JP2005324359A - 印刷装置、調整用パターン、印刷方法、及び、印刷システム - Google Patents

印刷装置、調整用パターン、印刷方法、及び、印刷システム Download PDF

Info

Publication number
JP2005324359A
JP2005324359A JP2004142628A JP2004142628A JP2005324359A JP 2005324359 A JP2005324359 A JP 2005324359A JP 2004142628 A JP2004142628 A JP 2004142628A JP 2004142628 A JP2004142628 A JP 2004142628A JP 2005324359 A JP2005324359 A JP 2005324359A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
printing
adjustment pattern
pattern
image
printed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004142628A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Okita
賢二 音喜多
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2004142628A priority Critical patent/JP2005324359A/ja
Publication of JP2005324359A publication Critical patent/JP2005324359A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J19/00Character- or line-spacing mechanisms
    • B41J19/14Character- or line-spacing mechanisms with means for effecting line or character spacing in either direction
    • B41J19/142Character- or line-spacing mechanisms with means for effecting line or character spacing in either direction with a reciprocating print head printing in both directions across the paper width
    • B41J19/145Dot misalignment correction

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】媒体上に印刷される画像の画質の向上を図ることである。
【解決手段】カラー画像を印刷する際の前記吐出タイミングを調整するための前記調整用パターンを印刷する場合と、単色画像を印刷する際の前記吐出タイミングを調整するための前記調整用パターンを印刷する場合とで、前記所定周期及び前記所定間隔の少なくとも一方が異なる。
【選択図】図15

Description

本発明は、印刷装置、調整用パターン、印刷方法、及び、印刷システムに関する。
印刷装置として、例えば、媒体に対して移動方向に移動しながら画像を印刷すべく液体を吐出するための吐出ヘッドを有し、前記吐出ヘッドは、配列された複数のノズルを備えたプリンタがある。このプリンタにおいては、吐出ヘッドからの液体の吐出タイミングを調整するために、前記液体を吐出する前記ノズルの間隔を所定間隔とし、前記ノズルが前記液体を吐出する周期を所定周期として、前記吐出ヘッドからの前記液体の吐出タイミングを調整するための調整用パターンを印刷する。
特開2001−334655号公報
上記のプリンタにおいては、媒体上に印刷される画像の画質を向上させることが要請されている。しかしながら、カラー画像を印刷する場合と単色画像を印刷する場合とで、液体を吐出する事象が異なることがある。そのため、画像の画質を向上させるためには、調整用パターンを印刷する場合の液体吐出の事象が、画像を印刷する際の液体吐出の事象と相関関係にあるようにする必要がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、媒体上に印刷される画像の画質の向上を図ることである。
主たる本発明は、媒体に対して移動方向に移動しながら画像を印刷すべく液体を吐出するための吐出ヘッドを有し、前記吐出ヘッドは、配列された複数のノズルを備え、前記液体を吐出する前記ノズルの間隔を所定間隔とし、前記ノズルが前記液体を吐出する周期を所定周期として、前記吐出ヘッドからの前記液体の吐出タイミングを調整するための調整用パターンを印刷する印刷装置において、カラー画像を印刷する際の前記吐出タイミングを調整するための前記調整用パターンを印刷する場合と、単色画像を印刷する際の前記吐出タイミングを調整するための前記調整用パターンを印刷する場合とで、前記所定周期及び前記所定間隔の少なくとも一方が異なることを特徴とする印刷装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本明細書及び添付図面の記載により少なくとも次のことが明らかにされる。
媒体に対して移動方向に移動しながら画像を印刷すべく液体を吐出するための吐出ヘッドを有し、前記吐出ヘッドは、配列された複数のノズルを備え、前記液体を吐出する前記ノズルの間隔を所定間隔とし、前記ノズルが前記液体を吐出する周期を所定周期として、前記吐出ヘッドからの前記液体の吐出タイミングを調整するための調整用パターンを印刷する印刷装置において、カラー画像を印刷する際の前記吐出タイミングを調整するための前記調整用パターンを印刷する場合と、単色画像を印刷する際の前記吐出タイミングを調整するための前記調整用パターンを印刷する場合とで、前記所定周期及び前記所定間隔の少なくとも一方が異なることを特徴とする印刷装置。
このような印刷装置によれば、カラー画像を印刷する際の所定周期もしくは所定間隔に対応した所定周期もしくは所定間隔にて、カラー画像を印刷する際の吐出タイミングを調整するための調整用パターン(以下、「カラー調整用パターン」ともいう)を印刷することが可能となる。また、単色画像を印刷する際の所定周期もしくは所定間隔に対応した所定周期もしくは所定間隔にて、単色画像を印刷する際の吐出タイミングを調整するための調整用パターン(以下、「単色調整用パターン」ともいう)を印刷することが可能となる。すなわち、カラー画像と単色画像を印刷する際の液体を吐出する事象と相関関係にある事象で調整用パターンを印刷することが可能となる。そのため、吐出ヘッドの吐出タイミングは、画像を印刷する場合に即したタイミングに調整されるから、画像の画質の向上を図ることが可能となる。
また、かかる印刷装置において、前記カラー画像を印刷する際の前記吐出タイミングを調整するための前記調整用パターンを印刷する場合の前記所定間隔は、前記単色画像を印刷する際の前記吐出タイミングを調整するための前記調整用パターンを印刷する場合の前記所定間隔より大きいこととしてもよい。
カラー画像は複数の色の液体により印刷されるため、一色の液体を吐出するノズルの所定間隔は、単色画像の所定間隔に比べて大きいことがある。そこで、カラー調整用パターンを印刷する場合の所定間隔が、単色調整用パターンを印刷する場合の所定間隔よりも大きい場合には、カラー画像と単色画像のそれぞれを印刷する際の所定間隔に対応した所定間隔にてカラー調整用パターンと単色調整用パターンを印刷することが可能となる。かかる場合には、画像を印刷する場合の液体吐出の事象に対応した事象に基づいて印刷された調整用パターンによって吐出タイミングが調整されるから、有効に画像の画質の向上を図ることが可能となる。
また、かかる印刷装置において、前記カラー画像を印刷する際の前記吐出タイミングを調整するための前記調整用パターンを印刷する場合の前記所定周期は、前記単色画像を印刷する際の前記吐出タイミングを調整するための前記調整用パターンを印刷する場合の前記所定周期より大きいこととしてもよい。
カラー画像は複数の色のインクにより印刷されるため、一色の液体を吐出するノズルの所定周期は、単色画像の所定周期に比べて大きいことがある。そこで、カラー調整用パターンを印刷する場合の所定周期が、単色調整用パターンを印刷する場合の所定周期よりも大きい場合には、カラー画像と単色画像を印刷する際の所定周期に対応した所定周期にてカラー調整用パターンと単色調整用パターンを印刷することが可能となる。かかる場合には、画像を印刷する場合のインク吐出の事象に対応した事象に基づいて印刷された調整用パターンによって吐出タイミングが調整されるから、有効に画像の画質の向上を図ることが可能となる。
また、かかる印刷装置において、前記調整用パターンは、前記吐出ヘッドが複数回移動することによって印刷され、前記カラー画像を印刷する際の前記吐出タイミングを調整するための前記調整用パターンを印刷する場合の前記吐出ヘッドの移動回数は、前記単色画像を印刷する際の前記吐出タイミングを調整するための前記調整用パターンを印刷する場合の前記吐出ヘッドの移動回数より多いこととしてもよい。
カラー画像は、単色画像に比べて高画質を求められる。かかる場合に、吐出ヘッドの移動回数を多くして微細に画像を印刷することで、高画質を実現している。そのため、カラー画像は、単色画像に比べて吐出ヘッドの移動回数が多くなることがある。そこで、カラー調整用パターンを印刷する場合の吐出ヘッドの移動回数が、単色調整用パターンを印刷する場合の吐出ヘッドの移動回数よりも大きい場合には、カラー画像と単色画像を印刷する際の吐出ヘッドの移動回数に対応した移動回数にてカラー調整用パターンと単色調整用パターンを印刷することが可能となる。かかる場合には、画像を印刷する場合のインク吐出の事象に対応した事象に基づいて印刷された調整用パターンによって吐出タイミングが調整されるから、有効に画像の画質の向上を図ることが可能となる。
また、かかる印刷装置において、前記調整用パターンは、前記移動方向に沿って配列された多数のドットによって構成され、前記カラー画像を印刷する際の前記吐出タイミングを調整するための前記調整用パターンを構成する前記ドットの前記移動方向の間隔は、前記単色画像を印刷する際の前記吐出タイミングを調整するための前記調整用パターンを構成する前記ドットの前記移動方向の間隔より大きいこととしてもよい。
カラー画像は複数の色の液体により印刷されるため、カラー画像を構成するドットの移動方向の間隔は、単色画像を構成するドットの移動方向の間隔より大きいことがある。そこで、カラー調整用パターンを構成するドットの移動方向の間隔が、単色調整用パターンを構成するドットの移動方向の間隔よりも大きい場合には、カラー画像と単色画像を印刷する際のドットの移動方向の間隔に対応したドット間隔にてカラー調整用パターンと単色調整用パターンを印刷することが可能となる。かかる場合には、画像を印刷する場合のインク吐出の事象に対応した事象に基づいて印刷された調整用パターンによって吐出タイミングが調整されるから、有効に画像の画質の向上を図ることが可能となる。
また、かかる印刷装置において、前記吐出ヘッドは、往路と復路とに移動可能であり、前記ノズルは、前記移動方向と交差する方向に配列されており、前記吐出ヘッドが前記往路と前記復路とに移動する間に前記液体を吐出し、前記調整用パターンは、前記吐出ヘッドが前記往路を移動する際の前記吐出タイミングに対する、前記吐出ヘッドが前記復路を移動する際の前記吐出タイミングを調整するためのものであることとしてもよい。
かかる場合には、往路時の吐出タイミングに対する復路時の吐出タイミングを調整することにより、双方向印刷時の吐出タイミングを容易に調整できるから、双方向印刷による画像の画質の向上を図ることが可能となる。
また、かかる印刷装置において、前記調整用パターンは、前記吐出ヘッドが前記往路を移動する際に印刷される往路パターンと、前記吐出ヘッドが前記復路を移動する際に印刷される復路パターンと、によって構成され、前記往路パターンを印刷する場合と、前記復路パターンを印刷する場合とで、前記所定周期及び前記所定間隔が同じであることとしてもよい。
往路パターンと復路パターンを同じ所定周期及び所定間隔で印刷する場合には、液体を吐出するための制御を簡略化できるから、迅速に調整用パターンを印刷することが可能となる。
また、かかる印刷装置において、前記調整用パターンは、前記吐出ヘッドが前記往路を移動する際に印刷される往路パターンと、前記吐出ヘッドが前記復路を移動する際に印刷される復路パターンと、によって構成され、前記往路パターンを印刷する場合と、前記復路パターンを印刷する場合とで、前記液体を吐出する前記ノズルは同じであることとしてもよい。
