる吸収塔と;
    前記吸収塔から流入する吸収液を溜め、溜められた吸収液に再生ガスを吹き込むことにより、前記酸性ガスを吸収した吸収液を再生する再生塔と;
    前記吸収塔と前記再生塔との間で前記吸収液を循環させる循環経路と;
    前記精製ガスの前記吸収塔からガス消費設備への出口配管と;
    前記原料ガスを前記吸収塔に送風するガスブロワを途中に挿入した入口配管と;
    前記精製ガスの前記ガス消費設備への供給ガス圧を検知するガス圧検知手段と;
    前記ガス圧検知手段の出力信号に基き前記ガスブロワの出力を制御する供給ガス圧制御手段とを備える;
    ガス精製装置。
  2. 前記出口配管から分岐して取り出した精製ガスを前記入口配管に戻すバイパス配管と;
    前記バイパス配管の途中に開閉弁を設け;
    前記ガス圧検知手段が前記精製ガスの前記ガス消費設備への供給圧力の急増を検知した場合に、前記供給ガス圧制御手段は前記開閉弁を開く;
    請求項1に記載のガス精製装置。
  3. 前記循環経路は、前記吸収塔から流出する吸収液を、水頭差により前記再生塔に流入させる水頭差流路を有する;
    請求項1又は請求項2に記載のガス精製装置。
  4. 原料ガス中に含まれる酸性ガスを除去して精製ガスを得るガス精製装置において;
    流下する塩基性の吸収液に対して前記原料ガスを流すことにより、前記吸収液に前記酸性ガスを吸収させ、前記酸性ガスを吸収した吸収液を流出させる吸収塔と;
    前記吸収塔から流入する吸収液を溜め、溜められた吸収液に再生ガスを吹き込むことにより、前記酸性ガスを吸収した吸収液を再生する再生塔と;
    前記吸収塔と前記再生塔との間で前記吸収液を循環させる循環経路とを備え;
    前記循環経路に、前記吸収塔に溜められた吸収液の液位を検出する液位検出器と、
    前記吸収塔から前記再生塔へ流下する返流路にバイパス返流路を設け、;
    前記バイパス返流路に、前記液位検出器の信号に基いて返流流量を調整する自動開閉弁を設ける;
    ガス精製装置。
  5. 前記循環経路は、前記再生塔で再生された吸収液をそのまま前記吸収塔に供給する;
    請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のガス精製装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のガス精製装置と;
    前記ガス精製装置で精製された精製ガスを燃料とし、前記燃料と酸化剤との電気化学的反応により発電する燃料電池とを備える;
    発電システム。
  7. 原料ガス中に含まれる酸性ガスを除去して精製ガスを得るガス精製装置と、
    前記ガス精製装置で精製された精製ガスを燃料とし、前記燃料と酸化剤との電気化学的反応により発電する燃料電池と、
    を備える発電システムであって;
    前記ガス精製装置は、
    流下する塩基性の吸収液としてのジエタノールアミン水溶液に対して前記原料ガスを流すことにより、前記吸収液に前記酸性ガスを吸収させ、前記酸性ガスを吸収した吸収液を流出させる吸収塔と、
    前記吸収塔から流入する吸収液を溜め、溜められた吸収液に再生ガスを吹き込むことにより、前記酸性ガスを吸収した吸収液を再生する再生塔と、
    前記吸収塔と前記再生塔との間で前記吸収液を循環させる循環経路と、
    前記燃料電池の起動時には、前記再生塔内の吸収液を常温に保持し、前記燃料電池の発電に伴って生じる排熱を利用して前記吸収液の加熱を行ない、前記精製ガスのメタン濃度をほぼ一定に制御するメタン濃度制御手段とを備える;
    発電システム。
  8. 前記燃料電池が固体高分子型燃料電池である;
    請求項6又は請求項7に記載の発電システム。
  9. 原料ガス中に含まれる酸性ガスを除去して精製ガスを得るガス精製工程と、
    前記ガス精製工程で精製された精製ガスを燃料とし、前記燃料と酸化剤との電気化学的反応により燃料電池にて発電する発電工程とを備える発電方法において;
    前記ガス精製工程は、
    吸収液としてジエタノールアミン水溶液を用い、
    流下する塩基性の前記吸収液に対して前記原料ガスを流し、前記吸収液に前記酸性ガスを吸収させる吸収工程と、
    前記酸性ガスを吸収した吸収液に再生ガスを吹き込み、前記吸収液を再生する再生工程と、
    前記吸収工程と前記再生工程との間で、前記吸収液を循環させる循環工程とを備え;
    前記発電工程は、
    前記燃料電池の起動時には、前記再生塔内の吸収液を常温に保持し、前記燃料電池の発電に伴って生じる排熱を利用して前記吸収液の加熱を行ない、前記精製ガスのメタン濃度をほぼ一定に制御する工程を備える;
    発電方法。


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