JP2005308918A - 光接続構造及びその製造方法並びに光デバイス - Google Patents

光接続構造及びその製造方法並びに光デバイス Download PDF

Info

Publication number
JP2005308918A
JP2005308918A JP2004123661A JP2004123661A JP2005308918A JP 2005308918 A JP2005308918 A JP 2005308918A JP 2004123661 A JP2004123661 A JP 2004123661A JP 2004123661 A JP2004123661 A JP 2004123661A JP 2005308918 A JP2005308918 A JP 2005308918A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical
groove
optical fiber
optical waveguide
connection structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004123661A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4259386B2 (ja
Inventor
Hiroyuki Yamazaki
裕幸 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2004123661A priority Critical patent/JP4259386B2/ja
Publication of JP2005308918A publication Critical patent/JP2005308918A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4259386B2 publication Critical patent/JP4259386B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Optical Couplings Of Light Guides (AREA)

Abstract

【課題】 従来よりも簡単かつ高精度なパッシブアライメント技術を可能とする。
【解決手段】 従来技術では、V溝と光導波路とを別々の基板に形成していたことにより、位置置合わせマークを使ってV溝基板に光導波路基板を接着固定する工程が必要であった。これに対して、本発明では、光導波路211〜215が形成されたPLC基板20にV溝231〜235も形成するので、製造工程が簡単になり位置精度も向上する。また、従来技術では、V溝に光ファイバを沿わせても光ファイバがV溝内で回動することにより、位置合わせ精度が低下することがあった。これに対して、本発明では、回動防止手段を設けたことにより、製造工程中におけるV溝231内での光ファイバ111の回動が抑えられるので、位置決め精度が向上する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、パッシブアライメント技術に好適な光接続構造等に関する。
AWG(Arrayed
Waveguide Grating)、VOA(Variable Optical Attenuator)、光スプリッタ等のPLC(Planar Lightwave Circuit)技術を基盤とした多くの光部品が広く使われている。これらの光部品は光回路内部に干渉計や光分岐部を持ち、これらを組み合わせることで、光フィルタや光減衰器を実現し、光通信システムのキーデバイスとして使われている。
PLCをベースとした光部品と光ファイバとの接続には、接着剤と光ファイバとの直接接続が広く行われている。適切な接着剤を選べば、接続特性は良好であるので、実用レベルの信頼性が得られている。更に、これらの導波路デバイスは、空間伝搬の部分が無いことから、光軸ズレによる光学特性変化が無いので、安定した動作が期待できる。
このように、PLCをベースとした導波路型光デバイスは、高信頼性かつ安定動作の利点を有する反面、光ファイバと導波路の結合をサブμmの精度で行わなければならず、これがコストアップの主要因となっている。
これを解決するため、導波路と光ファイバとを光軸調芯することなしにV溝を用いて結合する、パッシブアライメントの検討が進んでいる。一方、通常のパッシブアライメントでは、垂直端の光ファイバを用いる。これをそのまま用いると、光ファイバと屈折率整合剤との境界で、−40dB程度のフレネル反射が発生する。しかし、光パッシブデバイスには−50dB以下のモジュール反射規格が設定されるケースが多いので、垂直端の光ファイバで本規格を満足することは極めて困難である。そこで、導波路と光ファイバとをそれぞれ斜め端にして接続することにより、反射減衰量を低減する技術が知られている(特許文献1)。
