JP2005316119A - 光学材料 - Google Patents
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Abstract
【課題】 高屈折率、光散乱性、環境特性に優れる光学材料を提供する。
【解決手段】 有機成分と無機成分からなる光学材料において、無機成分としてチタン酸化物からなる無機粒子成分と、重合性官能基を有する有機成分を含む光学材料。
【選択図】 なし
【解決手段】 有機成分と無機成分からなる光学材料において、無機成分としてチタン酸化物からなる無機粒子成分と、重合性官能基を有する有機成分を含む光学材料。
【選択図】 なし
Description
本発明は、例えばカメラ等の撮像光学系、表示デバイス等の投影光学系、画像表示装置等の観察光学系などの光学系に用いる光学素子を形成するに適した光学材料に関するものであり、特に高屈折率、低分散、光散乱性、環境特性に優れる光学材料に関するものである。
近年、銀塩フィルム用やデジタル用のカメラ、ビデオカメラあるいはカメラ付携帯電話、テレビ電話あるいはカメラ付ドアホンなどに用いられる撮像モジュールなどに用いられる光学系では小型軽量、低コスト化が大きな課題となっている。そこでこれらの光学系では、光学素子の大きさを小さくしやすい高屈折率の光学材料、あるいは成形が簡単で安価な光学材料を多用するようになってきた。
このような光学材料としては、光学ガラス、熱可塑性光学樹脂、高温で押圧成形し所望の光学素子を得るための低融点ガラス、あるいは成形しつつ熱や光で重合し所望形状の光学素子を得るために熱硬化型樹脂、紫外線硬化型樹脂等が用いられてきた。
また近年、光学素子用の光学材料として無機化合物と有機化合物を用いた有機無機複合材料、例えば合成樹脂中に粒子径数nm〜150nmの無機微粒子を均一に分散させた微粒子分散型の光学材料が提案されている。
このような微粒子分散型の光学材料の場合、光学系の使用波長より小さい粒子等の不均一成分を含んだ有機無機複合材料を用いることによって、粒径が小さい不均一成分は光学性能に影響を与えないと考えられており、それ故に、およそ400〜800nmが使用波長域である白色光学系の光学素子の光学材料として、30nmないし100nm程度の不均一成分である微粒子を含む微粒子分散型の光学材料が提案されてきた。
例えば、粒径1〜150nmのダイヤモンド微粉末を合成樹脂に均一に分散させてなる高屈折率を実現する光学用樹脂組成物が提案されている(例えば、特許文献1)。
また、粒子径5〜100nmの金属粉末あるいは金属酸化物粉末を有機樹脂中に分散させることで高屈折率を実現する超微粒子分散型光学材料が提案されている(例えば、特許文献2)。
特許第2867388号公報
特開2000−44811号公報
また、粒子径5〜100nmの金属粉末あるいは金属酸化物粉末を有機樹脂中に分散させることで高屈折率を実現する超微粒子分散型光学材料が提案されている(例えば、特許文献2)。
光学有効面を非球面形状とした光学素子は、収差補正性能に優れる等の多くの特徴を有しているが、光学ガラスによって非球面形状とすることは、加工工程が複雑となり、また時間を要するので、大量生産品の製造には問題があった。
また、融点が比較的低いガラスを用いて成形によって光学素子を製造する方法が知られているが、この方法では、所定の形状に加工した成形用の型を用いることによって光学素子の光学有効面を非球面形状に加工することが容易であるが、大口径あるいは大偏肉形状の素子の成形が難しいという問題点、あるいはガラス成形用の金型の寿命等に問題点があった。
また、融点が比較的低いガラスを用いて成形によって光学素子を製造する方法が知られているが、この方法では、所定の形状に加工した成形用の型を用いることによって光学素子の光学有効面を非球面形状に加工することが容易であるが、大口径あるいは大偏肉形状の素子の成形が難しいという問題点、あるいはガラス成形用の金型の寿命等に問題点があった。
また、光学用熱可塑性樹脂および紫外線硬化型樹脂等においては、大口径あるいは複雑形状の素子に成形できるので、成形性や量産性に優れる利点があるものの、光学材料として選択できる屈折率および分散の範囲が狭く、光学系の小型軽量化あるいは高性能化を制限してしまう問題がある。
一方、近年提案されてきた微粒子分散型の有機無機複合材料は、複雑形状の素子に成形できるという成形性に優れ、また透明性などにも優れ、比較的簡単に量産できる利点はあるものの、高屈折率で低分散を同時に満足するものは得られていない。また微粒子分散型の有機無機複合材料からなる光学素子は、光散乱性が大きいという問題点がある。
光散乱性は、光学素子内部における散乱光の指標であって、光学素子の特性に大きな影響を及ぼす。例えば、散乱光の強度が大きい光学素子では仮にその光学素子の収差が全くないとしても、光学素子を透過した光により形成される像がぼやけてしまい、特性が劣った光学素子となる。
