JP2003201863A - 燃焼器及びこれを備えたガスタービン - Google Patents

燃焼器及びこれを備えたガスタービン

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JP2003201863A
JP2003201863A JP2002234192A JP2002234192A JP2003201863A JP 2003201863 A JP2003201863 A JP 2003201863A JP 2002234192 A JP2002234192 A JP 2002234192A JP 2002234192 A JP2002234192 A JP 2002234192A JP 2003201863 A JP2003201863 A JP 2003201863A
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cooling
air
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wall
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Shigemi Bandai
重実 萬代
Masatoyo Oota
将豊 太田
Katsunori Tanaka
克則 田中
Koichi Nishida
幸一 西田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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    • F23R3/00Continuous combustion chambers using liquid or gaseous fuel
    • F23R3/005Combined with pressure or heat exchangers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23MCASINGS, LININGS, WALLS OR DOORS SPECIALLY ADAPTED FOR COMBUSTION CHAMBERS, e.g. FIREBRIDGES; DEVICES FOR DEFLECTING AIR, FLAMES OR COMBUSTION PRODUCTS IN COMBUSTION CHAMBERS; SAFETY ARRANGEMENTS SPECIALLY ADAPTED FOR COMBUSTION APPARATUS; DETAILS OF COMBUSTION CHAMBERS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • F23R2900/00Special features of, or arrangements for continuous combustion chambers; Combustion processes therefor
    • F23R2900/00002Gas turbine combustors adapted for fuels having low heating value [LHV]
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃焼ガスの高温化を図ってガスタービンの高
効率化を図ること。 【解決手段】 ノズル部11の下流端には燃焼器部14
が設けられ、この燃焼器部14は、ノズル部11の下流
端からガスタービンの入口まで延在しており、予混合気
の燃焼によって生成された燃焼ガスをガスタービンに送
り込む。燃焼器部14は、内筒部と尾筒とが一体的に形
成されたものである。燃焼器10には、この燃焼器10
の壁面を冷却する壁面冷却手段が備えられ、この壁面冷
却手段は燃焼器部14の内壁に溝が形成され、その燃焼
器部14の外壁に冷却空気を取り込む入口が設けられ、
取り込まれた空気によってフィルム冷却と対流冷却とが
行われ、複合冷却されるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、特に、比較的発
熱量の低いエネルギーを燃料として燃焼させるのに好適
な燃焼器と、その燃焼器を備えたガスタービンに関す
る。
【0002】
【従来の技術】図8は従来の燃焼器を示している。この
燃焼器1は、低カロリー燃料を燃焼するガスタービン用
であって、ノズル部2にメインノズル3によって燃料が
噴射されると、燃焼器部4にて着火されて燃焼すること
により燃焼ガスが形成され、その燃焼ガスが下流側の図
示しないガスタービンに供給される。燃焼器部4は、ノ
ズル部2に接続された内筒5と、これに接続された尾筒
6とからなっている。
【0003】このような燃焼器1は、燃焼器部4の壁面
