JP2005315649A - 検出装置及びステージ装置 - Google Patents

検出装置及びステージ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005315649A
JP2005315649A JP2004131886A JP2004131886A JP2005315649A JP 2005315649 A JP2005315649 A JP 2005315649A JP 2004131886 A JP2004131886 A JP 2004131886A JP 2004131886 A JP2004131886 A JP 2004131886A JP 2005315649 A JP2005315649 A JP 2005315649A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
axis
stage
state
axis direction
reference grating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004131886A
Other languages
English (en)
Inventor
Isamu Ko
偉 高
Satoshi Kiyono
慧 清野
Yoshiyuki Tomita
良幸 冨田
Yoji Watanabe
陽司 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tohoku Techno Arch Co Ltd
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Tohoku Techno Arch Co Ltd
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tohoku Techno Arch Co Ltd, Sumitomo Heavy Industries Ltd filed Critical Tohoku Techno Arch Co Ltd
Priority to JP2004131886A priority Critical patent/JP2005315649A/ja
Priority to KR1020067022413A priority patent/KR100854265B1/ko
Priority to PCT/JP2005/007481 priority patent/WO2005106385A1/ja
Priority to CN 200580021421 priority patent/CN1977144A/zh
Priority to TW094113496A priority patent/TWI256995B/zh
Publication of JP2005315649A publication Critical patent/JP2005315649A/ja
Priority to US11/588,271 priority patent/US7502127B2/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Abstract

【課題】 本発明は、高精度に可動されるステージの状態の検出を行う検出装置及びステージ装置に関し、製造しやすい形状の基準格子を用いて、ステージの5つの自由度の状態の検出ができ、かつ検出の精度を向上することのできる検出装置及びステージ装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 基準格子40に向けて光331を照射する光源部330と、複数の開口部により光331を複数の光333に分光する分光手段332と、複数の反射光337を一括して受光する検出器339とを備えた検出手段14により、複数の反射光337の変化に基づいて、基準格子40に対する状態を検出する。
【選択図】 図8

