JP2005308202A - 結合構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 加工性、組付性が向上し、部品の強度低下や歪みが発生せず、部品の変換等のメンテナンスも簡単に行える液圧機器における結合構造を提供すること。
【解決手段】 一方体17と他方体2とを結合する結合構造において、一方体17に環状のソケット21を起立し、他方体2にソケット21内周側もしくは外周側に嵌合する嵌合部を形成し、上記ソケット21と嵌合部に相対向する環状溝21a,22をそれぞれ形成し、当該各環状溝21a,22内にソケット21と嵌合部の軸方向の相対移動を規制する規制部材23を挿入するとともに、当該規制部材23をソケット21もしくは嵌合部側に押圧する押圧部材24を設けた。
【選択図】 図1
【解決手段】 一方体17と他方体2とを結合する結合構造において、一方体17に環状のソケット21を起立し、他方体2にソケット21内周側もしくは外周側に嵌合する嵌合部を形成し、上記ソケット21と嵌合部に相対向する環状溝21a,22をそれぞれ形成し、当該各環状溝21a,22内にソケット21と嵌合部の軸方向の相対移動を規制する規制部材23を挿入するとともに、当該規制部材23をソケット21もしくは嵌合部側に押圧する押圧部材24を設けた。
【選択図】 図1
Description
本発明は、結合構造に関する。
たとえば、構造物の耐震性を向上させるために、柱と梁との間に免震用、制振用の油圧緩衝器を組み込み、構造物に対する振動を減衰させているものがある。
この油圧緩衝器としては、たとえば、図6に示す模式図のようなユニフロー型のものが使用されている。この油圧緩衝器は、シリンダ2と、シリンダ2と同芯に配置したアウターシリンダ1と、シリンダ2とアウターシリンダ1との間に設けたタンクCと、シリンダ1内にピストン4を介して移動自在に挿入したピストンロッド3と、シリンダ2内にピストン4で区画されたロッド側液室A及び反ロッド側液室Bと、シリンダ2のボトム部側に設けたベースバルブ12と、ロッド側液室AをタンクCに接続する油路10と、この油路10の途中に開閉自在に設けた調圧弁7と、タンクCをベースバルブ12下方の液室Dに連通させる開口部11とを有するものである。
上記油圧緩衝器は伸長作動時にロッド側液室Aの油が油路10より調圧弁7を介してタンクCに流出し、ロッド退出分の油がタンクCより開口部11とベースバルブ12のチェックバルブ9を介して反ロッド側液室B吸込まれる。この時調圧弁7で減衰力を発生させて構造物の振動を抑制する。又圧縮作動でも、上記と同じ油の流れのユニフロー(一方向流れ)となり、同じく調圧弁7で減衰力を発生する。
但し、この際ベースバルブ12のチェックバルブ9は閉じており、ロッド侵入体積分の油がピストン4に設けたチェックバルブ6を開いて反ロッド側液室Bからロッド側液室Aに流出する。
上記のような油圧緩衝器における一方体および他方体たるシリンダ2とボトム部材17との結合は螺着によっている(たとえば、特許文献1参照)。
また、他方アクチュエータとして使用される油圧シリンダでは一方体および他方体たるシリンダとボトム部材との結合は溶接によっている(たとえば特許文献2)。
さらに、油圧緩衝器を用いた制振装置にあっては、当該緩衝器を柱と梁との交叉部間に掛け渡すものがあり、当該油圧緩衝器とブレースとを連結したものを上記交叉部間に適用しているが、その際のブレースと油圧緩衝器との結合には、一方体たるブレースの端部および他方体たる油圧緩衝器のピストンロッドの端部にそれぞれフランジを設け、このフランジを対向させこのフランジ同士をボルトとナットで挟持するとしている(たとえば、特許文献3参照)。また、油圧緩衝器のシリンダ端部に延長ブレースを設けるとともに、この一方体たる延長ブレースと他方体たるブレースとを上記と同様の結合をするものもある。
特開2003−314605号公報(図1)
特開2002−168207号公報(図1および図2)
特開2002−47829号公報(図1)
上記のように一方体および他方体たるシリンダとボトム部材もしくはブレース同士等の結合構造においては、特に機能上の欠陥があるわけではないが、次のような不具合の改善が望まれている。