ノズル毎に液体吐出の特性が異なることがあるから、吐出タイミングの調整は、同一のノズルにより印刷された調整用パターンに基づいて、行われることが望ましい。そこで、往路パターンを印刷する場合と復路パターンを印刷する場合とで液体を吐出するノズルが同じである場合には、往路時の吐出タイミングに対する復路時の吐出タイミングをより適切に調整することが可能となる。
また、かかる印刷装置において、複数の前記調整用パターンが印刷され、前記吐出ヘッドが前記往路を移動する際の前記吐出タイミングに対する、前記吐出ヘッドが前記復路を移動する際の前記吐出タイミングは、前記複数の調整用パターン毎に異なることとしてもよい。
かかる場合には、往路時の吐出タイミングに対する復路時の吐出タイミングが異なる複数の調整用パターンが印刷されるから、吐出タイミングが最適な調整用パターンを選択することができるから、容易に吐出タイミングを調整することが可能となる。
また、かかる印刷装置において、前記カラー画像として、自然画が印刷され、前記単色画像として、テキスト画が印刷されることとしてもよい。
自然画とテキスト画とでは所定周期と所定間隔が一層異なる恐れがあるから、画像を印刷する際の液体を吐出する事象と相関関係にある事象にて調整用パターンを印刷することがより求められる。そのため、カラー画像として自然画が印刷され、単色画像としてテキスト画が印刷される場合には、画像の画質の向上を図ることが可能となるという効果がより有効に奏される。
また、かかる印刷装置において、前記単色画像は、モノクロ画像であることとしてもよい。
単色画像としてモノクロ画像が最も需要が高く、カラー画像とモノクロ画像とでは所定周期や所定間隔が一層異なる恐れがあるから、画像を印刷する際の液体を吐出する事象と相関関係にある事象にて調整用パターンを印刷することがより一層求められる。そのため、単色画像がモノクロ画像である場合には、画像の画質の向上を図ることが可能となるという効果がより有効に奏される。
また、媒体に対して移動方向に移動しながら画像を印刷すべく液体を吐出するための吐出ヘッドを有し、前記吐出ヘッドは、配列された複数のノズルを備え、前記液体を吐出する前記ノズルの間隔を所定間隔とし、前記ノズルが前記液体を吐出する周期を所定周期として、前記吐出ヘッドからの前記液体の吐出タイミングを調整するための調整用パターンを印刷する印刷装置において、
カラー画像を印刷する際の前記吐出タイミングを調整するための前記調整用パターンを印刷する場合と、単色画像を印刷する際の前記吐出タイミングを調整するための前記調整用パターンを印刷する場合とで、前記所定周期及び前記所定間隔の少なくとも一方が異なり、
前記カラー画像を印刷する際の前記吐出タイミングを調整するための前記調整用パターンを印刷する場合の前記所定間隔は、前記単色画像を印刷する際の前記吐出タイミングを調整するための前記調整用パターンを印刷する場合の前記所定間隔より大きく、
前記カラー画像を印刷する際の前記吐出タイミングを調整するための前記調整用パターンを印刷する場合の前記所定周期は、前記単色画像を印刷する際の前記吐出タイミングを調整するための前記調整用パターンを印刷する場合の前記所定周期より大きく、
前記調整用パターンは、前記吐出ヘッドが複数回移動することによって印刷され、前記カラー画像を印刷する際の前記吐出タイミングを調整するための前記調整用パターンを印刷する場合の前記吐出ヘッドの移動回数は、前記単色画像を印刷する際の前記吐出タイミングを調整するための前記調整用パターンを印刷する場合の前記吐出ヘッドの移動回数より多く、
前記調整用パターンは、前記移動方向に沿って配列された多数のドットによって構成され、前記カラー画像を印刷する際の前記吐出タイミングを調整するための前記調整用パターンを構成する前記ドットの前記移動方向の間隔は、前記単色画像を印刷する際の前記吐出タイミングを調整するための前記調整用パターンを構成する前記ドットの前記移動方向の間隔より大きく、
前記吐出ヘッドは、往路と復路とに移動可能であり、前記ノズルは、前記移動方向と交差する方向に配列されており、前記吐出ヘッドが前記往路と前記復路とに移動する間に前記液体を吐出し、前記調整用パターンは、前記吐出ヘッドが前記往路を移動する際の前記吐出タイミングに対する、前記吐出ヘッドが前記復路を移動する際の前記吐出タイミングを調整するためのものであり、
前記調整用パターンは、前記吐出ヘッドが前記往路を移動する際に印刷される往路パターンと、前記吐出ヘッドが前記復路を移動する際に印刷される復路パターンと、によって構成され、前記往路パターンを印刷する場合と、前記復路パターンを印刷する場合とで、前記所定周期及び前記所定間隔が同じであり、
前記往路パターンを印刷する場合と、前記復路パターンを印刷する場合とで、前記液体を吐出する前記ノズルは同じであり、
複数の前記調整用パターンが印刷され、前記吐出ヘッドが前記往路を移動する際の前記吐出タイミングに対する、前記吐出ヘッドが前記復路を移動する際の前記吐出タイミングは、前記複数の調整用パターン毎に異なり、
前記カラー画像として、自然画が印刷され、前記単色画像として、テキスト画が印刷され、
前記単色画像は、モノクロ画像であることを特徴とする印刷装置。
このような印刷装置によれば、媒体上に印刷される画像の画質の向上を図ることが可能という効果が最も有効に奏される。
また、液体を吐出する複数のノズルの間隔が所定間隔であり、前記ノズルが液体を吐出する周期が所定周期である状態にて、前記液体の吐出タイミングを調整するために媒体に印刷される調整用パターンにおいて、前記調整用パターンには、カラー画像を印刷する際の前記吐出タイミングを調整するためのカラー調整用パターンと、単色画像を印刷する際の前記吐出タイミングを調整するための単色調整用パターンとがあり、前記カラー調整用パターンが印刷される場合と、前記単色調整用パターンが印刷される場合とで、前記所定周期及び前記所定間隔の少なくとも一方が異なることを特徴とする調整用パターン。
このような調整用パターンによれば、媒体上に印刷される画像の画質の向上を図ることが可能となる。
また、媒体に対して液体を吐出する複数のノズルの間隔を所定間隔とし、前記ノズルが液体を吐出する周期を所定周期として、前記液体の吐出タイミングを調整するための調整用パターンを印刷する印刷方法において、カラー画像を印刷する際の前記吐出タイミングを調整するための前記調整用パターンを印刷する場合と、単色画像を印刷する際の前記吐出タイミングを調整するための前記調整用パターンを印刷する場合とで、前記所定周期及び前記所定間隔の少なくとも一方が異なることを特徴とする印刷方法。
このような印刷方法によれば、媒体上に印刷される画像の画質の向上を図ることが可能となる。
また、コンピュータと、このコンピュータに接続可能な印刷装置とを備えた印刷システムにおいて、前記印刷装置は、媒体に対して移動方向に移動しながら画像を印刷すべく液体を吐出するための吐出ヘッドを有し、前記吐出ヘッドは、配列された複数のノズルを備え、前記液体を吐出する前記ノズルの間隔を所定間隔とし、前記ノズルが前記液体を吐出する周期を所定周期として、前記吐出ヘッドからの前記液体の吐出タイミングを調整するための調整用パターンを印刷する印刷装置であり、カラー画像を印刷する際の前記吐出タイミングを調整するための前記調整用パターンを印刷する場合と、単色画像を印刷する際の前記吐出タイミングを調整するための前記調整用パターンを印刷する場合とで、前記所定周期及び前記所定間隔の少なくとも一方が異なることを特徴とする印刷システム。
このような印刷システムによれば、媒体上に印刷される画像の画質の向上を図ることが可能な印刷装置を備えているから、従来よりも優れた印刷システムを実現することが可能となる。
===印刷システムの構成===
次に、印刷システム(コンピュータシステム)の実施形態について、図面を参照しながら説明する。ただし、以下の実施形態の記載には、コンピュータプログラム、及び、コンピュータプログラムを記録した記録媒体等に関する実施形態も含まれている。
図1は、印刷システムの外観構成を示した説明図である。この印刷システム100は、印刷装置の一例であるプリンタ1と、コンピュータ110と、表示装置120と、入力装置130と、記録再生装置140とを備えている。
プリンタ1は、紙S、布、フィルム等の媒体に画像を印刷する印刷装置である。コンピュータ110は、プリンタ1と電気的に接続されており、プリンタ1に画像を印刷させるため、印刷させる画像に応じた印刷データをプリンタ1に出力する。表示装置120は、ディスプレイを有し、アプリケーションプログラムやプリンタドライバ等のインターフェースを表示する。入力装置130は、例えばキーボード130Aやマウス130Bであり、表示装置120に表示されたインターフェースに沿って、アプリケーションプログラムの操作やプリンタドライバの設定等に用いられる。記録再生装置140は、例えばフレキシブルディスクドライブ装置140AやCD−ROMドライブ装置140Bが用いられる。
コンピュータ110には、プリンタドライバがインストールされている。プリンタドライバは、表示装置120にインターフェースを表示させる機能を実現させるほか、アプリケーションプログラムから出力された画像データを印刷データに変換する機能を実現させるためのプログラムである。このプリンタドライバは、フレキシブルディスクFDやCD−ROMなどの記録媒体(コンピュータ読み取り可能な記録媒体)に記録されている。または、このプリンタドライバは、インターネットを介してコンピュータ110にダウンロードすることも可能である。なお、このプログラムは、各種の機能を実現するためのコードから構成されている。
なお、「印刷装置」とは、狭義にはプリンタ1を意味するが、広義にはプリンタ1とコンピュータ110とのシステムを意味する。
===プリンタ1の概要===
<プリンタ1の構成について>
図2は、本実施形態のプリンタ1の全体構成のブロック図である。また、図3は、本実施形態のプリンタ1の全体構成の概略図である。また、図4は、本実施形態のプリンタ1の全体構成の横断面図である。以下、本実施形態のプリンタ1の基本的な構成について説明する。
本実施形態のプリンタ1は、搬送ユニット20、キャリッジユニット30、ヘッドユニット40、検出器群50、およびコントローラ60を有する。外部装置であるコンピュータ110から印刷データを受信したプリンタ1は、コントローラ60によって各ユニット(搬送ユニット20、キャリッジユニット30、ヘッドユニット40)を制御する。コントローラ60は、コンピュータ110から受信した印刷データに基づいて、各ユニットを制御し、紙Sに画像を形成する。プリンタ1内の状況は検出器群50によって監視されており、検出器群50は、検出結果をコントローラ60に出力する。検出器群50から検出結果を受けたコントローラ60は、その検出結果に基づいて、各ユニットを制御する。
搬送ユニット20は、紙Sを印刷可能な位置に送り込み、印刷時に所定の方向(以下、搬送方向という)に所定の搬送量で紙Sを搬送させるためのものである。すなわち、搬送ユニット20は、紙Sを搬送する搬送機構(搬送手段)として機能する。搬送ユニット20は、図3及び図4に示すように、給紙ローラ21と、搬送モータ22(PFモータとも言う)と、搬送ローラ23と、プラテン24と、排紙ローラ25とを有する。ただし、搬送ユニット20が搬送機構として機能するためには、必ずしもこれらの構成要素を全て必要とするわけではない。
給紙ローラ21は、紙挿入口に挿入された紙Sをプリンタ内に自動的に給紙するためのローラである。給紙ローラ21は、D形の断面形状をしており、円周部分の長さは搬送ローラ23までの搬送距離よりも長く設定されているので、この円周部分を用いて紙Sを搬送ローラ23まで搬送できる。搬送モータ22は、紙Sを搬送方向に搬送するためのモータであり、DCモータにより構成される。搬送ローラ23は、給紙ローラ21によって給紙された紙Sを印刷可能な領域まで搬送するローラであり、搬送モータ22によって駆動される。プラテン24は、印刷中の紙Sを支持する。排紙ローラ25は、印刷が終了した紙Sをプリンタの外部に排出するローラである。この排紙ローラ25は、搬送ローラ23と同期して回転する。
キャリッジユニット30は、吐出ヘッドの一例であるヘッド41を所定の方向(以下、移動方向という)に移動させるためのものである。キャリッジユニット30は、図3に示すように、キャリッジ31と、キャリッジモータ32(CRモータとも言う)とを有する。キャリッジ31は、移動方向に往復移動可能である。(これにより、ヘッド41が移動方向に沿って移動する。)また、キャリッジ31は、インクを収容するインクカートリッジ90を着脱可能に保持している。キャリッジモータ32は、キャリッジ31を移動方向に移動させるためのモータであり、DCモータにより構成される。
