JP2005318754A - 電動機駆動用インバータ装置 - Google Patents

電動機駆動用インバータ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005318754A
JP2005318754A JP2004135230A JP2004135230A JP2005318754A JP 2005318754 A JP2005318754 A JP 2005318754A JP 2004135230 A JP2004135230 A JP 2004135230A JP 2004135230 A JP2004135230 A JP 2004135230A JP 2005318754 A JP2005318754 A JP 2005318754A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
smoothing capacitor
electric motor
inverter
driving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004135230A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Imanaka
晶 今中
Katsushi Ikeda
克司 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2004135230A priority Critical patent/JP2005318754A/ja
Publication of JP2005318754A publication Critical patent/JP2005318754A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Ac Motors In General (AREA)

Abstract

【課題】電圧型インバータを構成するスイッチング素子の全てをOFF状態に制御している場合に、平滑コンデンサが過充電され端子電圧が上昇するのを抑制すること。
【解決手段】交流電圧を整流する整流器2と、整流器2が出力する直流電圧を平滑する平滑コンデンサ3と、平滑コンデンサ3の両端に現れる主回路電圧を半導体スイッチング素子のスイッチング動作によって電動機5に印加する交流電圧に変換する電圧型インバータ4とを備える電動機駆動用インバータ装置において、電圧型インバータ4を構成する半導体スイッチング素子がスイッチング動作を停止している場合に、平滑コンデンサ3の両端に現れる主回路電圧が閾値電圧よりも高くなったとき、電動機5に電流を流すように電圧型インバータ4を構成する半導体スイッチング素子にスイッチング動作を行わせる制御手段を備える。
【選択図】 図1