光散乱性は、光学素子内部における散乱光の指標であって、光学素子の特性に大きな影響を及ぼす。例えば、散乱光の強度が大きい光学素子では仮にその光学素子の収差が全くないとしても、光学素子を透過した光により形成される像がぼやけてしまい、特性が劣った光学素子となる。
光散乱性は、光学素子を構成する材料自身に起因するもので、光学素子内部が光学的に均一でない、すなわち、屈折率、透過率が均一でない場合に光が散乱してしまうことによる。光学系の使用波長より小さい微粒子を含有した有機無機複合材料のように不均一成分が多量に光学素子内部に存在すると、プリズムあるいは導波路など光学素子単体内での光路長が長い光学素子、あるいは顕微鏡や高精細デジタルカメラなど光学素子自身に高度な光学性能が要求される光学系用の光学素子においては、散乱光の大きさが問題になってしまう。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、高屈折率で光散乱性も含めた光学特性、および成形性に優れた光学素子を形成するため光学材料を提供するものである。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、高屈折率で光散乱性も含めた光学特性、および成形性に優れた光学素子を形成するため光学材料を提供するものである。
本発明は、上記課題を解決するために、有機成分と無機成分からなる光学材料において、無機成分としてチタン酸化物からなる無機粒子成分と、重合性官能基を有する有機成分を含む光学材料からなるものである。
また、無機粒子成分の含有量が、光学材料の総質量に対する酸化物換算で、5〜60質量%である前記の光学材料である。
また、無機粒子成分の含有量が、光学材料の総質量に対する酸化物換算で、5〜60質量%である前記の光学材料である。
下記の化学式1で表される金属アルコキシドあるいはその加水分解物から選ばれる少なくとも1種類からなる第2の無機成分を更に含む前記の光学材料である。
化学式1
R1 aR2 bM(OR3)c
(R1およびR2は、同一あるいは異なる有機基で、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、アルケニル基、アリール基、ハロゲン化アリール基、シクロアルキル基、アシル基あるいはエポキシ基含有有機基、R3は炭素数1から6のアルキル基またはアリール基、MはAl、Be、Cu、Ge、Hf、La、Mg、Nb、Sc、Si、Ta、V、W、Y、Zn、Zrからなる群から選ばれる少なくとも1種の金属元素、aおよびbは0ないし2、金属元素Mの価数mであり、c=m−(a+b)である。)
また、前記化学式1において、金属元素MがAl、Si、Zrからなる群から選ばれる少なくとも1種である前記の光学材料である。
化学式1
R1 aR2 bM(OR3)c
(R1およびR2は、同一あるいは異なる有機基で、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、アルケニル基、アリール基、ハロゲン化アリール基、シクロアルキル基、アシル基あるいはエポキシ基含有有機基、R3は炭素数1から6のアルキル基またはアリール基、MはAl、Be、Cu、Ge、Hf、La、Mg、Nb、Sc、Si、Ta、V、W、Y、Zn、Zrからなる群から選ばれる少なくとも1種の金属元素、aおよびbは0ないし2、金属元素Mの価数mであり、c=m−(a+b)である。)
また、前記化学式1において、金属元素MがAl、Si、Zrからなる群から選ばれる少なくとも1種である前記の光学材料である。
また、光学材料のd線の屈折率ndとアッベ数νdをそれぞれ、縦軸と横軸に示した場合に、(nd,νd)が、(1.4,60)、(1.7,60)、(1.9,25)、(1.7,10)で囲まれた領域に存在する前記の光学材料である。
第2の無機成分が、下記の化学式2で表されるチタンアルコキシドあるいはその加水分解物を重合させたものからなる前記の光学材料である。
化学式2
R4 dTi(OR5)4-d
(R4 は、有機基で、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、アルケニル基、アリール基、ハロゲン化アリール基、シクロアルキル基、アシル基あるいはエポキシ基含有有機基、R5は、炭素数1から6のアルキル基またはアリール基、dは0ないし1)
第2の無機成分が、下記の化学式2で表されるチタンアルコキシドあるいはその加水分解物を重合させたものからなる前記の光学材料である。
化学式2
R4 dTi(OR5)4-d
(R4 は、有機基で、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、アルケニル基、アリール基、ハロゲン化アリール基、シクロアルキル基、アシル基あるいはエポキシ基含有有機基、R5は、炭素数1から6のアルキル基またはアリール基、dは0ないし1)
また、前記無機粒子成分が、平均粒子径が20nm以下で、かつ90%粒子径が30nm以下のチタン酸化物粒子である前記の光学材料である。
