JP2005314255A - 抗炎症医薬部外品に好適な皮膚外用剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】 リン脂質小球体が安定に存在できる乳化剤形を提供する。
【解決手段】 ポリグリセリンの脂肪酸エステルを含有するエマルションに、リン脂質小球体を含有させる。前記ポリグリセリンの脂肪酸エステルは、少なくとも2種含有することが好ましく、前記少なくとも2種のポリグリセリンの脂肪酸エステルとしては、デカグリセリンの不飽和脂肪酸エステルと、デカグリセリンの飽和脂肪酸エステルとお組合せが好ましい。前記リン脂質小球体としては、ソフォラフラバノンG、その塩及びオイゲノールから選択される1種乃至は2種以上を内包させることが好ましい。
【化1】
Figure 2005314255

ソフォラフラバノンG
【選択図】 なし

Description

本発明は、皮膚外用剤に関し、更に詳細には、医薬部外品に好適な皮膚外用剤に関する。
皮膚外用剤に於いて、リン脂質小球体に有効成分を内包させて投与する技術は、有効成分の安定性を高め、且つ、吸収性も向上させるので、有用な技術とされている。(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3を参照)しかしながら、界面活性剤やリン脂質と相溶性を有する油性成分の存在するエマルション形態の中で、リン脂質小球体を安定に存在させることには、種々の困難が伴い、その為、リン脂質小球体を利用した経皮吸収促進技術は今ひとつ応用されていない。言い換えれば、リン脂質小球体が安定に存在できる乳化剤形の開発が望まれていたと言える。これまで、この様な乳化系に使用される親水性の界面活性剤としては、主としてポリオキシエチレンが付加した形の非イオン界面活性剤が使用され、これに適宜、脂肪酸石鹸や硫酸エステル系のアニオン性界面活性剤などが組み合わされているのが現状であった。これ以外の親水非イオン界面活性剤としては、ポリオキシブチレンポリグリセリルアルキルエーテルやポリグリセリン脂肪酸エステルなどが存するが、これらとリン脂質を組み合わせてエマルションを作成する技術は存するが(例えば、特許文献4、特許文献5、特許文献6を参照)、リン脂質小球体との組合せは知られていない。又、リン脂質とクジンの組合せ(例えば、特許文献7を参照)、ポリグリセリン脂肪酸エステルとクジンの組合せ(例えば、特許文献8を参照)は既に知られているが、クジンの成分をリン脂質小球体に内包させ、ポリグリセリン脂肪酸エステルを界面活性剤として含有するエマルション系に含有させる技術も、この様な構成を取ることにより、リン脂質小球体を安定にエマルション系に含有させることが可能であることも全く知られていない。
ソフォラフラバノンGについては、マメ科クジンに含有されていることが既に知られている。又、チロシナーゼ阻害作用を有していることも知られている。(例えば、非特許文献1を参照)ソフォラフラバノンGについては、抗菌作用、α−MSH抑制作用等が存することも知られている。(例えば、特許文献9、特許文献10、特許文献11、特許文献12を参照)オイゲノールについては、フトモモ科チョウジノキ(Syzygium aromaticum L.MERR.Et.PERRY)の花及び/又は蕾に存することが知られており、古くより、化粧料に於ける香気成分として、或いは、生薬に於ける健胃生薬として使用されてきている。又、その他の作用としては、不快臭のマスキング作用(例えば、特許文献13を参照)、真皮コラーゲン線維の再構築促進作用(例えば、特許文献14、特許文献15を参照)等が知られている。クジンエキスとチョウジエキスの組合せについては、同様の性質を有する群の選択可能な例に並列して記載された例は存するが(例えば、特許文献16を参照)、両者を組み合わせて含有させた例はないし、通常の溶剤抽出のみでは、ソフォラフラバノンGを高濃度に含有する抽出物は得られにくいので、1)ソフォラフラバノンGを0.0001〜0.1質量%と、2)オイゲノール0.001〜1質量%を含有することを構成とする、皮膚外用剤は存していない。
