JP7435030B2 - 小便器 - Google Patents

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Description

開示の実施形態は、小便器に関する。
従来、公共の男性用トイレなどにおいては、大便器とは別に小便器が設置される場合がある。この場合、小便器は、器具排水管を介して、建物の排水配管に接続される。小便器は、たとえば、使用者の尿を受けるボウル部と、ボウル部に溜水を形成するトラップ部と、ボウル部に向けて洗浄水を吐出して排水配管に対する排水動作を実施する吐水部と、小便器前方の人体などでこの小便器の使用を検知する使用検知部と、吐水部を制御する制御部とを備える。
また、小便器は、使用者による使用(排尿)後にトラップ部内から尿を排出するための本洗浄モードの他、一日のうち所定時間ごとのタイミングでボウル部に向けて洗浄水を吐出する、定時間洗浄である設備保護洗浄モードを実行する場合がある(たとえば、特許文献1参照)。
特開2016-061070号公報
しかしながら、上記したような従来の小便器では、たとえば、小便器に対して使用者が一時的に混雑するような排水配管に排出される尿量が過大となる場合、定時間洗浄である設備保護洗浄を行っても排水配管内の尿汚れを取り除けず、排水配管内において尿石の付着や堆積が生じやすい。すなわち、従来の小便器は、排水配管内における尿石の付着や堆積の抑制について改善の余地があった。
実施形態の一態様は、上記に鑑みてなされたものであって、排水配管内における尿石の付着や堆積を抑制することができる小便器を提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係る小便器は、器具排水管を介して、建物の排水配管に接続される小便器であって、使用者の尿を受けるボウル部と、前記ボウル部に溜水を形成するトラップ部と、前記ボウル部に向けて洗浄水を吐出して前記排水配管に対する排水動作を実施する吐水部と、当該小便器の使用を検知する使用検知部と、前記吐水部を制御して、当該小便器の使用後に洗浄水を吐出する本洗浄モードを実行し、所定タイミングで洗浄水を吐出する設備保護洗浄モードを実行する制御部とを備え、前記制御部は、当該小便器の累積使用時間を算出し、所定時間間隔における前記累積使用時間に応じて前記設備保護洗浄モードを実行する。
このような構成によれば、小便器の累積使用時間から排水配管に排出された尿量を推定することができる。そして、推定された尿量、すなわち、排水配管に排出された尿量に応じて設備保護洗浄を行うため、排水配管内における尿汚れの状況に配慮した洗浄を行うことができる。これにより、たとえば、小便器の使用者が一時的に多くなり、混雑するような状況となり、排水配管に排出される尿量が過大となる場合でも、排水配管内における尿石の付着や堆積を抑制することができる。
また、上記した小便器では、前記制御部は、前記吐水部を制御して当該小便器の使用直前に洗浄水を吐出する前洗浄モードを実行し、所定時間間隔における前記累積使用時間に応じて前記前洗浄モードの洗浄水量を変更する。
このような構成によれば、排出配管に排出された尿量に応じて前洗浄モードの洗浄水量を変更するため、排水配管内における尿汚れの状況に配慮した洗浄を行うことができる。これにより、たとえば、小便器の使用者が一時的に多くなり、混雑するような状況となり、排水配管に排出される尿量が過大となる場合でも、排水配管内における尿石の付着や堆積を抑制することができる。
また、上記した小便器では、前記制御部は、所定時間間隔における前記累積使用時間が予め設定された所定の設定時間以上になると前記前洗浄モードの洗浄水量を増やす。
このような構成によれば、小便器の累積使用時間が設定時間以上になったことを検知することで、排水配管に排出された尿量が洗浄を行うべき量に達したことを推定することができる。そして、この場合には前洗浄モードの洗浄水量を増やすため、たとえば、多数の使用者によって小便器が連続使用されているような設備保護洗浄を行えない場合でも、排水配管内における尿汚れの状況に配慮した洗浄を行うことができる。これにより、たとえば、小便器の使用者が一時的に多くなり、混雑するような状況となり、排水配管に排出される尿量が過大となる場合でも、排水配管内における尿石の付着や堆積を抑制することができる。
また、上記した小便器では、前記制御部は、所定時間間隔における前記累積使用時間が予め設定された所定の設定時間以上の状態において、所定の確保時間の間に当該小便器が使用されない場合には前記設備保護洗浄モードを実行し、前記確保時間の間に当該小便器が使用された場合には当該使用時の前記前洗浄モードの洗浄水量を増やす。
このような構成によれば、排水配管に排出された尿量が洗浄を行うべき量に達した場合、所定の確保時間が確保できる場合は設備保護洗浄を行い、所定の確保時間が確保できない場合、すなわち、所定の確保時間内に使用者が小便器を使用した場合にはこの使用時における前洗浄水量を増やすため、排水配管内における尿汚れの状況に配慮した洗浄を行うことができる。これにより、たとえば、小便器の使用者が一時的に多くなり、混雑するような状況となり、排水配管に排出される尿量が過大となる場合でも、排水配管内における尿石の付着や堆積を抑制することができる。