ヘッドユニット40は、紙Sに液体の一例であるインクを吐出するためのものである。ヘッドユニット40は、ヘッド41を有する。ヘッド41は、インク吐出部であるノズルNz(図7A参照)を複数有し、各ノズルから断続的にインクを吐出する。このヘッド41は、キャリッジ31に設けられている。そのため、キャリッジ31が移動方向に移動すると、ヘッド41も移動方向に移動する。そして、ヘッド41が移動方向に移動中にインクを断続的に吐出することによって、移動方向に沿ったドットライン(ラスタライン)が紙Sに形成される。なお、ヘッド41の詳細な構成等については、後述する。
検出器群50には、図3及び図4に示すように、リニア式エンコーダ51、ロータリー式エンコーダ52、紙検出センサ53、および光学センサ54等が含まれる。リニア式エンコーダ51は、キャリッジ31の移動方向の位置を検出するためのものである。ロータリー式エンコーダ52は、搬送ローラ23の回転量を検出するためのものである。
紙検出センサ53は、印刷される紙Sの先端の位置を検出するためのものである。この紙検出センサ53は、給紙ローラ21が搬送ローラ23に向かって紙Sを給紙する途中で、紙Sの先端の位置を検出できる位置に設けられている。なお、紙検出センサ53は、機械的な機構によって紙Sの先端を検出するメカニカルセンサである。詳しく言うと、紙検出センサ53は搬送方向に回転可能なレバーを有し、このレバーは紙Sの搬送経路内に突出するように配置されている。そのため、紙Sの先端がレバーに接触し、レバーが回転させられるので、紙検出センサ53は、このレバーの動きを検出することによって、紙Sの先端の位置を検出する。
光学センサ54は、キャリッジ31に取付けられている。光学センサ54は、発光部から紙Sに照射された光の反射光を受光部が検出することにより、紙Sの有無を検出する。そして、光学センサ54は、キャリッジ31によって移動しながら紙Sの端部の位置を検出する。光学センサ54は、光学的に紙Sの端部を検出するため、機械的な紙検出センサ53よりも、検出精度が高い。
コントローラ60は、プリンタの制御を行うための制御ユニット(制御手段)である。コントローラ60は、図2に示すように、インターフェース部61と、CPU62と、メモリ63と、ユニット制御回路64とを有する。インターフェース部61は、外部装置であるコンピュータ110とプリンタ1との間でデータの送受信を行うためのものである。CPU62は、プリンタ全体の制御を行うための演算処理装置である。メモリ63は、CPU62のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものであり、RAM、EEPROM等の記憶手段を有する。CPU62は、メモリ63に格納されているプログラムに従って、ユニット制御回路64を介して各ユニットを制御する。
<印刷動作について>
図5は、印刷時の処理のフロー図である。以下に説明される各処理は、コントローラ60が、メモリ63内に格納されたプログラムに従って、各ユニットを制御することにより実行される。このプログラムは、各処理を実行するためのコードを有する。
コントローラ60は、コンピュータ110からインターフェース部61を介して、印刷命令を受信する(S001)。この印刷命令は、コンピュータ110から送信される印刷データのヘッダに含まれている。そして、コントローラ60は、受信した印刷データに含まれる各種コマンドの内容を解析し、各ユニットを用いて、以下の給紙処理・搬送処理・インク吐出処理等を行う。
まず、コントローラ60は、給紙処理を行う(S002)。給紙処理とは、印刷すべき紙Sをプリンタ内に供給し、印刷開始位置(頭出し位置とも言う)に紙Sを位置決めする処理である。コントローラ60は、給紙ローラ21を回転させ、印刷すべき紙Sを搬送ローラ23まで送る。コントローラ60は、搬送ローラ23を回転させ、給紙ローラ21から送られてきた紙Sを印刷開始位置に位置決めする。紙Sが印刷開始位置に位置決めされたとき、ヘッド41の少なくとも一部のノズルNzは、紙Sと対向している。
次に、コントローラ60は、ドット形成処理を行う(S003)。ドット形成処理とは、移動方向に沿って移動するヘッド41からインクを断続的に吐出させ、紙S上にドットを形成する処理である。コントローラ60は、キャリッジモータ32を駆動し、キャリッジ31を移動方向に移動させる。そして、コントローラ60は、キャリッジ31が移動している間に、印刷データに基づいてヘッド41からインクを吐出させる。ヘッド41から吐出されたインク滴が紙S上に着弾すれば、紙S上にドットが形成される。
次に、コントローラ60は、搬送処理を行う(S004)。搬送処理とは、紙Sをヘッド41に対して搬送方向に沿って相対的に移動させる処理である。コントローラ60は、搬送モータ22を駆動し、搬送ローラ23を回転させて紙Sを搬送方向に搬送する。この搬送処理により、ヘッド41は、先ほどのドット形成処理によって形成されたドットの位置とは異なる位置に、ドットを形成することが可能になる。
次に、コントローラ60は、印刷中の紙Sの排紙の判断を行う(S005)。印刷中の紙Sに印刷するためのデータが残っていれば(S005でNo)、排紙は行われない。そして、コントローラ60は、印刷するためのデータがなくなるまでドット形成処理と搬送処理とを交互に繰り返し、ドットから構成される画像を徐々に紙Sに印刷する。印刷中の紙Sに印刷するためのデータがなくなれば(S005でYes)、コントローラ60は、その紙Sを排紙する。コントローラ60は、排紙ローラ25を回転させることにより、印刷した紙Sを外部に排出する。なお、排紙を行うか否かの判断は、印刷データに含まれる排紙コマンドに基づいても良い。
次に、コントローラ60は、印刷を続行するか否かの判断を行う(S006)。次の紙Sに印刷を行うのであれば(S006でNo)、印刷を続行し、次の紙Sの給紙処理を開始する。次の紙Sに印刷を行わないのであれば(S006でYes)、印刷動作を終了する。
===ヘッド41の概要===
<ヘッド41の構成について>
次に、ヘッド41の構成について、図6A、図6B、及び、図7を参照しつつ説明する。図6Aは、ピエゾ素子PEとノズルNzとの構造を示した説明図である。図6Bは、ピエゾに電圧が印可された時に、インクがノズルから吐出する様子を示した図である。図7は、ヘッド41の下面におけるノズルの配列を示す説明図である。
キャリッジ31下部に設けられた各色のヘッド41には、ノズル毎に、電歪素子の一つであって応答性に優れたピエゾ素子PZTが配置されている。そして、図6Aに図示するように、ピエゾ素子PZTは、ノズルNzまでインクを導くインク通路98に接する位置に設置されている。ピエゾ素子PZTは、周知のように、電圧の印加により結晶構造が歪み、極めて高速に電気−機械エネルギの変換を行う素子である。本実施例では、ピエゾ素子PZTの両端に設けられた電極間に所定時間幅の電圧を印加することにより、図6Bに示すように、ピエゾ素子PZTが電圧の印加時間だけ伸張し、インク通路98の一側壁を変形させる。この結果、インク通路98の体積はピエゾ素子PZTの伸張に応じて収縮し、この収縮分に相当するインクが、インク滴Ipとなって、ノズルNzの先端から高速に吐出される。このインク滴Ipがプラテン24に装着された用紙Pに染み込むことにより、ドットが形成されて印刷が行われる。
図7に示すように、ヘッド41の下面には、ブラックインクノズル群Kと、シアンインクノズル群Cと、マゼンタインクノズル群Mと、イエローインクノズル群Yが形成されている。各ノズル群は、各色のインクを吐出するための吐出口であるノズルNzを複数個(本実施形態では180個)備えている。
各ノズル群の複数のノズルNzは、搬送方向に沿って、一定の間隔(ノズルピッチ:k・D)でそれぞれ整列している。ここで、Dは、搬送方向における最小のドットピッチ(つまり、紙Sに形成されるドットの最高解像度での間隔)である。また、kは、1以上の整数である。例えば、ノズルピッチが180dpi(1/180インチ)であって、搬送方向のドットピッチが720dpi(1/720)である場合、k=4である。各ノズル群のノズルは、下流側のノズルほど若い番号が付されている(♯1〜♯180)。つまり、ノズル♯1は、ノズル♯180よりも搬送方向の下流側に位置している。また、光学センサ54は、搬送方向の位置に関して、一番上流側にあるノズル♯180とほぼ同じ位置にある。
<ヘッド41の駆動について>
図8は、ヘッドユニット40の説明図である。また、図9は、各信号のタイミングの説明図である。
ヘッドユニット40は、ヘッド41を有するとともに、ヘッド41を駆動するヘッド駆動回路42と、原駆動信号ODRVを発生する原駆動信号発生部43とを有する。なお、ヘッド41は、各色のノズル列を有するとともに、ノズル数分のピエゾ素子PZTと、各ピエゾ素子PZTに設けられた圧力室(不図示)とを有する。
ヘッド駆動回路42は、180個の第1シフトレジスタ421と、180個の第2シフトレジスタ422と、ラッチ回路群423と、データセレクタ424と、180個のスイッチSWとを有する。図中のかっこ内の数字は、部材(又は信号)が対応するノズルの番号を示している。このヘッド駆動回路42は、シリアル伝送される印刷信号PRTに基づいて180個のピエゾ素子PZTをそれぞれ駆動し、各ノズルからインク滴を吐出するためのものである。このヘッド駆動回路42は、各色のノズル列毎に設けられている。
原駆動信号ODRVは、180個のピエゾ素子PZTに対して共通に供給される信号である。この原駆動信号ODRVは、ノズルが一画素分の距離を横切る時間内に、第1パルスW1と第2パルスW2の2つの駆動パルスを有する。この原駆動信号ODRVは、印刷装置本体側に設けられた原駆動信号発生部43からケーブルを介して、ヘッド駆動回路42のスイッチSWにそれぞれ伝送される。
印刷信号PRT(i)は、ノズル♯iが担当する一画素に対して割り当てられている画素データに対応した信号である。本実施形態では、印刷信号PRT(i)は、一画素につき2ビットの情報を有する信号になっている。この印刷信号PRT(i)は、データセレクタ424からスイッチSW(i)に伝送される。
印刷信号PRTは、ノズル数分の印刷信号PRT(i)をシリアル伝送する信号である。このシリアル伝送される印刷信号PRTは、ヘッド駆動回路42に入力され、180個の2ビットデータである印刷信号PRT(i)にシリアル/パラレル変換される(後述)。
駆動信号DRV(i)は、ノズル♯iに対応して設けられているピエゾ素子PZT(i)を駆動する信号である。ピエゾ素子PZT(i)に駆動信号DRV(i)が入力されると、駆動信号DRV(i)の電圧変化に応じてピエゾ素子PZT(i)が変形する。ピエゾ素子PZT(i)が変形すると、圧力室の一部を区画する弾性膜(側壁)が変形し、圧力室内のインクがノズル♯iから吐出する。
第1制御信号S1は、ラッチ回路群423とデータセレクタ424に入力される。第2制御信号S2は、データセレクタ424に入力される。第1制御信号S1及び第2制御信号S2は、印刷信号PRT(i)が変化するタイミングを示すパルスを有する。
ヘッド駆動回路42にシリアル伝送された印刷信号PRTは、以下に説明するようにして、180個の2ビットデータである印刷信号PRT(i)にシリアル/パラレル変換される。まず、印刷信号PRTが180個の第1シフトレジスタ421に入力され、次に、180個の第2シフトレジスタ422に入力される。第1制御信号S1のパルスがラッチ回路群423に入力されると、各シフトレジスタの360個のデータがラッチ回路群423にラッチされる。第1制御信号S1のパルスがラッチ回路群423に入力されるとき、第1制御信号S1のパルスがデータセレクタ424にも入力される。データセレクタ424は、第1制御信号S1が入力されると、初期状態になる。初期状態のデータセレクタ424は、ラッチされる前には第1シフトレジスタ421に格納されていたデータをラッチ回路群423から選択し、印刷信号PRT(i)としてスイッチSW(i)にそれぞれ出力する。次に、第2制御信号S2のパルスにより、データセレクタ424は、ラッチされる前には第2シフトレジスタ422に格納されていたデータをラッチ回路群423から選択し、印刷信号PRT(i)としてスイッチSW(i)にそれぞれ出力する。このようにして、シリアル伝送される印刷信号PRTは、180個の2ビットデータに変換される。
印刷信号PRT(i)のレベルが「1」のとき、スイッチSW(i)は、原駆動信号ODRVの対応する駆動パルスをそのまま通過させて駆動信号DRV(i)とする。一方、印刷信号PRT(i)のレベルが「0」のとき、スイッチSW(i)は、原駆動信号ODRVの対応する駆動パルスを遮断する。この結果、印刷信号PRT(i)が「11」の場合、ピエゾ素子PZT(i)に駆動パルスW1及びW2が入力し、大ドットが形成される。また、印刷信号PRT(i)が「10」の場合、ピエゾ素子PZT(i)に駆動パルスW1が入力し、中ドットが形成される。印刷信号PRT(i)が「01」の場合、ピエゾ素子PZT(i)に駆動パルスW2が入力し、小ドットが形成される。つまり、印刷信号PRT(i)に応じた大きさのドットが用紙上に形成される。なお、印刷信号PRT(i)が「00」の場合、ピエゾ素子PZT(i)に駆動パルスが入力されないので、ドットは形成されない。
===インクの着弾位置の補正===