特開2003−238387号公報 特開2003−113069号公報 特開平5−286824号公報 特開平7−316013号公報 特開2003−63996号公報 特開2001−226221号公報 特開2000−119155号公報 特開2002−47123号公報 特開平08−73364号公報 特開2000−44481号公報 特開2001−220347号公報 特開2003−95852号公報 特開2004−123674号公報 特開2002−104921号公報 特開2002−255781号公報 特開2002−3358号公報 Soo J. Kim et. al. , Biol., Pharm., Bull., 26(9), 1348-1350, (2003)
本発明は、この様な状況下為されたものであり、リン脂質小球体が安定に存在できる乳化剤形を提供することを課題とする。
この様な状況に鑑みて、本発明者らは、リン脂質小球体が安定に存在できる乳化剤形を求めて、鋭意研究努力を重ねた結果、ポリグリセリン脂肪酸エステルを親水性界面活性剤として含有するエマルション系が、その様な性質を有していることを見出し、発明を完成させるに至った。即ち、本発明は以下に示すとおりである。
(1)ポリグリセリンの脂肪酸エステルを含有するエマルションであって、更に、リン脂質小球体を含有することを特徴とする、皮膚外用剤。
(2)前記ポリグリセリンの脂肪酸エステルを少なくとも2種含有することを特徴とする、(1)に記載の皮膚外用剤。
(3)前記少なくとも2種のポリグリセリンの脂肪酸エステルとして、デカグリセリンの不飽和脂肪酸エステルと、デカグリセリンの飽和脂肪酸エステルとを含有することを特徴とする、(2)に記載の皮膚外用剤。
(4)前記リン脂質小球体が、ソフォラフラバノンG、その塩及びオイゲノールから選択される1種乃至は2種以上を内包したものであることを特徴とする、(1)〜(3)何れか1項に記載の皮膚外用剤。
Figure 2005314255
ソフォラフラバノンG
(5)ソフォラフラバノンGを0.00001〜0.1質量%と、2)オイゲノール0.0001〜1質量%をリン脂質小球体に内包する形態で含有することを特徴とする、(1)〜(4)何れか1項に記載の皮膚外用剤。
(6)前記リン脂質小球体の壁を構成するリン脂質が、水素添加ダイズリン脂質を含有することを特徴とする、(1)〜(5)何れか1項に記載の皮膚外用剤。
(7)更に、グリチルリチン酸、グリチルレチン酸アルキル及びそれらの塩から選択される1種乃至は2種以上を含有することを特徴とする、(1)〜(6)何れか1項に記載の皮膚外用剤。
(8)前記グリチルリチン酸、グリチルレチン酸アルキル及びそれらの塩から選択される1種乃至は2種以上の含有量が、0.01〜0.5質量%であることを特徴とする、(7)に記載の皮膚外用剤。
(9)抗炎症作用を訴求した医薬部外品であることを特徴とする、(7)又は(8)に記載の皮膚外用剤。
(10)表示に於いて、炎症を鎮める作用を訴求した医薬部外品である旨の表示と、その使用方法に於いて、適量を取り、軽い炎症のある部位にカット綿などに含ませ、それを軽く擦過、押し当て動作により、塗布して使用される旨と、前記塗布により、炎症を鎮める旨の表示と、前記操作により、ひりひり感や火照り感を感じた場合には直ちに使用を止める旨の表示を構成としていることを特徴とする、(9)に記載の皮膚外用剤。
本発明によれば、リン脂質小球体が安定に存在できる乳化剤形を提供することができる。
(1)本発明の皮膚外用剤の必須成分であるポリグリセリンの脂肪酸エステル
本発明の皮膚外用剤は、必須成分としてポリグリセリンの脂肪酸エステルを含有することを特徴とする。本発明の皮膚外用剤で使用できるポリグリセリンの脂肪酸エステルとしては、皮膚外用剤で使用されているものであれば特段の限定無く使用することが出来るが、これを構成するポリグリセリン部分としては、グリセリンの重合度が5〜15のものが好ましく、7〜12のものが特に好ましい。これは、親水性界面活性剤としての役割をポリグリセリンの脂肪酸が担うことが好ましいため、親水性界面活性剤として作用するだけの親水基部分が存することが好ましいためである。又、脂肪酸残基としては、通常知られているものであれば、特段の限定無く使用することが出来、例えば、炭素数10〜30の直鎖脂肪酸残基、分岐鎖を有する脂肪酸残基、環状構造を有する脂肪酸残基、不飽和結合を有する脂肪酸残基などが好ましく例示でき、具体的には、例えば、ラウリン酸残基、ミリスチン酸残基、パルミチン酸残基、ステアリン酸残基、ベヘン酸残基、イソステアリン酸残基、オクチルドデカン酸残基、オレイン酸残基、リノール酸残基、リノレイン酸残基などが好ましく例示できる。