JP2005325739A - 2流体ガスタービン - Google Patents

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Abstract

【課題】
本発明の課題は、低コストで高い出力を得ることの出来る2流体ガスタービンを提供することである。
また、単純な構造で蒸気冷却と同様の冷却効果を得る2流体ガスタービンを提供することである。
【解決手段】
蒸気噴射タービンの噴射前の蒸気を用いることによって有効にタービンや燃焼器内壁などの高温部品を冷却する。噴射前の蒸気を高温部品の冷却に利用することにより、蒸気冷却ガスタービンと同様な冷却効果を有する。
また、冷却に利用した蒸気を最終的に燃焼ガス流路に放出することにより、特に後縁部分や翼端部、シュラウド端部への蒸気冷却の適用が容易となる。特に、フィルム冷却が可能となる点では蒸気冷却ガスタービンよりも優れた冷却効果を期待することができる。
さらに、冷却に利用した蒸気を最終的に燃焼ガス流路に放出することにより、燃焼ガス流路に開放された蒸気がタービンで仕事をすることにより、2流体ガスタービンの出力の増大が得られる。
【選択図】
図10

Description

本発明は2流体ガスタービンに関し、特に高効率で信頼性の高い2流体ガスタービンに関する。
ガスタービンを用いた高効率な発電として、蒸気タービンをガスタービンの排熱で運転するコンバインドサイクルが広く用いられている。また、低コストで比較的高い効率、出力が得られるシステムとして、蒸気噴射ガスタービンが知られている。
図1に、従来の2流体ガスタービンの概略構成図が示されている。
図示されるように、従来のガスタービンは、ガスタービンケーシング1と、燃焼器2と、タービン4と、圧縮機3と、排熱回収ボイラー5とを備えている。燃焼器2と、圧縮機3と、タービン4とはガスタービンケーシング1内に格納されている。また、タービン4は燃焼器2の下流の所定の位置に配置されている。排熱回収ボイラー5はガスタービンケーシング1外に設置されていて、ガスタービンの燃焼器2に導入される蒸気30を発生する。
従来のガスタービンでは、まず燃料10と圧縮機3で圧縮された空気20とが燃焼器2内で燃焼されて燃焼ガスが発生し、燃焼ガスはタービン4を駆動した後、排気ガス40としてケーシング1外に排出される。排熱回収ボイラー5によって作られた蒸気30は、燃焼器2に導入されて、作動ガス流量を増大させるために使用され、これによりガスタービン効率が向上する。
また、タービンの静翼および動翼を冷却する目的で、圧縮機3で圧縮された空気20の一部がタービン部に導入されている。しかしこの圧縮空気は、場合によっては20%程を静翼および動翼の冷却のために使用されるので、ガスタービン効率を下げる要因となる。
このため、高温部品を冷却するために、圧縮空気に加えて蒸気を使用する蒸気冷却ガスタービンが既に実用化されている。しかしこの場合、蒸気は基本的に全て回収されており、ガスタービンの冷却空気系統に加えて冷却蒸気系統が必要となる。また、蒸気を蒸気タービン駆動用に回収する必要性から冷却蒸気系統は供給と回収の2系統が必要となる。そのため、従来1系統であった冷却系統が空気系統、蒸気供給系統、蒸気回収系統の3系統となるので、ガスタービンのシステムが複雑になり、蒸気冷却ガスタービンは高コストとなっている。また、蒸気供給系統のほか、蒸気回収系統が必要なことから、特に冷却に使用した後の蒸気の回収が難しいような詳細形状を有する翼の後縁部分や翼端部、シュラウド端部への蒸気冷却の適用は難しい。
こうした課題に対して、以下に示す幾つかの提案がなされている。
例えば、特開平10−252497に開示されている「2流体ガスタービン」は、燃焼器内に蒸気が導入される、2流体ガスタービンである。燃焼器は、蒸気によって冷却される蒸気冷却翼、および蒸気冷却翼を出た蒸気によって冷却される燃焼器内壁面とを備え、燃焼器内壁面を冷却した蒸気がそのまま燃焼ガス流路へ導入されている。
また、特開平10−30406に開示されている「ガスタービンサイクル」では、タービンの排ガスの熱により複数の異なった圧力の蒸気を発生する排熱ボイラが設けられ、発生した蒸気を圧縮機からタービンまでの経路の複数箇所で噴射させられている。排熱ボイラは、排ガス流路に逆順に配した低圧段から高圧段までの多段のボイラで構成されている。これらのボイラは、低圧段側ボイラの加熱水を順次高圧段側ボイラの供給水として利用できるように接続されている。各ボイラの給水温度は、各ボイラにおける設定圧力での蒸発温度よりも所定温度だけ低い温度に設定されている。各ボイラの発生する蒸気温度は、各ボイラにおける設定圧力での蒸発温度よりも所定温度だけ高い温度に設定されている。また、次段のボイラの供給水温を前段のボイラの発生蒸気温度と等しくなるように設定されている。
また、特開平10−103078に開示されている「ガスタービンサイクル」では、圧縮機により空気を圧縮して燃焼器に送り込み、燃焼器にて圧縮空気に燃料が混合されて燃焼が行われて燃焼ガスが発生する。燃焼ガスはタービンに導入されて膨張させられて、タービンの回転によりガスタービンサイクルの機械的出力が得られている。このガスタービンサイクルは、タービンの排ガスの排熱により所定圧力の蒸気を発生する多段式の排熱ボイラと、必要に応じて駆動されることによりタービンの排ガスを排熱ボイラに導入する前提で追い炊きする追い炊き手段と、追い炊きによる蒸気発生量の増大に応じて排熱ボイラの発生蒸気圧を変更する変圧手段とを有している。発生蒸気の一部は圧縮機内に中間冷却が可能になるように噴射されると共に、残る蒸気は燃焼器の直前およびタービンに噴射されている。
また、特開平9−324654に開示されている「ガスタービンサイクル」では、圧縮機により空気を圧縮して燃焼器に送り込み、燃焼器にて圧縮空気に燃料が混合されて燃焼が行われて燃焼ガスが発生する。燃焼ガスはタービンに導入されて膨張させられて、タービンの回転によりガスタービンサイクルの機械的出力が得られている。このガスタービンサイクルは、タービンからの排気ガスの排熱により、3種以上の異なった圧力の蒸気を発生させる蒸気発生手段を有している。そして、該手段の発生した蒸気のうちの少なくとも1種の蒸気が圧縮機内の中間冷却を可能にするように噴射されると共に、残る少なくとも1種の蒸気が燃焼器の直前に噴射させられて、さらに残る少なくとも1種の蒸気がタービンに噴射させられるように構成されている。
また、特開2003−106168に開示されている「ガスタービンプラント」は、圧縮機からの圧縮空気と燃料とを燃焼器に供給して得られる高温高圧の燃焼ガスによりタービンを駆動させ、タービンからの燃焼排ガスを再生熱交換器に導入して燃焼器に供給する圧縮空気を加熱するようにした再生式ガスタービンプラントを示している。この再生式ガスタービンプラントでは、再生熱交換器と過熱器とは並列に配置されている。再生熱交換器には過熱器が組み込まれていて、再生熱交換器および過熱器の両方で高温の燃焼排ガスを加熱源として利用できるように構成されている。
特開平10−252497号公報 特開平10−30406号公報 特開平10−103078号公報 特開平9−324654号公報 特開2003−106168号公報
本発明の課題は、低コストで高い出力を得ることの出来る2流体ガスタービンを提供することである。
また、単純な構造で信頼性の高い2流体ガスタービンを提供することである。
以下に、[発明を実施するための最良の形態]で使用する括弧付き符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための最良の形態]の記載との対応関係を明らかにするために付加されたものであるが、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明における2流体ガスタービンは、ケーシング(1)と、燃焼器(2)と、タービン(4)と、圧縮機(3)と、排熱回収ボイラー(100)とを備えた2流体ガスタービンであって、圧縮機(3)と、タービン(4)とはケーシング(1)内に格納され、燃料と圧縮機(3)で圧縮された空気とが燃焼器(2)内で燃焼されて燃焼ガスが発生し、燃焼ガスはタービン(4)を駆動した後、排気ガス(40)としてケーシング(1)外に排出されて排熱回収ボイラー(100)に回収され、排気ガス(40)の熱により排熱回収ボイラー(100)で蒸気(30)が発生し、燃焼器(2)と、タービン(4)の少なくとも1つを冷却し、冷却に使用された蒸気(30)はそのまま燃焼器のガス流路に開放される。
また、本発明における2流体ガスタービンは、蒸気(30)によるタービン(4)の冷却を、例えば静翼のみ、1段目のみというように部分的、あるいは全体とすることができる。
また、本発明の2流体ガスタービンは、冷却に使用された蒸気(30)の一部あるいは全ては回収されて、さらに燃焼器(2)の上流、下流あるいはその両方に投入される。
また、本発明の2流体ガスタービンは、燃焼器(2)の上流に投入された蒸気(30)は燃焼器(2)の内壁をフィルム冷却して燃焼器(2)のガス流路に開放され、燃焼器(2)の下流に投入された蒸気(30)はタービン(4)のシュラウド端部、動翼プラットフォーム端部、翼後縁部分の少なくとも1つをフィルム冷却してタービン(4)のガス流路に開放される。
また、本発明の2流体ガスタービンは、さらに、上流部と下流部へ配送される蒸気(30)の流量比を調整できる蒸気流量分配弁(700)を備え、蒸気流量分配弁(700)は蒸気を燃焼器(2)の上流部と下流部へ配送する配管の分岐部へ配置されて、2流体ガスタービンの動作状況に応じて上流部(600A)と下流部(600B)へ配送される蒸気(30)の流量比を調整する。
また、本発明の2流体ガスタービンは、さらに、火炎センサー(400)と、燃焼器点火装置(500)と、制御装置とを備え、火炎センサー(400)により燃焼器(2)内の火炎が監視され、火炎センサー(400)により火炎の吹消えが検出されると、火炎センサー(400)から制御装置に吹消え信号が出力され、吹消え信号が入力された制御装置から燃焼器点火装置(500)に再着火信号が出力され、燃焼器点火装置(500)により燃焼器(2)が再着火され、さらに制御装置から蒸気流量分配弁(700)に蒸気流量分配制御信号が出力され、蒸気流量分配制御信号が入力された蒸気流量分配弁(700)により燃焼器(2)の上流部(600A)へ配送される蒸気の流量比が減じられるように調整される。
また、本発明の2流体ガスタービンは、排熱回収ボイラー(100A、100B,100C)は複圧式であり、複圧式の排熱回収ボイラー(100A、100B,100C)で圧力の異なった複数の蒸気(30A,30B,30C)が発生し、圧力の異なった複数の蒸気(30A,30B,30C)はケーシング(1)内に戻されて、ケーシング(1)内に格納された燃焼器(2)と、タービン(4)の少なくとも1つの、圧力の異なった複数の蒸気(30A,30B,30C)の各々の圧力に対応した圧力となる位置に投入される。
また、本発明の2流体ガスタービンは、さらに蒸気タービン(200)を備え、蒸気タービン(200)は排熱回収ボイラ(100)の下流に配置され、排熱回収ボイラー(100)で発生した蒸気(30)の一部あるいは全部が蒸気タービン(200)に投入され、蒸気タービン(200)により仕事を取り出す。
また、本発明の2流体ガスタービンは、さらに再熱器(300)を備え、再熱器(300)は排熱回収ボイラ(100)の上流に配置され、再熱器(300)で蒸気タービン(200)から排出される蒸気(30)がガスタービン排気ガスの熱によって再熱される。
また、本発明の2流体ガスタービンは、蒸気タービン(200)が圧力の異なった複数の蒸気(30A、30B、30C)を発生し、圧力の異なった複数種の蒸気(30A、30B、30C)はケーシング(1)内に戻されて、ケーシング(1)内に格納された燃焼器(2)と、タービン(4)の少なくとも1つの、圧力の異なった複数の蒸気(30A、30B、30C)の各々の圧力に対応した圧力となる位置に投入される。
また、本発明の2流体ガスタービンの制御方法は、2流体ガスタービンを動作させるステップと、2流体ガスタービンの燃焼器火炎が吹き消えした時に再着火するステップとを備え、2流体ガスタービンは、ケーシング(1)と、燃焼器(2)と、タービン(4)と、圧縮機(3)と、排熱回収ボイラー(100)と火炎センサー(400)と、燃焼器点火装置(500)と、蒸気流量分配弁(700)と、制御装置とを備え、燃焼器(2)と、圧縮機(3)と、タービン(4)と、蒸気流量分配弁(700)とはケーシング(1)内に格納され、火炎センサー(400)と、燃焼器点火装置(500)とは燃焼器(2)内に格納され、2流体ガスタービンを動作させるステップは、燃料と圧縮機(3)で圧縮された空気とを燃焼器(2)内で燃焼させて燃焼ガスを発生させるステップと、燃焼ガスでタービン(4)を駆動するステップと、燃焼ガスを排気ガス(40)としてケーシング(1)外に排出して排熱回収ボイラー(100)で排気ガス(40)を回収するステップと、排気ガス(40)の熱により排熱回収ボイラー(100)で蒸気(30)を発生させるステップと、蒸気(30)をケーシング(1)内に戻して、ケーシング(1)内に格納された燃焼器(2)と、タービン(4)の少なくとも1つを冷却し、燃焼器(2)の冷却に使用する蒸気(30)を燃焼器(2)の上流、下流あるいはその両方に投入するステップとを有し、再着火するステップは、火炎センサー(400)により燃焼器(2)内の火炎を監視するステップと、火炎センサー(400)により火炎の吹消えが検出されると、火炎センサー(400)から制御装置に吹消え信号を出力するステップと、吹消え信号を受信した制御装置が燃焼器点火装置(500)に再着火信号を出力するステップと、再着火信号を受信した燃焼器点火装置(500)が燃焼器(2)を再着火するステップと、さらに制御装置が蒸気流量分配弁(700)に蒸気流量分配制御信号を出力するステップと、蒸気流量分配弁(700)は蒸気(30)を燃焼器(2)の上流部と下流部へ配送する配管の分岐部へ配置されて燃焼器(2)の上流部(600A)と下流部(600B)へ配送される蒸気の流量比を調整でき、蒸気流量分配制御信号を受信した蒸気流量分配弁(700)が燃焼器(2)の上流部へ配送される蒸気の流量比を減らす調整をするステップとを有する。
本発明は、蒸気噴射タービンの噴射前の蒸気を用いることによって、有効にタービン動翼や静翼、および燃焼器内壁面などの高温部品を冷却するものである。このような蒸気噴射タービンでは動力を費やして圧縮した空気を冷却に用いる量が少なくてすむことから、従来の蒸気噴射タービンよりも高い効率、出力を得ることができる。また、蒸気は空気よりも比熱、熱伝導率が高いことから、タービン動翼や静翼、および燃焼器内壁面などの高温部品をより効果的に冷却することができる。
さらに本発明では、噴射前の蒸気をタービン動翼や静翼、および燃焼器内壁面などの高温部品の冷却に利用することにより、蒸気冷却ガスタービンと同様な効果的な冷却を行うことができる。また、蒸気を最終的に燃焼ガス流路に放出することにより、特に後縁部分や翼端部、シュラウド端部といった冷却のしにくい部位に対して蒸気によるフィルム冷却を適用することができる。
本発明は、フィルム冷却を適用できる点で、蒸気冷却ガスタービンよりも優れた冷却効果を期待することができる。
添付図面を参照して、本発明による2流体ガスタービンを実施するための最良の形態を以下に説明する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施の形態に係わる2流体ガスタービンの全体構成図を図2に示している。本実施の形態に係わる2流体ガスタービンは、ガスタービンケーシング1と、燃焼器2と、タービン4と、圧縮機3と、排熱回収ボイラー100とを備えている。燃焼器2と、圧縮機3と、タービン4とはガスタービンケーシング1内に格納されている。また、タービン4は燃焼器2の所定の位置に配置されている。排熱回収ボイラー100は、ガスタービンケーシング1から排出される排気ガス40の噴出流路上に設置されている。
本実施の形態に係わる2流体ガスタービンでは、燃料10と圧縮機3で圧縮された空気20とが燃焼器2内で燃焼されて燃焼ガスが発生させられる。燃焼ガスはタービン4を駆動した後、排気ガス40としてガスタービンケーシング1外に排出される。排気ガス40の噴出流路上に設置された排熱回収ボイラー100は、排気ガス40の熱により蒸気30を発生する。排熱回収ボイラー100によって発生された蒸気30はガスタービンケーシング1内に配送されて、タービン4の冷却に使用される。図2では全てのタービン翼を蒸気30により冷却しているが、一部の段のみの冷却としたり、静翼のみの冷却とすることもできる。また、タービン翼面やタービン翼端部にあるシュラウドの面に多数の穴を設けて、そこから蒸気を噴出させるフィルム冷却とすることにより、更に効果的な冷却が可能となる。また、タービン4を冷却した蒸気はそのまま燃焼ガスと同じタービン部のガス流路に導入される。これにより、蒸気30がタービン4後方段にて仕事をおこない、2流体ガスタービンの出力が増大する。
本実施の形態においては、タービン4の冷却に蒸気30を使用するため、従来冷却用としても使用されていた空気20の大部分を燃焼用として使用することが出来るようになる。それに伴い、燃焼器に導入される燃料を増やすことができ、出力を増大させることができる。また、蒸気30によるタービン4の冷却は、蒸気30の比熱および熱伝導率が空気20のそれに比較して高いため、タービン4の冷却効率を飛躍的に高くすることができる。また、蒸気によるフィルム冷却にすることによりタービン4の冷却効率はさらに高まる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施の形態に係わる2流体ガスタービンの全体構成図を図3に示している。本実施の形態に係わる2流体ガスタービンの基本構成は、実施の形態1に示すものと同じである。実施の形態1と異なるところは、排熱回収ボイラー100によって作られた蒸気30はガスタービンケーシング1内に配送されて、タービン4を冷却した後、さらに燃焼器2の上流部に配送されて燃焼器2の上流部に導入されることである。また、実施の形態1と異なるところは、排熱回収ボイラー100によって作られた蒸気30はガスタービンケーシング1内に配送されて、タービン4を冷却した後、圧縮機3で圧縮される空気20と共に燃焼器2に導入されることである。タービン部の冷却に関しては、実施の形態1と同様に、図3では全てのタービン翼を蒸気30により冷却しているが、一部の段のみの冷却としたり、静翼のみの冷却とすることもできる。また、タービン翼面やタービン翼端部にあるシュラウドの面に多数の穴を設けて、そこから蒸気を噴出させるフィルム冷却とすることにより、更に効果的な冷却が可能となる。また、タービン4を冷却した蒸気はそのまま燃焼ガスと同じタービン部のガス流路に導入される。これにより、蒸気30がタービン4後方段にて仕事をおこない、2流体ガスタービンの出力が増大させられる。
さらに、本実施の形態においては、タービン4の冷却に使用された一部または全ての蒸気30が燃焼器2の上流部へ導入されている。このことにより、燃焼器2を通る流体の熱容量が増大し、また、燃焼器2に投入できる燃料を増やすことができる。これにより、実施の形態1に比較して、さらに出力を増大させることができる。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施の形態に係わる2流体ガスタービンの全体構成図を図4に示している。本実施の形態に係わる2流体ガスタービンの基本構成は、実施の形態1に示すものと同じである。実施の形態1と異なるところは、排熱回収ボイラー100によって作られた蒸気30はガスタービンケーシング1内に配送されて、タービン4を冷却した後、さらに燃焼器の壁面に沿って配送されて、燃焼器2の内壁面の冷却を行うことである。また、実施の形態1と異なるところは、排熱回収ボイラー100によって作られた蒸気30はガスタービンケーシング1内に配送されて、タービン4を冷却した後、圧縮機3で圧縮される空気20と共に燃焼器2に導入されることである。タービン部の冷却に関しては、実施の形態1と同様に、図4では全てのタービン翼を蒸気30により冷却しているが、一部の段のみの冷却としたり、静翼のみの冷却とすることもできる。また、タービン翼面やタービン翼端部にあるシュラウドの面に多数の穴を設けて、そこから蒸気を噴出させるフィルム冷却とすることにより、更に効果的な冷却が可能となる。また、タービン4を冷却した蒸気はそのまま燃焼ガスと同じタービン部のガス流路に導入される。これにより、蒸気30がタービン4後方段にて仕事をおこない、2流体ガスタービンの出力が増大する。
さらに、本実施の形態においては、タービン4の冷却に使用された一部または全ての蒸気30が燃焼器壁面に開けられた多数の穴より燃焼器2の内壁面上に噴射される。
このことにより、燃焼器2の内壁面はフィルム冷却により効果的な冷却が行われる。また、燃焼器中に多量の蒸気30を投入することにより、燃焼器を通る流体の熱容量が増大し、また、燃焼器2に投入できる燃料を増やすことができる。これにより、実施の形態1に比較して、さらに出力を増大させることができる。
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施の形態に係わる2流体ガスタービンの全体構成図を図5に示している。本実施の形態に係わる2流体ガスタービンの基本構成は、実施の形態2および3に示すものと同じものである。実施の形態2および3では、排熱回収ボイラー100によって作られた蒸気30は、ガスタービンケーシング1内に配送されてタービン4を冷却し、基本的には全量が回収されて次の冷却に使用されていた。これに対し、本実施の形態におけるタービン部の冷却には、タービン翼面やタービン翼端部にあるシュラウドの面に多数の穴を設けて、そこから蒸気30を噴出するフィルム冷却が適用されている。このため、タービン翼の端部やシュラウド部を着実に蒸気冷却することが出来る。また、フィルム冷却によりタービン4を冷却した蒸気30はそのまま燃焼ガスと同じタービン部のガス流路に放出される。これにより、蒸気30がタービン4後方段にて仕事をおこない、2流体ガスタービンの出力が増大させられる。
さらに、本実施の形態においては、実施の形態3に示されるのと同様に、タービン4の冷却に使用された蒸気30の一部が燃焼器壁に沿って配送され、燃焼器壁面に開けられた多数の穴より燃焼器2の内壁面上に噴射される。
このことにより、燃焼器2の内壁面はフィルム冷却により効果的な冷却が行われる。また、燃焼器中に多量の蒸気30を投入することにより、燃焼器を通る流体の熱容量が増大し、また、燃焼器2に投入できる燃料を増やすことができる。これにより、実施の形態2および3に比較して、さらに出力を増大させることができる。
(第5の実施形態)
本発明の第5の実施の形態に係わる2流体ガスタービンの全体構成図を図6に示している。本実施の形態に係わる2流体ガスタービンの基本構成は、実施の形態2に示されるものと同じものである。実施の形態2と異なるところは、排熱回収ボイラー100によって作られた蒸気30はガスタービンケーシング1内に配送されて、タービン4を冷却した後、さらに燃焼器の上流部および下流部に配送されてそれぞれ燃焼器2内に導入されることである。タービン部の冷却に関しては、実施の形態1と同様に、図6では全てのタービン翼を蒸気30により冷却しているが、一部の段のみの冷却としたり、静翼のみの冷却とすることもできる。また、タービン翼面やタービン翼端部にあるシュラウドの面に多数の穴を設けて、そこから蒸気を噴出するフィルム冷却とすることにより、更に効果的な冷却が可能となる。また、タービン4を冷却した蒸気はそのまま燃焼ガスと同じタービン部のガス流路に導入される。これにより、蒸気30がタービン4後方段にて仕事をおこない、2流体ガスタービンの出力が増大させられる。
本実施の形態においては、蒸気30が燃焼器2の下流部にも導入されることにより、実施の形態2〜4よりも2流体ガスタービンの出力は低くなる。しかし、蒸気30が燃焼器2の下流部にも導入されることにより、タービン4の入口温度は低くなり、タービン翼の寿命は伸ばされる。さらに、燃焼器上流、下流への蒸気導入量の配分比を調整する手段を設けることにより、2流体ガスタービンの出力負荷の大きい時には燃焼器上流への蒸気導入量の配分比を増やして2流体ガスタービンの出力を大きくし、2流体ガスタービンの出力負荷が小さい時には燃焼器下流への蒸気導入量の配分比を増やしてタービン翼の消耗を抑制することができる。
(第6の実施形態)
本発明の第6の実施の形態に係わる2流体ガスタービンの全体構成図を図7に示している。本実施の形態に係わる2流体ガスタービンは、基本的には実施の形態1から5までに示されている2流体ガスタービンに、さらに蒸気タービン200が連結された形態となっている。
図7に示されているように、排熱回収ボイラ100に直列に連結された蒸気タービン200は、排熱回収ボイラ100が発生する蒸気30により駆動されて仕事が取り出される。このとき、蒸気タービン200から排出される蒸気30は、2流体ガスタービンのガスタービンケーシング1内に配送され、実施の形態1〜5までにおいて既述したように、タービン4の冷却系統に導入される。
本実施の形態では、2流体ガスタービンで取り出された仕事と、蒸気タービン200で取り出された仕事との合計が、出力された全仕事である。
(第7実施形態)
本発明の第7の実施の形態に係わる2流体ガスタービンの全体構成図を図8に示している。本実施の形態に係わる2流体ガスタービンは、基本的には実施の形態6に示されている2流体ガスタービンの排熱回収ボイラ100の上流に、さらに再熱器300が直列に連結されたものである。
本実施の形態においては、ガスタービンケーシング1から排出される排気ガス40は排気ガス40の流路上に配置される再熱器300に導入されて、排気ガス40の熱により、再熱器300を通過する蒸気30が加熱される。さらに再熱器300から排出された排気ガス40は、排熱回収ボイラー100に導入される。排熱回収ボイラー100では、導入された排気ガス40の熱により蒸気30が発生させられる。排熱回収ボイラー100で発生させられた蒸気30により、蒸気タービン200が駆動される。蒸気タービン200を駆動させた蒸気30は、蒸気タービン200から排出されて再熱器300に導入されて再加熱される。そして再加熱された蒸気30は、ガスタービンケーシング1内に配送されて、タービン4の冷却系統に導入される。タービン4の冷却系統に導入された蒸気30は、実施の形態1から6までに既述されているように、タービン4や燃焼器2の内壁の冷却に使用される他、燃焼器2に導入されて2流体ガスタービンの出力を増加させるのに使用されている。
(第8の実施形態)
本発明の第8の実施の形態に係わる2流体ガスタービンの全体構成図を図9に示している。本実施の形態に係わる2流体ガスタービンは、基本的には実施の形態6に示されているものと同じものである。但し、本実施の形態においては、蒸気タービン200から発生させられる蒸気を、蒸気を導入する場所の圧力に応じて、異なった圧力系統の高圧蒸気30A,中圧蒸気30B,および低圧蒸気30Cとして分別して取り出すことが出来る。異なった圧力系統の高圧蒸気30A,中圧蒸気30B,および低圧蒸気30Cとして蒸気タービン200から排出された各蒸気系統は、それぞれの圧力に対応したタービン4の場所に導入されて、蒸気によるタービン4の冷却が行われる。
本実施の形態においては、このように蒸気タービン200から異なった圧力ごとの蒸気30A,30B,30Cを抽気をすることができるため、タービン4の高圧部では高圧蒸気30Aによる冷却、中圧部では中圧蒸気30Bによる冷却、低圧部では低圧蒸気30Cによる冷却とすることができる。これにより、本実施の形態においては、実施の形態6よりも一層効率的な蒸気冷却が実現されて、2流体ガスタービンとしてさらに高い出力効率を得ることが出来る。
(第9の実施形態)
本発明の第9の実施の形態に係わる2流体ガスタービンの全体構成図を図10に示している。本実施の形態に係わる2流体ガスタービンは、基本的には実施の形態8に示されているものと同じ冷却機能を有している。
本実施の形態においては、実施の形態1から5までの排熱回収ボイラー100に換わって、複圧式排熱回収ボイラーが備えられている。複圧式排熱回収ボイラーは、排熱回収ボイラー(高圧)100A,排熱回収ボイラー(中圧)100B、排熱回収ボイラー(低圧)100Cを有している。排熱回収ボイラー(高圧)100Aは高圧蒸気30Aを発生させるものである。排熱回収ボイラー(中圧)100Bは中圧蒸気30Bを発生させるものである。排熱回収ボイラー(低圧)100Cは低圧蒸気30Cを発生させるものである。これにより、複圧式排熱回収ボイラーからの蒸気を、蒸気を導入する場所の圧力に応じて、異なった圧力系統の蒸気(高圧蒸気30A,中圧蒸気30B、低圧蒸気30C)としてガスタービンに投入することが出来る。
本実施の形態においては、このように複圧式排熱回収ボイラーから異なった圧力ごとの蒸気抽気ができるため、タービン4の高温部では高圧蒸気30Aによる冷却、中温部では中圧蒸気30Bによる冷却、低温部では低圧蒸気30Cによる冷却ができる。これにより、本実施の形態においては実施の形態1から5までよりも一層効率的な蒸気冷却が実現されて、2流体ガスタービンとしてさらに高い出力効率を得ることが出来る。
(第10の実施形態)
本発明の第10の実施の形態に係わる2流体ガスタービンの全体構成図を図11に示している。本実施の形態に係わる2流体ガスタービンの基本構成は、実施の形態5に示されているものである。
本実施の形態においては、実施の形態5に係わる2流体ガスタービンに、さらに火災センサ400、燃焼器点火装置500、蒸気流量分配弁700および制御装置800が追加して備えられている。これにより、本実施の形態では、火炎センサによって燃焼器2の火炎が常時監視されている。燃焼器2の火炎に吹き消えが発生すると、火炎センサにより検知されて、燃焼器点火装置500により燃焼器内の火炎が再点火される。さらに蒸気流量分配弁700により、燃焼器2の上流部と下流部に配送される蒸気流量の配分比が調整されて、2流体ガスタービンの燃焼が安定するように制御されている。
本実施の形態では、実施の形態5において説明されているように、排熱回収ボイラー100で発生した蒸気30がガスタービンケーシング1内に配送されて、タービン4が冷却される。さらに、燃焼器2の上流部および下流部に配送されて燃焼器2内に導入される。本実施の形態においては、燃焼器2の上流部および下流部へ蒸気30を配送する配管の分岐部に蒸気流量分配弁700が配置されている。この蒸気流量分配弁700により、燃焼器2の上流部へ配送される燃焼器上流蒸気流量600A、および下流部へ配送される燃焼器下流蒸気流量600Bの流量比の調整をすることができる。
本実施の形態における、2流体ガスタービンの安定燃焼の制御について、図11および図12に基づいて説明する。
図11に示されているように、燃焼器2の上流部へ火炎センサ400が設置されている。図12のフローチャートに示されているように、2流体ガスタービン動作時には、この火炎センサ400により燃焼器2内の火炎が継続監視されているS1。火炎センサ400により、燃焼器2内で火炎の吹き消えが検知されるとS2、火炎センサ400から制御装置800へ「吹き消え信号」が出力されるS3。制御装置800に火炎センサ400から「吹き消え信号」が入力されると、制御装置800は燃焼器点火装置500に「再着火信号」を出力すると共に、蒸気流量分配弁700に対して「蒸気流量分配制御信号」を出力するS4。これにより、燃焼器点火装置500は燃焼器2の火炎を再着火するS5A。また、蒸気流量分配弁700は燃焼器2の上流部へ配送される蒸気流量比を減少させるS5B。これにより、燃焼器2内の火炎が再着火され、火炎センサ400により点火が確認されるとS6、再び火炎センサ400による燃焼器2の火炎が継続監視されるS1。
上記したような、本実施の形態による2流体ガスタービンの安定動作制御が行なわれることにより、効率的な2流体ガスタービンの出力を得ることが出来ることに加えて、燃焼器2内の火炎の吹き消えの危険を避けながら2流体ガスタービンから排出されるNOxの低減を図ることができる。
従来の実施の形態に係わる、2流体ガスタービンの構成を示す図である。 本発明の実施の形態1に係わる、2流体ガスタービンの構成を示す図である。 本発明の実施の形態2に係わる、2流体ガスタービンの構成を示す図である。 本発明の実施の形態3に係わる、2流体ガスタービンの構成を示す図である。 本発明の実施の形態4に係わる、2流体ガスタービンの構成を示す図である。 本発明の実施の形態5に係わる、2流体ガスタービンの構成を示す図である。 本発明の実施の形態6に係わる、2流体ガスタービンの構成を示す図である。 本発明の実施の形態7に係わる、2流体ガスタービンの構成を示す図である。 本発明の実施の形態8に係わる、2流体ガスタービンの構成を示す図である。 本発明の実施の形態9に係わる、2流体ガスタービンの構成を示す図である。 本発明の実施の形態10に係わる、2流体ガスタービンの構成を示す図である。 本発明の実施の形態10に係わる、2流体ガスタービンの制御フローを示す図である。
符号の説明
1…ガスタービンケーシング
2…燃焼器
3…圧縮器
4…タービン
10…燃料
20…燃焼用空気
30…蒸気
30A…高圧蒸気
30B…中圧蒸気
30C…低圧蒸気
40…排気ガス
5、100…排熱回収ボイラー
100A…排熱回収ボイラー(高圧)
100B…排熱回収ボイラー(中圧)
100C…排熱回収ボイラー(低圧)
200…蒸気タービン
300…再熱器
400…火炎センサ
500…燃焼器点火装置
600A…燃焼器上流蒸気流量
600B…燃焼器下流蒸気流量
700…蒸気流量分配弁
800…制御装置

Claims (11)

  1. ケーシングと、
    燃焼器と、
    タービンと、
    圧縮機と、
    排熱回収ボイラーと
    を具備する2流体ガスタービンであって、
    前記圧縮機と、前記タービンとは前記ケーシング内に格納され、
    燃料と前記圧縮機で圧縮された空気とが前記燃焼器内で燃焼されて燃焼ガスが発生し、
    前記燃焼ガスは前記タービンを駆動した後、排気ガスとして前記ケーシング外に排出されて前記排熱回収ボイラーに回収され、
    前記排気ガスの熱により前記排熱回収ボイラーで蒸気が発生し、前記蒸気は前記燃焼器と前記タービンの少なくとも1つを冷却し、
    前記冷却に使用された前記蒸気はそのまま前記燃焼器のガス流路に開放される、
    2流体ガスタービン。
  2. 請求項1に記載の2流体ガスタービンにおいて、
    前記蒸気による前記タービンの冷却を、部分的、あるいは全体とすることができる、
    2流体ガスタービン。
  3. 請求項1または2に記載の2流体ガスタービンにおいて、
    前記冷却に使用された前記蒸気の一部あるいは全ては回収されて、さらに前記燃焼器の上流、下流あるいはその両方に投入される、
    2流体ガスタービン。
  4. 請求項3に記載の2流体ガスタービンにおいて、
    前記燃焼器の上流に投入された前記蒸気は前記燃焼器の内壁をフィルム冷却して前記燃焼器のガス流路に開放され、
    前記燃焼器の下流に投入された前記蒸気は前記タービンのシュラウド端部、動翼プラットフォーム端部、翼後縁部分の少なくとも1つをフィルム冷却して前記タービンのガス流路に開放される
    2流体ガスタービン。
  5. 請求項3に記載の2流体ガスタービンにおいて、
    さらに、前記上流部と前記下流部へ配送される前記蒸気の流量比を調整できる蒸気流量分配弁を具備し、
    前記蒸気流量分配弁は前記蒸気を前記燃焼器の前記上流部と前記下流部へ配送する配管の分岐部へ配置されて、前記2流体ガスタービンの動作状況に応じて前記上流部と前記下流部へ配送される前記蒸気の流量比を調整する
    2流体ガスタービン。
  6. 請求項5に記載の2流体ガスタービンにおいて、
    さらに、火炎センサーと、
    燃焼器点火装置と、
    制御装置と
    を備え、
    前記火炎センサーにより前記燃焼器内の火炎が監視され、
    前記火炎センサーにより前記火炎の吹消えが検出されると、
    前記火炎センサーから前記制御装置に吹消え信号が出力され、
    前記吹消え信号が入力された前記制御装置から前記燃焼器点火装置に再着火信号が出力され、
    前記燃焼器点火装置により前記燃焼器が再着火され、
    さらに前記制御装置から前記蒸気流量分配弁に蒸気流量分配制御信号が出力され、
    前記蒸気流量分配制御信号が入力された前記蒸気流量分配弁により前記燃焼器の上流部へ配送される前記蒸気の流量比が減じられるように調整される
    2流体ガスタービン。
  7. 請求項1から6までのいずれか一項に記載の2流体ガスタービンにおいて、
    前記排熱回収ボイラーは複圧式であり、前記複圧式の排熱回収ボイラーが圧力の異なった複数の蒸気を発生し、前記圧力の異なった複数の蒸気は前記ケーシング内に戻されて、前記ケーシング内に格納された前記燃焼器と、前記タービンの少なくとも1つの、前記圧力の異なった複数の蒸気の各々の圧力に対応した圧力となる位置に投入される、
    2流体ガスタービン。
  8. 請求項1から7までのいずれか一項に記載の2流体ガスタービンにおいて、
    さらに蒸気タービンを具備し、
    前記排熱回収ボイラーで発生した前記蒸気の一部あるいは全部が前記蒸気タービンに投入され、
    前記蒸気タービンにより仕事を取り出す、
    2流体ガスタービン。
  9. 請求項8に記載の2流体ガスタービンにおいて、
    さらに再熱器を具備し、
    前記再熱器でガスタービン排気ガスの熱により前記蒸気タービンから排出される前記蒸気が再熱される、
    2流体ガスタービン。
  10. 請求項8または9に記載の2流体ガスタービンにおいて、
    前記蒸気タービンが圧力の異なった複数の蒸気を発生し、前記圧力の異なった複数種の蒸気は前記ケーシング内に戻されて、前記ケーシング内に格納された前記燃焼器と、前記タービンの少なくとも1つの、前記圧力の異なった複数の蒸気の各々の圧力に対応した圧力となる位置に投入される、
    2流体ガスタービン。
  11. 2流体ガスタービンを動作させるステップと、
    前記2流体ガスタービンの燃焼器火炎が吹き消えした時に再着火するステップと
    を具備し、
    前記2流体ガスタービンは、
    ケーシングと、
    燃焼器と、
    タービンと、
    圧縮機と、
    排熱回収ボイラーと
    火炎センサーと、
    燃焼器点火装置と、
    蒸気流量分配弁と、
    制御装置と
    を備え、
    前記圧縮機と、前記タービンとは前記ケーシング内に格納され、
    前記火炎センサーと、前記燃焼器点火装置とは前記燃焼器内に格納され、
    前記2流体ガスタービンを動作させるステップは、
    燃料と前記圧縮機で圧縮された空気とを前記燃焼器内で燃焼させて燃焼ガスを発生させるステップと、
    前記燃焼ガスで前記タービンを駆動するステップと、
    前記燃焼ガスを排気ガスとして前記ケーシング外に排出して前記排熱回収ボイラーで前記排気ガスを回収するステップと、
    前記排気ガスの熱により前記排熱回収ボイラーで蒸気を発生させるステップと、
    前記蒸気を前記ケーシング内に戻して、前記ケーシング内に格納された前記燃焼器と、前記タービンの少なくとも1つを冷却し、前記燃焼器の冷却に使用する前記蒸気を前記燃焼器の上流、下流あるいはその両方に投入するステップと
    を有し、
    前記再着火するステップは、
    前記火炎センサーにより前記燃焼器内の火炎を監視するステップと、
    前記火炎センサーにより前記火炎の吹消えが検出されると、前記火炎センサーから制御装置に吹消え信号を出力するステップと、
    前記吹消え信号を受信した前記制御装置が前記燃焼器点火装置に再着火信号を出力するステップと、
    前記再着火信号を受信した前記燃焼器点火装置が前記燃焼器を再着火するステップと、
    さらに前記制御装置が前記蒸気流量分配弁に蒸気流量分配制御信号を出力するステップと、
    前記蒸気流量分配弁は前記蒸気を前記燃焼器の前記上流部と前記下流部へ配送する配管の分岐部へ配置されて前記燃焼器の前記上流部と前記下流部へ配送される前記蒸気の流量比を調整でき、
    前記蒸気流量分配制御信号を受信した前記蒸気流量分配弁が前記燃焼器の上流部へ配送される前記蒸気の流量比を減らす調整をするステップと
    を有した
    2流体ガスタービンの制御方法。
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