JP2005311145A - 露光装置、露光方法、デバイス製造方法、パターン形成装置および位置合わせ方法 - Google Patents

露光装置、露光方法、デバイス製造方法、パターン形成装置および位置合わせ方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005311145A
JP2005311145A JP2004127620A JP2004127620A JP2005311145A JP 2005311145 A JP2005311145 A JP 2005311145A JP 2004127620 A JP2004127620 A JP 2004127620A JP 2004127620 A JP2004127620 A JP 2004127620A JP 2005311145 A JP2005311145 A JP 2005311145A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pattern
exposure
processed
exposure apparatus
mark
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004127620A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuyuki Harumi
和之 春見
Hirohisa Ota
裕久 太田
Eigo Kawakami
英悟 川上
Taku Nakamura
卓 中村
Toshinobu Tokita
俊伸 時田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2004127620A priority Critical patent/JP2005311145A/ja
Priority to US11/112,901 priority patent/US20050248659A1/en
Publication of JP2005311145A publication Critical patent/JP2005311145A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F9/00Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically
    • G03F9/70Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically for microlithography
    • G03F9/7003Alignment type or strategy, e.g. leveling, global alignment
    • G03F9/7007Alignment other than original with workpiece
    • G03F9/7015Reference, i.e. alignment of original or workpiece with respect to a reference not on the original or workpiece
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70216Mask projection systems
    • G03F7/70283Mask effects on the imaging process
    • G03F7/70291Addressable masks, e.g. spatial light modulators [SLMs], digital micro-mirror devices [DMDs] or liquid crystal display [LCD] patterning devices

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

【課題】 デバイス設計に制約を生じることなく、高い重ね合わせ精度を達成することができる露光装置及び方法を提供する。
【解決手段】 所望のパターンを投影光学系を介して被処理体に露光する露光装置であって、複数の画素を有し、前記複数の画素を駆動させて前記所望のパターンを形成するパターン形成手段を備え、前記パターン形成手段は、前記所望のパターンと前記被処理体の相対的な位置を合わせるための位置合わせマークを、前記所望のパターンが形成される面と略同一面上に有することを特徴とする露光装置を提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、一般には、露光装置及び方法に係り、特に、IC、LSIなどの半導体チップ、液晶パネルなどの表示素子、磁気ヘッドなどの検出素子、CCDなどの撮像素子といった各種デバイス、マイクロメカニクスで用いる微細パターンの製造に用いられる露光装置及び方法に関する。本発明は、マイクロミラーアレイなどの空間変調素子(パターン形成手段)を用いたマスクレス型の露光装置に好適である。さらには、スクリーン上に画像を表示するプロジェクタなどの投射型画像表示装置(パターン形成装置)にも好適である。
半導体集積回路は、巨大なパーソナルコンピュータ市場が牽引力となって急速に微細化が進んでおり、現在、90nmのデザインルールを達成している。パーソナルコンピュータに使用される中央演算装置(MPU)やメモリ(DRAM)は、汎用性が高く、市場も大きいため、非常に多数のデバイスが生産されている。また、MPUやメモリは、パーソナルコンピュータのメーカー及び型式が違っても同じデバイスが使用されているため、同一の半導体デバイスが大量に生産されている。
一方、デジタルテレビ、多機能な携帯電話、ネットワークなどの普及に伴い、今後は、情報家電が半導体デバイスの最も大きな市場となると予測される。情報家電は、それぞれのメーカー及び型式によって独自の半導体デバイス(システムLSI)が使用されているため、非常に多種のデバイスが生産されることになる。更に、情報家電は、消費者のニーズに合わせて設計、生産する。従って、消費者のニーズは一様でないため、様々な製品を生産する必要があり、一機種の生産台数は限られることになる。また、個人のニーズは非常に流動的であり、消費者のニーズに合わせてタイミングよく市場に製品を投入していくことが求められる。
MPUやメモリに代表される従来の半導体デバイスは、同一のものを大量に、長期間に渡って生産することができたが、情報家電の半導体デバイス(システムLSI)は、多種少量を短期間に、且つ、市場投入のタイミングを逃すことなく生産することが要求される。
半導体デバイスを生産する際に重要な技術であるリソグラフィー(焼き付け)技術としては、マスク(レチクル)に描画された回路パターンを投影光学系によってウェハ等に投影して回路パターンを転写する投影露光装置が従来から使用されている。かかる投影露光装置は、半導体デバイスの微細化及び高集積化に対応し、例えば、位相シフトマスクの導入などによって、現在では、露光波長よりも小さなパターンを転写することができる。なお、位相シフトマスクは、従来のマスク(バイナリマスク)に比べて複雑であるため、高価なものとなっている。