より好ましいものとしては、ラウリン酸残基、ステアリン酸残基、イソステアリン酸残基或いはオレイン酸残基などが例示できる。又、1分子あたりの平均の脂肪酸残基の存在数は、1〜5が好ましく、1〜4がより好ましい。本発明の皮膚外用剤では、かかるポリグリセリンの脂肪酸エステルは、唯一種を含有させることも出来るし、二種以上を組み合わせて含有させることも出来る。より好ましい形態は、前記ポリグリセリンの脂肪酸エステルを少なくとも2種含有させる形態であり、かかる二種以上には脂肪酸残基の異なるもの、脂肪酸残基の平均の付加数の異なるものを共存させることが好ましい。本発明の皮膚外用剤に於ける、前記ポリグリセリンの脂肪酸エステルの好ましい含有量は、総量で、皮膚外用剤全量に対して、1〜10質量%であり、より好ましくは3〜7質量%である。これは、少なすぎると、エマルションを形成しない場合が存し、多すぎると、エマルションの安定性を損なう場合が存するからである。
(2)本発明の皮膚外用剤の必須成分であるリン脂質小球体
本発明の皮膚外用剤は、リン脂質小球体を必須成分として含有することを特徴とする。かかるリン脂質小球体の壁を構成する成分としては、これを構成するリン脂質の内、80〜95質量%を、より好ましくは、85〜90質量%が水素添加リン脂質になるように調整することが好ましく、更に、全リン脂質量に対して、5〜20質量%、より好ましくは10〜15質量%のスフィンゴ糖脂質を含有させることが好ましい。又、かかるリン脂質小球体には、種々の有効成分を内包させることが出来、それにより、有効成分の経皮吸収を高めることが出来る。この様な有効成分としては、化粧品などの皮膚外用剤で使用されているものであれば特段の限定無く適用できるが、特に好ましくは、ソフォラフラバノンGとオイゲノールである。本発明の皮膚外用剤における、ソフォラフラバノンG及び/又はその塩の好ましい含有量は、0.00001〜0.1質量%、より好ましくは0.00002〜0.0005質量%である。ソフォラフラバノンGは、クジンの植物体の乾燥物1Kg中に、10〜50mgが含有されており、水などを抽出溶媒に使用するとこの成分は溶出しにくく、通常エタノールなどで抽出を行い、溶媒を除去すると0.01〜0.05質量%のソフォラフラバノンGを含有するアモルファスが得られる。かかる抽出物を酢酸エチルと水で液液抽出し、酢酸エチル相を濃縮することにより、0.1〜1質量%のソフォラフラバノンGを含むアモルファスが得られる。更に、このものをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒クロロホルム、クロロホルム・メタノール混液)で分画精製することにより、ソフォラフラバノンGを30〜50質量%含有する分画を得ることが出来る。クジンより、エタノールで抽出を行うにあたり、使用する植物体の部位としては、根茎が特に好ましく例示できる。抽出は、植物体を細切等して、細かくし、これに1〜10質量倍の溶媒を加え、室温であれば数日間、沸点付近の温度であれば数時間、適宜攪拌を加えて浸漬すればよい。その後、室温まで冷却し、しかる後、所望により濾過で不溶物を除去した後、減圧濃縮することにより、アモルファスが得られる。このものの分画精製にあたっては、その状況を薄層クロマトグラフィー等でチェックしながら行うことが好ましく、このものは展開溶媒をクロロホルム(95容量部)とメタノール(5容量部)の混液とした場合、Rf0.1程度のところにスポットして現れる。この様なマメ科クジンのエキスの分画・精製物の形態でソフォラフラバノンGを、前記の量比になるように、含有させることが本発明では好ましい。含有させるに際しては、後記オイゲノールとともに、リン脂質小球体に内包させて含有させることが特に好ましい。本発明の皮膚外用剤において、ソフォラフラバノンGは、後記オイゲノールとともに働いて、暴走している炎症因子を鎮静させ、炎症の悪循環を絶ち、生体の傷害累積を予防する作用を発揮する。この様な作用は、リン脂質小球体内包の形態に於いて、ソフォラフラバノンGの皮膚外用剤に於ける含有量が0.0001質量%未満では、明確に現れない場合が存し好ましくなく、0.01質量%を越えて含有させても効果が頭打ちになる場合が存し、好ましくない。以下に、この様な量比のソフォラフラバノンGを含有させるのに好適な抽出精製物の製造例を示す。本発明の皮膚外用剤では、かかるソフォラフラバノンGを全量リン脂質小球体の内部に内包して含有することが好ましい。