第1に特許文献1に示すように、螺子結合する場合は一方体と他方体の両方に螺子溝を形成する必要があるから、螺子加工が面倒であり、加工設備が必要となり、加工性、経済性において不利である。また、螺子結合した部材が使用中に弛むおそれがあるため、この弛みを防止する弛み止め手段を付加する必要があり、やはり加工性,組付性、経済性に劣るものである。
第2に特許文献2に示すように、一方体と他方体とを溶接する場合には溶接時の熱の影響で歪みが生じ、強度低下が発生し、さらに、一度溶接すると分解することができなくなるため、部品の変換、修理が面倒となり、メンテナンス上不利である。
第3に特許文献3に示すように、フランジを設ける場合には、外部にフランジ部分が突出するのでこの結合構造が適用される装置等がその分の大型化してしまい、装置等の設置性、搭載性を阻害する。
そこで、本発明の目的は、加工性、組付性が向上し、部品の強度低下や歪みが発生せず、部品の変換等のメンテナンスも簡単に行え、かつ、装置等をコンパクト化できる結合構造を提供することである。
上記の目的を達成するため、本発明の手段は、一方体と他方体とを結合する結合構造において、一方体に環状のソケットを起立し、他方体にソケットの内周側もしくは外周側に嵌合する嵌合部を形成し、上記ソケットと嵌合部に相対向する環状溝をそれぞれ形成し、当該各環状溝内にソケットと嵌合部の軸方向の相対移動を規制する規制部材を挿入するとともに、当該規制部材をソケットもしくは嵌合部側に押圧する押圧部材を設けたことを特徴とする。
本発明によれば、一方体と他方体とを結合する結合構造が、一方体と他方体とに形成した環状溝に規制部材を挿入し、押圧部材で規制部材を押圧するとしているので、結合構造が簡単、シンプル、コンパクトであり、結合構造が適用される装置等の全体がコンパクトとなり、又加工性,組付性も向上し、経済性にもすぐれている。
また、溶接によっていないので、強度低下が招来されず、さらに、分解可能となるので、部品の変換、修理が容易となり、メンテナンス性が向上する。
さらに、本発明の結合構造にあっては、この結合構造が適用された装置等の限られたスペースへの設置性、搭載性が向上するととともに、外部側に無骨な螺子等が露出された状態とはならないので、結合構造が適用される装置等の美観を損ねることはない。
以下、本発明を図に示した実施の形態にもとづいて説明する。なお、本発明に係る結合構造は、油圧緩衝器に具現化されているが、本発明の結合構造は、他の液圧機器や、部材同士の連結部位に具現化することも可能である。また、これから説明する油圧緩衝器の基本構造は、上記した図6に示すものと同じユニフロー型である。
本発明の基本的な結合構造は図1に示すように、一方体たるボトム部材17に環状のソケット21を起立し、ソケット21の内周側に他方体たるシリンダ2の端部を嵌合させ、ソケット21の内周側とシリンダ2の端部外周側に相対向する環状溝21a,22をそれぞれ形成し、各環状溝21a,22間に規制部材たる断面楔型のスナップリング23を嵌合させると共に当該スナップリング23の背部に螺子たるセットスクリュ24を挿入してスナップリング23をバックアップさせているものである。
そして、ソケット21の内周側に設けられた環状溝21aは、ソケット21の外周側から環状溝21aに貫通する孔21bが複数設けられており、この孔21bには螺子溝が設けられ、この各孔21bにセットスクリュ24が螺着されている。
したがって、規制部材たるスナップリング23は、セットスクリュ24によりシリンダ2側に設けた環状溝22内へ向けて押圧されている。すなわち、このスナップリング24は、シリンダ2がソケット21に対して移動しようとしても、スナップリング24は、セットスクリュ24に押圧されているので拡径することはなく、環状溝22および環状溝21aに係合して、そのシリンダ2とソケット21との軸方向の相対移動、すなわち、図1中左右方向の移動を規制するのである。
上記に関し、もう少し詳しく説明すると、他方体たるシリンダ2に形成される環状溝22の一方体たるボトム部材17側の面、すなわち図1中右側の面は、当該環状溝22の開口部幅が広くなるように傾斜されてテーパ面とされている。
