JP2005325801A - 流体循環装置および発熱体冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 第1、第2ポンプ室の翼を電力で回転駆動する駆動部を有する電動ポンプにより、温度差がある2つの回路の流体を循環させる場合に、流体の熱により発生する電動ポンプの動作不良を低減できる発熱体冷却装置を提供する。
【解決手段】 ポンプハウジング内に配置される第1、第2ポンプ室12c、12dおよびモータ空間12qと、各ポンプ室12c、12d内に配置される翼32、33と、モータ空間12q内に配置され、電力により翼32、33を回転駆動させる共通のモータ部とを有する電動ポンプ12において、ポンプハウジング内に第2ポンプ室12dを挟むように第1ポンプ室12cとモータ空間12qを配置し、第2ポンプ室12dを電気機器冷却回路11に配置し、第1ポンプ室12cをヒータ通路22に配置する。
【選択図】 図1

Description

流体を循環する流体循環装置、および発熱体を冷却する発熱体冷却装置に関し、車両に搭載される内燃機関(エンジン)、電動モータ等の発熱体の冷却に適用して好適である。
従来、ポンプハウジング内に2つのポンプ室およびモータ空間を有し、モータ空間内に配置されるモータ部により各ポンプ室内の翼を回転させる電動ポンプが特許文献1にて知られている(以下、従来例と称す)。
従来例のポンプでは、ポンプハウジング内の空間は、第2ポンプ室を挟むように第1ポンプ室とモータ空間が配置される。つまり、モータ部が配置されるモータ空間に第2ポンプ室が隣接し、モータ空間と第1ポンプ室は離れて配置されている。
また、ポンプハウジングには第1、第2ポンプ室を仕切る仕切り部と、第2ポンプ室とモータ空間とを仕切る隔壁が配置されている。第1、第2ポンプ室内の翼は仕切り部を貫通する回転軸に固定されている。そして、モータ部が与える磁力を受けて第2ポンプ室の翼が回転すると、第2ポンプ室の翼が一体に固定される回転軸と第1ポンプ室の翼も回転する。これにより、第1ポンプ室および第2ポンプ室の翼が回転し、独立した2つの通路の流体を流すことができる。
従来例では、図3に示すようにエンジンから吸熱した冷却水流れが前席熱交換器54に流れる前席側通路52と、後席熱交換器55に流れる後席側通路53とに分岐しており、前席側通路52には第1ポンプ室12cが配置され、後席側通路53には第2ポンプ室12dが配置されている。したがって、第1ポンプ室12c内の翼32と第2ポンプ室12d内の翼33を回転させて、前席側通路52および後席側通路53で冷却水を循環させることができる。
特許第3014991号公報
従来例では、2つのポンプ室が1つの通路から分岐したほぼ同じ温度の冷却水が流れる前席側通路52と後席側通路53に配置されている。したがって、第1、第2ポンプ室12c、12dと通路52、53との配置関係により、モータ空間12qが隣接する第2ポンプ室12dの冷却水から受ける熱量に違いは生じない。
本発明者らは、後述の図1のようにハイブリッド車両に搭載されるエンジン24から吸熱した冷却水が空調用空気を加熱するヒータ25を有するヒータ回路22と、電動モータ16を含む電気機器15、16を冷却する冷却回路11にそれぞれポンプ室12c、12dを配置して各回路11、22の冷却水を循環することを検討した。
これによると、電気機器15、16の耐熱温度(誤作動なく作動可能な温度を指す)と、エンジン24の運転に適した温度には差がある(エンジンの運転に適した温度は約100℃、電気機器の耐熱温度は約65℃)。したがって、当然に電気機器冷却回路11を流れる冷却水とヒータ回路22を流れる冷却水には温度差が生じている。
この時、より冷却水の温度が高いヒータ回路22にモータ空間が隣接する第2ポンプ室12dを配置すると、冷却水の熱によりモータ空間内のモータ部12bが誤作動、作動効率の低下などを起こす場合もある。
本発明は、上記点に鑑み、第1、第2ポンプ室の翼と、これらの翼を電力で回転駆動する駆動部とを有する電動ポンプにより、2つの回路の流体を循環させる発熱体冷却装置において、回路を流れる流体に温度差がある場合に流体の熱に起因する電動ポンプの動作不良を低減することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、流体循環装置において、ポンプハウジング(12a)内に配置される第1ポンプ室(12c)、第2ポンプ室(12d)およびモータ空間(12q)と、各ポンプ室(12c、12d)内に配置される翼(32、33)と、モータ空間(12q)内に配置され、電力により翼(32、33)を回転駆動させる共通のモータ部(12b)とを有する電動ポンプ手段(12)と、第1ポンプ室(12c)の翼(32)が循環させる流体が流れる第1流体回路(22)と、第2ポンプ室(12d)の翼(33)が循環させる流体が流れる第2流体回路(11)とを備え、