を冷却する必要があることから、この冷却に空気圧縮機
によって昇圧された空気を利用している。すなわち、燃
焼器部4の壁部は図9に示すように外壁7aと内壁7b
とからなっており、外壁7aには空気の入口7cが形成
され、内壁7bには多数の溝7dが形成されている。そ
して、空気圧縮機からの空気が外壁7aの入口7cから
取り込まれ、内壁7bの溝7dに沿って流通することに
より、内壁7bを冷却する対流冷却が行われ、対流冷却
した空気が内壁7bの内面に沿って流通して内壁7bを
冷却するフィルム冷却が行われ、従って、フィルム冷却
と対流冷却との複合により冷却されるようになってい
る。
【0004】ところで、燃焼器1に供給される燃料、例
えば高炉ガス(700kcal程度)や石炭ガスのよう
な燃料は、一般的なガスタービン燃料(例えば天然ガス
など)と比較して発熱量が低い。このような低カロリー
燃料を燃焼させるガスタービン燃焼器では、より高温の
タービン入口温度を得るためには燃料の量を増加させる
必要があるが、燃料の量を増加させた場合には当該燃料
の増加分に応じて燃焼に供する空気の量も増加させる必
要があるため、相対的に冷却空気流量が少なくなること
になる。これは、燃焼器1の壁面冷却に利用可能な空気
量(以下、壁面冷却空気量)が不足することを意味す
る。なお、十分な壁面冷却空気量が得られないガスター
ビンであっても、タービン入口温度が比較的低い(例え
ば1100℃級)ものは実現されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のガス
タービンにおいては、効率向上の観点からタービン入口
温度の高温化が求められており、そのため、燃焼ガスを
供給する燃焼器においてもより高温条件下での運転が要
請されている。一方、高温の燃焼ガスをガスタービンに
供給する燃焼器においては、安定した運転を維持するた
めに、高温に晒される分だけ、より大きな冷却能力を必
要とする。しかしながら、上記従来の燃焼器1、及びこ
れを用いたガスタービンにあっては、燃焼に供する空気
が多量に必要となるため壁面冷却空気量が不足してしま
い、燃焼器として成立させるのが困難になるという問題
があった。この問題は、低カロリー燃料を燃焼させるガ
スタービンの燃焼器ほど顕著となる。
【0006】この発明は、このような事情を考慮してな
されたもので、その目的は、燃焼ガスの高温化を図って
ガスタービンの高効率化を実現することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は以下の手段を提案している。請求項1に
係る発明は、燃料と圧縮された空気とを反応させて燃焼
ガスを生成し、該燃焼ガスをタービン部に導く燃焼器に
おいて、前記燃焼ガスを生成する内筒部と、前記燃焼ガ
スを前記タービン部に導く尾筒とが、一体的に形成され
ていることを特徴とする。
【0008】この発明の燃焼器によれば、ノズル部から
ガスタービンの入口に至るまでの構成を、内筒部と尾筒
とを一体的に形成したことにより、冷却が必要な内筒部
および尾筒の表面積が従来構造に比べて小さくなるの
で、少ない空気でも効率の良い冷却が可能になる。そし
て、冷却空気が少なくて済む分、燃焼用の空気を増やせ
るので、より多くの燃料と反応させて燃焼ガスの高温化
が図れる。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の燃
焼器において、前記内筒部と前記尾筒とからなる燃焼器
部の壁面を冷却する壁面冷却手段を備えることを特徴と
する。
【0010】この発明の燃焼器によれば、壁面冷却を行
うことにより、少ない空気でも効率の良い冷却が可能に
なり、燃焼用の空気が増やせるので、より多くの燃料と
反応させて燃焼ガスの高温化が図れる。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項2記載の燃
焼器において、前記壁面冷却手段は、フィルム冷却と対
流冷却との複合であることを特徴とする。
【0012】この発明の燃焼器によれば、フィルム冷却
と対流冷却との複合冷却を行うことにより、少ない空気
でも効率の良い冷却が可能になり、燃焼用の空気が増や
せるので、より多くの燃料と反応させて燃焼ガスの高温
化が図れる。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項2記載の燃
焼器において、前記壁面冷却手段は、空気と蒸気との併
用によって冷却することを特徴とする。
【0014】この発明の燃焼器によれば、壁面冷却に蒸
気を併用することにより、壁面冷却用の空気の量が少な
くなり、その分を燃焼用の空気として使用できるので、
より多くの燃料と反応させて燃焼ガスの高温化が図れ
る。
【0015】請求項5記載の発明は、請求項2記載の燃
焼器において、前記壁面冷却手段は、蒸気によって冷却
することを特徴とする。
【0016】この発明の燃焼器によれば、壁面冷却に蒸
