JP2005330687A - 水洗便器装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 現状の水道直圧式便器の上面に手洗器を設置しても、手洗器は便器上面から20〜30cm高い位置にあることになり、腰を大きく曲げなければ手を洗うことができず、実質的に使うことができない。
【解決手段】 便器本体11と、便器本体11に水道水を給水する給水管21と、便器本体11の後部に設けられて給水管21の通水を制御するバルブ22と、バルブ22を電気的に作動するコントローラ30を備え、タンクを介さずに水道管から便器本体11に直接給水して便器を洗浄する水道直圧式の水洗便器装置において、便器本体11の後部に収納部28を設け、さらに収納部28の上部に手洗器25を設け、手洗器25の排水管27の先端を、便器の排水接続管18に接続した。
【選択図】 図1
【解決手段】 便器本体11と、便器本体11に水道水を給水する給水管21と、便器本体11の後部に設けられて給水管21の通水を制御するバルブ22と、バルブ22を電気的に作動するコントローラ30を備え、タンクを介さずに水道管から便器本体11に直接給水して便器を洗浄する水道直圧式の水洗便器装置において、便器本体11の後部に収納部28を設け、さらに収納部28の上部に手洗器25を設け、手洗器25の排水管27の先端を、便器の排水接続管18に接続した。
【選択図】 図1
Description
本発明は、いわゆる水道直圧式便器の後方上部に収納部と手洗器を設けた水洗便器装置に関するものである。
従来の水洗便器装置は、大きく分けて2つの洗浄方式に分けられる。便器洗浄水を貯めるロータンクを備えたタンク式と、水道水を直接便器に供給する水道直圧式である。タンク式は便器本体の後部にロータンクを据え付けている。ロータンクに供給する水を手洗器水を兼用するために、ロータンクの上部に手洗器を設けたものが主流となっている。
水道直圧式便器は、ロータンクに水をためる必要がないことから、短時間で洗浄を繰り返すことが可能であり、家庭用水洗便器としてはロータンク式にはない使い方が可能である。また、水道直圧式便器は便器洗浄水を貯めるロータンクを必要としないことから、便器本体上に設けた温水洗浄便座装置等の上部は低く抑えられており、そのことから、トイレスペースを広く見せることができた。そのため、近年、水道直圧式便器はトイレ市場の大きなトレンドとなっている。しかし、ロータンク上に設置されていた手洗器を便器と一体に設けることができないため、その手洗器を従来使用していた使用者は、代わりにトイレ室内に別途手洗器を設置することが必要であった。(例えば、特許文献1)
水道直圧式便器は、ロータンクに水をためる必要がないことから、短時間で洗浄を繰り返すことが可能であり、家庭用水洗便器としてはロータンク式にはない使い方が可能である。また、水道直圧式便器は便器洗浄水を貯めるロータンクを必要としないことから、便器本体上に設けた温水洗浄便座装置等の上部は低く抑えられており、そのことから、トイレスペースを広く見せることができた。そのため、近年、水道直圧式便器はトイレ市場の大きなトレンドとなっている。しかし、ロータンク上に設置されていた手洗器を便器と一体に設けることができないため、その手洗器を従来使用していた使用者は、代わりにトイレ室内に別途手洗器を設置することが必要であった。(例えば、特許文献1)
従来の水道直圧式便器の場合には、手洗器を設置するためにトイレ室内に別途スペースを確保しなければならず、さらに手洗器用に新たに給水・排水設備を設けなければならないという課題を抱えていた。
その課題を解決するために、現状の水道直圧式便器の上面に手洗器を設置しても、手洗器は便器上面から20〜30cm高い位置にあることになり、腰を大きく曲げなければ手を洗うことができず、実質的に使うことができない。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、水道直圧式の水洗便器装置に手洗器を備え付けることを目的とする。
その課題を解決するために、現状の水道直圧式便器の上面に手洗器を設置しても、手洗器は便器上面から20〜30cm高い位置にあることになり、腰を大きく曲げなければ手を洗うことができず、実質的に使うことができない。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、水道直圧式の水洗便器装置に手洗器を備え付けることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、便器本体と、前記便器本体に水道水を給水する給水管と、前記便器本体の後部に設けられて前記給水管の通水を制御するバルブと、前記バルブを開閉制御するコントローラを備え、タンクを介さずに水道管から前記便器本体に直接給水して便器を洗浄する水道直圧式の水洗便器装置において、前記便器本体の後部上面に収納部を設け、さらに該収納部の上部に手洗器を設けたことを特徴とするので、背の低い水道直圧式便器に手洗器を一体的に設けることができ、さらに便器と手洗器の間の空間を収納部としたので、トイレットペーパや掃除道具のようなトイレ用品を納めたり、トイレ内の空調を行なう小型のエアコンを設置することができる。