図9及び図10は特許文献1に開示された光導波路モジュールを示し、図9は斜視図、図10は平面図である。以下、この図面に基づき説明する。
この光導波路モジュール80は、V溝基板81、光導波路基板86、多芯テープファイバ91、単芯ファイバ(図示せず)等からなる光スプリッタである。V溝基板81には、単芯接続用のV溝82、光導波路基板86載置用の凹部83、多芯接続用のV溝84、位置合わせマーク85等が形成されている。光導波路基板86には、単芯用の斜め端面87、光スプリッタ用の導波路88、多芯用の斜め端面89、位置合わせマーク90等が形成されている。多芯テープファイバ91は複数の光ファイバ92からなり、各光ファイバ92には斜め端面93が形成されている。図示しないが、単芯ファイバは単数の光ファイバからなり、その光ファイバには斜め端面が形成されている。
次に、光導波路モジュール80の組み立て方法について説明する。まず、位置合わせマーク85,90を使って、V溝基板81の凹部83に光導波路基板86を接着固定する。続いて、光ファイバ92をV溝84に沿って設置することにより光ファイバ92のコアを導波路88のコアに一致させて、V溝基板81に多芯テープファイバ91を接着固定する。同様に、V溝基板81に単芯ファイバを接着固定する。
光導波路モジュール80によれば、V溝84に光ファイバ92を沿わせることによりパッシブアライメントを実施するとともに、光ファイバ92の斜め端面93と光導波路基板86の斜め端面89とを接続することにより反射減衰量を低減している。
特開2003−227962号公報
しかしながら、図9及び図10に示した従来技術では、次のような問題があった。
(1).位置合わせマークを使ってV溝基板に光導波路基板を接着固定する工程が必要になるので、製造工程が複雑化したり位置合わせ精度が低下したりする。
(2).単芯ファイバの場合は、V溝に光ファイバを沿わせても、光ファイバが光軸を中心にV溝内で回転してしまう。そのため、光ファイバの斜め端面と光導波路基板の斜め端面とを合わせることが難しい。換言すれば、光ファイバの回転角度を、光導波路の斜め端面に合わせて精密に調整しなければならない。
(3).多芯ファイバの場合は、各光ファイバが光軸を中心に各V溝内で回転してしまうことは抑えられる。しかし、各光ファイバの斜め端面は自由端となっているので、各光ファイバの斜め端面が各V溝内で揺動することにより、位置合わせ精度が低下することがある。
そこで、本発明の目的は、従来よりも簡単かつ高精度なパッシブアライメント技術を可能とする、光接続構造及びその製造方法を提供することにある。
本発明に係る光接続構造は、斜め端面を有する光導波路と斜め端面を有する光ファイバとが、それぞれの前記斜め端面同士を合わせた状態で接続されてなるものである。そして、この光接続構造において、前記光導波路が形成された光導波路基板にV溝が形成され、このV溝内に前記斜め端面同士を合わせた状態で前記光ファイバが固定され、前記斜め端面同士を合わせる際における前記V溝内での前記光ファイバの回動を防止する回動防止手段が設けられた、ことを特徴としている。ここでいう「回動」には、回転及び揺動も含む。
従来技術では、V溝と光導波路とを別々の基板に形成していたことにより、位置置合わせマークを使ってV溝基板に光導波路基板を接着固定する工程が必要であった。これに対して、本発明では、光導波路が形成された光導波路基板にV溝も形成するので、製造工程が簡単になり位置精度も向上する。また、従来技術では、V溝に光ファイバを沿わせても光ファイバがV溝内で回動することにより、位置合わせ精度が低下することがあった。これに対して、本発明では、回動防止手段を設けたことにより、製造工程中におけるV溝内での光ファイバの回動が抑えられるので、位置決め精度が向上する。
前記回動防止手段は、光伝送に使用される少なくとも一本の前記光ファイバと光伝送に使用されない複数本の前記光ファイバとを有する多芯テープファイバと、前記複数本の光ファイバをそれぞれ固定する複数の前記V溝とからなる、としてもよい。従来、単芯ファイバの場合は、V溝に光ファイバを沿わせても光ファイバが光軸を中心にV溝内で回転してしまうため、光ファイバの斜め端面と光導波路基板の斜め端面とを合わせることが難しかった。これに対して、本発明では、多芯テープファイバの光伝送に使用されない光ファイバもV溝に固定されることにより、光ファイバが光軸を中心にV溝内で回転する力が抑えられる。また、このときの回動防止手段は、既存の多芯テープファイバを流用しているので、安価である。