前記有機成分がメタクリル酸、アクリル酸、メタクリル酸エステルあるいはアクリル酸エステル、エポキシ化合物、硫黄含有有機化合物から選ばれる少なくとも1種類である前記の光学材料である。
前記有機成分がメタクリル酸、アクリル酸、メタクリル酸エステルあるいはアクリル酸エステル、エポキシ化合物、硫黄含有有機化合物から選ばれる少なくとも1種類である前記の光学材料である。
本発明の光学材料は、高屈折率かつ低分散であるので、光学素子の大きさを小さくし、また収差も効率よく取り除くことができるとともに、光散乱性、耐環境性に優れている。また、常温付近で液状であるので、高温や高い圧力を加えることなく複雑形状の光学素子を短時間で製造できる高い加工性を有しており、光学系の小型軽量化、製造効率の改善等の効果が得られる。
本願の発明は、チタン酸化物からなる無機粒子成分と、重合性官能基を有する有機成分を含む光学材料によって光散乱が少ない有機無機複合材料からなる光学材料を得ることが可能であることを見出したものである。
チタン酸化物からなる無機粒子成分は高屈折率で低分散を実現するための必須の成分であり、光学材料の総質量に対する酸化物換算で5質量%以上60質量%以下が好ましい。5質量%未満では、チタン酸化物を添加した効果が小さく、60質量%を超える場合では光散乱性が悪化したり、所望の形状に成形することが難しい等の問題が発生する。より好ましくは10質量%以上40質量%以下である。
チタン酸化物からなる無機粒子成分は高屈折率で低分散を実現するための必須の成分であり、光学材料の総質量に対する酸化物換算で5質量%以上60質量%以下が好ましい。5質量%未満では、チタン酸化物を添加した効果が小さく、60質量%を超える場合では光散乱性が悪化したり、所望の形状に成形することが難しい等の問題が発生する。より好ましくは10質量%以上40質量%以下である。
チタン酸化物からなる無機粒子成分は、下記の化学式3で表されるチタンアルコキシドあるいはその加水分解物を重合させたものから製造したものを用いることができる。
化学式3
R4 dTi(OR5)4-d
(R4 は有機基で、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、アリール基、ハロゲン化アリール基、あるいはシクロアルキル基、R5 は炭素数1から6のアルキル基またはアリール基、dは0ないし1)。
R4 の有機基では、アルキル基としてはメチル基、エチル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、イソブチル基などを挙げることができる。ハロゲン化アルキル基としては、トリクロロメチル基、トリフルオロメチル基、ペンタクロロエチル基などを挙げることができる。アリール基としてはフェニル基、スチリル基などを挙げることができる。好ましくはメチル基、フェニル基である。R5 のアルキル基またはアリール基としては、メチル基、エチル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、イソブチル基、フェニル基などを挙げることができる。
化学式3
R4 dTi(OR5)4-d
(R4 は有機基で、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、アリール基、ハロゲン化アリール基、あるいはシクロアルキル基、R5 は炭素数1から6のアルキル基またはアリール基、dは0ないし1)。
R4 の有機基では、アルキル基としてはメチル基、エチル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、イソブチル基などを挙げることができる。ハロゲン化アルキル基としては、トリクロロメチル基、トリフルオロメチル基、ペンタクロロエチル基などを挙げることができる。アリール基としてはフェニル基、スチリル基などを挙げることができる。好ましくはメチル基、フェニル基である。R5 のアルキル基またはアリール基としては、メチル基、エチル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、イソブチル基、フェニル基などを挙げることができる。
チタンアルコキシドあるいはその加水分解物の具体例は、チタンテトラメトキシド、チタンテトラエトキシド、チタンテトラプロポキシド、チタンテトラブトキシド、チタンメチルトリメトキシド、チタンメチルトリエトキシド、チタンメチルトリブトキシド、チタンフェニルトリメトキシド、チタンフェニルトリエトキシドおよびその異性体、あるいはそれらの加水分解物などを挙げることができる。
チタンアルコキシドから製造する無機粒子成分を用いる場合、チタンアルコキシドの縮重合反応における希釈溶剤の種類や量、触媒の種類や量、反応温度、時間を適宜調整することで、粒子径にかかわる分子量や、屈折率および分散にかかわる結晶性や密度を調整可能となる。