同一のデバイスを大量に生産する場合、マスクコストはデバイス一つ当たりに換算すると小さなものとなるが、生産量の少ないシステムLSIを生産する場合では、マスクコストの比率が大きく、高価なマスク(位相シフトマスクなど)を使用すると、デバイスが高価なものとなってしまう。情報家電は、従来の家電電化製品と同様に価格競争が激しいため、高価な半導体デバイスを使用することは避けたい。
そこで、システムLSIの生産においては、直接描画方式の露光装置(以下、「マスクレス露光装置」と称する。)を用いることが着目されている。マスクレス露光装置は、マスクを使用しないため、デバイスの回路設計を行った後、マスクを製作することなくデバイスの生産を開始することができる。そのため、マスクコストの削減だけではなく、デバイスの生産時間も短縮することが可能である。
マスクレス露光装置としては、例えば、電子ビーム露光装置がある。しかし、電子ビーム露光装置は、スループットが非常に低いため、実際のデバイス生産に使用することができず、レチクルライタの描画や先端デバイスの研究開発など限られた用途でしか使用されていないのが現状である。そこで、予め内蔵してあるパターンを一括露光することでスループットを向上させる電子ビーム露光装置などが提案されている。
一方、従来の露光装置と同様な光源を用いたマスクレス露光装置も提案されている(例えば、特許文献1参照。)。これは、マイクロミラーを多数配置した空間変調素子を従来の露光装置のマスクに相当する位置に配置し、かかる空間変調素子によって回路パターンを生成することでマスクレスを実現するものである。具体的には、数千個の10μm程度のマイクロミラーの駆動を制御する(各マイクロミラーの傾きにより光の反射を制御する)ことで回路パターンを生成し、かかる回路パターンを縮小投影することで転写を行う。電子ビーム露光装置は、ウェハを真空雰囲気に配置する必要があったが、空間変調素子を用いた露光装置は大気中で露光が可能であるため、真空装置などが不要となるメリットもある。
また、システムLSIは、ウェハ上に回路パターンを何層も重ねることで製造されるため、微細なパターンと下層との位置あわせ(重ね合わせ)において、非常に高い精度が求められている。そこで、集光されたスポットビームを用いて露光を行う際に、下地の歪に沿って描画位置を補正することによって高い重ね合わせ精度を達成する方法が種々提案されている。例えば、下地ウェハの回路パターン内に格子状に配置した歪計測用マークから歪データ(下地転写に用いた露光装置の光学系の歪と露光後のプロセスによって生じる歪)を取得し、かかる歪に基づいて電子ビームの露光位置を補正する(例えば、特許文献2参照。)。
米国特許第5330878号 特開昭62−58621号公報
しかしながら、空間変調素子を用いた露光装置に関しては、現在まで下地ウェハと描画すべきパターンとの位置合わせ(重ね合わせ)方法が開示されていない。
また、従来の位置合わせ方法では、下地ウェハの各チップパターン内に、本来のデバイスの機能には不要である歪計測用マークを配置する必要があるため、デバイス設計に制約が生じてしまうという問題がある。
そこで、本発明は、デバイス設計に制約を生じることなく、高い重ね合わせ精度を達成することができる露光装置及び方法を提供することを例示的目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一側面としての露光装置は、所望のパターンを投影光学系を介して被処理体に露光する露光装置であって、複数の画素を有し、前記複数の画素を駆動させて前記所望のパターンを形成するパターン形成手段を備え、前記パターン形成手段は、前記所望のパターンと前記被処理体の相対的な位置を合わせるための位置合わせマークを、前記所望のパターンが形成される面と略同一面上に有することを特徴とする。
本発明の別の側面としての露光装置は、所望のパターンを投影光学系を介して被処理体に露光する露光装置であって、複数の画素を有し、前記複数の画素を駆動させて前記所望のパターンを形成するパターン形成手段を備え、前記パターン形成手段側には、前記所望のパターンと前記被処理体の相対的な位置合わせを行うための第1の位置合わせマークを、前記パターン形成手段のパターン形成面と略同一面上に配置し、前記被処理体側には、前記所望のパターンと前記被処理体の相対的な位置合わせを行うための第2の位置合わせマークを、前記投影光学系の焦点面と略同一面上に配置することを特徴とする。
本発明の更に別の側面としての露光方法は、複数の画素を駆動させて形成される第1のパターンを、被処理体に形成された第2のパターンと整合するように露光する露光方法であって、理想位置に対する前記第2のパターンのずれ量を補正データとして格納するステップと、前記補正データを基に、前記第1のパターンを形成するステップとを有することを特徴とする。
本発明の更に別の側面としての露光装置は、上述の露光方法を行うことができる露光モードを有することを特徴とする。
本発明の更に別の側面としてのデバイス製造方法は、上述の露光装置を用いて被処理体を露光するステップと、露光された前記被処理体を現像するステップとを有することを特徴とする。
本発明の更に別の側面としてのパターン生成装置は、複数の画素を有し、前記複数の画素を駆動させて所望のパターンを形成するパターン形成装置であって、前記パターンを形成する面と略同一面上に、前記所望のパターンの位置の基準となるマークを有することを特徴とする。
本発明の更に別の側面としての位置合わせ方法は、複数の画素を有し、前記複数の画素を駆動させて所望のパターンを形成するパターン形成手段を備え前記所望のパターンを投影光学系を介して被処理体に露光する露光装置における前記所望のパターンと前記被処理体の位置合わせ方法であって、前記被処理体を載置するステージ上に設けられ、前記被処理体の被処理面と略同一面上に配置された基準マークと、前記パターン形成手段のパターン形成面と略同一面上に配置された位置合わせマークとが合致する際の前記ステージの位置を取得する第1の取得ステップと、前記基準マークの位置が、前記被処理体の位置を計測する計測手段の計測基準位置に合致する際の前記ステージの位置を取得する第2の取得ステップと、前記第1の取得ステップで取得された結果および前記第2の取得ステップで取得された結果に基づいてオフセットを算出する算出ステップと、前記オフセットを基に、前記計測手段の計測結果を用いて前記所望のパターンと前記被処理体の相対的な位置合わせを行うステップとを有することを特徴とする。
本発明の更なる目的又はその他の特徴は、以下、添付図面を参照して説明される好ましい実施例によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、デバイス設計に制約を生じることなく、高い重ね合わせ精度を達成することができる露光装置及び方法を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の一側面としての露光装置1を説明する。なお、各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。ここで、図1は、本発明の露光装置1の構成を示す概略断面図である。
露光装置1は、空間変調素子(パターン形成手段)としてのマイクロミラーアレイによって形成した回路パターン(半導体集積回路)をウェハに露光するマスクレス型の投影露光装置である。即ち、露光装置1は、マスクを用いる露光装置のマスクに相当する位置にマイクロミラーアレイを配置し、ミラーの傾きによって反射又は遮光を選択することで回路パターンを形成する。かかる露光装置は、サブミクロンやクオーターミクロン以下の、例えば、システムLSIのリソグラフィー工程に好適である。