図10に示すように、キャリッジ31をガイドレール36(移動方向)に沿って往復移動させながら、その往路および復路の双方においてインクを吐出して印刷を行う、いわゆる「双方向印刷」の実行時に、往路および復路におけるインクの着弾位置のズレが発生する。このズレについて詳しく説明する。
図11は、ヘッド41の往路と復路におけるインクの吐出のタイミングを説明する図である。この説明図は搬送方向から見た図なので、紙面に垂直な方向が搬送方向であり、紙面の左右方向が移動方向である。ヘッド41と紙Sとは、ギャップPGを隔てて対向して配置されている。
キャリッジ31が移動しながらヘッド41からインク滴Ipが吐出されると、吐出されたインク滴Ipは、慣性力によりキャリッジ31の移動方向に沿って移動しながら、ギャップPGの距離を移動して紙Sに到達する。このため、インク滴の吐出位置と実際の到達位置との間には、ズレが発生する。目標位置にインク滴Ipを到達させるためには、その目標位置よりも手前でインク滴Ipを吐出する必要がある。復路においても同様で、キャリッジ31の移動中にインク滴Ipが吐出されるから、目標位置にインク滴Ipを到達させるためには、その目標位置よりも手前でインク滴Ipを吐出する必要がある。
しかし、往路と復路とでは、キャリッジ31の移動方向が異なるため、同じ目標位置にインク滴Ipを到達させる場合であっても、その吐出タイミングが異なる。そこで、本実施形態に係るプリンタ1では、このような往路および復路におけるインクの着弾位置のズレを解消するために、ヘッド駆動回路42により、往路および復路におけるインク滴Ipの吐出タイミングをずらして補正するようになっている。この補正は、予め設定された調整値に基づき行う。この調整値については、プリンタ1に備えられたメモリ63等の適宜な記憶部に記憶されていたり、また印刷に際してホストから送られてきたものを使用する。また、このような補正のことを「Bi−d補正」ともいう。
===印刷モード===
本実施形態にかかるプリンタ1にあっては、印刷モードとして、自然画印刷モードとテキスト画印刷モードとの2種類備えている。これら2つの印刷モードについて説明する。なお、プリンタ1は、カラー画像として自然画を印刷し、モノクロ画像(単色画像)としてテキスト画を印刷する。
<自然画印刷モード>
自然画印刷モードとは、プリンタ1が自然画を印刷するのに適したモードのことである。ここでいう「自然画」とは、例えば、デジタルカメラなどで撮影されて作成された画像データ、例えば、JPEGやビットマップ等の形式により記録された静止画などの画像データに基づき形成される画像のことをいう。
プリンタ1は、ユーザにより自然画印刷モードが選択(選択方法については、後述する)されていた場合、往路および復路におけるインクの着弾位置、即ちドット形成位置が相互に一致するように、往路および復路におけるインクの吐出タイミングを予め設定された所定の調整値に基づき補正する。自然画においては、ドットを正確な位置に形成する必要があるからである。つまり、所定の目標位置にドット形成して各ドットが発色しなければ、全体としてきちんとした色合いを醸し出すことができず、従って、正確な位置にドットを形成する必要があるからである。
<テキスト画印刷モード>
テキスト画印刷モードは、インクジェットプリンタにおいてテキスト画の印刷に適するモードのことである。ここでいう「テキスト画」とは、例えば、ASCIIコードをはじめとする、文字や記号などを表す文字コードをはじめとするキャラクタコードや制御コードなどにより構成されたテキストデータに基づき形成された画像のことをいう。このようなテキストデータに基づき印刷を行う場合には、テキストデータに含まれる文字コード等のキャラクタコードを、予め備えたフォント情報を参照して、文字や記号などとして画像化する処理が行われる。ここでいうテキスト画とは、このような処理により形成される画像のことである。
プリンタ1は、ユーザによりテキスト画印刷モードが選択(選択方法については、後述する)されていた場合、双方向印刷時の往路および復路におけるインクの着弾位置、即ちドット形成位置を補正する。ただし、テキスト画印刷モードでは、自然画印刷モードとは異なる調整値に基づき、往路および復路におけるドット形成位置が若干ずれるように補正する。
これらの印刷モードにおいてインクの着弾位置の補正に使用する調整値については、自然画印刷モードとテキスト画印刷モードとの2種類を用意する他に、インクの種類、例えば色毎に調整値を個別に用意しても良い。このようにインクの種類、例えば色等毎に、個別に調整値を用意すれば、各種類のインクの特性に応じた補正を行うことができ、より一層の画質の向上が図れる。この他に、ブラック(K)の無彩色インクを使用する場合と、シアン(C)、マゼンタ(M)およびイエロ(Y)の有彩色インクを使用する場合とで、調整値を分けて用意するようにしても良い。
<印刷モードの設定>
プリンタ1の印刷モードの設定は、プリンタ1に接続されたパーソナルコンピュータ等のコンピュータ110を通じて行うことができる。
図27は、プリンタ1に接続されたコンピュータ110を通じて印刷モードの設定を行う場合の一例を示したものである。ここでは、同図に示すようにコンピュータ110に備えられたCRTディスプレイ等のモニタに表示された設定画面を通じて行う。この設定画面は、コンピュータ110に搭載されたプリンタドライバと呼ばれるコンピュータプログラムによって表示される。なお、プリンタドライバは、プリンタ1に対して印刷命令を発したり、プリンタ1を制御したりするためのものである。ユーザは、表示された印刷モード(自然画印刷モードとテキスト画印刷モード)の中から所望の印刷モードをマウス等を使って選択して設定するようになっている。この設定画面においてユーザにより選択された印刷モードに関する情報は、プリンタケーブル等を通じてプリンタ1側に送信される。
===テストパターンの作成===
<調整値の決定手順について>
まず、調整値の決定手順について、図12〜図14を参照しつつ説明する。図12は、調整値の決定手順を説明するためのフロー図である。図13は、テストパターンの印刷指令を行うインターフェースの説明図である。図14は、最適パターンの選択指示を行うインターフェースの説明図である。以下に説明されるプリンタの各種の動作は、プリンタ内のメモリ63に格納されたプログラムによって実現される。そして、このプログラムは、以下に説明される各種の動作を行うためのコードから構成されている。
プリンタ1は、まず、テストパターンの印刷を指示する指示信号を受ける(S101)。この指示信号は、コンピュータ110から受信しても良いし、プリンタ1に設けられたボタンから入力されても良い。コンピュータ110からテストパターンの印刷を指示する場合、例えば図13に示されるようなインターフェースが、コンピュータ110に接続された表示装置に表示される。表示装置に表示されたウィンドウW1内には、インク吐出タイミング調整用のテストパターンの印刷を指示するためのボタンが表示されている。がこのボタンをクリックすると、コンピュータ110からプリンタ1側にテストパターンの印刷を指示する信号が送信される。
次に、プリンタ1は、テストパターンを印刷する(S102)。指示信号を受信したプリンタ1は、メモリ63内にあるテストパターンのうち、インク吐出タイミング調整用のテストパターンに関する情報を検索する。そして、プリンタ1は、このテストパターンに関する情報に従って、紙Sにテストパターンを印刷する。プリンタ1は、印刷指示に基づいて、後述するカラー調整用パターンが複数印刷されるカラー用テストパターンと、後述するモノクロ調整用パターンが複数印刷されるモノクロ用テストパターンとのいずれかを印刷する。なお、テストパターンの詳細については、後述する。
テストパターンの印刷後、ユーザは、テストパターンとして印刷された複数の調整用パターンの中から、最適な調整用パターンの選択を行う(S103)。この最適なパターンの選択は、コンピュータ110側で行っても良いし、プリンタ1側で行っても良い。コンピュータ110側で最適なパターンの選択を行う場合、例えば図14に示されるようなインターフェースが、コンピュータ本体に接続された表示装置に表示される。表示装置に表示されたウィンドウW2内には、印刷された複数の調整用パターンに対応するように、複数のボタンが表示されている。そして、ユーザがこのボタンをクリックすることによって、クリックされたボタンに対応する調整用パターンが、最適なパターンとして選択される。なお、表示装置に表示される複数のボタンは、テストパターンの複数の調整用パターンの配置と同様に配置されている。
選択された最適パターンの番号(選択番号)が3〜5以外の場合(S104;NO)、再度テストパターンを印刷する。但し、再度テストパターンを印刷する前に調整値を変更し(S105)、選択された最適パターンが次のテストパターンの中心位置(No=4の位置)に形成されるようにする。選択番号が3〜5の場合(S104;YES)選択番号に応じた調整値が、プリンタに保存(記憶)される(S106)。コンピュータ110側で最適なパターンの選択を行った場合、選択番号に対応する調整値が、コンピュータ110側からプリンタ1側に送信される。そして、プリンタ1は、受信した調整値をプリンタ1内のメモリ63に保存する。
なお、紙Sに画像を印刷する場合、プリンタ1は、メモリ63に記憶されている調整値を読み出し、その調整値に基づいて、ノズル(ヘッド)のインク吐出タイミングを調整する。その結果、インクの着弾位置が調整され、画質を向上させることができる。
<テストパターンについて>
次に、テストパターンについて、図15、図16A〜図16Eを参照しつつ説明する。図15は、本実施形態のテストパターンの説明図である。なお、プリンタ1は、カラー用テストパターンを印刷する場合も、モノクロ用テストパターンを印刷する場合にも、図15に示すテストパターンが印刷する。そのため、以下においては、モノクロ用テストパターン(単に、テストパターンともいう)について説明する。
テストパターンは、複数の調整用パターンを有している。テストパターンは、移動方向に沿って配置された5つの調整用パターン(No=1、2、4、6、7の調整用パターン)を有している。また、この5つの調整パターンのうちの中央の調整用パターン(No=4の調整用パターン)の搬送方向上流側及び下流側に、それぞれ1つ調整用パターン(No=3、5の調整用パターン)が配置されている。
図16Aは、往路パターンの説明図である。図16Bは、復路パターンの説明図である。図16Cは、最適パターンの説明図である。図16Dは、往路パターンに対して復路パターンが右にずれたときの調整用パターンの説明図である。図16Eは、往路パターンに対して復路パターンが左にずれたときの調整用パターンの説明図である。
テストパターンの各調整用パターンは、往路パターンと復路パターンとを重ね合わせて形成されている。往路パターンは、キャリッジ31が往路方向に移動する間に形成されるパターンである。復路パターンは、キャリッジ31が復路方向に移動する間に形成されるパターンである。往路パターンは、搬送方向に長い長方形状のパターンを2つ(パターンP2、パターンP4)有し、1つの空白部分を有する。復路パターンは、搬送方向に長い長方形状のパターンを3つ(パターンP1、パターンP3、及び、パターンP5)有し、2つの空白部分を有する。往路パターンに対して適したインク吐出タイミングで復路パターンを形成すれば、往路パターンの空白部分に復路パターンが形成され、正方形状の塗りつぶしパターンができる。逆に、往路パターンに対してインク吐出タイミングがずれた状態で復路パターンを形成すれば、図16D及び図16Eに示すように、往路パターンの空白部分が全て塗りつぶされず、2本の白い罫線が調整用パターンに形成される。
往路パターンと復路パターンとの位置関係は、それぞれの調整用パターンによって異なっている。例えば、No=4の調整用パターンを基準とすると、各調整用パターンの往路パターンに対する復路パターンの位置は、以下の通りである。No=1の調整用パターンの復路パターンは、往路パターンに対して、2/720インチだけ左側に形成されている(キャリッジが復路に移動するときのインクの吐出タイミングが、デフォルトのタイミングよりも2/720インチだけ遅いタイミングである)。No=2の調整用パターンの復路パターンは、往路パターンに対して、1/720インチだけ左側に形成されている。No=3の調整用パターンの復路パターンは、往路パターンに対して、1/1440インチだけ左側に形成されている。No=5の調整用パターンの復路パターンは、往路パターンに対して、1/1440インチだけ右側に形成されている。No=6の調整用パターンの復路パターンは、往路パターンに対して、1/720インチだけ右側に形成されている。No=7の調整用パターンの復路パターンは、往路パターンに対して、2/720インチだけ右側に形成されている。