請求項2は、前記手洗器の排水管を前記便器本体の後部に設けた開口を介して便器本体内の排出管に接続したことを特徴とするので、従来のタンク式の場合にタンクに流していた手洗い排水を、便器の排出管に流すことができる。
請求項3は、前記手洗器の排水管を前記便器本体の後部上面に設けた開口を介して便器本体内の排出管に接続し、前記排水管の前記開口より上方部位を前記収納部内に収めたことを特徴とするので、手洗器からの排水管を便器の排出管に接続するにあたり、排水管が水洗便器装置の外部に露出することがないので、スッキリとした外観とすることができる。
請求項4は、前記収納部をトイレ用品等を収める物品収納部としたことを特徴とするので、便器上側の空間を利用して、平面的な便器本体の大きさを実質的に超えることがなく、狭いトイレ室内でも予備のロールペーパ等のトイレ用品を収納するための収納部を設けることができる。
請求項5は、前記収納部に、底部を開放させた機構収容部を設け、前記便器本体に設けられた前記バルブ及びコントローラを該機構収容部で隠蔽したことを特徴とするので、水洗便器装置の外側にバルブ等の部品が見えることがなく、スッキリした外観にすることができる。
請求項6は、前記便器本体は、ボール部の上縁部に設けたリム部に洗浄水を供給するリム洗浄部およびトラップ排水部を指向するジェット給水部を有し、前記ジェット給水部から洗浄水をトラップ排水部に噴射してトラップ排水部にサイホン現象を発生させてボール内の溜水と汚物を前記排出管に排出させてなり、前記手洗器に給水する手洗給水管に電磁弁を設け、前記コントローラは、前記サイホン現象の終了後に前記電磁弁の給水を停止するよう制御することを特徴とするので、サイホン現象終了後にも手洗い排水を排出することになるので、手洗排水管のトラップの封水量を十分に確保することができる。
請求項7は、前記手洗器に、異物を検出するセンサと、センサが手を検出している間、開弁する電磁弁を設けたことを特徴とするので、従来の水洗便器装置に付設していた手洗器とは異なり、使用者が手を差し出しているときだけ手洗い水を供給するので、水を無駄にすることがない。
本発明によれば、水道直圧式便器であっても、手洗器を一体的に設けることができ、さらには収納部に物や装置を収納することができ、水道直圧式便器に多くの機能を持たせることができる。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。ここに、図1は本発明の第1の実施の形態に係る水洗便器装置の側断面図、図2は同水洗便器装置の斜視図、図3は本発明の第2の実施の形態に係る水洗便器装置の斜視図、図4は本発明の第3の実施の形態に係る水洗便器装置の斜視図である。
図1、図2に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る水洗便器装置10は、便器本体11と、便器本体11に洗浄水を供給する切替バルブ22と、収納部28と、手洗い器25と、から構成されている。切替バルブ22は便器本体11の後方上部に設置され、便器本体11に載置される収納部28により覆われている。また、収納部28の上部に手洗器25を設けている。収納部28の下部側は、その底部を開放させて、便器本体11の後部に取り付け固定された切替バルブ22等の便器本体11の洗浄機構、図示せぬ局部洗浄機構、各機構を制御するコントローラ30等を収める機構収容部28aとし、機構収容部28aの前面下部に便座29、便蓋を開閉自在に取り付けている。そして、機構収容部28aより上部側を物品収納部28bとしている。なお、便器本体11の後部に取り付け固定された切替バルブ22等の便器本体11の洗浄機構、図示せぬ局部洗浄機構、各機構を制御するコントローラ30は、いずれも便器本体11に取り付け固定されており、それらを機構収容部28aで隠蔽している。
次に、便器の洗浄機構について説明する。水道水20は、トイレ壁面に取り付けられた水道給水栓19から便器洗浄給水管21を介して便器本体11に供給される。便器洗浄給水管21の先端は、切替バルブ22に接続されている。