Description

本発明は、検出装置及びステージ装置に係り、特に高精度に可動されるステージの状態の検出を行う検出装置及びステージ装置に関する。
IT技術の根幹である半導体デバイスの高集積化、低価格化に対応し、半導体デバイスを製造する半導体露光装置に対する高生産性、高精度化、高速化等の要求が高まっている。半導体露光装置のキーコンポーネントであるXYステージには10nm前後の精度と数百mmの移動範囲を持った高速多自由度ステージ装置が要求される。そのため、ステージの多自由度位置と姿勢を精密に計測し、その結果をフィードバックしてステージの位置決め制御を行うことが必要となる。
従来の位置決め装置の位置計測方式としては,光学式リニアエンコーダ、レーザ測長機やオートコリメータ等が一般的に用いられてきた。これらは,基本的には1次元の長さあるいは姿勢測定を基本原理としており、その複数軸の組み合わせによって、位置あるいは姿勢の計測を行っていた。
また、高精度計測に用いられているレーザ干渉計では、レーザ光を用いてステージ(位置決め対象物)の位置の計測を行うため、ステージの置かれている装置内の空気の揺らぎなどによって、計測の値精度が低下するという問題があった。また、光学部品をステージの外部にしか置くことができないため、ステージ装置全体が大型化し、煩雑となるなどの問題点がある。
さらに、ステージがZ軸回りに回転した場合には、ステージからの反射光が干渉計の受光部から外れて、XY方向の位置検出ができなくなるという問題があった。このような問題を解決する検出装置として、基準格子にレーザ光を照射し、基準格子により反射される反射光をXY方向の2次元角度を2次元角度センサーにより検出するものがある(例えば、特許文献1参照。)。
図1は、基準格子と2次元角度センサーとを有した検出装置の概略図である。図1に示すように、従来の検出装置300では、1本の2次元角度センサー290の出力変化によりXY方向の位置の検出を行っていた。
ここでの2次元角度センサー290は、基準格子の面の傾斜を検出するものであり、これにより基準格子の面の法線方向の変化を見ることができ、2次元角度センサー290により、XY方向(2方向)の傾斜または法線変化を検出することができる。基準格子320は、平面上の直交する2方向(X方向及びY方向)に既知の関数で変化する山と谷とが集合してなるもののことであり、基準格子320の形状には、正弦波が用いられる。
次に、図2を参照して、図1に示した2次元角度センサー290について説明する。図2は、2次元角度センサーを示した図である。2次元角度センサー290は、オートコリメーション法に基づいた幾何光学的なセンサーである。
図2に示すように、レーザ光源301から照射された1本のレーザ光310は、偏光ビームスプリッタ302と1/4波長板303を通過し、基準格子320の表面に入射する。基準格子320の表面で反射されたレーザ光312は偏光ビームスプリッタ302で反射され、レーザ光312はオートコリメータ305に入射する。オートコリメータ305は、対物レンズ306とスポット位置を検出する検出器307とを含んだ構成とされている。
特開平8−199115号公報
しかしながら、上記オートコリメーション法では、対物レンズ306の焦点にある標板(一般には十字線)を無限遠に結像させて、対物レンズ306の先にある平面鏡によって反射された平行光線を標板面に共役な位置に結像させ、結像した十字線の面内の変位から平面鏡の微小な角度の変位を読み取るため、オートコリメータ305等の高価でかつ複雑な部品を必要とし、検出装置300のコストが高くなってしまうという問題があった。
また、高分解能の位置検出を行うため、基準格子320とマルチスポットとの周期が短くなるにつれ、光の干渉と回折によって幾何光学的な原理が成立しない可能性があるため、精度良く検出することが困難であるという問題があった。また、2次元の変位(X方向及びY方向の変位)と3つの姿勢変化(X軸に対する回転方向、Y軸に対する回転方向、及びZ軸に対する回転方向)との5つの自由度の状態について検出するためには、3つの2次元角度センサー300が必要となり、センサー間の調整が難しいという問題があった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、製造しやすい形状の基準格子を用いて、ステージの5つの自由度の状態の検出を容易に行うことができ、かつ検出の精度を向上することのできる検出装置及びステージ装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明では、次に述べる各手段を講じたことを特徴とするものである。
請求項1記載の発明では、2次元方向に対して周期的な形状の変化を有した基準格子と、前記基準格子に向けて光を照射する光源と、複数の開口部を有し、該複数の開口部により前記光源から照射された光を複数の光に分光する分光手段と、前記基準格子で反射された複数の反射光を一括して受光する検出器を有した検出手段とを備え、前記検出手段は、前記検出器が受光する前記複数の反射光の変化に基づいて、前記基準格子に対する状態を検出することを特徴とする検出装置により、解決できる。
上記発明によれば、分光手段により分光された複数の光を基準格子に照射し、基準格子から反射された複数の反射光を一括して検出器で受光し、検出手段は複数の反射光の変化に基づき、状態の検出を行うため、複数の光が照射された基準格子のうちのどれかに欠陥があった際でも、他の正常な基準格子に照射された複数の光の反射光の変化に基づいて状態の検出を行うことができるので、従来の1つの光を照射し、その反射光に基づいて状態の検出を行う場合と比較して、状態の検出を精度良く行うことができる。
請求項2記載の発明では、前記検出器は、複数のフォトダイオードにより構成されており、前記複数の反射光を受光する前記検出手段の面の中央に、X軸を回転軸とする回転移動による状態の検出、及びY軸を回転軸とする回転移動による状態の検出を行うための4個のフォトダイオードを少なくとも有したことを特徴とする請求項1に記載の検出装置により、解決できる。
上記発明によれば、複数の反射光を受光する検出手段の面の中央に4個のフォトダイオードを設けることで、X軸を回転軸とする回転移動の状態の検出、及びY軸を回転軸とする回転移動の状態の検出を行うことができる。
請求項3記載の発明では、前記検出手段の面の四隅に、Z軸を回転軸とする回転移動による状態の検出を行うための2個一組とされたフォトダイオードとを少なくとも有したことを特徴とする請求項1または2に記載の検出装置により、解決できる。
上記発明によれば、検出手段の面の四隅に2個一組とされたフォトダイオードを設けることで、Z軸を回転軸とする回転移動の状態の検出を行うことができる。
請求項4記載の発明では、前記検出器には、電荷結合素子(CCD)を用いることを特徴とする請求項1に記載の検出装置により、解決できる。
上記発明によれば、検出器として、電荷結合素子(CCD)を用いることにより、基準格子で反射された複数の反射光を一括して受光して、検出手段により複数の反射光の変化に基づいて、基準格子に対する状態を検出することができる。
請求項5記載の発明では、前記基準格子は、該基準格子の中心軸に対して対称となる形状に構成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の検出装置により、解決できる。
上記発明によれば、基準格子の中心軸に対して対称となる形状に基準格子を構成することで、従来の2次元方向に対して正弦波の形状を有した基準格子よりも容易に基準格子を製造することができる。
請求項6記載の発明では、ベースと、前記ベース上を移動するステージと、前記ステージを駆動させるモータと、前記ステージを前記ベースに対して浮上させる浮上装置と、前記ステージの状態を検出する請求項1乃至5のいずれか一項に記載の検出装置とを備えることを特徴とするステージ装置により、解決できる。
上記発明によれば、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の検出装置により、ベースに対するステージの状態を精度良く検出することができる。
請求項7記載の発明では、前記モータには、平面モータを用い、前記浮上装置には、エアーベアリングを用いたことを特徴とする請求項6に記載のステージ装置により、解決できる。
上記発明によれば、モータに平面モータを適用し、浮上装置にエアーベアリングを用いた装置においても、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の検出装置により、ベースに対するステージの状態を精度良く検出することができる。
本発明は、製造しやすい形状の基準格子を用いて、ステージの5つの自由度の状態の検出を容易に行うことができ、かつ検出の精度を向上することのできる検出装置及びステージ装置を提供することができる。
次に、図面に基づいて本発明の実施例を説明する。
(第1実施例)
始めに、図3乃至図4を参照して、本発明の第1実施例による検出装置をステージ装置に適用した場合を例に挙げて説明する。ステージ装置230は、駆動装置として平面モータであるSAWYERモータを有した装置である。図3は、本発明の第1実施例による検出装置を備えたステージ装置の断面図であり、図4は、図3に示した領域Bに対応した構成部分の平面図である。
ステージ装置230は、大略するとベース231と、ステージ236と、検出装置249とにより構成されている。ベース231の表面には、所定のピッチで複数の凸部232が形成されている。この所定のピッチが、可動ステージ237が移動される際の最小単位となる。また、ベース231は、鉄などの金属により製造されている。ステージ236は、大略すると可動ステージ部237と、固定ステージ部239と、チャック241と、X方向アクチュエータ242A,242Bと、Y方向アクチュエータ243A,243Bと、チルト駆動部245とにより構成されている。
可動ステージ部237は、X方向アクチュエータ242A,242BとY方向アクチュエータ243A,243Bとにより駆動されるベース部分である。図4に示すように、可動ステージ部237の下方には、X方向アクチュエータ242A,242Bと、Y方向アクチュエータ243A,243Bとが配設されており、中央部には空間が形成されている。X方向アクチュエータ242A,242B及びY方向アクチュエータ243A,243Bは、それぞれ複数のコイル部244と、エアーベアリング238とにより構成されている。このコイル部244に電流を印加することで、コイル部244に磁力が発生し、推進力が生じて可動ステージ部237は駆動される。
エアーベアリング238は、エアーの力によりX方向アクチュエータ242A,242B及びY方向アクチュエータ243A,243Bをベース231に対して浮かすためのものである。このエアーベアリング238を設けることで、可動ステージ部237がX,X方向、又はY,Y方向、或いはZ軸を回転軸とする回転方向に駆動された際、いずれの方向に対しても自在に移動することができる。