また、上記した小便器では、前記制御部は、前記設備保護洗浄モードは、洗浄水を用いる第1洗浄モードと、前記第1洗浄モード後に実行され、除菌水を用いる第2洗浄モードとを有し、前記制御部は、前記第1洗浄モードを実行した後、所定の禁止時間内の前記第2洗浄モードを禁止する。
このような構成によれば、設備保護洗浄モードが、洗浄水による第1洗浄モードと、第1洗浄モードが実行された後の除菌水による第2洗浄モードとを有する場合、第1洗浄後の第2洗浄を直ちに実施しないため、除菌水が流されてしまうのを抑えることができ、除菌効果の低下を抑制することができる。
また、上記した小便器では、前記使用検知部は、当該小便器の使用者を検知する人体検知部であり、前記制御部は、前記人体検知部の検知結果に基づいて前記累積使用時間を算出する。
このような構成によれば、小便器の累積使用時間を容易に求めることができ、この結果、排水配管に排出された尿量を容易に推定することができる。
実施形態の一態様によれば、排水配管内における尿石の付着や堆積を抑制することができる。
図1は、第1実施形態に係る小便器を備える小便器システムの説明図である。 図2は、第1実施形態に係る小便器の一例を示す概略側断面図である。 図3は、第1実施形態に係る小便器の自動洗浄ユニットの内部構造の一例を示すブロック図である。 図4は、第1実施形態に係る小便器の本洗浄モードの動作例を示すタイミングチャートである。 図5は、第1実施形態に係る小便器の設備保護洗浄モードの動作例を示すタイミングチャートである。 図6は、第1実施形態に係る小便器の設備保護洗浄モードの処理手順の一例を示すフローチャートである。 図7は、第2実施形態に係る小便器の前洗浄モードの動作例を示すタイミングチャートである。 図8は、第2実施形態に係る小便器の前洗浄モードの処理手順の一例を示すフローチャートである。 図9は、第3実施形態に係る小便器の設備保護洗浄モードおよび前洗浄モードの処理手順の一例を示すフローチャートである。 図10は、第4実施形態に係る小便器の設備保護洗浄禁止モードの処理手順の一例を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する小便器の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
<第1実施形態>
まず、図1を参照して第1実施形態に係る小便器10を備える小便器1システムについて説明する。図1は、第1実施形態に係る小便器10を備える小便器システム1の説明図である。なお、図1には、小便器システム1を模式的に示している。図1に示すように、小便器システム1は、小便器10と、器具排水管50と、排水配管60とを備える。
小便器10は、たとえば、トイレ室の壁面2(図2参照)の表側に複数並んで設置されるか、または、単数で設置される。器具排水管50は、小便器10が壁面2の表側に取り付けられた壁掛け式の場合には、小便器10が設置された壁面2の裏側に設けられる。なお、小便器10が床面3上に直接配置された床置き式の場合には、器具排水管50は床面3の下に設けられる。
器具配水管50は、一端側が小便器10に接続され、他端側が建物の排水配管60に接続される。器具排水管50は、小便器10から流入された排水を排水配管60に流出する。「排水」とは、小便器10から排出される、尿、洗浄水(除菌水などの機能水を含む)、尿を含む洗浄水などのことをいう。
排水配管60は、小便器10が壁掛け式の場合には、小便器10が設置された壁面2の裏側に設けられる。排水配管60は、器具排水管50の構成によっては床面3の下に設けられる場合もある。なお、小便器10が床置き式の場合には、排水配管60は床面3の下に設けられる。排水配管60は、たとえば、緩やかに下り傾斜しつつ横向きに延びている。すなわち、排水配管60は、水平からわずかに傾斜して配置される。以下では、排水配管60における傾斜の上り側を「上流側」、下り側を「下流側」という。
排水配管60は、下流側において縦排水管(図示せず)に接続される。排水配管60は、器具排水管50から流入された排水を縦排水管に流出する。排水配管60内において、排水は、図中の矢線Aで示すように、下流側に向けて流れる。
図1に示す小便器システム1では、複数の小便器10のそれぞれは、器具排水管50を介して、排水配管60に接続される。また、図1に示す小便器システム1では、複数の小便器10は、排水配管60の延伸方向に沿って、所定の間隔をあけて並んで配置される。
次に、図2および図3を参照して第1実施形態に係る小便器10について説明する。図2は、第1実施形態に係る小便器10の一例を示す概略側断面図である。図3は、第1実施形態に係る小便器10の自動洗浄ユニット20の内部構造の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、小便器10は、便器本体11と、自動洗浄ユニット20とを備える。なお、図2に示す例では、小便器10が壁掛け式で床上配管であるが、これに限定されず、器具排水管50が床下まで配管され、排水配管60が床下で配管されたものや、小便器10が床置き式でもよい。