また、シリンダ2とソケット21との軸方向の相対移動を規制する規制部材たるスナップリング23は、断面楔型に成形されており、そのボトム部材側面、すなわち図1中右側の面は、上記各環状溝22のテーパ面に沿うように傾斜されてテーパ面とされている。
そして、まず、ソケット21の環状溝21a内に、スナップリング23を挿入しておき、この状態下で、ボトム部材17のソケット21内にシリンダ2の端部を挿入する。なお、シリンダ2の端部外周は、面取り加工が施されており、スナップリング23は、シリンダ2のソケット21への挿入時に、シリンダ2の面取り加工部(付示せず)にガイドされ徐々に拡径されるので、シリンダ2のソケット21への挿入はスムーズに行われる。
そうして、シリンダ2がソケット21内に挿入されると、シリンダ2側の環状溝22がソケット21の環状溝21aと対向し、スナップリング23は、縮径して環状溝22内に侵入して、シリンダ2がソケット21に固定され、軸方向の相対移動が規制される。
さらに、この状態から、各孔21bにセットスクリュ24を螺着して、スナップリング23を押圧する。したがって、スナップリング23は、この状態では環状溝22から抜けることはなく、かつ環状溝21aにも係合しているから、本実施の結合構造にあっては、油圧緩衝器の圧縮伸長行程時等のようにシリンダ2とボトム部材17を引き離したり押し付けたりする方向に力が加わっても、スナップリング23が拡径してしまって、シリンダ2がボトム部材17から脱落してしまうことはない。
また、各環状溝22およびスナップリング23にテーパ面を設けたので、楔効果によって、スナップリング23は、シリンダ2をボトム部材17側に押し付けるので、シリンダ2をボトム部材17に強固に固定することができ、シリンダ2がボトム部材17に対し回転してしまうことも防止されている。
そして、この結合構造にあっては、図1に示すように、シリンダ2の側部に開口部16が設けられており、環状溝22は、この開口部16にかかる位置に形成しているので、このスナップリング23の取り外し時に、セットスクリュ24を取り外した後は、シリンダ2の内方からスナップリング23を環状溝21a側に押して拡径させることができるようにしてある。なお、上記開口部16は、後述するように、液室DとタンクCとを連通させるために設けられているものである。
したがって、セットスクリュ24を取り外すことにより、簡単にスナップリング23と環状溝22との係合を解くことができるので、シリンダ2とボトム部材17の分解も簡単であり、液圧機器の部品の交換、修理等のメンテナンスが容易となる。
なお、スナップリング23の背部には押圧部材たるセットスクリュ24が設けられ、これによりはソケット21に形成した各孔21bに螺着されてスナップリング23を押圧し、スナップリング23が抜けないようにバックアップしているが、押圧部材としてはセットスクリュ24以外にもピン等であっても良く、その場合には上記各孔21bに螺子溝を設ける必要がないので、液圧機器の加工が容易となる。
つまり、この結合構造にあっては、螺合による結合のように、多くの螺子加工を施す必要がなく、同時に弛み止め等の種々の部品を設ける必要がないので、構造が簡単であるとともに部品点数を削減でき、液圧機器をシンプルかつコンパクトにすることが可能で、加工性、組付性も向上し、経済性にもすぐれている。また、溶接による結合のように、液圧機器が分解不能となる事態を避けることができ、液圧機器の部品の交換、修理等のメンテナンスが容易となるのである。
また、溶接を要しないので、溶接によるシリンダの変形、強度低下を招来せず、溶接時のスケール・スラグを除去する余分な作業が不要となり、さらに溶接条件をコントロールする対応も求められないので、この点においても、加工性,作業性、経済性において有利となる。
なお、上述したところでは、規制部材をスナップリング23としているが、シリンダ2とボトム部材17とを結合することができれば、スナップリング23以外のものでもよく、たとえば、図2(A),(B)に示すように、リング部材30a,30a,40a,40aで構成された分割されたリング30,40を用いても良く、また、規制部材は、図示はしないが環状溝21a,22に係合するキーでもよい。
さらに、上述したところでは、一方体をボトム部材とし、他方体をシリンダとしているが、一方体をシリンダとしてシリンダにソケットを設けるとともに、他方体をボトム部材としてボトム部材に嵌合部を設けるとしてもよい。
