JP2005327545A - 車両用灯具 - Google Patents

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英治 鈴木
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Abstract

【課題】光源からの光を効率よく照射方向に照射できる車両用灯具を提供すること。
【解決手段】リフレクタ20の前方に、第1サブリフレクタ31と第2サブリフレクタ41とからなるサブリフレクタ30を設ける。第1サブリフレクタ31の反射面32は、リフレクタ20の反射面21の焦点の1つである第2焦点F2と第3焦点F3とを焦点とし、第2サブリフレクタ41の反射面42は、第3焦点F3を焦点とする。これにより、ハロゲンバルブ10で発光した光の一部は、リフレクタ20の反射面21で反射した後集光レンズ15を透過して前方を照射し、ハロゲンバルブ10で発光した光の残りは、リフレクタ20の反射面21で反射した後第1サブリフレクタ31の反射面32で反射し、さらに、第2サブリフレクタ41の反射面42で反射して前方を照射する。この結果、光源からの光を効率よく照射方向に照射できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両用灯具に関するものである。特に、この発明は、高効率のリフレクタを有する車両用灯具に関するものである。
従来の車両用灯具では、車両用灯具全体を小型化することによってデザインの自由度が向上するなど、小型化には多くの利点があるが、車両用灯具を小型化する際には、小型化と照射性能とを両立できるプロジェクタタイプの車両用灯具が多く採用されている。例えば、車両用灯具の一例である特許文献1の赤外線照明装置では、リフレクタを2つの焦点を有する回転楕円を基調として形成し、光源を一方の焦点付近に位置させている。この部分に位置する光源を点灯させることにより、光源からの光はリフレクタで反射して他方の焦点に集中する。また、この光が集中する部分の付近には可視光遮断手段であるフィルタが設けられており、リフレクタで反射した光は、このフィルタを透過する際に可視光の大部分が遮断されるので、赤外線のみが透過する。フィルタを透過した赤外線は、その前方に設けられる集光レンズを透過することにより向きが変えられ、所定の方向を照射する。
特開2002−8416号公報
しかしながら、上記のような構造の車両用灯具では、リフレクタで反射した光源からの光のうち、集光レンズに入射されない光は集光レンズによって所定の方向に照射することができないため、光源から照射される光を有効利用することが困難であった。このため、車両用灯具が所定の方向を照射する照射光は、光源が発光する光に対して効率の悪いものとなっていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、光源からの光を効率よく照射方向に照射できる車両用灯具を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、この発明に係る車両用灯具は、光源と、前記光源からの光を反射するリフレクタと、前記リフレクタで反射した光を所定の方向に照射する集光レンズと、を具備するプロジェクタタイプの車両用灯具において、前記リフレクタで反射した光のうち、基本配光パターンで使用されない光を反射する部分であるリフレクタの延長部で反射した光を反射するサブリフレクタが形成されていることを特徴とする。
この発明では、リフレクタで反射した光は従来のプロジェクタタイプの車両用灯具と同様に集光レンズで所定の方向に照射する。このため、リフレクタで反射した光のうち、基本配光パターンで使用されない光、即ち、リフレクタの延長部で反射した光はすれ違い用配光パターン等の基本配光パターンで使用されないが、この光の進行方向にサブリフレクタを設けることにより、基本配光パターンで使用されない光も有効利用できる。例えば、サブリフレクタを複数設け、これらを組合せて照射方向に照射することにより、光源で発光した光を従来のプロジェクタタイプの車両用灯具と比較して有効利用することができる。この結果、光源からの光を効率よく照射方向に照射することができる。
また、この発明に係る車両用灯具は、前記サブリフレクタは、前記延長部で反射した光を前記集光レンズでの照射の方向と同方向に反射することを特徴とする。
この発明では、リフレクタで反射した光のうち、基本配光パターンで使用されない光、即ち、リフレクタの延長部で反射した光を、サブリフレクタで、集光レンズでの照射方向と同方向に反射することができる。また、サブリフレクタを、放物線を基調とした形状で形成し、リフレクタからの光を直接照射方向に反射する場合には、リフレクタからの光を1回反射するだけで所定方向を照射できるので、サブリフレクタで効率よく照射できる。また、サブリフレクタを、回転楕円を基調とした形状と放物線を基調とした形状とを組合せて形成する場合には、リフレクタからの光をサブリフレクタで所定方向に反射する場合、容易に任意の方向に反射させることができる。また、回転楕円を基調とした形状と放物線を基調とした形状とを組合せて形成することにより、任意の配光パターンで反射することも容易になる。これらの結果、光源からの光を、さらに効率よく照射方向に照射することができる。
また、この発明に係る車両用灯具は、前記光源と前記集光レンズとの間には、可視光遮断手段が設けられていることを特徴とする。
この発明では、光源と集光レンズとの間に可視光遮断手段を設けることにより、光源が赤外線を含んでいる場合には、当該車両用灯具から赤外線を照射することができる。赤外線を照射する車両用灯具は、主に車両用車外監視装置の一部として使用され、赤外線を感知する撮像カメラの撮像範囲を照射する際に使われる。この撮像カメラの撮像範囲は、一般的に視野角が狭く、遠方まで撮像可能なため、赤外線を照射する車両用灯具も、遠方まで照射できる方が好ましい。そこで、上記のようにサブリフレクタを備えて光源からの光を有効利用して遠方まで照射可能とし、光源と集光レンズとの間に可視光遮断手段を設けることにより、赤外線を効率よく遠方まで照射できる。この結果、光源からの光を効率よく照射できる車両用灯具を、赤外線を照射する灯具として使用することにより、より実用的な灯具として有効的に使用することができる。