小便器10は、たとえば、便器洗浄(後述する本洗浄)時に0.5~2.0L(好ましくは、0.5~1.0L)の洗浄水量で洗浄する節水型である。以下では、小便器10の正面側を「前」、背面側を「後」、小便器10を正面側から見て、左側を「左」、右側を「右」と規定する。なお、「上」は鉛直方向の上側、「下」は鉛直方向の下側である。
便器本体11は、陶器製である。なお、便器本体11は、これに限定されず、樹脂製のものや、陶器および樹脂を組み合わせたものなどでもよい。便器本体11は、収納部12と、ボウル部13と、排水口部14と、トラップ部15と、排水器具接続部16とを備える。収納部12は、便器本体11の上方端部に形成される。収納部12は、後述する自動洗浄ユニット20を収納するスペースとなる。
ボウル部13は、収納部12の前面12aから下方に向けて延びたボウル面を形成する。ボウル部13は、ボウル面において使用者の尿を受ける。排水口部14は、ボウル部13の底部に形成された排水口14aを有し、ボウル部13からの尿、洗浄水(除菌水などの機能水を含む)または尿を含む洗浄水などをトラップ部15に排出する。
トラップ部15は、排水口部14の下流側において、たとえば、P字トラップを形成し、ボウル部13に溜水Wを形成する。トラップ部15は、溜水Wによって封水を確保している。
排水器具接続部16は、トラップ部15の下流側に形成される。排水器具接続部16には、排水フランジ17が接続される。排水フランジ17には、器具排水管50が接続される。なお、排水フランジ17は、排水器具接続部16に対してシール材(図示せず)を挟んで接続される。器具排水管50は、上記したように、壁面2の表側から裏側まで延びて、排水配管60に接続される。
自動洗浄ユニット20は、便器本体11(ボウル部13のボウル面)を洗浄するものである。図2に示し、かつ、上記したように、自動洗浄ユニット20は、便器本体11の上方端部において収納部12に収納される。収納部12は、便器本体11とは別体である蓋18で閉塞されている。また、収納部12の前面12aは、後方に向けて傾斜している。
このような収納部12に収納された自動洗浄ユニット20は、図3に示すように、給水管21と、止水栓22と、バルブユニット23と、吐水部24とを備える。
給水管21は、水道などの給水源(図示せず)から洗浄水を供給する。止水栓22は、給水管21に接続され、後述するバルブユニット23に対して洗浄水を給水および止水する。バルブユニット23は、止水栓22の下流側に設けられる。
吐水部(以下、スプレッダという)24は、バルブユニット23から供給される洗浄水や、後述する電解水生成ユニット37から供給される機能水(電解水)を、ボウル部13に向けて吐出する。スプレッダ24は、ボウル部13に向けて洗浄水や機能水(電解水)を吐出して排水配管60に対する排水動作を実施する。
バルブユニット23は、分岐部31と、第1定流量弁32と、主吐水流路電磁弁33と、第2定流量弁34と、電解水流路電磁弁35と、逆止弁36と、電解水生成ユニット37とを備える。
分岐部31は、給水管21を、主吐水流路21aおよび電解水流路21bに分岐する。第1定流量弁32は、主吐水流路21aに設けられる。主吐水流路電磁弁33は、主吐水流路21aにおける第1定流量弁32の下流側に設けられる。
第2定流量弁34は、電解水流路21bに設けられる。電解水流路電磁弁35は、電解水流路21bにおける第2定流量弁34の下流側に設けられ、機能水(電解水)を含む洗浄水の吐出および吐出停止を行う。逆止弁36は、電解水流路21bにおける電解水流路電磁弁35の下流側に設けられる。
電解水生成ユニット37は、機能水である電解水を生成し、速やかにスプレッダ24から吐水できるようにスプレッダ24の直上流に配置される。なお、上記した逆止弁36は、電解水の逆流を防止するため、電解水生成ユニット37の上流側に位置している。
電解水生成ユニット37は、電解水生成ユニット37が有する電極において洗浄水中の塩化物イオンから次亜塩素酸を生成して電解水とする構成を有し、生成した電解水を洗浄水として吐出する。なお、電解水は、洗浄水中の塩化物イオンから次亜塩素酸を生成した成分を含む水であり、尿石菌やバクテリアなどの殺菌消毒効果および増殖抑制効果を有する。以下では、このような電解水を「除菌水」という。
スプレッダ24には、小便器10の使用を検知する使用検知部(本実施形態においては、小便器10の前方の使用者の有無を検知するものとし、以下、人体検知センサという)25がボウル部13の前面側を検知可能に取り付けられる。人体検知センサ25は、小便器10の使用者の有無を検知する。
なお、本実施形態では、小便器10の使用するものとして、小便器10の使用者の有無を検知する人体検知センサを用いているが、使用検知部25としては排尿(ボウル部13に向かう尿の動きやトラップ部15内の尿の混じり状態など)の検知でもよく、この場合には、たとえば、光電(光量、距離)センサ、マイクロ波センサ、超音波センサおよび静電センサなどを用いることができる。
自動洗浄ユニット20は、制御部40を備える。制御部40は、人体検知センサ25の検知結果(人体検知センサ25から送信される検知信号)および所定のプログラムなどに基づいて、主吐水流路電磁弁33などを介してスプレッダ24を制御する。