他方、本発明の油圧緩衝器は図6に示すように、シリンダ2内にピストン4を介してピストンロッド3が移動自在に挿入され、ピストン4はシリンダ2内にロッド側液室Aと反ロッド側液室Bとを区画し、シリンダ2のボトム部材17側にベースバルブ12を設け、ロッド側液室Aは調圧弁7を介してシリンダ2とアウターシリンダ1間のタンクCと連通し、同じくベースバルブ12で区画された下方の他の液室Dがシリンダ2の基端部に形成した開口部11を介して連通しているユニフロー型の油圧緩衝器として構成されている。
本実施の形態における油圧緩衝器は車両用サスペンションとしても使用できるが、この場合、特に構造物の制振用にむくように、図3に示すように、ボトム部材17側のアイ18を構造物の柱(図示せず)もしくは梁(図示せず)に取付けられるブラケット20に軸受19を介して結合することができるようにしてある。したがって、構造物に地震時による振動が作用したときに、構造物の振動を抑制する制振用の油圧緩衝器として使用することができる。
さらに、ベースバルブ12は図1および図3に示すようにバルブボディ13と、バルブボディ13に形成されて液室B,Dを連通する複数のポート14と各ポート14の出口端に開閉自在に設けた吸込みチェックバルブ15とで構成されている。
そして、アウターシリンダ1とシリンダ2の図1中右端部は、それぞれ、ボトム17の図1中左端部に起立した環状のソケット21の外周側と内周側に嵌合しており、また、アウターシリンダ1はボトム部材17に溶接され、上述のように、シリンダ2はスナップリング23とセットスクリュ24でソケット21に固定されている。
さらに、シリンダ2の図1中右端側の側部には、上記液室DとタンクCとを連通可能なように開口部16が設けられ、この開口部16は、従来のものより直径を大きくして成形されている。なお、ベースバルブ12は開口部16と干渉しない位置、即ち、シリンダ1内の奥側(図1の左側)に配置され、固定手段Kで固定されている。
ここで、固定手段Kについて説明すると、固定手段Kは、具体的には、図1に示すように、シリンダ2の内周とバルブボディ14の外周とにそれぞれ対向して形成した環状溝a,bと、これら環状溝a,b内に嵌合させたスナップリング27とからなり、補助的にこのスナップリング27をバックアップする他のスナップリング28をバルブボディ14の外周の環状溝に嵌合させている。
なお、固定手段Kは図示のものに限らず、螺子結合でも良く、その他の公知の結合手段であっても良い。
そして、スナップリング27,28等の固定手段Kは図示のように開口部16の上縁より奥側(図中左側)に位置させてあり、開口部16と干渉せず、これにより開口部16をシリンダ2の軸方向に沿って直径を大きく成形でき、油量を多く通過させてピストン作動速度の高速化を実現できるようにしている。
転じて、吸込みチェックバルブ15は、ガイドロッド15bと、ガイドロッド15bの図1中左端部に一体に形成した弁体15aとで茸型に形成され、弁体15aがバルブボディ13における上記ポート14の出口端に設けたシート部13aに開閉自在に当接し、ガイドロッド15bはバルブボディ13の中央に形成したガイド筒26内に移動自在に挿入され、ガイド筒26内に挿入されたスプリング29によりガイドロッド15bは弁体15aがシート部13aに当接する、すなわち、ポート14を閉じる方向に附勢されている。
したがって、ピストン4の伸長作動時には、弁体15aが各ポート14を開いてタンクC側の作動油を液室Bに供給し、圧縮作動時には、液室Bが高圧となり、弁体15aが各ポート14を閉じ、これにより、ユニフローが実現されている。
つづいて、上記した実施の形態の変形例について説明する。この変形例における結合構造は、図4に示すように、シリンダ50と、ボトム部材60と、規制部材たるスナップリング23と、セットスクリュ24とで構成され、やはり、上述の実施の形態と同様に油圧緩衝器に具現化されており、同一の部材については説明が重複するので、同一の符号を付するのみとしてその詳しい説明を省略する。
この結合構造にあっては、上記実施の形態と異なり、ボトム部材60に起立させたソケット61をシリンダ50の内周側に挿入してある。