Description

この発明は、電動機駆動用インバータ装置に関するものである。
図8は、従来の電動機駆動用インバータ装置の構成例を示す図である。図8に示すように、従来の電動機駆動用インバータ装置は、交流電源1の出力交流電圧を整流する整流器2と、整流器2の出力直流電圧を平滑する平滑コンデンサ3と、平滑コンデンサ3の両端に現れる直流電圧をスイッチングして交流電圧を電動機5に印加する電圧型インバータ4とによる基本構成において、電圧型インバータ4を制御する構成として、電動機5の起動指令や、停止指令、回転速度指令などの運転指令を設定する運転指令設定器9と、運転指令設定器9にて設定された運転指令通りに電動機5を駆動するゲート信号を生成するゲート信号生成回路20と、ゲート信号生成回路20にて生成されたゲート信号によって電圧型インバータ4を構成するスイッチング素子のゲート電極に対応する電圧を印加するゲート駆動回路13とを備えている。
この種の電動機駆動用インバータ装置では、例えば図9に示すように、並列に回生コンバータが接続される場合が多い。以下、図9を参照して説明する。図9において、回生コンバータ50は、例えば、特許文献1に開示されているように、交流電源1の出力端(A点)に抵抗器100と交流リアクトル101の直列回路を介してトランジスタブリッジ102の交流側端子を接続し、トランジスタブリッジ102の直流側端子間に平滑コンデンサ103およびインバータブリッジ104を接続した構成によって、インバータブリッジ104に接続した電動機105を駆動するようになっている。
このとき、交流電源1と回生コンバータ50との接続端であるA点と整流器2との間に力率改善のための交流リアクトル40が配置され、さらに交流リアクトル40と整流器2との間における線間にノイズフィルタ用の線間コンデンサ41が接続される。なお、ノイズフィルタ用の線間コンデンサ41は、例えば、特許文献2に開示されているが、ここでは特許文献2に示されている直流用チョークコイルは省略した。
ここで、回生コンバータ50を接続した図9に示した構成での動作について説明する。なお、図10は、図9において回生コンバータ50から交流電源側に流れ出す回生電流を説明する図である。図11は、図9に示すA点での線間電圧の状態を説明する図である。
図9において、回生コンバータ50において回生動作が生じると、交流電源1の三相電圧のうち最大の相電圧と最小の相電圧との差電圧が抵抗器100と交流リアクトル101の直列回路に印加されることによって、そのインピーダンスで制限されながら回生電流が増加していき、図10に示すような回生電流が流れる。このとき、回生電流は、電源周波数の60度毎に流れる相を変えていくので、図10に示すように、60度毎に零電圧まで急激に落ち込む変化を示すことになる。
したがって、図11に示すように、交流電源1の電源インピーダンスと、回生コンバータ50の構成要素である抵抗器100および交流リアクトル101の直列回路のインピーダンスとの比率に応じて、交流電源1の出力端であるA点での線間電圧には、急激な落ち込みが生ずる。特に、抵抗器100は、損失を少なくするために非常に小さな抵抗値のものが用いられることが多く、また、交流リアクトル101も小型化の観点から小さなインダクタンス値のものが用いられることが多い上に、系統等に存在する容量成分による共振も加わるので、交流電源1の電源容量が相対的に小さい場合には、図11に示すような急激な落ち込みは、零電圧付近まで達することもある。
このように急激な落ち込みを生じている交流電源1の出力端Aに、交流リアクトル40と線間コンデンサ41を介して、図8に示した従来の電動機駆動用インバータ装置を接続すると、交流リアクトル40と線間コンデンサ41との共振によって線間コンデンサ41の電圧は、交流電源1の電圧よりも上昇することがある。
この線間コンデンサ41に生じた交流電源1の電圧よりも高い電圧は、整流器2にて整流され、平滑コンデンサ3の充電に供される。このとき、電圧型インバータ4を構成しているスイッチング素子をスイッチング動作させ、電動機5に電圧・電流を供給している通常運転時においては、平滑コンデンサ3への上記のような高電圧による充電電力は、電圧型インバータ4のスイッチング素子で発生している損失、電動機5で発生する鉄損や銅損などの損失、および電動機5の軸出力によって消費されるので、平滑コンデンサ3が過充電されることはない。
特開平5−304779号公報 実開平1−61893号公報
しかしながら、運転指令設定器9の停止指令によって電圧型インバータ4のスイッチング素子が全遮断状態となり電動機5に電圧や電流が供給されていない電動機停止時では、平滑コンデンサ3では外部から供給されたエネルギーを放電することができないので、平滑コンデンサ3の電圧は、交流電源1の波高値以上に過充電されて高電圧となり、インバータ装置内の部品が耐圧オーバーで破損するという問題がある。
以上は、電動機停止時にインバータ装置の平滑コンデンサを放電する回路がない場合であるが、その平滑コンデンサから制御電源などの負荷が取られている場合でも非常に軽負荷であるには、同様に平滑コンデンサの過充電が生じやすい。
また、図9に示した回路において、力率改善のための交流リアクトル40が無い場合でも、配線のインピーダンスや交流電源1と線間コンデンサ41との間に電圧変換用のトランスが設けられている場合にはそのトランスのインピーダンスと線間コンデンサ41とで共振が生じ、上記と同じように、平滑コンデンサ3は過充電され、高電圧となる場合がある。
一方、回生コンバータ50が接続されていない場合でも、半導体スイッチなどで構成され電源電圧を急峻に歪ませる機器が、電動機駆動用インバータ装置と同じ交流電源1に接続されている場合には、上記と同様の問題が発生することがある。
この発明は、上記に鑑みてなされたものであり、電圧型インバータを構成するスイッチング素子の全てをOFF状態に制御している場合に、平滑コンデンサが過充電される状況となっても端子電圧が上昇するのを抑制する機構を備えた電動機駆動用インバータ装置を得ることを目的とする。
上述した目的を達成するために、この発明は、交流電圧を整流する整流器と、前記整流器が出力する直流電圧を平滑する平滑コンデンサと、平滑コンデンサの両端に現れる主回路電圧を半導体スイッチング素子のスイッチング動作によって電動機に印加する交流電圧を生成する電圧型インバータとを備える電動機駆動用インバータ装置において、前記電圧型インバータを構成する半導体スイッチング素子がスイッチング動作を停止している場合に、前記平滑コンデンサの両端に現れる主回路電圧が閾値電圧よりも高くなったとき、前記電動機に電流を流すように前記電圧型インバータを構成する半導体スイッチング素子にスイッチング動作を行わせる制御手段を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、電圧型インバータを構成するスイッチング素子の全てをOFF状態に制御している場合に、交流入力段に設けられる線間コンデンサとリアクトル等との共振や、交流電圧に過大サージ電圧が重畳される等により過大電圧が生じ、平滑コンデンサが過充電される状況になると、電動機に電流を流すように電圧型インバータを構成する半導体スイッチング素子にスイッチング動作を行わせるので、平滑コンデンサへの充電エネルギーは、半導体スイッチング素子のスイッチング損失や電動機にて発生する損失、配線での損失などによって消費される。したがって、平滑コンデンサの端子電圧が上昇するのを抑制することができ、インバータ装置内の部品が耐圧オーバーで破損するのを防止することができる。