具体的には、制御部40は、人体検知センサ25からの検知信号や所定のプログラムに基づいて主吐水流路電磁弁33を開閉制御し、スプレッダ24から洗浄水を吐出させる。なお、主吐水流路電磁弁33を開いている場合、スプレッダ24から吐出される洗浄水の吐水量(洗浄水量)は、主吐水流路電磁弁33の開弁時間によって決まる。
なお、スプレッダ24は、吐出する洗浄水の瞬間流量を変更可能なように、主吐水流路21aおよび電解水流路21bの両流路からの洗浄水を吐出することもできる。瞬間流量とは、単位時間あたりの流量のことである。
また、スプレッダ24は、吐出する洗浄水の瞬間流量を変更可能なように、主吐水流路21aとは別に追加された他の吐水流路機構を有してもよい。この場合、スプレッダ24は、主吐水流路21aからの洗浄水の吐水量および吐水瞬間流量に加えて、他の吐水流路から吐出される洗浄水などの吐水量および吐水瞬間流量を合計した値で吐水することができる。さらに、主吐水流路21aに吐水瞬間流量を変更する機構を設けることで対応することも可能である。
図3に戻り、制御部40は、人体検知センサ25からの検知信号や所定のプログラムに基づいて電解水流路電磁弁35を開閉制御し、電解水生成ユニット37を作動させて、生成された除菌水をスプレッダ24からボウル部13に向けて吐出させる。
ここで、たとえば、ボウル部13は、水平方向において、上部が比較的大きな曲率半径を有する円弧面を形成し、下部が比較的小さな曲率半径を有する円弧面を形成する。ボウル部13は、底部が湾曲しながら収束するような鉢状に形成される。スプレッダ24は、ボウル部13の左右中心軸上の中央よりも上方の高さ位置に設けられる。
このため、後述する本洗浄モードなどの各洗浄モードにおいては、スプレッダ24から吐出された洗浄水は、ボウル部13を洗浄した後、底部内においてトラップ部15の入口となる排水口14a近傍に一時的に溜まり、一時的に溜まった洗浄水の水頭高さ(通常時の溜水Wの面からの高さ)がトラップ部15内の溜水Wに圧力を及ぼすように作用し、トラップ部15内を置換しつつトラップ部15から器具排水管50および排水配管60に排出される。
図2に示すように、排水口部14には、上流側において目皿19が配置され、下流側において、上記した排水口14aが形成される。また、上記したように、トラップ部15の下流側には排水器具接続部16が設けられる。排水器具接続部16には排水フランジ17が接続されるが、排水フランジ17を省略して排水器具接続部16に器具排水管50が直接接続されてもよい。
また、制御部40は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などにより、記憶部(図示せず)に記憶されているプログラムを、RAM(Random Access Memory)を作業領域として実行することで実現される。なお、制御部40は、たとえば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路によっても実現可能である。
制御部40は、入力される各種の信号に基づいて各部を制御する。図示しない記憶部は、たとえば、RAMやフラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子などによって実現される。本実施形態では、たとえば、マイコン内のRAMが外付けのEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)などに各種設定やフィールドデータを記憶させる。
制御部40は、上記したように、スプレッダ24によるボウル部13に向けた洗浄水の吐出を制御する。制御部40は、小便器10の自動洗浄として、使用者が小便器10を使用した後に、ボウル部13を洗浄するために洗浄水を吐出する本洗浄モードを実行する。また、制御部40は、小便器10の自動洗浄として、一日のうち所定時間ごとのタイミング(所定タイミング)で器具排水管50や排水配管60を洗浄するために洗浄水を吐出する、後述する設備保護洗浄モードを実行する。
なお、制御部40は、小便器10の自動洗浄として、使用者が小便器10を使用する直前に洗浄水を吐出する、後述する前洗浄モードや、設備保護洗浄モードの後述する第1洗浄モードを実行した後に、電解水生成ユニット37で生成された除菌水を吐出する、後述する第2洗浄モードなどを実行してもよい。
次に、図4を参照して第1実施形態に係る小便器10の自動洗浄(本洗浄)について説明する。図4は、第1実施形態に係る小便器10の本洗浄モードの動作例を示すタイミングチャートであり、図4(a)には、使用者を検知し、小便器10を使用したと判断した場合の人体検知および便器洗浄のオンオフのタイミングを示し、図4(b)には、使用者の通過を一時的に検知するなど、有効な検知ではない場合の人体検知および便器洗浄のオンオフのタイミングを示している。
図4(a)に示すように、人体検知センサ25によって使用者の位置が検知エリア内となり(人体検知オン)、検知エリア内において所定の確定時間TA1(たとえば、5秒)以上の人体検知が行われた場合、制御部40は、このような人体検知センサ25からの検知信号に基づいて、小便器10に近づいた小便器10の使用があったと判定する。なお、制御部40は、小便器10の使用があったか否かなどの種々の判定を、たとえば判定部(図示せず)で行う。