これにより、各調整用パターンに対応する調整値が異なっている。No=4の調整用パターンに対応する調整値をゼロとすると、No=1の調整用パターンに対応する調整値は2/720インチであり、No=2の調整用パターンに対応する調整値は1/720インチであり、No=3の調整用パターンに対応する調整値は1/1440インチであり、No=5の調整用パターンに対応する調整値は−1/1440インチであり、No=6の調整用パターンに対応する調整値は−1/720インチであり、No=7の調整用パターンに対応する調整値は−2/720インチである。
つまり、本実施形態では、移動方向に沿って配置された5つの調整用パターンの調整値は、1/720インチ毎に異なっている。また、搬送方向に沿って配置された3つの調整用パターンの調整値は、1/1440インチ毎に異なっている。最適パターンは、白い罫線のない調整用パターン、又は、白い罫線の太さが最も細い調整用パターンである。そして、最適パターンに対応する調整値によって、インク吐出タイミングが調整される。
仮にNo=5の調整用パターンが最適パターンとして選択された場合(S104でYES)、インク吐出タイミングの調整値は、−1/1440インチになる。この場合、キャリッジが復路に移動するときのインクの吐出タイミングは、デフォルトのタイミングよりも1/1440インチだけ早いタイミングになる。この結果、復路におけるインク着弾位置が、デフォルトのインク着弾位置よりも1/1440インチだけ右側に移動する。
また、仮にNo=2の調整用パターンが最適パターンとして選択された場合(S104でNO)、インク吐出タイミングの調整値をデフォルト値(ゼロ)から1/720インチに変更する。そして、変更された調整値に基づいて、再度テストパターンを形成する。再度形成されたテストパターンでは、No=4の調整用パターンに対応する調整値は1/720インチである。なお、No=2の調整用パターンに対応する調整値は2/720インチであり、No=3の調整用パターンに対応する調整値は3/1440インチ(1/720インチ+1/1440インチ)である。
<モノクロ調整用パターンのドット形成方法について>
次に、モノクロ調整用パターンのドット形成について、図17、図18A、及び、図18Bを参照しつつ説明する。以下においては、モノクロ調整用パターンとして図15に示すNo=4の調整用パターンを例にとり、No=4の調整用パターンのドット形成について説明する。
図17は、モノクロ調整用パターンのドット形成のフロー図である。図18Aは、ヘッド41が1パス目を移動した際に形成されたドット(図18Aに示す○)を示した図である。図18Bは、図18Aに示すドットが形成された後、ヘッド41が2パス目を移動した際に形成されたドット(図18Bに示す△)を示した図である。なお、パスとは、ヘッド41が往路と復路のいずれか一方を移動することをいう。1パス目には、ヘッド41が往路を移動し、2パス目には、ヘッド41が復路を移動する。
まず、プリンタ1は、1パス目のドットを形成する(S201)。ヘッド41が往路を移動する際に図18Aに示すように#1〜#180の180個のノズルNzがインク滴Ipを吐出することにより、ドット(図18Aに示す○)が紙Sに形成される。ノズルNzは、パターンP2とパターンP4を印刷する際に、それぞれのパターンについて移動方向に沿って4つのドット列を形成する。また、180個のノズルNzがインク滴Ipを吐出するので、インク滴Ipを吐出するノズル間隔は、180dpi(1/180インチ)となる。これにより、往路パターンに対応する画像(図16Aに示す画像)が紙Sに印刷される。
次に、プリンタ1は、2パス目のドットを形成する(S202)。ヘッド41が復路を移動する際に図19Bに示すように#1〜#180の180個のノズルNzがインク滴Ipを吐出することにより、ドット(図18Bに示す△)が紙Sに形成される。ノズルNzは、パターンP1、パターンP3、及び、パターンP5を印刷する際に、それぞれのパターンについて移動方向に沿って4つのドット列を形成する。そのため、1パス目と2パス目において、ノズルNzがインク滴を吐出する吐出周期は同じである。また、180個のノズルNzがインク滴Ipを吐出するので、インク滴Ipを吐出するノズル間隔は、180dpi(1/180インチ)となる。そのため、1パス目も2パス目も、ノズル間隔は同じである。これにより、復路パターンに対応する画像(図16Bに示す画像)が紙Sに印刷される。
このようにして、図18Bに示すように、往路パターンに対応する画像と復路パターンに対応する画像とが重なって、モノクロ調整用パターンに対応する画像(図15Cに示す画像)が紙Sに印刷される。なお、図18Bに示すように、パターンP1〜パターンP5は、それぞれ、移動方向に沿った4つのドット列によって構成されている。ただし、パターンP1〜パターンP5は、実際にはもっと多くのドット列によって構成されている。
<カラー調整用パターンのドット形成方法について>
次に、カラー調整用パターンのドット形成について、図19、図20A〜図20Dを参照しつつ説明する。以下においては、カラー調整用パターンとして図15に示すNo=4の調整用パターンを例にとり、No=4の調整用パターンのドット形成について説明する。
図19は、カラー調整用パターンのドット形成のフロー図である。図20Aは、ヘッド41が1パス目を移動した際に形成されるドット(図20Aに示す○)を示した図である。図20Bは、図20Aに示すドットが形成された後、ヘッド41が2パス目を移動した際に形成されたドット(図20Bに示す△)を示した図である。図20Cは、図20Bに示すドットが形成された後、ヘッド41が3パス目を移動した際に形成されたドット(図20Cに示す●)を示した図である。図20Dは、図20Cに示すドットが形成された後、ヘッド41が4パス目を移動した際に形成されたドット(図20Dに示す▲)を示した図である。なお、ヘッド41は、1パス目及び3パス目に往路を移動し、2パス目及び4パス目に復路を移動する。
まず、プリンタ1は、1パス目のドットを形成する(S301)。ヘッド41が往路を移動する際に、図21Aに示すように奇数番目(#1、#3、#5等)のノズルNz(合計90個)がインク滴Ipを吐出することにより、ドット(図20Aに示す○)が紙Sに形成される。また、奇数番目のノズルNzがインク滴Ipを吐出するので、インク滴Ipを吐出するノズル間隔は、90dpi(1/90インチ)になる。ここで、1パス目に形成されるドットを、第一往路ドットと呼ぶ。
次に、プリンタ1は、2パス目のドットを形成する(S302)。ヘッド41が復路を移動する際に、図21Bに示すように奇数番目(#1、#3、#5等)のノズルNz(合計90個)がインク滴Ipを吐出することにより、ドット(図20Bに示す△)が紙Sに形成される。ノズルNzは、パターンP1、パターンP3、及び、パターンP5を印刷する際に、移動方向に沿って2つのドット列を形成する。つまり、1パス目と2パス目において、ノズルNzがインク滴Ipを吐出する吐出周期は同じである。また、奇数番目のノズルNzがインク滴Ipを吐出するので、インク滴Ipを吐出するノズル間隔は、90dpi(1/90インチ)になる。そのため、1パス目も2パス目も、ノズル間隔は同じである。ここで、2パス目に形成されるドットを、第一復路ドットと呼ぶ。
次に、プリンタ1は、3パス目のドットを形成する(S303)。ヘッド41が往路を移動する際に、図21Cに示すように偶数番目(#2、#4、#6等)のノズルNz(合計90個)がインク滴Ipを吐出することにより、ドット(図20Cに示す●)が紙Sに形成される。ノズルNzは、パターンP2とパターンP4を印刷する際に、移動方向に沿って2つのドット列を形成する。そのため、3パス目の吐出周期は、1パス目と2パス目の吐出周期と同じである。また、偶数番目のノズルNzがインク滴Ipを吐出するので、インク滴Ipを吐出するノズル間隔は、90dpi(1/90インチ)になる。そのため、3パス目のノズル間隔は、1パス目と2パス目のノズル間隔と同じである。ここで、3パス目に形成されるドットを、第二往路ドットと呼ぶ。前述した第一往路ドットと第二往路ドットとが重なって、往路パターンに対応する画像(図16Aに示す画像)が紙Sに印刷される。
次に、プリンタ1は、4パス目のドットを形成する(S304)。ヘッド41が復路を移動する際に、図21Dに示すように偶数番目(#2、#4、#6等)のノズルNz(合計90個)がインク滴Ipを吐出することにより、ドット(図20Dに示す▲)が紙Sに形成される。ノズルNzは、パターンP1、パターンP3、及び、パターンP5を印刷する際に、移動方向に沿って2つのドット列を形成する。そのため、3パス目と4パス目において、ノズルNzがインク滴Ipを吐出する吐出周期は同じである。また、偶数番目のノズルNzがインク滴Ipを吐出するので、インク滴Ipを吐出するノズル間隔は、90dpi(1/90インチ)になる。そのため、3パス目も4パス目も、ノズル間隔は同じである。ここで、4パス目に形成されるドットを、第二復路ドットと呼ぶ。前述した第一復路ドットと第二復路ドットとが重なって、復路パターンに対応する画像(図16Bに示す画像)が紙Sに印刷される。
このようにして、図20Dに示すように、往路パターンに対応する画像と復路パターンに対応する画像とが重なって、カラー調整用パターンに対応する画像(図16Cに示す画像)が紙Sに印刷される。なお、パターンP1〜パターンP5は、それぞれ、移動方向に沿った2つのドット列によって構成されている。つまり、カラー調整用パターンを構成するドットの移動方向の間隔は、モノクロ調整用パターンを構成するドットの移動方向の間隔より大きい。
以上から、カラー調整用パターンを印刷する場合にはインクを吐出するノズル間隔(所定間隔)が90dpi(1/90インチ)で、モノクロ調整用パターンを印刷する場合にはインクを吐出するノズル間隔(所定間隔)が180dpi(1/180インチ)であるから、カラー調整用パターンを印刷する場合の所定間隔は、モノクロ調整用パターンを印刷する場合の所定間隔より大きい。また、カラー調整用パターンの各パターンP1〜P5を印刷する場合には、それぞれのパターンについてノズルNzが2つのドット列を形成し、モノクロ調整用パターンの各パターンP1〜P5を印刷する場合には、それぞれのパターンについてノズルNzが4つのドット列を形成するから、カラー調整用パターンを印刷する場合のインクの吐出周期(所定周期)は、モノクロ調整用パターンを印刷する場合の吐出周期(所定間隔)より大きい。また、カラー調整用パターンを印刷する場合のヘッド41の移動回数(4パス)は、モノクロ調整用パターンを印刷する場合のヘッド41の移動回数(2パス)より多い。
なお、上記の説明においては、カラー調整用パターンを印刷する場合と、モノクロ調整用パターンを印刷する場合とで、吐出周期とノズル間隔が異なることとしたが、吐出周期とノズル間隔のいずれか一方のみが異なることとしてもよい。ただし、吐出周期とノズル間隔が異なる場合の方が、より適切に吐出タイミングを調整することが可能となる。
===本実施形態に係る調整用パターンの働きについて===
上述したように、本実施形態に係るプリンタ1においては、カラー画像を印刷する際の吐出タイミングを調整するためのカラー調整用パターンを印刷する場合と、モノクロ画像(単色画像)を印刷する際の吐出タイミングを調整するためのモノクロ調整用パターンを印刷する場合とで、所定周期(ノズルNzがインクを吐出する周期)及び所定間隔(インクを吐出するノズルNzの間隔)の少なくとも一方が異なる。これにより、紙Sに印刷される画像の画質の向上を図ることが可能となる。以下において詳細に説明する。
従来、モノクロ画像を印刷する際の吐出タイミングを調整するため、図21に示す調整用パターンを印刷していた。この調整用パターンは、往路ドットによる縦罫線(図21中の上段の罫線)は、所定のタイミングで印刷される。復路ドットによる縦罫線(図21中の下段の罫線)は、往路ドットを形成する際の所定のタイミングから段階的にずらして印刷されている。そして、上段の罫線と下段の罫線の重なり具合から最適な調整用パターンを選択することによって、吐出タイミングを調整している。また、カラー画像を印刷する際の吐出タイミングを調整するため、図22に示す調整用パターンを印刷していた。この調整用パターンも、往路ドット(図22中の○)を形成するタイミングに対して、復路ドット(図22中の●)を形成するタイミングを段階的にずらして印刷されている。そして、印刷具合から最適な調整用パターンを選択することによって、吐出タイミングを調整している。
しかし、図22に示すカラー調整用パターンは図21に示すモノクロ調整用パターンに比べて複雑であるから、カラー調整用パターンを印刷する印刷時間は、モノクロ調整用パターンを印刷する印刷時間に比べて長い。そこで、プリンタ1においては、調整用パターンを迅速に印刷するという観点から、インクを吐出するノズルNzのノズル間隔を所定間隔とし、ノズルNzがインクを吐出する吐出周期を所定周期として、ヘッド41からのインクの吐出タイミングを調整するためのカラー調整用パターンとモノクロ調整用パターンを印刷する。
