JP2005318930A - 差動送りミシン - Google Patents

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【課題】差動送りミシンにおいて、記憶されている縫製パターンデータを選択しやすくすること。
【解決手段】記憶手段(ROM10b)に記憶されている複数の縫製パターンデータから所望する縫製パターンデータを選択手段(制御部10)が選択し、その選択された縫製パターンデータに基づいて、縫製手段(縫製駆動部2)がいせ込み縫いの動作を行うようになっている差動送りミシン(1)において、その縫製パターンデータは、縫製手段を動作させるための縫いデータと、縫製パターンデータに応じた表示図形を表示するための画像データと、縫製パターンデータを特定するためのパターン特定データと、を有し、入力手段(操作パネル16)により入力されるパターン特定データに基づき、所望する縫製パターンデータが特定されて選択されるという構成にした。
【選択図】図6

Description

本発明は、上布と下布の送り量が異なるいせ込み縫いを行う差動送りミシンに関する。
従来より、袖つけ等を行う際にいせ込み(縮緬込み)を施しながら縫製を行う差動送りミシンが知られている。
なお、「いせ込みを施す」とは、例えば、洋服の袖の肩口等、立体形状の部分を縫い付ける際に、2枚重ねで縫う生地のうち外側となる生地(上布、袖側の生地)の送り量を、内側となる生地(下布、身頃側の生地)の送り量より多くすることで、外側の生地に余裕を持たせることである。図17は、下布の送り量2.0mmに対し、上布の送り量を2.2mmとし、上布が下布に対していせ込み長0.2mmのいせ込みが施された状態を示している。このようないせ込みによって、洋服の袖の肩口等に所定の立体形状が施される。いせ込みは、一連の縫製部の全体で均一に施すとは限らず、例えば、袖つけの場合には、袖山部分となるほどいせ込み量を多くし、逆に袖下部分となるほどいせ込み量を少なくして縫製することが一般的である。
なお、「いせ込み量」とは、一針(一縫目、1ピッチ)あたりの上布と下布の送り量の差を示すものである。
このような袖つけを行う差動送りミシンとしては、袖の肩口周り1周を、例えば、袖山部分、袖下部分等の複数の縫製区間(ステップ)に区分し、各ステップ毎に種々の縫製条件(送り量(送りピッチ、縫いピッチ)、針数(縫目数)、いせ込み量、縫製進度・速度、糸調子等)を設定し、一つの縫製パターンデータとして記憶し登録するものが知られている(特許文献1参照。)。そして、記憶されている複数の縫製パターンデータから所望する縫製パターンデータを選択することにより、差動送りミシンにその選択した縫製パターンデータに基づく縫製動作を行わせるようになっている。
また、このような差動送りミシンにおいて、記憶されている複数の縫製パターンデータから、所望する縫製パターンデータを選択する際に、各縫製パターンデータに割り当てられたパターン番号の入力を行ったり、表示部に表示される縫製パターンデータの図形形状に基づき選択入力を行うようになっているミシンが知られている。
特開平1−236088号公報
しかしながら、上記従来技術の場合、所望する縫製パターンデータとパターン番号を一致させて覚えていないとその選択を円滑に行えないことがあったり、似通う縫製パターンデータがある場合にはその縫製パターンデータの図形形状同士が近似しているために判別しにくく、選択することが困難であるという問題があった。
本発明は、差動送りミシンにおいて、記憶されている縫製パターンデータを選択しやすくすることを、その目的とする。
以上の課題を解決するため、請求項1記載の発明は、いせ込み縫いを行うための複数の縫製パターンデータを記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶される複数の縫製パターンデータから所望する縫製パターンデータを選択する選択手段と、選択手段により選択された縫製パターンデータに基づいて、いせ込み縫いの動作を行う縫製手段と、を備える差動送りミシンであって、記憶手段に記憶される縫製パターンデータは、縫製手段を動作させるための、少なくとも上布を送る上送り量と下布を送る下送り量を含む縫いデータと、縫製パターンデータに応じた表示図形の画像データと、縫製パターンデータを特定するための管理データ、コードデータ又は種別データとしてのパターン特定データと、を有するとともに、選択手段が所望する縫製パターンデータを特定して選択するために、パターン特定データの入力を行う入力手段を備えることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、差動送りミシンにおいて、記憶手段に記憶されている、いせ込み縫いを行うための複数の縫製パターンデータから所望する縫製パターンデータを選択手段が選択し、その選択された縫製パターンデータに基づいて、縫製手段がいせ込み縫いの動作を行うようになっている。
その縫製パターンデータは、縫製手段を動作させるための縫いデータと、縫製パターンデータに応じた表示図形を表示するための画像データと、縫製パターンデータを特定するためのパターン特定データ(管理データ、コードデータ又は種別データ)と、を有しており、入力手段により入力されるパターン特定データに基づき、所望する縫製パターンデータが特定されて選択されるようになっている。
そして、差動送りミシンは、選択された縫製パターンデータに含まれる縫いデータの上布を送る上送り量や下布を送る下送り量等に応じていせ込み縫いを行ったり、選択された縫製パターンデータに含まれる画像データに応じた表示図形の表示が可能になっている。
このように、差動送りミシンにおいて、所望する縫製パターンの縫製を行う際に、その所望する縫製パターンデータを特定することができるパターン特定データを、入力手段を介して入力することにより、選択手段が記憶手段に記憶されている複数の縫製パターンデータから所望する縫製パターンデータを選択することができるので、容易に所望する縫製パターンデータを選択することができる。
ここで、特に、パターン特定データを単なる数字・番号であるパターンデータ番号にするのでなく、そのパターン特定データに所定の意味を持たせて、作業者がそのパターン特定データと縫製パターンとを一致させるように結び付けやすくする。例えば、各縫製パターンに対応するように、パターン特定データに作業者名や製品名などを関連付けて所定の意味を持たせるようにした名称データを付与したり、その縫製パターンが使用される用途(紳士用/婦人用、サイズ毎)等に応じた識別データなどを関連付けておくことにより、より容易に所望する縫製パターンデータを選択することができる。
よって、このような差動送りミシンは、記憶されている縫製パターンデータを選択しやすいミシンであるといえる。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の差動送りミシンにおいて、パターン特定データは、その特定する縫製パターンデータに対応する、複数の文字や記号からなるパターン名称データを含むとともに、入力手段により入力されるパターン名称データの一部又は全てに基づき、選択手段が所望する縫製パターンデータを選択することを特徴とする。
請求項2記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の作用を奏するとともに、パターン特定データは、その特定する縫製パターンデータに対応する、複数の文字や記号からなるパターン名称データを含んでいるので、そのパターン名称データによって所望する縫製パターンデータを特定しやすく、縫製パターンデータを選択しやすい。そして、差動送りミシンにおいて、その選択された縫製パターンデータに基づく縫製パターンの縫製を実行させやすい。
特に、作業者がそのパターン名称データと縫製パターンとを一致させるように結び付けやすいように、パターン名称データに作業者名や製品名などを関連付けて、そのパターン名称データに所定の意味を持たせるようにし、各縫製パターンにそれぞれ対応した文字列からなるパターン名称データを付与することにより、より容易に所望する縫製パターンデータを選択することができる。
また、入力手段により入力されたパターン名称データの一部又は全てに基づいて、選択手段が所望する縫製パターンデータを選択することができるので、作業者がパターン名称データの全てを覚えているような場合には、そのパターン名称データの全てを入力手段を介して入力することにより、パターン名称データに対応する縫製パターンデータを特定し選択することができる。また、作業者がパターン名称データの一部を覚えているような場合には、そのパターン名称データの一部を入力手段を介して入力することにより、そのパターン名称データの一部に対応する縫製パターンデータが幾つかピックアップされて、その中から所望する縫製パターンデータを特定し選択することができる。