チルト駆動部245は、X方向アクチュエータ242A,242B及びY方向アクチュエータ243A,243Bと可動ステージ部237との間にそれぞれ設けられている。チルト駆動部245は、可動ステージ237の水平位置出しを行うためのものである。固定ステージ部239は、可動ステージ部237上に一体的に配設されている。固定ステージ部239は、X方向アクチュエータ242A,242B及びY方向アクチュエータ243A,243Bを用いて可動ステージ部237を駆動させることで、所望の位置に移動される。固定ステージ部239上には、ワーク248を装着するためのチャック241が配設されている。
ここで、図5を参照して、可動ステージ部237の駆動方法について説明する。図5は、可動ステージの駆動方向とX方向及びY方向アクチュエータの推進力との関係を模式的に示した平面図である。可動ステージ部237をX,X方向に移動させる場合には、図5(a)に示すように、可動ステージ部237を移動させたいX,X方向に対してX方向アクチュエータ242A,242Bの推進力が生じるように、X方向アクチュエータ242A,242Bに設けられたコイル部244に電流を印加する。
可動ステージ部237をY,Y方向に移動させる場合には、図5(b)に示すように、可動ステージ部237を移動させたいY,Y方向に対してY方向アクチュエータ243A,243Bの推進力が生じるように、Y方向アクチュエータ243A,243Bに設けられたコイル部244に電流を印加する。また、Z軸を回転軸として、可動ステージ部237をE方向又はD方向)に回転移動させる場合には、図5(c)又は(d)に示すようなX方向アクチュエータ242A,242B及びY方向アクチュエータ243A,243Bの推進力が生じるよう、X方向アクチュエータ242A,242B及びY方向アクチュエータ243A,243Bに設けられたコイル部244に電流を印加する。
そして、固定ステージ部239がベース231上の所望の位置に移動した際、コイル部244に対しての電流の印加をストップさせて、固定ステージ部239の位置を固定する。なお、可動ステージ237は、先に述べたように、ベース231の表面に設けられた凸部232のピッチを最小単位として移動される。
検出装置249は、可動ステージ部237の底部に設けられた検出手段14と、後述する目盛ユニット233とにより構成されている。この検出装置249は、可動ステージ237の状態の測定を行う機能を奏する。ここでの「状態」とは、Z軸を回転軸とする回転移動の状態と、X,X方向への移動の状態と、X軸を回転軸とする回転移動の状態と、Y,Y方向への移動の状態と、Y軸を回転軸とする回転移動の状態とを含んでおり、少なくともこれら5つの自由度の状態のことである。検出装置249は、大略すると目盛ユニット233と、検出手段14とにより構成されている。
まず、検出装置249の内、図6及び図7を参照して、目盛ユニット233について説明する。図6は、図3に示した領域Cに対応した構成部分の拡大図であり、図7は、目盛部及び検出手段を示した図である。目盛ユニット233は、ベース231に設けられた凸部232上に配設されている。目盛ユニット233は、目盛部13と、上部樹脂252と、下部樹脂253とにより構成されている。目盛部13は、基部41と基準格子40とにより構成されている。
基部41には、角度に関する性質がX−Y方向の2次元方向に既知の関数(本実施例では正弦波の山と谷の集合)で変化する複数の基準格子40が所定のピッチFで設けられている。目盛部13の上面には、上部樹脂252が設けられており、目盛部13の下面には、下部樹脂253が設けられている。上部樹脂252及び下部樹脂253は、目盛部13が外力を受けて破損することを防止するためのものである。なお、上部樹脂252には、光の透過性の良いものを用いる。
次に、検出装置249を構成する検出手段14について、図3乃至図4を参照して説明する。検出手段14は、X方向アクチュエータ242A,242B及びY方向アクチュエータ243A,243Bに囲まれた可動ステージ部237の底面部の空間に配設された構成とされている。
このように、基準格子40に近接した位置である可動ステージ部237の底面部に検出手段14を設けることにより、従来のレーザ干渉計と比較して空気の揺らぎ等の外乱の影響を受けにくくすることができ、正確な固定ステージ239の位置を得ることができる。
図8は、検出手段の概略構成と目盛部とを示した図である。検出手段14は、大略すると光源部330と、分光板332と、偏向ビームスプリッタ334と、1/4波長板336と、集束用レンズ338と、検出器339とを有した構成とされている。光源部330は、幅を有した光331を照射するためのものである。分光板332は、光源部330から照射された光331の進行方向側(図8においての下方)に設けられている。
図9は、分光板の平面図である。図9に示すように本実施例では、分光板332に9つの開口部341A〜341Iが格子状に形成されている。分光板332は、光源部330から照射された光331を開口部341A〜341Iにより、9つの光333に分光するためのものである。
開口部341A〜341Iは、基部41の表面上または面内に所定のピッチFで配設された基準格子40と同じピッチFとなるように形成されている。また、分光板332の開口部341A〜341Iで回折した9つの光333は、互いに干渉して、基準格子40上で基準格子40の配設ピッチと等間隔、または配設ピッチの整数倍の間隔でマルチスポットが生成される。
偏向ビームスプリッタ334は、分光板332と目盛部13との間に設けられている。偏向ビームスプリッタ334は、基準格子40の表面で反射された反射光337が集束用レンズ338に向かうようにするためのものである。集束用レンズ338は、偏向ビームスプリッタ334と検出器339との間に設けられており、反射光337を検出器339に対して集束させるためのものである。
次に、図10を参照して、検出器339について説明する。図10は、図8に示した検出手段をG視した図である。なお、同図中に一点鎖線で示した丸は、それぞれのフォトダイオードに到達した反射光337A〜337Iを示している。検出器339は、その受光面339Aにフォトダイオード350A〜350H、及びフォトダイオード351〜354とを備えた構成とされている。
フォトダイオード350A〜350H、及びフォトダイオード351〜354は、反射光337A〜337Iを一括して受光するためのものである。検出器339は、一括して受光した反射光337A〜337Iの変化、具体的には反射光337A〜337Iの強度や反射光337A〜337Iが照射されるフォトダイオード350A〜350H、及びフォトダイオード351〜354上の位置に基づいて、基準格子40に対する固定ステージ239の状態を検出するためのものである。
受光面339Aは、反射光337A〜337Iを受光する側の面である。受光面339Aは、略正方形の形状をしており、その中心部には、4つのフォトダイオード350E〜350Hが配設されている。
受光面339Aの4つの角部付近には、フォトダイオード351〜354が形成されている。具体的には、図10中の受光面339Aの左上角部にはフォトダイオード351、受光面339Aの左下角部にはフォトダイオード352、受光面339Aの右下角部にはフォトダイオード353、受光面339Aの右上角部にはフォトダイオード354がそれぞれ配設されている。
フォトダイオード351は、三角形状をしたフォトダイオード351I,351Jを組み合わせることにより構成され、フォトダイオード352は、三角形状をしたフォトダイオード352L,352Kを組み合わせることにより構成されている。また、フォトダイオード353は、三角形状をしたフォトダイオード353M,353Nを組み合わせることにより構成され、フォトダイオード354は、三角形状をしたフォトダイオード354O,354Pを組み合わせることにより構成されている。
フォトダイオード350Aは、フォトダイオード351とフォトダイオード352とを結ぶ線上の中間位置に設けられており、フォトダイオード350Bは、フォトダイオード352とフォトダイオード353とを結ぶ線上の中間位置に設けられている。また、フォトダイオード350Cは、フォトダイオード353とフォトダイオード354とを結ぶ線上の中間位置に設けられており、フォトダイオード350Dは、フォトダイオード351とフォトダイオード354とを結ぶ線上の中間位置に設けられている。
同図に示すように、フォトダイオード351〜354、及びフォトダイオード350A〜350Dの各フォトダイオードに対しても、反射光337A〜337D又は反射光337F〜337Iのいずれかが照射される。本実施例では、検出器339が受光する反射光337A〜337Iの位置の変化により、固定ステージ部239の状態の検出を行う。なお、具体的な状態の検出方法については後述する。
続いて、基準格子40を用い、上記検出器339により5つの自由度の状態の検出が可能かどうかの確認のために行ったシミュレーション結果について説明する。
図11は、シミュレーションに用いた検出手段のモデルを示した図である。なお、同図では検出手段14の内部構成を直線方向に並べ模式的に示している。また、図11において、図8に示した検出手段と同一構成部分には同一符号を付す。
始めに、検出器339で見られる反射光337のスポット強度分布を計算式より求める。その際、検出手段14を構成部品毎に分けて、その構成部品毎の関数を繋ぎ合わせて計算を行う。具体的には、図11に示すように、分光板332と、基準格子40と、集束用レンズ338と、検出器339と、それらの間の空間とに分けることができる。
分光板332の持つ波面関数g(x,y)は、開口部341A〜341Iにおいて1となり、開口部341A〜341I以外の領域においては0となり、下記(1)式で示される。
次に、基準格子40の位相関数G(x,y)について説明する。基準格子40に入射する光333は、反射光337となり元の光路を戻る。そこで、図12に示すように、9つの光333及び反射光337の光路を1方向として、基準格子40の位相関数G(x,y)を考えることができる。
図12は、基準格子の位相関数を説明するための図である。基準格子40の形状をh(x,y)とすると、点(x,y)に入射した光333は基準格子40の底辺の点t’に入射した光に比べて2h(x,y)だけ光路長が短くなる。よって基準格子40の位相関数G(x,y)は、下記(2)式で示される。なお、下記(2)式に含まれるkは、光の波数、Aは基準格子40の振幅、Pは基準格子40波長をそれぞれ示している。
次に、集束用レンズ338の位相関数L(x,y)は、集束用レンズ338の焦点距離をfとして,下記(3)式で示される。集束用レンズ338には、入射場所によって位相を変えて光を集光する働きがある。
光の空間の伝播について説明する。光の空間の伝播は、フレネル回折でモデル化される。観察面での波をu(x,y)、伝播開始面の波をu(x,y)、開始面から観察面までの距離をzとすると、観察面での波であるu(x,y)は、下記(4)式のように示すことができる。
ここでF[v(x,y)]は、v(x,y)の2次元フーリエ変換である。λは、光の波長である。