人体検知センサ25によって使用者の位置が検知エリア外となると(人体検知オフ)、制御部40は、このような人体検知センサ25からの検知信号に基づいて、使用者が排尿を終えた(小便器10から離れた)と判定する。制御部40は、人体検知がオフになると本洗浄モードを実行する。本洗浄モードでは、ボウル面の尿による汚れを洗い流すとともに、トラップ部15内を洗浄水に置換しつつトラップ部15から尿濃度が高くなった溜水Wを排出する。
なお、図4(b)に示すように、人体検知センサ25によって使用者の位置が検知エリア内となっても(人体検知オンになっても)人体検知センサ25による検知時間が所定の確定時間TA1に満たない場合、制御部40は、たとえば、人が検知エリア内を通過しただけのような有効な検知ではないと判定する。
次に、図5および図6を参照して第1実施形態に係る小便器10の自動洗浄(設備保護洗浄)について説明する。図5は、第1実施形態に係る小便器10の設備保護洗浄モードの動作例を示すタイミングチャートである。図6は、第1実施形態に係る小便器10の設備保護洗浄モードの処理手順の一例を示すフローチャートである。
第1実施形態では、上記した本洗浄モードの他、トラップ部15からの排水が流入する排水配管60における尿石の発生を抑制する目的で定時間洗浄である設備保護洗浄モードを実行する。設備保護洗浄モードでは、上記したように、制御部40がスプレッダ24を制御して、所定タイミングでボウル部13に向けて洗浄水を吐出する。
図5に示すように、制御部40は、所定時間Tごとの所定タイミングで設備保護洗浄モードを実行する。また、制御部40は、人体検知センサ25の検知結果に基づいて、小便器10の累積使用時間Tを算出する。この場合、制御部40は、人体検知センサ25の人体検知オンの時間に基づいた「(小便器10の)使用あり」の時間Tを加算していくことで、累積使用時間T(=ΣT)を算出する。
制御部40は、設備保護洗浄と設備保護洗浄の間において、所定時間T間隔における累積使用時間Tに応じて、設備保護洗浄モードを実行する。具体的には、制御部40は、所定時間T間隔における累積使用時間Tが予め設定された所定の設定時間T(図6参照)以上になると(T≧T)、設備保護洗浄モードを実行する。なお、制御部40は、所定時間T間隔における累積使用時間Tが設定時間Tを超えると(T>T)設備保護洗浄モードを実行してもよい。
この場合、図6に示すように、制御部40は、前回の設備保護洗浄モードを実行してから予め設定された所定時間Tが経過したか否かを判定する(ステップS101)。制御部40は、ステップS101の処理において所定時間Tが経過したと判定した場合(ステップS101Yes)、設備保護洗浄モードを実行する(ステップS102)。なお、制御部40は、たとえば判定部(図示せず)においてステップS101などの処理における判定を行う。
制御部40は、ステップS101の処理において所定時間Tが経過していないと判定した場合(ステップS101:No)、小便器10の累積使用時間Tを算出する(ステップS103)。制御部40は、所定時間T内で累積使用時間Tが所定の設定時間T以上か否かを判定する(ステップS104)。
制御部40は、ステップS104の処理において所定時間T内で累積使用時間Tが所定の設定時間T以上と判定した場合(ステップS104:Yes)、所定時間Tが経過していなくても、設備保護洗浄モードを実行する(ステップS105)。
なお、制御部40は、ステップS105の処理を終えると、ステップS101の処理に戻り、所定時間Tが経過したか否かの判定を開始する。制御部40は、ステップS105の処理後の累積使用時間Tについてはこの設備保護洗浄モード以降で算出し、また、所定時間Tの開始時間についてもこの設備保護洗浄モードを基準にする。
また、制御部40は、ステップS105の処理において所定時間T内で累積使用時間Tが所定の設定時間T未満と判定した場合(ステップS104:No)、たとえば、ステップS101の処理に戻り、前回の設備保護洗浄モードを実行してから所定時間Tが経過したか否かの判定を継続する。
このように、第1実施形態によれば、小便器10の累積使用時間Tから排水配管60に排出された尿量を推定することができる。そして、推定された尿量、すなわち、排水配管60に排出された尿量に応じて、本来の設備保護洗浄のタイミングでなかったとしても設備保護洗浄を行うため、排水配管60内における尿汚れの状況に配慮した洗浄を行うことができる。これにより、たとえば、小便器10の使用者が一時的に多くなり、混雑するような状況となり、排水配管60に排出される尿量が過大となる場合でも、排水配管60内における尿石の付着や堆積を抑制することができる。
また、制御部40が人体検知センサ25の検知結果に基づいて累積使用時間Tを算出するため、使用時間を実測するなどの手段を用いなくても小便器10の累積使用時間Tを容易に求めることができる。これにより、排水配管60に排出された尿量を容易に推定することができる。
<第2実施形態>
次に、図7および図8を参照して第2実施形態に係る小便器10について説明する。図7は、第2実施形態に係る小便器10の前洗浄モードの動作例を示すタイミングチャートである。図8は、第2実施形態に係る小便器10の前洗浄モードの処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、第2実施形態は、制御部40が前洗浄を実施する点で上記した第1実施形態とは構成が異なる。