よって、このような差動送りミシンは、記憶されている縫製パターンデータを選択しやすいミシンであるといえる。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2に記載の差動送りミシンにおいて、パターン特定データは、その特定する縫製パターンデータに関連する、紳士用/婦人用の区別データと、サイズデータと、縫製パターンデータにおける縫製ステップ数データと、を含むとともに、入力手段により入力される区別データと、サイズデータと、縫製ステップ数データとの、少なくとも1つに基づき、選択手段が所望する縫製パターンデータを選択することを特徴とする。
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明と同様の作用を奏するとともに、パターン特定データは、その特定する縫製パターンデータに関連する、紳士用/婦人用の区別データと、サイズデータと、縫製パターンデータにおける縫製ステップ数データと、を含んでいるので、その区別データや、サイズデータや、縫製ステップ数データの、少なくとも1つによって、所望する縫製パターンデータを特定し、縫製パターンデータを選択することができる。
つまり、その縫製パターンデータが選択され、その縫製パターンが使用される用途等、例えば、紳士用/婦人用の区別、サイズに応じた識別、縫製パターンに含まれる縫製ステップ数に応じた識別、が可能なように、各縫製パターンデータにそれら区別・識別データなどを関連付けておくことにより、より容易に所望する縫製パターンデータを選択することができる。
よって、このような差動送りミシンは、記憶されている縫製パターンデータを選択しやすいミシンであるといえる。
請求項4記載の発明は、請求項1に記載の差動送りミシンにおいて、パターン特定データは、その特定する縫製パターンデータに対応する、複数の文字や記号からなるパターン名称データと、その特定する縫製パターンデータに関連する、紳士用/婦人用の区別データと、サイズデータと、縫製パターンデータにおける縫製ステップ数データと、を含むとともに、入力手段により入力されるパターン名称データの一部又は全てと、区別データと、サイズデータと、縫製ステップ数データと、を組み合わせた条件に基づき、選択手段が所望する縫製パターンデータを選択することを特徴とする。
請求項4記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の作用を奏するとともに、パターン特定データは、その特定する縫製パターンデータに対応する、複数の文字や記号からなるパターン名称データと、その特定する縫製パターンデータに関連する、紳士用/婦人用の区別データと、サイズデータと、縫製パターンデータにおける縫製ステップ数データと、を含んでいるので、そのパターン名称データや、区別データや、サイズデータや、縫製ステップ数データとによって、所望する縫製パターンデータを特定し、縫製パターンデータを選択することができる。
つまり、作業者がそのパターン名称データと縫製パターンとを一致させるように結び付けやすいように、パターン名称データに作業者名や製品名などを関連付けて、そのパターン名称データに所定の意味を持たせるようにし、各縫製パターンにそれぞれ対応した文字列からなるパターン名称データを付与することにより、より容易に所望する縫製パターンデータを選択することができる。特に、そのパターン名称データの全てを入力手段を介して入力することにより、パターン名称データに対応する縫製パターンデータを特定し選択することができる。また、そのパターン名称データの一部を入力手段を介して入力することにより、そのパターン名称データの一部に対応する縫製パターンデータが幾つかピックアップされて、その中から所望する縫製パターンデータを特定し選択することができる。
また、その縫製パターンデータが選択され、その縫製パターンが使用される用途等、例えば、紳士用/婦人用の区別、サイズに応じた識別、縫製パターンに含まれる縫製ステップ数に応じた識別、が可能なように、各縫製パターンデータにそれら区別データ、サイズデータ、縫製ステップ数データなどを関連付けておくことにより、より容易に所望する縫製パターンデータを選択することができる。
特に、入力手段により入力されるパターン名称データと、区別データと、サイズデータと、縫製ステップ数データと、を組み合わせた条件に基づいて、縫製パターンデータを選択することにより、それぞれのデータの組み合わせにより、複数の縫製パターンデータの中から所望する縫製パターンデータを絞り込みやすく、特定、選択しやすい。
よって、このような差動送りミシンは、記憶されている縫製パターンデータを選択しやすいミシンであるといえる。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の差動送りミシンにおいて、縫製パターンデータに関する表示を行う表示手段を備えるとともに、表示手段には、縫製パターンデータに含まれる、画像データに基づく縫製パターンデータに応じた表示図形と、その縫製パターンデータを特定するためのパターン特定データについての表示を行うことを特徴とする。
請求項5記載の発明によれば、請求項1〜4の何れか一項に記載の発明と同様の作用を奏するとともに、差動送りミシンは、縫製パターンデータに関する表示を行う表示手段を備えており、表示手段に、縫製パターンデータに含まれる、画像データに基づく縫製パターンデータに応じた表示図形と、その縫製パターンデータを特定するためのパターン特定データについての表示を行うことができる。
特に、縫製パターンデータを示す表示図形や、縫製パターンデータを特定するためのパターン特定データ等が表示されるので、選択されたり、設定されたりしている縫製パターンデータに関する情報やデータを認識しやすい。
請求項6記載の発明は、請求項5に記載の差動送りミシンにおいて、選択手段により選択された縫製パターンデータが複数である場合、表示手段に縫製パターンデータに関する表示を、縫製パターンデータの所定の順に配列して一覧表示することを特徴とする。
請求項6記載の発明によれば、請求項5に記載の発明と同様の作用を奏するとともに、選択手段により選択された縫製パターンデータが複数である場合、表示手段に縫製パターンデータに関する表示を、縫製パターンデータの所定の順に配列して一覧表示することができるので、選択手段により選択された複数の縫製パターンデータに関する一覧表示の中から、より好ましい縫製パターンデータを選び出すことができる。
請求項1記載の発明によれば、差動送りミシンにおいて、記憶手段に記憶されている、いせ込み縫いを行うための複数の縫製パターンデータから所望する縫製パターンデータを選択手段が選択し、その選択された縫製パターンデータに基づいて、縫製手段がいせ込み縫いの動作を行うようになっている。その縫製パターンデータは、縫製手段を動作させるための縫いデータと、縫製パターンデータに応じた表示図形を表示するための画像データと、縫製パターンデータを特定するためのパターン特定データと、を有しており、入力手段により入力されるパターン特定データに基づき、所望する縫製パターンデータが特定されて選択されるようになっている。そして、差動送りミシンは、選択された縫製パターンデータに含まれる縫いデータの上布を送る上送り量や下布を送る下送り量等に応じていせ込み縫いを行ったり、選択された縫製パターンデータに含まれる画像データに応じた表示図形の表示が可能になっている。
このように、差動送りミシンにおいて、所望する縫製パターンの縫製を行う際に、その所望する縫製パターンデータを特定することができるパターン特定データを、入力手段を介して入力することにより、選択手段が記憶手段に記憶されている複数の縫製パターンデータから所望する縫製パターンデータを選択することができるので、容易に所望する縫製パターンデータを選択することができる。
特に、パターン特定データを単なる数字・番号であるパターンデータ番号にするのでなく、作業者がそのパターン特定データと縫製パターンとを一致するように結び付けやすいように、そのパターン特定データを作業者名や製品名などに関連付けるように各縫製パターンに付与した名称データにしたり、その縫製パターンが使用される用途(紳士用/婦人用、サイズ毎)等に応じた識別データなどを関連付けておくことにより、より容易に所望する縫製パターンデータを選択することができる。
よって、このような差動送りミシンは、記憶されている縫製パターンデータを選択しやすいミシンであるといえる。
請求項2記載の発明によれば、パターン特定データは、その特定する縫製パターンデータに対応する、複数の文字や記号からなるパターン名称データを含んでいるので、そのパターン名称データによって所望する縫製パターンデータを特定しやすく、縫製パターンデータを選択しやすい。そして、差動送りミシンにおいて、その選択された縫製パターンデータに基づく縫製パターンの縫製を実行させやすい。