第2流体回路(11)には、第1流体回路(22)の流体よりも低温の流体が流れるようになっており、第2ポンプ室(12d)は、モータ空間(12q)に隣接するように配置されており、第1ポンプ室(12c)は、第2ポンプ室(12d)を介在してモータ空間(12q)と離れるように配置されることを特徴とする特徴としている。
これによると、モータ空間(12q)が隣接している第2ポンプ室(12d)には、第1流体回路(22)の流体よりも低温の第2流体回路(11)の流体が流れるため、モータ空間(12q)が流体から受ける熱を少なくすることができる。したがって、モータ空間(12q)内のモータ部(12b)が流体の熱による誤作動を起こしたり、作動効率の低下などを起こしたりすることを低減できる。
また、流体の温度がモータ部(12b)の発熱温度よりも低い場合には、モータ部(12b)の熱が流体に奪われるため、熱による誤作動、作動効率の低下などを防止できる。
また、請求項2に記載の発明のように、請求項1に記載の流体循環装置を備えた発熱体冷却装置であって、第1流体回路を第1発熱体(24)から吸熱して高温状態となった流体が流れるとともに、流体により加熱対象を加熱するヒータ(25)を有するヒータ回路(22)とし、第2流体回路を第2発熱体(15、16)から吸熱し、放熱器(13)で放熱する流体が流れる冷却回路(11)とすれば、請求項1で述べた効果を有する発熱体冷却装置を構成することができる。
また、請求項3に記載の発明のように、請求項2に記載の発熱体冷却装置において、第1発熱体を車両に搭載される内燃機関(24)とし、第2発熱体を車両に搭載される電気機器(15、16)として、ヒータ(25)が車両の車室内へ流れる空調用空気を加熱するようにすれば、請求項2の効果を有する発熱体冷却装置を具体的に構成することができる。
また、請求項4に記載の発明のように請求項3に記載の発熱体冷却装置において、電気機器(15、16)に、少なくとも車両走行用のモータ(16)が含まれていてもよい。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
図1は、本発明の発熱体冷却装置をエンジンと走行用モータの2つの走行駆動源を有するハイブリッド車両に適用した第1実施形態を示している。一般的に、走行用モータおよび走行用モータを動作させる電気機器の耐熱温度(誤作動なく作動可能な温度を指す)とエンジンの運転に適した温度には差がある。エンジンの運転に適した温度は約100℃、電気機器の耐熱温度は約65℃である。
したがって、第1実施形態の発熱体冷却装置には、第1発熱体であるエンジン24を冷却するエンジン冷却回路21と、第2発熱体である走行用モータ16、インバータ15等の電気機器を冷却する冷却回路である電気機器冷却回路11が備えられている。各冷却回路11、21には、それぞれ熱を移動させる熱媒体である冷却水が流れている。
まず、冷却水の流れに沿って電気機器冷却回路11を説明する。冷却水は電気機器冷却回路11に配置された第1ポンプ手段であるポンプ12により、電子機器冷却回路11内を循環する。このポンプ12の構造については後述する。
ポンプ12から吐出された冷却水は、放熱器である電気機器放熱器13へ流入する。電気機器放熱器13では、冷却水が送風機13aから送風される空気へ放熱、言い換えると冷却水が送風空気により冷却される。
電気機器放熱器13で放熱した冷却水はインバータ15へ流れ、インバータ15の熱を吸熱する。インバータ15は周知のように車両電源の直流電圧を交流電圧に変換して、例えば走行用モータ17等に給電するとともに、交流電圧の周波数を変化させることによりモータ16等の回転数を制御するものである。なお、インバータ15は他の電気機器よりも耐熱温度が低いため、電気機器放熱器13のすぐ下流に配置されており、放熱直後の低温状態の冷却水がインバータ15を冷却するようになっている。
インバータ15から吸熱した冷却水は走行用モータ16へ流れ、走行用モータ16から吸熱する。ここで、走行用モータ16は電力による駆動で車両を移動させるものである。走行用モータ16から吸熱した冷却水は、再びポンプ12へ吸引、吐出されて電気機器冷却回路11を循環する。