また、この場合は次のように構成してもよい。前記光導波路基板には斜めスリットが形成され、この斜めスリットの一部が前記光導波路の斜め端面となる。前記複数のV溝は、前記光導波路基板の周端面に至る一端と前記斜めスリットに至る他端とを有し、かつ互いに平行に形成される。前記複数のV溝のうち中央のV溝に位置する箇所にだけ、前記光導波路が形成される。前記複数本の光ファイバのうち光伝送に使用される前記光ファイバが前記中央のV溝に固定され、光伝送に使用されない残りの前記光ファイバが中央以外の前記V溝に固定される。
また、前記回動防止手段は、前記光ファイバが予め固定された蓋部材であって、前記V溝が形成されている前記光導波路基板上に載置されることにより、前記光ファイバを前記V溝内に挿入するものである、としてもよい。従来、単芯ファイバの場合も多芯ファイバの場合も、光ファイバの斜め端面は自由端となっているので、光ファイバの斜め端面がV溝内で回動することにより、位置合わせ精度が低下することがあった。これに対し、本発明では、光ファイバを予め蓋部材に固定しておき、この蓋部材を光導波路基板上に載置することにより、光ファイバをV溝内に挿入する。このとき、光ファイバは既に蓋部材に固定されているので、光ファイバの斜め端面のV溝内での回動が抑えられる。
また、前記蓋部材には、前記光ファイバを予め固定する別のV溝が形成された、としてもよい。この場合は、光ファイバを予め蓋部材のV溝に固定しておき、この蓋部材を光導波路基板上に載置することにより、光ファイバを光導波路基板のV溝内に挿入する。
本発明に係る光デバイスは、光導波路基板に形成された光回路と、この光回路の入力側の前記光導波路基板に接続された光ファイバと、この光回路の出力側の前記光導波路基板に接続された光ファイバとを備えたものである。そして、本発明に係る光デバイスは、前記光回路の入力側及び出力側の少なくとも一方に、本発明に係る光接続構造が用いられている。
本発明に係る製造方法は、本発明に係る光接続構造を製造する方法である。この製造方法は、前記光導波路基板に前記光導波路と前記V溝とを形成する工程と、前記V溝内に前記光ファイバを載置する工程と、前記V溝内の前記光ファイバと前記光導波路とを前記回動防止手段を用いつつ前記斜め端面同士を合わせた状態で接続する工程と、を含むものである。
請求項3記載の光接続構造を製造する方法は、次のようにしてもよい。この製造方法は、シリコン基板上に前記光導波路を含むシリカガラス層を形成して前記光導波路基板を得る工程と、前記シリコン基板に異方性エッチングを施して前記V溝を形成する工程と、前記光導波路基板を研削することによって前記斜めスリットを形成する工程と、前記複数のV溝内に前記複数本の光ファイバをそれぞれ載置する工程と、前記複数のV溝内に前記複数本の光ファイバをそれぞれ載置した状態を維持しつつ、前記V溝内の前記光ファイバと前記光導波路とを前記斜め端面同士を合わせた状態で接続する工程と、を含むものである。
請求項5記載の光接続構造を製造する方法は、次のようにしてもよい。この製造方法は、前記蓋部材に前記別のV溝を形成する工程と、前記別のV溝内に前記光ファイバを固定する工程と、前記光ファイバが固定された前記蓋部材を研磨することにより当該光ファイバに斜め端面を形成する工程と、前記光導波路基板に前記光導波路と前記V溝とを形成する工程と、前記光導波路基板上に前記蓋部材を載置することにより、前記光ファイバを前記V溝内に挿入する工程と、前記V溝内に前記光ファイバを挿入した状態を維持しつつ、前記V溝内の前記光ファイバと前記光導波路とを前記斜め端面同士を合わせた状態で接続する工程と、を含むものである。
本発明によれば、光導波路とV溝とを同じ光導波路基板に形成することにより、光導波路基板とV溝基板とを位置合わせする工程が不要になるので、製造工程を簡単化できるとともに位置精度も向上できる。これに加え、製造工程中におけるV溝内での光ファイバの回動を防止する回動防止手段を設けたことにより、斜め端面を有する光導波路と斜め端面を有する光ファイバとの位置合わせが容易になるので、位置決め精度を向上できる。したがって、従来よりも簡単かつ高精度なパッシブアライメント技術を実現できる。
換言すると、本発明によれば、精密な角度調整をすることなく、斜め端面を有する光ファイバと斜め端面を有する光導波路とを、高精度かつ高効率に結合することができる。これにより、光モジュール製造時の大幅なコストダウンが可能となる。
以下、本発明の実施形態について図面に基づき説明する。ただし、特許請求の範囲における「光導波路基板」は、具体化して「PLC基板」と言い換える。
図1及び図2は本発明に係る光デバイスの第一実施形態を示し、図1は概略平面図、図2[1]は図1におけるI−I線断面図、図2[2]は図1におけるII−II線断面図である。以下、これらの図面に基づき説明する。