特に、パターン名称データを、作業者がそのパターン名称データと縫製パターンとを一致するように結び付けやすいように、そのパターン名称データを作業者名や製品名などに関連付けるように各縫製パターンに付与した文字列からなる名称データとすることにより、より容易に所望する縫製パターンデータを選択することができる。
また、入力手段により入力されたパターン名称データの一部又は全てに基づいて、選択手段が所望する縫製パターンデータを選択することができるので、作業者がパターン名称データの全てを覚えているような場合には、そのパターン名称データの全てを入力手段を介して入力することにより、パターン名称データに対応する縫製パターンデータを特定し選択することができる。また、作業者がパターン名称データの一部を覚えているような場合には、そのパターン名称データの一部を入力手段を介して入力することにより、そのパターン名称データの一部に対応する縫製パターンデータが幾つかピックアップされて、その中から所望する縫製パターンデータを特定し選択することができる。
請求項3記載の発明によれば、パターン特定データは、その特定する縫製パターンデータに関連する、紳士用/婦人用の区別データと、サイズデータと、縫製パターンデータにおける縫製ステップ数データと、を含んでいるので、その区別データや、サイズデータや、縫製ステップ数データの、少なくとも1つによって、所望する縫製パターンデータを特定し、縫製パターンデータを選択することができる。つまり、その縫製パターンデータが選択され、その縫製パターンが使用される用途等、例えば、紳士用/婦人用の区別、サイズに応じた識別、縫製パターンに含まれる縫製ステップ数に応じた識別、が可能なように、各縫製パターンデータにそれら区別・識別データなどを関連付けておくことにより、より容易に所望する縫製パターンデータを選択することができる。
よって、このような差動送りミシンは、記憶されている縫製パターンデータを選択しやすいミシンであるといえる。
請求項4記載の発明によれば、パターン特定データは、その特定する縫製パターンデータに対応する、複数の文字や記号からなるパターン名称データと、その特定する縫製パターンデータに関連する、紳士用/婦人用の区別データと、サイズデータと、縫製パターンデータにおける縫製ステップ数データと、を含んでいるので、そのパターン名称データや、区別データや、サイズデータや、縫製ステップ数データとによって、所望する縫製パターンデータを特定し、縫製パターンデータを選択することができる。
特に、パターン名称データを、作業者がそのパターン名称データと縫製パターンとを一致するように結び付けやすいように、そのパターン名称データを作業者名や製品名などに関連付けるように各縫製パターンに付与した文字列からなる名称データとすることにより、より容易に所望する縫製パターンデータを選択することができる。また、そのパターン名称データの全てを入力手段を介して入力することにより、パターン名称データに対応する縫製パターンデータを特定し選択することができる。また、そのパターン名称データの一部を入力手段を介して入力することにより、そのパターン名称データの一部に対応する縫製パターンデータが幾つかピックアップされて、その中から所望する縫製パターンデータを特定し選択することができる。
また、その縫製パターンデータが選択され、その縫製パターンが使用される用途等、例えば、紳士用/婦人用の区別、サイズに応じた識別、縫製パターンに含まれる縫製ステップ数に応じた識別、が可能なように、各縫製パターンデータにそれら区別データ、サイズデータ、縫製ステップ数データなどを関連付けておくことにより、より容易に所望する縫製パターンデータを選択することができる。
特に、入力手段により入力されるパターン名称データと、区別データと、サイズデータと、縫製ステップ数データと、を組み合わせた条件に基づいて、縫製パターンデータを選択することにより、それぞれのデータの組み合わせにより、複数の縫製パターンデータの中から所望する縫製パターンデータを絞り込みやすく、特定、選択しやすい。
請求項5記載の発明によれば、差動送りミシンは、縫製パターンデータに関する表示を行う表示手段を備えており、その表示手段に縫製パターンデータに含まれる、画像データに基づく縫製パターンデータに応じた表示図形と、その縫製パターンデータを特定するためのパターン特定データについての表示を行うことができる。
特に、表示手段に縫製パターンデータを示す表示図形や、縫製パターンデータを特定するためのパターン特定データ等が表示されるので、現在選択されたり、設定されたりしている縫製パターンデータに関する情報やデータを認識しやすい。
請求項6記載の発明によれば、選択手段により選択された縫製パターンデータが複数である場合、表示手段に縫製パターンデータに関する表示を、縫製パターンデータの所定の順に配列して一覧表示することができるので、選択手段により選択された複数の縫製パターンデータに関する一覧表示の中から、より好ましい縫製パターンデータを選び出すことができる。
以下、本発明の実施の形態を図1から図16に基づいて説明する。
本実施形態たる差動送りミシン1は、縫製を行う上布と下布のそれぞれの送り量に差を設けることによりいせ込みを行いつつ縫製を行うミシンであって、例えば、下布としての身頃生地に対し、上布としての袖生地をいせ込んで縫いつける縫製等に使用される。
ここで、後述するミシン針131が上下動を行う方向をY軸方向(上下方向)とし、これと直交する一の方向をX軸方向(前後方向)とし、Y軸方向とX軸方向の両方に直交する方向をZ軸方向(左右方向)と定義する。
かかる差動送りミシン1は、図1、図2に示すように、所定の送り量で上布を送る上送り機構部と、所定の送り量で下布を送る下送り機構部と、所定の送り量でそれぞれ送られる上布と下布とを縫製する運針機構部等を有している。
この上送り機構部と下送り機構部と運針機構部とにより、差動送りミシン1の縫製手段としての縫製駆動部2が構成されている。
上送り機構部は、後述する上送りモータ11と、その上送りモータ11の回転運動が図示しないプーリ等を介し伝達され、駆動される上送りベルト110等により構成されている。そして、上送りベルト110の駆動に従い、図2におけるX軸方向に沿う矢印Aの方向に上布が送られる。
下送り機構部は、後述する下送りモータ12と、その下送りモータ12の回転運動が図示しないプーリ等を介し伝達され、駆動される下送りベルト120等により構成されている。そして、下送りベルト120の駆動に従い、図2におけるX軸方向に沿う矢印Aの方向に下布が送られる。
運針機構部は、後述するミシンモータ13と、そのミシンモータ13の回転駆動に従い上下動する針棒130と、針棒130に着脱自在に備えられたミシン針131等により構成されている。そして、ミシン針131等を介し供給されるミシン糸(図示省略)により、上布と下布を縫い合わせる。
また、かかる差動送りミシン1は、図3に示すように、上送りベルト110を駆動する上送りモータ11とその上送りモータ11に後述する制御部10からの駆動制御信号を送る駆動回路11aと、下送りベルト120を駆動する下送りモータ12とその下送りモータ12に後述する制御部10からの駆動制御信号を送る駆動回路12aと、針棒130を駆動するミシンモータ13とそのミシンモータ13に後述する制御部10からの駆動制御信号を送る駆動回路13aと、図示しないミシン糸に張力を与える糸張力ソレノイド14とその糸張力ソレノイド14に後述する制御部10からの駆動制御信号を送る駆動回路14aと、差動送りミシン1を操作するミシン起動ペダル15とそのミシン起動ペダル15が操作されたことに基づく駆動入力信号を後述する制御部10に送る入力回路15aと、各種設定スイッチ等を表示する表示装置とタッチ指示された各種設定スイッチの座標に基づき位置信号を検出するタッチパネルとにより構成される操作パネル16と、上記各構成の動作・処理制御を行う制御部10とを備えている。
上送りモータ11は、ミシン起動ペダル15の操作に基づいて、後述する制御部10(MPU10a)から駆動回路11aを介して送られる駆動制御信号に基づき駆動制御される。そして、上送りモータ11は、その駆動制御に基づき上布を送る上送りベルト110を駆動する。また、下送りモータ12は、ミシン起動ペダル15の操作に基づいて、後述する制御部10(MPU10a)から駆動回路12aを介して送られる駆動制御信号に基づき駆動制御される。そして、下送りモータ12は、その駆動制御に基づき下布を送る下送りベルト120を駆動する。