露光装置1は、図1に示すように、照明装置10と、ビームスプリッタ20と、投影光学系30と、ウェハ40を載置するウェハステージ50と、オフアクシススコープ(計測手段)60と、マイクロミラーアレイ100と、ミラー駆動機構130と、アライメントスコープ(検出手段)150と、制御部170とを有する。
また、露光装置1は、装置全体を支持するステージ定盤SSPと、フレームFMと、除振器NVMとを有する。ステージ定盤SSPは、後述するウェハステージ50の移動の基準面にもなっている。フレームFMは、ステージ定盤SSPに配置された光学系などを支持する。除振器NVMは、ステージ定盤SSPの下部に設置され、床面からの振動を遮断する。
照明装置10は、転写用の回路パターンを形成するマイクロミラーアレイ100を照明し、光源部12と、照明光学系14とを有する。
光源部12は、例えば、光源としては、波長約193nmのArFエキシマレーザー、波長約248nmのKrFエキシマレーザーなどを使用することができるが、光源の種類はエキシマレーザーに限定されず、例えば、波長約157nmのFレーザーや波長20nm以下のEUV(Extreme Ultraviolet)光を使用してもよいし、その光源の個数も限定されない。例えば、独立に動作する2個の固体レーザーを使用すれば固体レーザー間相互のコヒーレンスはなく、コヒーレンスに起因するスペックルはかなり低減する。更にスペックルを低減させるために光学系を直線的又は回動的に揺動させてもよい。また、光源部12に使用可能な光源はレーザーに限定されるものではなく、一又は複数の水銀ランプやキセノンランプなどのランプも使用可能である。
照明光学系14は、光源部12から射出される照明光LLを装置内へ導く機能を有する光学系であり、レンズ、ミラー、オプティカルインテグレーター、絞り等を含む。例えば、コンデンサーレンズ、ハエの目レンズ、開口絞り、コンデンサーレンズ、スリット、結像光学系の順で整列する等である。照明光学系14は、軸上光、軸外光を問わずに使用することができる。オプティカルインテグレーターは、ハエの目レンズや2組のシリンドリカルレンズアレイ(又はレンチキュラーレンズ)板を重ねることによって構成されるインテグレーターを含むが、光学ロッドや回折素子に置換される場合もある。
ビームスプリッタ20は、照明光学系14が導入した照明光LLをマイクロミラーアレイ100の方向に反射する。また、ビームスプリッタ20は、マイクロミラーアレイ100で反射され、回路パターンを反映する光を投影光学系30へ透過する。後述するマイクロミラーアレイ100は、複数の微細なミラー各々について光の反射及び非反射を選択することによって像形成をするため、露光光を折り返す必要がある。そこで、本実施形態では、照明光学系14とマイクロミラーアレイ100との間にビームスプリッタ20を配置している。但し、ビームスプリッタ20を使用しない露光装置も構成可能である。
投影光学系30は、マイクロミラーアレイ100で形成されたパターンを縮小し、ウェハ40の表面で結像する。投影光学系30は、複数のレンズ素子のみからなる光学系、複数のレンズ素子と少なくとも一枚の凹面鏡とを有する光学系(カタディオプトリック光学系)、複数のレンズ素子と少なくとも一枚のキノフォームなどの回折光学素子とを有する光学系等を使用することができる。色収差の補正が必要な場合には、互いに分散値(アッベ値)の異なるガラス材からなる複数のレンズ素子を使用したり、回折光学素子をレンズ素子と逆方向の分散が生じるように構成したりする。
ウェハ40は、被処理体であり、フォトレジスト(感光体)が基板上に塗布されている。ウェハ40には、マイクロミラーアレイ100が形成した回路パターンがパターニングされる。ウェハ40は、別の実施形態では、液晶基板やその他の被処理体に置換される。
ウェハステージ50は、ウェハチャック52を介してウェハ40を支持し、図示しない移動機構に接続されている。図示しない移動機構は、例えば、リニアモーターで構成され、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向及び各軸の回転方向にウェハ40を移動させることができる。なお、ウェハステージ50は、ウェハ全面を露光するために、ウェハ40をY軸方向に移動させるものとする。また、ウェハステージ50は、マイクロミラーアレイが形成するパターン(第1のパターン)とウェハ40面上の回路パターン又は下地パターン(第2のパターン)との位置合わせを行う機能を有する。ここで、ウェハ40の面内で移動方向をY軸、それに垂直な方向をX軸、ウェハ40の面に垂直な方向をZ軸とする。
オフアクシススコープ60は、ウェハ40の位置を検出する機能を有し、例えば、光源と、ビームスプリッタと、レンズと、光電変換素子とから構成される。オフアクシススコープ60は、光電変換素子とウェハ40又は後述する基準マーク70からの反射光の反射点が略共役となるように配置されており、投影光学系30の光軸方向(Z軸方向)におけるウェハ40(又は基準マーク70)の位置ずれは、光電変換素子上で位置ずれとして検出される。
基準マーク(第2の位置合わせマーク)70は、ウェハチャック52上のウェハ40近傍の所定の範囲に、ウェハ40の上面(即ち、投影光学系30の焦点面)との高さを略一致させるように配置されている。基準マーク70は、例えば、CrやAl等の金属で形成され、露光解像線幅近傍(ウェハ側での寸法)のライン状の開口を有するライン・アンド・スペースのパターンで構成される。また、基準マーク70は、後述するように、ベースラインの補正にも使用される。
マイクロミラーアレイ100は、転写されるべき回路パターンを形成する。具体的には、マイクロミラーアレイ100を構成する複数の微細なミラーについて光の反射及び非反射を選択することによって回路パターンを形成する。マイクロミラーアレイ100は、ミラー駆動機構130によって姿勢が調整される。ミラー駆動機構130は、マイクロミラーアレイ100の位置及び姿勢を変えることができるが、通常の露光の際には、主に、光軸に対して回転する方向にマイクロミラーアレイ100を微小角度回転させる。
マイクロミラーアレイ100は、本実施形態では、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術によって形成された正方形の微細な平面ミラーを多数配置して構成され、個々のミラーの大きさは、10μm程度である。マイクロミラーアレイ100を形成するミラーの数は、縦横で数千個×数千個であり、総数は、数百万個である。一個のミラーの大きさを10μmとすると、マイクロミラーアレイ100のパターンを形成する形成部の大きさは、20mm程度である。
現在の先端半導体デバイスの製造に使用されているマスクは、デバイスサイズの4倍乃至5倍の大きさであり、100mm角程度である。また、デバイスのパターンサイズは、100nm程度の大きさしかないため、マスクのパターンサイズも1μmより小さい。従って、マイクロミラーアレイ100をそのまま従来の露光装置に搭載しても所望のパターンサイズを得ることができない。そこで、投影光学系30を、例えば、100倍程度の縮小倍率を有するように構成する。これにより、マイクロミラーアレイ100の大きさを20mm×20mmとすると、ウェハ面上での露光画角は、200μm×200μmとなる。