また、この発明に係る車両用灯具は、前記可視光遮断手段の前記集光レンズでの照射方向側には、前記サブリフレクタの反射方向に位置し、且つ、前記サブリフレクタとの間に空隙を有する照射光調整手段が形成されており、前記サブリフレクタで反射した光は、前記照射光調整手段、前記可視光遮断手段での反射、及び前記集光レンズでのレンズ内反射により、前記集光レンズから照射されることを特徴とする。
この発明では、照射光調整手段を設け、サブリフレクタで反射した光を、照射光調整手段、可視光遮断手段での反射、及び集光レンズでのレンズ内反射を繰り返すことにより、サブリフレクタで反射した光を集光レンズから外部に照射している。これにより、可視光遮断手段を透過した光とサブリフレクタで反射した光とを合わせて集光レンズから外部に照射することができる。可視光遮断手段では、可視光を全て遮断できない場合があり、その場合、リフレクタで反射した光が可視光遮断手段を透過する際に、赤外線と共に赤色等の着色光が透過する場合がある。この着色光とサブリフレクタで反射した光とを合わせることにより、着色光は視認できなくなる。この結果、光源からの光を効率よく照射できる車両用灯具を、赤外線を照射する灯具として使用した場合でも、外部からは着色光が視認されない、良好な車両用灯具とすることができる。
本発明にかかる車両用灯具は、光源からの光を効率よく照射方向に照射することができる、という効果を奏する。
以下に、本発明にかかる車両用灯具の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。また、本発明にかかる車両用灯具は様々な灯具が考えられるが、実施例として車両に搭載され、車両の前方を照射するプロジェクタタイプの赤外線投光器について説明する。また、以下の説明は、本発明の赤外線投光器を備えた車両の前方、後方、左側、右側、上側、下側を、赤外線投光器においても前方、後方、左側、右側、上側、下側として説明する。
図1は、本発明の実施例1に係る赤外線投光器の断面図である。図2は、図1のA−A矢視図である。同図に示す赤外線投光器1は、光源として設けられるハロゲンバルブ10と、リフレクタ20と、リフレクタ20の前方に設けられ、リフレクタ20からの反射光を所定の方向に照射する集光レンズ15と、リフレクタ20の前方に位置するサブリフレクタ30と、可視光遮断手段としてハロゲンバルブ10と集光レンズ15との間に設けられる赤外線透過フィルタ50とから形成されている。さらに、前記サブリフレクタ30は、第1サブリフレクタ31と第2サブリフレクタ41とから形成されている。
前記リフレクタ20の内面には、アルミ蒸着等によって反射面21が形成されている。また、当該リフレクタ20の後端付近には、前記ハロゲンバルブ10用の挿通孔22が形成されており、ハロゲンバルブ10は挿通孔22より挿通してリフレクタ20に固定する。また、このハロゲンバルブ10には、電源(図示省略)と電気的に接続されているバルブソケット(図示省略)が接続される。
前記リフレクタ20の反射面21の形状は、中心線55(光軸)上に第1焦点F1及び第2焦点F2の2つの焦点を有し、前記中心線55が中心軸となる回転楕円を基調とする自由曲面の一部となっている。この第1焦点F1及び第2焦点F2は、当該反射面21の形状を決める基準である光学基準点となっている。前記ハロゲンバルブ10は、発光部11が前記第1焦点F1付近に位置するように配置される。また、このリフレクタ20は、前端部23の前後方向における位置が、前記第2焦点F2の前後方向における位置とほぼ同一の位置となっており、前端部23から後方に向かった所定の範囲は、延長部24として形成されている。また、前記赤外線透過フィルタ50は、この第2焦点F2近傍に設けられている。つまり、赤外線透過フィルタ50は、リフレクタ20の前端部23付近に設けられており、当該リフレクタ20の前端部23の内側に、前記中心線55にほぼ直交するように設けられている。
前記サブリフレクタ30は、上述したように第1サブリフレクタ31と第2サブリフレクタ41とから形成されており、第1サブリフレクタ31は、前記集光レンズ15を保持する部分である集光レンズ保持部38を有して集光レンズ15の近傍の後方に位置している。第2サブリフレクタ41は、前記リフレクタ20の前端部23に接続されて一体に形成されており、リフレクタ20の前方に設けられている。
第1サブリフレクタ31には、前記リフレクタ20と同様に反射面32が形成されている。この反射面32は、前記第2焦点F2の前方で前記中心線55の上下に1箇所ずつ、計2箇所に位置する第3焦点F3のうちの一方の第3焦点F3と前記第2焦点F2との2つの焦点を有し、この第3焦点F3と第2焦点F2とを通る中心線35が中心軸となる回転楕円を基調とする自由曲面の一部となっている。また、第1サブリフレクタ31は、当該第1サブリフレクタ31の反射面32と同様に、反射面32の基調となる形状である回転楕円に沿って回転楕円の一部の形状で形成されており、反射面32が回転楕円の内側の面に位置するように形成されている。さらに、この第1サブリフレクタ31は、前方から後方に向かうに従って、回転楕円を基調とする自由曲面が外側に広がるよう形成されており、その自由曲面は、前方或いは外側に凸となって形成されている。
また、第1サブリフレクタ31は、上部第1サブリフレクタ33と下部第1サブリフレクタ34とが設けられている。このうち、上部第1サブリフレクタ33は、上記のように中心線55の上下に1箇所ずつ位置している第3焦点F3のうちの下側の第3焦点F3と前記第2焦点F2とを焦点としており、下部第1サブリフレクタ34は、上記の第3焦点F3のうちの上側の第3焦点F3と前記第2焦点F2とを焦点としている。