このように、上送りベルト110及び下送りベルト120により、上布及び下布がそれぞれの所定の送り量で送られ、縫製が行われる。ここで、上布の送り量を下布の送り量よりも多くして縫製することで、上布をいせ込ませることができる。つまり、上下の布地の送り量の差を変化させることによりいせ込み量を調節することができ、上布の送り量を下布の送り量より多くすればするほどいせ込み量を多くすることができる。
ミシンモータ13は、ミシン起動ペダル15の操作に基づいて、後述する制御部10(MPU10a)から駆動回路13aを介して送られる駆動制御信号に基づき、図示しないミシン主軸を回転させる。このミシン主軸は、回転運動を往復運動に変換する変換機構を介して針棒130と連結されている。そして、ミシンモータ13によりミシン主軸が回転されると、針棒130に伴い針棒130の先端に備えられたミシン針131が往復移動して被縫製物(上布及び下布)を縫製する運針駆動する。
糸張力ソレノイド14は、糸を挟みこんで糸に張力を付与する図示しない糸狭持部の駆動源であり、後述する制御部10(MPU10a)から駆動回路14aを介して送られる駆動制御信号に基づき動作することにより、その糸狭持部に狭持された糸に所定の大きさの張力を加える。
ミシン起動ペダル15は、作業者が差動送りミシン1を操作するための操作スイッチである。ミシン起動ペダル15は、起動ペダル15が操作された動きを電気信号に変換する入力回路15aを介し、作業者のペダルの踏み込み操作、踏み込み量に応じた、起動、駆動速度、停止等の指令を駆動入力信号として後述する制御部10(MPU10a)に出力し、差動送りミシン1を駆動させる。
操作パネル16は、表示手段としてのLCDなどの表示装置と、表示装置の表面に設けられた入力手段としてのタッチパネルとにより構成されている。
表示装置は、後述する制御部10(MPU10a)から出力される種々の縫製情報(例えば、縫製パターンデータに関する縫いピッチ量(上送り量、下送り量)、糸張力(糸調子)、縫製区間毎に設定されるいせ込み量、縫製区間を図形で示す表示図形(区間図形)等)や各種スイッチ(設定スイッチ、入力スイッチ)等を表示する。
タッチパネルは、電磁誘導式、磁気歪式、感圧式等の座標読み取り原理でタッチ指示された座標を検出し、検出した座標を位置信号として後述する制御部10(MPU10a)に出力する。
すなわち操作パネル16は各種情報やデータ等を表示するとともに、操作パネル16における表示装置に表示された各種スイッチの位置情報と、タッチパネルにおいてタッチ指示により検出された座標の位置情報とを対応させることにより入力された入力指示を、後述する制御部10に出力する。
例えば、操作パネル16において、設定値入力手段としての図示しない設定値入力キーを介し、所望する縫製パターンの設定値として、上布を送る上送り量や、下布を送る下送り量や、下送り量に対する上送り量の差動量であるいせ込み量等の入力が行われる。入力された上送り量や下送り量は制御部10に出力され、縫製パターンデータとして後述するEEPROM10dに記憶される。
また、操作パネル16において、縫製パターン選択入力手段としての入力キー(例えば、パターン名称データ入力キー3、区別データ入力キー4、サイズデータ入力キー5、縫製ステップ数データ入力キー6)を介し、所望する縫製パターンに対応する縫製パターンデータを選択するための入力指示が行われる。入力キーが押下されるように行われた入力指示により、その入力キーに応じた選択信号(押下信号)は制御部10に出力される。そして、その選択信号に基づいて制御部10がROM10bやEEPROM10dに記憶されている複数の縫製パターンデータから所望する縫製パターンデータを特定して選択するようになっている。
このように、操作パネル16を介して入力される各種入力データや入力指示を後述する制御部10に出力する。
制御部10は、マイコンであるMPU(Micro Processor Unit)10aと、ROM(Read Only Memory)10bと、RAM(Random Access Memory)10cと、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)10dと、を備えている。
MPU10aは、起動ペダル15から入力される駆動入力信号や、操作パネル16から入力される各種信号やデータに応じて、ROM10bに格納されている差動送りミシン用の各種制御プログラムに従って各部の動作を集中制御し、その処理結果をRAM10c内のワークエリアに格納するとともに、表示データを生成して、操作パネル16(の表示装置)に表示させる。そして、RAM10cに格納した処理結果をEEPROM10dに記憶させる。このように、MPU10aは、差動送りミシン1を構成する各種アクチュエータの駆動を制御する機能と共に、操作パネル16(の表示装置)の表示に関する制御を行う表示制御手段としての機能も備える。
ROM10bには、差動送りミシン1の制御プログラムや制御データ、各種縫製に関するデータが書き込まれ、記憶されている。特に、ROM10bは記憶手段として、いせ込み縫いを行うための複数の縫製パターンデータを記憶している。
RAM10cには、種々のワークメモリやカウンタなどが設けられており、縫製動作中のワークエリアとして使用され、縫製パターンデータの選択処理、縫製パターンデータに関する表示処理、いせ込み縫製処理に関する各種データもRAM10cに記憶される。
EEPROM10dは、縫製ステップに対応して設定される各種縫製条件の設定値(例えば、縫製区間長さ、送り量、いせ込み量、糸張力、針数等)等を記憶する。また、EEPROM10dは記憶手段として、操作パネル16を介して入力された縫製パターンデータを記憶する。
また、EEPROM10dは、現在、操作パネル16に表示されている選択画面に対応する表示の内容(設定内容)を記憶するメモリM1を有する。また、EEPROM10dは、検索処理を行いヒットした縫製パターンデータを記憶するメモリM2を有する。
ここで、縫製パターンデータとは、縫製手段としての縫製駆動部2を動作させるための縫いデータと、縫製パターンデータに応じた表示図形の画像データと、縫製パターンデータを特定するためのパターン特定データと、により構成されるデータである。
縫いデータは、上布を送る上送り量や下布を送る下送り量、糸張力、針数などのいせ込み縫いを行うために必要な縫製に関する数値データである。
画像データは、図4に示される表示画面の略中央に表示されている、略円形の袖形状を模した表示図形に関するデータである。本実施の形態における図4においては8つの領域(区間、縫製ステップ)に応じた8つの区間図形31〜38により表示図形30が構成されている。
パターン特定データは、複数の縫製パターンデータの中から、所望する縫製パターンデータを特定するためのデータであり、その特定する縫製パターンデータに対応する複数の文字や記号からなるパターン名称データと、その特定する縫製パターンデータに関連する、紳士用/婦人用の区別データと、サイズデータと、縫製パターンデータにおける縫製ステップ数データと、により構成されている。
そして、制御部10は、ROM10bやEEPROM10dに記憶されている縫製パターンデータ(縫いデータ)に基づき、縫製パターンデータにおける上送り量で、上布が上送りベルト110により送られるように、上送りモータ11の駆動を行う上送り制御部としての制御を行う。また、縫製パターンデータにおける下送り量で、下布が下送りベルト120により送られるように、下送りモータ12の駆動を行う下送り制御部としての制御を行う。また、上送り制御と下送り制御と同期するように、針棒130が上下動するようにミシンモータ13の駆動を行う縫製制御部としての制御を行う。
また、制御部10は、選択手段として、操作パネル16における縫製パターンデータを選択するための入力キーが押下されたことによる入力指示により、その入力キーに応じた選択信号(押下信号)に基づき、記憶手段としてのROM10bやEEPROM10dに記憶されている複数の縫製パターンデータから所望する縫製パターンデータを選択する制御を行う。
特に、操作パネル16における入力キーが押下されて入力された、縫製パターンデータを特定するためのパターン特定データに基づき、記憶手段としてのROM10bやEEPROM10dに記憶されている複数の縫製パターンデータから所望する縫製パターンデータを選択する制御を行う。
例えば、操作パネル16におけるパターン名称データ入力キー3(図6参照)や文字入力キー7(図7参照)が押下されて入力された、複数の文字や記号からなるパターン名称データに基づいて、選択手段としての制御部10は、記憶手段としてのROM10bやEEPROM10dに記憶されている複数の縫製パターンデータから所望する縫製パターンデータを選択する制御を行う。
この際、パターン名称データの複数の文字や記号の全てに一致する縫製パターンデータを選択するようにしてもよく、また、パターン名称データの複数の文字や記号の一部(例えば、10文字からなる文字列の頭から5文字)から特定できる管理データ又はコードデータとしての縫製パターンデータを選択するようにしてもよい。
