JP2005333951A - 樹木移植方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 熟練を要せず、移植用樹木の重量が軽く、堀り起こし、運搬、植え付け等の作業が容易で、移植後の水やりがなくても良好な活着性が得られ、労力ならびに経費を大幅に削減できる利用範囲の広い樹木移植方法を提供する。
【解決手段】 掘り起こした樹木1の根部3を水で洗浄して根土を撤去し、容器5の中で根部3の周りに水を含んで粘土状になったパルプ6を詰めて樹根表面を包ませる。その際、パルプ6には小麦粉、クズ粉、黒砂糖等を粘稠剤として混ぜる方が良い。そしてその樹木1を容器5を付けたまま運搬し、移植場所で容器5を外し、適宜水分を補給して植え付ける。他に、予め水を含ませて粘土状にしたパルプ6を根部にくっ付け、麻布等を巻いて運搬し、麻布を巻いたまま植え付けてもよい。
【選択図】 図2

Description

この発明は、クス,アラカシ,ケヤキ,ヤマモモ,モッコク,シラカシその他の樹木の移植方法であって、特に、植林に適し、造園の場合の景観重視の低い場所や法面や密植する場所の緑化に適し、また、ゴルフ場等の大規模開発における緑地回復,山林補植等に適した、植え付け容易で経費低減の経済効果が大きく利用範囲の広い移植方法に関するものである。
従来、樹木移植は、移植する樹木を根の周りから土ごと掘り上げて、ワラ,麻布等でくるみ、根巻きを行って根鉢をつくり、鉢付きで移植場所に運搬し、植え込むという根鉢工法によって行うのが一般的であったが、そうした根鉢をつくる移植方法では、根鉢の土が重くて、積み込み,運搬,荷おろし,植え付け等に多大の労力と費用がかかり、また、鉢付けには専門技能が必要で、時間もかかる。そこで、本発明者は、先に、従来の根鉢工法と変わらない活着性を保持しつつ、堀り起こし、運搬、植え付け等の一連の作業が容易で経費低減の経済効果が大きく利用範囲の広い樹木簡易移植方法として、樹木を根付きで掘り起こし、その根部を水で洗浄して根土を撤去した後、粘土質の土を水に溶かし、小麦粉、クズ粉、黒砂糖等を添加して撹拌してなるペースト状の水溶液を樹根表面に付着させ、凝結固化させて、樹根表面を覆う保護層を形成する保護処理を施し、該保護処理を施した樹木を移植場所に移送し植え付ける方法を開発した(特許文献1参照。)。
また、それとは別に、育苗・植栽・移植に関する技術として、パルプを使用したものがあり、例えば、植林した後の苗木や育苗中の植物の周辺地面を覆って下草や雑草の生育を抑制するよう、古紙脱インクパルプ製造工程残渣物を主成分とする雑草抑制被覆用組成物を、植林した苗木の根元周辺に散布してつき固める技術(例えば、特許文献2参照。)、移植時に根鉢部が崩れることを防止するために、パルプを原料とした筒状体(根鉢部保形体)を育苗容器のポット部の内部に嵌め込んで、その中で育苗し、育った苗を筒状体ごと取り出して移植する技術(例えば、特許文献3参照。)、移植のための根巻きを必要とせず、そのまま植え込みができる育苗ポットのための基材として、生分解性スパンボンド不織布とパルプ繊維とを一体化した複合不織布を使用する技術(例えば、特許文献4参照。)、移植の際の根鉢を包む包被材として、木材パルプ繊維に麻、木綿、レーヨン等の繊維を配合して得た強力紙を使用する技術(例えば、特許文献5参照。)等が知られている。なお、これらの技術は、いずれも移植時に根土を取り除くものではない点で、本発明者が開発した先の樹木簡易移植方法とは本質的に異なっている。
特許第3208665号公報 特開平8−294328号公報 特開平10−84716号公報 特開平10−102369号公報 実公平7−45175号公報
先に本発明者が開発した樹木簡易移植方法は、上述のように、樹木を根付きで掘り起こし、その根部を水で洗浄して根土を撤去した後、粘土質の土を水に溶かし、小麦粉、クズ粉、黒砂糖等を添加して撹拌してなるペースト状の水溶液を樹根表面に付着させ、凝結固化させて、樹根表面を覆う保護層を形成する保護処理を施し、該保護処理を施した樹木を移植場所に移送し植え付けるというもので、これにより、従来の根鉢工法と同程度の活着性を保持でき、しかも、熟練を要せず、移植用樹木の重量が軽くなり、堀り起こし、運搬、植え付け等の一連の作業が容易となり、経費を大幅に削減できる。つまり、この方法は、従来の根鉢工法と同様の効果を保持しつつ根鉢工法の問題点を解決するものである。しかし、この方法での移植は、根鉢工法の場合もそうであるように、水分を確保するために移植後の水やりが必要で、それが、例えば山地等の作業性の悪い場所での移植の問題点であった。
したがって、熟練を要せず、移植用樹木の重量が軽く、堀り起こし、運搬、植え付け等の作業が容易で、かつ、移植後の水やりがなくても良好な活着性が得られ、労力ならびに経費を大幅に削減できる利用範囲の広い樹木移植方法を得ることが課題である。
この発明の樹木移植方法は、上記課題を解決するための手段として、樹木を根付きで掘り起こし、その根部を水で洗浄して根土を撤去した後、水を含ませて粘土状にしたパルプで樹根表面を包み、移植場所に移送し植え付けることを特徴とする。
パルプには、葉緑素を有する植物により生産された澱粉質の粉(小麦粉、クズ粉、黒砂糖等)を粘稠剤として混ぜるのがよい。
残す樹根の長さは、通常の根鉢から土を除去した寸法を標準とし、根部両側の外から外までの寸法が樹木の幹の直径の3倍以上となるようにするのがよい。但し、クス,カシ,モモ等の生命力の強い大型樹木については、片側20cm程度まで短くすることも可能である。
この移植方法によれば、樹木の根部は水で洗浄されることによって根土とともに雑菌が撤去され、その後、水を含んで粘土状になったパルプで樹根表面が包まれる。パルプは、予め粘土状にしたものを根部にくっ付け、麻布(ドンゴロス)等を巻いて樹根表面を包む形に保持するのでもよく、また、根鉢相当の大きさの容器の中に根部を置いて樹木を立て、容器に水を張り、根部の周りに水を含んで粘土状になったパルプを詰めて、樹根表面を包ませるのでもよい。こうして処理された移植用の樹木は、パルプが水を含んだ状態で麻布等を巻いたまま植え付け場所まで移動・運搬されて、植え付けられ、あるいは根部に容器を付けたまま移動・運搬され、容器を外して植えつけられる。
こうして樹根表面が水を含んだパルプで包まれたまま移動・運搬され、植え付けられることにより、樹木の移動・運搬および植え付けに際しての樹根の損傷や乾燥が防止されるとともに、植え付けた後も根部の周りに長期間水分が保持される。この水分が保持される期間は2〜4週間程度とすることが十分可能であり、また、根部を包むのはパルプであって、植え付けた樹木の活着を阻害することはない。その結果、移植後の水やりなしでも良好な活着性が得られ、しかも、熟練を要せず、移植用樹木の重量が軽く、堀り起こし、運搬、植え付け等の作業が容易で、労力ならびに経費を大幅に削減できる。
この方法は、クス,アラカシ,ケヤキ,ヤマモモ,モッコク,シラカシその他のほとんどの樹木に適用でき、山地の植林や、造園の場合の景観重視の低い場所や法面や密植する場所の緑化、ゴルフ場等の大規模開発における緑地回復,山林補植等に最適で、経費低減の経済効果が大きい。また、この方法は、庭木の移植や鉢植えにも適している。
以上のとおり、この発明の樹木簡易移植方法によれば、移植後の水やりなしでも良好な活着性が得られ、しかも、熟練を要せず、移植用樹木の重量が軽く、堀り起こし、運搬、植え付け等の作業が容易で、労力ならびに経費を大幅に削減できる。
この発明による樹木簡易移植方法は、例えば次のように実施するのがよい。
移植する樹木は、通常の根鉢の寸法で根切りし、根付きの状態で掘り上げる。そして、その掘り上げた樹木の根部を水で洗浄して、根土を撤去する。
図1は、樹木を掘り取って根土を撤去した状態の一例を示している。図において、1は樹木、2は幹部、3は根部である。仮想線(二点鎖線)4は従来の根鉢を示す。
樹木1に残す根の長さは、通常の根鉢から土を除去した寸法を標準とし、根部両側の外から外までの寸法が樹木1の幹部2の直径の3倍以上となるようにする。但し、クス,カシ,モモ等の生命力の強い大型樹木については、片側20cm程度まで短くすることも可能である。
樹根の洗浄を終えた樹木1は、例えば図2に示す例の場合、根鉢相当の大きさの容器5の中に根部3を置いて幹部2を立て、容器5に水を張り、根部3の周りに水を含んで粘土状になったパルプ6を詰めて、樹根表面を包ませる。その際、葉緑素を有する植物により生産された澱粉質の粉(小麦粉、クズ粉、黒砂糖等)を粘稠剤としてパルプ3に混ぜる方が良い。
こうして移植のための処理を施した樹木1は、根部に容器5を付けたまま(図2の状態)で移動・運搬し、移植場所で容器5を外し、適宜水分を補給して植え付ける。
また、パルプ6で樹根表面を包む処理は、他に、予め水を含ませて粘土状にしたパルプ6を根部にくっ付け、麻布(ドンゴロス)等を巻いて樹根表面を包む形に保持するのでもよい。その際も、葉緑素を有する植物により生産された澱粉質の粉(小麦粉、クズ粉、黒砂糖等)を粘稠剤としてパルプ3に混ぜる方が良い。こうした処理を施した移植用の樹木1は、パルプ6が水を含んだ状態で麻布等を巻いたまま植え付け場所まで移動・運搬し、植え付ける。
こうして樹根表面を水を含んだパルプ6で包んだまま移動・運搬し、植え付けることにより、樹木の移動・運搬および植え付けに際しての樹根の損傷や乾燥が防止され、また、適宜水を補給して植え付けることもできて、植え付けた後、2〜4週間は根部の周りに水分を保持するようにでき、殆ど全ての樹木で良好な活着性が得られる。
樹木を掘り起こして根土を撤去した状態の樹木の外観図である。 移植用の処理を施した樹木の根部の状態を一部破断して示す外観図である。
符号の説明
1 樹木
2 幹部
3 根部
5 容器
6 パルプ

Claims (2)

  1. 樹木を根付きで掘り起こし、その根部を水で洗浄して根土を撤去した後、水を含ませて粘土状にしたパルプで樹根表面を包み、移植場所に移送し植え付けることを特徴とする樹木移植方法。
  2. 樹木を根付きで掘り起こし、その根部を水で洗浄して根土を撤去した後、葉緑素を有する植物により生産された澱粉質の粉を混ぜ水を含ませて粘土状にしたパルプで樹根表面を包み、移植場所に移送し植え付けることを特徴とする樹木移植方法。
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