図11に示すように、光学系の構成部分を一直線上に並べ、分光板332に入射する光の複素振幅をU(x,y)、検出器339上(フォトダイオード350A〜350H上、及びフォトダイオード351〜354上)の複素振幅をU(x,y)、分光板332と基準格子40との間隔をZ、基準格子40と集束用レンズ338との間隔をZ(=f)と定義すると、スポット強度分布I(x,y)は、以下に示すように求めることができ、下記(5)式のようになる。
次に、基準格子40に対して5つの自由度の移動が生じた際のスポット強度分布I(x,y)の変化について説明する。X軸方向とY軸方向とに対するそれぞれの変位量をΔx,Δyとし、Z軸を回転軸として回転移動する際の回転角度をθz(ヨーイング角)、X軸を回転軸として回転移動する際の回転角度をθx(ローリング角)、Y軸を回転軸として回転移動する際の回転角度をθy(ピッチング角)とすると、下記(6)式が得られる。
式(6)を式(5)に代入し、計算することで基準格子40に5つの自由度の運動が生じたときのI(x,y)の変化を求めることができる。また、後述するシミュレーションで用いる光333の複素振幅U(x,y)の分布は、下記(7)式で示され、複素振幅U(x,y)の分布を図示したものが図13である。図13は、分光板に入射する光の複素振幅U(x,y)の分布を示した図である。
図14は、第1実施例のシミュレーション条件を示した図であり、図15は、スポット強度分布I(x,y)の変化をシミュレーションした結果を示した図である。なお、X1方向は、X軸に対して直交する方向、Y1方向はY軸に対して直交する方向、Z1方向はX1,Y1方向に直交する方向を示している。
次に、図16乃至図17に示したシミュレーション結果を参照して、基準格子40に対してX軸方向に移動体が変位した際のスポット強度分布の変化について説明する。図16は、基準格子に対してX軸方向に移動体(可動ステージ237)が変位した際のスポット強度分布をX1視(図15参照)した図であり、図17は、基準格子に対してX軸方向に移動体が変位した際のスポット強度分布をY1視(図15参照)した図である。
図16に示すように、X軸方向に移動体が変位した際には、X1方向から見たスポット強度分布370A〜370Eのうちの中心に位置するスポット強度分布370Cの両側にあるスポット強度分布370A,370B,370D,370Eの大きさが変化していることが分かる。一方、図17に示すように、Y1方向からスポット強度分布371A〜371Eを見た際には、Δx(X軸方向の変位)の値が変化しても5つのスポット強度分布371A〜371Eの大きさに変化は見られない。
上記シミュレーション結果から、X軸方向に移動体が変位した際には、X1方向からスポット強度分布370A,370B,370D,370Eをモニターすることで、移動体のX軸方向に対する移動距離及び位置(座標)の検出が可能であることが推察される。具体的には、X軸方向に移動体が変位した際には、受光面339Aに設けられた2つのフォトダイオード350A,350C(図10参照)が受光する反射光337D,337Fのスポット強度分布をモニターすることで、移動体のX軸方向に対する移動距離及び位置(座標)を検出可能であることが分かった。
なお、図示していないが、シミュレーション結果から、Y軸方向に移動体が変位した際には、Y1方向から5本のスポット強度分布のうちの中心に位置するスポット強度分布の両側にある2つ(合計4つ)のスポット強度分布の大きさが変化すること判明した。よって、Y軸方向に移動体が変位した際には、受光面339Aに設けられた2つのフォトダイオード350B,350D(図10参照)により、反射光337B,337Dのスポット強度をモニターすることで、移動体のY軸方向に対する移動距離及び位置(座標)を検出可能であることが分かった。
次に、図18に示したシミュレーション結果を参照して、Z軸を回転軸とする回転方向に移動体が変位(回転移動)した際のスポット強度分布の変化について説明する。図18は、Z軸を回転軸とする回転方向に移動体が変位した際のスポット強度分布をZ1視した図(図15参照)である。なお、図18において、θzは、ヨーイング角(Z軸を回転軸とする角度)を示している。
図18(c)に示すように、θz=0arcsecの場合には、4隅に反射される反射光337A,337C,337G,337Iの位置は、中央の反射光337Eの位置を中心として時計回り,反時計回りどちらにも回転していないことが分かる。また、図18(a),(b)に示すように、Z軸を回転軸として移動体がマイナス方向(反時計回り)に回転移動した場合には、4隅に反射される反射光337A,337C,337G,337Iの位置は、中央のピーク337Eを中心として反時計回りに回転していることが分かる。
また、図18(d),(e)に示すように、Z軸を回転軸として移動体がプラス方向(時計回り)に回転移動した場合には、4隅に反射される反射光337A,337C,337G,337Iの位置は、中央の反射光337Eの位置を中心として時計回りに回転することが分かる。さらに、図18(a),(b),(c),(d),(e)に示した反射光337A,337C,337G,337Iのそれぞれの位置は異なっていることから、受光面339Aの四隅に設けられたフォトダイオード351〜354(図10参照)により、反射光337A,337C,337G,337Iの位置をZ1方向からモニターすることで、Z軸を回転軸とする回転方向に移動体が変位した際の移動体の位置、移動量及び回転角度などの検出が可能であることが分かった。
次に、図19乃至図22に示したシミュレーション結果を参照して、Y軸を回転軸とする回転方向に移動体が変位(回転移動)した際のスポット強度分布の変化について説明する。図19は、Y軸を回転軸とする回転方向に移動体が変位した際のスポット強度分布をX1視(図15参照)した図であり、図20は、図19の中心に位置するスポット強度分布を拡大した図である。また、図21は、Y軸を回転軸とする回転方向に移動体が変位した際のスポット強度分布をY1視(図15参照)した図であり、図22は、図21の中心に位置するスポット強度分布を拡大した図である。なお、図19乃至図22において、θyは、ピッチング角(Y軸を回転軸とする角度)を示している。
図20に示すように、Y軸を回転軸としてプラス方向(時計回り)に移動体が変位(回転移動)した際、X1方向から見たスポット強度分布375CのX軸方向の位置は同図の左側に移動し、Y軸を回転軸としてマイナス方向(反時計回り)に移動体が変位(回転)した際、X1方向から見たスポット強度分布375CのX軸方向の位置は同図の右側に移動する。
一方、図22に示すように、Y軸を回転軸として移動体が変位(プラス方向及びマイナス方向の回転)した際、Y1方向から見たスポット強度分布380CのY軸方向の位置は全く変化していない。なお、スポット分布強度分布375CがX軸方向に移動する際、スポット分布強度分布375A,375Bも一体的に移動する。
このことから、Y軸を回転軸とする回転方向に移動体が変位した際には、受光面339Aの中心に設けられた4つのフォトダイオード350E〜350H(図10参照)により、X1方向から見たスポット強度分布375CのX軸方向の位置(反射光337Eの位置)をモニターすることで、移動体のY軸回りの回転角度を検出が可能なことが分かった。なお、図示していないシミュレーション結果から、X軸を回転軸とする回転方向に移動体が変位した際も、受光面339Aの中心に設けられた4つのフォトダイオード350E〜350Hにより受光される反射光337E(スポット強度分布375C)のY軸方向の位置をモニターすることで、移動体のX軸回りの回転角度θx(ローリング角)の検出が可能であることが分かった。
次に、図23乃至図25を参照して、上記シミュレーション結果を踏まえて、移動体の状態の検出方法について説明する。図23は、基準格子に対して移動体がX軸方向に変位した際の検出方法を説明するための図である。なお、図23において、スポット強度分布385Dは反射光337Dに対応したスポット強度分布を示しており、スポット強度分布385Fは反射光337Fに対応したスポット強度分布を示している。
図23に示すように,基準格子40に対して移動体がX軸方向に移動すると、フォトダイオード350A,350Cが受光する反射光337D,337Fのスポット強度分布385D,385Fの大きさが変化する。ここで、フォトダイオード350Aの出力をI350A、フォトダイオード350Cの出力をI350Cとすると、基準格子40に対する移動体のX軸方向の変位量ΔXは、S=(I350C−I350A)/(I350C+I350A)から求めることができる。また、基準格子40に対して移動体がY軸方向に移動した場合には、フォトダイオード350Bの出力をI350B、フォトダイオード350Dの出力をI350Dとすると、基準格子40に対する移動体のY軸方向の変位量ΔYは、S=(I350D−I350B)/(I350D+I350B)から求めることができる。
図24は、基準格子に対して移動体がY軸を回転軸として回転した際の検出方法を説明するための図である。なお、図24において、スポット強度分布385Eは、反射光337Eに対応したスポット強度分布を示している。図24に示すように,基準格子40に対して移動体がY軸を回転軸として回転すると、3つの反射光337D〜337Fに対応したスポット強度分布385D〜385Eの位置が全体的にX軸方向に移動する。この際の移動量は、オートコリメーション法に従う。この移動量は、受光面339Aの中心に設けられた4つのフォトダイオード350E〜350Hにより検出することができる。
ここで、フォトダイオード350Eの出力をI350E、フォトダイオード350Fの出力をI350F、フォトダイオード350Gの出力をI350G、フォトダイオード350Hの出力をI350Hとすると、SqY=(I350G+I350H−I350E−I350F)/(I350E+I350F+I350G+I350H)からX軸方向の移動量を求めることができ、求めたX軸方向の移動量からθy(ピッチング角)を求めることができる。同様に、SqX=(I350F+I350G−I350E−I350H)/(I350E+I350F+I350G+I350H)よりY軸方向の移動量が求めることができ、求めたY軸方向の移動量からθx(ローリング角)を求めることができる。
図25は、基準格子に対して移動体がZ軸を回転軸として回転した際の検出方法を説明するための図である。基準格子40に対して移動体がZ軸を回転軸として回転すると、先の図18で説明したように4つの反射光337A,337C,337G,337Iの位置が中央の反射光337Eの位置を中心に回転する。
ここで、フォトダイオード351Iの出力をI351I、フォトダイオード351Jの出力をI351J、フォトダイオード351Kの出力をI351k、フォトダイオード351Lの出力をI351L、フォトダイオード351Mの出力をI351M、フォトダイオード351Nの出力をI351N、フォトダイオード351Oの出力をI351O、フォトダイオード351Pの出力をI351Pとすると、SqZ={(I351J+I351L+I351N+I351P)−(I351I+I351k+I351M+I351O)}/(I351I+I351J+I351k+I351L+I351M+I351N+I351O+I351P)より回転量を求めることができ,この回転量の値からθz(ヨーイング角)を求めることができる。