チタンアルコキシドから製造する無機粒子成分を用いる場合、チタンアルコキシドの縮重合反応における希釈溶剤の種類や量、触媒の種類や量、反応温度、時間を適宜調整することで、粒子径にかかわる分子量や、屈折率および分散にかかわる結晶性や密度を調整可能となる。
また、チタニア結晶を砕いて粉末化し微粒子としたもの、気相酸化法、ジュールクエンチ法、あるいは熱プラズマ法等の方法で製造された微粒子を、水やアルコールなどの有機溶剤から選ばれる分散媒に均一に分散させたものを用いることができる。このようなチタン酸化物粒子を無機粒子成分として用いる場合、チタン酸化物粒子の大きさは平均粒子径が20nm以下で、かつ90%粒子径が30nm以下であることが好ましい。より好ましくは平均粒子径が15nm以下で、かつ90%粒子径が20nm以下である。
ここで粒子径は動的光散乱法よって求めたもので平均粒子径とは粒子径分布の中心値を、また90%粒子径とは全粒子の90%が含まれる範囲の粒子径のことを言う。いずれの粒子径より大きい場合は透過率や光散乱が悪化する。また、たとえ平均粒子径が20nm以下で小さくても、粒子径分布の幅が広く30nmより大きな粒子径の粒子が全粒子の10%を超えた割合で存在すると、透過率は悪化しないが光散乱が大きくなってしまうことになる。
本発明においては、チタン酸化物粒子成分と、重合性官能基を有する有機成分以外にも、下記の化学式4で表される金属アルコキシドあるいはその加水分解物から選ばれる少なくとも1種類からなる無機成分を用いることができる。
化学式4
R1 aR2 bM(OR3)c
R1およびR2は同一あるいは異なる有機基で、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、アルケニル基、アリール基、ハロゲン化アリール基、シクロアルキル基、アシル基あるいはエポキシ基含有有機基である。具体例としてはメチル基、エチル基、イソブチル基、トリフルオロメチル基、ビニル基、アクリロイル基、メタクロイル基、スチリル基、エポキシ基、オキセタニル基、フェニル基、シクロヘキシル基、ノルボニル基などが挙げられる。これらのなかでも、好ましくはメチル基、エチル基、イソブチル基、アクリロイル基、メタクロイル基、フェニル基、エポキシ基、オキセタニル基が挙げられる。
R3 は炭素数1から6のアルキル基またはアリール基、MはAl、Be、Cu、Ge、Hf、La、Mg、Nb、Sc、Si、Ta、V、W、Y、Zn、Zrからなる群から選ばれる少なくとも1種の金属元素、aおよびbは0ないし2、cは、金属元素Mの価数mとすれば、c=m−(a+b)である。
化学式4
R1 aR2 bM(OR3)c
R1およびR2は同一あるいは異なる有機基で、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、アルケニル基、アリール基、ハロゲン化アリール基、シクロアルキル基、アシル基あるいはエポキシ基含有有機基である。具体例としてはメチル基、エチル基、イソブチル基、トリフルオロメチル基、ビニル基、アクリロイル基、メタクロイル基、スチリル基、エポキシ基、オキセタニル基、フェニル基、シクロヘキシル基、ノルボニル基などが挙げられる。これらのなかでも、好ましくはメチル基、エチル基、イソブチル基、アクリロイル基、メタクロイル基、フェニル基、エポキシ基、オキセタニル基が挙げられる。
R3 は炭素数1から6のアルキル基またはアリール基、MはAl、Be、Cu、Ge、Hf、La、Mg、Nb、Sc、Si、Ta、V、W、Y、Zn、Zrからなる群から選ばれる少なくとも1種の金属元素、aおよびbは0ないし2、cは、金属元素Mの価数mとすれば、c=m−(a+b)である。
また、前記無機成分は、チタン酸化物粒子成分の粒子表面を修飾して、チタン酸化物粒子成分と、重合性官能基を有する有機成分との相溶性や分散性を調整し、チタン酸化物粒子同士の凝集を防止して、粒子径が30nmより大きくならないようにして、透過率や光散乱性の低下を防ぐとともに、R1およびR2の有機基としてビニル基、アクリロイル基、メタクロイル基、エポキシ基、オキセタニル基などの重合性有機基を有する金属アルコキシドを用いると、有機成分と無機成分の間に強固な共有結合ができるので、相溶性および結合性が向上して、より環境安定性や光散乱性を向上させることができ、さらに機械的強度も向上する。
また、金属アルコキシドあるいはその加水分解物としては、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラブトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリブトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、フェニルトリブトキシシラン、ビニルエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、メタクリロキシプロピルトリス(ビニルジメチルシロキシ)シラン、アルミニウムイソプロポキシド、タンタルペンタエトキシド、タンタルペンタメトキシド、チタンイソプロポキシド、チタンメタクリレートトリイソプロポキシド、ゲルマニウムテトラエトキシド、ゲルマニウムエチルトリエトキシド、ハフニウムノルマルブトキシド、ランタンイソプロポキシドおよびこれらの異性体、あるいはそれらの加水分解物などを挙げることができる。