また、操作パネル16における区別データ入力キー4(図6参照)が押下されて入力された、紳士用/婦人用の区別データに基づいて、選択手段としての制御部10は、記憶手段としてのROM10bやEEPROM10dに記憶されている複数の縫製パターンデータから紳士用または婦人用の縫製パターンデータとして特定される種別データとしての縫製パターンデータを選択する制御を行う。
また、操作パネル16におけるサイズデータ入力キー5(図6参照)が押下されて入力された、サイズデータに基づいて、選択手段としての制御部10は、記憶手段としてのROM10bやEEPROM10dに記憶されている複数の縫製パターンデータからそのサイズの縫製パターンデータとして特定される縫製パターンデータを選択する制御を行う。
また、操作パネル16における縫製ステップ数データ入力キー6(図6参照)が押下されて入力された、縫製パターンデータにおける縫製ステップ数データに基づいて、選択手段としての制御部10は、記憶手段としてのROM10bやEEPROM10dに記憶されている複数の縫製パターンデータからその縫製ステップ数の縫製パターンデータとして特定される縫製パターンデータを選択する制御を行う。
また、操作パネル16における各種入力キーが押下されて入力された、パターン名称データの一部又は全てと、区別データと、サイズデータと、縫製ステップ数データと、を組み合わせた条件に基づき、選択手段としての制御部10が、記憶手段としてのROM10bやEEPROM10dに記憶されている複数の縫製パターンデータからその条件に合う縫製パターンデータとして特定される組合せデータとしての縫製パターンデータを選択する制御を行うようにしてもよい。
次に、本実施形態たる差動送りミシン1における縫製パターンデータを選択する際の表示画面について、図4〜図7に基づき説明する。なお、図4〜図7に示す表示画面例は、差動送りミシン1における操作パネル16に表示される。
図4に示される表示画面は、縫製パターンデータ番号が「01」の縫製パターンデータを表示する編集画面であり、その編集画面の略中央には、略円形の袖形状を模した表示図形30が表示されており、本実施の形態においては8つの領域(区間、縫製ステップ)に応じた8つの区間図形31〜38により表示図形30が構成されている。この区間図形が8つ示されることにより、その縫製パターンデータに縫製ステップ数が8つあることがわかる。
また、縫製パターンデータを選択するための入力を行う、後述する選択画面(図5参照)に切り替えるための選択画面切替キー40が表示されている。
表示図形30(区間図形31〜38)は最下部が袖下、最上部が袖山とに対応しており、区間図形31〜38の周方向における長さは、各縫製ステップ(縫製区間)の縫製長さ(縫い代長)に応じた比率で表示されている。
そして、最下部から縫製を開始し、半時計回りに縫製製品の縫製領域の各縫製ステップに対応するように、区間図形が区間図形31から区間図形38の順に表示されており、各縫製ステップに対応する区間図形31から区間図形38に対し、いせ込み量が「8、0、8、33、35、−1、−4、1」と設定されている状態を示している。なお、表示図形30に表示されているいせ込み量は、ROM10bやEEPROM10dに記憶された縫製パターンデータのいせ込み量に基づくものである。
なお、いせ込み量は、下送り量に対する上送り量の超過量、つまり、上送り量と下送り量の差分(差動量)であり、例えば、上布の送り量と下布の送り量の差が0.1ミリの時、操作パネル16の画面上では、いせ込み量を「1」と表示している。つまり、上送り量2.2ミリ、下送り量2.0ミリであり、0.2ミリいせ込むように設定されている場合、操作パネル16上では区間図形内に「2」と表示される。
図4に示される編集画面における選択画面切替キー40が押下され、選択画面切替キー40が押下されたことに基づく押下信号を制御部10が検出すると、図5に示されるような、縫製パターンデータを選択するための入力を行う選択画面が操作パネル16に表示される。
図5に示される選択画面の図中上側には、縫製パターンデータ番号が「01」の縫製パターンデータに関する表示図形30が表示されているとともに、その図中下側には、縫製パターンデータ番号が「01」、「02」、「03」、「04」の縫製パターンデータに関する表示図形が、4分割された表示エリアにそれぞれ表示されている。また、縫製パターンデータを選択するための検索項目の設定を行う、後述する検索項目設定画面(図6参照)に切り替えるための検索項目設定画面切替キー50が表示されている。
図5に示される選択画面における検索項目設定画面切替キー50が押下され、検索項目設定画面切替キー50が押下されたことに基づく押下信号を制御部10が検出すると、図6に示されるような、縫製パターンデータを選択するための検索項目の設定を行う検索項目設定画面が、操作パネル16にポップアップ表示される。
図6に示される検索項目設定画面には、パターン名称データを入力するためのパターン名称データ入力キー3と、紳士用/婦人用の区別データを入力するための区別データ入力キー4と、サイズデータを入力するためのサイズデータ入力キー5と、縫製ステップ数データを入力するための縫製ステップ数データ入力キー6が、表示されている。
パターン名称データ入力キー3の選択キー3aが押下され、その選択キー3aが押下されたことに基づく押下信号を制御部10が検出すると、図7に示されるような、パターン名称データを入力するための文字入力画面が、操作パネル16に表示される。そして、その文字入力画面において、アルファベットキーや数字キーや記号キーなどからなる文字入力キー7を介して入力された文字や記号からなる文字列(パターン名称データ)に対応する縫製パターンデータを、選択手段としての制御部10が、記憶手段としてのROM10bやEEPROM10dに記憶されている複数の縫製パターンデータから選択するようになっている。
また、区別データ入力キー4における紳士キー4bまたは婦人キー4cが押下された後、区別データ入力キー4の選択キー4aが押下され、その選択キー4aが押下されたことに基づく押下信号を制御部10が検出することにより、選択手段としての制御部10が、紳士キー4bまたは婦人キー4cが押下されて選択された紳士用または婦人用の縫製パターンデータを、記憶手段としてのROM10bやEEPROM10dに記憶されている複数の縫製パターンデータから選択するようになっている。
また、サイズデータ入力キー5におけるUPキー5bやDOWNキー5cが押下されて、サイズ表示エリア5dにサイズに関する数値を表示することに基づき、選択手段としての制御部10が、入力されたサイズの数値に対応する縫製パターンデータを、記憶手段としてのROM10bやEEPROM10dに記憶されている複数の縫製パターンデータから選択するようになっている。なお、サイズに基づく縫製パターンデータの選択を行わない場合には、サイズデータ入力キー5の未選択キー5aを押下すればよい。
また、縫製ステップ数データ入力キー6におけるUPキー6bやDOWNキー6cが押下されて、ステップ数表示エリア6dにステップ数に関する数値を表示することに基づき、選択手段としての制御部10が、入力されたステップ数の数値に対応する縫製パターンデータを、記憶手段としてのROM10bやEEPROM10dに記憶されている複数の縫製パターンデータから選択するようになっている。なお、ステップ数に基づく縫製パターンデータの選択を行わない場合には、縫製ステップ数データ入力キー6の未選択キー6aを押下すればよい。
次に、差動送りミシン1における縫製パターンデータの選択に関する処理動作について、図8、図12〜図16に示すフローチャートに基づき説明する。
まず、差動送りミシン1における縫製パターンデータの選択に関する処理動作の全体の概要について、図8に示すフローチャートに基づき説明する。
差動送りミシン1の主電源がONにされたことに基づき、差動送りミシン1の制御部10は初期化動作を行うとともに、ROM10bに記憶されている初期状態における縫製パターンデータ(例えば、縫製パターンデータ番号「01」の縫製パターンデータ)を取得し、取得したその縫製パターンデータに基づく編集画面(例えば、図4に示す編集画面)を操作パネル16に表示する(ステップS101)。
次いで、制御部10は、選択画面切替キー40が押下されたか否かを判断する(ステップS102)。
制御部10が、選択画面切替キー40が押下された押下信号を検出せず、選択画面切替キー40が押下されていないと判断すると(ステップS102;No)、ステップS101に戻り、選択画面切替キー40の押下の監視を繰り返す。