また、この第1サブリフレクタ31には、前端部36に集光レンズ保持部38が形成されており、この集光レンズ保持部38によって前記集光レンズ15は第1サブリフレクタ31に保持されている。集光レンズ15は、非球面レンズであって透明の物質、例えばガラス等から形成されている。その形状は、ほぼ円形の凸レンズ状の形状となっており、凸側の面を前方に向けて設けられている。前記集光レンズ保持部38は、この集光レンズ15の凸側の面の一部と、後方側の面の一部の形状とほぼ同一の形状で形成される保持部39を有しており、集光レンズ15は、この保持部39に嵌合することにより第1サブリフレクタ31に保持されている。
第2サブリフレクタ41には、前記リフレクタ20及び前記第1サブリフレクタ31と同様に反射面42が形成されている。この反射面42は、前記第3焦点F3を擬似焦点とする自由曲面の形状で形成されている。この自由曲面は、第3焦点F3を通り、前記中心線55と平行な線である中心線(図示省略)が中心軸となる放物面を基調として形成されており、この放物面の一部の形状が基調となっている。また、第2サブリフレクタ41は当該第2サブリフレクタ41の反射面42と同様に、反射面42の基調となる形状である放物面に沿って放物面の一部の形状で形成されており、反射面42が放物面の内側の面に位置するように形成されている。さらに、この第2サブリフレクタ41は、後端部45から前方に向かうに従って、放物面を基調とする自由曲面が外側に広がるように形成されており、その自由曲面は、後方或いは外側に凸となって形成されている。
また、この第2サブリフレクタ41は、第1サブリフレクタ31と同様に、上部第2サブリフレクタ43と下部第2サブリフレクタ44とが設けられている。このうち、上部第2サブリフレクタ43は、上記のように中心線55の上下に1箇所ずつ位置している第3焦点F3のうちの上側の第3焦点F3を擬似焦点として形成されており、下部第2サブリフレクタ44は、上記の第3焦点F3のうちの下側の第3焦点F3を擬似焦点として形成されている。このように形成される第2サブリフレクタ41は、後端部45が前記リフレクタ20の前端部23と接続されてリフレクタ20と一体に形成されている。
この実施例1にかかる赤外線投光器1は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。この赤外線投光器1を点灯すると、まず、前記ハロゲンバルブ10内の発光部11が点灯する。発光部11が点灯すると、発光部11からの光はリフレクタ20の反射面21で反射する。リフレクタ20の反射面21は、第1焦点F1と第2焦点F2とを焦点とする自由曲面の形状で形成されているため、第1焦点F1付近に位置している前記発光部11からの光がリフレクタ20の反射面21で反射した場合には、反射したこの光は第2焦点F2の方向に向かう。この第2焦点F2付近には、前記赤外線透過フィルタ50が形成されており、また、リフレクタ20の反射面21で反射した光は第2焦点F2付近では収束するため、前記反射面21で反射した光はほぼ全てこの赤外線透過フィルタ50を透過する。ここで、ハロゲンバルブ10で発光した光には、可視光と共に赤外線も含まれているが、赤外線透過フィルタ50は可視光のほぼ全てを遮断するため、前記反射面21で反射した光が赤外線透過フィルタ50を透過する際には、赤外線のみが透過する。
第2焦点F2を通過した赤外線は、拡散しながら進行する。このように拡散しつつ進行する赤外線のうち、比較的内側部分の赤外線、即ち、リフレクタ20の、前記延長部24よりも後方の部分の反射面20で反射した光による赤外線は、前記集光レンズ15の方向に向かう。集光レンズ15の方向に向かい、集光レンズ15に到達した赤外線は、集光レンズ15内に入射する。その際に進行方向が変えられ、その向きでさらに進行し、外部に出射する。その際にも赤外線の進行方向は変えられる。つまり、赤外線が集光レンズ15を透過する際には進行方向が変えられ、具体的には、拡散しつつ進行する赤外線が、集光レンズ15から出射する際には前記中心線55と平行な方向に進行方向が変えられる。この赤外線は、当該赤外線投光器1の基本配光パターンで前方を照射する。
第2焦点F2を通過し、拡散しつつ進行する赤外線のうち、前記集光レンズ15を透過する赤外線の外側を進行する赤外線、即ち、リフレクタ20の、前記延長部24の部分の反射面21で反射した光による赤外線は、前記第1サブリフレクタ31の方向に向かう。つまり、基本配光パターンで使用されない赤外線は、前記延長部24の反射面21で前記第1サブリフレクタ31の方向に反射させる。この第1サブリフレクタ31には反射面32が形成されているので、第1サブリフレクタ31に到達した赤外線は、反射面32によって反射される。この反射面32は、第2焦点F2と第3焦点F3とを焦点とする自由曲面の形状で形成されているため、第2焦点F2の方向からの赤外線が当該反射面32で反射した場合には、赤外線は第3焦点F3の方向に反射する。これにより、第1サブリフレクタ31の反射面32で反射した赤外線は、収束しながら第3焦点F3に向かう。収束しつつ第3焦点F3に向かい、第3焦点F3を通過した赤外線は、拡散しながら進行する。その進行の方向は、この赤外線が通過した第3焦点F3を擬似焦点とする第2サブリフレクタ41の方向に進行する。
第2サブリフレクタ41には反射面42が形成されているので、第2サブリフレクタ41に到達した赤外線は、反射面42によって反射される。この反射面42は、第3焦点F3を擬似焦点とする自由曲面の形状で形成されているため、第3焦点F3の方向からの赤外線が当該反射面42で反射した場合には、赤外線は前方に反射する。即ち、第2サブリフレクタ41の反射面42は、第3焦点F3を擬似焦点とし、この第3焦点F3を通過する前記中心線55と平行な中心線(図示省略)を中心軸とする放物面を基調として形成されているため、第3焦点F3の方向からの赤外線が当該反射面42で反射した場合には、前記中心線55と平行な方向である前方に反射する。
前記第1サブリフレクタ31は、上部第1サブリフレクタ33及び下部第1サブリフレクタ34が設けられており、前記第2サブリフレクタ41は、上部第2サブリフレクタ43及び第2サブリフレクタ44が設けられているので、上記の第1サブリフレクタ31と第2サブリフレクタ41との反射を詳細に説明する。上部第1サブリフレクタ33の反射面32は、前記中心線55の上下に1箇所ずつ位置している第3焦点F3のうちの下側の第3焦点F3と前記第2焦点F2とを焦点としているため、第2焦点F2の方向からの赤外線は、当該上部第1サブリフレクタ33の反射面32で下側の第3焦点F3の方向に反射する。この下側の第3焦点F3は、前記第2サブリフレクタ41のうち下部第2サブリフレクタ44の反射面42の擬似焦点となっているため、下側の第3焦点F3を通過した赤外線は、下部第2サブリフレクタ44の反射面42で前方に反射される。つまり、上部第1サブリフレクタ33の反射面32で反射した赤外線は下部第2サブリフレクタ44の方向に向かい、下部第2サブリフレクタ44の反射面42で前方に反射される。
また、下部第1サブリフレクタ34の反射面32は、前記2箇所の第3焦点F3のうちの上側の第3焦点F3と前記第2焦点F2とを焦点としているため、第2焦点F2の方向からの赤外線は、当該下部第1サブリフレクタ34の反射面32で上側の第3焦点F3の方向に反射する。この上側の第3焦点F3は、前記第2サブリフレクタ41のうち上部第2サブリフレクタ43の反射面42の擬似焦点となっているため、上側の第3焦点F3を通過した赤外線は、上部第2サブリフレクタ43の反射面42で前方に反射される。つまり、下部第1サブリフレクタ34の反射面32で反射した赤外線は上部第2サブリフレクタ43の方向に向かい、上部第2サブリフレクタ43の反射面42で前方に反射される。
図3は、従来の赤外線投光器と本発明の赤外線投光器の照射範囲の比較図であり、(a)は、従来の赤外線投光器の照射範囲を示す図、(b)は、本発明の赤外線投光器の照射範囲を示す図である。当該赤外線投光器1は、主に車両用車外監視装置(図示省略)の一部として使用され、赤外線を感知する撮像カメラ(図示省略)と共に車両に搭載される。この撮像カメラは車両の前方を撮像し、赤外線投光器1はカメラの撮像範囲を赤外線で照射して、外部の状況を撮像カメラによって撮像可能としている。従来の赤外線投光器の照射範囲61は、基本配光パターンのみで照射方向を照射し、比較的車両60に近い部分の広い範囲となっているため、当該車両60に搭載される撮像カメラによる撮像範囲63の、遠方部分を照射することができない。
これに対し、前記赤外線投光器1では、集光レンズ15からの基本配光パターンのみでなく、第2サブリフレクタ41によっても照射方向を照射するため、車両70の遠方までが照射範囲71となっている。これにより、当該車両70に搭載される撮像カメラによる撮像範囲72の遠方まで照射範囲71となっており、さらに、撮像範囲72よりも遠方も照射範囲71に含まれている。これらにより、従来の赤外線投光器では、撮像範囲63の遠方端64から照射範囲61の遠方端62までの範囲αは、夜間等には撮像が困難な範囲となるが、本発明の赤外線投光器1では、撮像範囲72よりも遠方まで照射範囲71となっているので、このような部分は存在しない。また、本発明の赤外線投光器1による照射範囲71が撮像範囲72の全てを照射している部分と、従来の赤外線投光器による照射範囲61が撮像範囲63の全てを照射している部分とを比較すると、本発明の赤外線投光器1の方が所定の差βを有して遠方まで撮像範囲72の全てを照射している。
図4は、赤外線投光器を有する車両用車外監視装置の表示装置での表示状態を示す図であり、(a)は、従来の赤外線投光器を有する車両用車外監視装置の表示装置での表示状態を示す図、(b)は、本発明の赤外線投光器を有する車両用車外監視装置の表示装置での表示状態を示す図である。従来の赤外線投光器で撮像範囲63を照射し、車両60の室内に設けられる表示装置80で撮像した情報を表示した場合には、赤外線投光器の照射範囲61が車両60前方の遠方まで含まれていないので、表示装置80に表示される明確な範囲81が狭く、遠方に該当部分が明確に表示され難い。これに対して、本発明の赤外線投光器1で撮像範囲72を照射し、車両70の室内に設けられる表示装置90で撮像した情報を表示した場合には、赤外線投光器1の照射範囲71が車両70前方の遠方にまで及んでいるので、表示装置90に表示される明確な範囲91が広く、従来の赤外線投光器で撮像範囲63を照射した場合と比較して、特に遠方に該当部分が明確に表示される。
以上の赤外線投光器1は、ハロゲンバルブ10からの光がリフレクタ20の反射面21で反射し、反射後の光が赤外線透過フィルタ50を透過することによって生じた赤外線のうち、照射時に基本配光パターンで使用されない赤外線、即ち、延長部24の部分の反射面21で反射した光による赤外線を第1サブリフレクタ31及び第2サブリフレクタ41によって前方に向けて照射している。この結果、ハロゲンバルブ10からの光を効率よく照射方向に照射することができる。
また、車両用車外監視装置で使用する赤外線投光器は、当該車両用車外監視装置が有する撮像カメラの撮像範囲を照射するが、この撮像カメラは視野角が約10°〜20°程度であるため、視野角が狭く、遠方まで撮像可能なので、赤外線投光器も遠方まで照射できるものが望ましい。そこで、上記のようにリフレクタ20、第1サブリフレクタ31、第2サブリフレクタ41を設けた車両用灯具に赤外線透過フィルタ50を設けることにより、遠方まで赤外線での照射範囲71にすることができる。この結果、ハロゲンバルブ10からの光を効率よく照射方向に照射できる車両用灯具を、赤外線投光器1として使用することにより、より実用的な灯具として有効的に使用することができる。
また、集光レンズ15から照射される赤外線と第2サブリフレクタ41から照射される赤外線とによって遠方まで赤外線で照射することができるので、撮像カメラによる撮像範囲72の遠方まで明確に視認することができる。この結果、夜間等車外が暗い状況での車外の視認性が向上し、車両走行時の安全性の向上を図ることができる。
また、サブリフレクタ30を、第1サブリフレクタ31と第2サブリフレクタ41とを組合せることによって設けているので、これらの位置や角度等を調整することにより、配光パターンを任意の形態に容易に設定することができる。この結果、赤外線投光器1の設計が容易になり、また、配光パターンを任意の形態に容易に設定できるので、最適な配光パターンを有する実用的な赤外線投光器1を容易に製造することができる。
なお、このように第1サブリフレクタ31と第2サブリフレクタ41とを組合せて配光パターンを形成する際には、第1サブリフレクタ31は第2サブリフレクタ41の前方、即ち、第2サブリフレクタ41の反射面42での反射方向に位置しているため、第1サブリフレクタ31は第2サブリフレクタ41のシェードとして利用することができる。このように、第1サブリフレクタ31を第2サブリフレクタ41のシェードとして利用することにより、より容易に任意の配光パターンを形成することができる。また、上記の第1サブリフレクタ31及び第2サブリフレクタ41は、上部第1サブリフレクタ33と下部第1サブリフレクタ34、及び上部第2サブリフレクタ43と下部第2サブリフレクタ44の、それぞれ2つずつのリフレクタによって形成され、また、上下方向に形成されているが、第1サブリフレクタ31及び第2サブリフレクタ41は、それ以外の数で形成してもよく、また、上下方向以外の方向、例えば、左右方向に設けてもよい。第1サブリフレクタ31と第2サブリフレクタ41の数や位置を、目的の配光パターンの形態に応じて設定することにより、より最適な配光パターンを得ることができる。
この赤外線投光器は、実施例1に係る赤外線投光器1と略同様の構成であるが、サブリフレクタを1つのサブリフレクタで形成している点に特徴がある。他の構成は実施例1と同様なので、その説明を省略するとともに、同一の符号を付す。図5は、本発明の実施例2に係る赤外線投光器の断面図である。図6は、図5のB−B矢視図である。実施例2の赤外線投光器100は、実施例1の赤外線投光器1のサブリフレクタ30が第1サブリフレクタ31と第2サブリフレクタ41とから形成されているのに対し、サブリフレクタは1つのサブリフレクタ110によって形成されている。このサブリフレクタ110には、実施例1のサブリフレクタ30と同様に反射面111が形成されている。この反射面111は、前記第2焦点F2を擬似焦点とし、前記中心線55が中心軸となる放物面を基調とした自由曲面の形状で形成されている。この反射面111の詳細な形状は、後方から前方に向かうに従って外側方向に広がるように形成されており、当該反射面111の形状である自由曲面は、後方或いは外側に凸となって形成されている。また、サブリフレクタ110は、前記反射面111の基調となる放物面に沿って放物面の形状で形成されており、反射面111が放物面の内側の面に位置するように形成されている。このサブリフレクタ110は、後端部112がリフレクタ20の前端部23と接続されており、リフレクタ20と一体に形成されている。
前記サブリフレクタ110には、前後方向における所定の位置に、集光レンズ保持部115が形成されている。この集光レンズ保持部115は、実施例1の集光レンズ保持部38と同様に保持部116が形成されている。また、当該集光レンズ保持部115は、当該赤外線投光器100を集光レンズ15の方向から中心線55の形成方向に見た場合、所定の幅で形成されており、この方向から見た場合のサブリフレクタ110或いは集光レンズ15の形状である円形の周方向に、等間隔で4箇所に形成されている。この集光レンズ保持部115によって、集光レンズ15は保持されている。
この実施例2にかかる赤外線投光器100は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。この赤外線投光器100を点灯すると、ハロゲンバルブ10内の発光部11で発光した光がリフレクタ20の反射面21で反射し、その後第2焦点F2を通過、及び赤外線透過フィルタ50を透過することにより、赤外線が第2焦点F2方向から拡散しながら進行する。このように拡散しつつ進行する赤外線のうち、比較的内側部分の赤外線、即ち、リフレクタ20の、前記延長部24よりも後方の部分の反射面20で反射した光による赤外線は、実施例1の赤外線投光器1と同様に、前記集光レンズ15の方向に向かい、集光レンズ15を透過する際に向きを変えられて前記中心線55と平行な方向となって前方に照射される。この赤外線は、当該赤外線投光器100の基本配光パターンで前方を照射する。
第2焦点F2を通過し、拡散しつつ進行する赤外線のうち、前記集光レンズ15を透過する赤外線の外側を進行する赤外線、即ち、リフレクタ20の、前記延長部24の部分の反射面21で反射した光による赤外線は、前記サブリフレクタ110の方向に向かう。つまり、基本配光パターンで使用されない赤外線は、前記延長部24の反射面21で前記サブリフレクタ110の方向に反射させる。このサブリフレクタ110には反射面111が形成されているので、サブリフレクタ110に到達した赤外線は、反射面111によって反射される。この反射面111は、第2焦点F2を擬似焦点とする自由曲面の形状で形成されているため、第2焦点F2の方向から赤外線が当該反射面111で反射した場合には、赤外線は前方に反射する。即ち、サブリフレクタ110の反射面111は、第2焦点F2を擬似焦点とし、前記中心線55を中心軸とする放物面を基調として形成されているため、第2焦点F2の方向からの赤外線が当該反射面111で反射した場合には、前記中心線55と平行な方向である前方に反射する。
以上の赤外線投光器100は、サブリフレクタ110の反射面111で、リフレクタ20の反射面21で反射した光のうち、集光レンズ15を透過し、基本配光パターンで使用する赤外線以外の赤外線を前方、即ち、集光レンズ15での照射方向と同方向に反射している。つまり、リフレクタ20の、延長部24の部分の反射面21で反射した光による赤外線を、サブリフレクタ110の反射面111で直接前方に反射している。これにより、リフレクタ20の反射面21で反射した赤外線を最低限の反射の回数で集光レンズ15での照射方向と同方向に反射している。この結果、ハロゲンバルブ10からの光を、さらに効率よく照射方向に照射することができる。
この赤外線投光器は、実施例2に係る赤外線投光器100と略同様の構成であるが、サブリフレクタの前方に照射光調整リフレクタを設け、さらに、サブリフレクタとリフレクタとの間に放熱孔を設けた点に特徴がある。他の構成は実施例2と同様なので、その説明を省略するとともに、同一の符号を付す。図7は、本発明の実施例3に係る赤外線投光器の断面図である。図8は、図7のC−C矢視図である。実施例3の赤外線投光器130は、実施例2の赤外線投光器100のサブリフレクタ110と同様な形状で形成されるサブリフレクタ140の前方に、照射光調整手段となる照射光調整リフレクタ150が形成されている。この照射光調整リフレクタ150は、前記サブリフレクタ140の前端部142に一体に形成されている。また、照射光調整リフレクタ150は、前記中心線55と略直交する向きで形成される板状の形状で形成されており、外端部152がサブリフレクタ140の前端部142に接続され、内端部153には実施例1、2の集光レンズ保持部38、115と同様に、保持部157を有する集光レンズ保持部156が形成されている。集光レンズ15は、この集光レンズ保持部156によって照射光調整リフレクタ150に保持されている。また、照射光調整リフレクタ150には、前記リフレクタ20やサブリフレクタ110と同様に反射面151が形成されており、この反射面151は、照射光調整リフレクタ150の後方側の面に形成されている。詳細には、この反射面151の向きは、当該照射光調整リフレクタ150の前記外端部152側よりも、前記内端部153側の方が若干前方に位置するように、中心線55と直交する方向に対して若干傾いて形成されている。
この照射光調整リフレクタ150は、当該赤外線投光器130を集光レンズ15の方向から中心線55の形成方向に見た場合、実施例2の集光レンズ保持部115(図6参照)の幅よりも広い幅で形成されている。このような形状の照射光調整リフレクタ150が、同方向から見た場合のサブリフレクタ140或いは集光レンズ15の形状である円形の周方向に、等間隔で4箇所に形成されている。
実施例3の赤外線投光器130では、赤外線透過フィルタ160は、照射光調整リフレクタ150或いは集光レンズ15の近傍の後方に設けられている。この赤外線透過フィルタ160は、照射光調整リフレクタ150の内端部153の径よりも大きい径で形成されており、外端部152の径よりも小さい径で形成されている。このため、上記の位置に設けられる赤外線透過フィルタ160は、前記中心線55と直交する方向において、サブリフレクタ140との間に空隙を有して形成されている。
前記サブリフレクタ140とリフレクタ20との接続部170には、複数の放熱孔175が設けられている。この放熱孔175は、サブリフレクタ140の、リフレクタ20との接続部170付近、即ち、サブリフレクタ140の後端部143付近が外側方向に折り曲げられてリフレクタ20との接続部170が開口され、リフレクタ20との間に孔状の隙間が形成されることにより形成されている。また、サブリフレクタ140とリフレクタ20との接続部170は、前後方向における位置が第2焦点F2の前後方向における位置と近い位置に形成されているので、前記放熱孔175も、前後方向における位置が第2焦点F2の前後方向における位置と近い位置に設けられている。この放熱孔175は、サブリフレクタ140の、前記中心線55を中心軸とする前記後端部143の周方向に複数形成されている。
この実施例3にかかる赤外線投光器130は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。この赤外線投光器130を点灯すると、ハロゲンバルブ10内の発光部11で発光した光がリフレクタ20の反射面21で反射し、その後第2焦点F2を通過する。第2焦点F2を通過後の光は上記のように拡散しながら進行するが、拡散しながら進行する光のうち、比較的内側部分の光は、前記集光レンズ15の後方に位置する赤外線透過フィルタ160を透過する。この赤外線透過フィルタ160を透過する光は、可視光の大部分が赤外線透過フィルタ160で遮断されて赤外線のみが透過する。しかし、可視光の一部、具体的には、可視光のうち赤外線の波長に近い波長である赤色光は、赤外線透過フィルタ160で遮断されない場合がある。この場合には、上記のようにハロゲンバルブ10で発光し、第2焦点F2を通過して赤外線透過フィルタ160に到達した光のうち、赤外線と赤色光のみが赤外線透過フィルタ160を透過する。このように赤外線透過フィルタ160を透過した赤外線と赤色光は、当該赤外線透過フィルタ160の前方に位置する集光レンズ15に入射し、集光レンズ15を透過する際に向きを変えられて前記中心線55と平行な方向となって前方に照射される。この赤外線は、当該赤外線投光器130の基本配光パターンで前方を照射する。
第2焦点F2を通過し、拡散しつつ進行する光のうち、前記赤外線透過フィルタ160の方向に向かう光の外側を進行する光は、前記サブリフレクタ140の方向に向かう。つまり、基本配光パターンで使用されない光は、前記延長部24の反射面21で前記サブリフレクタ140の方向に反射させる。このサブリフレクタ140には、実施例2のサブリフレクタ110の反射面111と同様な形状の反射面141が形成されているので、サブリフレクタ140に到達した光は、当該反射面141によって反射される。第2焦点F2を通過後の光がサブリフレクタ140の反射面141で反射する場合には、この反射面141は、実施例2のサブリフレクタ110の反射面111と同様に第2焦点F2を擬似焦点とする自由曲面の形状で形成されているため、前記中心線55と平行な方向である前方に反射する。
サブリフレクタ140の前方には、前記赤外線透過フィルタ160が設けられているが、赤外線透過フィルタ160とサブリフレクタ140との間には、上記のように空隙を有しているので、サブリフレクタ140の反射面141で前方に反射した光のうちの一部は、この空隙を通って前方に進行する。また、赤外線透過フィルタ160のさらに前方には、周方向に等間隔で照射光調整リフレクタ150が設けられている。前記サブリフレクタ140の反射面141で反射し、当該サブリフレクタ140と前記赤外線透過フィルタ160との間の空隙を通過した光のうち、進行方向に照射光調整リフレクタ150が位置していない光は、そのままサブリフレクタ140から外部に出射して前方を照射する。
一方、サブリフレクタ140の反射面141で反射し、前記空隙を通過後の進行方向に照射光調整リフレクタ150が位置している光は、当該照射光調整リフレクタ150によって前方への進行を遮られる。この照射光調整リフレクタ150には、後方に面して反射面151が形成されている。即ち、サブリフレクタ140の反射面141で反射した光が進行してくる方向に面して反射面151が形成されているため、照射光調整リフレクタ150によって前方への進行を遮られた光は、この反射面151で反射する。この照射光調整リフレクタ150の反射面151は、詳細には、照射光調整リフレクタ150の外端部152側よりも、内端部153側の方が若干前方に位置するように、若干傾いて形成されているため、サブリフレクタ140の反射面141で反射した光が照射光調整リフレクタ150の反射面151で反射した場合には、後方で、且つ、内側方向の斜め方向に反射する。即ち、中心線55の形成方向に対して斜め方向に反射する。
また、照射光調整リフレクタ150の後方には、前記赤外線透過フィルタ160が設けられているため、このように反射した光は赤外線透過フィルタ160の前面161に到達する。この赤外線透過フィルタ160は、赤外線は透過し、可視光は遮断するものであるため、赤外線透過フィルタ160の前面161に斜め方向から到達した光のうち、赤外線はそのまま当該赤外線透過フィルタ160を透過し、可視光は透過せずに赤外線透過フィルタ160で遮られて、当該赤外線透過フィルタ160の前面161で反射をする。前記照射光調整リフレクタ150の反射面151で反射した光は斜め方向に反射するため、赤外線透過フィルタ160の前面161に対して斜め方向に到達するので、この前面161によって反射する可視光は、前方で、且つ、内側方向の斜め方向に反射する。
赤外線透過フィルタ160の前方には前記集光レンズ15が設けられているため、赤外線透過フィルタ160の前面161で反射した可視光は、集光レンズ15内に入射する。集光レンズ15に入射した可視光は、中心線55の方向に対して斜め方向で後方から前方に集光レンズ15内を進行し、集光レンズ15の前部内面180に到達する。可視光は、この前部内面180に対しても斜め方向から到達するが、前部内面180に対するその斜めの角度は、前部内面180に到達する光が外部に出射できる角度以上の角度で可視光は前部内面180に到達するので、当該可視光は外部には出射せず、前部内面180で反射する。即ち、斜め方向に入射した可視光は前部内面180でレンズ内反射をする。これにより可視光は後方の斜め方向に進行し、集光レンズ15の後方から出て、再び前記赤外線透過フィルタ160に到達する。この可視光は、再び赤外線透過フィルタ160の前面161で反射をして集光レンズ15に入射する。可視光は、このように集光レンズ15への入射や出射を繰り返すことにより進行方向が変化し、最終的には集光レンズ15の前方に出射し、前方を照射する。ここで、集光レンズ15からは、上記のように赤外線と共に赤色光も前方に出射しているが、可視光が前方から出射する際には、この赤色光と混色して、白色光に近い可視光で前方に出射し、前方を照射する。
前記サブリフレクタ140の反射面141で反射した光のうち、赤外線透過フィルタ160とサブリフレクタ140との間の空隙を通過せずに、赤外線透過フィルタ160を透過した光は、赤外線のみが透過する。赤外線透過フィルタ160の前方には、周方向に等間隔で照射光調整リフレクタ150が設けられているため、上記の赤外線透過フィルタ160とサブリフレクタ140との間の空隙を通過した光と同様に、赤外線透過フィルタ160を透過した赤外線のうちの一部の赤外線は、直接前方を照射する。また、進行方向に照射光調整リフレクタ150が位置している赤外線は、照射光調整リフレクタ150の反射面151で赤外線透過フィルタ160の方向に反射し、赤外線透過フィルタ160を透過してサブリフレクタ140或いはリフレクタ20の内部方向に戻される。
また、前記ハロゲンバルブ10の発光部11が発光する際には、光を照射すると同時に、熱も発生する。この熱は、サブリフレクタ140とリフレクタ20との接続部170に複数形成された前記放熱孔175より外部に放出される。
以上の赤外線投光器130は、照射光調整リフレクタ150の反射面151でサブリフレクタ140からの光を反射し、その光を赤外線透過フィルタ160の前面161で反射させ、さらに、集光レンズ15でのレンズ内反射させることにより、サブリフレクタ140の反射面141で反射した光のうち、可視光を集光レンズ15から照射している。この集光レンズ15からは、赤外線透過フィルタ160の性質によってはハロゲンバルブ10で発光した光のうち、赤外線透過フィルタ160を透過した赤外線と共に、赤外線透過フィルタ160を透過した赤色光が照射される場合がある。そのような場合でも、上記のように集光レンズ15から可視光を照射することにより、可視光と赤色光とを混色させて外部に照射できるので、外部からは赤色光が視認されることはない。また、この混色した照射光は、集光レンズ15から外部に出射される際には混色されて出射するので、当該赤外線投光器130の近傍においても、混色された照射光が照射される。これらの結果、赤外線透過フィルタ160を使用して集光レンズ15から赤外線を照射する場合でも、外部からは着色光が視認されない、良好な赤外線投光器130とすることができる。