気のみを用いることにより、壁面冷却用の空気が不要に
なり、その分を燃焼用の空気として使用できるので、よ
り多くの燃料と反応させて燃焼ガスの高温化が図れる。
【0017】請求項6記載の発明は、請求項1から5の
いずれかに記載の燃焼器において、前記燃料が低カロリ
ー燃料であることを特徴とする。
【0018】この発明の燃焼器によれば、冷却用空気の
量が少なくなる、または冷却用空気が不要になり、その
分の空気を燃焼用の空気として使用できるので、安価な
低カロリー燃料を使用しても燃焼ガスの高温化が図れ
る。
【0019】請求項7記載の発明は、ガスタービンが、
空気を圧縮する空気圧縮機と、請求項1から6のいずれ
かに記載の燃焼器と、前記燃焼器から導かれた燃焼ガス
を膨張させて回転することで軸出力を得るタービンとを
備えることを特徴とする。
【0020】この発明のガスタービンによれば、燃焼器
において冷却用空気の量が少なくなる、または冷却用空
気が不要になり、その分の空気を燃焼用の空気として使
用できるので、より多くの燃料と反応させて燃焼ガスの
高温化が図れ、高効率化が実現される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照し、この発明の
実施の形態について説明する。図1及び図2はこの発明
の一実施の形態に係る燃焼器を示す図であって、図1は
燃焼器を示す概略断面図、図2は燃焼器の冷却構造を示
す要部の説明図である。図1に示す燃焼器10は、燃料
を空気によって燃焼させ、図示しないタービンを駆動す
る燃焼ガスを生成するためのものであって、ノズル部1
1を備えている。
【0022】ノズル部11には、パイロットノズル12
とメインノズル13が収納されている。空気圧縮機(図
示せず)によって昇圧された空気がノズル部11内に供
給されると、そこでパイロットノズル12からの燃料と
混合されて着火され、パイロット炎が形成される。メイ
ンノズル13は燃料を噴射し、この燃料はパイロット炎
によって着火され、空気圧縮機によって昇圧された空気
と反応することによって拡散燃焼が行われ、燃焼ガスが
生成される。
【0023】ノズル部11の下流端には、内筒部と尾筒
とが一体的に形成された1ピース構造の燃焼器部14が
設けられている。燃焼器部14の壁部は、図2に示すよ
うに内壁16と外壁17との二重構造からなっている。
この燃焼器部14は、ノズル部11とともに燃焼器を構
成し、ノズル部11の下流端から図示しないタービンの
入口まで延在しており、燃焼によって生成された燃焼ガ
スをタービンに送り込む。具体的には、燃焼器部14
は、図1に示すように、その上流端がノズル部11に設
けられたスプリングクリップ15を介してノズル部11
の下流部に接続され、その下流端がタービンの入口に取
り付けられている。
【0024】このように燃焼器10は、ノズル部11お
よび1ピース構造の燃焼器部14の二部品が互いに連結
されて構成されている。なお、図示しないタービンは、
燃焼ガスが送り込まれると、その燃焼ガスにより回転し
て軸出力を発揮する。
【0025】燃焼器10には、この燃焼器10の壁面を
冷却する壁面冷却手段が備えられている。この壁面冷却
手段は、図示しない空気圧縮機によって圧縮された空気
が、燃焼器部14を構成する図2に示す外壁17の入口
17aから外壁17内に取り込まれ、かつ内壁16に形
成された多数の溝16aに沿い流通して対流冷却を行う
と共に、その空気が内壁16の内面に沿い流通してフィ
ルム冷却を行うようになっている。つまり、この壁面冷
却手段は、対流冷却とフィルム冷却との併用で冷却する
ようになっている。なお、図2において、符号17bは
冷却媒体の出口である。
【0026】この実施形態の燃焼器10は、上記のよう
に構成されているので、パイロットノズル12からのパ
イロット燃料がノズル部11から噴射され、かつ着火さ
れることによってパイロット炎が形成される。この状態
にあるとき、メインノズル13から燃料が噴射される
と、その燃料と空気との混合気が燃焼器部14内で燃焼
して燃焼ガスが生成されると共に、その生成ガスが燃焼
器部14から下流側のガスタービンの入口に供給され
る。これにより、タービンが回転して軸出力が得られる
こととなる。
【0027】ここで、燃焼器10は、ノズル部11と燃
焼器部14との二部品で構成され、燃焼器部14が1ピ
ース構造となっているので、冷却すべき燃焼器部14の
表面積が、燃焼器部14を2部品とした従来構造に較べ
て小さくなっている。
【0028】したがって、燃焼器部14の冷却面積の減
少によって壁面冷却手段に供給する冷却用の空気量を減
少させることができ、壁面冷却空気量が少なくなって
も、また低カロリーの燃料であっても1300から15
00℃程度の高温のガスタービンを成立させることがで
き、高効率化を確実に図ることができる。
【0029】また、上述のように燃焼器10がノズル部