そして、外周側に配置されるシリンダ50に上記実施の形態と同様の環状溝51を設けるとともに、この環状溝51にシリンダ50の外周側から貫通する複数の孔52を設け、他方のソケット61には、その外周側に上記環状溝51に対向する環状溝62を設けてある。すなわち、上記実施の形態との大きな違いは、シリンダ50を外周側に配置し、ソケット61を内周側に配置するとともに、孔52をシリンダ50側に設けた点である。
なお、環状溝51,62の形状およびスナップリング23の形状は上記実施の形態と同様にしてあるので、この場合にも、シリンダ50とボトム部材60とを強固に固定することが可能となっており、上記実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
以上のように、シリンダとボトム部材のソケットとの配置は、どちらを外周側としてもよいことがわかる。
また、この変形例にあっては、アウターシリンダ1は、シリンダ50の各孔52を覆ってしまうことがないように、図4中左側に退避させてシリンダ50に溶接結合しているから、分解性およびメンテナンス性を向上させることができる。
つづいて、他の実施の形態について説明する。他の実施の形態における結合構造は、図5に示すように、一方体たるブレース71と他方体たるブレース81とを結合する部位に具現化されている。そして、図示はしないが、この一方体たるブレース71の図5中下端側は、たとえば具体的には、構造物の柱や梁もしくは柱と梁の交叉部に揺動自在に結合された緩衝器のシリンダ端やピストンロッド端から延設され、他方体たるブレース81の図5中上端は、構造物の柱や梁もしくは柱と梁の交叉部に揺動自在に結合され、上記したところでは、当該緩衝器とブレース71,81は、構造物の耐震性を向上させる制振装置として機能する。
このブレース71は、肉厚の管体として形成されたブレース本体72を備え、当該ブレース本体72の管端部には、ブレース本体72の外周と面一となりブレース本体72より薄肉な環状のソケット73を起立させてあり、他方のブレース81は、肉厚の管体として形成されたブレース本体82を備え、さらに、その管端部にはブレース本体82の外周より小径となり上記ソケット73内に嵌合する嵌合部83が設けられている。
また、ソケット73の内周側および嵌合部83の外周側にはそれぞれ相対向する環状溝74,84が設けられており、また、ソケット73には、その外周側から環状溝74に貫通する孔75が複数設けられており、この孔75には螺子溝が設けられ、この各孔75に螺子たるセットスクリュ94が螺着される。
そして、上述の実施の形態と同様に、各環状溝74,84間に規制部材たる断面楔型のスナップリング90を嵌合させ、当該スナップリング90の背部に上記螺子たるセットスクリュ94を挿入してスナップリング90をバックアップしている。
なお、ブレース81の嵌合部83に形成される環状溝84のブレース71側の面、すなわち図5中下方側の面は、環状溝84の開口部幅が広くなるように傾斜されてテーパ面とされている。
また、ブレース71およびブレース81との軸方向の相対移動を規制する規制部材たるスナップリング90は、断面楔型に成形されており、そのブレース71側の面、すなわち図1中下方側の面は、上記各環状溝84のテーパ面に沿うように傾斜されてテーパ面とされている。
さらに、ブレース81の嵌合部83の下端外周は面取り加工が施されており、スナップリング90は、嵌合部83のソケット73への挿入時に、面取り加工部(付示せず)にガイドされ徐々に拡径されるので、嵌合部83のソケット73への挿入はスムーズに行われる。
すなわち、他の実施の形態における結合構造は、基本的には上述の実施の形態と同様の構成であって、この他の実施の形態における結合構造にあっても、セットスクリュ94を取り外すことにより、簡単にスナップリング90と環状溝83との係合を解くことができるので、一方体と他方体の分解、すなわち本実施の形態ではブレース71,81同士の分解が簡単であり、結合される部品の交換、修理等のメンテナンスが容易となる。また、溶接によらないので強度低下も招来せず、装置、部材等を分解不能となる事態を避けることができる。