一方、制御部10が、選択画面切替キー40が押下された押下信号を検出し、選択画面切替キー40が押下されたと判断すると(ステップS102;Yes)、制御部10は、選択画面(例えば、図5に示す選択画面)を操作パネル16に表示する(ステップS103)。
次いで、制御部10は、検索項目設定画面切替キー50が押下されたか否かを判断する(ステップS104)。
制御部10が、検索項目設定画面切替キー50が押下された押下信号を検出せず、検索項目設定画面切替キー50が押下されていないと判断すると(ステップS104;No)、ステップS110に進む。
一方、制御部10が、検索項目設定画面切替キー50が押下された押下信号を検出し、検索項目設定画面切替キー50が押下されたと判断すると(ステップS104;Yes)、制御部10は、検索項目設定画面(例えば、図6に示す検索項目設定画面)を操作パネル16に表示するとともに、その検索項目設定画面において入力された検索項目に応じて、所望する縫製パターンデータを選択するための検索項目設定処理を行い、設定された検索項目に対応する縫製パターンデータを検索する検索処理を行う(ステップS105)。
ステップS105における検索項目設定処理と縫製パターンデータの検索処理の終了後、制御部10は、ステップS105における縫製パターンデータの検索処理に対するキャンセルがされたか否か(検索処理が有効か否か)を判断する(ステップS106)。
制御部10が、図示しないキャンセルキーが押下された押下信号を検出し、キャンセルキーが押下されたと判断すると(ステップS106;Yes)、ステップS110に進む。
一方、制御部10が、図示しないキャンセルキーが押下された押下信号を検出せず、キャンセルキーが押下されていないと判断すると(ステップS106;No)、ステップS107へ進む。
ステップS107では、制御部10は、パターン無しフラグがセットされているか否かを判断する(ステップS107)。
制御部10が、パターン無しフラグがセットされていると判断すると(ステップS107;Yes)、縫製パターンデータがないとの旨を操作パネル16に表示(パターン無し表示)して(ステップS108)、ステップS103に戻る。
一方、制御部10が、パターン無しフラグがセットされていないと判断すると(ステップS107;No)、EEPROM10dのメモリM2に記憶している、ステップS105において検索され選択された縫製パターンデータを、縫製パターンデータ番号の順に、操作パネル16の4分割表示エリアに示す選択画面(例えば、図9に示す選択画面)を表示し(ステップS109)、ステップS110へ進む。
ステップS110では、制御部10は、ステップS109で表示された選択画面(例えば、図9に示す選択画面)の4分割表示エリアに示される縫製パターンデータの何れかが押下されて、その縫製パターンデータが選択されたか否かを判断する(ステップS110)。
制御部10が、縫製パターンデータの表示エリアが押下された押下信号を検出せず、表示エリアが押下されていないと判断すると(ステップS110;No)、ステップS104へ戻る。
一方、制御部10が、縫製パターンデータの表示エリアが押下された押下信号を検出し、表示エリアが押下されたと判断すると(ステップS110;Yes)、その押下された表示エリアに対応する縫製パターンデータに関する編集画面を、操作パネル16に表示する(ステップS111)。例えば、図9に示す選択画面において、縫製パターンデータ番号が「05」に対応する表示エリアが、図10に示すように押下されると、図11に示すように、縫製パターンデータ番号が「05」の編集画面が操作パネル16に表示される。
このように、所望する縫製パターンデータが選択されて、その選択された縫製パターンデータに基づき新たな縫製パターンが設定されるとともに、その新たな縫製パターンに関する選択画面が表示される。
次に、ステップS105における、所望する縫製パターンデータを選択するための検索項目設定処理と、設定された検索項目に対応する縫製パターンデータを検索する検索処理について、図12に示すフローチャートに基づき説明する。
制御部10が、検索項目設定画面切替キー50が押下された押下信号を検出し、検索項目設定画面切替キー50が押下されたと判断したことに伴い、制御部10は、現在、操作パネル16に表示されている選択画面(例えば、図5に示す選択画面)に対応する表示の内容(設定内容)を、EEPROM10dのメモリM1に記憶するとともに(ステップS201)、検索項目設定画面(例えば、図6に示す検索項目設定画面)を操作パネル16に表示する。
次いで、制御部10は、操作パネル16に表示される検索項目設定画面(図6参照)の区別データ入力キー4を介して入力された、紳士用/婦人用の区別データに基づいて特定することができる縫製パターンデータを検索する検索処理(紳士・婦人検索処理)を行う(ステップS202)。
また、制御部10は、操作パネル16に表示される検索項目設定画面(図6参照)のサイズデータ入力キー5を介して入力された、サイズデータに基づいて特定することができる縫製パターンデータを検索する検索処理(サイズ検索処理)を行う(ステップS203)。
また、制御部10は、操作パネル16に表示される検索項目設定画面(図6参照)の縫製ステップ数データ入力キー6を介して入力された、縫製ステップ数データに基づいて特定することができる縫製パターンデータを検索する検索処理(ステップ数検索処理)を行う(ステップS204)。
また、制御部10は、操作パネル16に表示される検索項目設定画面(図6参照)のパターン名称データ入力キー3(文字入力キー7、図7参照)を介して入力された、パターン名称データに基づいて特定することができる縫製パターンデータを検索する検索処理(名称検索処理)を行う(ステップS205)。
次いで、制御部10は、図示しないエンターボタン(確定キー)が押下されたか否かを判断する(ステップS206)。
制御部10が、図示しないエンターボタンが押下された押下信号を検出し、エンターボタンが押下されたと判断すると(ステップS206;Yes)、検索項目設定画面における操作入力により設定された検索項目に対応する縫製パターンデータを検索する検索処理を終了する。
一方、制御部10が、図示しないエンターボタンが押下された押下信号を検出せず、エンターボタンが押下されていないと判断すると(ステップS206;No)、ステップS207へ進む。
ステップS207では、制御部10は、図示しないキャンセルボタンが押下されたか否かを判断する(ステップS207)。
制御部10が、図示しないキャンセルボタンが押下された押下信号を検出せず、キャンセルボタンが押下されていないと判断すると(ステップS207;No)、ステップS206へ戻る。
一方、制御部10が、図示しないキャンセルボタンが押下された押下信号を検出し、キャンセルボタンが押下されたと判断すると(ステップS207;Yes)、EEPROM10dのメモリM1に記憶されている、選択画面(例えば、図5に示す選択画面)の表示の内容(設定内容)を、EEPROM10dのメモリM2に記憶し(ステップS208)、検索項目設定画面における操作入力により設定された検索項目に対応する縫製パターンデータを検索する検索処理を終了する。
このように、様々な検索項目に対応するように、縫製パターンデータを検索する検索処理が行われる。
次に、ステップS202、S203、S204、S205において、それぞれの検索項目に対応し、所望する縫製パターンデータを選択するための検索項目設定処理と、設定された検索項目に対応する縫製パターンデータを検索する検索処理について、図13〜図16に示すフローチャートに基づき説明する。
まず、ステップS202における、紳士・婦人検索処理について、図13に示すフローチャートに基づき説明する。
制御部10は、操作パネル16に表示される検索項目設定画面(図6参照)の区別データ入力キー4(紳士キー4b、婦人キー4c)を介して、紳士用または婦人用の区別データが入力され、紳士・婦人選択がされているか否かを判断する(ステップS301)
制御部10が、紳士・婦人選択がされていないと判断すると(ステップS301;No)、制御部10は、紳士・婦人選択に関する処理を解除し、縫製パターンデータをそれまでの条件で再検索し、その検索結果を縫製パターンデータ番号順にEEPROM10dのメモリM2に記憶し(ステップS302)、紳士・婦人選択に関する縫製パターンデータの検索処理を終了する。
一方、制御部10が、紳士・婦人選択がされたと判断すると(ステップS301;Yes)、制御部10は、入力された紳士用または婦人用の区別データに基づき選択された紳士用または婦人用の種別に対応する縫製パターンデータを検索する(ステップS303)。
次いで、制御部10は、その検索の結果、紳士用または婦人用の種別に対応する縫製パターンデータが存在したか否かを判断する(ステップS304)。