しかしながら、カラー画像を印刷する場合とモノクロ画像を印刷する場合とで、ヘッド41がインクを吐出する事象が異なる。より具体的に説明する。カラー画像として自然画が印刷され、モノクロ画像としてテキスト画が印刷されることが多い。かかる場合に、テキスト画においては、ドットが密集して形成され、見た目にインクで塗り潰すような画像が形成されることが多い。一方、自然画においては、各色のドットが離間して形成され、見た目にインクで塗り潰さない画像が形成されることが多い。そのため、テキスト画を印刷する場合には、全てのノズルNz(例えば180個のノズル、ノズル間隔180dpi)が同時にインクを吐出し、インクを吐出する周期も小さい(移動方向におけるドット間隔が狭くなる)ことが多い。一方、自然画を印刷する場合には、各色のヘッド41にて一部のノズルNz(例えば偶数番目のノズル、ノズル間隔90dpi)が同時にインクを吐出し、インクを吐出する周期も大きい(移動方向におけるドット間隔が広くなる)ことが多い。
このように、ノズル間隔や吐出周期が異なると、ヘッド41からのインクの吐出速度が異なる恐れがある。例えば、180個のノズル(#1〜#180)が同時にインクを吐出する際の当該インクの吐出速度は、偶数番目のノズル(#2、#4、#6等)が同時にインクを吐出する際の当該インクの吐出速度と異なる。また、ヘッド41の一回の移動で形成されるドット列の間隔を狭くした場合(すなわち、吐出周期が大きい)と、ヘッド41の一回の移動で形成されるドット列の間隔を広くする場合(すなわち、吐出周期が小さい)とでは、ヘッド41からのインクの吐出速度が異なる。
そして、インクの吐出速度が異なると、紙S上のインク滴の着弾位置(図11参照)も異なるから、吐出タイミングもそれに応じて変更する必要がある。そのため、吐出タイミングを調整する際には、所定間隔や所定周期を考慮することが望ましい。つまり、カラー画像を印刷する場合とモノクロ画像を印刷する場合とで、吐出タイミングを異ならせる必要がある。
そこで、カラー調整用パターンを印刷する場合と、モノクロ調整用パターンを印刷する場合とで、所定間隔及び所定周期の少なくとも一方が異なることとする。かかる場合には、カラー画像を印刷する際の所定周期もしくは所定間隔に対応した所定周期もしくは所定間隔にて、カラー調整用パターンを印刷することが可能となる。また、モノクロ画像を印刷する際の所定周期もしくは所定間隔に対応した所定周期もしくは所定間隔にて、モノクロ調整用パターンを印刷することが可能となる。すなわち、カラー画像とモノクロ画像を印刷する際のインクを吐出する事象と相関関係にある事象で調整用パターンを印刷することが可能となる。そのため、ヘッド41の吐出タイミングは、実際に画像を印刷する場合に即したタイミングに調整される。
そして、上述の調整用パターンにて吐出タイミングが調整されたヘッド41は、カラー画像及びモノクロ画像を印刷する場合に適正な吐出タイミングでインクを吐出するから、紙S上に印刷されるカラー画像及びモノクロ画像の画質の向上を図ることが可能となる。従って、カラー調整用パターンを印刷する場合とモノクロ調整用パターンを印刷する場合とで所定周期及び所定間隔の少なくとも一方が異なるときには、紙Sに印刷される画像の画質の向上を図ることが可能となる。
===その他の実施形態===
以上、上記実施の形態に基づき本発明に係る印刷システム等を説明したが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
本発明は、紙S(媒体)に対して移動方向に移動しながら画像を印刷すべくインク(液体)を吐出するためのヘッド41(吐出ヘッド)を有し、ヘッド41は、配列された複数のノズルNzを備え、インクを吐出するノズルNzの間隔を所定間隔とし、ノズルNzがインクを吐出する周期を所定周期として、ヘッド41からのインクの吐出タイミングを調整するための調整用パターンを印刷する印刷装置に関するものである。
なお、上記の実施形態では、圧電素子を用いてインクを吐出していた。しかし、液体を吐出する方式は、これに限られるものではない。例えば、熱によりノズル内に泡を発生させる方式など、他の方式を用いてもよい。
なお、上記の実施形態において、図15に示すテストパターンの中から最適な調整用パターンをユーザに選択させることとしたが、これに限定されるものではない。例えば、センサを用いてテストパターンの中から最適な調整用パターンを選択することとしてもよい。
さらに、上記実施形態において、カラー画像を印刷する際の吐出タイミングを調整するためのカラー調整用パターン(以下、「第一カラー調整用パターン」ともいう)を印刷する場合には、偶数番目のノズルNzがインク滴Ipを吐出し(図20A〜図20D参照)、モノクロ画像(単色画像)を印刷する際の吐出タイミングを調整するためのモノクロ調整用パターンを印刷する場合には、180個全てのノズルNzがインク滴Ipを吐出していた(図18A及び図18B参照)。すなわち、カラー調整用パターンを印刷する場合のインク滴Ipを吐出するノズル間隔(所定間隔)は、モノクロ調整用パターンを印刷する場合のインク滴Ipを吐出するノズル間隔より大きいこととしたが、これに限定されるものではない。例えば、カラー調整用パターンを印刷する場合のインク滴Ipを吐出するノズル間隔(図23A及び図23B、図24A〜図24Dに示すノズル間隔180dpi)は、モノクロ調整用パターンを印刷する場合のインク滴Ipを吐出するノズル間隔(180dpi)と同じであることとしてもよい。
図23A及び図23Bに示すカラー調整用パターン(以下、「第二カラー調整用パターン」ともいう)のドット形成方法について簡単に説明する。第二カラー調整用パターンを印刷する場合には、180個のノズルNzがインク滴Ipを吐出するので、インク滴Ipを吐出するノズル間隔は、180dpi(1/180インチ)となる。そのため、第二カラー調整用パターンを印刷する場合のインク滴Ipを吐出するノズル間隔は、図18に示すモノクロ調整用パターンを印刷する場合のインク滴Ipを吐出するノズル間隔(180dpi)と同じである。第二カラー調整用パターンは、ヘッド41が往路を移動する1パス目に形成されるドット(図23Aに示す○)と、ヘッド41が復路を移動する2パス目に形成されるドット(図23Bに示す△)によって構成される。そのため、第二カラー調整用パターンを印刷する際のヘッド41の移動回数は、第一カラー調整用パターンを移動する際のヘッド41の移動回数よりも少ない。
図24A〜図24Dに示すカラー調整用パターン(以下、「第三カラー調整用パターン」ともいう)のドット形成方法について簡単に説明する。第三カラー調整用パターンを印刷する場合には、180個のノズルNzがインク滴Ipを吐出するので、インク滴Ipを吐出するノズル間隔は、180dpi(1/180インチ)となる。そのため、第三カラー調整用パターンを印刷する場合のインク滴Ipを吐出するノズル間隔は、図18に示すモノクロ調整用パターンを印刷する場合のインク滴Ipを吐出するノズル間隔(180dpi)と同じである。第三カラー調整用パターンは、ヘッド41が往路を移動する1パス目に形成されるドット(図24Aに示す○)、ヘッド41が復路を移動する2パス目に形成されるドット(図24Bに示す△)、ヘッド41が往路を移動する3パス目に形成されるドット(図24Cに示す●)、及び、ヘッド41が復路を移動する4パス目に形成されるドット(図24Dに示す▲)によって構成される。
ただし、カラー画像は複数の色のインクにより印刷されるため、一色のインクを吐出するノズルNzの所定間隔は、モノクロ画像の所定間隔に比べて大きいことがある。そこで、カラー調整用パターンを印刷する場合の所定間隔が、モノクロ調整用パターンを印刷する場合の所定間隔よりも大きい場合には、カラー画像とモノクロ画像のそれぞれを印刷する際の所定間隔に対応した所定間隔にてカラー調整用パターンとモノクロ調整用パターンを印刷することが可能となる。かかる場合には、画像を印刷する場合のインク吐出の事象に対応した事象に基づいて印刷された調整用パターンによって吐出タイミングが調整されるから、有効に画像の画質の向上を図ることが可能となる。従って、上記実施形態の方がより望ましい。
さらに、上記実施形態において、カラー調整用パターンの各パターンP1〜P5を印刷する場合には、それぞれのパターンについてノズルNzが2つのドット列を形成し、モノクロ調整用パターンの各パターンP1〜P5を印刷する場合には、それぞれのパターンについてノズルNzが4つのドット列を形成していた。すなわち、カラー調整用パターンを印刷する場合の吐出周期(所定周期)は、モノクロ調整用パターンを印刷する場合の吐出周期より大きいこととしたが、これに限定されるものではない。例えば、カラー調整用パターンを印刷する場合の吐出周期(図25A〜図25D参照)は、モノクロ調整用パターンを印刷する場合の吐出周期と同じであることとしてもよい。
図25A〜図25Dに示すカラー調整用パターン(以下、「第四カラー調整用パターン」ともいう)のドット形成方法について簡単に説明する。第四カラー調整用パターンの各パターンP1〜P5を印刷する場合には、それぞれのパターンについてノズルNzが4つのドット列を形成する。そのため、第四カラー調整用パターンを印刷する場合の吐出周期は、モノクロ調整用パターンを印刷する場合の吐出周期より大きい。第四カラー調整用パターンは、ヘッド41が往路を移動する1パス目に形成されるドット(図25Aに示す○)、ヘッド41が復路を移動する2パス目に形成されるドット(図25Bに示す△)、ヘッド41が往路を移動する3パス目に形成されるドット(図25Cに示す●)、及び、ヘッド41が復路を移動する4パス目に形成されるドット(図25Dに示す▲)によって構成される。
ただし、カラー画像は複数の色のインクにより印刷されるため、一色のインクを吐出するノズルNzの吐出周期は、モノクロ画像の吐出周期に比べて大きいことがある。そこで、カラー調整用パターンを印刷する場合の吐出周期が、モノクロ調整用パターンを印刷する場合の吐出周期よりも大きい場合には、カラー画像とモノクロ画像を印刷する際の吐出周期に対応した吐出周期にてカラー調整用パターンとモノクロ調整用パターンを印刷することが可能となる。かかる場合には、画像を印刷する場合のインク吐出の事象に対応した事象に基づいて印刷された調整用パターンによって吐出タイミングが調整されるから、有効に画像の画質の向上を図ることが可能となる。従って、上記実施形態の方がより望ましい。
さらに、上記実施形態において、カラー調整用パターン及びモノクロ調整用パターンはヘッド41が複数回移動することによって印刷され、カラー調整用パターンを印刷する場合のヘッド41の移動回数(移動回数は4回、図20A〜図20D参照)は、モノクロ調整用パターンを印刷する場合のヘッド41の移動回数(移動回数は2回、図18A及び図18B参照)より多いこととしたが、これに限定されるものではない。例えば、カラー調整用パターンを印刷する場合のヘッド41の移動回数は、モノクロ調整用パターンを印刷する場合のヘッド41の移動回数と同じであることとしてもよい。
ただし、カラー画像は、モノクロ画像に比べて高画質を求められる。かかる場合に、ヘッド41の移動回数を多くして微細に画像を印刷することで、高画質を実現している。そのため、カラー画像は、モノクロ画像に比べてヘッド41の移動回数が多くなることがある。そこで、カラー調整用パターンを印刷する場合のヘッド41の移動回数が、モノクロ調整用パターンを印刷する場合のヘッド41の移動回数よりも大きい場合には、カラー画像とモノクロ画像を印刷する際のヘッド41の移動回数に対応した移動回数にてカラー調整用パターンとモノクロ調整用パターンを印刷することが可能となる。かかる場合には、画像を印刷する場合のインク吐出の事象に対応した事象に基づいて印刷された調整用パターンによって吐出タイミングが調整されるから、有効に画像の画質の向上を図ることが可能となる。従って、上記実施形態の方がより望ましい。
さらに、上記実施形態において、カラー調整用パターン及びモノクロ調整用パターンは移動方向に沿って配列された多数のドットによって構成され、カラー調整用パターンを構成するドットの移動方向の間隔(図20Dに示すように、パターンP1〜P5は2つのドット列により構成されている)は、モノクロ調整用パターンを構成するドットの移動方向の間隔(図18Bに示すように、パターンP1〜P5は4つのドット列により構成されている)より大きいこととしたが、これに限定されるものではない。例えば、カラー調整用パターンを構成するドットの移動方向の間隔は、モノクロ調整用パターンを構成するドットの移動方向の間隔と同じであることとしてもよい。
ただし、カラー画像は複数の色のインクにより印刷されるため、カラー画像を構成するドットの移動方向の間隔は、モノクロ画像を構成するドットの移動方向の間隔より大きいことがある。そこで、カラー調整用パターンを構成するドットの移動方向の間隔が、モノクロ調整用パターンを構成するドットの移動方向の間隔よりも大きい場合には、カラー画像とモノクロ画像を印刷する際のドットの移動方向の間隔に対応したドット間隔にてカラー調整用パターンとモノクロ調整用パターンを印刷することが可能となる。かかる場合には、画像を印刷する場合のインク吐出の事象に対応した事象に基づいて印刷された調整用パターンによって吐出タイミングが調整されるから、有効に画像の画質の向上を図ることが可能となる。従って、上記実施形態の方がより望ましい。