この発明によれば、電圧型インバータを構成するスイッチング素子の全てをOFF状態に制御している場合に、平滑コンデンサの過充電による端子電圧の上昇を抑制し、インバータ装置内の部品が耐圧オーバーで破損するのを防止することができるという効果を奏する。
以下に図面を参照して、この発明にかかる電動機駆動用インバータ装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による電動機駆動用インバータ装置の構成を示すブロック図である。図1に示すように、実施の形態1による電動機駆動用インバータ装置は、交流電源1の出力交流電圧を整流する整流器2と、整流器2の出力直流電圧を平滑する平滑コンデンサ3と、平滑コンデンサ3の両端に現れる主回路電圧をスイッチングして交流電圧を電動機5に印加する電圧型インバータ4とによる基本構成において、電圧型インバータ4を制御する構成として、主回路電圧検出回路6、過電圧抑制開始電圧設定器7、比較器8、運転指令設定器9、通常運転時ゲート信号作成回路10、停止時過電圧抑制ゲート信号作成回路11、ゲート信号切替回路12およびゲート駆動回路13を備えている。
主回路電圧検出回路6は、平滑コンデンサ3の両端に現れる主回路電圧を検出し、それを比較器8の一方の入力端(逆相入力端)に与える。過電圧抑制開始電圧設定器7では、過電圧抑制開始電圧を設定することができる。過電圧抑制開始電圧設定器7にて設定された過電圧抑制開始電圧は比較器8の他方の入力端(正相入力端)に印加される。比較器8は、過電圧抑制開始電圧設定器7にて設定された過電圧抑制開始電圧と主回路電圧検出回路6にて検出された主回路電圧との大小関係を比較し、比較結果を示す二値のレベル信号を停止時過電圧抑制ゲート信号作成回路11に与える。
運転指令設定器9では、電動機5の起動指令や、停止指令、回転速度指令などの運転指令を設定することができる。運転指令設定器9にて設定された運転指令は、通常運転時ゲート信号作成回路10に入力される。通常運転時ゲート信号作成回路10は、運転指令設定器9から入力する運転指令が停止指令であるか停止指令以外の運転指令であるかを区別する二値のレベル信号である停止判別信号bを作成し、それを停止時過電圧抑制ゲート信号作成回路11とゲート信号切替回路12とに出力する。並行して通常運転時ゲート信号作成回路10は、運転指令設定器9から入力する運転指令通りに電動機5を駆動するために電圧型インバータ4を構成しているスイッチング素子のデート電極に与える通常運転時ゲート信号aを作成し、それをゲート信号切替回路12に出力する。
停止時過電圧抑制ゲート信号作成回路11は、通常運転時ゲート信号作成回路10から入力する停止判別信号bが電圧型インバータ4を構成するスイッチング素子がOFF状態であることを示す所定論理レベルであるときの比較器8の出力に基づき、電圧型インバータ4を構成しているスイッチング素子のゲート電極に与える停止時過電圧抑制ゲート信号cを作成し、それをゲート信号切替回路12に出力する。
具体的には、停止時過電圧抑制ゲート信号作成回路11は、比較器8の出力が過電圧抑制開始電圧よりも平滑コンデンサ3の端子電圧である主回路電圧が大きいことを示すときは、平滑コンデンサ3の充電電荷を放電させて主回路電圧を減少させるように電圧型インバータ4を構成しているスイッチング素子を制御する停止時過電圧抑制ゲート信号cを作成する。一方、停止時過電圧抑制ゲート信号作成回路11は、比較器8の出力が過電圧抑制開始電圧よりも主回路電圧が小さいことを示すときは、電圧型インバータ4を構成しているスイッチング素子を全てOFF状態に制御する停止時過電圧抑制ゲート信号cを作成する。
ゲート信号切替回路12は、停止判別信号bの論理レベルが停止指令以外の運転指令を示すときはゲート信号作成回路10が作成している通常運転時ゲート信号aを選択してゲート駆動回路13に与える一方、停止判別信号bの論理レベルが停止指令の運転指令を示すときは停止時過電圧抑制ゲート信号作成回路11が作成している停止時過電圧抑制ゲート信号cを選択してゲート駆動回路13に与える。ゲート駆動回路13は、ゲート信号切替回路12から入力するゲート信号によって電圧型インバータ4を構成するスイッチング素子のゲート電極に対応する電圧を印加し、電圧型インバータ4を所望の動作状態に設定する。
図2は、図1に示す電動機駆動用インバータ装置と並列に回生コンバータを接続した構成例を示す図である。なお、図2では、並列に接続する回生コンバータは、図9に示した回生コンバータ50であるので、その内部構成は図示を省略した。この図2に示す構成例では、回生コンバータ50を並列に接続するとともに、一般的な電動機駆動用インバータ装置に適用される回路構成として、交流電源1と整流器2との間には力率改善のための交流リアクトル40が接続され、また、整流器2と交流リアクトル40との間の線間にはノイズフィルタ用の線間コンデンサ41が接続されている。
この構成においても、図9にて説明したように、交流電源1に接続された回生コンバータ50の回生動作によって、交流電源1の出力端であるA点での線間電圧に急峻な落ち込みが生ずるので、この落ち込み電圧が交流リアクトル40と線間コンデンサ41とで共振して線間コンデンサ41の電圧が交流電源1の電圧よりも上昇する。この線間コンデンサ41に生じた交流電源1よりも高い電圧は、整流器2にて整流され、平滑コンデンサ3の充電に供されるので、平滑コンデンサ3を過充電しようとする動作が同様に行われる。
しかし、図1に示した実施の形態1による電動機駆動用インバータ装置を使用した場合には、平滑コンデンサ3の電圧上昇を抑制することが可能となる。以下、図2を参照して交流電源1の出力端であるA点での線間電圧に急峻な落ち込みが生ずる場合における実施の形態1による電動機駆動用インバータ装置の動作について説明する。
図2において、過電圧抑制開始電圧設定器7にて設定された過電圧抑制を開始する電圧と主回路電圧検出回路6にて検出された平滑コンデンサ3の端子電圧とが比較器8にて比較され、大小関係の比較結果が停止時過電圧抑制ゲート信号作成回路11に入力される。また、運転指令設定器9にて設定された電動機5の起動指令や停止指令、回転速度指令等の運転指令が通常運転時ゲート信号作成回路10に入力される。