制御部10が、対応する縫製パターンデータが存在すると判断すると(ステップS304;Yes)、その検索によりヒットした縫製パターンデータを縫製パターンデータ番号順にEEPROM10dのメモリM2に記憶し(ステップS305)、紳士・婦人選択に関する縫製パターンデータの検索処理を終了する。
一方、制御部10が、対応する縫製パターンデータが存在しないと判断すると(ステップS304;No)、制御部10は、パターン無しフラグをセットし(ステップS306)、紳士・婦人選択に関する縫製パターンデータの検索処理を終了する。
このように、紳士・婦人検索項目に対応するように、縫製パターンデータを検索する検索処理が行われる。
次に、ステップS203における、サイズ検索処理について、図14に示すフローチャートに基づき説明する。
制御部10は、操作パネル16に表示される検索項目設定画面(図6参照)のサイズデータ入力キー5を介してサイズデータが入力され、サイズ検索選択がされているか否かを判断する(ステップS401)
制御部10が、サイズ検索選択がされていないと判断すると(ステップS401;No)、制御部10は、サイズ選択に関する処理を解除し、縫製パターンデータをそれまでの条件で再検索し、その検索結果を縫製パターンデータ番号順にEEPROM10dのメモリM2に記憶し(ステップS402)、サイズ選択に関する縫製パターンデータの検索処理を終了する。
一方、制御部10が、サイズ検索選択がされたと判断すると(ステップS401;Yes)、制御部10は、入力されたサイズデータに基づき選択されたサイズに対応する縫製パターンデータを検索する(ステップS403)。
次いで、制御部10は、その検索の結果、そのサイズに対応する縫製パターンデータが存在したか否かを判断する(ステップS404)。
制御部10が、対応する縫製パターンデータが存在すると判断すると(ステップS404;Yes)、その検索によりヒットした縫製パターンデータを縫製パターンデータ番号順にEEPROM10dのメモリM2に記憶し(ステップS405)、サイズ選択に関する縫製パターンデータの検索処理を終了する。
一方、制御部10が、対応する縫製パターンデータが存在しないと判断すると(ステップS404;No)、制御部10は、パターン無しフラグをセットし(ステップS406)、サイズ選択に関する縫製パターンデータの検索処理を終了する。
このように、サイズ検索項目に対応するように、縫製パターンデータを検索する検索処理が行われる。
次に、ステップS204における、ステップ数検索処理について、図15に示すフローチャートに基づき説明する。
制御部10は、操作パネル16に表示される検索項目設定画面(図6参照)の縫製ステップ数データ入力キー6を介して縫製ステップ数データが入力され、ステップ数検索選択がされているか否かを判断する(ステップS501)
制御部10が、ステップ数検索選択がされていないと判断すると(ステップS501;No)、制御部10は、ステップ数選択に関する処理を解除し、縫製パターンデータをそれまでの条件で再検索し、その検索結果を縫製パターンデータ番号順にEEPROM10dのメモリM2に記憶し(ステップS502)、ステップ数選択に関する縫製パターンデータの検索処理を終了する。
一方、制御部10が、ステップ数検索選択がされたと判断すると(ステップS501;Yes)、制御部10は、入力された縫製ステップ数データに基づき選択されたステップ数に対応する縫製パターンデータを検索する(ステップS503)。
次いで、制御部10は、その検索の結果、そのステップ数に対応する縫製パターンデータが存在したか否かを判断する(ステップS504)。
制御部10が、対応する縫製パターンデータが存在すると判断すると(ステップS504;Yes)、その検索によりヒットした縫製パターンデータを縫製パターンデータ番号順にEEPROM10dのメモリM2に記憶し(ステップS505)、ステップ数選択に関する縫製パターンデータの検索処理を終了する。
一方、制御部10が、対応する縫製パターンデータが存在しないと判断すると(ステップS504;No)、制御部10は、パターン無しフラグをセットし(ステップS506)、ステップ数選択に関する縫製パターンデータの検索処理を終了する。
このように、ステップ数検索項目に対応するように、縫製パターンデータを検索する検索処理が行われる。
次に、ステップS205における、名称検索処理について、図16に示すフローチャートに基づき説明する。
制御部10は、操作パネル16に表示される検索項目設定画面(図6参照)のパターン名称データ入力キー3の選択キー3aが押下されたか否かを判断する(ステップS601)。
制御部10が、パターン名称データ入力キー3の選択キー3aが押下された押下信号を検出せず、選択キー3aが押下されていないと判断すると(ステップS601;No)、制御部10は、文字数変数mを「1」にセットし(ステップS602)、ステップS604へ進む。
一方、制御部10が、パターン名称データ入力キー3の選択キー3aが押下された押下信号を検出し、選択キー3aが押下されたと判断すると(ステップS601;Yes)、制御部10は、図7に示すパターン名称データを入力するための文字入力画面を、操作パネル16に表示する。そして、その文字入力画面において、文字入力キー7を介して入力された文字や記号からなる文字列を、パターン名称データに関する文字列として登録する処理(パターン名称データに関する文字列をEEPROM10dに記憶する処理)を行い(ステップS603)、ステップS602へ進む。
なお、図7に示す文字入力画面においては、パターン名称データに対応する「KAMA−」なる文字列が入力され、登録している例を示している。
ステップS604では、制御部10は、パターン名称データに関する文字列が登録されているか否か(名称検索選択されているか否か)の判断を行う(ステップS604)。
制御部10が、EEPROM10dにパターン名称データに関する文字列が登録されていないと判断すると(ステップS604;No)、制御部10は、名称検索選択に関する処理を解除し、縫製パターンデータをそれまでの条件で再検索し、その検索結果を縫製パターンデータ番号順にEEPROM10dのメモリM2に記憶し(ステップS605)、名称選択に関する縫製パターンデータの検索処理を終了する。
一方、制御部10が、EEPROM10dにパターン名称データに関する文字列が記憶され登録されていると判断すると(ステップS604;Yes)、制御部10は、登録されているパターン名称データの文字列のm文字目(文字数変数m)と一致するように対応する縫製パターンデータを検索する(ステップS606)。
例えば、文字数変数がm=1である場合、登録されている「KAMA−」なる文字列の1文字目と同じように、1文字目が「K」であるパターン名称データを有する縫製パターンデータがROM10bなどに記憶されているか検索する。
次いで、制御部10は、その検索の結果、登録されているパターン名称データの文字列のm文字目(文字数変数m)と一致するパターン名称データを有する縫製パターンデータが存在したか否かを判断する(ステップS607)。
制御部10が、一致する縫製パターンデータが存在すると判断すると(ステップS607;Yes)、制御部10は、存在すると判断した縫製パターンデータのパターン数が、所定のパターン数(本実施の形態においては4パターン、選択画面における4分割表示エリアに表示可能なパターン数)より多いか否かを判断する(ステップS608)
そして、制御部10が、存在する縫製パターンデータのパターン数が、所定のパターン数(本実施の形態においては4パターン)より少ないと判断すると(ステップS608;No)、ステップS611へ進む。
一方、制御部10が、存在する縫製パターンデータのパターン数が、所定のパターン数(本実施の形態においては4パターン)より多いと判断すると(ステップS608;Yes)、文字数変数mを「m=m+1」のように+1増やし(ステップS609)、ステップS606へ戻る。
例えば、文字数変数がm=2である場合、「KA」の2文字で始まるパターン名称データを有する縫製パターンデータがROM10bなどに記憶されているか検索する。同様に、m=3であれば「KAM」、m=4であれば「KAMA」、m=5であれば「KAMA−」で始まるパターン名称データを有する縫製パターンデータがROM10bなどに記憶されているか検索する。このようにして、選択画面における4分割表示エリアに表示可能なパターン数である4つ以下の縫製パターンデータに絞り込む。
そして、例えば、「05;KAMA−AH28」、「09;KAMA−RS56」、「21;KAMA−TX33」、「33;KAMA−W1−5」なる、4つの縫製パターンデータに絞り込まれる。そして、ステップS611において、これら4つの縫製パターンデータがEEPROM10dのメモリM2に記憶される。