また、サブリフレクタ140とリフレクタ20との接続部170に放熱孔175を設けているので、ハロゲンバルブ10の点灯時に発生する熱は当該放熱孔175から外部に放出され、リフレクタ20及びサブリフレクタ140内の温度の上昇を抑制することができる。また、この前記接続部170付近は、サブリフレクタ140、リフレクタ20共に、ハロゲンバルブ10で照射した光の反射にはあまり使用されない部分なので、この部分に放熱孔175を設けても前記の光の反射にはほとんど影響が無い。このため、ハロゲンバルブ10からの光の反射の効率を低減することなく、放熱孔175を設けることができる。これらの結果、ハロゲンバルブ10で発光した光を、照射方向へ照射する効率を低減することなく、赤外線投光器130の温度上昇を抑制することができる。
なお、実施例1〜3の赤外線投光器は、光源としてハロゲンバルブ10を用いているが、光源は白熱電球など、照射光に赤外線が含まれているものであれば、どのようなものを用いてもよい。光源からの照射光に赤外線が含まれていれば、その照射光を、赤外線透過フィルタ50、160を透過させることにより、可視光を遮断して赤外線を照射方向に照射することができる。
また、実施例1〜3では、車両の前方を照射する赤外線投光器について説明しているが、赤外線投光器は、車両の後方など前方以外の方向に照射するものであってもよい。前方以外の方向に照射する場合でも、赤外線を感知する撮像カメラと組み合わせ、撮像カメラの撮像範囲を赤外線投光器で照射することにより、夜間等の車外の状況を視認することができる。この結果、車両運転時の安全性の向上を図ることができる。
また、上記の説明では、ハロゲンバルブ10と集光レンズ15との間に赤外線透過フィルタを設けて車両用灯具を赤外線投光器として使用しているが、本発明の車両用灯具は、赤外線投光器以外に車両のヘッドランプやドライビングランプ等として使用してもよい。これらの場合には、赤外線透過フィルタを設けずに、光源からの光を直接集光レンズ15やサブリフレクタによって外部に向けて照射する。例えば、本発明の車両用灯具をすれ違いビーム用のヘッドランプとして使用した場合、上記の基本配光パターンはすれ違い用配光パターンとなり、このすれ違い用配光パターンで使用されない光を、サブリフレクタで反射してすれ違い用配光パターンの左右を照射する光として使用してもよい。これにより、光源からの光を効率よく広い範囲に照射することができる。この結果、車両のヘッドランプやドライビングランプ等に本発明の車両用灯具を使用した場合でも、光源からの光を効率よく照射方向に照射することができる。
以上のように、本発明にかかる車両用灯具は、光源からの光を効率よく照射光として使用する場合に有用であり、特に、車両に装備される灯具に適している。
本発明の実施例1に係る赤外線投光器の断面図である。 図1のA−A矢視図である。 従来の赤外線投光器と本発明の赤外線投光器の照射範囲の比較図である。 赤外線投光器を有する車両用車外監視装置の表示装置での表示状態を示す図である。 本発明の実施例2に係る赤外線投光器の断面図である。 図5のB−B矢視図である。 本発明の実施例3に係る赤外線投光器の断面図である。 図7のC−C矢視図である。
符号の説明
1 赤外線投光器
10 ハロゲンバルブ
11 発光部
15 集光レンズ
20 リフレクタ
21 反射面
22 挿通孔
23 前端部
24 延長部
30 サブリフレクタ
31 第1サブリフレクタ
32 反射面
33 上部第1サブリフレクタ
34 下部第1サブリフレクタ
35 中心線
36 前端部
38 集光レンズ保持部
39 保持部
41 第2サブリフレクタ
42 反射面
43 上部第2サブリフレクタ
44 下部第2サブリフレクタ
45 後端部
50 赤外線透過フィルタ
55 中心線
60 車両
61 照射範囲
62 遠方端
63 撮像範囲
64 遠方端
70 車両
71 照射範囲
72 撮像範囲
80 表示装置
81 明瞭な範囲
90 表示装置
91 明瞭な範囲
100 赤外線投光器
110 サブリフレクタ
111 反射面
112 後端部
115 集光レンズ保持部
116 保持部
130 赤外線投光器
140 サブリフレクタ
141 反射面
142 前端部
143 後端部
150 照射光調整リフレクタ
151 反射面
152 外端部
153 内端部
156 集光レンズ保持部
157 保持部
160 赤外線透過フィルタ
161 前面
170 接続部
175 放熱孔
180 前部内面

Claims (4)

  1. 光源と、前記光源からの光を反射するリフレクタと、前記リフレクタで反射した光を所定の方向に照射する集光レンズと、を具備するプロジェクタタイプの車両用灯具において、
    前記リフレクタで反射した光のうち、基本配光パターンで使用されない光を反射する部分であるリフレクタの延長部で反射した光を反射するサブリフレクタが形成されていることを特徴とする車両用灯具。
  2. 前記サブリフレクタは、前記延長部で反射した光を前記集光レンズでの照射の方向と同方向に反射することを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 前記光源と前記集光レンズとの間には、可視光遮断手段が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用灯具。
  4. 前記可視光遮断手段の前記集光レンズでの照射方向側には、前記サブリフレクタの反射方向に位置し、且つ、前記サブリフレクタとの間に空隙を有する照射光調整手段が形成されており、
    前記サブリフレクタで反射した光は、前記照射光調整手段、前記可視光遮断手段での反射、及び前記集光レンズでのレンズ内反射により、前記集光レンズから照射されることを特徴とする請求項3に記載の車両用灯具。
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