さらに金属アルコキシドあるいはその加水分解物から選ばれる無機成分は、単独であるいは複数種類の混合物として用いることができる。このため、光学設計上で求められる屈折率や分散、透過率などの光学特性にあわせて、混合する数種類の無機成分の組成比を決めることができる。
金属アルコキシドあるいはその加水分解物から選ばれる無機成分の添加量は、チタン酸化物を構成成分とする無機粒子成分のモル数に対して1/4以上、2/3以下が好ましい。
重合性官能基を有する有機成分としては、メタクリル酸、アクリル酸、メタクリル酸エステルあるいはアクリル酸エステル(以下、メタクリル酸エステルあるいはアクリル酸エステルの少なくともいずれか一方を含むものを(メタ)アクリレートと称す)、エポキシ化合物、およびエピスルフィド化合物、チオウレタン等の含硫黄有機化合物を用いることができる。
金属アルコキシドあるいはその加水分解物から選ばれる無機成分の添加量は、チタン酸化物を構成成分とする無機粒子成分のモル数に対して1/4以上、2/3以下が好ましい。
重合性官能基を有する有機成分としては、メタクリル酸、アクリル酸、メタクリル酸エステルあるいはアクリル酸エステル(以下、メタクリル酸エステルあるいはアクリル酸エステルの少なくともいずれか一方を含むものを(メタ)アクリレートと称す)、エポキシ化合物、およびエピスルフィド化合物、チオウレタン等の含硫黄有機化合物を用いることができる。
具体例としては、メタクリル酸、アクリル酸、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、ノニルフェニル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ジメチルロールトリシクロデカンジメタクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ノニルフェニル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、2−メタクリロイルオキシエチルイソシアネート、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート、ビスフェノールAエポキシ樹脂、ビスフェノールFエポキシ樹脂、フェノールノボラックエポキシ樹脂などを挙げることができる。
また、モノマーをそのまま使用しても、モノマーを重合させたオリゴマーとしてから用いても良い。
重合性官能基を有する有機成分としては、他の成分と相溶するものであれば、ウレタン化合物、フッ素化合物、シリコーン化合物等の重合性化合物を挙げることができる。
また、モノマーをそのまま使用しても、モノマーを重合させたオリゴマーとしてから用いても良い。
重合性官能基を有する有機成分としては、他の成分と相溶するものであれば、ウレタン化合物、フッ素化合物、シリコーン化合物等の重合性化合物を挙げることができる。
本発明の光学材料は、チタン酸化物粒子成分、有機成分、あるいはチタン酸化物以外の無機成分以外にも、その他の成分として硬化剤、光増感剤、連鎖移動剤、酸化防止剤などが添加される。硬化剤の例として光重合開始剤あるいは熱重合開始剤があげられ、具体的には有機成分が(メタ)アクリレートの場合および無機成分の金属アルコキシドの有機基R1 あるいはR2 がビニル基、アクリロイル基あるいはメタクリロイル基である場合は、熱重合開始剤としては過酸化ベンゾイル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、2,2−アゾビスイソブチロニトリル、2,2−アゾビス−2,4−ジメチルバレロニトリル、アゾビスカルボアミド、イソプロピルヒドロペルオキシド、第3ブチルヒドロペルオキシド、クミルヒドロペルオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ビスヘキサンなどを挙げることができる。
また、光重合開始剤としてはベンゾフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン、2,2−ジメトキシ−1、2−ジフェニルエタン−1−オンなどを挙げることができる。
また、光重合開始剤としてはベンゾフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン、2,2−ジメトキシ−1、2−ジフェニルエタン−1−オンなどを挙げることができる。