次に、エンジン冷却回路21について説明すると、エンジン冷却回路21は周知のエンジン冷却回路と同様の構成であり、このエンジン冷却回路21にはエンジン24から動力を得て駆動する機械式ポンプ23が配置されている。
機械式ポンプ23から吐出された冷却水は、エンジン24へ流れてエンジン24の熱を吸熱する。エンジン24から吸熱した冷却水の流れは、ヒータ25へ向かうヒータ通路22と、エンジン放熱器27へ向かうエンジン冷却回路21とに分岐する。ヒータ通路22へ流れた冷却水は、ヒータ25にてブロワ26により車室内へ流れる空気を加熱、つまり車室内空気へ放熱した後に、エンジン冷却回路21におけるエンジン放熱器27と機械式ポンプ23との間の部位でエンジン冷却回路21に合流して、再び機械式ポンプ23へ吸引、吐出される。なお、本実施形態ではヒータ通路22において、ヒータ25の冷却水流れ下流側部位にはポンプ12が配置されている。
ヒータ通路22に第1ポンプ室12cを配置しているのは、エンジン24が停止、つまり機械式ポンプ23が停止した場合にヒータ回路22内の冷却水を循環して、エンジン24および冷却水が持つ余熱を使用してヒータ25で空調用空気を加熱するためである。
一方、エンジン冷却回路21を流れた冷却水は、エンジン放熱器27にて送風機27aから送風される空気へ放熱する。なお、エンジン冷却回路21には冷却水が一定温度以上の場合には冷却水をエンジン放熱器27(エンジン冷却回路21)へ流し、冷却水が一定温度より低い場合には冷却水をエンジン放熱器27(エンジン冷却回路21)へは流さずにヒータ通路22のみを流すサーモスタット28が備えられている。
ところで、周知のように長時間駐車後のエンジン始動時などエンジン24、つまり冷却水の温度が低い場合にはエンジン24の運転効率(例えば、燃費)が低い。しかし、サーモスタット28により冷却水が一定温度より低い時は、冷却水がエンジン放熱器27で放熱しないため、エンジン24が速やかに運転効率の高い温度(以下暖機温度と称す)にまで温まる、つまりエンジン24の暖機時間を短くすることができる。一方、冷却水温度が所定温度よりも高い時は、エンジン24から吸熱した冷却水の熱をエンジン放熱器27で放熱させることができる。
次に、図2を使用してポンプ12の構造を説明すると、ポンプ12のケースであるホンプハウジング12a内には、駆動手段であるモータ部12bが配置されるモータ空間12qと第1、第2の2つのポンプ室12c、12dが配置されている。本実施形態では、第1ポンプ室12cはヒータ通路22に配置され、第2ポンプ室12dは電気機器冷却回路11に配置されている(図1参照)。
本実施形態のポンプ構造について、図2を使用してより詳細に説明すると、ポンプハウジング12a内の空間は、隔壁12hにより図2中の左側のモータ空間12qと、右側の第1、第2ポンプ室12c、12dに分割されている。隔壁12hは、例えば、樹脂などの非磁性体を材料として成形されており、ポンプハウジング12aに固定されている。
モータ空間12qには、モータ部12bが配置されている。本実施形態のモータ部12bには、磁界発生手段であるコイル12eが配置されている。なお、12fはモータ部12bの駆動回路である。
本実施形態では、第2ポンプ室12dの左側がモータ空間12qに接して配置され、第2ポンプ室12dの右側は第1ポンプ室12cに接している。また、第1、第2ポンプ室12c、12dの間にはポンプ室仕切板12iが配置されている。このポンプ室仕切板12iには、回転軸31が回転可能に嵌合する孔が形成されている。さらに、第1、第2ポンプ室12c、12dには、それぞれ冷却水が流入する流入口12j、12m、冷却水が流出する流出口12k、12n、および回転軸31と一体の翼32、33が配置されている。第1ポンプ室12c内には翼32が配置されており、第2ポンプ室12d内には翼33が配置されている。
この翼32、33は、回転軸方向Rから流入する冷却水(矢印A、B)を回転軸31の回転方向(遠心方向)から流出させる(矢印C、D)、いわゆる遠心式ポンプと同様の翼形状をしている。なお、モータ部12b側に近い第2ポンプ室12dの翼33には、モータ部12bの周囲を囲む形状のマグネット部33aが形成されている。マグネット部33aには磁気を帯びた部材、例えば磁石が配置されている。
また、第1ポンプ室12cと第2ポンプ室12dとの間には、両ポンプ室12c、12d間のシールを行う軸封部材34が備えられている。この軸封部材としては、Oリング、特許文献1に記載のようなポンプ室の圧力差によりシール材を回転軸に圧接させるもの、特開2001−132634号公報、または特開2003−307224号公報に記載のようなリップ型シールなど、第1、第2ポンプ室12c、12d間のシールができるものであって、回転軸31が回転可能なものであればよい。