次に、図26に示すような寸法で構成された検出器339を用いた場合に5つの自由度の状態に対して検出が可能かどうかのシミュレーションを行った。図26は、シミュレーションで用いた検出器の寸法を示した図である。
図27は、X軸方向に0μmから100μmまで5μmずつ駆動するよう駆動信号を入力した際のシミュレーション結果を示した図である。図27に示すように、X軸方向用駆動信号に対して、X軸方向に関する出力は正弦波を描くように変化するが、Y軸方向の出力、ピッチ方向の出力、ロール方向の出力、及びヨー方向の出力に関しては、X軸用駆動信号に対しての変化は見られない。このことから、移動体のX軸方向の状態の検出が可能なことが分かる。
図28は、Y軸方向に0μmから100μmまで5μmずつ駆動するよう駆動信号を入力した際のシミュレーション結果を示した図である。図28に示すように、Y軸方向用駆動信号に対して、Y軸方向に関する出力は正弦波を描くように変化するが、X軸方向の出力、ピッチ方向の出力、ロール方向の出力、及びヨー方向の出力に関しては、Y軸用駆動信号に対しての変化は見られない。このことから、移動体のY軸方向の状態の検出が可能なことが分かる。
図29は、ピッチ方向に−20arcsecから+20arcsecまで2arcsecずつ駆動するよう駆動信号を入力した際のシミュレーション結果を示した図である。図29に示すように、ピッチ方向用駆動信号に対して、ピッチ方向に関する出力は右肩上がりに変化するが、X軸方向の出力、Y軸方向の出力、ロール方向の出力、及びヨー方向の出力に関しては、ピッチ用駆動信号に対しての変化は見られない。このことから、移動体のピッチ方向の状態の検出が可能なことが分かる。
図30は、ロール方向に−20arcsecから+20arcsecまで2arcsecずつ駆動するよう駆動信号を入力した際のシミュレーション結果を示した図である。図30に示すように、ロール方向用駆動信号に対して、ロール方向に関する出力は右肩上がりに変化するが、X軸方向の出力、Y軸方向の出力、ピッチ方向の出力、及びヨー方向の出力に関しては、ロール用駆動信号に対しての変化は見られない。このことから、移動体のロール方向の状態の検出が可能なことが分かる。
図31は、ヨー方向に−36000arcsecから+36000arcsecまで3600arcsecずつ駆動するよう駆動信号を入力した際のシミュレーション結果を示した図である。図31に示すように、ヨー方向用駆動信号に対して、ヨー方向に関する出力は、X軸方向の出力、Y軸方向の出力、ピッチ方向の出力、及びロール方向の出力よりも大きく変化していることが分かる。このことから、移動体のヨー方向の状態の検出が可能なことが分かる。
上記シミュレーション結果から、光源部330から照射された光を分光板332により複数の光333に分光させて基準格子に照射し、複数の反射光337を図26に示したような構成とされた多素子型フォトダイオード350で一括して受光することで、移動体の5つの自由度の状態の検出を行うことができる。また、複数の反射光337の変化に基づいて移動体の状態を検出するため、複数の光337が照射された基準格子40のうちのどれかに欠陥があった際でも、欠陥のない基準格子40から反射された複数の反射光337の変化に基づいて状態の検出を行うことができるため、従来の1つの光を基準格子40に照射し、その反射光に基づいて状態の検出を行う場合と比較して、状態の検出を精度良く行うことができる。
また、本実施例の検出手段14においては、従来技術のようなオートコリメーション法を用いての検出を行っていないので、検出器339の構成を簡単化でき、検出手段14のコストの低減を図ることができる。
なお、本実施例では、フォトダイオード351〜354、及びフォトダイオード350A〜350Dを設けた検出器339を用いたが、フォトダイオード351〜354、及びフォトダイオード350A〜350Dの代わりにCCDを用いても良く、CCDを用いた場合においても本実施例と同様な効果を得ることができる。
(第2実施例)
次に、本発明の第2実施例による矩形に構成された基準格子400を適用した際のシミュレーション結果について説明する。
始めに、図32を参照して、第2実施例の基準格子について説明する。図32は、本発明の第2実施例の基準格子の斜視図である。基準格子400は、略正方角形状の柱状部401と、柱状部401と同じ正方形状の凹部402を面内2軸方向に交互に配置して形成されている。基準格子400のPV値は0.08μmとされている。
次に、上記構成とされた基準格子400を用いて、図33に示したシミュレーション条件でシミュレーションを行うことで得られたスポット強度分布について説明する。図33は、第2実施例のシミュレーション条件を示した図であり、図34は、シミュレーションにより得られたスポット強度分布を示した図である。図34に示すように、本実施例においても、第1実施例で説明した図15と同様に複数の強度の異なるピークが表れることが分かる。
次に、図35乃至図36に示したシミュレーション結果を参照して、基準格子400に対してX軸方向に移動体が変位した際のスポット強度分布の変化について説明する。図35は、基準格子に対してX軸方向に移動体が変位した際のスポット強度分布をX1視(図34参照)した図であり、図36は、基準格子に対してX軸方向に移動体が変位した際のスポット強度分をY1視(図34参照)した図である。なお、X1方向は、X軸に対して直交する方向、Y1方向はY軸に対して直交する方向、Z1方向はX1,Y1方向に直交する方向を示している。
図35乃至図36に示すように、本実施例においても、第1実施例と同様に、X軸方向に移動体が変位した際には、X1方向から見たスポット強度分布410A〜410Cのうちの中心に位置するスポット強度分布410Bの両側にあるスポット強度410A,410Cの大きさが変化し、Y1方向からスポット強度分布を見た際には、Δx(X軸方向の変位)の値が変化してもスポット強度分布411A〜411Cの大きさに変化は見られないことが分かる。
次に、図37に示したシミュレーション結果を参照して、Z軸を回転軸とする回転方向に移動体が変位した際のスポット強度分布の変化について説明する。図37は、Z軸を回転軸とする回転方向に移動体が変位した際のスポット強度分布をZ1視(図34参照)した図である。なお、図37において、θzは、ヨーイング角(Z軸を回転軸とする角度)を示している。
図37に示すように、第2実施例においても、第1実施例と同様に、4隅に反射される反射光337A,337C,337G,337Iの位置は、中央の反射光337Eの位置を中心として時計回りに回転することが分かる。
次に、図38乃至図41に示したシミュレーション結果を参照して、Y軸を回転軸とする回転方向に移動体が変位した際のスポット強度分布の変化について説明する。図38は、Y軸を回転軸とする回転方向に移動体が変位した際のスポット強度分布をX1視(図34参照)した図であり、図39は、図38の中心に位置するスポット強度分布を拡大した図である。また、図40は、Y軸を回転軸とする回転方向に移動体が変位した際のスポット強度分布をY1視(図34参照)した図であり、図41は、図40の中心に位置するスポット強度分布を拡大した図である。なお、図38乃至図41において、θyは、ピッチング角(Y軸を回転軸とする角度)を示している。
図39乃至図41に示すように、本実施例の場合においても、第1実施例と同様に、Y軸を回転軸としてプラス方向(時計回り)に移動体が変位(回転)した際、X1方向から見たスポット強度分布413BのX軸方向の位置は同図の左側に移動し、Y軸を回転軸としてマイナス方向(反時計回り)に移動体が変位(回転)した際、X1方向から見たスポット強度分布413BのX軸方向の位置は同図の右側に移動することが分かる。
以上説明したシミュレーション結果から、形状が複雑な2次元方向に対して正弦波の形状を有した基準格子40の代わりに、基準格子400の中心軸に対して対称となる形状に構成された基準格子400を用いて、移動体の5つの自由度の状態を検出することができることが分かった。これにより、状態の検出を行う際に必要な基準格子400の形状を簡単化して、基準格子400を容易に製造することができる。
(第3実施例)
次に、図42乃至図43を参照して、本発明の第3実施例であるステージ装置10について説明する。図42は、本発明の第3実施例であるステージ装置の分解斜視図であり、図43は、部分的に切り欠いて組み立てられた状態のステージ装置の斜視図である。このステージ装置10は、例えば半導体製造用のステッパ等において被移動体となるウェハを所定位置に移動させるのに用いられる装置である。
このステージ装置10は、大略するとベース11、ステージ12、検出装置24、及び駆動装置等により構成されている。ベース11はステージ装置10の基台となるものであり、後述するリニアモータ構造部20A,25A、Z方向電磁石30、及び検出手段14が配設される。なお、検出手段14は、第1実施例に用いた検出手段14と同一構成のものである。
ステージ12は移動体となるウェハ60及びチャック61が上部に搭載されると共に、下部にはマグネット15,16、ヨーク17、及びスペーサ18を介してZ方向用マグネット19が配設される。このステージ12は、ベース11に対して図中矢印X軸方向移動、Y軸方向移動、及びZ軸を中心とした回転移動が可能な構成とされている。
図42に示すように、目盛部13は、ステージ12の背面(ベース11と対向する面)の略中央位置に固定されている。一方,検出手段14は、ベース11に配設された構成とされている。具体的には、検出手段14は、ベース11に設けられた取り付け用基板33に設けられている。
続いて、駆動装置について説明する。駆動装置は、ベース11に対してステージ12をX軸方向移動,Y軸方向移動,及びZ軸を中心とした回転移動を行なわれるものである。この駆動装置は、ベース11に配設されたX軸方向リニアモータ構造部20A,20B、Y軸方向リニアモータ構造部25A,25B、Z方向電磁石30と、ステージ12に配設されたX軸方向用マグネット15,Y軸方向用マグネット16,Z方向用マグネット19等により構成されている。
X軸方向リニアモータ構造部20Aはベース11上に配設されており、一対のX軸方向用コイル21A−1,21A−2(双方をまとめていうときにはX軸方向用コイル21Aという)と、X軸方向用コア22Aとにより構成されている。一対のX軸方向用コイル21A−1,21A−2は図中矢印X軸方向に並設されており、それぞれ独立して電流を供給できる構成とされている。
また、X軸方向リニアモータ構造部20BはX軸方向リニアモータ構造部20Aと同一構成とされており、X軸方向用コイル21B(符号は付さないが、一対のX軸方向用コイルにより構成されている)及びX軸方向用コア22Bとにより構成されている。このX軸方向リニアモータ構造部20AとX軸方向リニアモータ構造部20Bは、前記した検出装置14の配設位置を挟んで、図中矢印Y軸方向に離間して配置された構成とされている。