便器本体11は、上端にリム部12を有するボール部13を備え、ボール部13の下部はトラップ排水部13aを介して排出管17に接続される。また、リム部12内もしくはリム部周りにボール部13を洗浄するための水(水道水)を流すリム洗浄部14と、ボール部13内に貯留している水を汚物と共に排出するために、ジェットノズル15からジェット水用の水(水道水)を流すジェット水通路16とを有しており、これらは便器後部に設けられた切替バルブ22に連通されている。すなわち、便器の洗浄機構の給水系は、便器本体11の上方から開口11aを介して便器本体11の内部に連通するように構成されている。
切替バルブ22はその内部に、流路切替機構と、給水圧力が変動しても流量を一定にする定流量弁等の定流量機構を有しており、所定流量の水をリム洗浄部14またはジェットノズル16に切替供給するようになっている。
なお、図示しないが、切替バルブ22の下流側には、それぞれ大気開放弁を設けている。
便器本体11は、上端にリム部12を有するボール部13を備え、ボール部13の下部はトラップ排水部13aを介して排出管17に接続される。また、リム部12内もしくはリム部周りにボール部13を洗浄するための水(水道水)を流すリム洗浄部14と、ボール部13内に貯留している水を汚物と共に排出するために、ジェットノズル15からジェット水用の水(水道水)を流すジェット水通路16とを有しており、これらは便器後部に設けられた切替バルブ22に連通されている。すなわち、便器の洗浄機構の給水系は、便器本体11の上方から開口11aを介して便器本体11の内部に連通するように構成されている。
切替バルブ22はその内部に、流路切替機構と、給水圧力が変動しても流量を一定にする定流量弁等の定流量機構を有しており、所定流量の水をリム洗浄部14またはジェットノズル16に切替供給するようになっている。
なお、図示しないが、切替バルブ22の下流側には、それぞれ大気開放弁を設けている。
図1に示すように、ボール部13を洗浄する水は、水道水20が切替バルブ22を経由して、接続されたリム洗浄部14を介して、ある程度の勢いを持った流水として取り込まれる。従って、この水道圧による動的エネルギーによって、ボール部13を洗浄する。一方、ボール部13内に貯留している水と汚物とを共に排出する水も同様に切替バルブ22を経由してジェット水通路16を通りジェットノズル15を利用してジェット水とされ、このジェット水により水と汚物とを排出管17に強力に排出する。
手洗器25への給水管23は、便器洗浄用の切り替えバルブ22とトイレ室内の水道給水栓19の間の便器洗浄給水管21から分岐しており、途中に電磁弁式の手洗い水栓23aを、末端に手洗水栓吐水口24を設けている。手洗器25は、便器本体11の後部上面に設けた開口11aを介して、臭気や汚水の逆流を防ぐ排水トラップ26を具備する手洗排水管27により、便器洗浄水の排水接続管18に接続している。これらの給水・排水管については、収納部28の内部に配置されるのが構成上望ましい。なお、手洗排水管27は、便器本体11側に取り付けた下排水管と、手洗器25側に取り付けた上排水管とを、収納部28内で接続して構成するようになっている。上下排水管を接続するために、収納部28には配管接続作業用に蓋付きの施工窓(図示せず)を設けている。
次に、この水洗便器装置10の給水制御系の動作について説明する。水洗便器装置10は、リモコンで便器洗浄操作を行なうとコントローラ30が切替バルブ22に制御信号を出力し、リム洗浄部14とジェットノズル15に20L/min程度の定流量の洗浄水を、リム、ジェット、リムの順序に所定時間供給して、ボール部13内の汚物と溜水を排出管17に排出し下水に搬送する。また、便器洗浄を開始すると同時に手洗い水栓23aにも制御信号を送り、手洗器25に一定時間水道水を供給する。なお、手洗い水栓23aからの給水は、図3のように、便器洗浄のジェット給水が終了した後に停止するようにしておく。ジェット給水が終了した後のリム給水は、ボール部13内に溜水を貯めるための給水であるから、ボール部13内の溜水と汚物がサイホン現象によって排出管に引き込まれてトラップ排水部13aを通過した後にも手洗器25からの排水が排水接続管18に流れ込むことになる。
以上説明したように、第1の実施の形態に係る水洗便器装置10は、いわゆる水道直圧式の水洗便器であるにもかかわらず、手洗器25を備えているので、トイレ内に別途手洗器を設けなくてもよい。また、手洗器の排水管は、便器本体11内において便器からの排水流路(排水接続管18)に合流させているので、便器の排水管の施工のみを行なえばよい。
次に、第1の実施の形態における物品収納部について詳説する。