本実施形態のマイクロミラーアレイ100を図2に示す。図2は、マイクロミラーアレイ100を微小なミラーの反射面側から見た平面図である。図2を参照するに、マイクロミラーアレイ100の表面(反射面)には、複数の微細なミラー(ミラーアレイ)102と、アライメントマーク(第1の位置合わせマーク)104が4箇所に配置されている。図2において、ミラーアレイ102は、模式的に少数しか図示されていないが、実際には、上述したように数千個×数千個の微細なミラーが配置されている。アライメントマーク104は、ミラーアレイ102の反射面と同一平面上に形成されており、クロムなどでパターンが描画されている。ミラーアレイ102は、Si微細加工プロセスで製造するため、ミラーを製造する時に同様なプロセスを通すことで、同一平面上にアライメントマーク104を容易に形成することができる。
アライメントスコープ150は、マイクロミラーアレイ100の表面位置を検出する。アライメントスコープ150は、例えば、露光光と実質的に同一の光源(露光光の波長と実質的に同じ光を発する光源)と、かかる光源からの光を照明部に導光するファイバーと、マイクロミラーアレイ100上のアライメントマーク104を照明する照明部と、アライメントマーク104からの光の光量を検出するセンサーとから構成される。
制御部170は、図示しないCPU、メモリを有し、露光装置1の動作を制御する。制御部170は、照明装置10、ウェハステージ50(即ち、ウェハステージ50の図示しない移動機構)、ミラー駆動機構130と電気的に接続されている。CPUは、MPUなど名前の如何を問わずいかなるプロセッサも含み、各部の動作を制御する。メモリは、ROM及びRAMより構成され、露光装置1を動作するファームウェアを格納する。
制御部170は、本実施形態では、マイクロミラーアレイ100で形成するパターンを制御する。制御部170は、図示しないインターフェースを介して描画データを取り込み、露光ショットごとのパターンデータを生成する。更に、制御部170は、生成したパターンデータに従って、マイクロミラーアレイ100のミラーアレイ102の反射及び非反射を選択する。また、制御部170は、後述するように、位置補正データの生成やウェハ40の位置合わせに係る制御なども行う。
次に、露光装置1の動作について説明する。図示しない搬送系によって搬送されたウェハ40をウェハチャック52を介してウェハステージ50に保持した後、ウェハ40上に形成されたウェハアライメントマーク(以下、「WAマーク」と称する。)をオフアクシススコープ60で検出することによって、ウェハ40の装置上の座標を計測する。かかる計測結果に基づいて、ウェハ40を投影光学系30の下に移動し、200μm角ごとに逐次露光をする。露光において、光源部12から発せられた光束は、照明光学系14及びビームスプリッタ20により、マイクロミラーアレイ100を、例えば、ケーラー照明する。マイクロミラーアレイ100で反射され回路パターンを反映する光は、ビームスプリッタ20を透過し、投影光学系30によりウェハ40上に結像される。
なお、半導体デバイスのチップサイズは10mm程度であり、一回の露光では、全面を露光することができない。そこで、回路パターンを分割し、制御部170の制御によってマイクロミラーアレイ100で順次パターンを形成し、それぞれの位置に相当するパターンを転写する。露光を行う度にウェハステージ50を停止して逐次露光を行ってもよいが、露光時間に対して十分に遅い速度で連続移動しながらパルス発光で露光してもよい。
上述のアライメントは、従来の露光装置と同様に、オフアクシススコープ60を用いてウェハ40の座標を計測することによって行っている。しかし、オフアクシススコープ60での計測は、露光光軸とアライメントスコープ150との光軸が一致していないため、高精度なアライメントを行うためには、アライメントスコープ150の検出位置とパターンが描画される位置との距離の精密な補正(ベースライン補正)を行う必要がある。上述したように、本実施形態では、ベースライン補正のために、マイクロミラーアレイ100にはアライメントマーク104が、ウェハステージ50上には基準マーク70が配置されている。
図3は、ベースライン補正を行っている状態の露光装置1を示す概略断面図である。図3を参照するに、ベースライン補正においては、まず、ウェハチャック52上のウェハ40近傍(ウェハチャック52の端部)に配置された基準マーク70を投影光学系30の下に移動し、マイクロミラーアレイ100上に配置されたアライメントマーク104が投影される位置に略一致させる。アライメントスコープ150は、マイクロミラーアレイ100の表面位置を計測するように配置されているが、ベースライン補正を行う際は、図示しない移動手段によってマーク検出のために移動し、基準マーク70及びアライメントマーク104の像を検出することができる。基準マーク70及びアライメントマーク104が投影光学系30の共役な位置にあるため、アライメントスコープ150は、基準マーク70及びアライメントマーク104を同時に撮像することができる。たとえば、基準マーク70の形状を1本のライン形状とし、アライメントマーク104を2本のライン形状とする。アライメントスコープ150は、基準マーク70のラインがアライメントマーク104の2本のラインの中央に位置するときに両者の座標が一致することになる。アライメントスコープ150が撮像した像に画像処理を施すことによって、基準マーク70の位置とアライメントマーク104との相対的な位置関係を高精度に検出することが可能となる。そして、基準マーク70の位置とアライメントマーク104の位置が一致したときのウェハステージ50の座標を記憶する。本実施形態では、アライメントスコープ150は、照明光LLと同一波長の光を用いてマークの検出を行っている。照明光LLと同一波長の光を用いることによって、投影光学系30の収差による影響が露光時とベースライン補正時と同じになるため好ましい。
次に、基準マーク70をオフアクシススコープ60の計測位置(図3の破線で示した位置)に移動し、基準マーク70の位置とオフアクシススコープ60の計測基準位置が一致したときのウェハステージ50の座標を記憶する。
基準マーク70の位置とアライメントマーク104の位置が一致したときのウェハステージ50の座標と、基準マーク70の位置とオフアクシススコープ60の計測基準位置が一致したときのウェハステージ50の座標との差分(オフセット)がベースラインである。なお、ミラーアレイ102とアライメントマーク104との相対位置は、マイクロミラーアレイ100を作製する際に正確に計測してあり既知である。
このように、本実施形態の露光装置1では、オフアクシススコープ60と露光光軸のベースライン補正を行うことが可能となる。また、ウェハステージ50の駆動(走り)方向とミラーアレイ102の姿勢についても補正が可能となる。かかる補正は、ウェハステージ50の座標を変えることによっても、ミラー駆動機構130を駆動することによっても可能である。
なお、本実施形態では、図2に示すように、マイクロミラーアレイ100上のアライメントマーク104は4箇所に配置されているが、2箇所に配置するだけでもミラー配置の回転方向のずれを計測することができる。但し、アライメントマーク104を4箇所に配置することで、計測精度をより向上させることができるのは言うまでもない。
更に、図4に示すように、アライメントマーク104を、マイクロミラーアレイ100のミラーアレイ102の内部にパターニングしてもよい。この場合、アライメントマーク104がパターニングされているミラー102aは露光に使用しない。ここで、図4は、マイクロミラーアレイ100を微小なミラーの反射面側から見た平面図である。