また有機成分がエポキシ樹脂の場合および無機成分の金属アルコキシドの有機基R1 あるいはR2 がエポキシ基あるいはオキセタニル基である場合は、触媒型硬化剤として芳香族系3級アミン類、イミダゾール類、ルイス酸類などを挙げることができ、重付加型硬化剤としては、ポリアミン系硬化剤、変性ポリアミン系硬化剤、カルボン酸無水物系硬化剤、ポリフェノール系硬化剤、硫黄含有化合物系硬化剤、イソシアネート系硬化剤、ポリエステル系硬化剤などを挙げることができる。
本発明の光学材料の屈折率の調整は、チタン酸化物粒子成分の添加量、分子量、結晶性および密度、重合性官能基を有する有機成分の種類と添加量、無機成分の種類と添加量、および硬化条件で行うことができる。
例えば、高屈折率化した光学材料を得る場合には、チタン酸化物粒子成分として平均粒子径が10nmで、90%粒子径が22nmのチタニア粒子を水分散させたものを、重合性官能基を有する有機成分としてメチルメタクリレートを化学式4で表される金属アルコキシドからなる無機成分として、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランを用い、
またその他の成分としてベンゾフェノンを含む紫外線硬化剤を用いた光学材料の場合には、チタン酸化物粒子と3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランの割合をそれぞれの酸化物TiO2、SiO2に換算した時の質量比TiO2:SiO2で3:1として、光学材料全体に含まれるTiO2 の割合を、含まないものから60質量%まで変化させたときの、光学材料のd線の屈折率ndと分散を表すアッベ数νdの測定点の変化は図1の曲線Aに示す。
またその他の成分としてベンゾフェノンを含む紫外線硬化剤を用いた光学材料の場合には、チタン酸化物粒子と3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランの割合をそれぞれの酸化物TiO2、SiO2に換算した時の質量比TiO2:SiO2で3:1として、光学材料全体に含まれるTiO2 の割合を、含まないものから60質量%まで変化させたときの、光学材料のd線の屈折率ndと分散を表すアッベ数νdの測定点の変化は図1の曲線Aに示す。
メチルメタクリレート単体の(nd,νd)=(1.492,58)からチタン酸化物の割合を増加させるとともに高屈折率高分散の方向に変化し、チタン酸化物の割合を含まないものから、60質量%まで含有させると(nd,νd)=(1.692,29)まで高屈折率高分散化することができる。
上記の光学材料において、重合性官能基を有する有機成分のみを下記化学式5に示されるアクリレートに変更し、さらに硬化工程において60℃〜160℃まで段階的に昇温させた場合、光学材料全体に含まれる酸化チタンの割合を0〜60質量%まで変化させたときの光学材料のd線の屈折率ndと分散を表すアッベ数νdの測定点の変化は図1の曲線Bに示す。
化学式5に示されるフルオレン骨格を有するアクリレート単体の(nd,νd)=(1.631,24)からチタニア粒子の割合を増加させると、アッベ数はそれほど変化せずに高屈折率の方向に変化し、チタニア粒子を含まないものから60質量%まで増加させると(nd,νd)=(1.805,21)まで高屈折率化することができる。
化学式5に示されるフルオレン骨格を有するアクリレート単体の(nd,νd)=(1.631,24)からチタニア粒子の割合を増加させると、アッベ数はそれほど変化せずに高屈折率の方向に変化し、チタニア粒子を含まないものから60質量%まで増加させると(nd,νd)=(1.805,21)まで高屈折率化することができる。
また、チタン酸化物粒子成分として平均粒子径が10nmで、90%粒子径が22nmのチタニア粒子を水分散させたものを、重合性官能基を有する有機成分として化学式6で示されるエピスルフィド系化合物を、化学式4で表される金属アルコキシドからなる無機成分としてフェニルトリメトキシシランを、その他の成分としてアミン系硬化剤を用いた光学材料において、硬化工程おいて60℃において1時間、100℃において1時間、160℃において2時間加熱した場合、水分散チタン酸化物粒子とフェニルトリメトキシシランの割合をそれぞれの酸化物TiO2、SiO2に換算した時の質量比 TiO2:SiO2で5:1として、光学材料全体に含まれるTiO2の割合を0〜60質量%まで変化させたときの、光学材料のd線の屈折率ndと分散を表すアッベ数νdの測定点の変化は図1の曲線Cに示す。
上記した硫黄含有有機化合物単体についての(nd,νd)=(1.71,36)からTiO2 の割合が増加させるとともに高屈折率高分散の方向に変化し、TiO2 の割合を、含まないものから、60質量%まで増加させると(nd,νd)=(1.869,25)まで低分散化することができる。