<製造例1>
マメ科クジンの根茎の乾燥物1Kgを細切し、これに10lのエタノールを加え、3時間、攪拌下、加熱還流し、室温まで冷却後、減圧濃縮した。このものに2lの水と2lの酢酸エチルとを加え、可溶化し、液液抽出を行った。酢酸エチル相を取り、濃縮し、105gのアモルファスを得た。このものの中に含まれるソフォラフラバノンGを定量したところ、0.9質量%であった。(ODSカラム4.6mm×150mm、カラム温度40℃、溶出溶媒30%アセトニトリル水溶液、流速1ml/分、検知紫外部220nm、標準物質を用いた絶対検量線による定量)シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム、クロロホルム・メタノール混液を溶出溶媒)で精製したところ、38質量%のソフォラフラバノンGを含有するアモルファスが1.2g得られた。このものを200mlの60%1,3−ブタンジオール水溶液に溶解させ、希釈液1とした。
皮膚外用剤は、オイゲノールを必須成分として、0.0001〜1質量%、より好ましくは0.001〜1質量%含有することが好ましい。かかる成分は、この様な含有量において、前記ソフォラフラバノンGとともに働いて、暴走している炎症因子を鎮静させ、炎症の悪循環を絶ち、生体の傷害累積を予防する作用を発揮する。オイゲノールは香料成分として、香粧品の分野で古くから使用されていた成分であり、市販品も存し、その入手は容易である。又、このものを多く含む、チョウジなどのエキスは香粧品分野で一般的に使用されている。本発明の皮膚外用剤に於いて、かかる成分は、オイゲノール自体を含有させることも出来るし、例えばチョウジの抽出物の様に、オイゲノールを含有する生薬の抽出物の形態で含有することも出来る。特に好ましいものは、チョウジの抽出物の形態で含有させることであり、これは、後記実施例に示す如く、チョウジエキスのオイゲノール以外の成分に、オイゲノールの作用を高める物質が存すると思われるためである。チョウジより、本発明の皮膚外用剤に好適な抽出物を製造する方法は、例えば、生薬の丁子である、フトモモ科のチョウジノキの蕾の乾燥物1質量部あたり、1〜50質量部の溶剤を加え、常温であれば数日間、沸点付近の温度であれば数時間浸漬し、室温まで冷却し、必要に応じて、濾過などして不溶物を除去し、用いればよい。かかる抽出のために用いる溶剤としては、極性溶媒が好ましく、極性溶媒としては、エタノールなどのアルコール或いは水がより好ましく例示できる。特に好ましいものは、含水アルコールであり、該含水量としては、5〜20容量%の含水量が好ましい。これは、アルコール濃度が高すぎると、好ましいオイゲノール以外の共存物質を溶出させることが出来なくなる場合が存し、含水量が多すぎると、オイゲノールの抽出効率が低下する場合が存するためである。この様な抽出により、丁子1Kgあたり、200〜500gのオイゲノールを含有する抽出物が得られる。以下に、製造例を示す。
<製造例2>
チョウジノキの蕾の乾燥物1Kgに5lの85%エタノール(15%含水)を加え、3時間加熱還流した。室温まで冷却した後、濾過により不溶物を取り除き、減圧濃縮し、抽出物を215g得た。このものにはオイゲノールが87.7質量%含有されていた。
かかる、オイゲノールは前記ソフォラフラバノンGとともに、リン脂質小球体に内包させて、しかる後に皮膚外用剤に含有させることが好ましい。
前記ソフォラフラバノンGやオイゲノールをリン脂質小球体に内包させる方法としては、通常知られている方法によって行えば良く、例えば、リン脂質を予め多価アルコールなどに溶解させて、これを水を含む内水相に徐々に加えエマルションを作成し、エクストルーダーやマイクロフルイダイザーと言った高圧乳化機を利用して、小球体の系を均一に整えればよい。
(3)本発明の皮膚外用剤
本発明の皮膚外用剤は、前記必須成分含有し、高線量の紫外線照射によって誘起される、持続的に悪循環を重ねる炎症を抑え、高線量の紫外線照射によって起こる炎症による傷害をより軽微なものにする作用を有する。この様な効果により、炎症の長期化によって生ずる、炎症因子を原因とする、生体攻撃反応を軽度に抑えることが出来、生体ダメージを軽微なものにすることが出来る。本発明の皮膚外用剤に於いては、前記の必須成分以外に、紫外線障害に対して使用される有効成分を含有することが好ましく、該有効成分としては、例えば、インドメタシン、ケトプロフェン、グリチルリチン酸及び/又はその塩、グリチルレチン酸及び/又はそのエステル等の抗炎症剤などが好適に例示できる。前記抗炎症剤としてはグリチルリチン酸及び/又はその塩、グリチルレチン酸及び/又はそのアルキルエステルがより好ましい。グリチルリチン酸及び/又はその塩としては、グリチルリチン酸ジカリウムが好ましく、グリチルレチン酸アルキル及び/又はその塩としては、グリチルレチン酸ステアリルが好ましい。かかる成分は、医薬部外品の有効成分として知られている成分であり、これらの成分を安定に配合できれば、これらの成分を所定量含有することにより、抗炎症作用を訴求した医薬部外品とすることが出来る。これは高線量の紫外線照射でも安定であり、且つ、安全であるためである。かかる成分の好ましい含有量は、皮膚外用剤全量に対して、総量で0.01〜0.5質量%であり、0.03〜0.1質量%である。これは、少なすぎると効果を奏さない場合が存し、多すぎても効果が頭打ちになる場合が存するからである。
本発明の皮膚外用剤に於いては、前記の成分以外に、通常化粧料や皮膚外用医薬で使用される任意成分を含有することが出来る。この様な任意成分としては、例えば、マカデミアナッツ油、アボガド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、液状ラノリン、硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等のオイル、ワックス類、流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、オゾケライト、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類、オレイン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸等の高級脂肪酸類、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール等、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット等の合成エステル油類、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等のシリコーン油等の油剤類、脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類、イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類、ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等)、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE−グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等)、POEアルキルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類、ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、2,4−ヘキシレングリコール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール等の多価アルコール類、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等の保湿成分類、グアガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、ペクチン、マンナン、デンプン、キサンタンガム、カードラン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、グリコーゲン、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、ムコイチン硫酸、ヒドロキシエチルグアガム、カルボキシメチルグアガム、デキストラン、ケラト硫酸,ローカストビーンガム,サクシノグルカン,カロニン酸,キチン,キトサン、カルボキシメチルキチン、寒天、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、ベントナイト等の増粘剤、表面を処理されていても良い、マイカ、タルク、カオリン、合成雲母、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸(シリカ)、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の粉体類、表面を処理されていても良い、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化コバルト、群青、紺青、酸化チタン、酸化亜鉛の無機顔料類、表面を処理されていても良い、雲母チタン、魚燐箔、オキシ塩化ビスマス等のパール剤類、レーキ化されていても良い赤色202号、赤色228号、赤色226号、黄色4号、青色404号、黄色5号、赤色505号、赤色230号、赤色223号、橙色201号、赤色213号、黄色204号、黄色203号、青色1号、緑色201号、紫色201号、赤色204号等の有機色素類、ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー等の有機粉体類、パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、糖系紫外線吸収剤、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤類、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類、ビタミンA又はその誘導体、ビタミンB6塩酸塩,ビタミンB6トリパルミテート,ビタミンB6ジオクタノエート,ビタミンB2又はその誘導体,ビタミンB12,ビタミンB15又はその誘導体等のビタミンB類、α−トコフェロール,β−トコフェロール,γ−トコフェロール,ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン、ピロロキノリンキノン等のビタミン類などが好ましく例示できる。これらの内、本発明の皮膚外用剤に於いては、リン脂質小球体の安定性を高める意味で、ポリオキシエチレンが付加した非イオン界面活性剤の含有は、多くとも1質量%より好ましくは0.7質量%に抑えておくことが好ましい。これらを常法に従って処理することにより、本発明の皮膚外用剤は製造することが出来る。
以下に、実施例を挙げて、本発明について、更に詳細に説明を加えるが、本発明がかかる実施例にのみ限定されないことは言うまでもない。
以下に示す処方に従って、本発明の皮膚外用剤である乳液1(化粧料;抗炎症を訴求した医薬部外品)を作成した。乳液の作成に先立ち、予め、これに配合するリン脂質小球体を作成した。即ち、イ)、ロ)の成分を70℃に加熱し、イ)に徐々に、攪拌下ロ)を加え、粗エマルションを作成し、これを高圧乳化機である「マイクロフルイダイザー」(MFI社製)で処理し、小球体を整え、攪拌冷却して乳液作成のための中間仕掛品とした。次に、ハ)、ニ)の成分をそれぞれ80℃に加熱し、ハ)に攪拌下、徐々にニ)を加え、攪拌冷却し、40℃のところで、ホ)のリン脂質小球体を加え、室温まで冷却し、乳液を得た。
(リン脂質小球体1)
イ)
水素添加ダイズリン脂質 2.1質量%
ダイズリン脂質 0.3質量%
スフィンゴ糖脂質 0.3質量%
グリセリン 21.4質量%
1,3−ブタンジオール 14.2質量%
希釈液1(製造例1) 0.3質量%
(ソフォラフラバノンG0.000684%)
抽出物(製造例2) 0.3質量%
(オイゲノール0.2631質量%)
ローヤルゼリー1,3−ブタンジオール抽出物 3 質量%
ロ)
ダイズ蛋白 0.3質量%
ダイズイソフラボン配糖体 3 質量%
水 54.8質量%
ハ)
スクワラン 8 質量%
N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)
「エルデュウPS−203」(味の素株式会社製) 5 質量%
マカデミアナッツ油 2 質量%
ステアリルアルコール 2.5質量%
ステアリン酸 1 質量%
グリチルレチン酸ステアリル10%水溶液 0.5質量%
水素添加リン脂質 0.2質量%
ニ)
デカグリセリントリステアレート 2 質量%
デカグリセリンモノオレート 2 質量%
メチルパラベン 0.3質量%
フェノキシエタノール 0.3質量%
グリセリン 53.7質量%
ジグリセリン 3 質量%
マルメロ抽出物 2 質量%
POE(20)ベヘニルエーテル 0.5質量%
1,3−ブタンジオール 8 質量%
水 5.5質量%
ホ)
リン脂質小球体1 3.5質量%
(ソフォラフラバノンG0.0000228質量%含有、
オイゲノール0.088質量%含有)
<試験例1>
乳液1の炎症に対する作用を、パネラー5名を用いて確かめた。即ち、パネラーの背部に2cm×3cmの部位を3つ作成し、この内2カ所に予め求めてあった最少紅斑線量(MED)の1.8倍の紫外線(光源SEランプ)を照射し、その2日後に経皮的水分散逸量(TEWL)が増加しているのを確認した後、その内の3カ所に検体を投与した。検体は、1つが乳液1であり、残りの1カ所は照射対照とし、非照射部位は無処置対照とした。投与後24時間に再びTEWLを計測した。結果を表1に示す。これより、本発明の皮膚外用剤によれば、速やかに紫外線照射の悪影響を鎮静できることが判る。即ち、リン脂質小球体に有効成分を含有させることにより、その経皮吸収性が高まっていることが確認できた。
Figure 2005314255
<試験例2>
乳液1に於ける、リン脂質小球体の安定性を確かめた。即ち、乳液1を40℃に1ヶ月保存し、顕微鏡下観察し、リン脂質小球体の形状を観察した。観察の指標は、顕微鏡下の5視野における、全小球体数に対する、正常な形状の小球体の百分率を用いた。同時に、デカグリセリントリステアレートとデカグリセリンモノオレートとをPOE(20)ベヘニルエーテルに置換した比較例1も同様に調整し、安定性試験を行った。結果を表2に示す。これより本発明の皮膚外用剤に於いてはリン脂質小球体の安定性が優れており、この安定性がポリグリセリンの脂肪酸エステルに由来するものであることが判る。
Figure 2005314255
実施例1と同様に、下記処方に従って、乳液2を作成し、試験例2と同様に安定性試験を行った。40℃、1ヶ月保存後の正常な小球体の割合は、95.3%であり、二種のポリグリセリンの脂肪酸エステルを含有させる形態が好ましいことが判った。
(リン脂質小球体1)
イ)
水素添加ダイズリン脂質 2.1質量%
ダイズリン脂質 0.3質量%
スフィンゴ糖脂質 0.3質量%
グリセリン 21.4質量%
1,3−ブタンジオール 14.2質量%
希釈液1(製造例1) 0.3質量%
(ソフォラフラバノンG0.00002394質量%含有、
抽出物(製造例2) 0.3質量%
(オイゲノール0.2631質量%)
ローヤルゼリー1,3−ブタンジオール抽出物 3 質量%
ロ)
ダイズ蛋白 0.3質量%
ダイズイソフラボン配糖体 3 質量%
水 54.8質量%
ハ)
スクワラン 8 質量%
N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)
「エルデュウPS−203」(味の素株式会社製) 5 質量%
マカデミアナッツ油 2 質量%
ステアリルアルコール 2.5質量%
ステアリン酸 1 質量%
グリチルレチン酸ステアリル10%水溶液 0.5質量%
水素添加リン脂質 0.2質量%
ニ)
デカグリセリンモノオレート 4 質量%
メチルパラベン 0.3質量%
フェノキシエタノール 0.3質量%
グリセリン 53.7質量%
ジグリセリン 3 質量%
マルメロ抽出物 2 質量%
POE(20)ベヘニルエーテル 0.5質量%
1,3−ブタンジオール 8 質量%
水 5.5質量%
ホ)
リン脂質小球体1 3.5質量%
(ソフォラフラバノンG0.00002394質量%含有、
オイゲノール0.088質量%含有)