また、マイクロミラーアレイ100自身によってアライメントマークを形成し、かかるアライメントマークを検出することによってベースライン補正を行うことも可能である。ミラー102aにアライメントマーク104を形成することや、マイクロミラーアレイ100自身でアライメントマークを形成することによって、ミラーアレイ102以外の位置にアライメントマーク104を配置するよりも、ミラーアレイ102と同一平面上にアライメントマーク104を形成することができるため、より精度が向上する。
露光装置1は、図5に示すように、マイクロミラーアレイ100の反射面の反対側にアライメントスコープ150を配置し、マイクロミラーアレイの反射面の反対側からアライメントマーク104を検出する構成としてもよい。ここで、図5は、本発明の露光装置1の構成を示す概略断面図である。
マイクロミラーアレイの反射面の反対側からアライメントマーク104を検出する場合のマイクロミラーアレイ100Aを図6に示す。図6を参照するに、透明基板106の上に、ミラーアレイ102が配置されている。ミラーアレイ102は、上述したように、Si微細加工プロセス等で製造される。
ミラーアレイ102の反射面は、図6(b)に示すように、透明基板106の表面と同一平面上に配置されるように形成される。また、ミラーアレイ102の周囲には、図6(a)に示すように、4つのアライメントマーク104が形成されている。アライメントマーク104は、透明基板106の上に形成されているため、マイクロミラーアレイ100Aの反射面の反対側からアライメントマーク104を検出することが可能となっている。マイクロミラーアレイ100Aの反射面の反対側からアライメントマーク104を検出することで、ベースライン補正の際に、アライメントマーク104を照明する照明部が不要になる利点がある。
次に、露光装置1によって達成することができる高精度な重ね合わせ精度について説明する。露光装置1におけるウェハ40とパターンとのアライメントは、オフアクシススコープ60によって、ウェハ40上の回路パターンが描画(転写)された領域と、スクライブライン上に配置されたWAマークを計測し、かかる計測結果を露光位置に反映させることで重ね合わせを行う。
露光に先立って、複数のWAマークを計測し、チップ(半導体デバイス1個又は複数個分の回路パターンが描画された領域であり、ステッパーの露光ショットに相当する)の配置、倍率のデータを取得する。そして、取得したデータに基づいて、順次露光を行っていく。かかる方法は、グローバルアライメント方式と呼ばれ、1枚のウェハ全体でのチップの配置に従って露光を行うため、チップごとの全てのWAマークを計測する必要がなく、アライメントに要する時間を短縮することができるという利点がある。
しかし、グローバルアライメント方式の場合、チップ内の歪成分を除去することはできない。そこで、本実施形態の露光装置1は、チップ内の歪に応じてパターンを描画する機能も更に有する。
具体的には、制御部170が、位置補正データを保持(格納)する機能を有し、露光ショットの位置補正を基に、描画データを補正することによって、ウェハ40の歪に応じてパターンを描画することで、チップ内の歪に合わせることが可能となっている。なお、露光装置の場合、チップ内の歪は、投影光学系の歪収差や、露光後のプロセスなどによってウェハが歪むことによっても発生する。
ここで、位置補正データの生成について説明する。図7は、通常のレイアウトの一部に、歪計測用のマークを配置した歪計測マークショット44を露光したウェハ40を示している。図7に示すウェハ40をプロセスに通し、その後、長寸法測定機などを用いてチップ42内の歪の計測を行う。かかる計測結果を位置補正データとして制御部170に格納し、位置補正を行う。ウェハ40の一部のショットを歪計測マークショット44として露光することで、各チップ42内に歪計測用のマークを設置する必要がないため、デバイスの設計を制約することがない。
図7に示す歪計測マークショット44は、ウェハ40の中心部から半径方向に分散して配置されている。これは、プロセスによるウェハの歪は、半径方向に依存する傾向があるからである。本実施形態では、半径方向に同じ距離にあるショットは、同じ歪みが生じているものとして同じ位置補正データを用いて補正を行う。
ウェハの歪を補正しながらパターンを転写する様子を図8に示す。SUCは、設計上の座標系(設計座標)であり、歪が全く存在しない場合は、この格子状の設計座標に沿って露光ショットEPSの逐次露光を行う。CDTは、位置補正データの座標系(補正座標)を示しており、下地ウェハの歪の計測結果から内挿して算出したものである。歪が存在する場合は、この補正座標CDTに沿って露光ショットEPSの逐次露光を行う。
ここで、従来の電子ビーム露光装置における歪補正との違いについて説明する。従来の露光装置で下地露光を行ったウェハ40に、本発明の露光装置1で上層をパターニングした一例を図9に示す。図9(a)は、下地のウェハ40を示している。従来の露光装置においては、レチクルの回転方向がウェハ40のステップ方向と一致していない場合、チップローテンションが発生する。つまり、図9(a)に示すように、チップ42内の座標系とチップ42の配置の座標系が傾いた状態となってしまう。
位置歪のみを補正して露光を行った場合を図9(b)に示す。図9(b)には、ウェハ40の一部の2ショット分を示している。図9(b)を参照するに、露光ショットEPSをつなぐ部分において、段差が生じているのが分かる。その結果、露光したパターンをつなぐ精度(つなぎ精度)が低下してしまう。従来の電子ビーム露光装置の場合は、描画に用いるビームが円形であることや、ビームの大きさが非常に小さいために、つなぎ精度の低下が発生しなかった。
位置補正データに基づいて、露光ショットEPSを傾けて露光した場合を図9(c)に示す。図9(c)には、図9(b)と同様に、ウェハ40の一部の2ショット分を示している。図9(c)を参照するに、設計座標SUCに対して、チップローテーションに応じた補正座標CDTを算出し、かかる補正座標CDTに沿って露光ショットESPを逐次露光している。換言すれば、下地のウェハ40の傾き(歪)にあわせて露光ショットESPを傾けることによって、つなぎ精度が低下することなくパターニングを行うことができる。露光装置1は、歪計測から得られたチップローテーションに基づいて、ミラー駆動機構130を介してマイクロミラーアレイ100を回転させて露光を行う。
本実施形態では、チップローテーションと歪について別々に説明したが、実際の露光では、チップローテーションと歪が同時に存在することは言うまでもない。露光装置1は、位置補正データに基づいて、各々の露光ショットの位置と回転を補正しながら露光を行う。
このように、通常のグローバルアライメントによって各ショットの位置倍率を算出した後、各チップの露光を行う際には、ショット位置に対応した位置補正データに基づいて露光を行う。この結果、ショット内歪に対応したより高精度な重ね合わせが実現可能となる。
次に、長寸法測定機を用いずに位置補正データを取得する方法について説明する。図10は、ウェハ40上のある特定のチップを示した平面図である。図10を参照するに、各チップの4隅(スクラブライン上)には、WAマーク48が配置されており、オフアクシススコープ60によって、それぞれの位置計測が可能となっている。図8と同様に、SUCは設計座標、CDTは補正座標を示している。4つのWAマーク48の位置を直線補間することで座標系を変換し、位置補正データ(即ち、補正座標CDT)を生成している。4つのWAマーク48の間にWAマークを更に配置することによって、2次元曲線近似を行うことも可能である。更に、WAマークを配置して多次元での近似も可能である。
このように、スクラブライン上にWAマークを配置することによって、位置補正データを生成することが可能であるため、図7に示したように、歪計測マークショットを露光する必要がなくなる。換言すれば、回路パターン内部に歪計測用のマークを配置する必要がなくなり、回路パターンの設計に制約を生じることなく、高精度な重ね合わせを実現することができる。
露光装置1は、デバイス設計に制約を生じることなく、マイクロミラーアレイが形成する微細な回路パターンを、高精度に重ね合わせて露光することができるため、高いスループットで経済性よくデバイス(特に、システムLSI)を提供することができる。
以下、図11及び図12を参照して、上述の露光装置1を利用したデバイス製造方法の実施例を説明する。図11は、デバイス(ICやLSIなどの半導体チップ、LCD、CCD等)の製造を説明するためのフローチャートである。ここでは、半導体チップの製造を例に説明する。ステップ1(回路設計)では、デバイスの回路設計を行う。ステップ2(ウェハ製造)では、シリコンなどの材料を用いてウェハを製造する。ステップ3(ウェハプロセス)は、前工程と呼ばれ、本発明のリソグラフィー技術によってウェハ上に実際の回路を形成する。ステップ4(組み立て)は、後工程と呼ばれ、ステップ3によって作成されたウェハを用いて半導体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の工程を含む。ステップ5(検査)では、ステップ4で作成された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テストなどの検査を行う。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、これが出荷(ステップ6)される。
図12は、ステップ3のウェハプロセスの詳細なフローチャートである。ステップ11(酸化)では、ウェハの表面を酸化させる。ステップ12(CVD)では、ウェハの表面に絶縁膜を形成する。ステップ13(電極形成)では、ウェハ上に電極を蒸着などによって形成する。ステップ14(イオン打ち込み)では、ウェハにイオンを打ち込む。ステップ15(レジスト処理)では、ウェハに感光剤を塗布する。ステップ16(露光)では、露光装置1によって(即ち、ステップ1で設計した回路パターンをマイクロミラーアレイで形成し)回路パターンをウェハに露光する。ステップ17(現像)では、露光したウェハを現像する。ステップ18(エッチング)では、現像したレジスト像以外の部分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)では、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。これらのステップを繰り返し行うことによってウェハ上に多重に回路パターンが形成される。本実施形態のデバイス製造方法によれば、従来よりも高品位のデバイスを製造することができる。このように、露光装置1を使用するデバイス製造方法、並びに結果物としてのデバイスも本発明の一側面を構成する。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、本発明では、パターン形成手段をマイクロミラーアレイとして説明したが、他の空間変調素子、例えば、液晶などを用いてもよい。また、パターンを形成する面と略同一面上にアライメントマークを有するパターン形成手段もパターン形成装置として本発明の一側面を構成するのは言うまでもない。
本発明の一側面としての露光装置の構成を示す概略断面図である。 図1に示すマイクロミラーアレイの反射面側の平面図である。 図1に示す露光装置のベースライン補正を行っている状態を示す概略断面図である。 図1に示すマイクロミラーアレイの反射面側の平面図である。 本発明の一側面としての露光装置の構成を示す概略断面図である。 図5に示すマイクロミラーアレイを示す図であって、図6(a)は平面図、図6(b)は断面図である。 レイアウトの一部に歪計測マークショットを露光するウェハを示す平面図である。 ウェハにおける設計座標及び補正座標を模式的に示した図である。 従来の露光装置で下地露光を行ったウェハに、本発明の露光装置で上層をパターニングした一例を示す図である。 ウェハ上のある特定のチップを示した平面図である。 デバイス(ICやLSIなどの半導体チップ、LCD、CCD等)の製造を説明するためのフローチャートである。 図11に示すステップ3のウェハプロセスの詳細なフローチャートである。
符号の説明
1 露光装置
10 照明装置
12 光源部
14 照明光学系
20 ビームスプリッタ
30 投影光学系
40 ウェハ
42 チップ
44 歪計測マークショット
50 ウェハステージ
52 ウェハチャック
60 オフアクシススコープ
70 基準マーク
100及び100A マイクロミラーアレイ
102 ミラーアレイ
104 アライメントマーク
106 透明基板
130 ミラー駆動機構
170 制御部
LL 照明光

Claims (15)

  1. 所望のパターンを投影光学系を介して被処理体に露光する露光装置であって、
    複数の画素を有し、前記複数の画素を駆動させて前記所望のパターンを形成するパターン形成手段を備え、前記パターン形成手段は、前記所望のパターンと前記被処理体の相対的な位置を合わせるための位置合わせマークを、前記所望のパターンが形成される面と略同一面上に有することを特徴とする露光装置。
  2. 前記パターン形成手段は、複数のミラーをアレイ状に配置したマイクロミラーアレイを有することを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  3. 前記位置合わせマークは、前記ミラーの反射面上に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の露光装置。
  4. 前記パターン形成手段は、前記位置合わせマークおよび前記マイクロミラーアレイを配置した透明基板を有し、前記位置合わせマークは前記マイクロミラーアレイの周囲に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の露光装置。
  5. 前記位置合わせマークの検出を行う検出手段を更に備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の露光装置。
  6. 所望のパターンを投影光学系を介して被処理体に露光する露光装置であって、
    複数の画素を有し、前記複数の画素を駆動させて前記所望のパターンを形成するパターン形成手段を備え、
    前記パターン形成手段側には、前記所望のパターンと前記被処理体の相対的な位置合わせを行うための第1の位置合わせマークを、前記パターン形成手段のパターン形成面と略同一面上に配置し、
    前記被処理体側には、前記所望のパターンと前記被処理体の相対的な位置合わせを行うための第2の位置合わせマークを、前記投影光学系の焦点面と略同一面上に配置することを特徴とする露光装置。
  7. 複数の画素を駆動させて形成される第1のパターンを、被処理体に形成された第2のパターンと整合するように露光する露光方法であって、
    理想位置に対する前記第2のパターンのずれ量を補正データとして格納するステップと、
    前記補正データを基に、前記第1のパターンを形成するステップとを有することを特徴とする露光方法。
  8. 前記補正データは、前記第2のパターンに含まれるマークの位置計測結果を基に作成されることを特徴とする請求項7に記載の露光方法。
  9. 前記マークは、前記第2のパターンのスクライブライン上に配置されていることを特徴とする請求項8に記載の露光方法。
  10. 前記補正データは、前記マークの位置計測結果に基づいて座標データを内挿することで作成されることを特徴とする請求項8または9に記載の露光方法。
  11. 前記補正データは、前記第2のパターンの位置ずれ情報及び回転ずれ情報を含むことを特徴とする請求項7〜10のいずれか1つに記載の露光方法。
  12. 請求項7〜11のいずれか1つに記載の露光方法を行うことができる露光モードを有することを特徴とする露光装置。
  13. 請求項1〜6および12のうちいずれか1つに記載の露光装置を用いて被処理体を露光するステップと、
    露光された前記被処理体を現像するステップとを有することを特徴とするデバイス製造方法。
  14. 複数の画素を有し、前記複数の画素を駆動させて所望のパターンを形成するパターン形成装置であって、
    前記パターンを形成する面と略同一面上に、前記所望のパターンの位置の基準となるマークを有することを特徴とするパターン形成装置。
  15. 複数の画素を有し、前記複数の画素を駆動させて所望のパターンを形成するパターン形成手段を備え前記所望のパターンを投影光学系を介して被処理体に露光する露光装置における前記所望のパターンと前記被処理体の位置合わせ方法であって、
    前記被処理体を載置するステージ上に設けられ、前記被処理体の被処理面と略同一面上に配置された基準マークと、前記パターン形成手段のパターン形成面と略同一面上に配置された位置合わせマークとが合致する際の前記ステージの位置を取得する第1の取得ステップと、
    前記基準マークの位置が、前記被処理体の位置を計測する計測手段の計測基準位置に合致する際の前記ステージの位置を取得する第2の取得ステップと、
    前記第1の取得ステップで取得された結果および前記第2の取得ステップで取得された結果に基づいてオフセットを算出する算出ステップと、
    前記オフセットを基に、前記計測手段の計測結果を用いて前記所望のパターンと前記被処理体の相対的な位置合わせを行うステップとを有することを特徴とする位置合わせ方法。
JP2004127620A 2004-04-23 2004-04-23 露光装置、露光方法、デバイス製造方法、パターン形成装置および位置合わせ方法 Pending JP2005311145A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004127620A JP2005311145A (ja) 2004-04-23 2004-04-23 露光装置、露光方法、デバイス製造方法、パターン形成装置および位置合わせ方法
US11/112,901 US20050248659A1 (en) 2004-04-23 2005-04-22 Exposure apparatus, and method, device manufacturing method, pattern generator and maintenance method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004127620A JP2005311145A (ja) 2004-04-23 2004-04-23 露光装置、露光方法、デバイス製造方法、パターン形成装置および位置合わせ方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005311145A true JP2005311145A (ja) 2005-11-04

Family

ID=35239074

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004127620A Pending JP2005311145A (ja) 2004-04-23 2004-04-23 露光装置、露光方法、デバイス製造方法、パターン形成装置および位置合わせ方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20050248659A1 (ja)
JP (1) JP2005311145A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007129688A1 (ja) * 2006-05-10 2007-11-15 Mejiro Precision, Inc. 投影露光装置及び投影露光方法
WO2008139955A1 (ja) * 2007-05-07 2008-11-20 Mejiro Precision, Inc. 投影露光方法、アライメント方法及び投影露光装置
CN102193339A (zh) * 2011-06-13 2011-09-21 中国科学院光电技术研究所 一种无掩模光刻对准***
CN103969963A (zh) * 2013-02-01 2014-08-06 台湾积体电路制造股份有限公司 用于光刻***的图案生成器
KR20150064235A (ko) * 2007-12-21 2015-06-10 칼 짜이스 에스엠테 게엠베하 마이크로리소그래피 투영 노광 장치용 조명 시스템
JP2020506433A (ja) * 2017-02-03 2020-02-27 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッドApplied Materials,Incorporated パターン配置補正方法
WO2023032962A1 (ja) * 2021-09-03 2023-03-09 サンエー技研株式会社 直接描画装置及びその制御方法

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102566340B (zh) * 2012-02-07 2014-05-28 中国科学院光电技术研究所 一种基于相移莫尔条纹的数字无掩模光刻对准装置
DE102013220473A1 (de) * 2013-10-10 2015-05-07 Carl Zeiss Smt Gmbh Facettenelement mit justagemarkierungen
US10719018B2 (en) * 2018-07-10 2020-07-21 Applied Materials, Inc. Dynamic imaging system

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0845814A (ja) * 1994-07-27 1996-02-16 Nikon Corp 露光装置および位置決め方法
JP4132095B2 (ja) * 1995-03-14 2008-08-13 株式会社ニコン 走査型露光装置
SE9800665D0 (sv) * 1998-03-02 1998-03-02 Micronic Laser Systems Ab Improved method for projection printing using a micromirror SLM
US6379867B1 (en) * 2000-01-10 2002-04-30 Ball Semiconductor, Inc. Moving exposure system and method for maskless lithography system
EP1260861A1 (en) * 2001-05-21 2002-11-27 ASML Netherlands B.V. Method of manufacturing a reflector, reflector manufactured thereby, phase shift mask and lithographic apparatus making use of them
US6812477B2 (en) * 2002-12-04 2004-11-02 Texas Instruments Incorporated Integrated circuit identification
KR101080545B1 (ko) * 2003-08-04 2011-11-04 마이크로닉 레이저 시스템즈 에이비 공간 광 변조기 정렬 방법

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007129688A1 (ja) * 2006-05-10 2007-11-15 Mejiro Precision, Inc. 投影露光装置及び投影露光方法
JPWO2007129688A1 (ja) * 2006-05-10 2009-09-17 株式会社目白プレシジョン 投影露光装置及び投影露光方法
JP4589998B2 (ja) * 2006-05-10 2010-12-01 株式会社目白プレシジョン 投影露光装置及び投影露光方法
WO2008139955A1 (ja) * 2007-05-07 2008-11-20 Mejiro Precision, Inc. 投影露光方法、アライメント方法及び投影露光装置
JPWO2008139955A1 (ja) * 2007-05-07 2010-08-05 株式会社目白プレシジョン 投影露光方法、アライメント方法及び投影露光装置
KR20150064235A (ko) * 2007-12-21 2015-06-10 칼 짜이스 에스엠테 게엠베하 마이크로리소그래피 투영 노광 장치용 조명 시스템
KR101668573B1 (ko) 2007-12-21 2016-10-21 칼 짜이스 에스엠테 게엠베하 마이크로리소그래피 투영 노광 장치용 조명 시스템
CN102193339A (zh) * 2011-06-13 2011-09-21 中国科学院光电技术研究所 一种无掩模光刻对准***
CN103969963A (zh) * 2013-02-01 2014-08-06 台湾积体电路制造股份有限公司 用于光刻***的图案生成器
JP2020506433A (ja) * 2017-02-03 2020-02-27 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッドApplied Materials,Incorporated パターン配置補正方法
WO2023032962A1 (ja) * 2021-09-03 2023-03-09 サンエー技研株式会社 直接描画装置及びその制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20050248659A1 (en) 2005-11-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4905452B2 (ja) 露光装置及び露光方法並びにデバイスの製造方法
WO1999050712A1 (fr) Procede et systeme d'exposition, photomasque et son procede de fabrication, micro-composant et son procede de fabrication
WO2000028380A1 (fr) Procede et dispositif d'exposition
WO1999034255A1 (fr) Procede et appareil de fabrication de photomasque et procede de fabrication de l'appareil
JP2005175400A (ja) 露光装置
WO1999031717A1 (fr) Procede d'exposition par projection et graveur a projection
US20050248659A1 (en) Exposure apparatus, and method, device manufacturing method, pattern generator and maintenance method
JP2001358062A (ja) 露光方法及び露光装置
JP2008263194A (ja) 露光装置、露光方法、および電子デバイス製造方法
JP4058405B2 (ja) デバイス製造方法およびこの方法により製造したデバイス
JP4164414B2 (ja) ステージ装置
US8343693B2 (en) Focus test mask, focus measurement method, exposure method and exposure apparatus
WO2008126926A1 (en) Exposure method and electronic device manufacturing method
TWI284252B (en) Lithographic projection apparatus, method and the device manufacturing method
JP2012033923A (ja) 露光方法及び露光装置、並びにデバイス製造方法
JP2009200122A (ja) 露光装置およびデバイス製造方法
JP2008112756A (ja) 光学素子駆動装置及びその制御方法、露光装置、並びにデバイス製造方法
JP2006279029A (ja) 露光方法及び装置
JP2004006892A (ja) リソグラフィ装置、デバイスを製造する方法、およびその方法によって製造したデバイス
JP2009094256A (ja) 露光方法、露光装置およびデバイス製造方法
JP2008244386A (ja) 収差計測方法、露光装置及びデバイス製造方法
JP2005166778A (ja) 露光装置、デバイスの製造方法
JP3913701B2 (ja) デバイス製造法、その方法により製造されるデバイスおよびコンピュータ・プログラム
TW573235B (en) X-ray projection exposure apparatus, X-ray projection exposure method, and semiconductor device
JP2006030021A (ja) 位置検出装置及び位置検出方法