また、チタン酸化物粒子成分としてチタンテトライソプロポキシドを、メタノールを希釈溶剤として加水分解反応と縮重合反応を行いポリスチレン換算分子量2000〜1000000程度まで高分子量化させたものを用い、また重合性官能基を有する有機成分としてメチルメタクリレートを用い、また化学式4で表される金属アルコキシドからなる無機成分として、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランを用い、またその他の成分としてベンゾフェノンを含む紫外線硬化剤を用いた場合に得られる光学材料において、チタンテトライソプロポキシドと3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランの割合をそれぞれの酸化物TiO2、SiO2に換算した時の質量比TiO2:SiO2で3.5:1として、光学材料全体に含まれるTiO2 の割合を0〜60質量%まで変化させたときには、光学材料のd線の屈折率ndと分散を表すアッベ数νdの測定点の変化は図1の曲線Dに示す。
メチルメタクリレート単体の(nd,νd)=(1.492,58)からTiO2 の割合を増加させるとともに高屈折率に変化し、TiO2 の割合を60質量%まで増加させると(nd,νd)=(1.692,54)まで高屈折率化することができる。
以上のように、チタン酸化物粒子成分の添加量、分子量、結晶性および密度、重合性官能基を有する有機成分の種類と添加量、無機成分の種類と添加量、および硬化条件を調整することで、d線の屈折率ndおよびアッベ数νdを(nd、νd)=(1.4,60)、(1.7,60)、(1.9,25)、(1.7,10)で囲まれた範囲において変化させることができる。また光散乱性が悪化したり、所望の形状に成形することが難しいなど問題が発生する場合があるため、より好ましい無機成分添加量は10質量%以上40質量%以下である。このときd線の屈折率ndおよびアッベ数νdを(nd,νd)=(1.48,59)、(1.63,24)、(1.72,22)、(1.8,29)、(1.6,57)で囲まれた範囲において変化させることができ、光学材料の高屈折率化が可能である。
以下に実施例を示し本発明を説明する。
以下に実施例を示し本発明を説明する。
チタニアを20質量%含有している酸化チタンゾル(御国色素社製 平均粒子径10nm、90%粒子径22nm)40gとメタノール8gを混合した分散液に、フェニルトリメトキシシラン3.5gを添加して、25℃で24時間撹拌してチタニア粒子表面を表面処理したチタニア−シリカゾル分散液を調製した。
光学材料に占めるTiO2 換算の割合を10質量%となるように、このチタニア−シリカゾル分散液にトリメチロールプロパントリアクリレート68.5g、および光重合開始剤(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製 イルガキュア500)0.1g混合して1時間撹拌した後、水、メタノールおよび副生成物を50℃での減圧操作で取り除きチタニア−シリカゾルを得た。
光学材料に占めるTiO2 換算の割合を10質量%となるように、このチタニア−シリカゾル分散液にトリメチロールプロパントリアクリレート68.5g、および光重合開始剤(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製 イルガキュア500)0.1g混合して1時間撹拌した後、水、メタノールおよび副生成物を50℃での減圧操作で取り除きチタニア−シリカゾルを得た。
紫外線照射によって25℃にて硬化させたところ、(nd,νd)=(1.533,46)であった。この結果を図2に示す。
また、チタニア−シリカゾルとトリメチロールプロパントリアクリレートとの混合比を調整し、TiO2 換算の割合を0〜50質量%まで変化させた光学材料において、同様に硬化させた時の屈折率ndと分散νdの変化を図2に示した。
本実施例によれば、高屈折率で高分散である光学材料を得ることができる。
また、チタニア−シリカゾルとトリメチロールプロパントリアクリレートとの混合比を調整し、TiO2 換算の割合を0〜50質量%まで変化させた光学材料において、同様に硬化させた時の屈折率ndと分散νdの変化を図2に示した。
本実施例によれば、高屈折率で高分散である光学材料を得ることができる。
実施例1におけるアクリレートに代えて、ジシクロペンタジエンジオールジアクリレート(共栄社化学社製 DCP−A)を用いた点を除き、実施例1と同様にして光学材料を作製して実施例1と同様に硬化させ、屈折率ndと分散νdの変化を図3に示した。
本実施例によれば、高屈折率である光学材料を得ることができる。
本実施例によれば、高屈折率である光学材料を得ることができる。
チタンテトライソプロポキシド19g、メタノール74g、0.1N塩酸0.2gを混合し、室温にて1時間撹拌し、チタニウムテトライソプロポキシドを加水分解反応と縮重合反応させてチタン酸化物ゾルを調製した。このチタン酸化物ゾルを、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン3.1g、水0.6gを混合し、25℃で12時間撹拌した混合溶液に添加し、更に25℃にて8時間攪拌した。