一方、制御部10が、一致する縫製パターンデータが存在しないと判断すると(ステップS607;No)、制御部10は、前回のルーチンにおける検索結果において、一致する縫製パターンデータが存在したか否かを判断する(ステップS610)。
そして、制御部10が、一致する縫製パターンデータが存在すると判断すると(ステップS610;Yes)、ステップS611へ進む。
ステップS611では、検索によりヒットした縫製パターンデータを縫製パターンデータ番号順にEEPROM10dのメモリM2に記憶し(ステップS611)、名称選択に関する縫製パターンデータの検索処理を終了する。
一方、制御部10が、一致する縫製パターンデータが存在しないと判断すると(ステップS610;No)、制御部10は、パターン無しフラグをセットし(ステップS612)、名称選択に関する縫製パターンデータの検索処理を終了する。
このように、パターン名称検索項目に対応するように、縫製パターンデータを検索する検索処理が行われる。
そして、差動送りミシン1は、検索によりヒットし、EEPROM10dのメモリM2に記憶されている縫製パターンデータを、図9に示す選択画面のように、所定の順(例えば、縫製パターンデータ番号順)に操作パネル16の4分割表示エリアに一覧表示する(ステップS109、参照)。
その選択画面(図9参照)において、縫製パターンデータが「05;KAMA−AH28」に対応する表示エリアが、図10に示すように押下されると、図11に示すように、縫製パターンデータが「05;KAMA−AH28」の編集画面が操作パネル16に表示される(ステップS111、参照)。
そして、差動送りミシン1において、その「05;KAMA−AH28」なる縫製パターンが選択され、設定された状態になる。
このように、本発明に係る差動送りミシン1は、操作パネル16に表示されるパターン名称データ入力キー3を介して入力されるパターン名称データに関する文字列と、区別データ入力キー4を介して入力される紳士用/婦人用の区別データと、サイズデータ入力キー5を介して入力されるサイズデータと、縫製ステップ数データ入力キー6を介して入力される縫製ステップ数データ等に基づき、ROM10bなどに記憶されている複数の縫製パターンデータの中から、それらデータに対応する縫製パターンデータを検索することにより特定し、選択することができる。
特に、差動送りミシン1を操作する作業者がそのパターン名称データと縫製パターン(縫製パターンデータ)とを一致させて結び付けやすいように、そのパターン名称データに所定の意味を持たせるようにし、作業者名や製品名などに関連付けた文字列からなるパターン名称データとして各縫製パターンに付与するようにすることにより、作業者はパターン名称データと縫製パターンデータとを対応させるように覚えやすい。そして、覚え難いパターン番号のような数字と縫製パターンデータとを対応させることに比べ、所望する縫製パターンデータを選択するためのパターン名称データを入力しやすく、より円滑に縫製パターンデータを選択するための処理が行われやすい。
つまり、所定の意味を持たせた文字列からなるパターン名称データを、縫製パターンデータ中のパターン特定データとして含ませておくことにより、作業者はその覚えやすいパターン名称データを円滑に入力することができ、よりスムーズに所望する縫製パターンデータを選択するようにすることができる。
よって、差動送りミシン1は、ROM10dなどに記憶されている縫製パターンデータを選択しやすいミシンであるといえる。
なお、本発明の適用は上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
また、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
本発明にかかる差動送りミシンの斜視図である。 本発明にかかる差動送りミシンの上送り機構部周囲の拡大図である。 本発明にかかる差動送りミシンの要部構成を示すブロック図である。 本発明にかかる差動送りミシンにおける編集画面の一例を示す説明図である。 本発明にかかる差動送りミシンにおける選択画面の一例を示す説明図である。 本発明にかかる差動送りミシンにおける検索項目設定画面の一例を示す説明図である。 本発明にかかる差動送りミシンにおける文字入力画面の一例を示す説明図である。 本発明にかかる差動送りミシンにおける縫製パターンデータの選択に関する処理動作の全体の概要を示すフローチャートである。 本発明にかかる差動送りミシンにおける選択画面の一例を示す説明図である。 本発明にかかる差動送りミシンにおける選択画面の一例を示す説明図である。 本発明にかかる差動送りミシンにおける編集画面の一例を示す説明図である。 本発明にかかる差動送りミシンにおける所望する縫製パターンデータを選択するための検索処理に関するフローチャートである。 紳士・婦人検索処理に関するフローチャートである。 サイズ検索処理に関するフローチャートである。 ステップ数検索処理に関するフローチャートである。 名称検索処理に関するフローチャートである。 下布に対する上布のいせ込みを説明する模式図である。
符号の説明
1 差動送りミシン
2 縫製駆動部(縫製手段)
3 パターン名称データ入力キー
4 区別データ入力キー
5 サイズデータ入力キー
6 縫製ステップ数データ入力キー
7 文字入力キー
10 制御部(選択手段)
10a MPU
10b ROM(記憶手段)
10c RAM
10d EEPROM(記憶手段)
16 操作パネル(表示手段、入力手段)
30 表示図形
40 選択画面切替キー
50 検索項目設定画面切替キー

Claims (6)

  1. いせ込み縫いを行うための複数の縫製パターンデータを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶される複数の縫製パターンデータから所望する縫製パターンデータを選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択された縫製パターンデータに基づいて、いせ込み縫いの動作を行う縫製手段と、
    を備える差動送りミシンであって、
    前記記憶手段に記憶される縫製パターンデータは、前記縫製手段を動作させるための、少なくとも上布を送る上送り量と下布を送る下送り量を含む縫いデータと、当該縫製パターンデータに応じた表示図形の画像データと、当該縫製パターンデータを特定するための管理データ、コードデータ又は種別データとしてのパターン特定データと、を有するとともに、前記選択手段が所望する縫製パターンデータを特定して選択するために、前記パターン特定データの入力を行う入力手段を備えることを特徴とする差動送りミシン。
  2. 前記パターン特定データは、その特定する縫製パターンデータに対応する、複数の文字や記号からなるパターン名称データを含むとともに、前記入力手段により入力されるパターン名称データの一部又は全てに基づき、前記選択手段が所望する縫製パターンデータを選択することを特徴とする請求項1に記載の差動送りミシン。
  3. 前記パターン特定データは、その特定する縫製パターンデータに関連する、紳士用/婦人用の区別データと、サイズデータと、当該縫製パターンデータにおける縫製ステップ数データと、を含むとともに、前記入力手段により入力される区別データと、サイズデータと、縫製ステップ数データとの、少なくとも1つに基づき、前記選択手段が所望する縫製パターンデータを選択することを特徴とする請求項1又は2に記載の差動送りミシン。
  4. 前記パターン特定データは、その特定する縫製パターンデータに対応する、複数の文字や記号からなるパターン名称データと、その特定する縫製パターンデータに関連する、紳士用/婦人用の区別データと、サイズデータと、当該縫製パターンデータにおける縫製ステップ数データと、を含むとともに、前記入力手段により入力されるパターン名称データの一部又は全てと、区別データと、サイズデータと、縫製ステップ数データと、を組み合わせた条件に基づき、前記選択手段が所望する縫製パターンデータを選択することを特徴とする請求項1に記載の差動送りミシン。
  5. 前記縫製パターンデータに関する表示を行う表示手段を備えるとともに、前記表示手段には、前記縫製パターンデータに含まれる、画像データに基づく縫製パターンデータに応じた表示図形と、その縫製パターンデータを特定するためのパターン特定データについての表示を行うことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の差動送りミシン。
  6. 前記選択手段により選択された縫製パターンデータが複数である場合、前記表示手段に、前記縫製パターンデータに関する表示を、前記縫製パターンデータの所定の順に配列して一覧表示することを特徴とする請求項5に記載の差動送りミシン。
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