本実施形態の光デバイス10は、斜め端面121〜125を有する光ファイバ111〜115と斜め端面221〜225を有する光導波路211〜215とが、それぞれの斜め端面121〜125,221〜225同士を合わせた状態で接続されてなるものである。そして、光導波路211〜215が形成されたPLC基板20に、V溝231〜235が形成されている。V溝231〜235内には、斜め端面121〜125,221〜225同士を合わせた状態で、光ファイバ111〜115が接着剤14によって固定されている。また、製造工程中におけるV溝231内での光ファイバ111の回動を防止する、回動防止手段(後述)が設けられている。この回動防止手段は、前述の光ファイバ111と光伝送に使用されない光ファイバ311,312とを有する三芯テープファイバ30と、PLC基板20に形成され光ファイバ311,312をそれぞれ固定するV溝322,323とからなる。
PLC基板20は、シリコン基板25とシリコン基板25上に形成されたシリカガラス層26とからなる一般的なものである。シリカガラス層26に光導波路211〜215及び光回路24が形成されている。光回路24は、光導波路211から入射した光を四分割して光導波路212〜214へ出射する光スプリッタである。また、シリコン基板25には、V溝231〜235,321,322が形成されている。
多芯テープファイバ13及び三芯テープファイバ30は、複数の光ファイバ素線をUV樹脂で並列に固定した一般的なものである。ただし、図示した光ファイバ111〜115,311,322は、被覆が除去されて、端面側が自由端となっている。また、光ファイバ111〜115の斜め端面121〜125の角度θ1と、光導波路211〜215の斜め端面221〜225の角度θ2とは、等しくなっている。なお、光伝送に使用されない光ファイバ311,312は、切断により終端処理が施されている。
次に、光デバイス10の作用について説明する。
従来技術では、V溝と光導波路とを別々の基板に形成していたことにより、位置置合わせマークを使ってV溝基板に光導波路基板を接着固定する工程が必要であった。これに対して、本実施形態では、光導波路211〜215が形成されたPLC基板20にV溝231〜235も形成するので、製造工程が簡単になり位置精度も向上する。
また、従来技術では、V溝に光ファイバを沿わせても光ファイバがV溝内で回動することにより、位置合わせ精度が低下することがあった。これに対して、本実施形態では、回動防止手段を設けたことにより、製造工程中におけるV溝231内での光ファイバ111の回動が抑えられるので、位置決め精度が向上する。
特に単芯ファイバの場合は、V溝に光ファイバを沿わせても光ファイバが光軸を中心にV溝内で回転してしまうため、光ファイバの斜め端面と光導波路基板の斜め端面とを合わせることが難しかった。これに対して、本実施形態では、三芯テープファイバ30の光伝送に使用されない光ファイバ311,312もV溝321,322に固定されることにより、光ファイバ111がその光軸を中心にV溝231内で回転する力が抑えられる。また、本実施形態の回動防止手段は、既存の三芯テープファイバ30を流用しているので、安価である。
次に、光デバイス10の製造方法について説明する。図3乃至図5では、光デバイス10の製造方法について工程順に示している。図3及び図4[1]は平面図及び右側面図、図4[2]は正面図及び右側面図、図5は平面図、正面図及び右側面図である。以下、これらの図面に基づき説明する。
まず、表面が(100)面となる四角形状のシリコン基板25を用意する。そして、一般的な成膜技術、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を用いて、V溝エッチング時のマスクとなるタングステンシリサイド膜(以下「WSix膜」という。)27をシリコン基板25上に形成する(図3[1])。
続いて、WSix膜27上に、光導波路及び光回路を含むシリカガラス層26を形成する(図3[2])。これがPLC基板20となる。
続いて、V溝エッチング領域上のシリカガラス層26を除去する(図3[3])。これにより、V溝エッチング領域のシリコン基板25が露出する。
続いて、WSix膜27及びシリカガラス層26に覆われていないシリコン基板25に異方性エッチングを施すことにより、V溝231〜235,321,322を形成する(図4[1])。この異方性エッチングに使用するエッチング液は、KOHを水とイソプロピルアルコールに溶かしたものである。このとき、原子密度の低い(100)面が先にエッチングされることにより、原子密度の高い(111)面からなるV溝231,…が残る。
続いて、WSix膜27を除去した後、光導波路の端面が角度θ2になるように、回転ブレード28を使ってシリカガラス層26及びシリコン基板25を研削する(図4[2])。この研削された部分が、特許請求の範囲における「斜めスリット」である。