通常運転時ゲート信号作成回路10は、運転指令設定器9から入力された運転指令が停止指令であるときは、“1”レベルの停止判別信号bを作成し、運転指令設定器9から入力された運転指令が停止指令以外の起動指令や回転速度指令等であるときは、“0”レベルの停止判別信号bを作成し、停止時過電圧抑制ゲート信号作成回路11とゲート信号切替回路12とに出力している。そして、通常運転時ゲート信号作成回路10は、運転指令設定器9から入力された運転指令通りに電動機5を駆動するための通常運転時ゲート信号aを作成してゲート信号切替回路12に出力する。
また、停止時過電圧抑制ゲート信号作成回路11は、通常運転時ゲート信号作成回路10から入力された停止判別信号bが“1”レベルであるときの比較器8の出力に基づき、電圧型インバータ4を構成しているスイッチング素子のゲート電極に与える停止時過電圧抑制ゲート信号cを作成し、それをゲート信号切替回路12に出力する。
図3は、ゲート信号切替回路12の動作を説明するフローチャートである。図3において、ゲート信号切替回路12は、通常運転時ゲート信号作成回路10の出力である通常運転時ゲート信号aおよび停止判別信号bを取り込み(ステップST1)、また停止時過電圧抑制ゲート信号作成回路11の出力である停止時過電圧抑制ゲート信号cを取り込み(ステップST2)、停止判別信号bが“0”レベルであるか“1”レベルであるかを判定する(ステップST3)。
ゲート信号切替回路12は、停止判別信号bが“0”レベルの場合には、通常運転時ゲート信号作成回路10から取り込んだ通常運転時ゲート信号aを選択し(ステップST4)、また、停止判別信号が“1”の場合には、停止時過電圧抑制ゲート信号作成回路11から取り込んだ停止時過電圧抑制ゲート信号cを選択し(ステップST5)、それぞれをゲート駆動回路13に出力する(ステップST6)。
その結果、ゲート駆動回路13は、ゲート信号切替回路12が出力する通常運転時ゲート信号aまたは停止時過電圧抑制ゲート信号cが指示する電圧を電圧型インバータ4を構成するスイッチング素子のゲート電極に印加し、ゲート信号切替回路12の出力通りに電圧型インバータ4を駆動する。
ここで、停止時過電圧抑制ゲート信号作成回路11は、通常運転時ゲート信号作成回路10から入力された停止判別信号bが“1”レベルであるときに、比較器8の出力が負電圧レベルとなり過電圧抑制開始電圧よりも平滑コンデンサ3の端子電圧である主回路電圧が大きいことを示すときは、電動機5に電流が流れるように電圧型インバータ4を構成しているスイッチング素子を制御する停止時過電圧抑制ゲート信号cを作成する。
すなわち、運転指令設定器9にて、電圧型インバータ4を構成するスイッチング素子を全てOFF状態に設定し、電動機5を停止状態にしている場合において、交流リアクトル40と線間コンデンサ41との共振現象によって平滑コンデンサ3が過充電され、平滑コンデンサ3の端子電圧である主回路電圧が交流電源1の波高値を大きく超えて上昇し、その上昇する主回路電圧が過電圧抑制開始電圧設定器7にて設定した過電圧抑制開始電圧を超えると、電圧型インバータ4のスイッチング素子を駆動して電動機5に電流が流れるようにするので、電圧型インバータ4のスイッチング素子で発生する損失および電動機5で発生する鉄損、銅損等の損失等によって平滑コンデンサ3のエネルギーを放電することができ、主回路電圧の異常上昇が抑制される。
電動機5に電流が流れるように電圧型インバータ4を構成しているスイッチング素子を制御する方法としては、電動機5が回転トルクを極力発生しない状態で電流が流れるようにする停止時過電圧抑制ゲート信号を生成する方法と、電動機5が回転トルクを発生する状態で電流が流れるようにする停止時過電圧抑制ゲート信号を生成する方法とがある。前者の方法は、電動機5に接続されている負荷に影響を与えないで済む利点がある。これには、例えば次の(a)〜(c)に示す各種の方法がある。勿論、電動機5が多少回転しても問題の無い用途においては、後者の方法を採用し、電動機5が回転するように電流を流しても良いことは言うまでもない。この場合には、電動機5の軸出力等によっても平滑コンデンサ3のエネルギーを放電できる利点がある。
(a)電動機5に概略直流電流が流れるように電圧型インバータ4を動作させる。最も簡便な方法である。(b)電動機5に供給する電流の通電相を交互に切り替えるように電圧型インバータ4を動作させる。電圧型インバータ4および電動機5の電流が1相に集中するのを防止できる。(c)電動機5に高周波の電流を供給するように電圧型インバータ4を動作させる。これは、電動機5が誘導電動機である場合に有効である。以下、図4を参照して説明する。
図4は、誘導電動機のすべりとトルク、一次電流との関係特性を示す図であるが、図4に示すように、すべりが大きいときは、大きな電動機電流(1)が流れる一方、電動機トルク(2)は小さくなる。したがって、電動機5が誘導電動機の場合には、高い周波数の電圧を与え、すべりを大きくして電動機トルクが小さくなる状態で高周波の電流を与えることで実現することができる。これによれば、電圧型インバータ4および電動機5の電流が3相均等となり、損失が3相に分散されるので、より信頼性が向上する。
一方、停止時過電圧抑制ゲート信号作成回路11は、通常運転時ゲート信号作成回路10から入力された停止判別信号bが“1”レベルであるときに、比較器8の出力が正電圧レベルとなり過電圧抑制開始電圧設定器7にて設定された過電圧抑制開始電圧よりも平滑コンデンサ3の端子電圧である主回路電圧が小さいことを示すときは、主回路電圧の抑制は不要であるので、電圧型インバータ4を構成するスイッチング素子の全てをOFF状態にする停止時過電圧抑制ゲート信号cを作成する。
なお、運転指令設定器9にて、停止指令以外の運転指令を設定し、通常運転時ゲート信号作成回路10からの通常運転時ゲート信号aにて電動機5を駆動している場合には、従来の電動機駆動用インバータ装置を用いた場合と同様の動作となる。すなわち、電圧型インバータ4のスイッチング素子で発生する損失、電動機5で発生する鉄損や銅損等の損失および電動機5の軸出力によって、交流リアクトル40と線間コンデンサ41の共振による平滑コンデンサ3を充電した電力は消費されて平滑コンデンサ3が過充電することはなく、運転指令設定器9で設定された電動機5の動作に影響を与えることもない。
このように、実施の形態1によれば、運転指令設定器9にて運転指令として停止指令を設定している場合において、交流リアクトル40と線間コンデンサ41との共振現象によって平滑コンデンサ3が交流電源1の波高値を大きく超えて過充電されることが抑制されるので、インバータ装置内部の部品が耐圧オーバーで破損することを防止することができる。
なお、図1および図2では、比較器8を用いて停止時過電圧抑制ゲート信号作成回路11が作成する停止時過電圧抑制ゲート信号cの性格を規定するようにしているが、この構成に限定されるものではなく、停止時過電圧抑制ゲート信号作成回路11にて好適に平滑コンデンサ3の過電圧が抑制できるようなゲート信号が作成できる構成であれば良い。