さらに、上記実施形態において、ヘッド41は往路と復路とに移動可能であり、ノズルNzは移動方向と交差する方向に配列されており、ヘッド41が往路と復路とに移動する間にインクを吐出し、図15と図16に示すように、カラー調整用パターン及びモノクロ調整用パターンは、ヘッド41が往路を移動する際の吐出タイミング(以下、「往路吐出タイミング」ともいう)に対するヘッド41が復路を移動する際の吐出タイミング(以下、「復路吐出タイミング」ともいう)を調整するためのものであることとしたが、これに限定されるものではない。例えば、カラー調整用パターン及びモノクロ調整用パターンは、復路吐出タイミングに対する往路吐出タイミングを調整することとしてもよい。
さらに、上記実施形態において、カラー調整用パターン及びモノクロ調整用パターンは、ヘッド41が往路を移動する際に印刷される往路パターンとヘッド41が復路を移動する際に印刷される復路パターンとによって構成され、図18Aと図18B又は図20A〜図20Dに示すように、往路パターンを印刷する場合と復路パターンを印刷する場合とで所定周期及び所定間隔が同じであることとしたが、これに限定されるものではない。
ただし、往路パターンと復路パターンとを同じ所定周期及び所定間隔で印刷する場合には、インクを吐出するための制御を簡略化できるから、迅速に調整用パターンを印刷することが可能となる。
さらに、上記実施形態において、カラー調整用パターン及びモノクロ調整用パターンは往路パターンと復路パターンとによって構成され、往路パターンを印刷する場合と復路パターンを印刷する場合とでインクを吐出するノズルNzは同じである(図18Aと図18B、図20Aと図20B参照)こととしたが、これに限定されるものではない。例えば、往路パターンを印刷する場合と復路パターンを印刷する場合とでインクを吐出するノズルNzは異なることとしてもよい。
図26を用いてより具体的に説明する。図26は、変形例としてのテストパターンの説明図である。ヘッド41が往路を移動する際にノズル#1〜#90がインク滴Ipを吐出することにより往路パターン(図26に示すA)を印刷し、ヘッド41が復路を移動する際にノズル#91〜180がインク滴Ipを吐出することにより復路パターン(図26に示すB)を印刷する。この往路パターンと復路パターンとが重なって、図26示す調整用パターン(No=1〜No=7の調整用パターン)が印刷される。
ただし、ノズルNz毎にインク吐出の特性が異なることがあるから、吐出タイミングの調整は、同一のノズルNzにより印刷された調整用パターンに基づいて、行われることが望ましい。そこで、往路パターンを印刷する場合と復路パターンを印刷する場合とでインクを吐出するノズルNzが同じである場合には、往路吐出タイミングに対する復路吐出タイミングをより適切に調整することが可能となる。従って、上記実施形態の方がより望ましい。
さらに、上記実施形態において、複数の調整用パターン(図15に示す、No=1〜No=7の調整用パターン)が印刷され、ヘッド41が往路を移動する際の吐出タイミングに対するヘッド41が復路を移動する際の吐出タイミングが、No=1の調整用パターン〜No=7の調整用パターン毎に異なることとしたが、これに限定されるものではない。例えば、一つの調整用パターンが印刷されることとしてもよい。
ただし、往路吐出タイミングに対する復路吐出タイミングが異なる複数の調整用パターンが印刷される場合には、吐出タイミングが最適な調整用パターンを選択することができるから、容易に吐出タイミングを調整することが可能となる。従って、上記実施形態の方がより望ましい。
さらに、上記実施形態において、カラー画像として自然画が印刷され、モノクロ画像としてテキスト画が印刷されることとしたが、これに限定されるものではない。例えば、カラー画像として自然画以外のものが印刷され、モノクロ画像としてテキスト画以外のものが印刷されることとしてもよい。
ただし、自然画とテキスト画とでは所定周期と所定間隔が一層異なる恐れがあるから、画像を印刷する際のインクを吐出する事象と相関関係にある事象にて調整用パターンを印刷することがより求められる。そのため、カラー画像として自然画が印刷され、モノクロ画像としてテキスト画が印刷される場合には、画像の画質の向上を図ることが可能となるという効果がより有効に奏される。従って、上記実施形態の方がより望ましい。
さらに、上記実施形態において、単色画像はモノクロ画像であることとしたが、これに限定されるものではない。例えば、単色画像は、マゼンタ、シアン、イエロのいずれか1色のみの画像、いわゆるモノカラー画像、であることとしてもよい。
ただし、単色画像としてモノクロ画像が最も需要が高く、カラー画像とモノクロ画像とでは所定周期や所定間隔が一層異なる恐れがあるから、画像を印刷する際のインクを吐出する事象と相関関係にある事象にて調整用パターンを印刷することがより一層求められる。そのため、単色画像がモノクロ画像である場合には、画像の画質の向上を図ることが可能となるという効果がより有効に奏される。従って、上記実施形態の方がより望ましい。
印刷システムの外観構成を示した説明図である。 本実施形態のプリンタの全体構成のブロック図である。 本実施形態のプリンタの全体構成の概略図である。 本実施形態のプリンタの全体構成の横断面図である。 印刷時の処理のフロー図である。 図6Aは、ピエゾ素子PEとノズルNzとの構造を示した説明図である。図6Bは、ピエゾに電圧が印可された時に、インクがノズルから吐出する様子を示した図である。 ヘッド41の下面におけるノズルの配列を示す説明図である。 ヘッドユニット40の説明図である。 各信号のタイミングチャートである。 キャリッジの往路と復路とにおける移動方向を説明する図である。 往路と復路とにおけるインクの吐出タイミングの説明図である。 調整値の決定手順を説明するためのフロー図である。 テストパターンの印刷指令を行うインターフェースの説明図である。 最適パターンの選択指示を行うインターフェースの説明図である。 本実施形態のテストパターンの説明図である。 図16Aは、往路パターンの説明図である。図16Bは、復路パターンの説明図である。図16Cは、最適パターンの説明図である。図16Dは、往路パターンに対して復路パターンが右にずれたときの調整用パターンの説明図である。図16Eは、往路パターンに対して復路パターンが左にずれたときの調整用パターンの説明図である。 モノクロ調整用パターンのドット形成のフロー図である。 図18Aは、1パス目に形成されたドットを示した図である。図18Bは、2パス目に形成されたドットを示した図である。 カラー調整用パターンのドット形成のフロー図である。 図20Aは、1パス目に形成されたドットを示した図である。図20Bは、2パス目に形成されたドットを示した図である。図20Cは、3パス目に形成されたドットを示した図である。図20Dは、4パス目に形成されたドットを示した図である。 従来のモノクロ用テストパターンの説明図である。 従来のカラー用テストパターンの説明図である。 図23Aは、1パス目に形成されたドットを示した図である。図23Bは、2パス目に形成されたドットを示した図である。 図24Aは、1パス目に形成されたドットを示した図である。図24Bは、2パス目に形成されたドットを示した図である。図24Cは、3パス目に形成されたドットを示した図である。図24Dは、4パス目に形成されたドットを示した図である。 図25Aは、1パス目に形成されたドットを示した図である。図25Bは、2パス目に形成されたドットを示した図である。図25Cは、3パス目に形成されたドットを示した図である。図25Dは、4パス目に形成されたドットを示した図である。 変形例としてのテストパターンの説明図である。 プリンタ1に接続されたコンピュータ装置を通じて印刷モードの設定を行う場合の一例を示したものである。
符号の説明
1 プリンタ、20 搬送ユニット、21 給紙ローラ、22 搬送モータ、
23 搬送ローラ、24 プラテン、25 排紙ローラ、30 キャリッジユニット、
31 キャリッジ、32 キャリッジモータ、40 ヘッドユニット、41 ヘッド、
42 ヘッド駆動回路、43 原駆動信号発生部、50 検出器群、
51 リニア式エンコーダ、52 ロータリー式エンコーダ、53 紙検出センサ、
54 光学センサ、60 コントローラ、61 インターフェース部、62 CPU、
63 メモリ、64 ユニット制御回路、90 インクカートリッジ、
98 インク通路、100 印刷システム、110 コンピュータ、
112 ビデオドライバ、114 アプリケーションプログラム、
116 プリンタドライバ、120 表示装置、130 入力装置、
130A キーボード、130B マウス、140 記録再生装置、
140A フレキシブルディスクドライブ装置、140B CD−ROMドライブ装置、
421 第1シフトレジスタ、422 第2シフトレジスタ、423 ラッチ回路群、
424 データセレクタ

Claims (15)

  1. 媒体に対して移動方向に移動しながら画像を印刷すべく液体を吐出するための吐出ヘッドを有し、
    前記吐出ヘッドは、配列された複数のノズルを備え、
    前記液体を吐出する前記ノズルの間隔を所定間隔とし、前記ノズルが前記液体を吐出する周期を所定周期として、前記吐出ヘッドからの前記液体の吐出タイミングを調整するための調整用パターンを印刷する
    印刷装置において、
    カラー画像を印刷する際の前記吐出タイミングを調整するための前記調整用パターンを印刷する場合と、単色画像を印刷する際の前記吐出タイミングを調整するための前記調整用パターンを印刷する場合とで、前記所定周期及び前記所定間隔の少なくとも一方が異なることを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置において、
    前記カラー画像を印刷する際の前記吐出タイミングを調整するための前記調整用パターンを印刷する場合の前記所定間隔は、前記単色画像を印刷する際の前記吐出タイミングを調整するための前記調整用パターンを印刷する場合の前記所定間隔より大きいことを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の印刷装置において、
    前記カラー画像を印刷する際の前記吐出タイミングを調整するための前記調整用パターンを印刷する場合の前記所定周期は、前記単色画像を印刷する際の前記吐出タイミングを調整するための前記調整用パターンを印刷する場合の前記所定周期より大きいことを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の印刷装置において、
    前記調整用パターンは、前記吐出ヘッドが複数回移動することによって印刷され、
    前記カラー画像を印刷する際の前記吐出タイミングを調整するための前記調整用パターンを印刷する場合の前記吐出ヘッドの移動回数は、前記単色画像を印刷する際の前記吐出タイミングを調整するための前記調整用パターンを印刷する場合の前記吐出ヘッドの移動回数より多いことを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の印刷装置において、
    前記調整用パターンは、前記移動方向に沿って配列された多数のドットによって構成され、
    前記カラー画像を印刷する際の前記吐出タイミングを調整するための前記調整用パターンを構成する前記ドットの前記移動方向の間隔は、前記単色画像を印刷する際の前記吐出タイミングを調整するための前記調整用パターンを構成する前記ドットの前記移動方向の間隔より大きいことを特徴とする印刷装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の印刷装置において、
    前記吐出ヘッドは、往路と復路とに移動可能であり、
    前記ノズルは、前記移動方向と交差する方向に配列されており、前記吐出ヘッドが前記往路と前記復路とに移動する間に前記液体を吐出し、
    前記調整用パターンは、前記吐出ヘッドが前記往路を移動する際の前記吐出タイミングに対する、前記吐出ヘッドが前記復路を移動する際の前記吐出タイミングを調整するためのものであることを特徴とする印刷装置。
  7. 請求項6に記載の印刷装置において、
    前記調整用パターンは、前記吐出ヘッドが前記往路を移動する際に印刷される往路パターンと、前記吐出ヘッドが前記復路を移動する際に印刷される復路パターンと、によって構成され、
    前記往路パターンを印刷する場合と、前記復路パターンを印刷する場合とで、前記所定周期及び前記所定間隔が同じであることを特徴とする印刷装置。
  8. 請求項6または請求項7に記載の印刷装置において、
    前記調整用パターンは、前記吐出ヘッドが前記往路を移動する際に印刷される往路パターンと、前記吐出ヘッドが前記復路を移動する際に印刷される復路パターンと、によって構成され、