一方、Y軸方向リニアモータ構造部25A及びY軸方向リニアモータ構造部25Bも、前記したX軸方向リニアモータ構造部20Aと同様の構成とされている。即ち、Y軸方向リニアモータ構造部25AはY軸方向用コイル26A(符号は付さないが、一対のY軸方向用コイルにより構成されている)とY軸方向用コア27Aとにより構成され、Y軸方向リニアモータ構造部25BはY軸方向用コイル26B(符号は付さないが、一対のY軸方向用コイルにより構成されている)とY軸方向用コア27Bとにより構成されている。このY軸方向リニアモータ構造部25AとY軸方向リニアモータ構造部25Bは、前記した検出手段14の配設位置を挟んで、図中矢印X軸方向に離間して配置された構成とされている。
Z方向電磁石30は、ベース11に対してステージ12を浮上させることにより、前記したX軸方向用マグネット15Aと後述するステージ12に設けられた各マグネット15,16との間にギャップを形成する機能を奏するものである。このZ方向電磁石30は、Z方向用コイル31とZ方向用コア32とにより構成されている。また、浮上を安定化するため、矩形状とされたベース11の四隅位置にそれぞれ配設されている。
なお、ベース11に対してステージ12を浮上させる手段は、本実施例で採用している磁気的な手段の他にも、圧縮空気を用いる方法や、複数のボールでベース11を支持する手段等が考えられる。
一方、前記したようにステージ12にはX軸方向用マグネット15及びY軸方向用マグネット16が配設されている。図に現れないが,各マグネット15,16はそれぞれ一対ずつ合計4個が配設されている。従って、ステージ12を底面視した状態において、各マグネット15,16は協働して略四角形をなすよう配置されている。
X軸方向用マグネット15は、複数の同等の永久磁石を極性が交互に現れるように直線状に配列した複数の磁石列(小磁石の集合体)により構成されている。同様に、Y軸方向用マグネット16も、複数の同等の永久磁石を極性が交互に現れるように直線状に配列した複数の磁石列により構成されている。各マグネット15,16の上部にはヨーク17が配設されており、このヨーク17は各マグネット15,16を構成する複数の各磁石を磁気的に結合する機能を奏する。
上記構成において、ベース11に対しステージ12を装着した状態において、一対のX軸方向用マグネット15の一方がX軸方向リニアモータ構造部20A上に位置し、かつ他方のX軸方向用マグネット15がX軸方向リニアモータ構造部20B上に位置するよう構成されている。また、ベース11に対しステージ12を装着した状態において、一対のY軸方向用マグネット16の一方がY軸方向リニアモータ構造部25A上に位置し、かつ他方のY軸方向用マグネット16がY軸方向リニアモータ構造部25B上に位置するよう構成されている。
また、ベース11がステージ12に装着された状態で、かつZ方向電磁石30によりステージ12がベース11に対し浮上した状態において、各マグネット15,16が発生する磁界が対向するリニアモータ構造部20A,20B,25A,25Bに係合するよう構成されている。更に、上記装着状態において、各マグネット15,16は、各リニアモータ構造部20A,20B,25A,25Bに設けられている各コイル21A,21B,26A,26Bの巻回方向に対し直交するよう配置されている。
駆動装置を上記構成とすることにより、X軸方向リニアモータ構造部20A,20BとX軸方向用マグネット15は協働して、ステージ12を図中矢印X軸方向に駆動するリニアモータとして機能する。同様に、Y軸方向リニアモータ構造部25A,25BとY軸方向用マグネット16は協働して、ステージ12を図中矢印Y軸方向に駆動するリニアモータとして機能する。
即ち、本実施例ではX,Y両方向にそれぞれ2組ずつのリニアモータが配置された構成となる。この構成とすることにより、装置中央部分に比較的大きな空間を確保できるため、この位置に検出装置24を設置することができる。なお、本実施例ではステージ12に目盛部13を配設し、ベース11に検出手段14を配設した構成とした。これは、目盛部13には配線を接続する必要がないためである。しかしながら、目盛部13をベース11に配設し、検出手段14をステージ12に設ける構成とすることも可能である。
また上記構成とされた駆動装置において、X軸方向リニアモータ構造部20AとX軸方向リニアモータ構造部20Bのみを同時に同方向に駆動させると、ステージ12は図中矢印X軸方向に並進運動する。同様に、Y軸方向リニアモータ構造部25AとY軸方向リニアモータ構造部25Bのみを同時に同方向に駆動させると、ステージ12は図中矢印Y軸方向に並進運動する。また、対になった各リニアモータ構造部20Aと20B、25Aと25Bをそれぞれ逆方向に駆動させることにより、ステージ12は図中矢印Z軸まわりθZの回転運動を行なう。
このように、検出手段14と目盛部13とからなる検出装置24をステージ装置10に設けることにより、ステージ12の5つの自由度の状態を検出手段14により検出することができる。
なお、本実施例では、2次元方向に対して正弦波の形状を有した基準格子40を備えた目盛部13を用いた場合を例に挙げて説明を行ったが、基準格子40の代わりに、基準格子400の中心軸に対して対称となる形状に構成された基準格子400を用いても良い。また、上記した本発明は、半導体製造装置のみならず、マイクロマシン,IT用光通信部品等、今後微細加工を必要とする分野に広く適用することが可能である。即ち、現在のマイクロマシン製造技術の多くは半導体製造技術を利用しており、本発明を用いることにより、より微細で多様なマイクロマシンを製造することが可能となる。さらに、レーザ加工の分野では、サブミクロンの精度で超高速に動くステージが要求されている。
以上、本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
本発明は、製造しやすい形状の基準格子を用いて、ステージの5つの自由度の状態の検出を容易に行うことができ、かつ検出の精度を向上することのできる検出装置及びステージ装置に適用できる。
基準格子と2次元角度センサーとを有した検出装置の概略図である。 2次元角度センサーを示した図である。 本発明の第1実施例による検出装置を備えたステージ装置の断面図である。 図3に示した領域Bに対応した構成部分の平面図である。 可動ステージの駆動方向とX方向及びY方向アクチュエータの推進力との関係を模式的に示した平面図である。 図3に示した領域Cに対応した構成部分の拡大図である。 目盛部及び検出手段を示した図である。 検出手段の概略構成と目盛部とを示した図である。 分光板の平面図である。 図8に示した検出手段をG視した図である。 シミュレーションに用いた検出手段のモデルを示した図である。 基準格子の位相関数を説明するための図である。 分光板に入射する光の複素振幅U(x,y)の分布を示した図である。 第1実施例のシミュレーション条件を示した図である。 スポット強度分布I(x,y)の変化をシミュレーションした結果を示した図である。 基準格子に対してX方向に移動体(可動ステージ237)が変位した際のスポットの強度分布をX1視した図である。 基準格子に対してX方向に移動体が変位した際のスポット強度分をY1視した図である。 Z軸を回転軸とする回転方向に移動体が変位した際のスポット強度分布をZ1視した図である。 Y軸を回転軸とする回転方向に移動体が変位した際のスポット強度分布をX1視した図である。 図19の中心に位置するスポット強度分布を拡大した図である。 Y軸を回転軸とする回転方向に移動体が変位した際のスポット強度分布をY1視した図である。 図21の中心に位置するスポット強度分布を拡大した図である。 基準格子に対して移動体がX軸方向に変位した際の検出方法を説明するための図である。 基準格子に対して移動体がY軸を回転軸として回転した際の検出方法を説明するための図である。 基準格子に対して移動体がZ軸を回転軸として回転した際の検出方法を説明するための図である。 シミュレーションで用いた検出器の寸法を示した図である。 X軸方向に駆動するよう駆動信号を入力した際のシミュレーション結果を示した図である。 Y軸方向に駆動するよう駆動信号を入力した際のシミュレーション結果を示した図である。 ピッチ方向に駆動するよう駆動信号を入力した際のシミュレーション結果を示した図である。 ロール方向に駆動するよう駆動信号を入力した際のシミュレーション結果を示した図である。 ヨー方向に駆動するよう駆動信号を入力した際のシミュレーション結果を示した図である。 本発明の第2実施例の基準格子の斜視図である。 第2実施例のシミュレーション条件を示した図である。 シミュレーションにより得られたスポット強度分布を示した図である。 基準格子に対してX軸方向に移動体が変位した際のスポット強度分布をX1視した図である。 基準格子に対してX軸方向に移動体が変位した際のスポット強度分をY1視した図である。 Z軸を回転軸とする回転方向に移動体が変位した際のスポット強度分布をZ1視した図である。 Y軸を回転軸とする回転方向に移動体が変位した際のスポット強度分布をX1視した図である。 図38の中心に位置するスポット強度分布を拡大した図である。 Y軸を回転軸とする回転方向に移動体が変位した際のスポット強度分布をY1視した図である。 図40の中心に位置するスポット強度分布を拡大した図である。 本発明の第3実施例であるステージ装置の分解斜視図である。 部分的に切り欠いて組み立てられた状態のステージ装置の斜視図である。
符号の説明
10,230 ステージ装置
11,231 ベース
12,236 ステージ
13 目盛部
14,290 検出手段
15 X方向用マグネット
16 Y方向用マグネット
17 ヨーク
18 スペーサ
19 Z方向用マグネット
20A,20B X方向リニアモータ構造部
21A,21A−1,21A−2,21B X方向用コイル
22A,22B X方向用コア
24,249,300 検出装置
25A,25B Y方向リニアモータ構造部
26A,26B Y方向用コイル
27A,27B Y方向用コア
30 Z方向電磁石
31 Z方向用コイル
32 Z方向用コア
33 取り付け用基板
40,320,400 基準格子
41 基部
233 目盛ユニット
232 凸部
237 可動ステージ
238 エアーベアリング
239 固定ステージ部
241 チャック
244 コイル部
245 チルト駆動部
242A,242B X方向アクチュエータ
243A,243B Y方向アクチュエータ
248 ワーク
252 上部樹脂
253 下部樹脂
300 2次元角度センサー
301 レーザ光源
302,334 偏光ビームスプリッタ
303,336 1/4波長板
305 オートコリメータ
306 対物レンズ
307 検出器
310,312 レーザ光
330 光源部
331 光
332 分光板
337,337A〜337I 反射光
338 集束用レンズ
339 検出器
339A 受光面
341A〜341I 開口部
350A〜350H,351〜354,351I〜351P フォトダイオード
370A〜370E,371A〜371E,375A〜375E,380A〜380E,385D〜385F,410A〜410C,411A〜411C,413A〜413C,415A〜415C スポット強度分布
401 柱状部
402 凹部
B,C 領域
E,D 方向
F ピッチ