最後に、光ファイバ111〜115,321,322をV溝231〜235,321,322内に沿わせて、これらを接着剤によって固定する(図5)。
図6及び図7は本発明に係る光デバイスの第二実施形態を示し、図6は概略平面図、図7[1]は図6におけるI−I線断面図、図7[2]は図6におけるII−II線断面図である。以下、この図面に基づき説明する。ただし、図1及び図2と同じ部分は同じ符号を付すことにより説明を省略する。
本実施形態の光デバイス40では、光ファイバ111,311,312が予め固定された蓋部材41を回動防止手段として用いている。蓋部材41は、光ファイバ111,311,312を予め固定するV溝421〜423が、シリコン基板43に形成されたものである。光ファイバ111,…を予め蓋部材41のV溝422,…に接着剤44で固定しておき、この蓋部材41をPLC基板20上に載置し、光ファイバ111,…をPLC基板20のV溝231,…に接着剤14で固定する。
従来、単芯ファイバの場合も多芯ファイバの場合も、光ファイバの斜め端面は自由端となっているので、光ファイバの斜め端面がV溝内で回動することにより、位置合わせ精度が低下することがあった。これに対し、本実施形態は、光ファイバ111,…を予め蓋部材41に固定しておき、この蓋部材41をPLC基板20上に載置し、光ファイバ111,…をV溝231,…に固定する。このとき、光ファイバ111,…は既に蓋部材41に固定されているので、光ファイバ111の斜め端面121のV溝231内での回動が抑えられる。なお、三芯テープファイバ30の代わりに単芯ファイバを用いてもよい。
図8は光デバイス40の製造方法を示す左側面図及び正面図であり、図8[1]〜図8[4]の順に工程が進行する。以下、この図面に基づき、光デバイス40の製造方法を説明する。
まず、PLC基板側のシリコン基板25のV溝231,…と同じ間隔及び数のV溝422,…を、シリコン基板43に形成する。このV溝422,…の形成方法は、前述したV溝231,…の形成方法と同じである。そして、V溝422,…に光ファイバ111,…を沿わせて、シリコン基板43に接着剤44を介して光ファイバ111,…を固定する(図8[1])。
続いて、光ファイバ111,…を覆ってシリコン基板43上をワックス45で固める(図8[2])。このとき、ワックス45の崩れを防ぐために、ガラス基板等をワックス45に貼り付けて補強してもよい。
続いて、光ファイバ111の斜め端面121が角度θ1になるように、ワックス45で固めたシリコン基板43及び光ファイバ111,…を研磨する(図8[3])。
続いて、ワックス45を除去した後、PLC基板側のシリコン基板25のV溝231,…に、蓋部材41に固定した光ファイバ111,…を挿入することにより、蓋部材41をPLC基板と一体化させる(図8[4])。その他の工程は第一実施形態と同じである。なお、シリコン基板43の代わりに、ガラス基板等の透光性を有する基板を用いてもよい。この場合は、接着剤44としてUV硬化型接着剤を用い、基板側からUV光を照射することにより、V溝に光ファイバを固定できる。また、ガラス基板等には、ダイシング(研削)等によってV溝を形成する。
なお、本発明は、言うまでもなく、上記第一及び第二実施形態に限定されるものではない。例えば、光回路は、光スプリッタに限らず、AWG、VOAなどでもよい。
本発明に係る光デバイスの第一実施形態を示す概略平面図である。 図2[1]は図1におけるI−I線断面図、図2[2]は図1におけるII−II線断面図である。 図1の光デバイスの製造方法を示す平面図及び右側面図であり、図3[1]〜図3[3]の順に工程が進行する。 図1の光デバイスの製造方法を示し、図4[1]は平面図及び右側面図、図4[2]は正面図及び右側面図であり、図4[1]〜図4[2]の順に工程が進行する。 図1の光デバイスの製造方法を示す平面図、正面図及び右側面図である。 本発明に係る光デバイスの第二実施形態を示す概略平面図である。 図7[1]は図6におけるI−I線断面図、図7[2]は図6におけるII−II線断面図である。 図6の光デバイスの製造方法を示す左側面図及び正面図であり、図8[1]〜図8[4]の順に工程が進行する。 従来技術を示す斜視図である。 従来技術を示す平面図である。
符号の説明
10,40 光デバイス
111〜115 光ファイバ
121〜125 光ファイバの斜め端面
13 多芯テープファイバ
14 接着剤
20 PLC基板
211〜215 光導波路
221〜225 光導波路の斜め端面
231〜235 V溝
24 光回路
25 シリコン基板
26 シリカガラス層
30 三芯テープファイバ
311,312 光ファイバ(回動防止手段)
322,323 V溝(回動防止手段)
41 蓋部材
421〜423 V溝
43 シリコン基板
44 接着剤