11と燃焼器部14との二部品で構成されるため、燃焼
器10の構成を簡素化することができ、製作コストの低
廉化を図ることもできる。
【0030】更に、燃焼器10は、空気が壁面冷却部に
対して対流冷却とフィルム冷却とを行う壁面冷却手段を
構成し、複合冷却を行っているので、壁面冷却に必要な
空気量を低減できるにも拘わらず、冷却効率を向上させ
ることができる。これにより、単位面積当たりの壁面冷
却空気量を確実に低減することができる。因みに本実施
形態の燃焼器10においては、従来例に比較すると、6
0〜80%程度のまで表面積を減少することができ、ま
た壁面冷却に要する壁面冷却空気量を従来の30〜40
%程度まで低減することができた。
【0031】図3及び図4はこの発明の第2の実施の形
態を示している。この実施形態において、前述した一実
施形態と異なるのは、壁面冷却手段が、空気によって冷
却する他、蒸気によっても冷却するようにした点にあ
る。即ち、壁面冷却手段は、空気圧縮機からの空気を燃
焼器部14の外壁17の入口17aに送り込めるように
配管を有すると共に、図3に示すように、蒸気を入口1
7aに送り込むための蒸気供給部18を有している。
【0032】この場合、蒸気供給部18に供給される蒸
気としては、図示していないが、例えばコンバインドプ
ラントの排熱回収ボイラなどに利用される一部が引き出
されたものであり、燃焼器10の運転時、外壁17に噴
射することにより、図4に示すように、入口17aから
空気と共に送り込まれ、空気と併用して燃焼器部14の
内壁16の表面と内面との双方を冷却するようになって
いる。従って、この壁面冷却は、空気及び蒸気によるフ
ィルム冷却、及び対流冷却が行われるようになってい
る。
【0033】この実施形態によれば、ノズル部11と燃
焼器部14とが連結されることにより、基本的に前記一
実施形態と同様の作用効果が得られるのに加え、壁面冷
却手段が空気と共に蒸気を併用しているので、その蒸気
による冷却分だけ冷却に必要な空気量を減らすことがで
き、壁面冷却空気量をいっそう低減させることができ
る。
【0034】図5及び図6はこの発明の第3の実施の形
態を示している。この実施形態は、壁面冷却手段が蒸気
のみで冷却するように構成されている。即ち、壁面冷却
手段は、図6に示すように、燃焼器部14の外壁17に
蒸気の入口部18aと出口部18bとがそれぞれ接続さ
れ、入口部18aから供給された蒸気が燃焼器部14の
内壁16の溝16aを通過して対流冷却して出口部18
bより排出されることにより、燃焼器部14の冷却を行
うようになっている。この場合、燃焼器部14の外壁1
7に、図5に示すように上流側と下流側とに入口部18
aがそれぞれ配設されると共に、それら上流側の入口部
18aと下流側の入口部18aとの間に出口部18bが
配設されている。
【0035】このように蒸気のみで燃焼器10の壁面冷
却を行うと、冷却用の空気が不要になるので、空気圧縮
機からの全空気量を燃焼に使用することが可能となる。
従って、この実施形態では、燃焼器部14が内筒部と
尾筒とが一体的に1ピース構造として構成されることに
より、燃焼器全体の表面積を減少させ、しかも蒸気のみ
によって壁面冷却を行い、壁面冷却空気量をゼロにでき
るので、1300〜1500℃級の高温ガスタービンで
あっても、低カロリーの燃焼器を実現することができ
る。
【0036】従って、特に低カロリー燃料を燃焼させる
燃焼器に適用した場合、使用可能な壁面冷却空気量が少
ないか或いは全くなくなる傾向が強いため、表面積の低
減,冷却効率の向上及び冷却空気を必要としない壁面冷
却は、高温化によるガスタービンの効率向上に極めて有
益となる。
【0037】図7は、本発明によるガスタービンの一実
施形態を示すものである。即ち、図7に示すガスタービ
ン20は、本発明による燃焼器10を備えている。この
ガスタービン20では、空気を吸入して空気圧縮機21
で圧縮する。この圧縮空気は、燃焼空気及び冷却用空気
(前述した図1、図3の場合)として燃焼器10に供給
され、燃焼ノズル11から供給される燃料を燃焼器部1
4において燃焼させる。こうして生成された高温高圧ガ
スがタービン22に供給されると、タービン22のケー
シング側に固定された静翼と回転軸側に固定された動翼
との間で膨張しながら通過するので、動翼側の回転軸が
回転して軸出力を取り出すことができる。
【0038】なお、上記の各実施形態においては、低カ
ロリーのガスタービンの燃焼器に適用した例を示した
が、発熱量の大きい燃料を用いるガスタービンの燃焼器
に適用することもできるのは勿論である。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、少ない空気でも効率の良い冷却が可能にな
り、冷却空気が少なくて済む分、燃焼用の空気を増やせ
るので、より多くの燃料と反応させて燃焼ガスを高温化
することができる。
【0040】請求項2記載の発明によれば、壁面冷却を
行うことにより、少ない空気でも効率の良い冷却が可能
になり、燃焼用の空気が増やせるので、より多くの燃料
と反応させて燃焼ガスを高温化することができる。
【0041】請求項3記載の発明によれば、フィルム冷
却と対流冷却との複合冷却を行うことにより、少ない空
気でも効率の良い冷却が可能になり、燃焼用の空気が増
やせるので、より多くの燃料と反応させて燃焼ガスを高
温化することができる。
【0042】請求項4記載の発明によれば、壁面冷却に
蒸気を併用することにより、壁面冷却用の空気の量が少
なくなり、その分を燃焼用の空気として使用できるの
で、より多くの燃料と反応させて燃焼ガスを高温化する
ことができる。
【0043】請求項5記載の発明によれば、壁面冷却に
蒸気のみを用いることにより、壁面冷却用の空気が不要
になり、その分を燃焼用の空気として使用できるので、
より多くの燃料と反応させて燃焼ガスを高温化すること
ができる。
【0044】請求項6記載の発明によれば、冷却用空気
の量が少なくなる、または冷却用空気が不要になり、そ
の分の空気を燃焼用の空気として使用できるので、安価
な低カロリー燃料を使用しても燃焼ガスを高温化するこ
とができる。
【0045】請求項7記載の発明によれば、燃焼器にお
いて冷却用空気の量が少なくなる、または冷却用空気が
不要になり、その分の空気を燃焼用の空気として使用で
きるので、より多くの燃料と反応させて燃焼ガスの高温
化が図れ、結果的にこれにより、ガスタービンの高効率
化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施の形態に係る燃焼器を示す
概略図である。
【図2】 図1の燃焼器における燃焼器部の壁面冷却構
造を示す要部の破断説明図である。
【図3】 この発明の第2の実施の形態に係る燃焼器を
示す概略図である。
【図4】 図3の燃焼器における燃焼器部の壁面冷却構
造を示す要部の破断説明図である。
【図5】 この発明の第3の実施の形態に係る燃焼器を
示す概略図である。
【図6】 図5の燃焼器における燃焼器部の壁面冷却構
造を示す要部の破断説明図である。
【図7】 この発明の一実施形態に係るガスタービンの
要部を示す概略図である。
【図8】 従来の燃焼器を示す概略図である。
【図9】 従来の燃焼器における壁面冷却構造を示す説
明図である。
【符号の説明】
10 燃焼器 11 ノズル部 12 パイロットノズル 13 メインノズル 14 燃焼器部 16 内壁 16a 溝 17 外壁 17a 入口 17b 出口 18 蒸気供給部 18a 蒸気の入口部 18b 蒸気の出口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 克則 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内 (72)発明者 西田 幸一 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料と圧縮された空気とを反応させて燃
    焼ガスを生成し、該燃焼ガスをタービン部に導く燃焼器
    において、 前記燃焼ガスを生成する内筒部と、前記燃焼ガスを前記
    タービン部に導く尾筒とが、一体的に形成されているこ
    とを特徴とする燃焼器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の燃焼器において、 前記内筒部と前記尾筒とからなる燃焼器部の壁面を冷却
    する壁面冷却手段を備えることを特徴とする燃焼器。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の燃焼器において、 前記壁面冷却手段は、フィルム冷却と対流冷却との複合
    であることを特徴とする燃焼器。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の燃焼器において、 前記壁面冷却手段は、空気と蒸気との併用によって冷却
    することを特徴とする燃焼器。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の燃焼器において、 前記壁面冷却手段は、蒸気によって冷却することを特徴
    とする燃焼器。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれかに記載の燃焼
    器において、 前記燃料が低カロリー燃料であることを特徴とする燃焼
    器。
  7. 【請求項7】 空気を圧縮する空気圧縮機と、請求項1
    から6のいずれかに記載の燃焼器と、前記燃焼器から導
    かれた燃焼ガスを膨張させて回転することで軸出力を得
    るタービンとを備えることを特徴とするガスタービン。
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