また、螺合による結合のように、多くの螺子加工を施す必要がなく、同時に弛み止め等の種々の部品を設ける必要がないので、構造が簡単であるとともに部品点数を削減でき、この結合構造が適用される装置、部材等をシンプルかつコンパクトにすることが可能で、加工性、組付性も向上し、経済性にもすぐれている。
さらに、一方体および他方体が上記制振装置のブレースである場合には、特に設置スペースが制約される既存構造物に制振装置を設置する場合には、ブレースの外部側にフランジや螺子等が突出することがないので、限られたスペースへの設置性が向上するととともに、また、外部側に無骨な螺子等が露出された状態とはならないので、美観を損ねることもない。
なお、上述したところでは、規制部材をスナップリング90としているが、ブレース71,81同士を結合することができれば、スナップリング90以外に、図2(A),(B)に示したリング30,40やキーを用いるとしてもよいことは無論であり、また、押圧部材としてはセットスクリュ94以外にもピン等でよいことも上述の実施の形態と同様である。
以上で、本発明の実施の形態についての説明を終えるが、本発明の範囲は図示されまたは説明された詳細そのものには限定されないことは勿論である。
1 アウターシリンダ
2,50 他方体たるシリンダ
3 ピストンロッド
4 パストン
7 調圧弁
12 ベースバルブ
13 バルブボディ
14 ポート
15 チェックバルブ
16 開口部
17,60 一方体たるボトム部材
21,61,73 ソケット
21a,22,51,62,74,84 環状溝
21b,52,75 孔
23,90 規制部材たるスナップリング
24,94 押圧部材たるセットスクリュ
71 一方体たるブレース
72,82 ブレース本体
81 他方体たるブレース
2,50 他方体たるシリンダ
3 ピストンロッド
4 パストン
7 調圧弁
12 ベースバルブ
13 バルブボディ
14 ポート
15 チェックバルブ
16 開口部
17,60 一方体たるボトム部材
21,61,73 ソケット
21a,22,51,62,74,84 環状溝
21b,52,75 孔
23,90 規制部材たるスナップリング
24,94 押圧部材たるセットスクリュ
71 一方体たるブレース
72,82 ブレース本体
81 他方体たるブレース
Claims (6)
- 一方体と他方体とを結合する結合構造において、一方体に環状のソケットを起立し、他方体にソケットの内周側もしくは外周側に嵌合する嵌合部を形成し、上記ソケットと嵌合部に相対向する環状溝をそれぞれ形成し、当該各環状溝内にソケットと嵌合部の軸方向の相対移動を規制する規制部材を挿入するとともに、当該規制部材をソケットもしくは嵌合部側に押圧する押圧部材を設けたことを特徴とする結合構造。
- 規制部材がキーもしくは分割リングもしくはスナップリングである請求項1に記載の結合構造。
- 外周側に配置されるソケットもしくは嵌合部に、その外周側から環状溝へ向けて貫通する孔を設け、押圧部材が当該孔に挿通されるピンもしくは当該孔に螺着される螺子であることを特徴とする請求項1または2に記載の結合構造。
- 内周側に配置されるソケットもしくは嵌合部の外周側に形成した環状溝の一方体側の面を環状溝の開口部幅が広くなるように傾斜するテーパ面とし、規制部材の一方体側面を上記各テーパ面に沿うように傾斜させて、当該規制部材の一方体側面を上記テーパ面に当接させたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の結合構造。
- 一方体および他方体がブレースであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の結合構造。
- 一方体もしくは他方体の一方が液圧機器のシリンダであり、一方体もしくは他方体の他方がシリンダ端に結合されるボトム部材であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の結合構造。
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JP2004165413A JP2005308202A (ja) | 2004-03-26 | 2004-06-03 | 結合構造 |
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