    前記往路パターンを印刷する場合と、前記復路パターンを印刷する場合とで、前記液体を吐出する前記ノズルは同じであることを特徴とする印刷装置。
  9. 請求項6〜請求項8のいずれかに記載の印刷装置において、
    複数の前記調整用パターンが印刷され、
    前記吐出ヘッドが前記往路を移動する際の前記吐出タイミングに対する、前記吐出ヘッドが前記復路を移動する際の前記吐出タイミングは、前記複数の調整用パターン毎に異なることを特徴とする印刷装置。
  10. 請求項1〜請求項9のいずれかに記載の印刷装置において、
    前記カラー画像として、自然画が印刷され、
    前記単色画像として、テキスト画が印刷されることを特徴とする印刷装置。
  11. 請求項1〜請求項10のいずれかに記載の印刷装置において、
    前記単色画像は、モノクロ画像であることを特徴とする印刷装置。
  12. 媒体に対して移動方向に移動しながら画像を印刷すべく液体を吐出するための吐出ヘッドを有し、
    前記吐出ヘッドは、配列された複数のノズルを備え、
    前記液体を吐出する前記ノズルの間隔を所定間隔とし、前記ノズルが前記液体を吐出する周期を所定周期として、前記吐出ヘッドからの前記液体の吐出タイミングを調整するための調整用パターンを印刷する
    印刷装置において、
    カラー画像を印刷する際の前記吐出タイミングを調整するための前記調整用パターンを印刷する場合と、単色画像を印刷する際の前記吐出タイミングを調整するための前記調整用パターンを印刷する場合とで、前記所定周期及び前記所定間隔の少なくとも一方が異なり、
    前記カラー画像を印刷する際の前記吐出タイミングを調整するための前記調整用パターンを印刷する場合の前記所定間隔は、前記単色画像を印刷する際の前記吐出タイミングを調整するための前記調整用パターンを印刷する場合の前記所定間隔より大きく、
    前記カラー画像を印刷する際の前記吐出タイミングを調整するための前記調整用パターンを印刷する場合の前記所定周期は、前記単色画像を印刷する際の前記吐出タイミングを調整するための前記調整用パターンを印刷する場合の前記所定周期より大きく、
    前記調整用パターンは、前記吐出ヘッドが複数回移動することによって印刷され、前記カラー画像を印刷する際の前記吐出タイミングを調整するための前記調整用パターンを印刷する場合の前記吐出ヘッドの移動回数は、前記単色画像を印刷する際の前記吐出タイミングを調整するための前記調整用パターンを印刷する場合の前記吐出ヘッドの移動回数より多く、
    前記調整用パターンは、前記移動方向に沿って配列された多数のドットによって構成され、前記カラー画像を印刷する際の前記吐出タイミングを調整するための前記調整用パターンを構成する前記ドットの前記移動方向の間隔は、前記単色画像を印刷する際の前記吐出タイミングを調整するための前記調整用パターンを構成する前記ドットの前記移動方向の間隔より大きく、
    前記吐出ヘッドは、往路と復路とに移動可能であり、前記ノズルは、前記移動方向と交差する方向に配列されており、前記吐出ヘッドが前記往路と前記復路とに移動する間に前記液体を吐出し、前記調整用パターンは、前記吐出ヘッドが前記往路を移動する際の前記吐出タイミングに対する、前記吐出ヘッドが前記復路を移動する際の前記吐出タイミングを調整するためのものであり、
    前記調整用パターンは、前記吐出ヘッドが前記往路を移動する際に印刷される往路パターンと、前記吐出ヘッドが前記復路を移動する際に印刷される復路パターンと、によって構成され、前記往路パターンを印刷する場合と、前記復路パターンを印刷する場合とで、前記所定周期及び前記所定間隔が同じであり、
    前記往路パターンを印刷する場合と、前記復路パターンを印刷する場合とで、前記液体を吐出する前記ノズルは同じであり、
    複数の前記調整用パターンが印刷され、前記吐出ヘッドが前記往路を移動する際の前記吐出タイミングに対する、前記吐出ヘッドが前記復路を移動する際の前記吐出タイミングは、前記複数の調整用パターン毎に異なり、
    前記カラー画像として、自然画が印刷され、前記単色画像として、テキスト画が印刷され、
    前記単色画像は、モノクロ画像であることを特徴とする印刷装置。
  13. 液体を吐出する複数のノズルの間隔が所定間隔であり、前記ノズルが液体を吐出する周期が所定周期である状態にて、前記液体の吐出タイミングを調整するために媒体に印刷される調整用パターンにおいて、
    前記調整用パターンには、カラー画像を印刷する際の前記吐出タイミングを調整するためのカラー調整用パターンと、単色画像を印刷する際の前記吐出タイミングを調整するための単色調整用パターンとがあり、
    前記カラー調整用パターンが印刷される場合と、前記単色調整用パターンが印刷される場合とで、前記所定周期及び前記所定間隔の少なくとも一方が異なることを特徴とする調整用パターン。
  14. 媒体に対して液体を吐出する複数のノズルの間隔を所定間隔とし、前記ノズルが液体を吐出する周期を所定周期として、前記液体の吐出タイミングを調整するための調整用パターンを印刷する印刷方法において、
    カラー画像を印刷する際の前記吐出タイミングを調整するための前記調整用パターンを印刷する場合と、単色画像を印刷する際の前記吐出タイミングを調整するための前記調整用パターンを印刷する場合とで、前記所定周期及び前記所定間隔の少なくとも一方が異なることを特徴とする印刷方法。
  15. コンピュータと、このコンピュータに接続可能な印刷装置とを備えた印刷システムにおいて、
    前記印刷装置は、
    媒体に対して移動方向に移動しながら画像を印刷すべく液体を吐出するための吐出ヘッドを有し、
    前記吐出ヘッドは、配列された複数のノズルを備え、
    前記液体を吐出する前記ノズルの間隔を所定間隔とし、前記ノズルが前記液体を吐出する周期を所定周期として、前記吐出ヘッドからの前記液体の吐出タイミングを調整するための調整用パターンを印刷する印刷装置であり、
    カラー画像を印刷する際の前記吐出タイミングを調整するための前記調整用パターンを印刷する場合と、単色画像を印刷する際の前記吐出タイミングを調整するための前記調整用パターンを印刷する場合とで、前記所定周期及び前記所定間隔の少なくとも一方が異なることを特徴とする印刷システム。

JP2004142628A 2004-05-12 2004-05-12 印刷装置、調整用パターン、印刷方法、及び、印刷システム Pending JP2005324359A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004142628A JP2005324359A (ja) 2004-05-12 2004-05-12 印刷装置、調整用パターン、印刷方法、及び、印刷システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004142628A JP2005324359A (ja) 2004-05-12 2004-05-12 印刷装置、調整用パターン、印刷方法、及び、印刷システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005324359A true JP2005324359A (ja) 2005-11-24

Family

ID=35471097

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004142628A Pending JP2005324359A (ja) 2004-05-12 2004-05-12 印刷装置、調整用パターン、印刷方法、及び、印刷システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005324359A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007203491A (ja) * 2006-01-31 2007-08-16 Konica Minolta Holdings Inc インクジェットプリンタ
JP2007203490A (ja) * 2006-01-31 2007-08-16 Konica Minolta Holdings Inc インクジェットプリンタ
CN110267819A (zh) * 2017-02-07 2019-09-20 惠普发展公司,有限责任合伙企业 对打印头组件的打印笔进行校准
JP7491749B2 (ja) 2020-06-23 2024-05-28 ローランドディー.ジー.株式会社 インクジェットプリンタ

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007203491A (ja) * 2006-01-31 2007-08-16 Konica Minolta Holdings Inc インクジェットプリンタ
JP2007203490A (ja) * 2006-01-31 2007-08-16 Konica Minolta Holdings Inc インクジェットプリンタ
CN110267819A (zh) * 2017-02-07 2019-09-20 惠普发展公司,有限责任合伙企业 对打印头组件的打印笔进行校准
EP3580063A4 (en) * 2017-02-07 2020-10-28 Hewlett-Packard Development Company, L.P. CALIBRATION OF THE PINS OF PRINT HEAD ASSEMBLIES
US10857808B2 (en) 2017-02-07 2020-12-08 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Calibrating printing pens of print head assemblies
JP7491749B2 (ja) 2020-06-23 2024-05-28 ローランドディー.ジー.株式会社 インクジェットプリンタ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006192636A (ja) 液体吐出システム、液体吐出装置、液体吐出方法、プログラム、および液体吐出制御装置
JP4770488B2 (ja) インクジェットプリンタ
US7318636B2 (en) Method for forming correction pattern, liquid ejecting apparatus, and correction pattern
JP2011136518A (ja) 液体吐出装置、及び、液体吐出方法
JP2010173148A (ja) 画像形成装置およびプログラム
US7959253B2 (en) Printing method, test pattern, method of producing test pattern, and printing apparatus
JP4284942B2 (ja) 印刷装置、コンピュータプログラム、コンピュータシステム、及び、補正用パターンの製造方法
JP5703905B2 (ja) 印刷装置、及び印刷方法
US20070076052A1 (en) Printing apparatus and printing method
JP2005324359A (ja) 印刷装置、調整用パターン、印刷方法、及び、印刷システム
JP2005088439A (ja) 印刷装置、及びそのテストパターン
JP2009056719A (ja) 液体吐出装置およびその制御方法並びにプログラム
JP2005169678A (ja) インクジェット式記録装置及び液体噴射装置
JP2007001269A (ja) 印刷システム、プログラム及び印刷装置
JP2010052438A (ja) 印刷装置、及びそのテストパターン
JP4626648B2 (ja) 一つの原駆動信号に基づいて行う複数の解像度モードによる印刷
JP2007196490A (ja) 印刷システム、プログラム及び印刷装置
JP2006312287A (ja) 印刷装置、コンピュータプログラム、印刷システム、及び、印刷方法
JP2005074955A (ja) 液体吐出装置、液体吐出方法及び印刷システム
JP2005343025A (ja) 印刷装置、印刷方法、及び、印刷システム
JP2005225194A (ja) 液体吐出装置、プログラム、液体吐出システム、及び、液体吐出方法
JP2004188680A (ja) 調節用パターンの形成方法、記録装置、調節方法、プログラムおよびコンピュータシステム
JP2005103981A (ja) 印刷装置、印刷方法、及び、印刷システム
JP2005280273A (ja) 液体噴射装置、及び液体噴射方法
JP4529518B2 (ja) 液体噴射装置、及び、液体噴射方法