なお、12pはポンプ12を固定するためのブラケットである。また、本実施形態では、電子制御装置(ECU、図示せず)により、ポンプ12の回転数、送風機13a、27aおよびブロワ26の送風量などを制御している。さらに、温度センサ14、29などのセンサ信号もECUに入力される。
次に、上記構成において本実施形態のポンプ12の作動を説明すると、ECUからの信号がコネクタ12gを介して駆動回路12fに入力されると、コイル12eに電流が流れ磁界(磁力)が発生する。この磁力を翼33のマグネット部33aが受けると、回転軸31を軸として翼33が回転する。さらに、回転軸31と一体の翼32も回転する。
この翼32、33の回転により、冷却水が流入口12j、12mからポンプ室12c、12d内に吸引され(矢印A、B)、回転軸31の回転方向(遠心方向)に位置する流出口12k、12nから吐出する(矢印C、D)。このようなポンプ12の作動により、電気機器冷却回路11の冷却水とヒータ通路22の冷却水を循環させている。
電気機器冷却回路11の冷却水は、走行用モータ16、インバータ15から吸熱して、この熱を電子機器放熱器13で放熱する。これにより走行用モータ16、インバータ15が作動による発熱で耐熱温度を超えてしまうことを防止している。なお、ECUはインバータ15の冷却水流れ上流の水温センサ14の検出温度がインバータ15の耐熱温度以上とならないように送風機13aの送風量(放熱器13への熱負荷)を制御している。
また、エンジン冷却回路21では、冷却水の温度が低くサーモスタット28が通路を閉じている場合には、冷却水がヒータ通路22のみを流れる。一方、冷却水の温度が高くサーモスタット28が通路を開いている場合には、冷却水がヒータ通路22とエンジン冷却回路21を流れる。これによりエンジン24が効率の悪い低温や、運転に最適な温度以上となることを防止している。なお、ECUはエンジン24の冷却水流れ上流の水温センサ29の検出温度がエンジン24の運転に最適な温度以上とならないように送風機27aの送風量(放熱器27への熱負荷)を制御している。
次に、第1実施形態による作用効果を列挙すると、(1)モータ空間12qに隣接している第2ポンプ室12dには、ヒータ通路22の冷却水よりも低温の電気機器冷却回路11の冷却水が流れるため、モータ空間12qが冷却水から受ける熱を少なくすることができる。
したがって、モータ空間12q内のモータ部12b、駆動回路12fなどが冷却水の熱による誤作動を起こしたり、作動効率が低下したりすることを低減できる。また、冷却水の温度がモータ部12bの発熱温度よりも低い場合には、モータ部12bの熱を冷却水に吸熱させることができるため、熱による誤作動、作動効率の低下などを防止できる。
(2)電気で駆動するポンプ12をヒータ通路22に配置したため、エンジン24の動力により駆動する機械式ポンプ23が停止していても、ヒータ通路22の冷却水を循環して冷却水およびエンジン24の余熱により、ヒータ25に加熱性能を発揮させることができる。
(3)ポンプ12はホンプハウジング12a内の2つのポンプ室12c、12dにそれぞれ配置される翼32、33を1つのモータ部12bで回転させて独立した電子機器冷却回路11とヒータ通路22の冷却水を循環させている。したがって、冷却回路11およびヒータ通路22にそれぞれポンプを配置した場合に比べてポンプ数を半減することができる。これにより、発熱体冷却装置全体としてのコストを低減することができる。
また、ポンプ数が半減したため、発熱体冷却装置としての搭載空間が減少、つまり搭載性を向上することができる。これにより、より狭い空間に発熱体冷却装置を配置することができる。
(4)電気機器冷却回路11の配管とヒータ回路22の配管がポンプ12に集約されるため、各回路11、22にポンプが配置されており、ポンプの位置が離れている場合に比べて配管を容易に組み付けることができる。
(5)仕切り板12hにより、モータ部12bを密封空間内に配置し、モータ部12bのコイル部eが発生する磁力により、仕切り板12hを介して翼33(マグネット部33a)を回転させている。このため、モータ部12bをより確実にシールされた密封空間内で駆動させることができる。これにより、水分に弱い電気部品を有するモータ部12bに冷却水が流入してモータ部12bが破損することを防止できる。
(他の実施形態)