光学材料に占めるTiO2 換算して10質量%とし、このチタニアーシリカゾル液20gとジシクロペンタジエンジオールジアクリレート(共栄社化学社製 DCP−A)37g、および光重合開始剤(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製 イルガキュア500)0.1g混合した後、水、メタノールおよび副生成物を50℃で減圧して取り除き、紫外線照射によって25℃にて硬化させたところ、(nd,νd)=(1.543,53)である光学材料を得た。
また、チタニアーシリカゾルとメチルDCP−Aとの混合比を調整し、TiO2 換算の割合を10〜50質量%まで変化させた光学材料について同様に硬化させた時の屈折率ndと分散νdの変化を図4に示した。
また、チタニアーシリカゾルとメチルDCP−Aとの混合比を調整し、TiO2 換算の割合を10〜50質量%まで変化させた光学材料について同様に硬化させた時の屈折率ndと分散νdの変化を図4に示した。
本発明の光学材料は、高屈折率であるのでこの光学材料を用いて製造した光学素子は、大きさを小さくすることが可能であると共に、光散乱性、耐環境性に優れている。また、常温付近で液状であるので、高温や高い圧力を加えることなく複雑形状の光学素子を短時間で製造できる高い加工性を有しているので、光学系の小型軽量化、製造効率の改善等に貢献でき、産業上も極めて有効である。
Claims (8)
- 有機成分と無機成分からなる光学材料において、無機成分としてチタン酸化物からなる無機粒子成分と、重合性官能基を有する有機成分を含むことを特徴とする光学材料。
- 無機粒子成分の含有量が、光学材料の総質量に対する酸化物換算で、5〜60質量%であることを特徴とする請求項1記載の光学材料。
- 化学式1で表される金属アルコキシドあるいはその加水分解物から選ばれる少なくとも1種類からなる第2の無機成分を更に含むことを特徴とする請求項1または2記載の光学材料。
化学式1
R1 aR2 bM(OR3)c
(R1およびR2は、同一あるいは異なる有機基で、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、アルケニル基、アリール基、ハロゲン化アリール基、シクロアルキル基、アシル基あるいはエポキシ基含有有機基、R3は炭素数1から6のアルキル基またはアリール基、MはAl、Be、Cu、Ge、Hf、La、Mg、Nb、Sc、Si、Ta、V、W、Y、Zn、Zrからなる群から選ばれる少なくとも1種の金属元素、aおよびbは0ないし2、金属元素Mの価数mであり、c=m−(a+b)である。) - 前記化学式1において、金属元素MがAl、Si、Zrからなる群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項3記載の光学材料。
- 光学材料のd線の屈折率ndとアッベ数νdをそれぞれ、縦軸と横軸に示した場合に、(nd,νd)が、(1.4,60)、(1.7,60)、(1.9,25)、(1.7,10)で囲まれた領域に存在することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の光学材料。
- 無機粒子成分が、下記の化学式2で表されるチタンアルコキシドあるいはその加水分解物を重合させたものからなることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の光学材料。
化学式2
R4 dTi(OR5)4-d
(R4 は、有機基で、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、アルケニル基、アリール基、ハロゲン化アリール基、シクロアルキル基、アシル基あるいはエポキシ基含有有機基、R5は、炭素数1から6のアルキル基またはアリール基、dは0ないし1) - 前記無機粒子成分が、平均粒子径が20nm以下で、かつ90%粒子径が30nm以下のチタン酸化物粒子であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の光学材料。
- 前記有機成分がメタクリル酸、アクリル酸、メタクリル酸エステルあるいはアクリル酸エステル、エポキシ化合物、硫黄含有有機化合物から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の光学材料。
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WO2004009659A1 (ja) * | 2002-07-22 | 2004-01-29 | Mitsui Chemicals, Inc. | 無機超微粒子を含有する樹脂組成物 |
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