第2実施形態では、使用者が小便器10を使用する直前に前洗浄を実施する。前洗浄は、ボウル部13の表面(ボウル面)に尿が付着するのを抑えるためにボウル面を濡らすことを主な目的として行うものである。このため、前洗浄の標準的な洗浄水の水量は、前洗浄の後に実施される本洗浄よりも少ない。すなわち、スプレッダ24からの洗浄水の吐水時間が短い。
図7に示すように、人体検知センサ25によって使用者の位置が検知エリア内となり(人体検知オン)、検知エリア内において所定時間TA2(たとえば、2秒)以上の人体検知が行われた場合、制御部40は、人体検知センサ25からの検知信号に基づいて、小便器10に近づいた小便器10の使用者であると判定する。制御部40は、人体検知がオンになってから所定時間TA2経過した後に前洗浄モードを実行する。
人体検知センサ25によって使用者の位置が検知エリア外となると(人体検知オフ)、制御部40は、このような人体検知センサ25からの検知信号に基づいて、使用者が排尿を終えた(小便器10から離れた)と判定する。制御部40は、人体検知がオフになると本洗浄モードを実行する。
なお、第2実施形態においても、第1実施形態と同様、人体検知センサ25によって使用者の位置が検知エリア内となっても(人体検知オンになっても)人体検知センサ25による検知時間が所定時間(前洗浄確定時間)TA2に満たない場合、制御部40は、たとえば、人が検知エリア内を通過しただけのような有効な検知ではないと判定する。
制御部40は、設備保護洗浄と設備保護洗浄との間において、所定時間T間隔における累積使用時間Tに応じて、前洗浄時の洗浄水の水量(以下、前洗浄水量という)を変更する。具体的には、制御部40は、所定時間T間隔における累積使用時間Tが予め設定された所定の設定時間T(図8参照)以上になると、前洗浄水量を増加する。なお、制御部40は、所定時間T間隔における累積使用時間Tが設定時間Tを超えると(T>T)前洗浄水量を増加してもよい。
この場合、図8に示すように、制御部40は、人体検知センサ25の検知結果から小便器10の累積使用時間Tを算出し(ステップS201)、所定時間T内で累積使用時間Tが所定の設定時間T以上か否かを判定する(ステップS202)。なお、制御部40は、たとえば判定部(図示せず)においてステップS201などの処理における判定を行う。
制御部40は、ステップS202の処理において所定時間T内で累積使用時間Tが所定の設定時間T以上と判定した場合(ステップS202:Yes)、人体検知センサ25による使用者の有無を判定し(ステップS203)、使用者ありと判定すると(ステップS203:Yes)、すなわち、次の使用者を検知すると、前洗浄水量を増加して(ステップS204)前洗浄モードを実行する(ステップS205)。
なお、制御部40は、ステップS205の処理を終えると、たとえば、ステップS201の処理に戻り、累積使用時間Tの算出を開始する。制御部40は、ステップS205の処理後の累積使用時間Tについてはこの前洗浄モード以降で算出し、また、所定時間Tの開始時間についてもこの前洗浄モードを基準にする。
また、制御部40は、ステップS203の処理において使用者なし(一時的な検知も含む)と判定した場合は(ステップS203:No)、たとえば、使用者ありと判定するまでステップS203の処理を繰り返す。
制御部40は、ステップS202の処理において所定時間T内で累積使用時間Tが所定の設定時間T未満と判定した場合(ステップS202:No)、人体検知センサ25による使用者の有無を判定し(ステップS206)、使用者ありと判定すると(ステップS206:Yes)、前洗浄水量を標準のままとして(ステップS207)前洗浄モードを実行する(ステップS208)。
なお、制御部40は、ステップS206の処理において使用者なし(一時的な検知も含む)と判定した場合は(ステップS206:No)、たとえば、ステップS202の処理に戻り、累積使用時間Tの算出を継続するとともに、累積使用時間Tが所定時間T内で設定時間T以上か否かの判定を継続する。
このように、第2実施形態によれば、排出配管60に排出された尿量に応じて前洗浄水量を変更するため、排水配管60内における尿汚れの状況に配慮した洗浄を行うことができる。これにより、たとえば、小便器10の使用者が一時的に多くなり、混雑するような状況となり、排水配管60に排出される尿量が過大となる場合でも、排水配管60内における尿石の付着や堆積を抑制することができる。
また、小便器10の累積使用時間Tが設定時間T以上になったことを検知することで、排水配管60に排出された尿量が洗浄を行うべき量に達したことを推定することができる。そして、この場合には前洗浄水量を増やすため、たとえば、多数の使用者によって小便器10が連続使用されているような設備保護洗浄を行えない場合でも、排水配管60内における尿汚れの状況に配慮した洗浄を行うことができる。これにより、たとえば、小便器10の使用者が一時的に多くなり、混雑するような状況となり、排水配管60に排出される尿量が過大となる場合でも、排水配管60内における尿石の付着や堆積を抑制することができる。