上述の実施形態では、第1流体回路をヒータ通路22、第2流体回路を電気機器冷却回路11とした例を示したが、本発明は上記の回路に限らず、温度差のある2つの独立した回路に適用すれば効果を発揮できる。流体回路は、例えば水冷媒熱交換器で冷却され、クーラで車室内への空調空気を冷却する冷却水が流れる冷房冷水回路などである。
また、冷却流体で冷却される発熱源としては、冷凍サイクル放熱器、乾燥剤吸着発熱など物理変化による発熱や、燃焼器や燃料電池(FC)などの化学反応による発熱や、二次電池や電気部品の各種変換ロス等の発熱など様々である。
また、上述の実施形態では、車両の発熱源を冷却する例を示したが、本発明は車両などの移動体に搭載される発熱源に限らず、定置固定された発熱源を冷却流体で冷却するものであってもよい。
また、上述の実施形態では、電気機器がインバータ15の例を示したが、電気機器は電圧を変換する変圧器であるDC−DCコンバータ、主として走行用モータ16に給電する発電機など作動により発熱する機器であればよい。また、モータの回転数を切り換える変速ギヤなど電気機器による駆動で発熱する発熱体から吸熱してもよい。
また、上述の実施形態では、電子機器が冷却回路11において直列的に配置されていたが、耐熱温度が近い機器を並列的に配置してもよい。
また、上述の実施形態では、ポンプ12の翼32、33が軸方向Rからの流体を遠心方向へ流す遠心式の形状であったが、遠心方向からの流体を遠心方向へながす貫流式の形状であってもよい。
また、上述の実施形態では、モータ部12bが隔壁12hにより密封された空間に配置され、隔壁12hを介して翼33を回転させた例を示した。しかし、隔壁12hを貫通する回転軸に翼32、33を一体結合し、回転軸にポンプ室とモータ空間との間をシールする軸封手段(シール部材)を配置してモータ部12b(モータ空間)への冷却水の進入を防ぐものであってもよい。
本発明の第1実施形態に係る発熱体冷却装置を示す模式図である。 第1実施形態のポンプの構造を示す模式図である。 特許文献1に係るポンプを熱交換器へ流れる冷却水の循環に使用した従来例を示す回路図である。
符号の説明
11…電気機器冷却回路(第2流体回路、冷却回路)、
12…電動ポンプ(電動ポンプ手段)、12a…ポンプハウジング、
12b…モータ部、12c…第1ポンプ室、12d…第2ポンプ室、
12q…モータ空間、13…電気機器放熱器(放熱器)、
15…インバータ(第2発熱体)、16…走行用モータ(第2発熱体)、
22…ヒータ通路(第1流体回路)、24…エンジン(第1発熱体、内燃機関)、
25…ヒータ、32、33…翼。

Claims (4)

  1. ポンプハウジング(12a)内に配置される第1ポンプ室(12c)、第2ポンプ室(12d)およびモータ空間(12q)と、各ポンプ室(12c、12d)内に配置される翼(32、33)と、前記モータ空間(12q)内に配置され、電力により前記翼(32、33)を回転駆動させる共通のモータ部(12b)とを有する電動ポンプ手段(12)と、
    前記第1ポンプ室(12c)の前記翼(32)が循環させる流体が流れる第1流体回路(22)と、
    前記第2ポンプ室(12d)の前記翼(33)が循環させる流体が流れる第2流体回路(11)とを備え、
    前記第2流体回路(11)には、前記第1流体回路(22)の流体よりも低温の流体が流れるようになっており、
    前記第2ポンプ室(12d)は、前記モータ空間(12q)に隣接するように配置されており、
    前記第1ポンプ室(12c)は、前記第2ポンプ室(12d)を介在して前記モータ空間(12q)と離れるように配置されることを特徴とする流体循環装置。
  2. 請求項1に記載の流体循環装置を備えた発熱体冷却装置であって、
    前記第1流体回路は、第1発熱体(24)から吸熱して高温状態となった流体が流れるとともに、前記流体により加熱対象を加熱するヒータ(25)を有するヒータ回路(22)であり、
    前記第2流体回路は、第2発熱体(15、16)から吸熱し、放熱器(13)で放熱する流体が流れる冷却回路(11)であることを特徴とする発熱体冷却装置。
  3. 前記第1発熱体は、車両に搭載される内燃機関(24)であり、
    前記第2発熱体は、前記車両に搭載される電気機器(15、16)であり、
    前記ヒータ(25)が前記車両の車室内へ流れる空調用空気を加熱することを特徴とする請求項2に記載の発熱体冷却装置。
  4. 前記電気機器(15、16)には、少なくとも車両走行用のモータ(16)が含まれていることを特徴とする請求項3に記載の発熱体冷却装置。
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