Claims (7)

  1. 2次元方向に対して周期的な形状の変化を有した基準格子と、
    前記基準格子に向けて光を照射する光源と、
    複数の開口部を有し、該複数の開口部により前記光源から照射された光を複数の光に分光する分光手段と、
    前記基準格子で反射された複数の反射光を一括して受光する検出器を有した検出手段とを備え、
    前記検出手段は、前記検出器が受光する前記複数の反射光の変化に基づいて、前記基準格子に対する状態を検出することを特徴とする検出装置。
  2. 前記検出器は、複数のフォトダイオードにより構成されており、
    前記複数の反射光を受光する前記検出手段の面の中央に、X軸を回転軸とする回転移動による状態の検出、及びY軸を回転軸とする回転移動による状態の検出を行うための4個のフォトダイオードを少なくとも有したことを特徴とする請求項1に記載の検出装置。
  3. 前記検出手段の面の四隅に、Z軸を回転軸とする回転移動による状態の検出を行うための2個一組とされたフォトダイオードとを少なくとも有したことを特徴とする請求項1または2に記載の検出装置。
  4. 前記検出器には、電荷結合素子(CCD)を用いることを特徴とする請求項1に記載の検出装置。
  5. 前記基準格子は、該基準格子の面内2軸に対して対称となる形状に構成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の検出装置。
  6. ベースと、
    前記ベース上を移動するステージと、
    前記ステージを駆動させるモータと、
    前記ステージを前記ベースに対して浮上させる浮上装置と、
    前記ステージの状態を検出する請求項1乃至5のいずれか一項に記載の検出装置とを備えることを特徴とするステージ装置。
  7. 前記モータには、平面モータを用い、
    前記浮上装置には、エアーベアリングを用いたことを特徴とする請求項6に記載のステージ装置。
JP2004131886A 2004-04-27 2004-04-27 検出装置及びステージ装置 Pending JP2005315649A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004131886A JP2005315649A (ja) 2004-04-27 2004-04-27 検出装置及びステージ装置
KR1020067022413A KR100854265B1 (ko) 2004-04-27 2005-04-19 검출장치 및 스테이지장치
PCT/JP2005/007481 WO2005106385A1 (ja) 2004-04-27 2005-04-19 検出装置及びステージ装置
CN 200580021421 CN1977144A (zh) 2004-04-27 2005-04-19 检测装置及台装置
TW094113496A TWI256995B (en) 2004-04-27 2005-04-27 Detector and stage device
US11/588,271 US7502127B2 (en) 2004-04-27 2006-10-27 Sensor device and stage device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004131886A JP2005315649A (ja) 2004-04-27 2004-04-27 検出装置及びステージ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005315649A true JP2005315649A (ja) 2005-11-10