<第3実施形態>
次に、図9を参照して第3実施形態に係る小便器10について説明する。図9は、第3実施形態に係る小便器10の設備保護洗浄モードおよび前洗浄モードの処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、第3実施形態は、制御部40が、累積使用時間Tが設定時間T以上の場合に設備保護洗浄または前洗浄水量増加のいずれかを行う点で上記した第1、第2実施形態とは構成が異なる。
第3実施形態では、制御部40は、所定時間Tごとの所定タイミングで設備保護洗浄を実施する。また、制御部40は、人体検知センサ25の検知結果に基づいて、小便器10の累積使用時間Tを算出する。また、制御部40は、使用者が小便器10を使用する直前に前洗浄を実施する。
この場合、図9に示すように、制御部40は、前回の設備保護洗浄モードを実行してから予め設定された所定時間Tが経過したか否かを判定する(ステップS301)。制御部40は、ステップS301の処理において所定時間Tが経過したと判定した場合(ステップS301:Yes)、設備保護洗浄モードを実行する(ステップS302)。なお、制御部40は、たとえば判定部(図示せず)においてステップS301などの処理における判定を行う。
制御部40は、ステップS301の処理において所定時間Tが経過したと判定した場合(ステップS301:Yes)、設備保護洗浄モードを実行する(ステップS302)。
制御部40は、ステップS301の処理において所定時間Tが経過していないと判定した場合(ステップS301:No)、小便器10の累積使用時間Tを算出する(ステップS303)。制御部40は、所定時間T内で累積使用時間Tが所定の設定時間T以上か否かを判定する(ステップS304)。
制御部40は、ステップS304の処理において所定時間T内で累積使用時間Tが所定の設定時間T以上と判定した場合(ステップS304:Yes)、予め設定された確保時間T(たとえば、20秒程度)の間に、人体検知センサ25による使用者の有無を判定する(ステップS305)。
制御部40は、ステップS305の処理において使用者ありと判定した場合(ステップS305:Yes)、すなわち、次の使用者を検知すると、前洗浄水量を増加して(ステップS306)前洗浄モードを実行する(ステップS307)。
なお、制御部40は、ステップS307の処理を終えると、ステップS301の処理に戻り、所定時間Tが経過したか否かの判定を開始する。制御部40は、ステップS307の処理後の累積使用時間Tについてはこの前洗浄モード以降で算出し、また、所定時間Tの開始時間についてもこの前洗浄モードを基準にする。
制御部40は、ステップS305の処理において使用者なし(一時的な検知も含む)と判定した場合(ステップS305:No)、所定時間Tが経過していなくても、設備保護洗浄モードを実行する(ステップS308)。
なお、制御部40は、ステップS308の処理を終えると、ステップS301の処理に戻り、所定時間Tが経過したか否かの判定を開始する。制御部40は、ステップS308の処理後の累積使用時間Tについてはこの設備保護洗浄モード以降で算出し、また、所定時間Tの開始時間についてもこの設備保護洗浄モードを基準にする。
また、制御部40は、ステップS304の処理において所定時間T内で累積使用時間Tが所定の設定時間T未満と判定した場合(ステップS304:No)、たとえば、ステップS301の処理に戻り、前回の設備保護洗浄モードを実行してから所定時間Tが経過したか否かの判定を継続する。
このように、第3実施形態によれば、排水配管60に排出された尿量が洗浄を行うべき量に達した場合、所定の確保時間Tが確保できる場合は設備保護洗浄を行い、所定の確保時間Tが確保できない場合、すなわち、確保時間T内に使用者が小便器を使用した場合にはこの使用時における前洗浄水量を増やすため、排水配管60内における尿汚れの状況に配慮した洗浄を行うことができる。これにより、たとえば、小便器10の使用者が一時的に多くなり、混雑するような状況となり、排水配管60に排出される尿量が過大となる場合でも、排水配管60内における尿石の付着や堆積を抑制することができる。
<第4実施形態>
次に、図10を参照して第4実施形態に係る小便器10について説明する。図10は、第4実施形態に係る小便器10の設備保護洗浄禁止モード(第2洗浄禁止モード)の処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、第4実施形態は、設備保護洗浄モードが、第1洗浄モードおよび第2洗浄モードを有する点で上記した第1~第3実施形態とは構成が異なる。
第4実施形態では、制御部40は、設備保護洗浄モードを実行する場合、まず、第1洗浄モードを実行し、次いで、第2洗浄モードを実行する。第1洗浄モードでは、スプレッダ24からボウル部13に向けて洗浄水を吐出する。第2洗浄モードでは、スプレッダ24からボウル部13に向けて除菌水を吐出する。
また、第4実施形態では、制御部40は、第1洗浄を実施した後、所定の禁止時間T内の第2洗浄の実施を禁止する制御を行う。