Claims (9)

  1. 斜め端面を有する光導波路と斜め端面を有する光ファイバとがそれぞれの前記斜め端面同士を合わせた状態で接続されてなる光接続構造において、
    前記光導波路が形成された光導波路基板にV溝が形成され、
    このV溝内に前記斜め端面同士を合わせた状態で前記光ファイバが固定され、
    前記斜め端面同士を合わせる際における前記V溝内での前記光ファイバの回動を防止する回動防止手段が設けられた、
    ことを特徴とする光接続構造。
  2. 前記回動防止手段は、光伝送に使用される少なくとも一本の前記光ファイバと光伝送に使用されない複数本の前記光ファイバとを有する多芯テープファイバと、前記複数本の光ファイバをそれぞれ固定する複数の前記V溝とからなる、
    請求項1記載の光接続構造。
  3. 前記光導波路基板には斜めスリットが形成され、この斜めスリットの一部が前記光導波路の斜め端面となり、
    前記複数のV溝は、前記光導波路基板の周端面に至る一端と前記斜めスリットに至る他端とを有し、かつ互いに平行に形成され、
    前記複数のV溝のうち中央のV溝に位置する箇所にだけ前記光導波路が形成され、
    前記複数本の光ファイバのうち光伝送に使用される前記光ファイバが前記中央のV溝に固定され、光伝送に使用されない残りの前記光ファイバが中央以外の前記V溝に固定された、
    請求項2記載の光接続構造。
  4. 前記回動防止手段は、前記光ファイバが予め固定された蓋部材であって、前記V溝が形成されている前記光導波路基板上に載置されることにより、前記光ファイバを前記V溝内に挿入するものである、
    請求項1記載の光接続構造。
  5. 前記蓋部材には、前記光ファイバを予め固定する別のV溝が形成された、
    請求項4記載の光接続構造。
  6. 光導波路基板に形成された光回路と、この光回路の入力側の前記光導波路基板に接続された光ファイバと、この光回路の出力側の前記光導波路基板に接続された光ファイバとを備えた光デバイスにおいて、
    前記光回路の入力側及び出力側の少なくとも一方に、請求項1乃至5のいずれかに記載の光接続構造が用いられた、
    ことを特徴とする光デバイス。
  7. 請求項1乃至5のいずれかに記載の光接続構造を製造する方法であって、
    前記光導波路基板に前記光導波路と前記V溝とを形成する工程と、
    前記V溝内に前記光ファイバを載置する工程と、
    前記V溝内の前記光ファイバと前記光導波路とを前記回動防止手段を用いつつ前記斜め端面同士を合わせた状態で接続する工程と、
    を含む光接続構造の製造方法。
  8. 請求項3記載の光接続構造を製造する方法であって、
    シリコン基板上に前記光導波路を含むシリカガラス層を形成して前記光導波路基板を得る工程と、
    前記シリコン基板に異方性エッチングを施して前記V溝を形成する工程と、
    前記光導波路基板を研削することによって前記斜めスリットを形成する工程と、
    前記複数のV溝内に前記複数本の光ファイバをそれぞれ載置する工程と、
    前記複数のV溝内に前記複数本の光ファイバをそれぞれ載置した状態を維持しつつ、前記V溝内の前記光ファイバと前記光導波路とを前記斜め端面同士を合わせた状態で接続する工程と、
    を含む光接続構造の製造方法。
  9. 請求項5記載の光接続構造を製造する方法であって、
    前記蓋部材に前記別のV溝を形成する工程と、
    前記別のV溝内に前記光ファイバを固定する工程と、
    前記光ファイバが固定された前記蓋部材を研磨することにより当該光ファイバに斜め端面を形成する工程と、
    前記光導波路基板に前記光導波路と前記V溝とを形成する工程と、
    前記光導波路基板上に前記蓋部材を載置することにより、前記光ファイバを前記V溝内に挿入する工程と、
    前記V溝内に前記光ファイバを挿入した状態を維持しつつ、前記V溝内の前記光ファイバと前記光導波路とを前記斜め端面同士を合わせた状態で接続する工程と、
    を含む光接続構造の製造方法。
JP2004123661A 2004-04-20 2004-04-20 光接続構造及びその製造方法並びに光デバイス Expired - Fee Related JP4259386B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004123661A JP4259386B2 (ja) 2004-04-20 2004-04-20 光接続構造及びその製造方法並びに光デバイス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004123661A JP4259386B2 (ja) 2004-04-20 2004-04-20 光接続構造及びその製造方法並びに光デバイス