実施例1と同様に、下記処方に従って、乳液3を作成し、試験例2と同様に安定性試験を行った。40℃、1ヶ月保存後の正常な小球体の割合は、96.2%であり、少なくとも二種のポリグリセリンの脂肪酸エステルとして、不飽和脂肪酸のエステルと飽和脂肪酸のエステルと組み合わせて含有させる形態が好ましいことが判った。
(リン脂質小球体1)
イ)
水素添加ダイズリン脂質 2.1質量%
ダイズリン脂質 0.3質量%
スフィンゴ糖脂質 0.3質量%
グリセリン 21.4質量%
1,3−ブタンジオール 14.2質量%
希釈液1(製造例1) 0.3質量%
(ソフォラフラバノンG0.000684%)
抽出物(製造例2) 0.3質量%
(オイゲノール0.2631質量%)
ローヤルゼリー1,3−ブタンジオール抽出物 3 質量%
ロ)
ダイズ蛋白 0.3質量%
ダイズイソフラボン配糖体 3 質量%
水 54.8質量%
ハ)
スクワラン 8 質量%
N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)
「エルデュウPS−203」(味の素株式会社製) 5 質量%
マカデミアナッツ油 2 質量%
ステアリルアルコール 2.5質量%
ステアリン酸 1 質量%
グリチルレチン酸ステアリル10%水溶液 0.5質量%
水素添加リン脂質 0.2質量%
ニ)
デカグリセリンモノステアレート 2 質量%
デカグリセリントリステアレート 2 質量%
メチルパラベン 0.3質量%
フェノキシエタノール 0.3質量%
グリセリン 53.7質量%
ジグリセリン 3 質量%
マルメロ抽出物 2 質量%
POE(20)ベヘニルエーテル 0.5質量%
1,3−ブタンジオール 8 質量%
水 5.5質量%
ホ)
リン脂質小球体1 3.5質量%
(ソフォラフラバノンG0.00002394質量%含有、
オイゲノール0.088質量%含有)
本発明は、リン脂質小球体を安定に配合した皮膚外用剤に応用できる。

Claims (10)

  1. ポリグリセリンの脂肪酸エステルを含有するエマルションであって、更に、リン脂質小球体を含有することを特徴とする、皮膚外用剤。
  2. 前記ポリグリセリンの脂肪酸エステルを少なくとも2種含有することを特徴とする、請求項1に記載の皮膚外用剤。
  3. 前記少なくとも2種のポリグリセリンの脂肪酸エステルとして、デカグリセリンの不飽和脂肪酸エステルと、デカグリセリンの飽和脂肪酸エステルとを含有することを特徴とする、請求項2に記載の皮膚外用剤。
  4. 前記リン脂質小球体が、ソフォラフラバノンG、その塩及びオイゲノールから選択される1種乃至は2種以上を内包したものであることを特徴とする、請求項1〜3何れか1項に記載の皮膚外用剤。
    Figure 2005314255
    ソフォラフラバノンG
  5. ソフォラフラバノンGを0.00001〜0.1質量%と、2)オイゲノール0.0001〜1質量%をリン脂質小球体に内包する形態で含有することを特徴とする、請求項1〜4何れか1項に記載の皮膚外用剤。
  6. 前記リン脂質小球体の壁を構成するリン脂質が、水素添加ダイズリン脂質を含有することを特徴とする、請求項1〜5何れか1項に記載の皮膚外用剤。
  7. 更に、グリチルリチン酸、グリチルレチン酸アルキル及びそれらの塩から選択される1種乃至は2種以上を含有することを特徴とする、請求項1〜6何れか1項に記載の皮膚外用剤。
  8. 前記グリチルリチン酸、グリチルレチン酸アルキル及びそれらの塩から選択される1種乃至は2種以上の含有量が、0.01〜0.5質量%であることを特徴とする、請求項7に記載の皮膚外用剤。
  9. 抗炎症作用を訴求した医薬部外品であることを特徴とする、請求項7又は8に記載の皮膚外用剤。
  10. 表示に於いて、炎症を鎮める作用を訴求した医薬部外品である旨の表示と、その使用方法に於いて、適量を取り、軽い炎症のある部位にカット綿などに含ませ、それを軽く擦過、押し当て動作により、塗布して使用される旨と、前記塗布により、炎症を鎮める旨の表示と、前記操作により、ひりひり感や火照り感を感じた場合には直ちに使用を止める旨の表示を構成としていることを特徴とする、請求項9に記載の皮膚外用剤。
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