図2に示す収納部28は、木製、樹脂製、金属製、琺瑯製、陶磁器製等の材料からなり、実質的に直方体状からなり、水平方向に前方から側方に向けて180度程度に開閉自在の前扉式の正面扉37を備える物品収納部28bを有している。この物品収納部28bには、棚38を設けている。なお、この棚38は必要に応じて取り外しが可能である。また、物品収納部28bの側方には、予備のロールペーパ31を収納するためのロールペーパ収納部33を有している。このロールペーパ収納部33は、前方部が閉塞され、上面部に開口可能となるロールペーパ投入口32が、側面部に開閉蓋35で覆われたロールペーパー取出口34が設けられている。予備のロールペーパ31は、収納部28の上部全体を覆っている蓋体36を取り外して、ロールペーパ投入口32から横向き又は縦向き状態の好みに応じて投入することができる。
なお、ロールペーパ収納部33の前方側を開口とすることもでき、物品収納部28bの正面扉を物品収納部28bとロールペーパ収納部33の両方を覆うように拡張するか、物品収納部28bとロールペーパ収納部33のそれぞれに開閉できる正面扉を設けることができる。また、蓋体36は、ロールペーパ収納部33の天井部のロールペーパ投入口32のみを覆うものであってもよい。
このように、物品収納部28bを実質的に直方体状とし、物品収納部28bの側方に、側面部に開口可能なロールペーパ投入口32を、下部側壁には下開き可能な扉を有するロールペーパ取り出し部34を設けたロールペーパ収納部33を構成したことにより、物品収納部28bとロールペーパ収納部33を有するので、ロールペーパ31と他の各種トイレ用品を分けて収納することができる。また、ロールペーパ収納部33は、上部から投入したロールペーパ31を容易に下部から取り出すことができる。
図2に示す収納部28は、木製、樹脂製、金属製、琺瑯製、陶磁器製等の材料からなり、実質的に直方体状からなり、水平方向に前方から側方に向けて180度程度に開閉自在の前扉式の正面扉37を備える物品収納部28bを有している。この物品収納部28bには、棚38を設けている。なお、この棚38は必要に応じて取り外しが可能である。また、物品収納部28bの側方には、予備のロールペーパ31を収納するためのロールペーパ収納部33を有している。このロールペーパ収納部33は、前方部が閉塞され、上面部に開口可能となるロールペーパ投入口32が、側面部に開閉蓋35で覆われたロールペーパー取出口34が設けられている。予備のロールペーパ31は、収納部28の上部全体を覆っている蓋体36を取り外して、ロールペーパ投入口32から横向き又は縦向き状態の好みに応じて投入することができる。
なお、ロールペーパ収納部33の前方側を開口とすることもでき、物品収納部28bの正面扉を物品収納部28bとロールペーパ収納部33の両方を覆うように拡張するか、物品収納部28bとロールペーパ収納部33のそれぞれに開閉できる正面扉を設けることができる。また、蓋体36は、ロールペーパ収納部33の天井部のロールペーパ投入口32のみを覆うものであってもよい。
このように、物品収納部28bを実質的に直方体状とし、物品収納部28bの側方に、側面部に開口可能なロールペーパ投入口32を、下部側壁には下開き可能な扉を有するロールペーパ取り出し部34を設けたロールペーパ収納部33を構成したことにより、物品収納部28bとロールペーパ収納部33を有するので、ロールペーパ31と他の各種トイレ用品を分けて収納することができる。また、ロールペーパ収納部33は、上部から投入したロールペーパ31を容易に下部から取り出すことができる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図4に示すように、本発明の第2の実施の形態に係る水洗便器装置10bは、便器本体11上にトイレ用品を収納するための物品収納部28b1、28dを備えた収納部28が設けられている。無論、物品収納部28c、28dの下部には、前述した第1の実施形態と同じく、機構部を備えている。物品収納部28c、28dは、木製、樹脂製、金属製、琺瑯製、陶磁器製等の材料からなり、隙間を有して両側に設けられている。そして、両側の物品収納部28c、28dに被さるようにして樹脂製、琺瑯製、陶磁器製等の材料からなる手洗器25を有している。
この手洗器25には、手洗い用の水を便器洗浄用の給水から分岐して水道水を供給され、リモコンの操作部と連動して動作する電磁弁あるいはレバーハンドルの操作によって開栓・閉栓を行う止水栓等の手洗い水栓(図示せず)が備えられており、手洗い後の水は、物品収納部28c、28dの間の隙間に配置された手洗排水管27を介して便器洗浄用排水管内部に臭気や汚水の逆流を防止する排水トラップ等の装置を介して排水される。
図4に示すように、本発明の第2の実施の形態に係る水洗便器装置10bは、便器本体11上にトイレ用品を収納するための物品収納部28b1、28dを備えた収納部28が設けられている。無論、物品収納部28c、28dの下部には、前述した第1の実施形態と同じく、機構部を備えている。物品収納部28c、28dは、木製、樹脂製、金属製、琺瑯製、陶磁器製等の材料からなり、隙間を有して両側に設けられている。そして、両側の物品収納部28c、28dに被さるようにして樹脂製、琺瑯製、陶磁器製等の材料からなる手洗器25を有している。
この手洗器25には、手洗い用の水を便器洗浄用の給水から分岐して水道水を供給され、リモコンの操作部と連動して動作する電磁弁あるいはレバーハンドルの操作によって開栓・閉栓を行う止水栓等の手洗い水栓(図示せず)が備えられており、手洗い後の水は、物品収納部28c、28dの間の隙間に配置された手洗排水管27を介して便器洗浄用排水管内部に臭気や汚水の逆流を防止する排水トラップ等の装置を介して排水される。
上記の水洗便器装置10bにおいては、両側の物品収納部28c、28dに設けられた開閉扉39a、39bがそれぞれ物品収納部28c、28dの前面側と側面側を覆うことができるように、断面視してL字状であり、実質的に直角形状に形成されている。また、開閉扉39a、39bのヒンジは、物品収納部28c、28dの背面側にそれぞれ設けられている。
この実施の形態では、収納部28を2つの物品収納部28c、28dで構成し、物品収納部28c、28dは間に隙間を持たせて便器本体11の両側に設け、2つの物品収納部28c、28dに被せるように手洗器25を設け、手洗器用の給水、排水装置を収納部28の内部に配置したことにより、従来ロータンクに排水されていた手洗の排水と同様に、ロータンクを持たない便器であっても手洗器25からの排水を便器の排水接続管18に排水することが可能となる。
さらに、2つの収納部28c、28dの開閉扉39a、39bを断面L字状とし、開閉扉39a、39bのヒンジを背面側に設けることにより、便器に着座する使用者に邪魔にならずに扉の開閉ができ、容易に収納部28c、28dからトイレ用品を取り出すことができる。
さらに、2つの収納部28c、28dの開閉扉39a、39bを断面L字状とし、開閉扉39a、39bのヒンジを背面側に設けることにより、便器に着座する使用者に邪魔にならずに扉の開閉ができ、容易に収納部28c、28dからトイレ用品を取り出すことができる。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
図5に示すように、本発明の第3の実施の形態に係る水洗便器装置10cにおいては、便器本体11の上側にトイレ用品を収納するための物品収納部28eを備えた収納部28が設けられており、物品収納部28eの前面下方側に一対のヒンジ43が取付けられた正面扉44を備えている。物品収納部28eは実質的に直方体状となって、正面扉41は矩形板状に形成されている。便器本体11や手洗器25からの排水については、第1の実施形態と同じため、説明を省略する。
この実施の形態では、物品収納部28eの前面下方側にヒンジ43を備えた扉41を有することにより、扉41は、平面視して便器本体11と同一平面内で開くことができる。
図5に示すように、本発明の第3の実施の形態に係る水洗便器装置10cにおいては、便器本体11の上側にトイレ用品を収納するための物品収納部28eを備えた収納部28が設けられており、物品収納部28eの前面下方側に一対のヒンジ43が取付けられた正面扉44を備えている。物品収納部28eは実質的に直方体状となって、正面扉41は矩形板状に形成されている。便器本体11や手洗器25からの排水については、第1の実施形態と同じため、説明を省略する。
この実施の形態では、物品収納部28eの前面下方側にヒンジ43を備えた扉41を有することにより、扉41は、平面視して便器本体11と同一平面内で開くことができる。
なお、上述した第1〜第3の実施の形態においては、手洗器への使用者の操作により吐水するように電磁弁や、レバーハンドルの操作によって開栓・閉栓を行う止水栓等の手洗い水栓としていた。しかし、本発明の水洗便器装置は、便器洗浄水を貯めるタンクがないため、手を洗うのに必要な水を吐水すれば足りる。そのため、手洗い水栓23として、いわゆる自動水栓を使うことができる。すなわち、異物を検出するセンサと、センサが手を検出している間、開弁する電磁弁を設ける。そうすれば、使用者が手を差し出しているときだけ手洗い水を供給するので、水を無駄にすることがない。
また、便器本体11の後部上面に設けた開口11aを介して手洗排水管27や便器洗浄給水管21の先端部を直接、或いは間接的に、便器本体11内に差し込んでいるが、便器本体11の後部側面に開口部を設け、そこから便器本体11内部に手洗排水管27や便器洗浄給水管21の先端部を差し込むようにしてもよい。
10:水洗便器装置
11:便器本体
11a:開口
12:リム部
13:ボール部
13a:トラップ排水部
14:リム通水路(リム洗浄部)
15:ジェットノズル(ジェット給水部)
16:ジェット水通路
17:排出管
18:排水接続管
19:水道給水栓
20:水道水
21:便器洗浄給水管
22:分岐バルブ
23:手洗給水管
23a:手洗い水栓
24:手洗水栓吐水口
25、25a、25b、25c:手洗器
26:逆流防止装置
27:手洗排水管
28:収納部
28a:機構収容部
28b、28c、28d、28e:物品収納部
29:便座
30:コントローラ
31:ロールペーパー
32:ロールペーパー投入口
33:ロールペーパー収納部
34:ロールペーパー取出し部
35:側面扉
36:蓋体
37:前面扉
38:棚
39:開閉扉
40:ヒンジ
41:正面扉
11:便器本体
11a:開口
12:リム部
13:ボール部
13a:トラップ排水部
14:リム通水路(リム洗浄部)
15:ジェットノズル(ジェット給水部)
16:ジェット水通路
17:排出管
18:排水接続管
19:水道給水栓
20:水道水
21:便器洗浄給水管
22:分岐バルブ
23:手洗給水管
23a:手洗い水栓
24:手洗水栓吐水口
25、25a、25b、25c:手洗器
26:逆流防止装置
27:手洗排水管
28:収納部
28a:機構収容部
28b、28c、28d、28e:物品収納部
29:便座
30:コントローラ
31:ロールペーパー
32:ロールペーパー投入口
33:ロールペーパー収納部
34:ロールペーパー取出し部
35:側面扉
36:蓋体
37:前面扉
38:棚
39:開閉扉
40:ヒンジ
41:正面扉
Claims (7)
- 便器本体と、前記便器本体に水道水を給水する給水管と、前記便器本体の後部に設けられて前記給水管の通水を制御するバルブと、前記バルブを開閉制御するコントローラを備え、タンクを介さずに水道管から前記便器本体に直接給水して便器を洗浄する水道直圧式の水洗便器装置において、前記便器本体の後部上面に収納部を設け、さらに該収納部の上部に手洗器を設けたことを特徴とする水洗便器装置。
- 請求項1記載の水洗便器装置において、前記手洗器の排水管を前記便器本体の後部に設けた開口を介して便器本体内の排出管に接続したことを特徴とする水洗便器装置。
- 請求項1記載の水洗便器装置において、前記手洗器の排水管を前記便器本体の後部上面に設けた開口を介して便器本体内の排出管に接続し、前記排水管の前記開口より上方部位を前記収納部内に収めたことを特徴とする水洗便器装置。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の水洗便器装置において、前記収納部をトイレ用品等を収める物品収納部としたことを特徴とする水洗便器装置。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の水洗便器装置において、前記収納部に、底部を開放させた機構収容部を設け、前記便器本体に設けられた前記バルブ及びコントローラを該機構収容部で隠蔽したことを特徴とする水洗便器装置。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の水洗便器装置において、前記便器本体は、ボール部の上縁部に設けたリム部に洗浄水を供給するリム洗浄部およびトラップ排水部を指向するジェット給水部を有し、前記ジェット給水部から洗浄水をトラップ排水部に噴射してトラップ排水部にサイホン現象を発生させてボール内の溜水と汚物を前記排出管に排出させてなり、前記手洗器に給水する手洗給水管に電磁弁を設け、前記コントローラは、前記サイホン現象の終了後に前記電磁弁の給水を停止するよう制御することを特徴とする水洗便器装置。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の水洗便器装置において、前記手洗器に、異物を検出するセンサと、センサが手を検出している間、開弁する電磁弁を設けたことを特徴とする水洗便器装置。
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- 2004-05-19 JP JP2004149108A patent/JP2005330687A/ja not_active Withdrawn
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