Family

ID=35443245

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004131886A Pending JP2005315649A (ja) 2004-04-27 2004-04-27 検出装置及びステージ装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2005315649A (ja)
CN (1) CN1977144A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI480511B (zh) * 2012-01-27 2015-04-11 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp A bending deformation measuring device for a brake disc in a railway wheel with a brake disc
CN107388993A (zh) * 2017-07-31 2017-11-24 歌尔股份有限公司 一种测试物体两个面垂直度的方法及***
CN107463070A (zh) * 2017-09-22 2017-12-12 深圳市华星光电技术有限公司 曝光用光源***

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5706861B2 (ja) * 2011-10-21 2015-04-22 キヤノン株式会社 検出器、検出方法、インプリント装置及び物品製造方法
CN103777467B (zh) * 2012-10-19 2016-07-06 上海微电子装备有限公司 一种套刻误差测量装置及方法
KR102203118B1 (ko) 2013-01-22 2021-01-15 에이에스엠엘 네델란즈 비.브이. 정전기 클램프
CN104345577B (zh) * 2013-08-09 2017-04-05 上海微电子装备有限公司 对准装置
CN104345579B (zh) * 2013-08-09 2017-06-27 上海微电子装备有限公司 无掩模曝光设备及其信号回馈控制方法
US9612531B2 (en) * 2014-03-21 2017-04-04 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Method of fabricating an integrated circuit with enhanced defect repairability
CN104932204B (zh) * 2014-03-19 2017-08-25 北大方正集团有限公司 光刻机曝光参数的获取方法
CN104375389A (zh) * 2014-10-13 2015-02-25 江苏影速光电技术有限公司 一种多工件台协作直写光刻方法
CN104375391B (zh) * 2014-12-10 2016-08-31 志圣科技(广州)有限公司 一种光刻机的控制方法及装置
US9891428B2 (en) 2015-12-07 2018-02-13 Metal Industries Research & Development Centre Optical measurement system, measurement method for errors of rotating platform, and two dimensional sine wave annulus grating
CN105487345A (zh) * 2016-01-14 2016-04-13 哈尔滨工业大学 基于电制冷片的动磁钢磁浮双工件台矢量圆弧换台方法及装置
CN105758435B (zh) * 2016-04-14 2018-02-09 清华大学深圳研究生院 一种绝对式光栅尺
CN110552123B (zh) * 2018-05-30 2022-07-05 浙江众邦机电科技有限公司 布料检测***、方法、计算机可读存储介质、及电子终端
CN108917799A (zh) * 2018-06-14 2018-11-30 信华科技(厦门)有限公司 一种继电器外盖的正反识别机构及其识别方法
US11143503B2 (en) 2018-08-07 2021-10-12 Kimball Electronics Indiana, Inc. Interferometric waviness detection systems
CN109520428B (zh) * 2018-11-09 2020-01-31 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 一种位移测量光学***

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0481612A (ja) * 1990-07-25 1992-03-16 Sokkia Co Ltd 光学式エンコーダの目盛板及びこの目盛板を用いた光学式エンコーダ
JPH04259817A (ja) * 1990-10-20 1992-09-16 Dr Johannes Heidenhain Gmbh 干渉測定装置
JPH06347291A (ja) * 1993-06-11 1994-12-20 Ono Sokki Co Ltd ロータリエンコーダ
JPH1038549A (ja) * 1996-07-29 1998-02-13 Satoshi Kiyono 移動物体の検出用目盛及びこれを用いた移動物体の検出装置
JPH11223690A (ja) * 1998-02-04 1999-08-17 Canon Inc ステージ装置および露光装置、ならびにデバイス製造方法
JP2003035570A (ja) * 2001-05-18 2003-02-07 Tokyo Seimitsu Co Ltd 回折干渉式リニアスケール

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0481612A (ja) * 1990-07-25 1992-03-16 Sokkia Co Ltd 光学式エンコーダの目盛板及びこの目盛板を用いた光学式エンコーダ
JPH04259817A (ja) * 1990-10-20 1992-09-16 Dr Johannes Heidenhain Gmbh 干渉測定装置
JPH06347291A (ja) * 1993-06-11 1994-12-20 Ono Sokki Co Ltd ロータリエンコーダ
JPH1038549A (ja) * 1996-07-29 1998-02-13 Satoshi Kiyono 移動物体の検出用目盛及びこれを用いた移動物体の検出装置
JPH11223690A (ja) * 1998-02-04 1999-08-17 Canon Inc ステージ装置および露光装置、ならびにデバイス製造方法
JP2003035570A (ja) * 2001-05-18 2003-02-07 Tokyo Seimitsu Co Ltd 回折干渉式リニアスケール

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
高偉、外3名: "マルチスポット光源を用いたサーフェスエンコーダの研究", 精密工学会誌, vol. 第68巻,1号, JPN6009034795, 5 January 2002 (2002-01-05), pages 70 - 74, ISSN: 0001367911 *

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI480511B (zh) * 2012-01-27 2015-04-11 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp A bending deformation measuring device for a brake disc in a railway wheel with a brake disc
CN107388993A (zh) * 2017-07-31 2017-11-24 歌尔股份有限公司 一种测试物体两个面垂直度的方法及***
CN107463070A (zh) * 2017-09-22 2017-12-12 深圳市华星光电技术有限公司 曝光用光源***

Also Published As

Publication number Publication date
CN1977144A (zh) 2007-06-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100854265B1 (ko) 검출장치 및 스테이지장치
KR100818581B1 (ko) 스테이지 장치
JP2005315649A (ja) 検出装置及びステージ装置
Li et al. A six-degree-of-freedom surface encoder for precision positioning of a planar motion stage
CN102681167B (zh) 光学设备、扫描方法、光刻设备和器件制造方法
EP2823361B1 (en) Lithography system and method for processing a target, such as a wafer
Roy et al. Design and characterization of a two-axis, flexure-based nanopositioning stage with 50 mm travel and reduced higher order modes
JP6496734B2 (ja) 半導体検査およびリソグラフィシステムのためのステージ装置
Saito et al. Detection of three-axis angles by an optical sensor
JP5143931B2 (ja) 三次元形状測定装置
Gao et al. A dual-mode surface encoder for position measurement
KR101330468B1 (ko) 삼차원 형상 측정장치
JP4198338B2 (ja) ステージ装置
JP5449263B2 (ja) 製造工程装置
Lee et al. Surface encoder based on the half-shaded square patterns (HSSP)
JP2011145150A (ja) 光学式エンコーダの設計方法
JP2010266330A (ja) 平面モータ
Jywe et al. Developed of a multi-degree of freedoms measuring system and an error compensation technique for machine tools
Horie et al. High-speed positioning of a surface motor-driven planar stage
Gao An XYθZ Planar Motion Stage System Driven by a Surface Motor for Precision Positioning
Gao Surface Encoder for Measurement of In-plane Motion
Ito et al. C017 Design and Testing of a Four-Probe Sensor Head For a Mosaic Grating Surface Encoder
李星輝 Fabrication of scale gratings and application to surface encoders
JP2002292688A (ja) 光学結像素子成形用金型組立調整装置および光学結像素子成形用金型組立調整方法
Gao Planar Motion Stage System Driven by a Surface Motor for Precision Positioning

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070112

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070221

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20070221

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20090403

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20090403

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090714

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091117