この場合、図10に示すように、制御部40は、第1洗浄モードを実行する(ステップS501)。制御部40は、ステップS501の処理から所定の禁止時間T(たとえば、20秒)が経過したか否かを判定する(ステップS502)。なお、制御部40は、たとえば判定部(図示せず)においてステップS502の処理における判定を行う。
ここで、制御部40は、ステップS502の処理において禁止時間Tが経過していないと判定した場合(ステップS502:No)、第2洗浄モードの実行を禁止する(ステップS503)。なお、制御部40は、後述するように、禁止時間Tが経過したと判定するまでステップS503の処理を繰り返す。
制御部40は、ステップS502の処理において禁止時間Tが経過したと判定した場合(ステップS502:Yes)、第2洗浄禁止を解除し(ステップS504)、第2洗浄モードを実行する(ステップS505)。そして、制御部40は、ステップS505の処理を終えると、第2洗浄禁止モードを終了する。
設備保護洗浄モードが、洗浄水による第1洗浄モードと、第1洗浄モードが実行された後の除菌水による第2洗浄モードとを有する場合、第1洗浄の洗浄水が一旦逆流して下流側に流れる前に第2洗浄の除菌水を投入すると、第1洗浄の洗浄水が除菌水の逆流を妨げるだけでなく、接続部60aには、最後に除菌水が流入することで、押し止められていた第1洗浄の洗浄水(逆流水)が最後に通過するため、除菌効果が薄れることがある。
第4実施形態では、第1洗浄後の第2洗浄を直ちに実施しないため、除菌水が流されてしまうのを抑えることができ、除菌効果の低下を抑制することができる。
なお、上記した第1~第4実施形態では、人体検知センサ25による人体検知オンの時間から小便器10の累積使用時間Tを算出する構成としているが、たとえば、尿流などの尿の存在を検知している時間を測定する測定部を備え、測定部の測定結果(尿検知時間)に基づいて小便器10の累積使用時間Tを算出する構成としてもよい。
このような構成によれば、上記した第1~第4実施形態と同様、小便器10の累積使用時間Tを容易に求めることができ、排水配管60に排出された尿量を容易に推定することができる。なお、尿流などの尿の存在を検知している時間を測定するセンサとしては、上記したように、マイクロ波センサや静電容量センサなどが採用される。
また、上記した第1~第4実施形態では、小便器10内に自動洗浄ユニット20を配置する構成としているが、自動洗浄ユニット20を小便器10から離して(分離して)配置する構成としてもよい。また、自動洗浄ユニット20の単一の制御部40によって複数の小便器10を制御する構成としてもよい。また、自動洗浄ユニット20を小便器10から分離してトイレ室の壁面2の裏側(壁裏)に配置し、制御部40が電気通信を介して小便器10間の連携を行うように構成してもよい。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
10 小便器
13 ボウル部
15 トラップ部
24 吐水部(スプレッダ)
25 使用検知部(人体検知センサ)
40 制御部
50 器具排水管
60 排水配管
累積使用時間
所定時間
設定時間
確保時間
禁止時間
溜水

Claims (5)

  1. 器具排水管を介して、建物の排水配管に接続される小便器であって、
    使用者の尿を受けるボウル部と、
    前記ボウル部に溜水を形成するトラップ部と、
    前記ボウル部に向けて洗浄水を吐出して前記排水配管に対する排水動作を実施する吐水部と、
    当該小便器の使用を検知する使用検知部と、
    前記吐水部を制御して、当該小便器の使用後に洗浄水を吐出する本洗浄モードを実行し、所定タイミングで洗浄水を吐出する設備保護洗浄モードを実行する制御部と
    を備え、
    前記制御部は、当該小便器の累積使用時間を算出し、所定時間間隔における前記累積使用時間に応じて前記設備保護洗浄モードを実行し、前記吐水部を制御して当該小便器の使用直前に洗浄水を吐出する前洗浄モードを実行し、所定時間間隔における前記累積使用時間に応じて前記前洗浄モードの洗浄水量を変更する、小便器。
  2. 前記制御部は、所定時間間隔における前記累積使用時間が予め設定された所定の設定時間以上になると前記前洗浄モードの洗浄水量を増やす、請求項に記載の小便器。
  3. 前記制御部は、所定時間間隔における前記累積使用時間が予め設定された所定の設定時間以上の状態において、所定の確保時間の間に当該小便器が使用されない場合には前記設備保護洗浄モードを実行し、前記確保時間の間に当該小便器が使用された場合には当該小便器の使用者による使用時の前記前洗浄モードの洗浄水量を増やす、請求項に記載の小便器。
  4. 前記設備保護洗浄モードは、洗浄水を用いる第1洗浄モードと、前記第1洗浄モード後に実行され、除菌水を用いる第2洗浄モードとを有し、
    前記制御部は、前記第1洗浄モードを実行した後、所定の禁止時間内の前記第2洗浄モードを禁止する、請求項1~のいずれか一つに記載の小便器。
  5. 前記使用検知部は、当該小便器の使用者を検知する人体検知部であり、
    前記制御部は、前記人体検知部の検知結果に基づいて前記累積使用時間を算出する、請求項1~のいずれか一つに記載の小便器。
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