実施の形態2.
図5は、この発明の実施の形態2による電動機駆動用インバータ装置の構成を示すブロック図である。なお、図5では、図1(実施の形態1)に示した構成要素と同一ないしは同等である構成要素には同一の符号が付されている。ここでは、実施の形態2に関わる部分を中心に説明する。
図5に示すように、実施の形態2による電動機駆動用インバータ装置は、交流電源1の出力交流電圧を整流する整流器2と、整流器2の出力直流電圧を平滑する平滑コンデンサ3と、平滑コンデンサ3の両端に現れる主回路電圧をスイッチングして交流電圧を電動機5に印加する電圧型インバータ4とによる基本構成において、電圧型インバータ4を制御する構成として、運転指令設定器9、通常運転時ゲート信号作成回路10、ゲート駆動回路13、抵抗器60、スイッチ61およびスイッチ制御回路62Aを備えている。
抵抗器60は、整流器2の一方の出力端と平滑コンデンサ3の対応する端子との間に設けられている。また、スイッチ61は、コンタクタやサイリスタなどのスイッチ素子であり、スイッチ制御回路62Aの制御下に抵抗器60の両端を短絡・非短絡するように配置されている。なお、抵抗器60とスイッチ61は、平滑コンデンサ3への突入電流防止を抑制するために電源投入時のみ動作する回路として予め装着されていることが多いので、その場合には兼用することが可能である。
通常運転時ゲート信号作成回路10は、実施の形態1にて説明したように、運転指令設定器9から入力された運転指令が停止指令であるときは、“1”レベルの停止判別信号bを作成し、運転指令設定器9から入力された運転指令が停止指令以外の起動指令や回転速度指令等であるときは、“0”レベルの停止判別信号bを作成するが、この実施の形態2では、その停止判別信号bをスイッチ制御回路62Aに与えるようになっている。
また、通常運転時ゲート信号作成回路10は、実施の形態1にて説明したように、運転指令設定器9から入力された運転指令通りに電動機5を駆動するための通常運転時ゲート信号aを作成するが、この実施の形態2では、その通常運転時ゲート信号aを直接ゲート駆動回路13に与えるようになっている。
スイッチ制御回路62Aは、通常運転時ゲート信号作成回路10からの停止判別信号bが“1”レベルの場合にはスイッチ61を開路状態に制御し、整流器2からの電流が抵抗器60にて制限されて平滑コンデンサ3を充電するように動作する一方、停止判別信号が“0”レベルの場合には、スイッチ61を閉路状態に制御して抵抗器60を短絡し、整流器2からの電流が制限無く平滑コンデンサ3を充電するように動作する。
このように構成される実施の形態2による電動機駆動用インバータ装置では、図2に示した交流リアクトル40と線間コンデンサ41、回生コンバータ50を接続して使用した場合でも運転指令設定器9からの停止指令を受けて電圧型インバータ4のスイッチング素子が全遮断状態となり、電動機5に電圧や電流が供給されていない状態において、交流リアクトル40と線間コンデンサ41との共振現象によって平滑コンデンサ3が過充電されて端子電圧が交流電源1の波高値を大きく超えることが抑制できる。
すなわち、運転指令設定器9からの停止指令により、電圧型インバータ4のスイッチング素子が全遮断状態となり、電動機5に電圧や電流が供給されていない状態においては、通常運転時ゲート信号作成回路10が“1”レベルの停止判別信号bをスイッチ制御回路62Aに出力する。そして、スイッチ制御回路62Aは、停止判別信号が“1”レベルである場合には、スイッチ61を開路状態に制御するので、整流器2と平滑コンデンサ3との間に抵抗器60が介在する構成となる。
したがって、回生コンバータ50の動作等によって交流電源1の出力端電圧に歪みを生じ、それが交流リアクトル40と線間コンデンサ41とで共振して交流電源1の電圧よりも高くなり、整流器2から平滑コンデンサ3に過大な充電電流が流れようとしても抵抗器60にて制限されるので、平滑コンデンサ3の電圧上昇が抑制できる。
そして、平滑コンデンサ3には、通常、電圧検出用等で消費電力は小さいながらも放電する回路が設けられているので、抵抗器60にて平滑コンデンサ3への過充電を制限できれば、平滑コンデンサ3の端子電圧が一定レベル以上に上昇しないように抑制することが可能となり、インバータ装置内部の部品が耐圧オーバーで破損することを防止できる。
実施の形態3.
図6は、この発明の実施の形態3による電動機駆動用インバータ装置の構成を示すブロック図である。なお、図6では、図1(実施の形態1)と図5(実施の形態2)に示した構成要素と同一ないしは同等である構成要素には同一の符号が付されている。ここでは、実施の形態3に関わる部分を中心に説明する。
図6に示すように、実施の形態3による電動機駆動用インバータ装置は、交流電源1の出力交流電圧を整流する整流器2と、整流器2の出力直流電圧を平滑する平滑コンデンサ3と、平滑コンデンサ3の両端に現れる主回路電圧をスイッチングして交流電圧を電動機5に印加する電圧型インバータ4とによる基本構成において、電圧型インバータ4を制御する構成として、図5(実施の形態2)に示した構成において、スイッチ制御回路62Aに代えてスイッチ制御回路62Bが設けられ、また、図1(実施の形態1)に示した主回路電圧検出回路6、過電圧抑制開始電圧設定器7および比較器8が設けられている。
スイッチ制御回路62Bは、過電圧抑制開始電圧設定器7にて設定された過電圧抑制を開始する電圧と、主回路電圧検出回路6にて検出された平滑コンデンサ3の端子電圧との大小関係を比較する比較器8からの出力信号が入力し、また、通常運転時ゲート信号作成回路10から停止判別信号bが入力し、両信号に基づきスイッチ61を制御するようになっている。
すなわち、スイッチ制御回路62Bは、平滑コンデンサ3の端子電圧が過電圧抑制開始電圧設定器7にて設定された過電圧抑制を開始する電圧よりも高く、かつ停止判別信号bが“1”レベルである場合に、スイッチ制御回路62Aと同様に、スイッチ61を開路状態に制御し、整流器2と平滑コンデンサ3との間に抵抗器60を介在させるように動作する。
ここで、実施の形態2では、スイッチ制御回路62Aは、停止判別信号bが“1”レベルから“0”に変化すると、スイッチ61を開路状態から閉路状態に変化させるが、それには時間遅れが存在し、スイッチ61が開路状態である間は交流電源1から平滑コンデンサ3への電力入力が抵抗器60にて制限された状態となるので、平滑コンデンサ3の電圧が低下し、電動機5の出力が低下する可能性がある。
それに対しこの実施の形態3では、過電圧抑制開始電圧設定器7での設定電圧を交流電源1の電圧よりも高い状態に設定しておけば、スイッチ61は、平滑コンデンサ3の端子電圧が過電圧抑制開始電圧設定器7での設定電圧以上にて開路状態となり、それ以下では閉路状態となるので、平滑コンデンサ3の電圧上昇を抑制しながら、運転開始時の平滑コンデンサ3の電圧不足も抑制できるという新たな効果がある。
実施の形態4.
図7は、この発明の実施の形態4による電動機駆動用インバータ装置の構成を示すブロック図である。なお、図7では、図1(実施の形態1)に示した構成要素と同一ないしは同等である構成要素には同一の符号が付されている。ここでは、実施の形態4に関わる部分を中心に説明する。
図7に示すように、実施の形態4による電動機駆動用インバータ装置は、交流電源1の出力交流電圧を整流する整流器2と、整流器2の出力直流電圧を平滑する平滑コンデンサ3と、平滑コンデンサ3の両端に現れる主回路電圧をスイッチングして交流電圧を電動機5に印加する電圧型インバータ4とによる基本構成において、電圧型インバータ4を制御する構成として、図1(実施の形態1)に示した構成において、過電圧抑制開始電圧設定器7に代えて停止時過電圧レベル設定器70が設けられ、停止時過電圧抑制ゲート信号作成回路11に代えて停止時過電圧検出回路71が設けられ、また、ゲート信号切替回路12が削除されている。
停止時過電圧検出回路71は、通常運転時ゲート信号作成回路10からの停止判別信号bが“1”レベルである場合に、比較器8の出力が負電圧レベルとなり、平滑コンデンサ3の端子電圧が停止時過電圧レベル設定器70にて設定された電圧よりも高い場合には、電源電圧歪みが大きくなっているとして、停止時過電圧異常信号dを外部に出力するようになっている。
この構成によれば、交流電源1の出力端電圧である電源系統電圧の歪みが非常に大きくなったことが外部にて判断できるので、例えば、系統の電源を遮断したり、同じ電源系統に接続されている回生コンバータを切り離して別系統に接続替えするなど、電圧歪みが減少するような対策を採ることが可能となり、同一の系統に接続されている他の機器も同時に電圧歪みにより過電圧等が生じるのが抑制できるという効果がある。
ここで、図示は省略したが、交流電源1の出力交流電圧を整流する整流器2と、整流器2の出力直流電圧を平滑する平滑コンデンサ3と、平滑コンデンサ3の両端に現れる主回路電圧をスイッチングして交流電圧を電動機5に印加する電圧型インバータ4とによる基本構成において、電圧型インバータ4を制御する構成としては、実施の形態1、3、4を組み合わせることによっても構成することができる。
この構成によれば、平滑コンデンサ3の電圧上昇を抑制するように停止時過電圧抑制ゲート信号作成回路11、ゲート信号切替回路12およびスイッチ制御回路62Bが動作した場合には、外部に停止時過電圧異常信号dを出力することができるので、過電圧を確実に抑制した上で、外部での対策を採ることが可能となり、インバータ装置内部の部品が耐圧オーバーで破損することを信頼性高く防止できるという利点がある。
なお、実施の形態1〜4では、力率改善のための交流リアクトル40が存在することを念頭に置いて説明したが、力率改善のための交流リアクトル40が無い場合でも、配線のインピーダンスや、交流電源1と線間コンデンサ41の間に電圧変換用のトランスが設けられている場合にはそのトランスのインピーダンスと線間コンデンサ41とで共振を生ずるので、平滑コンデンサ3が過充電されて端子電圧が高電圧となる場合があるが、この場合でも、この発明によれば、平滑コンデンサ3の過電圧を抑制できるので、実施の形態1〜4と同様の効果を奏する。
また、実施の形態1〜4では、回生コンバータが並列に接続されている場合について説明したが、回生コンバータが接続されていない場合でも、半導体スイッチ等により構成され電源電圧を急峻に歪ませる機器が同じ交流電源に接続されている場合には、同様にその電圧歪みが交流リアクトル40と線間コンデンサ41との共振現象によって平滑コンデンサ3の端子電圧を上昇させるが、この発明によれば、平滑コンデンサ3の過電圧を抑制できるので、この場合も実施の形態1〜4と同様の効果を奏する。
さらに、交流電源1の商用電圧成分に対して重畳するサージ電圧等、交流電源1の電圧波高値よりも大きな電圧が過渡的に連続または非連続に生じ、平滑コンデンサ3を過充電しようとする現象に対してもこの発明を適用することができることはいうまでもない。
要するに、この発明は、図2に示した交流リアクトル40や線間コンデンサ41、回生コンバータ50の存在を前提としているのではなく、それらの有無とは無関係に、電圧型インバータ4を構成するスイッチング素子がゲート遮断して電動機5に電圧が印加されていない状態において平滑コンデンサ3の端子電圧が交流電源1の電圧波高値よりも上昇してしまう場合にその電圧上昇を有効に抑制するのに適用される。
また、この発明の適用においては、実施の形態1にて説明した過電圧抑制開始電圧設定器7のように、予め過電圧抑制動作を開始する電圧を設定して置く必要は無い。例えば、CRフィルタ等で電源電圧歪みを除去した状態の電圧を検出し、それに対してオフセットをつけて過電圧抑制動作を開始する電圧にする等、各種の変形態様を採ることが可能であり、それらは全てこの発明の範囲に含まれることはいうまでもない。
以上のように、この発明にかかる電動機駆動用インバータ装置は、交流入力段に過大電圧が生ずる状況において電動機を運転する場合に有用であり、特に、同一の電源系統に回生コンバータが並列に接続される場合に適している。
この発明の実施の形態1による電動機駆動用インバータ装置の構成を示すブロック図である。 図1に示す電動機駆動用インバータ装置と並列に回生コンバータを接続した構成例を示す図である。 図1に示すゲート信号切替回路の動作を説明するフローチャートである。 誘導電動機のすべりとトルク、一次電流との関係特性を示す図である。 この発明の実施の形態2による電動機駆動用インバータ装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態3による電動機駆動用インバータ装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態4による電動機駆動用インバータ装置の構成を示すブロック図である。 従来の電動機駆動用インバータ装置の構成例を示す図である。 図8に示す電動機駆動用インバータ装置と並列に回生コンバータを接続した構成例を示す図である。 図9において回生コンバータから交流電源側に流れ出す回生電流を説明する図である。 図9に示すA点での線間電圧の状態を説明する図である。
符号の説明
1 交流電源
2 整流器
3 平滑コンデンサ
4 電圧型インバータ
5 電動機
6 主回路電圧検出回路
7 過電圧抑制開始電圧設定器
8 比較器
9 運転指令設定器
10 通常運転時ゲート信号作成回路
11 停止時過電圧抑制ゲート信号作成回路
12 ゲート信号切替回路
13 ゲート駆動回路
60 抵抗器
61 スイッチ
60A,60B スイッチ制御回路
70 停止時過電圧レベル設定器
71 停止時過電圧検出回路

Claims (11)

  1. 交流電圧を整流する整流器と、前記整流器が出力する直流電圧を平滑する平滑コンデンサと、平滑コンデンサの両端に現れる主回路電圧を半導体スイッチング素子のスイッチング動作によって電動機に印加する交流電圧に変換する電圧型インバータとを備える電動機駆動用インバータ装置において、
    前記電圧型インバータを構成する半導体スイッチング素子がスイッチング動作を停止している場合に、前記平滑コンデンサの両端に現れる主回路電圧が閾値電圧よりも高くなったとき、前記電動機に電流を流すように前記電圧型インバータを構成する半導体スイッチング素子にスイッチング動作を行わせる制御手段、
    を備えたことを特徴とする電動機駆動用インバータ装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記電動機が殆ど回転しない程度の電圧を電動機に印加するように前記電圧型インバータを構成する半導体スイッチング素子のスイッチング動作を制御する構成、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の電動機駆動用インバータ装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記電動機に概略直流となる電流を供給するように前記電圧型インバータを構成する半導体スイッチング素子のスイッチング動作を制御する構成、
    を備えたことを特徴とする請求項2に記載の電動機駆動用インバータ装置。
  4. 前記制御手段は、
    前記電動機に供給する電流の通電相を交互に切り替えるように前記電圧型インバータを構成する半導体スイッチング素子のスイッチング動作を制御する構成、
    を備えたことを特徴とする請求項2に記載の電動機駆動用インバータ装置。
  5. 前記制御手段は、
    前記電動機に高周波の電流を供給するように前記電圧型インバータを構成する半導体スイッチング素子のスイッチング動作を制御する構成、
    を備えたことを特徴とする請求項2に記載の電動機駆動用インバータ装置。
  6. 交流電圧を整流する整流器と、前記整流器が出力する直流電圧を平滑する平滑コンデンサと、平滑コンデンサの両端に現れる主回路電圧を半導体スイッチング素子のスイッチング動作によって電動機に印加する交流電圧に変換する電圧型インバータとを備える電動機駆動用インバータ装置において、
    前記整流器と前記平滑コンデンサとの間に設けられ、抵抗器とこの抵抗器の両端を短絡状態と非短絡状態とに設定できるスイッチ素子との並列回路と、
    前記電圧型インバータを構成する半導体スイッチング素子がスイッチング動作を停止している場合に、前記スイッチ素子に開路動作を行わせる手段と、
    を備えたことを特徴とする電動機駆動用インバータ装置。
  7. 交流電圧を整流する整流器と、前記整流器が出力する直流電圧を平滑する平滑コンデンサと、平滑コンデンサの両端に現れる主回路電圧を半導体スイッチング素子のスイッチング動作によって電動機に印加する交流電圧に変換する電圧型インバータとを備える電動機駆動用インバータ装置において、
    前記整流器と前記平滑コンデンサとの間に設けられ、抵抗器とこの抵抗器の両端を短絡状態と非短絡状態とに設定できるスイッチ素子との並列回路と、
    前記電圧型インバータを構成する半導体スイッチング素子がスイッチング動作を停止している場合に、前記平滑コンデンサの両端に現れる主回路電圧が閾値電圧よりも高くなったとき、前記スイッチ素子に開路動作を行わせる手段と、
    を備えたことを特徴とする電動機駆動用インバータ装置。
  8. 前記並列回路は、前記平滑コンデンサへの突入電流を抑制するために予め設けられている突入防止抑制回路であることを特徴とする請求項6または7に記載の電動機駆動用インバータ装置。
  9. 交流電圧を整流する整流器と、前記整流器が出力する直流電圧を平滑する平滑コンデンサと、平滑コンデンサの両端に現れる主回路電圧を半導体スイッチング素子のスイッチング動作によって電動機に印加する交流電圧に変換する電圧型インバータとを備える電動機駆動用インバータ装置において、
    前記電圧型インバータを構成する半導体スイッチング素子がスイッチング動作を停止している場合に、前記平滑コンデンサの両端に現れる主回路電圧が閾値電圧よりも高くなったとき、停止時の過電圧異常状態が発生したことを外部に報知する手段、
    を備えたことを特徴とする電動機駆動用インバータ装置。
  10. 前記電圧型インバータを構成する半導体スイッチング素子がスイッチング動作を停止している場合に、前記平滑コンデンサの両端に現れる主回路電圧が閾値電圧よりも高くなったとき、停止時の過電圧異常状態が発生したことを外部に報知する手段、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の電動機駆動用インバータ装置。
  11. 前記電圧型インバータを構成する半導体スイッチング素子がスイッチング動作を停止している場合に、前記平滑コンデンサの両端に現れる主回路電圧が閾値電圧よりも高くなったとき、停止時の過電圧異常状態が発生したことを外部に報知する手段、
    を備えたことを特徴とする請求項7に記載の電動機駆動用インバータ装置。

JP2004135230A 2004-04-30 2004-04-30 電動機駆動用インバータ装置 Pending JP2005318754A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004135230A JP2005318754A (ja) 2004-04-30 2004-04-30 電動機駆動用インバータ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004135230A JP2005318754A (ja) 2004-04-30 2004-04-30 電動機駆動用インバータ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005318754A true JP2005318754A (ja) 2005-11-10

Family

ID=35445573

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004135230A Pending JP2005318754A (ja) 2004-04-30 2004-04-30 電動機駆動用インバータ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005318754A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013005457A1 (ja) * 2011-07-06 2013-01-10 三菱電機株式会社 電力変換装置
CN110022115A (zh) * 2013-12-27 2019-07-16 大金工业株式会社 电机驱动装置
CN114336549A (zh) * 2022-01-04 2022-04-12 中科能投科技集团有限公司 一种可改变电力参数的供配电节能装置***

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08126368A (ja) * 1994-10-24 1996-05-17 Yaskawa Electric Corp インバータ駆動交流電動機の制動方法
JPH10304676A (ja) * 1997-04-23 1998-11-13 Toyota Motor Corp インバータ内部コンデンサの放電装置
JPH10337072A (ja) * 1997-05-30 1998-12-18 Aisin Seiki Co Ltd 電気モ−タの通電制御装置
JPH11308704A (ja) * 1998-04-27 1999-11-05 Hitachi Ltd 電気車の制御装置及び制御方法
JP2001224191A (ja) * 2000-02-09 2001-08-17 Fuji Electric Co Ltd 誘導電動機の制御装置
JP2002101689A (ja) * 2000-09-26 2002-04-05 Toshiba Corp モータの駆動制御装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08126368A (ja) * 1994-10-24 1996-05-17 Yaskawa Electric Corp インバータ駆動交流電動機の制動方法
JPH10304676A (ja) * 1997-04-23 1998-11-13 Toyota Motor Corp インバータ内部コンデンサの放電装置
JPH10337072A (ja) * 1997-05-30 1998-12-18 Aisin Seiki Co Ltd 電気モ−タの通電制御装置
JPH11308704A (ja) * 1998-04-27 1999-11-05 Hitachi Ltd 電気車の制御装置及び制御方法
JP2001224191A (ja) * 2000-02-09 2001-08-17 Fuji Electric Co Ltd 誘導電動機の制御装置
JP2002101689A (ja) * 2000-09-26 2002-04-05 Toshiba Corp モータの駆動制御装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013005457A1 (ja) * 2011-07-06 2013-01-10 三菱電機株式会社 電力変換装置
JP2013017346A (ja) * 2011-07-06 2013-01-24 Mitsubishi Electric Corp 電力変換装置
US9484831B2 (en) 2011-07-06 2016-11-01 Mitsubishi Electric Corporation Electric-power conversion system
US9608536B2 (en) 2011-07-06 2017-03-28 Mitsubishi Electric Corporation Electric-power conversion system including single-phase inverter
US9608535B2 (en) 2011-07-06 2017-03-28 Mitsubishi Electric Corporation Electric-power conversion system having plurality of single-phase inverter circuits
US9634574B2 (en) 2011-07-06 2017-04-25 Mitsubishi Electric Corporation Electric-power conversion system having inrush current prevention circuit
CN110022115A (zh) * 2013-12-27 2019-07-16 大金工业株式会社 电机驱动装置
CN110022115B (zh) * 2013-12-27 2022-12-20 大金工业株式会社 电机驱动装置
CN114336549A (zh) * 2022-01-04 2022-04-12 中科能投科技集团有限公司 一种可改变电力参数的供配电节能装置***
CN114336549B (zh) * 2022-01-04 2024-05-24 中科能投科技集团有限公司 一种可改变电力参数的供配电节能装置***

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7113380B2 (en) Power supply device and control method thereof
JP6153491B2 (ja) 電力供給装置
KR100928132B1 (ko) 다상 전류 공급 회로 및 구동 장치
US20050254268A1 (en) Control circuit for switched mode power supply unit
JP4423458B2 (ja) Dc/dcコンバータの制御方法
JP2004166489A (ja) モーター電源供給装置及びモーター電源供給方法
WO2015045196A1 (ja) 電圧形直流電源装置および電圧形直流電源装置の制御方法
US20190237994A1 (en) Uninterruptible power supply
JP5396920B2 (ja) 三相交流電動機駆動システムの巻線切替装置
JP6337270B2 (ja) 直流電源装置およびインバータ駆動装置およびこれを用いた空気調和機
CN105322773B (zh) 缓启动电路及其操作方法
JP2009050080A (ja) スナバ回路
JP2004112929A (ja) 交流−直流変換装置
JP2003259648A (ja) 交流−直流変換装置
JP2005318754A (ja) 電動機駆動用インバータ装置
JPH11150952A (ja) スイッチング型直流電源装置
JP2014075949A (ja) 直流電源装置、モータ駆動装置、空気調和装置、冷蔵庫およびヒートポンプ給湯装置
US20140285126A1 (en) Method and control circuit for controlling a brushless electric motor
WO2020220771A1 (zh) 驱动控制电路和空调器
JP2000262060A (ja) 力率改善型電源装置及びその異常時制御方法
CN109729753B (zh) 沿面放电元件驱动装置以及沿面放电元件驱动方法
JP2006217753A (ja) 電源装置及び電子機器
TWI711262B (zh) 變頻器裝置以及依據輸出電壓值而選擇性輸出電流之方法
KR100695766B1 (ko) 인버터 제어장치
JP2010081665A (ja) コンバータ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070205

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100202

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100402

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100810