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005308918A true JP2005308918A (ja) 2005-11-04
JP4259386B2 JP4259386B2 (ja) 2009-04-30

Family

ID=35437804

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004123661A Expired - Fee Related JP4259386B2 (ja) 2004-04-20 2004-04-20 光接続構造及びその製造方法並びに光デバイス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4259386B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7817889B2 (en) 2004-06-16 2010-10-19 Hitachi Chemical Company, Ltd. Optical waveguide structure, optical-waveguide-type optical module and optical fiber array
CN102565931A (zh) * 2012-01-17 2012-07-11 上海圭光科技有限公司 一种新型v型槽基板
CN105717577A (zh) * 2016-03-31 2016-06-29 武汉光迅科技股份有限公司 一种用于光学耦合的光纤阵列制作方法及耦合方法、器件
US9417392B2 (en) 2013-10-02 2016-08-16 Fujitsu Limited Optical waveguide component, manufacturing method therefor, and optical waveguide device

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7817889B2 (en) 2004-06-16 2010-10-19 Hitachi Chemical Company, Ltd. Optical waveguide structure, optical-waveguide-type optical module and optical fiber array
CN102565931A (zh) * 2012-01-17 2012-07-11 上海圭光科技有限公司 一种新型v型槽基板
US9417392B2 (en) 2013-10-02 2016-08-16 Fujitsu Limited Optical waveguide component, manufacturing method therefor, and optical waveguide device
CN105717577A (zh) * 2016-03-31 2016-06-29 武汉光迅科技股份有限公司 一种用于光学耦合的光纤阵列制作方法及耦合方法、器件

Also Published As

Publication number Publication date
JP4259386B2 (ja) 2009-04-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7603021B2 (en) Optical fiber component, optical waveguide module, and manufacturing method
US10684419B2 (en) Waveguide connector elements and optical assemblies incorporating the same
KR960014123B1 (ko) 광도파로와 광파이버의 접속방법
EP0642045B1 (en) Hybrid optical IC with optical axes at different level
US7447400B2 (en) Optical waveguide substrate and method of fabricating the same
US5471552A (en) Fabrication of static-alignment fiber-guiding grooves for planar lightwave circuits
US9494741B2 (en) Apparatus comprising at least one optical device optically coupled to at least one waveguide on an optical chip
US20020181882A1 (en) Flexible optic connector assembly
JP5135513B2 (ja) 光ファイバアレイ
US7394955B2 (en) Optical component and method of manufacturing the same
CA2274193A1 (en) Method for making integrated and composite optical devices utilizing prefabrication optical fibers and such devices
JP3065300B2 (ja) 光ファイバ及び光導波路素子の接続構造
JP4259386B2 (ja) 光接続構造及びその製造方法並びに光デバイス
JP2003004992A (ja) 光送受信モジュールとその製造方法
US6778718B2 (en) Alignment of active optical components with waveguides
JP4062005B2 (ja) 光導波路基板の製造方法
JP2000131545A (ja) 光デバイスと光デバイスを備えた光モジュール
US5432338A (en) Silicon opto-electronic integrated circuit for fiber optic gyros or communication
JP7364929B2 (ja) 光ファイバアレイの接続方法
WO2019176561A1 (ja) ファイバモジュール
JP2004151391A (ja) 光モジュール及びその作製方法
Hoffmann et al. Fiber ribbon alignment structures based on rhombus-shaped channels in silicon
US7076136B1 (en) Method of attaching optical fibers to integrated optic chips that excludes all adhesive from the optical path
WO2024028954A1 (ja) 光コネクタ及び製造方法
JP4792422B2 (ja) 平面光波回路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070313

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080613

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080624

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080819

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081104

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090120

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090202

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120220

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120220

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120220

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130220

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees