JP2005324668A - 車両の小物収納構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 インストルメントパネルが最も車室側へ膨出した高さに引出し式トレイを配置し、折れ曲がりやすい書類などの小物を整理して収納することができ、グローブボックスと併せて小物収納性の向上を図ることができ、しかも引出しの奥行きの確保と、引出し代の確保との両立を図ることができる車両の小物収納構造の提供。
【解決手段】 インストルメントパネル9が乗員に面する部分に車両前方上向きに傾斜するインパネ上面部11と、前方下向きに傾斜するグローブボックスリッド26を有し下端部が軸支されて開閉するグローブボックス12とを備え、グローブボックス12とインパネ上面部11との間であって、インストルメントパネル9が乗員側に最も膨出した高さ位置において、ガイド部材19とトレイ20からなる引出し式トレイ13が配置され、引出し式トレイ13は前方下向きに傾斜してインパネメンバ10の下方に配設される。
【選択図】 図3

Description

この発明は、インストルメントパネルの助手席側に引出し式トレイを設けたような車両の小物収納構造に関する。
従来、インストルメントパネルの助手席側に引出し式トレイまたは物入れを設けるような構造としては特許文献1または特許文献2に記載の構造がある。
特許文献1に記載の構造は、インストルメントパネルの助手席側に設けられたグローブボックスの下部に左右一対のレール部材を設け、このレール部材に沿って引出し、収納可能なトレイを設けたものである。
この従来構造によれば、ユーザマニュアル等の取扱い説明書や冊子または書類などの小物をグローブボックスとは別個のトレイに収納することができるので、書類などの折れ曲がりがなく、整理が容易となる利点がある反面、充分な奥行きを確保することができない問題点があった。
特許文献2に記載の構造は、インストルメントパネルの助手席側に設けられたグローブボックスの上部に、該インストルメントパネルと一体に物入れとしての上部収納室を形成したものであるが、この従来構造は引出し構造ではなく、またインパネメンバとの関連構造については何等開示されていない。
一般にインストルメントパネルは車幅方向に延びる車体剛性部材としてのインパネメンバで支持されており、引出し式トレイの充分な奥行きを確保しようとすると、該引出し式トレイがインパネメンバと干渉する問題点があった。
特開平6−166360号公報 特開2000−247186号公報
そこで、この発明はグローブボックスとインパネ上面部との間のインストルメントパネルが最も車室側へ膨出した高さ位置において引出し式トレイを配置し、この引出し式トレイがインパネメンバと干渉しないように上下何れかに傾斜状に配設することで、折れ曲がりやすい書類などの小物を整理して収納することができ、グローブボックスと併せて小物収納性の向上を図ることができ、しかも引出しの奥行きの確保と、引出し代の確保との両立を図ることができる車両の小物収納構造の提供を目的とする。
この発明による車両の小物収納構造は、車幅方向に延びるインパネメンバに支持されたインストルメントパネルが乗員に面する部分において車両前方上向きに傾斜するインパネ上面部と、前方下向きに傾斜するグローブボックスリッドを有し下端部が軸支されて開閉するグローブボックスを備え、上記グローブボックスとインパネ上面部との間であって、インストルメントパネルが乗員側に最も膨出した高さ位置において、ガイド部材とトレイからなる引出し式トレイが配置され、上記引出し式トレイは前方下向きに傾斜してインパネメンバの下方に配設されたものである。
上記構成によれば、グローブボックスとは別個に引出し式トレイを設けたので、折れ曲がりやすい書類などの小物を整理して収納することができ、グローブボックスと併せて小物収納性の向上を図ることができる。
しかも、インストルメントパネルが乗員側に最も膨出した位置に引出し式トレイを配置し、かつインパネメンバを回避すべくその下方に配設したので、引出しの充分な奥行きの確保と引出し代の確保との両立を図ることができる。
また、引出し式トレイを前方下向きに傾斜させたので、引出し入り口が高くなり、その下部のグローブボックス開口が大きくなって、収納性の向上を図ることができる。
この発明による車両の小物収納構造はまた、車幅方向に延びるインパネメンバに支持されたインストルメントパネルが乗員に面する部分において車両前方上向きに傾斜するインパネ上面部と、前方下向きに傾斜するグローブボックスリッドを有し下端部が軸支されて開閉するグローブボックスとを備え、上記グローブボックスとインパネ上面部との間であって、インストルメントパネルが乗員側に最も膨出した高さ位置において、ガイド部材とトレイからなる引出し式トレイが配置され、上記引出し式トレイは前方上向きに傾斜してインパネメンバの上方に配設されたものである。
上記構成によれば、グローブボックスとは別個に引出し式トレイを設けたので、折れ曲がりやすい書類などの小物を整理して収納することができ、グローブボックスと併せて小物収納性の向上を図ることができる。
しかも、インストルメントパネルが乗員側に最も膨出した位置に引出し式トレイを配置し、かつインパネメンバを回避すべくその上方に配設したので、引出しの充分な奥行きの確保と引出し代の確保との両立を図ることができる。
また引出し式トレイを前方上向きに傾斜させて、インパネメンバの上方に配設したので、グローブボックスの上方容量の拡大を図ることができると共に、エアバックや空調ダクト等の他の部品との干渉を回避することもできる。
この発明の一実施態様においては、上記引き出し式トレイは車両側面視において上方へ凸状に湾曲する円弧状に形成されたものである。
上記構成によれば、引出し式トレイを湾曲構造と成したので、直線的な構造のものと比較して、引出し奥部のインパネメンバに対する回避代を大きくすることができると共に、トレイの引出し、収納時のがたつき量の低減を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記引出し式トレイは車両側面視において下方へ凸状に湾曲する円弧状に形成されたものである。
上記構成によれば、引出し式トレイを湾曲構造と成したので、直線的な構造のものと比較して、引出し奥部のインパネメンバに対する回避代を大きくすることができると共に、トレイの引出し、収納時のがたつき量の低減を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記引出し式トレイはトレイを引出した時、該トレイが略水平になるように配設されたものである。
上記構成によれば、湾曲構造のトレイでありながら、引出した時には該トレイが略水平となるので、使い勝手の向上を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記引出し式トレイの正面部はグローブボックス幅と略同一幅においてインストルメントパネルが乗員側に最も膨出した部分の化粧面を構成し、乗員の通常着座位置の視点から見てグローブボックスリッドの上端部を隠蔽する下方垂下部を備えたものである。
上記構成によれば、グローブボックスリッドの上端部が、乗員から見えないように引出し式トレイの化粧面にて隠蔽されるので、見栄え、およびデザイン性の向上を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記引出し式トレイのガイド部材が、インパネメンバに結合されたブラケットと、引出し式トレイが係合するインパネ開口部とに係止されたものである。
上記構成によれば、引出しトレイがインパネメンバとインパネ開口部とで支持されるので、該引出し式トレイの支持剛性の向上を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記ブラケットは後方に向けて延び、その後端部がインパネ開口部の下方内側に固定され、グローブボックスリッドのフック部材を係合するストライカが取付けられたものである。
上記構成によれば、上述のブラケットを有効利用してグローブボックスリッドのストライカを高い剛性で支持することができる。
この発明によれば、グローブボックスとインパネ上面部との間のインストルメントパネルが最も車室側へ膨出した高さ位置において引出し式トレイを配置し、この引出し式トレイがインパネメンバと干渉しないように上下何れかに傾斜状に配設したので、折れ曲がりやすい書類などの小物を整理して収納することができ、グローブボックスと併せて小物収納性の向上を図ることができる効果がある。
折れ曲がりやすい書類などの小物を整理して収納することができ、グローブボックスと併せて小物収納性の向上を図ることができ、しかも引出しの奥行きの確保と、引出し代の確保との両立を図るという目的を、グローブボックスとインパネ上面部との間のインストルメントパネルが最も乗員側へ膨出した高さ位置において、引出し式トレイを配置し、この引出し式トレイを傾斜してインパネメンバの下方または上方に配設するという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は車両の小物収納構造を示すが、まず図1を参照して車両の構造を概略的に説明する。
図1において、エンジンルーム1と車室2とを前後方向に仕切るダッシュロアパネル(ダッシュパネル)3を設け、このダッシュロアパネル3の下端後部には略水平に後方へ向けて延びるフロアパネル4を連設し、このフロアパネル4の上部には、シートクッション5と、シートバック6と、ヘッドレスト7とを備えたフロントシート8を配設している。
上述のダッシュロアパネル3の車室2側にはインストルメントパネル9を設け、このインストルメントパネル9を、車幅方向に延びる車体剛性部材としてのインパネメンバ10で支持している。
上述のインストルメントパネル9は、該パネル9がフロントシート8に着座した乗員Xに面する部分において車両前方上向きに傾斜する。
インパネ上面部11を有し、このインパネ上面部11とグローブボックス12との間において、インストルメントパネル9が乗員X側(車室2側)に最も膨出した高さ位置には、引出し式トレイ13が配置されている。
なお、図1において14はフロントサイドフレーム、15はフロアフレーム、16は前輪である。
次に図2〜図11を参照して車両の小物収納構造について詳述する。
図2はインストルメントパネル9の斜視図であって、このインストルメントパネル9はドライバーズ側9Aと、パッセンジャーズ側9Bと、これら両者9A,9B間に位置するセンタ側9Cとを有し、上述のパッセンジャーズ側9Bには、インストルメントパネル9が乗員Xに面する部分において車両前方上向きに傾斜する前述のインパネ上面部11が一体形成されている。
このインパネ上面部11をグローブボックス12との間において、インストルメントパネル9が乗員X側(車室2側)に最も膨出した高さ位置には、グローブボックス12の車幅方向の幅とほぼ等しい長さのインパネ開口部17が形成され、このインパネ開口部17の直上部には複数の係止孔18・・・が形成されている。
図3、図4は引出し式トレイ13を組付けた状態で示す断面図であって、図3は図2のA−A線に相当する矢視断面図、図4は図2のB−B線に相当する矢視断面図である。
図5は引出し式トレイ13の分解斜視図であって、この引出し式トレイ13はガイド部材19と、トレイ20と、化粧板21とを備えている。
上述のガイド部材19は、図5に示すように天板19aと、左右の側板19b,19bと、背面板19cと、正面側の略方形枠状の取付けフランジ部19dと、この取付けフランジ部19dから所定長さのみ車両前方に延びる底板19eと、上述の背面板19c下端の略中央部から所定長さのみ車両後方に延びる舌片19fとを備え、上述の取付けフランジ部19dの背面側(車両前方側)には図2で示したインパネ上面部11の係止孔18・・・に対応すべく複数の係止舌片22・・・が一体形成されている。
トレイ20は、ガイド部材19の取付けフランジ部19dと底板19eとで形成された開口部23に対して出し入れ可能に構成されている。
このトレイ20は底板20aと、左右の側板20b,20bと、背面板20cと、仕切り板20dと、正面板20eとを備え、正面板20eのほぼ中間部にはロック部材24を配設する凹部25が形成されている。
上述の化粧板21はトレイ20の正面板20eの乗員X側(車室2側)にビスまたはクリップ等の取付け部材を用いて一体的に取り付けられるもので、この化粧板21には、乗員Xの通常着座位置の視点から見てグローブボックス12のリッド26の上端部26a(いわゆるパーティングライン)を隠蔽する下方垂下部21aが一体形成されている。また、上述の化粧板21の車幅方向の長さは、グローブボックス12の車幅方向の長さとほぼ同一に設定されている。
図6はガイド部材19とトレイ20とを組合わせた状態で示す断面図、図7は図6の要部拡大図であって、ガイド部材19の左右の両側板19b内面にはトレイ20を出し入れ案内する凸状の固定レール27が一体形成され、トレイ20の左右の両側板20bの外面には固定レール27に摺動自在に装着された凹状の可動レール28が一体形成されている。
なお、図7のレール構造に代えて、図8のレール構造を採用してもよい。図8の構造はガイド部材19の左右の両側板19b内面にトレイ20を出し入れ案内する凹状の固定レール29を一体形成し、トレイ20の左右の両側板20bの外面には固定レール29に摺動自在に挿入された凸状の可動レール30を一体形成したものである。
しかも、上述の引出し式トレイ13は図3、図4、図5に示すように、車両側面視において上方へ凸状に湾曲する円弧状に形成されたもので、トレイ20を図11に示すように引出した時には、該トレイ20が略水平になるように配設されている。
すなわち、この引出し式トレイ13は図3、図4に示すよう前方下向きに傾斜させてその内奥部がインパネメンバ10の下方に位置するように配設したものである。
ところで、上述の引出し式トレイ13を組付ける場合、インパネ開口部17からガイド部材19をインストルメントパネル9の内方に挿入すると共に、図4に示すように複数の係止舌片22を対応する係止孔18に係入させ、方形枠状の取付けフランジ部19dの下部をタッピングネジ31等の取付け部材を用いてインパネ開口部17の口縁下部のボス部32に取付ける。
この場合、化粧板21が一体化されたトレイ20をガイド部材19に挿入した際に、化粧板21の正面がインパネ上面部11とほぼ面一状に連続するように、該インパネ上面部11には凹部11aが形成されていて、上述の取付けフランジ部19dは該凹部11aのインパネ開口部17の口縁に取付けられるものである。
上述のガイド部材19の内奥部は図3に示すように、ブラケット33,34を介してインパネメンバ10に取付けられている。
すなわち、図3、図9に示すようにインパネメンバ10の助手席側の所定部には略L字状に屈曲形成されたブラケット34を接合固定し、このブラケット33にボルト、ナット35等の取付け部材を用いて別のブラケット33の前端部を固定している。
このブラケット33は図10に示すように平面視略Z字状に形成され、かつ後方に向けて延びるように構成されていて、その後端部には取付け部33aが一体または一体的に形成されている。
上述の取付け部33aには複数の取付け孔36・・・が形成され、これらの取付け孔36に挿入するタッピングネジ37等の取付け部材をインパネ開口部17の下方内側のボス部38に締付けることで、ブラケット33の後端部をインパネ開口部17の口縁部下方に固定している。
また上述のブラケット33のガイド部材19内奥部と対応する部分には図10に示すように、取付け孔39が形成され、この取付け孔39に挿入するタッピングネジ40等の取付け部材を図3に示すように、舌片19fの下部に一体形成されたボス部41に締付けることで、ガイド部材19の内奥部をブラケット33に取付けたものである。
さらに上述のブラケット33の後端部にはストライカ42が溶接手段等により取付けられていて、このストライカ42で、グローブボックス12のリッド26(つまりグローブボックスリッド)のフック部材43を係合すべく構成している。
上述のグローブボックス12は図3、図4に示すように車体側の支軸44に嵌合する枢支部45と、回動量を規制するストッパ46とを備え、フック部材43をストライカ42から外した時、支軸44を支点としてストッパ46による規制位置まで手前側へ回動するものである。
一方、図3、図11に示すように、引出し式トレイ13においてロック部材24と対応するトレイ20の凹部25上壁には該ロック部材24のロック爪を挿通させる挿通孔47を形成すると共に、カバー部材19の天板19aにはロック爪を係止する係止孔48が形成されている。また天板19aの下面にはトレイ20の所定以上の引き出しを規制するストッパ49が取付けられている。
そして、図3に示す状態からロック部材24によるロックを解除した後に、図11に示すように、化粧板21を介してトレイ20を手前に、かつ略水平状に引き出し、その最大引き出し量を上述のストッパ49で規制すべく構成する一方、トレイ20が引き出された状態下において、係止舌片22、タッピングネジ31,37が通常着座状態の乗員Xから見えないように構成して、見栄えの向上を図っている。
このように図1〜図11で示した実施例の車両の小物収納構造は、車幅方向に延びるインパネメンバ10に支持されたインストルメントパネル9が乗員Xに面する部分において車両前方上向きに傾斜するインパネ上面部11と、前方下向きに傾斜するグローブボックスリッド26を有し下端部が軸支されて開閉するグローブボックス12とを備え、上記グローブボックス12とインパネ上面部11との間であって、インストルメントパネル9が乗員X側(車室2側)に最も膨出した高さ位置において、ガイド部材19とトレイ20からなる引出し式トレイ13が配置され、上記引出し式トレイ13は前方下向きに傾斜してインパネメンバ10の下方に配設されたものである。
この構成によれば、グローブボックス12とは別個に引出し式トレイ13を設けたので、折れ曲がりやすい書類などの小物を整理して収納することができ、グローブボックス12と併せて小物収納性の向上を図ることができる。
しかも、インストルメントパネル9が乗員X側(車室2側)に最も膨出した位置に引出し式トレイ13を配置し、かつインパネメンバ10を回避すべくその下方に配設したので、引出しの充分な奥行きの確保と引出し代の確保との両立を図ることができる。
また、引き出し式トレイ13を前方下向きに傾斜させたので、引出し入り口が高くなり、その下部のグローブボックス12の開口が大きくなって収納性の向上を図ることができる。
さらに、上記引き出し式トレイ13は車両側面視において上方へ凸状に湾曲する円弧状(いわゆる上凸型円弧状)に形成されたものである。
この構成によれば、引出し式トレイ13を湾曲構造と成したので、直線的な構造のものと比較して、引出し奥部のインパネメンバ10に対する回避代を大きくすることができると共に、トレイ20の引出し、収納時のがたつき量の低減を図ることができる。
また、上記引出し式トレイ13はトレイ20を引出した時、図11に示すように該トレイ20が略水平になるように配設されたものである。
この構成によれば、湾曲構造のトレイ20でありながら、引出した時には該トレイ20が略水平となるので、使い勝手の向上を図ることができる。
加えて、上記引出し式トレイ13の正面部はグローブボックス12の幅と略同一幅においてインストルメントパネル9が乗員側に最も膨出した部分の化粧面(化粧板21参照)を構成し、乗員Xの通常着座位置の視点から見てグローブボックスリッド26の上端部26aを隠蔽する下方垂下部21aを備えたものである。
この構成によれば、グローブボックスリッド26の上端部26aが、乗員Xから見えないように引出し式トレイ13の化粧面(化粧板21参照)にて隠蔽されるので、見栄え、およびデザイン性の向上を図ることができる。
また、上記引出し式トレイ13のガイド部材19が、インパネメンバ10に結合されたブラケット33,34と、引出し式トレイ13が係合するインパネ開口部17とに係止されたものである。
この構成によれば、引出しトレイ13がインパネメンバ10とインパネ開口部17とで支持されるので、該引出し式トレイ13の支持剛性の向上を図ることができる。
さらに、上記ブラケット33は後方に向けて延び、その後端部がインパネ開口部17の下方内側に固定され、グローブボックスリッド26のフック部材43を係合するストライカ42が取付けられたものである。
この構成によれば、上述のブラケット33を有効利用してグローブボックスリッド26のストライカ42を高い剛性で支持することができる
図12〜図14は車両の小物収納構造の他の実施例を示し、この実施例においてはインパネメンバ10に接合固定するブラケット34の断面構造を車両後方側が開放するコの字状に形成し、このブラケット34に保持孔50を形成する一方、引出し式トレイ13のガイド部材19における背面板19cには車両前方側へ突出するピン形状の突起51を設け、この突起51をブラケット34の保持孔50に挿入して、該ブラケット34でガイド部材19の内奥部を支持すべく構成したものである。
また、上述の引出し式トレイ13のガイド部19には先の実施例の係止孔48に代えて、ロック部材24のロック爪を係止するロック部52(図14参照)を一体形成したものである。
このように構成すると、構造の簡略化を図ることができる。なお、図12、図13、図14で示したこの実施例においても、その他の構成、作用、効果については先の実施例と同様であるから、図12〜図14において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
図15、図16は車両の小物収納構造のさらに他の実施例を示し、引出し式トレイ13を車両側面視において下方へ凸状に湾曲する円弧状に形成すると共に、この引出し式トレイ13を前方上向きに傾斜させてインパネメンバ10の上方に配設したものであり、トレイ20の引出し時には、該トレイ20が略水平となるように構成したものである。
また、この実施例においては引出し式トレイ13のガイド部材19における背面板19cに突起51を設け、この突起51を略Z字状断面のブラケット34における保持孔50に挿入し、ガイド部材19の内奥部をインパネメンバ10に支持させたものである。
図15、図16で示した実施例の車両の小物収納構造は、車幅方向に延びるインパネメンバ10に支持されたインストルメントパネル9が乗員Xに面する部分において車両前方上向きに傾斜するインパネ上面部11と、前方下向きに傾斜するグローブボックスリッド26を有し下端部が軸支されて開閉するグローブボックス12とを備え、上記グローブボックス12とインパネ上面部11との間であって、インストルメントパネル9が乗員X側(車室2側)に最も膨出した高さ位置において、ガイド部材19とトレイ20からなる引出し式トレイ13が配置され、上記引出し式トレイ13は前方上向きに傾斜してインパネメンバ10の上方に配設されたものである。
この構成によれば、グローブボックス12とは別個に引出し式トレイ13を設けたので、折れ曲がりやすい書類などの小物を整理して収納することができ、グローブボックス12と併せて小物収納性の向上を図ることができる。
しかも、インストルメントパネル9が乗員側に最も膨出した位置に引出し式トレイ13を配置し、かつインパネメンバ10を回避すべくその上方に配設したので、引出しの充分な奥行きの確保と引出し代の確保との両立を図ることができる。
また、引き出し式トレイ13を前方上向きに傾斜させて、インパネメンバ10の上方に配設したので、グローブボックス12の上方容量の拡大を図ることができると共に、エアバックや空調ダクト等の他の部品との干渉を回避することもできる。
さらに、上記引き出し式トレイ13は車両側面視において下方へ凸状に湾曲する円弧状(いわゆる下凸型円弧状)に形成されたものである。
この構成によれば、引出し式トレイ13を湾曲構造と成したので、直線的な構造のものと比較して、引出し奥部のインパネメンバ10に対する回避代を大きくすることができると共に、トレイ20の引出し、収納時のがたつき量の低減を図ることができる。
また、上述のトレイ20を図16に示すように引き出した時には、該トレイ20がほぼ水平状になるので、使い勝手の向上を図ることができる。
なお、図15、図16で示したこの実施例においても、その他の構成、作用、効果については先の各実施例とほぼ同様であるから、図15、図16において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の化粧面は、実施例の化粧板21に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
本発明の小物収納構造を備えた車両の概略側面図。 インストルメントパネルの斜視図。 図2のA−A線に相当する部分の断面図。 図2のB−B線に相当する部分の断面図。 引出し式トレイの分解斜視図。 引出し式トレイの断面図。 図6の部分拡大断面図。 レール構造の他の実施例を示す断面図。 インパネメンバを車室側から見た状態で示す正面図。 インパネメンバとブラケットとの関連構造を示す斜視図。 トレイ引出し時の断面図。 車両の小物収納構造の他の実施例を示す断面図。 インパネ上面部に対するガイド部材取付け部分の断面図。 トレイ引出し時の断面図。 車両の小物収納構造のさらに他の実施例を示す断面図。 トレイ引出し時の断面図。
符号の説明
9…インストルメントパネル
10…インパネメンバ
11…インパネ上面部
12…グローブボックス
13…引出し式トレイ
17…インパネ開口部
19…ガイド部材
20…トレイ
21…化粧板(化粧面)
21a…下方垂下部
26…グローブボックスリッド
26a…上端部
33,34…ブラケット
42…ストライカ
43…フック部材

Claims (8)

  1. 車幅方向に延びるインパネメンバに支持されたインストルメントパネルが乗員に面する部分において車両前方上向きに傾斜するインパネ上面部と、
    前方下向きに傾斜するグローブボックスリッドを有し下端部が軸支されて開閉するグローブボックスとを備え、
    上記グローブボックスとインパネ上面部との間であって、インストルメントパネルが乗員側に最も膨出した高さ位置において、ガイド部材とトレイからなる引出し式トレイが配置され、
    上記引出し式トレイは前方下向きに傾斜してインパネメンバの下方に配設された
    車両の小物収納構造。
  2. 車幅方向に延びるインパネメンバに支持されたインストルメントパネルが乗員に面する部分において車両前方上向きに傾斜するインパネ上面部と、
    前方下向きに傾斜するグローブボックスリッドを有し下端部が軸支されて開閉するグローブボックスとを備え、
    上記グローブボックスとインパネ上面部との間であって、インストルメントパネルが乗員側に最も膨出した高さ位置において、ガイド部材とトレイからなる引出し式トレイが配置され、
    上記引出し式トレイは前方上向きに傾斜してインパネメンバの上方に配設された
    車両の小物収納構造。
  3. 上記引き出し式トレイは車両側面視において上方へ凸状に湾曲する円弧状に形成された
    請求項1記載の車両の小物収納構造。
  4. 上記引出し式トレイは車両側面視において下方へ凸状に湾曲する円弧状に形成された
    請求項2記載の車両の小物収納構造。
  5. 上記引出し式トレイはトレイを引出した時、該トレイが略水平になるように配設された
    請求項3または4記載の車両の小物収納構造。
  6. 上記引出し式トレイの正面部はグローブボックス幅と略同一幅においてインストルメントパネルが乗員側に最も膨出した部分の化粧面を構成し、
    乗員の通常着座位置の視点から見てグローブボックスリッドの上端部を隠蔽する
    下方垂下部を備えた
    請求項1〜5の何れか1に記載の車両の小物収納構造。
  7. 上記引出し式トレイのガイド部材が、インパネメンバに結合されたブラケットと、引出し式トレイが係合するインパネ開口部とに係止された
    請求項1〜6の何れか1に記載の車両の小物収納構造。
  8. ブラケットは後方に向けて延び、その後端部がインパネ開口部の下方内側に固定され、グローブボックスリッドのフック部材を係合するストライカが取付けられた
    請求項7記載の車両の小物収納構造。
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